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コーワ Six シリーズ

KOWA Six シリーズ

 興和の電気光学事業部が1968年に発表した6×6サイズのレンズシャッター式一眼レフ。

●ボディー
 4種の代表的な機種が有ります。

・Kowa Six
 :スピゴットマウントを採用した小型軽量の1眼レフ。クロームのボディーと白鏡胴のレンズで登場しました。
  スクリーン上部に大きめのコンデンサーレンズを配置した非常に明るいファインダーを持っています。
 機構が単純な分、シリーズの中では最も軽快に扱えるカメラです。

・Kowa Six MM 
 :ボディー上部側面にクラッチを設け、多重露光が可能になりました。さらに巻き上げノブ下部にミラーアップ用 
  スイッチを配置してレリーズボタンとの併用でミラーアップが可能がなりました。
 交換バック以外は充実した内容となり、この頃55mm、150mmが新設計になったと思います。

・Kowa SixU   
 :機構を見直しダークスライド不要のL字型交換式フイルムバックを装備しました。ミラーのエアーダンパー等 
  改良が図られましたが、全体的に大型化しました。レンズ固定が光軸中心に若干回転して固定されます。
  アクセサリーレール側にミラーアップクラッチレバーが有るところと銘版がSuper66とは異なっています。

・Kowa Super 66 
 :プロユースのノウハウから操作性面の見直しを行い、ファインダー視野率の向上とフイルムバックのロック機構 
  を簡略化し、さらに不安定要素だったU型に有ったミラーアップを廃止しました。
  一般的にはブラックのボディーを見かける事が多いのですが、クロームボディーも用意されていました。

 初期のコーワシックスの特徴として小型軽量があげられます。特徴的なハンドルグリップも数種用意されています。
ただ三脚に取り付けたままだとフイルムの交換ができない点は最後まで残ってしまいました。
(このため三脚用のブラケットが別売されましたが三脚座そのものが小さいので丁寧に扱う必要が有ります。)

 フイルム巻き上げが完了すると巻き上げノブのクラッチが切り離され、ノブが空転するのは
他機種を使っていると驚かされます。
巻き上げ部のラチェット機構を見るとクランクでの操作は避けた方が良いと思います。
リンク機構には真鍮が多用され、材質的に脆弱な部分が多い点は否めないと思います。

 フォーカルプレーンシャッターのブロニカに対し、レンズシャッターのコーワシックスはストロボの全速シンクロが特徴で、
超高嶺の花だった北欧の機械の代わりに実用的な国産機の地位を確保していました。


レンズシステム
 殆どのレンズはプロミナーの血統を継ぐ優秀なレンズで、ビトゥイン型の#0セイコーSLVを搭載し、
初期はシルバーフィニッシュ。後期はブラックアルマイトになりました。
(レンズはSタイプとなって小型化されましたが、この時期はシルバーとブラックが混在)です。

 シャッターにSLVの名が示す様にセルフタイマーも付いています。
プレビューもレンズ側で備えています(プレビューのレバーはスプリングで戻されますが、ゆっくり戻さないと
スプリングが外れる事が有りますのでご注意下さい。)


●レンズ
 用意されたレンズは以下の13種。正直玉石混合だと思います。

 レンズ銘      最短撮影距離    フィルターネジ
・19mm F4.5      0.4m               フィッシュアイ
・35mm F4.5      0.4m        φ95mm (レンズ後端にゼラチンフィルターホルダー)
・40mm F4.0      0.4m        φ95mm (レンズ後端にゼラチンフィルターホルダー)
・55mm F3.5 前期   0.5m        φ86mm
・55mm F3.5 後期   0.5m        φ67mm
・85mm F2.8      0.8m        φ67mm
・85mm F2.8      0.8m        φ67mm
・110mm F5.6     0.8m        φ67mm   マクロ
・150mm F3.5 前期   1.5m        φ77mm
・150mm F3.5 後期   1.5m        φ67mm
・200mm F4.5      2.5m        φ67mm
・250mm F5.6       4m        φ67mm
・500mm F8.0       8m        φ95mm

 55mmと150mmは途中で設計変更が入り、ずいぶんと小型化されました。
 ボディー側の三脚座が小さいので19mm、250mm、500mmにはレンズサポートが用意されていました。

 システムカメラなので交換ファインダーも各種用意されていました。
・W/Lファインダー
・高倍率ファインダー
・水平/45°アイレベルファインダー
・チムニー/45°露出計付ファインダー
・フレームファインダー

 その他、特徴的なハンドルもサイドグリップが二種、ピストルグリップが一種用意されました。
他にも製薬部門も持つグループだっただけに中判カメラでは珍しい顕微鏡アタッチメント等も有りました。

efunon 2015/10/10(Sat) 13:09 No.10 [返信]
Re: KOWA Six シリーズ
コーワシックスはその美しい形や質感の高いシルバー鏡面仕上の本体,梨地のレンズの仕上げが魅力に感じています.自分自身はブロニカでシステムを構築してしまったために所有する機会がこれまでありませんでしたが,見せてもらったり店頭で見かけるたびに踏みとどまりがたいものを感じてきたカメラです.やはり個人的には,所有するならバック交換不可の小さな機種でしょうか.ブロニカC/C2は大きさ的にメリットがありませんが,コーワはちゃんと小さいのが魅力です.

66判一眼レフではポピュラーな標準80mmに対し,ブロニカが75mmと短いところ,コーワは 85mm と少し長く,全速シンクロするレンズシャッターと相まってポートレート派にはよさそうですね.またブロニカでは,魚眼レンズは試作機どまりで発売されなかったようですが,コーワには(珍品ですが)全周魚眼があるのが羨ましく思います.もっとも,レンズシステムを一通り収集しようとすると,35mm ともども,苦労しそうですが..
日浦 2015/10/12(Mon) 22:22 Home No.19
顕微鏡アダプタなど
MMとSuper66を使用しています。
特筆すべきは極めて低ショックなことで、手に伝わる感触がブロニカS2は勿論ハッセルブラッド501CXとも段違いのジェントルさです。
ブロニカS系はミラーが戻る際に衝撃が生じるので、よく知らない人々が言うほどぶれませんが、クイックリターンでないカメラの中でもコーワは優しい感触でしょう。

三脚セットのままフィルム交換出来ないのは裏蓋側に三脚座を持つ大方のTLRと同じですが、暗がりで三脚穴がなかなか探せなくて非常に困ったことがあります。
氷点下で同時に12-24切替しようとしたので手袋では結局出来ず車に戻ってフィルム交換やりました。
後に出た三脚アダプタはグリップと共用出来ず、アクセサリで対応するには限界がありますね。
クイックシューは解決策で、接触面積が小さい製品なら裏蓋開閉ノブに干渉せずに設置できます。

顕微鏡アダプタはレンズなしのシャッターユニットで、接眼スリーブに被せる構造です。ヘリコイドがあるのは顕微鏡との接続を微調整するためでしょうか。
引き伸ばしレンズなどを接続できるかと思いましたが、オリジナルでは顕微鏡専用ですね。

接写システムには問題があります。
SixとMMは、レンズマウント開口部が異様に小さいのです。
接写リングを長めに挟むと容易に四隅が蹴られてしまいます。
66ノートリミングで作画する風潮は最近のものでしょうから、販売当時は問題にしていなかったのでしょうか。
恐らく長焦点レンズ設計にも大きな制約であったことでしょう。250と500mmはレンズ構成に気を遣っていることが見えます。
レンズマウント位置に環状のレンズ駆動部を設けたおそらくキルフィットの元設計からこの問題はあったのでしょう。
マクロキラー90mmのように主点がはるか前方に行ってしまう設計では蹴られは苦しかったのではと想像します。

Super66になってからマウント開口部が少し矩形になり拡大しました。
レンズ駆動部を避けるため、レンズ装着の位相が斜めになりました。
それで蹴られは解決したかというと、多少マシになった程度です。それでも進歩だとは思いますが...
今度は接写リングの開口部でも蹴られてしまうようです。条件など詳細はへっぽこ親爺様の掲示板が現在見られませんのでお許しください。

35mmは類を見ない野心的画角ですが、それにしては小型で、大変高性能ですね。
ビオゴン38mm並とは申しませんが、40/4より設計が新しい分、写りも現代的に思います。

110/5.6マクロは、実際の開放f値はf3.5くらいありますが、撮影時にはf5.6まで絞り込まれるようになっています。焦点合わせのためでしょう。
オリンパスOMマクロ135/4.5もそのような機構ですね。
110はリーフシャッターSLR用マクロの例に漏れず、単体では近接能力が高くなく、どうしても接写リングのお世話になりますので、蹴られ問題は深刻です。
ベローズもありますが、蹴られはどうなっていたのでしょうか。

19と500は経験がありません。500は現物を見ましたが入手断念する価格でした。

友人がテレコンを入手しました。とても珍品です。最近フラッシュ接写でテレコンを見直していますので、羨ましいです。

写真>Kowa 6MM, 110/5.6, ext.tube#1+2, 霜柱,絞り開放,1/60,Reala120,手持ち

れんずまにあ 2015/10/13(Tue) 00:13 No.20
Re: KOWA Six シリーズ
>SixとMMは、レンズマウント開口部が異様に小さいのです。

110mmでもケラレますか。EXTチューブはダメだろうなと思っていたのですが。

何かメーカーからのコメントでも残っていれば良かったのですが…。

 私は40mmを使っていますがかなり着色のひどい状況です。ポジでは使えません。それでも6×6の40mmは使い易いです。
efunon 2015/10/13(Tue) 20:15 No.21
Re: KOWA Six シリーズ
efunon様
40は黄変していますか。当家の40は全く着色がないとは言いませんが、ポジで支えないほどの黄変はありません。
個体差なのでしょうか。

110は単体ではけられません。一番長いNo1でヘリコイドを伸ばしきると蹴られが出てくるようです。
折角のマクロ、倍率を上げたいのですが、困りますね。
ベローズは現物を見たことがありませんが、構造に興味があります。

写真>Kowa Super66, 110/5.6開放,等倍(Ext.tube3+2だったかな?
66-67のマクロを一堂にテストしたときはここまで蹴られたレンズは皆無でした。

れんずまにあ 2015/10/13(Tue) 22:48 No.25
プレビューレバー
 コーワシックスのレンズにはプレビューレバーが付いていますが、操作中何度か指が滑ってパチン!と戻った事が有ります。
 そんな時にレバーにかかっているスプリングが外れた事が有ります。ご注意下さい。
efunon 2015/11/17(Tue) 20:29 No.59
フラッシュシンクロ
中判カメラは被写界深度が浅いため、小絞りを使いたい局面が多くなりますが、ブレが問題になります。
ストロボを使用するとブレはかなり解決します。特に小絞りを多用し、ぶれやすい接写ではストロボは大変便利です。
ところでストロボシンクロにはレンズシャッター(リーフシャッター)が有利です。
フォーカルプレーンのブロニカはシンクロ速度が1/30〜1/40と低速で、絞り選択の自由度が制限されます。
コーワ6シリーズはリーフシャッターなので最高速1/500から全速ストロボ同調するため、背景光とのバランスをとりながら、撮影距離や絞りを最適に調整できます。

ところでフラッシュは色々あれど、コーワ6のようなマニュアルカメラでも自在に接写自動調光できるのはナショナル(パナソニック)です。
マクロフラッシュセンサという光ファイバーを、ストロボのセンサーに接続し、レンズ先端にクリップします。
いくらか補正をする場合もありますが、一度調整するとリニアリティがあり、適正露光が一発で得られて非常に便利です。
ナショナル時代の末期モデル、パラメータを広範囲に選択出来る「ストロボット」シリーズは特に自由度が高く高性能です。

こちらの例は、コーワスーパー66,110mmマクロ、T1,2,3リング、
ナショナルPE-381SG、リモートセンサPW15、マクロフラッシュセンサ

れんずまにあ 2016/12/08(Thu) 20:18 No.576
Re: フラッシュシンクロ
Optファイバーで導光するのですね。

何となく自作も出来そうですね。

私は接写をあまり行ないのですが、リーフシャッター機にサンパックの小型外部調光ストロボを良く使います。

 ストロボのISO感度を+2EVになる様にセットして、ポジでパカパカあまり考えずに写しています。

 れんずまにあ様 どうも”カメラのナニワ ¥1000”が気になってしまって。
efunon 2016/12/08(Thu) 21:19 No.577
Re: ナニワ1000円,いや光ファイバー
わはは、そこに目がいきましたか。
最近完動品でもそういう価格なんですよね。この380SGは電池室腐食がありましたが、それがなくても同様でしょう。
ナショナルの高級クリップオンタイプは300円くらいからありますしね。
改造も、惜しげもなく可能です。

確かに光ファイバーを外部調光センサー窓に接続すれば自作は十分可能だと思います。
センサーサイズに対してファイバー径が小さくなるのでF値は補正を要するでしょう。
純正マクロフラッシュセンサのキモはレンズ先端に止めるクリップです。
フィルタースレッドに咬み込む凹凸とアールが付けてあり、被写体に向ける角度を調整するフリクションが適切です。
この使い勝手を自作で出すのはなかなか大変かなと。
ナショナルの対応機種の外部調光センサー窓にはファイバーを接続するソケットがあり、ファイバー側の一端にはプラグがあります。
ソケットがない機種のために1本プラグを削り落としてホットグルーで貼り付けましたが、ちゃんと動作しています。
マクロフラッシュセンサは中古500円くらいから見ますので、光ファイバーを買うより安く付くかもしれません。

画像ぶれてしまってすみません。
上:ナショナルPE3057(クリップオンタイプ)の外光センサー窓部ソケットと、マクロフラッシュセンサ先端クリップ部、末尾プラグ部
下:マクロフラッシュセンサのプラグ部を削り落としてリモートセンサ2型に接着。ネジで補強しているが不要かも。

れんずまにあ 2016/12/10(Sat) 01:42 No.580
江ノ島より
1/13(土)に江の島に行ってきた時の撮影です。

この様な撮影は500mm位有れば良いのですが、250mmです。
リヤコンが欲しいなぁと思いました。

Kowa Super66 250mm F5.6 NPS 160

efunon 2018/02/04(Sun) 09:55 No.1161
Re: 江ノ島より
片瀬西浜に降りてきました。

水温は低いのにサーファーが大勢です。

逆光ですが、この位なら強烈なフレアーは出ませんでした。


Kowa Super66 250mm F5.6 NPS 160

efunon 2018/02/04(Sun) 10:00 No.1162
Re: 江ノ島より
夕暮れ時の海の撮影は、本当にキレイな時が有るのですが、
ちょっとした勘違いで時間を逃してしまいました。

 残照を背景にした江の島です。もう少し経つと灯台に灯が灯ります。


Kowa Super66 250mm F5.6 NPS 160

efunon 2018/02/04(Sun) 10:04 No.1163
Re: 江ノ島より
昼間暖かだったのですっかり油断して、震えながらの撮影です。

KowaSix 用の40mmは設計が古い事も有って巨大です。

正直、ツアイスやニッコールの中判カメラ用の40mmと比較すると、一歩譲るかもしれませんが、それは味として楽しんでいます。

 こんな感じで、江の島灯台はライトアップされます。


Kowa Super66 40mm F4.0 NPS 160

efunon 2018/02/04(Sun) 10:09 No.1164
Kowa 110/5.6 macro
Kowa Sixシリーズ唯一の近接撮影用レンズ。

常用レンズの口径が67mmに統一されたMM時代に登場した。
サイズは標準レンズ85/2.8に次いで小型。

完全自動絞りで、ピント合わせ時には口径比がおそらくf3.5くらいに大きいが、撮影時に最大絞りがf5.6まで絞り込まれる。
収差や口径食が減少する効果と、ピント合わせの容易さ、スプリットイメージをかげらさない効果を両立させている。

最短撮影距離は0.8mで、単体では85mmより拡大率は高いがそれほど高倍率にできるわけではない。
近接には適宜ベローズや、エクステンションチューブを併用することになる。
このときネックなのが蹴られ問題。
SIXとSIX MMはマウント開口部が小さいため、3種チューブで最長のT-1で110のヘリコイドを伸ばしきると四隅が蹴られる。
T-1,2,3を重ねて撮影も可能だが、相当けられることを覚悟せねばならない。
Super66は、マウント開口部が拡大され、T-1単体では蹴られなくなった。しかしT-1,2を重ねてヘリコイドを伸ばすと蹴られが出てくる。
蹴られは、66フルフォーマットで作画する場合気になるが、中心部のみや、645にトリミング前提なら構図に影響しない。ものはつかいようだと思う。

性能は、素晴らしいと思う。

れんずまにあ 2018/07/23(Mon) 22:31 No.1273
Re: 110mmマクロ
「ベゴニア」Kowa Super66、110/5.6、T-2エクステンション、絞り開放、1/60、T-Max400
温室内で薄暗い条件ですがなんとか手持ちで撮影出来ました。

れんずまにあ 2018/07/23(Mon) 22:34 No.1274
200mm、250mm
200mmf4.5、250mmf5.6
普通に店頭で購入できる望遠。
ほとんど同じ画角だが、200のほうがかなり小さく、少し明るい。
200のほうが後で出たからか数が少ない。
250 はクローム仕上げもある。200のクロームは見たことがないが、黒のみ?
これ以上は、500mmが存在するがめったにお目にかかれないし、テレコンバーターx2も非常に珍品で入手困難。

れんずまにあ 2018/07/25(Wed) 06:02 No.1278
55mm,150mm
55mmf3.5、150mmf3.5
定番の交換レンズ。
どちらも非常に評価が高い。
前期型は55mmも150mmも大柄で、後期になって劇的に小型軽量化された。
こちらは後期型で、55mmから250mmまでφ67mmフィルターサイズ。

れんずまにあ 2018/07/25(Wed) 06:07 No.1279
コーワ 40mm
コーワシックスの超広角レンズの中で一番初期に発表されたレンズです。

 少し周辺減光が大きいレンズです。いまだ発展途上に有ったレンズタイプの超広角レンズなので、
素晴らしい性能とは言えないと思いますが、中判一眼レフで40mmが使えるのは福音です。

 ディスタゴンの初期タイプよりも一回り小さいのですが、ニッコールやゼンザノンと比較すると大型です。

efunon 2018/07/28(Sat) 21:02 No.1282
Re: Kowa 110/5.6 macro
>Super66は、マウント開口部が拡大され、T-1単体では蹴られなくなった。しかしT-1,2を重ねてヘリコイドを伸ばすと蹴られが出てくる。

 110mmは殆ど見た事が有りません。Super66はケラレを改善するために、レンズマウントを傾けてスペースを作ったのですが、やはりケラレるんですね。
efunon 2018/07/29(Sun) 10:31 No.1283
Re: 40mmとけられ問題
efunon様,さいきん40mmを連れ出しています。
他社の優秀40と同時試写はまだしておりませんが、モノクロームではそれほど瑕疵が見えず、なかなか良好に感じました。
昨今は、昔のように気軽にポジ試写ができない実情です..
画像は同じ立ち位置から、35mmf4.5(左)と40mmf4(右)を開放試写したものです。厳密な比較とは言い難いのでご参考まで。
新たに導入したボディで、ネガがキズキズになってしまいました。これから原因究明します。

Kowa Super66 chrome, T-Max400, スーパープロドール3分

エクステンションチューブの蹴られ問題は悩んでいます。
SixMMでの蹴られはボディ開口部によると思われますが、Super66ではチューブの後端で蹴られているように見えます。
Super66に合わせてチューブ後端を切り取れば効果がある可能性がありますが、踏ん切りがついていません。

れんずまにあ 2018/07/29(Sun) 13:05 No.1284
35mmと40mm
左40mmf4,右35mmf4.5
並べると、フィルターサイズが同じ95mmなのでそれほど差を感じませんが、ボディに付けると重量、前後長がかなり違って感じられます。
35mmのコンパクトさが際立っています。
拙宅の35mmは後玉バル切れ、商品としては表にだせないものだったようです。
今のところ写りには大きく問題はないように思います。

れんずまにあ 2018/07/29(Sun) 13:11 No.1285
Re: 40mmとけられ問題
Oh! 35oと40mmの比較画像なんて初めて拝見しました。眼福々です。

 6×6サイズで35o。魚眼レンズでは無いタイプはとても珍しいですね。
 流石に極周辺は流れてしまう様ですが、立派なものだと思います。

 ケラレはその手の撮影が多い方には深刻ですね。リヤコンが有れば良いのかも知れませんね。
efunon 2018/07/29(Sun) 15:26 No.1286
コーワシックスにリングストロボを
コーワシックスは、リーフシャッターなのでシンクロ速度が速く、日中シンクロが得意です。

屋外マクロ撮影していて、どうしても光量不足で絞りきれないことが多く、フラッシュ接続を考えました。
従来型のグリップフラッシュ(投稿No576)ならオートも効くのですが、若干嵩張ります。

そこで、最近サンパックのマニュアルリングフラッシュGX8Rが非常に安いです。
そればかりか、ジャンク箱に発光部だけ1コインで転がっていて、即座に改造を思いつきました。

元々最大口径φ58mm用なんですが、発光管は巧く行けば中判でもクリアしてくれるはず。
スクリューマウント部を外し、ケンコースクエアフィルター用φ67mmアダプターにホットグルーで貼り付けました。回転は出来ないけど、できるだけレンズ側に近づけないと蹴られが心配です。

カメラ側もフラッシュ側もマニュアルなので、昔であれば気が遠くなる試写を繰り返しデータを取る必要があったはずです。
でも最近はデジカメがあります。
カメラ裏蓋を外し、アパーチャー部分にレンズを外したソニーNEX5を置き、周囲を暗黒にした後で1秒露光中に、コーワ側のシャッターを切ってフラッシュシンクロさせます。
ちゃんとレンズがシンクロするかテストにもなりますね。

NEX5側からみればオープンフラッシュです。もたもたしてるとNEX-5側が先に閉じちゃいます(笑)かといってあまり長時間露光にしたら、暗室じゃないから定常光の比率が無視できなくなる。手早くやるしかありません。

これで距離に応じた絞りと発光亮(フル、1/2、1/4がある)との関係を記録し、フラッシュに貼り付けます。

110mmf5.6最短とT1の組み合わせでは、フル発光f32が適正でした。後にフィルムで実写してこのチャートが適正であることを確認しました。

れんずまにあ 2019/01/03(Thu) 17:12 No.1486
Re: コーワシックスにリングストロボを
実写です。
見事に昆虫が静止して写し止められました。
ところが、予期しない漏光が露見しました。多分マガジンのどっかから漏れてるんだろうなあ...
それと、フル発光f32は絞りすぎてティテールが回折で甘くなってしまいました。1/4発光f16がよいのかなあと思いました。

Kowa Super66, 110/5.6, T-1 tube, f32, 1/500, ACROS(EI100), GX8R

れんずまにあ 2019/01/03(Thu) 17:16 No.1487
KOWA prism exposure finder
お久しぶりです。

 まさか、2000年代も四半世紀過ぎた頃になって、TTLプリズムファインダーを入手するとは思いませんでした。

 荒っぽい改造をされて、多分、ロシア製一眼レフ用のファインダー マウント の様でした。
ファインダー単体でしたが、JunkBoxの中で異彩を放っていました。
ボディーと違って、ネット上でも情報が少なかったので、売れなかったのかなと思いました。

 少しクモリも有る様ですが、経過時間相応ですね。

efunon 2025/06/05(Thu) 16:08 No.2875
M42 プラクチカマウントカメラ

 1949年のコンタックスSから始まって(異論は有ると思いますが)2003年のベッサフレックスTMまで綺羅星の如く銘カメラ
が揃っているM42マウントカメラ。
 世界的に名にし負うメーカーが開発/販売していました。
・ZEISS
・Voigtlander
・Pentacon(KW)
・KMZ
・PENTAX
・Olympus
・YASHICA
 …

 こちらに集まれる皆さんも1台位はお持ちではないでしょうか。

efunon 2018/03/17(Sat) 22:12 No.1179 [返信]
プラクチカ FX
Kamerawerkstätten Guthe & Thorsch GmbH で開発された Praktica FXです。(プラクチカ銘の始祖?)
 発売は1952年、ペンタプリズムは付いていないウエストレヴェル(W/L)ファインダー機です。
(ペンタプリズムはオプションで用意され、W/Lファインダーの上に載せます。ブロニカDXのプリズムファインダーの様に。)

シャッターダイアルは一軸回転式で、中心に高/低速の切り替えノブが有ります。選択できる速度は
B, 1/2, 1/5, 1/10, 1/25, 1/50, 1/100, 1/200,1/500。シャッターは厚めのゴム引き布幕横走りシシャッターです。
ボディー前面には年代によるシンクロ接点のバリエーションが有り、
・旧タイプのX,G,Fの3孔タイプ
・X,F の2個付きドイツ式ターミナル
・X接点のみの1個
が有ります。
 レリーズボタンは向かって右側にレンズ光軸と平行に押すタイプです。

ミラーアクションは巻き上げと同時に降りるタイプで、クイックリターンでは有りません。

 絞りはピン押し込みの機構が無い単純なM42マウントです。そのため、普通絞りかタクマーレンズの様
にM-Aの切り替え機構が必要です。この為、意外と使用可能なレンズが限られてしまいます。

 ちゃんと整備された個体なら単純な分、軽快に作動します。
ペンタプリズムとは違った気分で使うには良いカメラです。

efunon 2018/03/18(Sun) 08:13 No.1182
ペンタックス SV
1962年7月発売のペンタックスSV ペンタックス メーター(2th) 付きです。

 S3の後継にあたる位置付けの機種で、巻き戻しクランクの根本に装備されたセルフタイマーから"SV"と命名されています。

 有名なSPと比較するとデザイン的に初期の機種のイメージが残されています。
スペック的には、ほぼ完成された過不足の無いスペックを持ちます。
・B,1〜1/1000
・ファインダー視野率93% (倍率は55mmで等倍? 未確認)
・ファインダースクリーン マイクロプリズムとマット
・アクセサリーシューはオプション

efunon 2018/03/18(Sun) 08:42 No.1183
Ihagee EXA Ic
エクサクタシリーズの初級機ライン、エクサの末っ子。M42機。

エクサは1951年に始まりました。日浦様のラインメタル・エクサの項もご参照ください。東独カメラの常として時代と共に簡略化されていきます。
Iaではペンタプリズムファインダーを装着するのに無理がないデザインになりました。
そしてこの前のモデルIbから伝統のエクサクタマウントからM42に変更されましたが、シャッターレリーズは相変わらず左手です。M42の自動絞りに対応しシャッター1段目でバネで絞り込み、押し切りでシャッター作動します。
一気に押すと普通に軽くシャッターが切れ、ミラーは上がりきりで巻き上げで復帰します。
さらに金属製のIbボディとフォーカシングフッドをプラスチック製にして大幅に軽量化、廉価にしたのがIcです。

フォーカルプレーンではなくミラーがスリットシャッターを兼ねており、最高速は1/175、他125,60,30,Bの5段階のみの潔さ...フラッシュ全速同調かと思ったのですがどうも1/30がシンクロ速度のようで高速側は蹴られてしまいました。

Icは1985年から87年にかけて販売されましたが、その事実に戦慄します。日本では同じ年にAF新時代を告げるα7000が登場しています。
東独はまだトラバントを作っていた頃でしょうか。
しかし恐らく現在の価格は、α7000よりExa Icのほうが何倍も高価でしょうね。皮肉なものです。

れんずまにあ 2018/03/18(Sun) 12:08 No.1184
Re: Ihagee EXA Ic
我が家にはTaが有ります。
 ミラーシャッターとはいかがなものかと興味が有りました。
今ではM42レンズよりも2〜3割安いエキサクタマウントで楽しんでいます。

 以前は散々な評価なEXAですが、最近のユルフワブームで、周りにも購入されている(Tb)人が増えてきました。

EXAはとても可愛い小さなカメラです。タクマーの28mm前後を付けて高級写ルンですと思えば使い方も容易です。
efunon 2018/03/18(Sun) 15:13 No.1185
Re: EXA
実はIbテッサー50、ウエスト+プリズムつき1万2千円、Icペンタコン30(メーヤー リディトのOEMか)、ウエストつき8千円で触り較べ迷わずIcを選んだ自分の悪趣味は自覚しています。
取り敢えず壊れようがない構造ですね。
初期のセミオートのタクマーが大変細身でよく似合うと思っており、セミオート絞りのスプリングチャージ儀式の後、見えにくい腰高ファインダーと、狙った瞬間にシャッターが落ちないタイムラグを楽しみながら撮影します...

周知の事と思いますが、EXAのようにマウント面にビス穴が開いている機種にSMCタクマーを嵌めてはいけません。
自動絞り切替の時マウント面に突き出すピンが穴に噛んで地獄嵌めに陥ります。
私はうっかり中間リングを介さずにSMC100マクロを取り付けてしまい大汗をかきました。
ピンが突き出てしまうとA/Mレバーが戻らなくなり、地獄嵌め完成です。
最後は力業で外しましたが、マウント面に傷を付けてしまいました...

マウント面にネジを持ってくるのは良くない設計だとは思いますが、SMCタクマーの設計も大概ですね。
れんずまにあ 2018/03/18(Sun) 22:06 No.1186
レビューフレックス3003
REVUEFLEX 3003は、ドイツのカメラチェーン店フォトクウェレで販売されたレビュー(レフュ?)ブランドカメラのひとつで、チノンCX-IIのOEMと書いてあります。

メカニカル制御シャッター1-1/1000、シンプルなマウントで、特別な絞り込みボタンを持たず、シャッターボタンが自動絞りの絞り込みを兼ねており、それで絞り込み測光を行います。
そのためシャッターストロークが長く、若干重い押し味で、途中で絞られるためレリーズ直前は視野が暗くなります。
あらゆるM42レンズで測光が出来る所が長所でしょうか。

漫然と大きく重い、日本では受けそうにない欧米人向け金属製カメラですが、外装は凹みやすく今の個体もべこべこです。
海外通販で10ドルくらいだったから、メインの注文のついでに入手したものの、ペンタックスSVやフジカSTシリーズのような引き締まったカメラを持っていると、ちょっと出番がなさそうな。

れんずまにあ 2018/03/21(Wed) 10:50 No.1187
Re: Pentax SV
私はバヨネットマウントが好きなので、機械式一眼レフのスレッドではM42をあまり出しませんでしたが、何しろ最近MF一眼レフは価格破壊状態ですから幾つかは使っています。
撮影目的が限定されていたらそんなに頻繁にはレンズ交換しませんし、M42も思ったほど苦にならないのがわかりましたので。
本当に咄嗟の場合はカメラ複数台にしたほうがバヨネットより早いです。勿論ズームには敵いませんが。

さてペンタSVですが、最近露出計を使わないのでSPやSPFは電池を抜いたままで、それなら潔いSVを選択することが多くなりました。
デザインが引き締まっており、操作感も洗練されており、シャッターボタンの切れも良い、流石と思わせる機械です。
旭光学のタクマーレンズの優秀さも持ち出す理由ですね。ベーシックなグレードであっても何を撮影しても信頼できる画像が得られ、特にKマウント直前のモデルは非常に現代的な写りです。

私の愛用タクマーは、SMC55/1.8, マクロ50/4(プリセット等倍),SMCマクロ100/4,SMC28/3.5,SMC35/3.5,SMC85/1.8(頻度少なめ) です。
自動絞りチャージ手動の55/1.8、35/3.5、105/2.8、プリセット135/3.5は主にExa Icに組んでいますが、明瞭に逆光耐性がSMCより弱いですね。それも使いこなしです。

れんずまにあ 2018/03/21(Wed) 11:03 No.1188
プラクチカW
 このスレッドの最初にご紹介させて頂いたプラクチカFXの正常進化系のプラクチカWです。
1960年から1964年にかけて製造された、M42自動絞り付きの一眼レフです。

 正確にはプラクチカWのRev2タイプで、ボディー全体がクロームになりました。
 ペンタプリズムを除いては基本的にプラクチカFXに色々なギミックが搭載されたと思って頂いてかまいません。
 大きさの比較のためにペンタックスSVと並べてみました。かなり背が高いので大柄に見えます。

efunon 2018/03/24(Sat) 17:37 No.1190
Re: プラクチカW
プラクチカWは、機構的に珍しいギミックが色々と有ります。

 まず、自動絞りの機構ですが、マウント内部画像の赤いスイッチを横にスライドさせると、自動絞り機構を
解除する事が出来ます。
自動絞りはレリーズボタンを押し込む事で、絞りピンを押し込むので、解除されると幾分操作が軽くなります。

 次は巻き戻しノブです。一見すると普通のノブなのですが、Rev2よりノブ上部が軸外しで回転できる様になりました。
指を掛けて回す事が可能だそうです。(構造が華奢なので使っていません。)

 最後は最も特徴的な部分です。この機種はノブ巻き上げも底部レバーでも巻き上げが出来ます。
このレバーは分割巻き上げが出来れば、それなりに便利なのですが、残念ながらそうはなっていません。
このため。ケースも独特な構造になっています。本体よりもケースを見つけることが難しいかもしれません。

efunon 2018/03/24(Sat) 17:58 No.1191
フジカST701
製造:富士写真フィルム,1970年
M42マウント完全自動絞り、SPDによるTTL絞り込み測光(ファインダー内部定点合致式)
ファインダー倍率0.96倍、視野率90%
シャッター横走り布幕フォーカルプレーン1/1000〜1,B倍数系列、X(1/60)
重量:ボディ618g
サイズ:133x91x49mm

フジフィルムが初めてつくったフォーカルプレーン一眼レフカメラ。1950年以前からの写真機メーカーとしては最も遅く参入した。(輸出専用レンズシャッター一眼レフ:フジカレックスIIが初めての富士フィルム一眼レフ.なぜかIは存在しない)
マウントは自動絞りピン以外の連動機構を持たないシンプルなM42プラクチカマウントで、ボディ前面右手側の絞り込みボタンで測光する。
当時としても絞り込み測光は遅れた仕様ではあったが、ペンタックスSPやキヤノンFTQLがまだ現役であり大きな問題ではなく、またM42絞り込み測光は世界的に普及しているどのようなM42レンズでも測光できるため、海外販路には保守的な機種が求められ戦略的には正しかったと考えられる。

発売時にフジノン35mmf2.8、55mmf1.8、50mmf1.4、135mmf3.5の4本が揃っており、翌71年には28/3.5から200/4.5まで交換レンズが拡充された。
その後フジカSTシリーズは1972年開放測光専用フジノンとST801の組み合わせでTTL開放測光マニュアルが実現し、絞り優先AEの901やAZ-1に発展したが、上記のように絞り込み測光も需要があり、ボトムラインにシャッター速度を1/700から1/2秒,Bに落とした絞り込み測光機ST605を1976年に供給し、オイルショック後の不況に対応している。この低価格機が高級機を狙わない富士フィルム35mmSLRと交換レンズの路線を決めたように思える。

STシリーズはアサヒペンタックスを上回る小型軽量ボディに特徴があり、横幅が特に小さい。縦は割に大きいが、横幅だけならOM-1(136x83x50,490g)より小さい。
ファインダー倍率は標準55mmで計測すると割に大きいが、視野率が90%と小さい。これはアマチュア向けとして容認すべきかもしれないがOM-1は97%もあるのだ。

巻き上げは滑らか。作動音はやや大きく、ジェントルなOM-1やペンタックスSV, SPと較べると荒々しい印象を受ける。

露出計は作動していない個体が多くなったという。私のは液漏れで電池室が酷いことになっている。勿論ジャンクボックス品なので文句は言えない。機械的にはよどみなく作動し、華奢な他社と較べて品質は高いと思う。

純正標準レンズは、ST701時代はまだEBCではないフジノン50mmf1.4と55mmf1.8で、いずれも評判は高い。
画像の個体は、ボディとレンズを個々に求めたのでEBCが付いている。
55mmは特に普及したレンズで、さらに普及したSMCタクマー55/1.8に勝るとも劣らない描写力。

れんずまにあ 2018/10/15(Mon) 23:00 No.1418
ヤシカペンタJ-P
ヤシカのメカニカルシャッターM42カメラ、
1964年発売
重量619g
クイックリターンミラー(という記載がある時代)
横走行布幕フォーカルプレーンシャッター、1/500から1/2秒まで倍数系列+B
FP, Xシンクロ
1作動レバー巻き上げ、クランク巻き戻し。
スプリットイメージ+マイクロプリズム、マット式ファインダースクリーン(と広告されているが手元の個体は中央マイクロとマットのみ)
専用ラグにクリップオンするCdS露出計別売。EV3-17、シャッターダイヤルにカップリングされ絞り値を表示する。
日本では標準レンズとしてオートヤシノンDX f2/50mm、5群6枚、完全自動絞りがセットされていた。海外ではヤシノン55mmf2.8がセットになったものがある。また上位機種J-5にはDX50mmf1.4またはDX55mmf1.8が組み合わされた。

同時発売のボディ内蔵外部露出計つきJ-5の普及機という位置づけで、「ポピュラーな完全自動絞りカメラ」「意のままに駆使できるポピュラー・ペンタ」という広告から、ポピュラーがキャッチフレーズだったと思われる。

デザインは、ヤシカSLR初代機Pentamaticを踏襲したシャープなペンタJから変わって、J-3から角を丸めた無難な、個人的には野暮ったいものになり、その後の機種に続く。
またM42にマウント変更した当初、ペンタJはレンズに開放セットレバーがついた半自動絞り機で、完全自動絞り実現はJ-5からになる。
外部露出計が内蔵されたJ-3からシャッターボタン位置が前面から軍艦部に変更されたが、J-Pは着脱式露出計が軍艦部右手側を覆うためか、シャッターボタンが前面に戻っている。J系最終機J-7も外部測光でTTLには別シリーズを待たねばならない。

れんずまにあ 2019/03/26(Tue) 00:30 No.1515
Re: ヤシカペンタJ-P
さて使った感想です。この時代になると随分標準的な操作に集約され、特に面食らうような操作法はありませんが、操作感触はあちこちぎくしゃくしていて高級感を疎外しています。海外サイトには巻き上げがシルキースムーズなどと書いてあるんですが...特にシャッターボタンの感触が二段落ち、つまり徐々に押し込んでいくと1段目で自動絞りが作動し、2段目でミラーが上がってシャッターが走る。素早く押し込むと2段が一気に作動するのですが、ブレを招きます。前押しのボタン配置は多少ブレに有利とは思いますが。Pentamaticと同様の感触で、まだ直ってなかったのかよと思います。基本構造は多分にPentamaticを引き継いでいるのでしょう。

れんずまにあ 2019/03/26(Tue) 00:32 No.1516
アサヒペンタックスSL
1968年発売。旭光学製。
64年発売のSPから露出計関係装備を除いたマニュアル露出専用機
ボディのみ重量はSPの623gから596g(いずれもカタログ値)に若干軽くなりました。
他の基本はSPと同様。翌年1969年にはペンタックス6x7が発売されています。
SP登場当初はボディ51000円、SLは当初23000円と段違いに安価です。
SPはTTL測光という当時先端技術が売りなので強気ですが、SLは割安です。
1973年、SPがSPFに更新されても、ベーシックなSLは併売されています。SPF(642g)はホットシュー固定ですが、SLは外付けシューのままマイナーチェンジされていません。
SPFは42000円と、SP初期より随分値段が下がっているのは競争が激しかったのでしょう。同時代のSLは27000円と、値上げされています。
1973年にはK2, KX, KMが登場、おそらくしばらく在庫販売されたと思われますが、交代となりました。Kマウントではもはや露出計非搭載のカメラは作られていませんので、ペンタックス最後のメカニカル・フルマニュアルモデルでしょう。
SPシリーズ共通に、ファインダー視野率93%,倍率0.89倍(50mm)等倍(55mm)です。
私はSPでも電池を入れませんので、ファインダー表示がすっきりしているSLは好みです。
外部露出計はペンタプリズム上に被せるタイプで、他社のように固定金具が目立つことはなく、単体のデザインがすっきりして美しいのもよろしいです。

れんずまにあ 2025/01/07(Tue) 23:58 No.2684
Re: M42 プラクチカマウントカメラ
れんずまにあ様
フジカST701のご投稿ありがとうございました。大変懐かしく、残念ながらボディは譲ってしまいましたが、初期型55ミリf1.8のレンズは残してあります。
アダプタ装着の上シグマfpで時々楽しんでいます。
天気が良いので、窓際の愛犬のうたた寝、試し撮りしてみました。
シグマfp fujinon55mm f1.8
ISO400 ss1/60 f11と16の間
イイ色出しますね、改めて感心しました。
カメラボディの板から外れ申し訳ございません。
よろしくお願い申し上げます。

フイルム大好き 2025/01/15(Wed) 12:53 No.2689
Re: フジカST701
フィルム大好き様、拙稿をお読みいただきありがとうございます。
フジカのフォーカルSLR1号機はプリミティブながら気合が入った出来でしたね。
最近のボディ価格は悲惨極まりなく、気軽に購入できるのはありがたいやら悲しいやら。
シグマfpは大変気になる存在です。
私はフルサイズ?ミラーレスを使う目的が機材テストと大判ステッチですのでほぼ三脚固定。小型軽量薄型で、あたかもフィルムバックのように使えるfpは購入候補です。でもソニーでアダプタを揃えてしまったし、α7Rが壊れるまでは乗り換えできないでしょうけども...
ご作品ありがとうございます。この当時の標準レンズの水準が大変高かったことが改めてよくわかります。
れんずまにあ 2025/01/16(Thu) 22:37 No.2690
ペンタックスSP-F
アサヒペンタックスSP-F

1973年発売 製造:旭光学工業
M42マウント完全自動絞り、CdS TTL平均測光(ファインダー内部定点合致式)
電源:1.3V水銀電池H-D1個
ファインダー倍率:55mmで1.0倍、50mmde0.89倍、視野率93%
シャッター:横走り布幕フォーカルプレーン1/1000〜1,B倍数系列、X(1/60)
巻き上げ:レバー1作動、分割巻き上げ可能
重量:ボディ641g
サイズ:143x91x49mm

ベストセラーTTL絞り込み測光一眼レフ、ペンタックスSPの改良型で、他社でも主流になりつつあった開放測光を採用しました。
その他の主な変更点は、アクセサリーシューが固定式のホットシュー(X接点のみ)、露出計スイッチが、左手操作の絞り込みボタン兼用のスイッチから、レンズに光が入ると自動的にメーター作動するフォトスイッチになりました。その代わり撮影終了後はレンズキャップをするか、ケースに入れて暗黒にしないとバッテリーが消耗してしまいます。
右肩正面の機種名は、SPOTMATIC Fになった。SP時代から平均測光なのにスポットの名称だが、試作機が測光時に腕木が出て画面中央を測光する、ライカCLのような機構だったところ、発売モデルはペンタプリズムにCdSを置いて焦点板を平均測光する方式に変更され、名称のみがそのまま使われた経緯のため。
SP譲りの熟成された信頼性が高い機械部分であり、ジャンク箱に打ち捨てられた個体でも、電気回路は故障していてもメカ動作は健在であることが多いようです。

SPは絞り込み測光のため、あらゆるM42マウントのレンズを装着しても測光できましたが、SP-Fの開放測光には、レンズの開放f値情報を伝達するラグを持ったSuper-Multi-Corted TAKUMARの一部と、SMC TAKUMARが必要です。ラグを持たないTakumarや、他社のプラクチカマウントレンズは、SP同様左手側の絞り込みスイッチが残されていますので、絞り込み測光で使用できるように上位互換が保たれています。

れんずまにあ 2025/02/01(Sat) 23:01 No.2712
Re: アサヒペンタックスSP-F
90年頃メカニカルマニュアルSLRは底値で、結構綺麗なSP-F標準レンズ付きが1000-2000円でジャンク箱に入っていました。一方クラブのフレッシュマンの中には自宅にフィルムカメラが1台もない家庭が珍しくない時代に突入しており、彼らの入門用に完動ジャンクカメラを確保していて、この個体はその嫁ぎ遅れの1台です。
当時はペンタックスユーザーではなく、自分用には全く考慮していませんでしたが、嫁ぎ遅れを操作しているうちに沼にどっぷり浸かってしまいました。
アサヒのM42機は操作感や動作音がジェントルで、機構は頑丈。頻繁にレンズ交換しなければ(実際私はバヨネットであってもレンズ交換頻度は少ない)かなり実用的で楽しめます。
また学生時代の友人が、タクマーは甘いと事有るごとに呟いていたのでそんなものかと敬遠していたところ、実際使ってみるとなかなか悪くない感触を得て、今では常用範囲で不足ない程度にレンズを揃えてしまいました。最近はボディは捨て値のまま標準レンズだけがべらぼうに高騰、それに加え、フィルムがボディ価格を大幅に上回る想像を絶する時代になり、もはや初心者に気軽にフィルムカメラを勧めることが困難になりつつあります。せめて所持している者は使ってあげねばと思っています。

SP-F、SMC TAKUMAR 55mmf1.8 ラバー巻き最終型。奥はSP

れんずまにあ 2025/02/01(Sat) 23:04 No.2713
Re: M42 プラクチカマウントカメラ
れんずまにあ様
ご投稿拝読いたしまして、売却してしまった元箱付のST701後悔していまして、ネットで探し始めています。懐古趣味と笑わば笑えです。それほど55mmf1.8は気に入っていまして手放さなくて良かったと思っています。
新型のデジタルミラーレス機のインフォが全く気にならなくなってしまいました。
今が、このあたりの捜索のチャンスかもしれませんね。
よろしくお願い申し上げます。
フイルム大好き 2025/02/13(Thu) 18:29 No.2728
Re: M42 プラクチカマウントカメラ
れんずまにあ様
いつもお世話になります。
過去写真から、発掘しました。
返す返す、後悔しています。
よろしくお願い申し上げます。

フイルム大好き 2025/02/28(Fri) 17:55 No.2746
フジカST-801
富士写真フイルム
フジカST-801

1972年発売のプラクチカマウント35mm機械式シャッター一眼レフカメラ
シャッターは布幕横走行式(B・1〜1/2000sec)
ファインダーは倍率0.96倍・視野率92% フィルム感度はASA25〜3200
重量はボディのみ実測620g セルフタイマー有り 露出計用に4LR(4SR)44電池1ケ使用

ねじ込みのプラクチカマウントに独自のロック機構とレンズ絞り感知ピンを備えたカメラになります。これにより開放測光が可能となりましたが、対応する専用レンズが必要です。同時期に発売されたEBCフジノンレンズやフジノンZレンズにはレンズ基部に絞りをカメラに伝達する突起が設けられました。世界初のLEDによる露出計がファインダー内に装備されています。

投稿用ネタを探していて物置から救出しましたが、私の機体は露出計が動作しません。電池室はキレイなんで、修理するか思案中。M42レンズが使える機体としては恐らく最速のシャッター1/2000秒を持つカメラだったのですね。手に入れた当時はあまり知識が無く、好スペックだということも理解していなかったもの。取り敢えず、マニュアルで使ってみよう。

取り敢えず撮ってから 2025/04/25(Fri) 18:55 No.2834
ペトリ MF-1
PETRI MF-1
ペトリカメラ1977年発売

M42マウントの一眼レフでペトリカメラ倒産の年に生まれました
シャッターは布幕横走りB・1〜1/1000 露出は針合わせ式 感度設定はASA25〜1600
セルフタイマー有り 重量は実測470g 使用電池はSR(LR)44×2ヶ

1977年発売にしてM42ネジマウントで絞込み測光という、当時としては極めてロースペックな一眼レフです。絞込みはセルフタイマー上のボタンでおこない、少し回転させるとロックする事が出来ます。巻き上げは上部ではなく背面です。今となっては多数のM42マウントレンズをが使える割には新しい製品という立場です。壊れにくそうですし小型軽量なので取り回しは良好です。その分、プラ素材も多いしメーカー名バッジも機種名バッジも平面のプリントです。これを張り替えれば色々なブランド・機種名に変えられるという・・。
当時のペトリカメラは輸出がメインだったようで、この手法で海外向けに販売されたようです。
ペトリカメラは倒産後に労働組合主導でペトリ工業となり、MF-1は貼皮などを変更して1980年からMF-10として販売されたものの、その後早い段階でカメラの製造販売から撤退したようです。ただペトリ工業は現在も光学関係の会社として存続しているようです。

取り敢えず撮ってから 2025/05/30(Fri) 18:36 No.2870
ブリッジカメラは?

最近、銀塩カメラが少しづつ値上がりしているような感じがしますが
気のせいでしょうか?以前はフィルムカメラ イコール ゴミみたいな感じでしたが。そんな中で一時期脚光を浴びて消えて?行ったブリッジカメラについて語りたいと思います。
記憶にあるのはリコーミライ、チノンジェネシス、オリンパス Lシリーズ、キヤノン オトートボーイJETあたりですが。

ケムンパス 2018/08/16(Thu) 12:36 No.1322 [返信]
Re: ブリッジカメラは?
ケムンパスさん こんにちは。

是非、ズームカルディア3000も仲間に入れて下さい。
efunon 2018/08/17(Fri) 22:02 No.1325
Re: ブリッジカメラは?
efunonさん、はじめまして。
ズームカルディア3000ですか。これは凄いデザインでしたね。
実際、1回しか物は見た事ありません。使っている人も見たこと無いですね。中古やジャンクも見たこと無いし。
どの位売れたんでしょう?
ケムンパス 2018/08/17(Fri) 22:39 No.1327
Re: ブリッジカメラは?
京セラ、サムライは、如何ですか?87年〜の、ズーム付きのハーフ。
写真機と言うより、ムービー型のハーフ。確か、25〜75の3倍と25〜100の4倍ズームが有った。更に、右利き用と左利き用が有った。
正に、未来形。デジで再生しても不思議でないデザイン。但し、現物はハーフとしては、大型でしたね。
ナースマン 2018/08/17(Fri) 22:50 No.1328
Re: ブリッジカメラは?
>どの位売れたんでしょう?

 コレは難しい質問ですね。
ブリッジカメラ自体、AF一眼レフ黎明期のあだ花みたいなところがあります。

 各社ともに苦しかったのではと思います。それでもLシリーズや京セラ サムライは比較的良かったのではと思います。
efunon 2018/08/17(Fri) 22:57 No.1329
Re: ブリッジカメラは?
ナースマンさん、はじめまして。
京セラのサムライ、これ売れていましたね。
結構高かった記憶があります。私は間違えて左利き用を買った記憶があります。おかげで使いにくかった。
サムライはデジカメ版があったような記憶があるのですが・・・
ハーフはもっぱらキヤノンダイヤルを使っています。
ケムンパス 2018/08/17(Fri) 23:13 No.1330
Re: ブリッジカメラは?
デジタルと言えば、コダックDC40があった。多分95年頃、コダック初期のデジカメ。デジカメと言っても、現代の物とは、形も機能も違う。
正にブリッジ型。単焦点レンズと透視ファインダーが横に並ぶ。
上級機にDC120があり、此方はズーム、液晶ファインダー付。CCDは多分38万画素?
コダックに出せば、プリクラ並みのプリントができた。TVにつなげば画像確認できたが、ソフトが合わず、PCにうまく取り込めない。
基本マック用。ウインドーズは95対応?画像の容量で、サイズが変わる。
取り込みに時間がかかるのに、ファインダーは、アナログのまま。動くものは撮れない。
発売当時10万程した。私は、97年頃、ソフマップで箱付きミント状態を、1万程で購入。
デジのお勉強と思ったが、こんなもの使い物にならない。
何せ、弁当箱で、ミノックス画像。其の儘お蔵入り。
ルミックスが出て、やっとデジ手に入れた。
探せば、今もどこかにあると思うが、覚えてない。
Nt検索しても、詳細、良く分からない。出てくれば珍品かも?
ナースマン 2018/08/18(Sat) 05:54 No.1331
Re: ブリッジカメラは?
コダックDC40は見た記憶があります。ブリッジカメラそのままという感じです。秋葉だと思いますが結構高かったような。デジカメはスマメ時代のフジのコンパクトに始まりDigitaというOSを搭載したコダックのコンパクトも使いました。当時のデジカメは電池が大食いで閉口しました。
メディアも高かったし。トータルで考えるとフィルムの方がまだ安かった時代です。
ケムンパス 2018/08/18(Sat) 14:30 No.1332
Re: ブリッジカメラは?
ブリッジカメラのカテゴリに入るカメラは触ったことがないのですが、ミノルタのAPEX105はジャンクで出てるときに押さえておけば良かったなと思います。
れんずまにあ 2018/08/18(Sat) 18:55 No.1333
Re: ブリッジカメラは?
ミノルタのAPEX105は一時期結構見ました。白が多かった気がします。ジャンク箱のなかで1台は見たので、そこそこ売れたんでしょうね。私も1台くらい押さえておけば良かったと思っています。車でもカメラでも、ある時期過ぎると急に見なくなりますね。
ケムンパス 2018/08/18(Sat) 22:20 No.1334
Re: ブリッジカメラは?
私も白が印象に残っていますが、今ネットで探しても黒ばかりですね。確か白はα8700iミールと同時期の記念モデルだったかなと。それを思うと余計に見たら押さえておけば良かった。ただし実用性には疑問符が並びますが。ただしα8700はストレス無く合焦するカメラなので、案外いけるかも。
れんずまにあ 2018/08/19(Sun) 08:49 No.1335
Re: ブリッジカメラは?
コニカからアイボーグという凄い形のカメラがありましたね。
これもブリッジカメラだったんでしょうか?
当時から台数も少なく、ジャンクでも結構高かった記憶があります。
ケムンパス 2018/08/19(Sun) 14:31 No.1336
Re: ブリッジカメラは?
アイボーグ。情報交換の方へも投稿したのですが、アイボーグは、フジワークレコードと同じジャンルのカメラ。現場監督ズームの発展形だと思います。
本来現場監督のレンズなので、ズームでも、隅まで歪の無い素晴らしいレンズだと思います。
ワークレコード共々、銀塩カメラの、一種究極の形かも。
ナースマン 2018/08/19(Sun) 15:07 No.1337
Re: ブリッジカメラは?
なるほど、アイボーグは現場監督の発展形でしたか。現場監督は写りが良かった記憶があります。
ケムンパス 2018/08/19(Sun) 16:34 No.1338
Re: ブリッジカメラは?
110カメラのフィルムは最近入手できるようになったそうですね。詳細は分かりませんが。完全消滅したAPSフィルムよりは
救われたのかもしれません。
ケムンパス 2018/08/24(Fri) 22:08 No.1340
Re: ブリッジカメラは?
ミノックス版フィルムも販売が終わったようですね。
どんどんフィルムが消えて行くような・・・
ケムンパス 2018/08/25(Sat) 14:06 No.1342
Re: ブリッジカメラは?
まずブリッジカメラとはどういう定義なんでしょうか。
私は漠然と、一眼レフとコンパクトカメラを橋渡しする、ズームレンズ固定で主に電動巻き上げオートフォーカスの135mmフィルムを使うカメラと思っていました。

例外的に、110判のミノルタ110ズーム2機種は110,手動巻き上げでもカテゴリに入るかもしれませんが、例えばニコレックスズーム35やフラッシュフジカズームデートは入らないように思いますし、いわゆる「暗黒ズーム」コンパクトカメラも入らないような。

なのでミノックスや16mmカメラはブリッジと言えるかは、私はそうは思っていません。

さてミノックスフィルム生産中止とのこと、どのフィルムでしょう。
ミノックス本社が出していたMinopanとかMinocolorですか?
Kingが出していたフジカラーを入れたヤツ? レモン社さんには詰め替え品が置いてあったと思いましたが...それもですか。
それともミノックスカートリッジそのものが中止?
いちおう今でもかわうそ商店さんには、詰め替え品だと思いますが今でも供給されています。

知人達はフィルムスリッターで35mmから裁断して使用されています。本来はそういう使い方が正当派なのでしょう。
れんずまにあ 2018/08/26(Sun) 00:29 No.1345
Re: ブリッジカメラは?
定義を少し広く考えていたようです。私、ファインダー、レンズ、シャッター、フイルム、露出計、巻き上げ機構を左右、又は上下に並列した物。と思っていました。
本来は、れんずまにあ様の定義の範囲にしなければ、際限なくなってしまう。
私、ブリッジの意味を、拡大解釈していたようです。本来、110、16mm、ミノックス等、別項にすべきものでした。
ケムンパス様には申し訳ありませんが、3機種削除致します。
ナースマン 2018/08/26(Sun) 05:46 No.1347
Re: 注意喚起
ナースマン様、失礼しました。
私がスレッドもとではないので、スレッド主が想定している正確な定義はわかりかねますが、多分2000年頃に湧いた一群のAFカメラのことを指していると思います。
私は全然触ったことがないので...

110やミニカメラについては別項目でよろしいかと思います。私は経験が浅いのですが、楽しいスレッドになればいいですね。

さて、このスレッドですが、どちらかといえば談話室で行うような内容で、機種別画像掲示板にあげるには異例の状態です。
 ほりさげたスペックやレポートがない。
 画像(必須ではないものの)や使用経験などがない。
 スレッド主が積極的に上記の情報をあげず、他メンバーに情報紹介を要望している。

個人的には望ましくないスレッドかと当初から思っていましたが、意外と皆さん食い付いてコメントが伸びていたので、様子を見ていました。

この形式がいけるのなら、京セラNのスレッドも容認されることになり、ここいらで注意喚起をせねばならないと思いました。
ケムンパス様には恐縮ですが、本来の機種別掲示板の形に修正して頂ければと思っています。
皆様のご意見は如何でしょうか。
れんずまにあ 2018/08/26(Sun) 09:17 No.1348
Re: ブリッジカメラは?
此方の項目に関して、私が思う事。
<私、こんな機種使ってます。使ってみてこう感じましたが、皆様如何ですか?>
<又、他機種使っている方は如何ですか?使用感教えて下さい。>
此れが、私の立ち位置です。時には系列機種を検索して、記載もします。
<?>付の項目では、私の様に拡大解釈することになると思います。
今後とも宜しく。
ナースマン 2018/08/26(Sun) 10:43 No.1350
Re: 注意喚起
画像が掲載できる様になるのは一つの夢でしたね。失礼しました。

いかがでしょう。ケムンパスさんのお持ちの機種をスレッド冒頭に掲載される様に修正されてはと思います。

まずは隗より始めよですね。でないと他所での掲示板と変わらなくなってしまいます。

 と云いながら、私はこの手の機種を持っておりません。
efunon 2018/08/30(Thu) 20:52 No.1361
Re: 注意喚起
efunonさま、貴重なご提言を誠にありがとうございます。私も賛同致します。

冒頭No1322に対して、スレッド下の修正ボタンで入って、画像を加えて詳細紹介文を付けて上げ直して頂ければ、標準的な投稿スタイルに戻るでしょう。
その下に伸びる雑談は、タイトルに関連があれば問題がないと思います。

また、詳細情報も画像もない話題や、特に残しておく価値が少ない話題、初回からの質問は、談話室に上げて頂ければよろしいかと思います。

そして、スレッド毎にハンドルネーム(HN)を変えることなく、HNを一貫して頂ければ、会話の為にもお互いに認識しやすいためお勧めします。固定HNでないといけない規則はありませんが、個人を認識できないと会話になりにくいと考えますので。

この掲示板はサイトオーナーである日浦様の寛大な広場ご提供のもとで、他利的な献身と、少々の自己顕示で成り立っています。皆が役立つ情報が集積できればよいですね。
れんずまにあ 2018/08/30(Thu) 21:27 No.1362
Re: ブリッジカメラは?
皆さま、どうもすみません。私が良く知らないで掲示板に書き込んでしまい多大なご迷惑をおかけしたようです。
フィルムカメラはもう5年以上前に全て処分しており手元には
ありません。オリンパスのL1は所有していました。たまたま立ち寄ったここで懐かしさのあまりに書き込んでしまいました。申し訳ありませんでした。
ケムンパス 2018/09/01(Sat) 00:46 No.1364
Re: 注意喚起
ケムンパス様、ご返答ありがとうございます。
画像がお手元にないのは大変残念でした。

私が探せていないだけかもしれませんが、投稿規定は特に掲載されていませんのでこれは絶対ダメというものでもありませんが、
従来から暗黙の了解のようなものがありまして、

こちらは、機種別画像掲示板とされているので、基本的にはカメラ本体の画像を掲載しつつ、トピック主がその機種の解説をあげて皆に紹介する。
そののち、その機種に関連する話題や、撮影画像を上げて紹介の幅を広げていく。
結果として検索でやってこられた方に有益な情報を集積する。

という大筋で成り立っていることは、従来のスレッドをご覧になればおわかりになるかと思います。

もっと言えば、CameraGraphic本館で日浦様が「クラシックカメラ紹介」でおやりになっていることを、皆で真似して盛り上げていこうという主旨かと思います。

雑談はぜひ談話室の方でもりあがっていこうと思いますので、今後ともなにとぞよろしくお願い申し上げます。
れんずまにあ 2018/09/01(Sat) 22:58 No.1371
Re: ブリッジカメラは?
ケムンパス様。以前オリンパスL1所有していらしたのでしたら、その思い出を投稿して下さったら如何ですか?
私も、サムライは既に手元にはありません。
銀塩カメラ手放したとの事。まだ、120、135フイルムは手に入る。此方の投稿を参考に、興味ある銀塩カメラを再度手にして下さってば如何ですか。
銀塩カメラを使える最後の時代かも?
でもって使用感を、報告してください。
画像は2の次。私なんぞ、当時の広告、取説を掲載したり、もう手元には無い機種を掲示したり。銀塩カメラの思い出を掲載しています。
ナースマン 2018/09/02(Sun) 16:30 No.1372
Re: L-1
ナースマンさま、ご意見ありがとうございます。

勿論画像なしでも、ナースマン様やefunon様のご投稿のように資料性が高く、またご自分で使ってこられた生きた情報が満載されていれば、公益性が高いのは間違いありません。

私が個人的にふと思っているのは、かつては「カメラコレクターズニュース」や商業誌ではカメラレビューなどにご執筆、ご投稿されていた先達達が発表の場を失っているのではないかという危惧です。
多くの方はネット環境に移行されたかもしれませんが、撮り残されたアナログ情報の中に、私などは足元にも及ばない豊富な知識と経験をもつ大コレクター様、あるいは設計生産現場におられた当事者様たちの情報が埋もれてしまうのは大きな損失です。

また大規模でなくても、それが個人的なほんの小さなご経験でも、大コレクター情報と価値は同じだと思います。

画像が無くても、ご自身でウェブサイトを立ち上げる機会がない方の受け皿になればよいなあと、ふと思いました。
私も自前のサイトを持たない身ですので、このような発表の機会をいただけて感謝の言葉もありません。
れんずまにあ 2018/09/02(Sun) 22:38 No.1376
ブリッジカメラは
チノン スーパージェネシス

1990年発売
所謂ブリッジカメラと呼ばれる物です。ネーミングに"スーパー"が付いた本機は電動ズームレンズとなり、フォーカルプレーンシャッターを搭載。デザインも曲線曲面が多くなり、先代より洗練された印象。
TTL測光で赤外線アクティブ・TTLパッシブオートフォーカスのマルチAF。レンズは38〜110mm11群12枚(F4.4〜5.6)シャッターは低速は分かりませんが高速側は1/1000迄有るようです。
AEはプログラム・シーンモード2種。他に人工知能によるプログラムズーム機能が用意されていました。
+/−2段まで0.5段ずつ露出補正可 フィルターネジは58mm セルフタイマー有り 連射機能有り デート機能有り(2019年迄)
電池は2CR5リチウム電池を1ケ使用 重量は720g 定価¥64,800

「被写体を人工知能が瞬時に判断し、マルチプログラムが最適なズームを操作を行う」機能が有るらしいですが、この機能はボタン一つで解除できるので使ったことがありません。フィルム代金と時間に余裕があれば試してみたいものです。
"スーパー"の付かない先代ジェネシスでは手動ズームレバーにマクロ位置があり、50センチ程度まで寄れましたが、本機は80センチ位までしか寄れません。

TTLファインダーはやや暗めなものの、通常のズームコンパクトカメラの小さなそれよりは遥かに見易く信頼出来ます。ボディ右手側が水平にグリップ形状になっていて、安定してホールドできます。操作に対するレスポンスも良いので、大きさえ気にならなければ案外使いやすいです。

取り敢えず撮ってから 2025/02/07(Fri) 18:03 No.2717
Re: ブリッジカメラは?
ミノルタ APEX105

1990年発売
3倍ズームレンズを搭載したレンズシャッター式のブリッジカメラ。レンズは電動ズームの35〜105mmF4〜6.7 (3群12枚) 最短撮影距離70cm シャッター速度は1/2〜1/500
TTL測光・TTL位相差検出AF 実像式ズームファインダー。

電池は2CR5リチウム電池1ケとデート機能用にCR2025ボタン電池使用 
重量は560g 定価¥62,000 セルフタイマー有り。デート機能有り(2019年迄)。露出補正無し、その他撮影者が調整できる機能は殆ど無し。

フィルム室のフォーカルプレーンシャッターのように見える幕は単なる遮光板です。
撮影操作時に入る時には@常時レンズシャッターが全開で遮光板が閉じていて、光路にはミラーが降りているAシャッターボタン半押しでTTL測光・測距を行う、Bシャッターボタンが押されるとレンズシャッターが閉じ、ミラーが格納され、C直後に遮光版が開いてレンズシャッターが開閉して撮影、D遮光板が閉じ、レンズシャッターが開き、光路にミラーが降りる
という実に複雑な動きをします。ただ動作は瞬時に行われるため、タイムラグは殆ど感じさせません。横長のボディは双眼鏡を覗くように保持しますが、良い位置に窪みがある為しっかりと握ることが出来、ぶれ難いです。

このカメラが発売された頃のミノルタは、写真撮影の高度な自動化に熱心でした。本機も電源ON時にファインダーに目を近づけると測光と測距を始めるアイスタート機能を持ち、被写体をカメラが判断してズーム動作をするAPZ(Advanced Program Zoom)も搭載しています。このややお節介なAPZはズームボタン2つを押しながら電源ONすることにより解除が出来ますが、電源を落とすと保持されません。

取り敢えず撮ってから 2025/02/14(Fri) 18:02 No.2734
Re: ブリッジカメラは?
リコー ミライ

1988年発売
約3.8倍のズームレンズを搭載したブリッジカメラ
レンズは 35-135mmF4.2-5.6 TTL測光・TTL位相差検出AF
シャッターは金属製縦走りフォーカルプレーン、B・32〜1〜1/2000
最短撮影距離1.2m(マクロモード時0.49m)
重量1030g(実測)
露出補正、セルフタイマーあり、連射可能、日付機能は2019年迄
電池CRP2 リチウム電池1ケ又は単4型アルカリ電池4ケ

ブリッジカメラの中で最も一眼寄りのカメラと言えるのがこの機種ではないかと。
ペンタプリズムを備え、TTLファインダー下部には絞り・スピードが表示され、プログラム方式の露出は矢印ボタンでシフトが可能です。露出補正も±4段まであり、モーター式ですが、MFも可能。マクロ使用時は100mm固定のMFのみですが、フォーカスエイドが使えます。6段階で角度調節の出来るグリップもあります。
但し重量は1Kgを超えてしまいました。ファインダー面は中央にAFエリアが表示されるだけで、スプリットイメージなどはありません。当然絞込みボタンも無し。ファインダー内ではなくボディ上面の液晶に表示されるAF測距値。ボタンとスイッチの数が多く、ばらばらに配置されている所などなど・・せっかくの多機能が操作の難しさで空振りしている感があります。

そんなふうですので使い心地は見た目通りと言うか、扱い難い訳です。操作系のスイッチ類をもう少しまとめるなどすれば、一眼の代わりに手にする人も多少増えたかも知れませんね。私がこれを持ち出すことが少ないのは、触れる楽しみはあるけれど、それだけの為にはボディが重すぎるところです。

このカメラはオリンパスからもIZM400として販売されていました。スポット測光の有無など機能面では少し違いがあり、映画「バットマン」にも登場していました。

取り敢えず撮ってから 2025/03/07(Fri) 18:53 No.2753
Re: MINOLTA APEX105
APEX105持っています。
このカテゴリのカメラの中では最も洗練されたデザインではないでしょうか。
あとは京セラサムライIIかな。
ちょうどミノルタアルファでは、ミールで宇宙に行った8700iと同世代かと。
その記念でパールホワイトの8700iと同時に、APEX105もホワイトモデルがありました。
一時期ジャンクボックスでよく見かけた白、買っておけばよかったなあ。
これは白がもう見かけなくなった頃、同じくジャンク箱で千円ほどで確保。
フルオートで使う分には問題ありませんが、ちょっと撮影に意思を入れようとすると大変ストレスを感じることになります。
おおらかな心で撮影すべきなのでしょう。

れんずまにあ 2025/03/15(Sat) 19:07 No.2763
Re: MINOLTA APEX105
ズーム105mmf6.7位置
当時はAFコンパクトカメラもズームレンズが主流でした。
運動会で子供を撮るなどの用途で、どんどん望遠側が伸びましたが、レンズのサイズに限界があり、望遠端はf16を超えるものもザラ。
知人は「暗黒ズーム」と命名していました。
f6.7は十分に明るいのです。

れんずまにあ 2025/03/15(Sat) 19:31 No.2764
Minolta APEX105
れんずまにあ様、
白ボディ、有りましたねぇ。私が黒の本機を購入した4年ほど前はすでに白はレアとされ、高価だったと思います。APEX105は同クラスの他機種よりはAFがあてになり、合焦も早かったように思います。ミノルタもAF・AEに自信を持っていたから、「どんな被写体もカメラに任せとけ!」というスタンスだったのでしょう。一時期はAF一眼レフでも(キヤノン含め)フルオート専用みたいな機種もありましたね。

取り敢えず撮ってから 2025/03/17(Mon) 17:57 No.2765
Minolta APEX105
れんずまにあ様、
確かに今思うと、あの暗黒ズームは誰の為だったのでしょうか。
私の所にもニョキニョキ伸びるズームコンパクトが有りました。プラAFカメラが底値の頃に100円で手に入れたエスピオEW(24〜110mmF4.9〜12.5)です。ちなみに望遠域は使いません。コンパクトで24mmという画角に興味があっただけです。

取り敢えず撮ってから 2025/03/17(Mon) 17:58 No.2766
キヤノン オートボーイジェット
キヤノン オートボーイジェット

1990年発売
3倍ズームレンズを搭載したキヤノンのブリッジカメラ。
レンズは電動ズームの35mm〜105mmF2.8〜6.6(9群10枚)撮影距離0.8m〜∞
シャッターは電子式プログラムシャッター 2〜1/250秒
近赤外線オートフォーカス、ファインダーは実像式ズームファインダー、本体上部に小さな切替式ローアングルファインダー有り(意外にも見易い)
レンズカバーを兼ねた内蔵フラッシュには鏡胴側にレンズが付いていて、ズーム操作に連動しズームフラッシュとなる。セルフタイマー有り、連射機能有り、露出補正無し、MF機能無し、デート機能(2029年迄)有り、「HappyBirthday」などのキャプション写し込み機能あり。
電源の入切はレンズカバーの開閉による。電池交換・フィルム装填は下蓋を開いて行い、フィルムの給送は珍しくSの字型に送られます。
定価¥64,500 重量は実測655g

当時流行し各社競って発売したブリッジカメラに対するキヤノンの回答がこの機種です。特に一眼レフを思わせるような機能はありません。プログラムのみで、シフトはできません。ファインダーにも何ら情報は表示されません。近接撮影には専用クローズアップレンズ(フラッシュマスク付)が用意されていました。他社製と比べ広角側の明るいレンズを備えていて、ズーム時の鏡胴伸長幅が少ないのは好ましい特徴です。

実際の使用には右手でホールドし左手を添えるような持ち方になりますが、左手側にはグリップに役立つような凹凸はありません。レンズカバーは180度開くので、取り回し時にぶつけたりしないよう、まめに閉じるようになります。
他のブリッジカメラのように多機能ではありませんが、さすがはキヤノン、AiAFも迷いは少なく写りは総じて良好です。大きめのレンズを備えたコンパクトカメラと考えれば優秀な部類です。

取り敢えず撮ってから 2025/04/11(Fri) 18:58 No.2807
コニカ アイボーグ
コニカ アイボーグ

1991年発売の多機能カメラ
3倍ズームレンズは35m〜105mmF3.8〜8.5撮影距離0.8m〜∞
電子プログラムシャッターは6.4〜1/500sec セルフタイマーあり
デート機能は2019年迄 電池は2CR5リチウム電池1ケ 重量実測570g

コニカが発売した、ブリッジカメラと言えなくもない多機能カメラです。「ダースベイダー」などと呼ばれてるようですね。
ファインダー内にAF測距結果を液晶グラフ表示、パララクス自動補正、ズームフラッシュ搭載。撮影機能では、スポット測光可、±1.5段の露出補正可、1コマに最大39回の多重露光可、100時間まで設定可能な長時間露光可、インターバル撮影も有りと機能てんこ盛り。ただし、機能設定には背面の小さなゴムスイッチを何度も押す必要があり、爪を短く切っている者には苦痛です。
そして何と言ってもハイライトはレンズシャッター機初のAFエリア選択可能!なこと。背面のノブで5つのAFエリアを(メカニカルに)選択出来ます。これは赤外線の照射部と受光部をノブに連動して左右に僅かな角度でキ振るという離れ業!しかも電気的に動く訳ではないので、電源を切っても中心に戻りません。ファインダー視野に重ねた液晶に現在のAFエリアが表示されます。
でもこれ、視野上下の中心部を水平に5つ移動するだけなのです。AFロックでも事足りるような気が・・まぁ、新たなトライをする事に意義が有ったのでしょう。
写りはコンパクトカメラよりやや大きいレンズを搭載したためか、悪くはありません。が当然一眼レフと比べるような写りではありません。見た目のインパクトが強く、大きさの割には軽いのでブリッジカメラの中では持ち出す機会は多いです。

取り敢えず撮ってから 2025/05/09(Fri) 18:28 No.2857
KENOX FX-4
KENOX FX-4(=SAMSUNG ECX-1)
サムスン電子1994年発売

「韓国のアイボーグ」とも呼ばれた35mm多機能ズームコンパクトカメラKENOX FX-4=SAMSUNG ECX-1です。
レンズはサムスン ズームマクロ38〜140mmF3.8〜10.5(9群11枚)撮影距離0.6m〜∞
シャッターは電子式プログラムシャッターで1/3〜1/400セルフタイマー有り・バルブモード有り 露出補正有り
重量は実測490g 使用電池はCR123A×2、デート機能(2019年迄)用CR2025×1

恐らく日本では販売されませんでしたが、韓・英・仏語説明書付きを米軍基地近くのリサイクル店で手に入れました。
本機は1994年TIPAとEISAコンパクトカメラ部門受賞モデル。ボディはFAポルシェデザインが担当しました。グリップ部分は車のステアリングをイメージしたそうです。
アイボーグと同じように電子的に出来る機能を多数盛り込んでいます。
バルブ(1〜60sec)、インターバル撮影(10〜60sec)、多重露出、ファジーモード(懐かしい)他にもマニュアルフォーカスが可能で、ズーム全域で0.6m〜199m迄数値設定できます。199mと無限遠の違いって何でしょう?
写りは至って普通のコンパクトカメラで、特に文句もありません。レスポンスも良い。強いて言えばアイボーグと同じで設定にボタンを何度も押さなければならない所が面倒で、結局プログラム任せ一択になるところ。

サムスン電子は1980年代後半位からカメラの生産を開始し、主にコンパクトカメラを欧米で販売しました。1995年にはローライやシュナイダーの商標を獲得し、本機の後継機種ECX-2のレンズはスペックは変わらずにシュナイダー銘になりました。
デジタルカメラの分野でも2000年代には世界シェア4位になるなど一定の市場を持っていましたが(ミラーレス一眼のNX1は日本製APS-C機を超えたとさえ言われた)、現在はスマートフォン事業に統合されてカメラの生産を行っていないようです。

取り敢えず撮ってから 2025/05/23(Fri) 18:37 No.2868
ニューマミヤ6

1989年発売されたマミヤ光機製6x6cmレンズ交換式レンジファインダーカメラ.
31mm沈胴機構を持ちコンパクトに携帯できる.

交換レンズに応じて採光式ブライトフレームが切り替わり,距離計は実像式で上下像合致式で使えば150mmの精度も確保できる.
中判のライカM3との評価も当時聞かれた.
電子制御リーフシャッター,絞り優先AE,1/500〜1秒,B

レンズは以下の3本が供給された。
標準レンズ,セコール75mmf3.5はオルソメタータイプでは最も明るい開放値と高性能を両立したと当時評価されている.
広角:セコール50mmf4,スーパーアンギュロンタイプ.
望遠:セコール150mmf4.5,エルノスタータイプ.
何れも水準以上、開放から尖鋭で信頼できる画像が得られる。
惜しむらくは、交換レンズがこの普遍的な3本に止まったこと。
もし35-38mmクラスの対称型レンズが供給されたなら、完全にハッセルブラッドから切り替えても良いかと思わせる.

レンズ交換は底部のキーを回転させ内蔵遮光幕でアパーチャーをカバーすると可能.レンズ交換後遮光幕を待避させるとシャッターが切れるようになる.

また露出計はTTLではなくファインダー光学系に設置されている。そのためレンズ交換によって測光重点範囲が変わり、50mmはスポット、75mmは中央重点、150mmは平均測光に近い分布になる.

1993年に645フォーマット、35mmパノラマも撮影出来るマミヤ6MFが登場交代した。(マミヤ光機が大沢商会倒産のアオリで危機に陥った際オリムピック釣り具と統合した92年を挟んで発売)

写真:左150mm,中央75mm,右50mm

れんずまにあ 2015/12/05(Sat) 20:07 No.94 [返信]
Re: ニューマミヤ6の接写装置
往年のオートアップと同じ原理ですが,大きなファインダーをカバーするため巨大なファインダーレンズが設置されています.
ほぼ葉書大の接写ができます.
結構な厚みのガラスレンズが使われていて,見え味は良好ですが,かなり嵩張ってしまい,葉書大にこれほどの労力を払うなら,35mm小型SLRに50mmクラスのマクロレンズを携えて行くのも変わらんじゃないか?と思ったりします.

75mmレンズのフード固定バヨネットに装着される構造です.
レンズが奥に入っていて,50mm前玉に接触するので75mm専用です.

れんずまにあ 2015/12/05(Sat) 20:14 No.95
Re: ニューマミヤ6沈胴機構
沈胴機構は31mmであり,完全にフラットになるわけではなく,標準以外では突出が大きいためそれほど携帯性がよくなりません.
多分この数字は,50mmのバックフォーカス分に合わせているのでしょう.
75mmや(意味無いけど)150mmならもっと沈胴できるはずです.
想像ですが,熱望した38mmも,沈胴できなくなるためラインアップできなかったのかと.
超広角への要望はマミヤ7でかなえられます.そしてマミヤ7は沈胴しない固定ボディになって,ずいぶん嵩張るようになりました.
沈胴しつつ,超広角も使える(超広角で沈胴規制できる)ボディが一番だと思うのですが...

れんずまにあ 2015/12/05(Sat) 23:31 No.97
Re: ニューマミヤ6
レンズの性能は最高レベルです.
75mmf3.5同士でローライ3.5Fクセノターと比較したところ,コントラスト,滲みの無さで圧倒的にセコールが優秀でした.
柔らかな描写という点で3.5Fも私は好きですが,現代のレンズの高性能を見せつけられました.
というか3.5Fってローライの中では相当硬い写りだと思っていたのに,結構ショックでした.

写真:New Mamiya6 75/3.5, f8, AE, Reala ace 220
出張のお供にマミヤ6と75,150,ハッセルSWAを持参,結局ほとんどSWAで撮影し,75少々,150はほぼ使わず.

れんずまにあ 2015/12/06(Sun) 00:06 No.98
6×6 or 6×7
 当時(今でも)近代的な6×6版のレンズ交換式距離計連動機は他に探せませんでしたから。
 ”ライカMに匹敵する距離計は出来ない”なんて記事が有ったところにコレが出たものですから、凄いものが出たなと思いました。

 6×6では市場性が無いので6×7にしたというのはそんなものなのですかね?
 自分はすでにGM670が有ったのですが、しばらくフレームを無駄にしないで6×6に改造するにはどうしようかと考えていました。
 現在でも高価で手が出ませんが、レンズ3本でフルコンプというのは美点です。
efunon 2015/12/06(Sun) 07:43 No.99
Re: ニューマミヤ6
efunon様コメントありがとうございます.

>”ライカMに匹敵する距離計は出来ない”なんて記事が有ったところにコレが出た

確かに.でも距離計の基本形はライカMを踏襲しているはずですので,オリジナルでは出来ないという文脈はまだ生きている?

> 6×6では市場性が無いので6×7にしたというのはそんなものなのですかね?

発売当時から,この構成のまま6x7にしてほしいという要望が多々ありました.
風景写真で大画面を保って軽量化したいニーズがあったのですね.当時はレンズ交換RF機が絶えていましたし.あ,テヒニカ23はあったか...
確かに当時一般的とは言えないフォーマットでしたが,マミヤは復権の意味も込めていたのかな.

私は66好きですが,ウエストレベルでこそ合理的なプロポーションかなとも思います.
マミヤ6を縦位置で構えようとして途中で苦笑することが時々ありました.

> 自分はすでにGM670が有ったのですが、しばらくフレームを無駄にしないで6×6に改造するにはどうしようかと考えていました。

67と66って実はあまり面積差はないんですよね.プロポーションも大差ないけど印画紙に焼く拡大率は随分違うというのがペンタックスの主張.
私は66ノートリミングにして,拡大率を67〜68と同じにしていました.645ではそれができません.

> 現在でも高価で手が出ませんが、レンズ3本でフルコンプというのは美点です。

多分あんまり売れていなかったのでしょう.だから出てこないし価格も下がらない.
こういうのは現役末期が一番安かったような気がします.そういうタイミングで食い付くようにしています.

れんずまにあ 2015/12/06(Sun) 09:43 No.100
ニューマミヤ6とマミヤ7の近接撮影装置
Mamiya 7 close up adapter kit NK-701(上)

80mmレンズに58mm径の専用クローズアップレンズをねじ込み、折りたたみ式フレームをボディ底部に装着、距離27.5cm(10.8”)、撮影範囲210x170mm(8.3x6.7”)の近接撮影ができる。倍率固定で0.32倍、
クローズアップレンズは、マミヤ6用のものと比べて厚みがあり、色消し2枚構成。
使用する際には、80mmレンズは最短(1m)にセットしておかねばならない。

ほぼA4サイズの人工皮革ケースに収納、重量640g,厚み最大4cm程度になり運搬はそれほどでもないが、セットアップ状態の占有サイズと、華奢なワイヤーフレームが問題であまり移動することは躊躇する。

New Mamiya 6 auto close up lens(下) と並べてみると、大変に嵩張る機材であることが一目瞭然。

マミヤ6用近接装置と同じオートアップ形式でも良かったと思うのだが、6用は旧来のオートアップと比べてファインダー補正レンズが大きく不評だったのか、精度上問題があったのか理由は不詳だが、マミヤ7ではフレーム型という全く別形式になった。
それにしても、もう少しやりようがなかったのかと思う。

れんずまにあ 2025/05/15(Thu) 23:39 No.2862
ローデンシュトック クラロビッド

CLAROVID
1932-34年発売。ローデンシュトック製。

120フィルム、6x9cm判フォールディングカメラ。
重量750g
この個体のレンズはローデンシュトック イザール(テッサー型)10.5cm f4.5 シリアルから1934年製。
 他に、イザールf3.9、トリナーf3.8, f4.5つきも販売された。
シャッターはコンパー1/250-1,B, T
レリーズレバーがシャッター前面に装備されている。
フィルム巻き上げは右手側底部のキーを使い、赤窓でコマ送りする。
この個体は6x9窓1個だが、セミ判兼用の窓2個のモデルもあるそうだ。
レンズは自社製だが、ボディはウエルタ・カメラベルクに外注され、同社のソリダと基本的に同じという。
焦点合わせはベッド先端右手側のフォーカシングノブにより、ベッド先端に距離指標が示される。

距離計は二眼式で、ベッド上を前後する前板に機械的に連動する。
一般的スプリングカメラではなく、前述のような構造なので折りたたみで完全フラットになる。
1935年に一眼式連動距離計になったII型になり、最初のモデルをI型として区別するサイトもある。

れんずまにあ 2025/05/13(Tue) 11:28 No.2860 [返信]
Re: ローデンシュトック クラロビッド
ローデンシュトックの最高級機で仕上げの良いカメラですが、フィルム装填は少しやりにくく、
丁寧に操作しないとタケノコになりやすいと書かれています。
イザールの描写は、戦前モデルなので、コントラストは高くないクラシックな印象ですが、画面の均質性が高く優秀。
分解したサイトによると、前群は反射面が3つの接合レンズで、一般のテッサーを逆向きにした構成です。
何かメリットがあったのか、特許逃れなのかは不明。蛇足ながら、レチナ010のYsar前群の反射面は4つで普通のテッサー。

以前から非常に気になっていた機種でしたが、懇意にしていただいていたコレクターから昨年譲渡されました。
彼のコレクションはいずれも最高の美品ばかりで、よく整備されており動作確実です。

れんずまにあ 2025/05/13(Tue) 11:30 No.2861
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