Century Graphic
小型軽量の6x9cm判テクニカル・プレスカメラ。メインフレームはABS樹脂(マホガナイト)
製造:1949年〜1970年(Graflex.org),米フォルマー・シュウイング社,あるいはグラフレックス社製。
フォーマット:2-1/4 x 3-1/4インチサイズシートフィルム,グラフロックロールフィルムホルダー(620,120,220,70mm)使用可能.
標準レンズ:(ウォレンサック)Optar101/4.5,コダックEktar101/4.5
距離計:カラート製距離計連動モデル(Top viewfinder, side rangefinder)あり。101mmのみに連動。距離指標により単独距離計として使用可能。距離計を省いたシンプルなモデルもある。
折りたたむと14.4x14.0x8.1cmの突起がないボックス状になりパッキングに有利。上部の貼革に覆われたリリースボタンドロップベッドが開き、フロントスタンダードのロックを起こして引き出す。レンズのフランジバックに応じたストッパー位置を調整しておけば一瞬で無限遠が決まる。
ストッパーは4x5グラフレックスと共用で、近年トヨがライセンス生産していたのでまだ新品が入手可能。
× フォーカシングレールはアルミ製1段伸で伸長量が19.7cmある。伸長量が不足した場合、フロントの開口部が小さく延長ボードは蹴られる可能性が高いでしょう。また延長バックは見たことがありません。
リンホフ23系やホースマンと比較して頼りない質感ですが、剛性は高く作動は滑らかです。
○ フロントスタンダード収納位置のレールも、ベッドのレールにリンクして動くため、ベッドダウンすればSuperangulon47mmが使えます。
レボルビングバックではありません。縦位置用に、ボディ側面にも三脚穴があります。
カラートRFは標準101mm専用ですが、試した100mmf3.5〜5.6クラスでは最短1mまで連動しています。他の焦点距離は、レール上の距離指標を読み取って、焦点板で測距作成した該当レンズの指標に移し換えます。
精度が必要なら焦点板を用いますが、2x3のスクリーンは小さく、四隅は見難いため広角の焦点合わせは苦しいです。距離目測、光学ビューファインダーで範囲決定する方が能率的です。
これほど小型軽量と高い撮影効率を両立したレンズ交換可能な6x9cm判カメラを他に知りません。特に複数レンズを携帯する際には圧倒的でしょう。
もっと小さく軽い木製暗箱は存在しますが、大判暗箱と操作の手間は同じなので撮影状態に持って行くのに時間が掛かり、さらに構図を変えつつ連続撮影するのは難しいでしょう。また他の金属製テクニカルカメラは随分重くなります。
一方操作性ではフジG690系に敵うものはないでしょうが、レンズ5本携帯するのは覚悟を要するでしょう。マミヤプレスも同様です。
マキナIIIはかなり近い位置にありますが、レンズの自由度はセンチュリーに一歩譲るでしょう。
もはや2x3シートフィルムは現実的選択ではありませんので23ロールホルダーを使うことになります。
純正グラフレックス製はプラスチックを多用し最も軽く良い選択ですが、ノブ巻き、レバー巻き共にカウンター1を出すため手動操作が一部必要で、咄嗟の際に不安があります。
その点はホースマンやマミヤRB用のカウンター自動リセットは安心です。
ただしマミヤRB用は初期の丸っこく重い67用しか装着できません。手持ちが潤沢で、67で納得できる方以外はお勧め出来かねます。
ホースマン初期型金属製は装着出来ず、プラスチック製が使えます。バック固定爪を噛む部分が1mmほど分厚いため、グラフロックバック上下の固定爪ビスにワッシャーを1-2個噛ませて爪を浮かせます。この処置後も純正ホルダ固定に支障はありません。
リンホフラピッドロレックス23はアパーチャーが合わず適合しません。
短焦点は47mmまで確認しましたが、レール奥に余裕があり45,もしかすると38や35も無限遠が出るかも知れません。ベッドの蹴られは不明。長焦点は対称型150mm、テレタイプ180mmまでは可能です。コンゴー300mmは構造上無理でした。
シャッターサイズはコンパー#0まではベッドを畳めます。最後期コパル#0はボード固定爪と衝突するので数ミリワッシャーで浮かすとよいでしょう。
フロントスタンダード開口部が狭いので後玉径が大きなレンズは装着できません。後群を後からねじ込む手もありますが、蛇腹内径が狭いためそれも無理なレンズがあります。結局小型レンズに落ち着くでしょう。
レール上のストッパーは65mmまではドロップベッドに設置できますが、47mmは奥のレールなので設置できず罫書きラインを目安にフロントスタンダードを止めますが、短焦点なのでわずかの固定位置のズレ、傾きがピンぼけ片ボケの原因になります。確実を期する為には焦点板で確認を要する、つまり装着は可能ですが自在に交換できるレンズとは言えません。47mmクラスは広角専用機を別個に携帯するほうが機動性が高いでしょう。
<レンズボード>
23用は45グラフィック用を縮小したような構造で、昔フライス加工で1枚製作したことがありますが自作には骨が折れます。Kanさんに依れば縁のリムは固定に不要なのでフラットボードでもよいとか。デッドストックが偶に出ます。
写真>ボディ装着:Apo-Lanther 100mmf4.5, 左:SuperAngulon 47mmf5.6, 手前:Angulon 65mmf6.8, 右:Telomar 180mmf5.5
アオリは前板のみ、ライズ、シフト、アップティルト(ベッドダウン時にフィルム面と平行になる)が可能です。またスイングはありませんがガタを利用して少々の調節ができます。101mm、無限遠でフルに操作できますが、65mmではベッドアームに当たるため横移動が制限されます。
最近は扱える方が少なくなりましたね。
濃密なポジを見せると凄いとなるのですが、カメラを見せると引かれてしまいます。
ベッドダウンして、オフセットボードが使えると広角は良いのですが、拝読すると少しムリっぽいですね。
オリジナル標準レンズのオプターとエクター101mm/4.5は経験がありません。Graflex. org.には5枚玉105/3.7の記載があり、メダリストと同じヘリア構成らしく興味深いです。純正で広角/望遠が供給されたかわかりませんが、広角にはワイドフィールドエクター80/6.3が相当するのでしょう。
他社レンズに視野を広げると多士済々な選択肢が開けます。その中で私が経験したレンズを紹介します。
<標準レンズグループ>
ApoLanther 100/4.5 105の誤植ではなく100もあります。実焦点距離は同じなのか本当に100なのか不明。カラート距離計には最短まで連動します。少し暗い開放値ですがColor-Heliarより一絞り分尖鋭で、解像力はSymmar100と同等。イメージサークルはやや狭くTessar100と同等。
Symmar100/5.6 初期型ですが開放からすばらしい解像力。カラーバランス良好。有り余るイメージサークルでセンチュリーグラフィックでは使い切れません。初期型は前玉外しで長焦点化でき、山岳などで重宝されたと言います。100mmは175mmf12になりますが、センチュリーではレール伸長が不足し使用困難です。後玉だけでは性能が不満足で、f32くらいまで絞らないと精密描写は出来ません。
Heligon80/2.8 グラフレックスXLの明るい標準。開放からf8までは6x7、f11からは6x9をカバーし35mm相当の準広角として使用できます。
Planar80/2.8 ヘリゴンと同じ事が言えます。シャッターが大きいので装着にはワッシャーでボードから浮かせる必要があります。ヘリゴンは5枚絞りですがプラナーはほぼ円形絞りで、そちらを重視される方もおられます。
Planar100/2.8 後玉径が大きく装着困難。
FujinonW105/5.6 国産100mmクラスでは最も小型。非常に高画質でカラーも良い。
NikkorW105/5.6 フジノンと双璧。フジノンCMと同じくフィルター径が大きいのでベッドを畳むことが出来ない。
Skopar105/4.5 戦前型、センチュリーRFに前オーナーが付けていました。しっかり写りますが転売してしまいました。ネットでは他にもテッサー105/3.5やクセナー,ロスエクスプレス105/3.8など69スプリングカメラのレンズを移植したものを見ます。前玉回転レンズを直進繰り出しで使えるので画質的にはオリジナルボディより有利ではないかと思います。
<写真:上からApoLanther100/4.5,SuperAngulon47/5.6, Angulon65/6.8,Telomar180/5.5.無限遠位置.ストッパーに注目してください>
SuperAngulon47/8 小型軽量超広角。フィルター径40.5mmで装着したままベッドを畳めます。シフト無し6x9範囲は充分な画質ですが、中央から切って645までトリミングすると四隅の画質はf22でも甘いので注意。開放f値が暗いのでフォーカシングスクリーンで端の焦点を確認するのは難しい。中心24x36部分の画質は開放から35mm用50mm標準をf8に絞ったのと同等のハイレベル。
SuperAngulon47/5.6 単にf8より明るいだけではなく設計も進歩していて周辺画質が改善されています。前玉が大きいのでベッドは畳めません。47mmはどちらも無限遠を出す手間が掛かり、奥のレールにセットするためアオリが出来ません。47mmクラスは広角専用機を別に持つ方が機動力ある撮影ができるはずです。しかし小型なので非常用にバッグに忍ばせておけば役に立つこともあるでしょう。
Angulon65/6.8 #00シャッターの恐ろしく小型軽量の広角。対称型65mmからはレールにストッパーを設置でき、47mmより実用的になります。2群6枚のダゴール構成で、開放付近の周辺画質が低いがf11より絞れば整ってきます。SuperAngulon65/8は他機種で使用したことがあり、開放付近はAugulonより明瞭に高画質です。装着テストしていないのでお求めになる場合はご確認を。
Topcor65/7も高画質でお勧めのレンズです。ただしホースマンで使う方がよいと思いますが...
Color-Skopar75/3.5 箱入単体レンズを試しました。元来66-645用ですがf16に絞れば67まで写ります。ただし周辺画質は流れていて、そういうのは「カバーしている」とは到底言えません。66を超えるフォーマットは断念しました。
<写真:彼岸花 Century Graphic, ApoLanther100/4.5,f4.5,Reala Ace 220, 手持ち>
Telomar180/5.5 テレタイプ望遠。後述のテレクセナー180より少し大きく、テレアートンやロテラーと同クラス。前玉φ40.5mmだが後玉径が大きくフロントスタンダード開口部を辛うじてクリア。画質はゾナー180/4.8と同等で最高クラス。山岳風景の切り取りでは距離計はほぼ不要、目測で充分撮影可能のため重宝します。
Tele-Xenar180/5.5 最も小型なテレタイプ180mm。携帯性は有望なのですが画質がやや劣る印象でした。個体差かもしれません。
他にTele-Arton180/5.5やRotelarも使用可能と思います。他機種で使うとその2本は優秀でした。
Apochromat-Artar150/9 製版/マクロレンズ。対称型のため蛇腹を一杯に伸ばす必要があり近接側に余裕がない。開放付近では無限遠の性能がやや劣るのはマクロだから仕方がないとはいえ、FujinonA180/9は無限遠でも高性能なのでどうかなと思います。
150以上の対称型、180以上のテレタイプを試していません。テレコンゴー300/8は有望でしたが後玉が大きく、後部からネジ込もうとしたら蛇腹に干渉し構造的に装着出来ないことがわかりました。
<写真:西穂高から槍ヶ岳を望む,Century Graphic, Telomar180/5.5,f11,Reala-Ace220, 手持ち>
この種のカメラではホースマン(確か985)を持っていますが、ご紹介のようにこれに比べるとかなり軽いようで、特にプラスティック製のフィルムバックが軽いですね。でも操作してみた感じでは悪い感じはなく、しっかりできているように思えました。金属であるべきところはちゃんと金属になっており、プラスティックの使い方が上手で、あちこちに米国流の合理主義が貫かれているように思われます。
蛇腹や各部動作に問題はなさそうですが、1点、カラート距離計のハーフミラーがダメになっているようで、二重像の一方が殆ど全く見えません。ハーフミラーを付け替える修理が必要そうです。
ホースマンも機種によって少しずつ可動部の有無が異なりますが、バック側はともかくとして、フロント側ではスイングがないのが最大の違いということになるのでしょうね。それ以外は概ね同等のように思えました。フォーマットが横位置固定なので(昔、レボルビングバックの VH-R も持っていましたが、大きいので売ってしまいました)、長手方向のフォーカスコントロールは出来ないということになりますが、カラート距離計は調整を頑張れば、標準域のレンズであれば若干の焦点距離の違いは吸収できるそうなのでそれに魅力を感じました。
伝道師冥利に尽きます(^^)
Xenar105/3.5つきは比較的ポピュラーな組み合わせですが、純正だったのか単体を購入したのかわかりません。
これは前玉回転ではないのでコダックデュオ620などから外したものではありませんね。
しかしCOMPUR-Pって...何でしょうね。
距離計がしっかりしている分少し重めですが、100mmで1mまで連動してくれたら実用敵には不満がありません。
そして重量級のリンホフだけでなく軽量のホースマンと比較しても圧倒的に軽く、手持ち撮影が楽しくなります。
リンホフ,ホースマンなどは、交換レンズを多数持つと一眼レフより軽くなるものの、標準レンズ付き2.5kgはずっと携帯して手持ちするのは厳しい部類でしょう。
センチュリーはスプリングカメラには及ばないけど、それに近い負担で撮影出来る気がします。
注意することは、ベッドを引き起こすとほんの少しレールが繰り出されることで、そのまま撮影すると無限遠から外れてしまいます。日浦様のお写真でも少し繰り出されていますね。
RFだと確認するので失敗は少ないですが、RFなしの目測だと、レールを無限位置に戻すのを忘れてピンぼけ撮影することが結構あります(実体験)。
RFのミラーが劣化しているのは残念です。カラートの部品は残っているでしょうから米国業者、あるいは鈴木特殊カメラさん辺りにチェック入れるのも手かと。
純正バックの軽量さは素晴らしいですね。ホースマンにも使えるはずです。撮影画面のプロポーションに好き好きがありますが、考えてみると些細な違いかなあ...
スウィングですが、23テクニカルで出来るのはホースマン985以降だけで、リンホフ23最終型でも出来ません。(45Vは出来る)
まあ穿った見方をすると、リンホフは最初からレボルビングが出来ますから無理しなかった、馬男はレボ出来ない985でスウィング付けたが、結局VHからレボ追加しちゃったと...
ただ23テクニカルでそこまでアオるかと言うと、ピントグラスが4x5より小さく見難いし、焦点距離も程々に短いので絞って済ませちゃうことが多いのも確かです。機種間ではセンチュリーは軽快なので手持ち指向が強く、馬男はしっかりしていてムーブメント豊富なので三脚固定であおるという使い分けが出来そうです。
もし交換レンズをお考えなら、ストッパー増設をお勧めします。これがあると暗闇でも瞬時に無限遠が出せますので能率がまるで違います。
標準100mmとテレタイプ180とは位置が接近してトヨ(グラフィック互換)のストッパーは互いに干渉しますので、ボルト座を片方切り落として設置しています。強度的には充分です。65mmは奥に見え、ベッドになんとか乗る位置です。
*注意!トヨのストッパーの中でもトヨ・スーパーグラフィック用とトヨフィールド用は規格が異なります。グラフィック用はマイナスネジ、フィールド用は六角レンチでアリ溝サイズも全然違い互換性がありません。お間違えにならぬよう。
コンパーPはプレスフォーカス機能付きのシャッターです.普通のコンパーではセルフタイマーを仕掛けるときのボタンと同じ位置にあるボタンの役割がコンパーPでは違っていまして,このボタンを(セルフタイマーをかける時と同様に)後ろ側へスライドさせると,シャッターチャージレバーの走行経路の溝に「邪魔者の突起」が出てきます.このボタンを後ろ向きに押したままシャッターを切ると,シャッターチャージレバーが走って行って,この「邪魔者の突起」にぶつかることで,シャッターが開いたまま固定されます.「邪魔者の突起」はシャッターチャージレバーがぶつかるところが斜面になっていて,引っかかって止まりますので,そのまま手を離してもシャッターが開いたままになります.要するに,シャッター速度ダイヤルをバルブへ動かすことなしにシャッターを開放することが出来るわけです.
コパル等のプレスフォーカスレバーのついたシャッターではプレスフォーカスレバーを動かすとすぐシャッターが開くので,その都度シャッターチャージをする必要はありませんが,このコンパーPでは解除(プレスフォーカスのノブを前へ動かしてやるとシャッターの残りが走行し解除される)すると,またシャッターを開くためにシャッターチャージをする必要があります.ただし,特殊なメカを内蔵させることなく,ただ「シャッターを走行中に引っ掛ける」だけでプレスフォーカスを可能にしているのはなかなか合理的なような気がします.
そのようなわけで,シャッターはピントグラスの付いたカメラ用ですし,レンズの前玉鏡筒の形状などから言っても,最初からこういう組み合わせだったのかなあ・・なんて思っています(根拠はありません..).
レールの位置は,先にお書きのようにフロントベッド(蓋)に付いている部分とボディ内部の格納用台座のレールとが連動しているので,フタをするときに少し勝手に繰り出し方向にずれるような動きをするようですね.いずれにしても無限遠からすぐに繰り出されてきますから,チェックは怠らないようにしないとなりませんね.
スイングは(ホースマンの経験があるだけに)違いとして書きましたが,確かに付いているカメラは少ないですね.先日もローライフレックス SL66E で撮影し,そのときにティルトを結構使いましたが(地面全体にピントをあわせるようなときに力になる),SL66E はスクエアなので1軸だけで良いし,ピントグラスにフレネルもあり,シフトもないのでピント面のコントロールに特化したカメラであるのは間違いありません.それに対して,センチュリーグラフィックはピントグラスがただの磨りガラスで周辺が暗いこともありますから,おっしゃるようにシフトに特化したカメラと位置づけて使うのがいいかなと思っています.それでしたら距離計も有効ですし,フレームファインダーがシフト量に応じてちゃんとずれてくれるので(当然!),
ハーフミラーは,距離系部分がおおぶりなこともあるので自分で手を入れてみようかと思っています.光学実験部品グレードのハーフミラーを既に手配しております.
いろいろ試してみたいと思います.まずは距離計の修理から・・・
リンホフ70に付属したレンズに同様のシャッター開放機構を持つシンクロコンパー#0が2機(105,180)ありまして、そのような機構があるのは存じておりましたが、リンホフ銘入りフロントカバーが付いたモデルなので単に「SYNCHRO-COMPUR」としか記されていません。そういう機構をもつのはリンホフだけかと思っていました。
当家のコンパーを並べてみると、プレスフォーカスが一番欲しい#00(47mm,65mm)にはそのような開放機構がありません。
#00はバルブで開き、レリーズで止めるしかありません。これはリンホフ純正組レンズでも同じです。(酷いものはレリーズソケットすらシャッター側に装備されず、ボードのソケットがないとレリーズが付けられない)
逆に#00はセルフタイマー位置Vがあります。セルフは大概粘っているので怖いですが、何機かは健在です。
もっと大きな#1や#2の初期はプレスフォーカスレバーや上記のP機構がありませんのでTで開放します。
その後#0以上はプレスフォーカスレバーやピンが装備され、シャッターチャージ後は自由に開放できるようになりました。その出現はグラフレックスXL時代に一致しているようです。
最後のモデルではシャッターチャージしなくても開放できるようになり、これで漸くコパルの操作性に追いついたことになります。
1985年頃あるプロカメラマンに聞きました、「この間仕事に使うシャッターをコンパーからコパルに全部替えたら失敗が物凄く減ったよー」
プロンターやコパルの形式はコンパーより一段劣るように言われますが,機械工学的には合理的なのだという話もあります.コンパーのバネのかけ方は効率が悪く,バネを強くすると鏡筒を歪ませる力も働くのでよくないのだとか,撃力が働くところがあるので材料が良くないと長く持たないとか,そういう話も聞きました.だからといってプロンターに故障が少ないかというとそうでもないですが,これはコンパーよりローコストだったからで,同じコストで作ったらプロンター式のほうがいいのは,後のレンズシャッターの流れ(セイコー vs コパル含む)を見ても事実なのかもしれません.
カメラから話が逸れてしまいました.今センチュリーグラフィックを整備中ですが,ダメになったハーフミラーを土台から外すところでちょっと難儀をしております.
ご覧の通り,カラート距離計はレンズ類が全くない等倍の距離計です.調整可能な箇所が非常に多く,距離計の蓋を閉じてからでも前のネジで距離計の左右のズレ(普通の距離計の上下のズレ,つまり像がずれる方向と直角の方向)が調整できるほか,内部的にはレンズの焦点距離に応じた調整が可能ということです.お気に入りのレンズがあればそれに合わせこむのも一興かと思いますが,今回はおとなしく,もとの Xenar 105mm F3.5 にそのまま合わせました.きちんと調整すればかなり信頼に足る高精度な距離計かと思います.
ホースマン980 + プロフェッショナルトプコール 105mm F3.5
本体+レンズ 1981g
フィルムパック 559g
ピントグラス 243g
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合計 2783g,本体+レンズ+フィルムパック 2540g
センチュリーグラフィック + クセナー 105mm F3.5
本体+レンズ 1359g
フィルムパック 325g
ピントグラス 173g
------
合計 1857g,本体+レンズ+フィルムパック 1684g
重さでは全体に,ざっと 2/3 程度ということになります.ホースマンは金属製ボディによる頑健性,スイングやバックティルトの自由度,レンズボードの大きさ,などなど多くの利点はありますが,センチュリーグラフィックの「マホガナイト」も結構頑丈そうですし,ピントグラスのフードが布や革でなく全金属製だったり,シフト時もフレーミングの目安にできるフレームファインダーが備わっているなど,利点もあります.
大きさについては,特に幅が小さく,距離計が側面についていますが,距離計込みでもホースマンとはさほど変わりません.ホースマンは側面のストラップ・グリップの金具やバックティルトの金具が出っ張っており,またセンチュリーグラフィックでも引き蓋の遮光のためと思われる突起が横方向にでているので,思ったほどにはスペース効率は悪く無いと思います.
ホースマンとの比較
いずれも大変ありがたい情報です.
ホースマンとの比較では,半分くらいかと思ったらRF付きは少し重量がありますね.
距離計無しも持ってみると結構重いので,2/3というのは妥当かもしれませんが,それでも2kgを境に手持ちの軽快さが違うように思います.
ホースマンなど金属テクニカルはレンズを沢山持つほど中判SLRよりトータルで軽くなるのですが,ボディが非常に重いので手持ち撮影は結構大変ですね.距離計連動機は手持ちも出来ますが,旅行で首に提げて1日歩き回れば,翌日には首が回らなくなるだろうなーと想像してます.
その辺センチュリーグラフィックは携帯できるぎりぎりの線ではないかと.実際大雪山や西穂高に首から提げていけましたし.
センチュリーと、ホースマンの購入を検討し始めて色々検索をしているうちにここに辿り着きました。
昨年、突然クラカメフォーラムがなくなってしまい意気消沈していたところ、今こうしてまた見慣れたお名前の方々が話をされているこの板をみて心温かになっております。
重さ、大きさ、機能的な比較が大変に参考になりました。
センチュリーか、クラウンにしようと思います。
へっぽこ親爺様と音信不通になってしまい、サイトも突然閉じて以前のデータは回収できない状態です。
でも、日浦様のご厚意で、こちらでまた1から再開することができました。
こちらでもなにとぞよろしくお願い致します。
ホースマンもセンチュリーも、たいへん素晴らしいカメラです。
どちらを選択されても、満足すべき結果が得られることでしょう。
怖いのは、どちらも欲しくなってしまうことでしょうか(笑
23クラウンは、ほぼセンチュリーの木製(マホガニー)版とお考えになられれば間違いないかと。
ただし、私は所有経験がありません。チラ見した範囲では、個体によってグラフロックバックの形状がセンチュリーと少し異なる可能性があります。
ピントグラスが外せずカットフィルムバック専用で、ロールホルダーが付けられない個体があるかもしれませんので、ご注意を。
またフォーカルプレーンシャッターがついたスピードグラフィック23も、シャッターがないレンズを使えて面白いでしょうね。
ご入手時には是非レポートや作品などご掲示ください。
いらっしゃいませ。こちらのサイトが参考になったとのこと・・とてもうれしいです。ご覧になっている方があっても、ほとんどの方はなかなか書き込みまではしてくださらないと思うのですが、このように言っていただけるととても励みになります。
センチュリー・グラフィックですが、樹脂製ということの先入観がありましたが、手にしてみると思いのほか良いカメラでした。多くの外観写真や撮影例を、ホースマンと比較しつつ
http://nikomat.org/priv/camera/technical/index.html
にも載せていますので、よければ御覧ください。
また、もし不明点などありましたら遠慮なくお寄せください、分かる範囲で調べたり試したりしてみますので。今後ともよろしくお願いします。
ありがとうございます。本当に嬉しく今後共宜しくお願いいたします。
昨夜出物(だといいのですが…)のセンチュリーを早速ポチりました。
実は以前出物で、Graflex XL用のPlanar 80mm/2.8をレンズだけで廉価購入しました。イメージサークルが4x5をカバーしないとデータシートにありましたが、本当の所はどれくらいなのかと、あおらなければ4x5でも使えないかなと期待してです。
で、試しに撮ったのですが、やっぱりカバーしておらず...(写真添付しておきます。)
それで120で撮ることことにしたのですが、Speed Graphicですと120で撮るにしてはちょっと大きすぎで、これは参ったと思っていたのです。
それで、120サイズのカメラを物色した矢先にこちらのレポートに辿り着き、本当に幸運です。
日浦様のSuper Baldaxのレポートを見て依頼、ずっと探しているのですが中々良縁に恵まれていません。
それでも、日浦様の情報を参考にして今私が購入したクラカメは少なくありません。
お地蔵さんのRadionarの画をみて購入したのが、ZeissのErcona II(105mm f4.5付き)ですし、Baldaxのレポートを見て、何故かWelta Weltur (Xenar 75mm f2.8)を買っちゃいました。などなど。笑
今後共宜しくお願いいたします。
日浦様のサイトは本当に危険な、もとい非常に影響力大な内容ですね。
抜群に役に立つので、私も以前から100%影響されています。
お互い気をつけていきましょう(笑
さてプラナー80mmf2.8ですが、以前試した所、6x7cmでは開放でも無限遠から問題有りませんが、6x9cmでは開放からf8まではカバーできず、f11から四隅までカバーするようでした。
ご提示の画像では、もうすこしイメージサークルは広いように見えますが、やや近距離に焦点が合っていますから、少しサークルが広がっていることもあるかも。
センチュリーグラフィック用グラフィック23ボードにプラナー80の#1シャッターを付ける際には、少し浮かせないとカメラに装着出来ないかもしれません。
20年ほど前にやったことがありますが、詳細は失念してしまい、今再現できず申し訳ありません。
情報ありがとうございます。
お話を伺って、なるほどです。
イメージサークルのチェックは∞でした方がよいのですね。
投稿したものは2.8の開放のものですが、ピンが数メートルでした。。。
69は厳しいかもしれないですね。私が落札したセンチュリーですが120ロールバックは66用が付いているようなので、取り敢えずは大丈夫そうです。
普段どこに行くにも何かしらのカメラを鞄に入れておかないと落ち着かない性分でして、大きくても比較的薄くなるグラフィックを普段使いのダレスバックに入れられないかと期待しております。
さて、センチュリー23ボードに1番付けるときに注意と聞き、ボードに取り付いているプラナーを確認してみました。絞り部品が確かに隙間ゼロです。ちょっと摺っていますね。汗。
また、別の話に飛びますが、この作業をやっていてようやくわかったことが…
スピードやクラウンの45ボードと、センチュリーの23ボード、これは厚さが違うのですね。厚さ2mm(ではないようです、数個のボードを実測して厚さは1.2mmでした。後日修正) の45ボードと、1mmが23用みたいですね。スピードを持っているのですが幾つかのボードの収まりが悪くカタカタするので裏に硬いスポンジを貼り付けてましたが、これはセンチュリー用なのかもしれません。
全くこれまで気が付きませんでした。
外形寸法は同じなのでしょうか。。。ちょっと調べただけだと出てきませんでした。
そして厚さが厚い45用のボードはセンチュリーにつくのでしょうか?
Planar80は、新型COPALにマウントされているのですね。
少し驚きました。XL用はCompur#1しか見たことがありません。
時代を考えると、XLに新COPALという組み合わせはあり得ないので、後に移植されたのでしょう。
画像では#0なのか#1か見えませんが、#1ではボード固定爪が掛からないかも。
グラフィックボードですが、45用と23用はサイズがまったく異なります。今出先なので正確なサイズをお示しできませんが...
45用はテヒニカ45ボードを抱え込むことができるサイズで、#3でも余裕です。
23用はホースマン8cm角よりも小さいです。
拙宅にはスピグラ4x5ボディがないので、45ボードはレンズのついでに手元に来た2枚のみ、厚みを測ったことがありませんが、2mmなのですか。知りませんでした。
なぜかセンチュリーと一緒に,エクサクタマウントのついたセンチュリー23サイズのボードがついてきたのですが、エクサクタマウントのレンズにはシャッターがないのでベビースピグラ用なのでしょうね。
色々初心者で、しかも向学心が薄いワタクシめにご教授頂き感謝いたします。
もう少し自分で調べるべきですね。すみません。
本日ブツが届きました。それで実際に見て、自分がなんてトンチンカンなことを話していたのかお恥ずかしいです。こんなに小さいのですね。写真でしか見たことがなく、寸法を調べて確認したこともなかったので目が点になりました。
スピグラのボードの厚さを数枚ノギスで確認してみました。結果は厚さ1.2mmです。(どこかネットで見たと思いますが、2mmというのは嘘みたいです。すみません。)
そして、センチュリーの23ボードですが、厚さは1.0mmでした。(こちらは一緒についてきたボード1枚の調査結果です。)
一緒についてきたレンズはSymmar-S 5.6/100 Copal-#0
Singarの67ロールホルダー付きでした。
大きさ、重さは大変に良い感じですね。
常用のブリーフケースにすっぽりと収まりました。
Planar80/2.8ですがネットで購入しましたが、はじめからCopal#1がついておりました。大判カメラのシャッターは番数でその寸法は規定されていると思うのですが、これは正しい理解でしょうか?
また、このレンズには後玉の取り付けにシムリングが入っており何か光学的に調整をしたようです。この部分の距離(シャッターの厚さ)は、光学的にどれくらい像に影響を及ぼすのでしょうか。レンズ構成にもよるのでしょうが、わからないことだらけで知識欲だけが先走ります。
初心者の質問を繰り返しており、こちらの掲示板を汚しているようにも思え、恐縮であります。
(追記いたします)
私の懸案のPlanar80/28 Modern Copal#1 ですが、れんずまにあ様、日浦様がおっしゃる通り、ボード取り付け金具に干渉し、そのままでは取り付かないです。
3,4mm浮かすようにしないとならないです。
更に、後玉枠が干渉して、センチュリーの蛇腹の中にそのまま前からは入れられないです。直径で1,2mmなので、センチュリー側をリューターで少し削るか(なんか罪悪感があります)、もしくは、フィルム側から後玉部組を後でねじ込む感じです。
また、センチュリーのフタがそのまま閉まるかどうか…
楽しみながらまずは木か厚紙でボードを作り、各部寸法を確かめてみたいと思います。
Symmar-Sでしばらくは楽しもうと思います。
ところで、初心者が気軽に大判レンズのことを質問できるような場所があれば、紹介いただけませんでしょうか。日浦様のこちらの場所は、神聖な風が拭いており私のトンチンカンな質問を書き込むのに毎回恐縮しておりまして… :-(
割に丈夫な蛇腹で光線引きを見たことがありませんが、如何でしたか?
>こんなに小さいのですね。
うふふ、小さいでしょう。ユーザーが惚れ込む理由であります。その分失う物も多く、これで全ては賄えませんが。
正確なボード厚みご報告ありがとうございます。
>一緒についてきたレンズはSymmar-S 5.6/100 Copal-#0
>Singarの67ロールホルダー付きでした。
既にSingerでしたか。
Symmer-Sはおそらくボディより後のレンズです。
性能は恐ろしく良く、大きくあおらないなら開放から四隅まで最高レベルです。
>Planar80/2.8ですがネットで購入しましたが、はじめからCopal#1がついておりました。大判カメラのシャッターは番数でその寸法は規定されていると思うのですが、これは正しい理解でしょうか?
年次が新しいものはスクリュー径は一応互換性はあると思いますが詳細は存じません。
番数が同じでもメーカーによって、あるいは同じメーカーでも時代によってレンズ取り付け径が異なり互換性がない場合もあります。
純正でもシムが入っていることもありますが、オリジナルと異なるシャッターに換装されたため厚み調整をされたかもしれません。
この厚みを設計値から外したらどの程度劣化するかは試したことがありませんが、レンズ間隔が変化すると焦点距離が変わり、球面収差も変化すると思われます。
有る店舗で、最新コンパーのプラナー135/3.5は、後玉が本来の位置より浅いねじ込み位置でシャッター側のスリーブに当たるため、周辺画質に問題が生じるという話を聞いたことがあります。
>後玉枠が干渉して、センチュリーの蛇腹の中にそのまま前からは入れられないです。直径で1,2mmなので、センチュリー側をリューターで少し削るか(なんか罪悪感があります)、もしくは、フィルム側から後玉部組を後でねじ込む感じです。
そうでしたね。私もそういえばフィルム側から後玉をネジ込み直したような気がします。鳥頭で申し訳なしm(_ _)m
ボードへは、簡易的にボール紙のシムを何枚か重ねてシャッターを数ミリ浮かせたかと。
蓋閉鎖は、ダメでしょうねえ...
>ところで、初心者が気軽に大判レンズのことを質問できるような場所があれば、紹介いただけませんでしょうか。
うーん、私もそのような場所はよく存じません。
こちらでもよろしいのではないでしょうか。お答えできるほど私には知識はございませんが。
それに私のような者が出入りしているので神聖どころか堕落し..(うわ日浦様,お許しを
シャッターとシムの件ですが,私もよく分かりません.実際,レンズシャッターを別のものに組み替えると干渉してシャッターの動作が怪しくなったり,とか,なくはないようです.前群と後群の距離による収差変動はレンズ設計によりけりとしか言えないと思いますが,シムが入っているならそのまま使うのがいいのではないでしょうか.
私も,大判のカメラやレンズで盛り上がっている場所というのはわからないです...個々は特に機種など限定しませんので,よければどしどし使ってください.たぶん敷居が高いのではなく,濃いメンバーが集まっているだけだと思います ^^;
大判レンズは、番数が同じでもシャッターユニットは出来る限りオリジナルのものを使うのが良いということですね。今後十分に注意したいと思います。
懸案のPanar80/2.8ですが、2mmも浮かせば取り付く位相があることを見つけました。Speedと記念写真を取りました。笑。
ただし、やっぱり後玉部組は裏からねじ込むことになります。そして一度蛇腹を伸ばした状態から蛇腹を縮める時に後玉部組の外径部が、1段目の蛇腹をプチッっと引っ掛けます。何回もやっているうちに蛇腹に穴が開きそうです。
また、センチュリーのフタですが無理くりですが閉まりますね。ただし何処かと干渉しているので本当に無理やり状態です。(多分干渉しているのはシャッター部組と、フタ裏のレール部品みたいです。同定しようと頑張りましたが、結局わかりませんでした。)
とにかく、このレンズは45のSpeedの方で120ロールフィルムバックと一緒に使うことにします。…でも、このパターンですとなんか出番が少なそうです。汗
ところで、絞り値のインデックスがないレンズに、後でF値表示を手書きで加えたい場合。調べる方法などご存知ないでしょうか?
単純に開放絞りの直径を実測して、そこから面積で半分になるように直径を求め、一段づつインデックスを手書きしていけばいいのかなと考えておりますが。。。正しいのか…
なんかレンズの光学設計によっても違うのかなとも…
Planar80/2.8の120フィルムボディを探すという初期の思惑から脱線しましたが、このセンチュリーは大変に気に入りました。せっかくなので、れんずまにあ様のように数個のレンズでシステムを組んでいこうと思います。
手持ちのレンズの中ですと、Yamasaki Wide Angle-Congo 6.3/90mmがあります。これならば小さいので問題なくセンチュリーにも取り付けられそうです。
でも今あるSymmar-Sの100mmと画角が近い…
中々うまい具合には行かないですね。汗
蛇腹の光漏れですが、懐中電灯のチェックは大丈夫そうでした。
丁度先ほど1ロール撮り終えたので、これから現像してチェックです。
大判初心者難民として、このサイトで今後も宜しくお願いいたします。
レンズシャッターの規格には詳しくないのですが,やはり個体差やカスタム品はあるようですね.前後のネジの規格や長さは決まっていても,その中での絞りやシャッター羽根の位置などにはメーカーなどによって少しずつ違いがあるのかもしれません.あるレンズではOKのシャッターが,他の後玉をねじ込むと干渉する,とかいうのがありました.
絞り値のインデックスですが,基本的には開放の位置から面積ごとでいいかと思います.割と新しいレンズシャッターは絞りレバーの動きと絞り値の段数が直線的に対応しているので,開放の位置でF値が合えば,あとは全部合うと思います.光学設計によって絞りの直径とF値の直線性の関係が問題になるほど狂うものは難しい(ほとんどありえない)と思います.
もう1つの掲示板も見つけていただいたようで,そうですね,特定の機種に依存しないものから雑談的なものまで,そちらでも気軽にやっていただけましたら嬉しいです.
インデックスと実絞り面積、それから新しいシャッターではインデックスが等間隔に設計されているとのこと。大変ありがたい情報です。
ありがとうございます。
追記いたします。)
写真を撮ってみたので投稿させて頂こうと思います。
JFKの暗殺地点です。後ろのビル最上階右端の窓が開いている部屋から狙撃されたと言われている場所です。道路にバッテン印が付いているのがその場所です。
当日は路上駐車のコインが1枚しか無く10分しか駐車できずにアオリを利かしたり、じっくり三脚を据えることができずに、手持ちで何枚かをバシャバシャと撮ったものです。
センチュリーですが、手頃な大きさで操作性も抜群ですね。
ファインダーはあのアナグラのような奴が苦手なので、フレームのスポーツファインダーで使うことにしました。そしてSymmar-Sの写りはいいですね。この写真は絞ってますが、開放でもとても良い感じ。デフォーカスのとろけ具合がいいです。(偉そうに言ってますが、詳細は???なんですけど。)
フィルムバックはシンガー製の67ではなく、Graflex製の66を付けてみました。
すごい尖鋭度ですね。さすがはSymmar-Sです。
これを手持ちでさらっと撮影出来るところがCentury Graphicの素晴らしい所でしょう。
しかし場所も凄いですね。そしてさりげなく窓が歴史遺産になっているところが。
われわれの世代だと、「JFK」よりも「ダラスの熱い日」を思い出します。
66画像なのでアレっと思いましたが、66ホルダーですか。私これ欲しいんですよRH12。イメージサークル小さい66-645ジャンクカメラのレンズを救済したいので。
良いのが出たらポチしよう...
本当にこれを手持ちでさらっとできるのが素晴らしいカメラです。
しかも畳めば薄いので鞄の収まりもばっちり。
良いシステムを教えていただき、ありがとうございます。
この場合はグラウンドグラスで焦点を確認後、フォーカシングフッドを外さずに直ちにフィルムを入れる事が出来るので軽快です。
ロールホルダーはスプリングフックで取り付けられたフォーカシングフッドを外して、ホルダーを上下のグラフロックプレートで固定します。
これも簡単ではあるのですが、カットホルダーよりは手間が掛かり、連続撮影では外部ファインダーとRFで済ませたくなります。
これを解決する、カットホルダーと同じようにスプリングバックに横から挿入できるロールホルダーが存在します。
4x5用ではカンボ、ジナー、トヨが有名ですね。
23用としては、つい近年まで現行だったリンホフラピッドロレックス67がありました。しかしリンホフはアパーチャー部の凸構造がグラフレックスに勘合しないので使用出来ません。(どっちかを削ったら使えるはず。でも勿体なくて手を付けられず)
一方、グラフレックスにも使えるホルダーを15年ほど前に見ました。ただし620専用なので、その時は入手しませんでしたが恐ろしく珍品で、それから一度も目撃していません。
先日日浦様のメダリストIIの記事で、620を恐れる必要はないと認識し、探しに探してついに見つけ出しました。
Adapt-a-Roll 620
カリフォルニアのL. Tatro company
下側がリンホフラピッドロレックスです。シースから内側を引き抜いてフィルム装填します。
上の620のほうは先端からぱっかり開きます。圧版はスプリングではなく固定されていて、圧版とアパーチャーの狭いスリットにフィルムを通す構造。
もう片側はラピッドロレックスです。
サイズはほぼ同様。
重量は圧倒的にプラスチック製のリンホフのほうが軽量。
軽量化を重視するセンチュリーグラフィックで、Adapt-a-Roll620を使うかはちょっと考えてしまいます。
でも、アパーチャサイズを較べてもわかる通り、リンホフは6x7、A-は6x9(実質6x8か?)
うーん。
ロール部分がどうしても横に突出してしまいます。
先端部で非常に急角度にフィルムを曲げますが、曲げる前の直線部で露光するため平面性には悪影響はないだろうと思います。
ただしリンホフは先端付近にアパーチャを持ってくるのを嫌って67に止めているようなので、その辺どうなのか不安はあります。
それと、リンホフはグラフレックスに使えませんが、Adapt-a-Roll620はリンホフにちゃんと装着出来ます。不公平だ!
なんとこんな方法があるのですね!
素晴らしい情報です。
eBay で見ると状態良いAdapt-a-rollが40、50ドルで取引されてます。
私もすぐ入手したいと思います。
さらに、45のGraflockBack用のものもあるのですね!これも重宝しそうなアクセサリーです。
懸案の改造は如何にされますか?
日浦様のようにフィルムバック側を改造されますか?
是非、難易度など続報を!
このロールホルダー情報、お気に入り戴き嬉しいです。
当面改造はする予定がありません。
供給側には直接120が装填できそうです。巻き取り側は長辺方向2mmの差で120スプールが入りませんし、赤窓ではない分カウンターが正常作動しないと思われますので、巻き取りは620スプールを使う予定です。
4x5用のスプリングバック差し込みホルダーのお勧めはカンボ(OEMカルメット)です。
Adapt-a-Roll620の4x5版があったとして、620にするメリットがありませんし、金属製なので重いでしょう。
カンボは120,220兼用で、プラスチック製なので軽く、操作も確実で、今は6x7なら安価(Adapt-a-Roll620よりは高価)・豊富です。6x12はちょっと珍しいですが。
堅牢で確実なのはジナーで、ズーム機能があるものでは645から6x12まで自由にフォーマットを変更できますが、差し込み部分が厚く、ボディ機種を選びます。もっと厚いのがトヨで、これはほぼトヨしか受け付けないのでは。
Calumet のRollHolder全然知りませでした。
Ebay ではこの半年間50ドルくらいで取引実績もあり、手頃です。
マーフィーの法則で、今ノミネートされているものは150ドルを超えるようなので様子見します。笑
私が4x5で使っているのはPacemakerスピグラです。
Calumetは取説見ると問題なく使えそうです。
私は基本手持ちなので120フィルムを使う場合GraflockBackはどうしてもレンジファインダー(135mmにセット)か、あとは絞って被写界深度を稼ぐしかなかったので、本当にこれは欲しいアクセサリーです。
早くセンチュリーでもフォーカスグラスでチェックして、ホルダーを差込みパシャリ のテンポで撮影してみたいですね。
それから、120フィルムそのまま使えるのも朗報です。
情報ありがとうございます!
私は現像は自分でしてますから巻き取り側に620スプールを使えば全く問題ないです。久しぶりに興奮です!!
ProSD用後期型67ホルダを買ってきて現物合わせしてみると、干渉しているのは薄いプラスチックで削っても遮光に
問題がないことがわかり、早速フックに接触する部分を削ってみました。
これでRB後期型ホルダがセンチュリーグラフィックに装着出来るようになりました。
前期型に較べて後期型ホルダはプラスチックの割合が多く、軽量化されています。6x7で良ければ良い選択かも。
話はそこで終わりません。
喜んでグラフレックスXLのグラフロックバックに付けようとすると、ロックが掛かりません。
XL用バックのフックの位置は同じですし、先の削り込みは、XL用フックでもクリアしています。
実は、RB後期型ホルダのグラフロック上下爪が掛かる溝は、左側ヒンジの部分が途切れているため、センチュリーに
較べて幅の広いXLの爪がはじかれていたのが原因でした。
ヒンジ部分は多分バネ鋼材なので、素人が溝を刻むことは無理でしょうし、無理するとホルダの開閉ヒンジが破損するかと。
XLバックの爪を削ればいいのでしょうが、もうそこまでしてRBバックを流用する意味を見いだせなくなってしまいました。
RB67は当初グラフレックスホルダーでも使えることが売りでしたので、初期RBホルダも互換性が高かったのですが、
ProSDとなるともう本家グラフレックスが消滅し、互換性を考える必要が無くなったということなのでしょう。
RB67と、XLやセンチュリーをバック共通で併用出来れば便利かなあと、ふと考えたのですが、巧く行かないものです。
あ、初期型RBホルダならXLいけますよ。
でも何故かRBホルダは初期型から、ホースマン985やER-1のバックと干渉して取付が巧く行きません。
コンバーチブルは大丈夫ですが。
グラフロックバック機種で全て共通使用___は簡単にはいかないようです。
オリジナルのグラフレックスR10やR8なら、大丈夫なんですけどね。
なんだか随分沢山ロールバックをお持ちなんですね。
マミヤのバックを使う良い点は、重量が軽いという事でしょうか?
RH10、8よりも軽いんですか??
Adapt-a-roll 620はまだ出物待ちです。早く手に入れてみたいものです。
無駄に色々ロールホルダを持っています。
中判カメラを無駄に色々持っているからですが(笑
それぞれ長所、短所がありますが、純正の組み合わせがやはり一番。
でも出来れば1種類のホルダーで多種のカメラに対応できれば便利ですね。
色々と試してみると、グラフロックとは言いながら機種特異性が高く、
互換性が失われていることが多いことがわかりました。
> マミヤのバックを使う良い点は、重量が軽いという事でしょうか?
> RH10、8よりも軽いんですか??
恐らくグラフレックスRHが最も軽量なホルダーで、圧倒的です。
その次がホースマン後期型、マミヤRB後期でしょう。
私がマミヤを使うのはまず非常に安いことと、RB67と共用できることです。
問題は、前期型は互換性が高いが重く(頑丈でもあるが)後期型は互換性が低いこと、69がないこと。
RHも軽量、互換性の高さなど代え難い魅力がありますが、カウンター自動リセットではないことが懸念です。
> Adapt-a-roll 620はまだ出物待ちです。早く手に入れてみたいものです。
楽しみですね。重いのが問題ですがこれにかわるものはありません。
待望のAdapt-A-rollが手元に参りました。
各部摺動部が渋かったのでベンジンを1滴たらし復調。
数本古い620フィルムがあるので、まずはこれ空スプールを持つために、フィルムだけ120スプールにまきなおそうかと考えてます。
供給側にはおっしゃるように120がそのまますんなり入りますね。
ただ、カタカタです。
何か工夫されておりますか?
私は机の中にイヤフォンのイヤーパッドを見つけ、それがうまい具合にフリクションを加えられそうなので、これで行こうかと思っております。
今週末は地元(片道1時間以上)のクラカメショーがあるので、イベントが目白押しです。Adapt-A-rollも週末使ってみたいと思っております。
また報告させて頂きます。
どうにもピントが合いません。
なにか対処する方法をご存知の方いらっしゃいませんか?
調べたところ、ホースマン用のポラホルダーのフィルム面はロールフィルムに比べると10mmほど後ろに位置しているようなのですが...
センチュリーグラフィックにホースマンポラロイドホルダーを装着されたのですか。
私はセンチュリーグラフィックでポラを切ったことがありませんので、確信をもってお答えできかねますが...
ホースマンのポラロイドホルダーは仰る通り(正確に何ミリかは今即答できませんが)フィルム面が普通のロールホルダーより後退しています。
そのため、
1,距離計連動のためにはフロントスタンダードと定位置ストッパーとの間に挟んでレンズ位置を後退させるスペーサーがセットで販売されていました。
2,また、ピントグラスで焦点合わせする目的では、スプリングバックに噛ませるスペーサーが存在し、焦点面を後退させます。
3,ロータリーホルダーでポラバックを使う場合は、ポラバック専用のピントグラスを使用します。
用途が不明なジャンク品になってしまうことが多く、いざ入手しようとすると苦労するかも知れませんが、あれば安価なアクセサリー群だと思います。
しかし元来ホースマンで使用するアクセサリーなので、センチュリーグラフィックに適合するかは未知です。
私も所持していますが、滅多に使わないので実家のどこにあるかわかりません。
想像ながら、もしセンチュリーで使用出来るなら2,3,ではないかと思います。
マミヤユニバーサルプレスではロールホルダーとポラロイドは焦点面が一致していますが、ホースマンはいかにも後付けされたという感じがしますね。
もう一つ、ホースマンでポラ撮影する際、フォーマットのプロポーションが6x9になってしまいます。
これはバックのアパーチャーでけられてしまうからです。
ポラロイドフルサイズで撮影出来るのは、マミヤユニバーサルプレスと、そこから波及したポラロイド専用機だけでしょう。(GX680はどうだったっけ...)
お返事ありがとうございます。
昨日調べたところ、ホースマン用のポラホルダーにはGスペーサーとRFスペーサーなるものがセットで販売されていたようです。
このどちらかのスペーサーを使用しないとピントが合わないそうです。
れんずまにあ様の仰るとおり、このスペーサーがセンチュリーグラフィックに取り付けられるという確証もありませんし、取り付けることができたという報告もありませんでした。
もう一度、海外のサイトを見まわって、何かあればまた報告したいと思います。
ありがとうございました。
送りの120スプールにフリクションをあげすぎたため、コマ送りで失敗数回。
イルフォードのスプールはサイズが気持ち大きい気がします。
テイクスプールはもちろん620。
ここで初めての経験。620スプールには巻取が通常の逆回転で巻かれるんですね、このアダプター!
色々組合せ考えたのですが、これしかセットしようがないのでおそらく正しくセットはできてると思うのですが…
現像の時に普段の巻きグセがないフィルム。ストレートパーマ?
で、nikorのSUSウィールに入れずらかったです。
でもやっぱり期待通りの撮影テンポ。
良いシステムに出会えて嬉しいです。
長く使っていきたいものです。
私は恐縮ながらほとんど撮影できておりません。私はフジの120を入れたので、イルフォードの貴重なお話大変参考になりました。
スライドアダプターと組み合わせるとなかなかの重装備感です。
4×5のアダプターを45°回転させて、ラッチを解除してアダプターを装着してフィルムバックを装着します。
フィルムバックの中央に巻き止め解除レバーと巻き上げレバーが配置され、ピントグラスを挿入する際は全体を持ちあげます。
最後の画像の様に、その場合はアクセサリーシューを完全にふさいでしまいますが、撮影時はフィルムバックが下がりますので、ファインダーを付けておけば手持ちも何とか可能だと思います。(ハンドルが無いと無理です。)
適当なスレッドがないので恐縮です。ウイスタをお作り頂いてもよかったかも。
テヒニカ類似ですが、日本製らしい非常に細やかな使い勝手と痒いところに手が届くアクセサリーが興味をひきます。
ボディに合わせた木目仕様ホルダーも確かにありましたね。私のは全黒です。
やはりクイックスライダー用と見てよろしいでしょうか。
上下にクリアランスがないと使えないように見えます。
他に確かマミヤプレスホルダー用のスライダーもあった記憶ですが、トヨの誤認かもしれません。
ウイスタはRF機もありますが、RFとは相容れないかもしれません。スライダーの用途からもRFを使う必要はないでしょうが。
説明書がなく背面から見てワインディングレバーの左に120/220切替レバー、右によくわからないノブがありますが、右のは何でしょう。
WISTAのデラックスタイプはダークスライドに工夫が有って、露光後にダークスライドを入れると、ロックが掛かってスライドが抜けない様になっています。
このロックは巻き上げレバーを操作すると解除されますが、未露光でスライドを差してもロックされてしまいます。
このときにロックを外すノブで左回転(かなり重いです。)させて解除します。
成る程、そういった安全機構があるのですか。露光済みを感知する為にはウイスタのバック連動レリーズが必要でしょうか。
ホースマンでは恩恵は受けられそうもありません。
コンバーチブルホースマンに装着確認しました。
ちょっとロックが掛かりにくかったけど、強くボディに圧迫するときっちりロック爪が掛かりました。
コンパーチブルが結構格好良くなって嬉しいです。
この焦点距離でシャッターマウントされたものは初めて見ました。
ノンコートなので戦前モデルではないかと思いますが、ウォレンサックのラパックスシャッターにマウントされています。
おそらくラパックスはオリジナルではないでしょう。
ただし一眼レフヘリコイドに入っていたにしては後玉廻りが整然としているので、コンパーラピード辺りにマウントされてたのじゃないかと思うのですが、一体何のレンズだったのか想像できません。
テレクセナーは包括角度が狭いので150は67専用もしかして66用かと思ったら、悠々6x9をカバーしていました。
普通に見掛けるコートつき戦後型の180mmf5.5リンホフコンパー#0つきと並べて見ます。シャッターが大きいので正面は大きく見えますが、前後長は標準レンズ並、フランジバックは標準100mmより短く、非常に携帯性がよいレンズです。
ただし67で75mm相当、69なら70mm相当くらいの緩い望遠効果しかなく、持参する意味が少ないですね。
Copal#0入り、構成はわかりませんが、ポラロイドバック付きなのでTessar型とすればカバーが苦しい可能性があり、ガウスかもしれませんし、廉価版を狙い敢えてTessarで出したかもしれない。
Noritaは技術力がありますので、画質は期待できるでしょう。
おかげさまで、2本の105mmでそれなりの結果が出て、事インフに関して基本的なところはクリアできた気がしています。
しかし、れんずまにあ様のお話にありました「スケールは101mm用なので」の一言が気にかかり、やはり好みとかはさておき、この101mmにより近い焦点距離のレンズで調整を進めるべきではないかと考えました。
で、また1夜明けて、早速にEktarとNoritar、共に100/f3.5をボードに移し替え、インフィニティ合わせからやってみました。
まずこの2本、バックフォーカスが大きく違い、Fスタンダードの位置が異なります。このXL用のNoritar、100/f3.5は短いバレルで済むように出来ているのかも?
その後、室内で覗いてみますと、昨日の105mmでの距離計との微妙なズレは大きく減少し、普通には「合ってる!」範囲内。
つまりは、これで、カラーと露出系内部の再調整は不要であると思われる結果になりました。
そしてこの2本、グラウンドグラスにルーペで覗いたところ、そこに見えているものの違いに驚かされました。Ektarはいかにもそれらしい、フワッと柔らかい、球面収差での(?)ハロに包まれた、これはこれで美しい絵柄。一方のNoritarは、開放でアッと驚くシャープで繊細な解像を見せる絵柄です。大好きなXenon 辺りに近い印象でした。Noritar 恐るべし???
Ektarは、f5.6まで絞ると全体が引き締まり始めます。
Noritar、正直、ナメ切っており、1度たりともカメラに装着した事はありませんでした。愚か者です。
これで、日浦様、れんずまにあ様、にアドバイスを頂いた私の「センチュリーグラフィックのインフ設定と連動距離計の調整」は、おかげさまで大筋での解決を見た?事をご報告させていただきます。
とても独力で解決できる問題ではありませんでした。まずは色々と有難うございました。今後とも宜しくお願い致します。
センチュリーグラフィックのファンが増えて大変嬉しいです。
ご存じの通り、レンズの自由度が高く、実用的には最軽量の69システムかと思います。
まずは距離計の件御解決され、胸をなで下ろしました。後は拡充の誘惑との戦いです。
105mmの件、近距離で多少ずれるのですね。私がSkopar105/3.5で経験したのは入手して間もない頃で、今のように厳密に追い込んでチェックしていません。
中古店でセット販売されていたから半ば信用し、適当に撮影し転売してしまったので、もしかすると最短付近で測距誤差が生じていたかもしれません。紛らわしいことを申し上げてすみませんでした。
私なりに厳密に確認しだしたのは交換レンズがある程度揃いだしてからで、100mm表示のレンズは確実に連動していました。最大口径はf4.5で、被写界深度にも助けられているかも。
ただし、100mm表記でも実焦点距離が95mmというXenotar100/4みたいなのも存在してますから油断は禁物です。
Noritar、そんなに尖鋭ですか。素晴らしいですね。バックフォーカス短めというと、TessarではなくGaussなのかも。でなくても良くできたTessarなのか。明るいf3.5開放から尖鋭なら使いやすいですね。
Ektarは他の焦点距離も結構そんな感じで、コマーシャルの254mmや、Hasselblad 1600F用がまさに開放ハロ多めでも解像力高め、絞ると尖鋭。これはこれで好みです。CZtessarは開放からクリアですが解像力はEktarに譲り、性格の違いを実感しました。
拙宅にもMedalistから外された1本が塩漬けになっています。シャッター操作が裏面からなので、どうやって使うか思案しつつ寝落ちしまったような状態。いっそ中判SLRで使うかと諦めかけていましたが、黒田様が使われているなら一踏ん張りすべきかしら。ご投稿楽しみにしております。
取り急ぎ。手元のEktar 100mm f:3.5 についてご報告を。
これ、Medalist からの摘出モノだとばかり思っていましたが、そうではないのかもしれません。
Graphic FLASH SUPERMATIC のシャッターにマウントされており、そこには SHUTTER MADE FOR GRAFLEX IN U.S.A. BY EASTMAN KODAK CO. と書かれています。
フラッシュのためのターミナルとプッシュボタンが付けられています。ですから、操作は全く通常と同じです。
レンズ本体につきましては、前玉の枠?はなかなか立派な外観と質感で、いろいろな画像で見る分にはMedalist のそれと同一に見えますし、多分は光学系も同じなのではないかと思わせます。ですからこの100mmは、何故かこういう形で供給されたものなんでしょうね?どうして標準にセットされていた101mmではなく、この100mmでそれを行ったのか? 謎は謎を呼ぶのでしょうか?笑
Graflex純正のEktarは101/4.5と105/3.7で、101は存じませんが105はレンズ外周の刻印はありません。
(すみません訂正します!反対周側に細い刻印でEastman Kodak Co. Rochester.N.Y.が入っていました!!デタラメ陳謝!。オマケに旧いネガ整理してたら101/4.5を98年頃一度テストしています。記憶が欠落してる。どこから借りたのだろう...)
うちのMedalist Ektarは生産年ETです。黒田様のは如何ですか。
フリッカーに構成図が出ていました。
www.flickr.com/photos/nesster/5799644040
この100mmはECでした。
実は、単体及び各種ボディーに組み込まれたエクターにつきましては、その描写は必ずしも単一の傾向ではないのでは?と以前より感じていた次第です。
経験のあるものを並べれば、レチナ2aの47mm?、127mm、203mm、の流れと、Signetの44mm、そして今回のMedalist?の100mm、(まだきちんとテストしておらず、雑誌やnetにある画像を見る限りですが)はちょっと別のテイストを持つものなのではなかろうか?と考えておりました。
ここに来て、少し真面目にKodak Ektar シリーズについて調べてみますと、必ずしも従前より言われておりました「テッサータイプ」の一言で纏めてしまうのも如何なものか?と思えてまいりました。
世界のどこかには、これに関して系統立てて研究された方はきっといらっしゃるとは思うのですが、差し当たり、今回の100mmは私にとっての知見をいささかなりとも深めてくれる機会になりそうです。
拙宅の105/3.7はESです。
CAMEROSITYですのでECは41年、戦中とするとMedalist1型ですね。Lコートされていますか?
手元II型のETは49年、クラウングラフィック用105のESは47年になります。
描写は多分に感覚的なものがはいりますが、面白いですね。
所持するEktar標準画角は、
50/3.5: USのRetina010: 開放から驚くほどシャープ。
50/2.8(Ektanar),Signet 80:開放ハロ少ないがシャープでない、絞るとシャープ。
47/2: RetinaIIa:開放ハロ多い、絞ると大変シャープ。(借用カードンも同様)
80/2.8: Hasselblad:開放ハロ少し、絞ると繊細。(135も同様)
100/3.5:Medalist II:開放からかなりシャープ(検証中)
10inコマーシャル:開放ハロ、絞るとシャープ。
という印象です。モノクロで見る限りMedalist IIは6x9最高レベルに尖鋭のように思えますが全く使い込んでいないので明言は避けます。
手元の105/3.7を本来セットのCrownからCenturyに移し換えて距離計連動を見ましたが、Centuryでも無限から1.5mくらいまで合っているように見えます。
個体差なのか、実焦点距離が実は100mm付近なのか、そもそも距離計が大雑把なのか、わかりません。
目下、沢山のファクターについての検証を同時多発的に進めております。と、大げさな言い回し(笑)です。
1. フィルムを決めて固定したい。 ローライRPX400が好印象?
2. F現像液を決めて固定したい。 Diafineの2浴現像を試してます。
3.レンズボードの試作に改良を加えて、細部を詰めてます。量産化にあたり、まだ材料が絞り切れていません。アルミ、アクリル、ベークライトの内で決めたい。
4.常用レンズ決定のため、まずは各Ektarをきちんと試したい。
5.今回、ほぼ同時期にやって来たローライフレックス3.5Fの操作に慣れたい。
6.120フィルムのデジタルデータ化の方法を確立したい。(135フィルムについては、かなり自信を持って確立できています。スキャンではなく、「撮影」で行います。)
120フィルムでの、ネガ平面性維持の決定的方法が、まだ確立できていません。
思いつくのはこんなところですが、それらを系統立ててやって行かないと、何がなんだか分からなくなってしまいそうです。
ところで、Ektar 101mm f4.5 ってのがやって来ることになりまして(大笑)、事態はますます混迷の様相を呈しています。
昨日、Ektar 101mm f:4.5 が到着し、実験計画書を作成してきちんとデータ取りに取り掛かりました。
今回はF現も何とかマトモな結果を得ることが出来、ルーペでネガを見て一安心しています。
ただ1つ、いきなり驚かされたことが有りました。
101mmは100mmよりも何故か画角が広いのです。何かの間違いかと思い、ノートを何度も見直しましたが、この点で間違いはありません。まぁ、E. Kodak の言うところの100mmと101mmですから、本当のところはどうなって要るのか知る由もありません。
一応、装着可能な状態のレンズを並べてみました。100mmと101mmは同じようなコーティングに見えます。
レンズボードがバラバラで笑えます。左上下は1mmアルミ平ボード、中下と右下は偶々在ったものを無理矢理に合わせたもの。中上のみが純正と思われるボード。右上は、只今試作中の 1mmベークライト板です。
いきなり結論ですが、我が家のEktar 100mmは「正常ではない」と判断しました。
大笑いなこの結論に至り、早急に専門家に診てもらう事にいたしました。
毎度毎度のお騒がせ(距離計といい、今回の件といい、流石に想定外の事態でした)で、誠にもって申し訳のない事で、当分の間はこの個体につきましては検証対象から外させて頂きます。
そこで得られたいくらかの知見をご報告させていただきます。
1.アルミ製フラットボード。
これはもう1mm厚のアルミ板を切って孔を開ける、という作業に尽きます。私の場合は全くの手作業で切り出しましたので、直線は必ずしも直線にはならず、各々のサイズも微妙に違っており、多くの時間はそれらをほぼほぼ同じ形と寸法に揃える作業に費やされました。必要なものは、万力、ヤスリ、あとは根性です。
孔開けは、細いドリルで円の内側に沿って沢山の孔を開け、それを繋げてヤスリで形を整えるという恐ろしく手間のかかる方法を取りましした。そして3〜4枚作ってところでメゲました。
2.ベークライト製フラットボード。
そこで、兎に角もっと楽に作業のできる材料は無いものかとあれこれ考え、知人からの意見も参考にし、ベークライト板でやってみることにいたしました。
C・グラフィックの場合、カメラFスタンダード部のレンズボード固定金具、この部分の許容厚さが約1.5mmまでくらいの様で、これを超える厚さになるとレンズボードを固定できません。市販の工作用ベークライト板は1mmの次は2mm厚で、その中間は見つけられませんでした。
そこで、まず安易に1mm厚のもので64mm角を切り出し、その中心に直径35mmの孔を開けました。板の切り出しはアクリル板用カッターで簡単に切れます。孔開けは35mmの「木工用ボアビット」というものをホームセンターで購入(¥900弱?)、これをインパクトドライバーに取り付け、1枚なら一撃で開られてしまいます。束ねたものでも5〜6枚なら、板の固定さえきっちりできていれば簡単です。
で、後はボードの4隅を丸め、0番シャッターを固定し、カメラに取り付けますと大成功!と思いきや、ボードが撓んでトランポリンのようにシャッターごとレンズが揺れ動きました。
やはり1mm厚ベークライトではそもそも強度不足。そこで考えたのが、同じ1mmベークライト板でもうひと回り小さく切り出したものを用意し、裏側から2液エポキシ・ボンドで貼り付けての2mm厚にしました(レンズボードの受け部分に沿う形態です)ところ、ゼロではないにしろ、ほぼ必要な強度のあるレンズボードが出来ました。
んじゃぁ、最初から2mm厚板を使えば良い?のかもしれませんが、前述の通りFスタンダード固定部分には厚さ制限があり、これをクリアするためにはボードの上下2辺を約1.5mm厚まで緩やかに削って厚さを落とさねばなりません。2〜3枚ならともかく、それなりの枚数でこの作業を行うにはベルトサンダーを使うかしないと、1枚づつの手作業では心が折れてしまいます。
という訳で、2枚重ねのベークライト板製レンズボードは、遂にその形を為すところまで漕ぎ着けることが出来ました。
ところでベークライトは光を透かして通しますので、マット・ブラックでの塗装は必須です。が、これはごく簡単な一手間。
3.仕上げ。
このアルミ板にしろベーク板にしろ、1mm厚と言うのは、C・グラフィックのボード取付部には実は微妙に厚み不足です。で、作ったレンズボード裏面の4辺に沿う1mm厚部分に、粘着シート付きフェルト(手芸店に在りました)を貼り付けますると、これはもう、完璧と言える程のモノが出来上がりました。このフェルト層が出来ることで、大きさに多少のバラツキ、ガタツキのあったレンズボードが、実にしっくりとFスタンダードに固定されました。
で、早速、各レンズを取り付けて勢揃いさせたのがこの画像です。
問題のEktar 100mmは只今入院中。Helliar 135mmはシャッター不調で、これも入院待ちのため戦線を離脱しています。代わりに最近加わったSuper TOPCOR 90/5.6 が編入して来ております。いずれにしても、これだけ並べてみたからと言って、カメラ本体の距離計連動のこともあり、2 〜精々3本に絞る事になるのでしょう。
同時進行で行っている常用フィルムとその処理法の模索についても、徐々にですが絞れてきている今日此の頃です。
レンズの描写などについては、またこの先データを集めた上でご報告させていただきます。
どれも銘玉ばかりです。
レンズボード製作お疲れ様です。真上から見たら純正と見紛いますよ。
実用には絞られていくとはいえ、楽しみですね。
Noritarは素晴らしいとして、Ektar101/4.5は大きな話題になりませんけれど、Tessar型のf4.5は悪いはずが無く、多分凄い画を出してくれると想像しています。
本家テッサーもf4.5の分ですね。私ボディが悪いからか本家Tessarの4.5はあたりどころが悪いのです。ご感想をお待ちしてます。
コリニアってDagor型でしたっけ。Dagorは包括角度一杯を使おうとするとf22くらいに絞らないと端は球面収差が残っている印象(絞れば良いし歪曲がないので大判としては高評価)ですが、狭い画角では開放からかなり良いのでは。以前GDDの210mmをRB67に嵌めた時は凄いなと感動したことが。
Super Topcorはオルソメターの短焦点として貴重なのですが,Superまでは少し逆光に弱い気がします。ERでマルチコートになり、多分コーティング以外の見直しもあるかと思いますが逆光耐性が改善されています。描写は端正で、ハレ切りを慎重に行えば4x5をカバーするほど包括角度は広い(でも6x9の外は絞りを開くとオマケみたいな画質でf22以上に絞らないといけない)ので、結構アオれるのがTessarとの差でしょうか。
実写トライアルの結果が待ち遠しいですね。
Neopan ACROSで、6x7、各レンズ、絞り開放とf11で撮影。しかし、ダイヤルコンパー等の旧いシャッターではスピードが間に合わず、開放では2段オーバーなどのコマもある状態です。
そして、予めお断りしなければならない事に、私のところのシステムではスキャナーを使用せず、デュプリケイトでデジタル化しています。複写台を用い、ライトボックス上のネガをSIGMA DP3 Quattro で撮影しSIGMAの純正アプリ(SIGMA Photo Pro : SPP)で現像、そしてAdobe Camera RAW上で白黒反転の後にレタッチするという流れです。
ネガをひとコマづつ撮影、現像する過程でどうしてもトーンやコントラストにバラつきが出てしまいますし、それ以外にも様々なファクターが絡んでくる事になるようです。このプロセスを一般に行われているスキャニングに置き換えた時には、もしかすると別の結果が出るのかもしれません事をご了承下さい。
前置きが長くなりました。各レンズの印象を簡潔にコメントさせて頂きます。
Super Angulon 75/f8
予想以上の結果。周辺光量落ちは特に目立たず、開放から画面全体で均一な写り。中間濃度部のトーンの分離が良好。
Super Topkor 90/5.6
予想を裏切るコントラストの低さ。f11でも大して変化なし。解像もそれなり。レタッチで調整できる範囲ではあるが、そもそもインパクトの少ない写り。掴まされたか???
Noritar 100/3.5
開放から高コントラストで解像も良好。ハイライトは余り粘るタイプではない?SAに似たトーンの出方で破綻は少ない。線の細めの解像?
Ektar 101/4.5
127/4.7と非常に近いキャラクターだが周辺光量落ちはこちらのほうが少ないようにも思える。メリハリのある画作りの出来る使いやすそうなレンズ?何処と無くアメリカ的なバタ臭さの漂うところが魅力?
取り敢えず、Ektar 101/4.5、開放での作例を。露光量のみ調整してます。
Ross Express 105/3.8
一見、コントラストは然程高くなく見えるが、ハイライトでトブ事がなく、しっかり分離する。解像も良く、画面全体で均質。典雅なトーンの出方だが、これは嫌味のない良いレンズだと思います。レタッチ次第でどういう風にも持っていける?
Tessar 105/4.5
ZEISS MAXIMAからの摘出レンズだが、今回の結果だけで印象を語るのが憚られるほどの無残さ。極端な周辺光量落ち、絞っても変わらない超低コントラスト、像の流れこそ無いものの解像力とはこのレンズ(個体?)とは無縁の言葉。タダの旧いレンズでした。
Ektar 127/4.7
インフォーカス部分のコントラストが非常に高く、アウト部分ではそれがかなり落ちる。そのため?メリハリのある画面になり、空気遠近法的な画作り。解像もベラボウではないが十分に高く見える。或る意味、黄金の中庸?
多少の旧さを感じさせるトーンだが、これはこれでアリかと?
Sironar N 135/5.6
此処までのレンズとは次元を異にする現代レンズ。これにアポが付いたら一体どうなるのだろう?Symmer S より軽めの解像?、明るめのトーンの出方のように思える。
Kollinear 150/6.8
Bergheilからの摘出レンズ。開放(といっても6.8!?)ではコントラストは低めではあるが、全域で高解像。中間濃度が上がるバランスのトーンの配分?が、f11では大きく改善し、品のある高解像とトーンの配分(古めかしさは在るが)、ヌケの良さを見せる。とてもテッサーより古い設計とは思えない。空気境界面の少なさの為せる技?f50まで絞り込んでも崩れは僅少?
もう1本Bergheilから摘出したHeliar 135mmが在るんですが、シャッターが・・・。イチかバチか、撮ってみれば良かった???
簡潔を心がけながらも、つい長ったらしくなってしまいました。
取り敢えず、Ektar 101/4.5、開放での作例を。露光量のみ調整してます。
Kollinear 150/6.8 開放の作例です。
SA75/8は未経験です。
f8は47,65,90と借りもの120の経験があり、それから類推しても、6x9で75mmであれば非の打ち所がないであろうとは想像出来ます。
スーパートプコール90はセンチュリーに嵌めたことはないのですが、マミヤプレスヘリコイドに組んでパノラマ撮影した所、逆光に大変弱く天空光だけでフレアが廻りやすい、またオルソメター構成にしては尖鋭度も不足しているように見えました。掴まされたとまでは言えないかもしれません。
後継でマルチコートされたスーパーER90/5.6は、本格逆光は試していませんが、天空光に影響されるほどではない程度には改良されてそうで、中心部の解像力はそこそこありました。
Noritar 100/3.5はよさそうですね。100なら開放から余裕で6x9カバーするでしょうし、明るいし、活躍出来そうです。
Ektar 101/4.5の画像作例、なかなかすばらしい。深度が浅いので無限はでてませんが、コントラストあって私の好みです。Noritarより1絞り暗いのをどう評価するかですが、開放でこれだけ写ってくれるならf4.5で十分かしら。
Express 105/3.8は1本しか試してないけどf3.5のTessarよりシャープに見えました。エンサインのスプリング装着品ならTessarの特許回避5枚玉ではなく、テッサー型かもしれません。
Tessar 105/4.5 MAXIMAからですか、ダイヤルセットかな。経年変化なのか、私も経験した105/4.5はイコンタとエンサイン2本ともコントラストが低く、濁った陰気な写りでした。イコンタのほうは前玉回転なので前オーナーが変な組立したか疑っています。元の素性は良いんだろうと思いますが...
Ektar 127/4.7 は未経験で参考になります。6x9では55mm相当くらい、4x5で活躍しそうな焦点距離でしょうか。
Sironar N 135/5.6
> 此処までのレンズとは次元を異にする現代レンズ。
あっはっは。そうでしょうね。まさに世代が違うんだと思います。開放から完璧な性能を期待されるなら、f5.6だけどジンマー以降を選ぶことになるでしょう。
アポ、はシロナーでは試していませんが、アポジンマー-を見ると、モノクロで、狭い画角で使う限りはあまり非アポと変わらない印象です。
Kollinear 150/6.8 これも未経験、作例画像は大変シャープですね。
Dagorとそのアナログは好きで幾つか持っています。非常に小型で広画角、重宝します。150mmなら少し絞ったら8x10インチをカバーするでしょう。
一般に球面収差以外の収差は端正に補正されていますが、開放付近では球面収差が残っているので拡大するとソフト。少し絞って本領発揮する印象です。
作例では左の電信柱が糸巻き状歪曲がありませんか?Dagorタイプは歪曲なしと思っていましたが?
Bergheilから摘出したHeliar 135mm:良さそうですね。シャッター故障ならスピグラが便利なのですが....
後玉を外してボードをボディに取付け、後から後玉をシャッターに取り付けてあります。
これでギリギリ蛇腹をクリアします。
距離計連動しており、無限から2mくらいまで開放でも合いますが、それより近距離では、誤差が大きく開放では外れてしまうので、絞り込むと安心です。
この方は、ボディのバック部分をRB67のレボルビングバックを取り付けて、リンホフやホースマンに劣らない機能的改良をしておられました。
そのかわりスプリングバックは装着出来ないため、ホースマンのピントグラスが取り付けてあります。見栄えは不良ですが、ホースマンのアングルファインダーが装着出来るので悪い事ばかりではありません。
これ、私もやろうと思ってRB67バックを確保していたのですよね。このレベルより巧く加工できる自信がないので、しばらくお蔵入りです。
アクセサリーシューは標準的なものに交換され、中心線にとりつけてあります。
私が考える理想的センチュリーグラフィックです。既に実現されていたとは驚きました。
個人的には、プラナーは手持ち機動力を期待するのでレボルビングはあまり恩恵がなく、さらにプラナー100は着脱が面倒そうなので、普通のセンチュリーに換装しプラナー100専用ボディにして、レボルビングが出来る方は交換レンズが自由に使えるよう画策しています。
先に紹介したマミヤRB67用レボルビングバックアダプタをバックに取り付けた改造カメラ。
調整すればするほどすばらしい設計と加工技術を堪能した。これを制作した方に惜しみなく賛辞を。
アダプタはアルミ板にボルトで強固に固定されている。そのかわりフレームファインダーのリア部分は撤去。今後は光学ファインダーを考慮することになる。
レボルビングバック後部にあったRBホルダーと連携する突起は、ホースマンホルダーに干渉するため切削されている。(グラフレックスRHシリーズなら切削の必要はなかった)
オリジナルのグラフレックススプリングバックを止める爪は装備されていないので、焦点板はグラフロックでホースマン用を固定する。
RBアダプタは6x7(後期は6x8)だが、アパーチャーを6x9に削り広げてある。
そのほか、アクセサリーシューを汎用品に換装している。
オリジナルよりも200g重量が増加したが、それでも2x3テクニカルカメラとしては驚異的に軽い。
フランジバックが後退したため、オリジナルよりインフィニティストッパーの位置が1cmほど後になった。
これは悪いことばかりではなく、最大繰出量が増え、またレボルビングで懸念される広角レンズによるスタンダード先端蹴られをベッドダウンで回避する時、65mmレンズの無限位置がオリジナルの先方レール上から内側レールに移ったことで,ベッドダウン時の焦点合わせの手間がかからなくなった利点は大きい。
そのかわり65mmのインフィニティストッパーは内レールには設置できない。内側レール先端フロントスタンダードが重なる位置が無限なので手間はかからない。もしこれを見込んでフランジバックを決めたとすると恐ろしいほどの明晰な設計だ。
テレタイプ180mmのストッパー位置は、100mm標準のストッパーに干渉する。RFなしセンチュリーではストッパーの片方の足を切り落として対応したが、今ではストッパーは貴重品で、軽々しく加工するのは憚られる。ストップ位置の目安をケガいておき、焦点板で確認することで様子を見ることにする。もし今後ストッパーが山ほど入手できたら考えることにしよう。
確かにRF無しボディの側面三脚ネジを利用して縦位置変換することも可能なので、どこまでレボルビングが必要かは一考の必要があるが、レボルビングは光軸が変わらず迅速に変換できること、重心が変わらないので三脚・雲台の重量を減らすことが可能で200gの増加は十分吸収できるだろう。
重量比較
センチュリーRFなし ボディのみ1000g ApoLanther100/4.5, スプリングバックつき 1400g
センチュリーRF, Planar100/2.8, スプリングバックつき 1800g
クラウンRF, Ektar105/3.7, スプリングバックつき 1500g
センチュリーRFレボルビングバック ボディのみ 1350g Ektar105/3.7, スプリングバック 1700g
RFは急ぎの撮影に重宝なので要らないとまでは言わないが、山岳風景では絞り込む遠景が多く目測が効き、高山植物の接写ではRFは役に立たない。難しい選択かと思う。
グラフレックスXL
2x3インチ(6x9cm)レンズ,バック交換,プレスカメラ
1965年グラフレックス社発売。
距離計連動ビューファインダーカメラ XL(XLRF)
ファインダーなしボックスボディ XLS
広角専用薄型ボディ XLSW
の3種類のボディと、各種レンズ、グラフロックバックまたはポラロイドバックを組み合わせる。
レンズマウントは、ボディ側にヘリコイド、レンズ側鏡胴にヘリコイドに接続するカムと、RF連動カムを備える特殊なもの。複数の交換レンズを持つ際は軽量化される。
XLRFの1眼式距離計ファインダーには80,100,180mmのブライトフレームが常時表示される。
グラフロックバックには、従来のスピードグラフィック23と共通のスプリングフォーカシングフッドを介してカットフィルムホルダーが挿入できる。またフォーカシングフッドを外してグラフロック規格各種ロールフィルムホルダーを装着できる。グラフロックバックユニットを取り外し、ポラロイドバックに交換すると、焦点面は変わらずにポラロイド撮影が可能(フォーマットが変わるのでファインダーフレームをそのままでは利用できない)
また4種類のスペーサーをボディとバックとの間にはさむことで接写が可能。その際はRFは利用できずフォーカシングスクリーンで焦点を合わせる。
グリップは通常左手側に装着されケーブルレリーズでレンズと接続する。これはカットホルダーが右から挿入されるためで、ロールホルダーを上下逆に付ければ右手側にグリップを付けても構わない。また上面にスクリューマウントがあるグリップでは、ボディ下部にとりつけピストルグリップとして使用することも可能。
蛇腹機には劣るが、ソリッドボディなので精度は良好で、XL用58mm以上の交換レンズが全て使用出来るのが魅力的。
その中で58mmは極めて優秀。
後玉が大きなレンズなので、もう一方の小型軽量システムであるセンチュリーグラフィックや、フォトックス6789には装着困難であり、またヘリコイドによる距離表示は信頼でき、目測撮影が容易である。
広角グループ
シュナイダー スーパーアンギュロン47mmf8
6x9cmで90度の画角が得られる超広角。専用ボディXLSWでなければ無限遠に焦点が合わない。
ワイヤーフレームファインダーが供給された。純正では光学ファインダーはない。
6x9フルフレームでは大変高画質。コンパー#00シャッター、1/500-1秒、B。開放機構はBだけなので焦点板を使う場合はレリーズロックを使うしかない。
後継機ブルックスベリワイドIIに引き継がれ、ベリワイド後期には47mmf5.6に変更された。
ローデンシュトック グランダゴン58mmf5.6
XL、XLSで使用出来る広角。フレーミングにはXLファインダーの視野全体を使用する。またXLS用にはワイヤーフレームファインダーがある模様。コンパー#00シャッター。鏡胴に沈み込んで固定されているためシャッター,絞り操作のため延長レバーが前方に突出している。シャッターには開放固定機能はないが、鏡胴にロックレバーを備えておりレリーズなしで焦点板使用できる。最短撮影距離0.5m、距離計連動は1mまで。非常に繊細な描写。
その後オランダのファベロ社に買収されカンボXLになった際にシュナイダー スーパーアンギュロンMC75mmf5.6が供給されている。
標準レンズグループ
ツァイス プラナー80mmf2.8
ローライTLRに装着されたものと同一と思われる。またリンホフ23系にも供給されている。コンパー#1、プレスフォーカスボタンがあり焦点板が使いやすい。大変優秀な性能。絞り羽が多く円形に絞られる。6x9ではf8-11から全画面をカバーする。開放は6x7cm以下に適合している。最短2.5ftだが距離計連動は1m。
ローデンシュトック ヘリゴン80mmf2.8
XL以外では見かけない機種。プラナーに比較して大変小型軽量。性能はプラナーに劣らない優秀さ。コンパー#0でチャージ有無に関わらずプレスフォーカスレバーが動作するため大変便利。絞り羽が5枚を気にされる方もおられる。開放からf8では6x7用でf11から6x9をカバーするのはプラナー80と同様。絞れば準広角として便利。最短2.5ft。
ノリタ ノリタール80mmf2.8
グラフレックスと提携関係にあったノリタ光学から供給されたガウス型標準。偶に見かけるが使用経験なし。
ローデンシュトック ヘリゴン95mmf2.8
開放から6x9をカバーする標準。(イメージサークルは4x4インチほどもある)コンパー#1。リンホフ用を偶に見かけるが数は少ない。非常に高性能。最短3.5ft
ローデンシュトック イザレックス95ッmf3.5
テッサー型標準でおそらく6x9カバー。使用経験なし。リンホフ220と同じレンズと思われ、素直な高性能レンズ。
ツァイス テッサー100mmf3.5
軍用KS-93Bの標準。プラナー80より数は出ていない印象。コンパー#0、性能は良好。
ツァイス プラナー100mmf2.8
開放から6x9をカバーする。コンパー#1、定評あるレンズ。リンホフでもよく見られる。
望遠レンズグループ
ローデンシュトック イザレックス150mmf4.5
4x5カバーの長焦点レンズを長い鏡胴でXLに装着している。素直な描写。コンパー#1、最短7ft
ローデンシュトック ロテラー180mmf5.5
シュナイダー テレアートンと同クラスの望遠タイプ小型軽量レンズ。コンパー#0、最短10ft、繊細な描写。
ツァイス ゾナー180mmf4.8
望遠の王様。リンホフ用と同じと思われ、描写はコントラストが高くシャープで非の打ち所はないが大きく重い。コンパー#1
ローデンシュトック ロテラー270mmf6.6
細身ながら長大な望遠。距離計非連動、焦点板で使う。目測でもよいが外部ファインダーは存在しない。コンパー#1、最短20ft
画像手前左ヘリゴン80、右プラナー80、後左イザレックス150、右ロテラー180
4x5をカバーする望遠タイプ。細身だが長く、重量があります。5.6のタイプも大判用にはありますが、XLには大きすぎるのでしょう。
270まで使用出来るということがシステムに大きな拡がりを与えていると思います。
ここまで大雑把だと、95mmは100mmのフレームと違わないかなどという些細な疑問は雲散霧消してしまいますね。Take it easy!
正確なフレーミングは焦点板を使うしかありません。
XLS, Rodenstock Ysarex 150/4.5
その中でXLと競合するレンズ交換機マミヤ7はAE, 実像式距離計、自動選択フレーム、超高画質レンズなど、圧倒的高性能と失敗がない高い操作性を誇っています。
レンズ固定機ではフジGW,GSWシリーズ、GF670シリーズ、マキナ67シリーズの高性能は疑いありません。
またほぼ同時代のマミヤプレス、リンホフプレスとも競合します。マイナーですがシルベストリのソリッド広角カメラも競合機でしょう。
それらを置いてXLをまだ保持している理由は、
まず6x9をカバーするレンズ交換機の中では最も小型軽量であること。
現代の超微粒子フィルムとマミヤ7の高画質をもってすれば、プロポーションの差は多少のトリミングでカバーできるのはわかっていますが、どうしても67というフォーマットが気に入らなくて...68なら丁度良いかもしれませんが。69が長すぎると仰る方も多いので、個人的な好みです。
ただし正直なところ、レンズ交換は注意が必要で出先で急かされた状態で安易に行うとトラブルの元になりかねません。幾つかの指標を慎重に合わせ、ジェントルに押し込むよう心掛けます。失敗して力任せにやるとヘリコイドのラグを削りおとして取り返しが付かない。そのためレンズ交換機でありながら、撮影中は極力交換しないで標準広角を別ボディで持ち、決心して望遠に交換するという方針にしています。大きな矛盾ですね。
軍用モデルもありますが、兵士の蛮用に耐えうるカメラではありません。
そして開放f2.8の明るいレンズが使用出来ること。
備えるのはマキナ、マミヤプレス、リンホフです。マキナは別として他は少々重く、出張や山行きにはすこし躊躇してしまいます。
マミヤ7にせめてf3.5のレンズが用意されていれば...と思うのです。
フィルムホルダーが別ユニットなのは小型化に不利ですが、フィルム交換は中枠を用意していれば非常に迅速です。あるいはホルダーマガジンごと交換してしまう。旅行では単独行動でない場合フィルム交換中立ち止まることが困難な局面が多々あり、ペンタックス67やマミヤプレスホルダーでかなり困った経験があります。また突然室内に入るなど案外100と400を切り替える機会があるもので、交換マガジンは有利です。
私はホルダーx3〜4(ISO100-220x2、400-220x1+120x1)で行くことが多かったです。120は非常用で、220は現地調達出来ないため。
最近は120はおろか135も困難かもしれず、手持ちを使い切ったらタダの錘ですね。
XLRF, Planar80/2.8開放、1/30、プロ400 左端に柱が入ったのはフレームより広い範囲が写るため
XL用ヘリコイドマウントが1から新造されています。同様のものをたまに見ますので、どこかで少数量産されているのでしょうか。
XL用53mmは存在しないので、ヘリコイドも新造せざるを得なかったのでしょう。
距離目盛りはありませんでしたので、水性塗料でインジケータを書き込みました。
距離計連動は0.9mまでですが、非連動ながら最短0.38mでA4サイズが複写できます。元々歪曲が少なく像面が平坦なビオゴンは複写用途も勧められています。
通常は接写には焦点版を使うべきですが、気軽にメジャーで測って撮影も可能。
6x7での視野は大まかにデジタル用24mmファインダー、6x9はフィルム用21mmファインダーで代用できそう。
XLRFで距離計連動させてもよいのですが、ファインダーなしXLSボディに付けると太ったSWCのような感覚です。
ラインにあったのは存じていましたが、なかなか遭遇しませんでした。
これのOEMである、リンホフ220のTECHNIKAR95/3.5は一度試させて貰い、素直でシャープな写りは認識していました。
手元に来て小型軽量を実感しました。XLレンズではもっとも小さいのでは。Heligon80も小型ですが、それよりガラスが小さいので軽い。Tessar100/3.5より鏡胴が短い。
写りは期待に違わず開放から実用できます。また開放で6x9をカバーしています。
メインとして使うより、他レンズメインで標準系を予備に持っていきたい時に鞄の隅に忍ばせていく用途を考えました。
ヘリゴン95mmと並べて
1976年フォトキナで、オランダ資本のファベロ社がグラフレックスXLの生産引き継ぐと発表、改良を施して販売したXLの後継機。1979年から販売開始。ところが1980年に「 financial problems 」により生産停止になり,生産台数はわずか数百台と推定されている(camera-wiki.org)
変更点は1,軍艦部カバーが幅広の金属板になった。2,ヘリコイド内筒のカム溝が太く滑らかになり、外筒の溝に噛むプラスチック突起も太くなったため装着で削り落ちる危険性が軽減、レンズ交換に気を遣う度合いが減った。3,ヘリコイドに金属ロッドを直接ねじ込んで回せるので操作性が良くなった。
まだ潤滑剤を使わないプラスチックヘリコイドトルクが固いのは同じで、レンズ交換時に無限補正ボタンを押しても動作が不確実、RF二重像がいまいち見えにくい、などの欠点はそのままのようだ。
変更点2のため、オリジナルのグラフレックスXLの交換レンズとは互換性がない。オリジナルXL用ヘリコイド内筒をカンボXLに押し込むとヘリコイド突起を削ったり折ってしまう。またカンボXL用内筒はオリジナルXLに入れるとガタガタになってしまう。
標準 100mm: Xenar f3.5、Symmar-S f5.6、Xenotar f2.8。
広角 Super-Angulon 75mmf5.6
望遠 150mm: Xenar f5.6、Symmar-S f5.6
日本輸入価格は非常に高価。
75mmには外部ファインダーにマミヤプレス 用が用意されたが、ボディファインダーの視野全体でだいたい行けそう。
100、150には、ファインダー内に6x7、6x9の枠が常時表示されている。
画像はSymmar-S 100mmf5.6つき
いっそのこと手持ちの信頼できるレンズを付けてしまおうと選んだのがNikkor。
どれも6x9範囲で使うにはもったいなさすぎるイメージサークルを持っていますが、それは元々のラインアップでも同じこと。前ユーザーも同じことを考えて、レンズを外して大判用にしてしまったのでしょうね。
ニッコールW100mmf5.6を装着
元々距離計が狂っていて、距離計との整合性はまだこれからです。ピントグラスと、距離目盛とは概ね合致していました。
機動性がある6x9でニッコールを使える貴重な機材です。
ニッコールW150/5.6
ニッコールSWも大変高性能ですが、もちろんスーパーアンギュロンも十分な性能を持っています。無限遠調整は必要ありませんでした。
旧コパルにマウントされています。セット購入したジンマーSは中期コパルで、旧コパルはオリジナルかどうか疑問ですが実用には問題ありません。
さまざまなウェブサイトで誤解しておられる方を散見しますが、私も現物を見比べるまで全く気づきませんでした.
ヘリコイドシリンダーの比較:左カンボXL100mm、右グラフレックスXL80mm
基本構造は共通しておりシリンダー径も同じですが、ボディ側ヘリコイドのプラスチック製爪が噛み込むスパイラル溝が、カンボのほうが幅広なのがご覧になれるでしょう。
このためカンボXLボディにグラフレックスシリンダーを入れるとヘリコイドを回せませんし、無理すると爪が折れたり削れてしまいます。元々ヘリコイドトルクはかなり重いので、無理してしまいがちです。
逆に、グラフレックスXL用ボディにカンボXLシリンダーを挿入すると、ヘリコイドの遊びが大きくぐらつき、距離計精度に影響する可能性があります。
カンボXLは溝を幅広にしたことで、グラフレックスXLの華奢で破損の原因になりがちなヘリコイド爪が多少頑丈になり、レンズ交換がスムーズになりました。溝のエッジは、カンボの方が鋭くなくて、爪を削る危険性がさらに軽減されています。
ヘリコイドの重いトルクはあまり改善していません。
スプートニク
1955年 ソ連GOMZ(1960年代からLOMO)
二眼レフタイプ6x6cmフォーマット3眼ステレオカメラ
フォーカシング・絞り調整・シャッター変速、レリーズは左右連動している。
レンズ:Lomo T-22 75mmf4.5(3群3枚)x2,∞〜1.3m、最小絞りf22
シャッター」3枚羽根レンズシャッター,1/125〜15, B,セルフタイマー。
ファインダー:ビューレンズ75mmf2.8、中心のみマットを有するブリリアントファインダー、フードを倒すと直視フレームファインダーになる。
プラスチック製,120フィルム使用。
巻き上げ:左手側ノブ,赤窓式。
重量800g
同メーカーの普及型プラスチック製二眼レフ、ルビテルの基本構造を利用して3眼ステレオ化したカメラ。
ローライドスコープのようなロールフィルム使用6x6ステレオを簡略化、低価格化し、気軽に持ち出せるステレオカメラになっている。
ストラップアイレットがないので、保持には注意が必要。
レンズの性能は、ルビテルではシャープと評価されている。このカメラでは、確かに画像先鋭度は高いが、拡大すると、高周波は解像していないように見える。私見だが6つ切り程度を目視するなら許容範囲だが、それ以上の細部だと、他機種の4-5枚玉には見劣りしてしまう。
海外サイトでは暗箱内にバッフルを増設した例もある。
画像:オリジナルの暗箱内部反射
コンデンサーレンズが非常に明るい。
中心1cmくらいは一応マット面で、ファインダーフードに小さなルーペがあるが、焦点合わせは大変難しい。
目測で撮影する方が確実だと思う。
ルビテルの経験でフィルムボックス以外にもレンズ鏡室内も
派手に反射するので、決して初心者
向きではないなぁと思っていましたが、スプートニクも同じでしたか。
ステレオカメラって、構造が比較的簡易的なものが多いのは、ビュアーの関係であまり大きく
プリントしない事が前提なのかなと思っています。
新品で買ったわけでもないのに、内面反射無対策で来るということは、前のオーナーはどうしていたのか心配になってしまいます。
> ステレオカメラって、構造が比較的簡易的なものが多いのは、ビュアーの関係で
> あまり大きくプリントしない事が前提なのかなと思っています。
6x13プレートカメラのフォーマットを引き継いでいて、密着ビュワー鑑賞が普通だったのでしょうね。
66ステレオカメラは、戦後モデルはこのスプートニク くらいで、セルフコッキングや自動送りモデルは存在しないのではないかと思います。よく知りませんが。
ただしレンズは当時最高級のを奢ったモデルがありまして、とても密着用カメラとは思えない高解像力に驚かされます。
ちぐはぐな印象は拭えませんね(^^
リュミエール ステレルックス
1939年フランス リュミエール
クラップ型フォールディング・ロールフィルム使用 2眼ステレオカメラ、フォーマット6x6
レンズ:Spector 80mmf4.5 最小絞りf22,最短撮影距離2m
シャッター:1/100-1秒、B、T、レリーズレバーはカメラ前面右手側。
フォーカシング、絞り、シャッター調整、レリーズは左右同期している。
ファインダー‥ガリレオ型透視ファインダー、距離目測
巻き上げ:底部キー、赤窓
本来116フィルム(6.5x11cmカメラ:スーパーイコンタDなどに使われる)だが、これはフィルム室が120用に改造されている。
常時スプリングで閉まる方向にテンションがかかっている前蓋でカバーされた、ストラット引き出し型の折り畳みカメラ。
極めて高性能のレンズ。片側レンズで大伸ばししても十分に通用する。1枚撮りカメラとしても使えるように、片側を塞ぐためにレンズキャップが1枚付属している。(勿論2回露光でステレオベースを自由に設定できる)
一時期ローライドスコープを使い込んで、6x6cmステレオの素晴らしいプリントを得たが、私なりに問題点が見えてきて、6x6cmステレオの現在の終着点がこのステレルックスです。
ローライドスコープは極めて高解像のテッサー7.5cmf4.5、確かなフレーミングが可能なレフレックスファインダー、従来のプレートカメラにロールホルダーを装着するモデルより遥かにコンパクトなロールフィルム専用ボディが特徴です。そして撮影結果は最高。
しかしフィルム装填・交換は時間がかかり、ボディはごろごろして持ち運びに難があります。さらにビューレンズの収差が大きく、ファインダーは暗く、正確な焦点を合わせることは難しい。これなら目測でいいんじゃないか,というかもうほとんど目測で撮影していました。
ステレルックスは畳むと圧倒的に携帯性が良く、レンズの性能はテッサーに勝るとも劣りません。シャッター最高速は1/100と、ローライドスコープの1/300より随分遅いですが、ステレオ写真は絞り込むことが多いため欠点にはなりません。焦点距離が8cm対7.5cmで、画角が少し狭めなのはちょっぴり気になります。ローライドスコープが決定的に有利なのは、ライズができるところで、これはステレルックスには真似できません。
フランス製テッサー型Spector 80mmf4.5は素晴らしい性能。
T-Max400, f4.5, 1/25
ローライドスコープ 120フィルム用
ロールフィルム使用の3眼ステレオカメラ。中央にビューレンズ、レフレックスファインダー。
Franke & Heidecke 1926-40(39?)年製造
フィルム:120,6x13cm;6x6.5cm5ペア
レンズ:Carl Zeiss Jena Tesssar 7.5cm f4.5、ビューレンズ:Zeiss Anastigmatic 7.5cmf4.2トリプレット、
最短撮影距離:1m
シャッター:Stereo Compaund 1/300-1、B、T
絞り:f4.5〜f25 大陸絞り
巻き上げ:ノブ、赤窓。赤窓カバーを跳ね上げると指標に合わせるべきフィルムナンバーが指示されている。
シャッターチャージと巻き上げは非連動。
前機種、プレートカメラであるハイドスコープを120フィルム専用にしたモデル。さらに3眼からステレオの片方を削って垂直に立てると、ローライ フレックスに発展した。
兄弟機に、127フィルム、4.5x10.7cm 5ペア、テッサー5.5cmf4.5つきの小型モデルがある。ビューレンズは5.5cmf3.2と明るい。数少なく貴重だがフィルム選択肢が狭く実用メリットが少ない。
レンズ性能はすばらしく、密着焼きビュワー鑑賞だけではなく、ペアの片方を大伸ばしして作品にできるレベル。
暗箱の仕上げは内部に植毛され最上級。
ステレオカメラはパンフォーカスが基本なのでレンズが暗くシャッターが遅くても問題ないが、開放でも相当な高性能。
欠点:ファインダーが見にくい。テイキングレンズよりわずかに明るいが、レンズ収差が大きく、山が立たない上にミラーが経年変化で劣化して、さらに普通のすりガラススクリーンなので精密な焦点合わせは難儀。ほぼ位置決めにしかならないと思う。焦点は被写界深度を考えて目測する方が早い。
6x13cmなので120で5ペアしか撮れない。
フィルム交換は頻繁になるが、結構入れにくい。
ハイドスコープを、ロールホルダー2個用意して交換していくほうが速写性が高いのではないか。(後にロールホルダーを複数揃えるのは至難とわかるのだが)
ちょっと固いですが摺動で上に平行移動。ビューレンズも一緒に動くため、ファインダーで視野を正確に決定できます。
仰ぎ見るフレーミングではパースが不自然になりがちなので、このライズ機構は移動量はわずかですが、意外に役に立ちます。
フォクトレンダー ステレフレクトスコープ6x13。1914-37。これは後期モデル。
ローライTLRの前身。ローライドスコープの原型である乾板機のハイドスコープは、このステレフレクトスコープのコピー。というか一部改良した簡略化モデルでした。
ハイドスコープやローライドスコープも仕上げがよいカメラですが、このフォクトレンダー製カメラは異次元の高品質。驚くほどの仕上げです。
ただし。私宅にはロールフィルムホルダーがないので。今のところ撮影ができていません。
乾板ホルダーも1枚しかありません。
6x13cm用のロールホルダーが流用できるのでは?と思いました。というかハイドスコープ用のホルダーを持っていたので、安易な考えでステレフレクトスコープを入手したのです。
ところが、縁が深いモデルにもかかわらず、差込サイズが違うのです。互換性がない。
もっと言うなら、フランスの6x13ホルダー2機種も、メーカーが違うと互換性がなく、もちろんドイツ製2機種とも合わない。
アトム判や大名刺判など、当時のプレートカメラたちの規格は、メーカーごとに異なっていて、ひどい物だと同じメーカーでも機種によって違うことすらあるのです。
以前に知人からロールホルダーつきステレフレクトスコープを借りて試写したことがあり、存在はしていると思うのだけど、全く入手できない。気長に探しますが、ホルダーを自作する方が早いのではないかと。
ローライはハイドスコープから、ファインダーレンズを撮影レンズより明るいものにして、浅い被写界深度から焦点精度を上げ、視認性を高めていますが、トリプレットのファインダーレンズは収差が多く、却って焦点合わせが難しい。
ヘリアは極めてシャープなので、多少暗いけど、焦点合わせが信頼できます。
120フィルム、赤窓で奇数番号を出す。
6x6cmを2枚で120フィルムで6ペア撮影。
オールプラスチックで非常に軽量。
f=135の暗さで、ISO400で晴天20秒程度の露光を行うため三脚必須。
軽量なので細い三脚で十分支持可能のため、中判ながらたいへん機動性が高い。
専用レリーズが付属しているが、ネジサイズが特殊なので一般用レリーズは固定できない。
レリーズ欠品の場合、撮影はきわめて困難なので、購入時には注意を要する。
(もしかして現行の6x12パノラマカメラ用として補修部品で取り寄せることは可能か?)
Polaroid Land Pathfinder (model 110B)
1950年代に発売された、大判のロールフィルムを使うインスタントカメラ。
フィルム(タイプ42または47)が製造終了したため、タイプ100ポラホルダー用に改造したものも見かけられたが、それも今は入手できないので、4x5シートフィルム に対応する改造が主流になっている。
以前から自作される方はおられたが、かなり大掛かりな作業のため夢見る者は多いが手が出せない状態だった。
最近3Dプリンターを使った改造キットが登場し、敷居が低くなった。(Morten’s film and darkroom stuff ttps://film.kolve.org/darkroomdiy/polaroid-110-convert-to-4x5/ )
3種のモデルがある。共通してフォールディングベッドタイプ構造(ベッドを90度起こして、フロントスタンダードを引き出しレール上のストッパーの所で固定すると無限が出る)で、焦点距離127mmのテッサータイプレンズを装備し、無限から1m(3.5ft)まで距離計連動。
最初のモデル110は、カラート連動距離計が軍艦部右手側に無造作に付いていて、折り畳みビューファインダーと前板のワイヤーフレームファインダーを併用する。レンズは1-400,Bのラパックスに入ったウオレンサックラプター127/4.5。
次のモデル110Aは、光学ビューファインダーと距離計がプラスチックの軍艦部に内蔵整形されすっきりした外観となった。レンズはプロンターSVS(1-300,B+セルフ)に入ったローデンシュトック イザレックスか、ヤシカーヤシノン、エナ エニット127/4.7。
その改良型110Bは、ファインダーと距離計が一眼式になり使い勝手が向上したのと、レンズキャップ代わりにf90のピンホールがヒンジで開閉する。深度を得たい場合に使う。レンズ、シャッターは110Aと同じ。
最後のタイプ120は米国以外の市場向けで、ポラロイドランド製から、ヤシカ製となり、セイコーシャSLV(1-500、B、セルフ)、またはコパル#0入りヤシカーヤシノン127/4.7
ベッド上の無限位置を設定するストッパーは新設され4x5のフランジに合わせて少し後退している。
三脚にセットするとフィルムホルダーを下から差し込むことになり、普通の4x5カメラとはネガ上下が逆になる。
この改造で4x5ピントグラスが使用可能になり、バルブ固定(110ラパックスはタイムもある)で焦点合わせと構図決定が確実にできる。
一般的なスプリングバックとグラウンドグラスとは違い、3Dプリンタ製の枠にすりガラス状のアクリル板が取り付けられ軽量化されている。枠にスペーサーを入れると焦点位置を調整できるが、試行錯誤した結果最初の位置が最も正確だった。なぜ試行錯誤したかというとシートフィルム ホルダーをカチッとはまるところまで強く押さえつけないと無限が狂うと最初はわからなかったため。
グラフロックではなくホルダーを保持するスリットが狭いため、ロールホルダーを使うことはできない。(612ホルダが入らないのは残念)
中判大画面を指向した方なら一度はお世話になったのではないかと思うマミヤプレス。
手頃な価格で6x9cmが得られるので大変有り難かったカメラです。
そのかわり操作は極めて原始的。
ダークスライド、シャッターチャージ、全て手動で安全機構はまるでありません。
初心者が今まで経験した一眼レフやレンズシャッターコンパクトでは想像も出来ないワイルドさで、一カ所でも操作を誤ると撮影出来ないか1コマ無駄になるというシビアなカメラです。
しかしマミヤプレスに慣れれば、テクニカル/ビューカメラの敷居が低くなるという訓練効果があります。
初期型マミヤプレス、通称グレータイプ。
後にポラロイドフォーマットに対応した75mmと127mm、そして250mmf5を除き、マミヤプレス用レンズすべて装着できます。
50mmf6.3をつけてみました。大変コンパクトな組み合わせです。
距離計連動するのがすばらしい。
バック部分はグラフレックスの特許が列記されています。
バックは米国から送ってもらったような記載を見た覚えがあるのですが、ユニバーサルプレス用Gバックと同じ部品のようですし、メイドインジャパンと書いてあるのでマミヤ製のように想像しています。
フォーカシングスクリーン/フードは全くグラフレックス23系と同じで、この部分を米国から供給されたのでしょうね。私が読み違えたのかな。
Mホルダーと較べてグラフレックスホルダは小型軽量なのですが、Mホルダーはグリップにもなるのに対し、Gは左手グリップを付けないと操作性がよくありませんから、単体での軽量化には今ひとつ寄与しません。
むしろグラフロックのアクセサリーが共有できるため、多機種と併用するときにシステム全体の軽量化には効いてくるでしょう。
バック部分に互換性はありません。
後部を引き出せばアオリが可能になります。
プレスGや、ユニバーサルプレスのGアダプタは、オリジナルのグラフレックスホルダやRB67ロールホルダ(初期型)を装着するには当然問題ありませんが、ホースマンホルダ(プラスチック製後期型)には固定爪の指掛け部分が衝突して充分な固定ができません。
爪を切削すると可能になるものの、非常に硬い素材なので素人には敷居が高い工作でしょう。
ホースマンとの互換性が制限されるのは残念ですね。
左G,右Mバック
6×9の50mmに憧れていました。
現時点ではあまりこだわる必要が無いのかも知れませんが、対称形の50mmは良いですね。
れんずまにあ様のお持ちの645分割露光アダプターに装着は可能なのでしょうか?
この50mmは当時からフジGL50と双璧の高評価でしたね。
スーパーアンギュロン47/5.6に勝るとも劣らない結果が得られます。
さて、Rhinocamにはほぼ1からアダプタを自作しない限りマミヤプレスレンズは付きませんし、
別に所持している4x5国際規格バックにα7左右スライド分割アダプタを付けた場合,対称型レンズでは
私の最も厚みが薄くなるテクニカルダン袋蛇腹でテヒニカボード90mmがフランジバックの限界です。
多分フェーズワンなどでしたらもっとフランジバックを短く取れるのでしょうけど、手が届かない存在です。
今後もっとよい組み合わせが出てくることを期待して。
その後、バックを23グラフロック規格にしたマミヤプレスG(1962),
105mmレンズ固定+バックアオリ省略したマミヤプレスS(1963)に続き、
1964年にバックアオリを省略しつつ初代やGと同規格のレンズ交換機能を残した「マミヤプレス スタンダード」が発売された。
軍艦部〜ファインダーカバー色はプレスSと似たシャイニーシルバー。初代はベージュっぽいグレー、Gは青みがかったグレーと、
モデルによってカラーリングを変えている。(No.742図参照)
アオリ機能は使わないがレンズ交換は欲しい、価格的に入手しやすい(ボディ,90mmf3.5,グリップつき39,500円)モデルの需要を期待されたが、
あまり売れなかったのか初代に比べて見かける数が少ない。
前述の通り標準レンズはセコール90mmf3.5で、初代と共通なので沈胴できる。アオリ用の沈胴なので携帯用の意味はあまりない。
別売ロールホルダーはレバー式がマニュアルに載っているので、この頃からノブ巻きからレバーに切り替わったのか。
アオリ機能はあっても困らないが、個人的にはマミヤプレスでアオることはフィールドではほぼなかったし、バックを引き出して固定する強度が
不足しているので、なくても軽量でよいと思う。
ファインダーはブライトフレームなし、縮小倍率が掛かった視野全体で90mmに相当するもの。100mmや127mmをつけたら相応の画角を想像する
必要がある。ただの枠なので、マスクを貼っても良いかもしれない。
実際、初代同様150mm用マスクが引出し式に内蔵されている。
RF基線長はのちのスーパー23やユニバーサルより短いが、250mmf5以外の焦点距離であれば問題ないだろう。(250/5はそのままでは装着できない)
画像はボディ単体にセコール100mmf2.8を装着。
標準装備のグリップがあるほうが保持性に優れるが、外すとコンパクトになり三脚主体ならこれでいい。
*画像には MAMIYA 23 STANDARDとハッキリ刻印してありますが、使用説明書には マミヤプレス スタンダードとしっかり書いてあります。少なくとも日本での正式名称は「マミヤプレス スタンダード」です。
それまでの簡素なファインダー(全視野で90mm:大雑把なので105mmも同じ+150mm引き出し式マスク)をやめて、大型の採光式ブライトフレーム、一眼式レンジファインダーに改装された。
フレームは標準100mmが常時表示、アイピース後部のレバーで150mm枠と250mm枠が順次追加される。
RFの基線長は延長され100mmf2.8に十分対応している。
一方75mm以下の広角レンズは、外付けの外部ファインダーを使う。
レンズマウントは従来モデルと共通のバヨネットだが、回転取り付け、ロックボタンあり からスピゴット締め付け、ロックなしになった。
フィルムホルダーの取り付け規格も旧型と共通の、下部2箇所のダイヤルロック。
ロールホルダーはノブ巻き上げから、レバー2作動のホルダー2型に変更された。このホルダーはグリップとしても機能する。この後、二重露光防止機構つきシャッターボタンを装備したロールホルダー3型が追加された。
また2x3インチカットフィルムホルダーも従来通り使用可能で、ピントグラスによる焦点合わせにも対応している。
沈胴は携帯にも有利だが、それほど薄くなるわけではない。本来の目的は、後部のアオリ機構を引き出した時に無限遠から合焦するために焦点面を後退させることである。
沈胴してもヘリコイドやシャッターは作動する。RFカムも動作するため、通常のRF撮影で沈胴したまま撮影しないようにファインダー内に警告表示が出る。
また同じ100mmでガウス型大口径のf2.8も併売された。f2.8は沈胴できない。
画像:沈胴させた状態の100mmf3.5。ピントグラスを見てヘリコイドで焦点調節する。
スーパー23のファインダー部分が破損したため取り除いて整形した軽量カメラ。といっても350g程度の軽量化に止まる。
アオリ撮影を主体に考えるなら、縦寸法がコンパクトなのでパッキングしやすい。
ロールホルダー2型クローム、ブラックもある。3型はブラックしかない。
プレスGの後部とスーパー23の後部はスクリューで簡単に交換できる。
マミヤのロールホルダーはフィルム室が左右に張り出してグリップの代わりになり、フィルムはS字型に給走され、フィルム平面製がよいことで評価が高いが、重く左右に嵩張るのが欠点だ。
逆にシグマ型にフィルムが送られるグラフレックスホルダーは小型軽量だが、グリップ機能はなく、後ろに張り出しが大きくファインダー覗く邪魔になり、若干フィルム面に不安がある(実用的にはほとんど問題ないが)
グラフロックの他機種と併用したり、パッキングで小型軽量を追及するならグラフロック化は考慮して良いと思う。
マミヤプレス スーパー23 1150g
マミヤプレス G 1030g
スーパー23ファインダー切断 800g
マミヤプレス スタンダード
初期型グリップ 200g
後期型グリップ 300g
初期型6x9ロールフィルムアダプター 500g
ロールフィルムホルダー2型 600g
ロールフィルムホルダー3型 710g
90mmf3.5 500g
100mmf3.5 510g
50mmf6.3 660g
65mmf6.3 300g
75mmf4.5 660g
ユニバーサルプレスと同時にポラロイド判をカバーする75mmf5.6、127mmf4.7が発売された。75mmはスーパーアンギュロン構成で、おそらく4x5もカバーすると思われる。これらはマウント面にピンが突き出ていて、グレーのプレスには装着できないようになっている。
100mmf3.5 最も数が多いレンズ。変形テッサー(第4面が凹面)で画質が向上しているらしい.開放では若干甘いが絞ればシャープなテッサーらしい画質.
100mmf2.8 ガウス型大口径。沈胴機能はない。開放から非常に高画質で、海外同スペック品に勝るとも劣らない。RFの精度は最短まで十分。
50mmf6.3 対称型超広角。暗いが開放から高画質で、プレスのレンズラインで最高評価かもしれない。鏡胴の重量が大きく頑丈。
65mmf6.3 トポゴン型超広角。開放画質は甘く、絞り込むと改善する標準的トポゴンの性質。
75mmf4.5P スーパーアンギュロン型、ポラロイド判や6x12判をカバーし(おそらく4x5もカバー)6x9範囲の画質は高い。ユニバーサルとスーパー23だけに装着できるピンがあり、取り外せるが、RFカムを避けるため後玉の上端が切り欠かれており、回転マウントの旧型プレスには装着しないほうがよい。
127mmf4.5P テッサー型、ポラロイド判用の標準。開放は柔らかく絞れば締まる。6x9にはファインダーマスクを要する。
150mmf5.6 テッサー型中望遠。ポラロイド判をカバーするはずだがP文字はない。絞れば良好。この焦点距離にしては軽量。
250mmf5 エルノスター型望遠。大型で重量がある。これも旧型に取り付けられないようマウント面にピンがある。画質は良い。
250mmf8 距離計菲連動で150と変わらないサイズの小型軽量望遠、曇りやすい。画質はf5より甘い。
自作6x9カメラ、Press Sekor 50/6.3, f16, 1sec, KR120