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ウエルタウエルチニ後期型

戦前のウエルタが作った、135スプリングカメラ。
奈良市内に新しくできたハードオフで見つけた。
34年、ドイツコダックがレチナを作った。翌35年ウエルタ社は、ウエルチを作る。此れはレチナ同様、単独ファインダー。36年これを1眼RFにした、ウエルチニを作る。レチナが1眼RFに成るのは戦後。ウエルタ社は、セミ判のウエルトアで1眼RFを既に採用していた。ウエルタ社の方が革新的。
38年ウエルチニは後期型へ。軍艦部が流線形に成る。後期型は41年迄製造。
ウエルタ社は、バルダ社と共に、戦前、スプリングカメラの老舗。
ドレスデンに本社が有ったバルダ社。空襲で下請け工場が壊滅。
ウエルタ社は本社がドレスデン郊外のフライタール。工場壊滅は免れたが、ソビエト統治下で、東ドイツへ。戦後は、ウエルチ、ウエルチニ前期型を再生産。後期型は生産されなかった。
38年、戦前のドイツが充実していた頃。仕上げ装備共、同時期のツアイスイコンタ同様素晴らしい出来である。
500sコンパーラビット。レンズはF2,8クセナー(資料によるとノンコート5枚玉)F2クセノン、そして少数だがF2,8テッサー、更に希少なF3,5エルマー。
私の個体はエルマー付きである。巻き止め装置が付いている(正面底部の右のボタンで解除)が、ツアイスコンテッサ同様、フイルムのパーホレーションでギアを動かす。セルフコッキングでないので、チャージしてないと、1枚無駄に成る。巻取りは、軍艦部背面左の巻き戻しレバー。巻き上げノブ、巻き戻しノブ共底面。ファインダー接眼部は右。左にはフイルムカウンター解除ノブが在る。機械好きで、構造を理解してないと、空シャッターも切れない。スプリングは強い。開く時は手を添える必要がある。畳むとき、無限にしなくても畳める。
多分不良品?と思われたのだろう。ジャンクで5400円だった。
1眼RF、0,4倍ほど。分離は良いが、見えが良くない。
畳むと、レチナUa程。軍艦部が少しかさばる。重さは650g程、レチナより100g程重い。
まだ整備中なので試写してません。スプリングの常で、レンズのカビ、傷は有りません。蛇腹の光漏れまなさそうです。

ナースマン 2018/04/15(Sun) 19:25 No.1208 [返信]
Re: ウエルタウエルチニ後期型
Elmarつき!!凄い貴重品です。
東側に撮り残されなければ、戦後1雄として名を馳せたことでしょう。
戦前の蛇腹は丈夫ですから、きっと大丈夫ですね。
レストア(必要なら)が楽しみ。
戦前のf2.8クセナーに5枚玉があるというのはCCNで読んだことがあります。写りは4枚玉と違いがあるのか大変興味深いです。
ただノンコートだったらコントラストが4枚玉より落ちるかもしれませんね.
れんずまにあ 2018/04/16(Mon) 22:13 No.1209
Re: ウエルタウエルチニ後期型
ウエルチの系譜。
私のウエルチニ、ファインダーが劣化(プリズムにカビ?)
軍艦部を外そうとしたが。距離計窓が固着して、開けない。接眼部は外れたので、綿棒とエアーで、出来る範囲掃除した。ほぼ試写可能となった。
天候不順なので、ウエルチの系譜をNt検索してみた。
ウエルタ社。戦後東ドイツと成り、ペンタコンの公社に編入して、消滅した。その為、資料が出てこない。加えて、本体側に製造Noが無い。
テッサー、クセナー、クセノンのレンズ。コンパーの製造Noから類推するほかない(エルマーは基本的にライカ用。他への転用記録が確認できない)
35年。ウエルチの最初期型。本体の角が、レチナ、イコンタと同様角ばっている。レンズ側シャッター。
36年。ウエルチニが出た時点で、廉価版のウエルチっクス(レ千ネッテに当たる)板金ボデー、角は角型。ウエルチ、ウエルチニは、レンズが4枚玉、全群移動だが、ウエルチっクスは3枚玉、前玉移動(F3,5カーサー、トリオプラン等)
37年?。ウエルチ、ウエルチニ。シャッターレリーズが本体側に。
本体の角が、バルダックス様の丸形に(ウエルチ後期型)
ウエルチニ。RF化に伴い、F2クセノンレンズが。
38年。ウエルチニ後期型。軍艦部が流線形に。
ここからは大まか。ウエルチニの後期型は、41年迄製造された。
ウエルチっクス、ウエルチの生産終了年は不明。
ウエルチT。戦後東ドイツ製。戦前の後期型ウエルチの再生産品。
レンズは基本テッサーイエナ。シャッターも東ドイツ製(200s)3枚玉のトリオプラン付きも有った様子。後期製品にはコート付(T)テッサーも。戦後直ぐは、戦前の残り部品。その後徐々に東ドイツ化し、50年頃迄生産。
51年頃。ウエルチTcファインダーが軍艦部と一体化(流線形ではない)55年頃、生産終了か?
ウエルチっクス、ウエルチニは、東ドイツ時代には生産していない。
勿論、クセノン、エルマー付きも無い。
エルマー付き。<ウエルチニ後期型にエルマー付きが有った>との記載が有った。
<this version is quite rare and demands high price in the maketplace>camera-wiki.org
私の個体はエルマー付き。整備してみると、改造品とは思えない。確かに存在していた証拠である。
エルマー、コンパー付となると、珍品のライカBと同じ。
他にもエルマーの付いたカメラが有ったのだろうか?
ライツ社に、レンズ本体として、エルマーを出荷した記録が不明。
勿論、ウエルタ社にも、エルマー付きウエルチニの記録は不明。
F3,5なら、原理的にはウエルチに装備も可能。此方は存在したのだろうか?現実的に、一体何台ほど残っているのだろう?
ナースマン 2018/04/17(Tue) 17:33 No.1212
Re: ウエルタウエルチニ後期型
すばらしいレポートをありがとうございます。
この機種について全く知りませんでしたので、大変勉強になりました。
出会ったら、脂汗流しそうな機種になりました。

他社ボディに供給されたエルマーは、1931-35のナーゲルピュピレに5cmf3.5があります。
他にナーゲルボレンダの6x9蛇腹に10.5cmエルマーがあったはず。

しかしナーゲル以外にも供給されたというのは私は初めて知りました。
れんずまにあ 2018/04/18(Wed) 21:25 No.1213
Re: ウエルタウエルチニ後期型
そうだ,ナーゲルがあった。
昔<レチナ同盟>で、レチナ誕生をレポート。ナーゲル博士挙げていた。
改めて調べると、35年頃ライツ社は、エルマーを各社に提供していた様子。初期のライカはフラジンが個体合わせ。31年のC型途中からレンズ交換可能となる。
32年のU型から、距離計が付き、レンズ交換が容易になる。これ以降、ライツ社はライカ用交換レンズの生産に追われるようなった様子。其れまでは、レンズ生産に余裕があった?
127では、メントールドラフィアもあった。
これ等がすべて、エルマーの生産台数に含まれている。
ウエルチニへの供給数は益々不明。
ウエルタ社。戦前はツアイス、ホクトレンダーに並ぶ老舗。
スプリングカメラでも、バルダ社より上級品。
1眼RFのオートセミミノルタは、ほぼウエルツルのコピー。
135でも、レチナを参考に、少し上級品を目指していた。
ダイキャスト本体、1眼RF、コンパーラビット、テッサーレンズ。
レチナがエクター付を出したので、対抗してエルマー付きを出した?
因みにF2ノンコートクセノン。これも、五群6枚玉の様子。
戦後、東ドイツに編入して、開発が止まった。
ウエルタとしては、56年頃迄ですが、ウエルチTcはその後も販売(売れ残り)していたようです。
画像は、昭和11年、アサヒカメラ冬の増刊号。ウエルタの広告です。ウエルチが販売された頃。ウエルチニは未だ販売されていません。基本セミ判が中心です。

ナースマン 2018/04/18(Wed) 22:46 No.1214
Re: ウエルタウエルチニ後期型
試写。天気が良いので、春日大社へ試写に出向いた。
フジはまだ少し早かった。外国人が一杯だった。
比較の為、ツアイスコンテッサ持ち出した。
45mmF2,8 、Tコート、オプトンテッサー付。数年前に長野様の所でOH済。此方を標準にした。
露光はコンテッサの露出計が死んでいる。L158に合わせた。
コート付のテッサーとノンコートのエルマー。明るい所ではコントラストに差がある。加えて、45mmと50mm。画角にも差が有る。
どちらも現代のカラーに対応してないが、問題ない。
普通に、テッサーと戦前のエルマーの画像。
使い勝手は明らかに差が。コンテッサが右利き用にできているのに対して、ウエルチニは左利き用?
背面右にファインダー。ホーカシングも右手。シャッターは左。其れも少し斜め押し。コンテッサとは、手が全く逆使いになる。
右利きの私。明らかにコンテッサの方が使いやすい。
ASA100、フジ記録フイルム。250sF8
どちらも右がテッサー、左がエルマー。

ナースマン 2018/04/19(Thu) 16:56 No.1215
Re: エルマーの写り
整備中のカットでものは言えませんが、コンテッサのほうがフレアが少なくシャープに見えます。
まあ135用テッサーの中でもコンテッサの尖鋭度は最右翼ですから多少割り引いても、エルマーは合焦していないように見えます。
前オーナーが分解して変な再組立をしていないかぎり、距離計かフランジの狂いがあるのかも。
私は戦前の135スプリングやエルマーは経験がないので、コントラストについて比較ができません。
ノンコート120機の経験からは、こんなものかなと思いましたが、戦後なのにノンコートXenar45/2.8のイコンタ35はかなりシャープでしたので、多少問題があるのかもしれません。
れんずまにあ 2018/05/04(Fri) 09:30 No.1219
Re: ウエルタウエルチニ後期型
ウエルチニ整備。確かにおかしい。
画像を確認すると、光漏れ、手振れがある。
スプリングが強い。久しぶりで撮影したので、レンズボード、又は本体側の接着部に光漏れがありそう?
ファインダーにカビ。見えが良くない。
ピントも?これでは、完全分解する必要が。一部分解できない。
加えてピントを出すには、測定器具も必要。私の手に負えない。
ま、珍品なので、師匠の長野氏に相談してみる。
場合によっては完全なOHが必要かも?取り合えず、何とかしよう。
ナースマン 2018/05/04(Fri) 20:40 No.1229
Re: ウエルタウエルチニ後期型
ウエルチニ整備2。JR下灘駅に、イベント列車、伊予灘号の撮り鉄に行っていた。
整備が遅れている。試写でピントが?光漏れ。ファインダーのカビ。
長野カメラワークに相談。ピント面が0,1mm程ずれている。
やはりこの個体、以前の持ち主が、弄っていた様子。ばらして組み上げるときに、ワッシャー1枚組忘れた可能性が?
光漏れ。どうやら裏蓋からの様子。基本、現役当時から、裏蓋にモルトが無い(当時ASA30程度のフイルムを使い、基本ケースに入れて使用していた)
私の個体、ケースが無い。ASA100フイルムを使うため、モルトを組み込むことに。
ファインダー。ウエルチニはプリズムを使っている。反射鏡の方がカビは取りやすいとの事(プリズムはカビが食い込んでいる可能性が)
シャッターは問題なさそう。ブレは左なので、手振れの様子。
と言うことで、ピントの問題も有り、長野氏に委ねることに。
長野氏によると、スプリングカメラの整備は、やはり蛇腹が問題。
蛇腹用の良質な革が、ほとんど確保できず、高いとの事。
交換となると、原料代だけで2万程。OHとなると、4万程掛かる。
長野氏も、エルマー付きのウエルチニは初めてとの事。
取り合えず、1,5万で引き受けてもらった。図らずも、135スプリング。レチナUa、コンテッサと共に、長野氏に整備願った事に。
最後まで使うスプリングカメラ。この3台に成りそう。
ナースマン 2018/05/10(Thu) 18:18 No.1230
Re: ウエルタウエルチニ後期型
OH上り。長野カメラワークでのOH上がった。
ピント。ワッシャー枚分のずれ。やはり弄っていた。ワッシャー追加。
RF。距離計にずれはないが、ハーフミラーの腐食。掃除のみ。
シャッター。シャッター整備と共にシャッターレリーズ調整。軽くなったが、基本左利き用。慣れが必要。
光漏れ。此れが問題。明らかな原因が不明。取り合えず、裏蓋にモルト張り込み。蛇腹に穴は無いが、もしかしたら、1度張り替えているかも?との事(長野様も、ウエルチニ扱うのは初めて。本来の状態が不明)中々の曲者である。
晴れたら、試写して、画像上げます。問題なければ、大正解。
OH代の方が掛かったが、ほぼサービスでやって下さった。
本体価格合わせて2万程なら、掘り出し物。
追伸)取り合えず、試写が上がった。光漏れの確認。当時では、考えられないASA400フイルム使って、ピーカン撮影。依然光漏れ。
再度お蔵入りか?左画像。250s、F11。
右の画像は、同時期のレチナ148。F3,5、アナスチグマットエクターです。フイルム、露光も違うので、あまり比較に成りませんが。

ナースマン 2018/05/23(Wed) 14:29 No.1251
Re: ウエルタウエルチニ後期型
再生。やっと蘇った。蛇腹の本体側、1谷目に微かな擦れ。そこからの光漏れであった。
本体側で蛇腹を外し、遮光塗装、再度接着。私には到底できる範囲でない。
ピント出し、シャッター調整、ファインダー、レンズ清掃、裏蓋のモルト張り込みを含め、15000円では、気の毒なほどの作業でした。
<如何なる堅艦快艇も、人の力に寄りてこそ、その精鋭を保ちつつ〜>正にそんな感じです。

ナースマン 2018/06/16(Sat) 11:35 No.1260
Re: ウエルタウエルチニ後期型
画像が小さいので詳細はわかりませんが、以前ご投稿された画像とは見違えるような、シャープなプリントになりましたね。
まずはお祝い申し上げると共に、貴重なカメラを蘇えらせ後世に受け継がれるようにしてくださったクラフトマンに賞賛を。
れんずまにあ 2018/06/16(Sat) 22:25 No.1261
アートパノラマ120

アートパノラマ120

富山製作所,1982年〜2001年
 先行して販売されていた240、170の横幅を押さえ、4x5用引き伸ばし機に入る6x12cm判専用にした。またレンズ繰り出し機構をボディ側ではなくマミヤプレスレンズを流用することでレンズ側に分担させ簡略化した、アートパノラマシリーズのボトムエンド。
焦点版は取り付けられず、距離目測、外付けビューファインダー(マミヤプレス用改造)で撮影する。

レンズはマミヤプレス用の中でポラロイド判をカバーする、セコールP75/5.6と127/4.5の2本のみ。
フィルムは120専用。巻き上げは赤窓による。

れんずまにあ 2018/05/04(Fri) 10:42 No.1221 [返信]
Re: レンズ改造
純正指定レンズは75と127のみですが、150もイメージサークルはカバーしているはずです。ただし鏡胴で蹴られる部分があります。

もうすこし広角が欲しくて、ホースマン用スーパートプコール65/7と90/5.6をジャンクヘリコイドに装着してみました。
両方ともかなりオーバーインフで、90は1m、65は最短まで繰り出す必要があり、まだ調整が必要です。
アートパノラマ120にはピントグラスの用意がないけれど、マミヤプレスで調整すればよいので楽です。

適当なファインダーは、90はマミヤプレス65mm用、65は出所不明の18mm用ファインダーの上下をマスクして対応しました。
ボディに装着しているのは65mm。

れんずまにあ 2018/05/04(Fri) 10:49 No.1222
Re: アートパノラマ120
何れのレンズも目測または外部距離計を使う事になり、また被写界深度を深める必要があるので基本絞り込んで使用します。

セコール75/5.6

れんずまにあ 2018/05/04(Fri) 11:00 No.1223
Re: スーパートプコール90
スーパートプコール90/5.6は絞れば4x5をカバーします。
6x12は余裕です。

ただし6x9より外側の画質は、f22くらいに絞り込まないと不満足。やはり4x5では超広角型のほうが画質は有利ですね。
画像:Super Topcor 90/5.6, f22, Velvia50

幸い、パノラマ撮影は絞り込むので助かっています。
しかし絞っても逆光の弱さはかわりません。よいフードを探し、順光で撮影するしかないかと思っています。

スーパートプコール65/7はそれほど逆光に弱くないので、撮影が楽です。

れんずまにあ 2018/05/04(Fri) 11:08 No.1224
Re: トプコールのフレア
テスト画像で恐縮ですが,軽い逆光でスーパートプコール90にフレアゴーストが生じた画像を右側に示します。
左側はほぼ同じ立ち位置からスーパートプコール65/7で撮影しました。こちらはそれほどはれていないのがわかります。
もっと緩い条件でも90mmのほうはベーリンググレアがかかってコントラストが落ちてしまいます。
アートパノラマはピントグラス確認ができませんので逆光に弱いレンズは困ってしまいます。

れんずまにあ 2018/05/04(Fri) 14:43 No.1225
Graflex Crown/Speed Graphic

4X5版 Graflex SpeedGraphicです。

年代によって幾つかバージョンがあり、特に初期のものはGraflockBackが採用される前のものがあり注意した方がよいです。(交換がきくGraflockbackを欲しいならばですが)

ボティーにフォーカルプレインシャッターがあるものがSpeedGraphic
シャッターがないものがCrownGraphic
と製品名。
通称スピードとクランとアメリカではニックネームで呼ばれています。

カラートレンジファインダーがオプションで付属します。このレンジファインダーにも横に接続されるものと、上面に接続されるものの二種類が存在します。
横型のものは簡単に調整はできますが、一つのレンズだけへの対応になりますが、上面型のものはカムと呼ばれる部品交換をすることによって簡単にレンジファインダーの設定を変更可能です。
上面型ファインダーの場合、面白い機構が組み込まれております。ただの豆電球が光路に入っているのです。これを光らせるとファインダーから外にフィラメントが投影されるのです。そこで2つのフィラメントの投影像が合致するようすれば合焦できるという、暗闇には最高の機構です。この豆電灯をレーザーに交換することでさらに強力なものになります。日中でも簡単確実に焦点をこれだけで確認することが可能になり、スポーツファインダーを用いれば大変軽快な撮影が可能となります。

まず、始めに写真で紹介するのは横にレンジファインダーが接続されるタイプです。
これは写真にみられる個体はKodak Aero-Ektar f2.5 178mmにレンジファインダーを調整してあります。
バックにはCambo Reflex View Finderを接続させてあります。
これはそのままだと接続できないのですが、樹脂製ですし簡単な工作で少し上下左右の寸法を詰めてあげるだけで接続できるようになります。
もちろん純正のフードでも構わないのですが日中明るいところでの撮影は圧倒的にこの方法が有用ですね。このカンボファインダーですがレボルビングできるので90°反転の縦長撮影時にも大変重宝です。
そしてご存知の方も多いと思いますが、これは写真家のDavid Burnett氏の完全コピーです。
https://petapixel.com/2013/02/08/david-burnetts-speed-graphic-photos-of-the-london-2012-olympics/

CLPO 2018/01/29(Mon) 05:06 No.1152 [返信]
Re: Graflex Crown/Speed Graphic
携帯時にはこのような感じです。

これにフィルムと三脚類が加わります。

CLPO 2018/01/29(Mon) 05:14 No.1153
Re: Graflex Crown/Speed Graphic
こちらはTop、上面ファインダーになります。

ご覧のようにレーザーポンタを豆電球と交換してあり、レーザーが出ます。
最短距離は6ft. 1.8mです。

CLPO 2018/01/29(Mon) 05:43 No.1154
Re: Graflex Crown/Speed Graphic
何と言ってもグラフロックバック規格は便利。

フォーカルプレインのスピードはシャッターを持たないバレルレンズを使用可能です。
ここで紹介したアエロエクターですが、なんとスピグラの開口寸法ではほぼガタもなくピッタリなのです。もし設計者が狙ってこの寸法にしていたのであれば、その方は高く評価されるべきです。アエロの設計者はこのレンズが分解されてアマチュア市場で使用されるとは思っていなかったはずだと思います。これボディー規格とエアロとどっちが後設計なんでしょうね。


シャッターはBackに入れるとフォーカルプレインです。
一番下の「Front」にすると、ワイヤー連動にてレンズボード向かって左横に配設されているカンチレバーが下がり、レンズシャッターを使えるようになります。

下段、中と右ですが6枚のフィルムを収納可能なクイックチェンジャーです。
このホルダー1個分の大きさの中に、6枚を収納可能です。とってもコンパクト。。。といってもあまりコンパクトさはどうでも良くなる機材なのですが。笑

CLPO 2018/01/29(Mon) 05:53 No.1155
Re: Graflex Crown/Speed Graphic
よくぞ作ってくださいましたのスピグラです!
所有経験はありませんが非常に興味深い機種で、特にバーレルレンズ使用には見逃せません。

Aero Ektar178はスピグラで使えるので有名で、友人も一人愛用していますが、深く伺っていませんでした。それほど適合性が高いとは。
描写は黄色いが、性能は大変良いと聞き及びます。
その友人から、トリウムグラスの放射線量を量って欲しいと依頼されお借りしたことがありましたが、撮影は出来ず仕舞いでした。
線量は、まあ沢山出てはいましたが、もっと出る機種もあるのでまあそこそこ気をつけましょうという結果でした。

クイックチェンジャーはグラフレックスのコピー、フジのを2台持っています。
確かに迅速に6枚撮影できるので便利ですが、フジのは重いので(本家は持ったことがない)、フェディリティ3枚と較べてどうかといつも悩んで結局普通のシートホルダーで出かけることが多く。

クイックチェンジャーは一々外してピントグラスを覗くのは非効率で、レンジファインダーか目測か、あるいはレーザーでもよいのですがバックをつけたまま連写するのに適しています。
その点ではスピグラとクイックチェンジャーこそ本来の組み合わせで、私のように普通のテクニカルカメラでピントグラスで使うのは邪道でしょう。
れんずまにあ 2018/01/31(Wed) 00:26 No.1156
Re: Graflex Crown/Speed Graphic
れんずまにあ様
散文ご容赦。もう少し皆さんのように情報を整理して体系的に記事を書きたかったのですが、お恥ずかしい限りです。

何かもっとここが知りたいなどご要望頂ければ、都度報告させて頂きたいと思います。
私のトップRFの個体にはクセノタール135/3.5が常に付けてあり、そのまま蓋もしまります。シャッターがコパルの電気制御のものになっており、1/400から32秒までの速度が安定して得られます。本当はクラウンの方が2cmくらい薄くなり軽量なのですが、レンズシャッターは零下20度とかになると信用がならなくなり、寒い環境は断然フォーカルプレインです。

私が出張で持ち出す最大の機材がこれです。
数年前出張で日本に行き、新幹線の中で撮影をしていたときには恥ずかしかったです。
CLPO 2018/01/31(Wed) 05:34 No.1157
Crown Graphic 23
クラウングラフィックには可愛らしい23(6x5x9cm,6x9ロールホルダーが使えるものもある)があります。

丁寧に作られたマホガニーボディは愛着が湧くでしょう。
センチュリーグラフィックはこのボディをマホガナイトというABS樹脂にしたモデルですが、合わせて細部が簡略化、効率化されている部分があり、クラウンは上位モデルに位置づけられます。

初期はどうもグラフロックバックではなく、カットフィルム/パックフィルム専用のスプリングバック固定だったようで、普通のロールホルダーが使えないため現在は非実用的なのですが、戦後モデルはスプリングバックが取り外せて汎用6x9ホルダが使えます。

標準レンズは、戦後は恐らくKodak Ektar 101/4.5, 105/3.7であったと思われます。廉価版のセンチュリーはEktar101/4.5またはWollensak Optar101/4.5が主であったでしょう。

センチュリーはベッドを開く際ロックボタンはボディ上面中央にあるのに対し、クラウンは向かって右側面上側にあり、私は戸惑ってしまいました。
加えてクラウンにはボディシャッターが装備されていますが、私のはリンクが欠品していて使えません。シャッターの位置的には使いやすそうですが、リンクを自作する手間に見合うものか、悩みますね。

センチュリーRF(左)と比較します。サイズはほとんど同じ、クラウン(右)はボディのトリムなど装飾的です。反面、センチュリーは黒一色に加えてグレー革赤蛇腹の女性向けモデルをラインアップしていました。またセンチュリーにはRFがないモデルもあります。

れんずまにあ 2018/03/17(Sat) 23:58 No.1181
Graflex Miniature Speed Graphic
スピグラにも2x3インチ(6x9近似)サイズの所謂ベビースピグラがあります。
2x3インチモデルは戦前1939年ミニアチュア スピードグラフィックに始まり、1940年のアニバーサリーを経て戦後のペースメーカーで完成の域に達しました。

紹介しますのは戦前ミニアチュアです。
初期のモデルなので、戦後のペースメーカーで装備された便利な機構のいくつかはまだありません。

具体的には、
オリジナルモデルはグラフロックバックではなく、スプリングバックで差し込み式のシートホルダーまたはパックホルダーしか使えませんが、幸い私が入手した個体はグラフロックバックコンバージョンキットが装着され、戦後のロールホルダーを使う事が出来ます。

透視ファインダーが固定装着(ペースメーカーは取り外しできる)
リアサイトが板金平面。
サイドストラップが固定装着
ベッドダウンできない。
ライズ1cm/フォール5mmできるがシフト/ティルトはできない。
レンズボードが平面(ベークライトのがついているが、オリジナルか不明)
距離計アームの構造が違う。
奥側のベッドレールは動かない。
ベッドレールの構造が違い、インフィニティストッパーは可倒式ではなく実用上1本のレンズしか対応できない。
(ストッパーを外してしまえば自由にフランジバックを決められるが、迅速に無限を出せなくなる)

とはいえ、基本的には同じ操作性を持っています。
キモはやはりフォーカルプレーンシャッターですね!

れんずまにあ 2018/04/07(Sat) 22:07 No.1204
miniature speed graphic
フォーカルプレーンシャッターは、ご存じの通り長い布幕の途中に全開、7/8、1/3、1/8、1/16(だいたい目測でそのくらい、それぞれ T, A, B, C, D目盛りに相当)のスリットを設け,その部分を分割して走行させるものです。

最大に巻き上げると”D"目盛りになり,レリーズすると1/16スリットが走行し”C"で止まります。次にレリーズすると1/8スリットが走行し”B"目盛りで止まる、というふうに順番に広いスリットが準備状態になります。
従って、例えば”D"を続けて走らせたい場合は1段階巻き上げて目盛り”D"を出しておく必要があります。
また、”D"目盛りで待機している時に、7/8幅のスリットを使いたいときは、レリーズで空走行を3回行い、表示”A"を出して待機します。
セルフキャップされませんので、引き蓋をしていないと巻き上げ途中で露光されてしまいます。

画像は巻き上げ途中の状態。左から”B", "C", "D"目盛りに対応するスリットです。

れんずまにあ 2018/04/07(Sat) 22:19 No.1205
フォーカルプレーンシャッター操作
もっとも面白いのがフォーカルの操作法です。

一番上の蝶型ノブ(フォーカルプレーンシャッターチャージ/スリット調整ノブ)を反時計方向に回転させ、その下の窓に希望のアルファベットを出します。180度毎にラチェットが掛かりますから逆回転しにくいですが、23はボディが小さいので左手でボディを回しながら右手でノブを回すと上手に1回転できるでしょう。希望のナンバーを過ぎても、シャッターを切れば元に戻ります。

廻りきった状態から巻き上げるとまず”O":が出ます。この位置は文字通りスリット全開で、ピントグラスを使う位置です。
次ぎに”T"が出ます。これはシャッターを閉じた状態で1回レリーズすると全開し、2回目のレリーズで閉まる、タイム露光モードです。
3番目が”A"で、ここから、巻ききった6番目”D"までが通常露光になります。

その下がシャッターレリーズレバーで、前から後に引き金のように引くと1回レリーズされます。レリーズごとにセットした目盛りから始めに戻っていきますので、チャージしないとどんどんシャッターが遅くなっていきます。

その下は、スプリングテンション表示窓で1から6まで表示が切り替わります。数字が大きい方がテンションが大きく、シャッターが早くなります。テンションは、レバーで切り替えないと、シャッターを切っても同じ表示が維持されます。

一番下はスプリングテンション切替ダイヤルで、反時計方向に巻けば数字が増えて、テンションが強くなります。弱める場合はダイヤル前方にあるレバー下端を前方に押すと1段階ずつ表示数が減っていきます。

れんずまにあ 2018/04/07(Sat) 22:33 No.1206
シャッター調整チャート
4つのスリット幅と6種のテンションで24の組み合わせは、ベッドに貼られたチャートでシャッター速度に換算することができます。
ここまで細かくシャッター速度をマニュアルで決めることは普通ないと思いますが、大変面白いですね。

6x9でフォーカルは珍しく、レンズ交換出来る機種はさらに珍しい。
ただしレンズボードが小さいので、あまり活用範囲は広くありません。
やはり4x5スピグラの方が活躍できそうですね。

れんずまにあ 2018/04/07(Sat) 22:39 No.1207
スーパーイコンタ

Zeiss super Ikonta 530/2
tessar F4.5 10.5cm

ピントダイヤルが固い以外快調です。
スーパーイコンタ
カメラを開くと巨大なレンズや招き猫(ドレ―・カイルプリズム)などデザインのためにデザインされたのではない、機能のためのデザインに誰しもが「かっこいい。」と思うでしょう。 スプリングカメラの最高傑作と呼ばれるだけあり堂々たる風格です。 スーパーイコンタには様々な姉妹機がある。日本では120フィルムの撮影サイズ別に、6×4.5p判をスーパーセミイコンタ、6×6p判をスーパーシックス、 また写真の6×9p判をスーパーセミイコンタと呼んでいます。さらに年代順に細かくT、U、V、W、X型に分類されています。T、U、V型は戦前、W、X型が戦後のモデルである。 アメリカでは、画面サイズの違いによって各々A型(6×4.5)、B型(6×6)、C型(6×9)、D型(116フィルム使用。6.5×11)と分類している。 又、製造国ドイツでは530,530/2,530/16のように/(スラッシュ)の後の数字によって区別している。 尚、/(スラッシュ)の無いものは6×4.5p判(セミ判)、「/16」は6×6cm判、「/2」は6×9p判となっています。

写真
日本
ドイツ
アメリカ
スーパーイコンタ
530
C型
T型
/2(6×9cm判)
(6×9p判)

まーた、選りにも選って、何故ドレ―・カイルプリズムに「招き猫」という愛称がついたかといえば、その形が、 日本の愛くるしい置物である招き猫の腕のような形をしていて、撮影時にピント合わせのため起き上がらせるときの動きが招き猫にそっくりだからこの名が付いたということです。

oryu 2018/01/11(Thu) 23:27 No.1140 [返信]
Re: スーパーイコンタ
Oryu様、初めまして。スプリングコレクターのナースマンです。
私のは、38年制の物です。F4,5のテッサーとコンパー付です。
Oryu様のは初期型なので、素透視ファインダーだと思います。
私のは、アルバダファインダーです。然し、鏡の劣化と、黄疸があり、見えが落ちています(プラ板削って、新たにファインダー作りました)
私、手が小さいので、69は手に余ります。スーパー6の方が馴染みます。
今年3月。フジGF670がついに生産中止。銀塩スプリングの、終焉かも?今、同好の士がおいでになる事。頼もしいです。
機種別の<イコンタ系>も参照下さい。
ナースマン 2018/01/13(Sat) 09:36 No.1142
Re: スーパーイコンタ
oryuさま、まずは興味深いご投稿を賜りましたこと深く御礼申し上げます。サイト主の日浦様のご厚意で、今では数少ない中判中心のフィルムカメラを語り合える場をご提供いただいており、皆様のご支援で賑わうことができれば一ファンとして嬉しく存じます。

ナースマン様に加えイコンタ使いでいらっしゃいますね。
是非ご経験を披露ください。

スーパーイコンタ各型は、山岳写真家の白旗史郎氏がご愛用で素晴らしい作品も数多いと思います。
速写性が高く大画面をカバーする高性能。学生時代から憧れました。
私はへそ曲がりですから、いざ買う段になったらBessaIIに行っちゃいましたが...
最近Ikontaも価格が下がり、一昨年ようやく69III型を摘み食いできましたが些か運が悪く、無限遠が要調整で、多忙にかまけて実用できていません。
れんずまにあ 2018/01/13(Sat) 21:21 No.1143
Re: スーパーイコンタ
いまさらですが…

やっと一本取り終わったので現像したらUPさせていただこうと思います。
oryu 2018/03/13(Tue) 21:57 No.1174
望遠レンズをつけた二眼レフ

望遠二眼レフ

二眼レフ全盛期、望遠レンズを付けた機種がありました。
簡便にはローライムターx1.5、デュオナーx2、マグナーx4のようなアタッチメントレンズを装着する方法があり、
日本でもヤシカマット用にテレ/ワイドキットがあります。

一方、ビューレンズとテイキングレンズが同じ焦点距離の本格的な望遠カメラもあります。

135mmf4ゾナーをつけたテレローライを筆頭に、
標準85mm(もともと長めでポートレート向きと言われていた)を前玉交換で135mmにできるコニフレックス。
レンズボードごと標準75mmと望遠ベルチオ150mmf5.4を交換するレックスレフレックス。
レックスと同じベルチオ150mmf5.4を固定装着したセムフレックス・スチュディオ。

その中で現在最も入手しやすく、性能も素晴らしいのがマミヤCシリーズでしょう。

マミヤCシリーズは、独立したスレッドがあってもよい名機。
C330SはC330プロフェッショナルfを樹脂で軽量化したモデルです。
交換レンズは広角55mmから望遠250mmまで揃い、レフファインダーのブラックアウトがなく正確な焦点合わせができる利点があります。望遠は135mmf4.5、180mmf4.5、250mmf6.3がありました。
特に180と250は二眼レフでは世界唯一Cシリーズだけの選択肢です。

Cシリーズは望遠をカバーするだけの長大な繰り出し量を蛇腹と頑丈なラックピニオンで達成しており、135では0.9mと一眼レフを上回る近接力、180の1.3m、250の2mも、例外的に繰り出し量が長いSL66を除く中判一眼レフと較べ遜色がないスペックでしょう。

シャッターショックは特筆すべきなほど少なく、TLRの利点を満喫できます。
その反面、宿命的にパララックスは逃れられませんが、望遠系は最短撮影距離が遠いので、ほとんど気にする必要はないでしょう。

写真:C330プロフェッショナルS,マミヤセコール180mmf4.5つき,180・250兼用フード(後期型プラスチック製),250mmf6.3

れんずまにあ 2017/09/26(Tue) 23:12 No.972 [返信]
Re: C330
セコール180/4.5黒
以前中判180mmレンズ集合テストしたときの一コマです。
他社180と較べ比較的小口径で小型軽量、性能は伯仲していて何れも素晴らしい結果を得ました。

RVP50, C330S、180/4.5開放、1/500

れんずまにあ 2017/09/27(Wed) 20:36 No.973
セムフレックス スチュディオ
Semflex Studio Standard

1966年フランスSEM製
撮影レンズSOM Berthiot tele objective 150/5.4
ビューレンズ 150mmf3.5
最短撮影距離1.5m
120フィルム、赤窓1出し後セミオートマット
シャッター1/400〜1秒、B
シャッターチャージは手動、ローライコードと同じ方式。

SEMFLEXシリーズの望遠レンズを固定した二眼レフ。
ベースはSemiotoと思われます。
この後、三脚固定したままフィルム交換できるSEMFLEX ATELIERに発展します。

開放f値を押さえた代わりにパララックスをほとんど考慮せずに撮影出来ます。
またビューレンズが大口径なので合焦精度が高く安心できます。
描写は大変整っていて信頼でき、後ボケも自然です。

右写真は最大繰り出しで、望遠なので繰り出し量は大きいです。

れんずまにあ 2017/09/27(Wed) 21:48 No.975
Re: 望遠レンズをつけた二眼レフ
セムフレックス スチュディオ

シャッター音は非常に静粛で、ウエストレベルファインダーの姿勢もありスナップポートレートには威力を発揮します。
長焦点のため開放f5.4でも被写界深度は浅いのですが、望遠なのでぶれやすく、軽快に手持ち撮影しようと思えばフィルム感度は高い方が良さそうです。

Som Bethiot Tele-Objectiv 150/5.4, 開放、1/400手持ち、イルフォードXP2 

れんずまにあ 2017/09/27(Wed) 22:00 No.976
セムスチュディオ+クローズアップ
蛇腹ではない望遠二眼レフはどうしても最短撮影距離が遠くなり、テレローライは即座に近接できるようパーンドア式のローライナーを用意していました。
スチュディオは単体での最短撮影距離が1.5mと結構健闘していますが、もう少し寄りたい欲求のため、プロクサーレンズが用意されました。
0.7ディオプターのカブセ式アタッチメントをビューレンズとテイキングレンズに別々に装着すると、1.4mから1mまでカバーできます。
開放絞りでも中心部はまず尖鋭で、f11に絞れば大変シャープな描写が得られます。
余計なレンズを付けた割には後ボケが乱れず、アップのポートレートでも十分使用出来るでしょう。
最短まで寄るとパララックスは無視できませんが僅かで、後でトリミングしてもよいし、ファインダー中心より2.5cmほど下側が写ると考えておけばよいでしょう。

Som Bethiot Tele-Objectiv 150/5.4, クローズアップ0.7、f11、1/125手持ち、FOMAPAN100

れんずまにあ 2017/09/27(Wed) 22:13 No.977
Re: 望遠レンズをつけた二眼レフ
なんとかマミヤCシリーズのスレッドを書きました。

特殊な二眼レフでも結構なので、ご活用頂ければと思います。
efunon 2017/10/21(Sat) 21:40 No.995
Re: 望遠レンズをつけた二眼レフ
ご無沙汰しています。
少々反則な気もしますが、我が家の主力機なのでぜひ仲間に入れてください。

CONTAFLEX TLR

言わずと知れた世界初のセルフタイマー・露出計内蔵の御大尽カメラ、1935年発売。

ビューレンズはSucher-Objektiv 8cm F2.8。
スポーツファインダーはSuper Ikontaなどと同様のアルバダファインダー。
ピント精度向上のためファインダーは24x36より拡大、全画面で5pとし、8.5と13.5用の枠がピントガラス及びアルバダにある。
レフボックス内でファインダーマスクが移動し、近距離視野を自動補正する。
ファインダーフード両脇には露出倍数についてと思われる説明(下記)と表がある。
Bei Kunstlichtaufnahmen mit Panfilm Jnnenaufnahmen mit Tageslicht 4 mal k&#252;rzer belichten
Gegenlichtaufnahmen z.B.gegen Sonne,Fenster 4 mal l&#228;nger belichten

テイクレンズは4画角で、全てクローム鏡胴。フィルター径は40.5mm又は49mm。
Biogon 3.5cm F2.8(構図は外付けのウエストレベルファインダーを使用)
Tessar 5cm F2.8
Sonnar 5cm F2
Sonnar 5cm F1.5
Triotar 8.5cm F4
Sonnar 8.5cm F2
Sonnar 13.5cm F4
他にOrthometar 3.5p F4.5があると言われるが、現物は見当たらず試作のみと思われる。
スピゴットマウントで、鏡胴の後ろ上部に距離連動用切り欠きがあり、ボディ側はバネで爪を押し出しているため(一応は)どの位置でもレンズを入れることができる。
全てContaxと同じものだが、特に精度の良いものを選りすぐって使用したとも言われる。なお、Contax用レンズからの改造も受け付けていた。
レンズ周囲には4つの爪受けがあり、Biogon用ファインダーや標準用レンズフードを取り付けられる。

シャッターは1/2〜1/1000でContax Iと同様の4グループだが、内部は改良されている。
巻き上げノブ・巻き戻しノブ・カウンター・シャッターは横軸、スプール・スプロケットは縦軸と、内部はギアの塊である。
セルフタイマーはいつでもチャージでき、単独解除、チャージ中の通常撮影も可能。解除ボタンを押すと作動し、10秒強で切れる。
正規の使い方ではないかもしれないが、バルブ位置でセルフタイマーを使用すると約1秒で切れる。(Contax II・IIIも同様)

露出計は蓋を開き被写体に向け、針を定点に合わせて読み取る。所有機の感度設定はDIN9°〜24°。

大別すると前期と後期に分かれるが、例外も多数ある。所有機は後期型。
違いは、露出計蓋のヒンジ・露出計の感度設定値・ファインダーを起こすボタン・ファインダールーペとそれを起こすレバー・エプロン部ZEISS IKONロゴの有無など。


感想
良い点
大変精密で素晴らしい感触。特に、巻き上げは大変複雑な構造にも関わらず、Contax Iよりも軽い。
また、裏蓋を閉めた時や巻き上げ完了時の繊細なクリックはContaxには無いもので、高級感がある。
やはりレンズの描写は素晴らしい。鏡胴が奥深くまで入り込むため、Contaxより内面反射が少ないのかもしれない。
巻き戻しノブの背がContaxに比べ高く、巻き戻しが容易。
利用機会はほぼ無いが、アルバダで被写体側から撮影範囲が分かる。

悪い点
シャッターストロークが長い。が意外にブレない気がする、重いから?
ノブはContax II初期型と同じローレットで、長く使うと指の腹が痛い。
フィルムの給送距離が長いので、オマケの1枚が撮れない。お大尽カメラでケチケチしてはいけない?
ビューレンズにはネジが無く、保護レンズが取り付けられない。
Contax用も同様だが、専用フードを取り付けると根元からレンズを覆ってしまい絞り操作不可・距離指標が見えない。フィルター径が汎用なのが救い。
ビューレンズ8cm F2.8に対しテイクレンズは8.5cm F2。開放のピントは運に任せるしかない。

uccyan 2017/10/23(Mon) 02:35 No.1002
Re: Contaflex
コンタフレックスが出てくるとは意表を突かれました。
失念していましたが、確かに望遠レンズつきですね。

しかしだるまさんをご常用とは素晴らしい。ご造詣も深く大変面白く読ませて頂きました。
f2/8,5がセットされた姿は滅多にみられるモノではありません。
私は全く経験がありませんが、素晴らしい押し出しと魅力的な戦前1,5/5cm、そしてまれに出てくる交換レンズの価格に羨望の目を向けています。

ビューレンズが80mmでカラクリで50mmに連動させているのも大した発想です。
また35mmをどうやって使うのか今まで疑問でしたが明確に説明頂き納得しました。横に付けるファインダーが必需品なんだ...
そしてやっぱりSonnar8,5の開放は結構厳しいのですね。13,5もそうなのでは。
Triotarは大変良く写るレンズでそっちならいいかもしれませんが、折角ならSonnar付けたいですよね....
高倍率ルーペを載せるというのはどうでしょう?

Contax I型(II型もですが)の巻き戻しはノブの背が低いので憂鬱になるものですが、Contaflexはましなのですね。
Contaxは元来ダブルマガジンで使うべきなのでしょう。
最近長巻フィルムを常用し出しましたので、いっそのことダブルマガジンにしてしまえばいいのかな等と考えています。
そういえば、Contaflexもマガジンは共用なのですか?

IIはセルフで1秒が切れるのですか。こんどやってみよう。ありがとうございます。
れんずまにあ 2017/10/26(Thu) 17:32 No.1003
Re: 望遠レンズをつけた二眼レフ
れんずまにあさん

世間的には発売当時から今に至るまで棚に飾るためのカメラになってしまっていますが、使ってみるとなかなか良いものですよ。
CONTAFLEXに一目惚れしてこの道に入ったので、逆に使い続けているうちカメラに飼いならされてしまったからかもしれませんが。

被写界深度を調べたところ13.5cm F4も精度が不足するようですね。
普通の中判二眼と同様の内蔵ルーペもありますが、これは常用するもので、望遠レンズのピントを追い込むまでは至らないかと。
検索すると大判に使うようなルーペが出てきますが、専用品なのかは不明です。内蔵ルーペより高倍率ならちょっと欲しいです。
Triotarも良いレンズですが、御大尽カメラですからやはり似合うのはこちらでしょう。本数的にはTriotarの方がとても少ないようですが。
ちなみにContax IIの有効基線長約63mmはTele-Tessar K 18cm F6.3に合わせたという真贋不明の話もありますが、こちらはそうもいかなかったようですね。
あまりビューファインダーが大きすぎても機動力が削がれ(いまさら?)これが妥協点だったのでしょう。

巻き戻しノブは基部が枚数計となっており、またシャッターダイアルと対称になるよう形を合わせたので背が高く結果的に使い易くなったようです。
Contax〜Contarexはマガジン共用です。ただ、いくつか持っているうち嵌め合いが渋かったり微妙に合わない感じのものもあります。
単なる相性なのか、前の持ち主が歪めてしまったのか。実はそのマガジンは戦後製で、設計が違うのか。
I型の出っ張り受けのあるもの以外は変遷を知らないので、詳細は分からないです。

そういえばもう一つ、なかなか重要な良い点を忘れていました。
Contaxでよく問題とされるのがスプール保持ですが、巻き上げの爪にContarexのような突っ張りがあり抜け落ちないようになっていて、フィルム交換が容易です。
まぁぐるっとシャッター周囲をぐるっと取り巻くようにやらないといけないので、結局どっこいどっこいかもしれませんが。

まだ5cm F1.5と8.5cm F2しかないので他のレンズも揃えたいですが、本数的にも値段的にもいつになるやら。
uccyan 2017/10/30(Mon) 01:24 No.1012
Re: Contaflex
是非、撮影された画像が見てみたいです。

我が家の85mmは微妙な色再現で、あまりオススメできるものではありません。クラッシックレンズ然とした描写です。

フレアーやゴーストが多くてなかなか使うのが難しいレンズです。
efunon 2017/10/30(Mon) 22:32 No.1013
Re: Sonnar8,5cm
私は本家の8.5cm戦前モデルは未経験で、私も是非撮影画像を拝見したいです。
戦後モデルも、枚数が増えたコンタレックス用は手元にありますが、本家RF(勿論コンタフレックス用も)はありません。
コピーのJupiter-9だけです。
ブラックペイント/ニッケルの初期型を探していますがなかなか遭遇できません。これは単なる趣味です。実用なら今のままで十分ですから。
れんずまにあ 2017/10/31(Tue) 22:19 No.1014
Re: 望遠レンズをつけた二眼レフ
そういえばまともな撮り比べはしていませんでした。
撮ってきますので、少々お時間をいただきますね。

uccyan 2017/10/31(Tue) 22:57 No.1015
Re: 望遠レンズをつけた二眼レフ
私も、ゾナー85mmF2、興味あります。
先ず、RFコンタックス用との違い。組み込みマウント。双子の画像差。
以前、異母兄弟の、ジュピター9、ニコン85mmF2、を比較したことあります。
ジュピター9はほぼ本家のコピー。ニコンは本家をまねているので、ほぼ同じ。と思いました。
コンタフレックスの85mm。双子の画像も、ぜひ拝見したいです。
ナースマン 2017/11/01(Wed) 09:35 No.1016
ハチゴゾナー撮り比べ
大変遅くなりました、もう年も越してしまいましたがフィルムスキャンが漸く終わりました。
作例とも言えないようなものばかりですが、これでもマシなものを選んでいますのでご了承ください。
戦前レンズは絞りが不等間隔ゆえ小絞りの微妙なズレで露出ミス、Contaxのシャッターを押下ロックしたまま巻き上げてしまいフィルムを無駄にする等々…お恥ずかしい限りです。
なお、全てレンズフードは使用しています。

初めにCONTAFLEX TLRです。
左上:1/1000 F2
右上:1/500 F2
左下:1/1000 F2
右下:1/250 F5.6

uccyan 2018/01/10(Wed) 03:31 No.1129
ハチゴゾナー撮り比べ
同じくCONTAFLEX TLRです。
左上:1/1000 F5.6
右上:1/150 F16
左下:1/250 F2
右下:1/10 F8

uccyan 2018/01/10(Wed) 03:32 No.1130
Re: 望遠レンズをつけた二眼レフ
次はContaxです。
ボディはContax IIIで、黒塗りニッケルとクローム(後コーティング)の2本を使用しました。
左上:1/1250 F2 黒塗りニッケル
右上:1/250 F5.6 〃
左下:1/1250 F2 クローム(後コーティング)
右下:1/250 F5.6 〃

uccyan 2018/01/10(Wed) 03:35 No.1131
ハチゴゾナー撮り比べ
最後にContarexです。

左上:1/1000 F2
右上:不明
左下:不明
右下:1/250 F8

uccyan 2018/01/10(Wed) 03:46 No.1132
ハチゴゾナー撮り比べ
同じくContarexです。

左上:1/250 F2
右上:1/15 F8
左下:1/250 F2
右下:1/15 F8

uccyan 2018/01/10(Wed) 03:53 No.1133
オマケのオリンピアゾナー撮り比べ
Contaxは本命のハチゴゾナーが失敗続きだったので、オマケに撮ったオリンピアでお茶を濁します。

左上:1/125 F5.6 フレクトスコープ
右上:1/50 F2.8 〃
左下:1/2 F8 〃
右下:1/2 F8 距離計連動

下2枚は日陰からフードも付けて撮ったのですが、それでもフレクトスコープはフレアが出ました。ノンコートゾナーの宿命とはいえ、シビア過ぎる…艶消し黒になっていますが、ミラーボックスが悪いのかも?
対して距離計連動は視差とピント精度との戦い。実際下の構図で開放のコマはピントを外していました。まだフレアがあっても撮りたい画角でピントを合わせて撮れる分、我慢のしどころでしょうか。


CONTAFLEXの方が、後コーティングはともかく黒塗りニッケルよりもフレアが酷い結果となってしまいました。私の記憶違いなのか、なるべく同じ位置で撮ったつもりが微妙な角度差で光が入り込んだか。残念な結果です。
その代わりピント精度は完璧でした。紹介で「ビューレンズの方が暗いのに」と書きましたが、ファインダールーペの事を考慮に入れていませんでした。何倍かは知りませんが、これできっとテイクレンズより精度が出るのだと思います。

uccyan 2018/01/10(Wed) 04:33 No.1134
Re: 望遠レンズをつけた二眼レフ
書き方がおかしいですね、訂正します。
フィルムよりファインダーが拡大されているとはいえ、ルーペを使わなければピントは合わせにくいと感じていましたので、倍率は知りませんがここまでの精度になるとは思いませんでした。上下レンズ間やレンズ交換部など可動部が多いのにこの精度は素晴らしいです。今までほぼ無限遠でしか開放は使用していませんでしたが、これからは近接も臆せず使えます。

暗証キーを入れないと削除修正は出来ないのですね、気を付けます。
uccyan 2018/01/10(Wed) 04:48 No.1135
Re:コンタフレックスTLRゾナー8,5
これは素晴らしいお年玉です。よくご整理され見やすくて堪能致しました。
大判プリントで拝見してみたいものです。

まず、どの時代のSonnarも焦点面は見事な切れ味で、特にTLRの右上ははっとさせられました。
逆光ゴーストとベーリンググレアはSLRでなければ予見できないもので、ノンコートでなくてもTLRやRFの不利は否めないところでしょう。
RF用ブラックエナメル/ニッケルとクロームは、意外というか流石にニッケルが健闘しているように思いました。
ゴーストは角度にも依るでしょうから、完全に同じ位置から撮影しても太陽の方が動いてしまいますし同一条件はなかなか出しにくいところ。ゴースト外のコントラストはコーティング有無には左右されないかもしれません。

コンタレックス用は流石というか文句の付けようがありませんね。
SLRの優位とは別に、今もって第一線の性能だと思います。
余談ですが私はフードにキヤノンFD用BT52を使っています。純正は標準兼用で浅すぎますので。

オリンピアはクロームの18cmでしょうか。ダイレクトマウントRFとフレクトスコープ用の2本をお持ちなのでしょうか。それは凄いです。

よく知りませんがそれとも先端を外して共用できるのですか?
友人のダイレクトマウントRFは、外せるようには見えませんでしたが。
別の友人がフレクトスコープ用クロームを2000FCで使っています。
拙宅のは戦後初期黒Tのプラクチナ用のヘッドを1600Fに付けています。
戦後初期はフレクトスコープマウントがそのまま残っていて、ハッセル用やエクサクタ、ペンタコン用など純正アダプタが色々あったようです。
4/30cmと共用出来るのは確認しました。8/50cmは未経験です。
れんずまにあ 2018/01/10(Wed) 23:44 No.1136
ハチゴゾナー撮り比べ
そういえばフィルムとスキャンの情報を忘れていました。全てVelvia100でISO100、スキャナはGT-X770で無補正です。

ゾナー型は日陰から撮影していてもフレアが出ることがあるので、修行のレンズですね。
大丈夫と思っても白くなっていたり、覚悟しても意外と無かったり。稀に良いコマがあるので、殆ど当たらない下手な鉄砲ですが懲りずにやっています。
TLR、RF共最短付近で多く撮りましたが、ピントは健闘してくれました。RFの視差もなんとか許容範囲。
Contaxは2本とも、特にクロームに凄い色収差が出ましたが、ここまでくると逆に虹のようで綺麗。これを自在に出せたら楽しいのですが。

流石Zeissが満を持して出しただけあって、やはり「王様」は素晴らしいです。
絞りの形が値によって色々変化するのは賛否あるでしょうが、私は好きです。Distagon 35mm F4の四角絞りも面白い。
Sonnarは控えめですが、2枚目右上はF8まで絞ったので形がよくわかります。できることならContarexやRollei QBM用のPlanar 85mm F1.4の三角絞りを使ってみたい…
ボケ味というものの概念が無かったと言われますが、どうしてこうも不思議な形になったのやら?
Canon FDはContarexと同じB56なのでとても助かりますね。私も純正は大事にしまってFD用を使用しています。

https://twitter.com/Ermanox_Reflex/status/825192614299185153
Sonnar 18cm F2.8は距離計連動と戦前フレクトスコープの両方を所持しています。レンズは一緒なので完全な酔狂です。
ご友人同様、距離計連動は一体モノでレンズ部が外れません。
距離計連動は視差、測距精度とも私には手に負えません。しかもレンズだけでもクロコンの測距部が半分ほど隠れるのに、フード径がレンズより大きく、更に隠す始末。
https://twitter.com/Ermanox_Reflex/status/833380376248606720
https://twitter.com/Ermanox_Reflex/status/836585059616350208
早々にフレクトスコープへ切り替えた理由がよく分かります。
他のフレクトスコープ用レンズも欲しいのですが、ここまでのレアモノになると気長に待つしかありませんね。
特に世界初のプリセットレンズといわれるSonnar 30cm F4はいつか所持したいものです。

uccyan 2018/01/11(Thu) 12:49 No.1137
Re: ハチゴゾナー撮り比べ
これは大変でしたね。良いモノを拝見できて幸せです。

レンズの比較は難しいですね。これは素晴らしい資料ですね。

 一概にフィルム面まで鏡胴が伸びているのがフレアーやベイリングレアに対して耐性があるとは
言い切れないところが有ります。フィルムルームが広い。所謂ふところが深い方が良い事が有るのかも知れません。

 画像を拝見してちょっと安心しました。私のゾナーと何となく同じ方向です。

 同じ絞りでも不等間隔だと設定が難しいのは良く感じます。ボケ像の大きさが違うのはそんなとこ
ろに起因している感じがします。

CONTAFLEXの作例は、全体に色が載ってしまっているので、きっと原版ではもっと良いのだと思います。

CONTAXVの8.5cmは真鍮鏡胴のタイプだったんですね。コーティングがどんどん発展した時代なので、
違うタイプではまた結果が異なるかもしれません。

 ところで、以前素晴らしい描写と云われたレンズの中で一番のオススメはどれでしょうか?
efunon 2018/01/11(Thu) 21:27 No.1139
Re: 望遠レンズをつけた二眼レフ
私としてはどれも良いと思いますが、客観的に出来上がったフィルムだけを見れば、Contarexでしょうか。やはり新しい設計、硝材、コーティングで、等間隔絞り、視差なしですから。
戦前ContaxとCONTAFLEXは改造を受け付けていたことからも分かるとおり、レンズ部は同じです。レンズ部とヘリコイド部はねじ込みしてあるだけで簡単に交換できます。スペーサーが挟まっているモノもあるので個体ごとの調整は必要ですが。
戦後Contaxはデザインが好きになれず所持していません。戦後(戦中?)は3群6枚から3群7枚にレンズ構成が変わってフレアが多少緩和されたらしいので、これがないテストは片手落ちですね…

思い入れだけで言ってしまえば、ダントツでCONTAFLEX、次点でContarexです。

画像出典:ハンスユルゲンクッツ著「コンタックスのすべて」

uccyan 2018/01/12(Fri) 11:49 No.1141
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