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ニューマミヤ6

1989年発売されたマミヤ光機製6x6cmレンズ交換式レンジファインダーカメラ.
31mm沈胴機構を持ちコンパクトに携帯できる.

交換レンズに応じて採光式ブライトフレームが切り替わり,距離計は実像式で上下像合致式で使えば150mmの精度も確保できる.
中判のライカM3との評価も当時聞かれた.
電子制御リーフシャッター,絞り優先AE,1/500〜1秒,B

レンズは以下の3本が供給された。
標準レンズ,セコール75mmf3.5はオルソメタータイプでは最も明るい開放値と高性能を両立したと当時評価されている.
広角:セコール50mmf4,スーパーアンギュロンタイプ.
望遠:セコール150mmf4.5,エルノスタータイプ.
何れも水準以上、開放から尖鋭で信頼できる画像が得られる。
惜しむらくは、交換レンズがこの普遍的な3本に止まったこと。
もし35-38mmクラスの対称型レンズが供給されたなら、完全にハッセルブラッドから切り替えても良いかと思わせる.

レンズ交換は底部のキーを回転させ内蔵遮光幕でアパーチャーをカバーすると可能.レンズ交換後遮光幕を待避させるとシャッターが切れるようになる.

また露出計はTTLではなくファインダー光学系に設置されている。そのためレンズ交換によって測光重点範囲が変わり、50mmはスポット、75mmは中央重点、150mmは平均測光に近い分布になる.

1993年に645フォーマット、35mmパノラマも撮影出来るマミヤ6MFが登場交代した。(マミヤ光機が大沢商会倒産のアオリで危機に陥った際オリムピック釣り具と統合した92年を挟んで発売)

写真:左150mm,中央75mm,右50mm

れんずまにあ 2015/12/05(Sat) 20:07 No.94 [返信]
Re: ニューマミヤ6の接写装置
往年のオートアップと同じ原理ですが,大きなファインダーをカバーするため巨大なファインダーレンズが設置されています.
ほぼ葉書大の接写ができます.
結構な厚みのガラスレンズが使われていて,見え味は良好ですが,かなり嵩張ってしまい,葉書大にこれほどの労力を払うなら,35mm小型SLRに50mmクラスのマクロレンズを携えて行くのも変わらんじゃないか?と思ったりします.

75mmレンズのフード固定バヨネットに装着される構造です.
レンズが奥に入っていて,50mm前玉に接触するので75mm専用です.

れんずまにあ 2015/12/05(Sat) 20:14 No.95
Re: ニューマミヤ6沈胴機構
沈胴機構は31mmであり,完全にフラットになるわけではなく,標準以外では突出が大きいためそれほど携帯性がよくなりません.
多分この数字は,50mmのバックフォーカス分に合わせているのでしょう.
75mmや(意味無いけど)150mmならもっと沈胴できるはずです.
想像ですが,熱望した38mmも,沈胴できなくなるためラインアップできなかったのかと.
超広角への要望はマミヤ7でかなえられます.そしてマミヤ7は沈胴しない固定ボディになって,ずいぶん嵩張るようになりました.
沈胴しつつ,超広角も使える(超広角で沈胴規制できる)ボディが一番だと思うのですが...

れんずまにあ 2015/12/05(Sat) 23:31 No.97
Re: ニューマミヤ6
レンズの性能は最高レベルです.
75mmf3.5同士でローライ3.5Fクセノターと比較したところ,コントラスト,滲みの無さで圧倒的にセコールが優秀でした.
柔らかな描写という点で3.5Fも私は好きですが,現代のレンズの高性能を見せつけられました.
というか3.5Fってローライの中では相当硬い写りだと思っていたのに,結構ショックでした.

写真:New Mamiya6 75/3.5, f8, AE, Reala ace 220
出張のお供にマミヤ6と75,150,ハッセルSWAを持参,結局ほとんどSWAで撮影し,75少々,150はほぼ使わず.

れんずまにあ 2015/12/06(Sun) 00:06 No.98
6×6 or 6×7
 当時(今でも)近代的な6×6版のレンズ交換式距離計連動機は他に探せませんでしたから。
 ”ライカMに匹敵する距離計は出来ない”なんて記事が有ったところにコレが出たものですから、凄いものが出たなと思いました。

 6×6では市場性が無いので6×7にしたというのはそんなものなのですかね?
 自分はすでにGM670が有ったのですが、しばらくフレームを無駄にしないで6×6に改造するにはどうしようかと考えていました。
 現在でも高価で手が出ませんが、レンズ3本でフルコンプというのは美点です。
efunon 2015/12/06(Sun) 07:43 No.99
Re: ニューマミヤ6
efunon様コメントありがとうございます.

>”ライカMに匹敵する距離計は出来ない”なんて記事が有ったところにコレが出た

確かに.でも距離計の基本形はライカMを踏襲しているはずですので,オリジナルでは出来ないという文脈はまだ生きている?

> 6×6では市場性が無いので6×7にしたというのはそんなものなのですかね?

発売当時から,この構成のまま6x7にしてほしいという要望が多々ありました.
風景写真で大画面を保って軽量化したいニーズがあったのですね.当時はレンズ交換RF機が絶えていましたし.あ,テヒニカ23はあったか...
確かに当時一般的とは言えないフォーマットでしたが,マミヤは復権の意味も込めていたのかな.

私は66好きですが,ウエストレベルでこそ合理的なプロポーションかなとも思います.
マミヤ6を縦位置で構えようとして途中で苦笑することが時々ありました.

> 自分はすでにGM670が有ったのですが、しばらくフレームを無駄にしないで6×6に改造するにはどうしようかと考えていました。

67と66って実はあまり面積差はないんですよね.プロポーションも大差ないけど印画紙に焼く拡大率は随分違うというのがペンタックスの主張.
私は66ノートリミングにして,拡大率を67〜68と同じにしていました.645ではそれができません.

> 現在でも高価で手が出ませんが、レンズ3本でフルコンプというのは美点です。

多分あんまり売れていなかったのでしょう.だから出てこないし価格も下がらない.
こういうのは現役末期が一番安かったような気がします.そういうタイミングで食い付くようにしています.

れんずまにあ 2015/12/06(Sun) 09:43 No.100
ニューマミヤ6とマミヤ7の近接撮影装置
Mamiya 7 close up adapter kit NK-701(上)

80mmレンズに58mm径の専用クローズアップレンズをねじ込み、折りたたみ式フレームをボディ底部に装着、距離27.5cm(10.8”)、撮影範囲210x170mm(8.3x6.7”)の近接撮影ができる。倍率固定で0.32倍、
クローズアップレンズは、マミヤ6用のものと比べて厚みがあり、色消し2枚構成。
使用する際には、80mmレンズは最短(1m)にセットしておかねばならない。

ほぼA4サイズの人工皮革ケースに収納、重量640g,厚み最大4cm程度になり運搬はそれほどでもないが、セットアップ状態の占有サイズと、華奢なワイヤーフレームが問題であまり移動することは躊躇する。

New Mamiya 6 auto close up lens(下) と並べてみると、大変に嵩張る機材であることが一目瞭然。

マミヤ6用近接装置と同じオートアップ形式でも良かったと思うのだが、6用は旧来のオートアップと比べてファインダー補正レンズが大きく不評だったのか、精度上問題があったのか理由は不詳だが、マミヤ7ではフレーム型という全く別形式になった。
それにしても、もう少しやりようがなかったのかと思う。

れんずまにあ 2025/05/15(Thu) 23:39 No.2862
ローデンシュトック クラロビッド

CLAROVID
1932-34年発売。ローデンシュトック製。

120フィルム、6x9cm判フォールディングカメラ。
重量750g
この個体のレンズはローデンシュトック イザール(テッサー型)10.5cm f4.5 シリアルから1934年製。
 他に、イザールf3.9、トリナーf3.8, f4.5つきも販売された。
シャッターはコンパー1/250-1,B, T
レリーズレバーがシャッター前面に装備されている。
フィルム巻き上げは右手側底部のキーを使い、赤窓でコマ送りする。
この個体は6x9窓1個だが、セミ判兼用の窓2個のモデルもあるそうだ。
レンズは自社製だが、ボディはウエルタ・カメラベルクに外注され、同社のソリダと基本的に同じという。
焦点合わせはベッド先端右手側のフォーカシングノブにより、ベッド先端に距離指標が示される。

距離計は二眼式で、ベッド上を前後する前板に機械的に連動する。
一般的スプリングカメラではなく、前述のような構造なので折りたたみで完全フラットになる。
1935年に一眼式連動距離計になったII型になり、最初のモデルをI型として区別するサイトもある。

れんずまにあ 2025/05/13(Tue) 11:28 No.2860 [返信]
Re: ローデンシュトック クラロビッド
ローデンシュトックの最高級機で仕上げの良いカメラですが、フィルム装填は少しやりにくく、
丁寧に操作しないとタケノコになりやすいと書かれています。
イザールの描写は、戦前モデルなので、コントラストは高くないクラシックな印象ですが、画面の均質性が高く優秀。
分解したサイトによると、前群は反射面が3つの接合レンズで、一般のテッサーを逆向きにした構成です。
何かメリットがあったのか、特許逃れなのかは不明。蛇足ながら、レチナ010のYsar前群の反射面は4つで普通のテッサー。

以前から非常に気になっていた機種でしたが、懇意にしていただいていたコレクターから昨年譲渡されました。
彼のコレクションはいずれも最高の美品ばかりで、よく整備されており動作確実です。

れんずまにあ 2025/05/13(Tue) 11:30 No.2861
イコンタ系

スプリングカメラの元祖、イコンタ系をレポートします。
全体像を解説するのは、膨大な容量。取り合えず、画像のみ掲示。
最初期型、セミイコンタ520(32年)廉価版。
ノバー75mmF6,3デルバルシャッター(〜100)素透視ファインダー。

ナースマン 2017/01/28(Sat) 14:08 No.655 [返信]
Re: イコンタ系
後期型との違い。赤窓の位置と、ヒンジの付いたフイルム室。
私の個体。赤窓、フイルム室。蛇腹から光漏れ。
お手上げだったのを、Kan様が、整備してくださった。
(Kan様のサイトに、整備記録が有ります)

ナースマン 2017/01/28(Sat) 14:13 No.656
Re: イコンタ系
イコンタの普及機。ネッター。イコンタとは、襷が違う。
37年。セミネッター515
一本襷。ハンドストラップが無い。こちらは、後の年式なので、オプチカル透視ファインダー。
ネッターアナスチグマット75mmF4,5クリオシャッター(〜175s)この個体、シャッター粘り。こちらは自分で整備した。

ナースマン 2017/01/28(Sat) 14:29 No.658
Re: イコンタ系
同年代の、セミイコンタと比較。

ナースマン 2017/01/28(Sat) 14:33 No.659
Re: イコンタ系
背面。左がネッター。右がセミイコンタ。
比較のセミイコンタ。36年頃のセミイコンタ520。
テッサー75mmF4,5コンパーラビット(〜500)付。
セミ判。1台持つなら、これが最高と思う。
私の個体は、満州国販売品。状態は良くないが、よく写る。

ナースマン 2017/01/28(Sat) 14:41 No.660
Re: イコンタ系
サンプル画像。セミイコンタテッサー付き。済みません同じサンプルが無かった。テッサーF4,5 。こいつの画像は素晴らしい。
100sf5,6

ナースマン 2017/01/28(Sat) 15:07 No.664
Re: イコンタ系
イコンタ系の分類。元々<中判への誘い>へ投稿したものです。解説を含めると、膨大な容量でした。
年初より、<レチナ同盟>の方へ、そのダイジェスト版掲載しました。<レチナ同盟>は画像掲示ができません。
厚かましくも、こちらへ、画像の一部、掲示させて戴きました。
皆様、興味がおありでしたら、今後も、画像掲示させて戴きます。イコンタの詳細<レチナ同盟>の方も、参照下さい。
ナースマン 2017/01/28(Sat) 15:22 No.665
Re: イコンタ系
おなじみのスーパーセミ。
37年スーパーセミイコンタU531。
テッサー70mmF3,5コンパーラビット。
初期のテッサーは70mmです。
スーパーセミ。今も人気が有りますが、ドレイカイルのギアが小さい。
アルバダファインダーの劣化も。案外使いにくい。

ナースマン 2017/01/28(Sat) 17:09 No.666
Re: イコンタ系
サンプル画像。
250sF8
いかにもテッサー。

ナースマン 2017/01/28(Sat) 17:12 No.667
Re: イコンタ系
35年初期型スーパーシックス521/16
私の個体。テッサー80mmF3,5付。
イコンタ系。1台持つなら、この後のスーパー6、1つ目。テッサーF2,8付。RF、二重露出防止、自動巻き止め付。36年、既に完成している(1つ目には、F3,5付は無い)

ナースマン 2017/01/28(Sat) 17:18 No.668
Re: イコンタ系
サンプル画像。
250sF8

ナースマン 2017/01/28(Sat) 17:20 No.669
Re: イコンタ系
私の個体。本体とケースにSuperSix表示。
距離目盛がm。欧州輸出品と思われる。
一般的でない個体の写りはどう何だろう?
手要らずの美品ではなく、自分で弄りたい。
私、コレクターとしては、少しへそ曲がりです。
その意味で、推奨品も、一般的でないかも?

ナースマン 2017/01/28(Sat) 17:33 No.670
Re: イコンタ系
38年。スーパーイコンタV69、531/2。
このタイプには、テッサー105mmF3,5コンパーラビット付の、高級品と、テッサーF4,5オートコンパー付の普及品があった。私のは普及品の方。
戦前のイコンタの中で、最高の仕上げです。但し、アルバダファインダーの経年劣化がある。
スーパー69。1台持つなら、戦後のX又は透視ファインダーの初期型。スーパー69の初期型は、波型襷です。

ナースマン 2017/01/28(Sat) 17:45 No.671
Re: イコンタ系
38年。ネッター69、515/2
ネッターアナスチグマット110mmF7,7テルマシャッター(〜100s)付。
私の個体。初期型イコンタ69の本体使ってますが、ボデーシャッター、オプチカル透視ファインダー付。
イコンタ69系の襷。初期型は直線型。その後は弓型。
スーパーの方は初期型は波型。その後は弓形。
ネッター69には、直線型、波型、弓形が、混在する。

ナースマン 2017/01/28(Sat) 17:54 No.672
Re: イコンタ系
背面の違い。
私のネッター69。軽く、ボデーシャッターなので、ぶれもなく、使いやすい。但し、シャッターの最高速が100sなので、400フイルムでは、使用が限定される。
セミネッターの方は、175s迄使えるので何とかなる。
スーパー69。流石にドイツ人サイズ。大きく重たい。
1台持つなら、38年頃の、ネッター69の高級品。
テッサーF4,5コンパー付。波型襷、ボデーシャッター、オプチカル透視ファインダー付。
イコンタ69の方も、同様なものがあるが、此方はアルバダファインダー付。

ナースマン 2017/01/28(Sat) 18:02 No.673
Re: イコンタ系
ネッター69。サンプル画像。
100sF8ほぼ開放。
先に挙げたように、現代のフイルムに対応していない。露光を無視した画像です(100なら、十分対応する)

ナースマン 2017/01/28(Sat) 18:07 No.674
Re: イコンタ系
スーパー69.サンプル画像
250sF8

ナースマン 2017/01/28(Sat) 18:19 No.675
Re: イコンタ系
モスクワ。イコンタ69のフルコピー。KMZ制
47年、モスクワ1。距離計無しの、イコンタ69のコピー。
モスクワ2。初期型スーパー69のフルコピー。
モスクワ3。69乾板専用。いずれも、襷は波型。インダスター23(110mmF4,5)モーメント23シャッター(〜250s)素透視ファインダー。
51年?モスクワ4。オプチカル透視ファインダー。アダプターを使い、69と66の併用(もちろん赤窓も)
56年、モスクワ5。軍艦部にカバー。レンズは105mmF3,5に。
モスクワ。蛇腹、張革、作動感共に本家イコンタに劣る。
但し、69、66が併用できる(イコンタは、69,645)
レンズ、シャッターはイコンタに劣らず、素晴らしい。
特にモスクワ4。オプチカルファインダーは、本家のアルバダファインダーより、見やすい。数は少ないが、見つければお勧め。
PS)モスクワ4の製造年。51?〜57年製造年は長いが、生産台数は少ない。初期型は、モスクワ2と同じで、素透視ファインダーで、69,66併用(モスクワ2改良改型?)で、後期型はモスクワ5と同じ軍艦部(モスクワ5に残っていた、4の110mmレンズを付けた?)スーパー69フルコピー、オプチカルファインダー付は、ほとんど見ない。
ナースマン 2017/03/24(Fri) 18:00 No.749
Re: イコンタ系
ナースマン様
素晴らしい投稿ありがとうございます。
ここまでまとまっている情報は少ないので、大変有用な情報だと思います。

私はSuper Ikonta は66判2.8/80Tessarの532/16 と69判同じくTessar3.5/105が付いている531/2を使っております。
532/16はこれでもかというくらいに面白いメカ機構が入っており大好きですが...重いですねえ。

私の個体の話ですが、鷹の目Tessarだぞと、一人いろいろ撮影して楽しんでおりますが、ある日同じ被写体をRicoh Diacord / Rikenon 80mm f3.5で撮った所圧倒的にリコーが勝者に…。今のところ見なかったことにしております。笑。
儀式が沢山あるこのイコンタ系が大好きです。
CLPO 2017/03/28(Tue) 06:58 No.750
Re: イコンタ系
CLPO様、有難うございます。
リコーフレックスW。私が初めて使った写真機です。
幼稚園の頃、父が、スーパーフジカ6買ったので、もらった。
確か富岡製レンズ。中心部は良いが、隅は流れる。
ダイヤの物は、これを改良、コートを付けた物?
スーパー6。F2,8は、テッサーとして少し無理がある。
開くと隅が流れる。ロライ等の75mmF3,5の方が、素晴らしい。スーパー6初期型のみ、80mmF3,5がある(私の個体)此方は無理が無い。105mmF4,5も良い。
テッサーレンズ。最高ではない。世の中にはもっと素晴らしいレンズが山ほどある(此方は、れんずまにあ様の方がよほど詳しい)
機械式腕時計。ロレックスが最高?セイコーGSの方が好きな人も。
私のように、ミニタリー寄りは、チュチマ、フォルチィス、オリス。
機械式写真機も、趣味の世界。どれが優れているかではなく、何が好きかでは?その意味で、私はイコンタ系です。
ナースマン 2017/03/28(Tue) 22:05 No.751
Re: イコンタ系
コンテッサ523/24
CLPO様に押されて、小さい方追加します。
イコンタの小さい方。戦前は127半切のベビーイコンタ。戦後135として、コンテッサ3姉妹が発売された。
49年、イコンタ35,522/24。これが長女。距離計は無く、目測機。テッサー、ノバーF2.8コンパーラビット。又はプロンター。
50年、次女コンテッサ533/24。テッサーf2,8コンパーラビット。
ドレイカイル距離計、セレン露出計付。
52年、3女コンチィナ35,523/24。テッサーF2.8シンクロコンパー又はノバーF3,5プロンターSV。一般形単独距離計付。

ナースマン 2017/03/29(Wed) 20:26 No.752
Re: イコンタ系
背面
コンテッサ3姉妹。当時のレチナ等と異なり、縦開き。イコンタ66の小型版。コンテッサはスーパー6ユニバーサルの小型版と言える。
とは言え、レンズはテッサーF2,8。当時、レチナも、ビトーもF2クラスのレンズ付きを出している。
イコンタ35は50年よりアクセサリーシューが付いた、後期型となる。後期型には、クセナーF2,8付が有り、これは珍品。
私のコンテッサ。セレンは瀕死状態。前の持ち主がレンズを弄り、中玉の位置がずれていた。OHして生き返ったが、露出計は当てにしない。

ナースマン 2017/03/29(Wed) 20:59 No.753
Re: イコンタ系
参考画像250sF8
こいつのコマ送りは特殊。パーフォレーション部をギアで5コマ動かす。
フイルムを左右逆に装填。巻き上げは底面である。
その為、空シャッターは裏蓋を開け、ギアを動かす必要がある。
ペット35ご存知ですか?フジペットの135判。
59年中学生用に開発。こいつはイコンタ35を手本としている。
コマ送り、ファインダー、レンズ共よく研究している。
フイルムは普通に装填。巻き上げは上部。固定鏡胴カメラ。
シャッターこそ200sであるが、写りはノバー付きに劣らない。

ナースマン 2017/03/29(Wed) 21:22 No.754
Re: イコンタ系
イコンタV
120の方にも、コンチィナに当たる物がある。イコンタV、メスイコンタとも呼ばれる。
51年69メスイコンタ524/2ノバーF4,5又はf3,5プロンターSV付。上級機にテッサーF3,5シンクロコンパー付。
単独距離計、巻き止め装置付き、襷は弓型。
私の個体。ノバー4,5付。当時のカラーフイルムに対応した、コート付のノバー、現代のフイルムでは赤に寄る(コート付のテッサーはどうなんでしょうね?)
距離計が本体作動。保持はスーパー69より良い。
当時スーパー69Xが併売されていたので、普及品と言った位置付け。
同じく51年66メスイコンタ524/16ノバーF4,5プロンター又はテッサーF3,5シンクロコンパー付。
此方は、巻き止め装置が無く、赤窓。
その後66の方は54年スーパーイコンタV531/16、56年スーパーイコンタW(セレン露出計付)534/16と続く。
これらは、イコンタ66より少し小型のRF機。スタートマーク方式。
スーパーイコンタの名が付くが、普通のスプリングRF機。本家のイコンタではなく、従弟?往年のスーパー6が持つ、重厚感が無い。
60年頃販売終了。もはやテッサー付きと言えども、スプリングカメラでは、他社製品に対抗できない。
コンテッサも固定鏡胴となり、伯爵令嬢から、おばさんに成り下がる。ツアイスイコンタの終焉である。
ナースマン 2017/03/30(Thu) 06:26 No.755
Re: イコンタ系
おまけ。イコンタを追従したフジ。
フジが写真機製造を始めたのは遅く、戦後である。
48年。TA、B。AフジF4,5、B3,5ロータス(〜200s)
自社製光学ガラスを使った、イコンタ6のフルコピー。蛇腹、巻き革はイコンタに劣るが、本体、レンズは、ほぼ差が無い。
52年。UCレクターF3,5セイコーラビット(〜500s)
全群移動、フルコートレンズ。軍艦部が流線形。目測イコンタ6を追い越す。レクターはテッサーに劣らない。イコンタより少し小さく、丸みがある。日本人の手に馴染む。
55年。スーパーフジカ6。フジナーF3,5セイコーラビット。
距離計連動、スタートマーク方式。54年のスーパーイコンタと、何ら差が無い。手に馴染み、作動感も、スーパーイコンタを超えている。
56年。セイコーMXと成り、ストロボ対応となる。
父がこれを買ったとき<国産最高のプロ仕様、ツアイスイコンにも劣らない>と自慢していた。父がニコンSを買ったので、私の物に。スプリングカメラ初体験。
66スプリング。これがフジ最後の製品。先のペット35を含め、フジは、イコンタを追従、これを追い越した。然し、既に、スプリングの時代は終わっていた。
大学生の頃、スーパーフジカぶら下げ、東京の下町を撮っていた。
横で、げた履き、長髪の青年。同じような写真機で撮影していた。
後に、彼は写真集を出す。私は腕の差を感じた。
彼の写真機は、父親のスーパー6だった。
アラーキーは写真家と成り、私はイコンタコレクターと成った。
ナースマン 2017/04/01(Sat) 20:07 No.756
Re: イコンタ系
ナースマン様の労作、CLPO様同様楽しんで拝読しています。情報が膨大なのでゆっくりかみしめて読み込みますので時間が掛かっています。

テッサーは薄く小さく反射面が少なく、ブローニーフィルムではこれ以上明るくしても平面性がネックですし、フォールディングカメラにはよい落としどころかと思います。多分ツァイスイコンもそう判断して最高級機に採用し、それより多数枚は敢えて外していると想像しています。

考えてみるとツァイスイコンの沈胴カメラにはコリブリのビオターとコンタックスのゾナーというf2以下のレンズがありますが、蛇腹ではf2に相応しい精度が保てないとの判断もあるのかもしれません。

テッサーの画質についてもツァイスイコンの絶対的な自信を感じます、が現代の目で見れば、色々と瑕疵が目に付くのもやむを得ませんね。隅々まで精細な画質を求めるなら絞り込みは必要になります。

スーパーシックス(左)とスーパーイコンタ69III型(右)

れんずまにあ 2017/04/01(Sat) 23:37 No.757
Re: イコンタ系
スーパーイコンタの66と69は、立たせた姿や手に持った印象では69のほうが随分大きいのですが、畳むとほとんどサイズの差がないのに驚かされます。
66が結構スーパーサイズなんですが。
これらに較べてセミ判は非常に小さく感じられます。

66はドレーカイルを立てなくて良いので開くとすぐさま撮影態勢に入れて速写性が高いですね。

れんずまにあ 2017/04/01(Sat) 23:41 No.758
Re: イコンタ系
さて66用のf2.8はスーパーイコンタにしてもイコフレックスIIIにしても、無理をしているという評価が大勢を占めるように思います。
ただし私がよく撮影する夜景:多分当時は暗いところで撮れる利点があったのでは:ではなかなか捨てがたい性能だと思いますが...

スーパーシックス、テッサー8cmf2,8開放、1/50、手持ち400ネガ

但しこれと同じ構図でプリモフレックスのトプコール7.5cmf3.5で撮影した画像はこれよりかなりシャープ。
でも、2/3絞り違いますし、ISO400を使う限り街の夜景ではf3.5とf2.8に手持ち出来る境目があるように思います。やはりf2.8は魅力的です。
ISO800が常用できれば、f3.5やf4.5でもいけるんですが、一般的なフィルムではありませんし、滑らかな画質かどうかは人によって気になるかも。

れんずまにあ 2017/04/01(Sat) 23:48 No.759
Re: イコンタ系
このような夜景スナップが気軽に出来るf2.8級の中判は、私にはなくてはならないものです。

二眼式連動距離計の高倍率/高精度
単独距離計機の操作性の高さ(大半は目測で撮影し、微妙なときだけ距離計を読むといいかと思っています。常時距離計を使うという強迫観念に囚われると煩雑なカメラと誤解されてしまうでしょう)
1眼式連動距離計の速写性

いずれも捨てがたいし、利点を自在に使い分けるのが理想です。

スーパーシックス 8cmf2.8開放

れんずまにあ 2017/04/01(Sat) 23:55 No.760
Re: イコンタ系
テッサーレンズ。
<鷹の眼テッサー>と呼ばれ、硬く精密画像と思われている。
然し、本家ツアイスの物。柔らかいが、芯はある、と言った所。
確かに中心部は精密ですが、隅は流れている。但し、隅までなだらかに流れ、全体としては、柔らかさがある。
スーパー6。
1つ目は、私の知る限り、最高のスプリングカメラだと思います。
でかく、重さもある。それが幸い、作動性が良いので、手持ち25sまで行ける。400フイルムで開放なら夜景も十分。
私の個体。2つ目F3,5ですが、何とか夜景も。
ドレイカイル距離計。レンズが前球回転だから成せるもの。
(私の個体。購入時本体側のプリズムにカビ。ほとんど当てピンで使っていた。OHしてから、素晴らしさを知った)
テッサーを前球回転にすると、遠景は良いが、近距離は、隅の流れが目立つ。その意味で、F2,8が限度だと思う。
1つ目か2つ目か。
私、1つ目スーパー6は持ってない。但し、使い慣れたスーパーフジカ6がある(ほぼスーパーイコンタ)
比較したことがあるが、フジカの勝ち。日本人サイズ、フルコート全群移動、スタートマーク。加えてフジナーは、富士フイルムとの相性が良い。
但し、年代の差がある。創造と模倣。日本人は、模倣から改良するのがうまい。としか言えない。
夜景。
フジの距離計では、開放が必要なほどの光では、近景についていけない。この点ドレイカイルの勝ち。但し、2つ目はファインダーが小さいので、全体像が?加えて、ノンコートテッサーでは、明かりに結構ハレーションが出る。
参考画像。スーパー6F3,5解放25sASA400
L版で上部を焼いたものをスキャン

ナースマン 2017/04/02(Sun) 06:56 No.762
Re:モスクワ
中判大口径のテッサーF3.5や2.8の開放付近はやわらかく、その中に芯があるというご評価はその通りだと思います。
戦前35mm用の5cmf2.8クラスも、f3.5に較べてそういう印象で、戦前型に限っては私はf3.5のほうを選びました。
しかし戦後コンテッサの45mmf2.8は設計とガラスが違うのか、開放から見事にシャープで驚かされました。
この路線で中判も製作してくれれば良かったのにと思いますが、コンテッサ世代の中判用大口径テッサーはスプリングカメラに装備されませんでした。
(ハッセルブラッド1000F用のホットグラス80mmは新世代?ロライ2.8Aは旧世代?)

モスクワ5(右)です。
最近は綺麗な個体が安価なので手を出しましたが、無限が少し来ていないので調整しようと思いつつ放置状態です。
インダスター105/3.5は定評がありますが、実力は未だ味わっていません。
満足できる性能が出れば、使い倒そうと思っているのですが....

れんずまにあ 2017/04/02(Sun) 08:58 No.763
Re: 前玉回転レンズ近接
スーパーシックス80mmf2.8の最短、開放。
前玉回転の両端は球面収差が増えてしまい、それは近距離側のほうが著しいことになります。
その結果柔らかいフレア;逆に言えばコントラストの低下と,像面湾曲による周辺画質の低下をもたらします。
さて、それをどうするかは何とかと鋏は使いようでして、絞れる条件なら絞れば球面収差は減少し深度は深まり解決しますし、フレアを知っていてしかも許せるならそういう写真にしてしまう(開き直ってしまう)手もありますね。

スーパーシックス8cmf2.8開放、最短

れんずまにあ 2017/04/02(Sun) 09:43 No.764
Re: イコンタ系
モスクワ。
小耳にはさんだ噂ですが。
モスクワ4までのインダスター23は110mmF4,5。5の24は105mmF3,5。元々モスクワは、初期型イコンタ69テッサー105mmF4,5のフルコピー。
ドイツの敗戦に伴い、ツアイスの人材、光学ガラス、レンズ、工作機材を没収。これらを活用して、組み上げたもの。これはキエフも同じ。
初期のキエフは、ドイツ人技術者組み上げ、その後、徐々にソビエト技術者が組み上げていった(ドイツの技術者が組み上げたのがノーネームコンタックス?)
レンズ交換が前提のキエフは、組み上げ精度が必要。
然し、レンズ交換を考えないスプリングの場合、そこまでの精度を必要としない。加えて、蛇腹があるので、個別調整すれば、何とかなる。
レンズの組上げは、105mmより110mmの方が簡単(105mm基準で組み上げ、106mmに成っても無限は出る)単なる噂ですが。
5の軍艦部に4の表示が有り、110mmの物を見たことがある。
5の襷、蛇腹は4迄の物と同じ。耳を傾ける根拠はある。
個別合わせしていたのなら、一度弄ると、再調整が必要。
但し、上記のような状態なら、無限を出すのは簡単と思います。
思うに、一番難しかったのは、ドレイカイル?私、ドレイカイルがスムーズに動くモスクワを見たことが無い。ここに誤差かあり無限が出ないのなら、難儀なことになる。
ナースマン 2017/04/02(Sun) 18:20 No.765
Re: イコンタ系
ツアイスらしい重厚感はないかもしれませんが、私は66では戦後型の531/16, 534/16が好きです。
なんといっても軽く、距離計連動と自動巻き止めが付いている66判スプリングでは最軽量クラスかと思います。
戦前型の反動が出た感じ・・でしょうか? その辺も妙にツアイスらしい感じがします。
日浦 2017/04/02(Sun) 23:56 No.766
Re: イコンタ系
庶民派のスーパーイコンタ。
私個人のイメージですが、貴族のイコンタ、庶民のネッターです。
貴族のイコンタは、戦後も残ります。
52年のスーパー6BX533/16。57年まで販売されているので、スーパーイコンタと併売されていた。56年に露出計付のスーパーイコンタ534/16が販売された後、消え去った。
スーパーイコンタ。折りたたむとコンパクトになる、スプリングカメラの基本に返り、本体型から、設計、露出計を含め、すべて装備。
重厚なものがお好みなら、BXを。軽快なものをお好みならスーパーイコンタを。いかにもツアイス。
時代は既に、コンタフレックス、ライカM3。ツアイスもスプリングカメラに将来はないと思っていたのでは?その意味で、イコンタ愛好家への、最終バーゲンだったのかも?
私的には、正当庶民派、潔い、シグナルネッター518/2,518/16が好みです。
ナースマン 2017/04/03(Mon) 10:28 No.767
Re: イコンタ系
イコンタ系の確定。
ツアイスのカメラ。全てにコードNoが付く。
型式/フイルムサイズ、と成っている。
フイルムサイズ。69判2、66判16、645判数字無し、43(ベスト半切)18、ライカ版24。
型式。イコンタ520、イコンタスーパー530、ネッター515、ネッターボブ510、シンプレックス511、イコンタ35,522等。
その後の改良、二重露出防止、露出計などにより、型式は変化。
イコンタ。29年520、38年521、51年523、52年524
スーパー系。34年530、38年531、同38年532、39年533、55年534。
ネッター。34年515、51年517、53年518。
メスイコンタ524、スーパーイコンタ531、534、ネタックス513、これらは、欠番を当てている。更にコンチナ532、コンテッサ533。
戦前の、ツアイス本社(イエナ)で製造されたレンズには、個別Noがあり、ほぼ記録が残っている。テッサーはほぼ本社製造であるが、3枚玉は委託品もあり、委託品はレンズNoがない。型式優先。
30年922488−1239697
31年1239699−1365582
32年1364483−1389279
33年1436671−1456003
34年1500474−1590000
35年1615764−1752303
36年1674882−1942806
37年1930150−2219775
38年2267991−2527984
39年2527999−2651211
40年2652000−2678000
41年2678326−2790346
42年2800000−以後の記録は、戦火で残ってない。
戦後の物は、ツアイス分割の為、一部概要が残っているのみ。
イエナ
45〜49年3000000−3200000
49〜52年3200000−3470000
52〜55年3700000−4000000
オーバーコーヘン
46〜51年10000−500000
51〜53年500000−1100000
53〜59年1100000−2600000
型式NoとレンズNoを組み合わせると、イコンタ系の型式、年代がほぼ確定できる。
例えば私のスーパーセミ。531、2065〜は37年式、二重露出防止装置の付いた初期型。
セミイコンタ。520、1907〜は36年製造。二重露出防止装置なし、とわかる。
尚、私の記載した名称は、日本式。アメリカでは、43判ベビーイコンタ、645判A、66判B、69判Cとしている。
注1、3枚玉でもツアイス製造の物はNoが付く。と言うことは、レンズNo総数は、テッサーだけでなく、ツアイス製造の3枚玉を含む。
注2、逆にロライ等の汎用テッサーを使った物は、販売年が合わない物もある。
注3、戦後の製品。イエナ製とオーバーコーヘン製が混在しているので、レンズNoのみでは、年式確定できない。型式を優先。
注4、戦後直ぐ(〜49年頃まで)の製品。戦前のレンズ、残った部品を組み合わせたもの(イコンタにネッターの襷が付いた物等)がある。
これは、型式を含め、後の改造品か否か、確定できない。
注5、オキュパイト。戦後すぐの物、他社製品には<連合国占領地域><ソビエト占領地域>と記載がある物がある。ツアイス製品にも、可能性はあるが、私は見たことない。
ナースマン 2017/04/09(Sun) 10:38 No.772
Re: イコンタ系
久々にHPを更新しまして,531/16, 534/16 の紹介を加えました.
http://nikomat.org/priv/camera/ikontasix/index.html
日浦 2017/04/25(Tue) 21:49 Home No.785
Re: イコンタ系
日浦様、お手数様です。
先に、スーパーセミに関する、詳細なレポートを挙げておられた。
重複しない範囲でと、イコンタ系のレポートを始めた。
れんずまにあ様が、私の持っていない、1つ目スーパー6、モスクワを追加してくださった。
更に、今回の最終機、スーパーイコンタの詳細なレポート。
後は、最初期型のイコンタ69、66イコンタ(スーパーでない方)、シグナルネッター。この辺りが加われば、ほぼイコンタ系の百科事典。
皆様のご協力のお陰です。
ナースマン 2017/04/26(Wed) 09:18 No.786
Re: イコンタ系
日浦様、III型531とIV型534/16は戦前機より軽薄短小化して見ないようにしていたのですが、詳細なご紹介ですっかりかぶれてしまいました。
作例写真が見事な画質で、流石は戦後のさんはんテッサーです。
最短撮影距離の件は、f2.8つきの531/16が長すぎるので専用コンタメータを探しているのですが、特に捜索している戦後型クロームには全く遭遇しません。オートアップが存在するならそれでもいいけど、前玉回転だから手軽にはならないでしょうね.
ご紹介のIII型531,IV型534は1.2mならば,まず実用的な距離なのがいいですね。

ナースマン様、最初期のイコンタ69はテッサー105/4.5つきを一時所持していましたが、残念ながらだいぶ前に手元から離れてしまいました。
非常にコンパクトで軽量、精度が高く、評価できる機種です。

さてf3.5の高画質は捨てがたいのですが、やはり私はf2.8級に目がいってしまいます。
近所にオリンパスクロームシックスがあるので何時も飛び降りそうになっては脂汗をながしています。
れんずまにあ 2017/04/27(Thu) 00:41 No.787
Re: イコンタ系
一口にイコンタといってもバリエーションがかなり広いですので,私もつまみ食いしか出来ず,こうやって皆様のお陰でまとまった情報になるのはとても嬉しいです.ありがとうございます.

やはり同じテッサー型のレンズと言っても,本家本元ツアイスの本物は違うなと思わされることが多いです.戦前の7cmのやつも相当いいですし,105mm F4.5 はイコンタでなくエンサインの古いカメラでの経験ですが非常に良いです.ご覧の通り戦後のf3.5はシャープネスや像の均質性が高く,さらにコーティングもよいのでカラーでも性能を発揮するだろうと思います.スプリングカメラは戦前のものにも面白いものがたくさんありますが,このコーティングのことのほか,フィルム面の安定性の点でも新しいものは進歩が大きい気がしています.

最短撮影距離はやはりオートアップが手軽でいいですが,前玉回転では厳しい部分がありますね.スーパーバルダックス用があればよいのですが,これはさすがに存在しなさそうです.

F2.8級は上記バルダックスのほか,やはり最終的にはマキナ67にとどめを刺す感じですが,これは結構重いのが玉に瑕です.F2.8級が少ないのは,やはりシャッターが一回り大きくなるのを嫌ったものが多いのかなと思います.

個人的には,撮影枚数のこともあって6x4.5判のカメラを最もよく使うのですが,一眼式距離計と自動巻き止め,多重露出防止を備えていて軽いもの,というのがあまりないのが残念です.とはいえ急いで撮影するわけではないので,いろいろ買い漁ったけど,セミイコンタのバランスの良さを再認識しているところです.初期のものは7cmで,ほかよりちょっと画角が広いですし.
日浦 2017/04/29(Sat) 12:50 Home No.788
イコンタ35
135フィルムを使用する戦後イコンタ系3姉妹の末娘。

ドレイカイル連動距離計のコンテッサ
単独距離計のコンティナ
目測のイコンタ35(正式名称はIkonta 522/24)がある。

ボディはほぼ共通で、レチナIより重厚。
自動巻止め、二重露出防止。
私の個体はノンコートのクセナー4.5cmf2.8が付いていて、レチナIよりレンズの突出量が抑えられています。
おそらく戦後直ぐにノバーの供給が途絶えた際にストックのクセナーを入れたものかと。

単なるXenarならレチナで十分ですが、レチナは50mm。イコンタの広角で明るい45mmf2.8は貴重です。またシャッターは1/500-1、Bのコンパーラピードが奢られています。

コンテッサと共通パーツが多いようですが、コンテッサより前蓋が平らで、ベッドを開くだけで正立します。背面のつっかえ板は要らないので裏蓋はシンプル。
コンテッサは指をシャッターの下に入れて多重露光することができますが、イコンタ35はフィルムを入れるか裏蓋を開けて送り歯車を手で進め二重露光防止解除しないとシャッターが切れません。

撮影操作はコンテッサと同じで、構えて左下ノブで巻き上げ、シャッターをチャージし、レバーでレリーズ。操作感は最高速1/500アシスト以外のポジションでは軽快です。

試写しようと三脚を出したら、このカメラ三脚穴がどこにもないので吃驚しました。コンテッサは前蓋の下にあります。巻き上げカウンター機構が収納されている下面には設置できなかったのでしょう。
しかし堂々と三脚穴を省いたカメラは初めて見ました。

れんずまにあ 2017/06/01(Thu) 17:48 No.826
Re: イコンタ系
イコンタ35の三脚穴。
れんずまにあ様、イコンタ35にも、三脚穴あるんですよ。
上部の右。フイルムインジケーター表示と逆の方。
真ん中に、切り込みがあると思います。
コインを使って開くと、三脚穴があると思います。
本体を上下逆にして、三脚使用になります。
れんずまにあ様の個体。アクセサリーシューが付いた、後期型ですね。
前期型は、戦前の48年製造。テッサー付きとノバー付きが有った。
ナースマン 2017/06/02(Fri) 10:32 No.828
Re: イコンタ35の三脚穴
ええーーーこんなところに!!
流石はナースマン様です。ご教授頂き有り難うございます。
コンテッサなどと較べて軍艦部、特にカウンターがない側はマイナスネジだけで寂しいなあと思っていましたが...
折角スローが充実したコンパーラピードが付いているのですから、三脚穴なしでは矛盾しますものね。

ps.コンテッサ用のコンタメータが装着出来る事を確認しました。コンタメータは単独距離計ファインダーなので、イコンタ35が距離計無くても全くコンテッサと同じように近接撮影できます。アクセサリーシューの位置が1cmほど下がるので、どの程度視野が影響されるかテスト中です。
れんずまにあ 2017/06/02(Fri) 17:35 No.829
Re: イコンタ系
2160円で手に入れた、ネッター69を追加(515/2)
105mm、F4,5ノバー付き。弓型襷。ボデーシャッター。オプチカル透視ファインダー。250sコンパーシャッター付。
仕様から、38年制と思う。実は私、先に挙げた、同年制のネッター69を持っている。これは、如何にもネッターと言う普及品。
しかし今回の物は、ネッターとは思えない高級品。
37年までは、F4,5テッサーの付いた物も有った(襷は波型。透視ファインダー)が、38年には無くなった。
38年当時、最高級のネッターである。又、私にとって、初めてのノンコートノバー。
ASA400フイルムなら、100sでF11。目測でも5m以上問題ない。最高速250s。現在のフイルムにも対応している。
これが何と2160円。レンズ。拭き傷はあるが、カビ、曇りは無い。
コンパーシャッター。ほぼ問題が無い。前の持ち主が手を入れていた?
蛇腹。劣化は有るが、光漏れはない。イコンタ系の蛇腹は、ネッターと言えども、ボロボロの物を見たことが無い。
張革。痘痕も有り劣化。塗装。剥がれ劣化している。
可動部分に注油。張革、蛇腹にレザーコートを塗り、1日養生。磨く。
塗装。幸い黒枠。プラモ用のエナメルで、ハケ塗。
状態は、問題無くなった。最近フジGS645Sを持ち出したが、大きい。その点、ネッターは畳めばはるかに小さい。
重さも、GSは770g程であるが、ネッターは690g程。スーパーイコンタ69、スーパー6より軽い。私にとっては、理想的かも?
後は試写のみ。でも69の撮影は中々大変。
やっと、試写が上がった。今の世の中、69焼くと1月かかる。
100s、F8。コートが無いレンズ。古典的な画像である。私の好きな画像である。
何故か縦に取り込まれた?PCには横画面で取り込んでいるのですが?
よくわからない。このままですみません。

ナースマン 2017/11/12(Sun) 17:30 No.1024
Re: イコンタ系
国内でも有数な充実した情報になりましたね。
 このタイプの機種は良く判らないので知らなかった事が多く大変興味深く拝読しています。(…手を出すには難しそうです。)

ノバーレンズに興味が有って色々と調べているのですが、No661と663の画像はどうやって撮影されたのでしょうか。

 2枚の画像はサイズが異なっているだけで、同じ画像データの様です。(パナのFZ-30で撮影したとデータが出てします。?)
efunon 2017/11/14(Tue) 22:10 No.1025
Re: イコンタ系
失礼しました。実はこのイコンタ系。以前、<中盤への誘い>の機種別へ、、個体ごとに投稿したものの、ダイジェスト版です。
画像も、別投稿したものです。今回、PCに取り込んでいた画像を、組み合わせて投稿した。
どうやら、比較の為、デジカメで記録したものを、混入させたようです。削除しました。
当時、セミイコンタはフイルム軸より光漏れ。セミネッターはシャッター粘りを、調整中。当時は、ブローニーも豊富だった。
一応、本来の画像も掲示しておきます。

ナースマン 2017/11/15(Wed) 10:21 No.1026
Re: イコンタ系
イコンタの赤窓に関して。
先日、2160円で手に入れたネッター69。赤窓のシャッター。見たことのない、初めての形。
長方形のでっぱりの中に、丸形のシャッター。他の仕様から、ほぼ38年と限定できる。
同年式と思う、先に持っていたネッター69は、六角形のシャッター。
同じく同年のスーパーイコンタ69。金属の丸枠の付いた丸形2個(先の比較写真参照)
どちらとも違うので、初め他の部品を流用した改造品?と思った。
然し、ネット検索していると、同年式(レンズ、シャッターも同じ)ネッターの動画が有った。同じタイプの赤窓シャッターであった。
更に検索していると、それ以外にも、同型の物が有った。
初期型のイコンタは赤窓のみでシャッターが無い(34年頃)
長方形の中に、丸形のシャッター。これが、赤窓シャッターの最初の型(36年頃)
イコンタ69は、セミ判兼用。戦前のフイルムには、セミ判の枚数表示が無い。
69の物を2度出しするので、赤窓が2つ。金属の丸枠が付いた丸形。
セミイコンタ、セミネッター共に同じ理由で、69と同じ、金属枠付き丸形2個。最後が、六角形(戦後の物も同じ)
六角形に成ったのは、37〜38年頃と思われる。
ネッターは、イコンタの型落ち部品を使っている。ロットによる個体差が在る。
戦後。フイルムに、セミ判の枚数表示が付いた。セミイコンタ、ネッター共に、六角形1個に成る。
因みに、37年のテッサー、コンパー付、波型襷のネッター69(これが最上級のネッター)これも、長方形の中に丸形。
私の物は、38年F4,5のノバー、コンパー付、弓形襷(38年には、テッサー付きは無くなっている)
私の、もう1台のネッター69。F7,7ネッターレンズ、テルマシャッター付、普及品。
此方は、先に述べたように、六角形。同じ38年でもこちらの方が後期の製品?と思われる(先に述べたように、ロットによる差が有るので、断定できない)
ナースマン 2017/12/08(Fri) 10:02 No.1075
スーパーイコンタ用コンタメーター
Contameter 1341

ツァイスイコン製、戦前型の近接撮影用単独距離計。

 1341はスーパーイコンタ6用で、シリーズには1339テナックスII,1342スーパーネッテル&ネタックス,1343コンタックスI,II、1340コンタックスIII用(電気露出計分パララックスが大きい)があった。

 1341は、70cm、50p、20pの3距離に対応した円筒状の偏角プリズムをコンタメーター距離計本体前面のソケットに交換挿入し、それぞれの焦点距離のプロクサーレンズをカメラレンズ前面にかぶせて使用する。カメラ本体側の距離は無限遠固定。
 ファインダーは6x6用に正方形マスクが入っている。距離計はファインダーを兼ねたいわゆるメスズーハーとなっているが、ブライトフレームはなく視野は曖昧だ。
 戦前型コンタメーターには上下に俯角がつけられたアクセサリーフットが上下に固定されており、フットをイコンタのアクセサリーシューに差し込む。浅角度側を差し込めば70,50p、180度倒立させ急角度のフットを使うと距離20pに対応したパララックス補正が得られる。

れんずまにあ 2020/01/19(Sun) 16:29 No.1644
Re: スーパーイコンタ用コンタメーター
戦後型コンタメーターでは、6x6用は70,50の二種類になり、採光式ブライトフレーム、距離はプリズム交換と転倒装着ではなくダイヤルで偏角と俯角を切り替える。コンタックスIIa用は50,30,20cmの3種で、クローズアップレンズだけではなく、コンタプロクスという直進繰り出し接写システムにも対応しており、見えもよく機能的なので、6x6用も戦後型を長い間探したが、入手できないので偶々目についた戦前型を入手した。

 戦前型は、見えは確かに戦後型には及ばないが、20pと異例に寄れるユニットを含むのが特徴である。確かにコンタックス用にも20pはあるが、スーパーイコンタボディは大きく、コンタックスと比べてレンズからアクセサリーシューまでのパララックスが大きいため、俯角も大変大きくせざるを得ず、視野を厳密に決めることは困難だろう。

 余談だがフジGS645用近接ファインダーはちょうどはがき大の接写が行えるが、そのブライトフレームは斜めに見込む分台形になっている。50pまではともかく、最近接で斜めに見込むと視野は台形で当然なのである。戦前型はガリレオ型でフレームはないので、余計に撮影範囲は山勘になる。

れんずまにあ 2020/01/19(Sun) 16:36 No.1645
Re:スーパーイコンタ用コンタメーター
 撮影距離70,50,20pの意義を考える。スーパーイコンタは最短撮影距離が1.5mのため、70pは有用だっただろう。次に50pも、着座位置からテーブル上を撮影するのに適度な設定だ。
 ところが20pはほぼ1/2倍から1/1.5倍に相当する拡大率であり、当時どのような必要があったか興味がある。
 想像だが、葉書や小判の文書の複写を目指したかもしれない。これならコピースタンドがなくても、または壁面掲示状態でも、カメラと被写体との平行を保つよう注意しておけば、あとは中心出しと距離設定はコンタメーターがやってくれるため、機動性が高いだろう。

蛇足ながら(1937年)戦前型1338スーパーイコンタ用は、交換プリズム3種類70,33,20cm、フット1個で角度調整可能。
1339,1340,1342,1343も70,33,20cmクローズアップレンズ共通で、1341のみが70,50,20であった。

戦後型コンタメーターについて、いずれ項を改めて解説するが、少し触れて終わりたい。
 戦後は上にも記したように、距離ダイヤル3種切替、採光式ブライトフレームのクロームメッキ製品になった。"439"コンタックスIIa,IIIa用,"441"コンテッサ35用,(形式不明)スーパーイコンタ6(f2.8機)用がある。また距離20cm固定の簡便小型のコンティナ、コンテッサ用もある。
 フォクトレンダー連名になって、プラスチック外装、アルバダブライトフレームの製品が出た。これは距離固定ではなく、近接距離計で測距したクローズアップレンズに応じたダイヤルの数値を読み取り、カメラ本体側の距離数値に移し換える機構で、ほとんど無段階変倍になる。

れんずまにあ 2020/01/19(Sun) 16:38 No.1646
Re: スーパーイコンタ用コンタメーター
Contameter1431, 20cmプロクサーの画像。
スーパーイコンタ532/16 トライX,絞り開放、
20cmは、合焦精度はひじょうに優秀。深度はほとんどない。実用的にはもっと絞り込むほうがよいが、画面のほとんどがアウトフォーカスの作品も面白い。
50cmと70cmはすこし後ピンだった。これも開放でなければ実用的に問題にならないと考える.

れんずまにあ 2020/01/25(Sat) 23:02 No.1651
スーパーイコンタ69V
無限遠が狂っていて実用にしていなかったV型をこのたび調整完了して試写できました。
やはり皆様が高く評価している通りの高画質です。
80年代以後の近代的中判と比べると若干コントラストが低く感じられますが、トーンは豊かです。
モノクロであれば現像処理でカバーできる範囲でしょう。

スーパーイコンタ69V(532/2)テッサー105mmf3.5、f8、1/125、T-Max100

れんずまにあ 2022/09/27(Tue) 22:55 No.2066
スーパーイコンタD
Super Ikonta 530/15
戦前モデル。616フィルム、6.5x11cm判。
テッサー120mmf4.5、コンパーラピッドB, T, 1-1/400
20年前に入手、120改造をもくろんでいましたが、手をつけぬままお蔵入り(時々作動はさせていた)
今回120スプール上下に装着して616フィルム室に入れられるアダプターを購入(3Dプリンター製)したので実用可能になりました。
巻き取り側にも入れられるよう4個セットでしたが、616スプールを巻き取り側に使っても良いかも。

れんずまにあ 2022/12/11(Sun) 01:04 No.2095
Re: スーパーイコンタD
616フィルムは6.5x11cmフォーマット8枚撮りの116を細軸にしたもので、120に対する620のようなものです。
616機は魅力的なものが多いのですが、残念ながらフィルムが随分昔に生産中止でそのままでは使用できません。
120フィルムを616機に使用できるアダプタは時々見かけますので試しに購入してみたところ、3Dプリンタで制作したと思しきものが届きました。
5.6x11cmというパノラマに近いフォーマットになります。
どうも530/15には少し径が太いようで、フィルム室に出し入れがきつく、回転も円滑ではありません。撮り進むにつれ抵抗が増えて最後の1枚はダークバッグで入れ直さないと給走できませんでした。少し径を削るべきかも。
それに120フィルムスプールのツバ部分も530/15には径が太すぎることがわかりました。おそらく620ならちょうどいいのでしょう。装填前にツバを落とす、620同様の作法が必要かも。
120フィルムにも問題があります。530/15の赤窓から見える裏紙のナンバーは6x4.5用で、そのままでは11cmまたは12cm送ることはできません。
アクロスの裏紙を使ってナンバーと中間の○で6枚送れるように書き留めたところ、T-MaxやIlfordの裏紙には中間の○がなく、相当目分量と勘が必要でしたが無事6枚重複なく撮影できました。フジ製品であれば、注意深く送れば7枚撮れそうです。
巻き取り側もアダプタと120スプールでもよいのですが、616スプールでもタケノコにはなりませんでした。ただ上下にスペースができるので、取り出しはダークバッグになり616スプールではフィールドで交換不能になりますね。

一番手前のスプールが120用

れんずまにあ 2022/12/16(Fri) 00:07 No.2097
Re: イコンタ系
最大のイコンタ、ピカソが使ったイコンタ、そして私が唯一コレクションしなかったものです。
1台見つけたのですが、当時の私の技術では120に改造不可。
諦めた物です。ぜひ画像が見たいものです。
ナースマン 2022/12/21(Wed) 16:55 No.2101
Re: Super Ikonta D
ナースマン様、お声をいただけて嬉しいです。
これは改造ではなく、フィルムスプールの上下に噛ませるアダプターなので、カメラ自体にはなにも触っておりません。
テスト結果があがりましたので、ちょっとつまらない画像ですがご参考に。
素晴らしい解像力、シャープネスです。さすがはテッサー120mmf4.5

右上端の建築が樽状に歪曲して見えますが、フィルムカールの影響かもしれません。
アパーチャーに簡易的にパーマセルで6cm幅の120フィルム用のガイドを貼り付けてみましたが、素材が柔らかいのでカールが防げません。
127フィルムでは時にみられる現象で、次回はしっかりしたレールを考えてみます。

れんずまにあ 2022/12/21(Wed) 23:23 No.2102
Re: Super Ikonta D
4x5カメラに612ホルダーを付けたのとほぼ同等の仕事ができるスプリングカメラ。
以前テヒニカ45に135mmで同じ被写体を撮影したことがあり、それと比べてはるかに簡便に持ち出せます。
ただし赤窓の指標が問題で、フジのフィルムなら正確な設定が可能ですが、コダックやイルフォードでは若干山勘になり、今回もコマ重複がおこってしまいました。
最初の想定では、ホースマンの広角612カメラとペアで持ち出そうと考えていました。
距離計が使いやすいので、目測カメラのバックアップにも役立ちます。
ただ、120スプールのリムを削らないとフィルム室に入らない/巻き上げられないため,現地でやると手間が悩ましいです。

れんずまにあ 2025/05/11(Sun) 15:14 No.2859
フォクトレンダー・プロミネント(6x9)

1932年発売。ドイツ・フォクトレンダー製フォールディングロールフィルムカメラ。

重量790g
レンズ:ヘリア10.5cm f4.5。f4.5-22まで、標準的な絞り指標。
最短撮影距離:1m
シャッター:リムセットコンパー1/250(アシスト)、1/100-1、B、T、手動チャージ、二重露出防止はない。
レリーズはシャッターのレバーを直接操作する。
巻き上げは赤窓。

フォクトレンダー初の距離計連動機であり最高級機、基線長が長い二眼式上下像合致連動距離計と、光学露出計が特徴。距離計はカメラ縦位置に起立した上の短辺の目立つ位置にあり、日本では江戸時代遊女の髪飾りに擬えて花魁という綽名が付けられた。
今日プロミネントを検索すると戦後35mmRFカメラが表示されることが多く、花魁を付けて検索する方が到達しやすいかもしれない。

スプリングカメラではなく、垂直にベッドを開き、レンズ前板をベッドのレール上に設置する。フォールディングプレートカメラ(ハンドカメラ)はこれを手動で行うが、プロミネントでは前板が自動的に、滑らかに定位置に移動するところが特徴で、大半のスプリングカメラでは急速に開くためフィルムが前方に吸い出されるところ、エアエスケープと滑らかな移動によってフィルム平面性が保たれている。
焦点合わせは全群繰り出しで、前玉回転機よりも最短撮影距離が短く、性能が保たれる。
当時のフォクトレンダー120ロールフィルムカメラライン(ヴィルタス、イーノス)に共通して、カメラ操作ノブは花形透かし加工がなされたニッケルメッキ円盤で、華奢な装飾に見えるが、大径でトルクが軽く手に馴染み、軽量化にも寄与している。
距離計は望遠鏡アイピース部分を引き出せるが、視度調整のようには見えない。

れんずまにあ 2025/04/19(Sat) 19:48 No.2821 [返信]
Re: フォクトレンダー・プロミネント(6x9)
レンズは3群5枚構成のヘリア10.5cm f4.5で、フォクトレンダーの戦前モデルとしては最高級のレンズ。
3群4枚のテッサーより枚数が1枚多い分高級イメージがあり、実際美しい描写と評価されている。

知人撮影の大伸ばし生プリントを見た記憶では、色彩コントラストはおとなしく階調豊かだが非常に繊細な解像力という印象だった。

れんずまにあ 2025/04/19(Sat) 19:52 No.2822
セミ判撮影
セミ判撮影には、アパーチャと透視ファインダーにマスクを設置し、中央と端の赤窓に6x9用No.を交互に出す。

イコンタのセミ判マスクは、左右が連結した1部品だが、プロミネントは左右のプレートをはめ込む構造。
紛失した個体が多いと思われるが、大変薄い板で自作するのは難しそう。

れんずまにあ 2025/04/19(Sat) 19:56 No.2823
背面(赤窓)
右端の赤窓は6x9用。
中央の赤窓は645で使う。
蓋は、この個体にはないようだ。
背面に真鍮製の被写界深度表プレートが嵌め込まれている。

れんずまにあ 2025/04/19(Sat) 19:57 No.2824
光学露出計
軍艦部ファインダー横の円盤状構造が光学露出計だ。後方にのぞき窓があり、円盤上面の素通し・緑・赤のフィルターがついた窓を選択し、当時のシャイナー単位の感度を赤線に合わせてから外側のダイヤルでシャッター速度指標を回転し、窓の中にストライプが見えるギリギリの場所で絞り指標とシャッター指標の関係を読む。フィルターはレンズに付けるものに合わせると考えられる。目が慣れないうちに手早く決定する必要があるだろう。
プロミネントのシャイナー感度は0から30まで刻まれている。プロミネント発売後1933年に制定されたDIN感度とは違う。換算表はWikiの「ISO感度」に記載されている。独・米で異なり、独シャイナー25,27,29,32がISO20, 32, 50, 100にそれぞれ対応するらしい。するとISO25, 64はシャイナー26,30に対応するのだろう。

れんずまにあ 2025/04/19(Sat) 19:58 No.2825
Re: 光学露出計
窓の中に、上方からの光が導かれてこのような縞模様が見える。
シャッター速度が書かれた外のダイヤルを回すと線の太さが変わる。
光量が少ないと、細い線は見えなくなり、太い線の指標を選ぶことになる。
被写体ではなく上からの光を測定するので基本的には入射光式ということになる。

れんずまにあ 2025/04/19(Sat) 20:04 No.2826
Re: フォクトレンダー・プロミネント(6x9)
スーパーイコンタやベッサIIなど新世代のフォールディング69カメラと比べてクラシックな操作性で、こなれていない印象はあるが、機能的には後代の高級機に遜色がない。高級レンズを装備したスプリングカメラは前板が盛り上がりマスが増える印象だが、プロミネントはプレートカメラのように畳むと扁平になり、意外に重量も軽い。
三脚座はベッドと横位置底部にある。ドイツ機によくある大ネジだが、ネジ穴が浅いため普通の雲台やクイックプレートに取り付けるとネジが余ってしまう。同時代何機種か同様の悩みがあり、何か方策が必要だ。

透視ファインダーにかぶセルセミ判マスクは、蝶番で開くようになっている。

れんずまにあ 2025/04/19(Sat) 20:05 No.2827
セミ判試写
試写の退屈な画像で恐縮です。
うっかりセミ判マスクしたままで撮影してしまいました。
言い訳ですが、スーパーイコンタDと併用しまして、細巻き616用のフィルム室のため、120のリムをハサミで切り詰めるのが手間で、ついつい120がそのまま入るプロミネントはいいよなあなどと鼻歌混じりで装填したら、マスクを外してなかったのです。
反省点他に、上下増合致距離計は、若干上下が狂っていて、縦線の分離は良いのですが、ピンポイントの近距離目標物が導入困難でした。課題です。
まともに日光が入るとグレアが出ますが、ある程度逆光でも暗部コントラストは保たれるようです。
しかし6x9のつもりで作画しているのに645画面というのは違和感ある構成ですね。

Heliar 10.5cm f4.5, f8, 1/125, Ilford PanF+(EI50),

れんずまにあ 2025/04/30(Wed) 22:01 No.2846
リンホフ テヒニカ70

Linhof Technica 70

1962-79年製造
6x7cm判、主にブローニーフィルムを使用する合金製テクニカルカメラ。距離計連動1眼式ビューファインダー、セレン単独露出計つき。
重量2230g(ボディのみ)

日本国内価格:351000円(70年,ボディのみ),398000円(73年,ボディのみ)(エキスパート70は253000円)
ムーブメント:フロント光軸ティルト上下それぞれ15度、シフト左右25mm、ライズ(ギア)32mm、フォール(15度ドロップベッド併用)34mm、スイングなし、後部スイング/ティルト15度(引き出しロッド長20mm)、
フォーカシング:ラックアンドピニオン(ブレーキあり)、レール二段伸ばし、ベローズ延長310mm
基本構造、レンズボード、回転カムなどアクセサリーはスーパーテヒニカ23Vと共通。

画像:ベッド収納状態の全体像、入射光アダプタ、アナトミカルグリップつき。

れんずまにあ 2019/09/15(Sun) 13:17 No.1574 [返信]
ファインダー
ファインダー:採光式ブライトフレーム等倍、実像式距離計連動。広角標準は4ft(1.2m)まで、望遠180mmは6.5ft(2m)までパララックス自動補正しながら距離計連動する。基線長は93.5mmと、中判RF機では最も長いものの一つであり、焦点距離240mmレンズを中距離まで連動できる精度がある。また無限遠と600ft(180m)の距離の違いを識別できる。
参考:*https://www.shutterbug.com/content/classic-camerasbrthe-linhof-technika-70

画像:ファインダーとフレーム切替 広角・標準枠は常時表示、望遠枠を出すか消すかをダイヤルで切り替える。ダイヤル下方に距離表示。

れんずまにあ 2019/09/15(Sun) 13:20 No.1575
ファインダーフレーム
ファインダーフレームは交換レンズにあわせてタイプ1:65/100/180、タイプ2:53/80/180、タイプ3:53/100/180 があり、購入時に選択し、少なくとも現在においては変更できない。
広角・標準が常時表示され、後部ダイヤルで180枠を追加する。このファインダーはライツ製という話を聞く。実際見え味はM3に匹敵する。
さらにヘリコイドレンズ交換のプレス70はフレーム自動切替であり完全にライカMの機能を備えている。(訂正:2022年に改めてプレス70の実機を確認したら、テヒニカ70と同じく53/80と+180の手動ダイヤル切り替えでした。大昔の店舗で見た記憶だけでしたのでお詫びします。)

追記:ファインダー視野上端中央に上下の三角指標が見えます。これは水準器で、指標を合致させるとローリングとヨーイング両方で水平になります。外部からは水準器は見えません。ただし縦位置(テヒニカ70を普通に保持した時)専用で、カメラを横倒しにすると水準を取ることはできません。

画像:180mm枠を表示したタイプ1ファインダー 中央の距離計は枠が縦位置のとき左右に像が動く。ライカMと同じく実像式で上下像合致も可能。

れんずまにあ 2019/09/15(Sun) 13:21 No.1576
内蔵露出計
向かって右の距離計窓周囲にゴッセンのセレン露出計が配置され、左のファインダー窓とデザイン上のバランスを取っている。同時期の他社カメラにも見られるように、入射光測定用のカバーが装着出来、カバーを外せば一般的な反射光測定になる。測定値は軍艦部上面のメーター窓周辺のダイヤルで追針しシャッター速度と絞りの組み合わせを読み取る。

画像:ボディ上面にある露出計表示部

れんずまにあ 2019/09/15(Sun) 13:22 No.1577
日本での価格
1970年5月「フォトアート特集大型カメラ70台」によると、ハッセルブラッドを輸入していたシュリロ貿易が代理店であった。

リンホフのプレスカメラは、スーパーテヒニカV4x5、5x7、テヒニカ5x7、リンホフ・テヒニカ70、エキスパート70、リンホフ・プレス70、エアロプレステヒニカ70、エアロテヒニカ4x5が紹介されていた。エキスパートとは、テヒニカ70の露出計・距離計ファインダーを省略したホースマンVHのような軽量化機種である。
日本国内価格:351000円(70年,ボディのみ)(エキスパート70は253000円)

1973年「フォトアート特集大型・中型カメラの選び方使い方」では、エキスパートが消えたかわりにスーパーテヒニカV23が導入された。プレスとエアロテヒニカは明確に6x7と記載があるが、テヒニカ70は6.5x9とされている。
日本国内価格:398000円(73年,ボディのみ)

1979年に70は終了し、以後はリンホフの中判テクニカルカメラはスーパーテヒニカV23単独になった。

ところが、ウェブ画像検索すると、エキスパート70とスーパーテヒニカVが同じ説明書に掲載されているものがある。
そこでは、Super Technika V(大書されこちらがメイン)連動距離計つき、Expert 70(小さめ)距離計なし、となっている。
日本への供給が止まっても、ある程度Vと併売された(売れ残り?)と見える。

Expert 70は英語圏向けの名称で、ドイツ語圏は「Studienkamera 70」研究/調査カメラという呼称のようだ。

画像:エキスパート70(フォトアート1970,5月より)

れんずまにあ 2019/09/15(Sun) 13:25 No.1578
アオリ機構について。他機種との比較
大型のアナトミカルグリップが装着でき、距離計連動手持ち撮影を重視しているが、カメラ固定しフォーカシングスクリーンを使ってパースペクティブコントロールや、超近接(100mmで3倍まで)、レボルビング縦横切替撮影ができる万能性を併せ持っている。

それに対して距離計連動撮影に特化したプレス70は、上記のようにボディクランクによるフィルム巻き上げ連動セルフコッキングという、35mmカメラ並の操作自動化がなされたかわりに、プレス専用スーパーローレックスとボディの間にギアカップリングがあり、レボルビングとバックアオリはできない。フォーカシングはヘリコイドなので最短撮影距離が遠く、テヒニカ70のような万能性はない。(フォーカシングスクリーンバックは縦位置装着可能でバルブ開放下で焦点合わせできる。)

アオリ操作は後のスーパーテヒニカ23Vと共通で、IVと較べ左右のスライド追加、及びティルト軸がベースからボード中心に変更され、後傾に加え前傾もできる。ただし23Vまでフロントスイングは付かなかった。またベッドダウンを併用しなければフォールができない(これはテクニカル全般がそうであろう)。いずれにせよフロントムーブメントは十分すぎるほど充実しており、特にもっとも頻用するライズはギアで微調整が効く。

余談ながらホースマンは985以後フロントスイングを装備したが、985はレボルビングできない。それに対して、元からレボルビング可能なリンホフはカメラを横倒ししティルトすればスイングと同じになるから敢えて装備しなかったと考えられる。ホースマンはVH以後レボルビングできるようになったが、スイングはそのまま継承された。
バックアオリは4隅のロックノブを緩めてロッドを引き出す方式で、ホースマンやマミヤプレス23に模倣された馴染みがある形式である。ただしマミヤプレスはロックが華奢で、シートホルダーはともかく重いロールホルダーでは実用性が低いが、リンホフはノブを締めるとビクともせず、最も重量級のスーパーローレックスでも構図がずれることはない。

リンホフ70はスーパーテヒニカ23Vに準じる、(唯一ライズ時は上面フラップがないためライズ量が制限される)最高レベルのアオリ機能を持っている。
ただしテクニカルカメラである限界で、ビューカメラの簡単明快なアオリ作業と較べると、操作に癖があり、熟練と洞察が必要である。それは我々アマチュアにとって使いこなす楽しみでもあるが、煩雑であることは否定できない。
しかしリンホフカラー45という、前後のアオリが全くマスターテヒニカ45と同じ操作系をもつモノレールビューカメラが存在しており、積極的にテヒニカの操作系を好む層もあったと考えられる。

れんずまにあ 2019/09/15(Sun) 13:27 No.1579
交換レンズ1
交換レンズラインは、機種別画像掲示板 リンホフテヒニカ23(6x9)狸おやじ様の純正レンズ一覧表を参照ください。

私は自分で経験したレンズ寸評をします。単体レンズは他機種での経験も含みます。

標準
80mmはプラナーf2.8がラインアップされました。開放から6x7をカバー、f11から6x9を十分カバーします。おそらくRolleiflexに装備されたものと同じではないかと思いますが、6x7では準広角、絞れば6x9の広角として使用出来る、明るく信頼できる優秀レンズです。グラフレックスXLにはヘリゴン80/2.8がありますが、リンホフにも供給されたのでしょうか?
100mmクラスは、105/3.5テッサー、105/4.5アポランサー、100/2.8プラナー、100/2.8クセノターと、少数の90/2.8、90/3.2ヘリゴン、100/4クセノターがあります。V型ボード付きジンマーS100/5.6もありますが23V時代でしょう。
100mmは開放から6x9をカバーし、何れも優秀です。90は基本6x7用で絞れば69をカバーするとされていますが、開放でも69カバーするのではないか?と思っています。また100/4クセノターは実焦点距離が95mmで67用とされ、存在意義がよくわからないレンズです。
この中では最高画質はジンマー、明るい開放から実用的ピントをご希望ならプラナーとクセノターf2.8がお勧めでしょう。
アポランサーはトリプレット発展3群5枚なのでイメージサークルは狭いのですが、画質はジンマーに匹敵します。また開放が暗めで元々製版レンズだっただけに近接は得意です。私はボケはあまり気にしないのですが、構成上良いボケは期待できないかもしれません。
テッサーは他機種の経験で、写りは及第点ですがアポランサーほどシャープでなく、イメージサークルが狭いので、わざわざテクニカルカメラで使うには不満が出るかも。
ヘリゴン2.8はリンホフでは経験ありませんが、多分グラフレックスXLの95mmと実焦点距離は同じかと思います。XLでポジ撮影した時は非常に良い印象でしたが、ぺんこたん様がリンホフ23IVで試され周辺画質が不満足であったそうです。
ジンマーは前玉外しで176mmf11になる元祖ジンマーと、二焦点ではないジンマーSがありますが、元祖はリンホフでは経験ありません。6x9範囲では100mmとしては非常に高性能で、現代に通じる規範となる画質です。ジンマーSは周辺の非点収差を改善したとされ、ディスプレースメントの自由度が拡大したと考えられます。

画像:前列左からXenotar100/4、Xenotar100/2.8、Symmer-S100/5.6、後列左からSuper-Angulon 65/8、Tele-Arton180/5.5、Apo-Lanther105/5.6

れんずまにあ 2019/09/15(Sun) 13:29 No.1580
交換レンズ2
95-100mmf2.8クラスが別ボディながら4機種揃いましたので全比較しました。

私が高く評価するマミヤプレス用セコール100mmf2.8は、海外ブランドに伍して今回も良好な結果でした。

100mmf2.8のプラナーとクセノターは、どちらも無限遠では開放から全画面優秀、少し絞ると画質が締まります。近接1mではクセノターのほうが像面湾曲が強く、周辺は焦点面が手前側に倒れています。6枚玉に匹敵する5枚玉といえど、1枚落ちで大口径と近接収差の両立は難しかったのかも。プラナーは1mでの像面湾曲は多少ましで、さすが構成が1枚多く平坦を売りにしているだけのことはあります。

こちらに画像を出していませんが、クセノター100mmf4は、f2.8ほど近接で像面湾曲は見られません。無限遠画質は同絞りのf2.8と同レベル、近接もマクロと言えるほど突出して尖鋭でなく、さりとてイメージサークルが特に広いわけではない。このように存在意義を疑っていましたが、像面含めバランスがよい所にメリットがあるのかもしれません。

ヘリゴン95/2.8(グラフレックスXL)は開放から四隅まで非常に端正で、やはり私の個体は当たりだったと再確認しました。

画像:左上Sekor 100/2.8(Mamiya Press)、左下Heligon 95/2.8(Graflex XLS)、右上Planar 100/2.8(Century Grafic)、右下Xenotar 100/2.8(Linhof Techinica70)

れんずまにあ 2019/09/15(Sun) 13:30 No.1581
交換レンズ3
広角
45mmf4.5Biogonを海外サイトで見掛けますが現物を見たことはありません。恐ろしく少数なのでしょう。6x7用とされています。
47mmが使えるのを、前の一覧で初めて知りました。大変興味深いです。ネット通販で、テヒニカ23レンズボードにヘリコイドを内蔵した47/8を見たことがあり、あるいはそれを使うのでしょうか。いずれにせよSuperangulon(SA)47mmはf8,f5.6,MCf5.6共に大変素晴らしく良く写るレンズです。その中でMCは鮮やかで明快、f8は超小型軽量で、中心は開放から超繊細、周辺はf16より絞ると6x9周辺画質がかなり向上します。ところで47mmフランジ位置はボディ内部に沈み込むためアオリはほぼ不可能。ベッド写り込みも懸念され、縦位置可能なのか疑念があります。ファインダーも外付け(縦位置困難)となり、リンホフ70で使うメリットを感じられません。47mm以下は単能の広角専用機のほうが機能的ではないかと思っています。ただ、何しろ重いシステムですから他にもう一台はきついので、鞄に一本放り込んでおけば活躍するかもしれません。
53mmクラスは絶品であるBiogonf4.5と、SuperAngulonf4があります。友人がSAを持っていますが、かれはBiogonのほうが好みのよう。ただBiogonは大変大きく重く、SAは細身です。グラフレックスXL改造品のBiogonで、後玉スリーブの4突起の角度が悪く6x9端が蹴られたことがあり、スリーブを回転させ突起位置を調整し解決しました。ご注意を。リンホフ70でベッドダウンが必要かどうかは存じません。ネット画像ではテヒニカIV装着でドロップベッドしていないようですが、巨大で前玉が出ているのでベッドでけられないのでしょうか。
58mmGrandagonf5.6もラインにあるようですが、58mm用ファインダー視野枠はありません。グラフレックスXLの経験ではたいへん優れた広角です。
65mmはSuperangulonf8とf5.6です。47mmf8では6x9の周辺画質が若干甘く感じることがありますが、65mmは4x5をカバーできるイメージサークルの中央を使うため、開放から6x7-6x9全画面にわたって高画質です。余談ですが、リンホフ4x5ボードに65/8とヘリコイドが組み込まれたものも存在します。後にシュナイダーが供給したヘリコイドと違ってボードから突出しない薄型で、広角用フォーカシングデバイスを必要としない優れものでしたが、一般的ではなさそうで残念です。またIII-IV廉価版セット(Tessar100/3.5、Angulon65/6.8、Tele-Xenar180/5.5)に含まれる広角アンギュロン65mmf6.8もあり得ますが、III-IV型凹ボードセットのみでV型ボード組は未見です。

65/8は開放から画面隅々まですばらしい解像とコントラストで、暗いけれど十分実用的です。

画像:スーパーアンギュロン65mmf8 ベッドダウン、前板アップティルトしています。

れんずまにあ 2019/09/15(Sun) 13:33 No.1582
交換レンズ4
望遠は,180mmが主流です。
私の70付属はテレアートンf5.5でした。ボードに隠れる後玉は大きいのですが、シャッターより前は標準並みに小型。Tele-Artonはf4.5も存在しゾナーなみの巨大な前玉ですが未経験です。
他にコンパクトな望遠は、ロテラーf5.5、テロマーf5.5いずれも端正な画質で信頼できます。
またIII-IV時代から最高級セットにはゾナーf4.8が組み合わされていました。ビオゴン53と違ってゾナーはグラフレックスXLにも供給されたため数が多く、価格的にこなれています。

個人的にはゾナーとテロマーが最もシャープ、ロテラーは柔らかく諧調にすぐれ、テレアートンは中庸で端正です。
III-IVの廉価セットにはテレクセナーf5.5が組まれていました。Tele-Xenar180は3本試して良くないものもありましたが、最近入手した1本は良好で、本来はよく写るはずです。イメージサークルが上記4機種に較べ狭い(35° vs 41°)分安価で、サイズが小型なのはメリットです。

1980年代には中判テクニカル用テレタイプが絶滅したため、23V用望遠にはジンマーS180/5.6が供給されていました。リンホフは前述のようにレールが二段伸ばしで伸長に余裕があるため、対称型長焦点でも実用的な距離まで焦点が合うのが利点です。

240mmまで距離計連動可能ですが、1つのディスクカムには3焦点距離しか対応できないので、240には別ディスクを用意するか、広角,標準,中望遠のどれかのかわりに240対応するしかありません。私は未経験です。
距離計連動しないでよい場合は、レール伸長が310mmありますから、対称型300mm、テレタイプ400mm程度まで無限遠が出るでしょう。後玉径62mm以下、シャッター最大径80mm以下なら装着可能です。
リンホフはレールが二段のため1段のホースマンやグラフィックより長焦点に強く、応用範囲が広くなります。

画像:テレアートン180/5.5

れんずまにあ 2019/09/15(Sun) 13:36 No.1583
ピントグラスバック
70シリーズの特徴は、ファインダーが縦位置専用であることです。フィルムホルダーを縦位置装着しないと大変な目に。レンジファインダー撮影での横位置は、レボルビングせずにカメラを横倒しです。

テヒニカ70はレボルビング横位置も可能ですが、ファインダーは追随しませんので、視野を確認するにはじっくり焦点板を使のが基本、もしくは外付ファインダー、あるいは山勘撮影を強行するしかありません。等倍ファインダーなので山勘もそう捨てた物ではありませんが、ブライトフレームがよくできていますから、つい横にしたのを忘れてふらふらフレームで作画しかねず危険きわまりない。(もしかして、広角フレームの左右は標準レンズの長辺相当と見当付けて使える?)

もうひとつ、ファインダーフレームのプロポーションは6x7(56x72、国産と較べ少し横長)です。フレーム外が大きく写り込む大雑把なグラフレックスXLと違い、リンホフ70ではライカM3なみに厳密なファインダーフレームなので、56x84mmの6x9バックを付けたときは脳内で範囲を換算しないと意図せず長辺が余計に写ることになります。他社6x7ホルダー、例えば実画面56x68mmのホースマン10EXやグラフレックスホルダーRH10を装着するときは、逆に長辺がフレームより僅かに短く写ることになるでしょう。

さて、私の70に付属してきたピントグラスバックは、貼革の色合いからリンホフ23IV用とのフルーツポンチじゃないかなと思うのですが、如何にも縦位置専用の被写界深度表を見ると果たしてそうなのか確証が持てません。
ジャンク70(?)付属のピントグラスバックが本来のセットなのかもしれませんが、スクリーンは交換できますから今となっては不明。

(追記:2022年にプレス70ボディを確認したら、上記テヒニカ70に付属していたものと同じ貼革色調のピントグラスバックが付いていました。プレス本体はテヒニカ70ボディと同じ色ですから、これで正規のセットである可能性が高い。プレスもポンチを否定できませんが。ではジャンク70ボディに付属していたピントグラスバックは一体何? 余談ですがプレス70のピントグラスはグリップと干渉してレボルビングできないようになっています。強引な気がしますが、プレス70は縦位置専用カメラなので合理的です。取り外して横装着することは可能ながら、普通しないと思います。)

画像:ピントグラス2種、左:Technica70付属、スクリーンに56x72表示,右:ファインダー外れジャンク付属,56x72と2-1/4x3-3-1/4の二重表示

れんずまにあ 2019/09/15(Sun) 13:38 No.1584
グラフロックアダプター
さて、リンホフ70は蛇腹後端の開口部が79x79mmしかない(二個体で確認)ため、6x9フルフレームが写らない6x7専用機と以前記載しましたが、誤りを訂正します。
ホースマン8EXホルダーで実写すると、縦横位置ともに、少なくとも100mm標準レンズでは56x84mmをカバーしています。蛇腹を伸ばすと、けられないようです。お詫びして訂正致します。

画像:ミズタニアダプター

れんずまにあ 2019/09/15(Sun) 13:39 No.1585
ファインダーなしボディ
これはジャンク箱で見付けたファインダーブロックが外されたボディ。色合いが私の個体と違うので果たして70かどうか確証はありませんが、距離計連動アームが残っていて、Vボードなのは70としか思えません。見てくれは不良ながら、機能的には(ナンチャッテ)エキスパート70です。ファインダーがないと非常に小型で軽量になり、出撃の敷居が低くなります。リンホフ70と違って横位置を主体にしています。すると65mmでもベッドダウンが必要でなくなり、レンズ交換が楽です。言うまでもなく焦点板専用。

画像:「ソードオフ70」フジノンA180/9つき、フロントライズしています。蛇腹表面ひび割れてますが漏光はない模様。

れんずまにあ 2019/09/15(Sun) 13:42 No.1586
ファインダーなしボディ2
撮影は、純正焦点板とスーパーローレックスのペアでよいのですが、ミズタニのリンホフ23ーグラフロックアダプターとホースマンロールホルダー(後期,プラスチック製)を組み合わせれば圧倒的に軽量です。

ミズタニのアダプターは精度に問題がある個体があり、私の2個のうち1個はリンホフとフランジバックがずれていて、リンホフのスプリングバックと互換性がありません。しかし、ホースマンのピントグラス、またはアングルファインダーを使えば、グラフロックのフランジが一致するため全く問題ありません。

難を言えば、リンホフのバックはワンタッチで脱着できるのに、グラフロックは2カ所のロックなので煩雑になる所。ところが私のような粗忽者はリンホフバックの焦点板を縦位置で構図決めたのに、頻繁にスーパーローレックスで横位置撮影するものですから、ミズタニのほうが失敗防止できてまさに「フール・プルーフ」だったりするのです。

画像:「ソードオフ70」ミズタニアダプター+ホースマンアングルファインダー、バックのティルトをかけています。

れんずまにあ 2019/09/15(Sun) 13:44 No.1587
スーパーアンギュロン65mm使用法
広角65mm使用法 *狸親父様のリンホフ23のスレッドもご参照ください。

1,ベッドを90度に起こし、ベッドの向かって左側にある、ディスクカム切替レバー(→)を押し込んでカムを「65」指標に合わせる。レバーがロックされている場合は銀のロック解除ボタンを押しながら操作する。
2,1段目(外側)レールを伸ばすと、ベッド基部のディスクカム(→)に黒点と65数字が見える。
3,ベッドレールをもっとも引っ込んだ位置に戻し、レール両側にある前板ストッパー(→,65mmは黒)を立ち上げ、前板をストッパー位置まで引き出す。65mmレンズボードを装着する(これは最後でも良い)。
4,ベッド向かって右側の、2段目(内側)レールストッパータブ2個のうち、先端側のタブ(→)を押さえてストッパー解除しながら、
5,内側レールを奥にずらせる。ベッド90度ではタブが噛み合う位置まではいかないので、操作6にうつる。
6,ベッドを畳むときと同様に両側のタスキを押さえ、ベッドを下に15度ダウンした後、内側レールを奥側のストッパータブ(→)がカチッと噛み合うところまで奥に押し込む。
7,前板向かって左のティルト固定用ダイヤルノブ(→)を緩め、中心を押し込むと前板ティルトロックが外れ前板が可動になる。
8,前板をいっぱいまでアップティルトする(→)と、ベッドダウン状態で前板がフィルム面と平行になる。

画像:SA65使用法

れんずまにあ 2019/09/15(Sun) 13:46 No.1588
65mm画像
Super-Angulon 65/8,f16,1sec, Fuji160NS, 三脚,距離計による撮影。

れんずまにあ 2019/09/15(Sun) 15:29 No.1589
105mm画像
Apo-Lanther105/4.5,f16,1/15,三脚,ピントグラスによる撮影。

れんずまにあ 2019/09/15(Sun) 15:31 No.1590
システム重量
狸おやじ様に倣って、システム重量を測定しました。

テヒニカ70ボディ(ピントグラス,レンズなし)         1900g
        (ピントグラスバックつき)          2270g
        (Apo-Lanthar105、ピントグラスバックつき) 2550g
        (AL105+ローレックスつき)         2950g
        (AL105+ローレックス+グリップ)      3250g

テヒニカ70ボディ(ファインダーなしジャンク)         1340g
        (ジャンク+リンホフピントグラス)      1700g
        (ジャンク+ミズタニ+ホースマンピントグラス)1620g
        (Apo-Lanthar105+ホースマン8EX+ミズタニ)2150g

ボード付きレンズ
Xenotar100/2.8                        390g
Xenotar100/4                         280g
Apo-Lanthar105/4.5                      220g
Symmar-S100/5.6                       200g
Super-Angulon65/8                      330g
Tele-Arton180/5.5                       310g

パーツ
スーパーローレックス56x72                   820g
ホースマン8EXP                        420g
        (+ミズタニG-Lアダプタ)           600g
アナトミカルグリップ+レリーズ                 290g
ピントグラスバック                       370g
ホースマンピントグラス(フードなし)               95g
           (アングルファインダーつき)       310g
ミズタニG-Lアダプタ                      180g

テヒニカ70(ピントグラス、グリップ)、105、65、180、ローレックス 4710g
ファインダーなし70、105、65、180(フジノン)、ミズタニ、ホースマンピントグラス、8EX 2795g

画像:「ソードオフ70」+ミズタニGraflock-Linhofアダプター+ホースマン8EXP-120ホルダ

れんずまにあ 2019/09/19(Thu) 20:23 No.1595
Re: リンホフ テヒニカ70
素晴しいスレッドと詳細な情報をどうもありがとうございます。
テヒニカ70は憧れのカメラですが,これまで手に持って操作したことが無いのでとても参考になります。

れんずまにあ様のカメラセットは,やはりレンズが最高ですね。
Heligon95mmやApo-Lanthar105mmは,私にとって憧れのレンズです。特に,Apo-Lantharは黄ばみも無くきれいな状態に見えます。撮影結果も素晴しく魅力的です。ボケも綺麗に見えます。私の予想ですが,Tronnierが設計したApo-LantharはHeliarのアポクロマート改良型で,同氏のTelomarと同様に絞りを開けるととても綺麗な(トロけるような)後ボケをするのではないか思われます。私もいつか手に入れて撮影してみたい幻のレンズですが,最近はE-Bayでも20万円を越える高値になってしまい全く手がだせません。

狸爺はとても羨ましく思っております。
狸おやじ 2019/09/19(Thu) 21:49 No.1596
Re: リンホフ テヒニカ70
ご評価賜り恐縮です。

この3本セットは以前申し上げた通りレンズ名記載がないままセット999ドルで出ていた代物で、今でもKEHのout of stockで画像を見ることができます。円高も尻を押してくれたものの全くの博打でした。
内容が謎なので、みんな怖がって手を出さなかったのでしょう。幸運でしたが、いつもそうとは限りません。

Apo-Lantharは元々製版レンズ設計の流用だそうで、ボケがどうか検討していません。大変尖鋭なのは確かに仰る通り、開放f4.5でも四隅まで整った画質で手持ちの範囲を広げてくれます。
トリウム含有高屈折ガラスのため黄変している個体も多く、センチュリーに入れている新コンパー100/4.5はかなり黄色いですが、このリンホフコンパー105は比較的クリアなようです。

Ebayでそんなに高騰しているとは驚きです。これもf4.5だからもしかして、と飛び込んだのが幸運でした。
一方、100mmは30年前店舗で16万円も出しました。初心だったし、独身時代だから飛び込めたのです。
れんずまにあ 2019/09/20(Fri) 20:41 No.1597
Re: リンホフ テヒニカ70
テヒニカ70とApo-Lantharの3本セットで$999は破格値ですね。
今ならレンズだけで2倍の値段になりそうです。

不思議なことに,最近は大判用のレンズより中判用のレンズの方が値段が高い。Apo-Lantharも中判用の105mmの方が大判用の150mmより値段が高い。私の想像ですが,デジタルへの移行でプロやハイアマチュアの方々が使っていた大判カメラが中古市場に供給され,大判のテヒニカ45やそのレンズ周辺の値崩れが起きている。中判も一眼レフフォーカルプレーン系やレンジファインダー系は値段がかなり下がった。でも,なぜか中判テクニカルカメラやボードレンズは値段があまり下がらない。

もともと個数が少ない為か,物好きな変人がしぶとく使っている為か,はたまた何か別の理由か...?

中判テクニカル使い(変人)には,なんとも悩ましい状況です。
狸おやじ 2019/09/21(Sat) 10:51 No.1598
テヒニコン
狸おやじ様のリンホフ23スレッドに続けようかと思いましたが、一応カタログでは70時代のラインなので。

リンホフテヒニカのレンズには自社ブランドのTechnikon(70他用交換レンズ)とTechnikar(Linhof 220固定)がありました。
いずれもローデンシュトックのOEMと言われています。
さて自社ブランドといってもスペックは高く,Linhof70とStudienkamera70(距離計なし70: 英語圏ではExpert 70)用のテヒニコンには、
Technikon 100mmf2.8、Weitwinkel-Technikon 58mmf5.6, Tele-Technikon 180mmf4.5と、高級スペックになっています。
それぞれHeligon, Grandagon, Rotelarに対応しています。

グラフレックスXLや、リンホフ23系に供給されたヘリゴンは95mmf2.8ですが、テヒニコン 100mmf2.8(訂正しました)の現物を手にするまで実焦点距離95mmをサバ読んでいるのかと想像していましたが、どうも本当に100mmあるような雰囲気です。
画角はXenotar100mmf2.8と同様で、距離計に対しても105mm用カムで1mで1cmも違わない連動ができています。

実焦点距離が95mmのXenotar100mmf4は、Xenotar100mmf2.8より画角が広く、105カムによる距離計は2-3mでも誤差が大きいので、このTechnikonは100mm確かにあると思います。

OEM元のヘリゴンは同じ焦点距離のプラナーやクセノターとくらべて一回り小型になり、この100mmも大手2種と比べて随分小型ですが、シャッター径は大手同様コンパー#1が使われています。

上の投稿で、リンホフヘリゴン95mmf2.8ユーザーが、周辺画質が思わしくない旨話されていましたが、幸いこの個体は、
6x7cmの範囲は絞り開放からまず良好な画質です。(撮影距離1m新聞見開き株式欄の小さい文字が開放中間画角まで読めるが周辺でギリギリ読めない程度、Xenotar100mmと同レベル、f5.6で全画面読めるようになる)。

ただし、この辺りのレンズは経年変化による個体差が無視できず、例えばXenotarは結局3本試して1本残したほどで、なかなか評価は難しいところです。

ところで、綴りを見ているとどうしても下5文字が気になってしかたありません。Zeiss Ikonや、NIKONは文句言わなかった、のかな?

れんずまにあ 2022/01/01(Sat) 16:38 No.1927
Re: テヒニコン
おお,テヒニコン100mmですね。
このレンズは私も以前から興味を持っておりました。

昔外国のサイトで,シュナイダーのOEMのXenotarだとか,ローデンシュトックで製造したけど何かの理由で販売できなくなったレンズをテヒニカ用に提供したのだという噂を読んだことがあります。でも,ローデンシュトックのOEMで,ヘリゴンだったようですね。テヒニカ用にヘリゴン100mmが供給されていたとは知りませんでした。ヘリゴンの90や95mmはとても優秀で愛用者の多いレンズなので,テヒニコン100mmも非常に優秀そうです。コーティングも綺麗で発色も良さそう(この時期に既にMC?)。ツァイスやシュナイダーの100mm/2.8より軽量コンパクトなら,色々な場面で活躍しそうで楽しみです。
狸おやじ 2022/01/02(Sun) 09:14 No.1928
Re: テヒニコン
狸おやじ様、コメントありがとうございます。

>シュナイダーのOEMのXenotarだとか,ローデンシュトックで製造したけど何かの理由で販売できなくなったレンズをテヒニカ用に提供したのだという噂

確かに。出所不明のレンズでありましたが、海外サイトや形状などを見るとローデンシュトックのように見えます。
心情的にはジンマーなどにLinhof名を打刻し検査済みを保証するくらいのメーカーが、余りレンズを使うかななどと懐疑的です。
まあローデン側の事情というのもありえますね。例えばグラフレックスが急にXLやめちゃったとか。
ただそれならわざわざ100mmを作るかなとも。もちろん製作誤差で95よりも100に近いのを集めてきたという、穿った見方もできますが。

Xenotar100mmを思わせる形状のTechnikonは見たことがなく、本当にSchneiderのTechnikonがあれば見てみたいところです。

余談ながら、NovoflexがOEM受けた時は、Schneider Xenarの場合Noflexer-S,RodenのYsarexの場合は-Rとわかるようになっています。Linhofにはそんな刻印はないなあ...

>テヒニカ用にヘリゴン100mmが供給されていたとは知りませんでした。

失礼しました。勘違いでHeligon 100は存在しません。

>ヘリゴンの90や95mmはとても優秀で愛用者の多いレンズなので,テヒニコン100mmも非常に優秀そうです。

たまにテヒニカIII用ヘリゴン90や95を見ますね。リンホフプレス23にも採用されているくらいで高く評価されているのは間違いないでしょう。
90mmf3.2もあるようで。
私は大判ヘリゴンはグラフレックスXLでしか経験がなく、大変高性能なのでリンホフでも使えたらなと思っていました。

>コーティングも綺麗で発色も良さそう(この時期に既にMC?)。ツァイスやシュナイダーの100mm/2.8より軽量コンパクトなら,色々な場面で活躍しそうで楽しみです。

どうなんでしょうね。深い色味ではありますが。
確かにレンズ部分はコンパクトですが、(Xenotar100: φ58mm vs Technikon 100: 49mm)どちらもベッドを閉じられますし、シャッターサイズが同じなのでそれほど軽量化されません。
80mmプラナーとヘリゴンではシャッターが#1と0なので大違いなのですが...

悩みは、無限遠位置が、標準セットの105/4.5に合っているストッパー位置と1mmくらいのズレがあり、Xenotarとも違うことです。
現在のストッパーセッティングを変えるつもりはありませんので、RFで使うとすれば一回調整した後はベッドを閉じられません。
そのレンズ専用にしてしまうしかないのです。なので明るいレンズなのに、三脚ピントグラス使いをしています...

れんずまにあ 2022/01/02(Sun) 12:36 No.1929
Re: テヒニコン
れんずまにあ様

>>シュナイダーのOEMのXenotarだとか,ローデンシュトックで製造したけど何かの理由で販売できなくなったレンズをテヒニカ用に提供したのだという噂
>確かに。出所不明のレンズでありましたが、海外サイトや形状などを見るとローデンシュトックのように見えます。心情的にはジンマーなどにLinhof名を打刻し検査済みを保証するくらいのメーカーが、余りレンズを使うかななどと懐疑的です。

済みません。ネットで調べた所,私が以前読んだ情報は,”Large Format Photography Forum"でした:
https://www.largeformatphotography.info/forum/showthread.php?112874-Linhof-Technikon-100-2-8

いろいろ書いてありますが,彼らの結論もローデンシュトックのOEMレンズです(リンホフの輸出責任者の説明)。
また,ヘリゴン100mm/f2.8(イメージサークル115mm, フィルター径58mm,Compur 1)が1976年のリンホフのカタログにあるが,これは多分ミスプリ(クセノター100mm/f2.8の間違い)で,同年の別のカタログにはない。テヒニコン100mm/f2.8(イメージサークル135mm, フィルター径49mm,Compur 1)の情報があり,これがれんずまにあ様のレンズと思われます。ローデンシュトックのカタログには,ヘリゴン95mm/f2.8(フィルター径49mm),6枚構成(ダブル)ガウス型,包括角60°の準広角レンズの記載があり,これを元に(再設計して?)テヒニカ用にOEMで供給されたのが,テヒニコン100mmの様です。ヘリゴン95mmをベースにしているので,クセノターよりイメージサークルが広く,前口径の小さい優れたレンズの様です。

>私は大判ヘリゴンはグラフレックスXLでしか経験がなく、大変高性能なのでリンホフでも使えたらなと思っていました。

ヘリゴンの最終型がテヒニコン100mmの様ですね。私も欲しいなあ。

>悩みは、無限遠位置が、標準セットの105/4.5に合っているストッパー位置と1mmくらいのズレがあり、Xenotarとも違うことです。... なので明るいレンズなのに、三脚ピントグラス使いをしています...

この辺が,テヒニカを距離計連動で使う時の限界もしれません。私もテヒニカ23を距離計で手持撮影することが多かったのですが,最近はレトロレンズや望遠レンズを使う機会が多く,三脚+ピントグラス撮影がほとんどになりました。ピントグラス撮影は機材が重く時間もかかりますが,その分「画を作る」作業を楽しめる。手軽なスナップ写真はスマホ(iPhone)に任せ,ここぞという時だけテヒニカを取り出し,ピントグラスで(アオリを効かせて)じっくり撮るようになりました。フィルムの値段が高騰し,無闇にシャッターを切れないという経済的理由もありますが...
狸おやじ 2022/01/03(Mon) 11:55 No.1930
Re: テヒニコン100
狸おやじ様わざわざご調査いただきありがとうございます

<”Large Format Photography Forum"でした:

ここ時々覗いていますが面白いですね.海外の方々も私たちとおなじような疑問を持っていることがわかります。

< ローデンシュトックのOEMレンズです(リンホフの輸出責任者の説明)。

内部情報とはすばらしい.

昭和46年フォトアート中型・大型カメラではヘリゴン95とクセノター100の画角は60度と同じですが(イメージサークルはXが117mm、Hは記載なし、絞り条件記載なし多分16くらい)、
4x5ピントグラスではX100は直径4インチ強(110mmくらい)程度に対して、H95mmは4x4インチをカバーしそうな広さで、実際の包括角度は非常に広いことがわかります。
4x4対角線はおよそ140mmなので、ご紹介のデータに裏付けられました。
しかも、単に光の輪が大きいだけではなく、その周辺部までちゃんと解像しているところが素晴らしい。(ピントグラスをルーペで見ただけですが)これぞ真のイメージサークルだと思います。

ローデンが準広角と位置付けるのも納得です。
これも余談ですが、ローデンシュトックはライカM39用にヘリゴン35mmf2.8を出しています。画角に自信があったのですね。

このテヒニコン100はまだ4x5につけて覗いていませんが、楽しみになりました。

>私もテヒニカ23を距離計で手持撮影することが多かったのですが,最近はレトロレンズや望遠レンズを使う機会が多く,三脚+ピントグラス撮影がほとんどになりました。

23はレボルビングしてもファインダー対応するのでしょう?アドバンテージですね。
70はファインダーが縦位置専門なので、三脚固定する際にファインダーを使いながら横位置にするにはカメラを倒す必要が。
せっかく70もレボルビングできるのだから...すると三脚横位置はファインダーを使わないでピントグラスになる。
最終的には狸おやじ様と同じ使い方になるのです。

ファインダーが無駄かというと、そりゃ悲しすぎますので(w、いざ鎌倉、咄嗟の手持ち撮影に備えています。その際は純正標準で対応します。
れんずまにあ 2022/01/03(Mon) 15:11 No.1931
Re: テヒニコン
>このテヒニコン100はまだ4x5につけて覗いていませんが、楽しみになりました。

これはとても楽しみですね。
テヒニコン100mm以降,F2.8級の中判(6x9)用レンズが途絶えています。(シュナイダーはジンマーF5.6,ローデンシュトックはシロナーF5.6に軸足を移し,ツァイスがプラナーF2.8の製造を止めたので。)私は無理にF値を小さくした大口径レンズはあまり好きでないのですが,画角や画質に余裕のある設計の明るいレンズには興味を持っています。テヒニコン100mm/F2.8は,古き良き「大口径時代」最後の高性能中判レンズと思います。

>23はレボルビングしてもファインダー対応するのでしょう?

一応対応しますが,ファインダー前面のマスクの向きを90°変えるだけです。
向きを変えて「縦位置撮影」したつもりが,フィルムが横位置だった事に後で気付いて愕然としたことがあります。それ以降,フロントマスクの向きとフィルムバックの向きを撮影前に確認する様になりました。テヒニカ23III-IVは,レンズやフォーマットに合わせてマスクを取り替える必要もあって面倒です。マスクを失くす人も多いようで,中古市場に様々なサイズのマスクが(高値で)出回ってます。

将来的にデジタルバックに移行すれば,これらの面倒から解放されるかな(?)と少しだけ期待してますが...
狸おやじ 2022/01/05(Wed) 20:40 No.1932
Re: テヒニコン
狸おやじ様、コメントをありがとうございます。

>テヒニコン100mm以降,F2.8級の中判(6x9)用レンズが途絶えています。

言われてみればおっしゃる通りですね。リンホフの大口径としては末裔です。
日本でもマミヤプレスの100mmが途絶えてからは6x7にマキナ、ペンタックス、RZがあるのみ。

確かにテクニカルカメラとしての使い勝手はイメージサークルが広く、解像力が高いが暗いオルソメターが主流になるのはやむを得なかったけども、
ISO400で手持ち夜景、または固定しても蛍の軌跡を捉えられる最低ラインがf2.8なので、重視しています。

>>23はレボルビングしてもファインダー対応するのでしょう?
>一応対応しますが,ファインダー前面のマスクの向きを90°変えるだけです。
>向きを変えて「縦位置撮影」したつもりが,フィルムが横位置だった事に後で気付いて愕然としたことがあります。

これは、全く同じ経験をしました。
バック交換とレボルビングが同じ場所で行われるリンホフならではのあるあるです。
せっかく縦位置でピントグラス構図決めして、ホルダーは横向きに。
現像が上がってから目を剥きました。

>テヒニカ23III-IVは,レンズやフォーマットに合わせてマスクを取り替える必要もあって面倒です。
>マスクを失くす人も多いようで,中古市場に様々なサイズのマスクが(高値で)出回ってます。

昔はマスクはジャンクボックスの住人だったのですが、需要が増えているのですね....
でも根強いユーザーがいる証拠でもあり、頼もしいです。

しかしいろんな焦点距離を集めるのもよいですが、ロータリーカムが入手できないのが寂しいです。4x5のカムはまだ出てきますが...

>将来的にデジタルバックに移行すれば,これらの面倒から解放されるかな(?)と少しだけ期待してますが...

リーズナブルで実用的な6x9カバーのバックが出てきたら嬉しいですね。
でも斜め入射の広角は難しいかもしれません。
れんずまにあ 2022/01/05(Wed) 22:04 No.1933
Re: テヒニコン
れんずまにあ様

>日本でもマミヤプレスの100mmが途絶えてからは6x7にマキナ、ペンタックス、RZがあるのみ。

そうか,マミヤセコール100mm/2.8がありましたね。ご指摘ありがとうございます。

>リーズナブルで実用的な6x9カバーのバックが出てきたら嬉しいですね。

私もそう思います。
値段はまだ高いですが,昨年ハッセルブラッドのCFVII-50C(44x33mm)が出てから少し期待して見ています。Phase OneのP45(49x37mm)も,中古で20万円程で出てきていて,あと一息かな(?)と思います。

>でも斜め入射の広角は難しいかもしれません。

これは,もしかすると案外大丈夫かも知れません。
フォーマットの小さいAPS-Cやライカ判(35mm)のセンサーで解像度を上げようとすると,一つの画素サイズを小さくする必要があり,周辺光が斜めに入射する場合の受光感度に限界が出易いと思います。中判センサーの場合,元々のフォーマットが大きい為,画素サイズをそれ程小さくする必要がない。例えばハッセルのCFVII-50Cは,画素サイズが5.3x5.3μmと比較的大きい為,受光感度が高くダイナミックレンジも広いようです。

中判センサーが6x9cmになるのも時間がかかりそうで,当面は44x33か49x37,あるいは54x40mm辺りからスタートすると思います。その場合,テレセントリック性の良い中心付近を画素サイズの大きいセンサーで受光することになり,広角47mm位でも周辺の斜め入射はそれ程大きな問題にならないような(?)気がします。(本当は周辺までバッチリ撮りたい所ですが,それにはまだ時間がかかりそうなので...)
狸おやじ 2022/01/07(Fri) 21:24 No.1934
リンホフ プレス70
Linhof Press 70

憧れの機種を、ご縁でハードユーザーから譲渡頂きました。フルセットがMakina670に満たない破格で感謝の言葉もありません。

1963年販売(期間不明)代理店:シュリロ貿易
6x7cm判、ブローニーフィルム(120,220),70mmフィルムを使用する合金製プレスカメラ。距離計連動1眼式ビューファインダー、セレン単独露出計つき。
重量1,650g(ボディのみ;グリップ固定),3,290g(80mm,スーパーローレックスつき)
日本国内価格:377,000円(1970年5月「フォトアート特集大型カメラ70台」,ボディ+グリップのみ),455,000円(1973年「フォトアート特集大型・中型カメラの選び方使い方」,ボディ+グリップのみ)
ほとんどの個体は画像に示すようなタン色だが最終付近は黒もあるようだ。

フォーカシング:レンズに付属するヘリコイド、カムで距離計に連動するためカム切り替えは不要。
ゴッセン製セレン単独露出計が距離計窓周囲に設置され、軍艦部で指針を読み取る。
巻き上げはボディ側面右手側のクランクを180度1作動(往路180度でシャッターセット、復路180度でフィルムアドバンス)セルフコッキングが行われ速射性が高い。
テヒニカでは着脱可能だった左手側のアナトミカルグリップはボディに固定されている。(それに支えてピントグラスをレボルビングできない。意図的か)
シャッターはレンズ鏡胴に内蔵されているので外部から単独操作できないが、ピントグラス撮影にはバルブ開放が必要。その際グリップレリーズロックして開放する。
レリーズはボディ前面右手側のボタンでも行うことができる。

レンズはRFなし、スポーツファインダー固定のエアロテヒニカとも共通。
プレス70の特別モデル「スペシャル70」にはエアロテヒニカと同じく右手側にもグリップがあり、それを回転して巻き上げとチャージを行う(70年:価格424,000円)が、故障が多いと言われる。

画像:80mmf2.8、アナトミカルグリップ固定。

 ストラップラグの位置は、テヒニカVやテヒニカ70のメインボディ上部から、プレス70はファインダーカバー上部に変更されているのがわかります。ラグは、Op-TechのAタイプ(ハッセルブラッド 用)が流用装着できます。

れんずまにあ 2022/08/03(Wed) 23:05 No.2030
Re: リンホフ プレス70
ファインダー:採光式ブライトフレーム等倍、実像式距離計連動。
広角標準は4ft(1.2m)まで、望遠180mmは6.5ft(2m)までパララックス自動補正しながら距離計連動する。
基線長は93.5mmと、中判RF機では最も長いものの一つであり、無限遠と600ft(180m)の距離の違いを識別できる。
ファインダーフレームは縦位置が標準。テヒニカ70におけるタイプ2:53/80/180のみと思われる。
 (フォトアートの一覧では標準プラナー100mmf3.5と記載されているが、検索しても全く出てこないので誤記か?)
広角・標準枠が常時表示され、後部ダイヤルで180枠を追加する。

標準
80mmはプラナーf2.8とクセノターf2.8があり、6x7なので80mmでも開放から問題なく全画面カバー。
ヘリコイド鏡胴なので大変高精度。テヒニカ70のプラナー80/2.8は#1シャッターのため最高速1/400だが、プレス70用は1/500になっている。
広角
53mmf4.5 ビオゴンまたは 53mmf4 スーパーアンギュロンがラインアップされている。シャッターB, 1〜1/500
望遠
180mmf4.8 ゾナー または180mmf4.5 テレアートンが用意された。望遠は最短2m。
連動距離計の精度が非常に高いので、180mm開放でも十分に距離計での焦点合わせが信頼できる。
ツァイスがほとんどで、シュナイダーのラインは比較的珍しい。
シャッターB, 1〜1/500

画像:ビオゴン53mmf4.5

れんずまにあ 2022/08/03(Wed) 23:06 No.2031
リンホフ プレス70
リンホフ70シリーズに共通して、ファインダーは縦位置専用。テヒニカ70はピントグラスを使えば横位置装着可能だが、プレス70のギアつき純正スーパーローレックスはギアのため横位置に装着できない。
ギア溝を避けるため4箇所の固定カムの位相は従来型の90度毎から少し狭角に変えてあるのと同時に、ロックレバーも右下隅から左下隅に変更されている。使い慣れた場所にないので空振りしてしまった。
手動巻き上げでよければプレス70にもテヒニカ70やスーパーテヒニカV用の従来型スーパーローレックスを装着可能で、フォーカシングスクリーンバックを併用すれば横位置装着も可能に見えるが、ボディの暗箱部分には縦位置ぎりぎりに遮光板が付けてあるため、実質横位置は不可能。(図)

プレス70に付属のピントグラスバックは、テヒニカ70付属バックと同じもの、2x3と56x72表示。

画像:プレス70付属フォーカシングスクリーンバック(100mmの表示もあるが、存在するのか?)

れんずまにあ 2022/08/03(Wed) 23:09 No.2032
リンホフ プレス70
スーパーローレックス

プレス70専用スーパーローレックスは、一般のスーパーローレックスとは多くの点で異なる特殊なホルダーになっている。

一般用ローレックスとの相違点。プレス70専用は、
1:外部の巻き上げレバーがない。巻き上げはボディクランクでギアを介して行う。
2:そのため、フィルムチャージ時のため内部にレバーがある.
3:ローレックス側から巻き上げギアが飛び出している。(図)テヒニカには使えない。また横位置装着はボディにギア溝がないためできない。
4:一般用にある巻止解除ボタンは不必要なので穴が塞がれた。
5:スタートマークを出す穴は、一般用が中央、プレス70用はその横を使う。ローレックスには赤矢印でスタートマーク位置が示されている。
6:一般用ローレックスをプレスに装着する場合は、テヒニカ同様マニュアル操作となる。横位置装着も可能だが、暗箱内部形状から横位置で6x7撮影はできないため縦位置のみ。

画像:左 一般用(従来型)、右 プレス専用

れんずまにあ 2022/08/03(Wed) 23:13 No.2033
スーパーローレックス
右側のプレス専用左上面にギアが突出しているのが見える。
このためテヒニカに装着はできないし、プレスでも横位置に装着できない。

れんずまにあ 2022/08/03(Wed) 23:16 No.2034
スーパーローレックス
左下側 従来型、スタートマーク位置は中央(赤矢印)。
右上側 プレス専用、スタートマーク位置は従来型より左側にずれている(赤矢印)。外面に巻き上げレバーがないかわり、頭出し用に内部にレバーがある。

れんずまにあ 2022/08/03(Wed) 23:19 No.2035
Re: リンホフ プレス70
ローレックス装着面の違い
左側プレス70。
右側テヒニカ70改造機、

プレスボディは、スーパーローレックスのギアを避けるため4箇所の固定カムの位相は従来型の90度毎から少し狭角に変えてあるのと同時に、ロックレバーも右下隅から左下隅に変更されている。

テヒニカの暗箱部分は正方形の蛇腹が見えており、縦横変換に対応しているが、プレスの暗箱部分は、6x7縦位置にあわせた形状であることがわかる。

れんずまにあ 2022/08/03(Wed) 23:22 No.2036
スーパーローレックス
中枠の圧板とスタートマーク確認窓
左 従来型、右 プレス専用。プレス専用は、120フィルムの場合、少し手前でスタートする。中央の穴は使わない。

れんずまにあ 2022/08/03(Wed) 23:26 No.2037
Re: リンホフ テヒニカ70
プレス70のシステム重量を測定した。

プレス70ボディ(ピントグラスなし,レンズなし、グリップ固定)   1,650g
        (ピントグラスバックつき)            2,040g
        (Planar80mm、ピントグラスバックつき)     2,880g
        (P80+ローレックスつき)            3,290g
        
ヘリコイド+レンズ
Planar80/2.8                          840g
Biogon53/4.5                          980g
Sonnar180/4.8                        1,400g

パーツ
スーパーローレックス56x72(プレス専用)             800g
ピントグラスバック                        390g

プレス70(ピントグラス、グリップ)、80、53、180、ローレックスx1 6,060g

標準付きボディはテヒニカ70と大差ない重量だが、レンズが重いため3本アウトフィットの重量はテヒニカ70より随分重くなる。
迅速なレンズ交換およびクランク1作動セルフコッキングの速写性とのトレードオフと考えるしかない。特に広角レンズ使用の迅速簡便さは段違い。
れんずまにあ 2022/08/03(Wed) 23:34 No.2038
Re: リンホフ プレス70
れんずまにあ様

素晴らしい解説をありがとうございます。
プレス70は,美しい鏡胴とコンパクトなボディーが魅力的です。6x7を距離計連動で撮るには最適のカメラですね。専用レンズも魅力的です。

惜しむらくはフィルムバックの使い勝手の悪さでしょうか。れんずまにあ様の解説の通り,ロータリー式なのに回転や横位置ができない。これなら,リンホフ220の様なバック固定式の方が良かった。ピントグラスやカットフィルムホルダーを省略し,ロールフィルム(120, 220)専用の軽快な「中判のライカ」を目指していたらもっと成功したかも知れません。リンホフの誤算は,70mmフィルムに拘り過ぎたことでしょうね。
狸おやじ 2022/08/06(Sat) 14:25 No.2039
Re: リンホフ プレス70
狸おやじ様、早速のコメントありがとうございます。

私は箱好きでありますので、かなり特殊化された機構に興味津々で弄り回しています。
当時の価格表を見ると、マミヤスーパー23の8倍、RB67やペンタックス67の4ー5倍であり、為替相場を考慮しても非現実的な選択肢であったことでしょう。
確かに使ってみると優秀なレンズ、見事な精度は文句がないところですが、P67やRB67と変わらない現在の中古価格はものの価値を正確に反映しているかもしれないなと思いました。
お話に取り上げられているリンホフ220が、レンズ交換RF機だったらどれだけよかったでしょうか。まああれでペンタックス67の倍価格ですから、売れたとは思えませんが(笑

リンホフ が当時70mmに拘ったため要らない機構を抱え込んでしまったとのご指摘は全く的を射たご意見で私も全く同意です。
目論見が外れて70mmは全く主流になり得なかったのは不幸な限りです。
何故か拙宅にも他社の70mmマガジンが2個ほど転がっています。1990年頃まだ70mmが入手可能だったので、出張にノーチェンジで行けるかななどと妄想し、結局220で十分だったのですが...
あれは現像などのインフラが全く整っていなかったのが敗因ですかしら。
れんずまにあ 2022/08/06(Sat) 16:14 No.2040
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様

>リンホフ220が、レンズ交換RF機だったらどれだけよかったでしょうか。

そうですね。
理想的には,プレス70とリンホフ220がレンズマウントを共有し,レンズ交換式RF中判カメラだったら良かった。そしてマウントのスペックが公開され,他社(ローデンシュトック,フォクトレンダー等)からもレンズが供給されていたら,もっと成功したと思うのだが...

>何故か拙宅にも他社の70mmマガジンが2個ほど転がっています。1990年頃まだ70mmが入手可能だったので、出張にノーチェンジで行けるかななどと妄想し、結局220で十分だったのですが...
>あれは現像などのインフラが全く整っていなかったのが敗因ですかしら。

リンホフの70mm路線は失敗と考えていたのですが,220は既にほぼ絶滅し,120も先行きが怪しい状況です。
もしかすると最後まで生き残るのは,35/70mmの長尺(映画フィルムの流用品)かもしれません。(ローライは今でもモノクロの70mm長尺を販売しているようです。)私も将来に備えて,70mmのシネローレックスを用意しておこうかしら。
狸おやじ 2022/08/10(Wed) 23:39 No.2041
Re: リンホフ テヒニカ70
以前から時折こちらの掲示板を参考にさせていただいていました。
リンホフプレス70が大好きでよく使っています。
私はシュナイダーのレンズを主に使用していて、僭越ながら情報を投稿させてください。

シュナイダーのレンズは以下の4種類があったようです。

・Xenotar80/2.8
・Super-Angulon53/4
・Tele-Arton180/4
・Xenotar100/4

このうち私は100/4以外を所持しています。いずれのレンズもツァイスの同スペックより軽量コンパクトにまとめられているようです。全長もそれぞれ数cm短く、重さは測れていませんがそれぞれある程度軽いです。広角と望遠はツァイスのものよりF値が明るいにも関わらず小さいために、描写では一歩譲るというのが素直な印象です。外観上の特徴として、180/4には鏡筒とヘリコイドにそれぞれ2本ラインが入っています。気になるのは100/4で、エアロプレス向けにラインナップされていたようですが、オークションなどでも殆ど見たことがありません。また、初期の資料上ではローデンシュトックのロテラー(テヒニカプレスにあったのと同スペック)も見られますが、カタログに載っているのを見たことがないため実在性は不明です。

ファインダーのスペックについてですが、リンホフは公式に「ほぼ等倍」と言っていますが、個人的にこれは等倍なのかよく分かりません。0.7倍くらいな気もしますが、アイポイントが高いので見やすいファインダーだと思います。またフィルムバックのロック位置ですが、初期は右下で後期は左下になるようです。(初期と後期の個体を持っていますがそうなっています。)これはなんで変えたのかよく分かりませんが....。

このカメラ、何台製造されたのか分からない程度には見かけないものですが、日本では注目度が低いためか、結構安価で手に入るのが嬉しいです...。最後の方は感想になってしまいましたが、今後も情報が増えることを楽しみにしております。長文失礼いたしました。
名無し 2022/11/26(Sat) 20:07 No.2085
Re: リンホフ プレス70
名無し様、貴重なコメントをありがとうございます。

もしかして、ブログでシュナイダーラインを装備したプレス70のご紹介をなさっておられますでしょうか。
そうだとしたら、こちらこそ深く参考にさせていただいてます。御礼申し上げます。
おまけにTele-Arton180mmをf4ではなくf4.5と誤記してしまい、赤面の至りです。

プレス70は重量はありますが、それに余りある高精度で、撮影結果の信頼性がきわめて高い印象を受けています。(精度に不安を抱きながら撮影する、軽いグラフレックスXLとは正反対)
ようやくOp-Teckのストラップも使用可能になり、拙宅の機材も今後実働が増えると期待しています。

ご指摘のXenotar 100/4ですが、青い箱入りの単体レンズとして1999年にドイツから買っています。
実焦点距離95mm、イメージサークル110mm(f2.8は117mm)で65x72対応とカタログデータ記載されています。6x7カメラに適合するのですね。
それを23ボードにマウントして、こちらのLinhof Technica 70スレッドのNo.1580に画像を上げていますが、確かにプレス用のヘリコイドに装備された画像は、私も見た覚えがありません。

Rotelarについても、大変興味深いお話ですが私も70用は見た記憶がなく、Press23の270mmを見たことがあるような。

それと、100mmに対応したファインダーフレームがあったのか、まったくわかりません。
今後画像が出てくることを期待して。

私の個体のファインダー倍率は目視と定規で計算したところ75%前後でした。

さて、私もシュナイダーレンズは大変好きで、Zと並んでいたらSを取りたいほうですが、Press70についてはアウトフィットに遭遇すること自体が幸運なので選り好みする余裕はありませんでした。
色々とご教授いただければありがたく存じます。

今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

Linhof Press 70, Planar 2,8/80mm, f8, 1/125, Across(EI100), Microfine

れんずまにあ 2022/11/27(Sun) 14:24 No.2086
Re: リンホフ テヒニカ70
名無し様,れんずまにあ様

プレス70は堅牢な作りと美しい鏡胴のレンズ群が魅力です。
掲載された作品のプラナー80mm/2,8の精緻で豊かな描写力にも惹かれます。

ロテラーですが,プレス70の取説を見ると確かに"270mm/5.6"が「準備中」と書かれています。これは元々大判用のテレフォトレンズですが,(グラフレックスXLの様に)プレス70にも供給されたかどうか...。私は縮小判の180mm/4.5をテヒニカ23で使っていますが,控え目のコントラストと繊細な描写,背景の綺麗なボケが気に入っています。
狸おやじ 2022/12/04(Sun) 11:44 No.2091
テヒニカ70でSA65を使う
Superangulon 65mmf8

定番のコンパクトな超広角。6x9では35mmカメラの28mm相当画角で、イメージサークルはf16で4x5カバーできるほど大きな余裕がありますが、ボディ構造に限界があるためスライド移動量は規制されてしまいます。
70の距離計連動にはベッドダウンー内レールを1クリック後退ーティルトアップの3ステップ、ファインダーが縦位置専用であるため、長辺の画角がベッドで蹴られないためにはこの操作が必要です。しかし距離計撮影を考えず、フォーカシングスクリーンで焦点合わせし横位置撮影に限定するなら、ベッドダウンしなくても無限遠から焦点は合います。内レールを少しだけ後退させる必要はありますが、比較的迅速にレンズ交換撮影ができます。ただし横位置のためファインダーは利用できないので、三脚固定が望ましく、簡便になるといっても功罪相半ばかもしれません。
ファインダーを外された個体で65を簡便に使えないかと試してみました。前述のようにベッドダウンしないで縦にするとベッドでけられるのですが、ピントグラス上で6x9なら1mm、6x7ならまったく蹴られはありません。また前板はボディ内なのでライズ量は10mm程度とはいえ、わずかにライズすればけられを回避できます。図らずも65mmでベッドダウンしないホースマンVHで、縦位置レボルビングしたときに数ミリライズすることと同じであることに気づきました。テクニカルの縦位置は極論すればライズ目的なので、レボルビング機構が有効になり大変嬉しいことです。
広角はテクニカルカメラよりも広角専用機を別に持つほうが速写性に優れていますが、ある程度テヒニカ70の活用に目処がたちました。

れんずまにあ 2023/08/27(Sun) 22:31 No.2317
Tele-Xenar とTele-Arton 180/5.5
Tele-XenarとTele-Arton180mmf5.5
スペックは同様ですがサイズの点で、テレクセナーはコンパクト、テレアートンは長くおおらかです。重量は250g vs 300gで、そう変わりません。手持ち撮影では開放画質が高いテレアートン、携帯性はテレクセナーが有利です。ファインダー撮影にはテレアートン、ファインダー無しボディにはテレクセナーを配備することにします。

れんずまにあ 2023/08/28(Mon) 08:11 No.2318
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様
いつも、深いご投稿ありがとうございます。実は、拝読しているうちに、70の工業芸術品と思えるメカニズムに打たれ色々探していましたが満足するレベルには程遠く、半ば諦めていました。先日、アメリカのサイトで65f8.100f2.8.180f4.8のシリアルナンバーがカム一致のアウトフィットを見つけて、相当悩みましたが、思い切って落札しました。もうすぐ到着の予定です。到着したら色々伺いたく存じます。よろしくお願いします。

フイルム大好き 2023/09/02(Sat) 19:34 No.2323
リンホフ テヒニカ70
フィルム大好き様
これはリンホフセレクトのプラナーゾナーSAの最高級セット!しかもリンホフ撮り枠が4枚も付いて,もちろんスーパーローレックスも,完璧究極のアウトフィットです。
入射光用のディフューザが付属してる(紛失していない)のもポイント高いです。
一期一会ですから、よく思い切られました。
多分テヒニカVにも流用できるのでは。
まずはお喜び申し上げます。
到着が待ち遠しいですね。
れんずまにあ 2023/09/02(Sat) 22:58 No.2324
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様
いつもご指導有難うございます。70のアウトフィットが届きました。何と、ブックレットが揃っていて、1964年8月24日に販売された様です。問題は無い様ですが細部点検して持ち出すつもりです。よろしくお願い申し上げます。

フイルム大好き 2023/09/14(Thu) 21:22 No.2340
Re: リンホフ テヒニカ70
フィルム大好き様、品物が無事到着されたようで良かったですね。
しかも貴重な当時の説明書付き。
リンホフフードの説明書など見たこともありません。
シュナイダーのラインアップなども興味深いものです。
今後ご活用が期待されます。
撮影が楽しみですね。
れんずまにあ 2023/09/14(Thu) 23:14 No.2341
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様
いつも有難うございます。珍しいシュナイダーレンズのリーフレットの写真を添付致します。ご参考になれば嬉しいです。よろしくお願いします。

フイルム大好き 2023/09/16(Sat) 00:36 No.2343
Re: リンホフ テヒニカ70
フイルム大好き様

テヒニカ70の素晴らしいセットですね。広角はビオゴンではありませんが,携帯性と描写のバランスを考えての選択かもしれません。距離計連動カムは,れんずまにあ様のご指摘の様にテヒニカV23でも使えるかもしれません。撮影が楽しみですね。

シュナイダーのレンズリストも興味深い。当時のシュナイダーは,ツァイスをかなり意識していたと思います。テヒニカVの発売(1963年)に合わせて標準レンズの焦点距離を105mmから100mmに変更したようですが,先行するプラナー100mmの存在も大きかったと思います。もしかするとテヒニカの焦点距離の変更もツァイスの提案かもしれません。スーパーアンギュロン53/4とテレアートン180/4という特殊なレンズも,ビオゴン53/4.5とゾナー180/4.8に対抗するという意図を感じます。この時代のドイツの企業(ツァイス,シュナイダー,フォクトレンダー...)の切磋琢磨が,現在の中判~大判カメラ/レンズの基礎を作ったのだと思います。古き良き時代ですね。
狸おやじ 2023/09/16(Sat) 12:03 No.2344
Re: リンホフ テヒニカ70
狸おやじ様
れんずまにあ様
お褒め頂きありがとうございます。このモデルが欲しくなった一因がカム切替レバーの存在です。3種の距離切替がこのレバー操作で完結する点に取り憑かれてしまいました。実際の操作で機械式に動作を見てみて感動してしまいました。こんな精密機械が60年も前に完成している事に驚きです。コートのポケットに交換レンズ一つ、歩きながらレンズ交換が可能とは。ただ一つ、人目が気になりますね。拙文失礼致しました。

フイルム大好き 2023/09/16(Sat) 12:44 No.2345
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様 狸おやじ様
いつも有り難うございます。
ebayで見つけて、こんなモノ、手に入れておきました。70用露出計未使用と 53-80-180用カム。幸い届いた個体の露出系は正確でしたが、よる年並みを考え念の為にスペアをと。カムは偶然見つけまして、何が起こるかわからないと、、、。かなり以前ローライ2.8fを愛用していた時少し甘い数値で手放してしまった後悔から生涯の友用と。まるで予防薬揃えている病人状況の報告です。失礼いたしました。

フイルム大好き 2023/09/17(Sun) 23:06 No.2346
Re: リンホフ テヒニカ70
フィルム大好き様、ますますご精進のことお喜び申し上げます。
露出系ユニットのスペアはなかなか得難いものです。
当時は最先端のありがたい機能だったでしょうし、今でも重宝ですね。

カム切り替えのレバーは大変機能的ですね。他社やテヒニカ45が一々交換作業を要するのと比べて迅速確実。ちゃんと指標のところで止められるかはちょっと曖昧なところもありますが...
そしてタイプ2(53-80-180)の交換カムも大変貴重です。
ご確保おめでとうございます。プラナー80とビオゴンあるいはスーパーアンギュロン53確保の夢が広がります。
ただファインダーもタイプ2である必要があり、53は視野全体と大雑把に考えればいけますが、80は辛いかな?

さてそのビオゴン53ですが、ベッドダウンなしで使うものなのか、あるいは65と同じようにベッドダウン+レール引込+ティルトアップが必要なのか、ずっと疑問に思ってきました。
53mmはどちらのレンズもかなり前玉が前方にあり、画角は65より広いもののベッド先端でけられる心配はない可能性があります。
すると手間がかかるベッドダウンを行わず距離計連動できるなら、かなり迅速なレンズ交換が可能になるはずです。
しかし画像検索を掛けても、テヒニカ23を含めても全く53mm装着状態の画像が出てこない。
ユーザーは集めるだけで満足して実際に使っていないのではないか?

フィルム大好き様が53をご確保になった暁には、ぜひご教授ください。

距離計について素人なりの感想を。
現在65-105-180のタイプ1ですが、クセノター100/2.8やテヒニコン100/2.8でも、2mくらいまで開放で合焦連動しているように思います。さすがに1mでは若干焦点がズレる気がしますが、ほぼ一般的な撮影では連動している印象。
流石に実焦点距離95mmのクセノター100/4は室内ではずれている模様。
高精度の距離計ですが、わずかな焦点距離の差は許容範囲なのではないかと。もちろんご自身で確認されてから実用されるのは言うまでもありません。
れんずまにあ 2023/09/18(Mon) 00:04 No.2347
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様
貴重なインプレッションありがとうございます。コレぞこのサイトの面目躍如のご意見と賜ります。そもそも、れんずまにあ様のご指摘、「絶品」 53ミリのご評価が頭に残っています。私はハッセルSWCビオゴンが広角の王者と今でも思っていましたが、この殺し文句は気になりまして、、いつか比べてみたいと。それと室内で100mmの距離計とピントグラスの誤差は気が付いていました。ある程度の距離がいるかなとあまり気になりませんでした。この点、我が意を得たりでございます。流石のご賢察に感服いたしました。
改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。
フイルム大好き 2023/09/18(Mon) 00:45 No.2348
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様
狸おやじ様
いつも有難う御座います。さて、面白いサイトを見つけましたのでご報告します。一切の転載、コピーが禁止されている様ですので、アドレスを。
nocsensei.comイタリア語のサイトですが右中段に言語切替で日本語選択、上のジャンル左端の部屋から、マルコ カビナさん選択。クラシックレンズのリポートが沢山出ています。リンホフ向けツァイスも詳細が、他にビオター、ウルトロン、グラフレックス向けレンズ、ローライ、ハッセルからコニカ、ニコン、ペンタックスと様々です。
暫く楽しめそうなサイトです。転載厳禁の様ですのでご注意くださいませ。
よろしくお願いします。
フイルム大好き 2023/09/22(Fri) 14:10 No.2349
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様
お世話になります。手元に届いた70の稼働部グリス入替並びに各部チェックと、割ってしまったグランドグラス入替を代理店サービスに持ち込み、お墨付きをいただき引き取ってきました。帰路、軽量のジンマーをセットして近くの谷中界隈をベルビアを入れて、手持ち撮影デビューしてきました。ハッセルのストラップを付け首からリンホフ、慣れないスタートはマガジンスライド引忘れ。撮り直して何か変な露出にメーターの指針合わせ忘れ。無事に撮れたなと思ったら、ケーブルレリーズがレンズ横切っていたり、、手順の慣れが必要とつくづく思いました。メンテ持込時のジュラルミンケースさえなければ快適に行けそうです。最新デジタルカメラを持った外国人観光客がことのほか興味と驚きの視線を投げかけていました。先ずはご報告申し上げます。

フイルム大好き 2023/09/25(Mon) 16:20 No.2350
Re: リンホフ テヒニカ70
フィルム大好き様、70が稼働状態になりお祝い申し上げます。
確かにジンマーSで高画質かつ軽快に行くのもいけますね。海外旅行者に見せつけるのも楽しみです。
私は全くオーバーホールせずに使っていますので、機材に優しくないと反省しました。
気候も多少マシになってきますのでそろそろ活用を画策しています。それに先日6x9黒スーパーローレックスを確保し、これまで純正ホルダーをつけたことがなかった機材に嵌め込んで出撃待ちしています。

nocsensei.comご紹介ありがとうございます。とても濃い内容で、散文的にちらばっている記事を散策しています。取り敢えずタムロンのソフトズーム項目を読み耽りました。
網羅するにはいつまで掛かるかわかりませんが夜長に更してしまいそう。

それにしてもこのスレッドがこんなに伸びるなんて当初全く想像もしておりませんでした。皆様のおかげです。全く知らなかったことも沢山ご教授いただき感謝感激です。
れんずまにあ 2023/09/28(Thu) 00:18 No.2352
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様
狸おやじ様
お騒がせ致しております。手持ち撮影のポジが上がってきました。レンズは、ジンマーS100ミリです。どうも重さからかなんなのか、ピントが手前で見苦しい写真で申し訳ございません。グリス入替でストッパーが微妙にズレたのかも。今度チェックしてみるつもりです。ただ、色が良いのでご報告の一枚と致します。よろしくお願いします。

追伸
当初セットのレンズでは、それぞれ無限はピタリでしたが、手持ちの他のレンズではそれぞれ調整が必要と判明しました。お騒がせいたしました。
レンズデータを調べまして、フランジバックの差なんですね。
赤面者で大変恥ずかしく思っています。

フイルム大好き 2023/09/30(Sat) 21:10 No.2357
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様
狸おやじ様
いつもお世話になります。

さて、過日の手持ち撮影失敗のリベンジにて、SA65をセット、下町手持ち撮影に出向きましたが、徒歩の散策には、重さが応え腰痛が復活してしまいました。やはり三脚かと。
偶然にも、白リンホフ三脚の格安品が有り入手して、セットしてみましたら、時代考証ピッタリ。3段1.9キロなら許容範囲です。この時代のカメラと歩むのは大変ですね。
よろしくお願いします。

フイルム大好き 2023/11/06(Mon) 17:39 No.2407
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様
狸おやじ様
いつもお世話になります。
先日の手持ち撮影再トライ。首から下げた70に上レールセットパックを忘れてしまい、前半5枚はピンボケ。気がつき後半なんとかなりました。最後、前回失敗の同じ場所から逆光の中、露出計指示通りの一枚です。手持ちは難しいですね。よろしくお願いします。
SA 65mmf8 1/250f8 ISO100 ベルビア

フイルム大好き 2023/11/09(Thu) 15:47 No.2412
Re: SA65+Velvia100
フィルム大好き様、着々と機材を活用されていますね。
SA65の見事な精細度。
ベルビアカラーのこってり感。コントラストが強いSAと組むと特に顕著ですね。

ベルビアは50を愛用しました。
テスト撮影には感度が低いとシャッター速度が1/500止まりでも開放近くまでフィルターなしで撮影できますので。
一方実写には100の高感度にアドバンテージがありますね。

テクニカルカメラで、ベッドオープンした時の繰り出しは常に注意せねばなりません。
私もRFなしセンチュリーグラフィックでよく失敗しました。
テヒニカ70なら、距離計を確認すれば大丈夫ですね。

私もそろそろ出撃させねばせっかくの機材が持ち腐れです...
田舎に住む者には、紅葉が数少ないカラー写真の出番なのですが、今年はどちらも紅葉は遅れているようです。緑のまま枯れてしまうことがないよう願います。
れんずまにあ 2023/11/09(Thu) 20:28 No.2413
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様
常日頃のご指導に感謝申し上げます。
早速に、拙作にお褒めを頂き大変恐縮しております。ありがとうございます。
上がってきたポジの前半5枚は盛大にピンボケしておりました。腰の状態の様子を見ながら三度目のトライを画策中です。手持ち撮影に少し慣れては来ましたが、重さとシャッターストロークの長さから手ブレの感触もあり筋力の衰えを自覚しております。
紅葉の被写体、景色はまさに理想です。
ご投稿、心よりお待ちしています。
よろしくお願い申し上げます。

追伸
先日、日暮里の代理店のご好意で、店頭の70ファインダー部を取り外した内部を拝見する機会を得ました。
実は、自身の70のファインダー内側をクリーニングできるか相談しましたところ、店頭在庫の同モデルで試験して、組み上げにギブアップ。元々程度が悪く展示に回すつもりだそうです。内部は、驚愕のメカニズム。後部距離目盛りの作動状況には、店主共々感嘆の声が出てしまいました。もう80歳になられる元シユリロの70を完全分解出来る技術者の方曰く、もう私は出来ない。分解はしないように、、とのことでした。
長々と失礼致しました。
フイルム大好き 2023/11/09(Thu) 23:22 No.2415
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様
狸おやじ様
いつもお世話になります。気がつくともう、今年も僅か。時間の早さがつらく思う歳です。さて、70の持ち歩きにカメラバッグに不便を感じていましたが、直感で直販サイトにオーダーしてみました。ビリンガム ハドレービッグ。グリップ付の70がスッポリ。まだ余裕があります。これ以上の重さを覚悟すればフロントポケットに、スーパーロレックスも余裕でした。年の瀬と新年の街歩きに活躍しそうです。何かと、手持ちでリンホフはハードルがございますが、ひとつ、解決した気が致します。
よろしくお願いします。諸先輩の方々、今年一年ありがとうございました。良いお年をお迎えください。そして来年も宜しくご指導賜りたく存じます。

フイルム大好き 2023/12/22(Fri) 17:31 No.2446
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様
狸おやじ様諸先輩の皆様
あけましておめでとう御座います。本年も宜しくお願い申し上げます。
さて、本日、日暮里の代理店様のご厚意で、リンホフ70のファインダー内部の作動状況を動画に撮らせていただきました。動画の容量が大きく添付できませんでしたので、距離ゲージの構造部分の写真を添付にてお知らせいたします。
よろしくお願いします。

フイルム大好き 2024/01/05(Fri) 17:31 No.2466
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様
狸おやじ様
いつも有難う御座います。
先日、代理店訪問時、かねてよりの疑問を代表に質問しました。
リンホフ三脚の脚の一本にあるボルト穴です。
明快即答曰く、雲台セット用です。ローアングル撮影の為ですと。

帰宅後セットしてみて、ここまでかんがえていたんだと、しばし感心しました。
よろしくお願いします。

フイルム大好き 2024/01/08(Mon) 00:27 No.2467
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様
狸おやじ様
いつも有難うございます。
過日、上野の国立博物館の展覧会にリンホフ70持参で行ってまいりました。拝観後敷地内散策、手持ちにて撮影してみました。フイルムはベルビア100。プラナー 100mmをf5.6 1/50でした。6×7サイズです。手持ち撮影に随分と慣れてきて横画面撮影とかもチャレンジしました。重かったですが結果に満足です。よろしくお願いします。

フイルム大好き 2024/02/22(Thu) 16:00 No.2486
Re: リンホフ テヒニカ70
フィルム大好き様、すばらしくシャープで驚きました。
やはりこの機種は手持ちを強く意識して作られていると思えますが、重量は日本人にはなかなかキツイものがあります。
ここまで使いこなされたら、出番が増えそうですね。
横も期待しております。
れんずまにあ 2024/02/22(Thu) 16:43 No.2487
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様
早速にお褒めいただき、ありがとうございます。構内では好奇の目で見られましたが全く気になりませんでした。横画面も追加投稿させていただきます。構図とかご勘弁くださいませ。何せ、ピント合わせ保持はキツイですので。よろしくお願いします。

フイルム大好き 2024/02/22(Thu) 16:55 No.2488
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様
狸おやじ様
いつもお世話になります。
このところ、家内が介護出動による留守番が多く、自宅でカメラを弄ることが多くなつておりまして、、
三脚にリンホフ70、ゾナー180mmをセット。デジタルバックはGFX50SUとしてみましたが不恰好でカメラが文句を言っている様です。
手持ちスタイルでスーパーロレックス装着が一番ですね。タングステンライト下、ASA1600 f4.8開放 1/250です。鼻先下の紫はテレビ画面の影響です。いつも、拙作で申し訳ございません。
よろしくお願いします。

フイルム大好き 2024/04/20(Sat) 18:44 No.2526
Re: リンホフ テヒニカ70
狸おやじ様
れんずまにあ様
いつもありがとうございます。
先日の、たぬきおやじ様のご指導にてスイングバック作動を確かめて、70を三脚にセットしてトライしました。収納で問題が、、スイングバックロックフックが上下に、2箇所あり、下のフックがリリーススライドに反応しません。仕方無く隙間から爪で押し込んでやっとバチンと入りました。
この点、代理店に問い合わせ致しまして、得られた回答は、70の唯一の欠点で、下部フックは外す(工賃発生)、か割ってしまう。かどちらかとの事でした。
折角の装備を壊す様な勇気も無く、又工賃支払うのもなんだかと、手持ち中心で行く事にしました。
凝った作りと精密性が逆に仇となっている様です。
又、勉強になりました。よろしくお願いします。

追記
れんずまにあ様
前期型、バックドア取外し不可モデルは、交換パーツ払底で入手は中古品転用以外不可能との事です。大切になさってくださいませ。

フイルム大好き 2024/04/22(Mon) 17:13 No.2530
Re: スイングバックロック
フィルム大好き様、大変重要なご指摘をいただきありがとうございます.

思い出すに、私は完品のテヒニカ70ではバックアオリをつかったことがなく、購入後の作動チェックしかしていないのでロックがどうだったか思い出せません.
心配になり今見直すと,一応スライドは左右とも働いてロック解除できるようでしたが、若干渋い感じはあります。そして引き出した後、正位置に戻す際には左右を揃えて垂直に差し込まないと、片方をロックした後もう片方を斜めから入れ難く、無理をすると爪を破損してしまいそうでした。

先日ファインダーなし70で軽く撮影したときには気づきませんでしたが、ジャンク品のほうはロック爪を除去してあり、固定スクリューを緩めるとただちに引き出せました。
ロックがかかるか掛からないかの微妙な位置は、このようにロックがないほうが調整しやすく、引き出すためにアクションが要らないため、アオリだけを考えればロック除去もアリかなと思いました。
ただし私の個体もよく見たら前回きっちり正位置にもどしておらずバックが少し浮いた状態になっており、ピントグラスなら問題ないけど距離計連動撮影を行う時は、ロックがないのは危険かと思われます。

余談ですが、まだ23シートホルダーが十分揃っておらず、今回はラピッドロレックス67を使いました。
ピントグラス撮影には良いのですが、テヒニカのスプリングバックはかなり強く、ホルダを押し込むとプアな三脚やクイックシューはずれてしまいがちでした。
さりとてゆるく押し込むと、十分な位置まで押し込めず隙間が空いて漏光、焦点面ズレでピンボケしてしまいました。
しっかりした三脚が用意できなければ、後期型のスプリングをレバーで開放するバックを装着すべきかなと思いました。

れんずまにあ 2024/04/22(Mon) 20:58 No.2531
Re: スプリングバック
拙宅にはテクニカルダン購入時のレバーつきバックがありますので,これと70のバックを交換しようと考えました。
テクニカルダンはスーパーローレックスを使うのでレバーはさしあたって必要ないのです。
あ、久しぶり引っ張り出したら、水準器が3個蒸発していた...買わなくては.

れんずまにあ 2024/04/29(Mon) 20:16 No.2532
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様
狸おやじ様
暑中お見舞い申し上げます。
酷暑の中、linhof70にゾナー180ミリセットで手持ち撮影行を上野不忍池にて決行してまいりました。重い、暑いの二重苦も不思議にこなせて、ついでに持参したGFXも携行しました。やはり、ピント合わせは、事前にヤマカンで最後ファインダーで追い込むパターンでないとキツイですね。蓮の花の撮影を昼前に無事終了出来ました。
結果は、後日報告申し上げます。
よろしくお願い申し上げます。

フイルム大好き 2024/08/02(Fri) 18:16 No.2552
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様
狸おやじ様
いつもありがとうございます。
先日の不忍池 蓮の花の撮影、現像が上がってきました。何せ重いレンズで、近隣のテストに三脚使用しか持ち出したことがなく、手持ちでトライしての結果は大満足です。機材の扱いも慣れまして、ダークスライド引忘れ、二重露光無しで無事に6×7 10枚露出揃いで、改めて60年前の機材の良さに感激いたしましたので、一枚添付させていただきました。

使用機材は
テヒニカ70
ゾナー180mm
撮影データは
f11 1/100sec VELVIA100
スキャンデータ
EPSON GTX980
純正ネガキャリア
ソフトsilverfast9
1600ppi
以上、宜しくお願いいたします。

フイルム大好き 2024/08/08(Thu) 17:05 No.2557
Re: リンホフ テヒニカ70
フイルム大好き様

素晴らしい蓮の花の写真ですね。感動致しました。

特にピンクの花びらの描写とその後ろの大葉の立体感が印象的です。
背景のボケも美しく,流石にSonnar 180 mmですね。F11でここまで綺麗なボケが出るのは,やはり中判用長焦点レンズの特権と思います(日浦様の解説を頭の中で想起しつつ...)。
素晴らしい作品を見せていただき有り難うございました。
狸おやじ 2024/08/08(Thu) 19:50 No.2558
Re: リンホフ テヒニカ70
狸おやじ様
早速にお褒めいただき、恐縮です。
ありがとうございます。
このレンズ、持ち歩いて気がつきました。
シャッタースピード1/100の次は1/250になっていまして、f8での露出系の出た目のセッティングが無く、熱中症になりそうな中、迷いながらシャッター切りました。
安易なデジタルを使っていますと、写真感覚が退化している様な気がいたしました。
いずれにしても、楽しいですね。
お陰様でで、ポジアルバムのページが増えてきました。
もう一枚、何気に撮った弁天堂の相輪の写真も添付させていただきました。
こちらは、1/250 F11です。
よろしくお願い申し上げます。

フイルム大好き 2024/08/08(Thu) 20:43 No.2559
Re: リンホフ テヒニカ70
ふぃるむ大好き様、酷暑の最中、すばらしい作品をお取りでなによりです。
やはり大フォーマットのフィルム画像はデジタルにない感性に訴えるなめらかさというか立体感というか、サムシングがあるように思います。
それが好きでフィルム撮影、特に大フォーマットを続けています。もう一つは、カメラ操作が大好きで、殺絵行為そのもので幸せになっているのですが。
私も負けずにリンホフを使ってあげたいと思いました。
れんずまにあ 2024/08/11(Sun) 09:46 No.2565
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様
狸おやじ様
いつもありがとうございます。
Linhof Technika70のゾナー180mmでの手持ち撮影時、レンズフードが無く直射日光下に不安を覚えました。古いレンズには過酷ではないかと、、。仕上がりのポジには満足いたしましたが、Amazonで口径が合っていそうなのが格安800円位で有りまして、クリックしてみましたら、案の定、中国から、、、
期待せずにしていまして、到着。フルメタル製でなかなかのモノでございます。
しかしながら、ただでさえ大きな本体の上、無限位置でここまで出っ張ります。
既に、人目は気にしない境地に達しておりますので、再出撃してみようと思っています。
よろしくお願い申し上げます。

フイルム大好き 2024/08/28(Wed) 19:24 No.2583
Re: レンズシェード
フィルム大好き様、着々と充実されていますね。
仰る通り、旧機種にはシェードがあるほうがよく、80-90年台の製品でも、逆光でシェードを付けると露出計表示がわずかに暗くなり、やはりグレアが生じているのだなと思い知りました。
コンパクトで、逆向き収納もできぞうなシェードですね。
私4x5にはこのようなバネでレンズを挟み込むパーンドア型シェードを簡易的に使っています。ジャンクボックスでよくころがっています。

れんずまにあ 2024/08/31(Sat) 17:07 No.2586
Re: リンホフ プレス70
昨年秋に撮影したネガをようやく現像しました。
ゾナー180mmf4.8,f8,1/30,コダックゴールド200

マンフロットの一脚を併用しています。アップダウンがあるので三脚は持っていかなかったと思います。
テヒニカ70もそうですが、プレス70は余計に縦位置主体になってしまいます。
縦位置は好きなので、構図を決めるのも楽しみですが、横にしようとすると労力ですね。

リンホフのスーパーローレックス6x7は、プロポーションが6x8に近く、個人的に日本の67機よりも好ましく思っています.そして日本の6x8機が9枚しか撮れないのに、リンホフは10枚撮れて、フィルムシースへの収まりもよろしいかと思います。

れんずまにあ 2025/02/06(Thu) 21:03 No.2714
Re: リンホフ プレス70
ビオゴン53mmf4.5、f11,1/30,コダックゴールド200

昨年は紅葉が遅く、訪れた時にはまだ色付いていませんでした。
超広角ですが、縦位置では横方向の画角が標準レンズに近く、視覚的には縦方向のパースが強調されるだけで横方向は自然かと思います。
プレス70は重く取り回しに難があります。しかしレンズ交換の際の距離計連動精度は非常に信頼感があり、積極的にレンズ交換したくなります。
ただしダークスライド挿入有無の安全機構はなく、つい1枚無駄にしてしまいました。

れんずまにあ 2025/02/06(Thu) 21:13 No.2715
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様
リンホフ プレス70のご投稿、有難く拝見いたしました。ゾナー180mmの綺麗なボケの中に浮かび上がるシャープな花の描写に加えビオゴン53mmの目の醒める様な写真に惹きつけられました。以前、ebayにて53mmが二度購入できるチャンスがありましたが
65mmも使いこなしてもいない事を反省して見送ってしまった事に後悔しきりです。
レンズ自体から立ち上がる精密感も素晴らしいですね。引き続きの作例のご投稿を楽しみにしています。よろしくお願い申し上げます。
フイルム大好き 2025/02/07(Fri) 09:01 No.2716
Re: リンホフ プレス70
フィルム大好き様、過分なご評価いたみいります。
まさにカメラに撮らされている感があります。
ゾナー180は以前グラフレックスXLで使用したことがあり、また改造品をSL66で持っていますので3本目の経験です。
XLはレンズ交換に非常に気を使い、また交換時に距離計キャリブレーションを行うのですが、それがいまいち信用できないので、レンズ交換をしないか、焦点板での確認をせねばならないのに対して、プレス70の確実性と高精度はありがたいところです。
ところで、ビオゴン53をリンホフテヒニカ70や、リンホフ23に装着した時に、ベッドダウンを必要とするのかどうか、いまもって疑問に思っています。
最近関西で舶来大中判に強い店舗がアクセスしにくくなっていて疑問をぶつける先がありません...
れんずまにあ 2025/02/08(Sat) 21:52 No.2720
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様
Sonnar180とBiogon53の素晴らしい画像をありがとうございます。
この頃のZeissレンズの描写には,繊細さと気迫が感じられるように思います。

> ビオゴン53をリンホフテヒニカ70や、リンホフ23に装着した時に、ベッドダウンを必要とするのかどうか、いまもって疑問に思っています。

これはどうでしょう。SA65mmでも横位置ならケラれないのですが,縦位置だと上端の7mm程が標準位置(6x9)でケラれる。Biogonは鏡胴が長い分有利ですが,焦点距離が短いのでどうでしょう。もし縦位置でケラれる可能性があれば,アオリの自由度も含めてリンホフはベッドダウンを推薦すると思います。テヒニカ23IVの取扱説明書(1957年頃)には,Biogonの装着方法について解説があり,ベッドダウンが標準使用法です。テヒニカ70の説明書にも,広角一般の設定位置としてベッドダウンが説明されていますが,個別の設定に対応していたかどうか... 。

狸おやじ 2025/02/09(Sun) 13:19 No.2723
Re: ビオゴン53装着法
狸おやじ様、貴重な資料をありがとうございます。
この図を拝見すると、確かに53mmもベッドダウン+内側レール後退で装着するように見えます。
23でもそうなのですから、70では縦位置が標準であることを考えると、65と同様のセットアップが必要そうですね。45も当然そうなのでしょう。
しかも本文を読むと、ボード装着前に10ミリライズして、装着後に定位置に戻すなど、作法が多いことに驚かされます。
ただし超広角まで同じボディでカバーできるリンホフの汎用性の高さを改めて感じました。
れんずまにあ 2025/02/09(Sun) 17:01 No.2724
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様
狸おやじ様
不明な点があるのも、リンホフ故なのでしょうか。所有していないくせに生意気なコメントを控えておりましたが、本家の日暮里の御仁に問い合わせてみました。
曰く、
横位置撮影ならば必要ありません。縦位置撮影ならばベッドは映り込むのでベッドダウン
してください。
との事でした。
調べるほどミステリアスなレンズですね。
よろしくお願い申し上げます。
フイルム大好き 2025/02/10(Mon) 00:37 No.2725
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様
お世話になります。linhof70のサービスを本国のlinhof社に問い合わせいたしましたら
以下の返答を得ました。
もう、壊さない様にするか、アメリカのLaflexに依頼するしかない様です。
よろしくお願い申し上げます。
Thank you for your e-mail.

SERVICE | Linhof

Please follow the link and see under &#8222;REPAIR“

Older cameras and accessories
You will certainly understand that not all Linhof products depending on their age can still be repaired. The older the camera the more complications have to be anticipated. Generally speaking all cameras older than production year 1959 can no more be repaired lacking spares. The same applies to the models:
Super-Technika V &#8211; with rangefinder
Technika III 6×9, 9×12
Aero Press
Press 70
Standard Press
Elektrik 70
Linhof 220
Kardan Color, number range 101-1400
Kardan Standard
Technika IV 6×9 und 9×12
Technika 70

We are sorry, but we do not offer service or repair for Technika 70 cameras.

Kind regards
フイルム大好き 2025/02/13(Thu) 19:19 No.2730
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様
いつもありがとうございます。
貴殿のビオゴン53mmのご投稿2715を拝読後、どうしても頭から離れず、密かにサイトの検索はしておりましたが、あっても見て見ぬふりの痩せ我慢。
先日、ebayにて、super anglon 53mm f4の売物を発見、ビオゴンのおよそ半値。もとより、ラッパ型のクローム鏡胴レンズに憑かれていますので思い切って落札出来ました。幸い、カムも有りますので、番号未刻印ですがスクリーンで試してみるつもりです。
到着後、メンテナンスを施し、リンホフ23の板に作例を投稿出来ればと思っています。
よろしくお願い申し上げます。
フイルム大好き 2025/02/20(Thu) 16:38 No.2736
Re: SA53/4
フィルム大好き様、順調に装備が充実していっているようでお喜び申し上げます。
SA53/4はプレス用のはかなり珍品なんでしょうが、テヒニカ用はたまに見かけます。
テヒニカ23Vで友人が使用していて、良い感触であることは聞いておりました。
カムがあるのはいいですね。
長いレンズですが、シャッターは一般的なコンパーで整備もしやすそうです。
写りが上がりましたら是非拝見させていただきたいです。
れんずまにあ 2025/02/23(Sun) 10:04 No.2739
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様
いつも、有意義なご投稿ありがとうございます。
ebayで落札したSA 53mmf4が手元に届きました。概ね問題はありませんでしたが、シャッターソケットの戻りが渋く旧型白ですので代理店に相談してみようと思っています。
23Vにセット、ピントグラスに広がる画角など確認しました。
到着迄よせば良いのに再度、ebayにてファインダータイプU、れんずまにあ様リンホフ70のご投稿1576による53、80、180の組み合わせでクセノター80が一つセットの商品を見つけ 53ミリの視野を見ながら手持ちで、、という欲に負けて頼んでしまいました。月末に到着予定です。準備できましたら作例を投稿させていただこうと思います。
よろしくお願い申し上げます。
フイルム大好き 2025/03/06(Thu) 23:04 No.2751
Re: リンホフ テヒニカ70
フィルム大好き様、これでシュナイダーのドリームセットが組めますね!
ファインダーが対応しているなら、ディスクカムも53が調整されている可能性が高いですし、まずは到着が楽しみです。
クセノター80は30年前ごろカンボXLについているのを店舗で勧められたことがあり、後ろ髪引かれましたがその時はスルーしました。当時余裕なかったけど、今も悔しいです。
リンホフについているのは本当に珍しいですね。コンパクトで写りも期待できます。
良い品が届きますように!
れんずまにあ 2025/03/09(Sun) 11:32 No.2754
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様
いつもお世話になります。 70のタイプUが思ったより早く届きましたので報告いたします。商品説明ではレンズシャッター全速問題無し、本体機能も問題無しとなっておりましたが、まずシャッター1秒からスローは全て途中で引っかかる。ソケットは外れて中のピンが無い。本体のレールは硬くて、乱暴ながらシリコンスプレーでやっと。といった感じです。ただ、ファインダーがことのほか綺麗で安心しました。
問題のSA53mmですが、1秒が引っかかる為、TOYOの主人に問い合わせしたところ、
このタイプの旧コンパーは部品交換ができない為お手上げかも、との事に少々青くなりました。工房がご自宅へ移された様で早速送付。幸い無事に作業進行中です。
80mmのカム番号は、一致して安心致しましたが、 53mmに打たれている番号は、何とオーバーホール中の個体と判明しまして、偶然による天佑と喜んでいます。
作業完了したら
手持ちで撮影を楽しむつもりです。
よろしくお願い申し上げます。
フイルム大好き 2025/03/11(Tue) 13:45 No.2756
Re: リンホフ テヒニカ70
フィルム大好き様、まずは到着おめでとうございます。
少々の整備は必要のようですが、期待して待ちましょう。
TOYO様はご自宅でサービスをご継続ですか!!工房は閉じられたと新聞に出ていたようで、完全閉業かと悲観していましたが、世界中に愛用者がおられるでしょうから、サービスだけでもお続けになるなら安堵です。
そして53のカムとシリアル一致とは、奇跡の邂逅ですね。そんなすごいことがあるのかと思うのと同時に、そんなに数が少ないのかとも。
とりあえず完成が楽しみですね。
れんずまにあ 2025/03/12(Wed) 21:38 No.2757
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様
ありがとうございます。TOYO様は怪我が原因で工房を移されたそうです。かなり、修理依頼が来ていて忙しそうです。
シリアル一致が判明した時は思わず、声が出てしまいました。販売元のサイトを見てみましたら案の定、ジンマー180mmのシリアル一致商品が出ていました。
180mmは手元にありますのでこの辺で、と思います。
ボディ、レンズと高額治療費が嵩み頭痛のタネです。
よろしくお願い申し上げます。
フイルム大好き 2025/03/13(Thu) 01:13 No.2758
Re: リンホフ テヒニカ70
なんとジンマー180がすでに装備されていましたか。
私が物心ついた(大中判のw)時には、23カメラはスーパーテヒニカVブラックになっており、レンズはMCのSA65/5.6、Symmar-S100/5.6、同180/5.6の一択でした。つまりその頃はツァイスの選択肢も、テレタイプのレンズも絶滅していたわけです。
しかし70にジンマー長焦点の選択肢があったとは、驚きです。
もちろん2段レールで繰り出し量に余裕があるので、テレタイプでなく対称型を使うには問題ないし、ライズやティルトの余裕も十分になるでしょう。そしてジンマー180はテレタイプの同焦点距離をどうかすれば凌駕する画質でもあります。
後にレンズだけ依頼してカムを切ってもらった可能性もありますが、そういう選択があったのだなと初めて認識しました。
れんずまにあ 2025/03/13(Thu) 16:26 No.2759
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様
いつもお世話になります。
タイプUの個体、日暮里のクリックに入庫、チェックの上ジャバラは大丈夫という事で、清掃、グリス入れ替え、ピントグラスバックの張り革の剥がれの貼り替え、シャッターソケット付け直し等突貫で作業してくださり、引き取ってきました。 80ミリのスローはダメですが手持ちでスローは使わないので、当分このままで行こうかと思います。
久しぶりにショルダーバックに入れましたが、重いですね。
まずは、手持ち 80ミリの撮影結果の報告になると思います。
よろしくお願い申し上げます。

フイルム大好き 2025/03/14(Fri) 18:03 No.2760
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様
狸おやじ様
諸先輩の皆様
お世話になります。
先日、クリック様でお土産に今はなきフジPRO400の120の冷蔵保存の5本パックをいただきまして、期限切れ2年経過の状態はいかにとタイプUに詰めてテスト撮影をしてみました。
スーパーロレックスを装填した本体の重みが応えまして体力の衰えを実感、三脚セットピンとグラスにてシャッタースピードの怪しいクセノター80mmの結果です。フォーマットは6×7です。
ISO400
SS1/25
f2.8と4の間です。スピード現像30分後、EPSONGTX980でスキャン、silverfast9
にて1600ppiです。lrにて少し手を加えました。
まあまあ満足しましたが、体力の衰えに、愕然、腕立て伏せ復活しようと思っています。
よろしくお願い申し上げます。

フイルム大好き 2025/03/18(Tue) 17:28 No.2767
Re: Xenotar80/2.8
フィルム大好き様、素晴らしいクセノター80mmの画像を早速ありがとうございます。
焦点がバッチリで、信頼できる精度が証明されお喜び申し上げます。
解像力シャープネスも申し分なく、さらにワンチャンの柔らかな毛並みがよく再現されていますね。
これが最近のアポジンマーあたりだと、女性の髪が針金のように写ったりすると行きつけのカメラ店主がおっしゃいます。
カラーネガの描写も良く効いています。広いラチチュードと、適度なコントラストで多少シャッターの正確性が疑問でも、包容力が高いです。
私は85年ごろにプリントを最終目標にしだしてから、ポジからネガに軸足をうつし、今ではいい加減露光ができる横着のためネガばかりです。
昨今のフィルム事情では、フジの400は超高級品になってしまいました。大事に使いたいですね。
れんずまにあ 2025/03/20(Thu) 07:46 No.2770
プレス70用ゾナー180mmf4.8
プレス70セットは、ビオゴン53/4.5、プラナー80/2.8、ゾナー180/4.8でした。
ボディ+3本、ローレックス2個を入れたスリングバッグは、バーベルのようです。
テヒニカ70の、テレアートン180/5.5を含めた3本セットがいかに小型軽量か身に染みます。

ゾナー180は、95年ごろグラフレックスXLで経験がありました。XLRFで使って大変高性能でしたが、セット重量がブロニカGSー1+200/4.5とあまり変わらないこと、XLはレンズ交換時の精度が落ち着いて行わないと不確実になることで、売却してしまいました。
その後海外通販でSL66マウント改造されたジャンク価格の個体を入手。(画像右)高性能は知っていたので、プレス70に含まれ嬉しいことでした。(画像左)
そのうち知人からXL用(画像中)を譲渡され、3本体制になってしまいました。

ただでさえガラスが多く重いところ、プレス用は過剰に頑丈で正直山に持参はしかねます。
しかしXLで苦しんだレンズ交換精度は大変高く、ほとんど気を使いませんし、RFの精度も満足できます。
撮影中いちいち精度に気を遣っていられないのも確かで、XLはボディつけっぱなしでレンズごと複数ボディを持参するという小型軽量を相殺するような使い方になりかねません。
平地では積極的にプレス70を持ち出しています。

れんずまにあ 2025/03/20(Thu) 08:06 No.2771
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様
早速の拙作へのお褒めのコメント、ありがとうございます。恐縮しております。
プレス70のレンズの仕上げの良さが伝わってきます。今やこんな仕上げは望むのも不可能ですね。
ライカは復刻版を出したりしている様ですが、リンホフも一考してもらいたいものです。
よろしくお願い申し上げます。
フイルム大好き 2025/03/20(Thu) 15:58 No.2772
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様
お世話になります。SA 53mmのOHが仕上がってきました。思いの外時間がかかった理由は、売主がスタックしたスローに乱暴にオイルをくれたらしく、その洗浄とガバナに少し錆が生じて、丁寧に錆落としをしてくださったとのこと。TOYO様に大感謝です。早速70にセットしましたらレール後端で今にも外れてしまいそうな位置。少々パニクリましたが、上レール2段目迄後退してジャスピン。その場合のインフストッパーは 80mmより前の逆転位置に来ました。説明書には記載がなかったようで混乱しました。
流石にファインダー視野は大きく目をぐるぐる回すようです。
近々、テストして
報告申し上げます。よろしくお願い申し上げます。

フイルム大好き 2025/03/24(Mon) 16:29 No.2777
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様
いつもお世話になります。
先日のSA 53mmのセット説明で、上レール2段セットバックと記しましたが、もう一台の70で試したところ、一段セットバックで完了しました。移動位置もタイプUの2段目はタイプTの1段目と同じ。製造年は、タイプUが古くこのへんに差があるのか、タイプTとタイプUではセットバックの設計が違うかもしれません
比べてみてわかった点です。
写真左がタイプU、右がタイプTです。タイプUの下レール左に変形五角形のプレートが埋め込まれています。それがなんなのかわかりません。下のロックプレートの角度も違います。又、ミステリーですね。
よろしくお願い申し上げます。

フイルム大好き 2025/03/25(Tue) 23:38 No.2778
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様
いつもありがとうございます。
近くの神社の枝垂れ桜が満開で、手持ち 53mmの出番と撮影をしてきました。本体の重さに腕が痙攣しそうでしたが結果は満足出来ました。
データはSA 53mm、f16、SS1/250、フイルムは期限切れフジPRO400です。スキャンデータは前回と同じです。
PCからLINEに送り、アルバム保存、で添付致しましたが、解像度は落ちてしまっているようです。ネガ上ではバリバリでした。
よろしくお願い申し上げます。

フイルム大好き 2025/03/27(Thu) 17:44 No.2779
Re: リンホフ テヒニカ70
フィルム大好き様、SA53の桜は見事ですね。ネガでは解像はさらに良かったとのこと、モチベーション上がりますね。
しかしタイプIIの内側レールの下にそのような構造が!
気になって拙宅の2台を調べたら、どうも2台ともタイプ!のようです。5角形は出てこなかった...
これから良い季節になりますね。カラーフィルムが映える季節ですが、現像料金と返却期間に恐々としています。
70を使うとついつい縦構図になってしまいます。
そういえば、GS645もそうでした。
縦の美しさを探すことになりそうです。
れんずまにあ 2025/03/28(Fri) 23:17 No.2783
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様
早速にコメントを頂戴して、ありがとうございます。SA 53mmですが
他のネガを含め仔細に桜の写真を見て、どうやらこのレンズは中央周辺は文句のつけようがないのですが、四隅がイマイチのようです。貴殿のビオゴンの作例のご投稿を今一度拝見、全面先鋭な結果と比べて気がつきました。この辺りが、ツァイスの評判が不動の理由なのかと思います。
癖を上手く使いながら、使っていこうと思います。
よろしくお願い申し上げます。
フイルム大好き 2025/03/29(Sat) 10:20 No.2785
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様
いつもありがとうございます。
カムNo.一致のジンマー180の売物を発見後、どうも気になり散り散りになった家族を戻してやりたくなり、取り寄せてしまいました。シャッターもレンズもまあまあの状態でした。上レールを一段引き出してインフ;の位置に来るようです。
よろしくお願い申し上げます。

フイルム大好き 2025/03/30(Sun) 12:36 No.2791
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様
連続投稿、失礼致します。
ジンマー180にデジタルバックセットでの作例です。
よろしくお願い申し上げます。
データは以下の通りです。
ISO1600
f5.6解放
SS1/25
GFX50SU

フイルム大好き 2025/03/30(Sun) 12:41 No.2792
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様
皆様
2年前、ebayで見つけて買っておいた、70、23V用のカムがあるのを思い出して、TypeUのカムを外して比べてみました。年代の違いか、180mmのカラーリングが違う事と、180mmジンマーはシリアルの字体の違いから、後日追加しているのかなと思います。れんずまにあ様ご投稿2759のご推察の通りで驚きました。未刻印、未切削の個体と比べ、ヤマのカーブの違いに驚きます。特に 53mmは、ビオゴン対応かと思います。
これはこれで、手を入れない状態だとどうなるか試してみたくなりました。
素人の手仕事でヤマの切削はしないように致します。
よろしくお願い申し上げます。

フイルム大好き 2025/04/11(Fri) 12:37 No.2806
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様
狸おやじ様
先日、カム番号一致のSymmar180mmが手元に届いた後、一応前後のエレメントを分解清掃後デジタルバックをセット、いつものテスト風景を切り取ってみました。シリアルから1963年製と思しき個体ですが、これ以上望むところはありません。実際の解像度は、驚くべきレベルです。ストッパー位置は、フイルムより使いやすく随分手前でセット出来ました。
総重量は重く、三脚を使用しました。
データは
linhofテヒニカ70
Symmar180mm
ISO500
1/125
f16
GFX50SUバックです。
よろしくお願い申し上げます。

フイルム大好き 2025/04/17(Thu) 01:13 No.2817
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様
狸おやじ様
いつもありがとうございます。
リンホフ70の純正、ジュラルミンケースについて投稿申し上げます。
手元にタイプ1購入時についてきた一つと、タイプU購入時にセットで同じく届いた物がございます。届いた当時は何方も黄色み帯びた変色が進み、とても見られる状態ではありませんでしたが、研磨剤と電動グラインダーで磨き上げ、バフがけを繰り返し、何とか見られる状態に戻すことができました。中の仕切りはバリエーションがあるようです。
重さは、空の状態で4.7kgもありまして、一度電車に持ち込みましたが、乗り降りの際人にぶつからないよう注意しました。フルセットですと9kgは軽く達して、クルマ移動以外は無理です。
但し、各レンズとボディ、各アクセサリーの収まり様は見事です。
70の持ち出しは、もっぱらビリンガムのショルダー、レンズは一つだけが続いていますが、クルマのトランクにこのケースを入れてGWに出かけてみようと思っています。
よろしくお願い申し上げます。

フイルム大好き 2025/04/19(Sat) 17:59 No.2820
Re: リンホフ テヒニカ70
フィルム大好き様、益々のご精進おめでとうございます。
まとめてのコメントで恐縮です。
まずはジンマー180の迫力に驚きました。
23ボードに溢れんばかりのサイズですね。そして内レールを引き出して無限が来るのも初めて伺いました。ストッパーは設置されているのですか?
性能はバイテンギリギリ不足ほどのイメージサークルを持ちながら、解像力は十分高そうで、さすがです。

そして未切削、未刻印のカムとの比較も驚きです。
拙宅のカムの一つは、65,100だけ焦点距離とシリアルの刻印があり、もう一山は何も刻印がありません。なので未切削は何も刻印がないものだと思っていました。焦点距離が刻印されていて、大まかな形状のものがあるんですね。
そしてレンズとの適合は結構微妙な調整が必要なのがよくわかります。
シリアル一致のレンズはとりわけ貴重であることも実感できます。フィルム大好き様の180はやはり合わせてあげてよかった。

純正70トランクケースがあるのですね。
つくりの良さが伝わってきます。昔の映画に出てきそうです。
重量は、現地の連中とは体の作りが違うのだなあと。
思えばプレス70の3本セットなど、日本人が思いつく重量ではない気がします。企業内で絶対に企画が通らないと思います。
テヒニカ70にそのケースを組み合わせて運搬、雰囲気ありますね(笑
れんずまにあ 2025/04/20(Sun) 01:38 No.2828
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様
大先輩からコメントいただき、恐縮しております。ありがとうございます。
おかげさまで、環境が整い、本年の課題としてモノクロの120とシートフィルムの自家現像並びに薬剤別の比較。。あわせて増感現像とアオリ撮影にトライするつもりです。リバーサルも撮りながらアルバムを楽しむつもりです。

SNS用の写真は、iPhoneで充分ですが、気になるのは、インスタグラムでミラーレスカメラにボードから外したスーパーアングロンを取り付けて作例を出している方がおりまして、いずれトライしてみようと思います。
よろしくお願い申し上げます。
フイルム大好き 2025/04/20(Sun) 17:51 No.2829
Re: リンホフ テヒニカ70
れんずまにあ様
コンバーチブルジンマー180mmの前群外し、315mmf12にトライしてみました。デジタルバックを70にセット。内レール最大に伸ばし、蛇腹が伸び切ったところでピントが合うまでもう一息でした。れんずまにあ様の仰せの通りのご投稿No1583の対象型300mmまでとのご指摘の通りでございました。これはフイルムでも無理で4×5の世界なんだと諦めました。
180mmで割り切って楽しんでいこうと思いました。
宜しくお願い申し上げます。

フイルム大好き 2025/04/22(Tue) 01:38 No.2832
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