今を去る60年前、空前の二眼レフブームが有りました。
それを支えたのは小さなメーカーや各種のパーツ専業メーカーです。
カメラの名前がAからZまで揃う(実際にはちょっと抜けている)といわれたほどです。
そんな二眼レフも大手メーカーのマスプロ的コストダウン競争に巻き込まれていつしか淘汰の時代に入り、栄枯盛衰を地で行く様に滅んでいきました。
それらの機械は王者ローライフレックスの様な複雑な機構が無い分、現在でも少しのメンテナンスで甦る機種は多いのです。
意外にその姿もバラエティーに富んでいます。
枠は設けませんので、お持ちの機種のインプレをお聞かせ下さい。
今なら7万円前後の感覚でしょうか。本名はYASHICA AVだそうです。
私の個体は所謂ブルーモデルですが、青い感じはあまり有りません。
レンズはヤシコールのトリプレットタイプ。
シャッターはコパルのスローガバナー省略タイプで、B、25、50、100、300 の5速です。ニコノスと思えば何ともありません。
ファインダーにはフレネルは無いので中心以外はかなり暗いのですが、使えないほどでは有りません。
フイルム送りは赤窓式で、とても単純です。壊れるところが有りません。
撮影したら巻き上げるクセを付けておくのが良いと思います。
多重露出にも制限は有りません。つまりフイルム給装系とシャッター周りは完全に独立しています。シンプルそのものです。
廉価判の二眼レフの中では非常に端正なフォルムを持つ二眼レフだと思います。
撮影してみるとかなり強くヘイズの影響を受ける感じで、晴れた日のポジではかなり青っぽくなります。
これはなにもこの機種だけの特徴ではなく、この頃の二眼レフには多くみられます。
何か工夫してUVフィルターの装着をすると良いかも知れません。フードは必帯です。
八陽光学は、戦時中の日本工学旧塩尻工場。顕微鏡を作っていた。
その為、当時の広告には<レンズ素材は日本工学の優秀品>とある。
ZはS30 年、八陽光学が発売した2眼レフ最終品。
レンズは最初から最後まで75oF3,5アルポレンズ。シャッターは1〜300sのコパル。本体はコードの模倣品。同年代、太陽堂が出したビュウテイDとほぼ同じダイキャストを使用している<Dもコパル、但しDは80o>
Dも太陽堂が出した最終の2眼レフ。どちらもヤシカとの低価格競争に敗れたのだと思う。
こちらは、KAN様のページで感染して、求めたものです。
ただ、巻き上げノブが逆回転スルスルになっており、こういうものかと思いながら、巻バネによる逆回転防止機構がこの時代の通例であることを教えていただき、恐る恐る分解。バネが空回りしているのを発見して、なんとか工夫して機構を直した後は他快調で使用できております。
添付は、Rikenon F3.5/80mm での写真。
結構現代的なトーンでの写りなのかなぁ(でしょうか。汗)
同じ被写体を、スーパーイコンタ4.5/105 テッサーで撮影したところ、なんとその撮影ではRikenonが色々な面で圧勝して、「君はなんてことしてくれるんだ」とダイアコードに愚痴をいう有様。
ダイアコードの良いところは、フォーカスが両側のシーソーノブでできること。右手も左手も問いませんので、二眼で持ち替えが入るパターンをプロトコルに入れている方にはテンポが小気味良くなること請け合いです。
ダイアコードのデュアルレバー方式は個人的には二眼レフ最高の操作性だと思っています。
レバーの基部にはヘリコイドが有り、勾玉カム式とは違った堅牢性(安心感)が有ります。
初めての方にオススメの機種の一つだと思っています。
あららら、お先に失礼しました。うふふ。
リケノンいいですよねぇ。
ちょっと手抜きです。ラボでのスキャンを初めて頼んでみました。
費用は現像料+500円くらいです。
画像は自分の設定したトーンカーブよりも万人受けするちょっとガンマの高い感じです。
レンズはトリプレットタイプのYashikorです。ちょっとピーキーな感じがしますが、十分シャープです。
遠景がかなりブルー傾きますので、UVフィルターが有った方が良い結果になると思います。
それでもポートラ系のフイルムなら良い結果が得られると思います。(撮影に使ったのはNS系です。)
木々の中での撮影で少し光量が少なくF8程度にしか絞れませんが、十分な性能だと思います。(フードは必要です。)
シャッタースピードが最速1/300なので、晴天屋外ではかなり絞ることになります。
二眼レフの裏カバーに付いている三脚座はちょっと心もとない感じがします。
この時は画像よりも暗く、フレネルの無いファインダーは難渋しました。
直接太陽を入れるのはフード無しでは勇気が無く、日蔭に入っての撮影です。
画面上部の左右は放射状に引っ張られていますが、下部の隅はトリプレットとしては立派です。木々と正対していませんので、像面の影響かどうかは良く判りません。
イコフレックスもフェバリットを除くと然程高価では有りませんが、その中でも画像のU型は人気が無い様でシーガルよりも安価に売られていました。
二眼レフのタイプとしては、国産中級機の上位くらいの機構を持っています。シャッターはコンパーの1/500付。
レンズは本家テッサーですが、フイルム装填は赤窓で1コマ目を出した後はセミ巻き止め式です。
フイルムの走行量を検知する訳ではないので、この時代に良く有るコマ重なりが出ます。赤窓で"1"が出たら少し進めておくと良いです。
レリーズすると巻き止めが解除されて巻き上げが出来る様になります。"1"が出たらボディー側面のカウンターを1にセットします。
シャッターはコッキングレバーによる手動チャージです。シャッタースピードと絞り値は、レンズボード中央部の両肩平坦部に表示されますが、その間隔は不均等なので時代を感じます。
シャッタースピードと絞り値はそれぞれのレバーで操作します。このタイプの後期はダイヤル操作となりますが、実際使ってみるとレバー式は操作し易い様に思います(個人の感想です。…)
レリーズボタンはファインダーフードのヒンジ部右手側に有ります。正直ちょっと使い辛い位置です。
イコフレックスの呼び名は混沌としていて良く判りません。
写真のタイプはUA(a)とか分類されている様ですが、元箱の裏面シールには"U"となっています。(画像のNoはフェイクです。)
使用していて不便な部分は前述のレリーズボタン位置とフレームカウンターの小ささです。ただフレームカウンターダイヤルに小さなボスが立っていて、その位置で大体のコマ数が判ります。
人気の無い機種ですが、コンパーと本家テッサー付の二眼レフは数多くはありません、カバーを開けた内部部品の加工は同程度の国産機とはちょっと違っていました。
レリーズ位置の問題は慣れかもしれませんが、ブレには気を付けなくてはいけない様です。
カメラ内部には遮光バッフルが有りません。コーティングも単層なので遮光フードは必要です。でもバヨネットが有りませんので何か適当なものを使います。
横浜税関と大桟橋の先端で撮ったローライコードVです。
1939年から50年まで生産され、色々なバージョンがあります。
この個体は多分IIeという最終型。
コードII系は、Tコートされたトリオターを装備した、中判では多分唯一ではないかと思う機種。
35mmでもローライ35B, C, LEDと、あとはコンタックスの85/4と東独M42などの135/4しかないと思う。
写りは3枚玉と侮れない、というより非常に優秀。
軽量で軽快な撮影が楽しめるはず。
イコフレックスと比較してローライコードはなんて人に優しい設計なんだろうと思いました。
トリプレットは球面収差とヌケについてはある意味テッサーよりも上を行くレンズです。
ツアイスが1934年(昭和9年)に発売した二眼レフです。ローライスタンダードやコードと同じころですね。
レンズは私の個体は Novar Anastigmat 80mm F4.5 トリプレットタイプです。シャッターはDervalのエアバーセット(コッキングとレリーズが同時:
プレスタイプとも云われます。)なのですが、最高速1/100という写ルンですと同程度です。
この速度だと現在のフィルム感度で晴天屋外では結構致命的です。遮光フードの代わりにNo0か1のシャッターを付けちゃおうかななんて思うほどです。
ローライの特許を避けるために(古くからそういわれています。)、フィルムを水平に送っています。
フィルムはボディー下部をマガジンの様に引き抜き、板金製のマガジン部にセットします。この辺はチープシックです(高級なリコーフレックスとも云えますが。…)。
私はフォクトレンデルのスパーブは持っていないのですが、一コマ目を赤窓に出した後に、カウンターリセットレバー(よく巻き止め解除レバーと間違えられます)
を引いて、カウンターに1を出し、後はカウンターの数字を見ながら進める方式はスパーブとそっくりです。このあたり何かしら提携が有ったのではないかなと思います。
(もしかしたら設計者が同じかも。)
フィルムカウンターは使用状態で左側面が620フィルム用、右側面が120用です。巻き上げ機構のワンウェイクラッチがよく滑る持病が有ります。
(どこかで直せないかなぁなんて思います。)
フォーカッシングは、フレクサレットやオートコード、リコーフレックスダイヤの様な、左手レバー式(多分ヘリコイドタイプではないかと。)です。
撮影距離と深度表示はピントフード前の回転インジケーターで表示されます。
私の機体はファインダーはミラーが腐食していますので評価できませんが明るいという評判です。
全体的な作りは”精密と簡易の狭間に”と云った感じです。でもどこかフリッツ・ラングのメトロポリスが描く未来感の様なデザインに魅かれます。
それにしても、ツァイスイコンのカメラは知名度は低くても価格は高めなんですが、イコフレックスシリーズは例外的に安いですね。
平行してコンタフレックスTLRを出しているからか、ほとんどボックステンゴールの上位機種みたいな位置の、殊更に低価格路線に振っているのでしょうけども、独特のデザインと使用法で、とても興味深いカメラです。
私は同世代のカメラとしてはローライスタンダード(テッサー3.8)しか持っていないのですが、f3.1という半端に明るいファインダーレンズが絶望的に収差が多く、ミラー劣化と磨りガラススクリーンのため暗いことも合わせて目測の方が早いんじゃないかと思う位で。写りは素晴らしいので、スクリーンをブロニカSQ用に換装し、マットは諦めてスプリットで合わせています。
ファインダーの見え味は如何ですか。
オリジナルのミラーという話なのですが、今度交換しようと思っています。ちなみに多くの国産二眼レフはフード周辺のビスを外せばミラーが露出するのですが、
イコフレックスIはボディーの革を切らないといけないみたいなので逡巡しています。上下のレンズ間隔が狭いのでミラーも小型です。
イコフレックスのファインダースクリーンはあまり拡散度が高くない様で明るいのですが、イコフレックスIはフレネルが入っておりませんので周辺は暗くなります。
実用性から云えば、あまりオススメできる機種では有りません。ローライコードをご使用される方が賢明でしょう。
イコフレックスIはそのあまり類似機が少ないギミックを楽しめる方には良いのですが、純粋に写真を撮るには未消化な機械です。 そこが良いのですが。…
実はスパーブを入手したのです。楽しい写真機です。下膨れの顔も気に入りました。ただ私に嫁入りした個体はテイクとビューでピントのズレが。。。。どうせならとミラーとスクリーンも交換してやれとパーツは買い込んであるのですが、作業にとりかかれずだいぶ経ちます。
下膨れのイコフレックス、格好いいです。
革ケースもお持ちですか?
私は普段ケースは使わない手技なのですが、スパーブのケースはなぜか気に入ってます。
>革ケースもお持ちですか?
持っていません。今度自作しようと思っています。
このカメラ、購入時にスパーブとどちらか迷ってこちらにしました。程度の良いものが少ないので、買える内にと思いました。
スパーブ良いですね。今欲しいのが初期のアイレットが強固なタイプです。
イコフレックスTとスパーブの関係ですが、巻き上げ機構が似ていると聞いていますが、どうなんでしょう。
革ケース自作ですか?それはチャレンジですね。趣味人の成せる技です。実は私も革細工も趣味にしておりまして、諸々道具なども揃えております。カメラのケースですが、チリ部分が難しそうですね。端面を45°に落とし縫い合わせますが、穴を開ける方法が良くわからず仮止めしたあとは、現物合わせでやってます。浅草橋界隈に革細工の問屋さんがあり、全て安く揃えられるので便利です。初めから蝋引きしてある4本ヨリ糸を置いてある店があり、おすすめです。なんてお店だったかなぁ。
浅草橋の私が使う問屋さん情報です。
不要情報かもしれませんが、調べてわかったので。
ウィンズファクトリー さんは質の良いレザーを切り売りしてくれます。端材も置いてありオススメです。この界隈はレザー関連の店が沢山ありますが、上質革素材を選ぶ時はここです。プロトタイプ作成用の床面のみの廉価な素材も置いてあります。直接タンナーから引っ張っているので、どこで作られている革なのかなど質問するとどれだけ品質に拘りがあるのか分かります。長居すると珈琲をご馳走してくれます。笑
道具を揃えるのは、レザーメイトさとう です。サトウの自社製品の糸が凄くオススメですよ。普通の糸は3本ヨリですが、4本ヨリの蝋引き済のものが置いてあります。さとうでも革端材が沢山置いてありますがタンナーから直接引っ張っているかは聞いたことがありません。レザークラフト教室もやっているのでいつもオバサン達で賑わっている店で、店員さんも忙しく動き回っており話がゆっくりできません。
レザーケースではなく、蛇腹用の薄い皮革の件です。
大判カメラと国産蛇腹機はそろそろ穴が目立つようになりました。
黒厚紙で自作、あるいはパーマセルでリペアされている話もよく伺いますが、耐久性への懸念や、フォールディングカメラでは厚みが増して畳めなくなることもあります。
それに対して戦前のドイツ製カメラは大変耐久性が高く100年前のカメラでも穴が目立つことは少ないようです。
戦前ツァイスが使っていたような高品質の薄い羊皮は入手できるものなのでしょうか。
厚紙と違って皮は取扱が難しくあまり素人が手出し出来ることではないかも知れませんが。
調べてみたいと思います。
これまで穴のパッチまでしかやったことないです。
ネットでみるに蛇腹は大変そうですよね。
皆さんがやられていない方法として、もし私なら
接着剤はPVA主成分のものを使うと思います。
床面に接着に限ります。
いわゆる、木工用ボンドです。
以外に耐久性高く、しなやかです。
水分を吸うとふやけるのが欠点ですが、水没でもさせない限り行けるはずです。
Joie de Vivre: 生の喜びというモデル名は無機質な命名が多いSemシリーズとしても珍しい。
主としてファミリー向け、横付けフラッシュとセットで販売されたが、この個体は欠品している。
接点はイギリス式二軸、一般接点アダプタが付属していた。
テイキングレンズはSom Berthiot Flor 75mmf3.5、テッサー型。
ビューレンズはBerthiot 75mmf3
シャッターは1/50単速エバーセットでボディ側面レバーを上から下へ押し下げる。ストロークは長く、比較的低速なのでブレには気を遣う。
バルブはない。
露光調整は4段階お天気マークで絞りを変える。ISO50相当ではないかと思われる。
巻き上げは右手側ノブ、赤窓式。
焦点調節は左手側ダイヤル。
ファインダーはグリッドが入ったマットスクリーンの上に、凸コンデンサーレンズが乗っていて見え味は高級機なみ。
一般TLR同様ルーペを跳ね上げて見る。
見たところレンズフードを付けられる構造ではないようだ。
中級から高級機のボディとレンズに、赤窓と単速シャッターを組み込み、絞り値のかわりにお天気マークを入れた機種。
この次のモデルは廉価版シリーズをベースにf4.5トリプレットを装備した。
リコーラマを入手したからです。
ジャンクボックスに、誰も見向きもせず入っていました。
24x56mmサイズのパノラマ写真が撮影出来ます。
リコーフレックス用ですが、たいていのTLRには装着可能です。
頑丈で薄く軽い鉄板製、丁寧な反射防止塗装と植毛が好ましい。
ファインダーフードの蝶番軸に引っかけるマスクと、
アパーチャーに嵌め込むマスクのセットです。
ただし巻き上げ赤窓機にしか使えません。オートマットだと6x6の中央だけ使う勿体ないことになります。
赤窓で、フジでしたらカウンター数字と、数字の間にある大小の黒丸のうち一番大きな黒丸で止めれば、6x6スペースの中に2コマ露光されます。120なら24枚プラス前後2枚くらい撮れるでしょう。
アパーチャー側はこのようにセットします。
マスク中央にある赤点を上下どちらに持って行くかは、説明書がないのでわかりません。セムではどっちでも行けそうですが、リコーフレックスなら上下が必要かもしれません。
セムフレックスはコンデンサー凸レンズが突出しているので、マスクは浮いた状態で乗っています。
そのためマスクをしたままではフッドを畳めません。
いちいちマスクを外して畳むか、ずっとフッドを立てっぱなしでケースも開けっ放しか。
コンデンサーがフレネルレンズであればマスクをしたまま畳めるのになあと思います。
赤窓巻きは暗いところでは結構大変。明るいところでも、黒丸が出た瞬間に止めるので、数字だけ出せばよい普通の12枚よりかなり気を遣います。それに26枚は結構多いですね。パノラマフォーマットなのでついじっくり画を作っちゃいますから。
バルブがないシャッターなので、点検しても気付かなかった。
予期せぬフォギー描写に、まあこれはこれで。でも難しいです。
ちょっと頭を冷やして、リコーフレックスを探さないと行けないかなあ。
神戸元町中華街、セムフレックスJoie de Vibre Berthiot Flor 75/3.5,開放,1/50
後群だけでも清掃出来れば良いですね。
1/50単速エバーセットだと昼間の撮影はどうされていますか、イコフレックスTも最高速1/100なので、毎回苦労しています。
晴天f8-11とするとISO25-50という設定でしょうか。
以前はネガリアラエースを入れてましたが最近は160NS、夜はPro400です。表示より1-2段絞って撮影していますがラチチュードでカバーです。
160でも相当オーバーなのでうっかり晴天で晴天マークのまま撮ったらネガでも救えないほどでした。
露光より1/50でストロークが長くどこで切れるかわからないシャッターに気を遣います。
後玉は綺麗のようです。多分前玉の後面が曇りやすいのですが、化粧板を外すのが大変手間です。
赤窓機捜索中です...
アイレス、アルペンから始まって、ヤシカ、ゼノビアで終わる二眼レフ。
最後を飾るのが、ゼノビアです。
53年。第一光学が、作ったゼノビアフレックス。本体、レンズ、シャッター共に自社製です。
当時、19800円。厳密には中級品です(アルペンは12000円、ヤシカは10000円程)
中級品と言うのは、レンズとシャッター。75mmネオヘスパーはテッサー型4枚玉。第一ラビットは500s迄のコンパーラビットコピー。
本体は赤窓のロライコード初期型のコピーですが、レンズとシャッターはアウトマート並みです。
ゼノビアフレックスは54年、後期型に成ります。後期型は、スタートマーク巻き止め装置付。ダルマ型カバー付き。レンズの焦点距離も77,5mmに。
55年スタートマーク、クランク巻き上げのオートマートに(外観はほぼロライアウトマートのフルコピー)の広告は見たことあるが、現物は見たことない。
私の個体。赤窓の初期型。生まれ年の製品です。レンズとシャッターは良いです。本体の作りは、アイレスなどに比べ、劣ります。
アルペンとビューテイは同じダイキャスト使っているようです。
ゼノビアは本体も自社製の様子。ピントのギア比が大きく、山がつかみにくい。作動感も悪い。張革はリコー並み。紙?と思えるほど。
画像は、飛鳥の飛び石250sF11
先に挙げた、アルポとテッサーの比較に合わせた物です。光の状態をそろえて最近撮影したもの。直接比較ではありませんが、少しテッサーより硬いと思います。
ゼノビアフレックスも概要は紹介されることはあっても実際の使い心地や評価がなかなかわからない機種です。
ご経験大変貴重で、ご作例まで拝見出来て有り難い限りです。
作例はf11ですが、3-5m程度の焦点位置で、右奥背景の石垣がかなりアウトフォーカスになっています。
中判はそんなものかもしれませんが、難しいものです。
他方、左上の木の葉はなかなかシャープ。素性は良いレンズなのでしょう。
廉価版はかなり酷い状態で放置されたものが多く、店舗を選ばなければ入手しやすい価格で出ていることもありますが、
やはりある程度レンズもシャッターもちゃんとメンテされた実用品をと考えるとそれなりの価格になってしまいますね。
まだ赤窓機は未入手です。探すのも楽しみです。慌てなければ良い出会いもあるかもしれません。
リコーと2台展示。リコーは、ケース、フード、Yフィルター付き。
完品と言うことで、12800円。
ゼノビアは、キャップも無い、出っ放し。9800円。
手に取ると、店主が<動作保証なしの飾り>との事。値切って、8800円で購入。
シャッター粘りが有ったが、ジッポオイルで何とかなった。
レンズの白濁は無い。取り合えず、撮影可能と成った。
本体側の動きが悪い。開いて注油すれば何とかなると思うが、張革が再使用できそうもないので、そのままにしている。
尚ゼノビア。フレックスの前に、同じレンズ、シャッターを使った、スプリングもある。
此方は、イコンタ型のセミ判スプリングである。
価格はリコーラマの2.8倍。
とても綺麗な個体でしたが、絶望的にレンズギアが固いというか動かない。だから安かったのか。
持ち帰ってエーテルで油抜きしたら一時スカスカになったものの翌日にはガチガチに逆戻り。
粘性低めのマシンオイルを注しては1日放置を繰り返し、ようやくマトモに廻るようになりました。
アパーチャーにリコーラマはきっちり入りました。
でもファインダーには入らない!何で?
この後のモデルにはコンツールファインダーにパノラマの枠があり、それならいけるのか。
まあ枠はスクリーンに厚紙で落とし込みます....
セルフタイマー付きのシチズンシャッターですね。
前玉回転式のリコーフレックスの中では、フラッグシップ機ですね。
石鹸系グリースの劣化で固化しちゃった個体が多くて、リコーフレックスの修理はココに尽きると。
早く画像が見たいです。
>セルフタイマー付きのシチズンシャッターですね。
>前玉回転式のリコーフレックスの中では、フラッグシップ機ですね。
そうなのですか!意識しないで買ってきましたが、嬉しいです。セルフはどもり気味ですが作動しています。シャッターはシンプルな分スロートラブルがなくて信頼できます。
昔1000円で買い整備して後輩にあげたジャンクはそういえばセルフなかったはず。
幸い革ケースはまだしっかりしていて、手入れすれば使えそうですが、ストラップが無くなっていて、思案中です。
フォーカシングフッド開くのが渋いなと思ってたら軸のピアノ線が飛び出していて断端が鋭く手を切り出血してしまいました。
これこそ廉価版の所以。醍醐味です(笑
クリーニングは大まかに終えましたので可及的に速やかに撮影し..と思ったら台風きますね。もうしばらくお待ちを...
私が初めて使った写真機。Z。54年後期発売。
父が私を写すために買ったもの。幼稚園の頃もらった。
小学校まで使った。ばらすのを覚えたのもこれ。
最後はシャッター羽根1枚飛ばして、お釈迦。記念に取っておいた。
後年、部品取りで、Yを買った。同じ54年前期の物。
透視ファインダー、だけの違いと思っていたが、ばらしだして?
テイクレンズの、レンズボード取付位置が違う。安易に交換できない。
YもZも、経年変化で、フォーカシング部分が重い。
テイクレンズ、ビューレンズ共、鏡胴への固定が、含合している。
注油にため、一度ばらせば、含合位置がずれる。テイクレンズの交換は難しい。シャッターを取り出し、羽根1枚交換するのが王道。
当時のリコーフレックス。人気が有り、変化も多い。同じ年でも変化。
組み上げも、個体合わせの部分が多いと思う。れんずまにあ様の件も、この辺りが原因?
Zを再生するか、Yを整備するか。今後の楽しみとして、共に取っている。
二眼レフの接写レンズは、ビューレンズ側にパララックスを補正するためくさびプリズムが必要です。
ごく初期のローライフレックス、コード用にビューレンズ、テイキングレンズとも無補正のメニスカス凸レンズ「プロクサー」を被せるものがありますが、パララックスがそのままになってしまうため、その次の「ローライパー」セットからプリズムが入りました。
ビューレンズが回転してしまうと、プリズムがちゃんと下向きに光路を屈折できません。
リコーフレックス用は、ビューレンズ用の内筒がレンズと共に回転し、外筒は2本の角または円弧状の金属板がテイキングレンズに引っかかり位相を固定する仕組みです。
爆発的に売れたリコーフレックスなので、知恵を絞って接写レンズを用意したのでしょうね。
No2といえば50cmですので、まあ実用的な近接が行えます。
仕方がないので、搬送ユニット(No1)を開けてみました。
No2が開けてみた機構部です。中央の円盤部から巻き上げレバーが出ています。
その円盤の裏面がNo4です。円盤の裏にはワンウエーギヤーが組み込まれています。
カウンターリセット用の機構はNo3に有り、カウンターリセットレバーを作動させると、噛合っていたギヤーがフリーになって、カウンター連動軸のギヤー(No6)が本体上部のカウンター用のリターンスプリングで”1”(赤窓の1位置)にリセットされます。
さてフィルム送りが滑ってしまった原因は、No4の肉抜きされたギヤーの穴から見えます様に、ワンウエー機構の摺動面に劣化したグリスが付着していました。
このグリスを洗浄すると、ウソの様に巻き上げ機構が直りました。
ちなみに、巻き取りスプールの逆転防止機構はNo5のコイルスプリング式でした。
再度組み上げて作業完了しました。
24x54mmパノラマサイズ、赤窓送りでうまく撮影できました。
リコーのレンズは絞ると十分以上にシャープ。
実用ではf8以上に絞ります。
上はネオパンアクロス、f16,1/50
下は運河に休む渡り鳥の群。データ同じ。
パノラマフォーマットは緊張感がある構成になりますね。
上は無限遠指標で撮影距離0.5m、私の焦点合わせミスなのか製品の問題なのか少し前ピンです。パララックス補正のくさびプリズムが入っているけど、ファインダー中心に焦点指標を持ってきたのに少し下が多めに入るのはパララックスの影響があるのでしょう。
下は最短1m指標、撮影距離25cmくらいでかなりクローズアップになります。焦点はほぼ合っているようで、無限の前ピンは私のミスだろうなあ。最短だとパララックスが顕著に表れています。
6x6フォーマットなら多少のパララックスがあってもトリミングで対処できるでしょうが、パノラマフォーマットでは気をつけないと構図的に厳しいですね。
ビューレンズのピントは少し甘く、厳密な焦点合わせには気を遣います。
実際には開放絞りで撮影することはまれで、絞り込むので実用では深度が深まり問題にならないでしょう。
此方は確か、55年1月発売。18000円。75mmF3,1と言う特殊な物。
私の個体Dは55年12月発売。80mmF3,5の3枚玉。11000円。シャッターは基本、300sのレクタス。私のは、56年の最終品。コパルが付いている。
ほぼロライコードVのコピー。外観はほぼ同じ。蓋のマーク(赤三角)も類似。
ビオコールF3,5。3枚玉の80mm。流石に周囲は流れる。
此れも意識的にトリオターのコピーかも?
太陽堂の2眼レフ。VSが75mm。他は80o。
表面アンバーコートなので、VS同様、色は偏る。基本的にモノクロ用コート。
スタートマークで、使いやすい。大型ルーペで隅まで見渡せる。
52年のU型のダンピング品。11000円はU型の半額。性能、仕上げとも、Uに劣らない。
何故か、本体ダイキャスト。アルペンZとほぼ同じもの。
(当時は、本体ダイキャスト、レンズ、シャッター、コートと分業。
これらを組み合わせて、自社製品としていた)
ヤシカの1万円に対抗した価格だと思うが、流石に追従できず、太陽堂最後の2眼レフとなる。
画像は、55年3月の広告。ビューテイと表記している。
上段は、見たことのないレフレックス。
中段は、赤窓のT。9800円。下段はVSです。
この珈琲缶には2つのフィルムカウンターが有ります。
通常の120フィルムでは構えた状態で右側のカウンターを使います。
それでは左側はなんでしょうか?
左側はずっと620用と聞いていましたが、矢印の部分に”Met”と刻印された
小さなプレートがはめ込まれています。
コレ、取説ではメタルスプールを使う時はこちらのカウンターを使うと書
いてありました。メタルの”Met”だったのですね。
それでは、右側は?
こちらは、木製のスプール(同じ太さのスプール)用だと書いてありました。
それぞれのスプール軸径は凡そ
620フィルム用スプール:7.1mm
120フィルム用スプール:11.9mm
この差を考慮したカウンターだそうです。やはり、取説は読むものだとあらためて思いました。
ところがこの後のモデルも620共用かどうか,まったく存じません.
ファボリートはそういうメタル位置はないように思います.
木製巻き軸の120スプールはうちに一本だけあります.目測69のイコンタに入っていたと思います.
レスありがとうございます。
取説を読んでも、どこにも120はおろか620の文字も出て来ませんでした。
フィルムはType BUを使うと書いてあります。
古い表記を存じませんので、このBはブローニーの事かなと思ったくらいです。
ドイツ圏(欧州?)ではそのような表記だったようで,戦前イコンタなどの裏蓋に,ツァイスイコンB2フィルムの宣伝が貼ってあったりします.
それではドイツで620はどう表記するのか,全然わからないのですが.
ツェルトシックス
1954年ツェルトカメラヴェルケ(東独)
6x6cm判スプリングカメラ、120フィルム専用。
重量約900g、ケースは200gくらいあるのでトータル1.1kgを超える。
一眼式距離計連動。最短1.5m(5ft)
レンズ:Carl Zeiss Jena Tessar 80mmf2.8
シャッター:Tempor 1/250-1, B,チャージは手動。
後に自社製テンポールシャッタをやめ、シンクロコンパー(1/500)やプロンターSVS(1/300)を導入、プリモター80mmf3.5モデルも追加されました。
利点:全群繰り出しの明るい80mmf2.8レンズ。フィルター径40.5mm
非常に高精度。
レバー巻き上げ、二重露光防止機構の速写性。
一眼式距離計パララックス自動補正ファインダー。
欠点:重い。分厚い。正直これを持ち出すくらいならTLRのほうが軽快かも。
作りが荒い。東独に共通している。操作は固く金属加工仕上げが投げやりで手が切れそう。
使い方
フィルム装填:右にフィルムを入れ左の巻き取り軸にリーダーペーパー先端を噛ませ、左手側レバーを巻いてスタートマークを合わせ裏蓋を閉め、背面ボタンを右横にずらせてカウンター手で回し△マークに合わせる、カウンターを見ながらレバーで1まで巻く。
前蓋は正面上部のロックボタンを下へずらせば、かなり強いテンションで激しく開くので手を添えて優しく軟着陸させる。
前板下部に焦点調節レバーがあり、二重増合致式距離計ファインダーで合わせるか、軍艦部の距離目盛を合わせる。
シャッターセットはチャージ前に行う。またチャージ状態で蓋を閉じられない。
ボディ前面右手側にレリーズレバーがある。
写真上は無限位置、下は最大繰り出。ライズがわかる。
各部の精度や、パラ補正ギミックなど盛り沢山なのも一因ですが、スーパーイコンタと比べてもかなり重量級です。
撮影結果は十分良いのですが...
66スプリングで最小クラスのベッサ66と並べてみました。
ベッサ66はコートのポケットに入れて携帯できる別格のコンパクトさ。
ライバルといえば明るい80mmを装備したイコンタ最高峰のスーパーシックスでしょう。
ツエルトシックス スーパーシックス(532/16)
重量 880g 990g (GF670: 1000g)
レンズ 東独ツァイス(コート) 戦前ツァイス(ノンコート)または西独ツァイス(Tコート)
Tessar80/2.8 Tessar80/2.8,
Primotar80/3.5 Tessar80/3.5
フィルタ 40.5mmスレッド スレッドなし.K-37かぶせ
焦点調節 全群繰り出し 前玉回転
ベッド下部レバー ドレイカイル部ダイヤル
最短距離 1.5m 1.8m (GF670: 0.9m)
近接補助 存在を知らない コンタメーター(戦前,戦後モデルあり)20cmまで
パラ補正 あり なし
シャッター 前述3種 コンパーラピッド1/400かシンクロコンパー1/500
チャージ後前蓋閉禁止 チャージ後前蓋開閉自由
レリーズ ボディ右手レバー ボディ上部ボタン
二重露出防止 二重露出防止
巻き上げ レバー自動巻き止め ノブ,ハンドル起立.自動巻き止め
撮影枚数 12枚 11枚(戦後V型は12枚という?)
ポイントは、スーパーシックスで最短撮影距離が異様に遠いこと(50歩100歩とも言うが)、全群繰り出しと前玉回転との差でしょう。
前玉回転ではおそらく3から10mくらいの有限距離を基準に最適なレンズ間隔を置き、無限と最短は最適間隔からずらせて焦点を合わせるため、
性能劣化が避けられません。最短が1.8mと遠いのも、それ以上近寄ると収差が無視できなくなる、さらにドレイカイルの連動限界にも
影響されると想像されます。
開放f値がf3.5の距離計連動スーパーイコンタでは、6x9で1.5m、645で1.2m、に対し、非連動距離計のメスイコンタ(524/16)では
1mまで近接可能です。
ツェルトシックスではドレイカイルでなく機械連動距離計を使っているにしては最短1.5mは遠いですが、明るいレンズは精度を要するので
止むを得ないかもしれません。
ツェルトのVEBカールツァイス製シャッターは最高1/250と物足りないですが、アシストスプリングは頻用しないと考えると悪くないでしょう。
比較表では見えてこない実際の操作感触は、圧倒的にスーパーシックスの質感が上です。操作すべてにおいてツェルトは固く重い。
シャッターブレに繋がりかねません。
レバーの優位性も、私はそれほど感じませんでした。
徹底的に比較していないけど、無限や最短の画質でも、スーパーシックスが大きく劣ることはないと思います。
スーパーシックスは11枚しか撮影できないのは、困ったことです。スタートマークより2cmほど手前から開始し、11枚後目分量で
プラス1枚は撮れるように思いますが、自己責任でお願いします。
ツェルトシックスはギミックが面白く、重厚で撮影結果が良いカメラです。使い込むと奥が深いと思います。
同クラスのレンズをもつTLRとどっちを持ち出すか大変悩ましいです。
ブラウン パクセッテ
ドイツ ニュルンベルグのカール・ブラウン・カメラヴェルク社が1950年代から発売していたリーフシャッター35mmビューファインダーカメラ。
パクセッテIIからM30ライカマウントと同径ながらフランジバックがM42とほとんど同じのレンズ交換式になり、プアマンズライカと称される。
次々に改良・機種変更を続け、また似た形状で距離計連動と非連動距離計があるので正直訳がわからないし、追い切れない。(年表:ttp://www.collection-appareils.fr/Timeline/frise.php?Marque=Braun)最終的にはシンクロコンパーヴァイトのSLRまで進化した。
モデル名には以下のような命名法則があるようだ。(ttp://www.ukcamera.com/classic_cameras/braun1.htm)
I:基本モデル。レンズ固定、距離目測。
II:スクリューマウント交換レンズ
B:露出計
F:フラッシュ内蔵
L:レバー巻き戻し
C:コンパーシャッター(普通はプロンターSVS)
L:ブライトフレームファインダー
LK:露出計+コンパー
M:非連動距離計
Auto:自動露光
拙宅にあるのはレンズ交換距離計非連動のIIM(1953)と、レンズ交換距離計連動のスーパーパクセッテII(1956)、ブライトフレームRFのIIL(1956)、それにセレンメータがついたIIBL(1957)です。
利点:小型軽量。時代を追う毎に機能を追加され肥大していくのは他社同様だが、基本構成は同様で特に左右が小さい。
シャッターが丈夫。無理をしていないプロンターは経年変化があっても、少なくともネガフィルムなら十分精度。
セルフコッキングは便利。
スクリューマウント交換レンズは純正のシュテーブレから、ツァイス、シュナイダー、シュタインハイル、エナ、ロシュラインなど種類が多く、ライカ用の同じ銘柄より安い。
欠点:左右が小さすぎてちょっと持ちにくい。
ストラップアイレットがないので持ち歩くにはケースが必要。
距離計基線長が短いので精度はそれなり。でもそんなに精度を要求するレンズはない。
プロンター最高速は1/300。でも絞り込まないと性能が出ないレンズが多いので高速があってもしかたない。
造りがあまりよくない。内部機構が洗練されていないので修理者泣かせ。
初期型は交換レンズに外付けファインダーが必要だが、フィルムカウンターが隠れるけど良いのか?
フランジバックが長いので広角は35mmが限界。ビハインドシャッターなので後玉径が制限され設計制約になる。
写真:ブラウン スーパーパクセッテII シュテーブレ・カタ45mmf2.8(3枚玉)、ブラウンズームファインダー付、シュテーブレ・コロ38mmf3.5、同テロン85mmf5.6
レンズ後端には全く連動部がなく、潔いくらいです。
標準広角はまあ目測でいけるでしょう。
85mmまで非連動なのはびっくりですが、f5.6と暗く、遠距離は目測でいけます。
この望遠焦点距離がこのサイズというのは非常に貴重です。
全部3枚玉で、それにしてはヌケが極端に悪く(わたしのヤツは状態が悪いのかも知れないけど)、実用に躊躇しますが、3枚玉同士で較べたら大手シュタインハイルのカッサーよりカタのほうが周辺画質が高かったり、健闘してはいます。
画像:シュテーブレ・カタ(Staeble Kata)45/2.8 後部。ビハインドシャッターに入れるため後玉は細い。
ただしパクセッテはワンタッチで開くのではなく、底蓋中央の大きなネジをぐりぐりと回して外します。ちょっと手間。そして出先でのフィルム交換は、巻き戻しの後まずケースからボディを出して、さらにボディの底カバーを外してどこかに置いて、ということで結構うろたえると難しい。
フィルムカウンターは装填後でもゼロ指標に合わせることは可能。
シュタインハイルの35mm用単体ファインダー(CascaIIやLeica用と共通?)、シュタインハイルターレットファインダーなどが知られています。
勿論ライカ用も使えます。
純正にはStaeble製Braun Universal Finderがあります。
35/38,45/50,85/90の目盛りがあり、ズームと言っても視野マスクが変化し像の倍率が変わるわけではありません。
これIIに装着するとフィルムカウンターを完全に隠してしまうんですよね。
倍率は0.6くらいで、基線長も短いので長焦点には精度不足ですが、先の外付ファインダーの不便さを払拭しました。
軍艦部は大きくなり、巻き上げ/巻き戻しはそれぞれ軍艦部基部に埋め込まれたレバーによります。
シャッター廻り、フィルム廻りはIIと同じ。後のIIよりだいぶ大きく見えます。
露出計はスマートに内蔵され、IILと殆ど外観、サイズ重量が変わっていません。
マルチフレームの恩恵は、交換レンズを装着したとき使い勝手が変わらないことでわかります。
Staebleは距離計連動機にLineogon35/3.5という4枚玉を供給しました。
オールアルミで吹けば飛ぶKata, Choroと対照的な、真鍮クロームメッキの重厚感。
非連動3枚玉のChoro38/3.5と較べて、圧倒的にクリアなコントラスト、開放からある程度整った画質、f8に絞れば高価なレンズにも劣らない尖鋭さになります。
Kata やChoroの低画質は、低コストのためで、4枚使えればここまで出来るんだというStaeble設計陣のガッツポーズが見えるようなレンズです。
それでも、開放f2の標準レンズが3種ラインアップされました。
Roechlein Luxon 50/2
Steinheil Quinon 50/2
Staeble Super Ultralit 50/2
これが最大口径で、2を切る明るさのレンズはありません。
ビハインドシャッターの制約で、後玉径が小さい。特にLuxonはかなり絞られて見えます。
ロシュラインと読むのでしょうか、所在はライツと同じ街ウエツラー。他に極小135mmf5.6テレナーがあります。ルクソンの描写は破壊的。ハロ、周辺光量低下、流れ、収差のオンパレード。
開放性能は、初期ライツレンズの中でも収差が多いXenon50/1.5の開放よりもっとほわほわです。
しかも絞っても全然良くならない所が凄い。といって面白がれるのは幸福で、当時高級レンズ(低価格だったでしょうけど)として期待して購入したオーナーの吠え面が目に浮かびます。
Quinon50/2は老舗スタインハイルの有名銘柄だけに、そつがない高画質です。開放はそれなりにハロがありますが割に高解像で、L39のズミクロンとあまり差がない。絞ると非常にシャープになる優秀なレンズです。
ネット情報によれば、L39版はSonnar型だがPaxette用はGauss構成だとか。
アルミ鏡胴で大変小型軽量です。常用にしてもいいと思わせます。
Staebleがモデル後期に供給したスーパーウルトラリット、二重の形容詞なのでさぞ自信作なのでしょうが、見たこと有りません。
左シュタインハイル キノン、右ロシュライン ルクソン
このふたつが高性能の双璧ではないでしょうか。(ツァイスの方は未経験ですが)
Xenar 50/2.8
よく知られた銘柄で、レチナ他多くのカメラに装着されています。
Retina IIIs用よりすこしだけコントラストが低い気がしますが、性質は共通し、非常にシャープです。
真鍮クロームメッキの重厚なレンズ。重いのでパクセッテの軽快さを少しスポイルするかと思いましたが、たいした事はなくスナップや風景に活用出来るでしょう。
DeJUR D-1(1955)
米国カメラ販売会社DeJUR−AmscoがドイツNeidigのパールックスIIのOEMで販売したシンプルな35mmビューファインダーカメラ。
デジュアは人名で、デジュリスタンダードとは関係ないのよ...まあ少しは意味づけしてるかもしれないけど。
ブラウンパクセッテと同じマウントを採用しレンズ交換式。
純正レンズはパクセッテと同じくシュテーブレのカタ45mm、コロ38mm、テロン85mm。
ファインダーは45mm視野。交換レンズは外付ファインダーで対応する。(ネット写真だと単純な広角ファインダーにマスクを被せるみたい)
後にナイディッヒの非連動距離計機パールックスIIaのOEMであるDeJUR D-3が1957年に追加された。
ダイキャスト一体型で左右が短いおむすび型ボディ。見た目より重く、握りにくい。ストラップアイレットがなく速写ケースが必要なのはパクセッテと同じ。
外からは見えないが、1/25から1/200とBのシャッターはプロンターらしい。
巻き上げはレバー2回。巻き戻しはノブ。フィルムカウンターは順算手動。
裏蓋は開け方をよく練習しておかないと、いざという時困るかも...
ナイディッヒのほうは見たこと有りません。
デジュアはシンプルです。
操作感触は、安っぽいパクセッテよりさらにさらにさらに安っぽい。
でも写ります。
これクセナー50mmf2.8をf11に絞ってます。写らないわけ無い。
T-Max400, フジドール25度3.5分
プリモプランの設計者が興した会社なのであってもおかしくありませんが。
私の評価は、今でもボッケボケの糞玉スカラベ君という事はかわりがないですが、Primoplanが再生産されてびっくりの昨今、ちょっぴり大切にしないといけない気分になりました。
ブラウン パクセッテ以外の他社にはほとんど供給されていない(M42やExaktaは極めてレア)ため、
聞き慣れない会社かと思いますが、1950年前後に、MeyerのPrimoplan
やTele Megorなどを設計したStephen Roeschlein氏が創業したメーカーだそうで、
時々パクセッテM39マウントのレンズを見かけます。
左から、E-ルクソン50mmf2、テレナー135mmf5.6、テレナー90mmf3.8です。
3本に共通したローレット加工デザインの白色アルマイト、シンプルな回転ヘリコイドで軽量ですが、
ルクソン以外は距離計非連動、目測レンズです。
いずれもビハインドシャッター対応のため後玉が細く絞られており、設計に困難をきたしたと想像されます。
そのためかは断定できませんが、描写はいずれも先鋭度が不足しており、絞っても先鋭にならず四隅に蹴られが
生じることがあります。
ただし、4つ切り程度の拡大率ではほとんど問題がない先鋭度かと思います。
周辺は色収差が多く甘い描写。絞り込んでもそれほど改善しません。
最短0.9m
テレナー135mmf5.6は、135mmとは信じられないほど小型軽量、f5.6と控えた開放f値のため高画質を期待しますが、
中心付近は鋭くないまでもまずまず程度、周辺は崩れはないが非点収差と色収差で甘く、
絞っても多少コントラストが上がるだけで改善効果は低いです。
最短2.7m
テレナー90mmf3.8はこのなかでも仕上げが良いレンズで、比較的高級な商品位置と想像されます。周辺描写はしまりがなく、
崩れやボケはないものの、非点収差や色収差が目立ち、絞り込み効果はあまり期待できません。
最短1.5m
ところで90mmf3.8を目測で使用するのは大変心許なく、特に最短付近は問題です。ところが非常に興味深いことに、
距離計連動機パクセッテBLに装着すると、ヘリコイド位置に関わりなく距離計二重像は1.5mに合致します。
これはテレナー90mmの最短撮影距離に一致しており、意図的かどうかは不明ながら、ポートレートが安心して撮影できるでしょう。
テレナー135mmも同じようなギミックがないか試しましたが、レンズ装着しない時と同じ二重像なので、135は完全目測です。
135/5.6は極めて小型なので、30年ほど前にCLの登山用望遠に検討しましたが、先鋭ではなかったので売却してしまいました。
本年再購入したのは、甘くても許せる気持ちが持てるようになったためです。
FUJI G690 シリーズ(レンズ交換式距離計連動6×7、6×9 カメラ)
フジフイルムが1968年に発表したG690を始祖とする6×9サイズのレンズシャッター式レンズ交換が可能な
距離計連動機で、4機種あります。
・G690:
それまでは蛇腹むき出しだった6×9サイズをリジッドなボディーで実現しました。
ファインダーは少し青みがかった倍率0.75× パララックス補正式の採光式ブライトフレームでINF 84%
1mで96%の視野を持つレンジファインダーを持っていました。
レンズ交換時に使用する遮光幕が有り、遮光している状態だとファインダー左隅に赤いマークが出ます。
マークは出ますがレリーズ機構とは連動していません。 レンズはいわゆる傾斜カム(真鍮)です。
巻き上げは4機種共通で2回巻き上げです。
・G690BL:
G690のレンズ交換時のフ−ルプルーフを強化したカメラです。遮光幕が開いていないとレリーズ
出来ません。外観上はファインダー周りの縁がブラックになっています。
この機種まではレンズマウントが真鍮のクロームメッキ。距離計ロッドはリジッドです。
・GL690:
G690BLの機構を見直しボディー全面にレリーズボタンを増設し、ファインダーの視野率をINF 92%
1mで95%に改良しました。
この機種から距離計ロッドがボールエンドになり、マウントはアルミの黒色アルマイトになりました。
・GM670:
GL690をベースにフォーマットを6×7サイズに変更した機種です。この機種から交換レンズの
別売ファインダーに6×7の目盛が加わりました。
余裕の6×9サイズはアスペクトレシオが135とほぼ同じなので、使ってみると非常に使い易い機種です。
画角は焦点距離を半分にするとほぼ135の感覚になります。
市場にはものすごく使いこまれた個体も多く、飾り気のない頑丈な特徴を良く物語っています。
逆に云えば華が無いので、中判最初に一台にはなかなかなりません。
よくライカを大きくした様だと書かれることが多いのですが、CANON P を大きくした感じです。
FUJIのカメラの良い点はファインダーにNikonの丸形アクセサリーが共用できる(G690とBLは不可です、)事です。 アイカップや視度調整レンズは便利です。
この機種だけでは有りませんが、遮光に大きな発泡ウレタンが使用されていました。ちょうどレンズマウント
の辺りです。これが加水分解を起こし、内部の遮光幕周辺に付着し、動作不良を起こしている場合が有ります。
レンズ
新旧合わせて7種が発表されていますが、細かく見ると初期はピントリングが金属でクロームとブラック。後期はゴム巻き等の違いが見られます。
機械式のレンズはセイコー#0のリーフシャッターが搭載されています、レンジはB.1〜1/500 AE100mmは8Sまで有ります。
レンズ銘 スペック 群/枚 最短撮影距離 フィルター径 etc
・FUJINON SWS 50mm F5.6 6/8 1m φ72mm(ブライトフレームファインダーが有ります。)
・FUJINON SWS 65mm F5.6 4/8 1m φ72mm (ブライトフレームファインダーが有ります。)
・FUJINON SWS 65mm F8.0 4/6 1m φ72mm (採光式ブライトフレームファインダーが有ります。)
・FUJINON S 100mm F3.5 3/4 1m φ72mm (ちょっと太めのテッサータイプレンズ。)
・EBC FUJINON AE 100mm F3.5 3/4 1m φ72mm (外部測光式のAE撮影が可能なレンズ。)
・FUJINON TS 150mm F5.6 5/5 2m φ72mm (比較的入手しやすいレンズ)
・FUJINON TS 180mm F5.6 5/5 2.5m φ72mm (ブライトフレームファインダーが有ります。)
ご覧の様にフジノンで有名な多層膜コーティングはAEの100mmしか有りません。
ハイコントラストを求めるにはレンズ固定式となった後継機が良いと思います。
また180mmは距離計との連動がなかなか難しいレンズです。
画像は
左 G690BL 180mm F5.6とCANON P 100mmF2.0 右 GM670 65mm F8.0 と初期65mmファインダー
(実際はCANON P は100mmのフレームを持っています。画像はイメージです。)
記憶が曖昧ですが,G690BL はシャッターロックのほか,遮光幕を出さないとレンズが外れないようになっていませんでしたでしょうか.この遮光幕のシステムは特許になったそうで,特許切れ後,他のメーカが採用したと「クラシックカメラ専科」に書かれていました.
今となっては見かけなくなってきましたが,観光地での修学旅行のクラス写真など大人数の集合写真撮影などに多く使われていたほか,婚礼写真のスタジオではRB67の脇に抑え用に使われたり,庭園での写真など,ちょっとしたロケ撮影でも多用されていたようです.
その様になっています。それと注意しなくてはいけないのはレンズ交換の際の巻き上げです。良く1フレームムダにします。
現在、外観は綺麗でも内部のモルトプレンは大部分の機種に劣化が見られると思います。
整備される場合、特にフイルム室周辺の漏光には機械が大きいだけに十分注意して下さい。
G690用の望遠レンズです。左上は150mm、それ以外は180mmです。どれもフジノンの有名なEBCコーティングになる以前のレンズですが、フォーマットが大きい分余裕が感じられます。
もしスキャンしてUpされる場合は、わずかにシャープネス処理を入れると良いと思います。
中判カメラは大量生産品ではない面が大きいのかも知れませんね.
動きモノの撮影でRFカメラは結構便利な印象です.でも67-69で航空機撮影というのは物凄いことです.吃驚です.
釈迦に説法ですが、一眼レフよりもよっぽど楽です。
ピントは置きピンですし、ミラーショックは無いし、プロペラは歪まないし。
モータースポーツを撮る方や、航空祭で流し撮りなんて神業です。
昔、零戦がフラップを下げてランディングする所をKRで撮ったときなんてブレの山でした。
GLシリーズはファインダーが大きいので追うのが楽です。
まず、Gシリーズに比較してとても軽く感じます。
ボディートップカバーが樹脂化された事も有って、ピッカリコニカが出る少し前のMFコンパクト機を大きくした感じです。
ボディー剛性が低くなったためかスプリング等の内部振動のダンピングが良くなく、変な振動が手に伝わります。
裏カバーを開けるとレンズのヘリコイドが目に入ります。その他はGシリーズとさほど変わりません。
GW690Uは全体にシンプル化を図って、より一層Pro化した様な印象です。
アマチュアが使用する分には操作上は少し面白味に欠けるかもしれませんが、6×9の精緻な画像をいとも簡単に得られる稀有な機種だと思いました。
私はG690レンズ交換系に手を出さなかったので。
数年前にGW690IIIと、GSW690IIを入手しました。
私もそれほど何本も通したわけではありませんが、ポジのあがりをみて何故今まで使わなかったか悔いる凄さです。
Gを知らないので、プラスチック化の功罪は初めて伺い、納得しました。
IIはまだ直線デザインで、フードが別売。IIIは有機的なデザイン、フード内蔵。
只今新旧取り混ぜて55-65mmクラスの6x7-6x9レンズ一気撮りをしています。
まだまだ撮り終わっていませんが、GSW690IIはその中で抜群の操作性と感じられました。
旅にこれを入れてシステムを組むか、しばし悩むサイズ重量ですが、一端持参して後悔はしないことでしょう。
大きさは気になりますが一方で故障が少ない分、旅行には安心かもしれません。
いっそう、トップカバーを銀色に塗って昔のコンパクトカメラ風にしてしまおうかと考えたりしています。
そうそう、GW690UはGシリーズと異なって縦吊りも出来る様になっています。でもどうも落ち着きません。
いくつかフィルムを確認したのですが、ピントの合ったところはかなりカチッとしています。
デフォーカスするにつれ、ある処からカクッと画質が変わる感じがします。
画質向上の意味ではなく、絞った方が良い結果になるかもしれません。
ボケはキレイというほどではないかも知れません。
被写界深度と相談しながら使うのが良いのかも知れません。
中判比較試写は恐ろしい重量になるので、担ぎ上げられる範囲で被写体を探しています。これを見て、バラ園もいいかなと思いつきました。
GW690はそれ以前のタイプと比較するととても軽く感じます。
FUJINON 90mmはG690シリーズのレンズに比べるとしっとり感は少ない様です。
今度比較してみます。
ネットで散見されるモルトプレンの劣化で、遮光幕の巻き取り軸が動作不良でも起こしているのかと思って底蓋を外してみると、
巻き取り軸を回転させるノブ基部のギアー周りに劣化したグリスがこびりついていました。
念のためにギア周辺をクリーニングしてみるとちゃんと動作する様になりました。
もし同様な症状でお困りなら、大した作業では有りませんので確認してみるのも良いかと思います。
撮影中に遮光幕が正常に巻き取れているかは遮光幕の巻き上げダイアルの位置で判ります。
1992年発売。
EBCフジノン 90mmf3.5(5群5枚クセノター変形)の性能には定評がある。
65mmf5.6装備のGSW69IIIがのちに登場し, 6x7,6x8のそれぞれ90mmと65mm装備の姉妹機があった。
操作はRF35mmカメラと共通し失敗しようがない確実さがある。
感触はプラスチッキーでペコペコしていて、重厚感に欠けるが多くの職業写真家に酷使される信頼性がある。
このため、巻き上げレバーが短くなっていますね。
L39マウントのバルナック型カメラの特集。
今迄、個別にキャノン、ソビエトカメラ(フェド、ゾルキー)が挙げられている。
然し、本家ライカ、コピーライカ、何故か取り上げられていない。
国産品、ニッカ、レオタックス、ミノルタ等。カードン、リード等も。
最近、バルナックライカも、Vg等、一部を除いて、価格が下がっている。先ずはこの辺りから。
最近Va手に入れた。沈胴ズマール付で、3万程。25万代、37年製。
流角窓の後期型。但しシャッターダイアルは、Vと同じ小型。
中途半な張革張り直し、注油。少し弄られている(フルーツポンチかも)できる限り自分で整備。シャッターを含め、作動は良い。
以前から、エルマー付きのU持っている。流角窓、28万代、38年の中期品。
更に、Uのコピー。37年フェドTc(此方はソビエト時代にOH済)クローム、角窓。
戦前のフェドは、本体、レンズが個体合わせ。Lライカよりフラジンが短い(ライカとの本体、レンズの交換はできない)
基本的おさらい。ライカTに距離計が付いたのがU。Uに低速シャッターが付いたのがV。Vに1000sが付いたのがVa。
Vaを一部ダイキャスト化、ファインダー窓と距離計窓を隣り合わせにしたのが、Vb。ボデーをフルダイキャストにしたのがVc。
Uは48年、Vaは50年。生産期間が長く、戦後まで続いていた。
UとVa、その他の違い。距離計が1,5倍拡大、シャッターにダンバー。Vからアイトレットが付く。
ファインダー。距離計、ファインダー窓は離れている。然しイコンタ使いの私、あまり問題とは思わない。Vbからの隣りあわせ、此れはもう1つ。キャノンの変倍1眼RFの方が、遥かに使いやすい。
シャッター。ダンバーが無いU。結構振動と音が。Vaの方が共に小さい。
因みにフェドTc。ほぼUと同じ。少し甲高い音。フイルム装填した状態だと、巻き上げが重くなる。此れはUも同じだが、UはOHしてないので、フェドより、ごとごと感があり、フェドの方がスムーズ。
エルマー3,5。フェド3,5、インダスター10(フェドレンズをL39のフラジンに合したもの)この3種、画像を見ても、私には差が解らない。
ズマールF2。F5,3(大陸絞り)以下だと柔らかい。F9でやっと芯が出る。現役当時から、2Bのような柔らかさと言われていた。
Va1000sで、本体側がRFコンタックスに追いつく。
レンズ側、ゾナーを目指し、F2を出すも、やはりゾナーには劣る。
当時、エルマー付Uが660円程。ズマール付Vaは1000円程。
家が買える写真機であった。
その後、ズミーター、ズミクロンと進化。ズマールはクセ玉扱い。
ズマリットとズミルックスの関係に似ている。
Mマウントのズマリット。数が少ないので、それなり以上の価格。
Lマウントズマールは数が有るので、それほどでも。
デジタルの、硬く精密な画像を見ていると、逆に新鮮。
ホッとする画像。此れも有りだと思うようになってきた。
T型。距離計無し、ファインダーのみ。A,B,Cに分かれている。
A。25〜36年。基本的にレンズ交換できない(考えられていない)
B。26〜41年。鏡胴部にコンパーシャッター付。イコンタに対抗、低速撮影を考えた。
然し、此れでは、距離を出すと、シャッターが回る。失敗作の珍品。31年以後は、半分注文生産。生産期間は長いが、総生産は1600台程。
C。30〜33年。レンズ交換可能となる。但し、初期の物は個体合わせ。
31年。No55404以降、フラジンを28,8に統一(Lマウント)フランジ上部に0マーク付き。
T型の巻き戻しノブ。U型以降の物より、大きく、引き上げできない。
U型。32〜48年。距離計が付く(米国俗称D、国内俗称DU)生産期間が長く、戦後まで。その為、種々変化が。
ファインダー窓。向かって右が流れた、流窓。同じく右上が丸い、角流れ。因みに、Vc以降の物は角窓。
シャッターダイアル。初期、T型と同じ15,5。V型初期12,5。中期以降、13,5。U型、V型も同じ。Vfからは、17。
巻き戻しノブ。T型より小さく、引き上げ型。
スタンダード型。32〜50年。此方も生産期間が長く、戦後まで。
U型の距離計を外したもの(Cの後期型の再来)
戦後の物はTcのダイキャストボデーを使っており、低速シャッター部が塞がれている。
シャッターダイアル。初期の物はCと同じ15,5。
中期の物は、13,5、V型のダイアルが使われている。
その為、低速部が20−1表示(勿論1秒はない)
私のU、Va。共に13,5の、20−1表示の物。最初フルーツポンチかと思ったが、これで純正。
純正改造ライカ。ライツ社は、有料で、バージョンアップ改造している。
此れがややこしい。本来の個体No表示であるが、後期型に改造されているものがある。
個体合わせのT、フランジを0に調整した物。
中にはCに距離計を組み込んだ物(軍艦部其の物を交換、元の個体Noを打ち込んだ物)スタンダードも同じ。
シャッターにダンバー組み込んだ物。ファインダーに視度調整を組み込んだ物。等々すべて純正品と認めている。
画像は、ライカ50周年のパンフレット。
T型Cに専用距離計と、U型の黒。巻き戻しノブの違いとか分かる。
私が所有する唯一のL39スクリューマウントライカ型カメラ。
ニッカから発売直前にヤシカによる買収により、軍艦部にはヤシカ刻印、正面にはNICCAの浮き彫りが施されたダブルネームになっている。
基本形状はライカコピーのニッカである。
前モデルのニッカ33=ヤシカYEは、従来機をレバー巻き上げにしたのみであった。
レバー巻き上げ、ノブ巻き戻し。低速シャッターダイヤルはボディ前面にある。
YEと大きく違うのは、
まず、ライカMのような裏蓋が一部開く形式でフィルムリーダー部を細長く切り取る必要がない。
次に、ファインダーが距離計別の二眼式から、採光式ブライトフレーム入り1眼式になった。
ファインダーフレームはパララックス自動矯正の50mmと100mmが常時出ており、視野全体で35mmに対応する。
1眼式ファインダーは見やすいが、距離計倍率が低下し基線長が短くなった。
100mm対応とはいえ、口径比が大きいと精度は保証できないだろう。
どちらかといえば暗い標準から広角が似合うと思う。
ヤシノン50/2.8が標準装着だが、固定鏡胴で嵩張りますし、最近結構な価格でちょっと手が出にくいです。
暗めの標準を探して彷徨していますが、運が悪くよい出会いがありません。
セレナー、シムラーの5cmf3.5を試したけど程度が悪く今ひとつでした。
ニッコールf3.5はまずまずながら、固定鏡胴で重い。
目下もっとも高解像力だったのはインダスターです。でも非常にフレアっぽくて鏡胴反射防止をやり直さないと使えなさそう。
35mmもよいものがなかなかありません。いやキヤノン35/2はすばらしいけど、形がモダンすぎてあわない。贅沢ですが...
フイルム装填すると、巻き上げ重くありませんか?私、以前VL触ったのですが、巻き上げが重いので、購入しませんでした。
インダスターレンズ。
インダスター10、戦前のフェド50を、Lマウントのフラジンに合わせた物。ほぼエルマーです。沈胴。
インダスター22、ほぼテッサーです。此れも沈胴。
インダスター50、固定鏡胴ですが、アルミなので軽い。後期はコート付。
インダスター26、F2,8.これもアルミ固定鏡胴。コート付。
インダスター61、黒固定鏡胴。コート付。
10は数少ない。戦前のフェド50、レンズを外すと、最近距離と無限位置、両方にNo。フェド10はフェド50表記でも、片方のみ。
インダスター50、26、61は5000円も出せば手に入る。
このインダスター、各社で生産している。ゾルキー用のKMZ、フェドの物、精々アーセナルの物は使える。それ以外は?です。
別に、ゾルキー用のジュピター8も良いですよ。アルミと黒の両方ある。35なら、ジュピター12も有りますよ。
拙宅のインダスターは22沈胴50/3.5で、KMZのマークが付いています。
こちらのサイトにある、I-22の最終型のように見えます。
ttp://www.sovietcams.com/index.php?-1674256906
ほんのこころもちフォーカシングノブの無限固定ボタンとスローダイヤルがネジ込み時に接触しますが、ボタンを押せば問題ありません。
解像力は流石はテッサー、というか他に持っているL39一眼レフ用のインダスター22とより若干良いほど。
本当に安価で、これほどの性能とは素晴らしい。
ただしそれほど曇っていないのに凄くフレアっぽいのです。鏡胴の内面反射じゃないかと思うのですが...
ヤシカYFの巻き上げレバーはフィルムを入れても、不快になるほど重くはありません。軍艦部に露出しているニッカ33/ヤシカYEと違ってベッサマチックみたいにボディ埋め込みで、もしかするとギア比など改良されているかもしれません。
ジュピター8は考えていませんでした。いいかもしれません。ジュピター12は丁度YFに付けて使っています。そうか、ソビエト組で使えば良いんだ。
無限ロックのあるタイプ。特に本体がバルナックタイプだと、ロック位置のままだと、ファインダー部に接触します。
特に、ソビエトカメラ、レンズ。スクリューの噛み込み位置が、ライカ系と少し違うので、猶更です。
インダスター61は、距離と着脱が同じリングです。そのまま使用できます。
加えて、ソビエトカメラの項でも挙げたのですが。
フェド、ゾルキーは、距離計連動部が、コロではなく、くさび。
キャノンの望遠のように、連動部が全周がたでなく、一部切込み突出がある物は、使用できません。無理に捻じ込むと、外れなくなります。
>無限ロックのあるタイプ。特に本体がバルナックタイプだと、ロック位置のままだと、ファインダー部に接触します。
ありがとうございます。知りませんでした。
当家のL39機はキヤノンVI,7とヤシカYF、それとベッサLだけなので意識したことがありませんでした。
一部のフォーカシングノブをもつL39レンズは、最近のM機のレンズ着脱ボタンなどに干渉して付けられない経験はよくいたします。
>特に、ソビエトカメラ、レンズ。スクリューの噛み込み位置が、ライカ系と少し違うので、猶更です。
ソビエトボディとレンズなら、大丈夫なんでしょうか。
> フェド、ゾルキーは、距離計連動部が、コロではなく、くさび。
> キャノンの望遠のように、連動部が全周がたでなく、一部切込み突出がある物は、使用できません。無理に捻じ込むと、外れなくなります。
これも存じませんでした。
距離計連動カムが一部なのは、ニッコール135もそうでしたし、望遠系は結構ありそうですね。
ソビエトボディを今後所持するときは気をつけます。
Mマウントアダプターで、Mライカに使うとき、近接側にしておけば問題なく着脱できますよ。
ソビエト玉。フェド、ゾルキー用は全て、全周型。インダスター、ジュピター全て使えます。
例えば、ニコン85は使えませんが、ジュピター9は使えます。
勿論、ソビエト製の本体でなくても全周型は使えます。
但し、ソビエト製には、戦前のフェドT以外にも、L39でも、バルナック用でない物も有る、注意。
なぜ32か?今でこそワイド4切サイズが有るが、本来の印画紙サイズは4切。4切は、縦横が67サイズにほぼ同じ。
此れをライカ判にすると横32。更に36枚フイルムで40枚撮影可能。
48年。ニコンT。此れがニコン判。同年ミノルタ35T。此れが二ホン判。オリンパス35も。
所が、大きな問題点が。当時のコダック現像所、自動現像すると、フイルム切断部が合わない。更に、スライド枠が無い。クレームが。
当時、日本は米国占領下。GHQより、改善勧告が。
ニコンはライカに合わせ、8コマ送り。横34まで(ニコンM)
8コマで、34なので、画面間が広いが、安定している。
問題はミノルタ。1軸のライカと異なり、フォーカルの軸が前幕、後幕の2軸。拡張の余地が無かった。大変な努力を積み重ねた。
元々の7コマ送りを、7,5に。最初33,5、T型最後には34,5まで広げた。7,5コマ送りなので、間は均一でない。
オリンパスは、もともとレンズシャッターなので、そのまま36に。
ニコンはS迄、34。54年、本体側を改造したS2で、36に。
ミノルタは58年のUB迄、34,5。新設計のミノルタスカイは36ですが、発売されなかった。UBが事実上のLマウント最終機。
(ニコンは、フラジンは28,8ですが、コンタックスマウント。
スカイも専用マウントで、厳密にはバルナック型カメラとは言えない)
48年。ミノルタ35T。初期型は、ファインダー0,33倍、24×32。ノブ巻き上げ。7コマ送り。裏蓋横開き。最高速は500s。二ホン判。
51年。TE。ファインダー0,7倍、24×33,5、45mmF2,8。7,5コマ送り。GHQ勧告による、二ホン判拡張その1。
52年。TF。24×34,5拡張その2。此処までがT型。Tの改良型は、E,Fのみ。A〜Dはない?
53年。U型。細かい部分を除いて、TF。X接点、3段セルフタイマー等。
55年。後期型。標準レンズが、50mmF2,8と50mmF2,0に。ファインダー窓が大きくなる。
58年。UB。ファインダー0,8倍、レバー巻き上げ、24×34,5、7,5コマ送り。標準レンズに、50mmF1,8が追加。
巻き上げレバーは小さいが、重くなくスムーズである。分割巻き上げ可能。
シャッターダイアルも重くない。2軸なので、音、ショックも小さい。ダンパー付きのライカ並み。但し、最後まで、500sのまま。
F1,8レンズ。私の個体、前面に当たり、フィルターが付かない。
偏芯等なく、ヘリコイドもスムーズ。ほぼ和製ズミクロン。
試しに、MLリング使って、M3で使ってみたが、隅まで問題ない。
強いて言えば、本家より少し甘い?(F2の方が、より和製ズミクロンかも?)
因みに45mm梅鉢。此方はM3で使うと、隅が流れる(二ホン判用標準レンズ?)
ミノルタが10年掛け、改良続けた製品。ほぼ完成されている。
然し既に、キャノンY、ニコンSPが発売されている。流石に時代遅れ。
ミノルタは、M3時代のバルナックカメラ、スカイを試作。発売寸前だった。、1眼レフ(SR)の生産重視で、発売しなかった。
73年。ミノルタはライツと共同生産でライツミノルタCLを発売。
此方は、ほぼライカCLと同じ、一応Mマウント。ロッコール付き。
但し、40mm、90mm含め、レンズ側の連動部が斜形。
ライカCLを含め、ライツ社は、本体、レンズ共、Mライカでの連動を保証していない(使用はできる)
MLリングで、Lマウント使う場合も同じ。但し、ジュピター12は、M5同様使用不可。
81年のCLEはMマウントと同じ。
その後ライカブームが来て、猫も杓子もライカ、最も安価なIIaやIIbあたりも結構な価格になり、程度の良いIIIfは高騰、IIIgなどはMを上回るほどでお手上げでした。
その時日本に集積したお陰か、ブームが去った現在、生産数が多かったIIIfやIIIcは数万円、IIIgでさえ10万を大きく割り込む状態です。
逆に数が限られるコピーライカは高騰、特に造りがよい英米製は驚くほど。今のところフランス,イタリア,チェコはさほどでもないけど、今後どうなるか読めません。
あのときちょっと頑張って買っておけばなあ、と一瞬考えますが、いや利殖のためにこの趣味やってる訳じゃないと考え直し。
よくできた本家ライカを低価格で入手出来るチャンスなのかもしれませんね。
でも安いのはボディだけで、レンズはデジカメでお使いになるのか高値維持からさらに値上がりしそうな雰囲気です。
確かにライカレンズはよくうつるので、撮影目的であれば見逃せないのも確かですが、デジタルがRFに対応していなかった一頃値下がりしたのを見ているので、何とも複雑です。
(バルナックの話題ではないので恐縮ですが)ミノルタCL, CLEは愛用しています。CLE発売時の記事で、一応互換性はあるがあれば正式にはCLEマウントだとか。CLにはあった50mmフレームがなく、ライカM用35,135mmを装着した時にCLEでは28mm枠が出ます。Mの28mmを装着すると、CLEは28枠が出っぱなしだから問題ありませんが90mm枠も一緒に出てしまいます。35,135には外部ファインダーが必要です。(135の精度はありませんが)逆にミノルタ28mmをMに付けると35mm枠が出てしまいます。
余談ながらコシナVM40mmf1.4を持っています。Mで35mm枠が出るよう改造されCLEで40mm枠が出ないのでジャンク扱いでした。CLでは40枠が出っぱなしなので問題無く使えてます。
重量はJ-8より随分重いけど、描写は同系統。近接できる。
なんだかぐるっと一周して振り出しに戻ったようですが、ニッカの末裔ということに思いを馳せながらニッコール5cmを使ってみます。
望遠広角はSマウントを持っているから買い足すの躊躇しますが、35/2.5は良く写って、Lは特に小型軽量なので気をつけておこう。
大昔一時所持したけど、程度が悪く(ショック品)写りもよくなかったので手放しました。
ハンザキャノンを作っていた、精機光学。そこの技術者が、昭和16年独立して作ったのが、光学精機社。
最初は、写真機製造ではなく、ライカの改造(距離計連動、低速増設)でした。
時代は、大東亜戦争の拡大。バルナックライカの輸入も減少。当時、ハンザキャノン、レオタックス等バルナック型の国産品は有りました。
然し、ライツ社のファインダー特許を避けた構造でした。
軍部は、従軍カメラマン、電探画像の撮影の為、ライカを必要としていた。
そこで目を付けたのが、光学精機。軍部はライカのフルコピーを要望した。
昭和17年。ニッポンカメラ制作。此れは2種。ライカスタンダードに当たる距離計無し(此れは主に電探画像撮影用)と距離計連動品。
当時のライカはVの時代。ニッポンカメラは、500s低速付き、視度調節装置無し。ほぼライカUとVの間。
スタンダードに距離計増設したり、Uに低速増設したりが本業の会社。ライカのフルコピーは難しくは無かったのだろう。
イギリスのリードとか、アメリカのカードンも、ほぼ同じ事情で誕生。
但し、ドイツは枢軸国。連合国が特許を無視したのとは違う。ロ500とか、飛燕と同じ技術供与かも?
ニッポンカメラは、軍需品扱い。一般販売はしていない。
但し、板金とは言え、本家より、少し厚く、重たい。
レンズもズマールのコピー。クセペックF2。
光学精機は幸い、戦災を免れた。昭和22年、ニッポンカメラを再生産、ニッカと改めた。
キャノンが自家製レンズとなったので、レンズはニコンのF3,5、F2になる。
昭和24年、ニッカV(軍艦部の表示はタイプ3)ライカの特許が切れたので、視度調整と1,5倍のファインダー付となる。此れでほぼライカVと同様の、フルコピーとなる。
奇しくもこうして、バルナックライカの構造、キャノンの技術、ニコンのレンズが一体となったバルナックカメラが誕生した。
この時期のニッカ。レンズ、作動感、振動、シャッター音。ほぼライカに並ぶ。最も精密なコピーライカである(と言っても、部品の共用はできない)
終戦記念日の本日。西暦ではなく、敢えて昭和表記しました。昭和は遠くなりにけり。
50mmF2は、ズミクロン時代の私。当時、解像力重視。針でつついた画像と呼ばれていた。
ズンマーは、ズミータール(ズミター)を挟んで2昔前の標準。当時は、ライバルのゾナーを目指した、明るい標準。
中心部にピントを出すと、周辺は流れる。いかにも柔らかい画像。
然し今見ると、これが新鮮。ピントが出てないのではない。中心部を除き柔らかい。
最近のデジタル。高解像を目指し、隅まで破綻が無い。その為硬い。
画素数が増えれば、ますます硬い。
硬いのが普通と思っているが、ズマールの画像を見ると、ほっとする温かさを覚える。
そうだ、デジにズマール付けたら?ルミックスにMマウントアダプターとMLリングで装着してみた。
画角が半分に成るので、100mm相当。中心部にピントが来るが、周辺は流れる。デジでもできる。
トリオター付のロライコードの画像に近い。立体感が出る。
それでは、ズマリットでは?私のズマリットMマウント、マウントアダプターだけで装着できる。
流石に開放では、周辺がささくれる。F2に絞れば同じような効果。
但し、大きく重たい。GF1にズマールがまとまりが良い。
デジにズミクロン付けても、現代の画像と変わらない。ひと昔前のレンズで、柔らかい画像を楽しむのも一興。
非倍数系列のシャッター速度を持ち(1/1000は有りません。)
同名で前期型と後期型が有り、前期型は画像のダイアル巻き上げ、後期型はレバー巻き上げになるという変貌を遂げます。
ライカVfと比べると若干サイズも重量が有りますが、その分頑丈そうな感じがします。私は手が大き目なのでちょうど良いくらいのサイズ感です。価格的にはVfの実質1/3くらいです。
距離計もプリズムによってファインダー近傍に移されており、使い勝手はほぼライカです。
画像は昨年、Topcorの5p F2 だけ持って奈良を回って来た時の画像です。レンズ1本に割り切ってしまうと
、なにか非常に気分が楽です。50mmだけでもなんとかなると再認識しました。