MPP Micro Technical Camera 5x4
Micro Precision Products Ltd (MPP)は英国ロンドンの写真機製造会社。1940年から82年までカメラと付属品を製造していた。
主要な製品は4x5インチ(5x4表記)で、1948年からのマイクロテクニカルカメラIからVIII、1950年からのマイクロプレスカメラ、およびモノレールビューカメラ、5x4引き伸ばし機があった。
また6x6cm二眼レフは一般的に普及した、1951年マイクロコード、1952年マイクロコードII、1958年マイクロフレックスがある。
まず戦前リンホフテヒニカを基礎に、ほぼテヒニカと同等の操作系をもつ4x5マイクロテクニカルカメラを採り上げる。
MPPマイクロテクニカルカメラ MkVI
英国製のフルスペック 金属製テクニカルカメラ
基本的ボディ形状はA(Mk1〜V),B(MkVI〜VII),C(MkVIII)の3種類。
戦前1940年から軍用カメラとしてMark 1が登場、1951年ボディ形状を変更したMark VIになった。
Mark.VIは、フロントとリアムーブメント、レボルビングバックはテヒニカIV-Vと同等だが、国際規格グラフロックになっておらず、カットホルダーのみ挿入できるスプリングバック。
Mark.VIIはピントグラスが着脱できるグラフロックが採用された。
Mark.VIIIはボディ形状が一新され、それまでの黒塗装からアルマイト基調のモダンな外観になった。
このMark VIは、革製セットケース、レンズボードつきWray製180mmf4.5標準レンズ、(同89mmf6.3広角レンズ欠品)、各ワイヤーフレームファインダー、木製MPP純正カットフィルムホルダー6枚+ケース、(フラッシュガン欠品)のRAFに納入されたスペシャルモデル「S92」アウトフィットで購入したもの。通常モデルとの違いは、カメラのエッジがブラックアルマイト処理されている点。
MPPマイクロテクニカル5x4は英国の企業で撮影目的に採用されていたようで、広告には錚々たる顔ぶれの企業が採用者として名を連ねている。特に航空関係の企業が多いのが目を惹くが、今純粋英国企業として生き残っている会社はほぼなくなってしまい、もちろんMPPも1982年になくなった。英国の衰退を象徴するようで今見返すと辛い。(flickerのMPP 5x4 Micro Technical adより)
レンズは、VI型時代のアウトフィットでは 英国Wray社製のLustrar 184mmf4.5(テッサー型)とWideangle 89mmf6.3(4群4枚)が標準装備だが、高級ラインは初期はシュナイダー製クセナー、アンギュロン、後期はジンマー、スーパーアンギュロン、テレアートンであった。
また英国製レンズには、TTH製ワイドアングル82mm、Loss Wideangle Expres135/5.6(オルソメター型)装備機があり、エクスプレスは優秀でMPP愛好家の憧れの的らしい。
2000年ごろは高画素デジタルカメラに皆が狂奔しており、フィルムカメラ全般に価格が崩壊していた上に、大判は特に場所取りなので、捨て値と言って良い状態だった。私はWrayのレンズが使ってみたくて、拾う神になった。
89mm広角はレンズボードだけ入っていてレンズは欠品だったが、本当に偶然、ボディ購入前年に、他の業者からシャッター入りレンズのみを購入保管しており、奇跡の邂逅となった。
カメラは大変重い。多少操作方法は違うが、機能的にはマスターテヒニカと変わらない。
標準184mm用の連動距離計があり、焦点板を使わずに撮影することも可能だが、基本的には三脚に固定しじっくりと構図を確かめて撮影するカメラ。
当時のカタログでは、基本的に独シュナイダー製アンギュロン、ジンマー、テレクセナーが組み合わされており、英国製Wrayは低価格廉価版の位置付けだった。
画像は左下がVI, VII型用ボード(多分III以前も共通)左上テヒニカ45ーホースマン8cmアダプタ、右下テヒニカ45


純正フレームファインダーと距離計で手持ち撮影も可能。素直な描写で大変気に入っているが、テッサー型なので画角が狭く、このカメラのムーブメント範囲なら風景距離でイメージサークルを超えることはないが、近距離でジンマーほどテクニカルな用途には物足りないかもしれない。
英国ユーザー評ではあまりシャープではないと言われているが、絞り込めば十分繊細な画質。


元々アウトフィットには広角用ボードだけが入っていてレンズが欠品だったのですが、前述の通り偶然本体購入前にレンズのみ入手していて合体できました。
普通広角は凹みボード(リセスボード)につけるものと思っていましたが、このシステムでは前方に突出するボードで、初見で驚きました。
フロントスタンダードを一番後ろに固定し、繰り出してレールに記された89mm無限指標にあわせると、簡単に無限が出るという十分考慮された構造です。
イプシロンはプレスシャッターがなく、レリーズでバルブ固定しフォーカシングする必要があります。


当時のラインアップ主体はシュナイダーだが、数少ないが英国製もあった。前述のように廉価版Wrayライン(独製と比べて1/3から1/5.私のはそうだが)の他、TTHの82mm、Ross Xpres 5in f4.5があり、エクスプレスは価格も評価も高い。
210は前玉外しで365mmf11になり、MPPにちょうどよいと思ったが、レール2段伸ばしにバックを全開に引き出して、蛇腹が伸び切るほど伸ばした状態でかろうじて無限が来るため、ごく非常用。このカメラで望遠撮影を行うには別のレンズを用意したほうがよさそうだ。


@はテーパー蛇腹の中央にあるフックを取り付けずにライズすると、画面下(蛇腹上側)で蹴られるもの。
Aは付属の金属フードをつけたままライズして画面上両端が蹴られたもの。フードをつけても正立状態では蹴られないので手持ち撮影ではフードが有効だ。
Bは、ベッドダウンしないで縦位置ティルトダウンするとベッド先端が写り込むもの。
いずれも、Wideangle 89/6.8は開放f値が暗い上にビネッティングで周辺が確認しにくいため、撮影時に気づかなかったもの。
画像のように、@蛇腹両側のフックを掛け、Aフードを外し、ベッドダウンをすれば問題はおこらない。






1965年発売。
MkVIIIは最終型にして完成形。外観は曲線を基調に美しいアルマイト外観になった。
VIの操作は経年劣化は否定しないが、各所が硬く指が痛くなる場合がある。
VIIIはムーブメントについては滑らか。ただし構造各部の角が鋭く、また襷部分の金属板が薄く、テヒニカと比べると指が痛くなる。
距離計連動カムは、レンズごとに調整され、カムと距離指標にシリアルナンバーが刻印されている。
購入時MCジンマー135mmf5.6セットで距離計が調整されていた。
カム交換は、テヒニカのように簡単にはできないが、変更は可能。今となっては、日本では距離計パーツを揃えるのは困難で、多数の交換レンズに連動させるのは難しい。(英国の愛好会では距離計カムの型紙が印刷できるようになっている)
基本的にはフォーカシングスクリーンで精密に焦点合わせするカメラなので、手持ち距離計撮影は135があれば十分と思っている。
レンズボードも変更され、従来と互換性はない。日本では専用レンズボードが入手難だが、eBayで3Dプリンタによる再生産品が出品されている。
カタログには距離計付きボディに加え、距離計なしボディも掲載されている。
リンホフのような無限遠ストッパーは一見無いようだが、レールにノッチが刻んでがあり、そこに前板の板バネがはまり込むことで無限位置が決まる。


MAMIYA M645 (MF機)
1975年6月にマミヤ光機株式会社が発表した6×4.5 (実画面56×41.5mm)サイズの一眼レフです。今年(2015年)でちょうど発表後40年です。
機種の変遷は
・M645(1975)
シャッターボタンを前面と肩部に備えた世界最初のセミ判一眼レフ。ゴム引き布幕上下走行フォーカルプレーンシャッターを採用。よく間違えられますが電子制御のB 8〜1/500 (X:1/60 )、クイックリターンミラー。 視野率94%。フイルムバックは固定(中枠交換で120/220切り替え)。巻き上げはノブ1回転ですが、中判機器の中で最高クラスの軽さだと思います。ファインダーも交換可能で後期のタイプも含めると
ウエストレベルファインダー
プリズムファインダー
CdSプリズムファインダー
PDプリズムファインダーS
AEプリズムファインダー が用意されていました。
・M645 1000S(1976)
同年に発表されたブロニカETRに対抗し、最速シャッタースピード1/1000を追加、プレビューと機械式セルフタイマー、ミラーアップ機能が追加され、ワインドノブがクランクに変更されました。最も充実した期間に製造されていたため、135一眼レフに誇るとも劣らないレンズラインナップを誇っていました。 かなりの間M645は併売されていました。 かなり大型ですがオートワインダーも用意されていました。
・M645 J(Junior)(1979)
輸出専用機で。M645から肩部のシャッターボタン、2秒以上の長時間秒時のシャッター速度省略。わずかな形状変更(三脚ネジは1/4インチネジのみ。)が有りました。
・645 Super(1985)
初めてのモデルチェンジで、M645 1000Sの後継機。フイルムバック交換式となり、シャッターに機械制御1/60を追加しましたが、それまでの省電力タイプではなく、燃費の悪い機種というレッテルが貼られてしまいました。 レンズ外観も変更されレンズ先端部のクローム切削面が無くなり、ラーバーリングのパターンが変更されました。 ファインダー関係も一新され、M645系との互換性は失われました、この機種で用意されたAEプリズムファインダーに備わった平均測光と部分測光をスクリーン輝度分布から自動切り替えする露光制御方式は評価測光の一種として後の機種まで受け継がれました。 但し一部のレンズはファインダースクリーンの拡散率が変わった影響を受けて露出補正が必要になりました。
レンズ 部分測光 平均測光
C80mm F4 macro -1/3 -2/3
C145mm F4.5 Soft -1/3 -2/3
C150mm F3.5 -1/3 -1/3
C150mm F4 -1/3 -1/3
C210mm F4 -1/3 -1/3
C300mm F5.6 ULD -2/3 -1/3
C500mm F5.6 -2/3 -2/3
C75-150mm F4.5 -2/3 -2/3
C105-210mm F4.5 -1/3 -2/3
ちょっとリバーサルだと厳しいです。
・645 Pro(1992)
ボディー外観をRのついた形状に変更し、シャッター制御基板を再設計して消費電力を減少させました。この機種から電子的セルフタイマーも復活しました。オートワインダーが2機種になりました。
ワインダーグリップWG401を装着時、N/Lレンズ(レンズシャッター)をグリップコネクターで接続すると、シャッターチャージがレンズ内蔵モーターで可能になりました。
・645 ProTL(1997)
メカブリッツ(当時西独)のSCA395 アダプターを使用するとスピードライト使用時、フイルム面反射光を測光するTTL調光が可能になりました。この時期はペンタックスからも645が販売され、マミヤも軽量なケプラータイプのアイレベルファインダーをセットしたSVパック等も派生しました。このファインダーは軽量ですがタル型歪曲が強く出ます。ケプラー型はアイピース全体を繰り出すことで広範囲な視度補正が可能です。
・645E(1998)
マミヤM645の外装を樹脂化し、1/1000までの絞り優先AEとマニュアル秒時、ミラーアップ、多重露光と前述のケプラータイプのアイレベルファインダーを装着した廉価機。
廉価機とは云え、多重露光、ミラーアップが可能です。ファインダー情報は絞り優先AE時適正シャッター秒時、OVER/LT/Bを表示 し、645Proにケプラーファインダーを装着したよりは豊富です。
巻き上げグリップGN401を装着すると分割巻き上げ可能な2回巻き上げの135機と同等の操作性になります。(このGN401はM645,M6451000Sにも使用可能です。)
当初、645用のレンズはかなり寒色よりのカラーバランスが特徴的でした。これはNタイプになってかなり改善されました。現在ではマウントアダプターを介してDSLRでも使用される方が多いと聞きます。
個人的にはレンズシャッター内蔵のレンズが便利です。でもシャッターチャージ音はかなりのものです。
M645シリーズは現在でもちゃんと動作するものが多いのですが、プリズムファインダーの劣化に注意です。
画像は645ProとN/Lシリーズレンズ 55mm F2.8 80mm F2.8 150mm F3.8
しかし海外でのマミヤブランドは浸透確立していますから,ブランド名としては残るかもしれませんね。
M645と1000sは随分前から価格がこなれていて、最新レンズも活用出来、内蔵露出計やAEも選択できるなど中判一眼レフにとっつくのに最適なカメラです。
M645シリーズは、フォーカルプレーンなのに加えて中判SLRのなかで最もフランジバックが短いため他の光学系を流用しやすい利点もあります。
ペンタコンシックスやハッセルブラッドV用アダプターは入手しやすいでしょう。
最近ではブロニカSQ用アダプターもあるようですね。
ライカのビゾフレックス系レンズ、ズミクロン90/2やエルマー65/3.5を使っておられるかたもおられるほどです。
ただし純正80/1.9は開放で柔らかく、他の光学系を考える前に純正レンズで楽しむ余地が充分にあります。
M645の美点は低ショックなことで、大変ジェントルなシャッターの感触です。低ショック機に共通なタイムラグの長さはあるかもしれませんが、よほどの動体でないかぎり問題はないはずです。
後の機種にはない、前方と上方の2カ所にあるレリーズボタンも便利で、グリップなどを付けないボディ単体でも色々な構えかたができますし、2カ所を同時に押すと非常にレリーズが軽くなります。
シャッターは走行開始と閉鎖の2回だけ電流が流れる機構で、長時間露出でも電池の消耗はありません。天体にも向いていて、私の知人は35/3.5広角で星野写真を楽しんでいます。
レンズの品質は高く、少なくともフィルム35mmカメラの画質を明確に上回る画質が得られるはずです。
初期2機種はバック交換には対応していませんが、アマチュアが使う分にはフィルムホルダー(中枠)が着脱できるので、それを複数用意しておけばフィルム交換はひじょうに迅速です。そのかわり小型軽量になりました。
後継機645スーパーからはバック交換(カラー/モノクロ交換やポラロイド)、リーフシャッターレンズ対応などプロフェッショナルの使用にも耐えられる機能が追加されましたが、カメラの基本的機能は既にM645初期型で充分とも思えます。
デジタルバックには後のAFDシリーズしか対応していないと思っていましたが、もしかするとCredoシリーズはMFバックマウントに対応しているかもしれません。価格的にアマチュアには現実的ではありませんが...


80mmF1.9は良いレンズですね。開放付近で人物撮影をしてその艶かしさにこれは違うと思ったことが有ります。
M645 1000Sと645Proを使っていました。Proはまだ現役です。でもM645の方が操作感も反応も良い様に思います。
同レンズでCとNを持っているモノが有りますが、カラーではNタイプをお勧めします。特に145mmは色が転びやすく意外に難しいレンズです。但しこのレンズはNタイプが有りません。


45mmをルミックスに装着されたのですね。
最近はアダプターの種類が増えましたので多彩な組み合わせが出来る様になりましたね。


このような場を設けて下さいました日浦様、心から感謝申し上げます。
単体では1/2倍まで、専用エクステンションチューブ併用で1/2から等倍までをカバーします。
1970年代に登場したマクロレンズとしては先進的なフローティング機構が採用され、1/2倍から等倍までの間で距離に応じて自動的にフローティングが作動します。
等倍では、開放f4は若干柔らかい描写ですが、一絞りで解像力が立ち上がります。
サイズは標準80/2.8より大柄ですが充分コンパクトで標準代わりに装着しても実用的です。ただし画角は標準なので複写には便利ですがフィールドではややワーキングディスタンスが取れない欠点もありました。
その後登場する他社のセミ判カメラではマクロレンズはネイチャーフォトに向いた120mmf4クラスが主流になり、マミヤM645スーパー時代にAレンズが登場したころ、期待の120/4が出現しました。
単体で無限から等倍までカバーする、他社に劣らない(他社に合わせた?)スペックです。
ネット情報では四隅が蹴られるような評価もありましたが、今回テストした限りでは四隅しっかり写っています。
同クラスの中ではコンタックス645用がもっとも大きく、マミヤとペンタックスは同等ですがマミヤの方が軽く感じられます。
M645proTL, Sekor Macro 120/4, RDPIII, 三脚
この辺りのレンズは逆光をものともしませんね。信頼性が高いです。
同じ被写体をリンホフ70+FujinonA180/9で撮影したらはれはれになってしまいました。蛇腹のほうがヘリコイドより逆光に強いなんて言えません。


形状はモノレールビューカメラに似ています。その中でもオーソドックスな両持式。トヨビューやリンホフカルダンの形です。
可動部は前板だけで、ライズ、フォール、シフト、ティルト、スイングのフルムーブメント。
絞りはダブルケーブルレリーズによる絞り込みで、絞り込みAEに対応します。
レンズシャッターブロニカのベローズが自動絞りである程度速写性を期待できるがアオリはないのと比較し、マミヤはその逆でじっくりとアオリを行う形式なのは興味深いです。
ただし、それを助けるイメージサークルが広くフランジバックが長いベローズ専用レンズは供給されませんでした。
φ58mmと67mm用リバースアダプターは存在しますので、高倍率はM645レンズで完結できますが、ステップアップリングで35mm用レンズを用いてもよいでしょう。
そういう目的なら、135-150mmの引き延ばしレンズは有望でしょう。ただし対応するマウントアダプターは自作しか選択肢がありません。


M645Superに150mmF2.8をセットして、根津権現に持ち出しました。RVP100ですとF4程度の絞りでも、シャッタースピードが60を切ることが多く、今更ながらにデジタルとの違いに迷いながら,1本撮り切りました。脳の活性化を図るには、銀塩が良い方法と思います。ご披露できるものが撮れておりませんが、1枚載せてみました。


きらびやかな被写体そのままの鮮やかな描写です。
クラシックレンズで撮影すると重い、くすんだ描写になりがちですが、
流石はA150/2.8、抜けが良く見事です。
Superはカクカクしたデザインが当時のトレンドだったのかな。車もカクカクしていた時代だったような。
次のProではぬめっとした造形になりましたね。初代とはまた違った曲面で、デザイン変遷を見るだけで面白いものです。
Superは電池の減りが早いという噂があり、常に4SR44を抜いて保管していますが、咄嗟に持ち出して電池無しという失敗もありました。


れんずまにあ様、ご無沙汰をしております。
撮影するときの一連の動作を忘れてしまい、四苦八苦。安易に流れてはいけません。環境は厳しくなっていますが、自戒を込めて645を連れ出す機会を増やそうと思います。
645Superが発売された頃の車を大事に乗っています。カクカクしています。私はこのようなメカメカした形が好きなのかもしれません。


その分、Proは硬質な近代的なカメラです。平均/スポットの自動切り替えファインダーには助けられています。
Sekor C210mm F4(ちょっと朧気です。)


こんばんは。私は初代と二代目しか扱ったことがありませんが、やはり一番愛着があるのは、操作性が良いと思われる初代です。二カ所あるシャッターボタンを同時に押していくときの、指に伝わる感触(抵抗、反力)は絶妙と思います。
このような些細なところも、初代はこだわりがあったのではないかと推測しています。


これにはハッセルブラッドV、マミヤM645、ペンタックス645マウントが交換出来、横位置で繋げばパノラマ18x70、縦位置で上下4枚計8枚ステッチすれば645サイズになります。
勿論シフト機能を持つビューカメラ/ベローズでも同じ事が出来ますが、専用品なので非常にシステマティックに撮影出来、時間が掛かる撮影がやや効率化されます。
さて、私は出て直ぐ買ったNEX-5のまあ最後の奉公のような感じで装着していますが、1400万画素x8枚で合成画像9000万画素程度になり、これ以上の高画素は実用上意味がないかなと、機種更新はしていません。
マウントはVとM645を使っています(SL66レンズも使える改造をしました)が、いずれも素晴らしい画質です。カラーでは4x5ポジに匹敵する密度の画像だと思います。
正直フィルムでは想像も出来ない高画質で、特にM645レンズの良さに感銘を受けています。
ハッセルVーCレンズは非常にベーリンググレアを拾い、半逆光でもクリアな画像を得たいなら深いフードに加え慎重にハレ切りを要しますが、M645セコールは非常に逆光に強く、はるかに気楽に撮影出来ます。
また66対応レンズよりはサイズがかなりコンパクトで、取り回しが楽なのも見逃せません。
私のM645レンズは安いモノを拾っているので旧型も多く、多少バル切れしてるのも使っていますが、今のところ予想外に良く写ります。
例えば45mmf2.8は初期ラッパですが、開放の周辺はそれなりに甘いものの、35mm判28mmf2.8より周辺までよく解像しており、この三脚据え付けシステムでは当たり前である絞り込み後はほぼ完璧な像を得られます。
多分新型はコンパクト化され、色が良く、開放画質が向上し、コントラストも上がっているのでしょうけど、Rhinocamシステムで使う限りは安い初期型を絞って使えば問題ないと思いました。
舶来レンズほど高い評価を受けていないM645セコールは、これまでダメとは思っていなかったものの極上評価をしてこなかったのですが、マミヤ様に謝らねばなりません。
調子に乗って友人からもかき集め(幸い今現役バリバリで使っている友人はいない)35/3.5,45/2.8,80/2.8,80/1.9,80/4マクロ,120/4,150/2.8,300/5.6を試すことができました。
全部文句なしに良いです。このシステムで使うなら80/1.9よりは2.8かマクロが合っているように感じました。


また、80mm F1.9は近接でポートレートを撮影すると艶かしい描写をします。ちょっと難しいレンズで、迷光が入るととたんにフワフワになってしまいます。
ところで、れんずまにあ様のRhinocamですが、45mmの周辺減光はどの様に補正されているのでしょう。


80/2.8は仰る通り見事な性能で、小型軽量、絞って使える状況ではなおさら優先したいです。
1.9も少し絞ればハロが急速に消えてシャープになる高級レンズですが、価格がこなれていて意図的に柔らかな描写を生かす贅沢な使い方が最近はできますね。
ただ私の分割撮影ではちょっと用途を思いつかなくて、むしろ35mmアダプタで大口径中望遠として使うほうが増えてたりします。
さて45mmf2.8初期型の周辺光量低下ですが、確かに開放ではRhonocamでも認識できます。
f8に絞ればごらんのように、完全に解消はされませんが問題がない程度に改善すると思うのですが、如何でしょうか。(リサイズしています)
SekorN35mmf3.5も同じ事がおこります。
広角はそれとは別の問題があり、マニュアル露光8枚撮影のうちに、画角内に天空が入る場合わずかな輝度の変化が明確な段差になります。後で修正を要することが。可能な限り迅速に撮影を終える必要を感じました。


よくこの細かなテクスチャーで違和感が無いものですね。
周辺はセンサーに対して斜めに光が入ってくるので、どんな感じなんだろうと興味津々でした。
レトロフォーカスなので、こういう使い方では特性が生きるのですね。


リサイズしていますので拡大出来ませんが、f8に絞れば原判を100%表示にしても、ごく四隅を除きNEX-5の画素数一杯まで解像しています。
改めて中判レンズのポテンシャルに脱帽です。
開放だとピクセル等倍で流石に四隅にぼやけた部分が目に付きますが、f8ではご覧のように右端でこの程度まで改善します。
シャープネスはまだ不十分ですが、等倍で端がこれならA1程度は余裕でしょう。
くどくなるのでお見せしませんが中心付近は開放からシャープネスが恐ろしく高く、この画像とは段違いで驚かされます。


尋常ではないレベルですね。いわゆるオールドレンズで片付けられてしまうレンズですが、ずいぶん贅沢なレンズだったんだと思いました。でも本当に凄いですね。
れんずまにあ様が試されたレンズを殆ど持っていますが、なんか嬉しくなりますね。


M645用のオールドレンズを見直し、信頼度が格段に上がったところで、次はやはりフィルムで撮影したい欲が出て来ました。
Rhinocamでは叶えられないワンショット撮影です。
そして、今まで素通りしてきた150mmf4とか、55/2.8を確保したくなりました。
PS. 1970年代の新製品紹介記事に、M645用300/5.6と80/4マクロが載っていました。
80/4がフローティングなのは存じておりましたが、300/5.6はULDマークが付いていない初期モデルも超低分散ガラスで色収差補正している旨紹介されています。恐らく後に宣伝効果でULD表示を付けただけで、元からULDなのではないでしょうか。
45mm NEX-5中心部クロップ ピクセル等倍


35/3.5と45/2/8は開放ではかなり目立ち、f8、f16と絞るほどビネッティングは改善しますが最後まで残存します。
回折の影響はf16でも特に問題にならないようですが、NEX-5の1400万画素より高画素の後継機なら影響すると思います。
80/4マクロは遠景,開放ではやや目立ち、f8で解消します。
80/1.9は開放では目立ちますが,f4でほぼ解消し、f8では均一です。
150/2.8、300/5.6は開放から均一です。
テレセントリックなレンズでは問題ないようですが、広角系はレトロフォーカスでも、元からビネッティングがある上に斜め入射傾向があるのでしょう。
標準系でもマクロ80/4が周辺落ちすること、80/1.9が大口径なのに比較的大きな絞りで均一化するのは意外でした。
新型の裏面照射型CMOSモデルでは斜め入射問題が改善している可能性があります。α7IIを使う友人の話では、ライカ用対称型広角では明らかだそうで、分割撮影でも有効かもしれません。
セコールマクロ80/4開放,分割撮影


C55/2.8とC150/4は最近誰も見向きもしませんので値切り交渉し確保。
あくまでRhinocamの分割撮影後ステッチ画像での評価ですが
35/3.5は周辺光量低下と周辺画質不良で開放は勧められず、f8で周辺光量改善しますが周辺解像力がやや不十分、f16は均一化しまあ良好。
55/2.8は開放から均一でコントラストが高く、ピクセル等倍では少し滲みが感じられますが低倍率なら十分。f8で細部が締まり、f16では文句ない像。
150/4も開放から高コントラストですが、やや滲みがあり、f8でほぼ改善しますが画面全体に完璧を期するならf16に絞る方が良さそうです。
いずれもf16にしておけば無難で、150は後日f2.8モデルと比較してみますがどうせ絞るのなら小型軽量のf4でよいのではないかと考えています。むしろもっと小型の大判用150mmと画質比較したほうがよいかもしれません。
追記:A150/2.8とC150/4を比較しました。A150は流石に開放からシャープで華やかな像です。C150/4は開放付近では滲みがあり,f8でもA150と比較するとやや物足りないというか、古くさい像です。f16でも軽微な差はありますがほぼ満足すべき像で、Rhinocamでは被写界深度が浅すぎるのは撮影目的に合わない気がして,小型軽量のC150も十分用途があると考えました。もちろん単体で見ればA150は素晴らしいです。
80/2.8は、開放では軽度の滲みがありますが周辺まで均一で像の崩れもなく優秀です。周辺光量はやや低下します。f8では周辺光量が改善し非常にシャープになり文句が無く、Rhonocamによく合っています。
80/4マクロはフローティングで遠景も重視しているとはいえ基本は近接で、開放からコントラストは高いものの周辺が弱いです。f8から良くなりますが遠景は80/2.8には敵わず,f16で満足すべき像になります。真骨頂はマクロ域かも。
110/2.8は、開放で80/2.8同程度の滲みがありますが繊細で均一。周辺光量低下はありますが軽微。被写界深度が薄く焦点を合わせる位置を慎重に決定すべきです。f8からは文句がない像です。開けた方が面白い高性能レンズで、ハッセルブラッド110/2より1絞りだけ暗いかわり2廻り以上小型なのはよいですね。
120/4マクロは、80マクロと違って遠景は開放から周辺まで良好で、f8に絞るとシャープさが向上し、f16は若干エッジが甘くなるかどうか、被写界深度とのバランスでよいでしょう。本数を減らしたければ80マクロ、110、150を統合して120マクロ一本でもいいかも。
300/5.6は性能良いけど後ボケが煩雑という噂を聞き、陽が当たる木の葉を背景にしてみましたが、正直そんなに煩いかなあ、周辺ボケがラグビーボールで軽い渦巻き傾向ですが、好き好きの範疇かと。非常に細身で携帯性が良い反面口径食があるのでしょう。


皆さんのこの機種の熱のこもったやり取りをみて、80mmF4マクロで購入してみました。
ネットで調べたのですがよく分からないことがあり、ご教授頂ければと思い質問させてください。
このレンズですが、英語のマニュアルをみると接写リングを使用しないときにはレンズ先端に配設されているリングにて”N”ポジションで使用し、この場合には1/2マクロまで寄れるとあります。ところが、私の個体ですがNポジションにするとピントリングが無限に合わせることが出来ません。内部で何か干渉しているような感じで徐々に重くなり途中で止まってしまうのです。Sポジションにしておけば全域でピントリングは回り、ちゃんと最終端ではメカストッパーの感触で止まります。
これ正常なのでしょうか?
Sポジションのときにもフォーカススクリーンで見る限りは無限でピントは出ているように見えます。。。。
壊れているのかなあ。
CLPO


http://ianbfoto.com/downloads/Mamiya%20645/Mamiya%20645%2080mm%20f4%20Macro%20C.pdf


倍率選択リングを回す場合、距離環をインフに合わせてから回していますか?
これをしないと、ちゃんと切り替わらないと思います。
(今、80mmF4を持っていないので…。)


ありがとうございます。
色々調べて壊れていることが分かりました。
インフの位置にすると、倍率選択リングはNポジションには動かせない状態です。途中で内部のどこかが引っかかり動かせなくなります。
それで倍率選択リングを回すためにはピントリングで鏡筒を繰り出すとそれができるようになる状態です。ですが、一度Nポジションに入ると、今後はインフにできないわけです。
質問を変えたいと思います。これSポジションの状態で使えるのでしょうかね?ファインダーで見る限りはインフでもピンは来ているようです。実際に写真を取って確認しようと思います。
また、ボディはなんと時々シャッターが開きっぱなしになるという故障もありました。Ozn
セラーはMint Condition となっていたので苦情申し入れ中です。笑。


80/4マクロの先端リングはNでロックピンがかかるようになっており、無限遠から1/2倍、すなわちレンズ単体の最短まではN位置で使うようになっています。
80/4専用中間リングを併用した時に、レンズ∞でNロックを外し、指標を1/2に合わせると、ヘリコイド回転に伴い先端リングも回転するようになります。(これは別に中間リングを使わずレンズ単体でも確認は可能ですが)
この状態でレンズ最大繰り出しでは指標はリングの1/1に来ます。
このリングはフローティングをコントロールしていて、繰り出しに伴う収差補正、主に像面湾曲だと思いますが、周辺画質の低下を防いでいます。
1/2まではフローティングなしで画質低下はないという判断なのでしょう。
さてNのまま中間リングで等倍にしたとき、周辺は像面湾曲のため平面に焦点が合わなくなります。中心画質はほとんど問題ない範囲かと思います。
逆に、普段からNポジションに入らない個体があったとして、単体で∞から1/2の範囲で使う場合でも、1/2指標はほとんどNと変わらないと思われます。そのためヘリコイドで先端リングが動いても、1/2辺りに手動で戻せばよいかもしれません。確証はありませんが。
平面の被写体をお撮りにならず、周辺の尖鋭さは求めない場合、フローティングしようがしまいが大した問題ではありません。


故障は悲しいですね。故障というよりも組み方が間違っている様な感じがします。
問題のフローティングですが、実際なかなかその効果を感じられるシチュエーションは少ない感じです。
ピント誤差も有りますが、中心部はノーマルの状態の方が高かった印象が有ります。
最初、フローティングと絞りがリンクして自動的に露出倍数を補正してくれているどっかの初期のマクロレンズみたいな構造だとばかり思っていました。


いつもありがとうございます。
このまままずは撮影を楽しんでみようと思います。
像面湾曲なら私の使い道では全く問題にならない。。。というか逆にワクワクです。
おっしゃる通り、無限近辺ではSでしか使えませんがある程度繰り出せばNに入るのでこれで使えますね。さすがです!
efunon様がつぶやかれている「組み方が間違っている様な」の場合には。。。
因みに、ボディなのですがこの機種には多いトラブルのようですね。思い切って中明けてしまいました。1/2以外は復活しました。驚くことに1000もしっかり精度が出ています。びっくりです。
私がやったことは、トルクが掛かりそうな軸にウォッチオイルを超微量塗布したことと、あとは(おそらくここ)幕速設定ダイヤルの直下にあるポテンショメータの接点復活です。1/2の場所はちょっと届かなかったので使わないことにして割りきります。
それにしても絶妙なサイズ。気に入りました。


一時、私も使用していました。
肩の部分に有るシャッターが便利で、軽く操作出来る事から持ちにくいボディーでもブレずに撮影できる処が、
良い結果につながっていると思いました。こんな処はカタログには出ないところです。
マミヤに聞いたのですが、645Eの頃の巻き上げグリップ GN401 ワインダーが1000Sにも使えると聞いて探し
ていたのですが、ボディーをProに変えてしまってので、うやむやになってしまいました。


初撮りは,昨年暮れに入手した45/2/8Nのテスト。
初期型ラッパφ77のセコール45/2.8Cを従来から使用しており,Rhinocamではf16前後を使うのでほとんど不満はありませんでしたが,新型N(といっても20年以上前に出たわけですが)は小型化φ67され逆光なども改良されていると期待し,出物に食い付きました。
きわめて僅かですが画角は旧型Cのほうが広いです。
開放f2.8では中心の画質はほとんど同等でどちらも良好。周辺の乱れは、Cが中間画角から次第に劣化し四隅は少し流れが見られるのに対しNは甘くても流れはなく、中間画角は比較的しっかりしています。
f4に絞るとどちらも周辺光量が明らかに豊富になり、中心コントラスト上がり周辺画質も底上げされますが、Nのほうが良像にかわりありません。
f8ではどちらもかなり良い画質になりシャープ感があります。
f16はどちらも端まで満足すべき画質でしょう。
まとめ
NはCより中心で半絞り、周辺で一絞り分良像になるのが早く、改善効果は明らかですが、絞って使うならそれほど差はない。
逆光耐性は、今日の条件ではどちらも天空光の影響は少なく、モニタではハレ切りでわずかに暗部のフレアが減るが、合成画像ではさほど見違え効果は認識できない。どちらも実用上逆光に強いほうと思う。
(これがハッセルCだと相当慎重にハレ切りしないと強く天空光の影響を受ける)
という感じです。M645で使うならNのほうがちょっと有利、でも作品に影響するかどうかは微妙な所でしょう。ステッチ9000万画素で等倍の評価は木を見て森を見ないのですから。


この2本の歪曲はいかがですか?
Rhinocamだと接合部の処理は何かプラグインソフトお使いですか?
レンズデータを持っているのでしょうか。機械的な移動機構だけの感じもしますが、ソフト込みなのでしょうか。


テスト被写体が歪曲が目立つものではないため今回はわかりません。実写テストは次回の宿題にさせてください。
M645 1000Sのウエストレベルファインダー、ルーペ使わず肉眼で、正対した距離1mの窓枠がスクリーンに結んだ像とフォーカシングスクリーンの外枠の直線を見較べると、φ77、φ67いずれも単純な樽型歪曲が認められます。
その度合いは、どちらも不自然とまでは言えない許容範囲と思いますが、どちらかと言えばφ77のほうが大きいように見えます。
これ以上の補正は、妙な陣笠状になるか、もしくは非球面を使わないと完全直線にはならないのでしょう。
裏技として、単純な歪曲はデジタル補正しやすいので、どうしても直線が必要な場合はやむを得ずスキャンして補正するかもしれません。
Rhinocamは機械的移動のみで電子的な接続はありません。
ステッチには多くのソフトがあると思いますが、私はLightroomを使っています。
ステッチ操作は簡単ですが、たまに読めずにむちゃくちゃな合成をします。
深度合成機能はなく、そのあたり少し不満があります。


昔のfjフォーラムの高尚?なやり取りを見ているようで感銘をうけております。あと自分が中判にはいるきっかけとなったのは1000S+PD finderでした。撮影がその操作感で楽しかったのですが、ミラーショックが大きく、よほど良い三脚と雲台を使わないと望遠でとにかくぶれてしまい、これは 645super もだめで スプリングベルト駆動になった645proで解消されました(自分の環境の場合)
さて、2本ある 80/4 でためしましたが infでSポジションにすると遠景についてまったく先鋭度はでないとわかりました。機材は AFD + ZDバック + マグニファイアです。
悲しいのは 24mm から 300/2.8 までいくつかのN,Aレンズを持っているのですが最近 後群の張り合わせレンズのクモリが進んでいることです。以下が曇りました。。。。
C24fisheye, N35, N80/2.8未使用品, N80/1.9, A150/2.8, N80/4
バルサム樹脂ではないようでいろいろやっていますが張り合わせは分離できていませんです。
300/5.6以上の望遠を持っておらず、また望遠の大伸ばしを未経験なのでブレに対してそれほど問題があるとは全く存じませんでした。
非常に参考になります。
幸いProTLを持っておりますので、望遠や超接写にはそちらを使おうと思いました。
さてクモリの件、深刻なお話です。
私も24mmがくもっており,メーカー送りで行けるかと単純に考えていたらもう交換エレメントがなく修理不能とのこと、落胆しています。
他のレンズも曇りやすいとすれば非常に困った事です。
しばらく150/2.8などは使っていないので早速確認しておきます。
AFDをお使いとは凄いですね。最近は外国資本の名前になってしまい寂しいし、交換レンズの価格が尋常ではないので指をくわえるのみですが、長く続いてほしいです。


初めまして、よろしくお願いいたします。
>infでSポジションにすると遠景についてまったく先鋭度はでないとわかりました。
Sポジションは有限系のセットアップになりますので、INFでは厳しいと思いますね。
プリズムファインダーではあまり細部が判らないのですが、ウエストレヴェルにして大判用のピントルーペで覗くと、アレッと思われるかもしれません。
最近、2本目の80/4を入手しました。少しづつ使って行こうと思っています。


仕方が無いのでウエストレベルファインダーを入手しようかと思ったら、意外に高のでやめました。しばし考えてブロニカ用ファインダーを無理に付けてみました。まあ、両面テープなのでいつでも取れますが、横位置だけならこれで十分です。
レンズは55mm,80mm,110mmと3本揃えました。すべてコンパクトなレンズなので、助かります。
Sポジションでの無限遠。なるほど大変参考になりました。
私はその後近景ばかりを撮ってましたが、私の個体本体がシャッターを押しても動作しないことが重なりここの所使用しておりませんでした。
バルサム剥離の方法ですが、ジクロロメタンにドブ付けしておくと、数日から数週間、時には数ヶ月で取外すことが可能でした。
普通の方が入手可能か定かではない有機溶剤ですが、スケルトンなどペイントの剥離剤などの主剤に使われていたと思います。揮発性と毒性もあるはずです。ビームスプリッターで光硬化型接着剤で接着したものなどで随分使いましたが、何ヶ月経っても剥がれない場合もありましたので、よく調べて見て下さい。コーティングも剥離しちゃうと思います。
連豆様
1.9ですか?良さそうですね。


勝手に失礼致しました。1000Sのミラーぶれは当時の自分の環境にも問題があったようです。
ISO50で被写体が主に動くものなので 1/250以上でしたがジッゾオの片持ち式の雲台だったのが悪かったようなのと、土の上で撮影してましたのでぶれやすかったのでした。。
レンズのクモリについては本当にこの先を考えると落胆していますが標準レンズについてはマミヤ以外を以前から使っておりましたのでさほど困らないです。
写真は自分が出会った中で最高の80mmと思うEXAKTA66 XENOTAR MFとそれがもったいないときのために用意した rollei Rolleigon(日本製)です。平面性で EXAKTA66のXENOTARに負けると感じております。あと電磁シャッターなので無理矢理電池で絞ってます。緑のスイッチで絞ります。外観だめですよね。
では、いろいろとお願い致します。
CLPO様
ジクロロメタンですか。やはりけっこう強いのがひつようなのですね。自分は他のレンズで成功の記事を見て、アセトンに MAMIYA 80/4 のを3ヶ月ドブ漬けして、結晶のようなものが接合面に広がったのですが結局びくともしませんでしたので接着剤が他とは違う?などと思ったのでした。できれば試してみたいと思います。ありがとうございます。
これがあれば取り敢えずRollei6000のボディが全てアウトになってもレンズ資産が生かせます。
Ex66のMCXenotarは一時所持して、描写はRollei6000のPQXenotarと全く同じ描写なのを確認しました。
Ex66ボディを友人に返したのでレンズも別の友人宅へドナドナされました。
Rolleigonは普通のガウスですがこれも一時所持したときは素晴らしい写りだなと思いました。
Xenotarは特別に平面性がよく四隅まで来るので、その点はPlanar以上なので多分Rolleigonとの関係もにたようなものかなと。
今AlpaがアダプタでRollei6000のレンズを使えるようで、最後の砦かなと漠然と考えていますが、今そちらに行く余裕は皆無で、せめてAlpa末永く続いて欲しいです...
マミヤの話題から脱線し恐縮です。


M645へrollei6000シリーズレンズをつけるアダプターは恥ずかしながら自作品です。ちょっと忘れましたが外側から見て左から#3#5だったかの接点に5vをかけて絞りを動かしています。極性を逆にすると開きます。別な接点でシャッターの開閉もできますのでタイマー回路で何分の1秒とかのコントロールも試しましたが結局それは実装しませんでした。なんせ回路を力不足で大きくしか作れなかったので。
M645はいろんな中判レンズをつけることができるので良いですよね。
そこで、皆さんに質問です。
今、レンズは45mm・80mmを持っていますが。次にどのようなレンズを買ったらいいか教えて下さい。
誰か教えて下さい。よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
とても難しい質問ですね。何を主に撮影されているかで回答が変わります。
まだズームレンズが発達する以前、広角側は0.7×刻み、望遠側は2×くらいのピッチで揃えると感覚的には柔軟性が高いとされていました。現在ではもう少しピッチを広めにとって、望遠側なら150mmか210mmとなります。ズームレンズでも良いかもしれません。
もし、接写をされるのであれば120mmではいかがでしょうか。
逆に、広角側では魚眼を除けば35mmしか選択肢が有りません。
この辺りは中版以外に普段使用されている機種で、ご自分の撮影スタイルで多用されている焦点距離から考えられてはと思います。


新しい機材が手元に来て、拡充をはかろうとするときのわくわく感よくわかります。
故障かと覚悟した機材が実は生きていた時もなんと嬉しいことか!
さて、efunon様のおっしゃるように、交換レンズの必要度も十人十色ですね。
漠然と何でも対応するとなると、645の軽快さを生かすならあまり長すぎない望遠がお勧めかと。
すこし贅沢するなら、A150mmf2.8は素晴らしいレンズです。スペックの割に小型軽量で、3万円前後と安価。
さらに安価なものをご希望なら小型の150/3.5もお勧めです。1絞りすればA150に負けない画質でしょう。
これでライカの28mm、50mm、90mmの黄金セットと画角的に同等になります。
もっと長いレンズでは、A200/2.8もよいですが、大きく重く、高価です。
210/4は経験ありませんが、テストレポートでは褒めてあります。
300/5.6ULDはスリムでシャープ。
後は何をお撮りになるかです。
極端な例ですが、釧路の丹頂鶴をM645で撮影する知人は、色収差が出ないアポ500mmを褒めていました。
私は近接好きなので、マクロレンズがあるなら必ず探し出して加えたくなります。焦点距離がダブっても80/4マクロは近接画質が高く、安価です。
efunon様がお採り上げになった120/4は大変優れたマクロで、中望遠の代わりにも活用出来るでしょう。
明るいポートレートレンズなら、150mmもよろしいですが、同じく焦点距離がダブっても80/1.9という手もあります。スナップに55/2.8も良いかもしれませんね。
しかしとりあえず、お手持ちの45と80を活用されることをお勧めします。中判は画角が同じでも焦点距離が長いため浅い被写界深度と繊細な画質で、35mmとは全く違う印象になります。80mmは特に望遠で撮ったかのような立体感になるかもしれません。その時点で、ご再考されても遅くはありません。
最後に、エキセントリックな使い方ですがM645はフランジバックが短いので他社製レンズ用アダプタが豊富です。
東独ペンタコンシックス用アダプタはとてもポピュラーです。他にハッセルブラッド用やブロニカSQ用など、裾野は広くおもしろい世界です。
価格的には最近純正のほうがリーズナブルですけども。


望遠レンズの150mm・210mmのレンズのどちらかを買いたいと思います。カメラ屋を何軒も行って、値段を調べたいと思います。
調べてきたら、また報告いたします。
210mmをご購入されたとの事ですな。後期タイプ(N?)が3000円ならとても良かったですね。
私も前/後期の210mmを持っていますが、明らかにコーティングの差でしょうが、色抜けに差が有ります。
ただ、あまりに彩度が高いフィルムだと前期型の方が好みの場合もありました。
れんずまにあ様の150mmF2.8も評価が高いですね。このレンズが発表されたころのM645シリーズは最も充実していた時代です。
画像を楽しみにお待ちしています。


この夏、暑くて撮影にいけませんでした。涼しくなって着ましたので、9月中に動物園に行って撮影をしたいと思います。
RBまたはRZ用ソフトフォーカスは3枚構成の、ソフト量を絞りとグリッドで調整する、イマゴンの発展型のようなシステムだが、M645用は全く異なり、先端リングでソフト量を調整する、可変球面収差レンズである。
フィールド速写性に優れたM645にふさわしい機構だと思う。
ソフトリングには色分けされた◎が刻印され、◎の直径が小さな青から大きい黄色側に回すにつれてソフト量が大きくなる
また無限遠位置も変化することがラインで示されている。
ソフト量は絞りにも依存する。ソフトリングと絞りの関係は、概ね◎1段階で1絞りと考えられる。
最大ソフト量でもフレア量は控えめ。




最も大きい差はフィルムマガジン交換式になったことです。
既に述べられているように、電池消費が大きいとされ、市場評価は手ごろになっています。
初代の古典的なデザインから一転してシャープなデザインに変更されました。
シャッターダイヤルが、上部からの視認性がよくなりました。
AEモード前提の、35mmカメラに劣らない操作性になりました。
機能は向上していますが、プラスチックが大幅に導入されそれほど重量過多ではありません。
それと、初代のウエストレベルファインダーは手が込んだ設計で、あまり数が出ていないのか入手がやや難しいのに対し、スーパーのウエストレベルは安価で潤沢です。


SFC145ですが、ピントリングを引き寄せると絞られるギミックが有りますね。
ピントの確認用とはいえ、絞ってピントを合わせるのは何度行っても慣れません。
α7の様なミラーレス機で使う場合は、ファインダーが暗くなるのはカメラ側が補正してくれるので
少しは改善されるのですが、操作性は今一つです。


そういえばそのギミックを書き忘れていました。ご指摘ありがとうございます。
手持ち撮影でこそ役立ちそうな、さすがM645だなという機能ですね。
f8くらいに絞られるのでしたっけ、ハロが消えて山が立つようになる。
でもおっしゃる通り、違和感ありありです。
考えたら、ピントを構成しているのはf5.6〜8くらいの光束でしょうから、理にかなってはいるのですよね。
SF145は確かN化はされませんで、人気なかったのかなあ。
代わりと言ってはなんですが、A150/2.8という正反対のアプローチ。
大口径で焦点面カリカリ、後ろボケボケのほうがウケが良かったのかなあ。


>SF145は確かN化はされませんで、人気なかったのかなあ。
Nタイプ出ませんでしたね。
世の中、比較的高価なのにSFレンズを購入する層がどのくらいおられるかですね。
このレンズは結構お気に入りで、Fマウントアダプターでニコンに付けて使っていました。
ただし、私の個体は少し色再現にクセが有ります。このあたりがプロにはネックになっていたのかなと思います。






かわりにボディはフォーカルプレーン機構をもつM645のほうが幅広で重くなります。
マガジン交換できるETRSのほうが前後長が長く、先のバッグには入りません。


書いていて気付いたのですが、レンズ銘にSekor が無いのですね。
リーフシャッターなので、シャッターチャージが必要です。
マミヤの場合、ボディーにパワードライブグリップWG401が装着されていれば、グリップとレンズ
(画像の空色の囲み部分のコネクター)をグリップコネクターPL401で接続すると、レリーズ後に
自動でチャージする事が出来ます。また良く出来ているのは、レンズ先端部のスイッチを切り替
えると、マニュアルでもコッキング出来る様になります。
但し、前にも触れましたが作動音はかなり大きく、植木職人が二度目の落下をする位の音です。


私はブロニカ ETRに注力していたので、M645用やPentax645用のリーフシャッターレンズを入手する発想がなく、いまになって入手困難なことに気付いて反省しています。特にアクセサリーは、セットで確保しないと単体ではまず見かけることがありません。
リーフシャッターはクイックリターンと相性がよくありませんが、のちのハッセルブラッドHや、ローライ6000など、電動を導入することで解決されるようですね。
マミヤはアクセサリーで克服した稀有例かと思います。
さて、久しぶりに645スーパーを持ち出して、フラッシュ撮影にグリップがあれば便利かなと、大昔確保していた左手グリップを装着すると、あれ?これコネクターでボディと接続しないと、グリップ側のレリーズが反応しないし、ホットシューも使えない。
20年以上前にジャンクボックスで買った時は、全くその辺り意識していなかった。なにしろ買ってからいっぺんも装着したことがなかったので..
で、コネクターをネットで探しても全く出てきません。
失敗した。
645スーパーからはホットシューがサイドに付いたので、ブロニカ ほどはグリップを必要としないのですが、ちょっと落胆しました。
ワインだーグリップは割に球数があるので、そっちから確保しようかしら。レリーズは右のほうが私は良いし。
画像:M645スーパー、プロマスター マクロフラッシュ


コメントありがとうございます。
645用のレンズは3種集めたのですが、コネクター付きは1本だけで、それも作りが貧弱で恐ろしくて屋外に持ち出せません。
無くても手動でチャージできますので、今となっては220で連射も無いのであれば問題有りません。
動作音も”けっこう。無理しているな!”と云う感じです。


キエフ88ーキエフ60(V-B)アダプタで、さらにキエフ88用レンズも装着できます。
それとは違ってワンオフのハッセルブラッド1000F中間リングを改造したマミヤM645アダプターがフジヤカメラジャンク館で千円だったので思わず買ってきました。
キエフ88とハッセルは微妙にフランジバックが違うのですが、キエフレンズでも無限は出ます。
Mir26 45mmf3.5+M645アダプタ


ブロニカのS系は機械制御のフォーカルプレーンシャッター機で、以下の4機種が発表されています。
ゼンザブロニカS(Supreme):
ブロニカDが備えた機能の取捨選択をし、基本的性能の安定化を図ったモデルです。
ピント調整機構はラックピニオンタイプのノブ回転による直進操出し方式。レンズ操出量は後期のS2よりも僅かに大きく約16.5mm。
多くのSは経年変化も有り、最大操出時にはレンズの挙動がおかしくなるので、
レンズは最大操出状態での可搬はしない方が良いかも知れません。
レンズマウントは小型バヨネットと大型バヨネット(S2とは異なります。)、φ57 P=1.0のスクリューマウントを備えています。
この機種まで初期のニッコール250mm等が使えます。
シャッターはB・1〜1/1000。 中間速度も使えます。シンクロスピードは1/50で機械式ブロニカ最速の幕速を誇ります。
ボディ下面にレリーズソケットが有ります。ミラーの先落としも可能です。
シャッターダイアルには同軸のD型から継承されたアクセサリーシューが有ります。
アクセサリーシューは一般的な形状では有りません。この部分に一般的なストロボを付けるには専用のアクセサリーが必要です。
管理人様のHP本文の方にその貴重なアクセサリーが掲載されています。
S2で良く話題に上るグルグルガキッという巻き上げに対して、Sは後半部が徐々に重くなりグルグルグシャという感じになります。
操作感はSの方が良いかもしれません。
Sのフイルムバックは後期のS2まで共有可能ですが、Sオリジナルのフイルムバックには布幕ゴムコーティングのマガジンシャッターが内蔵されていて、
ダークスライドを押し込むと連動するギミックが装備されています。また、ブロニカパテントのフイルム緊張機構が装備されています。
良くも悪くもブロニカの評価を後世にとどめた機種ですが、多分にまだ過渡的要素も持ち、機構的な安定性はS2にはおよびません。
ちゃんと動く機種が減ってきました。というよりも機体が少なくなりました。
ゼンザブロニカC &C2:
Sの普及機の位置付けで、マガジン固定、シャッター最高速度1/500、シンクロ1/40にデグレードしました。
(ですが、約55mmのシャッター開口距離を14〜16msecで走行しますので、感覚的には遅い感じは受けないと思います。
これは若干Sよりも遅くなっています。)
簡略化と書かれる事も多いのですが、後述するS2と機構的な大きな違いが無い事も知られています。
レンズは後期フォーカルプレーンブロニカの基礎となるヘリコイドリング回転式の直進ヘリコイドでストローク約14mmです。
このため75mm使用時の最短撮影距離がSの500mmに対してCは600mm(以下S2まで同様)になりました。
ヘリコイドユニットには距離ラベルが装着されていますが時代によって数種あります。
ヘリコイドユニットを外すと大型のバヨネットマウントが現れ、主に望遠用の重いレンズが装着可能です。
後継機として220フイルム対応のC2も発表されました。シンプルな圧力式プレッシャープレートなので、120と220の切り替えはカウンターのみで容易です。
ゼンザブロニカS2:
機械式ブロニカの最高峰(ちょっと控え目な標高ですが。…)で、ブロニカの屋台骨を支えた機種です。
シャッターはB・1〜1/1000。 1/4〜1/8 1/30〜1/60の間を除き中間速度も使えます。シンクロスピードは1/40。
ボディーの信頼性はこの機種でやっとほぼ安定し、現在でもオーバーホールが可能で人気の有る機種です。
その分、操作感、ミラー先落とし、多重露光機能は省略され、実用本位の機種になりました。
ブロニカで有名な”グルグルガキッ”はこの機種の代名詞になりました。
シャッター音はローライSL66の様な抑制のかかった様なものではなく、豪快な作動音をたてます。
ミラーは従来からインスタントリターンですが、反射面を薄い板金で押さえ、ミラー下部を発泡ウレタンで押圧する構造です。
ウレタンの劣化により、現存する多くの機体のピント位置不良を招いていますのでファインダースクリーンをいじる前におかしいなと思ったらチェックしてみて下さい。
S2の後期には一部のギアを真鍮から鋼に変更したマイナーチェンジが有りました。
フイルムノブの形状が異なりますのですぐに判ります。但しアマチュアが使用する上で実質的なアドバンテージは少ないと思います。
この機種までは個々の部品にかかる負荷バランスはあまり良いとは言えず、
ネジが緩み始めると不具合の発生につながる事が多く、永く使うにはオーバーホールを一度行っておく事をオススメします。
S2は使えるレンズが多く、その意味でもブロニカの中心的な機種です。レンズシャッターのニッコール105LS F3.5も問題なく使用可能です。
あと良く忘れられるのですが、面倒でもレンズ交換はヘリコイドを最大操出の状態で行って下さい、
75mm等では後端がミラーまで達してしまう場合が有ります。(これはEC系に多い事故です。)
レンズ:
ブロニカのレンズは国産の中判一眼レフでは群を抜いて種類が多く、一般的なレンジからレアアイテム、日本光学製から東独ツアイス製まで揃っていました。
ましてや近年まで殆ど顧みられなかったコムラーレンズにまでが微妙なコレクターズアイテムになっています。
性能的には一部のレンズを除いて現在の評価尺度や同時期のハッセル用に匹敵するとは正直云えないと思います。
ニッコールと聞いて過大な期待はいけません。それどころか描写が暴れるレンズも多く、意外に技量を要求されるレンズ群です
(あッ!あくまでも私感です。)そんなところも魅力の一つです。
また、カメラの構造的な問題で、200mm以上のレンズは少し最短撮影距離が遠くなりますので使い辛いかもしれません。
比較的入手し易いレンズは次の5種だと思います。
・ニッコール O 50mmF2.8 :
使い易いスペックの広角レンズです。入射瞳がかなり前に有るレンズですね。フィルター径はφ77mm
・ニッコール H 50mmF3.5:
往年の銘レンズ Nikkor 28mm F3.5 のブローアップ版です。評価の高いレンズなのですが、フィルター径がφ82mmも有ります。
巨大なフードが有名です。
・ニッコール P 75mmF2.8 :
ブロニカの評価を定めた標準レンズ。最後期に前面の飾り環形状が変わりました。最初期のレンズと最後期のレンズでは構成が同じなのに描写がかなり違います。フィルター径はφ67mm
・ ニッコールQ 135mmF3.5 :
中望遠の定番レンズです。極初期から用意されていました。絞りの連動機構が他のレンズと少し違っています。フィルター径はφ67mm
・ゼンザノン 150mmF3.5 :
中望遠の定番レンズです。ロング(前期)/ショートバレル(後期) が有ります。フィルター径はφ67mm
・ニッコール P 200mmF4:
最短撮影距離をカバーする専用のアタッチメントレンズが有ります。フィルター径はφ67mm
ちょうど、コーティングがモノコーティングからマルチコートになった時期に重なりますので、マルチコートを謳ったレンズもあります。但し初期のマルチコートレンズはまだ膜強度が弱く、
メンテナンスによってコーティングのムラが発生したレンズも多いのでご注意下さい。それとまだレンズエレメントの極一部しかマルチコートになっていませんので、
余程条件が揃っていないと描写に大きな差が現れる事は少ないと思います。それよりもフードが重要だと思います。
アクセサリー:
ブロニカはアクセサリーが比較的豊富です。
S系はファインダースクリーンの交換出来ませんが、
・チムニーファインダー
・アイレベルプリズムファインダー
・30°プリズムファインダー
・TTLファインダー
・フレームファインダー
が用意されていました。プリズムファインダーの像倍率はさほど高くは無いので使用感は良好とは言えませんが、ルーペ付きのチムニーファインダーは利便性が高いファインダーです。
ご注意頂きたいのは形状が似ているEC系とはインターフェースが異なっている点です。
特にS2A後期の頃のファインダーはEC系と同じ仕上げになっており、お店でも間違える事が有ります。
時代感じさせるのはTTLファインダーで、後年のマミヤM645等のファインダーを思い浮かべるとかなり違ったイメージを受けられると思います。
フレームファインダーは折り畳みファインダー部ではなく、シャッターダイアルに同軸のアクセサリーシューに装着します。
グリップには
・L字グリップ
・ピストルグリップ
が用意されていました。ピストルグリップはプレビューボタンが操作可能でした。
S系のブロニカにはマクロレンズが用意されていませんが、クローズフォーカス関係では後年のEC系に続くベローズユニットやエクステンションチューブが用意されていました。
それと、φ57のスクリューマウントにはミノルタSRマウントのエクステンションチューブU型が装着可能です。
(初期のSRマウントエクステンションチューブは径が異なりますのでご注意下さい。)
S2は色々と伝説の有るカメラですが、ちゃんとメンテナンスを行っていれば云われている様な故障も少ないと思います。他の中判一眼レフと比べても小型です。
S2にはクロームフィニッシュの他にブラックボディーも有ります。ご存知の方も多いのですが、S2のボディーカバーは18-8ステンレスです。ステンレスは塗装が難しい素材です。
このボディの黒化技術は当時ライツ社に技術供与されたなんてのも有りました。
良く云われる作動音ですが、屋外ではあまり気になった事が有りません。私が鈍感だからかも知れません(鈍感だからこちらのHPでスレッドをたてられるのかもです。)。
シャッター音で本当に鳩が飛びったったかは試した事が有りません。
画像はブロニカS+初期コムラ-200mm それとブロニカS、RB67、GX680の1cm刻みのボディサイズ比較です。
ブロニカS系ってちっちゃいでしょ。!


ブロニカS2でブロニカが完成の域に達したというのはおっしゃるとおりかと思います.確かに機能やメカは次第にシンプル化されていますが,それでもハッセルブラッド等に比べると遥かに複雑ですし,ユーザーのミスを防いでくれる安全機能は削られていません.最後にバキッと来る巻き上げ感覚もメカ的な安定性を高めるものだと聞きましたし,操作にお約束がほとんどなく,なにかと安心して使える質実剛健なカメラであるのは間違いないと思います.ハッセルブラッド(500系)は大変シンプルなカメラで壊れにくそうに思えますが,機械的精度で合わせこんである部分が部分が多く,くたびれてくるとレンズとボディの組み合わせによってシャッターチャージが完了しなかったり,バックドアが締まり切らなかったりする個体も結構あります.それに比べるとブロニカS2はピンで動きをチェックしたり動きに余裕をもたせた部分が多いためか,(ご指摘の,モルト劣化によるピントの狂いを除けば)今でもおかしなものはあまりないのはすごいと思います.
ではSやDが不安定かというと,そうでもないと感じています.S2(特に後期型)はユーザーからのフィードバックを真摯に反映して非常に信頼性が高くなっており,それに比べると劣るかもしれませんが,当時の様々なカメラの中ではとても良く出来た部類に属すると思います.修理できる人が少なく修理コストが高いために良好な個体が減っているのは残念なことですが,好調な機材は手荒く使わないかぎり不安はありません.
さて,ブロニカの中での比較となると結構悩んでしまいます.ニコンFのような(というと言いすぎかもしれませんが)信頼感を求めるとすればS2ですし,S2は超望遠を使うにも良いですが,私自身はDとSのボディサイドのノブ繰り出しがとても気に入っています.C・S2以降のヘリコイドは回転角が大きく,精度の高いピント合わせには向いていますが,再近接まで持って行くのには少し時間を要します.その点,ローライコードのように右手でピントが合わせられるDとSは,左手によるボディのホールドも安定しますし,なによりピント合わせが気持ちいいと思います.ただ重いレンズを付けて酷使するにはちょっと不安のある構造なので,どうしても,いたわりながら使わないとならないところはありますね.この「いたわる」という点では,Dは美しく,軽く小型で素晴らしいカメラではあるものの,やはりいちばん気を使うカメラですから,私の場合,持ち出す機会が比較的多いボディはSです.繰り出し量についても,S2の 600mm に対してD・Sの 500mm は 35mm カメラの標準レンズ並でたいへん使いやすいです(広角レンズだと,どのボディでも問題ないぐらい近接に強くなりますが.)
Dはサイドのノブが巻き上げとピント合わせで共用されており,引き出したり戻したりする一手間があります.その点,Sはクランクで素早く巻き上げられる上,すぐそこにピント合わせのノブがあって大変操作性が良いです.カロフレックスも同様の操作系で使いやすく,それに比べてローライフレックス2眼レフやSL66系はフォーカシングが左手側側面ですからホールドとピント合わせの両立が難しい感じがします.efunon さまはよくご存知かと思いますが,ユーザー以外には意外と知られていないかもしれないブロニカSの絶妙な位置にあるミラー先落としボタン(シャッターボタンのすぐ下,ボディ底面)も大変操作しやすく,シリーズ中ではSの最大の長所かもしれません.Sではノブの根本の距離指標を回転させて,135/50mm用と75mm用の距離指標を切り替えられるのも意外と知られていないかも...
細かいことですが,SのほうがS2よりも視野率も高くなっています.ファインダスクリーンの上にある枠の幅を測ると,S2は 50mm ですがSは 51.5mm あります(ちなみにDは,構造が違うためスクリーンの上に枠がありませんが,スクリーンの有効部分の幅は53mmもあります).こういうあたりを見るとどうしても少しずつ理想から後退している感じも受けるのですが,現役当時に使われていたプロやハイアマチュアの視点はそういうところにはなかったということかもしれないなと思います.なお,うちの個体(DとSで合わせて3台)では近接時もレンズとの連動に異常のあるボディはありません.
CとC2はどちらも側面に MODEL C と書かれており,おっしゃるとおり識別点は 120/220 切り替えの有無ですが,C2を誤ってCとして販売しているようなケースをよく見かけます.しかしCは極めて生産台数が少なく,注意が必要です.
コーティングについてはレンズによって違うかもしれません.当時はマルチコーティングの出始めで,各社がかなり力を入れ,また売りにしていた時代のようですが,おっしゃるとおりマルチコーティングを謳っているものの施されているのは1面か2面だけというレンズもあります.その点ではニコンは結構投資をしたのか,ブロニカ用ニッコールではかなりふんだんにマルチコーティングされていると思います.これはニコンFマウントのオートニッコールのC付き,ニューニッコールなども同様で,むしろ後の時代に比べると闇雲にマルチコートを採用していると思えるようなものもあります.反面,ゼンザノンはMCと大きく書かれていますがマルチコーティング面が少なく,見た目にも明るいアンバー色の反射が目立ちますし,実写でも逆光に弱いものが多いようです.これはETR登場後もしばらく続いたようで,後の PE/PS/PG に比べるとコントラストが落ちる感じがします.もっとも最近,私はモノクロばかりなのでゼンザノンも好んで使っていますが,昔はカラーリバーサルばかり使っており,ECと組み合わせて深いフードも使い,発色の良さは大いに気に入っておりました.
レンズの描写は好みもあり,またそれぞれ個性もありますが,標準については(ブロニカ用の各レンズも優れたレンズだと思いますが)ハッセルの標準がいずれも極めて良いレンズですので若干分が悪いところがあるかもしれません.しかし標準レンズはもとより,広角レンズもそれぞれちゃんとよく写りますし,ハッセル用に比べると小型軽量なものが多いのが何より助かります.そういうわけでSL66用のレンズは増やさずに,画角的な展開が必要な場合はブロニカの出番となっています.
Sは操作感が優しいですし、チムニーファインダーをのぞきながらのピント合わせは非常に楽です。
もっとも沢山撮る場合はEC-TLになってしまいます。
ブロニカのフォーカルプレーンシャッターを備えた機種では後期のECをお勧めしたいですね。EPRとECの組み合わせはとても好きでした。
ニッコールとゼンザノンですが、しばらく前にニッコールの40mmとゼンザノンの40mmを比べて見たことが有ります。
色々な書籍から撮影結果は明らかだろうと思っていたのですが、最近の彩度の高いポジとの組み合わせではゼンザノンの方が良好な結果でした。
ニッコールは私にはコントラストが高すぎ、光線状況に気を付けて使わないといけないと思いました。CもDCも使いましたが似た様なものでした。最近はなるべく軟調のネガを使う方が多いです。
ついでにSL66の40mmは後期のフローティング付きを使っていますが、なんとも言えない穏やかな描写でこれも気に入って使っています。


EC系列についてはまた別項で,ということになると思いますが,EC系列ではECがお勧めという点も同意です.手元に残しているのは高機能な EC-TL だけになっているのですが,思えばECはいい機種でした.ミラーがハーフミラーでないのでファインダが明るく,シャッター速度表示で隠れる部分もなく,タイムラグも小さいですので,シンプルで使いやすいカメラかと思います.一番内面反射が少なくコントラストが高いボディかなとも思います.
しかしおっしゃるとおり,ECとニッコール(特にマルチコート)の組み合わせでは非常に硬調となるのも確かです.私はフジでいうとベルビアではなくプロビアやアスティアを使っていましたし,最終期ではコダックのE100Sなども気に入っていましたが,被写体が木々などの自然の風景ということもあって高彩度,硬めの描写を追求していたところがあります.思えばあの描写では人物を始めとして合わない被写体も多かっただろうと思います.ゼンザノン40mm, 50mm は驚きの小ささで,これでちゃんと映るのかという不安を吹き飛ばす素晴らしいレンズですね.DやSの繰り出し機構には,後から出たニッコール40mmよりもゼンザノンのほうが負担が軽いので,これらのボディにはゼンザノン(40mmまたは50mm)を組み合わせることが多いです.
私は寄るのが好きなので、最短10cmの差が大きく、Sを好む所以です。
標準75mmでは、ヘリコイドユニットで着座のままでは料理が撮れないのに対し、Sは無理なく机の上が写せます。
望遠150mmでは、バストアップが首から上に。
200mmは、6畳の端から端で焦点が合わないのが、部屋の中でも撮影可能という大きな差になります。
S2と較べて作動が非常にジェントルなのもよいですね。そしてミラーアップボタンが大変使いやすい位置にあり、ECよりも便利なほどです。
私の2台のSのうち片方は、ミラー遮光板の動きが悪く、夜桜撮影でスタックしてしまいました。いちいちレンズを外して遮光板を手で戻し撮影続行したのもよい思い出です。その後回転軸に注油で復活したのですが、またも露光中に遮光板が戻りきれずに画面を蹴るトラブルが起こり、休ませています。
もう一台は大変元気。この名機をオーバーホールが出来るうちに直してやったほうが良いのでしょうね。
ブロニカは完全自動絞り連動の接写アクセサリーが無く、自動絞りのままで寄れるのは重要なのです。三脚固定なら普通絞りで充分なのですが。
使い勝手では次点:コンパクトベローズのセミ自動、その次がリバースアダプタで絞りレバーを指で操作するのが早いです。ベローズ2型は速写性の点で劣ります。
efunon様のご紹介のようにミノルタMC用中間リングのスレッドがブロニカと同一で、オートベローズロッコールが無改造で装着出来るのは大きいですね。またMC/MDマウントはL39やM42アダプタが豊富で、様々な機材の橋渡し役になってくれます。ただ、100mmでも無限は出ません。
残念ですがコニカAR中間リングは径が異なり、ARを起点にしたアダプタは使えません。(ホットグルーで張って使っていますが)
ニッコール75はそのまま接写リングで延長すると、大きな絞りでの画質は期待できません。
リバースだと、f8くらいから締まる印象です。
ベローズロッコール100は、開放から接写画質は信頼でき重宝します。
他にも12.5mmf1.9から選択肢があるので裾野は広大です。
そこでミラーアップが威力を発揮します。
ネットではブロニカはぶれると思っていらっしゃる発言が多く、実際撮影結果を詳細検討して発言されているか疑問なのですが、バルブを切ってみると、手に伝わるショックのほとんどはミラーが戻る際のもので、シャッター走行までのショックはよく緩衝されているのが実感できるはずです。
これはペンタックス67にも言えることです。
ただし、超接写では僅かな振動も大敵ですから、ミラーアップは有用です。
もしS2で超接写しなければならないなら、レンズシャッターを使うか、暗黒中バルブ開放しオープンフラッシュします。
最後に、DX,Sの外爪マウント専用レンズの魅力も大きいですね。
180/2.5はレアすぎて見たこともありませんが(有るところには大量にあるようですが...)、250/4は結構潤沢ですし、360は少なくても欲しい人がいないので入手可能でしょう。
外爪レンズ用接写機材が存在しないのは残念ですけど、250と350の性能にはほれぼれします。
購入した店舗のお兄さんは、350は凄いガラスが使われているに違いない、もしかするとショットのストックを使ったのか、などと仰います。
本当かなあ...
Nikkor-T350/5 開放、ベルビアF


押し込むとちゃんとロックが外れるのも確認.だいぶプレートがあまりますが.


おッ! こういう情報はいざと云う時に役に立ちます。
ゼンザノンMC 50oF2.8 ですが、逆光でフード無しだとこの様な大胆なゴーストが発生します。
それでも水面の描写など十分な性能だと思います。


このゴーストは、画面奥の水面反射からでしょうか、それとも画角外の太陽光によるのでしょうか。
方向からは画面のハイライトからかなあ。するとフードでカットできない。
最近Rhinocamという中判SLRレンズをデジカメをスライドさせて645を分割撮影するアダプタを試しています。
www.fotodioxpro.com/vizelex-rhinocam-for-sony-nex-e-mount-cameras.html
14MのNEX-5でさえ9000万画素(笑
SL66のHFTレンズでさえ逆光の影響を深く受けてしまうのがよくわかります。効果的なハレ切りが必要ですが、固定フッドだけではなく、大判用のハレ切り板が有効かもしれません。
取り敢えず手でハレ切りしたのですが、分割した画像の濃度に差が出て不自然な合成像になってしまったり。
Rhinocamは全く速写性がない機材なので、手持ちは考慮する必要がありませんが、一般撮影でも厳密なハレ切りが望ましいのでしょうね。


>大判用のハレ切り板が有効かもしれません。
おっしゃる通りで、太陽光を掌で遮るだけで良化します。これはフードよりもハレ切りが必要だと思いました。
Rhinocam はfotodioxpro が扱っているシステムですね。
https://www.flickr.com/photos/fotodiox/22091593984/in/dateposted/
この会社のアクセサリー類は何かヒネリが利いていて、フリッカーでも濃いアクセサリーが紹介されます。
可変ND入りマウントアダプターなんて云うものも有りますね。


今度はスーパーコムラー45mmを付けたS2がCMに登場です。
スーパーコムラーなんて、当時より今の方がユルフワグルグル画像用として評価されている様です。


このレンズ、今手元に無いのですが、EC専用(EC-TLは不可)と聞いていたのですが、CやS2でも使えるのでしょうか。
S2で使用してみようと思われた方が使えなかったとというツイートを拝見しました。
このレンズは、絞りレバーが作動のトリガーとなっって動作するのですが、その後のボディー側との機械的な信号のやり取りは有りません。制約の多いレンズです。


少なくとも当家の2台ではOKですが、絞込みレバーを蹴った後先幕が走りきる
タイミングが遅いとフォーカルプレーンが全開する前にリーフシャッターが
開いてしまう危険性はあります。
テスト撮影は必要ですね。
セルフタイマーがあるので、ブロニカシステムで自撮りできる貴重な存在では。


ありがとうございます。
S2をお持ちの方が、LS105mmがうまく作動しなかった。というお話を聞いていました。
持っていた頃は、ECしか有りませんでしたので不具合は無かったのですが、よく々考えると機械的なトリガーで、ボディーのミラーダウンとかを潜り抜けながら作動させるのは大変だと思いました。
取説がどこかに有れば良いです。


例えばS2とC2が載っているカタログには,このレンズは載っていません(おそらく,まだ出ていなかった).
もう少し後のものと思われる,海外のS2Aの取説や,S2・EC共用のアクセサリカタログにはこのレンズが載っていて,
そこには特に注記はありません.
一方,EC-TLとEC-TLIIのカタログには対応レンズのところに「ただしニッコール105mmは除きます」などと注記があります.
これらのことから,やはりS2に正式対応していないということはないと思います.
このレンズには絞り駆動レバーを動かされてからシャッターが走るまでの時間稼ぎをするウエイト(光軸中心に回る
重いリング)があって,これでタイミングを取っていますが,ボディ側の動きが遅いとタイミングがずれると思います.
レンズ側の遅延機構はガバナーではないので,時間的に正確ではないかもしれませんが,それよりはボディ側の動きの
速さが問題になっているように思われます.潤滑等でミラーの動きなどが遅いボディがあり,それだとタイミングは
合わないだろうと思います.
もちろん EC-TL や EC-TLIIは瞬間絞り込み測光のためタイミングが異なり,使用できないとのことです.


大判用ニッコールのものにもよく似たものがあるようです.どれが最初のものか分かりませんが,いずれにしても
テッサー型の設計で,リーフシャッターに使え,69判をカバーする,プレスカメラ用として典型的な 105mm F3.5 レンズ,
ということにはかわりないと思いますので,やはり66判よりは(レンズ本来の)イメージサークルは大きいのだろうと思います.


ただEC-TLでも露光できると書いてあるサイトもあり、私は懐疑的ですがそういう個体組み合わせの存在は否定できません。
無理やりEC-TLで露光することは可能です。
105LS側1秒、フォーカル側1/8より高速で、LSが開いている間にフォーカルで露光するわけです。
LSの意味ありませんけどね。
それと、瞬間絞り込み測光中LSは閉じてしまっているのでET-CL自慢のAEは使えませんし、さりとてTTL測光のため絞り込みボタンを押せば105LSのシャッターが作動開始してしまいます。
EC-TLとの相性は最悪ですね(笑
ECでは105LSを装着しただけでボディ側シャッターが1/60より高速にセットできなくなり、誤操作を防いでいます。
(ちょっと今手元になくて記憶で書いています。間違っていたらすみません)
1/60はシンクロ速度つまりフォーカルのスリットが全開になる速度で、私の個体ではLS1/500〜1/125で使用可能です。(ECは幕速がS2やSより速くシンクロ速度が35mmカメラ並みです)
フォーカル1/8にしていればLS1/30より高速で同調するので簡単です。(個体差があるのでテスト必須です)
やはりECで使うのがもっとも理に適ったレンズでありましょう。
作例:ECTL, 105/3.5開放(ボディ1/60,レンズ1sec)Reala Ace, Pentax closeup S82


ブロニカと云うとこちらのサイトを参照される方が多いのですが、LS105mmは盲点でした。
テッサータイプの3G4Eの構成で、売れなかったのか、あまり一生懸命売っていた感じがしません。
持っていても積極的に使った記憶が有りません。せっかくのインスタントリターンミラーをスポイルしてしまうし、うっかりプレビューボタンを押すと作動してしまったりで、使い辛かった事を覚えています。


この当時でも殆ど見られない標準画角のテッサーで、開放付近はそれほど性能は高くない。
ポートレート用なのでしょうが、ボケ味はいうほど良く感じられない。(好きずきでしょうが)
シャッターチャージしないとファインダー像が見えない。(これは欠点ばかりではなくLSチャージ忘れを防いでくれますが)
私はフラッシュ接写目的で購入しましたが、単体での最短は遠く、独特の構造だから中間リングやベローズが使えませんので、クローズアップレンズしか選択肢がない。
実際所持していても、強い意志でフラッシュ同調目的に追い込まないと持ち出す機会がないレンズですね。
LSなので大口径化は難しかったかもしれませんが、もう一味効かせていればなあと思います。使い込んでみれば案外スルメのように味が出てくるかもしれませんが...
余談ですがこの後のETRやSQ、GSシリーズのレンズも全然華がないんです。意匠は完全統一されていて数字見ないと焦点距離判別できないくらい無個性。良く写るし、暗くてもそこそこぼけるから問題ないんですが、中望遠の華が...GX680は明るいラインを用意していて、一歩抜きんでていますね。


ブロニカコムラーはニッコールやゼンザノンに比較して、安価な設定になっていました。
このため、性能的に低く見られていたきらいが有りますが、それがどの程度なのかずっと
気になっていました。
コムラーの300mm以上のレンズラインナップは
・300mm F5.0 4枚構成 フィルターサイズ67mm (No30425)
・400mm F6.3 4枚構成 フィルターサイズ67mm (No30426)
・500mm F7.0 4枚構成 フィルターサイズ77mm (No30427)
これらのレンズはヘリカルフォーカッシングマウントNo2(No30430)というマウントユニット
に装着(ネジマウント)して使用します。ちなみにヘリカルフォーカッシングマウントNo1
(No30435)というものも有って、135mm F2.3、200mm F3.5用になっていました。
当時のカタログを調べてみると、どのレンズもプリセット絞りと書かれています。しかし、一
般的なプリセットなのは300mmだけで、400mmと500mmは普通絞りです。
ボディーにはボディー側のヘリコイドユニットとマウントユニットを交換して使用します。
自動絞りでは有りませんので、連動機構は有りません。アッサリとしたものです。
私は300mmと500mmを持っているのですが、2本とも他社と比べるととても軽量です。
こんなところにコムラーのメリットが有るのではと思います。 但し、ヘリカルフォーカッシング
マウントNo2に付いている三脚座はバランスが悪く褒められたモノでは有りません。
(EC-TLに装着した300mmと500mmの画像を添付致します。)


周辺部の点像が判る様な画像です。フィルムはRDPV 絞りはF22
意外に逆光に強くて、見直しました。神奈川県の江の島展望台から撮影しました。
フィルムはRDPVです。 ボディーはEC-TL アレッ?


このレンズの場合ハレ切りをしっかりしないと、強いベイリンググレアーが発生する事が有ります。
この時代のレンズでは平均的な性能かもしれませんが、使用にはご注意下さい。
この点に配慮すれば性能的には十分だと思います。特に近年の彩度の高いフィルムでは、現役の頃とは違う結果になると思います。
常にニッコールやゼンザノンと比較されてしまうブロニカコムラーですが、是非一度使ってみて欲しいと思います。


50,150,300,500mm をバックに詰めて、江の島の裏道を登っていきました。それでも軽量なコムラーレンズには助けられました。
これは一緒に持っていった最後期の50mm F3.5 です。
ご紹介した長焦点とは異なり、自動絞りです。
デジタル機は夜景に強いと云われていますが、フィルムカメラでもかなりの暗さでも対応可能です。
ただし、露光はたっぷり目が良いと思います。


・ヘリカルフォーカッシングマウントNo1を使うタイプ。
プリセット絞りです。
・絞りリングが白色アルマイトのタイプ。
レンズリヤーキャップがねじ込みタイプで、鏡胴が革張りです。
・全身ブラックタイプ。
レンズリヤーキャップのネジが省略されて、ニッコール等と同じタイプのキャップしか装着できません。
以前、プリセットの200mmが流れると書いたのですが、案の定組立が違っていました。
後群2枚が逆に組立られていました。ヤレヤレ。


他社サン、ソリゴール、シグマ、タムロンなどが35mm一眼レフ用に絞ってラインアップを構築していたのに対し、
(タムロンは大判用が一部あった)
コムラーだけは35mmレンジファインダー用から、中判一眼レフ用、大判用まで広大なシステムを維持していました。
当時の中判カメラに対しては、ペンタックス67、ゼンザブロニカS、S2、ローライSL66に対応した交換マウントが用意されていました。
ただし全てに共通するわけではなく個々に対応出来るレンズやマウントがあり、対応図は複雑です。
ブロニカ用には、初期の自動絞り非連動交換マウント(今では珍品)と、後期の自動絞り対応専用マウントがありました。
それに300,400,500の交換マウント超望遠が併売されました。
純正品に対して安価ですが、efunon様ご指摘の通りかなり小型軽量であるのがユーザー視点ではポイント高いです。
カメラ毎日レンズ白書では、なかなか高得点を得たレンズもあります。
拙宅にはブロニカS2用の100/2.8自動絞りと、SL66用400mmf6.3普通絞りがあります。
100は純正に較べるとちょっとヌケが悪くコントラストが低い気がしますが、解像力はそこそこあり個性的かつコンパクトです。
400は大変小型で(焦点調節はボディに任せて鏡胴だけだから)持ち運びが楽です。
同級のテレテッサー500/5.6を持ち出すのに躊躇しても、コムラー400なら鞄に入れやすいでしょう。
レンズ白書では高評価ですがちょっとコントラストが低めかなと。
ブロニカ用300と500は遭遇率が高く何時も手を伸ばす寸前です。
500の作例は素晴らしいですね。ヨットのシルエットのエッジが見事。点光源はかなり均一に見えますが。
300や50もなかなかです。満足すべき性能ではないでしょうか。


コメントありがとうございます。
コムラーレンズは再認識されても良いなぁと思います。闇雲に持ちあげることはできませんが。500mmは良い意味で裏切られました。もっとガンガン流れるのかと思いましたが、完全逆光でもフレア分が少なくて使い易いと思います。
頂いたコメントの中に記載されている様に、非常に軽量です。
これがこのレンズの良い点でした。
500mmに比較すると300mmは使い方が難しいレンズでした。
絞り羽根の表面処理がチープで、絞るとゴーストが発生する古いタイプのレンズの様です。
一眼レフのファインダーで十分に注意する必要が有ります。
どちらのレンズも少しコントラストが低いと思います。が、最新のポジには相性が良い感じで、暗部が意外にネバリます。
400mmはとても評判が良い様ですね。SL用だとマウントは固定なのでしょうか。SL用だと軽量は必須な要素だと思います。


銘板から SANKYO KOHKIの表記が無くなる頃から
コストダウン等の影響などで急激に品質が低下しているとの事でした。
ブロニカ用は大丈夫ですね。


>コストダウン等の影響などで急激に品質が低下…
ブロニカコムラーの300mmや500mmはやはりニッコールやゼンザノンと比較すると作りはチープですね。
それでも少し手を入れたり使い方を工夫するとかなり良くなります。
メーカーがコスト的に出来なかったバッフルの追加や反射防止塗装を行うと効果的です。


リバースマウントや、絞り込むことである程度は近接時の性能は確保出来ますが、近接専用設計のレンズのほうが絞りを開いた状態での性能はより優秀なことは間違いありません。
先にefunon様がご紹介されていたように、ブロニカの3つのマウントのうち一番内側のスクリューは、ミノルタMC用中間リングとぴったり一致していて、無加工でミノルタSRマウントレンズが装着出来ます。
そしてミノルタには優秀なベローズ用短鏡胴マクロレンズが揃っていて、無限遠はでないものの、ブロニカに流用すると大変実用的です。
問題は、レンズ位相が180度回転し、表示が真下に来てしまうため視認性が劣ること。これは手間暇を考えると容認してもよいかと。
最もよく用いるのはMD時代の100mmf4で、ガウスタイプ。MC時代の100/4はトリプレットです。倍率を上げたい時にはベローズマクロ50/3.5、さらにRMSマウントの25mmf2.5、12.5mmf1.9も使えますが、丈夫なスタンドに固定するレベルの拡大になるでしょう。余談ながら25mmf2.5は素晴らしい性能です。初期にはライツからフォタールの提供を受けていましたが、なかなか市場に出て来ません。
作例はオオデマリをブロニカECTL, コンパクトベローズにベローズオートロッコール100mmf4を装着、開放手持ち撮影です。


フォーカルプレーン機のありがたさですね。
やっぱりブロニカフォーカルにはニッコールだよね、という方は是非Fマウントアダプタをお作りください。
私は20歳頃作ったレンズキャップと中間リングをエポキシでくっつけたのを使ってます。
他には、偶々ハッセル1000F用サードパーティ中間リングのスレッドがブロニカに一致していたり。接写だけですが1000F用レンズも付けられます。
大阪写真会館のジャンクボックスから正体不明の手作りアダプタを掘り出しました。野生の勘で、これはブロニカ適合だろうと。持ち帰るとヤシコンマウントアダプタでした。じゃあベローズ用プラナーが付けられる!
ECTL, コンパクトベローズ、S-Planar 4/100, f5.6
なんとか自動絞りをレリーズ操作でよいからできないか。ヤシコン用自動絞りアダプタは存在しないんですよね。なんとか...


左:Nikkor-P 200/4, f8,1/30,
中:Nikkor-O 50/2.8, f11, 1/8
右:Ais Micronikkor 55/2.8,f11,1/40,ナショナルPE3056,マクロフラッシュセンサ


素晴らしいです!
冬季の山では撮影自体が億劫になるのに、まして重たいブロニカを雪の中でとは。
ボディーもレンズも人も大変です。


画像にも色々と写っていますが、この機材の周りは細かなアクセサリーがゴロゴロしていました。
写真でしか見たことの無いアクセサリーの現物に触れられたのは貴重な経験でしたが、
それよりも実際の操作感が素晴らしく、当時のメカリッチ機種の贅沢さを堪能してきました。
ブロニカ黎明期のエピソード等、休憩無しの濃密な4時間があっと云う間に流れていきました。


今回のオフラインミーティングでは,私は3Dプリンタで制作したアダプタ(0版シャッターの穴が空いたもの,引き伸ばしレンズを取り付けるL39のネジがついたもの,52mmの雄ネジに変換することでFマウントのレンズをリバースで直接つけられるようなものなど)を持っていきました.こういう最新の技術と古いカメラが出会って新しいことができるというのも面白いと思います.
参加したかったなあ。
さて中央のSQスポーツファインダーがキャッチーです。SQ用ってあったんだ。ETRSのは見たこと有るけど。
左端には幻のプリセットコムラー大口径が。
100か135か、羨ましい。ニッコール180/2.5はありましたか?
そして噂のニッコール85/1.8って実在するのかな?
さりげなく右後ろ1000FとSonnar135,250が参列していますね。私は好きな機種ですが、登場と同時にこれ以上はないほど完成されていたDと較べると数世代は原始的な機械だと思います。
日浦様のDに付属しているのはマクロシロナー120でしょうか。当代望みうる最高の組み合わせでしょう。
アクセサリーも見たかったところです。


御在所の頂上付近には立派な旅館があって、冬期はほとんどお客がいないので、朝に2Fの大広間の窓を開け放って三脚立てて撮影しました。
暖気が窓から陽炎を作り、それが安定するまでしばらく待ちましたが、基本的には楽ちん撮影なんです(汗
もちろん冬装備は持参していて、夕暮れに屋外で右の1枚を撮影したのですが、吹雪いてきて外には1時間程度しか居らず、あとはビニールにカメラを密閉し結露を防止して、写真仲間とどんちゃんしておりました...
お勧めのお宿ですよ。夢を壊してしまって申し訳ありません...


Dにつけているのはアポマクロシロナー 120mm で,無限遠が出ます(ただし少々繰り出す必要があるので,そこからは余り寄れませんが).ブロニカのベローズにつけてもいいですし,私は同様の0番シャッターアダプターのSL66用(これは金属製で,購入したもの)を持っているので,SL66E につけて使うことが多いです.この場合も蛇腹が少し出た状態で無限遠が出ますので,SL66 の標準レンズとは異なり無限遠に対してティルトができ,ミニチュア効果的な写真が簡単に撮影できます.
・ゼンザノン 300mm F4.5
・ニッコール 300mm F5.6
・ブロニカ コムラー 300mm F5
が有ります。(一部300mmでは有りませんがアストロ-ベルリンや、アストラゴン、旧ロシアにも有ったと聞いた事が有りますが…)
それぞれ特徴が有って、
・ゼンザノン 300mm F4.5:最短撮影距離 4m 1800g
繊細な描写をします。夕陽の撮影でも優秀でした。
・ニッコールP 300mm F5.6:5群 5枚 最短撮影距離 4m 810g
軽量なレンズで、とてもヌケの良いレンズです。
・コムラー 300mm F5.0(No 30425):3群 4枚 最短撮影距離 4.9m 1130g
(レンズ本体 480g + No30430 フォーカッシングユニットU 650g)
画像中央に絞り板の反射と思われるフレアーが出やすいのですが、上手くカット出来れば意外に優秀です。


・ニッコール300には三脚座が有りません。その分軽量で取り回しのし易いレンズです。
・ブロニカコムラーには三脚座は”有る”のですが、実際には300mm使用時には実用になりません。
・ゼンザノン300mmはそのレンズタイプからガラスの詰まったレンズです。重量が有りますので手持ち撮影は少し難しいレンズです。
レンズ側面にベルトを通せるのですが、私は外してしまいました。
ブロニカS,EC系の望遠レンズの中で300mmは使い易いレンズです。
今となってはなかなか見つけるのが難しくなってしまいましたが、ニッコールを除けば安価に入手できます。


特にNikkorは見た記憶がない。
ありがとうございます。
Astro Telastan300mmf3.5は1000Fマウントを持っていますが、フランジバックが違いすぎますのでヘリコイド部分から新作しないとブロニカには付けられないでしょうから、あったとすれば凄いことです。
時期的にアストロ純正のブロニカ大マウントがあったか疑問ですが、改造品なら何でもありの世界です。
旧ロシアのレンズは蛇の道なので何が出てくるかわかりません。
一時天体望遠鏡ショップ?がフランジバック調整したレフレックス500mm、1000mmを販売していたはずですが、マミヤ、ペンタックス用だったか。


3種の焦点距離に対応するために、画像の様に焦点距離毎に色分けされた距離指標環を回転/選択して撮影距離と被写界深度を表示できる様になっています。
使用方法はファインダーでインフに合わせた状態で、使用するレンズの色の距離指標をヘリコイドリングのインフ位置に合わせます。
色の種類は、300mm:白色 400mm:黄色 500mm:橙色 です。
撮影のために指標をズラしてありますが、ちゃんと赤外指標まで備えています。


アストロのブロニカレンズは
Tachar、Telastan、Fern の3種が焦点距離の応じて用意されていた様です。
ニッコールの300mmは当時から見かけませんでした。
当時の情報源が限られていた事も有りますが、後になって初めて実物に触れた時は価格が高価な割には軽いレンズだと思いました。


残念ながら参加は叶いませんでしたが、今後も定期的に行われるといいですね。
吊るしの機材は、出来るだけ使いたくない性分な者ですが
最近新規の機材を全く作っておりません。
単なるネタ切れなのが主だった理由です。
何か面白い課題は無いでしょうか?
66カメラだと他に改造レンズなどの母機として相応しい物がないので
実質的にブロニカ辺りが候補となりますが、実際には制約も多く必ずしも向いていないのも事実。
世の中には数多のマウントアダプターなどが販売されていますがブロニカ用はほぼ皆無。
やはりやりにくい機種なのでしょう。
その分独自性を見出す事も出来ますので遣り甲斐が有ります。
何か面白いネタないでしょうか?


幹事さんは年1回を目標に考えておられるのですが、今回は内容が予想以上に濃かったので(チャートを使用したレンズの交換試写まで行っていました。)、
終了後の連絡の中で次回は何か運営を考えないといけないなぁと話していました。やはり次回は東京で!というリクエストも多かった様です。
ブロニカのマウントアダプターはSQを除くとハンドメイドしか無いのでしょうか。フランジバックが102mmくらい有るので難しいのかも知れません。


鳥頭で、ゆうれい様のブロニカ改造30mmを拝見したはずなのに失念していました。
惚れ惚れと致します。ご作例期待しております。
efunon様ご訂正ありがとうございます。
Astro紹介サイトhttp://www.exaklaus.de/astro.htm
にもBronicaと書いてあって読み落としておりました。柔軟な会社のようですね。
Telastan 300/3.5は6x6超望遠としては異例に明るく、キヤノンFD改造品に迫るほど。
流石に柔らかく色収差も残っていますが、大拡大しなければ雰囲気ある画像です。Kilfittの300/4やSonnar300/4はシャープなので使い分けられそうです。
BronicaのWikiにもAstro,Astragon共にありました。WikiにはKilfittの一連の製品も書かれていて、正直大改造しないとフランジバック合わないのではないかと心配してしまいます。もしかしたら大バヨネットの大口径を利用して中に沈み込むようなアダプタなのかもしれません。
是非巡り会いたいものです。


あまりにも性能が低すぎて...
以前ゆうれい様にも止められたと思いますが、樋口様程度だったのでつい手を出してしまいました。
結果、樋口様でも高いと思いました(自爆
シグマ製3倍テレコン。メスはニコンF、オスはブロニカ大バヨネット。
35mmSLRニコンFレンズを66フルフォーマットで使える。
絞りは完全手動。
レンズ中心部分しか使っていないので、APS-Cデジタル用レンズでも6x6をカバーする。ただし絞り制御はマウントから外して自動絞りレバーにチップを挟むしかないと愚考します。
APS-cの10mm、60mmマクロ、
F用14mm、20mm、35,50,55,100,180,300、など装着してみましたが、暗い収差多いピント合わない三重苦。
まず開放では収差多すぎてどこにピント来てるか見えない。
絞ると中心から少しずつ像を結び始め、絞るほど尖鋭度が改善しますが、充分なレベルになる前に回折でぼけはじめ、どこにピント来てるか見えない。
そしてx3テレコンですから3絞り暗くなり、ぎりぎり焦点を合わせられるレベルまで球面収差を改善させた時には暗すぎて(f11→32だよ)ファインダーが見えない。
画質の事を全く考えないようにすれば、10mmで超広角30mmが得られ(タムロン10-24mmの固定フードで蹴られないためには12mmからになりますが)200mmだと超小型軽量の600mm、300mmだと900mm!またマクロレンズもすごい倍率に。中判では有り得ないズーム倍率が実現。面白いんですよ。画質さえ無視したら....
今の技術で再設計して、精々x2くらいに出来たら最高なんですけどねえ...


Zodiac-8 30mm/f3.5の作例を載せます。
昔、渋谷の王様2で購入しました。
kiev88スクリューマウントの頃の物なのでモノコートのレンズです。
その後のMCのレンズとも比較しましたが、余り差は感じません。
画面中に太陽が写り込むと盛大にフレアーが入り込んだりと少々厄介な代物です。
このレンズの改造は10数年前に行ったのですが
友人と撮影に出かける約束をしていて、その前日に突貫作業の半日で作りましたので仕上げが雑です。
いつかちゃんと仕上げようとも思いましたが、一度出来上がると面倒で現在に至ります。
いつか、手元にあるMCのモデルでもう一回作ろうかな?


>幹事さんは年1回を目標に考えておられるのですが
なるほど次回も有りそうですね。
初回で力を使い尽くすてしまうのも何ですが、最悪スライドオフみたいのでも楽しそうです。
次回は是非東京で。


参加者は正直多くは無かったのですが、機材やアクセサリーが多くて、その説明や実際にファインダーを覗いてもらったり、
実際にダミーフィルムで操作感等を感じてもらったのですが、4時間休憩無しでやっと一巡した感じでした。
東京で開催する場合は何か運営方法を考えないと収拾がつかなくなると思いました。
他に、こんな事をしてみたいとか見てみたいなんて皆さんの案が有りましたら教えて頂ければ幸いです。


ご存知の通り、ボディ内測光で絞り優先AEまで備える優れものです。
其れ以前のモデルではフォーカシングスクリーンはすりガラス+プラスチックフレネルレンズの構成でした。
EC以降はフレネル一体のプラスチックフォーカシングスクリーンとなります。
そのおかげでスクリーン像は明るくなりましたが、新たな問題も起きます。
フレネルレンズのピッチが荒いことから何だかグルグルなフレネルの影が見えるのです。
これは、その後のSQ等と比べる見劣りするのは否めません。
S2はスクリーン交換のレシピがネット上で公開されておりますので実施されている方も多いと思いますが
EC-TL/EC-TLIIでもぜひ採用したいのですが、やっぱりここでも障害が立ちはだかります。
露出計のメーター表示です。
スクリーンの上部(レンズ側)に食い込む形で露出計の表示がありますが
スクリーンに直接シャッター速度の数値表示が設けられているため
他のスクリーンを移植するとなると、この数値表示がなくなってしまいます。
暫く悩んだ結果、簡単な方法で解決することにしました。
『手書きです』
ケガキ針でスクリーンに直接文字を引っ掻いて書き込みます。
文字サイズはとても小さいのでルーペなどで見ながら作業が必要です。
ちなみに私は職場の実体顕微鏡で見ながら作業しました。
明るくて、見やすいスクリーンだとファインダーを覗いているだけでも楽しくなります。


かなり遅くなってしまいましたが、研究会に参加された皆様お世話になりました。
今更ですが、ようやくフィルムをスキャンしましたのでご報告致します。
40mm(NIKKOR-DとZENZANON)…言われた通りZENZANONの方が若干画角が広い。解像力は僅かにZENZANONの方が良いように見える。
135mm(NIKKOR-Q F3.5とKOMURA F2.3)…周辺の解像力はNIKKORの方が、コントラストはKOMURAの方が良いように見える。
NIKKOR-Q 25cm F4…解像力、コントラスト共に大変良い。
NIKKOR-T 35cm F4.5…周辺光量落ちが顕著、F8でも残る。フードのケラレではないと思う。3枚玉の割に、意外と周辺部まで解像している。


Photodiox Rhinocamという既製品6x4.5cmフォーマット分割撮影装置があり、オリジナルはハッセルブラッドV, マミヤM645, ペンタックス645のマウント交換式です。
APS-Cフォーマットのソニーミラーレス縦位置で上下4枚計8枚を合成します。1400万画素のNEX-5を使うと約9000万画素になり極めて精細な画像が得られます。
最近α7を使い6x6撮影出来る上位機種が出たようですが所持していません。
Rhinocam本体は国際規格4x5バックにフィルムホルダのように装着できる規格になっており、今回はそれを利用しています。
ブロニカはマウントが何種類も重層しており全てに対応するにはS2/ECの大バヨネットが適当です。出発材料はコムラーテレモアのジャンクで、厚みを調整するためスライスしてもらい、汎用性を考えテヒニカ4x5ボードに固定しています。
私の計算ミスで当初どの大判ボディでも無限遠を出すのが困難でしたが、ジナー枠にテヒニカアダプタを直付けし(ジナーハンディと同じやりかた)本来なら無限が来ない近接専用のコンパクトベローズと組むと丁度よいことが判明し実用にゴーサインを出せました。
ただ大バヨネットレンズは今後調整が必要で、望遠系はヘリコイドストロークが長いので大丈夫ですが、一番使いたかったLS105/3.5がなかなか∞が出ず困っています。
それとNikkor-H 50/3.5はコンパクトベローズに付けられないことが判明。ヘリコイドに中間リングを挟むことでなんとか解決。
というか、ベローズじゃなくても、中間リングでいけるんじゃん!
ざっと手持ちの小バヨネットレンズをテストしましたが、皆なかなか素晴らしい画質です。特にNikkor-P 75/2.8はモノコートcm表記93xxx、mm表記132xxx、180xxx、マルチP・C259xxxを通じて少し絞ると素晴らしく尖鋭で、NEX-5画素数一杯まで解像しており、長い間標準を勤め上げただけのことはある名レンズでした。Nikkor-H・Cは周辺画質が素晴らしく、新世代の主役になれたはずの名レンズです。
DDRゼンザノンは3本テストし、一本はNikkorを上回る高画質を見せ、カメラ白書79年を裏付ける成績でしたが、後の2本はそれほどでもなく、個体差が大きいことを再認識。またMCゼンザノン80/2.4も良好円満です。
それとKomura100/2.8の高性能には驚かされました。
ゼンザノン150はノリタもトプコンも素晴らしい。
ここまでやっておいてなんですが、ブロニカレンズを付けたRhinocamは作品製作用途を考えていません。主にレンズ性能の確認テストを想定しています。
やはり作品には1枚で露光する6x6判、オリジナルボディを使わなくちゃねと。テストで得られたレンズ特性を考慮すれば作品製作がさらに楽しくなります。
画像:左コンパクトベローズ、中央ヘリコイド、右:後部から位置決め用グラウンドグラス(スプリットつき)を見たところ


先の研究会はとても盛況だったようで、参加できた方々が羨ましいです。
レンズの画質比較のお話大変興味深く拝読しました。
私が所持していないコムラー大口径の比較はありがたい。
250と350は大変優れた性能ですね。350の周辺光量低下は言われてみれば確かに。以前の画像を引っ張り出すと明らかに四隅が翳っています。
気にならない構図でしたので、今回再認識致しました。
他のコマでは目立たないものもあり、記録忘れで確証はありませんが絞れば解消されるのかも。
BronicaS, Nikkor-T 350mm開放, 160NS, 三脚


お久しぶりです。オフラインミーティングの際はお世話になりました。
テストされていた条件は最短撮影近辺でしたので、色々とレンズにとってはキビシイ条件でしたね。
それでもレアなレンズの一端が垣間見られて興味津々です。
次は是非INFですね。屋外でテストできれば良いですね。


モノポッド使用です。
中々どうして流石ニッコール。50mmです。
この値段でこのシステムが手に入るのは驚愕です。
フィルムやるなら今ですね。往年の名機が安月給でも手が出せます。
しかも、炎天下1日使ってシャッタースピードを測定したところ1/1000設定で1/400近くまでスピードが上がっておりました。
長年使われておらずグリスが固くなっているんですね。
ピントを合わせる時にどうしてもレンズバレルに手が行ってしまい、笑ってしまいました。良いカメラですね。


ステッチ後約9000万画素で観察すると、潤沢で低価格のともすれば軽視してしまいがちな標準レンズNikkor-P 75mmf2.8の性能は驚くべきレベルであることがわかりました。
開放f2.8は、全体にハロがあり細部は滲んでいますが解像はしているという、当時のニッコールに共通する過剰補正の傾向がうかがえます。
また周辺光量は若干低下しています。
その画質の均一性は驚くばかりで、Nikkor-Pの中心部の良さはフィルムでもよく話題にあがっていますが、デジタルでは四隅まで中心とほとんどかわらない高解像力を示します。
f4に絞るとビネッティングは解消し、中心のハロがかなり消えて色彩コントラストが上がりますが、ピクセル等倍では周辺の滲みは開放とかわりません。
f8では全体にハロが消え、四隅まで驚くばかりの画質となり、f16でも概ね維持されます。
1枚につき8回露光する必要があり、また多数本をテストしたため横着してf2.8-4-8-16の4絞りしか試しませんでしたがf4と8との間がどうなっているのかは後日の課題です。
Nikkor-Pはシリアル8万、13万、18万のモノコートとNikkor-P・Cを試し、マルチが僅かに逆光小絞りの天空光フレアが抑えられ、開放の色彩も濃いかなという程度で、Pは同一と言って良い画質です。
Pのクセノタールからガウス変形となったNikkor-H・Cは前玉が大きいだけにPの開放周辺光量低下が改善された以外はほとんどPと変わりません。
f4に絞ったときH・Cのほうが周辺ハロは少し早く消える傾向。
絞ってしまえばPとHは変わらない。フィルムでは夜景後ボケがHの方が端正なのでHは無価値とはいいませんが、Pが併売されたのもわかります。
東独ビオメターOEMゼンザノン80mmf2.8は、開放ハロは似たような感じか余計に出るかと思いますが、四隅は少し崩れます。またf8に絞ったときの切れ込むようなシャープネスは特筆すべきです。
ノリタの80mmf2.4は開放ハロは他のf2.8機より多いですが解像力はよく、絞ると非常に優秀。
Nikkor-H50/3.5も開放ハロ傾向はありますが、75/2.8よりは少なめ。周辺画質は75mmよりは甘くなりますが、広角として非常に均一で大伸ばしでなければ許容範囲、f8では良好になります。
Nikkor-O50/2.8も同様ですが、3.5より僅かにシャープで色彩コントラストが高いように感じました。実用上差はないでしょう。
取り敢えず、ボディのオマケ程度にしか評価されていないNikkor-P75/2.8ですが、最高級の性能であることは間違いないでしょう。
開放ハロはポジなら抑え気味に露光すると目立ちませんし、モノクロなら印画紙のコントラストを上げれば押さえられるかも。そこで解像力が保たれていることが重要です。
絞れば目がさめるような高画質が得られます。
α7で35mmSLR用レンズを同じ被写体でテストしていますが、Nikko-Pほど周辺まで高画質が均一なレンズはまれです。
画像:Rhinocam Nikko-P75mmf2.8(13万台)開放,NEX-5(1400万画素)8回露光ステッチ、縮小を掛けています。


何本か持っているのですが同じ様な感じでしたのでレンズの性質かと思っていましたが、そうとも言えないのですね。
イメージ的には少し流れが出る感じでしたが改めなければと思いました。
ビネッティングはフィルムで撮影した方が良い感じがします。
キットレンズの様な扱いの 75mmf2.8 ですが、何か勇気を頂いた感じがします。


実は私もフィルムでは、中心は非常に尖鋭なものの、開放では周辺が不十分な印象を受けていました。
その点ではNikkor-Hのほうが印象は良く、またMakinaの80/2.8も少し絞る方が風景には良いと考えていました。
なので今回デジタルの結果に驚いています。
120フィルムの平面性と関係があるのでしょうか。
取り敢えず、素性は良いレンズということを知りました。
最初に思ったのは、MicroNikkor55/3.5の眷属だなあと。
画面右下辺り無加工ピクセル等倍クロップを示します。凄いとお感じになるかどうか自信がありませんが...


その後、25年程カメラ趣味から遠のいてしまいましたが、2年前デジタルを始めました。元々マウントアダプター遊びをやっていましたので、ブロニカ-NIKKORを使いたくて自作アダプターで現在は、楽しんでいます。
中判SLR初体験がブロニカS2でしたので、ブロニカボディに他社レンズを付けるアダプタは色々と自作致しました。
ホースマン8x8ボードをS2に付けるなど接写用ばかりです。
逆にブロニカレンズを他機に付けるのは、バックフォーカスが短いこと、レンズ単体で絞り制御が難しいことから試しておりませんでした。
純正接写リングを素材にすれば自動絞りは外から動かせますね。
また接写リングスレッドはミノルタSR接写リングと共通なのでSRマウントには無加工で変換できそうな気がしますが、焦点調節機構をどうするか難問で、まだ試しておりません。
A7に付けてなかなか格好いいですね。画像から純正ヘリコイドもお使いのようです。
上記のあたりご解決されているかと感心しています。是非ご作例をご披露ください。


それではマウントアダプターの詳細です。
ブロニカ(S,EC)用レンズアダプター
1.マウント側をライカMマウントにしました。(理由は後述)
部品の順番
レンズ--ブロニカ用接写リング(C-A)--ブロニカ用ヘリコイド--ミノルタ MC135用フード--k&F Concept® nikon-L/Mアダプター
接写リングを入れたのは絞りを調節するためで、ブロニカ使いの方は一般的に知られていると思います。ミノルタ用フードはヘリコイドにジャストサイズなので、4点ネジ止めにしてあります。なおフードはカットしてありますが、無限遠が出る様に長さを調節しました。ネジ止めなので元に戻せます。nikon-L/Mアダプターとフードの接着は、アダプターの金属部を外してからエポキシ接着してあります。
ブロニカヘリコイドに絞り連動ピンが付いていますが、これがあると無限遠が出ないようなので取り外してあります。
NIKKORレンズの絞り調節は出来る様になりましたが、zenzanon 100mmを付けた場合のみ中間リングのレバーを操作しないとうまくいきませんでした。
なぜライカMマウントにしたのかと言いますと、焦点工房さんより出ています、TECHART(テックアート)LM-EA7 ライカMマウントレンズ - ソニーα.Eマウント電子アダプターへ繋いでオートフォーカス化しようと思ったからです。
これによりブロニカレンズがオートフォーカスで撮影出来ます。
使用した感じでは特に問題なく作動しています。しかし、レンズの重さがあるので、やや規格外の使用方法です。焦点工房さんでは500gまでのレンズ重量にしてくださいと注意書きがありますが、割と気にせずに何でも付けています。
手持ちのNIKKOR 75mmf2.8,50mmf2.8,50mm f3.5, zenzanon 100mmf2.8でオートフォーカス駆動出来るのを確認しています。
撮影はこの暑さで進んでいませんが、何枚かアップしたいと思います。
まだまだ撮影の方は出来ていませんが、ブロニカ用レンズで楽しく撮影したいと思っています。
なおブロニカボディは、最近ECを入手しました。
追記
最近ペトリ-ライカMとミランダ-ライカMアダプターを作りました。こちらもオートフォーカス撮影で楽しんでいます。
なんとオートフォーカス!
それは想像を超えていました。
確かに最近の焦点は人間の能力を超えた精度が要求される面があり、高精度を求めるならそれもアリですね。
フクロウの毛並は、シャープな中に滲みを持つニッコールならではの画を感じました。
50mmの光源ボケが完全に円なのもちょっと感動。
アダプターが存在しないマウントを自作されておられ、すばらしいですね。
ペトリもミランダも、ありそうでないですものね。
EC確保,おめでとうございます。
ECはとても機敏で優秀なボディですから、またご投稿頂ければ幸いです。


構成はコムラ―テレモアを切削加工 → EFマウント です。
絞り連動機構は有りません(ジャンク品でしたので…)
EFマウントですので、EOSや様々な機種に対応できます。
使用の際は発泡ゴムを絞りに挟んだり色々と細工します。
ヘリコイド部はブロニカ本体のものを使うのが便利です。
リヤコンなので、ちゃんとマウントの脱着機構を持っています。このため、大バヨネットのレンズにも対応可能です。


ただしそれはプリセット望遠を主眼としていれば最大限に活用出来るでしょうが、
連豆様のように自動絞りの小バヨネットをメインに据えるなら、外部から絞り操作できるほうがよいことになります。
絞った状態で固定でき、焦点合わせの時だけ開放に出来るのがベターですし、恐らく最も便利なのはコンパクトベローズでありましょう。
結構ジレンマがあり、頭の体操でもあります。


これで外から絞りの操作が出来るんです。レンズの絞りレバーにチップを付けます。
小バヨネットブロニカニッコールの絞りレバーは機構が一種ではないのが難しいところです。
日浦先生のコメントにも有りますが、単純に絞りレバーを押さえただけだと絞り値によって負荷が変わってしまうんです。
アダプターをプレビューレバー式にしようと考えています。
ただ、正直135用に使ってみての感想ですが、何を求めるかで異なると思いますが、やはり6×6で使用するに越した事は無い感じがします。
それとコムラーのプリセットタイプのレンズが増えてきて、そのクセの有る描写が面白いので専用アダプタとなりつつあります。


こちらも渋い組み合わせですね。アダプターは自作でしょうか?
25年ほど前にペンタ645を使っておりました。その時は純正レンズのみでしたが、45mm,75mm,120mmどれも優秀なレンズでした。300mmは高すぎて買えませんでした。
実はこのレンズM65の一番薄いヘリコイドにぴったりはまるんです。
ですので絞りのレバーを切り取って突っ込んでるだけです。
これで無限遠まで問題なく使えます。
645ZにNikkor-D 40mm f4で撮影した茨城県無形民俗文化財の「日立のささら」です。


貴兄のシリアル740xxx、私のシリアルが750xxxなんですが生産数を想像すると上2桁は生産年度の捨て番かもしれませんね。




レンズ先端部がシルバーリングの後期型を確認しています。予想では(12000〜)が後期型か?
焦点距離がNIKKORと被ってないのが、わざとなのかは分かりませんが、広角系だけに付けられたSUPERの文字が誇らしげです。




ブロニカ用のストラップは特殊な止め具になっていて汎用ストラップが使えません。
OP/TECH スーパープロストラップ(タイプB)が使えるとの事ですが、ブロニカに似合わないので、カスタムすることにしました。
部屋を見渡すとミノルタのストラップが余ってます。(笑
1.まずは専用止め具の先端を力技で外します。
2.スライド式のロック機構ですが、経年劣化でプラ割れが発生する様なので、真鍮棒で置き換えます。
3.紫外線硬化パテを使い保持しました。
4.最後にミノルタストラップを通して完成です。
意外にブルーが似合ってます。(笑
初期のホック状から、S2Aの頃、EC以降と形状は変遷していますがボディ側のラグ形状は共通かと思います。
仰る通りOp/TecのBが使えます。私も使っており、RBやRolleiとも共用しています。Hassel用Aも使っていて混乱しているかもしれませんが。


この度50mm入手出来ました。本の評価ではコントラストはそれほど高くなく、色合いは渋い。 四隅の描写は破綻の無い再現。
若干のタル型の歪みはあるものの気になる程では無い。
柔らかく湿度感のある描写で現在にレンズでは作ろうと思っても作れないある意味名玉との事です。
逆光時ハレ切リを注意して行えば、ビシッっと写ります。
多分、暗部の粘りはニッコールよりも有る感じです。
このためベルビアの様なハイコントラストフィルムと組み合わせるとバランスがとれるのかも知れません。
こんな画像でもDSLRで撮った様には写らずに”フィルムで撮りました。”感が出るのは何故でしょう。




>>過去の雑誌等では低コントラストで彩度も低いと酷評されたレンズです。
私は低コントラストが好きなので、悪いとは思いません。komura for bronicaはもっと評価されて良いと思います。
写真 super komura 45mm (フジ160ネガカラー)
(日浦様のご紹介と重複しますので、そちらをまずご参照お願いします。)
フィルター径67mm、非常に度が弱いメニスカス単玉凸レンズで、焦点距離は3700mm。
ブロニカC以降のヘリコイド分離型に200mmを装着すると、最短撮影距離は3.3mになります。
150mmでは2mで、それでも長いですが200mmはポートレートとしてもバストアップしか撮影出来ません。
200mm専用クローズアップレンズをフィルタースレッドにネジ込むと、3.7mから1.85mの範囲で焦点が合うようになります。
最短だとほぼ40cmが一杯に入ります。
度が弱いため球面収差の増加は最小限と考えられますが、エクステンションチューブで近接した画像と比較したことがないので今度やってみます。
ここまで最短が長いスレッド径が67mmの中判望遠レンズはあまり例がないので他に流用し辛く、(35mmカメラならあるかも)結構安価で潤沢な印象です。
150mmf3.5の最短は2mなのでそれほど役立ちそうにありませんが、300mmf5.6の最短は4mなので、流用できるかもしれませんね。
かねてから疑問がありまして、このクローズアップレンズはS時代にあったのでしょうか。時系列を理解できていません。
ニッコール200mm前期型付属とWikiには記載されてます。
不勉強なので、200mm前期型はブロニカSとどう前後していたか存じません。
DやSは繰り出し量がヘリコイドより長いため最短が少し短く、2.8mなのでこのクローズアップの焦点距離3700mmは如何にも非効率な気がします。
C以降のヘリコイドなら最短3.3mに対しクローズアップ3.7mと、少しクロスした使いやすい設定かと思います。
そして後期型はセット販売じゃなかったのでしょうか。私が遭遇した後期型(拙宅の200はフードにローレットありの後期)はこのクローズアップとセットされた中古を見た覚えがありません。前期も大概別売りされていることが多いようですが。


S型の初期はニッコール25cmや35cmの時代なので、まだ200mmはカタログに有りませんね。ちなみにカタログデータは
18cmは最短撮影距離が1.5mで撮影倍率が2.40倍
25cmは最短撮影距離が2.3mで撮影倍率が3.33倍
35cmは最短撮影距離が4.0mで撮影倍率は4.67倍
なので、一般的な使用ではクローズアップレンズは不要です。
200mmでポートレートを撮る場合、この3.3mがクセモノです。


ご存知でしたらすみません。
Fisheye-NIKKOR 30mm F4で、新大バヨネットに接続。この本によると3本のみ試作されたとのこと。
ゆうれい様自作のゾディアックと撮り比べたい…ですがレアモノ過ぎますね。
本の内容はカンノンやアニターからDfまで、双眼鏡や顕微鏡もあり幅広いですが、ブロニカもDフルセット、新/旧大バヨネットの望遠NIKKOR、ガンストックなどがあります。
D用の捲上クランクは説明書でしか見たことがありませんでしたが、実物の存在が確認できました。


以前、カメラ雑誌に載っていた画像の様ですね。かなりゴロッとした外観が特徴的でした。
キャプションには画角が180°となっていますが、このフードとレンズ前面のRから考えると、180°は難しそうな感じもしますがどうなんでしょうね。
ヘリコイドの操出し量から考えると、トンデモナイ接写が可能でしょう。


逆光に強く、力強いかっちりとした写りです。
同条件でニコンやゼンザノンの50/2.8を持ち出していないのでわかりませんが、少し後ボケがざわつく以外は言うこと無しです。
フィルターがないとフードが締め付け部分が狭く、頻繁にフードが落ちてしまうので怖いけど、大径フィルターのよいものはなかなかありません。
フードも巨大なので、ついついこの写真もフードなし。でも逆光にかなり強くアングルを選ばずに撮影できます。
アクロスはトーンがよく出て現像しやすく、カーリングがすくない良いフィルム。
特徴がないと評する方が居られますが、偉大な中庸です。最も安価なフィルムでもあり、ディスコンは残念の一言です。
Bronica S, Nikkor 50/3.5, f11, 1/60, Acros


良く云われる”ゴーストに強い”も、現在のレンズと比較すれば敵いません。その辺り媒体の記事だけが独り歩きしている感じがします。
一度オーバーホールをしたら、見事に写りが変わったレンズでした。
ちゃんと遮光すれば十分な性能だと思いますが、やはりクラシカルな描写になり易い感じがします。私の個体は高濃度部分が若干浮き気味です。製造時期を考えれば立派なものですが。


日頃は最悪最低の逆光弱しレンズを使っていますので、それと較べたら遙かに優秀(笑
他に50/2.8を持っていると出番が回ってこないので、ブロニカSの修理受領後テストにはこのレンズ一本付けて行き、試写では積極的に逆光/透過光を試しました。
お陰でサギが近くに来てもこんなに小さくしか写らない...


ブロニカSでの撮影とは見落としました。失礼しました。
ブロニカSの修理を受けてくれるところが有るのですね。素晴らしい。
巻き上げノブと同軸の操出し機構は、ウエストレヴェルファインダーとの親和性が高く、操作感も秀逸です。
動体保存が難しい機種ですが、是非使い続けて下さい
50mmF3.5の構成は、いまだレトロフォーカスレンズの様式について選択の幅が少なかった頃の傑作レンズだと思います。
画面の隅々までしっかりとしていて破綻が無いし、影の部分にもちゃんと像が見えますね。加えてちゃんと空にも諧調が残っています。フィルム撮影らしい感じです。
ところで、これは白鷺ですか?


別のカメラで同じ鷺を写した画像を提示しようと思っていたら、現像しても該当する画像がありません。もしかしてキャップしたまま露光した?
この湿地帯には大きな青鷺と中型の白い中鷺、他に鴨類が飛来します。早朝運が良ければカワセミも来ます。
多分これ中鷺ですね。
余談ながら、途中の道で、道路の脇に三脚状のもので立った高さ5-60cmくらいの構造物が見え、うわっねずみ取りレーダーか!!と冷や汗をかきましたが、通り過ぎる時にゴイサギだとわかりました。田舎道だなあ...
> ブロニカSの修理を受けてくれるところが有るのですね。素晴らしい。
> 巻き上げノブと同軸の操出し機構は、ウエストレヴェルファインダーとの親和性が高く、操作感も秀逸です。
> 動体保存が難しい機種ですが、是非使い続けて下さい
ありがとうございます。
セットされたレンズが欲しくて2台目を手にしましたが、しばらくしたらスタックしてしまいました。最初の1台は好調維持しています。
ダメもとで近所に打診したら1ヶ月ほど掛かって再稼働させてくれました。かなり苦心されたとのこと。
復元というより使えればよいという修理で、文句は言えませんがシャッターダイヤルのクリックがなくなったり、巻き上げのかちっとした感触がダルになったり、変わった点はあります。
ただ今回撮影した範囲で露光には問題無く、私個人で使い続ける分には気にしないでおこうと思っています。
> 50mmF3.5の構成は、いまだレトロフォーカスレンズの様式について選択の幅が少なかった頃の傑作レンズだと思います。
ラッパというよりお皿で、50/2.8より直径が大きいので、efunon様はじめ皆様のご評価を聞くまでは購入対象ではありませんでした。
最近ようやく精神的余裕ができて初めて手にしてみると、カメラに付けると意外に嵩張らない印象です。
50/2.8より露出部の前後長が短いのが効いているようです。
> 画面の隅々までしっかりとしていて破綻が無いし、影の部分にもちゃん
> と像が見えますね。加えてちゃんと空にも諧調が残っています。
f11ですので、端まで解像してくれることを期待しました。よかったです。
Acrosは扱いやすいですね。


たまたまAmazonでニコンマウントにするアダプターを見つけまして、人柱的に買ってみました。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B01GP27RBG/ref=ppx_od_dt_b_detailpages00?ie=UTF8&psc=1
説明書や保証書の類は無く、箱の中にはビニールに包まれた本品があるだけです。下記は私自身が確認しただけで公式ではありませんからご注意下さい。
ブロニカ側は大バヨネットマウントなので、別途ヘリコイドリングが必要です。
前後共にほぼガタ無く取り付けられました。精度は良いようです。ほんの少しオーバーインフ?まぁアダプターですからオーバーに振るのは仕方ないですね。
絞りは連動しません。アダプター内のピン(バネで偏倚を許容するようになっている)により常時絞り込まれています。
絞り値の違いをレンズ内部で吸収するタイプは違和感無く操作できますが、絞り値により絞りピンの位置が変わるタイプは開放側に回す際にバネの抵抗で重くなります。
ヘリコイドリングは問題ありませんでしたが、新大バヨネットのZENZANON 300mm F4.5は途中で止まって取り付けられませんでした。絞りピンの稼働域の違いによるものかもしれません。
ラージバヨネットアダプターを持っていないので、旧大バヨネットレンズの使用の可否は不明です。
ヘリコイドは距離表示が上に来る代わりに絞り値は斜めにズレてしまいます。製作者にとっては絞り値より距離表示の方が重要なのでしょう。
下部には三脚座があります。切り込みがあるので、持っていないので断定できませんがアルカスイス互換のようです。
キヤノンEOSマウントもあるようです。
https://www.amazon.co.jp/Fotodiox-Pro-Lens-Mount-Adapter/dp/B01JJHED8O/ref=sr_1_38?s=photo&ie=UTF8&qid=1546607716&sr=1-38&keywords=bronica


おもしろい。精度もそこそこ出ているようでいいことです。
フォーマットが縮小されてしまうので個人的には残念ですが、まあRB67-マイクロフォーサーズさえ存在しますから、ニーズはあるんでしょう。
フジGFX用アダプタも出たりして。あ、ニコンF-GFXは既に出ていますから、今でも付けられますね...
逆にマウントアダプターが出た途端に値上がりして市場から消滅する銘柄があとをたちませんが、多分ブロニカはそんなことにはならないと楽観しています。


小型ベローズを一杯に伸長させると2.7m位までピントが来ますので、ちょうど良い感じです。
但し、真鍮鏡胴のバレルレンズを装着すると、かなりのトップヘビーになります。このレンズ位が重量的には限界だと思います。


1,D, S用,前板のアオリ機能あり。内バヨネットレンズ専用。純正レンズでは無限は出ない。
2,S2用「ベローズ2型」:前板のアオリ機能あり。内バヨネットレンズ専用。純正レンズで無限から等倍まで。
3,EC用「ベローズ2型」:2とほぼ同じだが幾つか変更点がある。無限は出ない。75mm標準レンズでは4.2mから等倍まで。
4,ECTL用「ベローズ2型」:3と同じだが、右手側シャッターレバーに加えて左手側に絞り込み測光用レバーが増設された。
5,コンパクトベローズ:アオリ機能はなく、75mm標準で60cmから等倍までをカバーする。2−4までは絞り込みレバーは常時スプリングで絞る方向にテンションが掛かっており、指でレバーを回して一時的に絞り開放にするようになっているが、5はレバーで開放にするとロックされ、ダブルレリーズまたはロック解除ボタンを押すとチャージされたスプリングで瞬時に絞られる実用的機構を持っている。
2と3または4の変化はよく認識されていないかたが多いと思われ、今回紹介する。
写真上の左はS2用”2”、右はECTL用”4”
正面から見ると前板下部中央のスイング軸が、”4”で5mmほど高くなっているのがわかる。EC,ECTLはS2よりボディ下面から光軸までの距離が長くなっているためだが、この分だけEC,ECTL用”3,4”にS2を装着した場合、S2用”2”よりライズされた状態になる。機構上フォールはできない。そのためラックピニオンを縮めていくと、ベローズが最後に歪んでしまい、前板とボディが接触するほど縮めることはできない。
逆の場合はどうだろうか。
”2”にECTLを装着すると、前板がフォールされた状態になる。この場合は前板を適量ライズすればEC・ECTLの光軸に合わせられるため、ベローズは歪まずに最後まで縮めることができる。上記のように、”3,4”はもっとも縮めても4.2mからしか焦点が合わないが、”2”ではEC,ECTLでも無限遠が出る。ただし、ベローズのオスマウント後部に内面反射防止のシェードがあり、EC系を作動させた時ミラーに干渉するか確認していない。敢えて人柱になるのに躊躇している。
写真下にベローズがボディと接する接触面を示す。
左”2”には、S2底部の円形突出に対応し、円形の窪みがある。その分固定ネジの突出が少なく、EC,ECTLにネジ込むとネジ一山くらいしか噛まない。
右”4”はボディ接触面はフラットで、EC/ECTLボディ位置決め穴のためのピンが前後に立っている。S2はこのピンに接触しない形状なので、普通に装着できる。上記のようにライズ状態になるのだが。”4”には”2”のようなマウント後のシェードはないので、S2ミラー干渉はしないと考えられる。


下ブロニカEC+”4”
S2はマウントフランジはボディ前面より内側にあり、ベローズとボディ間はほとんど隙間が見えないが、ECと”4”の組み合わせではベローズとボディの間にクロームのリングが観察される。
ただし、ECは元々メスマウント面が前方に1mmほど露出していて、それがフランジ面なので4.2mからしか合わないこととは関係がない。
”4”のオスマウント部分が、”2”より1mmほど後側に長いのが無限に合わない理由だろうと思われる。


大変有用な情報をありがとうございます。その昔、ブロニカのあれこれを紹介するホームページを作った頃(20年ほど前かも?)、安易にブロニカのアオリ付きベローズは無限遠が出ると書いていて、物によっては出ませんと指摘があって修正したことを思い出しました。微妙な違いといいますか、EC用であってもかなり薄くなってちゃんとチェックしないと(屋内でちょっと試す程度では)無限遠が出ないのはわかりませんので、こうやってきちんと写真付きでまとめていただけるととても有用かと思います。
それでは、なぜEC用では無限遠が出なくなったのか、ですが、ミラーの干渉だけであれば干渉する部品の形状を変えればいいだけのはずです。私の考えでは、EC用ではシャッターボタンの部分に少しクリアランスを設ける必要があったためではないかと思っています。といいますのは、因果関係はいまもってわからないのですが、昔、S2用のベローズをECにつけていて壊したのではないかと思っているためです。
私が持っていたS2用のベローズはECにつけて使うことが出来ましたが(台座部分の形状の違いについては少し工夫が必要ですが)、シャッターボタンが僅かに押されたようになっていて、そのためにEC内部のシャッター駆動ソレノイドが加熱・断線したのではないかと思っています。ECではシャッターボタンをわずかに押すとシャッター駆動ソレノイドにまず通電され(後幕が固定され)、さらにシャッターを押すと先幕が走ります。一定時間後に通電が解除されてシャッター後幕が走ります。初期型のECでは電池が消耗した場合にはシャッターが切れないという特徴(安全機構)がありますが、これは,この先駆的な通電によりシャッターロックを解除しているようです。ともあれ、シャッターを半押ししたままで保持すると想定以上の長時間、ソレノイドに通電があり、加熱・断線したのだと思います。この因果関係は私の推測ですが、実際にソレノイドが断線したのは事実です。
ともかくそのようなわけで、ECにS2用ベローズが装着できて動くからといって、付けないほうがいいというのが私の考えです。EC-TLにS2用のベローズが付いて使えれば露出計だけでなく自動露出も使え、つまりSL66E/SL66SEよりも便利で大変痛快なのですが・・装着される場合はミラーの干渉の他にシャッターが押された状態にならないか是非チェックしてみてください。


ずっと以前、シャッターボタンが半押しになる問題に関してお伺いしたことがありましたね。あった気がします。でも忘れていましたm(_ _)m
私も何故なのか今回鳥頭のため改めて考えて、ETCL用に露出計プレビューボタン用のレバーを増設したからか?それにしてはEC用のレリーズレバーだけの機種も無限が来ないことの説明が出来ない、と悩んでいました。
今回は電池を抜いて保管しているECを使いましたので(幸いだったかも)半押し通電についてスルーしていましたが、後日確認させて頂きます。
4.2mからの問題、日浦様ご指摘の通り、室内では全く認識できません。屋外の無限遠距離を見て初めて気付くものです。
しかもラックピニオンはヘリコイドにくらべて動きが大きいため、ほんの僅かの移動量の差です。
マット面ではほ「合っているんじゃないか?」と思える程度。スプリットイメージがなければ外れているという確証も得られません。
この程度なら少し絞り込むだけで深度に入ってしまうはずで、開放でもなければ”3,4”を無限遠から使っても実用上問題無いでしょう。
でもベローズ2型は1kgもあり、SL66のように常時付けっぱなしで持ち歩くのはちょっと...(笑
ECTLでAEが使えるのはアドバンテージですね。ただディスプレースメントで光軸が中心から外れたときに正しく測光されるのかは検証したことがありませんが。
次回はD,S用の「1型?」とダブルレリーズでセミ自動になるコンパクトベローズをレポートする予定です。


ブロニカはシステム初期から接写装置として小マウント内部のスクリューに装着する中間リングセットとともに、本格的なベローズを用意していた。
D・S型用ベローズ”1”は、クラシックな暗箱を思い出させるような前後2段伸ばし構造で、最短7cmから最長21cmまで延長ができる。
”1”はベローズとしてはオーソドックスな、レンズマウントだけでボディと接続する。その後のモデルと互換性がない形状のD・Sの外マウントで、180mm、250mm、350mm望遠とも共通であり、S2以降の機種に接続するマウントアダプターが供給されたが探すのは難しいかもしれない。(250/4にくっついているものを偶に見掛ける)
標準75mm装着時、ベローズをもっとも縮めて撮影距離はフィルム面から31.5cm、レンズ先端から13cmで倍率1:1(横幅6cmが画面一杯に)から、最大に伸ばしてフィルム面から焦点面まで40.5cm、レンズ先端から7cmにおいて倍率3:1(同2cmが一杯に写る)であり、その後のモデルが最大倍率1:1までに留めてあるのと比較し、本格的すぎる機能である。
S2以後の機種のようにヘリコイドユニットを分離する構造ではないため、どうしてもフランジバックが大きくなってしまう結果、最小倍率が既に1:1もあるが、D・S型ではそれ以下の倍率は中間リングセットが分担することになる。
しかし、それでも最小1:1〜最大3:1というのはあまりにもマニアックであり、販売数は少なかったと想像される。
写真:ブロニカS、ベローズ”1”、ニッコール75mm


正面から見て、レンズマウント上部に絞り開放レバーがあり、常に絞る方向にテンションが掛かっていて、それに逆らって開放にし、手を離すと絞られる。
中心下部にスイング軸のスクリューノブがある。ライズ、テイルトを固定する左右の大径ネジは、左手側が逆ネジになっていて、左右の前後回転方向が一致させてある。正直操作感に物凄く気を遣っているのがわかるが、正ネジに慣れた手には余計なお世話といえなくもない。
D・Sの右手ノブによる焦点調節は、一応動くが意味はなく、焦点はベローズ側で合わせる。
二段伸ばしレールの、後部2本はロックレバーを緩めるとフリーになり、大まかな倍率を決める。前部1本はラックピニオンで繰り出される。
写真:ブロニカS、ベローズ”1”ライズ+スイング、ニッコール75mm、


”1”同様にボディにはレンズマウントのみで接続され、細身の2本レールを用い、アオリと無限遠を諦め75mmレンズで60cmから等倍までと機能を絞って重量450gと劇的に軽量化され、”5”はアウトドアでもっとも使用頻度が高い。
しかし機能を削るだけではなく、ダブルレリーズを併用するとセミ自動絞りになり、開放絞りで焦点合わせをし、そのままレリーズすればスプリングで即座に絞り込まれ、昆虫などの動体にも対応出来るほどで使い勝手は完全自動絞りのヘリコイドに迫るものになる。
残念なことにダブルレリーズは特殊な形状で、シャッターボタン用(写真左)は一般的なテーパーネジだが、自動絞りファイア用は写真右のように細長くピッチが細かいストレートネジであり、純正以外では代替えできない。
レリーズを使わなくても、ネジ穴の隣に手動リリースボタンがついているので、それを押した後速やかにシャッターレリーズすれば、手持ちで2型よりも安定して速く絞り込むことができる。私は屋外で手持ちするときは、ダブルレリーズを使わずにそのようにして撮影することが多い。
”5”はS2にも使えるが、ETCLの瞬間絞り込みAEとの相性が良く、非常に便利だと思う。
写真:ブロニカEC、ベローズ”5”、ブロニカダブルレリーズ、ニッコール75mm、右にレリーズ先端を示す


初代のSがかなりくたびれてきましたので、良いモノが有ればと思っていたところに手頃な”不調S"が有りました。
S型なので現状販売です。
テストフィルムと替えマガジンを持って行き、チェックさせてもらいました。
案の定、不調の原因はマガジンに有る様で、フィルムストップが効きません。この程度なら何とかなるだろうと思い、持ち帰りました。
(ちなみに、S型のマガジン用ダークスライドは、マガジンの小さなポッチを押せば簡単にロックが外れて抜く事が可能です。このスライドの入手が難しくて失くしたら大変です。私の持っているモノもれんずまにあ様のおかげで入手できました。多謝々)
初期のマガジンには有名なフィルム緊張機構が入っていますので、その魅力に降参で持ち帰りました。
件のマガジンはそのままイストさんへ入院です。




S2 を半年ほど使用していたのですが、先日レンズを取り付ける際に違和感があったので押し込まずに外してみると、一部部品が脱落しているのを発見しました。
自動絞りに関する部品だろうということは分かるのですが、元々がどう取り付けてあったのかが分かりません。
ご存じの方がいらっしゃいましたら教えていただけませんか?
正常時はこういうふうになっているという情報でもありがたいです。
部品の写真:https://twitter.com/kakkun61/status/1180332816522809345
自動絞りが機能していない様子:https://twitter.com/kakkun61/status/1180337234114830338


いくつかヘリコイドを見てみましたら、同じ構造のものがありました(もうちょっと凝った部品がついたタイプもありました)。取り急ぎ twitter のほうに返信で写真とムービーを載せています。この板状のパーツを引っかかる場所に差し込み直して見られてはどうでしょうか。


2種類の絞り連動機構のムービーを以下に載せました。
https://shiura.com/camera/mednikkor/bronica/link.mov
さっそくのお返事ありがとうございます。
しかし、リプライのカウントが増えていますが、ツイートを見ることができません。もしかして鍵アカウントだったりしますか?


動画が分かりやすかったです。
それを再現するように部品を入れ込んだところ無事回復しました。
本当に助かりました。感謝します。


初期のモデルで、ブロニカSの外マウントに対応する。S2以後とは異なるマウント。
レンズヘッド300mmf5,400mmf6.3,500mmf7をスクリューマウントで交換する。
ボディとの自動絞り連動はなく、普通絞りレンズ。
繰り出し量は3.7cm。
最短は300mmでは5m弱、400mmは5.5m、500mmは9m弱(目盛より少し回る)
純正望遠より小型軽量。そのかわり最短が遠くなってしまった。
コムラーは他に規格があり、上記焦点距離でもこのユニットに合わないものがある。


300は白、400はオレンジ、500は緑で色分けされておりわかりやすい。
回転可能な三脚座が標準装備されている。
取付位置が幅広なヘリコイドより先寄りなので、繰り出しに応じて重心がボディ側に寄る。
レンズユニットが巨大なら、ボディを動かす方が安定するはずだが、レンズが軽量なので、この位置で固定するのは使いやすいとは言い難い。
またこの個体だけかもしれないがボディとバヨネットマウントの接続にガタがあり問題と思う。


この様なヘリコイドがユニットが有るのですね。初めて拝見しました。
ブロニカSのボディー側マウントは何か心もとない構造だなと思っていました。
往年の35pなども何となくピシッ!とは付かない感じで、個体差なのかなとも思っていました。


400mmf6.3用なのに、絞り値表示が8から始まるのは? と思っていましたが、IIも同じなのですね。
普通に考えると、DX, S用がIII型なのに、S2, EC用がIIなのは不思議なことです。
マウントのガタは、純正の250mmや350mmではそれほど大きくないため、コムラーの製作精度の問題なのか、経年変化なのかよくわかりません。
でも、S2, ECの大バヨネットのほうが、接触面が大きくガタが少なくなるだろうと思います。
DX, Sの外マウントは、ニコンS,コンタックスRFの外バヨネットを拡大したような構造です。
DX, S用外マウントレンズはS2, ECにアダプターで接続できますが、DX, Sに装着出来る望遠は、珍しい純正の他にはこのコムラーユニマウントしか選択肢がありません。


ブロニカDは持っておりませんのでブロニカSに装着してみました。
本文の記事にも記載されていますが、S型はボディー側にダイレクト接点が無いのでアダプターの
ターミナルは使えません。この点、用途が限られそうです。
それと意外に持ち重りのするアクセサリーでした。


Carl Zeiss Jena ZENZANON MCの表記が主流で、少なくとも私はBiometarの表記は見たことがありません。あるという話は聞きますが、グーグルの画像検索にも今は出ていないようです。
おそらくこれは珍しいと思います。「クラシックカメラニュース」主幹の粟野様が亡くなって一部が市場に出たコレクションECに付属していました。
東独イエナツァイスは、西側にビオメターを輸出する際 Jena Bmの表記をした時代があり、その規則にならっているのでしょう。
外観は初期型なので、もしかすると試作か先行生産型?


珍しいレンズの入手おめでとうございます。
東独ZEISSのゼンザノンレンズは人気のため入手が難しいと聞いています。
ホントにビオメタそのままなのか、モディファイしているのか、
また、ハッセルやローライのプラナーとはどう違うのか興味が有ります。


#886で既に投稿したレンズでした.今更に失礼しました.
さてDDRビオメターですが,ペンタコンシックス用と直接比較したことがありませんのでわかりませんが、モディファイがあるのかないのか興味深いところです.
ブロニカ用ですが,外観が違う前期後期と,上でお見せした刻印違いをテストして概ね同じ描写傾向でありながら,前期型MCが最もシャープでした.
これが個体差なのか,修理含め経年変化なのかはわかりません.開けた痕跡は,良好な前期モデルのほうにあるのです.
P6用もバージョンによって収差補正に差があると指摘したサイトがありまして,奥が深いなと思います.
左前期型 右後期型


といっても前群は並み品なのですが後群がカビカビでした。おかげ様で清掃ができましたので安堵しています。
さて後群の清掃ですが、レンズを後ろ側から見ると二重の押え環が見えると思います。この押え環の内側を緩めるとレンズが外せます。
とても薄い押え環なので、もし外す場合には十分ご注意ください。


おそらくフォーカルブロニカ でもっとも高性能高画質なレンズではないでしょうか。


コメントありがとうございます。
スタイルの良いレンズですね。最近マミヤCの105mmF3.5 DS も入手できましたので、撮り比べでもしてみようと思っています。
最近は価格が上がってしまい、おいそれとは買えなくなってしまいました。


なかなか気に入ったモノと出会えませんでしたがやっと見つけました。レンズ単体では見つかりませんね。
ブロニカの標準域では群を抜いて高価だったからでしょうか。珍しいレンズ構成なので気になっていました。


ローライTLRのプラナーみたいな1枚目張り合わせの,普通じゃない構成です。
HCはPCと比べて明らかに周辺画質が改善されていると思いました。
中心も、PCのほうがシャープという話も聞きますが、個体差かもしれませんが
拙宅のHCは中心部もPCに勝とも劣らないと思いました。
常用して信頼できる高性能レンズです。


コメントありがとうございます。
何故か、画像を修正しても反映されていない様なので、再掲載いたします。
見た目はやはり変わりますね。画像はブロニカSなのですが、バランス的にはEC系の方が良い感じがします。


古いカメラ・レンズ白書くらいにしかデータらしいモノが見つかりません。
ブロニカ用の50mmは需要が多かった様で、比較的入手のし易いレンズなので、ご覧になった方も多いと思います。
比較的良心的な価格で購入可能です。
他の50mmと比較すると、開放では柔らかく又背景も回りやすいのですが、それも味の一つです。


Nikkor-Q400mmf4.5
Nikkor-P600mmf5.6
Niikkor-P800mmf8
Nikkor-P1200mmf11
のレンズヘッドをねじ込んで使用するヘリコイド。
回転可能な三脚座つき。
その後、マルチコートされCマークがついたヘッドが供給された。
600,800,1200はEDレンズが導入されたモデルがあるが、ブロニカ のカタログにはラインナップされていない。ただしブロニカ 用ユニットにEDモデルは装着は可能。
写真はECTL+Nikkor-P800/8


ニッコール200mmf4+ヘリコイドと同等以下の重量です。
最短4m,新聞見開きがちょうど左右いっぱいに写ります。
もう少し寄りたい時は、大バヨネットのため中間リングやベローズは使えませんので、
クローズアップレンズしかないわけですが、ちょうどニッコール200mm用の焦点距離が4mで、
測ったように300mmf5.6の最短と、10cmも違いません。
度が非常に弱いので、球面収差や歪曲など悪影響は最小限度でたいへんシャープな像を結びます。
一般に普及している焦点距離は最遠で1mからで、それでは4mとのギャップが大きすぎ、拡大率をよほど高く希望しない限り使いづらいでしょう。
入手しにくいですが望遠用のクローズアップ、2mのものも存在します。


クローズアップレンズは、ミラーレスカメラのカバーガラスの影響を補正するためにいろいろ試したことがあって、
http://monoblogue.nikomat.org/article/167401705.html
http://monoblogue.nikomat.org/article/167888343.html
その時に度が弱いのを探していくつか買いました。その時のリサーチでは、最も弱いものはケンコーの No.05 でした(f = 2000mm)。
で、6年ほど前は普通に変えたのですが、今見ると amazon
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B001CNC1QA
では取扱なしになっており、他でも見つからないようで、どうもディスコンになっているっぽいですね。残念・・
枠無しなので使いにくいですけど、単なる平凸レンズであれば光学部品メーカに取り扱いがあるようです。シグマ光機ならカタログ上では直径50mmで焦点距離4000, 5000mm などあります。


ミラーレスにビオゴン21/4.5+ニコンクローズアップの記事、ハイブロウすぎて瞠目でした。
確かにビオゴン21/4.5や、GR21/3.5の周辺は、a7Rで大変劣化するので大変有用なレポートでした。
ただZM21/2.8は対称型といいながら、ミラーレスで周辺が劇的によくなっており、最近のレンズは多少考えて設計されているなあと感心しています。
さてケンコーの72mmクローズアップ0.5、私も真っ先に思い浮かびましたが、ご指摘の通りアマゾンやヨドバシでは購入できなくなっていて、やはりディスコンでしょうか。
最近のレンズは最短が短くなっており、もはや役目を終えたのかも。
タムロン28-200用の焦点距離2mクローズアップが手元にあり、1つは専用バヨネットですがもう一個は72mmです。もしかしてケンコーのOEMなのかなと思いました。
バヨネットやマウントされていない凸レンズは、光軸を合わせることが難しそうで、躊躇しています。
ニッコール300mmは、偶々海外通販で出てきたので手を出しましたが、国内では手が出なかったでしょう。
面白いことにブロニカ200用クローズアップをつけると、300/5.6無限遠位置で、レンズ単体の最短4mとほぼ同じ立ち位置で焦点が来るのですが、像倍率がちょっと小さくなります。
凸レンズを付加すれば焦点距離が短縮するため、考えたら当たり前のことですが、画角的に同等ではないのです。


35mm用は、85-210mmズーム用に焦点距離不明(たぶん3.5-4m)φ58mmクローズアップレンズがありました。汎用としてφ49mmにはS40,T80, T160があります。よく見かけるのはNo1というもので、上記の焦点距離体系ではなく、標準レンズに中間リングNo1をつけたときと同じ程度の拡大率から名付けられたといいます。
脱線しました。
ブロニカに使うにはφ67mmが望ましいところ、丁度ペンタックス6x7時代のSMCクローズアップレンズS82, T132, T226という2枚構成の重厚な製品があります。
画質的にも期待できそうですね。
ブロニカ ニッコールPC300mmf5.6に装着した時の撮影範囲
ブロニカニッコール200mm用 焦点距離4m,無限撮影範囲60cm,最短範囲24cm
SMCペンタックスT226 焦点距離226cm、無限撮影範囲38cm、最短範囲21cm
SMCペンタックスT132 焦点距離132cm、無限撮影範囲22cm、最短範囲13cm
S80は標準用なので敢えてテストしませんでした。
以上の3枚があればベストですが、最低4mと132で、ほぼ倍率の切れ目なしに撮影可能になります。
また、ケンコークローズアップ0.5は焦点距離2mなので、ニッコール200用と組めばこれも切れ目なしに20cmの被写体まで撮影可能になるでしょう。


ブロニカDX、またはS時代に供給された外マウントに装着する望遠レンズ。
S2以後の大マウントとは異なり、直接の互換性はないが、S2以後に接続する「ラージバヨネットアダプター」が存在する。
Nikkor-H 18cmf2.5 2080g 最短1.5m フィルター82mm
Nikkor-Q 25cmf4.0 1200g 最短2.3m フィルター67mm(フードに82mmステップアップ)
Nikkor-T 35cmf4.5 2050g 最短4m フィルター82mm
さらにNikkor-T 50cmf5があるが私は持っていない。
これらのレンズはすでに1951年(25cm)1953年(18cm)1959年(35cm)にニコンレンジファインダーカメラ用ミラーボックスに使用する望遠レンズとして発売されており、ブロニカに接続するアダプターも存在した。1959年に18cmと25cmがブロニカ用ダイレクトマウントに手直しされて供給された。1960年頃のブロニカ(DX)の広告ではこの2本のみ紹介され35cmの記載はない(ニコンカメラの小ネタ様「ブロニカ用大口径望遠レンズ」の項参照)。1961年に発売されたブロニカSのカタログには35cmと50cmが掲載されていて、これらはRF用とそれほど時間差なく登場したようだ。
画像:ブロニカS,Nikkor-H 18cm


すべてプリセット絞りだが、35cmだけは鏡胴にレリーズソケットがありスプリングで絞りリングが瞬時に絞り込まれるセミオートに近い機構で意外に速射性が高い。
18cmはガウス型構成4群6枚でガラスが重く、長大な35cmとほぼ同じ重量、もちろんボディより重い。ツァイスのオリンピアゾナー18cmf2.8を上回る明るいレンズ。ガウス型のシャープさと柔らかさを併せ持つ美しい描写が期待できる。RF用にはみられないバヨネットマウントつきの三脚座を備えている。また金属フードの長さはRF用より短いものが供給された。
25cmは18cmよりずいぶん小ぶりで軽く、三脚座はないがボディとのバランスがよく手持ち撮影も十分こなせる。エルノスター型3群4枚で大変シャープ。金属フードは深くnikon RF用と同じに見える。
画像:左25cmf4、右18cmf2.5 25cmはずいぶん小さい。ヘリコイドリングにある銀色の棒は起立させてフォーカシングレバーになる


ラージバヨネットアダプターでEC-TLに装着。瞬間絞り込み測光とスプリング絞りのコンビネーションで自動露光が快適。


外爪マウントレンズはプリセットなのでボディとの連動機構はなく、単純にとりつけるだけ。
大変高精度で、ガタなく装着できる。
後部にフレアカッターが装備されている。


ブロニカニッコールの初期もチックマーク付きがあり、たまたま持っているレンズの中で揃ったので提示します。
DX時代は多分そうだったでしょうが、S発売後もチックマーク付きが組まれたかは分かりませんが、結構見かけるのでだいぶ後になってもあったのではないでしょうか。
75,50,135チックマーク付き。前に紹介した180,250,350もチックマークとは言い難いほど長いラインが引かれていますね。


前期はS2発売後付近から、後期はECTLの頃には入れ替わっていたと思われます。
ゼンザブロニカ用中望遠は、DX時代からのニッコール135mmf3.5と交代する形になりました。
前期(4群6枚)の製造はノリタ光学らしいといわれていますが、ノリタ66の交換レンズとは違うスペックです。
後期(5群6枚)は製造元がはっきりとしていません。東京光学も候補に上がっていますがどうでしょうか。また後期はETR用ゼンザノンMCに受け継がれた可能性があります。
性能はどちらも優秀です。解像力は甲乙つけがたい。前期の方が開放でやや柔らかく、後期の方がコントラストが高い印象です。後期は若干小型化で無理をしたか若干周辺色収差が多い気もしますが、実用的には大きな差はないと思います。
135mmから交代した件ですが、確かに望遠効果としては150のほうが高く、またライバルのハッセルブラッドが1000F時代の135mmから500Cは150mmになったことも交代の一因かもしれません。
ただし、ヘリコイド共用レンズですから、望遠系は最短撮影距離が遠くなるのは仕方がなく、150よりも135のほうが寄れて倍率も高くなります。
近接はポートレートのバストアップまでで十分ならば、2m前後の150でいい(3.3mの200mmよりずっと実用的)わけですが、もう少し寄りたい場合は135のほうが有利な場合もあります。
ハッセルブラッドのゾナーC150/4の最短撮影距離は1.4mで、寄りの点では少し不利ですが,開放f値は若干ゼンザノンのほうが明るいので、同じ倍率のボケは同等か若干有利でしょう。
左前期型、中央後期型、右参考までニッコールQ135mmf3.5(3群4枚)単純なテッサー型長焦点のニッコールのほうがエルノスターゼンザノンより長い。


発売された80mmf2.4と意匠は似ています。
何らかの理由で、このf2.0をスペックダウンしてf2.4にしたのではないかと想像を逞しくしています。
まだAi画像加工でフェイクが気軽に作れる時代ではないと思いますので、実在する可能性は高いのでは。
口径は、ニコンのメタルキャップが写っているので、50/3.5と同じφ82か、50/2.8と同じ77のように見えます。
以前の想像では、ノリタが80/2.0をブロニカにも適合させようとしたが、マウント径の問題で不可能だったから、2.4に縮小したのではないかと思っていましたが、この画像を見るとそう単純ではなく、一旦ブロニカ小バヨネットに合わせたf2.0モデルが試作され、そうするとこの前玉径になってしまったということかと。
これで発売しても受け入れられたと思いますが...
あるいはレンズシャッター105mmのように、大バヨネット専用として、もっと制約がない大口径設計をしてもよかったのでは。
実用という点では、現行ラインで大きな不満はなく、あまりに焦点深度が浅いとフィルム面の問題もありますので、よい評価が受けられたかは疑問ではありますが、残念です。


1970年カメラ総合カタログ
”理想の画面サイズ6×7判”専門メーカーが開発したカラー時代のプロのカメラ、機動性は抜群、小型カメラなみに使いこなせ大型カメラを意識させません。世界に類を得ない新しいプロサイズ、プロフェッショナルむきの超高級大型一眼レフシステムです。
と云う鏡文で始まるアサヒペンタックス6×7は1969年に4本のレンズと共に発表されました。
1970年のカタログにはMAMIYA RB67の発表も有りますので、ほぼ同年(RBの方が数ヶ月遅い)に6×7機が揃った事になります。
主なスペックは
・画面サイズ:55mm×70mm(公称値)
・シャッター:電子制御フォーカルプレン X.B.1〜1/1000
・ファインダー:各種交換可能
ペンタプリズム式アイレヴェル(視野率 90% 像倍率 1.0(105mm) 視度 2D
固定ピントフード、折りたたみピントフード
・巻き上げ:レバー式セルフコッキング 100度1作動巻き上げ 予備角10度
・レンズ交換:専用ダブルバヨネット式
内爪 35〜300ミリ
外爪 400〜1000mm
・大きさ: 84×149×91mm
177×152×91mm(TTLペンタプリズム)
・重量:2380g(105mm) ボディーのみ1290g
交換レンズ(1969年) スーパータクマー
・ 75mm F4.5
・105mm F2.4
・150mm F2.8
・200mm F4.0
(1971年当時)
・35mm F4.5 (フィッシュアイタクマー6×7)
・55mm F3.5 (スーパータクマー)
・75mm F4.5 (スーパータクマー)
・300mm F4.0 (スーパータクマー)
・400mm F1.0 (タクマー)
・600mm F4.0 (タクマー)
・800mm F4.0 (タクマー)
これが1977年の総合カタログにはアサヒペンタックス6×7 ミラーアップ付きとなりますので、ミラーアップ機構が備わったタイプは1976年頃の発表になると思います。
その後、1989年に”PENTAX 67” となり。ロゴの変更等が入ります。
そうして、1998年にAEを選択可能な”PENTAX 67 U”になりました。
PENTAX 67 U
長期にわたって製造された67ですが、電装系がアナログからデジタル制御に代わり、ユーザーの長年の想いが実って、絞り優先AEが搭載されました。
レンズはもちろん初代から共用で、ユーザーに過度な出費をさせない様に配慮されています。
・自動露出:TTL開放6分割測光方式
測光範囲 EV2〜21 (105mm F2.4 ISO100) 露出補正範囲±3EV(1/3段毎)
1/1000〜30秒
スピードライト TTL自動露出
(AF360FGZ使用により、ハイスピード、先幕、後幕シンクロ、光量比制御可)
・シャッター:電子制御布幕シャッター
マニュアル制御 1/1000〜4秒 B(パワーセーブ)、X(1/30)
セルフタイマー内蔵
・ファインダー:視野率90% 像倍率0.75倍(105mm F2.4) +2D
視度調整機構(-5D〜+3D)
ファインダー内表示 絞り値、スピードライト情報、露出補正バーグラフ、マニュアル時O/U表示
メモリーロック、フレームカウンター、測光方式表示
・巻き上げ:巻き上げ角190度 予備角7度
・大きさ:185.5×151×106ミリ
・重量:2380g(105mm) ボディーのみ1290g
様々なアクセサリーも用意され、水中から天文(無電源用改造部品もサードパーティー品が有りました。)まで世界中で広く愛されたカメラとなりました。
(レンズは持っています。)
よろしくお願いいたします。


アダプターには距離目盛があり最短2.5m、単なるヘリコイドで自動絞りはない。
イマゴンは戦前1931年からある古典的な1群2枚構成の球面収差を利用した軟焦点レンズである。
余談だが戦前は色収差を利用した軟焦点レンズもあったが、戦後カラー写真が主流になると消えていった。イマゴンが生き残ったのは色消しされた球面収差ソフトだからである。
120mmから360mm(昔はもっと長いのもあるかも)まで各種焦点距離があり、ペンタックス6x7用は200mmを採用している。
何故200なのか、当時は望遠過ぎるのではと思っていた。
120mmを6x6に装着したものを写して理解できた。周辺が乱れすぎるのだ。6x7なら200の画角が適当だろう。
ローデンシュトック側も、別個ペンタックス6x7用の鏡胴を供給していたことを先日カタログで初めて知った。その形状は旭光学のイマゴンアダプターとは似ても似つかない。200mmはその他、ペンタコンシックス、マミヤM645、ハッセルブラッド2000FC、フォーカスプレーンブロニカ、ローライSL66、マミヤRB67用の鏡胴がローデンシュトックから供給された。ハッセル500系には正式サポートはないが、コンパーシャッター組み込みで使用可能であった。
ローデンのヘリコイドはストロークが長く、最短1.1mで1:4.3まで寄れるらしい。
イマゴンは虹彩絞りを使用しないためfナンバーが使えない。光量とソフト量をコントロールするためレンコン状に多数の穴があいたグリッドを使用する。セットにはグリッド3枚(H5.8-7.7, H7.7-9.5, H9.5-11.5)または2枚(前者2種)とNDx4フィルター、フードが含まれる。
グリッドは中央の大きい穴とそれを取り囲む多数の小さな穴があり、内筒が回転し、周囲の小穴をふさいで中央の穴だけにすることができる。全開したときのH値が5.8なら、中央だけにした時はH7.7になる。
球面収差はレンズ周辺ほど大きい設計なので、絞ればレンズ中央だけを使うため収差は小さく、したがってソフト度合いは小さくシャープになる。
周囲の小穴が開いているほどソフト度合いが強くなる。
同じ明るさH7.7でも、中央だけ開いたH5.8-7.7のH7.7よりも、H7.7-9.5のH7.7のほうがソフト度合いが大きくなる。
ソフト量は、穴を閉じる度合いで細かく調整できるはずだが、肉眼でそれほど繊細な調整は難しいので、全開か全閉でしか私は使いこなせない。
グリッドを外してしまうと、f3.5くらいの明るさになり、球面収差が極端に多いふわふわの像になる。
多孔グリッドを使用するレンズに共通して、点光源が非常に煩雑なボケ方をする。また後ボケは極めて汚い。
また、ソフトフォーカスレンズは球面収差が多いため、みかけの被写界深度が大変深く、アウトフォーカスはぼけにくい。
これは背景紙を使用する室内スタジオポートレートまたは商品撮影を想定したレンズであって、屋外の複雑な背景をぼかすことはおそらく考えていない(または諦めた)と思われる。
私は屋外では中心の穴しか使わないか、グリッドを外して使う。
のちにローデンシュトック写真用光学製品の代理店は、駒村商会にかわり、そのためかはわからないがペンタックス67のカタログからイマゴン200mmは落ちた。そのかわりに、SMCペンタックスソフト120mmf3.5が登場する。
画像:ペンタックス67II、イマゴン200mmグリッド外し、フジプロ400


その際に新たに67用自動絞りのSMCペンタックス67ソフト120mmf3.5がラインアップされた。
イマゴン200mmより画角が広く、明るく、グリッドではなく絞りで露光量とソフト量をコントロールするため、扱いやすく応用範囲が広くなった。
このレンズの構成はイマゴン同様1群2枚だが、元々の成り立ちは、ペンタックスデンタルマクロ100mmf4用のクローズアップアタッチメントをヘリコイドに組み込んで、秋山正太郎氏に提供された流用ソフトレンズが好評だったため1986年に製品化した、SMCペンタックスソフト85mmf2.2が原型である。
絞り開放からf8までソフト度合いを示す指標があり、f8以降は普通にシャープに写る、とされているが、完全にフレアがなくなるわけではなく細部に隠し味のようなフレアが残る。
ただし単純な構成のためか、ソフト効果が出る絞りでは周辺画質が良好とは言えず、テレコンバーターで中心画角を使っていたかたも多いと聞く。
秋山正太郎氏も、85mmはx1.4テレコンバーターで周辺をカットしていたそうだ。
個人的な感想としては、f3.5〜f8は普通絞り、f8〜22は自動絞りとペンタックスFAソフト85やFA28ソフトと同様の操作性で便利、描写は綺麗ですが開放の周辺画質と口径食に気をつけるべきかと思いました。
Pentax67II, SMCsoft120/3.5 f3.5,AE,pro400
破壊的なイマゴングリッド外しと較べていくぶん温和しい描写ですね。


発売年は定かではないが、1988年頃に中判ペンタックス67とマミヤM645マウントで、VK105Rが登場した。105mmf4と、6x7判では標準画角である。
VK70Rはまさにベス単の復刻であり、開放では周辺の点光源ボケが放射状に尾を引き、周辺のボケ方が中央と異なる描写もそのままであり、使いこなす楽しみもあるが癖がある。また中望遠画角は狭すぎるという評価があり、VK50Rは単に広角化されただけではなく、点光源ボケは見事に均質に揃っており、周辺まで均一なソフト描写で非常に洗練された軟焦点レンズに仕上がっている。VK105Rはその流れをくみ、開放から大変端正な描写をする。
1群2枚+前面保護ガラス1枚、最短1m、鏡胴には距離指標無し。絞りによるソフト量調節。
イマゴン200、ペンタックスソフト120と較べてVK105Rは開放のソフトさはかなり押さえられていますが、広画角で使いやすく、同じ絞り値で前2者と比較して癖がなく、私は中判ソフトのなかでVK105Rをもっとも気に入っています。
VK50Rも素晴らしい描写ですが、焦点距離が短いためフォーカスの中心がわかりづらく、距離指標もないため撮影には少し苦労します。VK105Rは焦点距離が長いためかフォーカスの芯が視認しやすく、ペンタックス67の合わせやすい焦点板と相まって快適な撮影ができます。
Pentax 67II, Kiyohara VK105R 105mmf4 開放 AE, Pro400


大変貴重な画像をありがとうございます。
キヨハラの105mmは70mmを持っているので、気にはなっていたのですが、無くなってしまいました。
ペンタックスの85mmF2.2はなにもここまでフレアーを出さなくてもと思って使っていましたが、ちょっと私には使い辛かった印象です。
なぜ、国産ソフトフォーカスレンズのフレア成分はあんなに大きくしてしまうのか?そうじゃないと売れないのかなと思います。古いアサカメの別冊に載っていた”朦朧写真”を思い出します。
個人的にはコマエクの開放付近の様な微かな滲みが欲しいのですが、以外に僅かな滲み量を制御するのが難しいです。
最近、120mmを入手(申し訳ない価格で)したのですが、いつかボディーが生えてくるだろうと思っているのですが、ボディーが無いのに、広角〜中望遠まで揃ってしまいそうです。
ペンタックス67には古くから有る135mmのマクロと比較的近年の100mmマクロレンズ(そうは謳っていないのか?)が有って、目下気になっている最中です。


>ペンタックスの85mmF2.2はなにもここまでフレアーを出さなくてもと思って
基本的にはクローズアップアタッチメントですので...
偶々デンタルマクロセットを持っていましたので、秋山氏に届けられたというものを再現してみましたが、絞りがないので思い切り柔らかく、これで作画できる自信ないわと、早々にばらしてアタッチメントに戻しました。
< なぜ、国産ソフトフォーカスレンズのフレア成分はあんなに大きくしてしまうのか?そうじゃないと売れないのかなと思います。古いアサカメの別冊に載っていた”朦朧写真”を思い出します。
面白い傾向ですね。
想定ユーザーが日本ではアマチュアだからでしょうか。イマゴンの説明書を見ると欧米ではプロ向けという印象で、後ボケ問題もプロの撮影条件なら問題ないでしょう。ただプロ向けでは多数売ることはできませんね。そのかわり100年近く息が長い、日本とは真反対の思想ですね...
> 個人的にはコマエクの開放付近の様な微かな滲みが欲しいのですが、以外に僅かな滲み量を制御するのが難しいです。
大判テッサー型、ダゴール型は皆開放付近ではハロがあり滲みますが、微妙な好みもあると思います。
学生時代後輩のカップルをニコンFEにケンコーソフトンで撮影し、ファインダーで丁度良いと思って6つ切りに伸ばすととんでもなくフレアがのった画像になり驚いたことがあります。
普段から使い込んでいないから、小さな画面ではソフトは過小に見えるということがわかっていませんでした。
大判であっても、ファインダースクリーンで思うままにソフト量をコントロールするのは相当年期と洞察力、ライティングのセンスが要るのを実感します。
> 最近、120mmを入手(申し訳ない価格で)したのですが、いつかボディーが生えてくるだろうと思っているのですが、ボディーが無いのに、広角〜中望遠まで揃ってしまいそうです。
あはは!!
哀れな価格で出ているとついつい身請けしてしまいますよね。
最近はボディ買う予定がないのに後先考えずにやってしまう重症者に。ご同様です...
ヘビーユーザーの方は皆さん一家言お持ちのはずで私が出しゃばるのは僭越ですが...
広角の白眉はやはり75/2.8ALです。FA35/2ALも素晴らしいですが、完全にあれの拡大判、開放から画質は別格です。
35/4.5魚眼、40/4も優れた結果が得られました。
55/4は外観色々バージョンがありますが、描写どうなんでしょう。
ペンタ67では、RBやGSにはない豊富なズームを使ってみたくて、真っ先に55-100を確保しました。短焦点以上とは言えませんが、まずまずかと思います。
> ペンタックス67には古くから有る135mmのマクロと比較的近年の100mmマクロレンズ(そうは謳っていないのか?)が有って、目下気になっている最中です。
135はタクマーしか見ていませんが、無限遠は開放では150,165と較べ甘く、近接では優秀、まあ当たり前ですが。4x5のプラナー135で近接するより明らかにタクマーのほうがシャープです。
135単体は1/4倍まで、6x7ですから撮影範囲が広くたいした拡大になりません。チューブ併用が必要です。P67のチューブは比較的軽いのでさほど重量負担にはなりませんが。
100のシャープネスは1段上に感じます。遠距離も猛烈に良いです。専用クローズアップアタッチメントで等倍という仕様は当時の流行ですね。1/2倍は単体最近接のほうがアタッチメントつき最遠距離より良好です。これも当たり前ですね。
このアタッチメントはφ49mmで、ステップダウンを介して他社マクロにも便利に使えます。試しにSQ110mmf4.5や、アポジンマー90に嵌めてみました。究極性能テストはしていませんが、悪くないと思いました。
pentax67II, macro100/4, closeup attachment, Benbo Treckerでの接写


ソフトレンズの利きすぎは、ファインダーでの見え方と実際が異なる部分も遠因ではないかと思っています。
以前触れましたが、ソフトレンズを絞って使うと云う反則的な使い方をします。そのわずかな部分で描写がコロッと変わってしまうところが難しいです。
135mmはカメラを借りた時に思ったのですが、35mmカメラとは違う考え方をしないといけないと思いました。
像倍率が同じでも、ファインダーでは135よりも小さく感じます。それと被写界深度ですね。いくら絞っても足りないくらいでした。


他社の近似焦点距離レンズと比較して重めの機種もありますが、その場合は大口径です。
最初期スーパータクマー時代から用意されたこのカメラの代表的標準レンズ、ガウス型105mmf2.4は6x7判以上の一般市販品では、RFカメラを含めて最大口径を誇りますが、それにしては大変小型軽量です。
ペンタックスS2時代の設計ですから古風ではありますが、開放から十分に高画質で少し絞るだけで抜群のコントラストと均一性になります。
105mmではすこし長めと感じられる方は、ほとんど変わらない明るさの90mmf2.8もあります。これはSMCタクマー時代から登場しました。少しレトロフォーカス的構成ですが、105より全長が短く軽量で、使いやすい画角です。画質も十分よいと思いました。申し訳ありませんが使用経験が浅い上に後ボケをまったく気にしないので、その辺りのコメントはできませんが。
SMCペンタックスも末期になって、100/4マクロ、300/4ED、400/4ED、800/6.7ED、55-100と90-180ズームなどと前後して75mmf2.8ALが登場、非球面を採用し開放からきわめて高い画質を示し、掉尾を飾った。
75/2.8は従来の75/4.5と較べてサイズが半分以下に小型軽量化され、90/2.8並になった。
明るい中望遠は、スーパータクマー時代から150/2.8が用意されていた。開放ではハロが多く大変やわらかい画質だが、少し絞ると尖鋭になる。SMCペンタックス時代に150と交代した165/2.8は開放からクリアで尖鋭、全く性格が違う2本を使い分けても良いと思える。
ペンタックス6x7ミラーアップ、SMCタクマー90/2.8開放、3分(だったか)フジプロ400
毎年職場の近くで蛍撮影するのを楽しみにしています。
このときは、画角が広めで明るいレンズは90mmしか持っていなかったので、それを使いました。
昨今高感度フィルムの選択肢が狭まったので、明るいレンズが使え、暗がりでも焦点が合わせやすいペンタックス67系は代え難い機種です。


雪の白より白いタンチョウヅルの白色が写るレンズと言われフィルム全盛時代にはこのレンズでタンチョウヅルの写真を撮られる方が何名かおられたとか。
写真は使われなくなり中古でお輿入れした私の800mmレンズです。
67Uに1.4倍リアコン+2倍リアコンの2240mmf18.8にした状態です。
ペンタックス67はその強烈なミラーショックにもかかわらずブレにくいカメラでこれで撮影してもぶれたことはありません。
他に800mmとしてはf4レンズがありましたがこれはEDレンズではありません。
以前八百富さんでペンタックスの最後の在庫と思われる800mmf4が3本出てました。
1本18万円ぐらいでしたのでほしかったのですがレンズ単体で17.7kgあり最短撮影距離が20mと使いにくいので断念しました。


プロビア400で撮影してます。
テレコン2個付でも解像力もすばらしいです。
じっとしていることが期待できない野鳥さんの撮影ですがピントも素早く正確に合わせられてます。
デジタルカメラではテレコン3個付4480mmf37.6で撮影したこともありますがよい写りです。
これで撮影していると他の人が大変驚き、本当にそれで写真が撮れるんですかと聞いてこられましたがちゃんと写ってます。


ペンタックス67は動体が撮影できる一番大きなフォーマットのカメラだったのでこのレンズはてっちゃんご用達のレンズだったそうです。
67Uにベルビア100で手持ち撮影です。


”67Uに1.4倍リアコン+2倍リアコンの2240mmf18.8にした状態です。”
67Uではこんなに暗くてもピントが合わせられるのもなのですね。フィールドワークに重宝されているのが判ります。
画像を拝見しても、コントラストの低下は云われなくては判らないです。キャプションを読んで驚きました。
400mmを手持ちというのも強靭な体力ではないとできません。


世代が新しく、直径は91.5mmだが長さ57.5mm、重量485gとこのスペックにしては非常にコンパクト。標準105/2.4より短く軽い。
厳密にテストしていないが開放から四隅まで大変尖鋭な描写力。逆光で使う事も多い超広角だけに、かなりフレアが出にくく背景に天空光があってもコントラストが高い。信頼して使っている。
Pentax67, smc45/4, f11, 1/125, Fuji RDPIII


この時代の中判一眼レフの超広角には、やはり有る程度の限界が有って、半分あきらめている様なところが有りました。
今、見直されているのは、やはり優秀な性能に裏付けが有るからでしょうね。


中判は極めて優秀な対称型広角もライバルにせねばなりません。
歪曲などははなから相手になりません。
反面、近接時パララックスがなく焦点合わせが容易で、ゴーストフレアの事前確認ができるなど、SLRの利点も十分あります。
告白すると、昔旅行では標準望遠をSLR、超広角を対称型で持参していた事が多かったです。
究極の勝負をするとどうしても対称型には負けちゃうんです。(ペンタックス67広角はまだ対称型とガチ比較は未実施ですが)
でも最近は、ちょっぴり欠点に目をつぶれば、結構使えるんじゃない?と考えが変わっています。
ペンタックス45mmは、その中でも欠点が目立たないよいレンズのように思いました。


ファインダーマスクもついていたのでファインダーを見ながら撮影できます。
無論巻き戻しはできませんのでダークバックにカメラを入れてフィルムを取り出して巻き戻す必要があります。
写真はペンタックス67にアルサット30mmf3.5で撮影した松本城。
フィルムはプロビア100です。
端の黒い部分はアルサットのフードが写ってます。
ペンタ67のベローズ+スライドコピアにデジカメで複写してます。


135のパノラマはシネスコの画面を見ている様で、妙に感動します。
純正のアダプターが有ったのでか? 存じませんでした。


中国製だと思います。
写真のような構成です。
ファインダーだけでは無く本体用にもマスクありましたがどこかに引っかけて使う物で説明書も無く外れてシャッターが壊れたら怖いのでそちらは使ってません。
ですので35mmフィルムの送り穴が写ってしまいます。
本体用のマスクを付ければその部分は露光しないようになってます。


中古で購入しましたが67でフィルムの複写はすることはなくデジカメコピー専用で使ってます。


1980年頃からP67やフジGW690に35mm主にコダクロームを入れてパノラマ撮影される自作法がカメラレビューに掲載されていましたが、中国が量産したのですか。
ちょっと欲しくなりました。
多分アパーチャーマスクがフィルムガイドを兼ねて平面性を保つようになっていると思いますが、ご作例を拝見したら特に必要というわけでもないようですね。
しかし平然とアルサット35をお付けになっているのが凄すぎです。
P67用ベローズは高値安定で、なかなか手を出せていません。
大変しっかりした造りで、値段も当然かと思います。
拙宅にはキルフィットのベローズを改造したものがあって、でも純正レンズはベローズに付けたことがありません。


67フォーマットではマミヤRB, RZと並んで貴重な魚眼レンズ。
マミヤより随分コンパクトで、持ち出す時に有利。
直径102mm x 前後長73mm 重量920g 最短0.45m
若干太く重いが、前後長は標準レンズより小さい。
魚眼レンズで天井撮影に嵌っていた時があり,より大きなフォーマットの魚眼を探して行き着きました。魚眼はどのメーカーでも優秀で、1:1でじっくり比較しないと優劣を認識できないと思っています。つまり1本で使っている限りは不満がでないわけです。


ペンタックス67用300mmは、SMCタクマー300mmf4、意匠を変更したSMCペンタックス67 300mmf4に続いて,Pentax 67II時代に内焦点(IF)化、EDレンズ使用の上記レンズが併売された。
サイズ重量は非EDの93x186mm、1425gから、ED93x210、1650gに大型化したが、三脚座の重量分かと思う。
最短撮影距離は全体繰り出し5mからIFの効果で2mまで短縮された。
色収差の低減に有効だが、カラーフィルムでないと実感しにくいかもしれない。また旧型もそれなりに低分散ガラスが使用され、全く無策でもない。
同EDシリーズはこの上の400mmで旧に大型化するので、手持ち可能なラインとしてはここまでかと思う。


ニコンF・ブロニカS2望遠用フォーカシングユニットを改造されたものは皆様よく見かけるのではないでしょうか。
これは、フォーカルプレーンブロニカ初期のD,S型外爪望遠、ニッコール18cmf2.5をペンタックス67マウントに改造されたものです。
改造は不可逆で、歴史的価値は損なわれているのでオリジナルより随分安価に評価されていました。(まあオリジナルは滅多に出ないので、相場などは存在しないのですが)できれはブロニカSで使いたかったですが、より大きなフォーマットで楽しめるのは悪くありません。
綺麗な改造とはいえず、ペンタックス67用リバースアダプターを利用したもので、強度はそれなりと感じられ、気をつけて扱いますが、タクマー150/2.8やペンタックス165/2.8などと比べて大変重量があるので、振り回すような真似はできません。
画質は6x7を十分にカバーし四隅まで良好です。このあたりの焦点距離は、作りやすいのかクラシックレンズといっても優秀ですね。
とびきり重いので当時の方は困惑されたかもしれません。


作品としてはどうかと思いますが前後ボケの具合がわかりやすいのでこちらを示します。
深く考えたら、優秀な165/2.8やソフトで面白い150/2.8が純正で入手容易なのですから、重いニッコールを使わずともよいのですが...


35mmカメラの50mmf1.4に相当する収差補正といいます。
初期Super Takumarは高屈折トリウムグラスが使われ現在では黄変していますが、SMC Takumarあたりからホットグラスは使われずカラーバランスは良好です。
TakumarからSMC PENTAX前期までメタルフォーカシングリングで、最終型はビニル系ブロックパターンのフォーカシングリングになりました。
性能は非常に高く、開放は多少ハロがありますが、フォーマットが大きいこともあり、十分に良好、少し絞るだけでコントラストが上がり、見事な画質。


105mmが若干長めと感じられるなら90は良い選択。
Super-multi-corted TAKUMAR 6x7 時代は、レンズシャッターを装備していた。
SMC-PENTAX 6x7になってからレンズシャッターではなく普通のレンズになった。
逆向けクセノター+後部1枚の5群6枚という特殊な構成。
私のはPENTAX名だがメタルフォーカシングリングの珍しい個体のようで、画像検索ではブロックパターンしか出てこない。
6x7用レンズとしては最も明るいものの一つで、暗い条件では貴重な機材。
特に蛍の撮影では比較的広い画角が重宝しました。


ハッセルブラッドのカメラは、戦前航空撮影カメラを経て、1949年一般向けに発表した6x6cm判フォーカルプレーン一眼レフ、ハッセルブラッド1600Fに始まる。
そのデザインは当初から完成されており、基本的に最終機503CW,501CMまで大きな外観的変更無く引き継がれた。
レンズマウントは1000Fから500Cになった時大きく1度変更され、前後の互換性を失ったが、その後は電子接点が追加されただけでマウントそのものは維持され、500C用レンズは唯一202FAという例外を除いて最終機まで使用可能である。
またフィルムマガジン、ファインダーマウントの構造は1600Fから最終機まで不変である。
(1980年代以後のマガジンは1600F, 1000F, SWA, SWには装着しない方が良く、知らずに操作するとボディを破損する。また500C以降の機種は1000F時代のマガジンには適しない:自動的にはコマが進まない。これはのちほど詳細説明する)
当初フォーカルプレーンで出発したハッセルブラッドだが、主な活躍の場となったコマーシャル写真ではエレクトロニックフラッシュが主要な光源になりつつあり、シンクロ速度が遅いフォーカルプレーンシャッターでは対応困難であり、また1600/1000Fはボディとレンズの連動機構を持たず、プリセット絞り撮影は時代遅れであり抜本的刷新が望まれたため、後継機は1957年ビトウィンザレンズシャッター、レンズ交換、自動絞りを備えた500Cとなった。
500Cには堰を切ったようにカールツァイスから優秀なレンズが供給され、フラッシュ撮影に対する適性の高さと相まって不動の地位が築かれた。しかしレンズに対する自由度はフォーカルプレーンの方が勝っている。社長ヴィクター・ハッセルブラッドは野鳥撮影が趣味であり、特に望遠レンズに強いフォーカル機に強い拘りを持っていたとされ、500Cとマウントを共通化しながらフォーカルプレーンシャッター化した2000FCが1976年に登場した。
2000FCは外観・サイズはほとんど500Cと変わらず、操作性もほぼ共通している。
日本製カメラは機能が刷新されたら外観はがらりと変わり、アクセサリーも互換性を失う傾向があるが、ハッセルブラッドデザインの継続性は驚くべきことである。
2000FC, Fプラナー80mmf2.8,A120マガジン,ウエストレベルファインダー
ミラー作動選択ダイヤルです。
巻き上げクランク基部のダイヤル0:ミラーアップホールド、1:巻き上げミラー復帰、2:クイックリターン (2017/06/27時点Wikipediaの記載は逆で間違っています)
ダイヤル1,2ポジションから0に変更してもミラーは即座には上がらず、シャッターレリーズ後は巻き上げでもミラーは復帰しません。ダイヤル1か2に変更し巻き上げるとミラー復帰します。またレリーズ前にミラーアップするにはクランク下部のミラーアップレバーを操作します。
このミラー作動選択ダイヤルは、2000FCWになって廃止されました。自動巻き上げにそぐわないのか、故障の原因となったのか。
2000FCのシャッター幕はチタン薄膜で、外的入力に極めて脆弱のため決して触ってはいけません。これほど脆弱な素材は例を見ないほど。
私の友人も興味本位でペン先でちょんとつついたら即座に破損し、ヨーテボリ送り10万コースだったとか。
マガジン交換中の事故が後を絶たず、後継機2000FC/M以降の機種はマガジンリリース同時にシャッター幕が退避しバルブ状態になる機構が加えられました。(マガジンを外したまま巻き上げるとまた出てくるんですが)マガジン再装着後、巻き上げクランク基部のボタン:多重露光ボタンを押しながら回すと巻き上げ無しでシャッターチャージできますので、コマの無駄はありません。
2000シリーズの美点は、非常にレリーズタイムラグが短いこと。中判一眼レフ最速だけではなく、35mm一眼レフの中で見ても早い方のグループに入るほど。フォーカル機に何が求められているかの哲学を見た気がします。
幕速も早く、ストロボシンクロも1/90とかなり高速です。そのためシャッター速度1/2000が達成されたのでしょう。これは晴天ピーカンであっても、ISO50ならPlanar110/2でf2開放が使えるということで、大口径シリーズを有効活用できます。


シャッターの縛りがなければ、大口径、超望遠など、設計の自由度が増します。
Cシリーズにはないラインとして、
ディスタゴンF 50mmf2.8
プラナーF 110mmf2
ゾナーF 150mmf2.8
テレテッサーF 250mmf4
があります。
上記大口径ラインは大きく重量もそれなりにありますが、廉価で小型軽量な標準としてプラナーF 80mmf2.8がありました。
Cシリーズと同じ構成ですが、シャッターを内蔵しない代わりに最短撮影距離がCの90cmから60cmに短縮されています。(Wikiでは構成が違うと記載されていますが79年レンズ白書では構成は同一とされています。H社カタログが直ぐ出てこないのでどちらが本当か不明です)
さらに、シャッターのスペースが空いたところはゴム製蛇腹が内蔵され、繰り出しに応じて遮光される凝りようです。この蛇腹は後のFEレンズでは省略されがらんどうになってしまいました。


4SR44一個を使用しますが、新しければ4LR44も十分使えます。友人はLR44を4個セロテープで繋いで十分作動することを確認していました。
2000FCWの経験ですが、非常に電池の持ちがよい。
一度入れた4SR44で10年近く作動しているので驚きます。半信半疑で1秒にセットすると1秒ちゃんとホールドしています。
テスターに掛けるとかなりドロップしていて、ブロニカEC、ECTLに入れるとうんともすんとも言いません。
逆にECTLで電池切れした電池を2000FCWに入れると、こともなく作動します。
できるだけ新しい電池を入れるべきだとは思いますが、低電圧でも安定しているのは有り難いことです。
さてそれでも電池は切れるもの。
一度撮影旅行中に電池切れ、うっかり予備も不携行。でも鞄の底にC80/2.8を入れていましたので、2000FCWのシャッターダイヤルをCポジションにしてCレンズを付けると、500C/Mと同じです。無事撮影を続けることが出来ました。
メカニカルシャッターのCレンズを使うなら、2000FC系は電池不要なのです。


2000FWC使っております。
レンズは50/2.8, 110/2, 350/4 と使います。
そして電池切れ対応もあり80/2.8のCを一緒に持ち出すして出かけています。
私の個体はシャッタ速度は2000が1300くらいです。
布膜の203feが欲しいのですが、流石に未だ3000ドルの相場は手が出ません。
テレテッサー350と250は構成が同じかなぁと思います。一度ネットで調べたのですが上手く探せず断念しました。
れんずまにあ様、こちらどんな構成なのでしょうか?


とても心強いです。
色々とご教授ください。
さてFE350/4の一次資料がジュラ紀くらい堆積の下で直ちに構成を確認できませんのでnetで調べますと8枚6群のようです。
TT250は5−5で構成図も全く違いますね。
www.hasselbladhistorical.eu/pdf/lds/FE250.pdf
www.hasselbladhistorical.eu/pdf/lds/FE350.pdf
350/4は素晴らしく評判が良いレンズで、憧れです。
出会いがあればシステムに加えたいところですが、手近なところではTT250も欲しいなあ。


こんなサイトがあったのですね。
お陰様でスッキリしました。
>CLPO様ヘビーユーザでいらっしゃいますね。
>とても心強いです。
>色々とご教授ください。
私なぞ教わることはあっても、お教えすることは皆無ではと…、汗”
>350/4は素晴らしく評判が良いレンズで、憧れです。
>出会いがあればシステムに加えたいところですが、手近なところではTT250も欲しいなあ。
350は実は思い出深い出会いで手元に参りました。しかも10万円を切る値段です。CA州の日系アメリカ人の写真家の方と知り合い、その方から譲っていただきました。結構寄れるので現像が楽しみなレンズです。
テレテッサー。なんでTessarの名前を冠しているのでしょうか?
構成はTessar型でもなんでもないのに…
ハッセルのボディーはギリギリ出張用の鞄に入れることができるので、自然と出番が多くなります。(350は流石に無理ですけど)


それでいて、あの細いボディーにアクセサリー類も共通というのは素晴らしいと思います。
特に、ボディーデザインの破たんを生まずに纏めている点はもっと評価されても良いと思います。
ただ、2000FCのシャッターは恐ろしいと思っていました。


あまり考えた事がなかったのですが、れんずまにあ様がここにまとめられた簡潔な記事でvシリーズ始めから互換性を維持していることは凄い事と再認識しました。
Olympusがフォーサーズ規格を作り、業界提案していた90年代後半、その検討項目の多さには感心した記憶があります。100年後を見据えて光の波長長さtからくる受光素子の物理限界なども項目に入っており、今のようなコンピュータもない時代にハッセルが行なった開発手法には興味があります。
チタン膜ですが、巷では怖いと評判ですが、実際使ってみますとどうしてネットで流通している膜にダメージが引き起こされたのか不思議になります。よくフィルムバック交換時に…などが原因と聞きますが、バック交換時に膜を突くなんて余程急いでいたのか?そんな感じです。
私が気を配っていることは120フィルム、12枚とり終えた後の巻き上げ時です。
勢いよく巻き上げるとフィルムの封印シールが膜側に擦り出しそれが悪さをする経験は500系でもよくある事です。フィルムメーカーによっても封印シールの振る舞いが違うように思います。特に古いフィルムは封印シールがフィルムのバックイングから外れてボディ側に擦り出す可能性が高いと思っております。
ここでの事故を防止するために、必ず巻き上げ前にはスライドプレートを入れ物理的な遮蔽板で封印シールがボディ側に入らないようにするだけです。
価格的にも手が出しやすいし、素晴らしいレンズも多くおすすめです。
それにしても2000系のチタン膜ですがなんで布にしなかったんでしょうね。


一旦触れたら大変な事は、友人の事例で明らかなのですが、それはわざわざ自ら触ったのであって、マガジン着脱時に接触事故を起こしたわけではありません。
フィルムシールのことは考えてもおりませんでした。
私のメインフィルムは、2000FCWを試用していた頃はほぼ10割フジでしたのでトラブルを経験しなかったかも。でも最近は安ければ何でも使いますし、フォマパンやもしかしたら上海やホルガも入れるかも知れない。
私も是非交換時にダークスライド挿入を実行したいと思います。
でも、日本人以外、言っちゃうとユーラシア以外の方々の信じがたい取扱にも依るんじゃないかとか。
ブロニカのクランクをねじ切ったという噂も....
グラフレックスXLヘリコイドのプラスチックラグが無理なレンズ交換で削り落とされてる個体が多いことも、扱いの荒さを窺わせます。
テレテッサーのお話、350についてはその通りですよね。250は元祖テレテッサー構成をばらばらにしたみたい。戦前オリジナルのテレテッサーはテッサーL2とL3-4の間隔をぐいーと引き延ばしたような構成です。
ttp://cabolens.blogspot.jp/2012/03/zeiss-ikon-acepta-el-reto-la-contax.html
今はもうSonnarじゃない望遠は全部Teletessar銘。コシナのTT85mmなんてHeliar構成だもの。Sonnarも怪しい、もう名前だけ。
1600/1000F用Sonnar250/4や300/4はガラスがみっちり詰まっていて重い、反省してFではガラスすかすかのテレテッサーになったのかと思いました。
ご出張に2000FCWご持参、恐れ入りました。私はCLEか蛇腹120機...


お邪魔致します。
最近付いていたレンズに惹かれて1000Fを購入しました。
当初からシャッター膜に若干の皺が有る故、1秒が不安定ですが、それ以外は大丈夫との触れ込みの個体でした。
腫れものに触れる思いで少しだけ使いましたが、気が付くとスタック
購入したショップに持ち込みスタックは治りましたが
シャッター膜の皺が悪化してもう使わない方が良いとの事でした。
フィルムバックを外した事も無いので、誤って直接膜を触ってしまう事は無かったのですが・・・。
1000F以降のモデルにも金属薄膜シャッターを採用したのは何故なのでしょう?


>250は元祖テレテッサー構成をばらばらにしたみたい。戦前オリジナルのテレテッサーはテッサーL2とL3-4の間隔をぐいーと引き延ばしたような構成です。
>ttp://cabolens.blogspot.jp/2012/03/zeiss-ikon-acepta-el-reto-la-contax.html
>今はもうSonnarじゃない望遠は全部Teletessar銘。コシナのTT85mmなんてHeliar構成だもの。Sonnarも怪しい、もう名前だけ。
本当ですね!最近の家電メーカーから出るレンズの呼称は仕方ないにしても、コシナのTTがヘリアとは。笑
アメリカ人は道具の扱いが荒いです。荒いですが「道具」としての割り切りから、目的である作品作りに重きがあるように思えます。
XLは本当にピンが飛んでいるものがなんと多いことか。グラフレックス社のXL開発者は後悔したと思いますねえ。
出張カメラ。一番の大荷物だったのはスピグラペースメーカー FPシャッター型+178mmAeroEktarで出かけた時です。新幹線の中で手持ちで数枚を撮影した時、気がつくと注目されており笑顔で会釈しまくりました。その時は流石にローラータイプの転がし鞄での運搬です。
ただし基本スーツなのでスーツでもおかしくない、PCと書類一式も一緒にはいる鞄を選びます。既に趣味と言える程色々と試して楽しんでおります。
バイテンをスーツで持ち出すいい方法がないものでしょうか。三脚がどうしても必要になるので、これは難しいかなあ。。。それでも昔の写真家はみなジャケットにネクタイです。
ゆうれい様
想像なのですが、一度何かの拍子でシャッターが稼働途中にスタックした場合。この場合は2000のシャッターは一発でおしゃかになりそうです。
布ならば大丈夫でしょうから、ここですねえ。
1秒が不安定だったのですか?1000Fも2000と同じですよね?電子制御。
低速は古くなってもかなり正確に動作する印象なので、後幕がリリースされた後に、古グリスかなにかでリリースが上手くされていなかったとかでしょうかね。
Iphoneのスローモーションでシャッター動作を撮影するのですが、結構「斜め」に入ってます。さらにあの薄いチタンが波を打ちながら動いてます。
スピグラのシャッターなども結構斜めに入ってきます。「直動スライダーの原理」とか言ったと思うのですが幅が広いシャッターなので、もともと原理的に平行を保ったままにスライドをさせることが難しいのではないでしょうか。ちゃんとした摺動機構を入れようとすれば斜めになった途端にスタックします。(キツツキのおもちゃのように)そのスタック現象を回避するためにはユルユルにして摺動拘束構造は始めから設けない。ところがユルユルにすると平行が狂いやすい。そこで金属チタン膜にした。こうすれば布幕よりは平行になることが期待できます。スローモーションが撮れない時代でしょうから、フォトカプラーとかで数カ所ピンポイントで露光測定をして走りムラをみてキメたのではないでしょうか。それが70年代とかになり、「スローモーションでみてみたらチタンだめじゃん。結構斜めってるし波打つし。。。これなら布の方がずっといいね。」とハッセルに開発者が話したかもしれません。笑
やっぱり布なんですかねえ。やっぱり布膜ですよねえ。うーーん。1/2000がちゃんと切れる2000系個体は果たしてあるのでしょうかね。私の2000は最高1/1300。中古なのでそんなものかと考えればお勧めは1/1000までしかないけど布な201Fになるのかなあ。
布の安心の201Fか、当たれば高速2000が切れる2000FCWか、この2つなら10万円くらいで流通していますから、どっちかですね。
私の2000も後幕凹みができてます。前のオーナーの方いわく、アシスタントがフィルムバック交換で失敗したそうです。これが呼び水になることがあったりするのかしら。。。
今のうち一台予備を。。。10万。
長文失礼いたしました


皆様流石に濃いですねえ、濃すぎで嬉しいです。
さて,1600F/1000Fは金属膜ですが、材質はスチール?で、細い縦筋が入っています。
2000FCのチタン幕と違って十分剛性がありますから触っても大丈夫です。
でも慣性は大きいでしょうねえ。全開1/40ですからこれで高速のスリット精度を出すのは大変そう。
私の1600Fは当初からチューンが入っていて、1/1600はギアが入らないのですが1/800ポジションは実質1/2000出ています。(ポジの露光量で判断)
以後1/400は1/1000、1/200は1/500相当で、ガバナーがはいるスローは表示通りみたい。
非常に好調な個体で、25年スリットムラが起こっていません。
その後買い足した1000Fは、高速のシャッターバウンドがどうしても治りません。仕方がないので4x4マガジンを入れて端を使わないようにしてます。皺は多少あり、壊れたら買い換えかなあと思いつつ。
1000Fの修理にはKiev88のシャッターカーテンが使えるらしく、黒じゃなくゴールドのシャッターが入っていたらKievと交換されてます。それで復調していれば問題無いと思いますが。
この辺の機種は、購入後しばらく好調ならその後も好調が期待でき、逆に最初から調子を崩していたら結構尾を引くように思います。
布だから高精度とも言い難く、例えばKiev88の高速側が好調な個体は非常にまれですが、1990年頃布幕に変更したKiev88CMなる機種が出て、試しに使ってみたらやっぱりダメでした。個体差があるんでしょうけど。
それに較べてブロニカやM645の安定性は最高。異次元ですね。流石日本の大手は違います。
ところで布幕フォーカルプレーンで巻き上げ復帰ミラーの場合、太陽に焦点が合うと大変です。特に大口径は。
布幕ならクイックリターンかと愚考します。


あらら。。そうか、iphoneの動画ですが取り込みがインターレースですか。逆さにして2つを見比べ平均で判断すればいいのかしら。。。全然考えてませんでした。
あ、でも波打ちはシャッターが閉じた直後の状態がしっかりみれました。走行中もそこから想像した感じです。汗
れんずまにあ様
2000分の1がでてるのですか。すごいですね。羨ましいです。
>この辺の機種は、購入後しばらく好調ならその後も好調が期待でき、逆に最初から調子を崩していたら結構尾を引くように思います。
たしかに、同じように思いますね。
>ところで布幕フォーカルプレーンで巻き上げ復帰ミラーの場合、太陽に焦点が合うと大変です。特に大口径は。
>布幕ならクイックリターンかと愚考します。
これも念頭外でした。たしかにたしかに。
>1600F/1000Fは金属膜ですが、材質はスチール?で、細い縦筋が入っています。
135のコンタックスの鎧戸みたいなのですか?調べてみよう。
布はいわゆる座屈に弱いですが、薄くても金属であれば座屈には強くなります。
これらのカメラ機構。今の技術者が設計したらどうなるんでしょうね。
フィルム復活して欲しいものです。


1000Fとかのシャッター膜はコンタックスの鎧戸とはちょっと違います。
1枚物のシートにプレス?エンボス加工?で細かい筋が成形されています。
恐らくこれで幕がしなやかにドラムに巻かれつつ、ミラー側〜フィルム側に膨らみへこみを抑制しているのでは?
シャッター膜の加速時は引っ張りの力が働きますが、減速(停止)時には圧縮力を受けるはずです。
1/1600SEC や 1/2000SEC ともなると布膜では耐えきれない?ので金属膜を採用したのでしょうか?
ただし、結果からすると成功したとは言い難いです。
実際の所、1/1000SEC有れば実用上充分使えていますので、そんなカメラで有ったのならば
今頃ハッセル党になっていたかもしれません。
尚、KIEV60、KIEV88CM、PENTACON-six等をよく使いますが、私の個体は快調です。
むしろBRONICA S2よりも寒さに強く、寒い所ではPENTACON-sixが活躍します。
これらはクイックリターンミラーでは有りませんが、特に問題が起きた事は有りません。
連射を前提としなければクイックリターンミラーは無くても良いと考えています。
むしろ機構が簡略かされて信頼性は向上しそうです。


なるほど、では2000のシャッター膜と同じですね。材質が違うということですね。いや、それにしてもまた通な写真機をお使いで。KIEV60、KIEV88CM、PENTACON-six はどれも触ったこともありません。しかも主力機とは。素晴らしいですね。


ちょっとした発見がありましたので、報告させて下さい。
ハッセルブラッドのフィルムバック。よくあるのが遮光プレート挿入部の遮光素材の劣化です。簡単に交換もできるので部品さえあれば自分でも簡単。ご存知の通りかと思います。
部品は代替え部品が幾つか売られておりeBayなどでも求めることが可能です。
一番厄介なのはボディ側に接するプレート裏に配設される遮光帯です。古いものはこれが擦り切れていることが多いので代替えとしてビロードなど色々試しても結局毛が抜けてしまい上手くいかず、結局売られているものを買い求めておりました。しかし135フィルムのパトローネの入り口に貼り付けられているものが大変良い感じ。これまで何どか移植を試みておりましたが、どうしても毛が抜けてしまい上手いこといかなかったのです。
今回、135フィルムの遮光帯を上手く利用する方法を見つけたので報告したいと思います。
1)まずはパトローネからビロードを慎重に剥がします。ここで接着ががっちりしているものなどは毛がパトローネ側に残ってしまい何個かを剥がし、上手く剥がせたものを選択。
2)ここからが今回の発見です。これまでカッターを使用していたのですが「革包丁」を使用します。革包丁がよいのは幅が広いことです。引いて切るのではなく上から押しで切れます。大変鋭利なものですので、あっという間に綺麗に切断可能です。
3)さらに、切り出した帯状の遮光ビロードですが、際の植毛が抜けやすいのです。革包丁を使うと際の植毛のみを綺麗にそぎ落とせます。写真のような案配で際1mmに定規などを当て、革包丁を斜めに入れます。これだけです。
4)後はパトローネから収穫できるビロードの長さが足りませんので、上記の要領で切り取った帯を2つ作り、45°くらいで端面を斜めに切りそれを両面テープ上に2つの帯を繋ぎます。両面テープはMaxonのNo.200です。これはボディの貼り革にもメーカーの製造でも使用されるもので定評あるものです。
パトローネはいくらでもありますので、今後は安心。嬉しくなったのでここで報告させてください。
ポイントは革包丁です。


私は一度だけ光線引きの経験がありますが、修理に出してしまってこのようなノウハウは持っていません。
次回起こったときに注意させて頂きます。


FとFEで僅かに設計が変更されたといいます。
描写がどのように違うのかは、個体差もあるので私には言葉がありません。どなたかご経験ご披露お願いします。
2000FCW、planar110、開放、1/125、Pro400、ブルーフィルター、手持ち撮影
ウエストレベルでローアングル撮影。ゆるい動きがある被写体ならこれで十分追うことが出来ます。


近接では球面収差が増えて絞りを開くとソフトなフレアを纏います。
2000FCW, Planar F110mm f2, 1/250, Provia100


今動いている1600Fは大丈夫、かな?
ハッセルブラッドを特集した記事は異口同音に初代1600Fの革新性に触れた後,1600Fが如何に製作が困難で安定した性能が出なかったか,その為に最高速を1/1000にスペックダウンした1000Fに切り替えざるを得なかったを事を述べるのが常となっています.そういった特集の主旨は500CM以降の機種にあるのですから,初期の機種は通り一遍の紹介に過ぎないことはわかりますが,執筆者たちは1600F,1歩譲って1000Fを十分に使用したことがあるのかなと,ふと思います.
Victor Hasselblad社が1600Fの製作に難儀したことは確かでしょう.今1600Fと1000Fとを比べると,操作感触がかなり異なり1600Fは非常になめらかで摺動部を磨き上げたような手作りの要素をより感じさせます.それに対して1000Fはより量産品の味といいましょうか,ぎりぎりとしたラチェットの感触をはじめ,各所に角が立ったような荒削りさ,よく言えばメカニカルな手触りを感じます.細部に渡って1600Fはコストが掛かったのではないでしょうか.
さて,難儀したのは制作側であることがポイントで,販売されたものは厳選され,さらに1950年代1600F現役時代はいざ知らず,現代まで生き残っている1600Fは,すべて初期不良どころか長期耐久試験の荒波を乗り越えてきて不具合のあるものは淘汰され尽くしている筈,と思います.基本的に材質は高品質で,機構は旧式で冒険的ではなく,工作技術もしっかりしています.プロが仕事で酷使するのでもなければ,趣味の実用には大丈夫ではないかと思っています.すくなくとも私の許にある1600Fは極めて快調で,1000Fよりも信頼出来る状態です.
画像:Hasselblad 1600F, 12mag,Ektar80/2.8, Shade


他機種のラインアップには全く見られない独自の鏡玉を,6x6cmフルフォーマットで味わうことが出来るのが何よりの魅力でしょう.コダックエクター80mmf2.8,135mmf3.5,カールツァイス ディスタゴン60mmf5,6,ゾナー135mmf3,5,250mmf4は1600F/1000Fにしか供給されませんでした.オーバーコッヘンのツァイステッサー80mmf2,8は独自のスペックではありませんが,他社カメラ装備例は少なく,魅力的であることに変わりありません.
ボディ自身にも魅力が溢れています.ボディーシェルのサイズは現行の500/2000系と共通で,6x6cmフォーマットのSLRとは到底信じられないほどコンパクトかつ軽量です.しかしスペックはそれで犠牲になってはいません.言うまでもなく1/1600秒もの最高速度から1秒までの広範囲をカバーするフォーカルプレーンシャッター,簡単確実なフィルムマガジン交換,ことにファインダーやマガジンのアタッチメントサイズは現行品と共通なので,必要であれば現行メーターファインダーやクランク装填マガジン,ポラロイドや70mmフィルム用のマガジンさえも使用することができます.(注:マガジンの形式に注意が必要,後述のように不適切な組み合わせではボディを破損します)
画像:1600F+Ektar135/3.5,フィルターSeriesVIIなのでLeitzのELPROが使える.中望遠用で相性最高.


フィルムマガジンの規格は1600Fから現行型まで総て共通ですから,1600/1000Fに現行のマガジンを装着はできます.巻き上げもシャッターも可能ですが落とし穴があります.
1600/1000F用マガジン前面の,巻き上げギアの左上方にφ2mmほどの穴があります(画像矢印1).Mマガジンではボディ巻き上げ最終段階でロッドが突出し,マガジンの二重露出防止ロックを解除するのです.その後Aマガジンでは不要になりたんなる穴として残っていました.この穴さえあればA24でも70でも使用可能ですが,いつ頃からかは特定できないものの,おそらく2000FCWの頃からこの穴は廃止されたものと思われます.丁度ハッセルブラッド社が1600/1000Fのサポート打ち切りをアナウンスした頃と前後する頃ではないでしょうか.私の狭い経験では,マガジンリリースボタンの上にVHマークが付いているものは穴つき,12や16,24など数字があるものは穴無しで1600には使えません.
さて,穴無しマガジンで強引に巻き上げ動作すると,ボディのロッドが破損してMマガジンの作動に支障を来します.もちろん破損してもAマガジンならば作動にはなんら問題がありません.
画像:矢印1:マガジン前面にあるロック解除ロッドを回避する穴.ある時期からマガジンには穴が開いていない.矢印2:ボディからレリーズ時に突出する巻き止め解除バーを受けるスリット.写真右は1600Fボディの対応する部分.


さらに電気接点が付いた205TCC時代のTCCマガジン、203FA以降のEマガジンがあります。
Mマガジンは後世Aと区別するため呼び習わされたもので、元々は120用6x6のみで単にマガジン、16枚や24枚が出てから120用6x6はマガジン12と呼ばれました。
Mタイプは1枚目を出すのに後面の蓋を開けて、120の裏紙ナンバー1を読み、蓋を閉じて巻き上げキーを逆回転するとマガジンのカウンターが1となり、以後自動巻止めになる機構でした。
M16は横位置645で、操作は同じです。
Aマガジンはスタートマーク合わせてクランクが止まるまで巻くと自動的にカウンター1が出ます.便利なので余程クラシック操作をしたい時を除いて私はAを主に使っています.
ところがM24というのが存在するのです。220の66マガジンです。裏紙はありませんからどう操作するか疑問でした。
入手したところ、裏蓋はあるものの固定されて開かず内側も閉鎖されています。スタートマークをあわせキーを巻き上げると所定の位置でカウンター1が出る、クランク操作のAと同じことをキーで行うマガジンでした。
M12に220を入れるための裏窓を塞ぐキャップてのも存在します。24専用が普及するつなぎに作られたのでしょうか。1枚目を出すのはギリギリまで裏窓で巻いて、リーダーペーパーが終わるのを確認し山勘で1枚巻き上げる、のでしょうね。
さらに、カウンターは12までですから、12枚巻き上げた時点でキー逆回転で1にする。
実際使うと巻き太りのため13枚から24枚まで徐々にコマ間隔が拡がりますが、フィルムに余裕があるのでなんとか24枚撮影できました。
画像:左1600F同時代の「マガジン」12枚撮りだが枚数を示す表示はない.中:1000F時代のM24,枚数表示がついた.同時代Mは12,16枚撮りにも枚数表示がついた.右:A12


プロビア100です。
テレタスコは昔はやった110フィルムの双眼鏡カメラの撮影用のレンズです。
RMSマウントです。
純正RMSアダプタは大変珍しいですね。カタログには記載されていますが、実際にお使いの方は初めてです。
アルミ挽き物そのもの、無垢キラキラですがレフ板代わりによいのかもしれません。
私がRMSに繋ぐときはV-M39(Viso1)アダプタからM39-RMSの二重になります。
タスコのビノキュラーカメラ用レンズって双眼鏡の真ん中に填っていたやつですか!
分離できるとは知りませんでしたし、RMSだとは全く存じませんでした。
110用レンズなのに、拡大とはいえ66をカバーしてなかなかシャープなのにまたもや驚かされます。
絞りはあるんですか?
RMSレンズはウルトラ拡大用としか頭にありませんでしたが、こんな長焦点で面白いレンズがあったとは。びっくりです。


絞りは付いてます。
ハッセルブラッド2000FC/Mにテレタスコ70mmf5.6を付けたところです。
70mmと100mmと150mmがあります。
メーカーメーは解りませんがメイドインジャパンとなってましたので産業用のレンズを使われてたのだと思います。
見つかれば数百円で買えます。
アダプターが手に入ってもレンズが高く付けれないよなと思ってたら激安のレンズがありました。


3本レンズがセットで格安でebayに出てたのも購入しましたのでレンズは3種類ともそろってます。
使わない双眼鏡も持ってますが。
以前はebayでテレタスコ70mmのデットストックが売られてまして私も一つ買いましたが誰かが買い占めたのでなくなりました。


ずいぶん前の話題ですが、1000Fの幕アップとM12マガジンで220フィルムを使う為のもの、その使用方法です。
幕は横走り金属製で、素材は分かりませんが塗装が剥げたところは銀色に見えます。
高速、低速、Bの全速でライカMのようなガバナ音がしますが、速度と関係なく音の長さは一定で、どう作用しているのかわかりません。
整備済みを購入し今も快調に動作していますが、この音は私の個体だけでしょうか?
フタの正式名は「220 Light Tight Plug」だそうです。
ゴム製で縁が二重になっており番号確認穴の周囲を挟むようになっていますが、上手く嵌めないと元からある蓋の板バネを阻害して畳まれずプラプラ邪魔になってしまいます。
使用方法は手書きで恐縮ですが、下記サイトを和訳しました。マガジンの製造年代で微妙に異なる様です。
http://www.hasselbladhistorical.eu/HT/HT220.aspx
先日元祖Distagonの60mm F5.6を手に入れまして、80、135、250と合わせてZeiss製コンプリートとなりました。細かく言えば250がF5.6だけでF4は未入手ですが。
他のレンズはmかfeetどちらかしか刻印されていませんが、Distagonはmとfeetが180度反対に刻印されており、ネジ2本で簡単にひっくり返すことができます。
初期フォーカル機はコダック由来のシリーズ7フィルターなので、一般的な径のフィルターが使えず難儀しますね。


フォーカルプレーンハッセルブラッドのファンがいらっしゃることに心強く、嬉しくなりました。
さて、220プラグの正式な名称と使い方、まことに有り難い情報です。
そういえば、注文したときそのような名称でした。
ツァイスコンプリート、おめでとうございます。楽しめますね!
60mmf5.6は、昔ポジで使ったときは曇天だったためか500C用に較べて感銘を受けなかったのですが、久し振りにデジタルで撮り直してみると、大変優秀であることがわかり我が目が節穴であったことを痛感しました。
Sonnar5,6/250はその後も構成が受け継がれた唯一のレンズだけに、完全に現代の写りで非の打ち所がありません。
f4/250はそれと較べ若干柔らかい印象ながら、Contax用4/135mmに通じる完璧な描写と思います。ガラスが詰まった重量レンズなので、次はガラスすかすかのTele-tessarになったのでしょうか。
フィルタースレッドSeries VIIは54mmx0.75なので、55-54ステップアップリングで55mm変換できます。
私が使っているものは外径が変わらずカブセキャップ類がそのまま共用でき便利です。
コダックSr7フードはそれを外さねばいけませんが、出来ればベロ-シェードのほうがハレ切りに有利。
B50変換でハッセル用でもいいのですが、マミヤブロニカ、Ambicoなどのほうが軽く愛用しています。
1600F, Sonnar4/250, 開放,160NS


ステップアップリングという手がありましたか!
検索しましたがマイナーな径まで豊富にあるとは知りませんでした。ありがとうございます。
先日ようやく60mmを持ち出せたので、現像結果が楽しみです。
F4は柔らかめですか、そう仰られると欲しくなってしまいます。
初期フォーカルは種類が少なくて気が楽ですね。玉数は少ないですが。
C以降をコンプリートしたくても種類が多いし高いし…


まだあるのか知りませんが、昔マツバラさんで見掛けました。買う機会を逃しちゃいましたが。
1600は元から十分巻き上げ軽いけど、1000Fは快適になりそうです。
いい季節になって来ましたので、私もそろそろ始動させたいです。
2004年京都 1600F、Distagon60/5.6、開放、1/50?Ektar100.


サイズも手頃な範囲で明るく使いやすいレンズです。
エクター135もよいのですが、開放ではやや周辺の解像力が落ちるのと、入手してそれほど頻用していないのでまともな作品がないため評価しづらいところです。
ゾナー135は後にテレローライに設計転用されましたが、ローライはシャッター開口で口径が制限されてしまい、開放f4に縮小されたと記載されています。
個人的感想ながら、描写はコンタックス用85/2に共通する印象で、開放は若干柔らかながら整った像、絞ると非常に尖鋭になります。
500C用には採用されず、開放から非常にシャープなf4/150になりましたので、これを味わえるのは1600/1000Fだけで、その意味でも気に入っています。(アダプタならプラクチシックスでも使える)
135より長焦点となると、純正では250まで飛び、コンパクトなf5.6の方でもかなりの重量サイズ、f4なら覚悟が必要でしょう。
社外品ならば、135mmクラスにPieskar Pikon, Berthiot Flor, Kilfitt Kilarがあり、150はFujita,Kilfitt Kilar, 180にDDR Sonnar180/2.8とSchneider Tele-Xenarが選択出来ます。250未満で他にあれば是非お教えください。(Tele-Xenar240/5.5は経験あり)
吉田山 Hasselblad 1600F, Sonnar 135/3.5開放,一脚,Reala ace 220


フィルムが足りなくて、135ゾナーとエクター、180mm、300mmは写していませんので残念です。
左からフジタ66用150mmf4(フジタスクリューから1000Fアダプター)、キルフィットキラー150mmf3.5(M39からキルフィットKihasアダプター)、ピースカー250/5.5、純正ゾナー250/4とゾナー250/5.6、いずれも開放撮影です。
Velvia50で、露出が揃っていないのはカメラのせいではなく私のミスです。
フジタ150はまるでソフトフォーカスですね。絞るともう少しキリッとします。後に睡蓮を撮影したときも同様で、口径食が大きくグルグルでかなり収差が残っています。
キルフィットキラーは元々35mm用で、画像にもそれが現れていると思います。イメージサークルが広めなので流用できると考えたのでしょう。グレース王妃が1000Fに付けている写真を見ましたので、メーカー推奨ではあるはずです。
ピースカー250は安価なサードパーティレンズの範囲を超えない印象です。同社の1000F用は他に135のPikonとTeleVotarがあるようで、どう違うのか知りませんが興味深いので探してます。
上記のレンズはいずれも絞ると描写は改善していきます。
ただ、旧いレンズは発色が渋いですね。
純正250はどちらも見事です。絞った画像を示していませんが同じ絞りでも少しf5.6のほうがコントラストが高いようです。


主に米国向にエクター、ヨーロッパ向にはオプトンテッサーが供給されたようです。
1000F時代にもエクターは選択できたようですが、ほぼ後期型テッサーが付けられています。
どういった事情か定かではありませんが、為替レートの関係でエクターはヨーロッパでは非常に高価になることも一因でしたでしょうし、供給量が不十分であったのかもしれません。
そして交換レンズのバリエーションが、コダックは55mmと254mmを試作したものの市販されていないこと、55mmは特に、試作品の写真を見ると後玉がかなり出ていてボディの改修が必要ではなかったかと想像され。当時最新技術であった逆望遠型のディスタゴンを持っていたツァイス採用に傾いたのではないかと思われます。
さてテッサー80mmですが、ご存知の方もおられるでしょうが前期のオプトン銘と、後期のカールツァイス銘でデザインが大きく違います。
右側は前期型、Zeiss-Opton Nr727167 Tessar 1:2,8 f=80mm T
左側が後期のCarl Zeiss Nr832774 Tessar 1:2,8 f=80mm
前期型はエクター80mmと鏡胴サイズ、デザインが似ていて少しローレットの角が丸い感じ、アルミ無地。当時コーティングを示す赤Tマークつき。最短撮影距離0.5m
後期型は東ツァイスとの商標権訴訟でカールツァイス銘を奪回した後のモデルでしょう。コーティングは当然なされていますが、もはや常識なので赤Tはありません。鏡胴は輝くアルマイト処理で、大幅に小型化されましたが繰り出しストロークは前期と同じで最短撮影距離も20インチと変わりません。
試写結果は二つとも全く変わらないといってよい性能です。ただ前期は放射能ガラスを使用していてエクターより弱く黄色いカラーフェリアがあります。後期型は線量計で確認し、放射性はなくクリアです。
1000F末期、プラナー80mmf2.8が試作されたそうですが、結局500Cからとなります。テッサーは開放からf4くらいまでプラナーにコントラストと周辺画質で負けますが、絞れば十分よい画質ですので、敢えてプラナーを導入するのは見送ったのでしょう。


500ELXからSCA規格のTTLフラッシュが使用できるようになり、フォーカルプレーン機も、205TCCからフラッシュTTL自動調光を採用した。
フォーカル機では、205TCC, 203FCC, 201F, 205FCC, 202FAがSCAシステムを採用している。
主にヨーロッパのメッツやブラウンなどが対応フラッシュを出しているが、日本のサンパック もDXシステムフラッシュにハッセルブラッド用DXアダプターをラインアップした。
SCA300シリーズでは、SCA390(右),SCA590(?)が対応した。3000シリーズのSCA3902は、Hシステム用である。
またサンパック はHA-2Dシュー(左)である。
こちらに示すように、どちらのアダプターもハッセルブラッドボディに接続するコードが劣化し、ぼろぼろに崩れている。eBayなど検索しても世界共通のようだ。
よくみると材質はもちろん、形状もきわめて似ている。露出した内部コードの色や太さも同様だ。全く同じかと思ったら、SCAはプラグがL字型でHA-2Dは直線的という違いはあった。
HA-2Dの、レンズに接続するシンクロコード部分は材質が異なり全く劣化していない。
想像だが、HA-2Dの、ボディに接続する方のスパイラルコードは、ハッセルブラッドまたはメッツから供給されたのではないだろうか。ヨーロッパ製電気部品にはありそうに思える。そして日本製部分の耐久性は良好だ。
ブロニカ 用のSCA396も同じように崩れている。これも同じ由来ではないか。それに反してマミヤSCA396は、コードの材質が違うように見える。
メッツのSCAアダプター延長コードも同じ材質でボロボロになっているものもある。


フォーカルプレーン1/2000〜1秒、シンクロ1/90、フォーカルは電子制御で4SR44を要するが、C、CFレンズには電池不要。
1981年の2000FC/Mの次期モデル、
2000FC/Mからの変更点は、巻き上げクランクを外して電動ワインダーを装着できるようになった。
それに伴い、クランク基部のミラー作動切り替えは廃止され、クイックリターンのみ残された。
クランク下側のミラーアップ機構は別に残っている。またリーフシャッターレンズを装着した時はミラーは戻るがリーフシャッターは巻き上げるまで閉じたまま、視野はブラックアウトする。
そのほかは、2000FC/Mと変わらない。
500C/Mより少しだけ重いが、持った感じはほとんどかわらない。
操作感触も特に500系と変わることはない。
1/2000に目を奪われるが、電子制御でスロー精度が高いことも美点。また非常に電池の持ちが良い。
一応1秒までだが、電池室に入れて速度を1/100にするアクセサリがあり、それだと100秒まで可能になる。
故障が多いという評価が多いようですが、一応私の個体は30年無故障で経過しています。(レンズは結構故障した)
実は2000FCWは私の初Vシステムで、元々友人のためにF110mmと共に確保し送りましたが、数年後友人は203FA+FEレンズにステップアップしてしまい、余剰となったものを破格で譲り受けたものです。最近その友人がFEシステムも手放し始め、叩かれるよりはと少しずつうちに移動してきて、図らずもフォーカルハッセルが増えてしまいましたが、FCWとFレンズは私のVの原点です。
ワインダーは怖いから付けたことがありません。


F80mmはCレンズと同じ構成ですが、内蔵シャッターがないため最短撮影距離が90cmから60cmに短縮されました。また遮光にゴム蛇腹を使うなど内面反射防止に留意されており、Cよりコントラストが向上しているという話を聞きます。(Wikiで構成が違うと書かれているのはどこから来た情報でしょう。レンズ白書一覧で構成枚数に誤記載がある所からでしょうか、でも本文ではCと同一構成なので画質テストは省略と明記されてるんですが)
F50mmは35mm判で28mmf2に相当する被写界深度で、開放からコントラストが高く繊細な解像をします。フローティングエレメント(FLE)の効果で近接時の像面湾曲による周辺画質の低下が抑えられています。その代償か非常にサイズが大きく重量もあり、手軽に持ち出せる広角とは言い難いところです。ブロニカ ニッコール50/2.8はFLEがないので単純に比較できませんがサイズの差は明らかで、ましてやブロニカ ゼンザノン50/2.8とは歴然です。
F110mmは35mm判では60mmf1.0に等しい被写界深度といわれています。開放では、遠景は若干のハロがあるもののコントラストは優秀、繰り出すと球面収差が増え、開放近辺では非常に柔らかい描写で少し絞るとキリキリに先鋭になる二面性があります。中間リングを入れると収差が増えるため柔らかさを楽しめます。
F150mmは110と比べると優等生で、開放から大変先鋭な描写です。最短1.4mはこのクラスとしては標準的かやや遠い反面,110mmよりも若干コンパクトです。
F250mmは、Cや1000F用の重いSonnar構成からエレメントが薄いTele-Tessar構成になり軽量化されています。Fの経験はありませんがFEの性能は、f5.6のゾナーと遜色ない優秀なものです。
F50,150,250,350(300/2.8も)はハッセルブラッドだけに供給されローライのラインにはありません。またSL66には110が設計上入らなかったのか、新たに120/2が試作されましたが販売されていません。
Distagon 50mmf2.8 8群9枚 画角75.5度 最短32cm フィルター93mm 1350g
Planar 80mmf2.8 5群7枚 画角51度 最短60cm フィルターB50 460g
Planar 110mmf2 6群7枚 画角40度 最短80cm フィルターB70 750g
Sonnar 150mmf2.8 4群5枚 画角30度 最短140cm フィルターB70 680g
Fレンズ,左から150,110,50


ある程度の締め付け機能と、定位置ロックを兼用している。
絞り連動機能はなく、すべてプリセットか、普通絞りである。
ソビエトカメラのサリュート、キエフ88マウントは大変よく似ているが、フランジバックが異なる上に1600Fにはつかえてソ連レンズは装着できない。
1948年、1600F発表当初は、ハッセルブラッド社がスウェーデンの代理店をしていた米国コダックが製作したエクターレンズが供給されていた。初期は標準80mmf2.8と、中望遠135mmf3.5のみがラインアップされ、55mmf6.3広角と、254mmf5.6望遠が試作・少数先行生産されていたが、販売はされなかった。この55mmは謎が多く、画像からはバックフォーカスが短くミラーアップを前提にしているように見える。80年代カメラ雑誌広告で売りに出ていたものを見た朧げな記憶があるが、勘違いだろうか。
エクターレンズは為替レートが強い米国製のため、米国内では売れても欧州では高価に過ぎること、上記のように交換レンズのラインアップが少なかったことにより、ようやく復興を遂げたオーバーコッヘンのツァイス・オプトン(のちにカールツァイス)にレンズ供給を依頼、1952年ごろ、1000Fボディの更新と前後し、一気にレンズラインアップが豊富になった。
例外として、ハッセルブラッド純正で、ダルメイヤー・ダロン508mmf5.6が前後ピストルグリップ付きで供給された。
エクターレンズは在庫があったこともあり、米国内では1000Fボディにエクター80mmを組み合わせて販売され、欧州では基本的にテッサー80mmと組まれた。
また1000Fが普及するのと並行し、ハッセルブラッドマウントサードパーティレンズが登場した。以下、知る限り紹介する。
レンズライン概要:主観で書いています。皆様のご意見次第で訂正致しますのでよろしくお願いします。
経験がないレンズは類推で評価していることをお許しください。○経験あり、X経験なし。
レアリティ(国内海外オークションや店舗情報):☆常時安価に入手可、☆☆潤沢だが価格は並、☆☆☆年に数回出るが価格は並、4★年に1-2回出現レア、5★ほとんど出てこない
注)価格が並というのは、相対的な評価で、最近は値上がりしています。
エクター
○☆☆;80mmf2.8:僅かに黄色いトリウム含有放射能レンズ。開放はハロが多くソフトだが解像力はそこそこ高い。絞ればコントラストが上がりテッサーより繊細。
○☆☆☆;135mmf3.5:開放から中心部はまず良好だが周辺にかけてやや甘くなる。絞れば周辺まで均一になっていく。
ツァイス
○4★80mmf2.8:テッサー前期型、Opton 赤T。エクターほどではないがトリウムレンズ。開放コントラストはエクターより高い。解像力は良好。
○☆80mmf2.8:テッサー後期型:Carl Zeiss. アルミ光沢。構成は前期同様だが放射能ではない。コントラストは高いが解像力は微妙にエクターより甘い。
○☆☆☆60mmf5.6:ディスタゴン:非常にコンパクト。中心は素晴らしく先鋭。周辺は若干落ちるが開放から全域信頼でき、絞るとさらに良好。
○☆☆;135mmf3.5:ゾナー:非常に高解像でコントラストはエクターより高いが、500C用150/4のようにカリカリしない柔らかさ。
○4★250mmf4:ゾナー:Zeiss Opton. ガラス重量がある。5.6より柔らかいが十分に良好で、明るい利点が大きい。
○☆☆250mmf5.6:ゾナー:Carl Zeiss. システム中唯一500C以後に継承されただけあり、抜群の性能、正直1000F系の中で浮いているくらい。
○5★508mmf5.6:ダルメイヤー・ダロン:手持ちスポーツファインダーで撮影する軍向けレンズ。明るい開放は柔らかく絞ると先鋭になる。
サードパーティ
○☆☆52mmf3.5:フジタ/カリガー:フジタ66/カリマーレフレックス用高角。アダプターで装着する。開放は特に周辺が甘いが、f16まで絞ると実用的。
○☆☆150mmf4:フジタ/カリガー:同上。個体差かもしれないが、開放はぐるぐるで破壊的。絞ってもそれほど改善しない。大丈夫か?
×☆80mmf3.5:フジタ/カリガー:同上。未経験だがフジタを使う方に聞くとまあまあの成績のよう。ただEktar/Tessarお持ちならわざわざ?
×5★135mmf3.5:ピコン:Pieskar社製. 珍品。
○4★250mmf5.5:テレフォター:Pieskar社製。ゾナーよりコンパクト。テレーピコン名でも出ている?
×5★135mmf3.5:フロール:Som Berthiot社製. 大珍品。友人が使用中。純正と比較していないので評価は控える。
○☆☆90mmf2.8:マクロキラー:Kilfitt社製。M39ミラーボックスマウントからKilfitt KIHASアダプタ変換。またはWEHAアダプタ。
○☆☆150mmf3.5:キラー:Kilfitt社製。M39ミラーボックスマウントからKilfitt KIHASアダプタで変換。中心シャープだが周辺甘い。基本35mmカメラ用?
○☆☆☆300mmf4:パンテレキラー:Kilfitt社製。M39ミラーボックスマウントからKilfitt KIHASアダプタ変換。またはWEHAアダプタ。
×4★180mmf5.5:テレクセナー:Schneider社製。小型だがずっしり重いレンズ。
×4★240mmf5.5:テレクセナー:Schneider社製。細身だが長く重いレンズ。
○5★300mmf3.5:テラスタン:Astro社製。サンニッパ並みに大きい。開放はハロで柔らかいが解像力は良い。
○☆☆☆180mmf2.8:ゾナー:東独ツァイス製。ハッセルアダプターで装着。性能は良いが曇った個体が多い。
○☆☆☆300mmf4:ゾナー:東独ツァイス製。ハッセルアダプターで装着。性能は良い。
比較的望遠系が多い印象。キルフィットアダプター(M39のKIHAS、WEマウント)は他にも対応レンズが多い。またカリガー240mmも使用可能だろう。
eBayにはアポランサー105/4.5,アストロパンタッカ-125/2.3が凄い価格で出品されている。


当時最先端の逆望遠型設計で、開放f値が暗く抑えられている反面、同時期に小型化された標準レンズ、後期型のテッサー80mmf2.8と同程度のサイズです。
後の500Cに供給された最初期の60mmf5.6とは、スペックは同じですが設計が異なり、500C用はシャッターが組み込まれた分だけでなく、ガラス部分も大型化している別のレンズです。
逆望遠型としては最初期、他社同様に既存の構成(この場合4群5枚)の前方に大きな凹レンズを配置したプリミティブな設計ですが,口径を抑えているためか開放から大変高性能で,ほぼ画面全域でコントラストが高くシャープな像を結ぶため、開放でも実用的です。
最短撮影距離20インチ:50cm


エクターよりも短く、少し太め。プリセット絞りは軽く動作します。
レンジファインダーコンタックス用の85mmf2にも通じる、開放からコントラストがあり解像力が高く先鋭な画質です。500C以後中望遠は150mmf4に置き換わりましたが、Sonnar150のような開放からカリカリシャープでなく、心地よい柔らかさを感じます。
私の1600/1000Fレンズラインの中で最も描写が気に入っている一本です。
最短は1m、まずまずのクローズアップができます。
1600/1000F純正の基本フィルター径はシリーズ7:54mmx0.75で,Ser7用アクセサリが使えますが、今の機材を使いたければ54-55変換リングを用います。


250mmf5.6は1600/1000Fレンズラインの中で、唯一500C以後にもそのまま継承されたレンズデザインであり、多少の改良はありますがハッセルブラッドでは最後モデルのCFEレンズ、あるいはローライ6000用PQSレンズまで受け継がれました。
描写力は他のレンズと全く傾向が違い、開放から甘さは皆無の全画面抜群の解像力、コントラストで、さすがのちに継承されただけのことはあります。
鏡胴はのちのモデルと違って単なる普通絞りですから、細くコンパクト。
持ち出すのにありがたいところです。
最短撮影距離:2.5m まずまずのクローズアップ距離です。


ごく一部ですが紹介します。
ツァイスは戦前からコンタックス望遠レンズ用のレフボックス:フレクトスコープやパンフレックスがあり、戦後も東独を中心に、そのマウントを基準にしてM42やExaktaに対応するマウントアダプターがありました。
どこの製品かわかりませんが、中判に対応するマウントがあります。
ペンタコンシックスとハッセルブラッド1000F用はあるようです。他にもあるかもしれません。
戦後型Sonnar 180mmf2.8 T(東独製、プラクチナマウントを流用)
大変重いレンズ。プリセット。
三脚マウントの先からネジ(フレクトスコープマウント)で外れます。300mmf4は三脚マウントを残して後ろが外れます。


1950年代ベルリンで操業していたPiesker社の Tele-Votar 250mmf5.5
純正ゾナー250/5.6よりもかなり小型です。
性能は純正を上回るものではなく、逆光にも若干弱い印象です。


キルフィットの基本マウントは、ミラーボックスのキラーフレックスに対応したM39x1の2種と、新型のスクリュースピゴットのWEマウントがあり、1000FにはM39用のKIHASアダプターと、WEのWEHAアダプターを使用します。
M39マウントのKilar 150mmf3.5は、モナコのグレース王妃がハッセルブラッドにつけて使用している写真を見たことがあります。
実写では、開放から蹴られはありません。中心付近の像は開放からしっかりしていますが、周辺に行くに従って甘くなり、全体を引き締めるにはf16程度まで絞る必要があります。
元来は35mmカメラ用なのかもしれません。
最短撮影距離:1.5m
キルフィットM39マウントは、マクロキラー90mmから、フェルンキラー400mm、スポーツレフレクタ-500mm,1000mmなど多数があり、おそらく一部の短焦点テレタイプ以外は6x6カバーできるでしょう。


35mmカメラ用:M42やExaktaマウントではよく見かけるレンズですが、1000F用も供給されたのですね。
暗いテレタイプなのでかなりコンパクト。でも真鍮製でずっしり重い。
普通絞りです。
最短3.5mより少し近くまで回りますが、いずれにせよ遠い。
描写は開放からシャープですが、解像力はそれほどでもない印象です。フィルムで使う限りはそれほど問題にならないでしょう。


私が知る限り、WEHA: ハッセルブラッド1000F, WESI: プラクチシックス/ペンタコンシックス,WERI: リトレック66/ノリタ66がありました。他にもあるかもしれませんが、販売時期を考えると、新しい日本製カメラに対応しているものはないかもしれません。
WE用レンズも、M39同様に多数がありますが、恐縮ながら画像がなかったのでWESIマウントでKIEV88につけたマクロキラー90mmf2.8を提示します。
マクロと名がついたレンズは、1000F対応では唯一かもしれません。


戦前から明るい望遠系レンズを中心に製作していたアストロ社。
中判カメラを含め様々なマウントに対応していたようです。固定マウント。
300mmf3.5は6x6望遠としては大変明るく、サンニッパに近いボリュームです。
ハッセルブラッド1000F用は、あまり人気がなく大して高価でない価格で並んでいました。あるいは場所取りだったのかもしれません。
4枚構成とアストロのカタログにあります。パンタッカーと同様4-4のようです。
立派な叩き出し外装のトランクケースに収まっていました。
画質は四隅まで均一で解像力が高い。全体にベーリンググレアが掛かるのかコントラストが低めです。
購入後、Zeiss OptonのSonnar250/4を入手、スペックは大きく変わらず、Sonnarの方が圧倒的に小型なので、テラスタンを持ち出すことに躊躇してしまいます。

