アートパノラマ120
富山製作所,1982年〜2001年
先行して販売されていた240、170の横幅を押さえ、4x5用引き伸ばし機に入る6x12cm判専用にした。またレンズ繰り出し機構をボディ側ではなくマミヤプレスレンズを流用することでレンズ側に分担させ簡略化した、アートパノラマシリーズのボトムエンド。
焦点版は取り付けられず、距離目測、外付けビューファインダー(マミヤプレス用改造)で撮影する。
レンズはマミヤプレス用の中でポラロイド判をカバーする、セコールP75/5.6と127/4.5の2本のみ。
フィルムは120専用。巻き上げは赤窓による。
もうすこし広角が欲しくて、ホースマン用スーパートプコール65/7と90/5.6をジャンクヘリコイドに装着してみました。
両方ともかなりオーバーインフで、90は1m、65は最短まで繰り出す必要があり、まだ調整が必要です。
アートパノラマ120にはピントグラスの用意がないけれど、マミヤプレスで調整すればよいので楽です。
適当なファインダーは、90はマミヤプレス65mm用、65は出所不明の18mm用ファインダーの上下をマスクして対応しました。
ボディに装着しているのは65mm。
6x12は余裕です。
ただし6x9より外側の画質は、f22くらいに絞り込まないと不満足。やはり4x5では超広角型のほうが画質は有利ですね。
画像:Super Topcor 90/5.6, f22, Velvia50
幸い、パノラマ撮影は絞り込むので助かっています。
しかし絞っても逆光の弱さはかわりません。よいフードを探し、順光で撮影するしかないかと思っています。
スーパートプコール65/7はそれほど逆光に弱くないので、撮影が楽です。
4X5版 Graflex SpeedGraphicです。
年代によって幾つかバージョンがあり、特に初期のものはGraflockBackが採用される前のものがあり注意した方がよいです。(交換がきくGraflockbackを欲しいならばですが)
ボティーにフォーカルプレインシャッターがあるものがSpeedGraphic
シャッターがないものがCrownGraphic
と製品名。
通称スピードとクランとアメリカではニックネームで呼ばれています。
カラートレンジファインダーがオプションで付属します。このレンジファインダーにも横に接続されるものと、上面に接続されるものの二種類が存在します。
横型のものは簡単に調整はできますが、一つのレンズだけへの対応になりますが、上面型のものはカムと呼ばれる部品交換をすることによって簡単にレンジファインダーの設定を変更可能です。
上面型ファインダーの場合、面白い機構が組み込まれております。ただの豆電球が光路に入っているのです。これを光らせるとファインダーから外にフィラメントが投影されるのです。そこで2つのフィラメントの投影像が合致するようすれば合焦できるという、暗闇には最高の機構です。この豆電灯をレーザーに交換することでさらに強力なものになります。日中でも簡単確実に焦点をこれだけで確認することが可能になり、スポーツファインダーを用いれば大変軽快な撮影が可能となります。
まず、始めに写真で紹介するのは横にレンジファインダーが接続されるタイプです。
これは写真にみられる個体はKodak Aero-Ektar f2.5 178mmにレンジファインダーを調整してあります。
バックにはCambo Reflex View Finderを接続させてあります。
これはそのままだと接続できないのですが、樹脂製ですし簡単な工作で少し上下左右の寸法を詰めてあげるだけで接続できるようになります。
もちろん純正のフードでも構わないのですが日中明るいところでの撮影は圧倒的にこの方法が有用ですね。このカンボファインダーですがレボルビングできるので90°反転の縦長撮影時にも大変重宝です。
そしてご存知の方も多いと思いますが、これは写真家のDavid Burnett氏の完全コピーです。
https://petapixel.com/2013/02/08/david-burnetts-speed-graphic-photos-of-the-london-2012-olympics/
フォーカルプレインのスピードはシャッターを持たないバレルレンズを使用可能です。
ここで紹介したアエロエクターですが、なんとスピグラの開口寸法ではほぼガタもなくピッタリなのです。もし設計者が狙ってこの寸法にしていたのであれば、その方は高く評価されるべきです。アエロの設計者はこのレンズが分解されてアマチュア市場で使用されるとは思っていなかったはずだと思います。これボディー規格とエアロとどっちが後設計なんでしょうね。
シャッターはBackに入れるとフォーカルプレインです。
一番下の「Front」にすると、ワイヤー連動にてレンズボード向かって左横に配設されているカンチレバーが下がり、レンズシャッターを使えるようになります。
下段、中と右ですが6枚のフィルムを収納可能なクイックチェンジャーです。
このホルダー1個分の大きさの中に、6枚を収納可能です。とってもコンパクト。。。といってもあまりコンパクトさはどうでも良くなる機材なのですが。笑
所有経験はありませんが非常に興味深い機種で、特にバーレルレンズ使用には見逃せません。
Aero Ektar178はスピグラで使えるので有名で、友人も一人愛用していますが、深く伺っていませんでした。それほど適合性が高いとは。
描写は黄色いが、性能は大変良いと聞き及びます。
その友人から、トリウムグラスの放射線量を量って欲しいと依頼されお借りしたことがありましたが、撮影は出来ず仕舞いでした。
線量は、まあ沢山出てはいましたが、もっと出る機種もあるのでまあそこそこ気をつけましょうという結果でした。
クイックチェンジャーはグラフレックスのコピー、フジのを2台持っています。
確かに迅速に6枚撮影できるので便利ですが、フジのは重いので(本家は持ったことがない)、フェディリティ3枚と較べてどうかといつも悩んで結局普通のシートホルダーで出かけることが多く。
クイックチェンジャーは一々外してピントグラスを覗くのは非効率で、レンジファインダーか目測か、あるいはレーザーでもよいのですがバックをつけたまま連写するのに適しています。
その点ではスピグラとクイックチェンジャーこそ本来の組み合わせで、私のように普通のテクニカルカメラでピントグラスで使うのは邪道でしょう。
散文ご容赦。もう少し皆さんのように情報を整理して体系的に記事を書きたかったのですが、お恥ずかしい限りです。
何かもっとここが知りたいなどご要望頂ければ、都度報告させて頂きたいと思います。
私のトップRFの個体にはクセノタール135/3.5が常に付けてあり、そのまま蓋もしまります。シャッターがコパルの電気制御のものになっており、1/400から32秒までの速度が安定して得られます。本当はクラウンの方が2cmくらい薄くなり軽量なのですが、レンズシャッターは零下20度とかになると信用がならなくなり、寒い環境は断然フォーカルプレインです。
私が出張で持ち出す最大の機材がこれです。
数年前出張で日本に行き、新幹線の中で撮影をしていたときには恥ずかしかったです。
丁寧に作られたマホガニーボディは愛着が湧くでしょう。
センチュリーグラフィックはこのボディをマホガナイトというABS樹脂にしたモデルですが、合わせて細部が簡略化、効率化されている部分があり、クラウンは上位モデルに位置づけられます。
初期はどうもグラフロックバックではなく、カットフィルム/パックフィルム専用のスプリングバック固定だったようで、普通のロールホルダーが使えないため現在は非実用的なのですが、戦後モデルはスプリングバックが取り外せて汎用6x9ホルダが使えます。
標準レンズは、戦後は恐らくKodak Ektar 101/4.5, 105/3.7であったと思われます。廉価版のセンチュリーはEktar101/4.5またはWollensak Optar101/4.5が主であったでしょう。
センチュリーはベッドを開く際ロックボタンはボディ上面中央にあるのに対し、クラウンは向かって右側面上側にあり、私は戸惑ってしまいました。
加えてクラウンにはボディシャッターが装備されていますが、私のはリンクが欠品していて使えません。シャッターの位置的には使いやすそうですが、リンクを自作する手間に見合うものか、悩みますね。
センチュリーRF(左)と比較します。サイズはほとんど同じ、クラウン(右)はボディのトリムなど装飾的です。反面、センチュリーは黒一色に加えてグレー革赤蛇腹の女性向けモデルをラインアップしていました。またセンチュリーにはRFがないモデルもあります。
2x3インチモデルは戦前1939年ミニアチュア スピードグラフィックに始まり、1940年のアニバーサリーを経て戦後のペースメーカーで完成の域に達しました。
紹介しますのは戦前ミニアチュアです。
初期のモデルなので、戦後のペースメーカーで装備された便利な機構のいくつかはまだありません。
具体的には、
オリジナルモデルはグラフロックバックではなく、スプリングバックで差し込み式のシートホルダーまたはパックホルダーしか使えませんが、幸い私が入手した個体はグラフロックバックコンバージョンキットが装着され、戦後のロールホルダーを使う事が出来ます。
透視ファインダーが固定装着(ペースメーカーは取り外しできる)
リアサイトが板金平面。
サイドストラップが固定装着
ベッドダウンできない。
ライズ1cm/フォール5mmできるがシフト/ティルトはできない。
レンズボードが平面(ベークライトのがついているが、オリジナルか不明)
距離計アームの構造が違う。
奥側のベッドレールは動かない。
ベッドレールの構造が違い、インフィニティストッパーは可倒式ではなく実用上1本のレンズしか対応できない。
(ストッパーを外してしまえば自由にフランジバックを決められるが、迅速に無限を出せなくなる)
とはいえ、基本的には同じ操作性を持っています。
キモはやはりフォーカルプレーンシャッターですね!
最大に巻き上げると”D"目盛りになり,レリーズすると1/16スリットが走行し”C"で止まります。次にレリーズすると1/8スリットが走行し”B"目盛りで止まる、というふうに順番に広いスリットが準備状態になります。
従って、例えば”D"を続けて走らせたい場合は1段階巻き上げて目盛り”D"を出しておく必要があります。
また、”D"目盛りで待機している時に、7/8幅のスリットを使いたいときは、レリーズで空走行を3回行い、表示”A"を出して待機します。
セルフキャップされませんので、引き蓋をしていないと巻き上げ途中で露光されてしまいます。
画像は巻き上げ途中の状態。左から”B", "C", "D"目盛りに対応するスリットです。
一番上の蝶型ノブ(フォーカルプレーンシャッターチャージ/スリット調整ノブ)を反時計方向に回転させ、その下の窓に希望のアルファベットを出します。180度毎にラチェットが掛かりますから逆回転しにくいですが、23はボディが小さいので左手でボディを回しながら右手でノブを回すと上手に1回転できるでしょう。希望のナンバーを過ぎても、シャッターを切れば元に戻ります。
廻りきった状態から巻き上げるとまず”O":が出ます。この位置は文字通りスリット全開で、ピントグラスを使う位置です。
次ぎに”T"が出ます。これはシャッターを閉じた状態で1回レリーズすると全開し、2回目のレリーズで閉まる、タイム露光モードです。
3番目が”A"で、ここから、巻ききった6番目”D"までが通常露光になります。
その下がシャッターレリーズレバーで、前から後に引き金のように引くと1回レリーズされます。レリーズごとにセットした目盛りから始めに戻っていきますので、チャージしないとどんどんシャッターが遅くなっていきます。
その下は、スプリングテンション表示窓で1から6まで表示が切り替わります。数字が大きい方がテンションが大きく、シャッターが早くなります。テンションは、レバーで切り替えないと、シャッターを切っても同じ表示が維持されます。
一番下はスプリングテンション切替ダイヤルで、反時計方向に巻けば数字が増えて、テンションが強くなります。弱める場合はダイヤル前方にあるレバー下端を前方に押すと1段階ずつ表示数が減っていきます。
Zeiss super Ikonta 530/2
tessar F4.5 10.5cm
ピントダイヤルが固い以外快調です。
スーパーイコンタ
カメラを開くと巨大なレンズや招き猫(ドレ―・カイルプリズム)などデザインのためにデザインされたのではない、機能のためのデザインに誰しもが「かっこいい。」と思うでしょう。 スプリングカメラの最高傑作と呼ばれるだけあり堂々たる風格です。 スーパーイコンタには様々な姉妹機がある。日本では120フィルムの撮影サイズ別に、6×4.5p判をスーパーセミイコンタ、6×6p判をスーパーシックス、 また写真の6×9p判をスーパーセミイコンタと呼んでいます。さらに年代順に細かくT、U、V、W、X型に分類されています。T、U、V型は戦前、W、X型が戦後のモデルである。 アメリカでは、画面サイズの違いによって各々A型(6×4.5)、B型(6×6)、C型(6×9)、D型(116フィルム使用。6.5×11)と分類している。 又、製造国ドイツでは530,530/2,530/16のように/(スラッシュ)の後の数字によって区別している。 尚、/(スラッシュ)の無いものは6×4.5p判(セミ判)、「/16」は6×6cm判、「/2」は6×9p判となっています。
写真
日本
ドイツ
アメリカ
スーパーイコンタ
530
C型
T型
/2(6×9cm判)
(6×9p判)
まーた、選りにも選って、何故ドレ―・カイルプリズムに「招き猫」という愛称がついたかといえば、その形が、 日本の愛くるしい置物である招き猫の腕のような形をしていて、撮影時にピント合わせのため起き上がらせるときの動きが招き猫にそっくりだからこの名が付いたということです。
私のは、38年制の物です。F4,5のテッサーとコンパー付です。
Oryu様のは初期型なので、素透視ファインダーだと思います。
私のは、アルバダファインダーです。然し、鏡の劣化と、黄疸があり、見えが落ちています(プラ板削って、新たにファインダー作りました)
私、手が小さいので、69は手に余ります。スーパー6の方が馴染みます。
今年3月。フジGF670がついに生産中止。銀塩スプリングの、終焉かも?今、同好の士がおいでになる事。頼もしいです。
機種別の<イコンタ系>も参照下さい。
ナースマン様に加えイコンタ使いでいらっしゃいますね。
是非ご経験を披露ください。
スーパーイコンタ各型は、山岳写真家の白旗史郎氏がご愛用で素晴らしい作品も数多いと思います。
速写性が高く大画面をカバーする高性能。学生時代から憧れました。
私はへそ曲がりですから、いざ買う段になったらBessaIIに行っちゃいましたが...
最近Ikontaも価格が下がり、一昨年ようやく69III型を摘み食いできましたが些か運が悪く、無限遠が要調整で、多忙にかまけて実用できていません。
やっと一本取り終わったので現像したらUPさせていただこうと思います。
望遠二眼レフ
二眼レフ全盛期、望遠レンズを付けた機種がありました。
簡便にはローライムターx1.5、デュオナーx2、マグナーx4のようなアタッチメントレンズを装着する方法があり、
日本でもヤシカマット用にテレ/ワイドキットがあります。
一方、ビューレンズとテイキングレンズが同じ焦点距離の本格的な望遠カメラもあります。
135mmf4ゾナーをつけたテレローライを筆頭に、
標準85mm(もともと長めでポートレート向きと言われていた)を前玉交換で135mmにできるコニフレックス。
レンズボードごと標準75mmと望遠ベルチオ150mmf5.4を交換するレックスレフレックス。
レックスと同じベルチオ150mmf5.4を固定装着したセムフレックス・スチュディオ。
その中で現在最も入手しやすく、性能も素晴らしいのがマミヤCシリーズでしょう。
マミヤCシリーズは、独立したスレッドがあってもよい名機。
C330SはC330プロフェッショナルfを樹脂で軽量化したモデルです。
交換レンズは広角55mmから望遠250mmまで揃い、レフファインダーのブラックアウトがなく正確な焦点合わせができる利点があります。望遠は135mmf4.5、180mmf4.5、250mmf6.3がありました。
特に180と250は二眼レフでは世界唯一Cシリーズだけの選択肢です。
Cシリーズは望遠をカバーするだけの長大な繰り出し量を蛇腹と頑丈なラックピニオンで達成しており、135では0.9mと一眼レフを上回る近接力、180の1.3m、250の2mも、例外的に繰り出し量が長いSL66を除く中判一眼レフと較べ遜色がないスペックでしょう。
シャッターショックは特筆すべきなほど少なく、TLRの利点を満喫できます。
その反面、宿命的にパララックスは逃れられませんが、望遠系は最短撮影距離が遠いので、ほとんど気にする必要はないでしょう。
写真:C330プロフェッショナルS,マミヤセコール180mmf4.5つき,180・250兼用フード(後期型プラスチック製),250mmf6.3
以前中判180mmレンズ集合テストしたときの一コマです。
他社180と較べ比較的小口径で小型軽量、性能は伯仲していて何れも素晴らしい結果を得ました。
RVP50, C330S、180/4.5開放、1/500
1966年フランスSEM製
撮影レンズSOM Berthiot tele objective 150/5.4
ビューレンズ 150mmf3.5
最短撮影距離1.5m
120フィルム、赤窓1出し後セミオートマット
シャッター1/400〜1秒、B
シャッターチャージは手動、ローライコードと同じ方式。
SEMFLEXシリーズの望遠レンズを固定した二眼レフ。
ベースはSemiotoと思われます。
この後、三脚固定したままフィルム交換できるSEMFLEX ATELIERに発展します。
開放f値を押さえた代わりにパララックスをほとんど考慮せずに撮影出来ます。
またビューレンズが大口径なので合焦精度が高く安心できます。
描写は大変整っていて信頼でき、後ボケも自然です。
右写真は最大繰り出しで、望遠なので繰り出し量は大きいです。
シャッター音は非常に静粛で、ウエストレベルファインダーの姿勢もありスナップポートレートには威力を発揮します。
長焦点のため開放f5.4でも被写界深度は浅いのですが、望遠なのでぶれやすく、軽快に手持ち撮影しようと思えばフィルム感度は高い方が良さそうです。
Som Bethiot Tele-Objectiv 150/5.4, 開放、1/400手持ち、イルフォードXP2
スチュディオは単体での最短撮影距離が1.5mと結構健闘していますが、もう少し寄りたい欲求のため、プロクサーレンズが用意されました。
0.7ディオプターのカブセ式アタッチメントをビューレンズとテイキングレンズに別々に装着すると、1.4mから1mまでカバーできます。
開放絞りでも中心部はまず尖鋭で、f11に絞れば大変シャープな描写が得られます。
余計なレンズを付けた割には後ボケが乱れず、アップのポートレートでも十分使用出来るでしょう。
最短まで寄るとパララックスは無視できませんが僅かで、後でトリミングしてもよいし、ファインダー中心より2.5cmほど下側が写ると考えておけばよいでしょう。
Som Bethiot Tele-Objectiv 150/5.4, クローズアップ0.7、f11、1/125手持ち、FOMAPAN100
特殊な二眼レフでも結構なので、ご活用頂ければと思います。
少々反則な気もしますが、我が家の主力機なのでぜひ仲間に入れてください。
CONTAFLEX TLR
言わずと知れた世界初のセルフタイマー・露出計内蔵の御大尽カメラ、1935年発売。
ビューレンズはSucher-Objektiv 8cm F2.8。
スポーツファインダーはSuper Ikontaなどと同様のアルバダファインダー。
ピント精度向上のためファインダーは24x36より拡大、全画面で5pとし、8.5と13.5用の枠がピントガラス及びアルバダにある。
レフボックス内でファインダーマスクが移動し、近距離視野を自動補正する。
ファインダーフード両脇には露出倍数についてと思われる説明(下記)と表がある。
Bei Kunstlichtaufnahmen mit Panfilm Jnnenaufnahmen mit Tageslicht 4 mal kürzer belichten
Gegenlichtaufnahmen z.B.gegen Sonne,Fenster 4 mal länger belichten
テイクレンズは4画角で、全てクローム鏡胴。フィルター径は40.5mm又は49mm。
Biogon 3.5cm F2.8(構図は外付けのウエストレベルファインダーを使用)
Tessar 5cm F2.8
Sonnar 5cm F2
Sonnar 5cm F1.5
Triotar 8.5cm F4
Sonnar 8.5cm F2
Sonnar 13.5cm F4
他にOrthometar 3.5p F4.5があると言われるが、現物は見当たらず試作のみと思われる。
スピゴットマウントで、鏡胴の後ろ上部に距離連動用切り欠きがあり、ボディ側はバネで爪を押し出しているため(一応は)どの位置でもレンズを入れることができる。
全てContaxと同じものだが、特に精度の良いものを選りすぐって使用したとも言われる。なお、Contax用レンズからの改造も受け付けていた。
レンズ周囲には4つの爪受けがあり、Biogon用ファインダーや標準用レンズフードを取り付けられる。
シャッターは1/2〜1/1000でContax Iと同様の4グループだが、内部は改良されている。
巻き上げノブ・巻き戻しノブ・カウンター・シャッターは横軸、スプール・スプロケットは縦軸と、内部はギアの塊である。
セルフタイマーはいつでもチャージでき、単独解除、チャージ中の通常撮影も可能。解除ボタンを押すと作動し、10秒強で切れる。
正規の使い方ではないかもしれないが、バルブ位置でセルフタイマーを使用すると約1秒で切れる。(Contax II・IIIも同様)
露出計は蓋を開き被写体に向け、針を定点に合わせて読み取る。所有機の感度設定はDIN9°〜24°。
大別すると前期と後期に分かれるが、例外も多数ある。所有機は後期型。
違いは、露出計蓋のヒンジ・露出計の感度設定値・ファインダーを起こすボタン・ファインダールーペとそれを起こすレバー・エプロン部ZEISS IKONロゴの有無など。
感想
良い点
大変精密で素晴らしい感触。特に、巻き上げは大変複雑な構造にも関わらず、Contax Iよりも軽い。
また、裏蓋を閉めた時や巻き上げ完了時の繊細なクリックはContaxには無いもので、高級感がある。
やはりレンズの描写は素晴らしい。鏡胴が奥深くまで入り込むため、Contaxより内面反射が少ないのかもしれない。
巻き戻しノブの背がContaxに比べ高く、巻き戻しが容易。
利用機会はほぼ無いが、アルバダで被写体側から撮影範囲が分かる。
悪い点
シャッターストロークが長い。が意外にブレない気がする、重いから?
ノブはContax II初期型と同じローレットで、長く使うと指の腹が痛い。
フィルムの給送距離が長いので、オマケの1枚が撮れない。お大尽カメラでケチケチしてはいけない?
ビューレンズにはネジが無く、保護レンズが取り付けられない。
Contax用も同様だが、専用フードを取り付けると根元からレンズを覆ってしまい絞り操作不可・距離指標が見えない。フィルター径が汎用なのが救い。
ビューレンズ8cm F2.8に対しテイクレンズは8.5cm F2。開放のピントは運に任せるしかない。
失念していましたが、確かに望遠レンズつきですね。
しかしだるまさんをご常用とは素晴らしい。ご造詣も深く大変面白く読ませて頂きました。
f2/8,5がセットされた姿は滅多にみられるモノではありません。
私は全く経験がありませんが、素晴らしい押し出しと魅力的な戦前1,5/5cm、そしてまれに出てくる交換レンズの価格に羨望の目を向けています。
ビューレンズが80mmでカラクリで50mmに連動させているのも大した発想です。
また35mmをどうやって使うのか今まで疑問でしたが明確に説明頂き納得しました。横に付けるファインダーが必需品なんだ...
そしてやっぱりSonnar8,5の開放は結構厳しいのですね。13,5もそうなのでは。
Triotarは大変良く写るレンズでそっちならいいかもしれませんが、折角ならSonnar付けたいですよね....
高倍率ルーペを載せるというのはどうでしょう?
Contax I型(II型もですが)の巻き戻しはノブの背が低いので憂鬱になるものですが、Contaflexはましなのですね。
Contaxは元来ダブルマガジンで使うべきなのでしょう。
最近長巻フィルムを常用し出しましたので、いっそのことダブルマガジンにしてしまえばいいのかな等と考えています。
そういえば、Contaflexもマガジンは共用なのですか?
IIはセルフで1秒が切れるのですか。こんどやってみよう。ありがとうございます。
世間的には発売当時から今に至るまで棚に飾るためのカメラになってしまっていますが、使ってみるとなかなか良いものですよ。
CONTAFLEXに一目惚れしてこの道に入ったので、逆に使い続けているうちカメラに飼いならされてしまったからかもしれませんが。
被写界深度を調べたところ13.5cm F4も精度が不足するようですね。
普通の中判二眼と同様の内蔵ルーペもありますが、これは常用するもので、望遠レンズのピントを追い込むまでは至らないかと。
検索すると大判に使うようなルーペが出てきますが、専用品なのかは不明です。内蔵ルーペより高倍率ならちょっと欲しいです。
Triotarも良いレンズですが、御大尽カメラですからやはり似合うのはこちらでしょう。本数的にはTriotarの方がとても少ないようですが。
ちなみにContax IIの有効基線長約63mmはTele-Tessar K 18cm F6.3に合わせたという真贋不明の話もありますが、こちらはそうもいかなかったようですね。
あまりビューファインダーが大きすぎても機動力が削がれ(いまさら?)これが妥協点だったのでしょう。
巻き戻しノブは基部が枚数計となっており、またシャッターダイアルと対称になるよう形を合わせたので背が高く結果的に使い易くなったようです。
Contax〜Contarexはマガジン共用です。ただ、いくつか持っているうち嵌め合いが渋かったり微妙に合わない感じのものもあります。
単なる相性なのか、前の持ち主が歪めてしまったのか。実はそのマガジンは戦後製で、設計が違うのか。
I型の出っ張り受けのあるもの以外は変遷を知らないので、詳細は分からないです。
そういえばもう一つ、なかなか重要な良い点を忘れていました。
Contaxでよく問題とされるのがスプール保持ですが、巻き上げの爪にContarexのような突っ張りがあり抜け落ちないようになっていて、フィルム交換が容易です。
まぁぐるっとシャッター周囲をぐるっと取り巻くようにやらないといけないので、結局どっこいどっこいかもしれませんが。
まだ5cm F1.5と8.5cm F2しかないので他のレンズも揃えたいですが、本数的にも値段的にもいつになるやら。
我が家の85mmは微妙な色再現で、あまりオススメできるものではありません。クラッシックレンズ然とした描写です。
フレアーやゴーストが多くてなかなか使うのが難しいレンズです。
戦後モデルも、枚数が増えたコンタレックス用は手元にありますが、本家RF(勿論コンタフレックス用も)はありません。
コピーのJupiter-9だけです。
ブラックペイント/ニッケルの初期型を探していますがなかなか遭遇できません。これは単なる趣味です。実用なら今のままで十分ですから。
先ず、RFコンタックス用との違い。組み込みマウント。双子の画像差。
以前、異母兄弟の、ジュピター9、ニコン85mmF2、を比較したことあります。
ジュピター9はほぼ本家のコピー。ニコンは本家をまねているので、ほぼ同じ。と思いました。
コンタフレックスの85mm。双子の画像も、ぜひ拝見したいです。
作例とも言えないようなものばかりですが、これでもマシなものを選んでいますのでご了承ください。
戦前レンズは絞りが不等間隔ゆえ小絞りの微妙なズレで露出ミス、Contaxのシャッターを押下ロックしたまま巻き上げてしまいフィルムを無駄にする等々…お恥ずかしい限りです。
なお、全てレンズフードは使用しています。
初めにCONTAFLEX TLRです。
左上:1/1000 F2
右上:1/500 F2
左下:1/1000 F2
右下:1/250 F5.6
ボディはContax IIIで、黒塗りニッケルとクローム(後コーティング)の2本を使用しました。
左上:1/1250 F2 黒塗りニッケル
右上:1/250 F5.6 〃
左下:1/1250 F2 クローム(後コーティング)
右下:1/250 F5.6 〃
左上:1/125 F5.6 フレクトスコープ
右上:1/50 F2.8 〃
左下:1/2 F8 〃
右下:1/2 F8 距離計連動
下2枚は日陰からフードも付けて撮ったのですが、それでもフレクトスコープはフレアが出ました。ノンコートゾナーの宿命とはいえ、シビア過ぎる…艶消し黒になっていますが、ミラーボックスが悪いのかも?
対して距離計連動は視差とピント精度との戦い。実際下の構図で開放のコマはピントを外していました。まだフレアがあっても撮りたい画角でピントを合わせて撮れる分、我慢のしどころでしょうか。
CONTAFLEXの方が、後コーティングはともかく黒塗りニッケルよりもフレアが酷い結果となってしまいました。私の記憶違いなのか、なるべく同じ位置で撮ったつもりが微妙な角度差で光が入り込んだか。残念な結果です。
その代わりピント精度は完璧でした。紹介で「ビューレンズの方が暗いのに」と書きましたが、ファインダールーペの事を考慮に入れていませんでした。何倍かは知りませんが、これできっとテイクレンズより精度が出るのだと思います。
フィルムよりファインダーが拡大されているとはいえ、ルーペを使わなければピントは合わせにくいと感じていましたので、倍率は知りませんがここまでの精度になるとは思いませんでした。上下レンズ間やレンズ交換部など可動部が多いのにこの精度は素晴らしいです。今までほぼ無限遠でしか開放は使用していませんでしたが、これからは近接も臆せず使えます。
暗証キーを入れないと削除修正は出来ないのですね、気を付けます。
大判プリントで拝見してみたいものです。
まず、どの時代のSonnarも焦点面は見事な切れ味で、特にTLRの右上ははっとさせられました。
逆光ゴーストとベーリンググレアはSLRでなければ予見できないもので、ノンコートでなくてもTLRやRFの不利は否めないところでしょう。
RF用ブラックエナメル/ニッケルとクロームは、意外というか流石にニッケルが健闘しているように思いました。
ゴーストは角度にも依るでしょうから、完全に同じ位置から撮影しても太陽の方が動いてしまいますし同一条件はなかなか出しにくいところ。ゴースト外のコントラストはコーティング有無には左右されないかもしれません。
コンタレックス用は流石というか文句の付けようがありませんね。
SLRの優位とは別に、今もって第一線の性能だと思います。
余談ですが私はフードにキヤノンFD用BT52を使っています。純正は標準兼用で浅すぎますので。
オリンピアはクロームの18cmでしょうか。ダイレクトマウントRFとフレクトスコープ用の2本をお持ちなのでしょうか。それは凄いです。
よく知りませんがそれとも先端を外して共用できるのですか?
友人のダイレクトマウントRFは、外せるようには見えませんでしたが。
別の友人がフレクトスコープ用クロームを2000FCで使っています。
拙宅のは戦後初期黒Tのプラクチナ用のヘッドを1600Fに付けています。
戦後初期はフレクトスコープマウントがそのまま残っていて、ハッセル用やエクサクタ、ペンタコン用など純正アダプタが色々あったようです。
4/30cmと共用出来るのは確認しました。8/50cmは未経験です。
ゾナー型は日陰から撮影していてもフレアが出ることがあるので、修行のレンズですね。
大丈夫と思っても白くなっていたり、覚悟しても意外と無かったり。稀に良いコマがあるので、殆ど当たらない下手な鉄砲ですが懲りずにやっています。
TLR、RF共最短付近で多く撮りましたが、ピントは健闘してくれました。RFの視差もなんとか許容範囲。
Contaxは2本とも、特にクロームに凄い色収差が出ましたが、ここまでくると逆に虹のようで綺麗。これを自在に出せたら楽しいのですが。
流石Zeissが満を持して出しただけあって、やはり「王様」は素晴らしいです。
絞りの形が値によって色々変化するのは賛否あるでしょうが、私は好きです。Distagon 35mm F4の四角絞りも面白い。
Sonnarは控えめですが、2枚目右上はF8まで絞ったので形がよくわかります。できることならContarexやRollei QBM用のPlanar 85mm F1.4の三角絞りを使ってみたい…
ボケ味というものの概念が無かったと言われますが、どうしてこうも不思議な形になったのやら?
Canon FDはContarexと同じB56なのでとても助かりますね。私も純正は大事にしまってFD用を使用しています。
https://twitter.com/Ermanox_Reflex/status/825192614299185153
Sonnar 18cm F2.8は距離計連動と戦前フレクトスコープの両方を所持しています。レンズは一緒なので完全な酔狂です。
ご友人同様、距離計連動は一体モノでレンズ部が外れません。
距離計連動は視差、測距精度とも私には手に負えません。しかもレンズだけでもクロコンの測距部が半分ほど隠れるのに、フード径がレンズより大きく、更に隠す始末。
https://twitter.com/Ermanox_Reflex/status/833380376248606720
https://twitter.com/Ermanox_Reflex/status/836585059616350208
早々にフレクトスコープへ切り替えた理由がよく分かります。
他のフレクトスコープ用レンズも欲しいのですが、ここまでのレアモノになると気長に待つしかありませんね。
特に世界初のプリセットレンズといわれるSonnar 30cm F4はいつか所持したいものです。
レンズの比較は難しいですね。これは素晴らしい資料ですね。
一概にフィルム面まで鏡胴が伸びているのがフレアーやベイリングレアに対して耐性があるとは
言い切れないところが有ります。フィルムルームが広い。所謂ふところが深い方が良い事が有るのかも知れません。
画像を拝見してちょっと安心しました。私のゾナーと何となく同じ方向です。
同じ絞りでも不等間隔だと設定が難しいのは良く感じます。ボケ像の大きさが違うのはそんなとこ
ろに起因している感じがします。
CONTAFLEXの作例は、全体に色が載ってしまっているので、きっと原版ではもっと良いのだと思います。
CONTAXVの8.5cmは真鍮鏡胴のタイプだったんですね。コーティングがどんどん発展した時代なので、
違うタイプではまた結果が異なるかもしれません。
ところで、以前素晴らしい描写と云われたレンズの中で一番のオススメはどれでしょうか?
戦前ContaxとCONTAFLEXは改造を受け付けていたことからも分かるとおり、レンズ部は同じです。レンズ部とヘリコイド部はねじ込みしてあるだけで簡単に交換できます。スペーサーが挟まっているモノもあるので個体ごとの調整は必要ですが。
戦後Contaxはデザインが好きになれず所持していません。戦後(戦中?)は3群6枚から3群7枚にレンズ構成が変わってフレアが多少緩和されたらしいので、これがないテストは片手落ちですね…
思い入れだけで言ってしまえば、ダントツでCONTAFLEX、次点でContarexです。
画像出典:ハンスユルゲンクッツ著「コンタックスのすべて」
富士フィルムの645サイズ、メカニカルシャッター、マニュアルフォーカス、手動レバー巻き上げ中判カメラ。
いずれもGPD素子によるシャッターと絞りの両方に連動する露出計内蔵、ファインダー内+,◎,−の赤LED表示。
ブローニーフィルムのなかで最も小さいフォーマットを使うが,十分に緻密な画質。
外装はプラスチックが多用され、従来のセミ判スプリングカメラと較べサイズが大きいが剛性は確保されている。
好評であったため順次焦点距離が異なる3機種が供給され、後にAF化されたGAシリーズに交代した。
GS645 professional
1984年発売。蛇腹を使うフォールディング形式。EBCフジノン75mmf3.4(4群5枚クセノタータイプ)、シャッター1/500-1、T(特殊な形式でBはなくTで代用)
パールIVを最後に途絶えていた国産スプリングカメラの再来として当時話題になった。
機構は洗練され、スタートマーク式セミオートマット、セルフコッキング、ボディシャッター、前述の連動露出計内蔵、ホットシュー(+シンクロソケット)、ヘリコイド式全群繰り出し、1眼式距離計連動、パララックス自動補正ブライトフレームファインダーと、近代カメラとして不足がない操作系を持っている。
注意せねばならないのは1つだけ、畳む時はシャッターチャージ状態、距離無限遠にすることだけ。まあレチナと同じなので驚くことはない。
これはしばらく訓練すれば手が覚えて滑らかに操作できる。
(ついでに言えばフード、フィルターは外さねばならないが、フィルターはフードに付けるようになっていてワンタッチで外れるという配慮がなされている)
折り畳み状態ではGSシリーズ3機種の中でもっとも薄く平坦になり携帯性は良い。
レンズは流石に645フォールディングカメラの中で歴代1位ではないかというほど尖鋭で、特にカラーに適している。
使っていて僅かに不満に感じることがあるとすれば
シャッターと絞りのノブは同軸で幅が狭く、操作性が悪い。これは畳むため仕方がないとも言える。折り畳み機構を捨てた後の2機種は操作性がよくなっている。
もうひとつは合皮の蛇腹の耐久性が無く、直ぐにピンホールが開いてしまう。交換された蛇腹は改良されているという。私も2回交換した後は問題が起こっていない。
無限遠が狂いやすいように思う。2回調整して貰った。
GS645シリーズ2機種目、距離目測の広角カメラ。
風景カメラマンからの要望で登場。
初代のフォールディング機構をやめ、広角EBCフジノンW45mmf5.6(4群6枚オルソメタータイプ)を固定装着した。フィルター径49mm
シャッターのスペックは同じ。ボディ、巻き上げ、シャッターボタンなどの配置は同一。
きわめて逆光に強いレンズ。広角ラバーフードもあるが、付けなくてもほとんどコントラストで不満が出ない。
解像力は開放から非常に良いが、周辺光量低下があり、これはf11に絞らないと均一化しない。手持ち撮影が気持ちよいカメラなので欠点に思う。
もし三脚前提ならもっと大きなフォーマットを用意する。
一頃山にはGS645初代とこのWの2台で行った。レンズ交換するより2台を交代で撮った方が圧倒的に速い。というのも私のバディは撮影しないので待ってくれないのだ。
レンズ 重量 距離計
GS645 75/3.4 820g 連動
GS645W 45/5.6 680g なし
GS645S 60/4 766g 連動
私はGS645Sを持っていないのでどなたかよろしくお願いします。
販売時期。83年3月GS645。83年10月GS645W。
84年9月GS645S。SはGS645、645Wがデスコンに成っても販売されていた。
Sの現役当時から、645の蛇腹劣化の問題は発生していた。
このシリーズ、セミ判なのに、何故か15枚撮り。その分間隔はそろっている。
RF。0,5倍に加えて、二重像が〇型。分離が見ずらい。基線長も短い。
当時、私、GL690とGM670に100mmと65mm付けて使っていた。流石にでかいし重い。
GM670を下取りして、GS645S買った。
GLのRF。ほぼM4並み。基線長を含め、比較にならない。
当時は、ブローニーフイルムも豊富。買い替えは失敗と思っていた。
ブローニーが限定される、現代。優秀な露出計が付いたセミ判も良いなあと考えを改めた。
最近、紅葉撮りに持ち出した。+〇−表示の露出計。結構役立つ。
先ずあまり気にならない。最近目の明暗が怪しい。感の補正に役立つ。
感で設定した露出。+〇に成ったり、〇−に成ったり。1絞り補正。
上りは素晴らしい。サブで持ち出した、ルミックスに合わせて、L判で焼いたが、遥かに差がある。
1台持ち出すなら、ライカ版37mm相当のレンズ、結構役立つと思う。
問題はサイズ。セミ判にしてはでかい。重さは770g程ですが、イコンタスーパー6より大きい(此方は1Kg程)
先日ネッター69手に入れ、整備中。畳むと遥かに小さい(690g程)
イコンタ系。スプリングカメラとしては完成されていると思った。