RFカメラの最短撮影距離を補う「オートアップ」
その対応機種は膨大で、到底個人では追い切れません。
普及品珍品取り混ぜて、個人が所有している個体をここで積み重ね、わずかでも全貌に迫ろうという提案を致します。
基本的にはプレザント社製の「Auto-Up」を対象にしますが、同様の構造をもつ他社製品もその発展の参考になると考えますので、例えばLeitzのnooky、ZeissのContatest、VoigdlanderのProximeterなども紹介頂いてもよいのではないでしょうか。
パールは従来型とIV型でベッドを開く方向が変更され、従来型用のオートアップでは取付時に干渉します。
日浦様はフィルターを間に挟むことで問題をクリアされました。
専用品も存在します。クランプスクリューヘッドがベッドと反対側に設置され干渉しなくなりました。
No1はフィルターリングが黒く,1mから50cmまで
No2はフィルターリング銀で,60cmから43cmまで対応します。


しかし前玉回転フォーカシングではプリズムも一緒に回転してしまい、焦点合わせ不可能です。
コンテッサ用はセパレート型で、折りたたまれたアームを伸ばしてスクリューで固定したプリズムをアクセサリーシューに前から装着、別パーツのクローズアップレンズをレンズ前に取り付ける構造です。
そのため、往々にしてクローズアップレンズが紛失され、プリズムだけがジャンクで出てくることになります。
どうも完品の写真を見ると、なくさないようコードで繋がっているように見えるのですが...
他方コンテッサには専用クローズアップシステムであるContameterが存在し、50cm、30cm、20cmのクローズアップレンズ「PROXER」があります。
またコンタフレックス用Proxerも装着可能で、これは1m,50cm,30cm,20cmがあります。
レンズ欠品のオートアップを見付けても、Auto-Up1には1m、2には50cmのプロクサーを組み合わせることで容易にシステムを再構築できると考えました。
コンテッサ用のオートアップ1と2の違いは、
対応撮影距離が,1は100-56cm、2は50-33cm
焦点距離によるプリズムの度が違うため1より2の方が分厚くなっていること、
1のほうがプリズムの窓が大きく、窓の端にパララックス補正指標と思われる三角の指示板が出ています。(写真左の端の方)
2は窓が上下に狭く、パララックス補正指標はありません。
コンテッサのファインダーはブライトフレームやパラ補正指標がないので、オートアップ側で対処しているのでしょう。


これはニコンSシリーズの標準レンズが回転繰り出しだからです。
アタッチメントはアクセサリーシューに装着し、畳まれたプリズムを正位置にネジで固定します。
私はS2を持っていないのでS3で代用しました。両者のファインダー/RF窓位置関係は同じはずです。
しかしファインダー視野下部が少しけられることになりました。これはS2ではちゃんとカバーしているのか、S3と同じ事になるのか不明。
距離計は合います。


被せ型よりも光軸は合わせやすいのではないでしょうか。
さて精度ですが、1mと最短でテストしてみました。お恥ずかしいですが画像全体を見せるため散らかった周囲もお見せしています。
上はボディ無限遠、距離1m、下はボディ最短、距離およそ50cmで、チャートの中心、黒白の雲形図形に距離計を合わせています。
1mでは、ニッコールS・C5cmf1.4開放はあまりにボケボケで明瞭な焦点位置が判別不可能なのでf2.8に絞っています。中心に合焦していると思います。
50cmでは明瞭に開放f1.4から中心に合焦しているのがわかります。絞るとどんどんクリアになりますが焦点移動は感じられません。
実用的には充分な精度ではないかと考えます。


ただしf2はフィルター径40.5mmです。
43-40.5ステップアップリングという手もありますが、手元にあったφ40.5のクローズアップNo1(ケンコー)を試してみました。
見事に外れました。50cmだけお示ししますが1mでも1-2cm後ピンで外れています。
やはり純正の組み合わせのほうが良いのでしょうか。皆様も非純正の組み合わせではまずテストをお勧めします。


オートアップ純正レンズが欠品で、No2にはツァイスイコンのコンタフレックス用0.5を流用しています。
中央部に毛虫が居ます。肉眼では見落としていました。ツノマタタケとよく似た色合いですが菌を食べるのか偶然居合わせただけなのかわかりません。
白いカワラタケと黄色いツノマタタケ
Contessa 35, Tessar 2,8/45mm, f11, 1/250, Auto-up No2, Proxer0.5, Iso100nega


社外品(プレザント)OEMなのか、キヤノン製なのか、どうなんでしょうね。
これはV, VI, L, P, 7などの後期型用、本体のファインダーが大きくなったのでそれをカバーするレンズも大きくなっています。
レンズも後期の寸胴タイプ48mm径のキヤノン50mmf1.4用です。
左900、右450。焦点距離が名称になっていて、マスターレンズ無限の時フィルム面から上記のミリ数距離に焦点が合います。
(訂正:キヤノンのクローズアップレンズは、フィルム面ではなくレンズ先端からの距離を表示していました。)
900はマスターレンズ最短1mを丁度カバーし、マスターレンズ1mで約50cm程度まで接近でき、日常使用には十分です。
450はマスター1mで20cm近くまで寄れ、RF機には分不相応な拡大になりますが、VIでは距離計の光路が最短で蹴られてしまうようで、若干非実用的という印象です。
(追記:以下ナースマン様からこれはキヤノン7用であるとご指摘を受けました。確かに7なら50/1.4+450最短でも距離計像はけられません)
手軽にRF機でも近くの撮影が可能になるのは面白いですが、SLRが主流になりつつある時期にどのくらい売れたのかなあ..
他にも巨大な50mmf1.2用、一般的な50mmf1.8用、35mmf1.8用を見かけます。
追記)35mmf1.5は専用品ではなく、この900と450を共用します。


56年のオートアップVに、35mmF1,8の物は有ります。35mmF1,5は58年発売。これ以降の物ですね。
7時代のオートアップはそれまでの物とは別物ですね。
レンズの外径が、42,50,57mmの物があるようです。
ねじ込み固定なので、汎用できるとの記載がある。
但し、あくまでも7用のオートアップ。Yでは、ファインダー位置が合わないかも?


流石にその時代のカタログは見たことがない。これは多分50径のもの。
7用なのですね。では一度450を7に付けてみましょう。


もとは、インチ規格(22〜40in)なものを、cm表示しているようです。


なるほど900、450ともに前モデルの1型II型と焦点距離は変わらないわけですね。
すると名称はフィルム面からの距離ではなくレンズ先端からの距離と考えた方が良いかもしれません。
(80年の雑誌でキヤノンクローズアップレンズ240と450(一眼レフ用)はレンズ先端から被写体までの距離を表すと記載されていますので、おそらくオートアップの頃からそういう表記になったのでしょう)
キヤノン7+50mmf1.4では450最短でも距離計二重像はきっちり見えました。
VIと窓の位置が違う差が出たようです。
35mmf1.5は、フィルター径48oと50mmf1.4と同じなのでそのまま900,450が装着できました。
7のブライトフレームがオートアップ枠で少し蹴られますが概ね実用可能です。
また35mmはVIでも距離計像が蹴られませんでした。
ちゃんと距離計が合うかどうかテスト中です。
(追記:50/1.4,35/1.5とも開放から非常に精度良く合焦していました。無限,3m,1mでテストして,最短では開放からf2.8で5mm程度ずれることもありますが手持ち撮影の誤差のようです。確実を期すならf8より絞れば確実でしょうが、開放付近で浅い深度を得ることも可能な精度でしょう。)
画像:キヤノンVI, 35mmf1.5、オートアップ450


拙宅にもありますのでちょっとだけ触れます。
オートマットIIにも適合し、大変手軽に接写が楽しめます。
開放でもこのとおり、高精度で信頼できます。
Mamiya6 automat II, Sekor 7.5cmf3.5 開放、1/30,Iso400ネガ(フジプロ400)


1mから50cmまでの距離で撮影できます。
こちらに示す49mmはC35FD用、他にC35用46mmがあります。
距離計連動カメラでないと、距離合わせはできません。
この後フラッシュ内蔵C35EF「ピッカリコニカ」は目測機なので、オートアップではなくテレスコピック三脚を内蔵しフラッシュデフューザーつきのクローズアップポッドが供給されました。
余談ですがC35FDはストロボのフットを差し込むとシュー内のピンが押されてフラッシュマチックになります。
距離に応じて絞りが変化し、フラッシュのGNとフィルム感度をセットすると適正露光されます。
C35FDのGN目盛は7から56まであり、プロ用ストロボでも対応するところがたいしたもの(ASA100でGN28のストロボならASA400でGN56になりますが)
多分GN30くらいにセットしておいてGN10くらいのストロボを焚けば、接写でもうまく調光するのではないかと思うのでテストしてみます。


戦後コンタックスIIa、IIIa用の簡易接写装置。
1mから50cmまでをカバーする。
外バヨネットを利用して、距離計とファインダー窓の前に偏角プリズムを設置する。同時にレンズにプロクサーをネジ込む。
原理はオートアップと同じだが、専用機だけにスマート。
レンズを付けたままでも装着可能。


原理はオートアップと同じである。
面白いのはI, IIを重ねて装着出来ることで、Iは1m-50cm,IIは50cm-33cm、I+IIで33-20cmまで接写出来る。
こちらはスーパージレッテに専用品を装着した。右に旧型のカラート用を置いた。
カラートの距離計・ファインダーはジレッテより横長なのでプロキシメーターのサイズも大きい。
スーパージレッテにはカラート用も装着出来る。その逆はできない。




そして、このオートアップはリコー500G/GS/GXに流用できるという報告を見かけたので、試してみました。うまく使用できます。レンズ前枠(内径、外径)が同じで、ファインダ・距離計の配置もほぼ同じためです。前から見ると、距離計窓はオートアップの補正レンズの下よりになりますが、蹴られず、問題なく使用できます。リコーエルニカFでも使用できます。
初期のオートアップとは異なり、クローズアップレンズ側にはコーティングが施されています。500G/GS/GXは露出計連動のフルマニュアルカメラとしても使用でき、写りも良好ですが、このアクセサリが使えることで、一気に一軍入りとなりました。


多種多様なソビエトカメラ。
一家言お持ちの方が大勢居られるなか、不肖ながら先陣を切らせて頂きます。
ゼニット3M
初期はM39マウントで出発。ほぼプラクチカと同じフランジバックで(微妙に短い)、レンズをマウントアダプタでM42変換してお使いの方も多いでしょう。
それに対しカメラのほうはあまり使う人はいません。
ネットでは素晴らしいサイト「ZENITの系譜と種類」を検索されるととてもよくわかります。
3MはM39マウントゼニットの最終期で随分モダンな外観/操作系になっていますが、
基本的にはスクリューマウントライカコピーのゾルキーにミラーボックスを追加したもので、マウントはライカ同様レンズとの間に何の連動もありません。
私の個体は10月革命50周年記念モデルなのでしょう。1917年10月革命の契機となったアウローラ号と、クレムリンの星、それに何か宇宙ロケットが刻印されています。1957年にはガガーリンの初飛行があるのですが、1967年は検索してもあまり華々しい宇宙開発ニュースを見付けられません。技術的には無人ランデブー/ドッキングとか凄いことをやっていますが。
それはそれとして、3Mは流麗なデザインで、レンズも良く、使って楽しいカメラです。
ミラーが小さいので視野率が低く、初期SLRの常でシャッターを切るとミラーは戻りません。裏蓋が開くのはスクリューライカ基本としてはよくやったと言えましょう。
シャッター系は、ゾルキーそのもの、回転シャッターダイヤルが趣がありますね。
ガバナーを使う低速は、ばっさり省略されています。
また結構バックフォーカスが短いレンズが多く、ミラーに衝突するのは茶飯事、私はシグマSD14のIR/ローパスフィルタをガリッと逝っちゃいました。ご注意を。
レンズの素性は良いものが多く、ビオターコピーといわれるヘリオス-44 58mmf2、フレクトゴンを基にしたといわれるMir-1 37mmf2.8、コンタックス用ゾナーと同じJupiter-11 135mmf4を使っています。
他にも50mmf3.5,85mmf2,180mmf2.8などを見かけます。300/4もチラ見したことあるかも。
左Mir-1 37/2.8,右Jupiter-11 135/4
特に135は素晴らしい写り。ゾナーそのものだから当然か。
58mmf2と37mmf2.8は当時としては優れたスペックと思いますし、開放付近はフレアっぽくてコントラストが低いですが、少し絞るとかなり性能が出ます。


ゾルキー4です。ソビエトカメラでは比較的数少ない1/1000を備えた1眼式のファインダーを持つ距離計機です。
製造番号から見ると1956〜1973の永きに渡って製造された機種です。
宇宙開発で先頭を切っていた国力充実の頃の個体は一般的なソビエトカメラの常識を覆すと思います。
シャッターは一軸回転式で初期は大陸系列、後期は倍数系列で1〜1/1000のレンジを持っています。ただその配列は順は一様では有りませんのでご注意下さい。
シャッター速度目盛は初期はエンゲローブですが、後期はプリントになり、消えてしまう恐れが有ります。
あまり知られていませんが、シャッター目盛基部はシンクロタイミングの変更ダイヤルになっています。
セルフタイマーはスタートスイッチ式です。このタイマーは必ず180度回転させて下さい。途中からだと動作しない事が有ります。
一眼式のファインダーは一般的な形式ですが、巻き戻しノブ基部に強力な視度補正レバーが有り、大変融通の利くファインダーとなっています。距離計は狂い易いと云われていますが、個体差が有る様です。
さて問題の距離計ですが、距離計コロの代わりにクロームメッキの円弧カムが付いています。グリスが切れなければある意味コロよりエラーは少ないかも知れません。非常に軽く動作します。
ボディーは初期はダイキャストに肉厚の塗装、後期は合成皮革貼です、初期の塗装タイプは文字で書くよりも実際に持ってみると大変良い感触です。
ボディー構造はコンタックスやニコンSタイプの裏蓋分離式です。集めのダイキャストでがっしりとして少し重めですが、その分信頼感は十分です。
各部ノブのローレットも大変気を使って加工してあるのが判ります。
操作しづらいシャッタースピード変更さえ克服すれば、さほど使用に問題は感じません。
私のゾルキーにはゾナータイプの1959年製のジュピター8(50mmF2.0)を付けています。白鏡胴から黒鏡胴、ピントノブ付からノブ無し(ピントノブには無限遠ロック機能は有りません。)とバリエーションは様々です。
Lマウントのゾナータイプですが、その描写は大変”普通”に写ります。変な甘さも有りません。拍子抜けする位”普通”です。
ゾルキー4はその後4Kになり高画質になりました。…ウソです。巻き上げがレバー式になりました。
国産機でもそうですが、ノブ式からレバー巻き上げに変わった頃の製品は一種独特な雰囲気を持っています。
1960年頃のゾルキー4からソビエトカメラに入門した方は比較的幸運かも知れません。その後が大変…。


フェドの方が一般的で発展したのかと思っていましたが、正直ゾルキー4がそこまで良いとは知りませんでした。裏蓋分離はいいですね。
スクリューライカの所有経験ありませんので比較も出来ませんが、とびきり安いゾルキー4を見たらこらえきれないかも。
L39ソビエトレンズ、アルミ地J12とJ11が手元にあるので、悩ましいです。
でもこの辺のカメラは標準50mmがもっとも使いやすく、交換レンズは色々と不便を強いられますので、J8を我慢したら、我慢できるのかな(笑


ボディ基礎はRFコンタックスそのもの。
その上に、採光式ブライトフレームファインダーと単独露出計を違法増築したような構成。
巻き上げはレバー、巻き戻しクランクはギアで横向きに設置された。
ただ巻き戻し解除は底のボタンを押し続ける形式。
バージョンによりブライトフレームは50mm単独と50,85両方が表示されたものがある。また視野全体で35mmを使える。
マウントはコンタックス外バヨネットのみ、標準50mmはこれ専用の外バヨネット仕様のJupiter-8 50mmf2、または後にHelios94 50mmf1.8が適合し、従来の内爪バヨネットは装着出来ない。さらにJ-8には外観に2バージョンある。
交換レンズは外バヨネットのものが使えるが、ソビエト製の初期、例えばZK(ゾナークラスノゴルスク)BK(ビオゴンクラスノゴルスク)など、または50年代のアルミ地レンズとマウント基部が接触して塗装を傷つけることがあり注意が必要。(これらは黒Contaxも傷つける)
70年代以降の黒塗装レンズなら問題なく装着できる。
またドイツ製コンタックスレンズも装着に問題ない。


レバー操作を後付けしたので、巻き上げは大変ぎこちないもの。
でも確かに速写性は増しました。
ライカMには全く及びませんし、見え味ではニコンS3やキヤノンPにも負けますが、使い勝手は同じようなものです。
交換レンズのジュピター12 35/2.8やジュピター9 85/2を付けてスナップすると、一眼式RFのありがたみが実感できます。
標準ジュピター8も、無限ロックがなくなり、ヘリコイドを直接操作する感触は好ましいものです。
夜景はすべて開放、1/30で撮影、コマ収差はあるものの、焦点があった部分は周辺までとてもよく質感が再現されています。
上ジュピター8、下ジュピター9


軽微な糸巻型の歪曲が有りますね。
ポジで撮るとなにせ60年近く前のレンズです。発色は地味ですね。それに私のレンズは少し片ボケ気味です。
キエフ4のジュピターもそうでしたが、もろ手を挙げて称賛するモノではないと思います。
現在のレンズと比較すれば欠点が多いレンズ。清濁飲み込んで使うレンズです。


コロコロと愛らし外見と、そのコンパクトなところが大変お気に入りです。
・非常にコンパクト、OM-2と並べたらちょっとペンタカバーがOMよりも背が高かった。
・ファインダー像が大きい、接眼部の光学系のおかげかもしれませんが、接眼部までの経路が短いから?
・ペンタプリズムは小さい、分解してみると驚きますが、無理して突っ込んだせいでしょうか
こんなに小さくていいのだろか?
・遮光不足が有ります。
ミラーが跳ね上がった状態でも、アイピース側からの逆入光が閉じたミラーの隙間から漏れます。
隙間に薄いモルトを貼り付けて対処しました。
・個体差ですが、私の愛用している1号機では、フィルムの巻き上げが渋いのか
巻き上げ時にフィルムを千切ってしまいます。
ポジフィルムなら問題有りませんので、カラーリバーサル専用機に成っています。
ネガとポジではフィルムベースの素材が違うと何かで読んだ気がします。
確かネガがセルロール・・・??系 ポジはPET樹脂だったか・・・(うる覚え)
ちなみにM39のZENITシステムは、アダプター経由でレンズを使われる方はいらっしゃるでしょうが
ボディ側を積極的に使われている方はいらっしゃるでしょうか?
私の場合はボディ側を積極的に使っております。
むしろ、35mmSLRでは、ZENIT Cしか使っていません。
その代り恒例の改造が施されております。
・M42マウント化
ジャンクのペンタックスからマウントを移植しました。
これでレンズの選択肢は大幅に増えます。
ただし、M42レンズを殆ど持ち合わせて居ない為、コシナULTRON 40mm を付けっぱなしです。
・スクリーン交換
オリジナルは、ペンタプリズムの下にごついコンデンサーレンズが配置されています。
コンデンサーレンズの下面が磨りガラスと成っております。
その為か、ファインダー像がタル型に歪みます。
磨りガラスも結構汚れていたりすると像面が黒ずんで気になります。
ところがこのコンダンサーレンズは、中々取り外せなくて難儀しました。
最終的にはFM3-Aの全面マットスクリーンをカットして移植しました。
明るくて、ピントの山も非常に判り易く良いスクリーンです。(安いし)
尚、写真の右側がM42改造機です。
この写真ではM42 Flektogon 35mmが付いております。


ZENIT Cの画像を拝見して、巻き上げノブとレリーズボタンの位置やその意匠周りはゾルキー4と共通品の様ですね。
ちょうど製造時期が重なっているので、今まで気付かなかった事が判りました。


Zenit-3mのサイズは、当時は小型だったでしょうが今となっては常識的なもので面白みはありません。
ZenitCはゾルキーサイズ、ペンタプリズム装備の一眼レフとしては驚異的で、魅力的です。
どうせ操作性は、レバー巻きと裏蓋以外は3mと変わらないし。
M39レンズが手元にあるので購入の敷居が低くなりますが、CにはHeliosよりもIndustarのほうがきっと似合いますね。


なるほど、共通に使われているパーツ類など研究課題として面白そうですね。
手持ちのIndustarは残念ながらコンディションが今一で薄ぼんやりした画像となってしまっております。


Jupiter-11なども含めて外装はメカメカしくてうっとりします。
解放付近でのグルグルボケも面白いのですがF5.6位からはぐっと画質が改善されます。
ヤシコンPlanar 85mm F1.4と撮り比べた事がありますが、敵わないのは仕方がないとしても
決して負けてはいない写りでした。
中にはどちらで撮ったか判らなくなった絵も有りました。
Helios 40はシグマSAマウントに改造してありますが
ビスを外せばすぐにM39に復帰可能Sにしております。
フェド、ゾルキー、(ドリューグやレニングラードもそうでしょうが)などソビエトM39カメラの距離計は、基準焦点距離がライカの51.6mmではなくコンタックスRFの52.0mmに合っているのではないか?
ソビエトL39レンズ、ジュピター9 2/8,5cm黒(KMZ, 確か79年頃製造)をライツミノルタCLに付けて演劇撮影をしていたとき、最短近くでは後ピンになるのに気付き、もっと基線長が長いM3で確認、さらに後日友人のRD-1で再確認しました。
最近買い直したアルミ58年KMZも同傾向でした。
コンタックスマウントのJ9ではコンタックス(キエフ)ボディで最短まで精度良く連動します。
またL39のJupiter-3 1,5/5cmをテストしたときも最短で後ピンだったので、ソビエトレンズはコンタックスマウントの基準焦点距離をそのままに製作され、ダブルヘリコイドでそれを吸収していないのではないかと想像しています。
そうすると、逆にM39カメラはコンタックスの基準焦点距離ではないかと思われ、ライツL39レンズを付けると前ピンになるのでは?
フェドやゾルキーを所持したことが無く、わかりません。
さて、L39カメラで最も汎用性が高そうで、価格こなれているキヤノン7。
露出計が動かなければ数野口さんで買えてしまうのが吃驚です。
初めてソビエトレンズを付けてみました。
Jupiter-11 4/13,5(KOMZ:カザン,71年)はねじ込みが非常に渋い。マウントはアルミなので削りそうで怖い。
Jupiter-9 2/8,5cm(KMZ: クラスノゴルスク,58年)も渋いけど、削れるほどではない。
Jupiter-12 2,8/3,5cm(LZOS:リュトカリノ,59年)はキヤノン純正なみにスムーズ。
何れのレンズもライツLMアダプタにはスムーズにネジ込まれますので、ライカ規格にはちゃんと合っていると思います。
逆にライツL39レンズをキヤノン7にネジ込むのもスムーズです。
ライカスクリューマウントはインチ規格ですが、キヤノンはメートル規格だそうで、極めて微妙な差があって、ソ連レンズの一部はキヤノンにはきついのかなと。


51.6mmならINF〜1m 約2.80mm
52.0mmならINF〜1m 約2.86mm
52.3mmならINF〜1m 約2.88mm
もしくはキャノンの50mmとJupiter-3 5cmでINF〜1mの操出量で比較できるかも知れません。本来なら同じ量のはずです。


標準系はコンタックスマウントInduster-28と、キエフ5のJ-8しかないので...


なんてのも楽しいです。
まだまだ謎の尽きないソビエトカメラです。




中央のヘリオスはソ連製で2種類だけのMマウントレンズの1つです。
もう一つはKaleinar-5N 100 mm f/2.8で、こちらは購入機会を逃してしまいました。
母体になるカメラはどうも存在しないらしく、西側Mマウントカメラ用との話ですが、焦点距離の選択が解せません。
画像にみてとれるように、モデルになったのはCL用ではなくCLE用ですね。
FEDには6TTLというM39モデルがあり、CLと同様の腕木露出計を備えています。
絶対Jupiter-12は装着出来ないでしょう。
Mマウントではないので母ボディではありませんが、その延長で試作されていたかも?と勘ぐっています。


どんな感じですか?興味津々です。
かなり寒色系と聞いた事が有りますがいかがでしょうか。


流石ですね。ご存じとは!以前某SNSで話題を振ったときは誰一人食い付きませんでした。
ソ連崩壊直後にご縁があり当家にお輿入れしましたが、当初私も何か全くわかりませんでした。
オリジナルではフランジバックがライカMより短く、あっと驚く前ピンでした。幸いシムを挟んで調整できましたが、M-Rokkorに較べて間延びしているのはシムの厚みのためです。
どうも増加試作の域を出ていない製品のようで、これで画質を云々できないのですが、取り敢えず非常に過剰補正気味で開放はふわふわですが、解像力は周辺までしっかりしていてM-RokKor40に劣りません。
ただ内面反射なのかコントラストが低く、逆光では画面全体にグレアが乗ります。同条件でM-Rokkorは大きなゴーストがでますので、ちょっと厳しすぎたかなとも。
確かにM-Rokkorよりも青いようですが軽微です。
試作に近いと感じるのは、シリアルがソ連レンズ共通の頭2桁が製作年号ではなく通し番号、フィルタースレッドが刻んでいない、レンズマウント後部がアルミ無垢で全く反射防止処理されていない、という点です。
マウント後部は反射が酷すぎるので、気が引けますがテテナル黒艶消しで処理してちょっとコントラストが改善しました。が、五十歩百歩です。
CL用のような傾斜カムでなく、ちゃんとダブルヘリコイド平面カムで、フォーカシングノブやレンズ先端の形状も含め、CLE用を手本にしているのは明らかです。
それでは、CLE専用のサードパーティレンズとして出す気だったのか、じゃあ100mmはフレーム出ないし、だいたいそんなニッチな製品誰が買うんだ?という感じですね。専用ボディの計画がないとは考えにくいです。


何台かのレンジファインダーキャノンのメンテが終わって帰ってきたので、ライカも含めてジュピター8を装着してみました。
・軽く入るもの1台。(勿論ゾルキー4)
・ちょっと引っかかるがなんとか危なげなく入るものが2台
・ちょっとやめといた方が良いのが2台
でした。
マウントの方もそれなりにヤレているので、コンディションとしてはバラつきが有ります。どちらかといえばルーズフィットなはずです。
なんとか入るものは途中までは比較的簡単に入るので、思うにネジピッチが少し違う感じがします。


マウントはアルミより真鍮の方が怖さが少ないのですけども...


Lマウント、フルコート、近接70mm、真鍮鏡胴。
ゼニットが製造、ロモが販売。
同じ組み合わせで、ルサールも復刻しているようです。
ルサール74800円、ジュピター69800円、びっくりします。
オリジナルより、Lマウントとの相性は良いと思いますが。
復刻版が出ると、セコは価格が下がるはず。いえ、復刻版が、びっくりする価格なので、逆に値上がり?本家ゾナーのセコ並みに。いっそ本家ゾナーの復刻版でないかなあ。
それにしても、今頃こんなレンズ売れているのかなあ?


リーフシャッターSLR
標準レンズ:ヴェガ−3 50mmf2.8 フィルター径40.5 最短0.9m
シャッター:1/500ー1秒、自動絞り、シャッターレリーズでブラックアウト、巻き上げで復帰。
巻き上げレバー1作動,巻き戻しクランク横向き。カウンター順算自動復帰。
セレン露出計にシャッター、絞りとも連動します(私の個体は連動指針が動きませんが)
ベッサマチックのコピーと言われています。多分本家より大きい。
マウントはシンクロコンパーインターチェンジャブルと同じ寸法で、0.3mmだけ長いフランジバックのゼニット4マウント?
交換レンズは、ズーマーのコピーと言われるRubin-1 38-80/2.8という驚くスペックのズーム、それ一本だけです。
重い、操作も重い、50mmf2.8のために何故こんなでかい重いカメラを使わないといけないのか...
交換出来るのにレンズの種類が少ない。
レチナやベッサマチックのレンズが流用できればまた変わってくるのでしょうが、変なところで規格を変えて放置...
優秀な(?)フォーカルプレーンゼニットがあるのにどうしてレンズシャッター...
このカメラが欲しくて買ったわけじゃなく、欲しい機材についてきたのですが,奇跡的に動作していたので使い始めました。自虐的に楽しいですね。


フェドは、1932年、戦災孤児のための職業訓練校で作られた。ライカUを分解、ほぼフルコピーした物(量産化してフェドTとなる)
フェドTには、a〜gのタイプがある。
a。No31〜6000、34〜35年。軍艦部キリル文字、アクセサリーシューが無い。
b。6000〜55000、35〜37年。アクセサリーシューが付く。
c。55000〜125000、37〜39年。キリル文字表示が違う。
d。125000〜174000、39〜41年。ドイツの進行に伴い、フェドはKMZに疎開。42〜45年の物は、疎開先で生産。
e。174000〜180000、46年。此れも、KMZ製。
f。201800〜400000、49〜53年。戦後の物。楕円形のフェドマーク。
g。400000〜800000、53〜55年。フェドT最終品。
フェドT。ライカUのフルコピー。違いは、ファインダー窓が角(ライカは流窓)連動ピンが楔形(ライカは丸形コロ)
フラジンがライカより短い。と言うより、個体合わせ。レンズ、外れるが交換はできない(ピッチも少し違う、この辺、手作り感)
e型の途中から、ライカに合わせる。
レンズ。Fed表示。エルマーのコピー。ソビエト製光学ガラス(フラジンが短いのは、光学ガラスの差?)
インダスター10。KMZ時代の物。ツアイスから接収した光学ガラスを使った、エルマーコピー。途中からライカのフラジン(L39)
インダスター22。此方はテッサーコピー。基本ゾルキーT用であるが、L39に統一したフェドにも使える。
ゾルキー。フェドeの頃、疎開先のKMZで、KMZの職人が、フェド技術者の指導で作り上げたのが、フェドゾルキー。ほぼフェドe。
個体合わせの物と、後期型は、L39の両方ある。
ゾルキーT。49〜56年。フェドTのコピーであるが、本体をダイキャスト化。フラジンも統一して、L39 になる。
量産化を目指したもであるが、初期の物は、不慣れの為、組上げが悪い。
ゾルキーU。54〜56年。ゾルキーTにセルフタイマーと、アイトレットを組み込んだ物。
54年以降のゾルキーは、生産が安定。組み上げも良い。
私の個体。9万代のフェドTc。ソビエト時代にOH。フーカル幕、張革交換されている。OHしてないライカUと比べても作動感、写り共問題ない。因みに、エルマー付きライカUより、50g程重い。
雑誌に、Vfよりシャッター音、振動が大きいとあったが、此れは、ダンパーが違うので当然。本来Uと比較すべきもの。
偽ライカ。金色、ハーケンクロイツ。これらは、フェド、ゾルキーの加工品。偽造段階でばらしているので、撮影は?
戦前のフェド本体、レンズ、戦後のゾルキー、インダスターレンズが、アトランダムに組み合わされている。
此れは、偽造品でなくてもおなじ。フェド、ゾルキー。ピントが来ないと言われるのも、レンズと本体の混用。作動感が悪いと言われるのは、初期のゾルキーのせい。
ノブが大型のフェドシベリア。レッドスター表示。此れも多分ソビエト崩壊時の改造品。
レッドフラッグ。48年、200000〜201800。此れは本物。フェドの限定品。この中に、将軍様のフェドと呼ばれるものが有る。
フェドをダイキャスト化。キエフマウントにして、キエフレンズを付けた物。但し、中マウントのみで、レンズ交換はできない。
今回のレポート。少し長いが、過去に他のサイトに掲示したダイジェスト版です。


私も、4、4K持っているので、レポートします。
最初手に入れたのは78年の4Kです。次が67年の4です。
ゾルキー4系の生産年代。個体Noの最初の2桁、生産年です。
4Kは、インダスター50付、4はジュピター3付でした。
別にゾルキー用のターレットファインダー持っているので、ジュピター9、12使います。
ターレットファインダー。本来キエフ用ですが、ゾルキー用はキエフ用とは傾きが逆です。28、35、50、85、135mm用です。
最初の4K。シャッター幕が一部簾に成り、光漏れ。
修理するより、買い替えた方が。でもって4手に入れました。
4は軍艦部に、ソビエト共産党50年記念の鎌トンカチが。
フェド1、ゾルキー1の記念品。将軍様のフェドと、一部のフェドシベリアを除いて、ほぼ後代のねつ造品。
フェドシベリア。実物が有った様だが、外部部品だけの改造なので、現存している物は、ほぼねつ造品。
それに比べ、ゾルキー4には記念品が多い。加えて、製造年が明確なので、ほぼ本物。
4はキリル文字、4Kはアルファベット表記です。
どちらも印刷。特にシャッター速度表示も同様。共に低速部が消えています。
作動感は共に少し重いですが、問題ありません。但しシャッターの音、衝撃は大きい。
ゾルキー1と同じシャッターに1000s付けた感じ。ショックが大きい。
ライカの場合、Vから、ダンパーを付けているが、ゾルキーには無い。
シャッター幕が簾に成ったのも、これが原因?テンションが強すぎるのかも?
バルナックライカ系とは言え、キエフ(コンタックス)同様、裏蓋が外れる、フイルム装填は、ライカより簡単(切り込みが必要ない)
加えて、シャッター幕が出てくる。簾に成った4K。シャッター幕に、黒のコーキングと、フッ素系の黒塗装。
取り合えず、光漏れも収まった(多分1000sは出なくなった)
4と4K。裏蓋交換しても、使用可能。多分巻き上げレバーも交換可能?
この時期のゾルキー。一番良く出来ている、ロシアンバルナックだと思う。
ロシアンバルナック使用の留意点。フェドも、ゾルキーも距離連動部分が三角錐。レンズ側が、全周連動型の物は使用可能。
キャノンの望遠レンズ等、連動部が、一部切込み型は、使用不可。
無理に捻じ込むと、外れなくなる。


私の個体。79年製。ソビエト崩壊後、ウクライナ内戦時代の物。
一応新品。箱一式付、ミント状態。但し、売れ残りの2台。1つはシャッターの動きが悪い。もう1つは、レンズヘリコイドと、巻き上げにがた。
フェドの保証書は有るが、販売店の保証無し5000円。ロシアンルーレット状態。
私が手にしたのは、がたがある方。新品ではあるが、ばらしてみた。
すると、ヘリコイド、巻き上げギアに、金属の削り粕。
何という状態でしょう。国が乱れると、こんなことになる。
一度清掃して注油しなおした。此れで動きもスムーズになった。
5Bは、ゾルキー4Kとほぼ同じ。裏蓋は、キエフと同じように外れる。巻き上げはレバー、巻き戻しはクランク。巻き戻しは、レバーではなく、シャッターボタンの外周を押し下げる。
視度調節できるが、ゾルキー4と異なり、接眼部の周囲を回す。
サイズはゾルキー4とほぼ同じ。高さが、ゾルキーより高い。
シャッターは500s迄。ほぼフェド1と同じ。ゾルキー4の様に、1000sはない。ホットシュー付。
シャッターダイアルは、ゾルキー4同様、重く硬い。音、ショックも大きい。
この辺り、戦前のフェド1の方がスムーズ。音は、フェド1、ゾルキー4
より、こもった音。
質感で言うと、フェドT=ゾルキー4>ゾルキー4K>フェド5=ゾルキー6。
裏蓋、ゾルキー4と同じサイズ、構造だが、交換はできない。
レンズ。55mmF2,8、黒鏡胴のインダスター61。着脱とピント、ヘリコイドが一体となっている。
このレンズ。安物の割には、素晴らしい。いかにもインダスター、いやテッサーと言う感じ。
お安く、普通にロシアカメラ、レンズ使ってみるなら、フェド5、ゾルキー6とインダスター50、61の組み合わせ、お勧めです。
フェド5、セレン露出計付。フェド5C、視度調節装置無し。


偶発的に始めましたのでちょっと低レベルなので、自分でこんな感じかと思っていたのですが何かのご参考になればと思います。
・インダスター50-2 50mm F3.5はパンケーキタイプのM42レンズで、テッサータイプと云われています。黒鏡胴のかわいらしい外観のレンズです。
開放では周辺減光が気になりますが、これは使用したα7の特性も有りますので、フィルムではもう少し良化します。
F8では解像感は十分な性能になりますが、ヌケはちょっと悪い感じでした。
・ジュピター8 50mm F2.0 使用したのはLマウントのレンズです。アルミの透明アルマイト仕上げで、これはこれで美しいレンズです。
定評通りに良く写るレンズです。私のものは少し偏芯気味ですが、周辺部はちょっとアヤシイ感じですが、個体差レベルとも思います。テッサーと比較すると僅かにコントラストが低めでした。
・テッサー 50mm F2.8 これはエクサ用のエキザクタマウントの50mmで、とても小さなコロッとしたレンズです。比較用に持って行きました。
さすがに開放では若干コントラストが低めですが、F8では素晴らしい描写です。最新のレンズの中に入れても判らない位だと思います(もっとも最新のレンズは持っておりませんが。…)
インダスターもジュピターも現在の高感度フィルムやセンサーでは、特殊な場合以外は絞り込んで使う場面が多いと思いますが、夕暮れ時の儚げな雰囲気なら開放で!が楽しめるレンズだと思います。


でも焦点は開放で合わせる方がいいと思います。焦点移動は否定しませんが。
f8〜11では素晴らしいとしか言えません。
フィルムでも、Iso800を入れて絞り込んだら普段からいい感じで使えるかもしれません。
ソビエトレンズはかつての高級構成でも安価なのが利点で、確かにSonnar50/2同一構成は高級品に違いありませんが信じられない価格です。
フィルムなら見えない瑕疵がデジタルで見えてしまうのは不幸かも。
私が物心ついた頃は、テッサーは安物二級品のイメージでした。
それはプラクチカLTLあたりの東独ボディと組合わさった風評でもありました。
その後中古中判を主力にし出して、高級品としてのテッサーも経験しました。
虚心坦懐で実製品に触れ、今は純粋に楽しむ気持ちになれました。


硬さ、柔らかさ、ささくれ、弱光の弱さ、それも好きな点です。
現代のレンズの精密さは有りません。デジタル化すると粗が目立つ。然し、そこが好きなんです。
私、戦前のイコンタ使うと、戦前の奈良が撮れると思っています。
残念ながら、イコンタにはゾナー付きが有りません。
RFコンタックス、私にとって、これは?です。私、RFは基本ライカ、キャノンなので。
そうだソビエト玉があった。インダスター、ジュピター共、L39がある。
光学ガラス、精度には差が有る。でもほぼテッサー、ゾナーのコピー。コストを考えれば素晴らしい。
但し、ロシアンルーレットの世界。個体差がある。
私的には、インダスター22、61。ジュピター3、9、加えて戦前フェドTのフェド3,5(厳密にはL39ではない、エルマーコピー)が好きです。


良く背景がグルグル回るレンズと云われますが、意外にこの回転を作るのは難しいです。
元々が暗いレンズなので、ビネッティングも非点収差も少し絞れば良化します。開放と背景を選ぶ必要が有ります。
画像は開放で、中心部までは2mくらいです。


1962年から1964年までMMZ-BelOMOが若年層向け製造したシンプルなコンパクトカメラです。機種名の「Весна」(ロシア語で春の意)は英語では「VESNA」と表記されるようです。
レンズは40mmF4.5のトリプレットT-22で、シャッターはB・1/8から1/250の6速です。巻上とシャッターチャージが別なのはスメナシリーズでおなじみですね。
ごく初期のスメナと同様に巻き戻し機能は無く、逆向きのパトローネ巻き取って行く方式です。本体はレンズとシャッター部分を除きとても少ない部品点数で構成されていますが、二重写し防止機能を単純な仕組みで実現していて良く考えられているなと感心します。
このカメラの特異な点は、撮影フォーマットにニホン判と同じ24mm×32mmを採用している点です。そのためフィルムカウンターは40枚分以上あります。
撮影枚数の増加を狙ったと思われるこのフォーマットですが定着しなかったようで、ほぼ同仕様のヴェスナ2を最後に1966年でシリーズは終了しています。
全く知らないカメラです。
普及仕様の単純カメラのようですが、シャッター速度も豊富で重要な機能はちゃんとしていますし、デザインもこじゃれています。形状的にはコダックシグネットと似てるなと感じましたが、他人の空似でしょうね。
写りも期待できそうですね。
ライカ版の横長は無駄と考える方は世界共通で、英国のWrayflex Iや、Minolta 35なども採用してますが、デファクトスタンダードの壁で、米国輸出で挫折している。
ソ連には自動マウンターがあったとは考えにくいのですが、どこも挫折しているとは興味深いです。
個人的には、A4ネガケースへの収まりが問題に感じています。
ダブルマガジン方式も、長続きしないですね。巻き戻し不要の優れたシステムだとおもうんですが...
RFのコンタックスなど、巻き戻し可能ではありますが操作性が苦痛で、ダブルマガジン前提の設計だろうなと思ってしまいます。イタリアのガンマなんか巻き戻しもできません。でも今となっては、適切な巻き取り側のマガジンが入手難なのです。
大変造詣が深くていらっしゃいます。ご投稿を楽しみにしています。


レンズ交換式カメラは嵌まる沼の深さを恐れて手を出せません。ですので、私のコレクションの殆どはレンズ固定式カメラなんです。
ヴェスナを投稿したのはちょいと箸休めに御覧いただければ、と思った次第でして・・。
ご批判覚悟での投稿でしたが、これからも時々お邪魔させていただきます。
FED MICRON 1968年発売 Helios-89 30mmF1.9 B・1/30〜1/800プログラムシャッター
コニカEYE 1964年発売 HEXANON 30mmF1.9 B・1/30〜1/800プログラムシャッター
FED MICRONはコニカEYEをコピーして生まれたウクライナFED製のハーフフレームカメラです。
どちらもセレン電池による自動露出の目測カメラ。外観はあまり似ていませんが、このMICRONは後期型で初期型はもう少し丸みを帯びた軍艦部を持ち、EYEと似ていたようです。
低輝度時に赤ベロが出てシャッターロックが掛かるのも一緒。ファインダー内のゾーンフォーカス/速度表示も同じ(写真をご覧ください)内部構造もネジやアーム位置に至るまでほぼ完璧にコピーされています。裏蓋開閉ボタンも同じ位置にありますが、MICRONは裏蓋ごと外れる仕様です。フィルム感度設定ダイアルはGOST(16〜180)表示のみ。
私の所へやって来たこの2台、どちらもヘリコイドグリスの浸潤で絞り兼用シャッター羽が動かなかったのも偶然とは言えないかも?知れません。
写りは同じソ連のAGAT18Kにも似てカッチリとしていて、コントラストも(逆光でない限りは)良好。中心部の解像感はEYEの方に分があるようにに見えますが、ハーフとしては十分なものだと思います。
FED MICRONは1985年まで販売され、後継のMICRON2(発売は1978年)ではハーフからフルフレームに変更されて1987年で名称は終了しました。その後はコニカC35の大きさに寄せたFED35・FED50に進化して行きました。
1964年発売(1978年まで販売)レンズ固定式・距離計連動・セレン電池による自動露出カメラ
レンズはIndustar63 45mmF2.8(3群4枚)最短撮影距離1.5m
シャッターはセレン電池連動プログラムシャッターでB・1/30〜1/250
フィルム感度設定はASA20〜320 GOST表示はありません
重量は670g カウンターは自動リセット・減算式 露出計の指針はファインダー内に投影されます。
本機は1961年発売のリコーマチック35(輸出専用)のコピーです。後ろの写真はレンジファインダーを省いて国内販売されたリコーオート35Vです。全体的なデザインやレリーズレバーの位置、底面に設けたは前方にスィングする巻上レバーなどが同じですが、分解はしていませんので内部がどの程度コピーされているかは不明です。見た目と持った時の高級感はZORKI10が断然上です。
1965年のライプツィヒ世界博覧会のカメラ部門で金賞を受賞したとのことですが、ZORKI10のデザイナーは複雑な気持ちだったのではないでしょうか。
ZORKIと言えばライカコピー機から始まり、独自の進化を遂げたレンジファインダーシリーズですが、最終形態はこんなになってしまいました。ZORKI6までのL39レンズ交換式メカニカル機を知る世代にはさぞかし不評だったのではないでしょうか。ただ簡単に良く写る、という面では進化したと言えるのかも知れませんね。
ZORKI11は10からレンジファインダーを省いた廉価版、ZORKI12は10のイメージでデザインされたAGFAラピッドカセットフィルムを使用するハーフフレームカメラでした。
本機は自動露出カメラとしては大型かつ堅牢、アイレットを持たないツルリとした厚いメッキを施されたボディはグリップし辛いです。ただ距離は寄れないものの写りは良く、不思議な魅力があります。
ブラウン パクセッテ
ドイツ ニュルンベルグのカール・ブラウン・カメラヴェルク社が1950年代から発売していたリーフシャッター35mmビューファインダーカメラ。
パクセッテIIからM30ライカマウントと同径ながらフランジバックがM42とほとんど同じのレンズ交換式になり、プアマンズライカと称される。
次々に改良・機種変更を続け、また似た形状で距離計連動と非連動距離計があるので正直訳がわからないし、追い切れない。(年表:ttp://www.collection-appareils.fr/Timeline/frise.php?Marque=Braun)最終的にはシンクロコンパーヴァイトのSLRまで進化した。
モデル名には以下のような命名法則があるようだ。(ttp://www.ukcamera.com/classic_cameras/braun1.htm)
I:基本モデル。レンズ固定、距離目測。
II:スクリューマウント交換レンズ
B:露出計
F:フラッシュ内蔵
L:レバー巻き戻し
C:コンパーシャッター(普通はプロンターSVS)
L:ブライトフレームファインダー
LK:露出計+コンパー
M:非連動距離計
Auto:自動露光
拙宅にあるのはレンズ交換距離計非連動のIIM(1953)と、レンズ交換距離計連動のスーパーパクセッテII(1956)、ブライトフレームRFのIIL(1956)、それにセレンメータがついたIIBL(1957)です。
利点:小型軽量。時代を追う毎に機能を追加され肥大していくのは他社同様だが、基本構成は同様で特に左右が小さい。
シャッターが丈夫。無理をしていないプロンターは経年変化があっても、少なくともネガフィルムなら十分精度。
セルフコッキングは便利。
スクリューマウント交換レンズは純正のシュテーブレから、ツァイス、シュナイダー、シュタインハイル、エナ、ロシュラインなど種類が多く、ライカ用の同じ銘柄より安い。
欠点:左右が小さすぎてちょっと持ちにくい。
ストラップアイレットがないので持ち歩くにはケースが必要。
距離計基線長が短いので精度はそれなり。でもそんなに精度を要求するレンズはない。
プロンター最高速は1/300。でも絞り込まないと性能が出ないレンズが多いので高速があってもしかたない。
造りがあまりよくない。内部機構が洗練されていないので修理者泣かせ。
初期型は交換レンズに外付けファインダーが必要だが、フィルムカウンターが隠れるけど良いのか?
フランジバックが長いので広角は35mmが限界。ビハインドシャッターなので後玉径が制限され設計制約になる。
写真:ブラウン スーパーパクセッテII シュテーブレ・カタ45mmf2.8(3枚玉)、ブラウンズームファインダー付、シュテーブレ・コロ38mmf3.5、同テロン85mmf5.6
レンズ後端には全く連動部がなく、潔いくらいです。
標準広角はまあ目測でいけるでしょう。
85mmまで非連動なのはびっくりですが、f5.6と暗く、遠距離は目測でいけます。
この望遠焦点距離がこのサイズというのは非常に貴重です。
全部3枚玉で、それにしてはヌケが極端に悪く(わたしのヤツは状態が悪いのかも知れないけど)、実用に躊躇しますが、3枚玉同士で較べたら大手シュタインハイルのカッサーよりカタのほうが周辺画質が高かったり、健闘してはいます。
画像:シュテーブレ・カタ(Staeble Kata)45/2.8 後部。ビハインドシャッターに入れるため後玉は細い。


ただしパクセッテはワンタッチで開くのではなく、底蓋中央の大きなネジをぐりぐりと回して外します。ちょっと手間。そして出先でのフィルム交換は、巻き戻しの後まずケースからボディを出して、さらにボディの底カバーを外してどこかに置いて、ということで結構うろたえると難しい。
フィルムカウンターは装填後でもゼロ指標に合わせることは可能。


シュタインハイルの35mm用単体ファインダー(CascaIIやLeica用と共通?)、シュタインハイルターレットファインダーなどが知られています。
勿論ライカ用も使えます。
純正にはStaeble製Braun Universal Finderがあります。
35/38,45/50,85/90の目盛りがあり、ズームと言っても視野マスクが変化し像の倍率が変わるわけではありません。
これIIに装着するとフィルムカウンターを完全に隠してしまうんですよね。


倍率は0.6くらいで、基線長も短いので長焦点には精度不足ですが、先の外付ファインダーの不便さを払拭しました。
軍艦部は大きくなり、巻き上げ/巻き戻しはそれぞれ軍艦部基部に埋め込まれたレバーによります。
シャッター廻り、フィルム廻りはIIと同じ。後のIIよりだいぶ大きく見えます。


露出計はスマートに内蔵され、IILと殆ど外観、サイズ重量が変わっていません。
マルチフレームの恩恵は、交換レンズを装着したとき使い勝手が変わらないことでわかります。
Staebleは距離計連動機にLineogon35/3.5という4枚玉を供給しました。
オールアルミで吹けば飛ぶKata, Choroと対照的な、真鍮クロームメッキの重厚感。
非連動3枚玉のChoro38/3.5と較べて、圧倒的にクリアなコントラスト、開放からある程度整った画質、f8に絞れば高価なレンズにも劣らない尖鋭さになります。
Kata やChoroの低画質は、低コストのためで、4枚使えればここまで出来るんだというStaeble設計陣のガッツポーズが見えるようなレンズです。


それでも、開放f2の標準レンズが3種ラインアップされました。
Roechlein Luxon 50/2
Steinheil Quinon 50/2
Staeble Super Ultralit 50/2
これが最大口径で、2を切る明るさのレンズはありません。
ビハインドシャッターの制約で、後玉径が小さい。特にLuxonはかなり絞られて見えます。
ロシュラインと読むのでしょうか、所在はライツと同じ街ウエツラー。他に極小135mmf5.6テレナーがあります。ルクソンの描写は破壊的。ハロ、周辺光量低下、流れ、収差のオンパレード。
開放性能は、初期ライツレンズの中でも収差が多いXenon50/1.5の開放よりもっとほわほわです。
しかも絞っても全然良くならない所が凄い。といって面白がれるのは幸福で、当時高級レンズ(低価格だったでしょうけど)として期待して購入したオーナーの吠え面が目に浮かびます。
Quinon50/2は老舗スタインハイルの有名銘柄だけに、そつがない高画質です。開放はそれなりにハロがありますが割に高解像で、L39のズミクロンとあまり差がない。絞ると非常にシャープになる優秀なレンズです。
ネット情報によれば、L39版はSonnar型だがPaxette用はGauss構成だとか。
アルミ鏡胴で大変小型軽量です。常用にしてもいいと思わせます。
Staebleがモデル後期に供給したスーパーウルトラリット、二重の形容詞なのでさぞ自信作なのでしょうが、見たこと有りません。
左シュタインハイル キノン、右ロシュライン ルクソン


このふたつが高性能の双璧ではないでしょうか。(ツァイスの方は未経験ですが)
Xenar 50/2.8
よく知られた銘柄で、レチナ他多くのカメラに装着されています。
Retina IIIs用よりすこしだけコントラストが低い気がしますが、性質は共通し、非常にシャープです。
真鍮クロームメッキの重厚なレンズ。重いのでパクセッテの軽快さを少しスポイルするかと思いましたが、たいした事はなくスナップや風景に活用出来るでしょう。




DeJUR D-1(1955)
米国カメラ販売会社DeJUR−AmscoがドイツNeidigのパールックスIIのOEMで販売したシンプルな35mmビューファインダーカメラ。
デジュアは人名で、デジュリスタンダードとは関係ないのよ...まあ少しは意味づけしてるかもしれないけど。
ブラウンパクセッテと同じマウントを採用しレンズ交換式。
純正レンズはパクセッテと同じくシュテーブレのカタ45mm、コロ38mm、テロン85mm。
ファインダーは45mm視野。交換レンズは外付ファインダーで対応する。(ネット写真だと単純な広角ファインダーにマスクを被せるみたい)
後にナイディッヒの非連動距離計機パールックスIIaのOEMであるDeJUR D-3が1957年に追加された。
ダイキャスト一体型で左右が短いおむすび型ボディ。見た目より重く、握りにくい。ストラップアイレットがなく速写ケースが必要なのはパクセッテと同じ。
外からは見えないが、1/25から1/200とBのシャッターはプロンターらしい。
巻き上げはレバー2回。巻き戻しはノブ。フィルムカウンターは順算手動。
裏蓋は開け方をよく練習しておかないと、いざという時困るかも...
ナイディッヒのほうは見たこと有りません。


デジュアはシンプルです。
操作感触は、安っぽいパクセッテよりさらにさらにさらに安っぽい。
でも写ります。
これクセナー50mmf2.8をf11に絞ってます。写らないわけ無い。
T-Max400, フジドール25度3.5分


プリモプランの設計者が興した会社なのであってもおかしくありませんが。
私の評価は、今でもボッケボケの糞玉スカラベ君という事はかわりがないですが、Primoplanが再生産されてびっくりの昨今、ちょっぴり大切にしないといけない気分になりました。


ブラウン パクセッテ以外の他社にはほとんど供給されていない(M42やExaktaは極めてレア)ため、
聞き慣れない会社かと思いますが、1950年前後に、MeyerのPrimoplan
やTele Megorなどを設計したStephen Roeschlein氏が創業したメーカーだそうで、
時々パクセッテM39マウントのレンズを見かけます。
左から、E-ルクソン50mmf2、テレナー135mmf5.6、テレナー90mmf3.8です。
3本に共通したローレット加工デザインの白色アルマイト、シンプルな回転ヘリコイドで軽量ですが、
ルクソン以外は距離計非連動、目測レンズです。
いずれもビハインドシャッター対応のため後玉が細く絞られており、設計に困難をきたしたと想像されます。
そのためかは断定できませんが、描写はいずれも先鋭度が不足しており、絞っても先鋭にならず四隅に蹴られが
生じることがあります。
ただし、4つ切り程度の拡大率ではほとんど問題がない先鋭度かと思います。


周辺は色収差が多く甘い描写。絞り込んでもそれほど改善しません。
最短0.9m
テレナー135mmf5.6は、135mmとは信じられないほど小型軽量、f5.6と控えた開放f値のため高画質を期待しますが、
中心付近は鋭くないまでもまずまず程度、周辺は崩れはないが非点収差と色収差で甘く、
絞っても多少コントラストが上がるだけで改善効果は低いです。
最短2.7m
テレナー90mmf3.8はこのなかでも仕上げが良いレンズで、比較的高級な商品位置と想像されます。周辺描写はしまりがなく、
崩れやボケはないものの、非点収差や色収差が目立ち、絞り込み効果はあまり期待できません。
最短1.5m
ところで90mmf3.8を目測で使用するのは大変心許なく、特に最短付近は問題です。ところが非常に興味深いことに、
距離計連動機パクセッテBLに装着すると、ヘリコイド位置に関わりなく距離計二重像は1.5mに合致します。
これはテレナー90mmの最短撮影距離に一致しており、意図的かどうかは不明ながら、ポートレートが安心して撮影できるでしょう。
テレナー135mmも同じようなギミックがないか試しましたが、レンズ装着しない時と同じ二重像なので、135は完全目測です。
135/5.6は極めて小型なので、30年ほど前にCLの登山用望遠に検討しましたが、先鋭ではなかったので売却してしまいました。
本年再購入したのは、甘くても許せる気持ちが持てるようになったためです。


レンズ交換式で連動距離計と非連動露出計を搭載したスーパーIIBになります。クセナー50mmF2.8が付いていました。プロンターSVSシャッターや巻上げ、巻き戻しレバーが背面に出ているのはれんずまにあ様のIILと同じですね。ブライトフレームは無しです。軍幹部から水平に突き出ている露出計の押しボタンを、ストラップ取付金具だと勘違いしていたのはナイショです。
無理やり全高を上げて露出計を内蔵したためか、いささかバランスの取れていないデザインかと思いますが如何でしょう。それで人気が無いのか、ネットでもあまり見かけることがありません。
私の機体はファインダーにカビ、距離計にズレ、絞り羽にグリスべっとりと状態が悪く、評価は難しいです。絞って目測で使用しています。
独語の取扱説明書は購入店に別売りで出ていたもの(余計な出費)。
初代オーナーの書込みがあちらこちらにあって興味深いです。別売りオプション品のリストにアンダーラインが引いてありました。広角と望遠のレンズ、フラッシュが欲しかったようです。
可愛いシステムカメラでときどき使ってあげようと思ってます。


れんずまにあ様のDeJURの記事を見ていてハッと気づきました。ウチにもあります。
1960年発売のペトリハーフのDEJURE向けOEMカメラです。緑色のファインダー窓やトリガー巻上げが個性的なハーフフレームカメラ。トリガーの内部機構に短いチェーンが使われていることでも有名です。
レンズはオリコール28mmF2.8、シャッターはペトリ自社製のカーペルS、とバッジ以外はペトリハーフと同一です。
緑色のファインダーは案外見易いのですが、この機種は後群レンズがクモリ易い持病があり、当機もその病に侵されていましたので撮影結果は散々でした。
DeJURの販売していた商品で製造元の社名が商品名に記載されているのは珍しいそうで、これは発売当時すでに栗林写真機製作所が米国内に販売ネットワークを持っており、ペトリの名が認知されていたためかと想像されます。
ハーフサイズカメラは大好きで良く使っていますが、ペトリは持っておりません。
大変貴重なカメラのご紹介ありがとうございます。


以前投稿した写真にオプション品の頁を混ぜるのを忘れていましたので追加します。
ChoroとTelenarというレンズはれんずまにあ様の写真で拝見しましたが、他のレンズはビックリするほど馴染みのない名前です・・
それと、レンズの下2行目にユニバーサル-プリズムファインダー(google翻訳による)の記載があります。それってどんな物なんでしょう、想像がつかないです。
Quinar もまた、ミュンヘンの Steinheil のブランドだったかと思います。Westron はゲッティンゲンの ISCO。
いずれも Carl Zeiss, Rodenstock, Schneider, Voigtlander など一流ブランドに次ぐポジションにあったようで、おっしゃるように知名度はかなり低いように思います。私は、Balda の Super Baldax のトップレンジのレンズ Enna Ennit や、KW の Pilot Super の Enna Ennatar は持っていますが、他は持ってない気がします。時代によりほかのレンズメーカーの傘下に入ったりとあるようですが、このあたりの情報もあまり見ませんね。
日本にもレンズ専業ブランドで Tamron, Sigma, Tokinar などがあり、さらにそれよりマイナーな存在として Komura とか Sun とかありますが、そのあたりに近い存在かなあ?などと思ったりもします。ただしカメラにブランドを冠しつつ純正装着されている点は違うのかもですね(日本でも、ブランドが表に現れないレンズ専業メーカーや部分加工のメーカはたくさんあったようですが、銘板に刻まれないと、一般には全く知られない存在になりますね。)


そうなんですね!ISCO-GOTTINGENとSTEINHEIL-MUNCHENと言われればM42レンズで見たことはあります。それらメーカーの立ち位置も何となく理解できました。ENNAは・・うーん、ドイツ物はまだまだ勉強不足です。
ありがとうございます。
今を去る60年前、空前の二眼レフブームが有りました。
それを支えたのは小さなメーカーや各種のパーツ専業メーカーです。
カメラの名前がAからZまで揃う(実際にはちょっと抜けている)といわれたほどです。
そんな二眼レフも大手メーカーのマスプロ的コストダウン競争に巻き込まれていつしか淘汰の時代に入り、栄枯盛衰を地で行く様に滅んでいきました。
それらの機械は王者ローライフレックスの様な複雑な機構が無い分、現在でも少しのメンテナンスで甦る機種は多いのです。
意外にその姿もバラエティーに富んでいます。
枠は設けませんので、お持ちの機種のインプレをお聞かせ下さい。
今なら7万円前後の感覚でしょうか。本名はYASHICA AVだそうです。
私の個体は所謂ブルーモデルですが、青い感じはあまり有りません。
レンズはヤシコールのトリプレットタイプ。
シャッターはコパルのスローガバナー省略タイプで、B、25、50、100、300 の5速です。ニコノスと思えば何ともありません。
ファインダーにはフレネルは無いので中心以外はかなり暗いのですが、使えないほどでは有りません。
フイルム送りは赤窓式で、とても単純です。壊れるところが有りません。
撮影したら巻き上げるクセを付けておくのが良いと思います。
多重露出にも制限は有りません。つまりフイルム給装系とシャッター周りは完全に独立しています。シンプルそのものです。


廉価判の二眼レフの中では非常に端正なフォルムを持つ二眼レフだと思います。
撮影してみるとかなり強くヘイズの影響を受ける感じで、晴れた日のポジではかなり青っぽくなります。
これはなにもこの機種だけの特徴ではなく、この頃の二眼レフには多くみられます。
何か工夫してUVフィルターの装着をすると良いかも知れません。フードは必帯です。


八陽光学は、戦時中の日本工学旧塩尻工場。顕微鏡を作っていた。
その為、当時の広告には<レンズ素材は日本工学の優秀品>とある。
ZはS30 年、八陽光学が発売した2眼レフ最終品。
レンズは最初から最後まで75oF3,5アルポレンズ。シャッターは1〜300sのコパル。本体はコードの模倣品。同年代、太陽堂が出したビュウテイDとほぼ同じダイキャストを使用している<Dもコパル、但しDは80o>
Dも太陽堂が出した最終の2眼レフ。どちらもヤシカとの低価格競争に敗れたのだと思う。


こちらは、KAN様のページで感染して、求めたものです。
ただ、巻き上げノブが逆回転スルスルになっており、こういうものかと思いながら、巻バネによる逆回転防止機構がこの時代の通例であることを教えていただき、恐る恐る分解。バネが空回りしているのを発見して、なんとか工夫して機構を直した後は他快調で使用できております。
添付は、Rikenon F3.5/80mm での写真。
結構現代的なトーンでの写りなのかなぁ(でしょうか。汗)
同じ被写体を、スーパーイコンタ4.5/105 テッサーで撮影したところ、なんとその撮影ではRikenonが色々な面で圧勝して、「君はなんてことしてくれるんだ」とダイアコードに愚痴をいう有様。
ダイアコードの良いところは、フォーカスが両側のシーソーノブでできること。右手も左手も問いませんので、二眼で持ち替えが入るパターンをプロトコルに入れている方にはテンポが小気味良くなること請け合いです。


ダイアコードのデュアルレバー方式は個人的には二眼レフ最高の操作性だと思っています。
レバーの基部にはヘリコイドが有り、勾玉カム式とは違った堅牢性(安心感)が有ります。
初めての方にオススメの機種の一つだと思っています。


あららら、お先に失礼しました。うふふ。
リケノンいいですよねぇ。


ちょっと手抜きです。ラボでのスキャンを初めて頼んでみました。
費用は現像料+500円くらいです。
画像は自分の設定したトーンカーブよりも万人受けするちょっとガンマの高い感じです。
レンズはトリプレットタイプのYashikorです。ちょっとピーキーな感じがしますが、十分シャープです。
遠景がかなりブルー傾きますので、UVフィルターが有った方が良い結果になると思います。
それでもポートラ系のフイルムなら良い結果が得られると思います。(撮影に使ったのはNS系です。)


木々の中での撮影で少し光量が少なくF8程度にしか絞れませんが、十分な性能だと思います。(フードは必要です。)
シャッタースピードが最速1/300なので、晴天屋外ではかなり絞ることになります。
二眼レフの裏カバーに付いている三脚座はちょっと心もとない感じがします。
この時は画像よりも暗く、フレネルの無いファインダーは難渋しました。


直接太陽を入れるのはフード無しでは勇気が無く、日蔭に入っての撮影です。
画面上部の左右は放射状に引っ張られていますが、下部の隅はトリプレットとしては立派です。木々と正対していませんので、像面の影響かどうかは良く判りません。




イコフレックスもフェバリットを除くと然程高価では有りませんが、その中でも画像のU型は人気が無い様でシーガルよりも安価に売られていました。
二眼レフのタイプとしては、国産中級機の上位くらいの機構を持っています。シャッターはコンパーの1/500付。
レンズは本家テッサーですが、フイルム装填は赤窓で1コマ目を出した後はセミ巻き止め式です。
フイルムの走行量を検知する訳ではないので、この時代に良く有るコマ重なりが出ます。赤窓で"1"が出たら少し進めておくと良いです。
レリーズすると巻き止めが解除されて巻き上げが出来る様になります。"1"が出たらボディー側面のカウンターを1にセットします。
シャッターはコッキングレバーによる手動チャージです。シャッタースピードと絞り値は、レンズボード中央部の両肩平坦部に表示されますが、その間隔は不均等なので時代を感じます。
シャッタースピードと絞り値はそれぞれのレバーで操作します。このタイプの後期はダイヤル操作となりますが、実際使ってみるとレバー式は操作し易い様に思います(個人の感想です。…)
レリーズボタンはファインダーフードのヒンジ部右手側に有ります。正直ちょっと使い辛い位置です。
イコフレックスの呼び名は混沌としていて良く判りません。
写真のタイプはUA(a)とか分類されている様ですが、元箱の裏面シールには"U"となっています。(画像のNoはフェイクです。)
使用していて不便な部分は前述のレリーズボタン位置とフレームカウンターの小ささです。ただフレームカウンターダイヤルに小さなボスが立っていて、その位置で大体のコマ数が判ります。
人気の無い機種ですが、コンパーと本家テッサー付の二眼レフは数多くはありません、カバーを開けた内部部品の加工は同程度の国産機とはちょっと違っていました。


レリーズ位置の問題は慣れかもしれませんが、ブレには気を付けなくてはいけない様です。
カメラ内部には遮光バッフルが有りません。コーティングも単層なので遮光フードは必要です。でもバヨネットが有りませんので何か適当なものを使います。
横浜税関と大桟橋の先端で撮ったローライコードVです。


1939年から50年まで生産され、色々なバージョンがあります。
この個体は多分IIeという最終型。
コードII系は、Tコートされたトリオターを装備した、中判では多分唯一ではないかと思う機種。
35mmでもローライ35B, C, LEDと、あとはコンタックスの85/4と東独M42などの135/4しかないと思う。
写りは3枚玉と侮れない、というより非常に優秀。
軽量で軽快な撮影が楽しめるはず。


イコフレックスと比較してローライコードはなんて人に優しい設計なんだろうと思いました。
トリプレットは球面収差とヌケについてはある意味テッサーよりも上を行くレンズです。
ツアイスが1934年(昭和9年)に発売した二眼レフです。ローライスタンダードやコードと同じころですね。
レンズは私の個体は Novar Anastigmat 80mm F4.5 トリプレットタイプです。シャッターはDervalのエアバーセット(コッキングとレリーズが同時:
プレスタイプとも云われます。)なのですが、最高速1/100という写ルンですと同程度です。
この速度だと現在のフィルム感度で晴天屋外では結構致命的です。遮光フードの代わりにNo0か1のシャッターを付けちゃおうかななんて思うほどです。
ローライの特許を避けるために(古くからそういわれています。)、フィルムを水平に送っています。
フィルムはボディー下部をマガジンの様に引き抜き、板金製のマガジン部にセットします。この辺はチープシックです(高級なリコーフレックスとも云えますが。…)。
私はフォクトレンデルのスパーブは持っていないのですが、一コマ目を赤窓に出した後に、カウンターリセットレバー(よく巻き止め解除レバーと間違えられます)
を引いて、カウンターに1を出し、後はカウンターの数字を見ながら進める方式はスパーブとそっくりです。このあたり何かしら提携が有ったのではないかなと思います。
(もしかしたら設計者が同じかも。)
フィルムカウンターは使用状態で左側面が620フィルム用、右側面が120用です。巻き上げ機構のワンウェイクラッチがよく滑る持病が有ります。
(どこかで直せないかなぁなんて思います。)
フォーカッシングは、フレクサレットやオートコード、リコーフレックスダイヤの様な、左手レバー式(多分ヘリコイドタイプではないかと。)です。
撮影距離と深度表示はピントフード前の回転インジケーターで表示されます。
私の機体はファインダーはミラーが腐食していますので評価できませんが明るいという評判です。
全体的な作りは”精密と簡易の狭間に”と云った感じです。でもどこかフリッツ・ラングのメトロポリスが描く未来感の様なデザインに魅かれます。


それにしても、ツァイスイコンのカメラは知名度は低くても価格は高めなんですが、イコフレックスシリーズは例外的に安いですね。
平行してコンタフレックスTLRを出しているからか、ほとんどボックステンゴールの上位機種みたいな位置の、殊更に低価格路線に振っているのでしょうけども、独特のデザインと使用法で、とても興味深いカメラです。
私は同世代のカメラとしてはローライスタンダード(テッサー3.8)しか持っていないのですが、f3.1という半端に明るいファインダーレンズが絶望的に収差が多く、ミラー劣化と磨りガラススクリーンのため暗いことも合わせて目測の方が早いんじゃないかと思う位で。写りは素晴らしいので、スクリーンをブロニカSQ用に換装し、マットは諦めてスプリットで合わせています。
ファインダーの見え味は如何ですか。


オリジナルのミラーという話なのですが、今度交換しようと思っています。ちなみに多くの国産二眼レフはフード周辺のビスを外せばミラーが露出するのですが、
イコフレックスIはボディーの革を切らないといけないみたいなので逡巡しています。上下のレンズ間隔が狭いのでミラーも小型です。
イコフレックスのファインダースクリーンはあまり拡散度が高くない様で明るいのですが、イコフレックスIはフレネルが入っておりませんので周辺は暗くなります。
実用性から云えば、あまりオススメできる機種では有りません。ローライコードをご使用される方が賢明でしょう。
イコフレックスIはそのあまり類似機が少ないギミックを楽しめる方には良いのですが、純粋に写真を撮るには未消化な機械です。 そこが良いのですが。…


実はスパーブを入手したのです。楽しい写真機です。下膨れの顔も気に入りました。ただ私に嫁入りした個体はテイクとビューでピントのズレが。。。。どうせならとミラーとスクリーンも交換してやれとパーツは買い込んであるのですが、作業にとりかかれずだいぶ経ちます。
下膨れのイコフレックス、格好いいです。
革ケースもお持ちですか?
私は普段ケースは使わない手技なのですが、スパーブのケースはなぜか気に入ってます。


>革ケースもお持ちですか?
持っていません。今度自作しようと思っています。
このカメラ、購入時にスパーブとどちらか迷ってこちらにしました。程度の良いものが少ないので、買える内にと思いました。
スパーブ良いですね。今欲しいのが初期のアイレットが強固なタイプです。
イコフレックスTとスパーブの関係ですが、巻き上げ機構が似ていると聞いていますが、どうなんでしょう。


革ケース自作ですか?それはチャレンジですね。趣味人の成せる技です。実は私も革細工も趣味にしておりまして、諸々道具なども揃えております。カメラのケースですが、チリ部分が難しそうですね。端面を45°に落とし縫い合わせますが、穴を開ける方法が良くわからず仮止めしたあとは、現物合わせでやってます。浅草橋界隈に革細工の問屋さんがあり、全て安く揃えられるので便利です。初めから蝋引きしてある4本ヨリ糸を置いてある店があり、おすすめです。なんてお店だったかなぁ。


浅草橋の私が使う問屋さん情報です。
不要情報かもしれませんが、調べてわかったので。
ウィンズファクトリー さんは質の良いレザーを切り売りしてくれます。端材も置いてありオススメです。この界隈はレザー関連の店が沢山ありますが、上質革素材を選ぶ時はここです。プロトタイプ作成用の床面のみの廉価な素材も置いてあります。直接タンナーから引っ張っているので、どこで作られている革なのかなど質問するとどれだけ品質に拘りがあるのか分かります。長居すると珈琲をご馳走してくれます。笑
道具を揃えるのは、レザーメイトさとう です。サトウの自社製品の糸が凄くオススメですよ。普通の糸は3本ヨリですが、4本ヨリの蝋引き済のものが置いてあります。さとうでも革端材が沢山置いてありますがタンナーから直接引っ張っているかは聞いたことがありません。レザークラフト教室もやっているのでいつもオバサン達で賑わっている店で、店員さんも忙しく動き回っており話がゆっくりできません。


レザーケースではなく、蛇腹用の薄い皮革の件です。
大判カメラと国産蛇腹機はそろそろ穴が目立つようになりました。
黒厚紙で自作、あるいはパーマセルでリペアされている話もよく伺いますが、耐久性への懸念や、フォールディングカメラでは厚みが増して畳めなくなることもあります。
それに対して戦前のドイツ製カメラは大変耐久性が高く100年前のカメラでも穴が目立つことは少ないようです。
戦前ツァイスが使っていたような高品質の薄い羊皮は入手できるものなのでしょうか。
厚紙と違って皮は取扱が難しくあまり素人が手出し出来ることではないかも知れませんが。


調べてみたいと思います。
これまで穴のパッチまでしかやったことないです。
ネットでみるに蛇腹は大変そうですよね。
皆さんがやられていない方法として、もし私なら
接着剤はPVA主成分のものを使うと思います。
床面に接着に限ります。
いわゆる、木工用ボンドです。
以外に耐久性高く、しなやかです。
水分を吸うとふやけるのが欠点ですが、水没でもさせない限り行けるはずです。




Joie de Vivre: 生の喜びというモデル名は無機質な命名が多いSemシリーズとしても珍しい。
主としてファミリー向け、横付けフラッシュとセットで販売されたが、この個体は欠品している。
接点はイギリス式二軸、一般接点アダプタが付属していた。
テイキングレンズはSom Berthiot Flor 75mmf3.5、テッサー型。
ビューレンズはBerthiot 75mmf3
シャッターは1/50単速エバーセットでボディ側面レバーを上から下へ押し下げる。ストロークは長く、比較的低速なのでブレには気を遣う。
バルブはない。
露光調整は4段階お天気マークで絞りを変える。ISO50相当ではないかと思われる。
巻き上げは右手側ノブ、赤窓式。
焦点調節は左手側ダイヤル。
ファインダーはグリッドが入ったマットスクリーンの上に、凸コンデンサーレンズが乗っていて見え味は高級機なみ。
一般TLR同様ルーペを跳ね上げて見る。
見たところレンズフードを付けられる構造ではないようだ。
中級から高級機のボディとレンズに、赤窓と単速シャッターを組み込み、絞り値のかわりにお天気マークを入れた機種。
この次のモデルは廉価版シリーズをベースにf4.5トリプレットを装備した。


リコーラマを入手したからです。
ジャンクボックスに、誰も見向きもせず入っていました。
24x56mmサイズのパノラマ写真が撮影出来ます。
リコーフレックス用ですが、たいていのTLRには装着可能です。
頑丈で薄く軽い鉄板製、丁寧な反射防止塗装と植毛が好ましい。
ファインダーフードの蝶番軸に引っかけるマスクと、
アパーチャーに嵌め込むマスクのセットです。
ただし巻き上げ赤窓機にしか使えません。オートマットだと6x6の中央だけ使う勿体ないことになります。
赤窓で、フジでしたらカウンター数字と、数字の間にある大小の黒丸のうち一番大きな黒丸で止めれば、6x6スペースの中に2コマ露光されます。120なら24枚プラス前後2枚くらい撮れるでしょう。


アパーチャー側はこのようにセットします。
マスク中央にある赤点を上下どちらに持って行くかは、説明書がないのでわかりません。セムではどっちでも行けそうですが、リコーフレックスなら上下が必要かもしれません。


セムフレックスはコンデンサー凸レンズが突出しているので、マスクは浮いた状態で乗っています。
そのためマスクをしたままではフッドを畳めません。
いちいちマスクを外して畳むか、ずっとフッドを立てっぱなしでケースも開けっ放しか。
コンデンサーがフレネルレンズであればマスクをしたまま畳めるのになあと思います。
赤窓巻きは暗いところでは結構大変。明るいところでも、黒丸が出た瞬間に止めるので、数字だけ出せばよい普通の12枚よりかなり気を遣います。それに26枚は結構多いですね。パノラマフォーマットなのでついじっくり画を作っちゃいますから。


バルブがないシャッターなので、点検しても気付かなかった。
予期せぬフォギー描写に、まあこれはこれで。でも難しいです。
ちょっと頭を冷やして、リコーフレックスを探さないと行けないかなあ。
神戸元町中華街、セムフレックスJoie de Vibre Berthiot Flor 75/3.5,開放,1/50


後群だけでも清掃出来れば良いですね。
1/50単速エバーセットだと昼間の撮影はどうされていますか、イコフレックスTも最高速1/100なので、毎回苦労しています。


晴天f8-11とするとISO25-50という設定でしょうか。
以前はネガリアラエースを入れてましたが最近は160NS、夜はPro400です。表示より1-2段絞って撮影していますがラチチュードでカバーです。
160でも相当オーバーなのでうっかり晴天で晴天マークのまま撮ったらネガでも救えないほどでした。
露光より1/50でストロークが長くどこで切れるかわからないシャッターに気を遣います。
後玉は綺麗のようです。多分前玉の後面が曇りやすいのですが、化粧板を外すのが大変手間です。
赤窓機捜索中です...


アイレス、アルペンから始まって、ヤシカ、ゼノビアで終わる二眼レフ。
最後を飾るのが、ゼノビアです。
53年。第一光学が、作ったゼノビアフレックス。本体、レンズ、シャッター共に自社製です。
当時、19800円。厳密には中級品です(アルペンは12000円、ヤシカは10000円程)
中級品と言うのは、レンズとシャッター。75mmネオヘスパーはテッサー型4枚玉。第一ラビットは500s迄のコンパーラビットコピー。
本体は赤窓のロライコード初期型のコピーですが、レンズとシャッターはアウトマート並みです。
ゼノビアフレックスは54年、後期型に成ります。後期型は、スタートマーク巻き止め装置付。ダルマ型カバー付き。レンズの焦点距離も77,5mmに。
55年スタートマーク、クランク巻き上げのオートマートに(外観はほぼロライアウトマートのフルコピー)の広告は見たことあるが、現物は見たことない。
私の個体。赤窓の初期型。生まれ年の製品です。レンズとシャッターは良いです。本体の作りは、アイレスなどに比べ、劣ります。
アルペンとビューテイは同じダイキャスト使っているようです。
ゼノビアは本体も自社製の様子。ピントのギア比が大きく、山がつかみにくい。作動感も悪い。張革はリコー並み。紙?と思えるほど。
画像は、飛鳥の飛び石250sF11
先に挙げた、アルポとテッサーの比較に合わせた物です。光の状態をそろえて最近撮影したもの。直接比較ではありませんが、少しテッサーより硬いと思います。


ゼノビアフレックスも概要は紹介されることはあっても実際の使い心地や評価がなかなかわからない機種です。
ご経験大変貴重で、ご作例まで拝見出来て有り難い限りです。
作例はf11ですが、3-5m程度の焦点位置で、右奥背景の石垣がかなりアウトフォーカスになっています。
中判はそんなものかもしれませんが、難しいものです。
他方、左上の木の葉はなかなかシャープ。素性は良いレンズなのでしょう。
廉価版はかなり酷い状態で放置されたものが多く、店舗を選ばなければ入手しやすい価格で出ていることもありますが、
やはりある程度レンズもシャッターもちゃんとメンテされた実用品をと考えるとそれなりの価格になってしまいますね。
まだ赤窓機は未入手です。探すのも楽しみです。慌てなければ良い出会いもあるかもしれません。


リコーと2台展示。リコーは、ケース、フード、Yフィルター付き。
完品と言うことで、12800円。
ゼノビアは、キャップも無い、出っ放し。9800円。
手に取ると、店主が<動作保証なしの飾り>との事。値切って、8800円で購入。
シャッター粘りが有ったが、ジッポオイルで何とかなった。
レンズの白濁は無い。取り合えず、撮影可能と成った。
本体側の動きが悪い。開いて注油すれば何とかなると思うが、張革が再使用できそうもないので、そのままにしている。
尚ゼノビア。フレックスの前に、同じレンズ、シャッターを使った、スプリングもある。
此方は、イコンタ型のセミ判スプリングである。


価格はリコーラマの2.8倍。
とても綺麗な個体でしたが、絶望的にレンズギアが固いというか動かない。だから安かったのか。
持ち帰ってエーテルで油抜きしたら一時スカスカになったものの翌日にはガチガチに逆戻り。
粘性低めのマシンオイルを注しては1日放置を繰り返し、ようやくマトモに廻るようになりました。
アパーチャーにリコーラマはきっちり入りました。
でもファインダーには入らない!何で?
この後のモデルにはコンツールファインダーにパノラマの枠があり、それならいけるのか。
まあ枠はスクリーンに厚紙で落とし込みます....


セルフタイマー付きのシチズンシャッターですね。
前玉回転式のリコーフレックスの中では、フラッグシップ機ですね。
石鹸系グリースの劣化で固化しちゃった個体が多くて、リコーフレックスの修理はココに尽きると。
早く画像が見たいです。


>セルフタイマー付きのシチズンシャッターですね。
>前玉回転式のリコーフレックスの中では、フラッグシップ機ですね。
そうなのですか!意識しないで買ってきましたが、嬉しいです。セルフはどもり気味ですが作動しています。シャッターはシンプルな分スロートラブルがなくて信頼できます。
昔1000円で買い整備して後輩にあげたジャンクはそういえばセルフなかったはず。
幸い革ケースはまだしっかりしていて、手入れすれば使えそうですが、ストラップが無くなっていて、思案中です。
フォーカシングフッド開くのが渋いなと思ってたら軸のピアノ線が飛び出していて断端が鋭く手を切り出血してしまいました。
これこそ廉価版の所以。醍醐味です(笑
クリーニングは大まかに終えましたので可及的に速やかに撮影し..と思ったら台風きますね。もうしばらくお待ちを...


私が初めて使った写真機。Z。54年後期発売。
父が私を写すために買ったもの。幼稚園の頃もらった。
小学校まで使った。ばらすのを覚えたのもこれ。
最後はシャッター羽根1枚飛ばして、お釈迦。記念に取っておいた。
後年、部品取りで、Yを買った。同じ54年前期の物。
透視ファインダー、だけの違いと思っていたが、ばらしだして?
テイクレンズの、レンズボード取付位置が違う。安易に交換できない。
YもZも、経年変化で、フォーカシング部分が重い。
テイクレンズ、ビューレンズ共、鏡胴への固定が、含合している。
注油にため、一度ばらせば、含合位置がずれる。テイクレンズの交換は難しい。シャッターを取り出し、羽根1枚交換するのが王道。
当時のリコーフレックス。人気が有り、変化も多い。同じ年でも変化。
組み上げも、個体合わせの部分が多いと思う。れんずまにあ様の件も、この辺りが原因?
Zを再生するか、Yを整備するか。今後の楽しみとして、共に取っている。


二眼レフの接写レンズは、ビューレンズ側にパララックスを補正するためくさびプリズムが必要です。
ごく初期のローライフレックス、コード用にビューレンズ、テイキングレンズとも無補正のメニスカス凸レンズ「プロクサー」を被せるものがありますが、パララックスがそのままになってしまうため、その次の「ローライパー」セットからプリズムが入りました。
ビューレンズが回転してしまうと、プリズムがちゃんと下向きに光路を屈折できません。
リコーフレックス用は、ビューレンズ用の内筒がレンズと共に回転し、外筒は2本の角または円弧状の金属板がテイキングレンズに引っかかり位相を固定する仕組みです。
爆発的に売れたリコーフレックスなので、知恵を絞って接写レンズを用意したのでしょうね。
No2といえば50cmですので、まあ実用的な近接が行えます。


仕方がないので、搬送ユニット(No1)を開けてみました。
No2が開けてみた機構部です。中央の円盤部から巻き上げレバーが出ています。
その円盤の裏面がNo4です。円盤の裏にはワンウエーギヤーが組み込まれています。
カウンターリセット用の機構はNo3に有り、カウンターリセットレバーを作動させると、噛合っていたギヤーがフリーになって、カウンター連動軸のギヤー(No6)が本体上部のカウンター用のリターンスプリングで”1”(赤窓の1位置)にリセットされます。
さてフィルム送りが滑ってしまった原因は、No4の肉抜きされたギヤーの穴から見えます様に、ワンウエー機構の摺動面に劣化したグリスが付着していました。
このグリスを洗浄すると、ウソの様に巻き上げ機構が直りました。
ちなみに、巻き取りスプールの逆転防止機構はNo5のコイルスプリング式でした。
再度組み上げて作業完了しました。


24x54mmパノラマサイズ、赤窓送りでうまく撮影できました。
リコーのレンズは絞ると十分以上にシャープ。
実用ではf8以上に絞ります。
上はネオパンアクロス、f16,1/50
下は運河に休む渡り鳥の群。データ同じ。
パノラマフォーマットは緊張感がある構成になりますね。


上は無限遠指標で撮影距離0.5m、私の焦点合わせミスなのか製品の問題なのか少し前ピンです。パララックス補正のくさびプリズムが入っているけど、ファインダー中心に焦点指標を持ってきたのに少し下が多めに入るのはパララックスの影響があるのでしょう。
下は最短1m指標、撮影距離25cmくらいでかなりクローズアップになります。焦点はほぼ合っているようで、無限の前ピンは私のミスだろうなあ。最短だとパララックスが顕著に表れています。
6x6フォーマットなら多少のパララックスがあってもトリミングで対処できるでしょうが、パノラマフォーマットでは気をつけないと構図的に厳しいですね。
ビューレンズのピントは少し甘く、厳密な焦点合わせには気を遣います。
実際には開放絞りで撮影することはまれで、絞り込むので実用では深度が深まり問題にならないでしょう。




此方は確か、55年1月発売。18000円。75mmF3,1と言う特殊な物。
私の個体Dは55年12月発売。80mmF3,5の3枚玉。11000円。シャッターは基本、300sのレクタス。私のは、56年の最終品。コパルが付いている。
ほぼロライコードVのコピー。外観はほぼ同じ。蓋のマーク(赤三角)も類似。
ビオコールF3,5。3枚玉の80mm。流石に周囲は流れる。
此れも意識的にトリオターのコピーかも?
太陽堂の2眼レフ。VSが75mm。他は80o。
表面アンバーコートなので、VS同様、色は偏る。基本的にモノクロ用コート。
スタートマークで、使いやすい。大型ルーペで隅まで見渡せる。
52年のU型のダンピング品。11000円はU型の半額。性能、仕上げとも、Uに劣らない。
何故か、本体ダイキャスト。アルペンZとほぼ同じもの。
(当時は、本体ダイキャスト、レンズ、シャッター、コートと分業。
これらを組み合わせて、自社製品としていた)
ヤシカの1万円に対抗した価格だと思うが、流石に追従できず、太陽堂最後の2眼レフとなる。
画像は、55年3月の広告。ビューテイと表記している。
上段は、見たことのないレフレックス。
中段は、赤窓のT。9800円。下段はVSです。


この珈琲缶には2つのフィルムカウンターが有ります。
通常の120フィルムでは構えた状態で右側のカウンターを使います。
それでは左側はなんでしょうか?
左側はずっと620用と聞いていましたが、矢印の部分に”Met”と刻印された
小さなプレートがはめ込まれています。
コレ、取説ではメタルスプールを使う時はこちらのカウンターを使うと書
いてありました。メタルの”Met”だったのですね。
それでは、右側は?
こちらは、木製のスプール(同じ太さのスプール)用だと書いてありました。
それぞれのスプール軸径は凡そ
620フィルム用スプール:7.1mm
120フィルム用スプール:11.9mm
この差を考慮したカウンターだそうです。やはり、取説は読むものだとあらためて思いました。


ところがこの後のモデルも620共用かどうか,まったく存じません.
ファボリートはそういうメタル位置はないように思います.
木製巻き軸の120スプールはうちに一本だけあります.目測69のイコンタに入っていたと思います.


レスありがとうございます。
取説を読んでも、どこにも120はおろか620の文字も出て来ませんでした。
フィルムはType BUを使うと書いてあります。
古い表記を存じませんので、このBはブローニーの事かなと思ったくらいです。


ドイツ圏(欧州?)ではそのような表記だったようで,戦前イコンタなどの裏蓋に,ツァイスイコンB2フィルムの宣伝が貼ってあったりします.
それではドイツで620はどう表記するのか,全然わからないのですが.


1955年頃発売のロスコ ブリリアント モデル2です。疑似TLRに分類されるでしょうが、子供向けカメラではないようです。
ビューレンズ・テイクレンズとも無名の単玉で固定焦点 説明書によれば70mmF6.3 エバーレディシャッターで、Bと1/25。絞りはF6.3/8/11の3段 裏蓋に赤窓有り
ボディはベークライト製で重量は約450g
620フィルム専用の機体もありますが、本機は120フィルム兼用の軸受けが付いています。
特徴的な35mm×35mmの分厚いファインダーレンズ越しの視界は摺りガラスが無いので、とてもクリアで明るいです。
シャッター速度を考えると今のところ中々使うチャンスが有りません。
五洋商会は当時イーストマンコダックの代理店をしており、こういった簡易カメラが流行していたアメリカへの輸出向けメインに製作されていたのかも知れません。
35mm判ならいざ知らず、120フィルムで横給走とはなんとスペース効率の悪いことをしているのか、しかし平面性や操作性はよさそうです。
ただし単玉で平面性も何もありませんが(笑)
フィルムアパーチャーは湾曲面なのでしょうか。
大口径ファインダーレンズにブリリアントファインダーはいかにも明るく楽しそうです。
インスタントは1/25なんですか..ぶらしそうですね...
ざっとISO100でピーカンならf11-1/125くらいですから、1/25はおよそ2段半くらい、まあISO100ネガカラーのラチチュードギリギリセーフですね。
少し曇れば余裕です。
モノクロ自家現像なら、EI25に減感するか、そのくらいの感度のフィルムを使えばOK。
使えそうではありませんか。
まあNDを被せるという身も蓋もないやり方もありますし。あ、FujifilmのシートフィルターSC72なら、スーパーパンクロフィルム日中およそEI25で赤外撮影が楽しめます。切ってテイキングレンズに嵌め込めばちょうど良いですよ。


そうですね。アパーチャーはかなり湾曲しています。これでは中心部が凹んでしまうのではないか、と思うくらいです。
撮影時に使おうと、ビデオ用?の30ミリ位のNDフィルターを入手済みですが、何時になることやらです。
ご教示ありがとうございます。
バルナックタイプのカメラや二眼レフを使い始めた方が最初にぶつかる疑問の一つに露出の決め方が有ります。
これまでデジタルカメラを使っていた場合、まず意識しないで撮影されていた露出決定ですが、
マニュアルのフィルムカメラでは否応なく自分でシャッタースピードと絞りを決めなくてはいけません。
もちろん、F11 1/125 で撮っておけば、プリンターである程度補正が効きますが、今時ではプリントよりも
写真系SNSにアップロードするには、スキャンし易い濃度にしておかないと、フィルム本来の描写性能が出せません。
(もっとも、黒潰れや補正過多で粗粒子状や色の転んだ画像を”フィルムライクと云う場合も有りますが…。)
そんな時に必要なのは露出計です。ところが新規に露出計が発売される事が少なくなってきました。
いきおい、中古品を探さないといけなくなってきました。もちろん現在ではスマートフォンのアプリケーションでも
殆どの場合で十分だとと思われます。でも一度単体の露出計を使ってみると至極便利です。
純粋なカメラ・レンズとは異なりますが、スレッドを立てさせて頂きました。
http://shiura.com/camera/cosina/index.html
ご多分に漏れず露出計はいろいろ持ってますが(セコニックの L-508 ズームマスターなど、反射・入射のほか、フラッシュ計測など一通りのことができるものは1つは必要)、古いカメラを持ってウロウロするときに、勘露出のことが多いですが、露出計を持って歩くときはセコニックの L-208 ツインメイトの一択です。前述のように、ボタンを押して計測後、指を離すと一定時間指針がキープされるし、絞り値とシャッター速度の組み合わせもずらりと一覧でき、反射・入射の両方が測れるので過不足ありません。今も新品で購入できます。カメラのシューにつけることもできるようですが、つけることはないですね。別途、首からぶら下げて使うほうがずっと便利です。
セレン式などの無電源のものも便利ではありますが、露出計が欲しい低照度時に精度が低かったり測れなかったりするのと、計測画角が広すぎるものが多い(計測画角を狭めると感度が下がるので原理的に難しい)ので、やはりフォトダイオード式のものがいいように思います。
スマホの露出計も便利ですね。ただスマホによって精度が怪しいものもありますので、その点、一度はチェックしておいたほうが安心ですね。


スマートフォンの露出計は測定が意外に難しいものでした。
本来ならゴッセンやセコニック、ミノルタ辺りの製品に敬意をこめてご紹介するのが良いとは思ったのですが、
初めての投稿がマニアックなモノになってしまいました。
ソリゴールのスポットセンサー(初代)です。
構造的には、有名なペンタックスのスポットメーターと同様に、一眼レフのミラーからペンタプ
リズムまでを内蔵した、測定角1度のスポットメーターです。
スペックは
・測定角1度 ファインダーは水平15度 垂直11度(対物レンズ:100mm F2.8)
・測定レンジ 3-18EV 二段切り替え式 ローレンジ:3-10EV ハイレンジ:10-18EV
・シャッター/絞りスケール 1/4000〜30” F 1.0〜128
・対応感度 ASA 6-12800
・受光素子 Cds
・電源 1.35V H-D電池2個
ファインダー内には指針と円弧上のスケールが有り、外接にはハイレンジ、内接側には
ローレンジのEV値が刻まれています。
ハイ/ローの切り替えはトリガーを一段押し込むとハイ側、奥まで押し込むとロー側になります。
指針が示すEV値を鏡胴のスケールに移して露出を読みます。もし直読値で判断できる方はわずらわしさは有りません。
もちろんLV式のシャッター機種であれば簡単です。
ボディーがアルミダイキャストでがっしりしていますが、画像でも判りますが、グリップ自体
が短いのでちょっと不安定なホールディング性です。


詳細は全く知りませんでした。
私のスポット遍歴は、ミノルタデジタルスポット初代→ペンタックス デジタルスポット→セコニックデジスポット初代 です。
ペンタックス のダイヤルでゾーンが一目瞭然のシステムを最も評価していますが、30年使っている個体が突然4EVほど高感度に表示してしまい、キャリブレーションもできずに目下休ませていて、仕方なくジャンク箱由来のセコニック初代を使っています。
どうせ私は18%グレーっぽい場所を狙って1スポットで終わることが大半なので...
また単独メーターに対する考え方、初代コシナVCメーターへの評価は、日浦様と全く同じで、VCは瞬時に売り払ってしまいました。
VCも2型ではシャッターと絞りダイヤルの間に線を複数入れることで、ある程度組み合わせが直読できるように(小手先の)改良がなされましたが、やはり個人的には評価ができかねるところです。
少し見解が異なるところは、セレンを結構評価していて、数個使っているところです。
確かに低輝度限界は低いので使用範囲が狭いのですが、セレンの範囲外は三脚が必要な領域が多く、そのような装備の時には段階露光とラチチュードでカバーしたり、そもそももっと重く高感度な別の露出計(または内蔵カメラ)を持参しているため、欠点を気にしない、むしろ電池切れがないため常時鞄にバックアップとして入れていて便利なところを評価しています。
ゴッセンのセレンメーター;Sixti; OEMでコダルックス初期型あり。名称以外は同一。


小型軽量ですが小さすぎず操作部分は十分大きく、視認性もすばらしい。
同クラスのセレンと比べて反応が早く、対応する輝度範囲が特に低輝度側に広い。
簡単に入射光/反射光を切り替えられる。
電池はきわめて長持ち。
現時点でベーシックなメーターでは最高の製品だと思います。
VCメーターと同時期に発売されただけに、その差が際立っていました。
受光素子:SPD
バッテリー:リチウムCR2032x1個
受光角:反射式33度
測光範囲:反射/入射ともEV3-17(f2-1/2,f22-1/250)
重量:40g


コダックレチナの露出計非内蔵機用、こちらはゴッセンではなくメトラワット製小型セレンメーター。
上のSixti OEMコダルックスLの次のモデル。1959年発売。
アクセサリーシューにクリップオンします。
以前から手ごろに出てきたクリップオンの小型露出計は積極的に味見しているが、コダルックスはその中でも良い出来です。
昔ベウィのピッコロというコダルックスと同等サイズでプラ製の超軽量セレンメーターを所持しましたが、あまりに低輝度側の反応製が悪いので転売してしまいました。
コダルックスがどれほど低感度側があるのかテストはしていませんが、ピッコロよりだいぶ感度はありそう。
横面にある乳白色のブラインドをぐるっと回してメーター前面をカバーすると入射光測定ができます。前にお見せしたシックスティの、跳ね上げる乳白色板より場所を取らずスマートです。次に紹介するゴッセンの現行セレンメーター、シックスティノと同じ機構。
スペックは調査中ですが目下不明。


ゴッセン製セレンメーター、ゴッセンのボトムラインに位置します。
セコニック ツインメイトとほぼ同じサイズ、重量で、操作性は大変良好です。
別売でアクセサリーフットは別売(1200円)。
基本セットはこのクラムシェル状のプラスチックケースが付属しています。このケースは黒ですがグレーをよく見かけます。
針は固定されず動いていますが、受光角度が広めなのでそれほどふらふらはしていません。
セレン受光部の面積が、クリップオンの超小型機より余裕があるためか、室内でも測定感度があり、以前暗い教会内部で使用した時もギリギリ測光してくれました。
L-208がEV3,Sixtino2はEV5,割りに肉薄してませんか?
実際はセレンも,もっと暗くから針が振れており、直線に乗らないかもしれませんが近似値でよければ目安に出来ます。(危険?)
セレンメーターはサブにバッグに放り込んでおくと、メイン機材のメーターが故障した時に頼もしい。実際SL66SEの露出計が故障(フィルムバック側の基板破損だった)した際に活躍してくれました。
受光素子:セレン
バッテリー:なし
受光角:反射式50度
測光範囲:反射/入射ともEV5-17(f2-1/8,f22-1/250)
重量:42g


素敵な投稿ありがとうございます。まさに作りたかったスレッドの姿です。
露出計はきっと忘れ去られる運命なのでしょう。でもフィルム撮影でちゃんと測った時は、フィルムって
なんて素晴らしいなと思わせてくれます。ぜひ、皆様ご参加頂ければと思います。


スポット1°,平均20° 側面のレバーで切換 反射光式
SPD, 定常光(ISO100でEV1-20),フラッシュ光(F4-90+0.9AV)切換,フラッシュはコード式
ファインダ倍率0.6倍,視野角36°,中心に1°リング,ファインダー内測光値表示
電池:単3x2,5分で自動スイッチオフ
155x73mm,250g
測光値,絞り値,感度,定常光/フラッシュ光切換などは側面の液晶表示。
EV表示と絞りーシャッター組み合わせ(絞りの中間値は半円の角度で示される)を切換
液晶の反対側面にEV値とシャッター/絞り対応メモダイヤルがあり、従来のダイヤル直読式と同様に使える
ハイライト(カラーではH、モノクロではオーバーO)、アベレージ(A)、シャドー(カラーではS, モノクロではアンダーU) の間で輝度分布を考えて露出を決定できる。
セコニックのデジタル式スポットメーターの初代モデルです。
モデルを重ねるごとに多機能、大型化していく傾向がありますが、これは比較的シンプルでわかりやすい操作系です(それでも単能機であるペンタックスなどより多機能ですが)
以前ジャンクボックスから拾い上げていたものを、ペンタックス故障を機会に使い始めました。
大概は中間調をワンスポットで終わってしまいます。その際、私の頭は絞り優先的なので、このようなシャッター優先表示では少し考えこんでてしまい、EVーダイヤル移し替えのほうが使いやすい。
しかしL-488のダイヤルは従の位置で、スタジオデラックスやツインメイトなどより表示が小さく混み合っていて、ちょっと使いにくく感じます。
まあミノルタスポットメーターMみたいにダイヤルを完全廃止しているよりありがたいですが。


動作しているものは、ついつい救出してしまいます。
古いもの、またメーカーも不明のものは、スペックはなかなか調べられませんが、手持ちの他機種と比べて概ね一致していれば、実用に供しています。
これは私がネガ主体で、ポジやデジタルほど厳密な測光精度を要しないこと、ポジはコストが高いため無駄撃ちができないため、高精度の内蔵露出計をもつカメラで使うことが多くなったこともあります。
ジャンクは、初期CdS機よりセレンメーターのほうが生存率が高いように思いますが、単なる印象かも。
左はセコニック オートルミの旧型。プラスチック製で小型軽量。使用方法は最終型と変わりません。
右はソ連CCCP製のセレンメーター。キリル文字です。東側独自のGOST指標と、ドイツ規格DINが併設されています。ソ連カメラで内蔵露出計機は往々にして露出計が故障しているので、これを使えばいいかなと確保。


露出計の老舗、セコニック社の1960年代中期から後期の製品です。
セレン受光体を使用して、明るさによって3形態に変形させます。
仕様は
・ISO100で LV 3.5〜17.5
・感度目盛り ASA6〜12000
・絞り目盛り F1〜32
・シャッター目盛り 8〜1/1000
・重量 145g
ダイアル上に3形態のアイコンが有り、指針の振れ幅に応じて形
態を切り替えます。
晴天昼間は受光窓に小さなスリットの開いたカバーを閉じて使用し、
屋外早暮の頃はカバーを開きます。さらに暗い環境ではではアン
プ部(背面に有る広い受光窓)を起倒させて使用します。
この頃の製品は、真鍮製クロームメッキのカバーに覆われ、ズシ
リとした持ち重りのする露出計です。
バルナックタイプを使う場合など、今だ現役で使用してい
ます。


スタデラと共に電池を使用しない露出計コンビで、機械式カメラにこだ
わりたい場合の必帯の露出計でした。
スペックは
・測定範囲:EV 7〜17
・感度目盛:ISO 6〜64(実際はASA目盛ですが…。)
・受光角:65度(水平方向で28mm位?)
・絞り目盛:F1〜64
・シャッター目盛:8〜1/2000
・EV目盛:-2〜19(測定範囲ではありません。)
・寸法:81×52×24.5mm
・重量:50g
デザイン的にはシンプルそのもので、使い方もフィルム感度を合わせて
しまえば、追針式の指針にガイドマークを合わせるだけの操作です。
使い方は簡単なのですが、暗部の測定の場合はちょとご自分での補正を
入れた方が良い感じです。
この様な露出計はもう製品化は難しいでしょうね。


受光体Cds素子を使用した反射式露出計です。
スペックは
・測定範囲:EV 3〜18
・感度目盛:ISO 6〜64(実際はASA目盛ですが…。)
・受光角:60度(水平方向で31mm位?)
・絞り目盛:F1〜64
・シャッター目盛:8〜1/2000
・EV目盛:-2〜19(オートルミと同じですね。)
・電池:SR/LR44 1個
・寸法:81×52×19.3mm(オートルミよりちょっと薄いです。)
・重量:50g(電池込み)
こちらもデザイン的にはシンプルそのものです。
使い方はフィルム感度を合わせて、側面のスイッチボタンを”押しながら”
追針式の指針にガイドマークを合わせます。
個人的には、スイッチはモーメンタリタイプよりもオルタネイトタイプ
の方が良かったのですが、価格が上がってしまうし切り忘れも生じますの
で致し方ないかと。
オートルミでは製品名称が表面にはなかったのですが、こちらはダイアル
に印刷されています。
オートルミの幾分頼りなさげな測定よりも、リニアリティーの良い指針
の素早い動きは信頼感が有りました。(個人の感想です。)
セコニックは今でも取説を読む事ができます。素晴らしい事だと思います。


発売1978年
CdS式 反射式・入射式、高低2段切換
感度:低照度EV2-10(受光角32度), 高照度EV10-18(受光角38度)
入射光用光球(蒲鉾型)スライド式
感度高低切換レバーで表示部も切り替わる。
測光は側面のスイッチボタンを押して離すと針が固定され、示された値をダイヤルに移し替える。
バッテリーH-D 1.3V
重量 170g
スタジオデラックスよりちょっと大きいCdSメーター
表示は大きく大変視認性が良いが、後のモデルより重い。


「一眼レフ方式のCdS受光部をもつ最高級の反射式露出計」だそうです。
高感度,完全防湿CdS使用,ファインダー付,反射式2段切換
H:EV12-18,L:EV4-12
受光角10度
バッテリ:H-R(1.35v)
重量160g
サイズ85x58x25mmの直方体で、全く持ちやすさは考慮されていませんが、左手で包み込むように保持し、ファインダーを見ながら親指でスイッチボタンを押すことができます。
この露出計で最も困るのは電源でしょう。
ナショナルH-Rというのは、ネットでもほとんど情報がありません。しつこく調べると1.35Vと標準的な水銀電池の電圧でした。主に補聴器に使用されていた模様。一般的HD50やH-Dより細長い形状です。これはSR44を一個使い、余ったスペースはアルミホイルで充填しておきました。多少感度が高めに出ますが実用は可能かと。


efunon様のご説明にあるように感度が低く自己補正が必要な時もありますが,電池不要の利点は大きい。
私は,機械式フィルムカメラに電池は不要と考えていて,できればマニュアル操作と光化学変化と勘だけで撮りたい。でも,露出計だけはセレン光電池なら太陽の自然エネルギー利用なので許せると考えていました。
ところが最近,日没や日出を撮影する機会が増えて露出を外すことが多くなった。リバーサルフィルムで太陽をモロに入れる場合,L-158と勘だけでは露出決めが難しい。
で,大幅に妥協して,携帯(iPhone)に「覚える露出計」を入れてシビアな状況ではダブルチェックすることにしました。これはとても良くできたソフトで,その後露光を外すことが(日没/日出でも)ほとんど無くなりました。
バッテリー付の文明の利器に頼るのは本意ではないが,「覚える」までの繋ぎと考えてL-158と一緒に使っています。


>機械式フィルムカメラに電池は不要と考えていて…。
やはりそう考えますよね。
とはいえ、ポジだとセノガイドという訳にもいかず、オートルミの出番です。
広角ならまず大丈夫なのですが、中望遠クラスだといったい何を計っているやら。
場数を踏んで、「ココはこの値ではない」と判断できるまでは失敗の連続でした。
決して初心者向けではないなぁと思いました。


確かにオートルミの受光角は広角向きですね。
広角の場合でも測る領域に明るい空が入ると"アンダー"になる。画の中で表現したい対象とほぼ同じ明るさ(反射率)の地面を見つけて測る方が良い。私の場合,撮影場所についたらオートルミで彼方此方の地面に対して測り,その場の入射光の明るさの平均を知ってから対象の明るさで補正をかけてます。この方法だと中望遠でも大丈夫ですが,大雑把ですね。
野外で晴れたら"F=16,シャッター速度=1/ISO感度"というのも便利(渡部さとるさんの方法)。
あとは曇り具合で1~2段,夕方は3段位絞りを開けるか速度を落とす。
でもiPhoneで「覚える露出計」を初めて使った時は衝撃でした。
画像のEVを測ると同時に,設定した絞りとシャッター速度の画像の試し撮りをする。
デジカメだから当然だけど,何か結果をカンニングした気分。


受光素子はCdsです。
ニコノスもV型までは露出計が入っていませんでしたので、カラー撮影に
は必帯の露出計でした。
・測定範囲:EV 5〜17
・感度目盛:ISO 5〜12000(実際はASA目盛ですが…。)
・受光角:30度(意外に狭角です。)
・絞り目盛:F1〜64
・シャッター目盛:1〜1/2000
・許容水深:60m
・寸法:Φ86×67mm
・重量:陸上240g (水中27g) 沈みます。
・電池:H-D
裏面のオレンジのノブがスイッチで、黒いノブが絞り/シャッタースピード
リングの調整用です。
フィルム感度を合わせてダイヤルでシャッタースピードを合わせれば、指針の示
す絞り値が直読できます。
古いダイビング機材を見ていると、直径90mmくらいのアルミアルマイト製の
リング状のブラケットを見かける事が有ります。
それはこの露出計を水中ハウジングに取り付けるブラケットの場合が有ります。
マリンメーターUというくらいなので、T型(名称は単にマリンメーター)も
有ります。
T型は、測定範囲が EV 6〜17 ASA範囲が6〜12000 重量が265g となっています。
最大の違いはその受光角で約10度とかなりの狭角です。
ボディーの色もU型のクリーム色とは違い、確かブルー?だった気がします。
(要確認です。)
水中用ですが、とても表示が大きいので陸上でもとても使い易い露出計です。
取説には台風や雪害時の取材にも使えると記載されています。


セコニックのCds受光体を使用したズーム型反射式露出計です。
私が学生の頃にやっと購入出来た最初の露出計らしい露出計でした。
スポットメーターなんて高嶺の花でしたね。
この個体はすでにガタガタで塗装は剥がれ、サビもアチコチ有って
本来ならお見せ出来る様な状態では無いのですが、頑丈な露出計です
(まだちゃんと動きます…多分)。
この露出計の測定範囲は、6×6版で考えるととても使い易く考えら
れています。
発売当時は135カメラにはTTL露出計が搭載されているのは普通でし
たが、中判カメラにはまだ露出計が無い機種が多かった様に思います。
アイピースを覗くと、ライトバリューのスケールと指針が有ります。
スイッチを入れると指針が動き、その時の値を本体側面のダイアルに
移し、SSと絞り値の組み合わせを選択します。
もし指針が10以下を示す暗い状況ではアイピースの下に有る感度切り
替えスイッチを押して低輝度側に切り替えます。すると、LVスケールが
切り替わり、指針が高輝度側の1/10位のスピードで動きだします(感覚
には個人差が有ります。)。指針が安定したら値を読みます。
この露出計の取説は ”新宿の街角で…”とか低照度切り替えスイッチ
が載っていないとか、とてもお茶目なトコロが有ります。
スペックは
・測定範囲:EV 3〜17 (低輝度側 3〜11 高輝度側 11〜17)
・感度目盛:ISO 0.1〜16000(かなり広範囲です。)
・視野角角:8.2〜28度(水平方向で85mm〜300mm 35mmカメラ換算)
・絞り目盛:F1〜32
・シャッター目盛:8〜1/1000(控えめです。)
・EV目盛:1〜18(測定範囲ではありません。)
・ファインダー内表示:LVスケールと指針。スケールは2段切り替え式
・電源:H-D 2個
・寸法:117×78×35mm
・重量:250g


みんな持っているスタジオデラックスの先祖.
この前モデル,スタジオSは,米国ノーウッドのディレクターモデルD(新会社ブロックウェイではモデルM2)をセコニックが1957から生産開始したもので,国内ではセコニッックL-28A StudioS名であった.その後1970年にStudio S2(L-28A2)に変更され1976まで継続された.28Aとの違いは最小絞り値がf45からf90になったこと.1964からL-28C スタジオデラックスに発展した.
写真下の「直読スライド」が付属品であった.私の直読スライドはおそらくスタデラ用だと思われるが,スタジオS用(High1枚だけ本体に付属していた)と外形は同一なのでスリットに挿入できる.(穴のサイズが同一かどうかわからないので測定値が同じになるか不明)
使い方の詳細はセコニッックHPに生産終了品の説明書が閲覧できるのでそちらを参照ください
セレンメーター.電池不要.
入射光,反射光兼用(光球と交換して穴あきの「光角度板,ルミグリッド」をとりつける)
測光範囲:EV4-17(Highスライド入はIN,なしはOUTマークにメータースケールを合わせる)
重量:250g


マリンメーターは唯一といってよい信頼できる水中メーターでしたね.オートルミ用ハウジングもありましたが.
実際ご使用されているのが素晴らしいです.ニコノスIII時代までは,カラー撮影には必須でしょう.
そしてズームメーター初代がまだ動いているのは驚きです.
ジャンク箱のを連れ帰りましたが,どうしても動きませんでした.スキルがあれば復活できるのかしら.110カメラみたいな2代目もダメだった.
初代はコンパクトで役に立ちそうです.


私には書けないなぁと。
入射式は1個持っていると、ポジで撮影する限りでは1ステージ技術が上がったかと感じさせる
位の魔力が有りました。
初期のL-28は光球が黄変し易くて、ノーウッドとは材質が違うのかなと思っていました。
この辺りから露出計をお使いの方は同じ様に思われる様ですが、ダイアル式でTVとAV
の組み合わせが一読出来るのは大変便利です。


1976年発売
SPD素子,反射光専用.
赤LEDによるデジタル表示.EV数と,1/3EVに相当する・,2/3EV相当の・・
EV1-20(20は0と表示される)
測定距離 無限から1.5m
測光範囲 1度(ファインダー中央にサークル)ファインダー倍率はセコニックデジタルスポットより高い.
+1から-2ディオプターの視度調整可能.
重量:258g
今のところ最も好ましく思っているスポットメーター.
反射光測光1度,EV表示のみの単能機.ダイヤルで露出値を一読でき,それに加えてゾーンシステムに似た濃度予測値も表示されているので,直感的に露出を決定できる.ゾーン表示を貼り付けてモディファイするサイトが多数ある.
アナログのペンタックススポットメーターVと同時発売,しばらく併売されており,アナログ表示を支持する層も根強かったことを思わせる.


MINOLTA Spot meter F
ミノルタのスポット メーター F です。
一つ前のスポットメーター M の改良タイプで、
定常光に加えて、フラッシュ光が測れる様になり
ました。(使用する電池も違います。)
多機能な露出計で、測定値のメモリー機構やハ
イライト、シャドー値測定も可能です。
LCDの表示窓にには、アナログ表示に近い感じで
の測定値も出来ます。
スペックは
・測定範囲:EV 1.0〜22.5
・感度目盛:ISO 12〜6400
・受光角角 :1度(
・ファインダー視野角:水平17度 垂直12度
・ファインダー倍率:約1.4倍
・絞り目盛:F0.7〜90
・シャッター目盛:30m〜1/8000(低照度広大です。)
・EV目盛:1〜18
・電源:単三 1本)
・寸法:150×89×48mm
・重量:230g
ちょっと前に御紹介しましたズームメーターの代
替にと購入したのですが、最初に感じたのは、や
はりダイヤル表示の方が個人的には使い易いなぁ
と。バチが当たる様な感じがしました。
でも慣れてしまえば軽量ですし、機器の安定性
はさすがにMinolta製です。
スポットメーター専用機としては末期の製品で、
この機種以降は、入射/反射式兼用機種が出てきた
様に思います。


主に舞台撮影で、文字通りスポットライトが当たった顔を測定するには測光角1度が必要だったのです。
暗い中でも見やすく、10年くらい愛用しました。
液晶の露出バーに、マルチスポットのポイントが表示されます。ハイライト/シャドーも使えます。
後に導入したOM4と全く同じ表示で、OM4への理解は円滑でした。
ただし、私は17%グレー相当(日本人の皮膚ですね)ワンスポットしか使いませんでした。
その経験から、ペンタックスデジタルスポットに交換してしまったのですが、基本的には1度スポットとして同じ機能を持っていると極言してよいかと。
Fはフラッシュ測光ができて、クローズアップレンズ装着で近接可能になったのが主な改良点かと思いますが、基本的には同一の、大変使いやすい名機だと思います。


実は、私もOM-3,4に搭載されていたマルチポイントの平均測光が出来ると思って購入しました。
購入してから、メモリーできる露出値が必要最低限でしたので、ちょっと凹みました。
あと意外にハイライト/シャドー測定は経験が必要で、大ハズレは無いのですが、ややもすると
思っていたよりアンダーになったり飛んだりして、難しいものだなと思いました。
ペンタックスの古い方のV型を持っています。発売していた国内外のスポットメーターを
見比べて、一番ファインダーの”見え”が良いのがペンタックスの製品でした。
同型でフートランバートの表示板が付いた輝度計や、ウエストレベルタイプが有ったり、
詳しい方の投稿がほしいなぁと思っています。


最小限の情報ですが、初代腰高機や、Vと同形式の輝度計も載っていました。
それ以上となると、海外ネットでもなかなか出てきませんね....


”露出計ミュージアム”
が良いです。
https://www.sekonic.co.jp/70th/museum/index.html
画像は左が初期型、中央は2型グレー、右は2型ブラックで時代前後はわかりませんが、1995年ごろ私が購入した2はグレーでした。
クラムシェルの形状は変わっていないようです。初期は少し破損していて閉鎖固定はできません。
ストラップはオーナーが付け替えた可能性もありますので断定困難ですが、2は細いしなやかなナイロン製がついてることが多いようで、初期はミノックスチェーンと同様の金属が付属していました。
メーター部の表示は同様ですが、初期型はダイヤルにEV表示がある、ASAとDINが左右に振り分けられている、露出表示が手前側、とだいぶ2とは違います。
また入射光測定用ブラインドのノブに赤点が打たれて、ケースには入射光の時に赤点をもってくる位置がまた赤点で表示されるなど、細やかな配慮があります。
やはり初期型は手が混んでいて、2で省略されたことがわかります。
実用上は2で十分で、ストラップが軽い2を評価しています。


測光角度:3,4,6,10度可変
感度:EV3-18(ASA100)
SPD素子
単3乾電池1本
重量:250g
角度をスライドノブで決め、ノブを押し込むとファインダー内に機械的にEV値が表示される。その時シャーまたはガーと駆動音がするのがアナログ...
ケース、ストラップを含めて、110カメラと同じ形状、サイズ。
1度のスポットメーターを愛用していたので、ほとんど意識していなかったら、友人から3個ももらってしまい、そのうち2個が元気だったので使ってみると、3度でも風景には十分使える。
演劇にはやっぱり1度のほうがいい気がする。
さて投稿ナンバーが1999になりました。ムーンベースアルファって古〜..アンゴルモアか?
次ミレニアム2000はどなたかゲットされてください。


セコニック社製セレン電池式反射光露出計「クリップオンLC-2」(1956年頃?)です。かなり小型なのでメーター、ダイヤルとも老眼鏡には厳しい仕様です。
写真のコニカ IIの別売りオプションとして用意されていたのは「オネストLC-1」のOEMで、そちらにはコニカの名前も入っていたそうですが、私は実物を見たことがありません。
LC-1とLC-2は上面のダイヤルやLV表示に違いがありますが、サイズは同じだったと思われます。どちらもシューの場所に合わせられるよう、取付金具のビス位置は4通りに移動が可能です。
製造から60年以上経つ現在も電池は生きていて、設定の参考にしています(ほぼネガフィルム専門なので)。
セコニック社のHPは露出についての解説や、古い露出計の説明書なども網羅していて資料としても大変素晴らしいと思います。
裏側にはSEKONICの刻印があります。
また上部にブースター用セレンパネルを取付けるための溝があります。ブースターも現品を見たことがありません。トプコンメーターの変わっている所は、アクセサリシューに付ける時にカメラの前面から差し込むようになっているところですね。
残念ながらセレンが劣化していてメーターは動きませんが、本体の飾りとして付けっぱなしにしています。不動ということで100円で購入できました。
少し珍しい露出計を紹介します。恐らく60年代後半から70年代初め頃の東芝製EE-101のOEMと思われるLENTAR EE-201です。大きさはセコニックのマルチルミL-248と同じくらい言えば分かりやすいでしょうか。
通常あるメーターを無くして赤と緑のランプ(多分LEDではありません)に置換えたものです。底面のスイッチを入れてダイヤルを回し、緑の○ランプが点灯したダイヤル位置が適正露出というものです。左右の赤○がアンダー/オーバーを表します。フォクトレンダーVCメーターのLED表示と同じようなものですね。
電池はボタン電池ではなく、単三電池を2本使用します。これはランプの消費電流が大きい為と想像されます。
電池を使用するメーター式露出計の殆どは、ケースに収めたり暗所では電池をあまり消費しませんが、この機種は電源スイッチを切り忘れてカバンに収めると延々アンダーの赤ランプが点灯することになります。また、眩しい屋外ではランプが点灯が確認し辛いです。
ダイヤルに表示されている測定範囲を記します(他のスペックは不明)。
EV値 2〜17
SS値 15〜1/4,000
ASA 12〜3,200
LENTARは米国のLENCO PHOTO PRODUCTS社の写真用品ブランド名で、日本製のMFレンズや8ミリムービーなどの名称を変更して販売されていました。eBayを見ると「SUPER-LENTAR」「TELE-LENTAR」銘のレンズがそこそこの数出品されています。