バルナックタイプのカメラや二眼レフを使い始めた方が最初にぶつかる疑問の一つに露出の決め方が有ります。
これまでデジタルカメラを使っていた場合、まず意識しないで撮影されていた露出決定ですが、
マニュアルのフィルムカメラでは否応なく自分でシャッタースピードと絞りを決めなくてはいけません。
もちろん、F11 1/125 で撮っておけば、プリンターである程度補正が効きますが、今時ではプリントよりも
写真系SNSにアップロードするには、スキャンし易い濃度にしておかないと、フィルム本来の描写性能が出せません。
(もっとも、黒潰れや補正過多で粗粒子状や色の転んだ画像を”フィルムライクと云う場合も有りますが…。)
そんな時に必要なのは露出計です。ところが新規に露出計が発売される事が少なくなってきました。
いきおい、中古品を探さないといけなくなってきました。もちろん現在ではスマートフォンのアプリケーションでも
殆どの場合で十分だとと思われます。でも一度単体の露出計を使ってみると至極便利です。
純粋なカメラ・レンズとは異なりますが、スレッドを立てさせて頂きました。
http://shiura.com/camera/cosina/index.html
ご多分に漏れず露出計はいろいろ持ってますが(セコニックの L-508 ズームマスターなど、反射・入射のほか、フラッシュ計測など一通りのことができるものは1つは必要)、古いカメラを持ってウロウロするときに、勘露出のことが多いですが、露出計を持って歩くときはセコニックの L-208 ツインメイトの一択です。前述のように、ボタンを押して計測後、指を離すと一定時間指針がキープされるし、絞り値とシャッター速度の組み合わせもずらりと一覧でき、反射・入射の両方が測れるので過不足ありません。今も新品で購入できます。カメラのシューにつけることもできるようですが、つけることはないですね。別途、首からぶら下げて使うほうがずっと便利です。
セレン式などの無電源のものも便利ではありますが、露出計が欲しい低照度時に精度が低かったり測れなかったりするのと、計測画角が広すぎるものが多い(計測画角を狭めると感度が下がるので原理的に難しい)ので、やはりフォトダイオード式のものがいいように思います。
スマホの露出計も便利ですね。ただスマホによって精度が怪しいものもありますので、その点、一度はチェックしておいたほうが安心ですね。


スマートフォンの露出計は測定が意外に難しいものでした。
本来ならゴッセンやセコニック、ミノルタ辺りの製品に敬意をこめてご紹介するのが良いとは思ったのですが、
初めての投稿がマニアックなモノになってしまいました。
ソリゴールのスポットセンサー(初代)です。
構造的には、有名なペンタックスのスポットメーターと同様に、一眼レフのミラーからペンタプ
リズムまでを内蔵した、測定角1度のスポットメーターです。
スペックは
・測定角1度 ファインダーは水平15度 垂直11度(対物レンズ:100mm F2.8)
・測定レンジ 3-18EV 二段切り替え式 ローレンジ:3-10EV ハイレンジ:10-18EV
・シャッター/絞りスケール 1/4000〜30” F 1.0〜128
・対応感度 ASA 6-12800
・受光素子 Cds
・電源 1.35V H-D電池2個
ファインダー内には指針と円弧上のスケールが有り、外接にはハイレンジ、内接側には
ローレンジのEV値が刻まれています。
ハイ/ローの切り替えはトリガーを一段押し込むとハイ側、奥まで押し込むとロー側になります。
指針が示すEV値を鏡胴のスケールに移して露出を読みます。もし直読値で判断できる方はわずらわしさは有りません。
もちろんLV式のシャッター機種であれば簡単です。
ボディーがアルミダイキャストでがっしりしていますが、画像でも判りますが、グリップ自体
が短いのでちょっと不安定なホールディング性です。


詳細は全く知りませんでした。
私のスポット遍歴は、ミノルタデジタルスポット初代→ペンタックス デジタルスポット→セコニックデジスポット初代 です。
ペンタックス のダイヤルでゾーンが一目瞭然のシステムを最も評価していますが、30年使っている個体が突然4EVほど高感度に表示してしまい、キャリブレーションもできずに目下休ませていて、仕方なくジャンク箱由来のセコニック初代を使っています。
どうせ私は18%グレーっぽい場所を狙って1スポットで終わることが大半なので...
また単独メーターに対する考え方、初代コシナVCメーターへの評価は、日浦様と全く同じで、VCは瞬時に売り払ってしまいました。
VCも2型ではシャッターと絞りダイヤルの間に線を複数入れることで、ある程度組み合わせが直読できるように(小手先の)改良がなされましたが、やはり個人的には評価ができかねるところです。
少し見解が異なるところは、セレンを結構評価していて、数個使っているところです。
確かに低輝度限界は低いので使用範囲が狭いのですが、セレンの範囲外は三脚が必要な領域が多く、そのような装備の時には段階露光とラチチュードでカバーしたり、そもそももっと重く高感度な別の露出計(または内蔵カメラ)を持参しているため、欠点を気にしない、むしろ電池切れがないため常時鞄にバックアップとして入れていて便利なところを評価しています。
ゴッセンのセレンメーター;Sixti; OEMでコダルックス初期型あり。名称以外は同一。


小型軽量ですが小さすぎず操作部分は十分大きく、視認性もすばらしい。
同クラスのセレンと比べて反応が早く、対応する輝度範囲が特に低輝度側に広い。
簡単に入射光/反射光を切り替えられる。
電池はきわめて長持ち。
現時点でベーシックなメーターでは最高の製品だと思います。
VCメーターと同時期に発売されただけに、その差が際立っていました。
受光素子:SPD
バッテリー:リチウムCR2032x1個
受光角:反射式33度
測光範囲:反射/入射ともEV3-17(f2-1/2,f22-1/250)
重量:40g


コダックレチナの露出計非内蔵機用、こちらはゴッセンではなくメトラワット製小型セレンメーター。
上のSixti OEMコダルックスLの次のモデル。1959年発売。
アクセサリーシューにクリップオンします。
以前から手ごろに出てきたクリップオンの小型露出計は積極的に味見しているが、コダルックスはその中でも良い出来です。
昔ベウィのピッコロというコダルックスと同等サイズでプラ製の超軽量セレンメーターを所持しましたが、あまりに低輝度側の反応製が悪いので転売してしまいました。
コダルックスがどれほど低感度側があるのかテストはしていませんが、ピッコロよりだいぶ感度はありそう。
横面にある乳白色のブラインドをぐるっと回してメーター前面をカバーすると入射光測定ができます。前にお見せしたシックスティの、跳ね上げる乳白色板より場所を取らずスマートです。次に紹介するゴッセンの現行セレンメーター、シックスティノと同じ機構。
スペックは調査中ですが目下不明。


ゴッセン製セレンメーター、ゴッセンのボトムラインに位置します。
セコニック ツインメイトとほぼ同じサイズ、重量で、操作性は大変良好です。
別売でアクセサリーフットは別売(1200円)。
基本セットはこのクラムシェル状のプラスチックケースが付属しています。このケースは黒ですがグレーをよく見かけます。
針は固定されず動いていますが、受光角度が広めなのでそれほどふらふらはしていません。
セレン受光部の面積が、クリップオンの超小型機より余裕があるためか、室内でも測定感度があり、以前暗い教会内部で使用した時もギリギリ測光してくれました。
L-208がEV3,Sixtino2はEV5,割りに肉薄してませんか?
実際はセレンも,もっと暗くから針が振れており、直線に乗らないかもしれませんが近似値でよければ目安に出来ます。(危険?)
セレンメーターはサブにバッグに放り込んでおくと、メイン機材のメーターが故障した時に頼もしい。実際SL66SEの露出計が故障(フィルムバック側の基板破損だった)した際に活躍してくれました。
受光素子:セレン
バッテリー:なし
受光角:反射式50度
測光範囲:反射/入射ともEV5-17(f2-1/8,f22-1/250)
重量:42g


素敵な投稿ありがとうございます。まさに作りたかったスレッドの姿です。
露出計はきっと忘れ去られる運命なのでしょう。でもフィルム撮影でちゃんと測った時は、フィルムって
なんて素晴らしいなと思わせてくれます。ぜひ、皆様ご参加頂ければと思います。


スポット1°,平均20° 側面のレバーで切換 反射光式
SPD, 定常光(ISO100でEV1-20),フラッシュ光(F4-90+0.9AV)切換,フラッシュはコード式
ファインダ倍率0.6倍,視野角36°,中心に1°リング,ファインダー内測光値表示
電池:単3x2,5分で自動スイッチオフ
155x73mm,250g
測光値,絞り値,感度,定常光/フラッシュ光切換などは側面の液晶表示。
EV表示と絞りーシャッター組み合わせ(絞りの中間値は半円の角度で示される)を切換
液晶の反対側面にEV値とシャッター/絞り対応メモダイヤルがあり、従来のダイヤル直読式と同様に使える
ハイライト(カラーではH、モノクロではオーバーO)、アベレージ(A)、シャドー(カラーではS, モノクロではアンダーU) の間で輝度分布を考えて露出を決定できる。
セコニックのデジタル式スポットメーターの初代モデルです。
モデルを重ねるごとに多機能、大型化していく傾向がありますが、これは比較的シンプルでわかりやすい操作系です(それでも単能機であるペンタックスなどより多機能ですが)
以前ジャンクボックスから拾い上げていたものを、ペンタックス故障を機会に使い始めました。
大概は中間調をワンスポットで終わってしまいます。その際、私の頭は絞り優先的なので、このようなシャッター優先表示では少し考えこんでてしまい、EVーダイヤル移し替えのほうが使いやすい。
しかしL-488のダイヤルは従の位置で、スタジオデラックスやツインメイトなどより表示が小さく混み合っていて、ちょっと使いにくく感じます。
まあミノルタスポットメーターMみたいにダイヤルを完全廃止しているよりありがたいですが。


動作しているものは、ついつい救出してしまいます。
古いもの、またメーカーも不明のものは、スペックはなかなか調べられませんが、手持ちの他機種と比べて概ね一致していれば、実用に供しています。
これは私がネガ主体で、ポジやデジタルほど厳密な測光精度を要しないこと、ポジはコストが高いため無駄撃ちができないため、高精度の内蔵露出計をもつカメラで使うことが多くなったこともあります。
ジャンクは、初期CdS機よりセレンメーターのほうが生存率が高いように思いますが、単なる印象かも。
左はセコニック オートルミの旧型。プラスチック製で小型軽量。使用方法は最終型と変わりません。
右はソ連CCCP製のセレンメーター。キリル文字です。東側独自のGOST指標と、ドイツ規格DINが併設されています。ソ連カメラで内蔵露出計機は往々にして露出計が故障しているので、これを使えばいいかなと確保。


露出計の老舗、セコニック社の1960年代中期から後期の製品です。
セレン受光体を使用して、明るさによって3形態に変形させます。
仕様は
・ISO100で LV 3.5〜17.5
・感度目盛り ASA6〜12000
・絞り目盛り F1〜32
・シャッター目盛り 8〜1/1000
・重量 145g
ダイアル上に3形態のアイコンが有り、指針の振れ幅に応じて形
態を切り替えます。
晴天昼間は受光窓に小さなスリットの開いたカバーを閉じて使用し、
屋外早暮の頃はカバーを開きます。さらに暗い環境ではではアン
プ部(背面に有る広い受光窓)を起倒させて使用します。
この頃の製品は、真鍮製クロームメッキのカバーに覆われ、ズシ
リとした持ち重りのする露出計です。
バルナックタイプを使う場合など、今だ現役で使用してい
ます。


スタデラと共に電池を使用しない露出計コンビで、機械式カメラにこだ
わりたい場合の必帯の露出計でした。
スペックは
・測定範囲:EV 7〜17
・感度目盛:ISO 6〜64(実際はASA目盛ですが…。)
・受光角:65度(水平方向で28mm位?)
・絞り目盛:F1〜64
・シャッター目盛:8〜1/2000
・EV目盛:-2〜19(測定範囲ではありません。)
・寸法:81×52×24.5mm
・重量:50g
デザイン的にはシンプルそのもので、使い方もフィルム感度を合わせて
しまえば、追針式の指針にガイドマークを合わせるだけの操作です。
使い方は簡単なのですが、暗部の測定の場合はちょとご自分での補正を
入れた方が良い感じです。
この様な露出計はもう製品化は難しいでしょうね。


受光体Cds素子を使用した反射式露出計です。
スペックは
・測定範囲:EV 3〜18
・感度目盛:ISO 6〜64(実際はASA目盛ですが…。)
・受光角:60度(水平方向で31mm位?)
・絞り目盛:F1〜64
・シャッター目盛:8〜1/2000
・EV目盛:-2〜19(オートルミと同じですね。)
・電池:SR/LR44 1個
・寸法:81×52×19.3mm(オートルミよりちょっと薄いです。)
・重量:50g(電池込み)
こちらもデザイン的にはシンプルそのものです。
使い方はフィルム感度を合わせて、側面のスイッチボタンを”押しながら”
追針式の指針にガイドマークを合わせます。
個人的には、スイッチはモーメンタリタイプよりもオルタネイトタイプ
の方が良かったのですが、価格が上がってしまうし切り忘れも生じますの
で致し方ないかと。
オートルミでは製品名称が表面にはなかったのですが、こちらはダイアル
に印刷されています。
オートルミの幾分頼りなさげな測定よりも、リニアリティーの良い指針
の素早い動きは信頼感が有りました。(個人の感想です。)
セコニックは今でも取説を読む事ができます。素晴らしい事だと思います。


発売1978年
CdS式 反射式・入射式、高低2段切換
感度:低照度EV2-10(受光角32度), 高照度EV10-18(受光角38度)
入射光用光球(蒲鉾型)スライド式
感度高低切換レバーで表示部も切り替わる。
測光は側面のスイッチボタンを押して離すと針が固定され、示された値をダイヤルに移し替える。
バッテリーH-D 1.3V
重量 170g
スタジオデラックスよりちょっと大きいCdSメーター
表示は大きく大変視認性が良いが、後のモデルより重い。


「一眼レフ方式のCdS受光部をもつ最高級の反射式露出計」だそうです。
高感度,完全防湿CdS使用,ファインダー付,反射式2段切換
H:EV12-18,L:EV4-12
受光角10度
バッテリ:H-R(1.35v)
重量160g
サイズ85x58x25mmの直方体で、全く持ちやすさは考慮されていませんが、左手で包み込むように保持し、ファインダーを見ながら親指でスイッチボタンを押すことができます。
この露出計で最も困るのは電源でしょう。
ナショナルH-Rというのは、ネットでもほとんど情報がありません。しつこく調べると1.35Vと標準的な水銀電池の電圧でした。主に補聴器に使用されていた模様。一般的HD50やH-Dより細長い形状です。これはSR44を一個使い、余ったスペースはアルミホイルで充填しておきました。多少感度が高めに出ますが実用は可能かと。


efunon様のご説明にあるように感度が低く自己補正が必要な時もありますが,電池不要の利点は大きい。
私は,機械式フィルムカメラに電池は不要と考えていて,できればマニュアル操作と光化学変化と勘だけで撮りたい。でも,露出計だけはセレン光電池なら太陽の自然エネルギー利用なので許せると考えていました。
ところが最近,日没や日出を撮影する機会が増えて露出を外すことが多くなった。リバーサルフィルムで太陽をモロに入れる場合,L-158と勘だけでは露出決めが難しい。
で,大幅に妥協して,携帯(iPhone)に「覚える露出計」を入れてシビアな状況ではダブルチェックすることにしました。これはとても良くできたソフトで,その後露光を外すことが(日没/日出でも)ほとんど無くなりました。
バッテリー付の文明の利器に頼るのは本意ではないが,「覚える」までの繋ぎと考えてL-158と一緒に使っています。


>機械式フィルムカメラに電池は不要と考えていて…。
やはりそう考えますよね。
とはいえ、ポジだとセノガイドという訳にもいかず、オートルミの出番です。
広角ならまず大丈夫なのですが、中望遠クラスだといったい何を計っているやら。
場数を踏んで、「ココはこの値ではない」と判断できるまでは失敗の連続でした。
決して初心者向けではないなぁと思いました。


確かにオートルミの受光角は広角向きですね。
広角の場合でも測る領域に明るい空が入ると"アンダー"になる。画の中で表現したい対象とほぼ同じ明るさ(反射率)の地面を見つけて測る方が良い。私の場合,撮影場所についたらオートルミで彼方此方の地面に対して測り,その場の入射光の明るさの平均を知ってから対象の明るさで補正をかけてます。この方法だと中望遠でも大丈夫ですが,大雑把ですね。
野外で晴れたら"F=16,シャッター速度=1/ISO感度"というのも便利(渡部さとるさんの方法)。
あとは曇り具合で1~2段,夕方は3段位絞りを開けるか速度を落とす。
でもiPhoneで「覚える露出計」を初めて使った時は衝撃でした。
画像のEVを測ると同時に,設定した絞りとシャッター速度の画像の試し撮りをする。
デジカメだから当然だけど,何か結果をカンニングした気分。


受光素子はCdsです。
ニコノスもV型までは露出計が入っていませんでしたので、カラー撮影に
は必帯の露出計でした。
・測定範囲:EV 5〜17
・感度目盛:ISO 5〜12000(実際はASA目盛ですが…。)
・受光角:30度(意外に狭角です。)
・絞り目盛:F1〜64
・シャッター目盛:1〜1/2000
・許容水深:60m
・寸法:Φ86×67mm
・重量:陸上240g (水中27g) 沈みます。
・電池:H-D
裏面のオレンジのノブがスイッチで、黒いノブが絞り/シャッタースピード
リングの調整用です。
フィルム感度を合わせてダイヤルでシャッタースピードを合わせれば、指針の示
す絞り値が直読できます。
古いダイビング機材を見ていると、直径90mmくらいのアルミアルマイト製の
リング状のブラケットを見かける事が有ります。
それはこの露出計を水中ハウジングに取り付けるブラケットの場合が有ります。
マリンメーターUというくらいなので、T型(名称は単にマリンメーター)も
有ります。
T型は、測定範囲が EV 6〜17 ASA範囲が6〜12000 重量が265g となっています。
最大の違いはその受光角で約10度とかなりの狭角です。
ボディーの色もU型のクリーム色とは違い、確かブルー?だった気がします。
(要確認です。)
水中用ですが、とても表示が大きいので陸上でもとても使い易い露出計です。
取説には台風や雪害時の取材にも使えると記載されています。


セコニックのCds受光体を使用したズーム型反射式露出計です。
私が学生の頃にやっと購入出来た最初の露出計らしい露出計でした。
スポットメーターなんて高嶺の花でしたね。
この個体はすでにガタガタで塗装は剥がれ、サビもアチコチ有って
本来ならお見せ出来る様な状態では無いのですが、頑丈な露出計です
(まだちゃんと動きます…多分)。
この露出計の測定範囲は、6×6版で考えるととても使い易く考えら
れています。
発売当時は135カメラにはTTL露出計が搭載されているのは普通でし
たが、中判カメラにはまだ露出計が無い機種が多かった様に思います。
アイピースを覗くと、ライトバリューのスケールと指針が有ります。
スイッチを入れると指針が動き、その時の値を本体側面のダイアルに
移し、SSと絞り値の組み合わせを選択します。
もし指針が10以下を示す暗い状況ではアイピースの下に有る感度切り
替えスイッチを押して低輝度側に切り替えます。すると、LVスケールが
切り替わり、指針が高輝度側の1/10位のスピードで動きだします(感覚
には個人差が有ります。)。指針が安定したら値を読みます。
この露出計の取説は ”新宿の街角で…”とか低照度切り替えスイッチ
が載っていないとか、とてもお茶目なトコロが有ります。
スペックは
・測定範囲:EV 3〜17 (低輝度側 3〜11 高輝度側 11〜17)
・感度目盛:ISO 0.1〜16000(かなり広範囲です。)
・視野角角:8.2〜28度(水平方向で85mm〜300mm 35mmカメラ換算)
・絞り目盛:F1〜32
・シャッター目盛:8〜1/1000(控えめです。)
・EV目盛:1〜18(測定範囲ではありません。)
・ファインダー内表示:LVスケールと指針。スケールは2段切り替え式
・電源:H-D 2個
・寸法:117×78×35mm
・重量:250g


みんな持っているスタジオデラックスの先祖.
この前モデル,スタジオSは,米国ノーウッドのディレクターモデルD(新会社ブロックウェイではモデルM2)をセコニックが1957から生産開始したもので,国内ではセコニッックL-28A StudioS名であった.その後1970年にStudio S2(L-28A2)に変更され1976まで継続された.28Aとの違いは最小絞り値がf45からf90になったこと.1964からL-28C スタジオデラックスに発展した.
写真下の「直読スライド」が付属品であった.私の直読スライドはおそらくスタデラ用だと思われるが,スタジオS用(High1枚だけ本体に付属していた)と外形は同一なのでスリットに挿入できる.(穴のサイズが同一かどうかわからないので測定値が同じになるか不明)
使い方の詳細はセコニッックHPに生産終了品の説明書が閲覧できるのでそちらを参照ください
セレンメーター.電池不要.
入射光,反射光兼用(光球と交換して穴あきの「光角度板,ルミグリッド」をとりつける)
測光範囲:EV4-17(Highスライド入はIN,なしはOUTマークにメータースケールを合わせる)
重量:250g


マリンメーターは唯一といってよい信頼できる水中メーターでしたね.オートルミ用ハウジングもありましたが.
実際ご使用されているのが素晴らしいです.ニコノスIII時代までは,カラー撮影には必須でしょう.
そしてズームメーター初代がまだ動いているのは驚きです.
ジャンク箱のを連れ帰りましたが,どうしても動きませんでした.スキルがあれば復活できるのかしら.110カメラみたいな2代目もダメだった.
初代はコンパクトで役に立ちそうです.


私には書けないなぁと。
入射式は1個持っていると、ポジで撮影する限りでは1ステージ技術が上がったかと感じさせる
位の魔力が有りました。
初期のL-28は光球が黄変し易くて、ノーウッドとは材質が違うのかなと思っていました。
この辺りから露出計をお使いの方は同じ様に思われる様ですが、ダイアル式でTVとAV
の組み合わせが一読出来るのは大変便利です。


1976年発売
SPD素子,反射光専用.
赤LEDによるデジタル表示.EV数と,1/3EVに相当する・,2/3EV相当の・・
EV1-20(20は0と表示される)
測定距離 無限から1.5m
測光範囲 1度(ファインダー中央にサークル)ファインダー倍率はセコニックデジタルスポットより高い.
+1から-2ディオプターの視度調整可能.
重量:258g
今のところ最も好ましく思っているスポットメーター.
反射光測光1度,EV表示のみの単能機.ダイヤルで露出値を一読でき,それに加えてゾーンシステムに似た濃度予測値も表示されているので,直感的に露出を決定できる.ゾーン表示を貼り付けてモディファイするサイトが多数ある.
アナログのペンタックススポットメーターVと同時発売,しばらく併売されており,アナログ表示を支持する層も根強かったことを思わせる.


MINOLTA Spot meter F
ミノルタのスポット メーター F です。
一つ前のスポットメーター M の改良タイプで、
定常光に加えて、フラッシュ光が測れる様になり
ました。(使用する電池も違います。)
多機能な露出計で、測定値のメモリー機構やハ
イライト、シャドー値測定も可能です。
LCDの表示窓にには、アナログ表示に近い感じで
の測定値も出来ます。
スペックは
・測定範囲:EV 1.0〜22.5
・感度目盛:ISO 12〜6400
・受光角角 :1度(
・ファインダー視野角:水平17度 垂直12度
・ファインダー倍率:約1.4倍
・絞り目盛:F0.7〜90
・シャッター目盛:30m〜1/8000(低照度広大です。)
・EV目盛:1〜18
・電源:単三 1本)
・寸法:150×89×48mm
・重量:230g
ちょっと前に御紹介しましたズームメーターの代
替にと購入したのですが、最初に感じたのは、や
はりダイヤル表示の方が個人的には使い易いなぁ
と。バチが当たる様な感じがしました。
でも慣れてしまえば軽量ですし、機器の安定性
はさすがにMinolta製です。
スポットメーター専用機としては末期の製品で、
この機種以降は、入射/反射式兼用機種が出てきた
様に思います。


主に舞台撮影で、文字通りスポットライトが当たった顔を測定するには測光角1度が必要だったのです。
暗い中でも見やすく、10年くらい愛用しました。
液晶の露出バーに、マルチスポットのポイントが表示されます。ハイライト/シャドーも使えます。
後に導入したOM4と全く同じ表示で、OM4への理解は円滑でした。
ただし、私は17%グレー相当(日本人の皮膚ですね)ワンスポットしか使いませんでした。
その経験から、ペンタックスデジタルスポットに交換してしまったのですが、基本的には1度スポットとして同じ機能を持っていると極言してよいかと。
Fはフラッシュ測光ができて、クローズアップレンズ装着で近接可能になったのが主な改良点かと思いますが、基本的には同一の、大変使いやすい名機だと思います。


実は、私もOM-3,4に搭載されていたマルチポイントの平均測光が出来ると思って購入しました。
購入してから、メモリーできる露出値が必要最低限でしたので、ちょっと凹みました。
あと意外にハイライト/シャドー測定は経験が必要で、大ハズレは無いのですが、ややもすると
思っていたよりアンダーになったり飛んだりして、難しいものだなと思いました。
ペンタックスの古い方のV型を持っています。発売していた国内外のスポットメーターを
見比べて、一番ファインダーの”見え”が良いのがペンタックスの製品でした。
同型でフートランバートの表示板が付いた輝度計や、ウエストレベルタイプが有ったり、
詳しい方の投稿がほしいなぁと思っています。


最小限の情報ですが、初代腰高機や、Vと同形式の輝度計も載っていました。
それ以上となると、海外ネットでもなかなか出てきませんね....


”露出計ミュージアム”
が良いです。
https://www.sekonic.co.jp/70th/museum/index.html
画像は左が初期型、中央は2型グレー、右は2型ブラックで時代前後はわかりませんが、1995年ごろ私が購入した2はグレーでした。
クラムシェルの形状は変わっていないようです。初期は少し破損していて閉鎖固定はできません。
ストラップはオーナーが付け替えた可能性もありますので断定困難ですが、2は細いしなやかなナイロン製がついてることが多いようで、初期はミノックスチェーンと同様の金属が付属していました。
メーター部の表示は同様ですが、初期型はダイヤルにEV表示がある、ASAとDINが左右に振り分けられている、露出表示が手前側、とだいぶ2とは違います。
また入射光測定用ブラインドのノブに赤点が打たれて、ケースには入射光の時に赤点をもってくる位置がまた赤点で表示されるなど、細やかな配慮があります。
やはり初期型は手が混んでいて、2で省略されたことがわかります。
実用上は2で十分で、ストラップが軽い2を評価しています。


測光角度:3,4,6,10度可変
感度:EV3-18(ASA100)
SPD素子
単3乾電池1本
重量:250g
角度をスライドノブで決め、ノブを押し込むとファインダー内に機械的にEV値が表示される。その時シャーまたはガーと駆動音がするのがアナログ...
ケース、ストラップを含めて、110カメラと同じ形状、サイズ。
1度のスポットメーターを愛用していたので、ほとんど意識していなかったら、友人から3個ももらってしまい、そのうち2個が元気だったので使ってみると、3度でも風景には十分使える。
演劇にはやっぱり1度のほうがいい気がする。
さて投稿ナンバーが1999になりました。ムーンベースアルファって古〜..アンゴルモアか?
次ミレニアム2000はどなたかゲットされてください。


セコニック社製セレン電池式反射光露出計「クリップオンLC-2」(1956年頃?)です。かなり小型なのでメーター、ダイヤルとも老眼鏡には厳しい仕様です。
写真のコニカ IIの別売りオプションとして用意されていたのは「オネストLC-1」のOEMで、そちらにはコニカの名前も入っていたそうですが、私は実物を見たことがありません。
LC-1とLC-2は上面のダイヤルやLV表示に違いがありますが、サイズは同じだったと思われます。どちらもシューの場所に合わせられるよう、取付金具のビス位置は4通りに移動が可能です。
製造から60年以上経つ現在も電池は生きていて、設定の参考にしています(ほぼネガフィルム専門なので)。
セコニック社のHPは露出についての解説や、古い露出計の説明書なども網羅していて資料としても大変素晴らしいと思います。
裏側にはSEKONICの刻印があります。
また上部にブースター用セレンパネルを取付けるための溝があります。ブースターも現品を見たことがありません。トプコンメーターの変わっている所は、アクセサリシューに付ける時にカメラの前面から差し込むようになっているところですね。
残念ながらセレンが劣化していてメーターは動きませんが、本体の飾りとして付けっぱなしにしています。不動ということで100円で購入できました。
少し珍しい露出計を紹介します。恐らく60年代後半から70年代初め頃の東芝製EE-101のOEMと思われるLENTAR EE-201です。大きさはセコニックのマルチルミL-248と同じくらい言えば分かりやすいでしょうか。
通常あるメーターを無くして赤と緑のランプ(多分LEDではありません)に置換えたものです。底面のスイッチを入れてダイヤルを回し、緑の○ランプが点灯したダイヤル位置が適正露出というものです。左右の赤○がアンダー/オーバーを表します。フォクトレンダーVCメーターのLED表示と同じようなものですね。
電池はボタン電池ではなく、単三電池を2本使用します。これはランプの消費電流が大きい為と想像されます。
電池を使用するメーター式露出計の殆どは、ケースに収めたり暗所では電池をあまり消費しませんが、この機種は電源スイッチを切り忘れてカバンに収めると延々アンダーの赤ランプが点灯することになります。また、眩しい屋外ではランプが点灯が確認し辛いです。
ダイヤルに表示されている測定範囲を記します(他のスペックは不明)。
EV値 2〜17
SS値 15〜1/4,000
ASA 12〜3,200
LENTARは米国のLENCO PHOTO PRODUCTS社の写真用品ブランド名で、日本製のMFレンズや8ミリムービーなどの名称を変更して販売されていました。eBayを見ると「SUPER-LENTAR」「TELE-LENTAR」銘のレンズがそこそこの数出品されています。
1969年発売 ローライ(シンガポール)製コンパクトカメラ
ローライ35シリーズの廉価版ライン
プラスチックを多用し、オリジナルモデル370gから260gへ軽量化された
フルペックのまま小型化されたオリジナルモデルと比較して、巧く機能を削っており、
シャッターはプロンターB, 500-30
露出計は非連動セレン
レンズは3群3枚のトリオター
になっています。
軽量化はかなり効いていて、オリジナルをポケットに入れるとスーツが型崩れするほどですが、B35なら気にすることはありません。
ただシャッター音は安っぽく響き、ショックも手に伝わってきます。小型化最優先のため保持がやや不自然になり、最初の1本はブレだらけでした。
シャッター低速側がコンパー1/2からプロンター1/30に狭まったのを気にされるかたもおられます。確かに1/2-1/15は貴重ではありますが、
私が思うに、コンパクトカメラの目的を勘案すれば、手持ちではスローは使いませんし、三脚固定条件ではBがあれば絞りこんで感覚で1秒露光すれば暗い条件でも克服出来ると考えます。
オリジナルはボディ前面左右に振り分けたシャッター/絞りダイヤル両方に露出計が連動しますが、B35は非連動、ゴッセンのセレンは信頼できますが暗い側の測光範囲は狭く、精々明るい室内が限界でしょう。もう別に要らないけど、他機種と併用したとき単独露出計として使えますね。
露出計は当時ラチチュードが厳密なポジフィルムで撮影し、家族揃ってプロジェクター投影が米国で普通だったため、ビルトインが必要だったわけです。
トリオターの性能は、後で画像をお見せしますが、瞠目です。
逆光は今後試していきますが、夜景のハイライト程度ではゴーストを探しても見つかりませんでした。


個体差でしょうけど、シャッターダイヤルが少し固い。焦点リングもやや固く、却って目測がずれずによろしい。
ネガカラーは例えば開放、1/30に決めてしまえばラチチュードでカバーしてしまうので距離目測以外気を遣いません。
これが日中だと被写界深度を取れますから何も操作する必要がない。フレーミング無視のスナップならもうシャッタータイミングだけです。
変にカメラ側で調整されてピンぼけブレ写真になるよりずっと確実だと思います。


ミニコピーフィルムで撮影してみましたところ、自分の不明を恥じ入りました。
ミニコピーHRII(EI25) f5.6、1/30、ロジナールR09x250倍、25度30分


ドイツ時代は、テッサー付きがロライ35、トリオター付がB35、C35(露出計無し)です。
因みに、35T、35S(ゾナー付き)はシンガポール時代の物です。
私、最初35Sを手に入れました。水銀電池が現役の頃は、35Sを露出計代わりに、フジカ690G、ライカM3等と、併用していた。
35Sの欠点。電池がフイルム室内にある。左ファインダー、左巻き上げ。その後、B35を手に入れた(私のはシンガポール製初期ロットなので、B35表示です)
B35は35Sにくらべ、ファインダーがレンズ寄りにある。プラスチック部品で、35Sより軽い。ゴッセン製のセレン露出計、結構丈夫で正確(今でも問題ない)
シャッターは30s〜500sですが、総じて35Sより使いやすい。加えて丈夫。
目測ですが、F3,5なので、F2,8のゾナーより、ピント外れが無い。
40mmの画角が便利。寄っても撮れる。3枚玉のトリオター。周囲は甘いが、立体感も有り、結構よい。3枚玉としては優秀。
オリンパスペンと比べると、35Sは使いにくい。B35はさほどでもない。
流石にライカサイズ。4切に伸ばすと、3枚玉でも、ペンSより細密。
今使うなら、35B。C35もお勧めですが、此方は少ない。
画像は、ドイツ時代のロライ35です。


よく見たら、私のは35Bですね....よくご指摘頂きました。
シンガポールというのは認識していましたが、B35にはドイツ製があったんですね。
C35は大変珍しく、コレクターズアイテムであるのと同時に、デザインがすっきりしていて大変格好いいので憧れていますが、入手は諦めています。
トリオターは割に10m〜2mくらいが得意な領域のように感じてます。開放だと少し周辺というか、中間画角も怪しいところがありますが、コントラストが高い(というかフィルムによっては諧調が飛ぶくらいコントラストが高い)ので、ぱっと見シャープで実用的にはいい所をついているように感じます。
カメラ単体でみると非連動露出計は、35Sなど連動に較べて不便ですが、単体露出計として使うならば連動は逆に不便になってしまいます。さすがはゴッセン、セレンの面積は小さいけど鋭敏で、大変信頼できますね。
特にラチチュードが狭いコピーフィルムやカラーポジには非常にありがたいし、赤外撮影にも重宝します。
最近キャップやフード、フィルターなどが入手困難で、じっくり探しています。


ドイツ製の最後期(72年)にはロライ35表示のままで、クセナー付きも有った。
ドイツ時代のレンズは、ツアイス、シュナイダー製。シンガポール時代のレンズは、ロライ製造品。
と言うことで、73年のシンガポール製造品には、B35、C35表示がある(このC35は幻)
それにしても、構造が違う、35Bを良く残してくれたものである。
C35は製造中止になった。
フイルター、フード、ストラップ等、全て専用部品。汎用品が使えない。
特にフイルター、フード。TとBは共用できるが、Sは別物。
今探すとなると、大変だと思う。
ロライ35、シャッターが特殊。チャージしてないと沈胴できない。
保存するときは、沈胴せずに、其の儘シャッターフリーの方が安全?




小西六のスプリングカメラ
既に本館で日浦様が最高の紹介記事をあげていらっしゃるので、こちらで再度採り上げるのは僭越なのですが、あまりに撮影結果がよいので感激し、撮影画像とちょっとした見解のみ付記いたします。
戦前からのモデルもありますが、実用的には120フィルム使用の戦後型距離計連動機がお勧めでしょう。
最近結構安価なので侮ってしまいがちですが、先日II型を試した所驚愕の高画質でうちのめされました。
II型は巻き上げこそ赤窓で二重露出防止機能もありませんが、撮影に重要である焦点合わせに有利な距離計を備え、またシャッター速度が1/500〜1秒と高級版、現代の感度が高いフィルムも十分実用可能です。
さて携帯性からいえば、フォクトレンダーのベッサ66、ペルケオI・IIは6x6判スプリングカメラの中でも極小の評価を受け、最右翼と言えましょう。
実際35mm判のレチナIIと比較しても、サイズはほぼ同等、重量はベッサ66の方が軽いくらいです。
この画像のように、殆どパールとベッサは同サイズ、横幅は6x4.5のパールの方がわずかに小さい。
重量は、パールII 580gに対してベッサ66:520gで、ヘリコイド・距離計連動の機能の差としてしかたがありませんね。
レチナIIIcは35mmなのに670gもあるので、セミ判スプリングが如何にフォーマットに対して効率がよいか思い知らされます。
ただし、パールIIもベッサ66もストラップアイレットがないのでケースを併用しないと携帯時に取り落としそうになります。
パールは本体をケースに入れ、フードケースをストラップに通して合計790gにもなります。
先日撮影中ケースの影が写り込んでしまったコマもあり、注意が必要なのも加えて、もっと軽快にならないかなと思います。
画像左パールII,右ベッサ66


実写すると、海外レンズに勝るとも劣らぬどころか凌駕するのではないかというレベルです。
開放でここまで写ってくれたら文句ありません。
ヘキサー75/3.5、開放、1/25、ISO400ネガ、手持ち


約1.5mくらい、距離計は正確で安心して寄ることができます。
パールは当初からヘリコイド焦点合わせで、前玉回転とくらべて遠距離から近距離まで安定した画質が期待できます。
絞りf8、1/100、フジカラーPro400、手持ち




日中風景しか撮影しないなら、絞って性能が出れば十分なのですが、パールはこの時代としては突出して万能性がありますね。


ポジで撮っても雰囲気が良いレンズです。
このレンズのイメージサークルって6×6をカバーするのでしょうか?


イメージサークルは、同じテッサー型のColor-Skopar75/3.5の単体レンズを一時所持していて、センチュリーグラフィックで試したところ、光の環としては67をカバーしますが、絞っても6x6を超えた四隅部分は流れが酷くてちゃんと像が形成されませんでした。
こういうのはイメージサークルとは言えないので、スコパーでは67は困難かなと。
でも、66ならなんとかいけるように思いました。意図的に収差を645に最適化している可能性はありますが。
イコンタやマミヤシックス、ローライなども75/3.5を66に適用しているので、ヘキサーもいけるのでは。


情報ありがとうございます。
すると二眼レフに転用が可能かもしれませんね。
私のヘキサーは圧板のツメが折れてしまい、修理はしたのですが各部の腐食が有ってちょこっと考えています。


パールの中では,IVはひところ非常に高くなっていましたが,最近はかなり落ち着いてきました.しかしパールらしい小型軽量という点では,II型が優れているようにも思います.IV型は前蓋の開く向きからして違い,なにかと近代的ですので,ある意味で別物のカメラですね.やはり,使いやすいですが...III型は巻き止めが出っ張っているのが惜しく,これを(さしたる部品がついていない)トップカバー側につけられなかったものかと思うのと,やはりコマ間がかぶることが多いようです.また II と IIB がよく混同されていますが,少し廉価版の IIB でもさしたる不足はないように思います.
購入時の要注意ポイントとしてレンズの状態が悪いものが時折見られることがあるかと思います.絞りの直後の面画腐食しているものが見られます.


セミイコンタは,初期のものは70mmレンズでした.ただしこの頃のレンズはノンコートなのが惜しいです.セミイコンタとパール,いかにも一長一短,好敵手でなかなかおいそれと優劣は付きませんが,前後の中央でぱっくり2つに割れる外殻と内部のフィルム保持の構造などは大変似通っています.イコンタは距離計とファインダが別で,またドレイカイルの腕木を起こす必要があるなどちょっと面倒ですが,ブライトフレームや多重露出防止機構があるのが美点かと思います.撮影頻度が低い(ときどき引っ張り出して数コマ撮るような,当時のお父さん的撮影頻度)ならイコンタがいいかもしれず,スナップにはパールが良いですね.


れんずまにあ様、日浦様の個体より1つ前の物(50年)です。オキュパイト表示が有ります。
RSの欠点。単独距離計なのに、ファインダーはUと同じ。
ついつい、距離を、レンズ側に移すのを忘れます。
逆光気味のヘキサー画像です。
250sF8


リサイクルショップで、不思議なベビーパールを見つけた。
資料によると、戦後のベビーパール。45年10月に戦前のレンズ、部品を寄せ集め製造再開、50年10月に生産中止している。
49年、最終型。コート付ヘキサー50mmF4,5、ボデーレリーズ、圧版が裏蓋に付く、レンズボードと、張革の表示が、ROKUOUSYAからKONISIROKUへ。更にコニカはPX販売が多いので、オキュパイト表示。
私のコニカT(48年)パールTRS(50年)もオキュパイト表示。
私のベビーパール。裏蓋の圧版、KONISIROKU表示は同じ。
然し、ノンコートヘキサー、レンズ側、エバーセットのロックスシャッター。更にMADE IN JAPANの表示。
整備しても、部品に問題なく、フルートポンチとは思えない。
サンフランシスコ講和条約締結後の製品?(50年4月から生産終了の10月迄の製造品)あるいは、国内販売限定の廉価版?(残っていた、旧型レンズと、シャッターを組み込んだ物)
状態は非常に良い。ケースは劣化している。然しケースに入っていたので、カビ、錆、擦れ、あばた全くない。蛇腹も生きている。
レンズを掃除、シャッターに注油(ロックスシャッターはT,25,50,100のエバーセット、構造は簡単)レザーコートで磨きだしただけで、完全に蘇った。
パールTRSと並べると、小さく実に可愛い。まさにベビーパール。
127フイルム手に入らないかな。1度は127諦めた私ですが、かわいさと、美しさに、つい手を出してしまった。


ベビーイコンタがノバーが多いのにヘキサーが奢られているのも贅沢です。
ベスト半裁機は物凄く小型で可愛らしいですね。
127は私も困っています。というのも、物は無いわけではありませんが非常に高価でカメラが買えてしまいそうなので、日常的に使用するのは敷居が高くて。
120から切り出すカッターが一番よいのかもしれませんが、以前挫折したことがあり、
kan様のサイトに素晴らしい記事があるので再挑戦したい所です。
かわうそ商店様に127フォマパンがあったと思います。スプールがいくらか溜まったら、あとは何とかなるかなと。


Kan様の切り出し装置。私も見ました。
実は私、以前オートセミミノルタと、初期型セミイコンタを、Kan様に整備してもらったことが有ります。
その時、お礼にVPKとバルダバルデイを手持ちのフイルムと共に、Kan様に進呈。127は私の範疇ではない、Kan様なら何とかなる、と思ったからです。
バルデイ。F3,5テッサー、コンパーラビット付でしたが、私の手に負えなかったもの。Kan様が、蘇らせました。
VPK,バルデイ共、Kan様の所で、撮影可能状態です。
ベビーパール。衝動買いしたもの。多分現状でも、撮影可能と思います
パール一族のコレクションとして、置こうかなあ?暫く眺めて楽しんだら、Kan様に、撮影、頼もうかな?シャッターが壊れた、リコーフレックスがあるので、切り出し装置作ってみようかなあ?


ベビーパール。製造期間が長いので、ネットで検索してもよくわからない。
困ったときの、CAMERAPEDIA。やっとたどり着いた。
まず、戦後の物は、KONISIROKU表示。
49年の最終型。コート付ヘキサー、ボデーシャッター、裏蓋の圧版付、オキュパイト表示、と成っている。
然し、裏蓋の圧版。最終機以前の、改良。
48年後半〜49年最終型以前の製品。裏蓋に圧版、張革がシボ加工、ノンコートヘキサー、レンズボードシャッター。
なんとこの製品。救済措置でMADE IN JAPAN表示。
私の個体、これであった。多分、国内販売前提の救済措置表示?
国内販売限定なら、最終型が出た後も、併売していた可能性もある?
以前、私のオートセミミノルタを検索した時も、CAMERAPEDIAにたどり着いた。
コニカもミノルタも写真機から手を引いている。公式サイトを見ても、細かい部分が解らない。
外国の研究に頼らなければ、分からないのは、困ったことである。
何せ、CAMERAPEDIAの参考文献は、国内研究者の物を、英語翻訳したもの。それを、再度日本語に自動翻訳すると<赤ちゃんパール?>等と訳の分からないものになる。
せめて、私達が、情報発信しなければ。
ネットに、クロアチア製の期限切れモノクロ出ていた。
早速使ってみた。現像を含め、手焼きです。1月かかった。


100s、F8。取り合えず、光漏れはないようです。
絞っているので、ピントも問題ない。
RSのF4,5ヘキサーと比べると、少しコントラストが低い?
レンズに拭き傷あるし、RSの物より、状態は良くない。


素晴らしい画像ですね。コントラストが若干低いのはしっかりしたフードで良くなると思いますが、
最近のプリンターではコントラストを少し上げてもらえば十分な感じです。
さて私のパールVですが、圧版のガタが大きくなってしまいました。
先日原因を探ってみたら、圧版裏面の板バネと組み合う部分のツメが一か所取れていました。
簡単な板金打ち抜き構造でしたので、経年でヘタって取れてしまった様です。
SUSの薄板で補修して直しました。
その後、店頭の個体にもいくつか同じ様なツメの欠損が見られました。新たに購入される場合のチェックポイントかも知れません。


元々は巻き止めタイプのコマ重なりの対処法の話題だったのですが、パール系はそれが顕著だとなり話題になりました。
・スプールの径を何か巻いて大きくする。
・スタート位置をズラして見かけの軸径を増やす。
・裏紙の先端部に余った裏紙を貼り付ける。
だいたいこの3者でした。ほかに何か有りませんかね。外科手術を行うとか…。


IIIまでとはデザインががらっと変わり、ボディはダイカスト化され、大型化したファインダー廻りが印象的です。
従来モデルとは前蓋を開く方向が反対になりました。前蓋上部には大型のシャッターパッドがあり、レリーズは軽く作動します。また二重露出防止になっています。
ファインダーはライカM3から一斉に各社が採用した1眼式距離計連動・採光型ブライトフレームで、パララックス自動補正ではなく近距離マークつき。
距離計二重像は矩形で大変明快、M3ほどではありませんが分離が良く、縦線合致式として使えるほどです。もしかして実像式なのでしょうか。
ファインダー視野のなかでフレームは小さく、多分視野全体では60-55mm相当くらいなのでは。広角機も計画されていたのでは?というのは夢でしょうか。
巻き上げはスタートマークを合わせた後は自動巻止めで、右手ノブを止まるまで巻けば1枚目が出て、シャッターを切ると巻き止め解除されます。カウンターは軍艦部にあり、裏蓋を開くと自動復帰するためほとんど現代のカメラと同じように何も考えずに操作出来ます。裏窓は完全に廃止され、自信のほどを見せています。
パールのフィルムコマ間隔は芳しくない話がありますが、IV型からは綺麗にコマ間が揃います。
120フィルムは、底のノブを回転しフィルム軸を浮かせて装填しますが、このノブは裏蓋を開かないと操作できません。送り側の軸にもキーが付いていて、フィルムアドバンスを軍艦部の窓から確認することが出来ます。
シャッターはM,F,X接点を持つセイコーシャMXL、500,250,100,50,25,10,5,2,1,B.ライトバリューになっており、ヘキサー75mmf3.5のf32までの絞りと連動しています。解除はできませんが、まず先にシャッターを決めた後、下部のボタンを押しながら絞り単独選択可能で、ライトバリュー系の中ではこなれた操作系だと思います。またシャッター速度は倍数ではないものの、位置は直線関係になっていて絞りとの整合性は取れています。
ネットではセルフコッキングという記載もありますが、シャッターセットは手動で、ここだけはクラシックです。
焦点合わせはパールの大特徴になっているヘリコイド。最短1.2mですがオートアップが用意されています。
10年前に交換会で蛇腹がスダレになったものをジャンクとして入手しましたが、レンズやファインダーなど蛇腹以外の部分は極めて綺麗でした。
ただ蛇腹修理の手が付けられず(むこうが透けて見えるほど)いままでずるずる放置状態でした。最近エンサインレンジャーでパーマセルが意外に有効なことを知り、この度裏側からベタベタ貼って初めてフィルムを通しました。まだ僅かにピンホールがカバーしきれない所がありましたが、その写りは瞠目のレベルでした。
これほど高性能な蛇腹レンズはほとんど見たことがないくらいで四隅までかっちりピントが来ます。もちろん先行して使用中のパールIIも同等の写りですが。
蛇腹の見た目は良くないけどもう少し整備して使い込みたい所です。日浦様の仰る通り、物凄く便利なので。


どちらも、私好きな描写です。戦後の物はコート付。カラーにも強い。
補色ファインダー。分離が良い。パールW。ファインダー部を拡大。
より使いやすい。折角なら、コニカVの生きているファインダーにしなかったのか?
コニカの方が、Uからヘキサノン使用。Wは広角でなく、ヘキサノン?
生きているファインダー+ヘキサノンこれがパールX?
出来たなら、1つ目スーパー6超えるのですが。ま、この辺りがスプリングカメラの限界かも?
パール。携帯には便利。私、単車で旅行するとき、パールRSとペンDと併用してました(露出計と距離計相互に使える)
パーマセル。蛇腹の穴には便利。但し、全体に使うと、表なら畳めなくなる。裏なら畳んだまま保存すると、開かなる可能性がある。
れんずまにあ様の個体。裏に使用との事。普段は開いたままにしておいた方が無難?


幸いピントには影響していないよう。
開かなくなるかどうかおそるおそる試していますが、ダメだったら開いて保管します。
元々蛇腹は開いて保管する方がよいと言われていますね。品質の良い羊皮なら偶に保革油なども必要かも。
実はパールは表側にも一部貼ったのですが、元の状態が悪すぎて既に表面の革と内張の布が分離してきている状態にパーマセルを貼ったものだから、蓋を開け閉めすると革が完全に剥がれちゃって余計ボロボロに。
ヘキサー75/3.5,f8,1/100,ちょっと漏光が見えますね.


その為、内張すると、布と革を接着した蛇腹が均一でなくなります。表の革がが劣化した時は、やはり革か布です。
革なら、薄手の羊革(ヤンピー)ですが、手に入らなければ、革細工の店で、バックの内張用の革でも代用できます(蛇腹全体としては使えませんが、一部、パッチとしては使えます)
他に、戦前のやり方(応急処置)としては、黒の絹布、墨塗した和紙、が有ります。和紙は結構使われた様子。
接着剤。私はゴム系(パンク修理用)です。本来は膠系だと思います。
然し、基本は蛇腹の交換だと思います。
交換用の蛇腹が手に入る、最後の時代、さらに折り畳みできる技術者も(展開図が必要)
但し、120の方が先になくなるかも?
蛇腹の保持。私は、キウイの革用ローションとミンクオイルを状態によって、使い分けています。
年一程で、綿棒に付けて、塗り込めます。


クラフト社 革工具 コバコート 70ml 黒
乾いても柔軟性があり、薄く、剥がれません。自分の場合は穴だらけの FUJI GS645蛇腹を修理し4年使いましたが再修理は不要でした。蛇腹の裏側に塗ります。実は PENTACON 6 TL のシャッター幕の中央部に僅かに穴があったのですが、このコート材をスポット的に塗って完璧に塞ぐことができましたので柔らかく、且つ強いのだと思います。ただし穴の状態や蛇腹の構造によってこの材料ではだめかもしれませんね。
パール関係ないですがわざわざ注文して買ってそのまま20年たつ127 ネガカラーフィルムです 20本組だったことがわかります。
もっと関係ないことですみませんが、実は18年前だと自分は日浦様からメールをいただいたことがありますです。こちらはcxx.go.jp というアドレスでした。なつかしいです。
私のパールIVは表面が剥離し裏打ち布が露出して、もう向こうが見えるほどスカスカですから果たして有効かどうか不明ですが、
大判カメラの蛇腹に補修必要なやつが山盛りあります。
そしてシャッター幕のピンホールには有効打がなかったので困っておりました。
ホルツのブラックシリコンに、レーザーコピー用カーボンパウダーを混ぜ込んで塗ったりしておりましたが、分厚くなるので結局シャッター作動不良になったり。
これでお蔵入りしてる東独カメラが復活出来たら嬉しいです。
127のスーパーゴールド、懐かしいですね。
私もあと一本だけ残っています。
虎の子でしたが、数年前エンサインのベスト半裁カメラに使ったら、見事にフォーカルが開いてなくて1本無駄になってしまいました。さらにローライ44では背面赤窓から光線漏れで2本目無駄に。
最後の1本は怖くて使えません。


戦前セミパールに単独距離計を乗せた1949年パールと基本的に同じだが、
デュラックスシャッター1/100〜1,Bを、コニラピッド1/500〜1,Bに変更したモデル。
外観はこの後III型までほとんど変わらない。
レンズはヘキサー75mmf4.5
この次のモデルはf3.5になった。
国産テッサー型では最高レベルのヘキサーは、II型でf3.5を経験し極めてシャープ。ただしテッサーは暗い方が高性能との評価があり、初期二機種のf4.5は気になる存在。


ファインダーはかなりクモリ、辛うじてフレーミングはできるが、距離計は、ハーフミラー腐食とカビでほとんど使い物にならない。
その後比較してみるとIVとRS(〜III)とは全く異なることが判明、お蔵入りにしていました。
しかしレンズとシャッター、ヘリコイドは健在で、目測での撮影は可能です。元々120使用のスプリングカメラはフィルム平面性の不安が払拭できず、条件が許す限り絞り込んで撮影することが多いため、十分使用可能と判断しました。
左II型、右RS:IIの連動距離計表示窓がRSでは単独距離計のダイヤルになっている。


私の右目では、ほぼ目測。蛇腹は問題ない。先に挙げた写りです。
その点、RSの方は、OHしているので、問題ない。私の目でもRF使用可能。
RSのF4,5の方が、コントラストがあると思う。暗部の再生も良い。
解放付近で使うなら、F4,5の方が、より暗さに強いと思える。
個体差も有るとは思いますが、私は、ヘキサーはF4,5が最高と思います。(本家のテッサーとも差が無い)
RSの欠点。先に挙げたことですが、ファインダーがUと全く同じなので、つい、距離目盛を鏡胴に移すのを忘れる。Uとの共用はできない。


ナニを今更と思われてしまうかも知れませんが、このフィルム種の表示板、形状に弱いRが付いていました。
そういえば35mmのコニカU型もボディー意匠にRが付けれています。
この時期、少しでもカメラの印象を柔らかく見せようとした、努力が見えて面白いなと思いました。


おっしゃるとおりI型のトップカバーのダイヤルは距離計の距離合わせです。これがII型では連動式になり、ガラス窓中に距離が表示されますが、IIBではこれがなくなり被写界深度目盛りに、またIIIではフィルムメモになってますね。IIBはヘリコイド部分に距離表示しかありませんが、IIIではここが形状変更されて被写界深度がわかるようになっていて、ボディ側の被写界深度指標が不要になりました。ということで、機種ごとにこの部分はコロコロと機能が変わっているのがおもしろいと思います。中では IIB について、トップカバーには II とあり IIB と表示されていないため一部混乱があるかもしれません。
ご存知のことかと思いますが念のため・・RS について「次の機種からF3.5に」とありますが、IIにもいくらかF4.5のものがあり、途中からF3.5が登場しました。ただIIではほとんどがF3.5ですので,F4.5はちょっと見つけにくいかもしれません。
中判はよくフィルム平面度が問題になりますが、私の場合645判ではあまり困った経験がありません。それに対して69判ではちょっと苦労している感じがします。しかし、持っている69判のカメラに古いものが多いからかもしれず、ホースマンやフジ、メダリストではあまり悪い印象がないので、カメラの世代によるかもしれないです。
2500円で手に入れた錆び錆びのパールRSのレストアをしました。(錆びを落として塗装しただけですが)
本館の方でパールRSにはフィルターネジが無いとのご指摘でしたが、私が手に入れたRSはフィルターが付いてました。しかも安心のコニフィルター。撮影結果も良好だったので、これからバンバン使い倒します。
フィルタネジについては、レンズ銘板外側の、外枠内側のフィルタネジのことを指していました。確かに、銘板の内側にありますね。
F3.5になったときに内側ではケラレの恐れがあるので、外に刻まれたのではないかなと思いました。
当方のウェブサイトのほうの表現、修正いたします。


コダックGOLD200の期限切れギリギリだったと思います。
撮影にはコニカ IIに取り付けられていたワルツ社製UVフィルターを使用(RSと同じ径だったのが幸いでした)。
発色・コントラストも良くて普段使い出来そうです。
フィルターネジの位置の件、なるほどと納得しました。確かにケラレそうな感じですね。
パールのフィルターネジについてコンテンツを改稿して頂いたようで、ありがとうございます。
ここのような素晴らしい情報交換の場で私のようなごく初心者の発言にまで対応して頂き、とても感謝しています。
パールRSに付いていたフィルターのアップを撮りました。薄型である上にフィルターの内周側が丁寧に斜めに面取りされています。コニカの技術者もあのネジ位置ではケラレの危険性があるのではないかと感じていたのでしょう。
MPP Micro Technical Camera 5x4
Micro Precision Products Ltd (MPP)は英国ロンドンの写真機製造会社。1940年から82年までカメラと付属品を製造していた。
主要な製品は4x5インチ(5x4表記)で、1948年からのマイクロテクニカルカメラIからVIII、1950年からのマイクロプレスカメラ、およびモノレールビューカメラ、5x4引き伸ばし機があった。
また6x6cm二眼レフは一般的に普及した、1951年マイクロコード、1952年マイクロコードII、1958年マイクロフレックスがある。
まず戦前リンホフテヒニカを基礎に、ほぼテヒニカと同等の操作系をもつ4x5マイクロテクニカルカメラを採り上げる。
MPPマイクロテクニカルカメラ MkVI
英国製のフルスペック 金属製テクニカルカメラ
基本的ボディ形状はA(Mk1〜V),B(MkVI〜VII),C(MkVIII)の3種類。
戦前1940年から軍用カメラとしてMark 1が登場、1951年ボディ形状を変更したMark VIになった。
Mark.VIは、フロントとリアムーブメント、レボルビングバックはテヒニカIV-Vと同等だが、国際規格グラフロックになっておらず、カットホルダーのみ挿入できるスプリングバック。
Mark.VIIはピントグラスが着脱できるグラフロックが採用された。
Mark.VIIIはボディ形状が一新され、それまでの黒塗装からアルマイト基調のモダンな外観になった。
このMark VIは、革製セットケース、レンズボードつきWray製180mmf4.5標準レンズ、(同89mmf6.3広角レンズ欠品)、各ワイヤーフレームファインダー、木製MPP純正カットフィルムホルダー6枚+ケース、(フラッシュガン欠品)のRAFに納入されたスペシャルモデル「S92」アウトフィットで購入したもの。通常モデルとの違いは、カメラのエッジがブラックアルマイト処理されている点。
MPPマイクロテクニカル5x4は英国の企業で撮影目的に採用されていたようで、広告には錚々たる顔ぶれの企業が採用者として名を連ねている。特に航空関係の企業が多いのが目を惹くが、今純粋英国企業として生き残っている会社はほぼなくなってしまい、もちろんMPPも1982年になくなった。英国の衰退を象徴するようで今見返すと辛い。(flickerのMPP 5x4 Micro Technical adより)
レンズは、VI型時代のアウトフィットでは 英国Wray社製のLustrar 184mmf4.5(テッサー型)とWideangle 89mmf6.3(4群4枚)が標準装備だが、高級ラインは初期はシュナイダー製クセナー、アンギュロン、後期はジンマー、スーパーアンギュロン、テレアートンであった。
また英国製レンズには、TTH製ワイドアングル82mm、Loss Wideangle Expres135/5.6(オルソメター型)装備機があり、エクスプレスは優秀でMPP愛好家の憧れの的らしい。
2000年ごろは高画素デジタルカメラに皆が狂奔しており、フィルムカメラ全般に価格が崩壊していた上に、大判は特に場所取りなので、捨て値と言って良い状態だった。私はWrayのレンズが使ってみたくて、拾う神になった。
89mm広角はレンズボードだけ入っていてレンズは欠品だったが、本当に偶然、ボディ購入前年に、他の業者からシャッター入りレンズのみを購入保管しており、奇跡の邂逅となった。
カメラは大変重い。多少操作方法は違うが、機能的にはマスターテヒニカと変わらない。
標準184mm用の連動距離計があり、焦点板を使わずに撮影することも可能だが、基本的には三脚に固定しじっくりと構図を確かめて撮影するカメラ。
当時のカタログでは、基本的に独シュナイダー製アンギュロン、ジンマー、テレクセナーが組み合わされており、英国製Wrayは低価格廉価版の位置付けだった。
画像は左下がVI, VII型用ボード(多分III以前も共通)左上テヒニカ45ーホースマン8cmアダプタ、右下テヒニカ45


純正フレームファインダーと距離計で手持ち撮影も可能。素直な描写で大変気に入っているが、テッサー型なので画角が狭く、このカメラのムーブメント範囲なら風景距離でイメージサークルを超えることはないが、近距離でジンマーほどテクニカルな用途には物足りないかもしれない。
英国ユーザー評ではあまりシャープではないと言われているが、絞り込めば十分繊細な画質。


元々アウトフィットには広角用ボードだけが入っていてレンズが欠品だったのですが、前述の通り偶然本体購入前にレンズのみ入手していて合体できました。
普通広角は凹みボード(リセスボード)につけるものと思っていましたが、このシステムでは前方に突出するボードで、初見で驚きました。
フロントスタンダードを一番後ろに固定し、繰り出してレールに記された89mm無限指標にあわせると、簡単に無限が出るという十分考慮された構造です。
イプシロンはプレスシャッターがなく、レリーズでバルブ固定しフォーカシングする必要があります。


当時のラインアップ主体はシュナイダーだが、数少ないが英国製もあった。前述のように廉価版Wrayライン(独製と比べて1/3から1/5.私のはそうだが)の他、TTHの82mm、Ross Xpres 5in f4.5があり、エクスプレスは価格も評価も高い。
210は前玉外しで365mmf11になり、MPPにちょうどよいと思ったが、レール2段伸ばしにバックを全開に引き出して、蛇腹が伸び切るほど伸ばした状態でかろうじて無限が来るため、ごく非常用。このカメラで望遠撮影を行うには別のレンズを用意したほうがよさそうだ。


@はテーパー蛇腹の中央にあるフックを取り付けずにライズすると、画面下(蛇腹上側)で蹴られるもの。
Aは付属の金属フードをつけたままライズして画面上両端が蹴られたもの。フードをつけても正立状態では蹴られないので手持ち撮影ではフードが有効だ。
Bは、ベッドダウンしないで縦位置ティルトダウンするとベッド先端が写り込むもの。
いずれも、Wideangle 89/6.8は開放f値が暗い上にビネッティングで周辺が確認しにくいため、撮影時に気づかなかったもの。
画像のように、@蛇腹両側のフックを掛け、Aフードを外し、ベッドダウンをすれば問題はおこらない。






1965年発売。
MkVIIIは最終型にして完成形。外観は曲線を基調に美しいアルマイト外観になった。
VIの操作は経年劣化は否定しないが、各所が硬く指が痛くなる場合がある。
VIIIはムーブメントについては滑らか。ただし構造各部の角が鋭く、また襷部分の金属板が薄く、テヒニカと比べると指が痛くなる。
距離計連動カムは、レンズごとに調整され、カムと距離指標にシリアルナンバーが刻印されている。
購入時MCジンマー135mmf5.6セットで距離計が調整されていた。
カム交換は、テヒニカのように簡単にはできないが、変更は可能。今となっては、日本では距離計パーツを揃えるのは困難で、多数の交換レンズに連動させるのは難しい。(英国の愛好会では距離計カムの型紙が印刷できるようになっている)
基本的にはフォーカシングスクリーンで精密に焦点合わせするカメラなので、手持ち距離計撮影は135があれば十分と思っている。
レンズボードも変更され、従来と互換性はない。日本では専用レンズボードが入手難だが、eBayで3Dプリンタによる再生産品が出品されている。
カタログには距離計付きボディに加え、距離計なしボディも掲載されている。
リンホフのような無限遠ストッパーは一見無いようだが、レールにノッチが刻んでがあり、そこに前板の板バネがはまり込むことで無限位置が決まる。


MAMIYA M645 (MF機)
1975年6月にマミヤ光機株式会社が発表した6×4.5 (実画面56×41.5mm)サイズの一眼レフです。今年(2015年)でちょうど発表後40年です。
機種の変遷は
・M645(1975)
シャッターボタンを前面と肩部に備えた世界最初のセミ判一眼レフ。ゴム引き布幕上下走行フォーカルプレーンシャッターを採用。よく間違えられますが電子制御のB 8〜1/500 (X:1/60 )、クイックリターンミラー。 視野率94%。フイルムバックは固定(中枠交換で120/220切り替え)。巻き上げはノブ1回転ですが、中判機器の中で最高クラスの軽さだと思います。ファインダーも交換可能で後期のタイプも含めると
ウエストレベルファインダー
プリズムファインダー
CdSプリズムファインダー
PDプリズムファインダーS
AEプリズムファインダー が用意されていました。
・M645 1000S(1976)
同年に発表されたブロニカETRに対抗し、最速シャッタースピード1/1000を追加、プレビューと機械式セルフタイマー、ミラーアップ機能が追加され、ワインドノブがクランクに変更されました。最も充実した期間に製造されていたため、135一眼レフに誇るとも劣らないレンズラインナップを誇っていました。 かなりの間M645は併売されていました。 かなり大型ですがオートワインダーも用意されていました。
・M645 J(Junior)(1979)
輸出専用機で。M645から肩部のシャッターボタン、2秒以上の長時間秒時のシャッター速度省略。わずかな形状変更(三脚ネジは1/4インチネジのみ。)が有りました。
・645 Super(1985)
初めてのモデルチェンジで、M645 1000Sの後継機。フイルムバック交換式となり、シャッターに機械制御1/60を追加しましたが、それまでの省電力タイプではなく、燃費の悪い機種というレッテルが貼られてしまいました。 レンズ外観も変更されレンズ先端部のクローム切削面が無くなり、ラーバーリングのパターンが変更されました。 ファインダー関係も一新され、M645系との互換性は失われました、この機種で用意されたAEプリズムファインダーに備わった平均測光と部分測光をスクリーン輝度分布から自動切り替えする露光制御方式は評価測光の一種として後の機種まで受け継がれました。 但し一部のレンズはファインダースクリーンの拡散率が変わった影響を受けて露出補正が必要になりました。
レンズ 部分測光 平均測光
C80mm F4 macro -1/3 -2/3
C145mm F4.5 Soft -1/3 -2/3
C150mm F3.5 -1/3 -1/3
C150mm F4 -1/3 -1/3
C210mm F4 -1/3 -1/3
C300mm F5.6 ULD -2/3 -1/3
C500mm F5.6 -2/3 -2/3
C75-150mm F4.5 -2/3 -2/3
C105-210mm F4.5 -1/3 -2/3
ちょっとリバーサルだと厳しいです。
・645 Pro(1992)
ボディー外観をRのついた形状に変更し、シャッター制御基板を再設計して消費電力を減少させました。この機種から電子的セルフタイマーも復活しました。オートワインダーが2機種になりました。
ワインダーグリップWG401を装着時、N/Lレンズ(レンズシャッター)をグリップコネクターで接続すると、シャッターチャージがレンズ内蔵モーターで可能になりました。
・645 ProTL(1997)
メカブリッツ(当時西独)のSCA395 アダプターを使用するとスピードライト使用時、フイルム面反射光を測光するTTL調光が可能になりました。この時期はペンタックスからも645が販売され、マミヤも軽量なケプラータイプのアイレベルファインダーをセットしたSVパック等も派生しました。このファインダーは軽量ですがタル型歪曲が強く出ます。ケプラー型はアイピース全体を繰り出すことで広範囲な視度補正が可能です。
・645E(1998)
マミヤM645の外装を樹脂化し、1/1000までの絞り優先AEとマニュアル秒時、ミラーアップ、多重露光と前述のケプラータイプのアイレベルファインダーを装着した廉価機。
廉価機とは云え、多重露光、ミラーアップが可能です。ファインダー情報は絞り優先AE時適正シャッター秒時、OVER/LT/Bを表示 し、645Proにケプラーファインダーを装着したよりは豊富です。
巻き上げグリップGN401を装着すると分割巻き上げ可能な2回巻き上げの135機と同等の操作性になります。(このGN401はM645,M6451000Sにも使用可能です。)
当初、645用のレンズはかなり寒色よりのカラーバランスが特徴的でした。これはNタイプになってかなり改善されました。現在ではマウントアダプターを介してDSLRでも使用される方が多いと聞きます。
個人的にはレンズシャッター内蔵のレンズが便利です。でもシャッターチャージ音はかなりのものです。
M645シリーズは現在でもちゃんと動作するものが多いのですが、プリズムファインダーの劣化に注意です。
画像は645ProとN/Lシリーズレンズ 55mm F2.8 80mm F2.8 150mm F3.8
しかし海外でのマミヤブランドは浸透確立していますから,ブランド名としては残るかもしれませんね。
M645と1000sは随分前から価格がこなれていて、最新レンズも活用出来、内蔵露出計やAEも選択できるなど中判一眼レフにとっつくのに最適なカメラです。
M645シリーズは、フォーカルプレーンなのに加えて中判SLRのなかで最もフランジバックが短いため他の光学系を流用しやすい利点もあります。
ペンタコンシックスやハッセルブラッドV用アダプターは入手しやすいでしょう。
最近ではブロニカSQ用アダプターもあるようですね。
ライカのビゾフレックス系レンズ、ズミクロン90/2やエルマー65/3.5を使っておられるかたもおられるほどです。
ただし純正80/1.9は開放で柔らかく、他の光学系を考える前に純正レンズで楽しむ余地が充分にあります。
M645の美点は低ショックなことで、大変ジェントルなシャッターの感触です。低ショック機に共通なタイムラグの長さはあるかもしれませんが、よほどの動体でないかぎり問題はないはずです。
後の機種にはない、前方と上方の2カ所にあるレリーズボタンも便利で、グリップなどを付けないボディ単体でも色々な構えかたができますし、2カ所を同時に押すと非常にレリーズが軽くなります。
シャッターは走行開始と閉鎖の2回だけ電流が流れる機構で、長時間露出でも電池の消耗はありません。天体にも向いていて、私の知人は35/3.5広角で星野写真を楽しんでいます。
レンズの品質は高く、少なくともフィルム35mmカメラの画質を明確に上回る画質が得られるはずです。
初期2機種はバック交換には対応していませんが、アマチュアが使う分にはフィルムホルダー(中枠)が着脱できるので、それを複数用意しておけばフィルム交換はひじょうに迅速です。そのかわり小型軽量になりました。
後継機645スーパーからはバック交換(カラー/モノクロ交換やポラロイド)、リーフシャッターレンズ対応などプロフェッショナルの使用にも耐えられる機能が追加されましたが、カメラの基本的機能は既にM645初期型で充分とも思えます。
デジタルバックには後のAFDシリーズしか対応していないと思っていましたが、もしかするとCredoシリーズはMFバックマウントに対応しているかもしれません。価格的にアマチュアには現実的ではありませんが...


80mmF1.9は良いレンズですね。開放付近で人物撮影をしてその艶かしさにこれは違うと思ったことが有ります。
M645 1000Sと645Proを使っていました。Proはまだ現役です。でもM645の方が操作感も反応も良い様に思います。
同レンズでCとNを持っているモノが有りますが、カラーではNタイプをお勧めします。特に145mmは色が転びやすく意外に難しいレンズです。但しこのレンズはNタイプが有りません。


45mmをルミックスに装着されたのですね。
最近はアダプターの種類が増えましたので多彩な組み合わせが出来る様になりましたね。


このような場を設けて下さいました日浦様、心から感謝申し上げます。
単体では1/2倍まで、専用エクステンションチューブ併用で1/2から等倍までをカバーします。
1970年代に登場したマクロレンズとしては先進的なフローティング機構が採用され、1/2倍から等倍までの間で距離に応じて自動的にフローティングが作動します。
等倍では、開放f4は若干柔らかい描写ですが、一絞りで解像力が立ち上がります。
サイズは標準80/2.8より大柄ですが充分コンパクトで標準代わりに装着しても実用的です。ただし画角は標準なので複写には便利ですがフィールドではややワーキングディスタンスが取れない欠点もありました。
その後登場する他社のセミ判カメラではマクロレンズはネイチャーフォトに向いた120mmf4クラスが主流になり、マミヤM645スーパー時代にAレンズが登場したころ、期待の120/4が出現しました。
単体で無限から等倍までカバーする、他社に劣らない(他社に合わせた?)スペックです。
ネット情報では四隅が蹴られるような評価もありましたが、今回テストした限りでは四隅しっかり写っています。
同クラスの中ではコンタックス645用がもっとも大きく、マミヤとペンタックスは同等ですがマミヤの方が軽く感じられます。
M645proTL, Sekor Macro 120/4, RDPIII, 三脚
この辺りのレンズは逆光をものともしませんね。信頼性が高いです。
同じ被写体をリンホフ70+FujinonA180/9で撮影したらはれはれになってしまいました。蛇腹のほうがヘリコイドより逆光に強いなんて言えません。


形状はモノレールビューカメラに似ています。その中でもオーソドックスな両持式。トヨビューやリンホフカルダンの形です。
可動部は前板だけで、ライズ、フォール、シフト、ティルト、スイングのフルムーブメント。
絞りはダブルケーブルレリーズによる絞り込みで、絞り込みAEに対応します。
レンズシャッターブロニカのベローズが自動絞りである程度速写性を期待できるがアオリはないのと比較し、マミヤはその逆でじっくりとアオリを行う形式なのは興味深いです。
ただし、それを助けるイメージサークルが広くフランジバックが長いベローズ専用レンズは供給されませんでした。
φ58mmと67mm用リバースアダプターは存在しますので、高倍率はM645レンズで完結できますが、ステップアップリングで35mm用レンズを用いてもよいでしょう。
そういう目的なら、135-150mmの引き延ばしレンズは有望でしょう。ただし対応するマウントアダプターは自作しか選択肢がありません。


M645Superに150mmF2.8をセットして、根津権現に持ち出しました。RVP100ですとF4程度の絞りでも、シャッタースピードが60を切ることが多く、今更ながらにデジタルとの違いに迷いながら,1本撮り切りました。脳の活性化を図るには、銀塩が良い方法と思います。ご披露できるものが撮れておりませんが、1枚載せてみました。


きらびやかな被写体そのままの鮮やかな描写です。
クラシックレンズで撮影すると重い、くすんだ描写になりがちですが、
流石はA150/2.8、抜けが良く見事です。
Superはカクカクしたデザインが当時のトレンドだったのかな。車もカクカクしていた時代だったような。
次のProではぬめっとした造形になりましたね。初代とはまた違った曲面で、デザイン変遷を見るだけで面白いものです。
Superは電池の減りが早いという噂があり、常に4SR44を抜いて保管していますが、咄嗟に持ち出して電池無しという失敗もありました。


れんずまにあ様、ご無沙汰をしております。
撮影するときの一連の動作を忘れてしまい、四苦八苦。安易に流れてはいけません。環境は厳しくなっていますが、自戒を込めて645を連れ出す機会を増やそうと思います。
645Superが発売された頃の車を大事に乗っています。カクカクしています。私はこのようなメカメカした形が好きなのかもしれません。


その分、Proは硬質な近代的なカメラです。平均/スポットの自動切り替えファインダーには助けられています。
Sekor C210mm F4(ちょっと朧気です。)


こんばんは。私は初代と二代目しか扱ったことがありませんが、やはり一番愛着があるのは、操作性が良いと思われる初代です。二カ所あるシャッターボタンを同時に押していくときの、指に伝わる感触(抵抗、反力)は絶妙と思います。
このような些細なところも、初代はこだわりがあったのではないかと推測しています。


これにはハッセルブラッドV、マミヤM645、ペンタックス645マウントが交換出来、横位置で繋げばパノラマ18x70、縦位置で上下4枚計8枚ステッチすれば645サイズになります。
勿論シフト機能を持つビューカメラ/ベローズでも同じ事が出来ますが、専用品なので非常にシステマティックに撮影出来、時間が掛かる撮影がやや効率化されます。
さて、私は出て直ぐ買ったNEX-5のまあ最後の奉公のような感じで装着していますが、1400万画素x8枚で合成画像9000万画素程度になり、これ以上の高画素は実用上意味がないかなと、機種更新はしていません。
マウントはVとM645を使っています(SL66レンズも使える改造をしました)が、いずれも素晴らしい画質です。カラーでは4x5ポジに匹敵する密度の画像だと思います。
正直フィルムでは想像も出来ない高画質で、特にM645レンズの良さに感銘を受けています。
ハッセルVーCレンズは非常にベーリンググレアを拾い、半逆光でもクリアな画像を得たいなら深いフードに加え慎重にハレ切りを要しますが、M645セコールは非常に逆光に強く、はるかに気楽に撮影出来ます。
また66対応レンズよりはサイズがかなりコンパクトで、取り回しが楽なのも見逃せません。
私のM645レンズは安いモノを拾っているので旧型も多く、多少バル切れしてるのも使っていますが、今のところ予想外に良く写ります。
例えば45mmf2.8は初期ラッパですが、開放の周辺はそれなりに甘いものの、35mm判28mmf2.8より周辺までよく解像しており、この三脚据え付けシステムでは当たり前である絞り込み後はほぼ完璧な像を得られます。
多分新型はコンパクト化され、色が良く、開放画質が向上し、コントラストも上がっているのでしょうけど、Rhinocamシステムで使う限りは安い初期型を絞って使えば問題ないと思いました。
舶来レンズほど高い評価を受けていないM645セコールは、これまでダメとは思っていなかったものの極上評価をしてこなかったのですが、マミヤ様に謝らねばなりません。
調子に乗って友人からもかき集め(幸い今現役バリバリで使っている友人はいない)35/3.5,45/2.8,80/2.8,80/1.9,80/4マクロ,120/4,150/2.8,300/5.6を試すことができました。
全部文句なしに良いです。このシステムで使うなら80/1.9よりは2.8かマクロが合っているように感じました。


また、80mm F1.9は近接でポートレートを撮影すると艶かしい描写をします。ちょっと難しいレンズで、迷光が入るととたんにフワフワになってしまいます。
ところで、れんずまにあ様のRhinocamですが、45mmの周辺減光はどの様に補正されているのでしょう。


80/2.8は仰る通り見事な性能で、小型軽量、絞って使える状況ではなおさら優先したいです。
1.9も少し絞ればハロが急速に消えてシャープになる高級レンズですが、価格がこなれていて意図的に柔らかな描写を生かす贅沢な使い方が最近はできますね。
ただ私の分割撮影ではちょっと用途を思いつかなくて、むしろ35mmアダプタで大口径中望遠として使うほうが増えてたりします。
さて45mmf2.8初期型の周辺光量低下ですが、確かに開放ではRhonocamでも認識できます。
f8に絞ればごらんのように、完全に解消はされませんが問題がない程度に改善すると思うのですが、如何でしょうか。(リサイズしています)
SekorN35mmf3.5も同じ事がおこります。
広角はそれとは別の問題があり、マニュアル露光8枚撮影のうちに、画角内に天空が入る場合わずかな輝度の変化が明確な段差になります。後で修正を要することが。可能な限り迅速に撮影を終える必要を感じました。


よくこの細かなテクスチャーで違和感が無いものですね。
周辺はセンサーに対して斜めに光が入ってくるので、どんな感じなんだろうと興味津々でした。
レトロフォーカスなので、こういう使い方では特性が生きるのですね。


リサイズしていますので拡大出来ませんが、f8に絞れば原判を100%表示にしても、ごく四隅を除きNEX-5の画素数一杯まで解像しています。
改めて中判レンズのポテンシャルに脱帽です。
開放だとピクセル等倍で流石に四隅にぼやけた部分が目に付きますが、f8ではご覧のように右端でこの程度まで改善します。
シャープネスはまだ不十分ですが、等倍で端がこれならA1程度は余裕でしょう。
くどくなるのでお見せしませんが中心付近は開放からシャープネスが恐ろしく高く、この画像とは段違いで驚かされます。


尋常ではないレベルですね。いわゆるオールドレンズで片付けられてしまうレンズですが、ずいぶん贅沢なレンズだったんだと思いました。でも本当に凄いですね。
れんずまにあ様が試されたレンズを殆ど持っていますが、なんか嬉しくなりますね。


M645用のオールドレンズを見直し、信頼度が格段に上がったところで、次はやはりフィルムで撮影したい欲が出て来ました。
Rhinocamでは叶えられないワンショット撮影です。
そして、今まで素通りしてきた150mmf4とか、55/2.8を確保したくなりました。
PS. 1970年代の新製品紹介記事に、M645用300/5.6と80/4マクロが載っていました。
80/4がフローティングなのは存じておりましたが、300/5.6はULDマークが付いていない初期モデルも超低分散ガラスで色収差補正している旨紹介されています。恐らく後に宣伝効果でULD表示を付けただけで、元からULDなのではないでしょうか。
45mm NEX-5中心部クロップ ピクセル等倍


35/3.5と45/2/8は開放ではかなり目立ち、f8、f16と絞るほどビネッティングは改善しますが最後まで残存します。
回折の影響はf16でも特に問題にならないようですが、NEX-5の1400万画素より高画素の後継機なら影響すると思います。
80/4マクロは遠景,開放ではやや目立ち、f8で解消します。
80/1.9は開放では目立ちますが,f4でほぼ解消し、f8では均一です。
150/2.8、300/5.6は開放から均一です。
テレセントリックなレンズでは問題ないようですが、広角系はレトロフォーカスでも、元からビネッティングがある上に斜め入射傾向があるのでしょう。
標準系でもマクロ80/4が周辺落ちすること、80/1.9が大口径なのに比較的大きな絞りで均一化するのは意外でした。
新型の裏面照射型CMOSモデルでは斜め入射問題が改善している可能性があります。α7IIを使う友人の話では、ライカ用対称型広角では明らかだそうで、分割撮影でも有効かもしれません。
セコールマクロ80/4開放,分割撮影


C55/2.8とC150/4は最近誰も見向きもしませんので値切り交渉し確保。
あくまでRhinocamの分割撮影後ステッチ画像での評価ですが
35/3.5は周辺光量低下と周辺画質不良で開放は勧められず、f8で周辺光量改善しますが周辺解像力がやや不十分、f16は均一化しまあ良好。
55/2.8は開放から均一でコントラストが高く、ピクセル等倍では少し滲みが感じられますが低倍率なら十分。f8で細部が締まり、f16では文句ない像。
150/4も開放から高コントラストですが、やや滲みがあり、f8でほぼ改善しますが画面全体に完璧を期するならf16に絞る方が良さそうです。
いずれもf16にしておけば無難で、150は後日f2.8モデルと比較してみますがどうせ絞るのなら小型軽量のf4でよいのではないかと考えています。むしろもっと小型の大判用150mmと画質比較したほうがよいかもしれません。
追記:A150/2.8とC150/4を比較しました。A150は流石に開放からシャープで華やかな像です。C150/4は開放付近では滲みがあり,f8でもA150と比較するとやや物足りないというか、古くさい像です。f16でも軽微な差はありますがほぼ満足すべき像で、Rhinocamでは被写界深度が浅すぎるのは撮影目的に合わない気がして,小型軽量のC150も十分用途があると考えました。もちろん単体で見ればA150は素晴らしいです。
80/2.8は、開放では軽度の滲みがありますが周辺まで均一で像の崩れもなく優秀です。周辺光量はやや低下します。f8では周辺光量が改善し非常にシャープになり文句が無く、Rhonocamによく合っています。
80/4マクロはフローティングで遠景も重視しているとはいえ基本は近接で、開放からコントラストは高いものの周辺が弱いです。f8から良くなりますが遠景は80/2.8には敵わず,f16で満足すべき像になります。真骨頂はマクロ域かも。
110/2.8は、開放で80/2.8同程度の滲みがありますが繊細で均一。周辺光量低下はありますが軽微。被写界深度が薄く焦点を合わせる位置を慎重に決定すべきです。f8からは文句がない像です。開けた方が面白い高性能レンズで、ハッセルブラッド110/2より1絞りだけ暗いかわり2廻り以上小型なのはよいですね。
120/4マクロは、80マクロと違って遠景は開放から周辺まで良好で、f8に絞るとシャープさが向上し、f16は若干エッジが甘くなるかどうか、被写界深度とのバランスでよいでしょう。本数を減らしたければ80マクロ、110、150を統合して120マクロ一本でもいいかも。
300/5.6は性能良いけど後ボケが煩雑という噂を聞き、陽が当たる木の葉を背景にしてみましたが、正直そんなに煩いかなあ、周辺ボケがラグビーボールで軽い渦巻き傾向ですが、好き好きの範疇かと。非常に細身で携帯性が良い反面口径食があるのでしょう。


皆さんのこの機種の熱のこもったやり取りをみて、80mmF4マクロで購入してみました。
ネットで調べたのですがよく分からないことがあり、ご教授頂ければと思い質問させてください。
このレンズですが、英語のマニュアルをみると接写リングを使用しないときにはレンズ先端に配設されているリングにて”N”ポジションで使用し、この場合には1/2マクロまで寄れるとあります。ところが、私の個体ですがNポジションにするとピントリングが無限に合わせることが出来ません。内部で何か干渉しているような感じで徐々に重くなり途中で止まってしまうのです。Sポジションにしておけば全域でピントリングは回り、ちゃんと最終端ではメカストッパーの感触で止まります。
これ正常なのでしょうか?
Sポジションのときにもフォーカススクリーンで見る限りは無限でピントは出ているように見えます。。。。
壊れているのかなあ。
CLPO


http://ianbfoto.com/downloads/Mamiya%20645/Mamiya%20645%2080mm%20f4%20Macro%20C.pdf


倍率選択リングを回す場合、距離環をインフに合わせてから回していますか?
これをしないと、ちゃんと切り替わらないと思います。
(今、80mmF4を持っていないので…。)


ありがとうございます。
色々調べて壊れていることが分かりました。
インフの位置にすると、倍率選択リングはNポジションには動かせない状態です。途中で内部のどこかが引っかかり動かせなくなります。
それで倍率選択リングを回すためにはピントリングで鏡筒を繰り出すとそれができるようになる状態です。ですが、一度Nポジションに入ると、今後はインフにできないわけです。
質問を変えたいと思います。これSポジションの状態で使えるのでしょうかね?ファインダーで見る限りはインフでもピンは来ているようです。実際に写真を取って確認しようと思います。
また、ボディはなんと時々シャッターが開きっぱなしになるという故障もありました。Ozn
セラーはMint Condition となっていたので苦情申し入れ中です。笑。


80/4マクロの先端リングはNでロックピンがかかるようになっており、無限遠から1/2倍、すなわちレンズ単体の最短まではN位置で使うようになっています。
80/4専用中間リングを併用した時に、レンズ∞でNロックを外し、指標を1/2に合わせると、ヘリコイド回転に伴い先端リングも回転するようになります。(これは別に中間リングを使わずレンズ単体でも確認は可能ですが)
この状態でレンズ最大繰り出しでは指標はリングの1/1に来ます。
このリングはフローティングをコントロールしていて、繰り出しに伴う収差補正、主に像面湾曲だと思いますが、周辺画質の低下を防いでいます。
1/2まではフローティングなしで画質低下はないという判断なのでしょう。
さてNのまま中間リングで等倍にしたとき、周辺は像面湾曲のため平面に焦点が合わなくなります。中心画質はほとんど問題ない範囲かと思います。
逆に、普段からNポジションに入らない個体があったとして、単体で∞から1/2の範囲で使う場合でも、1/2指標はほとんどNと変わらないと思われます。そのためヘリコイドで先端リングが動いても、1/2辺りに手動で戻せばよいかもしれません。確証はありませんが。
平面の被写体をお撮りにならず、周辺の尖鋭さは求めない場合、フローティングしようがしまいが大した問題ではありません。


故障は悲しいですね。故障というよりも組み方が間違っている様な感じがします。
問題のフローティングですが、実際なかなかその効果を感じられるシチュエーションは少ない感じです。
ピント誤差も有りますが、中心部はノーマルの状態の方が高かった印象が有ります。
最初、フローティングと絞りがリンクして自動的に露出倍数を補正してくれているどっかの初期のマクロレンズみたいな構造だとばかり思っていました。


いつもありがとうございます。
このまままずは撮影を楽しんでみようと思います。
像面湾曲なら私の使い道では全く問題にならない。。。というか逆にワクワクです。
おっしゃる通り、無限近辺ではSでしか使えませんがある程度繰り出せばNに入るのでこれで使えますね。さすがです!
efunon様がつぶやかれている「組み方が間違っている様な」の場合には。。。
因みに、ボディなのですがこの機種には多いトラブルのようですね。思い切って中明けてしまいました。1/2以外は復活しました。驚くことに1000もしっかり精度が出ています。びっくりです。
私がやったことは、トルクが掛かりそうな軸にウォッチオイルを超微量塗布したことと、あとは(おそらくここ)幕速設定ダイヤルの直下にあるポテンショメータの接点復活です。1/2の場所はちょっと届かなかったので使わないことにして割りきります。
それにしても絶妙なサイズ。気に入りました。


一時、私も使用していました。
肩の部分に有るシャッターが便利で、軽く操作出来る事から持ちにくいボディーでもブレずに撮影できる処が、
良い結果につながっていると思いました。こんな処はカタログには出ないところです。
マミヤに聞いたのですが、645Eの頃の巻き上げグリップ GN401 ワインダーが1000Sにも使えると聞いて探し
ていたのですが、ボディーをProに変えてしまってので、うやむやになってしまいました。


初撮りは,昨年暮れに入手した45/2/8Nのテスト。
初期型ラッパφ77のセコール45/2.8Cを従来から使用しており,Rhinocamではf16前後を使うのでほとんど不満はありませんでしたが,新型N(といっても20年以上前に出たわけですが)は小型化φ67され逆光なども改良されていると期待し,出物に食い付きました。
きわめて僅かですが画角は旧型Cのほうが広いです。
開放f2.8では中心の画質はほとんど同等でどちらも良好。周辺の乱れは、Cが中間画角から次第に劣化し四隅は少し流れが見られるのに対しNは甘くても流れはなく、中間画角は比較的しっかりしています。
f4に絞るとどちらも周辺光量が明らかに豊富になり、中心コントラスト上がり周辺画質も底上げされますが、Nのほうが良像にかわりありません。
f8ではどちらもかなり良い画質になりシャープ感があります。
f16はどちらも端まで満足すべき画質でしょう。
まとめ
NはCより中心で半絞り、周辺で一絞り分良像になるのが早く、改善効果は明らかですが、絞って使うならそれほど差はない。
逆光耐性は、今日の条件ではどちらも天空光の影響は少なく、モニタではハレ切りでわずかに暗部のフレアが減るが、合成画像ではさほど見違え効果は認識できない。どちらも実用上逆光に強いほうと思う。
(これがハッセルCだと相当慎重にハレ切りしないと強く天空光の影響を受ける)
という感じです。M645で使うならNのほうがちょっと有利、でも作品に影響するかどうかは微妙な所でしょう。ステッチ9000万画素で等倍の評価は木を見て森を見ないのですから。


この2本の歪曲はいかがですか?
Rhinocamだと接合部の処理は何かプラグインソフトお使いですか?
レンズデータを持っているのでしょうか。機械的な移動機構だけの感じもしますが、ソフト込みなのでしょうか。


テスト被写体が歪曲が目立つものではないため今回はわかりません。実写テストは次回の宿題にさせてください。
M645 1000Sのウエストレベルファインダー、ルーペ使わず肉眼で、正対した距離1mの窓枠がスクリーンに結んだ像とフォーカシングスクリーンの外枠の直線を見較べると、φ77、φ67いずれも単純な樽型歪曲が認められます。
その度合いは、どちらも不自然とまでは言えない許容範囲と思いますが、どちらかと言えばφ77のほうが大きいように見えます。
これ以上の補正は、妙な陣笠状になるか、もしくは非球面を使わないと完全直線にはならないのでしょう。
裏技として、単純な歪曲はデジタル補正しやすいので、どうしても直線が必要な場合はやむを得ずスキャンして補正するかもしれません。
Rhinocamは機械的移動のみで電子的な接続はありません。
ステッチには多くのソフトがあると思いますが、私はLightroomを使っています。
ステッチ操作は簡単ですが、たまに読めずにむちゃくちゃな合成をします。
深度合成機能はなく、そのあたり少し不満があります。


昔のfjフォーラムの高尚?なやり取りを見ているようで感銘をうけております。あと自分が中判にはいるきっかけとなったのは1000S+PD finderでした。撮影がその操作感で楽しかったのですが、ミラーショックが大きく、よほど良い三脚と雲台を使わないと望遠でとにかくぶれてしまい、これは 645super もだめで スプリングベルト駆動になった645proで解消されました(自分の環境の場合)
さて、2本ある 80/4 でためしましたが infでSポジションにすると遠景についてまったく先鋭度はでないとわかりました。機材は AFD + ZDバック + マグニファイアです。
悲しいのは 24mm から 300/2.8 までいくつかのN,Aレンズを持っているのですが最近 後群の張り合わせレンズのクモリが進んでいることです。以下が曇りました。。。。
C24fisheye, N35, N80/2.8未使用品, N80/1.9, A150/2.8, N80/4
バルサム樹脂ではないようでいろいろやっていますが張り合わせは分離できていませんです。
300/5.6以上の望遠を持っておらず、また望遠の大伸ばしを未経験なのでブレに対してそれほど問題があるとは全く存じませんでした。
非常に参考になります。
幸いProTLを持っておりますので、望遠や超接写にはそちらを使おうと思いました。
さてクモリの件、深刻なお話です。
私も24mmがくもっており,メーカー送りで行けるかと単純に考えていたらもう交換エレメントがなく修理不能とのこと、落胆しています。
他のレンズも曇りやすいとすれば非常に困った事です。
しばらく150/2.8などは使っていないので早速確認しておきます。
AFDをお使いとは凄いですね。最近は外国資本の名前になってしまい寂しいし、交換レンズの価格が尋常ではないので指をくわえるのみですが、長く続いてほしいです。


初めまして、よろしくお願いいたします。
>infでSポジションにすると遠景についてまったく先鋭度はでないとわかりました。
Sポジションは有限系のセットアップになりますので、INFでは厳しいと思いますね。
プリズムファインダーではあまり細部が判らないのですが、ウエストレヴェルにして大判用のピントルーペで覗くと、アレッと思われるかもしれません。
最近、2本目の80/4を入手しました。少しづつ使って行こうと思っています。


仕方が無いのでウエストレベルファインダーを入手しようかと思ったら、意外に高のでやめました。しばし考えてブロニカ用ファインダーを無理に付けてみました。まあ、両面テープなのでいつでも取れますが、横位置だけならこれで十分です。
レンズは55mm,80mm,110mmと3本揃えました。すべてコンパクトなレンズなので、助かります。
Sポジションでの無限遠。なるほど大変参考になりました。
私はその後近景ばかりを撮ってましたが、私の個体本体がシャッターを押しても動作しないことが重なりここの所使用しておりませんでした。
バルサム剥離の方法ですが、ジクロロメタンにドブ付けしておくと、数日から数週間、時には数ヶ月で取外すことが可能でした。
普通の方が入手可能か定かではない有機溶剤ですが、スケルトンなどペイントの剥離剤などの主剤に使われていたと思います。揮発性と毒性もあるはずです。ビームスプリッターで光硬化型接着剤で接着したものなどで随分使いましたが、何ヶ月経っても剥がれない場合もありましたので、よく調べて見て下さい。コーティングも剥離しちゃうと思います。
連豆様
1.9ですか?良さそうですね。


勝手に失礼致しました。1000Sのミラーぶれは当時の自分の環境にも問題があったようです。
ISO50で被写体が主に動くものなので 1/250以上でしたがジッゾオの片持ち式の雲台だったのが悪かったようなのと、土の上で撮影してましたのでぶれやすかったのでした。。
レンズのクモリについては本当にこの先を考えると落胆していますが標準レンズについてはマミヤ以外を以前から使っておりましたのでさほど困らないです。
写真は自分が出会った中で最高の80mmと思うEXAKTA66 XENOTAR MFとそれがもったいないときのために用意した rollei Rolleigon(日本製)です。平面性で EXAKTA66のXENOTARに負けると感じております。あと電磁シャッターなので無理矢理電池で絞ってます。緑のスイッチで絞ります。外観だめですよね。
では、いろいろとお願い致します。
CLPO様
ジクロロメタンですか。やはりけっこう強いのがひつようなのですね。自分は他のレンズで成功の記事を見て、アセトンに MAMIYA 80/4 のを3ヶ月ドブ漬けして、結晶のようなものが接合面に広がったのですが結局びくともしませんでしたので接着剤が他とは違う?などと思ったのでした。できれば試してみたいと思います。ありがとうございます。
これがあれば取り敢えずRollei6000のボディが全てアウトになってもレンズ資産が生かせます。
Ex66のMCXenotarは一時所持して、描写はRollei6000のPQXenotarと全く同じ描写なのを確認しました。
Ex66ボディを友人に返したのでレンズも別の友人宅へドナドナされました。
Rolleigonは普通のガウスですがこれも一時所持したときは素晴らしい写りだなと思いました。
Xenotarは特別に平面性がよく四隅まで来るので、その点はPlanar以上なので多分Rolleigonとの関係もにたようなものかなと。
今AlpaがアダプタでRollei6000のレンズを使えるようで、最後の砦かなと漠然と考えていますが、今そちらに行く余裕は皆無で、せめてAlpa末永く続いて欲しいです...
マミヤの話題から脱線し恐縮です。


M645へrollei6000シリーズレンズをつけるアダプターは恥ずかしながら自作品です。ちょっと忘れましたが外側から見て左から#3#5だったかの接点に5vをかけて絞りを動かしています。極性を逆にすると開きます。別な接点でシャッターの開閉もできますのでタイマー回路で何分の1秒とかのコントロールも試しましたが結局それは実装しませんでした。なんせ回路を力不足で大きくしか作れなかったので。
M645はいろんな中判レンズをつけることができるので良いですよね。
そこで、皆さんに質問です。
今、レンズは45mm・80mmを持っていますが。次にどのようなレンズを買ったらいいか教えて下さい。
誰か教えて下さい。よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
とても難しい質問ですね。何を主に撮影されているかで回答が変わります。
まだズームレンズが発達する以前、広角側は0.7×刻み、望遠側は2×くらいのピッチで揃えると感覚的には柔軟性が高いとされていました。現在ではもう少しピッチを広めにとって、望遠側なら150mmか210mmとなります。ズームレンズでも良いかもしれません。
もし、接写をされるのであれば120mmではいかがでしょうか。
逆に、広角側では魚眼を除けば35mmしか選択肢が有りません。
この辺りは中版以外に普段使用されている機種で、ご自分の撮影スタイルで多用されている焦点距離から考えられてはと思います。


新しい機材が手元に来て、拡充をはかろうとするときのわくわく感よくわかります。
故障かと覚悟した機材が実は生きていた時もなんと嬉しいことか!
さて、efunon様のおっしゃるように、交換レンズの必要度も十人十色ですね。
漠然と何でも対応するとなると、645の軽快さを生かすならあまり長すぎない望遠がお勧めかと。
すこし贅沢するなら、A150mmf2.8は素晴らしいレンズです。スペックの割に小型軽量で、3万円前後と安価。
さらに安価なものをご希望なら小型の150/3.5もお勧めです。1絞りすればA150に負けない画質でしょう。
これでライカの28mm、50mm、90mmの黄金セットと画角的に同等になります。
もっと長いレンズでは、A200/2.8もよいですが、大きく重く、高価です。
210/4は経験ありませんが、テストレポートでは褒めてあります。
300/5.6ULDはスリムでシャープ。
後は何をお撮りになるかです。
極端な例ですが、釧路の丹頂鶴をM645で撮影する知人は、色収差が出ないアポ500mmを褒めていました。
私は近接好きなので、マクロレンズがあるなら必ず探し出して加えたくなります。焦点距離がダブっても80/4マクロは近接画質が高く、安価です。
efunon様がお採り上げになった120/4は大変優れたマクロで、中望遠の代わりにも活用出来るでしょう。
明るいポートレートレンズなら、150mmもよろしいですが、同じく焦点距離がダブっても80/1.9という手もあります。スナップに55/2.8も良いかもしれませんね。
しかしとりあえず、お手持ちの45と80を活用されることをお勧めします。中判は画角が同じでも焦点距離が長いため浅い被写界深度と繊細な画質で、35mmとは全く違う印象になります。80mmは特に望遠で撮ったかのような立体感になるかもしれません。その時点で、ご再考されても遅くはありません。
最後に、エキセントリックな使い方ですがM645はフランジバックが短いので他社製レンズ用アダプタが豊富です。
東独ペンタコンシックス用アダプタはとてもポピュラーです。他にハッセルブラッド用やブロニカSQ用など、裾野は広くおもしろい世界です。
価格的には最近純正のほうがリーズナブルですけども。


望遠レンズの150mm・210mmのレンズのどちらかを買いたいと思います。カメラ屋を何軒も行って、値段を調べたいと思います。
調べてきたら、また報告いたします。
210mmをご購入されたとの事ですな。後期タイプ(N?)が3000円ならとても良かったですね。
私も前/後期の210mmを持っていますが、明らかにコーティングの差でしょうが、色抜けに差が有ります。
ただ、あまりに彩度が高いフィルムだと前期型の方が好みの場合もありました。
れんずまにあ様の150mmF2.8も評価が高いですね。このレンズが発表されたころのM645シリーズは最も充実していた時代です。
画像を楽しみにお待ちしています。


この夏、暑くて撮影にいけませんでした。涼しくなって着ましたので、9月中に動物園に行って撮影をしたいと思います。
RBまたはRZ用ソフトフォーカスは3枚構成の、ソフト量を絞りとグリッドで調整する、イマゴンの発展型のようなシステムだが、M645用は全く異なり、先端リングでソフト量を調整する、可変球面収差レンズである。
フィールド速写性に優れたM645にふさわしい機構だと思う。
ソフトリングには色分けされた◎が刻印され、◎の直径が小さな青から大きい黄色側に回すにつれてソフト量が大きくなる
また無限遠位置も変化することがラインで示されている。
ソフト量は絞りにも依存する。ソフトリングと絞りの関係は、概ね◎1段階で1絞りと考えられる。
最大ソフト量でもフレア量は控えめ。




最も大きい差はフィルムマガジン交換式になったことです。
既に述べられているように、電池消費が大きいとされ、市場評価は手ごろになっています。
初代の古典的なデザインから一転してシャープなデザインに変更されました。
シャッターダイヤルが、上部からの視認性がよくなりました。
AEモード前提の、35mmカメラに劣らない操作性になりました。
機能は向上していますが、プラスチックが大幅に導入されそれほど重量過多ではありません。
それと、初代のウエストレベルファインダーは手が込んだ設計で、あまり数が出ていないのか入手がやや難しいのに対し、スーパーのウエストレベルは安価で潤沢です。


SFC145ですが、ピントリングを引き寄せると絞られるギミックが有りますね。
ピントの確認用とはいえ、絞ってピントを合わせるのは何度行っても慣れません。
α7の様なミラーレス機で使う場合は、ファインダーが暗くなるのはカメラ側が補正してくれるので
少しは改善されるのですが、操作性は今一つです。


そういえばそのギミックを書き忘れていました。ご指摘ありがとうございます。
手持ち撮影でこそ役立ちそうな、さすがM645だなという機能ですね。
f8くらいに絞られるのでしたっけ、ハロが消えて山が立つようになる。
でもおっしゃる通り、違和感ありありです。
考えたら、ピントを構成しているのはf5.6〜8くらいの光束でしょうから、理にかなってはいるのですよね。
SF145は確かN化はされませんで、人気なかったのかなあ。
代わりと言ってはなんですが、A150/2.8という正反対のアプローチ。
大口径で焦点面カリカリ、後ろボケボケのほうがウケが良かったのかなあ。


>SF145は確かN化はされませんで、人気なかったのかなあ。
Nタイプ出ませんでしたね。
世の中、比較的高価なのにSFレンズを購入する層がどのくらいおられるかですね。
このレンズは結構お気に入りで、Fマウントアダプターでニコンに付けて使っていました。
ただし、私の個体は少し色再現にクセが有ります。このあたりがプロにはネックになっていたのかなと思います。






かわりにボディはフォーカルプレーン機構をもつM645のほうが幅広で重くなります。
マガジン交換できるETRSのほうが前後長が長く、先のバッグには入りません。


書いていて気付いたのですが、レンズ銘にSekor が無いのですね。
リーフシャッターなので、シャッターチャージが必要です。
マミヤの場合、ボディーにパワードライブグリップWG401が装着されていれば、グリップとレンズ
(画像の空色の囲み部分のコネクター)をグリップコネクターPL401で接続すると、レリーズ後に
自動でチャージする事が出来ます。また良く出来ているのは、レンズ先端部のスイッチを切り替
えると、マニュアルでもコッキング出来る様になります。
但し、前にも触れましたが作動音はかなり大きく、植木職人が二度目の落下をする位の音です。


私はブロニカ ETRに注力していたので、M645用やPentax645用のリーフシャッターレンズを入手する発想がなく、いまになって入手困難なことに気付いて反省しています。特にアクセサリーは、セットで確保しないと単体ではまず見かけることがありません。
リーフシャッターはクイックリターンと相性がよくありませんが、のちのハッセルブラッドHや、ローライ6000など、電動を導入することで解決されるようですね。
マミヤはアクセサリーで克服した稀有例かと思います。
さて、久しぶりに645スーパーを持ち出して、フラッシュ撮影にグリップがあれば便利かなと、大昔確保していた左手グリップを装着すると、あれ?これコネクターでボディと接続しないと、グリップ側のレリーズが反応しないし、ホットシューも使えない。
20年以上前にジャンクボックスで買った時は、全くその辺り意識していなかった。なにしろ買ってからいっぺんも装着したことがなかったので..
で、コネクターをネットで探しても全く出てきません。
失敗した。
645スーパーからはホットシューがサイドに付いたので、ブロニカ ほどはグリップを必要としないのですが、ちょっと落胆しました。
ワインだーグリップは割に球数があるので、そっちから確保しようかしら。レリーズは右のほうが私は良いし。
画像:M645スーパー、プロマスター マクロフラッシュ


コメントありがとうございます。
645用のレンズは3種集めたのですが、コネクター付きは1本だけで、それも作りが貧弱で恐ろしくて屋外に持ち出せません。
無くても手動でチャージできますので、今となっては220で連射も無いのであれば問題有りません。
動作音も”けっこう。無理しているな!”と云う感じです。


キエフ88ーキエフ60(V-B)アダプタで、さらにキエフ88用レンズも装着できます。
それとは違ってワンオフのハッセルブラッド1000F中間リングを改造したマミヤM645アダプターがフジヤカメラジャンク館で千円だったので思わず買ってきました。
キエフ88とハッセルは微妙にフランジバックが違うのですが、キエフレンズでも無限は出ます。
Mir26 45mmf3.5+M645アダプタ

