BUSCH Pressman Model D
Chicago、IL USAのBUSCH Precision Camera Corp.
Pressman Model D です。
私の中では4x5小型出張カメラの決定版になってます。
Model Cもありこれは、6x9カバーのミディアムサイズです。
ネット情報から拾いますと1950-1960製造とのこと。
Bushch社はスピグラに影響を受け開発されたと、これまたネット情報で出ております。
1年以上使用したのでここで少しまとめてご報告させて頂きます。
さて、まずは出張セット。いつもはコンプリートで持ち出せるようにDバックに入れて収納してありますが、出張に持ち出す場合にはスーツケースに入れてしまうものもあります。いづれにしても持ち出し内容は同じです。
カメラ本体と、標準レンズ(135mm/f4.7)
レンズ2本(90mm/f6.8、210mm/f5.6)
ライトメーター
ブロア
レリーズ
ルーペ
冠布
フィルム交換用ダークバック
6枚撮りフィルムクイックホルダー2個(2種類のASA感度使い分け)
フィルムと露光済みフィルム収納用フィルム箱
以上になります。
このPressman Dの特記事項は以下です。
1)コンパクト
写真に見て頂けますようBillinghamのHadley Proにすっぽり収まります。私はこれにHasselbladの2000FCWに一本レンズをつけて横に入れて持ち出します。135版のカメラを入れる場合もありです。
なんとこの中に出歩き先では不要な交換用フィルムやダークバック以外は全て収納可能です。(ライトメータを小型にする場合もありますが)
2)ファインダーはレンジファインダー(135mmプリセット)
レンジファインダー搭載です。手前は最大1mまでいけるスグレモノです。
このファインダーには名前がつけられております。
"Busch Veu-Focus" だそうです。
https://lommen9.home.xs4all.nl/Busch/page9.html
Veuは英語ではいので、Viewの単語へのゴロ引っ掛けでしょうか...。
私の個体では購入したまま使用しており、反射版がかなり古くなってはおりますが輝点があれば十分まだまだいけます。(写真参照)
私は一度も通電したことがないのですが、写真の真ん中の窓から光がでるようです。ナイトフォーカシング可能ということです。
スポーツファインダーですが、パララックス調整は手前にある球体のいちをつまみで緩めて上下します。(写真参照)
(私は穴空きタイプの方がうまく扱え、この玉タイプは苦手です。)
3)レボルビングバック
薄型のクラウングラフィックよりもずっと薄い筐体になんとレボルビングバックが搭載されています。これは大変に便利で、スピグラの場合は雲台の首を傾げさせると私が使用している出張用カーボン三脚の場合にはどうしても安定度が悪く、その場合三脚座から付け替えをしておりました。
この点レボリングバックで大変小気味よい構図変更が可能です。
残念な点:
A)ちょっと重い(かも):実測2.5kg (135mm標準レンズ付き)
クラウンと比べますと重くスピードと比べると余り変わらない印象です。理由はスピグラは木製というのが大きいと思います。ただ、木材は機械工学上は密度2.7で実はアルミと同じに設計計算されますので、実測比較した方がよいですね。
B)フォーカルプレーンシャッターは準備されていない
ここは割り切りでしょう。というのはスピグラフォーカルレンズの最大も魅力とも言える戦前バレルレンズの使用がありますが、このPressman Dのレンズ取り付け部の喉元寸法は横の幅が58mmしかないのです。むりやり拡大も可能と思いますが、それでも片側3mmくらいでしょう。64mmが最大になります。それ以上のレンズはよほど工夫しないとならないからです。まあ、このような想像もFPシャッター非搭載ですので不毛な考えです。
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レンズ紹介:
135mm/f4.7, Wollensak (fは最大32)、シャッター:Rapax 1/400まで。標準レンズです。
純正の蓋には「Made for BUSCH BY Wollensak 」と刻印されております。この蓋は大変質がよい金属性でこの時代キャストはあったのでしょうか?キャストで文字は掘り下げ、さらにBUSCHには朱入れ、他は黒で塗装されております。一部メッキが剥がれかかっており、中は樹脂ではないことが確認できます。この全面はRになっているので、色入れも手作業で入れたと思います。(写真参照)
90mm/f6.8, Angolan. Schneider-Kreuznach (f max 32), Syncro-Compar-D 1/500まで。Tなしなので、このレンズにはレリーズ+Bでの構図決めになります。フロントキャップはシュナイダー定番の樹脂製ですが、裏蓋がこれまで凝ってました。削りだしで真ん中にアルミ製シールが貼ってあります。(写真参照)
上記2つのレンズが純正で用意されたものだと思います。
これに、ご存知Symmar-S 210mm/f5.6をシステムに追加しました。
Pressmanのボードは独特形状をしており、写真を見て頂くとわかると思いますが上部にベロが出ています。このベロをネジで止めこむという構造です。
実際やってみるまで不安でしたが、このレンズの後玉枠外径が58mmです。
そうなのです、ぴったりカンカンで、取り付け可能でした。
出し入れの時にはぎゅうううとしますが、それでも何度かやっているうちにぎゅうくらいになり、なんとか無改造(本体側には凹みが付きてます。植毛紙が貼付してあるのでその分が圧排され薄くなった感じです)で使用可能です。
かくて、90、135、210のレンズをお手軽に出張に持ち出すことが可能なシステムになりました。
6x9のプレスマンはよく見掛けます。
レンズボードが、先に揃えたセンチュリーグラフィック23と異なって揃えるのも難しそうなこと、ロールホルダーが付くかわからないこと、そして確か装着レンズがウォレンサックのラプター101/4.5だったので、敢えて飛び込むことはありませんでした。
4x5はボディが薄いという特徴があるのですね。それはパッキングには有利です。
4x5モデルはショーウインドーでしか見たことがないので、全く認識していませんでした。
23ボードは独自なのか気になっていましたが、戦前モデルのミニアチュアを入手して戦後センチュリーとは違ったボードなのを知り、もしかしてブッシュプレスマン23もこの規格なんじゃないの?と疑問に思った次第です。
勿論4x5モデルはもっと大きいのですが、レンズボードはどうされているのですか?そちらでは入手できるのですか.
ボードは見たところ拙宅のMPP後期型に似た結構特殊な形状ですが、寸法など如何でしょう。
お久しぶりです。コメントありがとうございます。
ボードはeBで時々気まぐれで自作ボードを出してくれる奇特な方がおりまして、ネットで有名です。私もその方のものを購入しました。
が、そのままでは使えずヤスリがけをして現物合わせしました。特に外側の板の寸法と、隅Rです。まあアルミ(おそらく60材、50材と呼ばれる加工しやすいもの)ですので10分もかからない簡単な作業です。
Buschのボードはベロがついているので自作は少し面倒になります。
上記の方のものはなんと一枚板で、ベロ部材のみを直接溶接しております。
このベロにはストレートリーマで揉んだと思われる中途半端な外径のキリ穴が設けられています。穴の直径は実測1.9Φです。
この穴の位置は、本体のネジの位置を微妙にずらしてあるのです。
本体のネジは先端が45°くらいのテーパになっており、ねじ込むことによりボードを本体側に引き込むという設計です。
純正のボートを測定して図面に起こしてみました。
驚きましたが、ベロの曲げ加工は超適当です。
しかも上記のベロの穴は、曲げ加工前に開けられています。
いやあアメリカンな感じです。普通は精度を確保するために曲げ加工後、できればスポット溶接後に穴を開けるのですがね。。。
左のものがeBで購入したものです。パーマセルを貼り付けてあるので分かりづらいですが、ベロ部材を調節溶接してあります。一応溝加工をして、ベロの板を少しインローで決めていますが強度的にはあまり利いていません。(寸法がインローになっていません)
下の写真は本体側の呼び込みネジです。
45°くらいと思いましたが、60°くらい尖ってますね。
このネジは固めのグリスでメンテナンスしております。ちょっとガタが気になります。(全体的にはなかなか品質高い機種ですので、これは私の個体だけのアラかもしれません)
スピート、センチュリー、プレスマンD の大きさ比較をしてみました。クラウンがないので、あまり価値がある比較ではないかもしれません。
クラウンは私が時々持ち出すダラスバックには入りません。センチュリーはOKで、ギリギリハッセルの500(2000)は入ります。
PressmanDはこのカバンにも入ります。
使う機会はほとんどないですが、時々洒落でビジネスフォーマルな会食に持ち出し、皆を驚かせる(呆れさせる)のが楽しみなのです。笑
れんずまにあ様
ロールフィルムバックがつくか否か。
グラフロックバックのようにスクリーンを外すことができません。
このことはネットにもこの機種の欠点の一つとして挙げられてます。
CAMBOのアダプターを試してみました。
装着できました!!
しかし!スプリングの可動域がパンパンです。
三脚に乗せフレーミングした後に、構図を崩さずにこれを入れられるかと問われると装着は勢いでなんとか行けるかも。
問題は取り外しです。すったもんだしてなんとか取り外せました。
スピグラ、センチュリーとの比較、なるほどこの薄さは素晴らしい。よくぞここまで薄くした!
たたみ込めるレンズを選ぶとも言えますが、薄型のレンズはご使用のアンギュロン90を始め沢山ありますね。
ジンマー210まではたためるんですか?
ボード寸法もご多忙の所詳細ありがとうございました。
存外小さいという印象です。これではホースマン8cm角と変わらないくらいでびっくりしました。
ホースマンは#1には少し浮いた専用ボードが用意されています。フラットボードのまま#1が装着出来るのは良いですね。
そしてレボルビングバック!この一点だけで欲しくなる機材かも。
重いと行ってもリンホフの3割引くらいですしね。
勝負するなら距離計はないけどホースマン4x5HFくらいかな。
ロールホルダーが使えるかどうかは、23のほうは切実ですが、4x5は今となっては縮小バックで使う方は少数でしょうから問題無いと思います。薄いカンボでも、出先で外れなくなったら悪夢ですよね。
>よくぞここまで薄くした!
でしょう!そうなのです。
>たたみ込めるレンズを選ぶとも言えますが、薄型のレンズはご使用のアンギュロン90を始め沢山ありますね。
>ジンマー210まではたためるんですか?
鼻から無理だろうと試してませんでした。
私のスピグラに
はクセノタール135/3.5 を選び抜いて標準レンズにしました。
宜しければラプターについて少しウンチク頂けますか?
>そしてレボルビングバック!この一点だけで欲しくなる機材かも。
同意します!
同じシーンを結構な頻度で縦横で撮っておきたいという軟弱者なので、これは便利機能です。
その構成は、多く見掛けるテッサー型の127/4.5は代表ですが、構成は様々で、Clarus用2インチf2から、独自の超広角タイプ、プロタータイプ、望遠タイプまで多様です。8mmムービー用も沢山あるようですね。
私の情報は主にカメラエキセントリックさんからのものです。素晴らしいカタログを公開しておられ感謝にたえません。
ttp://www.cameraeccentric.com/info.html
実際に使った経験は浅いのですが、
以前Rapter Wide angle f9.5 159mmを使いました。
4群4枚のトポゴンエレメントを全部2枚貼り合わせにした4群8枚という、常識的というか正統派の進化形だと期待しました。8x10をギリギリカバーするイメージサークルでしたが、絞っても端の画質は低く、開放のコントラストが低いので売ってしまいました。今から思えば、絞って性能を楽しむべきだった、早まったと思います。まあAngulon168/6.8のほうがダントツで高性能なので後悔してませんが。
ワイドアングルならこの前のシリーズIII f12.5のほうがシンプルでよいかもしれません。
今はエキセントリックさんから買ったSeries1a f6.3 130mmというtプロタータイプのトリプルコンパーチブルを4x5で使っています。大変小型軽量で、前後単独で使えるのが面白い。プロターには珍しく(というか唯一では)コーティングされてます。
以前聞いた話では、ダゴールやジンマーは後玉だけで望遠になりますが、本来前後で収差を打ち消す設計なので片方では余程絞らないと収差が取れない。しかしプロターは元から片方だけで収差を補正している(だから4枚貼り合わせx2)なので単独でも高画質、という。
実際は、片方ではダゴール片方とあまり変わらないハロの出方で、ついでにいうと前後組み合わせても、画質は甘くはないがハロります。
プロターは解像力が高く繊細でプロには高評価だが、一般にはテッサーのほうが線が太くてもハロが少ないのでウケが良かったという話、理解しました。
シリーズ1aは楽しみのために残しています。というか愛してます。ここぞと言うときにはアポジンマー使うけど(笑
あとは、長焦点代わりにRapter Process f10 14inを持っています。これはバレル。絞るからシャッターはイイか、って。今取り敢えずペンタックス67マウントにしてますが、アダプターでジナーでも何にでも付けられます。これは無味無臭のレンズで語ることは少ないです。
付属のラパックスシャッターについて、プレスフォーカスなかったり、Bと高速低速の順番が普通と逆だったり、広い心で赦しましょう。
わぉ、ありがとうございます。
使用経験、印象なども頂きいろいろな面で生きた情報です。
教えていただいたサイトも濃いですね。素晴らしいサイトです。
私は、もっぱら、
ttp://www.butkus.org/
こちらにお世話になっていたので、ブックマークに加えました。
Large formatの所が大変参考になります。
他にも実用的な資料がたくさんありますね。
MPPのモデルVIII説明書興味深く拝読しました。
数年前はMPPクラブを閲覧できたんですが、会員制になってしまい、最近見られないんです。
MPPは二眼レフが有名ですので、また別に機会にレポートします。
最近、銀塩カメラが少しづつ値上がりしているような感じがしますが
気のせいでしょうか?以前はフィルムカメラ イコール ゴミみたいな感じでしたが。そんな中で一時期脚光を浴びて消えて?行ったブリッジカメラについて語りたいと思います。
記憶にあるのはリコーミライ、チノンジェネシス、オリンパス Lシリーズ、キヤノン オトートボーイJETあたりですが。
是非、ズームカルディア3000も仲間に入れて下さい。
ズームカルディア3000ですか。これは凄いデザインでしたね。
実際、1回しか物は見た事ありません。使っている人も見たこと無いですね。中古やジャンクも見たこと無いし。
どの位売れたんでしょう?
写真機と言うより、ムービー型のハーフ。確か、25〜75の3倍と25〜100の4倍ズームが有った。更に、右利き用と左利き用が有った。
正に、未来形。デジで再生しても不思議でないデザイン。但し、現物はハーフとしては、大型でしたね。
コレは難しい質問ですね。
ブリッジカメラ自体、AF一眼レフ黎明期のあだ花みたいなところがあります。
各社ともに苦しかったのではと思います。それでもLシリーズや京セラ サムライは比較的良かったのではと思います。
京セラのサムライ、これ売れていましたね。
結構高かった記憶があります。私は間違えて左利き用を買った記憶があります。おかげで使いにくかった。
サムライはデジカメ版があったような記憶があるのですが・・・
ハーフはもっぱらキヤノンダイヤルを使っています。
正にブリッジ型。単焦点レンズと透視ファインダーが横に並ぶ。
上級機にDC120があり、此方はズーム、液晶ファインダー付。CCDは多分38万画素?
コダックに出せば、プリクラ並みのプリントができた。TVにつなげば画像確認できたが、ソフトが合わず、PCにうまく取り込めない。
基本マック用。ウインドーズは95対応?画像の容量で、サイズが変わる。
取り込みに時間がかかるのに、ファインダーは、アナログのまま。動くものは撮れない。
発売当時10万程した。私は、97年頃、ソフマップで箱付きミント状態を、1万程で購入。
デジのお勉強と思ったが、こんなもの使い物にならない。
何せ、弁当箱で、ミノックス画像。其の儘お蔵入り。
ルミックスが出て、やっとデジ手に入れた。
探せば、今もどこかにあると思うが、覚えてない。
Nt検索しても、詳細、良く分からない。出てくれば珍品かも?
メディアも高かったし。トータルで考えるとフィルムの方がまだ安かった時代です。
これもブリッジカメラだったんでしょうか?
当時から台数も少なく、ジャンクでも結構高かった記憶があります。
本来現場監督のレンズなので、ズームでも、隅まで歪の無い素晴らしいレンズだと思います。
ワークレコード共々、銀塩カメラの、一種究極の形かも。
救われたのかもしれません。
どんどんフィルムが消えて行くような・・・
私は漠然と、一眼レフとコンパクトカメラを橋渡しする、ズームレンズ固定で主に電動巻き上げオートフォーカスの135mmフィルムを使うカメラと思っていました。
例外的に、110判のミノルタ110ズーム2機種は110,手動巻き上げでもカテゴリに入るかもしれませんが、例えばニコレックスズーム35やフラッシュフジカズームデートは入らないように思いますし、いわゆる「暗黒ズーム」コンパクトカメラも入らないような。
なのでミノックスや16mmカメラはブリッジと言えるかは、私はそうは思っていません。
さてミノックスフィルム生産中止とのこと、どのフィルムでしょう。
ミノックス本社が出していたMinopanとかMinocolorですか?
Kingが出していたフジカラーを入れたヤツ? レモン社さんには詰め替え品が置いてあったと思いましたが...それもですか。
それともミノックスカートリッジそのものが中止?
いちおう今でもかわうそ商店さんには、詰め替え品だと思いますが今でも供給されています。
知人達はフィルムスリッターで35mmから裁断して使用されています。本来はそういう使い方が正当派なのでしょう。
本来は、れんずまにあ様の定義の範囲にしなければ、際限なくなってしまう。
私、ブリッジの意味を、拡大解釈していたようです。本来、110、16mm、ミノックス等、別項にすべきものでした。
ケムンパス様には申し訳ありませんが、3機種削除致します。
私がスレッドもとではないので、スレッド主が想定している正確な定義はわかりかねますが、多分2000年頃に湧いた一群のAFカメラのことを指していると思います。
私は全然触ったことがないので...
110やミニカメラについては別項目でよろしいかと思います。私は経験が浅いのですが、楽しいスレッドになればいいですね。
さて、このスレッドですが、どちらかといえば談話室で行うような内容で、機種別画像掲示板にあげるには異例の状態です。
ほりさげたスペックやレポートがない。
画像(必須ではないものの)や使用経験などがない。
スレッド主が積極的に上記の情報をあげず、他メンバーに情報紹介を要望している。
個人的には望ましくないスレッドかと当初から思っていましたが、意外と皆さん食い付いてコメントが伸びていたので、様子を見ていました。
この形式がいけるのなら、京セラNのスレッドも容認されることになり、ここいらで注意喚起をせねばならないと思いました。
ケムンパス様には恐縮ですが、本来の機種別掲示板の形に修正して頂ければと思っています。
皆様のご意見は如何でしょうか。
<私、こんな機種使ってます。使ってみてこう感じましたが、皆様如何ですか?>
<又、他機種使っている方は如何ですか?使用感教えて下さい。>
此れが、私の立ち位置です。時には系列機種を検索して、記載もします。
<?>付の項目では、私の様に拡大解釈することになると思います。
今後とも宜しく。
いかがでしょう。ケムンパスさんのお持ちの機種をスレッド冒頭に掲載される様に修正されてはと思います。
まずは隗より始めよですね。でないと他所での掲示板と変わらなくなってしまいます。
と云いながら、私はこの手の機種を持っておりません。
冒頭No1322に対して、スレッド下の修正ボタンで入って、画像を加えて詳細紹介文を付けて上げ直して頂ければ、標準的な投稿スタイルに戻るでしょう。
その下に伸びる雑談は、タイトルに関連があれば問題がないと思います。
また、詳細情報も画像もない話題や、特に残しておく価値が少ない話題、初回からの質問は、談話室に上げて頂ければよろしいかと思います。
そして、スレッド毎にハンドルネーム(HN)を変えることなく、HNを一貫して頂ければ、会話の為にもお互いに認識しやすいためお勧めします。固定HNでないといけない規則はありませんが、個人を認識できないと会話になりにくいと考えますので。
この掲示板はサイトオーナーである日浦様の寛大な広場ご提供のもとで、他利的な献身と、少々の自己顕示で成り立っています。皆が役立つ情報が集積できればよいですね。
フィルムカメラはもう5年以上前に全て処分しており手元には
ありません。オリンパスのL1は所有していました。たまたま立ち寄ったここで懐かしさのあまりに書き込んでしまいました。申し訳ありませんでした。
画像がお手元にないのは大変残念でした。
私が探せていないだけかもしれませんが、投稿規定は特に掲載されていませんのでこれは絶対ダメというものでもありませんが、
従来から暗黙の了解のようなものがありまして、
こちらは、機種別画像掲示板とされているので、基本的にはカメラ本体の画像を掲載しつつ、トピック主がその機種の解説をあげて皆に紹介する。
そののち、その機種に関連する話題や、撮影画像を上げて紹介の幅を広げていく。
結果として検索でやってこられた方に有益な情報を集積する。
という大筋で成り立っていることは、従来のスレッドをご覧になればおわかりになるかと思います。
もっと言えば、CameraGraphic本館で日浦様が「クラシックカメラ紹介」でおやりになっていることを、皆で真似して盛り上げていこうという主旨かと思います。
雑談はぜひ談話室の方でもりあがっていこうと思いますので、今後ともなにとぞよろしくお願い申し上げます。
私も、サムライは既に手元にはありません。
銀塩カメラ手放したとの事。まだ、120、135フイルムは手に入る。此方の投稿を参考に、興味ある銀塩カメラを再度手にして下さってば如何ですか。
銀塩カメラを使える最後の時代かも?
でもって使用感を、報告してください。
画像は2の次。私なんぞ、当時の広告、取説を掲載したり、もう手元には無い機種を掲示したり。銀塩カメラの思い出を掲載しています。
勿論画像なしでも、ナースマン様やefunon様のご投稿のように資料性が高く、またご自分で使ってこられた生きた情報が満載されていれば、公益性が高いのは間違いありません。
私が個人的にふと思っているのは、かつては「カメラコレクターズニュース」や商業誌ではカメラレビューなどにご執筆、ご投稿されていた先達達が発表の場を失っているのではないかという危惧です。
多くの方はネット環境に移行されたかもしれませんが、撮り残されたアナログ情報の中に、私などは足元にも及ばない豊富な知識と経験をもつ大コレクター様、あるいは設計生産現場におられた当事者様たちの情報が埋もれてしまうのは大きな損失です。
また大規模でなくても、それが個人的なほんの小さなご経験でも、大コレクター情報と価値は同じだと思います。
画像が無くても、ご自身でウェブサイトを立ち上げる機会がない方の受け皿になればよいなあと、ふと思いました。
私も自前のサイトを持たない身ですので、このような発表の機会をいただけて感謝の言葉もありません。
多種多様なソビエトカメラ。
一家言お持ちの方が大勢居られるなか、不肖ながら先陣を切らせて頂きます。
ゼニット3M
初期はM39マウントで出発。ほぼプラクチカと同じフランジバックで(微妙に短い)、レンズをマウントアダプタでM42変換してお使いの方も多いでしょう。
それに対しカメラのほうはあまり使う人はいません。
ネットでは素晴らしいサイト「ZENITの系譜と種類」を検索されるととてもよくわかります。
3MはM39マウントゼニットの最終期で随分モダンな外観/操作系になっていますが、
基本的にはスクリューマウントライカコピーのゾルキーにミラーボックスを追加したもので、マウントはライカ同様レンズとの間に何の連動もありません。
私の個体は10月革命50周年記念モデルなのでしょう。1917年10月革命の契機となったアウローラ号と、クレムリンの星、それに何か宇宙ロケットが刻印されています。1957年にはガガーリンの初飛行があるのですが、1967年は検索してもあまり華々しい宇宙開発ニュースを見付けられません。技術的には無人ランデブー/ドッキングとか凄いことをやっていますが。
それはそれとして、3Mは流麗なデザインで、レンズも良く、使って楽しいカメラです。
ミラーが小さいので視野率が低く、初期SLRの常でシャッターを切るとミラーは戻りません。裏蓋が開くのはスクリューライカ基本としてはよくやったと言えましょう。
シャッター系は、ゾルキーそのもの、回転シャッターダイヤルが趣がありますね。
ガバナーを使う低速は、ばっさり省略されています。
また結構バックフォーカスが短いレンズが多く、ミラーに衝突するのは茶飯事、私はシグマSD14のIR/ローパスフィルタをガリッと逝っちゃいました。ご注意を。
レンズの素性は良いものが多く、ビオターコピーといわれるヘリオス-44 58mmf2、フレクトゴンを基にしたといわれるMir-1 37mmf2.8、コンタックス用ゾナーと同じJupiter-11 135mmf4を使っています。
他にも50mmf3.5,85mmf2,180mmf2.8などを見かけます。300/4もチラ見したことあるかも。
左Mir-1 37/2.8,右Jupiter-11 135/4
特に135は素晴らしい写り。ゾナーそのものだから当然か。
58mmf2と37mmf2.8は当時としては優れたスペックと思いますし、開放付近はフレアっぽくてコントラストが低いですが、少し絞るとかなり性能が出ます。
ゾルキー4です。ソビエトカメラでは比較的数少ない1/1000を備えた1眼式のファインダーを持つ距離計機です。
製造番号から見ると1956〜1973の永きに渡って製造された機種です。
宇宙開発で先頭を切っていた国力充実の頃の個体は一般的なソビエトカメラの常識を覆すと思います。
シャッターは一軸回転式で初期は大陸系列、後期は倍数系列で1〜1/1000のレンジを持っています。ただその配列は順は一様では有りませんのでご注意下さい。
シャッター速度目盛は初期はエンゲローブですが、後期はプリントになり、消えてしまう恐れが有ります。
あまり知られていませんが、シャッター目盛基部はシンクロタイミングの変更ダイヤルになっています。
セルフタイマーはスタートスイッチ式です。このタイマーは必ず180度回転させて下さい。途中からだと動作しない事が有ります。
一眼式のファインダーは一般的な形式ですが、巻き戻しノブ基部に強力な視度補正レバーが有り、大変融通の利くファインダーとなっています。距離計は狂い易いと云われていますが、個体差が有る様です。
さて問題の距離計ですが、距離計コロの代わりにクロームメッキの円弧カムが付いています。グリスが切れなければある意味コロよりエラーは少ないかも知れません。非常に軽く動作します。
ボディーは初期はダイキャストに肉厚の塗装、後期は合成皮革貼です、初期の塗装タイプは文字で書くよりも実際に持ってみると大変良い感触です。
ボディー構造はコンタックスやニコンSタイプの裏蓋分離式です。集めのダイキャストでがっしりとして少し重めですが、その分信頼感は十分です。
各部ノブのローレットも大変気を使って加工してあるのが判ります。
操作しづらいシャッタースピード変更さえ克服すれば、さほど使用に問題は感じません。
私のゾルキーにはゾナータイプの1959年製のジュピター8(50mmF2.0)を付けています。白鏡胴から黒鏡胴、ピントノブ付からノブ無し(ピントノブには無限遠ロック機能は有りません。)とバリエーションは様々です。
Lマウントのゾナータイプですが、その描写は大変”普通”に写ります。変な甘さも有りません。拍子抜けする位”普通”です。
ゾルキー4はその後4Kになり高画質になりました。…ウソです。巻き上げがレバー式になりました。
国産機でもそうですが、ノブ式からレバー巻き上げに変わった頃の製品は一種独特な雰囲気を持っています。
1960年頃のゾルキー4からソビエトカメラに入門した方は比較的幸運かも知れません。その後が大変…。
フェドの方が一般的で発展したのかと思っていましたが、正直ゾルキー4がそこまで良いとは知りませんでした。裏蓋分離はいいですね。
スクリューライカの所有経験ありませんので比較も出来ませんが、とびきり安いゾルキー4を見たらこらえきれないかも。
L39ソビエトレンズ、アルミ地J12とJ11が手元にあるので、悩ましいです。
でもこの辺のカメラは標準50mmがもっとも使いやすく、交換レンズは色々と不便を強いられますので、J8を我慢したら、我慢できるのかな(笑
ボディ基礎はRFコンタックスそのもの。
その上に、採光式ブライトフレームファインダーと単独露出計を違法増築したような構成。
巻き上げはレバー、巻き戻しクランクはギアで横向きに設置された。
ただ巻き戻し解除は底のボタンを押し続ける形式。
バージョンによりブライトフレームは50mm単独と50,85両方が表示されたものがある。また視野全体で35mmを使える。
マウントはコンタックス外バヨネットのみ、標準50mmはこれ専用の外バヨネット仕様のJupiter-8 50mmf2、または後にHelios94 50mmf1.8が適合し、従来の内爪バヨネットは装着出来ない。さらにJ-8には外観に2バージョンある。
交換レンズは外バヨネットのものが使えるが、ソビエト製の初期、例えばZK(ゾナークラスノゴルスク)BK(ビオゴンクラスノゴルスク)など、または50年代のアルミ地レンズとマウント基部が接触して塗装を傷つけることがあり注意が必要。(これらは黒Contaxも傷つける)
70年代以降の黒塗装レンズなら問題なく装着できる。
またドイツ製コンタックスレンズも装着に問題ない。
レバー操作を後付けしたので、巻き上げは大変ぎこちないもの。
でも確かに速写性は増しました。
ライカMには全く及びませんし、見え味ではニコンS3やキヤノンPにも負けますが、使い勝手は同じようなものです。
交換レンズのジュピター12 35/2.8やジュピター9 85/2を付けてスナップすると、一眼式RFのありがたみが実感できます。
標準ジュピター8も、無限ロックがなくなり、ヘリコイドを直接操作する感触は好ましいものです。
夜景はすべて開放、1/30で撮影、コマ収差はあるものの、焦点があった部分は周辺までとてもよく質感が再現されています。
上ジュピター8、下ジュピター9
軽微な糸巻型の歪曲が有りますね。
ポジで撮るとなにせ60年近く前のレンズです。発色は地味ですね。それに私のレンズは少し片ボケ気味です。
キエフ4のジュピターもそうでしたが、もろ手を挙げて称賛するモノではないと思います。
現在のレンズと比較すれば欠点が多いレンズ。清濁飲み込んで使うレンズです。
コロコロと愛らし外見と、そのコンパクトなところが大変お気に入りです。
・非常にコンパクト、OM-2と並べたらちょっとペンタカバーがOMよりも背が高かった。
・ファインダー像が大きい、接眼部の光学系のおかげかもしれませんが、接眼部までの経路が短いから?
・ペンタプリズムは小さい、分解してみると驚きますが、無理して突っ込んだせいでしょうか
こんなに小さくていいのだろか?
・遮光不足が有ります。
ミラーが跳ね上がった状態でも、アイピース側からの逆入光が閉じたミラーの隙間から漏れます。
隙間に薄いモルトを貼り付けて対処しました。
・個体差ですが、私の愛用している1号機では、フィルムの巻き上げが渋いのか
巻き上げ時にフィルムを千切ってしまいます。
ポジフィルムなら問題有りませんので、カラーリバーサル専用機に成っています。
ネガとポジではフィルムベースの素材が違うと何かで読んだ気がします。
確かネガがセルロール・・・??系 ポジはPET樹脂だったか・・・(うる覚え)
ちなみにM39のZENITシステムは、アダプター経由でレンズを使われる方はいらっしゃるでしょうが
ボディ側を積極的に使われている方はいらっしゃるでしょうか?
私の場合はボディ側を積極的に使っております。
むしろ、35mmSLRでは、ZENIT Cしか使っていません。
その代り恒例の改造が施されております。
・M42マウント化
ジャンクのペンタックスからマウントを移植しました。
これでレンズの選択肢は大幅に増えます。
ただし、M42レンズを殆ど持ち合わせて居ない為、コシナULTRON 40mm を付けっぱなしです。
・スクリーン交換
オリジナルは、ペンタプリズムの下にごついコンデンサーレンズが配置されています。
コンデンサーレンズの下面が磨りガラスと成っております。
その為か、ファインダー像がタル型に歪みます。
磨りガラスも結構汚れていたりすると像面が黒ずんで気になります。
ところがこのコンダンサーレンズは、中々取り外せなくて難儀しました。
最終的にはFM3-Aの全面マットスクリーンをカットして移植しました。
明るくて、ピントの山も非常に判り易く良いスクリーンです。(安いし)
尚、写真の右側がM42改造機です。
この写真ではM42 Flektogon 35mmが付いております。
ZENIT Cの画像を拝見して、巻き上げノブとレリーズボタンの位置やその意匠周りはゾルキー4と共通品の様ですね。
ちょうど製造時期が重なっているので、今まで気付かなかった事が判りました。
Zenit-3mのサイズは、当時は小型だったでしょうが今となっては常識的なもので面白みはありません。
ZenitCはゾルキーサイズ、ペンタプリズム装備の一眼レフとしては驚異的で、魅力的です。
どうせ操作性は、レバー巻きと裏蓋以外は3mと変わらないし。
M39レンズが手元にあるので購入の敷居が低くなりますが、CにはHeliosよりもIndustarのほうがきっと似合いますね。
なるほど、共通に使われているパーツ類など研究課題として面白そうですね。
手持ちのIndustarは残念ながらコンディションが今一で薄ぼんやりした画像となってしまっております。
Jupiter-11なども含めて外装はメカメカしくてうっとりします。
解放付近でのグルグルボケも面白いのですがF5.6位からはぐっと画質が改善されます。
ヤシコンPlanar 85mm F1.4と撮り比べた事がありますが、敵わないのは仕方がないとしても
決して負けてはいない写りでした。
中にはどちらで撮ったか判らなくなった絵も有りました。
Helios 40はシグマSAマウントに改造してありますが
ビスを外せばすぐにM39に復帰可能Sにしております。
フェド、ゾルキー、(ドリューグやレニングラードもそうでしょうが)などソビエトM39カメラの距離計は、基準焦点距離がライカの51.6mmではなくコンタックスRFの52.0mmに合っているのではないか?
ソビエトL39レンズ、ジュピター9 2/8,5cm黒(KMZ, 確か79年頃製造)をライツミノルタCLに付けて演劇撮影をしていたとき、最短近くでは後ピンになるのに気付き、もっと基線長が長いM3で確認、さらに後日友人のRD-1で再確認しました。
最近買い直したアルミ58年KMZも同傾向でした。
コンタックスマウントのJ9ではコンタックス(キエフ)ボディで最短まで精度良く連動します。
またL39のJupiter-3 1,5/5cmをテストしたときも最短で後ピンだったので、ソビエトレンズはコンタックスマウントの基準焦点距離をそのままに製作され、ダブルヘリコイドでそれを吸収していないのではないかと想像しています。
そうすると、逆にM39カメラはコンタックスの基準焦点距離ではないかと思われ、ライツL39レンズを付けると前ピンになるのでは?
フェドやゾルキーを所持したことが無く、わかりません。
さて、L39カメラで最も汎用性が高そうで、価格こなれているキヤノン7。
露出計が動かなければ数野口さんで買えてしまうのが吃驚です。
初めてソビエトレンズを付けてみました。
Jupiter-11 4/13,5(KOMZ:カザン,71年)はねじ込みが非常に渋い。マウントはアルミなので削りそうで怖い。
Jupiter-9 2/8,5cm(KMZ: クラスノゴルスク,58年)も渋いけど、削れるほどではない。
Jupiter-12 2,8/3,5cm(LZOS:リュトカリノ,59年)はキヤノン純正なみにスムーズ。
何れのレンズもライツLMアダプタにはスムーズにネジ込まれますので、ライカ規格にはちゃんと合っていると思います。
逆にライツL39レンズをキヤノン7にネジ込むのもスムーズです。
ライカスクリューマウントはインチ規格ですが、キヤノンはメートル規格だそうで、極めて微妙な差があって、ソ連レンズの一部はキヤノンにはきついのかなと。
51.6mmならINF〜1m 約2.80mm
52.0mmならINF〜1m 約2.86mm
52.3mmならINF〜1m 約2.88mm
もしくはキャノンの50mmとJupiter-3 5cmでINF〜1mの操出量で比較できるかも知れません。本来なら同じ量のはずです。
標準系はコンタックスマウントInduster-28と、キエフ5のJ-8しかないので...
なんてのも楽しいです。
まだまだ謎の尽きないソビエトカメラです。
中央のヘリオスはソ連製で2種類だけのMマウントレンズの1つです。
もう一つはKaleinar-5N 100 mm f/2.8で、こちらは購入機会を逃してしまいました。
母体になるカメラはどうも存在しないらしく、西側Mマウントカメラ用との話ですが、焦点距離の選択が解せません。
画像にみてとれるように、モデルになったのはCL用ではなくCLE用ですね。
FEDには6TTLというM39モデルがあり、CLと同様の腕木露出計を備えています。
絶対Jupiter-12は装着出来ないでしょう。
Mマウントではないので母ボディではありませんが、その延長で試作されていたかも?と勘ぐっています。
どんな感じですか?興味津々です。
かなり寒色系と聞いた事が有りますがいかがでしょうか。
流石ですね。ご存じとは!以前某SNSで話題を振ったときは誰一人食い付きませんでした。
ソ連崩壊直後にご縁があり当家にお輿入れしましたが、当初私も何か全くわかりませんでした。
オリジナルではフランジバックがライカMより短く、あっと驚く前ピンでした。幸いシムを挟んで調整できましたが、M-Rokkorに較べて間延びしているのはシムの厚みのためです。
どうも増加試作の域を出ていない製品のようで、これで画質を云々できないのですが、取り敢えず非常に過剰補正気味で開放はふわふわですが、解像力は周辺までしっかりしていてM-RokKor40に劣りません。
ただ内面反射なのかコントラストが低く、逆光では画面全体にグレアが乗ります。同条件でM-Rokkorは大きなゴーストがでますので、ちょっと厳しすぎたかなとも。
確かにM-Rokkorよりも青いようですが軽微です。
試作に近いと感じるのは、シリアルがソ連レンズ共通の頭2桁が製作年号ではなく通し番号、フィルタースレッドが刻んでいない、レンズマウント後部がアルミ無垢で全く反射防止処理されていない、という点です。
マウント後部は反射が酷すぎるので、気が引けますがテテナル黒艶消しで処理してちょっとコントラストが改善しました。が、五十歩百歩です。
CL用のような傾斜カムでなく、ちゃんとダブルヘリコイド平面カムで、フォーカシングノブやレンズ先端の形状も含め、CLE用を手本にしているのは明らかです。
それでは、CLE専用のサードパーティレンズとして出す気だったのか、じゃあ100mmはフレーム出ないし、だいたいそんなニッチな製品誰が買うんだ?という感じですね。専用ボディの計画がないとは考えにくいです。
何台かのレンジファインダーキャノンのメンテが終わって帰ってきたので、ライカも含めてジュピター8を装着してみました。
・軽く入るもの1台。(勿論ゾルキー4)
・ちょっと引っかかるがなんとか危なげなく入るものが2台
・ちょっとやめといた方が良いのが2台
でした。
マウントの方もそれなりにヤレているので、コンディションとしてはバラつきが有ります。どちらかといえばルーズフィットなはずです。
なんとか入るものは途中までは比較的簡単に入るので、思うにネジピッチが少し違う感じがします。
マウントはアルミより真鍮の方が怖さが少ないのですけども...
Lマウント、フルコート、近接70mm、真鍮鏡胴。
ゼニットが製造、ロモが販売。
同じ組み合わせで、ルサールも復刻しているようです。
ルサール74800円、ジュピター69800円、びっくりします。
オリジナルより、Lマウントとの相性は良いと思いますが。
復刻版が出ると、セコは価格が下がるはず。いえ、復刻版が、びっくりする価格なので、逆に値上がり?本家ゾナーのセコ並みに。いっそ本家ゾナーの復刻版でないかなあ。
それにしても、今頃こんなレンズ売れているのかなあ?
リーフシャッターSLR
標準レンズ:ヴェガ−3 50mmf2.8 フィルター径40.5 最短0.9m
シャッター:1/500ー1秒、自動絞り、シャッターレリーズでブラックアウト、巻き上げで復帰。
巻き上げレバー1作動,巻き戻しクランク横向き。カウンター順算自動復帰。
セレン露出計にシャッター、絞りとも連動します(私の個体は連動指針が動きませんが)
ベッサマチックのコピーと言われています。多分本家より大きい。
マウントはシンクロコンパーインターチェンジャブルと同じ寸法で、0.3mmだけ長いフランジバックのゼニット4マウント?
交換レンズは、ズーマーのコピーと言われるRubin-1 38-80/2.8という驚くスペックのズーム、それ一本だけです。
重い、操作も重い、50mmf2.8のために何故こんなでかい重いカメラを使わないといけないのか...
交換出来るのにレンズの種類が少ない。
レチナやベッサマチックのレンズが流用できればまた変わってくるのでしょうが、変なところで規格を変えて放置...
優秀な(?)フォーカルプレーンゼニットがあるのにどうしてレンズシャッター...
このカメラが欲しくて買ったわけじゃなく、欲しい機材についてきたのですが,奇跡的に動作していたので使い始めました。自虐的に楽しいですね。
フェドは、1932年、戦災孤児のための職業訓練校で作られた。ライカUを分解、ほぼフルコピーした物(量産化してフェドTとなる)
フェドTには、a〜gのタイプがある。
a。No31〜6000、34〜35年。軍艦部キリル文字、アクセサリーシューが無い。
b。6000〜55000、35〜37年。アクセサリーシューが付く。
c。55000〜125000、37〜39年。キリル文字表示が違う。
d。125000〜174000、39〜41年。ドイツの進行に伴い、フェドはKMZに疎開。42〜45年の物は、疎開先で生産。
e。174000〜180000、46年。此れも、KMZ製。
f。201800〜400000、49〜53年。戦後の物。楕円形のフェドマーク。
g。400000〜800000、53〜55年。フェドT最終品。
フェドT。ライカUのフルコピー。違いは、ファインダー窓が角(ライカは流窓)連動ピンが楔形(ライカは丸形コロ)
フラジンがライカより短い。と言うより、個体合わせ。レンズ、外れるが交換はできない(ピッチも少し違う、この辺、手作り感)
e型の途中から、ライカに合わせる。
レンズ。Fed表示。エルマーのコピー。ソビエト製光学ガラス(フラジンが短いのは、光学ガラスの差?)
インダスター10。KMZ時代の物。ツアイスから接収した光学ガラスを使った、エルマーコピー。途中からライカのフラジン(L39)
インダスター22。此方はテッサーコピー。基本ゾルキーT用であるが、L39に統一したフェドにも使える。
ゾルキー。フェドeの頃、疎開先のKMZで、KMZの職人が、フェド技術者の指導で作り上げたのが、フェドゾルキー。ほぼフェドe。
個体合わせの物と、後期型は、L39の両方ある。
ゾルキーT。49〜56年。フェドTのコピーであるが、本体をダイキャスト化。フラジンも統一して、L39 になる。
量産化を目指したもであるが、初期の物は、不慣れの為、組上げが悪い。
ゾルキーU。54〜56年。ゾルキーTにセルフタイマーと、アイトレットを組み込んだ物。
54年以降のゾルキーは、生産が安定。組み上げも良い。
私の個体。9万代のフェドTc。ソビエト時代にOH。フーカル幕、張革交換されている。OHしてないライカUと比べても作動感、写り共問題ない。因みに、エルマー付きライカUより、50g程重い。
雑誌に、Vfよりシャッター音、振動が大きいとあったが、此れは、ダンパーが違うので当然。本来Uと比較すべきもの。
偽ライカ。金色、ハーケンクロイツ。これらは、フェド、ゾルキーの加工品。偽造段階でばらしているので、撮影は?
戦前のフェド本体、レンズ、戦後のゾルキー、インダスターレンズが、アトランダムに組み合わされている。
此れは、偽造品でなくてもおなじ。フェド、ゾルキー。ピントが来ないと言われるのも、レンズと本体の混用。作動感が悪いと言われるのは、初期のゾルキーのせい。
ノブが大型のフェドシベリア。レッドスター表示。此れも多分ソビエト崩壊時の改造品。
レッドフラッグ。48年、200000〜201800。此れは本物。フェドの限定品。この中に、将軍様のフェドと呼ばれるものが有る。
フェドをダイキャスト化。キエフマウントにして、キエフレンズを付けた物。但し、中マウントのみで、レンズ交換はできない。
今回のレポート。少し長いが、過去に他のサイトに掲示したダイジェスト版です。
私も、4、4K持っているので、レポートします。
最初手に入れたのは78年の4Kです。次が67年の4です。
ゾルキー4系の生産年代。個体Noの最初の2桁、生産年です。
4Kは、インダスター50付、4はジュピター3付でした。
別にゾルキー用のターレットファインダー持っているので、ジュピター9、12使います。
ターレットファインダー。本来キエフ用ですが、ゾルキー用はキエフ用とは傾きが逆です。28、35、50、85、135mm用です。
最初の4K。シャッター幕が一部簾に成り、光漏れ。
修理するより、買い替えた方が。でもって4手に入れました。
4は軍艦部に、ソビエト共産党50年記念の鎌トンカチが。
フェド1、ゾルキー1の記念品。将軍様のフェドと、一部のフェドシベリアを除いて、ほぼ後代のねつ造品。
フェドシベリア。実物が有った様だが、外部部品だけの改造なので、現存している物は、ほぼねつ造品。
それに比べ、ゾルキー4には記念品が多い。加えて、製造年が明確なので、ほぼ本物。
4はキリル文字、4Kはアルファベット表記です。
どちらも印刷。特にシャッター速度表示も同様。共に低速部が消えています。
作動感は共に少し重いですが、問題ありません。但しシャッターの音、衝撃は大きい。
ゾルキー1と同じシャッターに1000s付けた感じ。ショックが大きい。
ライカの場合、Vから、ダンパーを付けているが、ゾルキーには無い。
シャッター幕が簾に成ったのも、これが原因?テンションが強すぎるのかも?
バルナックライカ系とは言え、キエフ(コンタックス)同様、裏蓋が外れる、フイルム装填は、ライカより簡単(切り込みが必要ない)
加えて、シャッター幕が出てくる。簾に成った4K。シャッター幕に、黒のコーキングと、フッ素系の黒塗装。
取り合えず、光漏れも収まった(多分1000sは出なくなった)
4と4K。裏蓋交換しても、使用可能。多分巻き上げレバーも交換可能?
この時期のゾルキー。一番良く出来ている、ロシアンバルナックだと思う。
ロシアンバルナック使用の留意点。フェドも、ゾルキーも距離連動部分が三角錐。レンズ側が、全周連動型の物は使用可能。
キャノンの望遠レンズ等、連動部が、一部切込み型は、使用不可。
無理に捻じ込むと、外れなくなる。
私の個体。79年製。ソビエト崩壊後、ウクライナ内戦時代の物。
一応新品。箱一式付、ミント状態。但し、売れ残りの2台。1つはシャッターの動きが悪い。もう1つは、レンズヘリコイドと、巻き上げにがた。
フェドの保証書は有るが、販売店の保証無し5000円。ロシアンルーレット状態。
私が手にしたのは、がたがある方。新品ではあるが、ばらしてみた。
すると、ヘリコイド、巻き上げギアに、金属の削り粕。
何という状態でしょう。国が乱れると、こんなことになる。
一度清掃して注油しなおした。此れで動きもスムーズになった。
5Bは、ゾルキー4Kとほぼ同じ。裏蓋は、キエフと同じように外れる。巻き上げはレバー、巻き戻しはクランク。巻き戻しは、レバーではなく、シャッターボタンの外周を押し下げる。
視度調節できるが、ゾルキー4と異なり、接眼部の周囲を回す。
サイズはゾルキー4とほぼ同じ。高さが、ゾルキーより高い。
シャッターは500s迄。ほぼフェド1と同じ。ゾルキー4の様に、1000sはない。ホットシュー付。
シャッターダイアルは、ゾルキー4同様、重く硬い。音、ショックも大きい。
この辺り、戦前のフェド1の方がスムーズ。音は、フェド1、ゾルキー4
より、こもった音。
質感で言うと、フェドT=ゾルキー4>ゾルキー4K>フェド5=ゾルキー6。
裏蓋、ゾルキー4と同じサイズ、構造だが、交換はできない。
レンズ。55mmF2,8、黒鏡胴のインダスター61。着脱とピント、ヘリコイドが一体となっている。
このレンズ。安物の割には、素晴らしい。いかにもインダスター、いやテッサーと言う感じ。
お安く、普通にロシアカメラ、レンズ使ってみるなら、フェド5、ゾルキー6とインダスター50、61の組み合わせ、お勧めです。
フェド5、セレン露出計付。フェド5C、視度調節装置無し。
偶発的に始めましたのでちょっと低レベルなので、自分でこんな感じかと思っていたのですが何かのご参考になればと思います。
・インダスター50-2 50mm F3.5はパンケーキタイプのM42レンズで、テッサータイプと云われています。黒鏡胴のかわいらしい外観のレンズです。
開放では周辺減光が気になりますが、これは使用したα7の特性も有りますので、フィルムではもう少し良化します。
F8では解像感は十分な性能になりますが、ヌケはちょっと悪い感じでした。
・ジュピター8 50mm F2.0 使用したのはLマウントのレンズです。アルミの透明アルマイト仕上げで、これはこれで美しいレンズです。
定評通りに良く写るレンズです。私のものは少し偏芯気味ですが、周辺部はちょっとアヤシイ感じですが、個体差レベルとも思います。テッサーと比較すると僅かにコントラストが低めでした。
・テッサー 50mm F2.8 これはエクサ用のエキザクタマウントの50mmで、とても小さなコロッとしたレンズです。比較用に持って行きました。
さすがに開放では若干コントラストが低めですが、F8では素晴らしい描写です。最新のレンズの中に入れても判らない位だと思います(もっとも最新のレンズは持っておりませんが。…)
インダスターもジュピターも現在の高感度フィルムやセンサーでは、特殊な場合以外は絞り込んで使う場面が多いと思いますが、夕暮れ時の儚げな雰囲気なら開放で!が楽しめるレンズだと思います。
でも焦点は開放で合わせる方がいいと思います。焦点移動は否定しませんが。
f8〜11では素晴らしいとしか言えません。
フィルムでも、Iso800を入れて絞り込んだら普段からいい感じで使えるかもしれません。
ソビエトレンズはかつての高級構成でも安価なのが利点で、確かにSonnar50/2同一構成は高級品に違いありませんが信じられない価格です。
フィルムなら見えない瑕疵がデジタルで見えてしまうのは不幸かも。
私が物心ついた頃は、テッサーは安物二級品のイメージでした。
それはプラクチカLTLあたりの東独ボディと組合わさった風評でもありました。
その後中古中判を主力にし出して、高級品としてのテッサーも経験しました。
虚心坦懐で実製品に触れ、今は純粋に楽しむ気持ちになれました。
硬さ、柔らかさ、ささくれ、弱光の弱さ、それも好きな点です。
現代のレンズの精密さは有りません。デジタル化すると粗が目立つ。然し、そこが好きなんです。
私、戦前のイコンタ使うと、戦前の奈良が撮れると思っています。
残念ながら、イコンタにはゾナー付きが有りません。
RFコンタックス、私にとって、これは?です。私、RFは基本ライカ、キャノンなので。
そうだソビエト玉があった。インダスター、ジュピター共、L39がある。
光学ガラス、精度には差が有る。でもほぼテッサー、ゾナーのコピー。コストを考えれば素晴らしい。
但し、ロシアンルーレットの世界。個体差がある。
私的には、インダスター22、61。ジュピター3、9、加えて戦前フェドTのフェド3,5(厳密にはL39ではない、エルマーコピー)が好きです。
OM101パワーフォーカス
1988年(昭和63年)発売
OM707用オリンパスAFレンズを使用し背面ダイヤルでマニュアルフォーカスを行うワインダー内蔵機.専用レンズにPF35-70ズーム、(PF50/2も)がある.
撮影中立ち往生しがちなOM707よりはるかに操作性が改善され,オリンパスAFレンズを使うなら101がお勧め.
ボディ単体+AFレンズではプログラム専用だがマニュアルアダプター2を装着すると絞り優先AEとマニュアル露出が追加される.オリンパスのTTLダイレクト測光フラッシュコントロールができるが,707にあったFP発光は省略された.
外装プラスチックなのに結構重量があるが.単4x4のヒンジが脆弱な構造で折れやすく,また液漏れ頻発(これは偶々低品質の単4が流通しはじめた時期に一致した不幸).
オリンパスAFレンズは重厚な造りで,単焦点は引き出しフード内蔵.絞りリングと,マニュアルフォーカス用のリングを持たない完全にボディ側からのコントロール専用.101,707ボディはOMズイコーを装着できるが,AFレンズはOMボディには装着できない.スペック上OMズイコーと同じレンズでも,構成図を比較すると微妙に変更されているものが多く,描写も同スペックのOMズイコーより画質が高い場合がある.
画像:0M101, 50/1.8つき,7時から時計回りに28/2.8,50/2.8マクロ,70-210/4,35-105/3.5-4.5,PF35-70,24/2.8
OM101ボディ右手親指側のダイヤル回転を電子変換し、マウント面に設けられたレンズ駆動カプラー回転を通じてOlympus AFレンズ側のフォーカス駆動を行います。
焦点合わせは、フォーカシングスクリーン上で眼で行います。
マニュアルフォーカス一眼レフでは普通のスプリットプリズム/マイクロプリズム/マット固定式がはいっています。
時期的にはオリンパスOM4Tiから採用された2-系の明るいスクリーンが入っているのではないかと思います。
レンズは、ミノルタα7000の後を追って発売されたレンズ交換式オートフォーカス一眼レフ、OM707AF専用に用意されたOlympus AFレンズ群を使用します。
パワーフォーカスによる焦点合わせは、違和感ないといえば嘘になりますね。
まあ、慣れです。
ダイヤルをゆっくり回せばジリジリと微調整でき、弾くように早く回転させたらそれなりに駆動も早い。
私は個人的には、それほど悪くない操作性だと思います。
自分の手で回す感覚が至上とすれば、それには劣るでしょう。
しかし、過去にはefunon様のご指摘にあったように、35mmカメラにもギアで焦点合わせを行う機種はありました。RFコンタックスやカスカ1などですね。35mmカメラを除けば、ヘリコイドを使う機種のほうが少数派で、ラックピニオンや偏心スピンドルで合わせる機種も多いのです。
101は「電子」が一枚挟まれているのが従来機と違う所でしょう。二回から目薬とはいいませんが...慣れです。
一点、カメラのグリップに重要な右手親指をフォーカスに取られてしまうのは、どうかなとも思いますが、中指から小指にしっかり掛かるグリップ(単4電池室としても大きすぎる)がありますから、酷く困ることはありません。
OM707もパワーフォーカス機構を備えていますが、露出シフトと兼用で切り替えて使うスライドスイッチで行うようになっており、速度は微妙なスライド量に左右され、合わせたい点に一発で合わせるのは不可能に近いです。
行ったり来たり、止めようと思えば動きが速くなり、物凄いストレスです。
しかもマニュアルフォーカスと露出計シフトとは同時に出来ません。狂気の操作性ですね。
AFが優秀なら任せきることも出来ましょうが、原始的なハネウェルAFモジュールなので遅く、認識率が低く、まあ合わない。
707ユーザは間違いなく101を褒め称える、というか707で何故このダイヤルを採用しなかったのか...と怒ったわけです。
さて、Olympus AFレンズは完全にAFに任せきることを前提にしたデザインなので、マニュアル焦点合わせ機構を完全に省いてしまったのは有名ですが、それに加えて距離指標が小さく、目盛りが詰まっていて、さらに小さな窓を通して見るので視認性がよくありません。
置きピンが、老眼では厳しい。
画像:上から見たOM101、右手親指側にパワーフォーカスダイヤル。
左上面にモードダイヤル。反時計回りにプログラムPモード、電源スイッチ(OFF)、バッテリーチェック、時計回り方向はマニュアルアダプター2を付けた時の絞り優先自動露出Aとマニュアル露出Mの切替。
まさか、伝統有るMFのOMシリーズのスレッドさえ出来ていないのに!(MFといえばMFか。)
OM101は異端中の異端です。決して褒められるシステムではないのですが、不思議と変態を魅了します。
れんずまにあ様の解説に有る様に、フライバイワイヤー方式のピント合わせは若干のイラ付きはあるものの
慣れればなんとかなるものです。
基本的に単プログラムの"P"モード機なので、ピントさえ合わせれば写ります。…と書きましたが、
悔しい事にレンズは一級です。
AF化に伴って構成を変更したレンズ群は、奇をてらう事がなく、初代のOMシリーズの様に超小型と
いう訳では有りません。どちらかと云うと大型化しています。但し、重量等のスペックは非常に似ています。
旧レンズ群には無かった50/2.0や、28-85/3.5-4.5と云ったレンズが用意されました。
一方、専用の超広角レンズが無いとか、500mm以上やシフトレンズが使用出来ないという制約も有ります。
さて旧レンズの使用ですが、装着した場合は絞り優先のAEとなります。但し、ファインダー内にシャッター
スピードは表示されません。
画像は上段が、輸出専用のAFの利かないPF専用50/2.0です。下段は標準的な望遠ズームですが、
ボディーサイズに比較してかなり大型な重量級です。
繰り返しますが、決してオススメできません。…面白いけど。
OM101/707 システムにはその構成を引き継いだレンズが発売されました。
このレンズ、所謂テレマクロという機能が付いています。
ズームリングを85mmにして、鏡胴側面のスイッチをONにするとズームリングが固定され、通常の最短撮影距離が0.8mのところが0.6mまで寄れる様になります。
(このスイッチは撮影距離が0.6〜0.8mの間はOFFに出来ません。尚、オリジナルのOMズイコータイプは0.6mの様です。)
左から50/1.8、28/2.8、24/2.8。
鏡胴側面の焦点距離表示を見ないと、ほぼ見分けが付きません。(画像上)
50だけはやや前玉が大きいのと、引き出しフードの形状が少し違う。
でもフードを引き出した長さも3本全く同じです。(画像下)
50mmには少々短すぎますね。24mmでも短すぎかも。フード材質はプラスチックです。
この3本のうち、24と28はOMと構成群/枚数と形状は同一ですが構成図のレンズ間隔は違うように見えます(構成図が正確かどうかはわかりませんが)。
50/1.8は、OM初期6-5だったのが6-4に変更になり、AFで6-5に戻っています。後玉径はOM初期より小さいように見えます。
性能はOMズイコーよりさらに改善されているように思います。
ラインアップはこの3本の単焦点、50/2.8マクロ、35-70、28-85、35-105、70-210ズームのAFレンズと、efunon様ご紹介の101専用パワーフォーカス35-70,50/2のみ。
もっと拡充する予定があったはずですが、果たせないままです。
先行者のミノルタαは、マウントを変えてしまったため特殊レンズを含め全面的にレンズラインを組まざるを得なかったのに対し、オリンパスはOMズイコーが装着出来るため、敢えて拡充しなかったのかもしれません。
売れ筋の50/1.4もAF化されていません。もしかすると駆動部の重量が大きいレンズはインナーフォーカス再設計するまでラインに入れなかった?
OM S-Zuiko Auto zoomと同一構成。AFレンズからPFレンズにかけても踏襲されました。
軽量小型でもっともよく見掛けるオリンパスAF,PFレンズでしょう。
Zuiko時代からプラスチックを多用しきわめて軽量化されていて、重宝しました。描写もそこそこで気に入っていました。
AFになり却って造りがよくなり190gから250gに重くなりました。
OM101専用のPFレンズは、前から見て赤いサークルが塗られています。
以前はこの焦点距離範囲は好みではなかったのですが、このレンズは性能が高く、またAFシステムでは中望遠は全部ズームに含まれてしまったので、24mmまたは28mmと組んで持ち出すには丁度良いレンズとして再認識しています。
105mm位置でクローズフォーカス機構が働き近接できます。
OMズイコー同一スペックレンズと構成が変わっています。
少し大柄な望遠ズーム。AF純正で最も長焦点。
当時としては、こなれたスペックで性能は信頼できます。
同じ焦点距離のOMズイコーは存在しません。
PFもありますが超珍品だそうです。
クローズフォーカスは全焦点距離で使用できます。
このシステムの白眉といえる単体で等倍まで連続的に撮影可能なマクロレンズ。
明るく便利でOMズイコーでも欲しかったスペック。
これを使いたいので101を保持する方もおられるとか。
画像:比較のため左にAF50/1.8を並べた50/2.8マクロ
これを装着することでA/Mモードが使えるようになる。
シャッター速度は絶対値で表示されるが、
絞り値はレンズによって表示がずれる。開放絞りから何段絞られたかの目安ということだろう。
AFレンズの中で最も少ないのでは。私は使える状態のものをみたことがありません。
海外サイトでOMズイコー版を見掛けますが、現物を見たことはありません。
ズイコーズーム35-80/2.8を除いて、オリンパスのフィルムカメラ用として最後発のズームでしょうから、性能は期待できますね。
あッ!と思ったら、国内有数の101スレッドになってしまいました。油断大敵です。
OM10用のマニュアルアダプターは良く見かけるのですが、OM101用のマニュアルアダプターUは入手が難しく、
たまたま入ったカメラ店で見つけた時(JUNKBox)はビックリしました。
なぜか、OM101用のズームレンズは35-70を除いてみんな重量級です。オリンパスさんのレンズにかける意地を
見ている感じがします。
私は当時絶対ムリと諦め、ギリギリ取り寄せ可能だった新品を購入しました。
f3.5やf値可変ズームはどうなんの?というのは聞かないお約束。
オリンパスAFレンズは同クラスのOMズイコーと較べて重くなる傾向がありますね。
ヘリコイドや絞りリングなど操作部をなくしているのに。
マウントは頑丈な金属です。
もしかするとAFカプラーからギアでフォーカス駆動するのは、プラスチックでは困難で金属でないといけない剛性が必要だったのかもしれません。
気を付けて頂きたいのは、OM-101専用のパワーフォーカス
レンズにはいくつかの特徴が有ります。
・鏡胴のレンズ銘の最後に"PF"とプリントが有る。
・距離環の窓カバーが無い。
・飾り環に赤いラインが入っている
・OM707用に用意されたマウント面の接点が有りません。
等、Olympusもかなり気を使ってAFとPFの区別をしている様です。…(涙)
・当たり前ですが、普通に装着出来ます。但しボディー側のレンズ脱着ボタンは押されたままです。
多分、AFカプラーも引き込まれたままだと思います。
・ファインダースクリーンは大変明るく感じます。
101は言うまでもなくマニュアルフォーカスなのでファインダーの優劣は直接ピント精度に影響しますので重要なポイントです。
MFのズイコーレンズにはプレビュー機構がレンズ側に有りますのでとても使い易い組み合わせになりました。
OM101をMFレンズと組み合わせて使用してみると、あまりOM101を異端視する必要は無い感じです。
それよりもPF付きの絞り優先機と考えても良い感じがしました。
>ボディー側のレンズ脱着ボタンは押されたままです。多分、AFカプラーも引き込まれたままだと思います。
あ!成る程!!今まで全然意識してませんでしたが、AFカプラーを引っ込めたままにしておく措置かもしれませんね!
MFレンズ脱着をそれほど多数回やってないので気付きませんでした。
明るいスクリーンは多分4Tiと同時期に出た707譲りの2−型スクリーンですよね。
ちょっと拡散性が弱いのが引っかかる所ですが、この当時他社も横並びで明るいマットを採用していましたし、十分ピント精度については検討されていたと思います。ただボケが撮影画像より少なく見えるのは気をつけねばなりません。
MFレンズを使えばレアなマニュアルアダプター2が無くても絞り優先AEになりますし、これは良いですね。
ワインダー2つきOM10(2や40でもいいけど)より101のほうが軽く取り回しがよく、作動音も小さいので、使用目的によってはなかなか良いシステムになるでしょう。
そういえば電動巻き戻しが出来るのは、モードラ並(笑
どのレンズが似合うでしょうね。
>ちょっと拡散性が弱いのが引っかかる所ですが、この当時他社も横並びで明るいマットを採用していましたし、十分ピント精度については検討されていたと思います。ただボケが撮影画像より少なく見えるのは気をつけねばなりません。
コレは最初気になったのですが、れんずまにあ様がお持ちの50mm F1.8 までは性能保証されているのだと思いました。
ただ、F1.4、F1.2 クラスはどうかなと思います。OM-4と同じスクリーンならスクリーンの構造までは同じなので安心なのですが、果たして組立調整をそこまで行っているか?です。
スタイル的には持っている100mmF2.8でははあまり格好の良い良いスタイルではなかったのですが、ファインダーの美しさは感動モノでした。
但しここで冷静に戻って、拡散率が低くいのでこの明るさが担保されていると思うと、大口径ではムズカシイのではと感じました。
MFは直進、AFは回転ズームという違いはありますが、レンズの太さが全く違い、MF Zuikoのほうがスリム。
通常の繰り出しにおける最短撮影距離はズーム全域で1.5mとAF, MF共に同じなのですが、使い勝手に最も影響するのはこの1.5mという非実用的な最短をカバーするクローズフォーカス機構の差だと思います。
AFは105mmの時に限ってクローズフォーカス機構が使え、0.85m,14x22cmというそこそこのサイズが画面一杯に写し込めますが、広角側では最短で86x120cmと冗談みたいな広さになります。それはそう、35mmで最短1.5mというのは実用無視です。
MFのクローズフォーカス機構はズーム全域で使えるため、最大倍率は35mm位置の11x19cm、距離31cmになります。105mm位置ではAFレンズと変わらない距離と倍率です。
つまりMFでは最短どん詰まりになったら、ズームのどの位置でもフォーカスリングをクローズフォーカスリングに持ち替えて焦点合わせを継続できるわけです。
クローズフォーカス機構はレンズ全群を繰り出す可変中間リングを内蔵していると考えればよいでしょう。
これを繰り出すと、ズームではなくバリフォーカルになってしまいますが、単焦点レンズと同じ程度の最短撮影距離(105mmではむしろ単焦点よりも短いほど)を確保でき、全群繰り出しのため、仮に通常の前群移動の焦点合わせを継続して近接した場合と較べて画質が落ちない利点もあります。
併売されていた35-70/3.6という(当時)高級スペックの標準ズームは全域80cm、近接機構なし。ちょっと困っちゃいますね私は。RFと同じと割切れば良いのだけど、近接好きの私ならクローズアップレンズ1枚常備したくなります。
AF、MFの何れも、現代のように単焦点並の最短距離までシームレスにフォーカス出来、収差も完璧に補正されているデジタル用レンズと比較するとごく過渡期の製品ですが、MFの方はよく頑張ったと思います。
逆に、オリンパスAFレンズは機能的には後退しており、理由は情状酌量できる気もしますがもう少しなんとかならなかったかと思います。
早速OM101に装着したのですがどうも具合が良くありません。ファインダー像がスッキリしません。
そこでOM-10についていたMFの50mm F1.8 に交換したのですが、見違える様な視野です。
”好きだと言う代わりにシャッターを押した”のOM-10とは開発時期が違いますので仕方がないのですが、
図らずも、OM-101 のファインダーは明るいレンズだと素晴らしい見え方だと再認識しました。
AF50mm F1.8 は入手が少し難しいのですが、ZUIKOの方は比較的安価に見つけられます。もし機会が有れば是非一度試してみて下さい。
大柄なレンズでズシリと感じます。
レンズ側面に”CLOSE FOCUS"ボタンが有ります。これはいわゆるテレマクロスイッチで、通常はOFF位置で使用します。
色々と”お約束”の必要なレンズで、ズームリングの85mm以外ではONに出来ません。また、距離が0.8m以遠でないとOFFできません。
85mmでスイッチを入れるとズームリングが固定され、ワーキングディスタンス500mmくらいまで寄れます。
インナーフォーカスなので、最短撮影距離での実質焦点距離が判りませんが、最大倍率は大体1:4.2位でしょうか。
絞り優先でお手軽に撮るには、ファインダーも明るいのでとても使い易い組み合わせだと思います。
ズイコーは絞りリングがレンズ先端に有りますので、その点でも操作性は良いと思います。
デザイン的な違和感は如何でしょうか。
同等のスペックとなると、1/2000を考慮したらOM4になってしまいますが、1/1000で目をつぶってワインダーと組んだOM10を考えてもOM101のほうが軽快です。
ワインダーを外した2桁機は確かに極小ですし、手動巻き上げで良いとする方も多い。他方フレーミングを動かさずに手持ち撮影する用途も確かに存在し、自動巻き上げが必要な局面はあります。
従来のデザインのほうが精悍ではありますが、撮影そのものは変わらない。
スクリーンは101が明るい。自動頭出しはミスが少なくなる。電動巻き戻しは賛否あるでしょうが、私のように1本を使い回す変なことをしなければ便利なのは間違いありません。
OMズイコーが使えるワインダー内蔵機として貴重な存在です。
当方、707,101を所有しています。101はマニュアルアダプターで完全武装しています。レンズは中々見つかりませんね。
何本か所有していますがシグマのAFレンズも持っています。
これはレアなんでしょうか?
マニュアルアダプター2をご確保とは、素晴らしいです。あるのとないのとで101の性能が激変しますよね。
さて、ご質問のシグマAFレンズですが、昔707を中古で買ったときセットで2本ついてきました。
28-70/3.5-4.5と75-200/3.8だったと思いました。
性能はあまりはっきりした印象はないまま委託販売に出してしまいました。もっとしっかり写しておけばよかった。
他に35-70/3.5もあるようです。
珍しいかどうか、ですが、元々OMAFシステム自体が珍しい上に社外品なので、珍品と言っても良いかもしれませんが、さりとて愛用し続ける人も少ないようで、珍品の割には出てくる印象です。
プラ外装なのに中身金属が詰まっているのかかなり重いレンズでした。
OMにはない焦点距離範囲なので、それが目的なら、シグマしか選択肢がありません。
まさか、こんな早くレスが来るとは驚きです。
OM707,101はレアな割には結構見ますね。
但し、レンズは標準ズームか70-210mm位で50mmマクロや他のレンズは見た事ありません。707は思い切り失敗作のせいかヨドバシで
ワゴンで安売りされていた記憶があります。
家にあるシグマのAFOMマウントは35-70mmでした。
シグマは他のメーカーのレンズもかなり作っているようですね。
我家にはミノルタAF第一世代に着けてAマウントをニコンFマウントにするマウントアダプターがあります。α9000で古いニッコールがAFになるのはチョッと感動です。
ご投稿ありがとうございます。よろしくお願いします。
101も707もマイノリティーなので、ほぼ全てがレアモノだと思います。
シグマのレンズは時々オークション等で見かけますね。店頭で普通にOM用(MF)として売られているのを見た事が有ります。
さすがに正常に動作するモノが少なくなっている様です。
使っている方も見かけません。レアなカメラです。
黎明期のAF一眼はユニークな物が多いですね。αは完成度が高かったですが、それ以外は同レベルのような感じがします。
OM707のライバルはキヤノンT80でしょうか。
フィルムカメラを下げている人を見てもオリンパスは、OM1,2,3,10くらいですね。101や707はまず見ません。
AFのOMレンズを探していますが標準ズーム以外はまず見ませんね。
101のパワーフォーカスは慣れると意外と使いやすいです。
戦前のウエルタが作った、135スプリングカメラ。
奈良市内に新しくできたハードオフで見つけた。
34年、ドイツコダックがレチナを作った。翌35年ウエルタ社は、ウエルチを作る。此れはレチナ同様、単独ファインダー。36年これを1眼RFにした、ウエルチニを作る。レチナが1眼RFに成るのは戦後。ウエルタ社は、セミ判のウエルトアで1眼RFを既に採用していた。ウエルタ社の方が革新的。
38年ウエルチニは後期型へ。軍艦部が流線形に成る。後期型は41年迄製造。
ウエルタ社は、バルダ社と共に、戦前、スプリングカメラの老舗。
ドレスデンに本社が有ったバルダ社。空襲で下請け工場が壊滅。
ウエルタ社は本社がドレスデン郊外のフライタール。工場壊滅は免れたが、ソビエト統治下で、東ドイツへ。戦後は、ウエルチ、ウエルチニ前期型を再生産。後期型は生産されなかった。
38年、戦前のドイツが充実していた頃。仕上げ装備共、同時期のツアイスイコンタ同様素晴らしい出来である。
500sコンパーラビット。レンズはF2,8クセナー(資料によるとノンコート5枚玉)F2クセノン、そして少数だがF2,8テッサー、更に希少なF3,5エルマー。
私の個体はエルマー付きである。巻き止め装置が付いている(正面底部の右のボタンで解除)が、ツアイスコンテッサ同様、フイルムのパーホレーションでギアを動かす。セルフコッキングでないので、チャージしてないと、1枚無駄に成る。巻取りは、軍艦部背面左の巻き戻しレバー。巻き上げノブ、巻き戻しノブ共底面。ファインダー接眼部は右。左にはフイルムカウンター解除ノブが在る。機械好きで、構造を理解してないと、空シャッターも切れない。スプリングは強い。開く時は手を添える必要がある。畳むとき、無限にしなくても畳める。
多分不良品?と思われたのだろう。ジャンクで5400円だった。
1眼RF、0,4倍ほど。分離は良いが、見えが良くない。
畳むと、レチナUa程。軍艦部が少しかさばる。重さは650g程、レチナより100g程重い。
まだ整備中なので試写してません。スプリングの常で、レンズのカビ、傷は有りません。蛇腹の光漏れまなさそうです。
東側に撮り残されなければ、戦後1雄として名を馳せたことでしょう。
戦前の蛇腹は丈夫ですから、きっと大丈夫ですね。
レストア(必要なら)が楽しみ。
戦前のf2.8クセナーに5枚玉があるというのはCCNで読んだことがあります。写りは4枚玉と違いがあるのか大変興味深いです。
ただノンコートだったらコントラストが4枚玉より落ちるかもしれませんね.
私のウエルチニ、ファインダーが劣化(プリズムにカビ?)
軍艦部を外そうとしたが。距離計窓が固着して、開けない。接眼部は外れたので、綿棒とエアーで、出来る範囲掃除した。ほぼ試写可能となった。
天候不順なので、ウエルチの系譜をNt検索してみた。
ウエルタ社。戦後東ドイツと成り、ペンタコンの公社に編入して、消滅した。その為、資料が出てこない。加えて、本体側に製造Noが無い。
テッサー、クセナー、クセノンのレンズ。コンパーの製造Noから類推するほかない(エルマーは基本的にライカ用。他への転用記録が確認できない)
35年。ウエルチの最初期型。本体の角が、レチナ、イコンタと同様角ばっている。レンズ側シャッター。
36年。ウエルチニが出た時点で、廉価版のウエルチっクス(レ千ネッテに当たる)板金ボデー、角は角型。ウエルチ、ウエルチニは、レンズが4枚玉、全群移動だが、ウエルチっクスは3枚玉、前玉移動(F3,5カーサー、トリオプラン等)
37年?。ウエルチ、ウエルチニ。シャッターレリーズが本体側に。
本体の角が、バルダックス様の丸形に(ウエルチ後期型)
ウエルチニ。RF化に伴い、F2クセノンレンズが。
38年。ウエルチニ後期型。軍艦部が流線形に。
ここからは大まか。ウエルチニの後期型は、41年迄製造された。
ウエルチっクス、ウエルチの生産終了年は不明。
ウエルチT。戦後東ドイツ製。戦前の後期型ウエルチの再生産品。
レンズは基本テッサーイエナ。シャッターも東ドイツ製(200s)3枚玉のトリオプラン付きも有った様子。後期製品にはコート付(T)テッサーも。戦後直ぐは、戦前の残り部品。その後徐々に東ドイツ化し、50年頃迄生産。
51年頃。ウエルチTcファインダーが軍艦部と一体化(流線形ではない)55年頃、生産終了か?
ウエルチっクス、ウエルチニは、東ドイツ時代には生産していない。
勿論、クセノン、エルマー付きも無い。
エルマー付き。<ウエルチニ後期型にエルマー付きが有った>との記載が有った。
<this version is quite rare and demands high price in the maketplace>camera-wiki.org
私の個体はエルマー付き。整備してみると、改造品とは思えない。確かに存在していた証拠である。
エルマー、コンパー付となると、珍品のライカBと同じ。
他にもエルマーの付いたカメラが有ったのだろうか?
ライツ社に、レンズ本体として、エルマーを出荷した記録が不明。
勿論、ウエルタ社にも、エルマー付きウエルチニの記録は不明。
F3,5なら、原理的にはウエルチに装備も可能。此方は存在したのだろうか?現実的に、一体何台ほど残っているのだろう?
この機種について全く知りませんでしたので、大変勉強になりました。
出会ったら、脂汗流しそうな機種になりました。
他社ボディに供給されたエルマーは、1931-35のナーゲルピュピレに5cmf3.5があります。
他にナーゲルボレンダの6x9蛇腹に10.5cmエルマーがあったはず。
しかしナーゲル以外にも供給されたというのは私は初めて知りました。
昔<レチナ同盟>で、レチナ誕生をレポート。ナーゲル博士挙げていた。
改めて調べると、35年頃ライツ社は、エルマーを各社に提供していた様子。初期のライカはフラジンが個体合わせ。31年のC型途中からレンズ交換可能となる。
32年のU型から、距離計が付き、レンズ交換が容易になる。これ以降、ライツ社はライカ用交換レンズの生産に追われるようなった様子。其れまでは、レンズ生産に余裕があった?
127では、メントールドラフィアもあった。
これ等がすべて、エルマーの生産台数に含まれている。
ウエルチニへの供給数は益々不明。
ウエルタ社。戦前はツアイス、ホクトレンダーに並ぶ老舗。
スプリングカメラでも、バルダ社より上級品。
1眼RFのオートセミミノルタは、ほぼウエルツルのコピー。
135でも、レチナを参考に、少し上級品を目指していた。
ダイキャスト本体、1眼RF、コンパーラビット、テッサーレンズ。
レチナがエクター付を出したので、対抗してエルマー付きを出した?
因みにF2ノンコートクセノン。これも、五群6枚玉の様子。
戦後、東ドイツに編入して、開発が止まった。
ウエルタとしては、56年頃迄ですが、ウエルチTcはその後も販売(売れ残り)していたようです。
画像は、昭和11年、アサヒカメラ冬の増刊号。ウエルタの広告です。ウエルチが販売された頃。ウエルチニは未だ販売されていません。基本セミ判が中心です。
フジはまだ少し早かった。外国人が一杯だった。
比較の為、ツアイスコンテッサ持ち出した。
45mmF2,8 、Tコート、オプトンテッサー付。数年前に長野様の所でOH済。此方を標準にした。
露光はコンテッサの露出計が死んでいる。L158に合わせた。
コート付のテッサーとノンコートのエルマー。明るい所ではコントラストに差がある。加えて、45mmと50mm。画角にも差が有る。
どちらも現代のカラーに対応してないが、問題ない。
普通に、テッサーと戦前のエルマーの画像。
使い勝手は明らかに差が。コンテッサが右利き用にできているのに対して、ウエルチニは左利き用?
背面右にファインダー。ホーカシングも右手。シャッターは左。其れも少し斜め押し。コンテッサとは、手が全く逆使いになる。
右利きの私。明らかにコンテッサの方が使いやすい。
ASA100、フジ記録フイルム。250sF8
どちらも右がテッサー、左がエルマー。
まあ135用テッサーの中でもコンテッサの尖鋭度は最右翼ですから多少割り引いても、エルマーは合焦していないように見えます。
前オーナーが分解して変な再組立をしていないかぎり、距離計かフランジの狂いがあるのかも。
私は戦前の135スプリングやエルマーは経験がないので、コントラストについて比較ができません。
ノンコート120機の経験からは、こんなものかなと思いましたが、戦後なのにノンコートXenar45/2.8のイコンタ35はかなりシャープでしたので、多少問題があるのかもしれません。
画像を確認すると、光漏れ、手振れがある。
スプリングが強い。久しぶりで撮影したので、レンズボード、又は本体側の接着部に光漏れがありそう?
ファインダーにカビ。見えが良くない。
ピントも?これでは、完全分解する必要が。一部分解できない。
加えてピントを出すには、測定器具も必要。私の手に負えない。
ま、珍品なので、師匠の長野氏に相談してみる。
場合によっては完全なOHが必要かも?取り合えず、何とかしよう。
整備が遅れている。試写でピントが?光漏れ。ファインダーのカビ。
長野カメラワークに相談。ピント面が0,1mm程ずれている。
やはりこの個体、以前の持ち主が、弄っていた様子。ばらして組み上げるときに、ワッシャー1枚組忘れた可能性が?
光漏れ。どうやら裏蓋からの様子。基本、現役当時から、裏蓋にモルトが無い(当時ASA30程度のフイルムを使い、基本ケースに入れて使用していた)
私の個体、ケースが無い。ASA100フイルムを使うため、モルトを組み込むことに。
ファインダー。ウエルチニはプリズムを使っている。反射鏡の方がカビは取りやすいとの事(プリズムはカビが食い込んでいる可能性が)
シャッターは問題なさそう。ブレは左なので、手振れの様子。
と言うことで、ピントの問題も有り、長野氏に委ねることに。
長野氏によると、スプリングカメラの整備は、やはり蛇腹が問題。
蛇腹用の良質な革が、ほとんど確保できず、高いとの事。
交換となると、原料代だけで2万程。OHとなると、4万程掛かる。
長野氏も、エルマー付きのウエルチニは初めてとの事。
取り合えず、1,5万で引き受けてもらった。図らずも、135スプリング。レチナUa、コンテッサと共に、長野氏に整備願った事に。
最後まで使うスプリングカメラ。この3台に成りそう。
ピント。ワッシャー枚分のずれ。やはり弄っていた。ワッシャー追加。
RF。距離計にずれはないが、ハーフミラーの腐食。掃除のみ。
シャッター。シャッター整備と共にシャッターレリーズ調整。軽くなったが、基本左利き用。慣れが必要。
光漏れ。此れが問題。明らかな原因が不明。取り合えず、裏蓋にモルト張り込み。蛇腹に穴は無いが、もしかしたら、1度張り替えているかも?との事(長野様も、ウエルチニ扱うのは初めて。本来の状態が不明)中々の曲者である。
晴れたら、試写して、画像上げます。問題なければ、大正解。
OH代の方が掛かったが、ほぼサービスでやって下さった。
本体価格合わせて2万程なら、掘り出し物。
追伸)取り合えず、試写が上がった。光漏れの確認。当時では、考えられないASA400フイルム使って、ピーカン撮影。依然光漏れ。
再度お蔵入りか?左画像。250s、F11。
右の画像は、同時期のレチナ148。F3,5、アナスチグマットエクターです。フイルム、露光も違うので、あまり比較に成りませんが。
本体側で蛇腹を外し、遮光塗装、再度接着。私には到底できる範囲でない。
ピント出し、シャッター調整、ファインダー、レンズ清掃、裏蓋のモルト張り込みを含め、15000円では、気の毒なほどの作業でした。
<如何なる堅艦快艇も、人の力に寄りてこそ、その精鋭を保ちつつ〜>正にそんな感じです。
まずはお祝い申し上げると共に、貴重なカメラを蘇えらせ後世に受け継がれるようにしてくださったクラフトマンに賞賛を。