1970年カメラ総合カタログ
”理想の画面サイズ6×7判”専門メーカーが開発したカラー時代のプロのカメラ、機動性は抜群、小型カメラなみに使いこなせ大型カメラを意識させません。世界に類を得ない新しいプロサイズ、プロフェッショナルむきの超高級大型一眼レフシステムです。
と云う鏡文で始まるアサヒペンタックス6×7は1969年に4本のレンズと共に発表されました。
1970年のカタログにはMAMIYA RB67の発表も有りますので、ほぼ同年(RBの方が数ヶ月遅い)に6×7機が揃った事になります。
主なスペックは
・画面サイズ:55mm×70mm(公称値)
・シャッター:電子制御フォーカルプレン X.B.1〜1/1000
・ファインダー:各種交換可能
ペンタプリズム式アイレヴェル(視野率 90% 像倍率 1.0(105mm) 視度 2D
固定ピントフード、折りたたみピントフード
・巻き上げ:レバー式セルフコッキング 100度1作動巻き上げ 予備角10度
・レンズ交換:専用ダブルバヨネット式
内爪 35〜300ミリ
外爪 400〜1000mm
・大きさ: 84×149×91mm
177×152×91mm(TTLペンタプリズム)
・重量:2380g(105mm) ボディーのみ1290g
交換レンズ(1969年) スーパータクマー
・ 75mm F4.5
・105mm F2.4
・150mm F2.8
・200mm F4.0
(1971年当時)
・35mm F4.5 (フィッシュアイタクマー6×7)
・55mm F3.5 (スーパータクマー)
・75mm F4.5 (スーパータクマー)
・300mm F4.0 (スーパータクマー)
・400mm F1.0 (タクマー)
・600mm F4.0 (タクマー)
・800mm F4.0 (タクマー)
これが1977年の総合カタログにはアサヒペンタックス6×7 ミラーアップ付きとなりますので、ミラーアップ機構が備わったタイプは1976年頃の発表になると思います。
その後、1989年に”PENTAX 67” となり。ロゴの変更等が入ります。
そうして、1998年にAEを選択可能な”PENTAX 67 U”になりました。
PENTAX 67 U
長期にわたって製造された67ですが、電装系がアナログからデジタル制御に代わり、ユーザーの長年の想いが実って、絞り優先AEが搭載されました。
レンズはもちろん初代から共用で、ユーザーに過度な出費をさせない様に配慮されています。
・自動露出:TTL開放6分割測光方式
測光範囲 EV2〜21 (105mm F2.4 ISO100) 露出補正範囲±3EV(1/3段毎)
1/1000〜30秒
スピードライト TTL自動露出
(AF360FGZ使用により、ハイスピード、先幕、後幕シンクロ、光量比制御可)
・シャッター:電子制御布幕シャッター
マニュアル制御 1/1000〜4秒 B(パワーセーブ)、X(1/30)
セルフタイマー内蔵
・ファインダー:視野率90% 像倍率0.75倍(105mm F2.4) +2D
視度調整機構(-5D〜+3D)
ファインダー内表示 絞り値、スピードライト情報、露出補正バーグラフ、マニュアル時O/U表示
メモリーロック、フレームカウンター、測光方式表示
・巻き上げ:巻き上げ角190度 予備角7度
・大きさ:185.5×151×106ミリ
・重量:2380g(105mm) ボディーのみ1290g
様々なアクセサリーも用意され、水中から天文(無電源用改造部品もサードパーティー品が有りました。)まで世界中で広く愛されたカメラとなりました。
(レンズは持っています。)
よろしくお願いいたします。


アダプターには距離目盛があり最短2.5m、単なるヘリコイドで自動絞りはない。
イマゴンは戦前1931年からある古典的な1群2枚構成の球面収差を利用した軟焦点レンズである。
余談だが戦前は色収差を利用した軟焦点レンズもあったが、戦後カラー写真が主流になると消えていった。イマゴンが生き残ったのは色消しされた球面収差ソフトだからである。
120mmから360mm(昔はもっと長いのもあるかも)まで各種焦点距離があり、ペンタックス6x7用は200mmを採用している。
何故200なのか、当時は望遠過ぎるのではと思っていた。
120mmを6x6に装着したものを写して理解できた。周辺が乱れすぎるのだ。6x7なら200の画角が適当だろう。
ローデンシュトック側も、別個ペンタックス6x7用の鏡胴を供給していたことを先日カタログで初めて知った。その形状は旭光学のイマゴンアダプターとは似ても似つかない。200mmはその他、ペンタコンシックス、マミヤM645、ハッセルブラッド2000FC、フォーカスプレーンブロニカ、ローライSL66、マミヤRB67用の鏡胴がローデンシュトックから供給された。ハッセル500系には正式サポートはないが、コンパーシャッター組み込みで使用可能であった。
ローデンのヘリコイドはストロークが長く、最短1.1mで1:4.3まで寄れるらしい。
イマゴンは虹彩絞りを使用しないためfナンバーが使えない。光量とソフト量をコントロールするためレンコン状に多数の穴があいたグリッドを使用する。セットにはグリッド3枚(H5.8-7.7, H7.7-9.5, H9.5-11.5)または2枚(前者2種)とNDx4フィルター、フードが含まれる。
グリッドは中央の大きい穴とそれを取り囲む多数の小さな穴があり、内筒が回転し、周囲の小穴をふさいで中央の穴だけにすることができる。全開したときのH値が5.8なら、中央だけにした時はH7.7になる。
球面収差はレンズ周辺ほど大きい設計なので、絞ればレンズ中央だけを使うため収差は小さく、したがってソフト度合いは小さくシャープになる。
周囲の小穴が開いているほどソフト度合いが強くなる。
同じ明るさH7.7でも、中央だけ開いたH5.8-7.7のH7.7よりも、H7.7-9.5のH7.7のほうがソフト度合いが大きくなる。
ソフト量は、穴を閉じる度合いで細かく調整できるはずだが、肉眼でそれほど繊細な調整は難しいので、全開か全閉でしか私は使いこなせない。
グリッドを外してしまうと、f3.5くらいの明るさになり、球面収差が極端に多いふわふわの像になる。
多孔グリッドを使用するレンズに共通して、点光源が非常に煩雑なボケ方をする。また後ボケは極めて汚い。
また、ソフトフォーカスレンズは球面収差が多いため、みかけの被写界深度が大変深く、アウトフォーカスはぼけにくい。
これは背景紙を使用する室内スタジオポートレートまたは商品撮影を想定したレンズであって、屋外の複雑な背景をぼかすことはおそらく考えていない(または諦めた)と思われる。
私は屋外では中心の穴しか使わないか、グリッドを外して使う。
のちにローデンシュトック写真用光学製品の代理店は、駒村商会にかわり、そのためかはわからないがペンタックス67のカタログからイマゴン200mmは落ちた。そのかわりに、SMCペンタックスソフト120mmf3.5が登場する。
画像:ペンタックス67II、イマゴン200mmグリッド外し、フジプロ400


その際に新たに67用自動絞りのSMCペンタックス67ソフト120mmf3.5がラインアップされた。
イマゴン200mmより画角が広く、明るく、グリッドではなく絞りで露光量とソフト量をコントロールするため、扱いやすく応用範囲が広くなった。
このレンズの構成はイマゴン同様1群2枚だが、元々の成り立ちは、ペンタックスデンタルマクロ100mmf4用のクローズアップアタッチメントをヘリコイドに組み込んで、秋山正太郎氏に提供された流用ソフトレンズが好評だったため1986年に製品化した、SMCペンタックスソフト85mmf2.2が原型である。
絞り開放からf8までソフト度合いを示す指標があり、f8以降は普通にシャープに写る、とされているが、完全にフレアがなくなるわけではなく細部に隠し味のようなフレアが残る。
ただし単純な構成のためか、ソフト効果が出る絞りでは周辺画質が良好とは言えず、テレコンバーターで中心画角を使っていたかたも多いと聞く。
秋山正太郎氏も、85mmはx1.4テレコンバーターで周辺をカットしていたそうだ。
個人的な感想としては、f3.5〜f8は普通絞り、f8〜22は自動絞りとペンタックスFAソフト85やFA28ソフトと同様の操作性で便利、描写は綺麗ですが開放の周辺画質と口径食に気をつけるべきかと思いました。
Pentax67II, SMCsoft120/3.5 f3.5,AE,pro400
破壊的なイマゴングリッド外しと較べていくぶん温和しい描写ですね。


発売年は定かではないが、1988年頃に中判ペンタックス67とマミヤM645マウントで、VK105Rが登場した。105mmf4と、6x7判では標準画角である。
VK70Rはまさにベス単の復刻であり、開放では周辺の点光源ボケが放射状に尾を引き、周辺のボケ方が中央と異なる描写もそのままであり、使いこなす楽しみもあるが癖がある。また中望遠画角は狭すぎるという評価があり、VK50Rは単に広角化されただけではなく、点光源ボケは見事に均質に揃っており、周辺まで均一なソフト描写で非常に洗練された軟焦点レンズに仕上がっている。VK105Rはその流れをくみ、開放から大変端正な描写をする。
1群2枚+前面保護ガラス1枚、最短1m、鏡胴には距離指標無し。絞りによるソフト量調節。
イマゴン200、ペンタックスソフト120と較べてVK105Rは開放のソフトさはかなり押さえられていますが、広画角で使いやすく、同じ絞り値で前2者と比較して癖がなく、私は中判ソフトのなかでVK105Rをもっとも気に入っています。
VK50Rも素晴らしい描写ですが、焦点距離が短いためフォーカスの中心がわかりづらく、距離指標もないため撮影には少し苦労します。VK105Rは焦点距離が長いためかフォーカスの芯が視認しやすく、ペンタックス67の合わせやすい焦点板と相まって快適な撮影ができます。
Pentax 67II, Kiyohara VK105R 105mmf4 開放 AE, Pro400


大変貴重な画像をありがとうございます。
キヨハラの105mmは70mmを持っているので、気にはなっていたのですが、無くなってしまいました。
ペンタックスの85mmF2.2はなにもここまでフレアーを出さなくてもと思って使っていましたが、ちょっと私には使い辛かった印象です。
なぜ、国産ソフトフォーカスレンズのフレア成分はあんなに大きくしてしまうのか?そうじゃないと売れないのかなと思います。古いアサカメの別冊に載っていた”朦朧写真”を思い出します。
個人的にはコマエクの開放付近の様な微かな滲みが欲しいのですが、以外に僅かな滲み量を制御するのが難しいです。
最近、120mmを入手(申し訳ない価格で)したのですが、いつかボディーが生えてくるだろうと思っているのですが、ボディーが無いのに、広角〜中望遠まで揃ってしまいそうです。
ペンタックス67には古くから有る135mmのマクロと比較的近年の100mmマクロレンズ(そうは謳っていないのか?)が有って、目下気になっている最中です。


>ペンタックスの85mmF2.2はなにもここまでフレアーを出さなくてもと思って
基本的にはクローズアップアタッチメントですので...
偶々デンタルマクロセットを持っていましたので、秋山氏に届けられたというものを再現してみましたが、絞りがないので思い切り柔らかく、これで作画できる自信ないわと、早々にばらしてアタッチメントに戻しました。
< なぜ、国産ソフトフォーカスレンズのフレア成分はあんなに大きくしてしまうのか?そうじゃないと売れないのかなと思います。古いアサカメの別冊に載っていた”朦朧写真”を思い出します。
面白い傾向ですね。
想定ユーザーが日本ではアマチュアだからでしょうか。イマゴンの説明書を見ると欧米ではプロ向けという印象で、後ボケ問題もプロの撮影条件なら問題ないでしょう。ただプロ向けでは多数売ることはできませんね。そのかわり100年近く息が長い、日本とは真反対の思想ですね...
> 個人的にはコマエクの開放付近の様な微かな滲みが欲しいのですが、以外に僅かな滲み量を制御するのが難しいです。
大判テッサー型、ダゴール型は皆開放付近ではハロがあり滲みますが、微妙な好みもあると思います。
学生時代後輩のカップルをニコンFEにケンコーソフトンで撮影し、ファインダーで丁度良いと思って6つ切りに伸ばすととんでもなくフレアがのった画像になり驚いたことがあります。
普段から使い込んでいないから、小さな画面ではソフトは過小に見えるということがわかっていませんでした。
大判であっても、ファインダースクリーンで思うままにソフト量をコントロールするのは相当年期と洞察力、ライティングのセンスが要るのを実感します。
> 最近、120mmを入手(申し訳ない価格で)したのですが、いつかボディーが生えてくるだろうと思っているのですが、ボディーが無いのに、広角〜中望遠まで揃ってしまいそうです。
あはは!!
哀れな価格で出ているとついつい身請けしてしまいますよね。
最近はボディ買う予定がないのに後先考えずにやってしまう重症者に。ご同様です...
ヘビーユーザーの方は皆さん一家言お持ちのはずで私が出しゃばるのは僭越ですが...
広角の白眉はやはり75/2.8ALです。FA35/2ALも素晴らしいですが、完全にあれの拡大判、開放から画質は別格です。
35/4.5魚眼、40/4も優れた結果が得られました。
55/4は外観色々バージョンがありますが、描写どうなんでしょう。
ペンタ67では、RBやGSにはない豊富なズームを使ってみたくて、真っ先に55-100を確保しました。短焦点以上とは言えませんが、まずまずかと思います。
> ペンタックス67には古くから有る135mmのマクロと比較的近年の100mmマクロレンズ(そうは謳っていないのか?)が有って、目下気になっている最中です。
135はタクマーしか見ていませんが、無限遠は開放では150,165と較べ甘く、近接では優秀、まあ当たり前ですが。4x5のプラナー135で近接するより明らかにタクマーのほうがシャープです。
135単体は1/4倍まで、6x7ですから撮影範囲が広くたいした拡大になりません。チューブ併用が必要です。P67のチューブは比較的軽いのでさほど重量負担にはなりませんが。
100のシャープネスは1段上に感じます。遠距離も猛烈に良いです。専用クローズアップアタッチメントで等倍という仕様は当時の流行ですね。1/2倍は単体最近接のほうがアタッチメントつき最遠距離より良好です。これも当たり前ですね。
このアタッチメントはφ49mmで、ステップダウンを介して他社マクロにも便利に使えます。試しにSQ110mmf4.5や、アポジンマー90に嵌めてみました。究極性能テストはしていませんが、悪くないと思いました。
pentax67II, macro100/4, closeup attachment, Benbo Treckerでの接写


ソフトレンズの利きすぎは、ファインダーでの見え方と実際が異なる部分も遠因ではないかと思っています。
以前触れましたが、ソフトレンズを絞って使うと云う反則的な使い方をします。そのわずかな部分で描写がコロッと変わってしまうところが難しいです。
135mmはカメラを借りた時に思ったのですが、35mmカメラとは違う考え方をしないといけないと思いました。
像倍率が同じでも、ファインダーでは135よりも小さく感じます。それと被写界深度ですね。いくら絞っても足りないくらいでした。


他社の近似焦点距離レンズと比較して重めの機種もありますが、その場合は大口径です。
最初期スーパータクマー時代から用意されたこのカメラの代表的標準レンズ、ガウス型105mmf2.4は6x7判以上の一般市販品では、RFカメラを含めて最大口径を誇りますが、それにしては大変小型軽量です。
ペンタックスS2時代の設計ですから古風ではありますが、開放から十分に高画質で少し絞るだけで抜群のコントラストと均一性になります。
105mmではすこし長めと感じられる方は、ほとんど変わらない明るさの90mmf2.8もあります。これはSMCタクマー時代から登場しました。少しレトロフォーカス的構成ですが、105より全長が短く軽量で、使いやすい画角です。画質も十分よいと思いました。申し訳ありませんが使用経験が浅い上に後ボケをまったく気にしないので、その辺りのコメントはできませんが。
SMCペンタックスも末期になって、100/4マクロ、300/4ED、400/4ED、800/6.7ED、55-100と90-180ズームなどと前後して75mmf2.8ALが登場、非球面を採用し開放からきわめて高い画質を示し、掉尾を飾った。
75/2.8は従来の75/4.5と較べてサイズが半分以下に小型軽量化され、90/2.8並になった。
明るい中望遠は、スーパータクマー時代から150/2.8が用意されていた。開放ではハロが多く大変やわらかい画質だが、少し絞ると尖鋭になる。SMCペンタックス時代に150と交代した165/2.8は開放からクリアで尖鋭、全く性格が違う2本を使い分けても良いと思える。
ペンタックス6x7ミラーアップ、SMCタクマー90/2.8開放、3分(だったか)フジプロ400
毎年職場の近くで蛍撮影するのを楽しみにしています。
このときは、画角が広めで明るいレンズは90mmしか持っていなかったので、それを使いました。
昨今高感度フィルムの選択肢が狭まったので、明るいレンズが使え、暗がりでも焦点が合わせやすいペンタックス67系は代え難い機種です。


雪の白より白いタンチョウヅルの白色が写るレンズと言われフィルム全盛時代にはこのレンズでタンチョウヅルの写真を撮られる方が何名かおられたとか。
写真は使われなくなり中古でお輿入れした私の800mmレンズです。
67Uに1.4倍リアコン+2倍リアコンの2240mmf18.8にした状態です。
ペンタックス67はその強烈なミラーショックにもかかわらずブレにくいカメラでこれで撮影してもぶれたことはありません。
他に800mmとしてはf4レンズがありましたがこれはEDレンズではありません。
以前八百富さんでペンタックスの最後の在庫と思われる800mmf4が3本出てました。
1本18万円ぐらいでしたのでほしかったのですがレンズ単体で17.7kgあり最短撮影距離が20mと使いにくいので断念しました。


プロビア400で撮影してます。
テレコン2個付でも解像力もすばらしいです。
じっとしていることが期待できない野鳥さんの撮影ですがピントも素早く正確に合わせられてます。
デジタルカメラではテレコン3個付4480mmf37.6で撮影したこともありますがよい写りです。
これで撮影していると他の人が大変驚き、本当にそれで写真が撮れるんですかと聞いてこられましたがちゃんと写ってます。


ペンタックス67は動体が撮影できる一番大きなフォーマットのカメラだったのでこのレンズはてっちゃんご用達のレンズだったそうです。
67Uにベルビア100で手持ち撮影です。


”67Uに1.4倍リアコン+2倍リアコンの2240mmf18.8にした状態です。”
67Uではこんなに暗くてもピントが合わせられるのもなのですね。フィールドワークに重宝されているのが判ります。
画像を拝見しても、コントラストの低下は云われなくては判らないです。キャプションを読んで驚きました。
400mmを手持ちというのも強靭な体力ではないとできません。


世代が新しく、直径は91.5mmだが長さ57.5mm、重量485gとこのスペックにしては非常にコンパクト。標準105/2.4より短く軽い。
厳密にテストしていないが開放から四隅まで大変尖鋭な描写力。逆光で使う事も多い超広角だけに、かなりフレアが出にくく背景に天空光があってもコントラストが高い。信頼して使っている。
Pentax67, smc45/4, f11, 1/125, Fuji RDPIII


この時代の中判一眼レフの超広角には、やはり有る程度の限界が有って、半分あきらめている様なところが有りました。
今、見直されているのは、やはり優秀な性能に裏付けが有るからでしょうね。


中判は極めて優秀な対称型広角もライバルにせねばなりません。
歪曲などははなから相手になりません。
反面、近接時パララックスがなく焦点合わせが容易で、ゴーストフレアの事前確認ができるなど、SLRの利点も十分あります。
告白すると、昔旅行では標準望遠をSLR、超広角を対称型で持参していた事が多かったです。
究極の勝負をするとどうしても対称型には負けちゃうんです。(ペンタックス67広角はまだ対称型とガチ比較は未実施ですが)
でも最近は、ちょっぴり欠点に目をつぶれば、結構使えるんじゃない?と考えが変わっています。
ペンタックス45mmは、その中でも欠点が目立たないよいレンズのように思いました。


ファインダーマスクもついていたのでファインダーを見ながら撮影できます。
無論巻き戻しはできませんのでダークバックにカメラを入れてフィルムを取り出して巻き戻す必要があります。
写真はペンタックス67にアルサット30mmf3.5で撮影した松本城。
フィルムはプロビア100です。
端の黒い部分はアルサットのフードが写ってます。
ペンタ67のベローズ+スライドコピアにデジカメで複写してます。


135のパノラマはシネスコの画面を見ている様で、妙に感動します。
純正のアダプターが有ったのでか? 存じませんでした。


中国製だと思います。
写真のような構成です。
ファインダーだけでは無く本体用にもマスクありましたがどこかに引っかけて使う物で説明書も無く外れてシャッターが壊れたら怖いのでそちらは使ってません。
ですので35mmフィルムの送り穴が写ってしまいます。
本体用のマスクを付ければその部分は露光しないようになってます。


中古で購入しましたが67でフィルムの複写はすることはなくデジカメコピー専用で使ってます。


1980年頃からP67やフジGW690に35mm主にコダクロームを入れてパノラマ撮影される自作法がカメラレビューに掲載されていましたが、中国が量産したのですか。
ちょっと欲しくなりました。
多分アパーチャーマスクがフィルムガイドを兼ねて平面性を保つようになっていると思いますが、ご作例を拝見したら特に必要というわけでもないようですね。
しかし平然とアルサット35をお付けになっているのが凄すぎです。
P67用ベローズは高値安定で、なかなか手を出せていません。
大変しっかりした造りで、値段も当然かと思います。
拙宅にはキルフィットのベローズを改造したものがあって、でも純正レンズはベローズに付けたことがありません。


67フォーマットではマミヤRB, RZと並んで貴重な魚眼レンズ。
マミヤより随分コンパクトで、持ち出す時に有利。
直径102mm x 前後長73mm 重量920g 最短0.45m
若干太く重いが、前後長は標準レンズより小さい。
魚眼レンズで天井撮影に嵌っていた時があり,より大きなフォーマットの魚眼を探して行き着きました。魚眼はどのメーカーでも優秀で、1:1でじっくり比較しないと優劣を認識できないと思っています。つまり1本で使っている限りは不満がでないわけです。


ペンタックス67用300mmは、SMCタクマー300mmf4、意匠を変更したSMCペンタックス67 300mmf4に続いて,Pentax 67II時代に内焦点(IF)化、EDレンズ使用の上記レンズが併売された。
サイズ重量は非EDの93x186mm、1425gから、ED93x210、1650gに大型化したが、三脚座の重量分かと思う。
最短撮影距離は全体繰り出し5mからIFの効果で2mまで短縮された。
色収差の低減に有効だが、カラーフィルムでないと実感しにくいかもしれない。また旧型もそれなりに低分散ガラスが使用され、全く無策でもない。
同EDシリーズはこの上の400mmで旧に大型化するので、手持ち可能なラインとしてはここまでかと思う。


ニコンF・ブロニカS2望遠用フォーカシングユニットを改造されたものは皆様よく見かけるのではないでしょうか。
これは、フォーカルプレーンブロニカ初期のD,S型外爪望遠、ニッコール18cmf2.5をペンタックス67マウントに改造されたものです。
改造は不可逆で、歴史的価値は損なわれているのでオリジナルより随分安価に評価されていました。(まあオリジナルは滅多に出ないので、相場などは存在しないのですが)できれはブロニカSで使いたかったですが、より大きなフォーマットで楽しめるのは悪くありません。
綺麗な改造とはいえず、ペンタックス67用リバースアダプターを利用したもので、強度はそれなりと感じられ、気をつけて扱いますが、タクマー150/2.8やペンタックス165/2.8などと比べて大変重量があるので、振り回すような真似はできません。
画質は6x7を十分にカバーし四隅まで良好です。このあたりの焦点距離は、作りやすいのかクラシックレンズといっても優秀ですね。
とびきり重いので当時の方は困惑されたかもしれません。


作品としてはどうかと思いますが前後ボケの具合がわかりやすいのでこちらを示します。
深く考えたら、優秀な165/2.8やソフトで面白い150/2.8が純正で入手容易なのですから、重いニッコールを使わずともよいのですが...


35mmカメラの50mmf1.4に相当する収差補正といいます。
初期Super Takumarは高屈折トリウムグラスが使われ現在では黄変していますが、SMC Takumarあたりからホットグラスは使われずカラーバランスは良好です。
TakumarからSMC PENTAX前期までメタルフォーカシングリングで、最終型はビニル系ブロックパターンのフォーカシングリングになりました。
性能は非常に高く、開放は多少ハロがありますが、フォーマットが大きいこともあり、十分に良好、少し絞るだけでコントラストが上がり、見事な画質。


105mmが若干長めと感じられるなら90は良い選択。
Super-multi-corted TAKUMAR 6x7 時代は、レンズシャッターを装備していた。
SMC-PENTAX 6x7になってからレンズシャッターではなく普通のレンズになった。
逆向けクセノター+後部1枚の5群6枚という特殊な構成。
私のはPENTAX名だがメタルフォーカシングリングの珍しい個体のようで、画像検索ではブロックパターンしか出てこない。
6x7用レンズとしては最も明るいものの一つで、暗い条件では貴重な機材。
特に蛍の撮影では比較的広い画角が重宝しました。


VITESSA です。
いきなり分解の写真で、失礼します。
後で、ちゃんとした写真を載せたいと思います。
まずは、板を作成させて頂きますね。
Kentmere 400
Fomadon R09(1:25)
バックの車は白飛びしています。
木の部分は日陰だったと思います。
露出は単独のメーターで決めてあります。
(そういえば、私が写真をアップするとなぜか90度反転することがあります。なんででしょう??)




このとき、フォーカスの位置がインフにあるかぎり、プランジャーが飛び出てくることはありません。鞄に入れるときは、インフ位置にしておけば安心です。
背面にあるフォーカスダイヤルを回していくと、途中で突然プランジャーが飛び出します。指を添えて勢いを殺してあげる感じでしょうか。
露出計がないバージョンより私は個人的にこちらのデザインが気に入りました。


再度、通りすがり様よりのご指摘を検討。
まずは結論、「Kentのフィルムでの評価は今後やめようと思います。」笑
1)シャッター速度異常⇒ 大丈夫そう
2)フィルムの保管状態⇒ ドキリです。この冬からの長巻ですが、保管している部屋はこれまで30℃くらいに何日間か晒されたかも。今後は地下室保管に変更。
3)現像時間増加⇒ iPhoneアプリで管理しており、問題ないと。それよりも液自体に疑問が。
4)相性⇒ 皆様異口同音。今後はレンズの評価をするのは違うコンビネーションを検討します。
それで、


よく見ると、リスが通りかかっているのが偶然映ってますね。笑
Kentmere400 R09(1:25) 8:28/18℃
f16-1/250 での写真です。前回も同じくらいだったと思います。
スキャナーはどちらもソフトウェア処理はなにもしておりません。
ずっと良い感じに思います。
そして、もう一方の構図。
うーーーん、同じ??
1っ週間で花満開になっております。この花、白いんですが。。。




はじめまして、よろしくお願いします。
日浦様並びにれんずまにあ様のご投稿も合わせ拝読致しました。
特に、CLPO様の作例を拝見するにあたり、ヤハリと思いました。
実は、30年ほど前、ウルトロン付のこの機種を所有していました。
モノクロネガの仕上がりに仰天した事、度々でしたが、そのうち
ネガコマ間の不揃いが酷くなりネガ同士重なってしまうに至り、
オーバーホールに出したところ業者お手上げ。
程度の良くない品でしたので割り切って手放しました。
以後、ウルトロンの強い印象を持ち続け、先日れんずまにあ様との
フジGFのやり取りをいただき、ホールディングカメラ熱が再発、価格で諦めていたところ、コレならばと思い出した次第です。
幸い、eBayで良いモノを見つけ、出品元が日本の業者という事で発注、手元に届きました。メーターも生きておりオーバーホール先も浅草に確認できましたので
安心できそうです。
70年前、驚くべきメカニズムを満載したこの機種を以後時間をかけて楽しんでいこうと思います。
よろしくお願い申し上げます。
日浦様
れんずまにあ様
いつもありがとうございます。
意味不明の装備が判明しました。
過去、この機種を使用時の時から、時々なんだろうと思う爪が向かって左扉底面にありました。再び、気がつき、起こしてみて思わず、そうだつたの、ということになりました。
些細なことで申し訳ないです。
カメラを立てておいた場合、レンズの重みでお辞儀してしまうのですが、この爪を立てておけば、正面立像が楽しめるという寸法でした。
昔の人も、こうやって眺めていたんだと思いました。
よろしくお願い申し上げます。
れんずまにあ様
vitessaの操作にて粗相が多く、レンズにベッタリ指紋が、、前部操作が多く
UVフィルターとフードを手に入れました。
これで安心してDELTA400を詰めて下町を周遊してみました。撮影結果を見てオーバーホールに出すつもりですが、フイルム一枚一枚大切に撮る習慣がついていまして、36枚完了、自家現像と結果報告はまだ先になりそうです。
よろしくお願い申し上げます。
レンズ収納の際に、シャッター上下に半月状の赤いラインがありますが、そこに指を当てて押さえるマークですね。ちょうど両手の親指の爪の形をイメージしているのかなと思っています。


ペンタックス645N
コンタックス645AF
ブロニカETRSi
マミヤM645プロTL
が集合したので、共通するレンズを較べてみます。
いずれも銀塩フィルム最終型かそれに近く、円熟した機能をもっています。
日頃使わないポジフィルム、プロビアIIIを入れ、露出や焦点精度は失敗しようがないほど安定していることを確認しました。
この辺の機種を常用するなら、ポジもいいなあと改めて思います。
まず120mmクラスのマクロレンズを比較します。
被写体を求めて6月末に入れたフィルムがようやく11月に撮り終わる、長丁場になりました。
概ね三脚に固定、アルカスイス互換クイックシューは大変便利です。が、マクロだとカメラ底部から光軸までの距離が違うと随分ズレが生じ、エレベーターで調整していますが多少のパララックスはお許しください。
まずペンタックス645N、ペンタックスAマクロ120/4開放
一時期は標準セットが10万余裕で切るくらいでしたのに。
ペンタックス評価測光は少しオーバー目に露光するようであっさりした色乗りですが、コンタックスは割にこってり系の傾向があります。
アポマクロプラナー120mmは最初からAFを放棄しMFです。
Contax645AF Macro-Planar120/4


モデル末期にはペンタックスに次いでズームレンズが充実していました。
マクロゼンザノン105mmf4.5はタムロンがブロニカを買収した後に発売された等倍マクロです。
35mmで好評なタムロン90mmの流れをくむと期待されるレンズです。
他社の等倍120mmと較べ若干短焦点であり無限遠の画角は当然広いのですが、近接時はフローティングが効いて繰り出し量が少なくコンパクトな反面、繰り出しに伴い焦点距離がさらに短縮してしまいます。
他レンズと倍率を合わせると背景がより大きく入ります。
Bronica ETRSi, Macro Zenzanon 105/4.5


私はフラッシュ接写好きなのでわざわざTLモデルを求めましたが、一般にはどのM645でも大差なく撮影出来るでしょう。
携帯のためにウエストレベルを付けています。この状態では軽量レンズにも助けられて抜群に軽快です。
今回はペンタックス、ブロニカは自前AE、マミヤはコンタックスの露光値に合わせました。
もしマクロでポジ露光するならマミヤもAEファインダーが欲しくなるかもしれません。
Mamiya M645proTL, Sekor Macro 120/4
他にも沢山の被写体で比較しました。画像添付が1レスに1枚なので控えていますが..
しかし何れのレンズも大変すばらしく、どれを持ち出しても充分以上に満足できることは間違いないでしょう。


私はこの中でマミヤとペンタックスの120mmを持っています。
過去にアダプターを介してK-01に装着してみた事が有りますので、その時の画像です(絞りは開放です)。
マミヤの方が若干コントラストが高く、ペンタックスの方がヌケが良い感じはしますが、正直どちらも似た様なものです。
明らかに中心部の描写はAPS-Cで使用しても余裕が感じられます。645一眼レフは随分と贅沢だなと思います。


こちらこそ比較画像をありがとうございます。
フィルムカメラ全盛末期(失礼な言い方ながら)に出現したマニュアルフォーカス等倍マクロは、フィルム用としては究極の性能と使い勝手を持っている機種でしょう。
それでも若干の個性は顕れるかもしれませんね。
昨今の高画素24x36フォーマットデジタルカメラで撮影すると、細部の解像力は645を凌駕するものがあります。レンズによっては4x5に匹敵するレベルかもしれません。
しかし拡大率を考えると645のトーンと被写界深度による遠近感は捨てがたい所です。
いずれは中判サイズの撮像素子に収斂していくのかもしれませんが、フィルムが入手出来るうちは使ってあげたいと思っています。
ご提示のペンタックスとマミヤ、伯仲です。確かにご解説の差異はわかりますが、どちらを取るかと言われると、その差を表現に応用できるかですね。
結局豊富なズームを活用し機動的な撮影をする傍らマクロもとなるとペンタックス。
軽量と魅力的な望遠短焦点を重視するならマミヤ、
マミヤとは方向性が異なる常用焦点距離の言葉にしづらい描写性ならコンタックス、
小型軽量でレンズシャッターの利点とタムロンズームを選ぶならブロニカというイメージで捉えています。
勿論どのシステムも万能性が高いので、他のシステムでは撮影出来て、これでは出来ないという領域はほとんどないと思いますが...
ハッセルH/フジGXはあまりに球数が少なく、まったく経験がありません。良いみたいですけども...
さらにキエフ645は、目撃しましたが買う勇気がありませんでした...
Contax645, Distagon 35/3.5, 開放,Pro400-220


それまでのズームは中判ユーザーにとって、どうしても可変焦点距離が必要な場合に画質を我慢して使うものでしたが、上記の2本は画質的に単焦点に匹敵し、価格的にも手が届くレベルで大きな転換点だったと思います。
その後それに追従するようにコンタックス645とブロニカETRS用に45-90mmが発売されました。
フィルム中判最終期に出現しただけに、いずれも破綻がない性能と、非現実的ではないサイズにまとめられています。
試写した画像を紹介します。
まずはペンタックス645用FA45-85mmf4.5 開放絞りAE,RVP100


f値変化を許容したかわりに小型軽量化をしたレンズ。といっても前玉は95mm。
採り上げた3本はいずれも最短撮影距離0.5mで35mm用ズームと同等の使い勝手を持ち、特殊用途というより汎用付けっぱなしでも使えるレベルに仕上がっています。
3本を総括すると(私が試した範囲内ですので個体差は否定しません)
ペンタックスは最も小型軽量で実用的、解像力はバリオゾナーに次ぎ、逆光には最も弱い。
コンタックスは最も大きく重く嵩張る。解像力、逆光耐性は最も優秀。
ブロニカは解像力は一番下(それでも優秀かつ均一なので問題はない)だが逆光耐性はバリオゾナーと僅差で強い。
残念ながらマニュアルフォーカスマミヤ645には同等のズームは用意されていないので提示しませんでした。
645フォーマットは中判のなかで最も小さく、トリミングへの余裕がありません。
そのためズームは66や67よりも有効だと考えられます。
ズーム比からも、35mm用のような高倍率万能レンズではなく、トリミングの代わりに構図を微調整する目的で用いられるものでしょう。
ペンタックスは33mm〜300mmまでズームでカバーでき、画質にも定評があります。
FA45-85や80-160は、デジタル645Zでもカタログ画像に使われ四隅まで素晴らしい画質を見せています。ちょっと33の評判は今ひとつのようですが...
ETRやContax用のデジタルバックまたはアダプタもあるようですから、フィルムだけでなくまだまだ使えるのではないでしょうか。


・ペンタックスはホテルの文字がクッキリしていますね。全体が均質な感じがします。
・バリオゾナーは全体を見るとホテルの立体感が良い感じです。ただ若干濃度が濃いので締まって見えるのかも知れません。
・ブロニカは軸上の色収差の影響でしょうか?輝点の裾にブルーのハローが出ているのが損をしているのかも知れません。でもホワッとした感じはクリスマスぽいかもです。


>ちょっと33の評判は今ひとつのようですが...
ペンタックスの33−55mmf4.5を持ってます。
flickrに645Dを使って撮影した写真を上げたところ外国の方から貴方のレンズはペンタックスでなにか調整を受けたのですかと聞かれました。
あたり外れがあるのかもしれません。
645N2に33−55mmf4.5で撮影した写真です。
ベルビア50です。


33-55については私は全く経験が無く、伝聞のみで評価したのは恐縮です。
朝カメか日カメかのテストレポートの受け売りです。
ご訂正ありがとうございます。
33-55はフィルム645用で最短焦点なので、一時入手を深く考慮して居ましたが、その記事を読んで思いとどまってしまったものです。
しかし実際にはデジタルでも良好な結果を得られるのですね。それは恐ろしいことを聞いてしまいました。また探すはめに(笑


ピクセル等倍だと短辺2m近くに及びますので非現実的な所も見えてしまいます。
広角側は、33mm開放で中心から直径4cmの範囲は非常に精細ですが5cmの外は流れ気味で特に四隅2-3mmは顕著です。長辺60cm程度の拡大率では、なんとなく甘いかなという程度です。
f8,f16と絞るに従い甘さは改善し、元から高いコントラストがさらに引き締まります。四隅の流れは完全には消えません。
40mm、45mmと画角を狭めると四隅の画質低下は減っていき、45mmではFA45-85mmの45mm位置よりむしろ整った像です。
50-55mm域は開放からかなり良好で、ごく四隅以外は特に注文を付けるほどではなく、同じくFA45-85の55mm位置より良像です。
雑誌のテストレポートと同様に、広角周辺部は絞らないと甘い部分がありますが、645Dではそこは使いませんし、フィルムでも現実的な拡大率:大全紙程度;なら殆ど問題にならないかもしれません。
大変画角が広いので、建物に正対してトリミングすることでシフトレンズのように使う事も可能ですが、その際は端が拡大されるので、絞り込まずに大拡大するのは注意が必要です。普通は三脚を立てて水準器を使い絞り込むでしょうからこれも問題は少ないでしょう。
広角側以外は非の打ち所が少なく、私は45-85mmより高性能で常用レンズとして適しているのではないかと思いました。軽いし。
画像上は33mm開放ステッチ画像の上半分を縮小。開放でのビネッティングはこの程度。(下半分は個人情報になりそうなのでカット)
画像下は上記画像の右端の一部を切り出しそれでも大きすぎるので縮小。端の乱れは確かにある。絞ると少し改善するがf16でもざわざわした非点収差っぽい乱れは残る。中心は開放から素晴らしい。画角を狭めていくと乱れ部分は減っていく。
原版を計測したらトリミング前では高さ2m幅2.7mくらいの非現実的拡大率なので、フィルムでは壁面投影しない限り顕在化しないと思われる。
645で33mmという広角は他に例が無く比較できないが、セコール35/3.5も開放では端が甘いので、標準的なのかもしれない。


おはようございます。
ペンタックスにはディスコンになってしまい中古でしか手に入らなくなりましたがDFA25mmf4がありフィルム645でも使えます。
ぜひ良いものがあれば手に入れてください。
645N2にDFA25mmf4で撮影した写真です。
初代645以外絞りはいらえませんが普通に使えます。
ベルビア50です。


うわあ、異次元の解像ですね...
コレ見てる人が皆殺到しなければいいなあ...
デジタル用に出たレンズはどれも驚愕の性能じゃないでしょうか。
うーん、嵌ってしまうと怖い。


ライカヴィゾフレックスはフランジバックが長く、さらにイメージサークルが大きなレンズが多いため、フランジバックが短い中判カメラで無限遠あるいは実用的な有限距離から焦点が合うことが以前から知られていました。
ヴィゾフレックス1は特にフランジバックが長くハッセルブラッドやペンタックス67アダプタにヘクトール135やテリート200が装着できるアダプタがあります。
ヴィゾフレックス2,3はそれよりフランジバックが短く制約がありますが
例えばマミヤM645にヴィゾ2,3用のズミクロン90mmや、エルマー65mmが無限から使用できることが紹介されています。
今回ペンタックス645に適合したマウントを使用することができました。
ペンタックス645はマミヤM645より若干フランジバックが長く、多少改造しないと無限はでません。ライツのショートヘリコイドを切り詰めてあります。ストロークはRF用と同じですから、最短は1mになり、一眼レフの利点である近接をしたければ、純正あるいはペンタックスの中間リングを併用する必要があります。
これは初期のM型用ズミクロン90mmf2で、ヴィゾ2またはライカフレックスで使用していたヘッドを流用したものです。同じスクリューマウントのエルマリートM135mmf2.8のヘッドも使用可能です。
かつては、これらのレンズを645で使うことに懐疑的でしたが、驚いたことに無限遠から、蹴られなく、四隅まで完璧に解像し、またビネッティングもほとんど認めません。
なんという無駄なイメージサークルを持っているのでしょう。


ペンタックス645N、ズミクロン90mmf2、解放、AE、中間リング2、イルフォードパンF
純正レンズでも似た表現はできるかもしれませんが、魅力的な焦点面とアウトフォーカス描写かと思います。
カラーもよろしいですが、中判フォーマットのモノクロフィルムを使えるのは大変楽しい。




従来機は並行移動で分割撮影するのに対し、Vertexは偏心ディスクにミラーレス機を装着し、90度ずつ回転して4枚撮影します。縦横混在した4枚の画像を統合できるソフトが必要ですが、大変効率的で、従来機と比較し劇的に小型軽量化されています。
その反面、プレビューのためのフォーカシングスクリーンが省略されたため、このデバイスだけではフレーミングができません。
どのような撮影範囲になるのかまったくわからないので、何らかの手段が必要ですね。それをどうするかは今後の課題です。
こちらのスレッドではそれについて掘り下げるよりも、撮影結果について説明します。
レンズ側のマウントは、6x6機であるハッセルブラッドVに加えペンタックス67(フジGFXで撮影できる)も用意されていますが、少し驚かされることに、マミヤ645、ペンタ645、ハッセルH、ブロニカETRなどの645機マウントが豊富です。またEOSやニコンFなどの35mmレンズを、フジやキヤノンM, ソニーのAPS-Cで分割する製品もあります。
M645やP645のレンズで果たして6x6がカバーできるのでしょうか?
まあ、どちらもハッセルVアダプタがありますから、いざとなれば変換すればいいですね。
今回は冒険して、優秀なズームが揃っているペンタ645のマウントを注文しました。
結論を言えば、33-55,45-85,80-160,150-300のズームと、75/2.8、120/4、200/4については、実用上6x6を完全にカバーしていると言わざるを得ません。
全画面すばらしい高解像力です。
欲を言えば、拡大すると、33-55や150-300の開放画質で周辺は中心と比べて劣化していますが、少し絞り込めば解決します。この機材の使い方としては三脚固定で絞るのが普通でしょうから問題ないと思われます.
画像は原板ソニーα7R, 4枚合成9500x9500ピクセル(9000万画素)を縮小.ペンタックスFAズーム33-55mm、33mm開放.ビネティングは多少ありますが、絞ればほとんど気になりません。


ここでViso1のフランジバックは91.1mmあり(Viso2は68.8mm)、しかるべきアダプターを挟めば中判カメラでも無限遠から装着できる。よく使われているのはマミヤM645(64.0)だが、この度ペンタックス645(70.87)用が入手できたので、しばらく使い込んでいる。イメージサークルさえ対応できれば、ペンタックス67(84.0)でも対応できるだろう。
24x35用レンズであるが、開放から645全面をカバーし画質も優秀。RF時代の製品のため、最短撮影距離が遠く、近接用に中間リングを常備している。


フジフィルム GF670
形式 6x7cm スプリングカメラ、6x6cmに切り替え可能
会社 フジフィルム
発売 2009年4月-2017年12月、クロームと遅れて発売のブラックがある。海外Voigdlanderブランドは黒のみ。
レンズ EBC Fujinon 80mm f3.5 (4群6枚)
シャッター AE, 1/500-1, B,電子制御、(開放,f4まで最高速1/250.f5.6〜1/500)
フィルム 120,220,スタートマーク式 右手軍艦部ノブ巻き上げ
一眼式距離計連動ファインダー。パララックス自動補正採光式ブライトフレーム、最短撮影距離0.9m
重量:1kg
長所:
1,フォールディングでコンパクトになる。
2,セミオートマット、セルフコッキング、絞り優先AE、距離計連動と、現代の使い勝手。
3,極めて高性能のフジノン80mm3.5、蛇腹の効果もあり逆光に強い。
4.ライカMに匹敵するRF中判屈指の高精度ファインダー。
短所:
1,67スプリングにしては若干大柄。
2,電源CR2x1は、国産の十分に電圧が残っているものでないと動作しない。
3,レバーではなくノブ巻き上げなので6x7を巻くのに回転量が多く速写性がない。
4,シャッター音が極めて小さいのはよいが喧騒の中でシャッターが切れたかどうかわからない。
5,f2.8はほしかった。
コシナと共同開発、おそらく唯一の絞り優先AE蛇腹フォールディングカメラ(シャッター優先AEはスーパーコダック620がある)。ファインダーはベッサRの設計を元にしていると思われる。試作と欧州向け製品はVoigdlander Bessa 667,またはBessa III名であるとおり、デザイン、操作系は往年のBessa IIのオマージュ色が濃い。
私はBessa IIをベルトポーチに入れて大判のサブに持参するが、GF670はファインダーが豪華な分ボディサイズが大きく、ベルトポーチに入らない。逆にBessa IIは本体にストラップが付けられないがGFは縦吊りストラップがあるので提げておいてもいいのだが。さらにGFは自動巻止めセルフコッキング、AE(シャッター半押しでAFロック)と全く撮影に気を使わないので、メインカメラとしてだけでなくサブとしても優秀。ただしフォーマットが6x9ではないので、Bessa IIの出番がなくなるわけではない。
電池は持つ方だが、電圧が落ちたり、安売り海外製CR2では作動しない事があるので、常に国産新品電池を予備に携帯しておくべき。
フジフィルムがGA, GXシリーズで採用したリーダーペーパー上のバーコードによるISO感度とフィルム120/220自動セット機能は搭載されていないのは残念だ。
GF670には接写キットは用意されなかった。


形式 6x7cm レンズ固定、6x6cmに切り替え可能
会社 フジフィルム
発売 2011年9月-2015年5月 クロームのみ
レンズ EBC Fujinon 55mm f4.5 (8群10枚)
シャッター AE, 1/500-1, B,電子制御、(f値による制限なし)
フィルム 120,220,スタートマーク式 右手軍艦部ノブ巻き上げ
一眼式距離計連動ファインダー。パララックス自動補正採光式ブライトフレーム、最短撮影距離0.7m
重量:1.1kg
長所:
1,6x7cm判のワイドカメラとしてはコンパクト。
2,セミオートマット、セルフコッキング、絞り優先AE、距離計連動と、現代の使い勝手。
3,極めて高性能のフジノン55mm4.5。
4.ライカMに匹敵するRF中判屈指の高精度ファインダー。
短所:
1,フォールディングカメラではなくなった。
2,電源CR2x1は、国産の十分に電圧が残っているものでないと動作しない。
3,レバーではなくノブ巻き上げなので6x7を巻くのに回転量が多く速写性がない。
4,レンズ固定にするならf3.5はほしかった。
5,個人的にはもう少し広角のほうが好み。
GF670に遅れること2年で登場したワイドカメラ。レンズ固定になった。


レンズスペックは上記のワイドカメラとおおむね共通して、開放f値が特に暗すぎることはない。個人的に90年代-2000年代にかけては低感度フィルムにこだわっていて、少し曇ると開放f値が暗いレンズはシャッター速度が手持ち限界を下回って、携帯重視のフィールドカメラとしては使い勝手が悪いと感じていたが、最近は高感度モノクロ主体なので、思うように絞り込めてストレスを感じない。
設計の進歩でスペックは変わらなくても、往年の有名超広角や一眼レフレンズと比べて著しく小型になっていて、特に同時代のマミヤ7の広角系と比べても小型なのは印象的だが、マミヤ7は交換レンズなので、それほど小型化に拘らなかったのかもしれない。性能も最高クラス。 特に往年の超広角は開放付近で周辺光量低下が大きく,絞り込み前提と感じるが、このフジノンは開放から十分活用できる。
距離計連動0.7m範囲外にも繰り出せればよかったと思うが、この辺はメーカーの姿勢によるだろう。
デジタルが隆盛の時代で生産期間が短く、あまり市場で見かけないのが一番残念。


大変高性能でしたが、メカニカルカメラのほうが使っていて楽しい(贅沢ですね)のでついベンチを温めることが多くなっていました。
GF670については、正直6x7フォーマットはあまり好みではなく、後回しにしていたところ、予想通り、ちょっと手が届かないレベルに値上がりし、指を咥えていましたが、2年前知人からオファーを受け、逡巡しながら常識的価格だったので蛇腹GF670を引き取りました。
先達の皆様が絶賛される通り、写りについては全く文句がありません。安心してどの光線状態にも対応できます。
最近モノクロ自家現像が主体になり、これらの機種が得意とするカラー写真とはずれてる気もしますが、沢山連れ出しています。高精度AEを備え、220も対応できるので、家の冷凍ストックRDPを消費してもいいかもしれません。
今年別の友人からいくつか中判を放出すると聞いて、小遣いでやりくりできる価格にしていただいたマキナ67を引き取るなど節操がありませんが、中判に囲まれて幸せです。


垂涎の機種、しかもワイドもお揃いで羨ましい限りです。お話によればマキナ6×7も。
中判ファンとしては、ときめくお話です。先日、日暮里のお店にGF670の極上品の売物がこなれた価格で出て、逡巡していたところ、あっという間に売約。まだ悔しく思っています。欧州版もものすごい価格ですね。
ベッサU,スーパーイコンタ6×9もレーダー探知していますが未だ入手出来ません。
追加の作例も宜しかったらお願いしたく思っています。
ブローニーフィルムっていいですね。よろしくお願い申し上げます。
この機種は、フィルム機としては最も後発の部類だけに、言うまでもなく文句のつけようがない性能なのはみなさまご承知です。
現在の中古価格がいささか非現実的なので、今から手に入れるのはハードルが高いですが、これから値崩れするかもしれませんので気長に構えるしかないかと思います。
もっとも優れた特徴は、やはり携帯性でしょう。2台持ってもテヒニカ70より軽量で、旅行に携えても良いと思えるくらいです。
最近は、モノクロームフィルムを積めることが多くなり、フジが本領を発揮するカラーの画像はわずかで恐縮です。
五百羅漢.フジフィルムGF670W, フジカラー160NS, AE


早速に作例をご投稿いただきありがとうございました。
いやー、参りますね。軽快にしかもAEで気軽に捌いてこのクオリティ。
熱い状態で捜索行動しますと、出費が嵩むのは目に見えていますので
、表面つら、冷静を保ったまま時間をかけて探してみるつもりです。
ありがとうございました。
この度イレギュラーで入手出来ました。オーバーホール済みなので安心してますが、フィルムを通すまでドキドキです。
ウェストレベルファインダーが欲しいと思ってますが、出物がなかなか無いようです。
うーん改造するか?
ウエストレヴェルに交換される際はシャッターダイアルのオフセットパーツが貴重なので(海外では高価なパーツですね。)無くさない様ご注意ください。
尚、ぶつけるとダメージが大きいと聞いたことが有ります。
是非、インプレをお願い致します。


ピント合わせの時、ピントの山が掴みにくい印象です。但し、老眼の影響があるかも知れません(苦笑)
それと2回巻き上げは慣れないと、シャッターが切れず慌てます。ブローニーなのでやや力がいる感じです。
シャッターショックは弱くぶれる感じはしませんでした。
noritar 80mmは最短が85cmなので花を撮る時は、寄れません。むしろスナップ撮影向きのレンズかと思います。
また、1ヶ月後ぐらいに使用感など追記します。
只今試写中。
80mmf2はなかなか見られないスペック。6x6では国産で最も明るい1本でしょう。
リトレック66時代のリトロン80mmf2から名称変更で引き継がれたもの。
性能について興味津々なところです。


キルフィット マクロキラー,ブロニカ用という解説で。
到着してみると、キルフィットがズーマーであったことは問題ないのですが、
ブロニカとは似ても似つかないアダプタが付いていました。
正体が分かったのはそれから25年後くらい。


RI はRittreckのRI、リトレック66用マウントです。つまり後にノリタ66に受け継がれたもの。
ノリタ66に対応したレンズメーカーは、キルフィットだけではないでしょうか。
他に中判用WEマウントは,ハッセルブラッド1000F、ペンタコンシックスを持っています。そういう年代の製品なのですね。


ラックピニオンとヘリコイドを併用し、300mmにも関わらず、1:3を超える拡大率を達成している。
パンテレキラー300mmは1957年M39のANマウントで発売、1971年にZoomar co.がKilfittを買収した後はスクリュースピゴットのWEマウントに統一されている。
またKilfitt時代は赤青緑の3丸(アポクロマート補正?)が刻印されているが、Zoomar時代には省略された。
大変シャープな優等生レンズで、信頼性が高い。
絞りはプリセット。
私の個体はアリフレックスマウントで海外放出物。トランクにTV局の名前が入っている。


これは各社対応に迫られ、レンズシャッターを内蔵したレンズが供給されました。
ノリタは若干広角気味な70mmf3.5に、1/500-1/2までのレンズシャッターを内蔵しました。
最短距離は,0.8m。
他社の同クラスと比べても大きく太いレンズです。キャップは77mm用の被せ、フィルターは67mmです。
操作
シャッターチャージ前はレンズシャッターが閉じているのでファインダー視野は真っ暗です。
シャッターチャージレバーを回すと、シャッターが開いてファインダー画像が見られるようになります。
レンズシャッター速度を決めます。
ボディ側シャッターは必ずバルブ解放。可能ならレリーズでロックしたほうがいいでしょう。
シャッターボタンを押してから少し間を置いてレンズシャッターが作動するため速写性はありません。
レンズシャッターが作動したのを確認してバルブシャッターを閉じます。


このセットで販売された。
ノリタ66にはベローズがないので、高倍率接写にはチューブを使うことになる。
他に55mm-160mmまでフィルター径62mmのクローズアップレンズを使うことができる。
チューブは個々にスピゴットマウントと、自動絞りピンを備えて,全部接続しても自動絞りは軽快に作動し、非常に快適に撮影できる。
1968ー72年同時代のフォーカルプレーン66カメラでクリックリターンと自動絞り連動を備えたエクステンションチューブは存在せず、77年ハッセルブラッド2000FCが追いつき、他社後続はなかった(66レンズシャッターSLRはいくつかある。)
ただしどちらも古典的システムなので、チューブに露出計連動機能は備わっていない。
80mmf2標準レンズに単体で組み合わせた時の撮影距離は以下の通り。
レンズ単体では最短距離0.85mのところ、
No.1: 40-55cm
No.2: 32-35cm
No.3: 29cm
全部接続すると、80mmで約1.5倍まで拡大でき、ワーキングディスタンスは5cmほどになる。
ノリタール80mmf2は35mmカメラ換算50mmf1.2に匹敵する被写界深度と収差補正なので、近接すると球面収差が大変増えてしまい、ボケボケの画像になると想像されるかもしれないが、元の性能が優秀なので焦点合わせに苦慮するほどではなく、絞り込めば十分にシャープな画像が得られる。
チューブにボディキャップが付属しており、穴を開ければM39など他社の近接設計レンズや、リバースマウントが制作できるかもしれないと一瞬浮かんだが、それはノリタでやらねばならないことはなくブロニカSやSL66で行えばよい。貴重な純正キャップを汚損するのは良いことに思えない。ノリタはノリタレンズを楽しむために持っている純正セットで使おうと思う。

