初めまして,「狸おやじ」の名で投稿いたします。
誰か投稿していただけないかと待っていましたが,なかなか出ませんので自分の体験を基にご報告したいと思います。25年程使ってきた古い中判カメラの備忘録です。大分昔へっぽこ親爺様のサイトに掲載されたぺんこたん様の名解説を思い出しつつ,私自身の経験も含めて書いてみます。私は写真の専門家ではなく,他社の製品にも詳しくないので,間違いや勘違いもあると思います。その点,ご遠慮なくご指摘ください。
Technika 23は,ドイツのリンホフ社(Linhof Praezisions-Systemtechnik GmbH)が1934年から2003年まで製造販売した中判のテクニカルカメラ(テクニカルフィールドカメラ,プレスカメラ)。大判の(マスター)テヒニカ45より一回り小さい縮小版で,「ベビーテヒニカ」とも呼ばれる。特徴として,レール内蔵の前蓋とレンズ部を箱型の本体に収納して持ち運べる利便性と,レンズボードとカメラバックのフィルム面を独立に動かすムーブメント(アオリ)の機能を併せ持つ。収納式でアオリができる高機能金属製カメラとして,"Technische Kamera = Technika"と名付けられ,テクニカルカメラの嚆矢(原型)となった。総金属製で頑丈に作られ信頼性が高いが,その分他の中判テクニカルカメラ(センチュリーグラフィック,ホースマンVH等)と比べて重量が重い。
画面の基本フォーマットは6x9 cm(2x3インチ)。カメラバックの120フィルムホルダー(Super Rollex 23)を交換することで,6x6と6x7 cmのフォーマットにも対応する。大名刺判(6.5x9 cm)と小名刺判(2.25x3.25インチ)のシートフィルムも利用できるが,現在はフィルムが入手困難(No.2063参照)。
・ テヒニカ I 23 (1934-37) :最初のテクニカルカメラ,Ur-Technika。
・ テヒニカ II 23 (1937-45?) :フロントとバックのアオリ機能を強化。
・ スーパー・テヒニカ III 23 (1946-56) :スーパーは2重像合致式連動距離計内蔵型ビューファインダー搭載。黒色合成皮革張。
・ スーパー・テヒニカ IV 23 (1956-64) :バック交換がワンタッチ。ベージュ色合成皮革張。
・ スーパー・テヒニカ V 23 (1963-2003) :前期型はベージュ色,後期型(1972-)は黒色でライズ用のフラップ付。
この内,I-IIは現存する製品が少なく情報も少ない。現在中古で入手できるのは戦後に販売されたIII-Vとそのレンズ周辺が中心になる。IIIとIVはほぼ同じモデル。主な違いは後述するリボルビングバックの脱着で,IIIでは4箇所のラッチの開閉で行なうのに対し,IVはワンタッチのレバー操作が可能。外見上は前者は外側の合成皮革が黒色で,後者はベージュ色,ファインダーカバーにリンホフのマークがある。スーパーテヒニカIIIとIVは二重像合致式連動距離計内蔵型のビューファインダーを搭載するが,Vから距離計が横付になり,上部の別付ファインダーと分離し,大判のテヒニカ45と同じ構造になった。
レンズボードと距離計連動カムはIII-IVとVでは互換性が無い。レンズボード(82x74.5 mm)はテヒニカ23専用で,他の中判テクニカルカメラやテヒニカ45の「標準ボード」とも互換性がない。IIIとIVも完全な互換性はない。(IV型ボードはテヒニカIIIに付くが,III型ボードは下辺中央の凹みが無いのでIVに付かない。)テヒニカ23のボードをテヒニカ45に取り付ける場合,専用アダブターが必要。リボルビングバックも23専用だが,IIIからVまで互換性があり,テヒニカプレス23やテヒニカ70,テクニカルダン23等にも取り付け可能。(れんずまにあ様によると水谷製のアダブター(?)を介してグラフロックバックが装着可能とのこと。各自ご確認下さい。)
リボルビングバックには純正品や他社製品でハッセルブラッドVシステム他用のアダプターも販売されているので,将来的な中判用デジタルバックの普及を見越し,デジタル化を視野に入れたシステムの構築も面白いかもしれない。
以下では,私自身が使っているテヒニカIV23を中心に説明いたします。
写真:テヒニカ IV 23,レンズ: Super-Angulon 65 mm, ベッドダウンし距離計連動状態。
IIIとIVは,アオリ(ムーブメント)の機能がIIより少し簡略化された。フロントのライズ(0〜50 mm),アップティルト(0〜15°),ベッドダウン(-15°)が可能。アップティルトとベッドダウンを併用することで,-15〜15°の範囲でティルトが可能。また,後部のロータリーバックの固定枠のロックを外し,上下左右に0〜10°まで引き出して四隅のノブで固定すると,バックスウィングとバックティルトができる(*)。このバックのアオリを併用することで,かなり自由なムーブメントが可能になる。シフトは構造上できないが,カメラを三脚上で90度傾けるとライズで代用できる。フィールドカメラとしては十分なアオリが可能と思われる。各固定ノブは強固に作られていて,一度きちんと設定すれば緩むことはほとんど無い。
Vではフロントのティルト(-15〜15°),シフト(-24〜24 mm),バックスウィングとバックティルト(0〜15°)が可能になり,Vの後期型からライズ用のフロントフラップが付けられた。
*) このバックアオリ(Schwenkrahmen)は,リンホフのニコラウス・カルプ(Nikolaus Karpf)が1934年に考案して特許を取り,その後のテヒニカの全モデル(テヒニカ23/45/57,テヒニカプレス23,テヒニカ70,マスターテヒニカ45等)に搭載された。野外でも使い易いコンパクトなバックアオリの搭載が,テヒニカの人気の一因と思われる。
写真:アオリの設定例。テヒニカ IV 23,Symmar 105 mm。
広角
・ Biogon 53 mm, f4.5, Compur 0
・ Angulon 65 mm, f6.8, Compur 00
・ Angulon 90 mm, f6.8, Compur 0
・ Super-Angulon 47 mm, f8, Compur 00
・ Super-Angulon 65 mm, f8, Compur 00
・ Super-Angulon 90 mm, f8, Compur 00
標準
・ Planar 100 mm, f2.8, Compur 1
・ Tessar 105 mm, f3.5, Compur 0
・ Xenar 105 mm, f3.5, Compur 0
・ Xenotar 105 mm, f2.8, Compur 1
・ Apo-Lanthar 105 mm, f4.5, Compur 0
・ Symmar 105 mm, f5.6, Compur 00
望遠
・ Sonnar 180 mm, f4.8, Compur 1
・ Tele-Arton 180 mm, f5.5, Compur 0
・ Tele-Xenar 180 mm, f5.5, Compur 0
・ Telomar 180 mm, f5.5, Compur 0
・ Rotelar 180 mm, f4.5, Compur 0
上記以外の専用レンズ(IIIの取説に記載)
・ Heligon 90 mm, f2.8, Compur 1
・ Heligon 90 mm, f3.2, Compur 0
・ Color-Heliar 105 mm, f3.5, Compur 0
・ Color-Scopar 105 mm, f3.5, Compur 0
・ Tele-Xenar 240 mm, f5.5, Compur 1
・ Telomar 240 mm, f5.5, Compur 1
これら往年の名レンズの内,ビオゴン,スーパーアングロン,プラナー,ジンマー,ゾナー,テレアートン,ロテラーはIVの発売に合わせて開発された新レンズと思われる。アヴスの所で日浦様が指摘されているように,リンホフの依頼で製造された専用レンズと思われる。特にカールツァイスが製造したビオゴン,プラナー,ゾナーの3本セットは当時の最高品質とされ人気があったが,重く高価なレンズでもあった(1956年当時で3本とテヒニカIVのセット価格:$1245)。
これらの専用レンズはリンホフの工場で検査を受け,一定の基準を満たした物だけにリンホフ・テヒニカの刻印が入れられ市場に出荷された。リンホフの刻印の入ったレンズは「リンホフセレクト」と呼ばれ,光学的性能が一般のレンズよりも高いという評判があり,中古市場でも一定の評価を受けている。
********
補足(2023年1月11日追記)
テヒニカ V(1963年~)以降に追加された専用レンズ(Vの取説に記載):
・ Weitwinkel-Technikon 58 mm, f5.6, Compur 00
・ Super-Angulon 53 mm, f4, Compur 0
・ Super-Angulon 65 mm, f5.6, Compur 0
・ Super-Angulon 75 mm, f5.6, Compur 0
・ Super-Angulon 75 mm, f8, Compur 0
・ Technikon 100 mm, f2.8, Compur 1
・ Xenar 100 mm, f3.5, Compur 0
・ Xenotar 100 mm, f2.8, Compur 1
・ Xenotar 100 mm, f4, Compur 0
・ Symmar 100 mm, f5.6, Compur 00/0
・ Symmar-S 100 mm, f5.6, Compur/Copal 0
・ Sironar 100 mm, f5.6, Compur 0
・ Sironar-N 100 mm, f5.6, Compur/Copal 0
・ Apo-Lanthar 100 mm, f4.5, Compur 0
・ Tele-Technikon 180 mm, f4.5, Compur 0
・ Tele-Arton 180 mm, f4, Compur 1
・ Tele-Arton 240 mm, f5.5, Compur 1
・ Tele-Arton 270 mm, f5.5, Compur 1
この内,テヒニコンはローデンシュトックのOEMで,広角(Weitwinkel-)はグランダゴン,望遠(Tele-)はロテラーに対応する。標準のテヒニコン100 mmは,ヘリゴン90 mmの改良型と考えられる(リンホフ テヒニカ70, No.1927参照)。Vの標準の焦点距離変更に伴い,クセナー,クセノター,ジンマー,アポランターの焦点距離が105から100 mmに変更された。尚このリストでは,6x9 cmの画角をカバーしないレンズと,テヒニカ45用のレンズの一部を省略している。
距離計に連動させるには,フロントベッド内のトリカムディスクという三角形のディスクを回転させ,使用するレンズの焦点距離の位置に固定する。トリカムディスクは使用するレンズに合わせて予め加工され,それぞれの位置にレンズの焦点距離とシリアル番号が異なる色(広角:黒,標準:赤,望遠:緑)で印字されている。フロントスタンダードをレール上の使用するレンズの「色」で着色された凹みの位置(無限遠)まで移動させ,クリックストップさせる。これで距離計がレンズの位置と連動した状態になり,手持ち撮影が可能になる。
特筆すべきは,大型のビオゴン53 mmとスーパーアングロン90 mmを除くほぼ全ての広角と標準レンズがカメラ本体に収納可能(*)なこと。予め使うレンズを取り付け,ディスクをそのレンズに合わせておけば,カメラを取り出して組み立てるだけで撮影体勢に入れる。これは中判テクニカルカメラとしては,著しい特徴だと思う。撮影が終わりレンズを収納すれば強固なボディーに守られ踏みつけた位では壊れない安心感がある。「融通のきかない過剰なまでの頑強さ」というドイツ製品の気概を感じる。
その分、コノヤロウ的に重いが...。
しかし,残念ながら現在は,レンズとディスク,カメラがバラバラになってしまい,3つが合致したセットを中古で見つけることが難しい。後からトリカムディスクを加工する有料サービスも,1990年代まではシュリロトレーディングやリンホフ本社で受け付けていたが,テヒニカ23のIII~IV型は2000年頃,V型も2021年頃に終了になった(2022年追記)。
中判デジタルバックが普及して距離計がいらなくなる日を気長に待つしかないというのが現状でしょうか。
*) 現在確認中(前口径x全長:52x60〜62x54 mmが収納可能範囲)。
広角のSuper-Angulon(65mm/f8)と標準のSymmar(105mm/f5.6)の2本付でトリカムディスク調整済,ピントグラスバック,スーパーローレックスフィルムバック,グリップ,レンズフード,バッグ付きのフルセットでした。カメラ店の店主の話では,スイス人の所有者が購入後ほとんど使わずに保存していた品が売却されて出てきたとのこと。
スーパーアングロン65は,諧調が広くドラマチックな写りをするが解像度も高く線の細い描写もする魅力的なレンズです。プロの写真家にも愛用者がいるようで一時人気が出たレンズのようです。一方のジンマー105は,とても優秀な標準レンズだがやや面白みにかける。日浦様のアヴスの解説にあるように,00番シャッターで軽量コンパクトの割にイメージサークルが広い。持ち歩くには嬉しいレンズです。
私は,普段スナップを撮る時は広角のSA65をカメラにセットし,SM105はバッグに入れて交換用。余裕がある時は,後で買い足したテレタイプの望遠(180mmか240mm)1本をバッグに追加。ここぞという時だけレンズを交換して撮影するスタイルです。
写真:Matterhorn, Super-Angulon 65/8, f=16.
この機種は憧れながら、なんとなく眺めていただけなので、系統立てて解説して頂くと誠に有り難いです。
戦前タイプは魅せて頂くと大変薄い作りで、戦後型のような投げても踏んでもへっちゃらそうなものではありませんが、これはこれで良さそうに見えます。
ただしアクセサリー入手性や交換レンズの自由度はやはり戦後型が有利です。
拙宅には蛇腹のLinhof70が2台あります。
最初の個体は距離計ファインダー部分が取り外された、ホースマンVHと同じようなジャンク、でも小型軽量でそれなりに面白いです。
2台目は、米国ショップが格安3本セット解説不十分で出していたもので、懸念がありましたが、勘で注文したら、当たりだったラッキーな品です。
レンズボードやグリップなどアクセサリーはVに準じるものです。
スーパーローレックス69で撮影するまで全く意識して居ませんでしたが、蛇腹でアパーチャーが規制され、6x7までしか写らない。これはぺんこたん様が以前ご指摘だった所、熟読していなかった愚か者です。
さて、貴兄の投稿で驚いたのがIVのSuperAngulon65取付方法です。
70も、65にはベッドダウンし内側レールをどん詰まりまで後退させるのですが、さらにバックとの平行をとるためフロントスタンダード内側をアップティルトせねばなりません。
IVでは、フロントスタンダードのフレームごとティルト出来るのですか。すごいことです。
画像:リンホフ70,スーパーアンギュロン65mm,ベッドダウン,アップティルト
れんずまにあ様のご投稿はいつも色々なサイトで拝読し,大変勉強になり参考にさせていただいております。
Linhof Technika70は最高のカメラですね。構造はテヒニカV23とほぼ同じだが小型軽量,それに加えてファインダーのフレーム切り替えやパララックス補正もできて露出計も内蔵(!)された最高級機と記憶しております。くそ重い「金属塊」のIVを何度か山で放り出そうかと考えた腰痛持ちの狸おやじは,とても羨ましく思います。お時間がありましたら,是非専用のスレッドの解説をお願いいたします。
>IVでは、フロントスタンダードのフレームごとティルト出来るのですか。
広角のベッドダウン時に,フィルム面との平行を取るためフロントをアップティルトさせるのはIVも同じです。ただ,III-IVの場合,ティルトの軸がフロントスタンダードの基部にあるので,スタンダード全体が傾いてしまうのです。この場合,ティルトさせた時のピント位置の移動が大きいので少し厄介なのですが,何か構造上(強度?)の理由でこうしているのだと思います。そう言われてみると,ティルトしたIVは何か歪んだような不思議な形に見えますね。
V23からはテヒニカ70やテヒニカ45と同様に,ティルト軸がレンズの中心に移りました。
広角時のカメラの設定方法の説明を忘れていました。数日中にこの件についても投稿できればと思います。
あと,
>スーパーローレックス69で撮影するまで全く意識して居ませんでしたが、蛇腹でアパーチャーが規制され、6x7までしか写らない。
これはもしかしたら,蛇腹の問題(?)の様な気もします。
私の手許にあるTechnika70の使用説明書の表紙には,”Technika70, 6.5x9cm, 2-1/4x3-3-1/4in"と書かれています(*)。中の説明にも6.5x9cmのサイズのカットフィルムで撮影できると記されています。最後の対応レンズ表には,Planar100/2.8やXenotar100/2.8等の6x9cm対応レンズが記載され,例外的にPlanar80とXenotar80には6x7cmの制限がかかると注釈されています。
Linhofが説明書に嘘を書くとは思えません。もしかしたらですが,前所有者によって非純正品,あるいは他の6x7用の蛇腹に付け替えられている可能性があるように(??)思われます。
もし6x9cmで撮影できるようになったら素晴しいですね。
*) 参考資料:
http://www.cameramanuals.org/prof_pdf/linhof_technika_70.pdf
Linhof70の件、貴兄に触発され作成を企んでおりますが、23のスレッドの出来が素晴らしすぎて、気を引き締めねばならないと自戒しております。
さて、やはりIVは、フロントスタンダード基部に軸をもつ、いわゆるベースティルトを行っているのですね。
Vや70はご指摘通り、光軸位置をティルト軸にしていますが、この状態でライズしようとするとフロントスタンダード枠が斜め前に出ますので、ピントの修正が必要です。
IVはそのまま平行ライズすれば焦点位置は変化しないと思いますので、利点が十分にあるのではないでしょうか。
テクニカルカメラは、ビュータイプと較べてアオリ操作はカメラの癖を承知の上で撮影者の体を合わせていくものなのでしょう。
ホースマンでは、65mmはベッドダウンしないかわりに、縦位置にするとベッド先端が画角に入ってくるため、5mmほどライズをかける仕様になっています。
三者三様、面白いですね。
> 広角時のカメラの設定方法の説明を忘れていました。数日中にこの件についても投稿できればと思います。
これこそ、皆様が一番知りたい、または想像もしていない所で資料価値が高いかと思います。大いに期待致します。
実は70を入手したときベッドダウンすることを知りませんで、まずディスク65ドットが黒なので黒ストッパーにして無限遠が出ない。内側レールに気付き引っ込めても出ない。こいつ調整おかしい、とストッパー位置を動かそうとドライバー出す前にふと画像検索掛けてみたら,ベッドダウン+内レールということが判明し,(ぺんこたん様から直接ご指導もしていただき)事なきを得た経緯が.
そういう愚か者を出さないためにも、ご説明をよろしくお願いしますm(_ _)m
>> 蛇腹でアパーチャーが規制され、6x7までしか写らない。
> これはもしかしたら,蛇腹の問題(?)の様な気もします。
私の個体は実測で蛇腹後部の開口部が6x7(限りなく6x8に近い)しかないのを確かめています。
弄った形跡は、私の節穴ではわかりませんでしたが、勿論改造という線は否定できません。
でも、ぺんこたん様も70についてはそのようにご解説です。
http://contarex.jugem.jp/?month=201011
1970年フォトアートでは、プレス70は6x7専用と書いてありますが、テヒニカ70はフォーマットが書いていません。
海外のサイトでは、56x72バックがセットであること、ブライトフレームは6x7プロポーションであることは記載されていますが、6x7までしか使えないとの記載は見付けられませんでした。
> 私の手許にあるTechnika70の使用説明書の表紙には,”Technika70, 6.5x9cm, 2-1/4x3-3-1/4in"と書かれています(*)。
> 中の説明にも6.5x9cmのサイズのカットフィルムで撮影できると記されています。
> 最後の対応レンズ表には,Planar100/2.8やXenotar100/2.8等の6x9cm対応レンズが記載され,例外的にPlanar80とXenotar80には6x7cmの制限がかかると注釈されています。
オリジナルの説明書は貴重です。
これについては実家にジャンクの70が仕舞ってありますので、幸いながら別個体を比較することが出来ます。
宿題にさせてください。
>もし6x9cmで撮影できるようになったら素晴しいですね。
はい,私実は6x9大好き、6x7嫌いなんです(笑)
テヒニカIV23では,短焦点の広角レンズ(47〜65mm)を使う場合,ベッドによる画面のケラレを防ぐ為に,ベッドを一段下げた「ベッドダウン」の状態で使用します。同時に短焦点レンズの固定範囲を拡げる為,ベッド上部のレールを本体寄りに一段「スライドバック」させます。この2つの設定を確実に行うには,以下の方法がお勧めです:
1. フロントベッド開放ボタンを押し,ベッドを標準の水平位置まで下ろす。
2. ベッド上のレール左前方にあるボタン(レールロック解除)を押してロックを外し,上部レールを本体方向にスライドさせ,本体のレールの位置まで一段(クリック点まで)押し戻す。
3. レンズスタンダードをレールに沿って引き出し,使用する広角レンズのクリック点(黒色)に固定する。
4. ベッドと本体をつないでいる2箇所の「タスキ」を押してロックをはずし,一段下げた「ベッドダウン」の位置に変更する。
5. レンズスタンダードのティルト調整ネジを全開まで回し,フィルム面とレンズボードを平行にする。
トリカムディスクが加工済みの場合,広角レンズはこの「ベッドダウン」+「スライドバック」の状態でのみ,距離計と連動します。(これを知らない為に,折角調整されたカムを使えないと思って捨ててしまったり,連動を崩してしまう人が結構多い。私は販売店の店員が知らなかったので,リンホフ本社に問い合わせ取扱説明書の写しを送ってもらい理解しました。)
ベッドダウンしてからレンズスタンダードを引き出そうとすると,角度の差があるので上手く移動できず,レールを削ってしまうことがある。上部レールを本体のレールの位置までスライドバックさせからスタンダードを引き出す方法は,広角以外のレンズにも有効で,この方法を知ってから,スタンダードの引き出しが簡単にできるようになりました。
この方法は,へっぽこ親爺様のサイトでぺんこたん様から教わりました。
ぺんこたん様ありがとうございました。
> IVはそのまま平行ライズすれば焦点位置は変化しない
そうか。これは確かに大きな利点ですね。今度早速試してみます。
れんずまにあ様の情報はいつもとても役立ちます。有難うございます。
> 私実は6x9大好き、6x7嫌いなんです
私も全く同感です。IV23の初期セットはフィルムバックが6x7で,好きになれませんでした。6x9のスーパーローレックスを別の店で見つけて購入し「世界が広がった」気がしました。
その時も,その店の店員には「このカメラでは6x9は撮れません」と言われました。でも私(狸)は人の話をあまり信じない質なので... 試したら撮れた(!)。
a. IV23本体(グリップ,バック無し): 1660 g
b. アナトミカルグリップ: 297 g
c. ロールフィルムバック(SR, 6x9): 800 g
d. ピントグラスバック: 392 g
f. スーパーアングロン(65mm/f8): 286 g
g. ジンマー(105mm/f5.6): 143 g
h. ロテラー(180mm/f4.5): 463 g
i. テロマー(240mm/f5.5): 444 g
(レンズはボード込重量)
_______
A. 手持標準セット(a,b,c,g): 2900 g
B. 手持広角セット(a,b,c,f): 3043 g
C. 手持2本セット(a,b,c,f,g): 3186 g
D. 2本フルセット(a,b,c,d,f,g): 3578 g
E. 3本フルセット(a,b,c,d,f,g,h): 4041 g
F. 4本フルセット(a,b,c,d,f,g,h,i): 4485 g
結論から言うと,手持セット(A,B)で2.9〜3kg,4本のフルセット(F)で4.5kg程とかなりの重量です。手持セットで比較すると,同種のホースマン980やセンチュリーグラフィック23より0.4〜1.2kg程重い。軽さで選ぶなら,間違いなくセンチュリーグラフィックでしょう。ではテヒニカ23の利点は何か? 正直な所よくわかりません。私の場合,たまたま住んでいた異国の地で見つけて気に入り,衝動買いしてしまったというのが実状です。
でも,使い込む程愛着がわくカメラです。100年は余裕で使える堅牢性と確実な操作性,そして専用に作られた個性的なレンズ群は,テヒニカ23の魅力だと思います。
写真:交換レンズの例。前列左からSuper-Angulon 65/8, Symmar 105/5.6,
Tele-Technikon (Rotelar) 180/4.5,装着レンズ:Telomar 240/5.5.
すばらしいスレッドをありがとうございます。ただただ感銘して読みふけっておりました。
私自身はというと、やはり何度かテヒニカ23に興味を持ち、あちこち探したり、時には買いかけたりしたのですが、値段または状態などに問題があり、結果、いい縁がないままになっています。やはり使い勝手からするとIVが欲しいのですが、その分やはり高価です。
確かにセンチュリーやホースマンは相対的に軽いですが、リンホフの魅力は(頑強さ、仕上げ、デザイン、レンズの良さ、ブランド力、などいろいろありますが、機能的には)距離計とビューファインダーが一体化されている点が大きいのではないでしょうか。重さを度外視すればレンジファインダーカメラとして違和感なく使え、また、アナトミカルグリップなども含めそういう使い方が相対的に重視されて設計されているのだろうと思います。だからこそリンホフ70のような、よりファインダが強化されたモデルもできたのでしょう。その点ホースマンやセンチュリーは2眼式で、これはホースマンのVH-Rのようなファインダが強化されたモデルでも一切変わりませんでした。
テクニカルビューカメラはどうしても「ピントグラスで丁寧に撮る」のが王道のような言われ方をしているような気がしますが、中判ロールフィルムのカメラはどうしてもピントグラスとロールフィルムバックの交換が面倒ですし、広角だと被写界深度も深いですから、レンジファインダー的に使うのも乙なものだと思います。そのとき、れんずまにあ様がおっしゃるように広角でもピントを保ったままライズができるのは大きなメリットになるのでしょう。
長いスレッドを立てさせていただき恐縮しております。将来この古いテヒニカ23に興味をもっていただけそうな方々に,何か少しでもお役に立てる情報があればと,浅学を顧みず投稿させていたただきました。
本来なら自分のサイトを作って情報発信すべき所ですが,知識も経験も不足しておりますので,取りあえず備忘録としての情報を,日浦様のサイトをお借りして投稿させていただきました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
> リンホフの魅力は(...などいろいろありますが、機能的には)距離計とビューファインダーが一体化されている点が大きいのではないでしょうか。
私もそう思います。IV23(とIII23)はファインダーと距離計が一体の為,速写性という点でとても優れていると感じます。V23では距離計とファインダーが分離してしまい,撮影動作が一つ余計に必要になった。またファインダーも外付けなので,着脱の手間も増えた。私は以前,V23に買い替えようと考えたことが一度ありますが,外付けファインダーが好きになれずに止めました。
V23は内蔵型のファインダーを捨て,テクニカルカメラの機能を強化する方向(ミニV45化)に進み,これはある程度成功したと思いますが,中判のメリットの一つを失ってしまったように感じます。手持でレンジファインダー的に使えるテヒニカはIV23が最後で,その後継はテヒニカ70のように思われます。
> レンジファインダー的に使うのも乙なものだと思います。そのとき、れんずまにあ様がおっしゃるように広角でもピントを保ったままライズができるのは大きなメリットになるのでしょう。
その通りと思います。れんずまにあ様のご指摘で,IIIとIVがベースティルトにしている理由がようやく分かりました。これも日浦様のサイトで情報交換させていただけたお陰で,大変感謝しております。
・III:http://www.cameramanuals.org/prof_pdf/linhof_technika_6x9.pdf
・IV:http://www.cameramanuals.org/prof_pdf/linhof_super_technika_23.pdf
・V:http://www.cameramanuals.org/prof_pdf/super_technika_v.pdf
・CameraQuest:https://cameraquest.com/lint369.htm
お詫びして訂正致します。
何故そう思ったのかな。以前のネガを掘らないといけませんが、その時は長辺がけられていたように記憶しています。
6x9のスーパーローレックスを友人に返却してしまったので、拙宅には6x7の120と220しかなく、検証困難です。
少なくともXenotar100/2.8, 開放〜f4,無限遠と1mの条件では縦横とも6x9はけられません。
ご指摘まことにありがとうございました。
6x7は、10枚撮れるので、6x9と併用していると結構多数枚に思えて経済的な気がします。
ブローニーフィルムを使っていてケチケチするのは本末転倒と思いますが、ほとんど画質が変わらず、2枚コマに余裕があるのは外で頼もしく思うことも....
その場合でも、スーパーローレックスの56x72という、日本で主流の56x68より横長なプロポーションが良いので,ホースマン67ホルダーで使おうとは思いません。4mmしか違わないのに。
6x8も良いかな?(^_^;)
> テヒニカ70で6x9が写らない件ですが、ホースマン8exで縦横確認したところ、ちゃんと56x84mmのフルフォーマットが写っていました。
これは良かったですね。おめでとうございます。
> 6x7は、10枚撮れるので、6x9と併用していると結構多数枚に思えて経済的な気がします。ブローニーフィルムを使っていてケチケチするのは本末転倒と思いますが、ほとんど画質が変わらず、2枚コマに余裕があるのは外で頼もしく思うことも....
確かにそうですね。6x9だと8枚しか撮れないので「エッもう終わりか...」と思う事も多いです。でもポジの原画を見た時の感動も大きい。
6x6〜6x8なら軽量の中判カメラが沢山あります。あえて重量級のテヒニカを使うなら,やはり「フルサイズ」の6x9が良いかな(?)と私自身は考えています。被写体とその時の気分にもよりますが...。
> やはり「フルサイズ」の6x9が良いかな(?)と私自身は考えています。
まったくもって仰る通りです。
この度マミヤプレスとホースマン69ホルダ、それにスーパーローレックス67で試写した時、他を撮り終わっても、あれ?まだ2枚撮れるな、と当たり前ながらちょっと感慨深かったもので。
一時の気の迷いです(笑)
ポジをメインに撮影していた時はフォーマット差は圧倒的でした。最近ネガばかりなのでちょっとありがたみが実感できてません。でも伸ばすとやはり数パーセントの差が効いてきますし、トリミングの余裕はやはり69の威力です。
ホースマンのホルダは一時フジヤカメラで1000-1900円で売ってましたね。少ない撮影枚数はマガジン交換でカバーします。
バック交換出来ない機種は、結構手間取るんです。私の旅行の連れは撮影目的ではないので、フィルム交換待ってくれなくて。
確かにそうですね。私は今でも6x9のポジの仕上りを見る時,少しワクワクします。この感動が120フィルムを使い続ける理由の一つですが,デジタルに移行したら過去の遺物ですね。
> ホースマンのホルダは一時フジヤカメラで1000-1900円で売ってましたね。少ない撮影枚数はマガジン交換でカバーします。
そうですか,ホースマンのホルダーは安くて軽くていいですね。リンホフのスーパーローレックスは高くて重い(800g)。フィルムの平坦性は良いのだが...。
狸爺には,予備のローレックスを持ち歩く気力(体力)がありません。撮り切ったら,裏蓋を開けてセコセコ詰め替えてます。
PhaseOneやLeafから販売された中判デジタルバックは,イメージセンサーのサイズが33x44mmから42x56mm程で,6x9サイズをカバーできず,テヒニカ23専用の製品もない。しかし,ハッセルブラッド等に供給されたデジタルバックをアダプターを介して取り付ければ,画角は制限されるが,デジタル撮影が可能になる。
テヒニカ23のリボルビングバックには,ハッセルブラッドVとブロニカGS用の純正アダプターが提供されていた。現在でも,ハッセルブラッドVやH,マミヤMマウント用の純正アダプター(Universal Digi Adapter 6x9)や,他社製品が販売されている。私の手許には,中国Jieying製のハッセルブラッドV用のアダプターがある。固定式なので画像のステッチングはできないが,リボルビングは可能。ロールフィルムバックと比べると軽量コンパクト(189g)。値段は数年前で$135程。
中判デジタルバックがまだ高くて買えないのが残念。中古の値段が下がるのを待ってます。
写真:左からハッセルブラッドV用アダプター,ピントグラスバック,
ロールフィルムバック(スーパーローレックス,6x9)。
ハッセルVとM645規格のデジタルバックは目下デファクトスタンダードのようで,ここにハッセルHが残るかどうかですが、少なくとも前2者は相当将来まで残るでしょう。
他方リンホフ23用アダプターはいつまで供給されるか甚だ不安があり、今確保されるのは理に適っていますね。
アダプタにスライド機構がないのは少々残念ながら、いざとなればフロントスライドで対処することになります。
私もハッセルとマミヤのアダプタは持っていませんし、当分買える兆しもありませんが、なくならないうちにアダプタの方は押さえておくべきかもしれません。
知る限り6x9以下のスライドできるバックアダプターは知りません。
23グラフロック用はメーカーが造ろうと思えばできるんじゃないかと期待しています。.
しかし電子接点がないアダプタでもデジタルバックは動作するものでしょうか。シンクロコードを繋ぐものなのか、私は使ったことがないのでまったくわかりません。
> 知る限り6x9以下のスライドできるバックアダプターは知りません。
コメントありがとうございます。スライドできるテヒニカ23バック用のアダプターは,確か "Widepan"の商品名で販売されていると思います。デジタルバックを左右に動かすタイプと,ピントガラスにスライドできるタイプがあると思います。固定式より高目($160~400)ですが,画像のステッチングができるので有利です。私は固定式で物足りなく感じたら,可動式も購入しようかと考えています。どちらもいつまで供給されるか分からないので,今の内に確保しておかれると良いかもしれません。
> しかし電子接点がないアダプタでもデジタルバックは動作するものでしょうか。シンクロコードを繋ぐものなのか、私は使ったことがないのでまったくわかりません。
これは私もよく分かりません。デジタルバックの種類にもよると思いますが,基本的にはシンクロコード接続で良いのではないか(?)と考えています。関連する情報が,次に出ています:
https://blog.goo.ne.jp/camero_sity/e/e17be0d958b5eb88dcc97c183feb0eb0
ただ,ライブビューの時どうするのかよく分かりません。ハッセルブラッドHマウント用のデジタルバックだと電子接続が必要かどうか? この辺は,何か分かったらまた投稿します。
ハッセルの新しいVマウント用デジタルバック(CFV II 50C)は,電子接点による接続がなくても使えるそうです。Vマウントのバックが物理的に付けば,アダプター等でも問題ないそうです。シャッターとの同期はシンクロコードを本体とレンズのシンクロ接点(X)に繋いで行ない,ライブビュー時はシャッターを開放すれば良いとのことです。ちなみにセンサーはソニーの裏面照射型CMOSセンサーで,大きさは33x44mm。価格はまだ未定とのこと。ここはソニーに頑張ってもらい安く出して欲しいですね。
これまで徒歩で移動する時は三脚を使用せず,テヒニカの連動距離計を使って広角や標準レンズで写真を撮ってきた。しかし,ピントグラスで構図を決め,アオリを使って写真を撮りたい時もある。長焦点の望遠レンズ(Telomar 240mm)を使う時も三脚が必要。車での移動なら問題ないが,徒歩の場合,フルセットのカメラバッグ(5〜6kg)に加えてGitzoの古い大型アルミ三脚(4.1kg)を担ぐのは,老頭児には一寸辛い。
昨年10月に「カメラ情報交換掲示板」でカーボン三脚と自由雲台の情報を皆様にお聞きした所,日浦様とれんずまにあ様から有益かつ貴重なアドバイスをいただきました(有り難うございました ^^)。いただいたアドバイスを参考にして選んだ三脚セットは:
カーボン三脚:Manfrotto MT190CXPRO3
ボールヘッド:Leofoto LH-40
カメラ用プレート:SmallRig 2146
マンフロットの三脚はバックル式の「クイックロック」が特徴で,ナット式より設置と撤収の時間が早い。3段は4段より縮長が長いが,その分強度があり展開時間も短い。Leofotoのボールヘッドは重心が低く,3kgのテヒニカをしっかり固定する。底面サイズもマンフロットの上部プレート(径60mm)に丁度合う。ボールヘッドの操作には馴れが必要だが,フリクション調節ネジがあるので微調整は比較的簡単。昨年のモデルから固定ネジがレバー型に変更されて操作性も向上した。テクニカルカメラはリボルビングができるので,雲台を90°傾ける必要が無い分,ボールヘッド向きかもしれない。SmallRigのプレートは大ネジ(3/8in)対応のアルカスイス互換プレートの中では軽量コンパクトで,Leofotoのヘッドの固定具(クランプ)との相性も良い。クランプの固定ネジを全開にすれば上から直接着脱できる。合計重量は2.1kgで,Gitzoの大型三脚の約半分。野外で中判カメラを使う時,現時点でお勧めできるベストの軽量三脚セットの一つと思う。
********
2022年10月追記:
上のセットを2年程使ってきたが,ボールヘッド(Leofoto LH-40)は微調整が難しい為,先月からギア雲台(Swfoto GH-PRO)に乗り替えた。ギア雲台は,水平や仰角に僅かな修正を加えたい時にノブの回転で微調整ができるので,テクニカルカメラでの撮影に向く。Swfotoはあまり聞かない名前だが,使ってみると中々使い易い。重量は680 g,大きさはLeofotoのボールヘッドより一回り大きいが,その分強度がある。操作感もまずまずで,これに慣れると自由雲台や3wayには戻れないと感じる。今後の野外撮影では,カーボン三脚(MT190CXPRO3)とギア雲台(GH-PRO)を主に使う予定。
写真:カーボン三脚とギア雲台。Technika IV 23, Heliar 105 mm.
こんな格好悪いものが使えるかと,昔はピントフードやヤッケ(上着)で代用していた。でも暗いレンズ(f8)でピント合わせをする時はやはり必要。自分が十分に格好悪いジジイ(狸親爺)であることを自覚した頃から周りの目が気にならなくなり,平気で冠布を被って撮影できるようになった。
で,冠布だけど,皆さんはどんなの使ってます?
私は欧州でテヒニカを購入した時,セットで付いてきた中古の古い冠布を使っている。何の変哲もない黒布の筒(37x55cm)だが,片側にゴムが入っていてカメラバックに付け易い。反対側と切り込みの縁に沢山の小さい錘が縫い込まれている(写真)。なので,風があってもほとんど煽られず,野外で使う時に便利。大きさもテヒニカ6x9にピッタリで,もしかすると専用の特注品(?)かもしれない。大分古くなり色褪せたので買い換えたいが,錘入りの冠布は日本ではあまり見ない。穴を繕い,ゴムを交換しながらもう20年以上使っている。
写真:冠布(ゴム,錘付)
銀の裏地の付いたリバーシブルタイプの同様の冠布があれば欲しい。
自作や特注する人の参考になればと,装着時の写真も掲示しました。
(4x5で使うならもう一回りか二回り大きい方が使い易いと思う。)
写真:装着状況
(実際は冠布に首を通し,カメラを覗く時だけバックに付けるのが一般的。)
6x9は、ビューカメラには一般の1枚もの(四隅が赤い)を使っていましたが、テクニカルにはピントグラスフードの外から見られるロングタイプのルーペを使って冠布をつかわないことも。
超広角の周辺は斜めに見ないといけないため、フードと併用は困難ですが、リンホフはパーンドアでフードを開けるので便利ですし、ショートタイプのルーペも使いやすいですね。
グラフレックスは金属製フードで、爪を外せばフードが取り外せ、リンホフほどではないけど即座にショートルーペが使えます。
8x10は流石にピントフードがつかないし、暗いレンズが多いし、明るいとピントが見えないので大きめの黒布を使いますが、狸おやじ様のような便利な布は持っていません。
布は分厚めで風に煽られにくく、重量でちゃんと止まってくれます。
私は日中あまり撮影しないので暑くて困ったことはないですねそういえば。
4x5-5x7はその中間です。ビューは被りますが、フードがあるテクニカルはめんど臭くて本当に見えない状況じゃないと布をかぶらないかも。
布を忘れることもしばしはで、フィルム装填用のダークバッグを被せたり...
> 6x9は、ビューカメラには一般の1枚もの(四隅が赤い)を使っていましたが、テクニカルにはピントグラスフードの外から見られるロングタイプのルーペを使って冠布をつかわないことも。
なるほど。ロングタイプは使い易そうですね。ホースマンのロングルーペでしょうか。
私のルーペはローデンストック製(x4)で太く短いのでフードと干渉して使いにくい。
その為,すぐにフードを開放して冠布が必要になり...と悪循環。
ロングルーペはx6でしょうか。使い心地などお教えいただけたら幸いです。
> 超広角の周辺は斜めに見ないといけないため、フードと併用は困難ですが、リンホフはパーンドアでフードを開けるので便利ですし、ショートタイプのルーペも使いやすいですね。
> グラフレックスは金属製フードで、爪を外せばフードが取り外せ、リンホフほどではないけど即座にショートルーペが使えます。
そうですね。私は時々ベンツィンのプリマー(6x9)を使うが,フードが外せないので使い難い。
テヒニカのフードはワンタッチでドア式開閉やフード開閉ができる。値段は高いが良くできていると思う。
> 4x5-5x7はその中間です。ビューは被りますが、フードがあるテクニカルはめんど臭くて本当に見えない状況じゃないと布をかぶらないかも。
> 布を忘れることもしばしはで、フィルム装填用のダークバッグを被せたり...
なるほど。いろいろ工夫や裏技がありますね。とても参考になります。
私はまだ暫く今の古い冠布を使うと思う。色褪せたので黒く染め直したい所です。
八千円くらいしたかしら。
初めての大判レンズは120mmだったので何ヶ月かは支障なかったのですが、2本めが、スーパーアンギュロン47だったので、しょっぱなから大問題に。端のピントが見えないんです。ライズしたら画面のほとんどが見えない。
ここでピントグラスは入射する光の方向を見ないと見えないという基本を知らなかったことが露見。
被り布を使って、ショートルーペで斜めから見て初めてピントが合わせられるように。
ショートルーペの先端を斜めにカットするアドバイスも受けました。
結局やりませんでしたが(笑
あ,ロングルーペでも斜めから見ることは可能です。でも、斜めはすごく持ちにくい。
そしてルーペ倍率も、ホースマンロングはx6、ショートはx7ですが、見た感じ倍率がずいぶん違う。ロングの方が非常に小さく見える。
これは好き好きです。
低倍率が大きく問題になるわけではありません。
ただ、私は超広角やマクロが好きなので、倍率は高い方が好みです。
ピークのx15てのも使います。
逆に、倍率が高いと何を見ているのかわからなくなる。ロングはほどよく部分を拡大するので絵柄をイメージしやすく、好む方もおられるかと。
結構たくさんルーペが集まりました。馬鹿なの? じゃなく、ジャンク箱に千円以下で見つけたら、ついお持ち帰りしませんか?
ウイスタ のロングは二千円もしましたが。
集合させたのは初めてで、普段はそれぞれカメラバッグに待機しています。セレンメーターと同様、入れ忘れがないように。
実はもうちょっとありますが、機種が同じなので割愛です。
ウイスタ のショートx7(中央)はプラ製で非常に軽く、プラスチックのフレネルを傷つけません。山行きなどに、コンパクトなセンチュリーグラフィックやグラフレックスXLと組みます。
ウイスタ のロング(左端)は、デザインがショートと共通ですがアルミ製でホースマンと同程度の重量。でも倍率は書いていないけどショートと同じです。ホースマンと思想が異なりますね。
ホースマンのショートx7(右から2番め)はピークx7(写真右端)と全く同一、スリーブが黒く、着脱式スケールがついていないだけです。ピーク製なのですね。また同じ形式でホースマン銘がないものを海外通販で買いました。
ロングもショートも、どちらもちゃんと使えて大きな差はないと思います。撮影スタイルと好みです。
標準から望遠であまりスライドせず、フードを立てたまま端はあまりチェックしないならロングが便利。ショートではできない技。
冠布をかぶってアオリ主体なら自在に見られるショート。
4x5なら倍率は低くても問題ないけど、6x9は好み。
重量軽減なら、ロングは3倍以上重くなるからショート、それもプラスチック製のWISTA有利。
素晴らしいルーペの解説と写真をありがとうございます。
これほど沢山お持ちとは存じませんでした。脱帽です。
拝読して考えると,ロングルーペも一長一短のようですね。
6x9ならホースマンのロングルーペ(x6)が使いやすそうだけど,あまり重いと躊躇しますね。
要は細身で四隅が見えれば良く,あまり長くなくても良い。
フード越しで端が見える「角形」のスリーブなら理想的。
自分の使い方を考えると,ショートルーペは光軸に向けて傾けたり,拡大したい時に「反対向き」にできるので便利。(無茶苦茶な使い方だが)
6-7倍の細身のショートルーペでスリーブを角形(?)に改造できそうなのを探してみようと思います。
写真は今使っているローデンストックのアスフェリカルルーペ(x4)。
遮光スリーブが邪魔なので取り外し,円筒の内側に帯状の黒いシートを入れて遮光してます。
軽くて(58g)使い易いが少し太い。
4x5のテヒニカ「標準」ボードより一回り小さく(81x74 mm),しかも型式間(III, IV, V型)の互換性に乏しい。(IV型ボードはIIIに付くが,III型ボードはIVに付かない等。)6x9ボードは出荷数が少なく,中古市場でも高価な状況(5千〜1万円以上)。
どこかで廉価版のボードを作ってないか探していて,中国Luland社のテヒニカ6x9V型ボードを見つけた:
https://www.ebay.com/itm/Luland-Linhof-6-9-compur-copal-00-or-0-or-1-lens-board-81-1-74-2mm/182882865061?hash=item2a94ab0fa5:g:ydUAAOSwHsBZoVHu
サイトの説明と写真を見ると割と良さそう。コンピュータ数値制御でアルミ合金を加工していて,値段も$25と安い。
今はV型ボードだけだが,IVやIII型も作れないかLuland社に打診している。
新しい情報が得られたらまた投稿する予定です。
4x5はどうかしたら千円切ることもありますから、需要の差としか言えません。
しかも形状が若干複雑なので簡単に自作も困難です。
まだVは見つかりますが、III, IVは限られた専門店以外では入手できないと言ってもいいかと。
なのでボードの面からも旧型機は敬遠してしまいます。
ボード付きレンズは、単体とあまり変わらないのでお得ですね。
まあカム単体でも入手可能な4x5と違って、69は円形カムが特殊なので、当初からセットになっていたレンズ以外は二の足を踏みますし....
ピントグラスでも使いたいレンズや、カムに合うレンズを入手したとしたら、ボードがあると便利ですよね。
躍進著しい中国で安価に生産してもらえるとありがたいですね。
プラスチック製で非常に軽量。ちょうど24x36を1コマ見られるサイズです。
HCLブランドで、遮光タイプもありましたが、よく中古で見かけるのは透明スリーブタイプです。
いざとなればブラックテープで巻いてしまえばいいでしょう。
オリジナルはやはりピークのようです。ピークは両釣ラグがついていますが、HCLは1箇所ランヤードリング付
おお,これは素晴らしい。有難うございます。
これなら四隅がバッチリ見えるし軽くて使い易そう。値段も安い。
調べるとHCL(堀内カラー)はルーペ全体がディスコンの様ですが,オリジナルのピーク8x(No.2018)はまだ販売してるみたい。
早速手配して試してみます。
狸爺も,遅ればせながらオールドレンズの「沼」に嵌りつつある。最近古いダゴールをeBayで入手したので,ヘリアーとテヒニカ標準のジンマーと比較して撮り比べてみた。
今回試写したレンズは,年代順に
ヘリアー 105mm, F4.5(Voigtländer, Braunschweig)
ダゴール 125mm, F6.8(C.P. Goerz, Berlin)
ジンマー 105mm, F5.6(Schneider, Kreuznach)
ヘリアーはハーティング設計の初期型の3群5枚,1921年頃の製造。ダゴールはフォンフーフの有名な対称型2群6枚,1924年頃の製造。どちらもノンコートタイプ。ジンマーは初期のコンバーティブルタイプ,1960年頃製造のシングルコーティング。テヒニカ23初期セットの標準レンズ。オルソメター型,4群6枚。
写真:左からHeliar 105,Symmar 105,Dagor 125(テヒニカ23ボード付).
そこで,今回は太陽の真正面,水面の反射光がダイレクトに入る強い逆光条件でテストしてみた。午後の海岸で天気は晴れ。風と波で水面は複雑に変化する為,正確な比較はできない。レンズの描写の雰囲気の違いを感じ取っていただけたらと思う。フィルムはベルビア100,スキャンは写真店の専用スキャナー。レンズフードはジンマーの専用フード(写真上)のみ,太陽の直接光はハレ切り板(引蓋)で遮光。
最初はヘリアー(F=16,1/250)。
まずまずの描写で水面の反射も綺麗。この例ではヘリアー独特の妖艶な描写はあまり感じられない。手前の反射面の斑点の一部に「星型」の光漏れが確認できる。遠景の解像度も十分で,この時代(100年前)のレンズとしては優秀だと思う。
写真:Heliar 105/4.5, F=16, 1/250.
ダゴールは,ヘリアーとかなり雰囲気が異なる。コントラストが低いので,手前の反射面の白飛びがかなり抑えられている。反射光の斑点に独特の「星型」が見られるが,これはこれで面白い。遠方の反射面の上方にハロ(フレア)が少し出ている。水面の波模様はヘリアーより優雅と感じる。ダゴールは遠景が冴えないと言われるが,遠景の解像度も十分。色味はヘリアーと比べて赤みが少なく彩度が低くクールに見える。個人的な感想だが,ダゴールの描写が人間の目でみた風景に一番近いような(?)気がする。
写真:Dagor 125/6.8, F=12.5, 1/250.
流石にジンマーと言うべきか。解像度と描写は,この条件下では一番良いと感じる。反射光の斑点も丸型でハミ出しがほとんどない。これなら強い逆光下でも安心して使えると思う。ただ,ヘリアーやダゴールの様な意外性(面白さ)はあまり感じない。感情のエモーショナルな部分への訴えかけの少ない,優等生的なレンズだと思う。コントラストが強目で白飛びし易く,色味は(ヘリアーと同様)赤が少し強く出るので,自然な描写にはプロビア100F等の方が向くと思う。
悪条件でも順当な結果を出したい時はジンマー,何か独特で特徴的な描写に挑戦する時はヘリアーかダゴールというのが現時点での私の考えです。
皆様のご参考になれば幸いです。
写真:Symmar 105/5.6, F=16, 1/250.
結果は,新しいジンマーが,戦前のヘリアーやダゴールよりも全体的に良く見えるというものでした。M42 Mount Spiralさんからも「ジンマーが一番フツーな感じ」とコメントをいただきました。で,「オールドレンズはやはり駄目だな」と思われた方もおられると思う。
でも意外にそうでないかもしれない。前回は太陽の反射光が正面から入る強い逆光条件(過酷条件)だったので,古いレンズは腰砕けになり,破綻とは言えないまでも細かい問題が生じた。しかし,ノンコートレンズを過酷条件で使うのはそもそも無理な話だし,ジンマーだけがフード付きというのも不公平だ。
オールドレンズが魅力(実力)を発揮するのは,順光かやや弱い逆光の条件だと思う。特にヘリアーは,弱い逆光で驚くほど「妖艶」で生き生きとした描写を示すことがある。逆にダゴールは,端正でシックな描写をする傾向がある。次回は,弱い逆光での試写結果を報告する予定です。
ダイヤルセットコンパーに入ったレンズ群ですので、おそらく大名刺から手札のハンドカメラ由来の古典レンズですね(どこから古典かは諸説あるでしょうけど;へリアやダゴールは近代レンズで,古典といえばペッツバール級かも..)
幅広いレンズをお楽しみで感心しました。
この辺りのレンズの描写をポジ画像で拝見できるとは滅多にないことです。
へリアの105mmは、69では最も使いやすい焦点距離で人気が高く良い程度のものは貴重かと思います。知人のベルクハイルやプロミネントのプリントを見せられたことがあり、今の目では低コントラストですが非常に繊細な画質と感じました。ご作例でも同様の印象ですが、思ったより逆光で破綻していないのはリンホフの蛇腹と懐の深さ、ハレ切りの賜物でしょう。
ダゴールは少し長めで、5x7でもカバーできるレンズの中心部を使っているイメージですね。球面収差が残っている設計で、超広角として使うなら絞り込む必要がありますが、ここまで中心を使うなら開放からかなりの画質が期待できるでしょう。拙宅のは180以上のゲルツアメリカ製ばかりで、ノンコートの画像を見るのは珍しいです。このレンズもここまで逆光なのに見事なコントラストで吃驚しました。
ジンマー二焦点はさすがの描写で横綱相撲です。一番信頼できて失敗できない撮影には欠かせないでしょうが、私は最近そういう撮影が減っていて、遊びの要素が多い個性派レンズの出番が増えていますし、狸おやじ様もご同様ではないかなと(笑
> へリアやダゴールは近代レンズで,古典といえばペッツバール級かも..
そうですね。古典の例はいろいろあると思いますが,ペッツバールはその一つと思います。
もう一つの例はガウスでしょうか。オリジナルが1817年,クラークのダブルガウスが1888年,ルドルフのプラナーでも1897年ですから非常に古い。これらと比べたらダゴールやヘリアー,テッサー等は,確かに近代レンズと思います。
> 幅広いレンズをお楽しみで感心しました。
いやお恥かしい次第です。大先輩のれんずまにあ様は十分ご承知かつ稚拙な内容と思います。浅学の身を顧みず投稿しておりますが,どうか笑ってお許しいただけたらと思います。
> ダゴールは少し長めで、5x7でもカバーできるレンズの中心部を使っているイメージですね。球面収差が残っている設計で、超広角として使うなら絞り込む必要がありますが、ここまで中心を使うなら開放からかなりの画質が期待できるでしょう。
このダゴール125mmは,eBayで台湾のShueido(集英堂)から100ドルで購入しました。木製のボード付だったので,多分ディアドルフ辺りの大判カメラ(4x5か5x7)用と思います。(同じボード付の広角ダゴールAM.92mmとアポランター150mmが出品中です。)大判用のレンズを6x9で使うのは本意ではないのですが,中心部分の画質の良好な部分が使える点と,6x9のレンズよりコンパクトな点で利点があります。125mmは6x9では長めの標準レンズですが,この辺の焦点距離のレンズが他に無いので重宝しそうです。
> ジンマー二焦点はさすがの描写で横綱相撲です。一番信頼できて失敗できない撮影には欠かせないでしょうが、私は最近そういう撮影が減っていて、遊びの要素が多い個性派レンズの出番が増えています
これは全く同感です。次回もダゴールとヘリアーの画像を投稿しようと思いますが,今気に入っているのは望遠のテロマー240mmです。良いサンプルができましたら,いつか投稿できればと思います。(あ,れんずまにあ様は既に180mmをお持ちですね。)
天気は曇り時々晴れ。太陽は右上方。この日も風で波が立ったり凪いだりで,水面は複雑に変化した。フィルムはベルビア100,撮影条件も前回とほぼ同じ。
まずはダゴール。
平凡な写真だが,ダゴールのシックな描写の特徴は出ていると思う。コントラストが低いので,水面がほぼ一様のトーンで描写される。地味だが目で見たような自然な風景。これを背景にして人物を手前に入れ日中シンクロで撮れば,印象的なポートレート写真になると思う。
写真:Dagor 125/6.8, f=12.5, 1/100.
ヘリアーは,ダゴールと異なり,水面が浮き立つような生き生きとした描写になる。反射面とハイライトが微かに滲んだ幻想的な風景。人物にライトを当てて撮影すると,ハイライトが立体的に浮き上がり「妖艶」な雰囲気にもなる。昔の写真家がヘリアーを絶賛し,写真館で重用された理由がわかる気がする。同じ場所でジンマーでも撮影したが,コントラストが強すぎて白トビと黒潰れが多く,とてもお見せしたいと思える写真にならなかった。
オールドレンズ「沼」は奥深くて魅惑的。
写真:Heliar 105/4.5, f=8, 1/100.
では,6x9判フィルムの画質と解像力は,現行のデジタルカメラ(フルフレーム36x24mm等)より本当に良いのだろうか?
これまでのデジタルとフィルムを比較したチャート撮影テストの結果を見ると,6x7以上のサイズのフィルム(カラーポジ,モノクロ)は,フルフレームのデジタルの解像度を超えているようだ。古い情報だが,例えば
https://www.onlandscape.co.uk/2011/12/large-format-vs-digital/
https://a-graph.jp/2016/08/23/18911
どちらも古いデジタル一眼レフ(Nikon D3X, D800E)との比較で,最新の情報ではなく,解像度はレンズやフィルム,スキャナーの性能にも依存する。しかし,現在のフルフレームセンサーの画素サイズが,感度や光の波動性の影響を受ける限界に達している(?)ことを考えると,上の状況からあまり大きな変化はないと思う。これまでの情報を客観的に纏めると,現時点での画像全体の解像度(可能抽出画素数)は,私の予想では,
大判(4x5in)フィルム > 中判(6x9)フィルム > フルフレーム(35mm)デジタル > 中判(6x4.5)フィルム(?)> APS-Cデジタル > 35mm判フィルム ...
と思われる(もし間違っていたらご指摘下さい)。
今気になっているのは,最近の中判デジタルセンサー(44x33mm)が中判フィルム(6x9)を凌駕するかどうか?
何か新しい情報を見つけたら適宜報告する予定です。
>今はV型ボードだけだが,IVやIII型も作れないかLuland社に打診している。
その時,Luland社(担当:Wendyさん)にIV型ボードの寸法と写真を送って相談した所,「ok,作れる。できたら連絡する」との返事でした。でもその後は音沙汰がなく,半ば諦めてました。
しかし,本当に作ってくれたようです:
https://www.ebay.com/itm/185247286519?hash=item2b219944f7:g:1swAAOSwxPBh2TVv
値段はV型より高め($42)だが,仕上げは綺麗(?)で裏側に円形の凹み加工もある。
孔径は00番〜1番(コパル)。下辺にノッチ(凹み)があるので,テヒニカ23IVで(IIIも?)使えると思う。
私は1~2枚注文して試してみる予定。何か新しい情報が得られたら,また投稿します。
しかし,現在でも,一部のパーツや補修部品,修理のアフターサポートが続いている。現在のサポートのほとんどはV型が対象で,III~IV型はあまり恩恵が得られない。しかし,テヒニカ23のカメラバックは,III~V型まで共通で,現行のテクニカルダンS23(6x9)と互換性があり,新品のロールフィルムバックやデジタルアダプターを購入することもできる(個人輸入や輸入代理店経由)。
そこで,現在提供されている純正パーツやアフターサポートの情報を紹介しようと思う。
リンホフ本社のウェブサイトには,2022年版の販売製品の価格表(*)が掲載されている:
https://linhof.com/wp-content/uploads/2022/05/2022_05_25_Linhof-Preise_Price.pdf
この中から,テヒニカ23(III~V型)と関係しそうな補修部品やパーツの情報を書き出してみる。
(このリストのパーツの多くは,テヒニカ70やテクニカルダンS23でも使えると思う。)
*) この2022年3月の製品価格表に合わせ,以前の記載内容と価格の一部を変更しました(2022年6月追記)。
製品番号, 価格(ユーロ), 製品名
001001, 113, Flat lensboard 23 with center hole
001058, 350, Flat lensboard 23 w. tube Compur/Copal/Prontor 3
001070, 351, Technika reducing lensboard adapter 45/23
2) オプティカルビューファインダー
001373, 1205, Multifocus optical viewfinder 23M with mask 6x9 cm
001389, 109, Optical finder mask 23/6x9 cm
001397, 109, Optical finder mask 23/6x7 cm
3) フィルムバック関係
001460, 1436, Super Rollex 6x9/6x7
001462, 967, Insert Super Rollex 220, 6x7
001467, 967, Insert Super Rollex 120, 6x7
001524, 1436, Super Rollex 6x9/6x9
001525, 967, Insert Super Rollex 120/6x9
001566, 890, Rapid Rollex 6x9/6x7
001647, 23, Groundglass mask 23/24x36
001648, 23, Groundglass mask 23/37x37
001649, 23, Groundglass mask 23/4x5 cm
001691, 289, Universal digi adapter 23 for camera adapter plates
001700, 492, Adapter plate for Hasselblad V
001701, 492, Adapter plate for Hasselblad H
001702, 492, Adapter plate for Mamiya 645 AF/AFD/PhaseOne
4) マウントアダプター関係(*)
001726, 486, Fuji GFX G-Mount Adapter for TK/ST 6x9
001727, 486, Hasselblad X1D Mount Adapter for TK/ST 6x9
001728, 486, Sony E-Mount Adapter for TK/ST 6x9
001729, 486, Canon EOS EF-Mount Adapter for TK/ST 6x9
001730, 486, Nikon F-Mount Adapter for TK/ST 6x9
5) その他の付属品
002504, 538, Focusing bellows 23
002512, 400, Anatomical grip 23, left
002629, 490, Right angle reflex attachment 23
021807, 111, Groundglass 23/cm-grid/scoring 6x7 cm
021813, 119, Groundglass 23/cm-grid/scoring 6x7/clear center spot
022610, 62, Camera neck strap 23 for ST V
031882, 25, Infinity stops for Technika, left, standard
031887, 25, Infinity stops for Technika, right, standard
031892, 25, Infinity stops for Technika, left, special
031894, 25, Infinity stops for Technika, right, special
032933, 534, Super Rollex housing 23/6x9
033200, 534, Super Rollex housing 23/6x7
045296, 31, Rapid cable release new
045298, 31, Rapid cable release for flat lensboards, shutter size 0 and 1
現在,23V型ボードは,フラットボードとチューブボード(3番),テヒニカ45用アダプターが販売中。
フィルムバック関係(3)は,III~V型で共通に使える。
現在,スーパーローレックスは,6x7(001460)と6x9(001524),差込み式のラピッドローレックスは6x7(001566)が提供されている。"Insert Super Rollex"は,スーパーローレックスの内部のパーツ(フィルムを巻く部分)だと思う。これを交換すると220フィルムも使えるようだ。ユニバーサルデジアダプター(001691)は,ハッセルブラッドVとH、マミヤのM規格のバックに対応し,それぞれ専用のアダプタープレートを介して取り付ける。
マウントアダプター関係(4)は,2022年に追加された製品(*)で,各種デジタルカメラのレンズマウント(GFX-G, XD1, E, EF, F)に対応する。GFXやハッセル等の中判デジタルカメラを,テヒニカ23に取り付けて使いたい人には朗報だろう(2022年追記)。
その他の付属品(5)は,ベローズ(蛇腹),ピントグラス,アナトミカルグリップ,無限遠ストッパー,反射式ビューアー等が提供されている。"Super Rollex housing"は,スーパーローレックスの本体("Insert"を入れる本体)と思われる。
もし漏れや間違いがあればご指摘下さい。(2022年の製品価格表(*)に合わせ,内容と価格の一部を変更しました。2022年6月追記。)
結論として,現在テヒニカ23に提供されている純正部品やサポートは,それ程多くない。
しかし,テヒニカIV23の販売が1956~1964年,V23が1963~2003年で,20~60年以上も前のカメラであることを考えると,現在でも部品の供給やサポートが続いている状況は驚異的と言える。ドイツの工業製品の頑丈さと気概を感じる。その分,大きく重く値段も高いが...。
正直まだリンホフが存続しているかどうかさえ危ぶんでいましたが、立派にパーツ類を持続供給しているのは驚きつつ、尊敬いたします。
世界中のファンたちに支えられているのだなあと感心します。
さてスーパーローレックスです。
スーパーテヒニカV23のカタログは実家のどこかに埋蔵されていると思いますが、各パーツの画像のなかに、インサートとハウジングがあったかどうか記憶にありません。
この画像の上左右がインサート、下がハウジングなのでしょうね。
ご指摘の通り、120(右)、220(左)は互換性があり、遠出をして220中心に撮影していた時は、軽量化のため120はインサートだけを持って行ってました。
旅先では220はまず入手できないので、万一フィルムを使い切った時の抑えに。
>この画像の上左右がインサート、下がハウジングなのでしょうね。
おお,これですね。220フィルム用「インサート」の写真を見るのは初めてです。6x7フォーマットなので,上のリストの"001462"が該当すると思います。220フィルムはスタートマークの位置が違うので,矢印の向きが違うのでしょうね。貴重な情報と写真を有り難うございます。
>120(右)、220(左)は互換性があり、遠出をして220中心に撮影していた時は、軽量化のため120はインサートだけを持って行ってました。
これはよい方法と思います。もし同じフォーマットのインサートを複数お持ちなら,事前にフィルムをセットしておき,撮り終えたらバックを外さずにインサートを交換すると,連続撮影にも便利かもしれません。
>正直まだリンホフが存続しているかどうかさえ危ぶんでいましたが、立派にパーツ類を持続供給しているのは驚きつつ、尊敬いたします。
そうですね。私も心配でしたが,まだ健在のようです。
テヒニカ23は20年前に販売終了し,テヒニカ45もほとんど出荷していない状況と思いますが,テクニカルダンやテクノ,M679等をデジタル仕様で販売して収益を得ているようです。古いテヒニカ23を使う者としては,今後も長く継続してほしい。
そろそろリンホフも,デジタルを前提とした新しいテクニカルフィールドカメラ"New Technika Digital"を出してほしい。中判デジタルのテクニカルカメラは,アルパ12やホースマンSW-Dがあるが,アオリがライズやシフトに限定されている割に値段が高い。野外で重宝する収納式(フィールドタイプ)のテクニカルカメラは,リンホフがパイオニア。デジタルバックで使い易い収納式のテクニカルカメラの新製品を出せば,ヒットする(?)と思うのだが...
私のテヒニカIV23の交換レンズ(SA65, SM105, RT180, TL240)は,前玉外径が51mmなので,外径51mm(又は内側ネジ径49mm)用のレンズフードが共通で使える。
(SM105の外径は32mmだが,専用フードの外径が51mmなので,51mm用フードが使用可能。)これまでは,Hamaの角型レンズフード(M49)を主に使ってきた。これは小型軽量で,レバー操作の「カブセ式」で脱着が容易。広角対応なのでSA65でも使えて便利。しかし,望遠系(RT180以上)では上下がケラれて使えず,小型で遮光効果が小さい点も気になっていた。
そこで,先日リンホフ純正の角型レンズフード(Universal Sonnenblende, A51)を購入した(eBayでドイツのteam-fotoから,30+送料17.5 = 47.5ユーロ)。
昔は中古で1~2万円だったので,今は半値以下でお買い得。純正の角型フードには2種類(大型:100x100mm,小型:75x75mm)あり,大型は外径42~70mmのレンズで使えるが,小型は42mm専用なので注意が必要。フードの取付部には,対応する外径が"51"や"60"と印字されている。取付部のアダプターは特注で,用途に合わせ様々なタイプがある。使用するレンズの外径が複数の場合,一番大きいレンズが付くフードを選び,減径用の「リデューシングリング」を付けて小さいレンズに合わせる。テヒニカの専用レンズの外径は,42, 51, 60, 70mmが主流で,各径に合わせたフードとアダプター,リングがネット中古市場で売られている。私の場合,全て51mmなので,51mm用の大型フードを選んだ。取付部にはフィルターホルダーがあり,専用フィルター(カラー,偏光,UV等)を差し込める。取付は「カブセ式」で,摘みボタンを押し,リング状のバネを広げて着脱する。
写真:レンズとレンズフード。左上から時計回り: SM105, SA65, RT180, TL240,
カラーフィルター, 純正レンズフード, Hamaレンズフード。外径は全て51mm.
標準105mmと望遠180~240mmでは,標準位置ならケラれない。大きくアオると,標準105mmでは周辺が若干ケラれるが望遠系は問題無い。但し,広角スーパーアングロン65mm/f8の場合,標準(ベッドダウン)時でティルトノブと接触して固定できず,標準位置でもケラれるので使えない。仕様説明書にもあるが,標準から望遠用のレンズフードだ。私は広角65mmではHamaのフード,標準から望遠では純正フードを使う予定。
まあ,少し大きく大袈裟なフードだが,カメラも十分に大袈裟だからバランスは悪くない。
逆光に弱い古いレンズをテヒニカで使う時は,あると安心だ。
写真:純正レンズフード。Technika IV 23, Rotelar 180/4.5.
テヒニカは,カメラバックの取付枠を引き出してバックティルトとスウィングができる(cf. No.1558)。このティルト/スウィングバックは,"Schwenkrahmen"(遊動枠)と呼ばれ,軽量で構造が簡単(4本のネジと支柱で構成)な事と,画像のケラレがほとんど起きない事からフィールドカメラに適している。有効に活用したい機能だが,バックのアオリはフロントと比べて使う人が少なく,解説書やインターネットにも情報が少ない。私自身,これまでバックアオリを試行錯誤で使ってきたが,理屈を正しく理解していなかった。最近,大判写真連盟の資料(*)を読み,ティルト/スウィングバックの合理的な設定法を知ったので,既にご存知の方も多いと思うが,備忘録のメモとして紹介する。
*) 設楽清,もうスイング(ティルト)アオリで迷わない〜リンホフテヒニカを中心に〜,全日本大判写真連盟勉強会資料,2009.3.17.
http://ajlp.llp.justhpbs.jp/Information.html
シャインプルーク(Scheimpflug)の原理によると,山頂と花を通る面を,カメラのピントグラス面とレンズボード面が交差する軸に一致させれば,山頂と花に同時にピントが合う。この原理は正しいのだが,一体どの様にしてカメラから遠く離れた場所に「仮想的な軸」を作り,その軸を山と花を通る「仮想ピント面」に一致させるのか良く分からない。解説書のイラスト等にある「空中に楼閣を描く作業」と,「現実のカメラ操作」の間にギャップを感じる。結局,風景を見ながら適当にティルト量を決め,ピントとティルトを微調整しながら試行錯誤で設定することになる。設定には手間と時間がかかり,理屈が分からないのでストレスも溜まる。
実は,必要なティルト量は,カメラのピントグラス上の画像情報と,2点(花と山)のピントの位置情報だけから求まる。
ここでは,カメラバックの上部を距離(Z_y)だけ引き出してティルトダウンでピントを合わせる状況を考える。標準位置で,遠景の山頂にピントを合わせた時のレンズの位置と,近景の花にピントを合わせた時の位置の差をz,ピントグラス上での花と山頂の間隔(ティルト軸に直角の高さ方向成分)をyとする。ピントが合う時のティルト角をθ,バックの一辺の長さをLとすると,必要なティルト角の正接は,
tan θ = z/y = Z_y/(L cos(θ/2)) ≒ Z_y/L (1)
ここで近似はcos(θ/2)≒1 (θ<<1)。(1)式から,バックの引き出し距離 Z_yは,
Z_y ≒ (z/y) L. (2)
テヒニカ23のバック長は L=123 mm(45はL=156 mm)なので,2点の画像の間隔(y)とピント位置の差(z)から,(2)式でバック上部の引き出し距離 Z_y(mm)が求まる。(2)式は,水平方向のスウィングの場合も成り立つ。その場合,yはスウィング軸に直角の水平方向成分(x)になり,Z_yは,近景側のバック側面の引き出し距離(Z_x)になる。
図:バックティルトの設定法.
(2)式の距離をカメラに設定すると,結果としてシャインプルークの原理を満たす。ここで求めた条件は,フロントのアオリの情報を含んでいない。つまり,フロントに弱いティルトをかけた場合でも(2)式は成り立ち,必要なティルトの追加量を与える。
バックティルトの場合,近景は拡大され,遠景の山は相対的に縮小されて遠近感が強くなる。これを防ぐには,フロントにライズを加えて遠景を拡大する(その場合,フロントティルトの状況に近づく)。
撮影時は,ピント位置の差(z)と画像上の間隔(y)を精度良く測り,計算値(Z_y)をカメラバックに設定する必要がある。私はピントレールの横に小さなスケールを貼り,百均店で買った透明スケールと小型の簡易ノギスを携行している。
写真:簡易ノギスとスケール.
ピントグラス上での2点(山頂と花)の間隔の水平方向成分がx,高さ方向成分がy,2点のピント位置の差がzの場合を考える。この場合,2点を合焦させる「仮想ピント面」は2点を通る軸の周りに無限に存在するが,その中でカメラバックのピントグラスと成す角度が最小の仮想ピント面が最も自然(アオリの調整量が最も少ない)と考える。その場合,遠景(山頂)が一番近いバックの角を支点(ピボット)にして,バックの横辺の引き出し量をZ_x,上辺の引き出し量をZ_yとすると,
Z_x ≒ (z x/d^2) L (3)
Z_y ≒ (z y/d^2) L (4)
ここで,dは2点間の直線距離で,d^2 = x^2+y^2。因みに,水平方向成分がゼロ(x=0)の場合,d=yになり,(4)式は Z_y = (z/y)L,つまり(2)式になる。
私の予想では,アオリ操作に精通したプロの写真家は,遠景と近景が斜めに配置した状況で,この最適な設定(3,4)を無意識(直感的)に行っていると思う。この式の計算は少し面倒だが,プログラムを組んでおけば,iPhone等の携帯でもできる。将来的にデジタルバックとオートフォーカスが普及すれば,合焦させたい2点をモニター上で入力するだけで,最適なアオリ量を計算し,ティルトとスウィングを自動的に設定できる時代が来るかもしれない。
同様に,3点に同時にピントを合わせる場合も,ティルトとスウィング量も求めることができる。
導出は割と簡単だが,出てくる式が少し複雑なので,(現時点では)あまり実用的でないと思う。将来的にデジタル化が進んだ頃(?)に,もしニーズがあれば紹介しようと思う。
図:バックティルトとスウィングの設定法.
こんなロジカルな方法があるのですね。
「遊動枠」を採用した(コピーした)カメラはマミヤプレス とホースマン ですが、マミヤプレス は固定が華奢でロールフィルムホルダー向きではなく2x3シートホルダ用と思われます。ホースマン も強力に固定される印象はなく、やはりスーパーローレックスをがっちり支えられるリンホフしか実用的には信頼できないように思っています。
テクニカルダンなどセンターティルトができるモノレールを使うとバックアオリの便利さが実感できますが、「遊動枠」でアオるのは狸おやじ様が最初に述べられた通り見当をつけて試行錯誤しかできていなかったのが実情で、このような厳密な理論があるとは全く意識しておりませんでした。
フロントティルトはシャインプリュークがイメージしやすい反面、少しパースにクセがつくように思えます。
今後テヒニカでバックアオリをもっと活用して行こうと思いました。
>こんなロジカルな方法があるのですね。
そうですね,私もつい最近知りました。
元々はジナーの創業者コッホ氏が,4x5のビューカメラで遠点と近点の差が70mmの時のティルト/スウィング角を求める方法として提案した様です。上の(2)式は,日本大判写真連盟の勉強会資料(*)の最後に出ています。多分昔から使われている方法と思います。私は2回程試しましたが,正確にティルトの設定が出来ました。皆様も是非活用していただけたらと思います。
(3,4)式は(今の所)私のオリジナルと思っていますが,既に良く知られているかもしれません。(ご存知の方はお教え下さい。)
>「遊動枠」を採用した(コピーした)カメラはマミヤプレス とホースマン ですが
「遊動枠」は私の拙訳で,あまり適切でないかも。Schwenkは英語のswingで,Rahmenはframe(枠)なので,"swing frame"ですが,ティルトもできる。で,swingが「ブランコ」の意味もあるので,「遊動」としてみましたが,「ユラユラ枠」のイメージです。
>今後テヒニカでバックアオリをもっと活用して行こうと思いました。
テヒニカはネジを緩めるとバックが「グラグラ」になるので,テクニカル系でもダイヤルで設定できるウィスタ等の方が使い易いという人もいます。でも私はテヒニカですね。このグラグラバックを使いこなすのも楽しみで,その時,上の設定法をご活用いただけたら嬉しく思います。
https://www.linhofstudio.com/products/Depth-of-Field-Calculator/Depth_of_Field_and_Tilt_Swing_Calculator
40年前に購入したKodak Professional Photoguidには8種の計算盤が付属して、ビューカメラパースペクティブと被写界深度のコントロール、撮影位置によるスタンダードの調整、小型カメラのパースペクティブのコントロールの図解がありましたが、ティルト・スイングの計算盤はありませんでした。
この計算盤は,以前リンホフのサイトで見ました。ティルトやスウィング時の被写界深度を手早く計算する道具ですね。使い易さ等がわかりましたら是非お教えください。考案者のWalter E. Schoenさんは,リンホフの大判セミナーの講師をされていたようですが,ローデンシュトック製というのも面白い。
アオリ撮影は自由度が大きいので,試行錯誤の設定は大変です。ローデンシュトックやコダックの計算盤の様に,設定の手助けになる小道具があると便利ですね。私は携帯(iPhone)で,(2-4)式のバックティルトとスウィング量を計算するプログラムを作る予定です。もし上手くできたら,どこかで公開できればと考えています。
以前(No.1793~1836)も書いたが,冠布を被って小さいルーペでピントグラスを覗くのは結構面倒で,暑い夏には汗だくになる。ルーペはれんずまにあ様から貴重なアドバイスをいただき,角形のルーペも使ってみたが,四隅は見易いが短いのでピントフードと併用できない。ロングルーペも探したが,気に入ったものはまだ見つからない。何かもっと手軽に遮光しながらピントグラスを見る方法が無いかと考えていた。テヒニカ23には,ピントグラスバックに取付ける「反射型ビューファインダー」の純正品(No.1960, #002629)が販売されているが,高価で使用情報も少ない。ホースマンのアングルファインダー(No.1587)もあるが,取り付けにはアダプターが必要。
最近,デジタルカメラの液晶画面(LCD)を野外で見るためのビューファインダールーペが国内外で販売されている。これは合成樹脂製(又はゴム製)のフード付ルーペで,3~3.2インチのLCDに合わせて作られている。フードの外寸は短辺60x長辺80mm程なので,6x9のピントグラス(56x85mm)で使えそうだ。種類はいろいろあるが,老眼が気になる狸親爺は,視度調整機構付のLCDビューファインダールーペ(Matin, M-6296)を選んだ。値段はアマゾンで7000円程。目に自信がある人には,視度調整無しで3000円位からフード折り畳み式もある。
写真:左:Matinファインダールーペ,右:ローデンシュトックアスフェリカルルーペ.
付属の紐はルーペの固定に使える。テヒニカIV(III)23の場合,側面にストラップ用のフックとバックアオリの固定ノブがあるので,ルーペの紐をこれらに沿わせて交差させてからルーペに掛けると固定できる(写真)。紐には適度の弾性があり,この状態でもルーペを上下左右に動かせる。紐はフロントの蛇腹やレンズボードに干渉しないので,アオリやピント調整,レンズ交換が可能。両手がフリーになり,ルーペで画像全体を確認しながら両手でアオリやピント調整ができるので便利だ。
写真:ファインダールーペの装着例 (テヒニカ IV 23).
倍率は3倍。視野は6x7が一望できますが、6x9は視点を傾けて端を覗き込むようにしないと見えません。
ご提示のLCD用ルーペはよいご選択です。左右は、少しルーペのフードの左右をカットして別の材料で延長すれば6x9をカバーできるのかも。
ホースマンのアングルビューファインダーは使い易そうですね。倍率も3倍で見やすいと思います。私はリンホフの「反射式ビューファインダー」を時々ネットで探していますが,高値だったり状態が悪かったりでまだ入手できていません。
テレセントリック性の低い広角系レンズでは画面の隅が見難いので,フードの中でルーペを動かせると理想的です。(なので,袋蛇腹風の布製フードを自作している方もいます。)LCDルーペをゴム紐で取り付けるのは時間がかかり面倒ですが,ルーペの位置をある程度動かせるので,四隅を確認する時は便利です。
写真:Matinルーぺの装着例 (背面).
Jack Taitの広角シフトカメラに付属していたもので、やはりこのような斜めから覗けるでデバイスでないと端は見えないんですね。
倍率はわかりませんが単玉レンズ。
4x5用のトヨ製は、蛇腹というよりも、やや硬めの可動域が狭いもので、このタイプは皆単玉ですね。
個人的印象ですが、被り布をして複玉のルーペを手で持つ方がよく見える気がします。
でもそれだけ手間が掛かるし、撮影スタイルによるでしょう。正解はないと思います。
皆様いろいろ工夫されていて脱帽です。
仰る様に,ピントグラスが一番見やすいのは,冠布+複玉のフォーカシングルーペと思います。
私も大事な場面では,古い冠布(No.1783)とローデンの非球面ルーペ(No.1802)を使っています。でも冠布は暑いし面倒なので... フード付LCDルーペも状況に応じて時々使っています。
テヒニカ23には,純正の蛇腹付ルーペが提供されていました。23Vの取説中の製品番号は#002504で,現行品リストの"Focusing bellows 23"と一致します(No.1960)。後者は蛇腹式フードと考えていましたが,ルーペ(拡大レンズ)付かもしれません。何か新しい情報が得られたら,またご報告します。
テヒニカ23で使えるシートフィルムは2種類あり,ヨーロッパで普及した「大名刺判」(6.5x9 cm: 実寸63x88 mm)と,アメリカで使われた「小名刺判」(2.25x3.25インチ: 実寸57x82 mm?)がある。リンホフは,2つの規格に合わせた専用ホルダーを提供していて,大名刺判には"6 1/2 x 9",小名刺判には"2 1/4 x 3 1/4"とホルダーに表示がある。この2種類のフィルムには互換性がなく,各ホルダーに合うフィルムを入手して使う必要がある。大名刺判は画面が一回り大きいのでお勧めだが,小名刺判は,チェキのインスタントフィルム(Instax mini)が使える(?)という噂がある(No.2065)。
純正のホルダーは,「リンホフダブルホルダー23」と「スーパーカットフィルムホルダー23」があり,前者はシートフィルムかガラス乾板が装着できるが,後者はシートフィルム専用で,その分薄く軽量に作られている。前者はテヒニカIIIの発売(1946年)から提供され,後者はV(1963年)から追加された。どちらも表と裏に2枚のフィルムが装填でき,4x5や5x7インチのホルダーと基本的に同じ構造になっている。(因みに,テヒニカ23は,グラフィック規格のフィルムホルダーが使用できるとIVの取説に説明がある。)
大名刺判のシートフィルムは,国内では10数年前までモノクローム(フジ ネオパン100 ACROS)が販売されていたが,現在は製造中止。一方,海外では種類は少ないがシートフィルムの販売が続いている。最近120フィルムが高騰している事もあり,代替策を考える目的でホルダーを購入してみた。中古のホルダー(大名刺判)は,eBay等で2000~6000円程で,以前と比べて半値位。
写真:リンホフダブルホルダー(左)とスーパーカットフィルムホルダー(右).
大名刺判の画面サイズは58x81 mmで,6x9判のスーパーローレックス23(57x85 mm)より長辺が少し短い。フィルム(乾板)をダブルホルダーに装填するには,引き蓋を引いてロックを外し末端のフラップを開き,圧板と側面のガイドの間に挿入する。ホルダー側面にはイジェクトレバーがあり,レバー操作でフィルム(乾板)を取り出せる。スーパーカットフィルムホルダーも同様だが,フラップの開閉が逆向き(内向き)で,背面とガイドの隙間(0.5 mm程)にフィルムを滑り込ませて装填する(圧板とイジェクトレバーは省かれている)。圧板はフィルム面の正確な位置決めと固定に役立つが,薄いシートフィルムを使う場合,圧板の力が強いので指で押しながら装填する必要がある。シートフィルムだけを使うなら,カットフィルムホルダーの方が装填が楽だと思う。
ホルダーは,ピントグラスバックのスプリングスロットに直接挿入するので,バック全体を交換するフィルムバックより操作が簡単。操作手順は,ピント合わせの後,ホルダーをスロットに挿入して引き蓋を(フィルムが露出するまで)引き撮影。引き蓋を(反転して)戻しホルダーを抜き反転挿入。裏面で同様に撮影してからホルダーを抜く。
ホルダーの着脱は片手でできるので,慣れるとワンアクションでホルダー挿入+引き蓋引き,引き蓋戻し+ホルダー抜きが可能。左手のアナトミカルグリップでカメラを保持しながら,右手でホルダーの着脱と反転を繰り返しながら撮影できる。この辺は流石に「プレスカメラ」で,良く出来ている。操作のコツは,撮影後に引き蓋を反転させて番号面を内側にして「撮影済」のサインにすることと,ホルダーを抜く時に斜め後方に引いてスロットのロックを外し(抵抗を減らし)てから抜くこと。
写真:ダブルホルダーとスーパーテヒニカ IV 23.
問題はシートフィルムが入手し難いこと。
現在海外で販売されている大名刺判(6.5x9 cm, 2.5x3.5インチ)のモノクロフィルムは,私が調べた範囲では,
Foma Fomapan 100, 2.5x3.5 inch, 50 sheets, 19.04ユーロ(*)
Adox CHS 100 II, 6.5x9 cm, 25 sheets, 32ユーロ
Ilford FP4 Plus ISO 125, 2.5x3.5 inch, 25 sheets, 64ユーロ
Agfa APX 100, glass plate, 65x90x1.5 mm, 10 pieces, 119ドル
Shanghai GP3 100, 6.2x8.9 cm, 100 sheets, 8196円(**)
...
値段が手頃なのはフォマパンで,一枚0.4ユーロ(60円程)。送料を入れても安そう(*)。
アドックスCHSやイルフォードFP4は画質に定評がある。アグファのガラス乾板(!)も魅力的だが,現像は難しそう。自分でカットする場合,5x7インチフィルムからだと6.5x9 cm(2.5x3.5インチ)が4枚取れるので効率的と思う。
フジのチェキ用のインスタントフィルム(Instax mini, 54x86 mm)が,グラフレックスの小名刺判ホルダー(2.25x3.25インチ)に装着できるという情報が海外のサイトに出ている。フィルムの装填や取出しは暗所で行い,現像(ローラー押出し)にはチェキか専用バックが必要なようだ。(リンホフの小名刺判フィルムホルダーで使えるかどうかは,現時点で未確認。)興味のある人は,例えば,
https://www.youtube.com/watch?v=nxh7jBVvuOg
以上ご参考になれば幸い。
*) フォマパン100は,日本でも販売が開始された。詳しくはNo.2072の追記を参照。
**) 2023年2月2日追加。
このブラケットを活用する方法が無いかと考えていた。理想的には丸いリフレクター付きの古典的なフラッシュガンを取り付けて「プレスカメラ」風(Weegee風?)に楽しみたいが,ブラケットにはいろいろ種類があり,例えば米国のグラフレックスのスピグラ系のブラケットとは形状が異なるようだ。テヒニカのブラケットに付きそうなフラッシュガンは,リンホフ純正か日本のミニカムが1950~60年頃に作っていたようだ。ミニカムのフラッシュガンはeBayにも出品があり,格好が良くて魅力的だが,燃焼型のZrフラッシュなので実用性に乏しい。ミニカムは電子フラッシュ(Twinklite)も出していて使えそうに見える。でも,50年以上前の電気製品(特に高圧電解コンデンサー)は心配だなあ... と手を出しかねていた。
最近,ヤフオクでミニカムの「フラッシュ台」を見つけた。これはTwinkliteの発光部を取り除き,代わりにコールドシューを取り付けたような形状で,文字通りフラッシュ台というか単なるグリップ。でも,側面にテヒニカのブラケットに付きそうな継手がある。謎の商品(改造品?)だし,テヒニカに付くかどうかも分からないが,駄目で元々,2500円なら勉強代と思って落札してみた。
取り付けてみるとピッタリ。やったー。(兵庫県の売主様,ありがとうございました。)
写真:ミニカムの「フラッシュ台」とテヒニカのブラケット。
この台に,昔から使っているパナソニックのストロボ(PE-36S)を,エツミのホットシューアダプター(E-519)を介して載せてみた。本来はグリップ型の強力なストロボを使いたい所だが,手持ちのスナップ撮影では軽い外光オートのPE-36Sも重宝する。完全マニュアルのテヒニカで,ストロボを使う時はオートで撮れるのは不思議な(得した?)気がする。ガイドナンバーは36(35mm画角)だが,実は最近のストロボ(例えば,ニッシンMG8やMG80Pro)より大光量。手持ちの直当てはNGなので,バウンスか,白色以外の天井や野外ではバウンス型のディフューザー(LumiQuest LQ-103S)を使う予定。フラッシュ台を外せば手持ち用になり,リモートセンサー(PW-12S)を使ってオフカメラでオート調光もできる。総重量3.6 kgと重いが,両手でグリップを握るなら許容範囲。昔の「プレス風カメラ」は見た目の迫力があり,人の集まる所で使うと楽しそうだ。
写真:ミニカムフラッシュ台(+PE-36S+LQ-103S)とテヒニカIV23。
2x3シートはピントグラス撮影での操作性と、フィルム平面性の良さで以前から気になっておりまして、しかしフィルム入手難のためいつも尻込みしていました。
20年ほど前はヨドバシカメラでアクロスがまだ置いていましたね。
さてその中で、大名刺判と小名刺判があり互換性がないことは今回初めて知りました。
6x5x9cmと、2,25x3.25"が違うものだとはまったく考えていませんでしたし、リンホフ がそれぞれに対応したシートホルダーを出していることすら知りませんでした。
まったく不勉強かつ不注意の極みですが、導入する前に情報をいただけたことは何よりです。
私の海外通販先は、米国はフィルムなどを購入することはあっても欧州はカメラ機材だけで、フィルムを注文できる店を知らない始末。
試しに米国B&Hを除くと案の定2.25x3.25しか在庫していませんでした。
日本では以前かわうそ商店さんに6.5x9を置いてたと思ってたら、もうないようで...
まずはホルダーを確保しないと始まりませんし、そのホルダを大小どっちにするかでフィルム注文に至りません。
国内ではマミヤプレス 用が結構ジャンク箱にあったのだけど,コロナ流行ってからジャンク箱覗きにいってないからなあ...もう捨てられてるんじゃ...
グラフレックスのはスターウォーズのライトセーバーに加工される目的で大人気(w
とてもまともな目的で買えません。
PE-36Sはとてもよいフラッシュ。
昨今の特定機種に高度に専用化したフラッシュと真反対に、高度に汎用化した最後の製品かと思います。
すなわちマニュアルカメラに最適。おっしゃる通りフルメカカメラがあっという間に自動露光カメラに変身。
下位機種PE-28Sとともに、マクロ機能が内蔵されているのも私的にはポイント高いです。
最近のフラッシュGNは望遠側に照射角を絞った時の表示が多く、ハイパワーに見えて実はしょぼいものが多いですね。
やっぱりフラッシュは周り全体を如何に明るくできるかで決まります。
GNは35mm角より狭い条件の表示は禁止すべきです(w)またはワット数で表示すべき。
私もルミクエストつけてます。
沢山コメントをいただきありがとうございます。
テヒニカ23/70の2種類のフィルム規格(大名刺判:6.5x9cm,小名刺判:2.25x3.25インチ)は,実は私も良く知らなかったのですが,書きながら取説や海外のサイトを調べる中で分かってきたというのが実情です。なので,途中で何度も書き直し,混乱させてしまったかもしれません。上に書いた情報が,少しでもれんずまにあ様や皆様のお役に立てば幸いです。
大名刺判のシートフィルムは私も入手したいと思い,いくつかの店舗に打診していますが,まだ返事がありません(*)。ドイツのMacodirectやスイスのTopfotoには在庫がありそうなので交渉してみて,何か進んだらご報告します。B&Hには1つ(Ilford Delta 100)出ていますが,25枚で173ドルは高すぎですね。
テヒニカ23/70のピントグラスバックは,一般的なグラフレックス23規格(小名刺判?)のフィルムホルダーが使えるかもしれません(IVとVの取説にその旨の記述あり)。マミヤプレスのフィルムホルダーも(グラフレックス23規格なら)使えるかも。
PE-36Sは私も愛用しています。少し古くなり心配なので,予備を1つ中古で購入しました。(PE-36Sの公称出力は60Wsですが,発光効率が高い為か,ニッシンの83Wsの機種より光量が27%程多い。実光量から"実効出力"を計算すると,105Wsになる。)現行の外光オートの汎用ストロボはMecablitz 64だけかと思っていましたが,Godoxが新しい外光オートフラッシュ(Lux Senior)を出したようです。これは復古調の小型フラッシュですが,センサーや制御用チップを用意したはずで,今後他のフラッシュにも外光オート機能が付くかな(?)と少し期待しています。
ルミクエストは使い易いですね。コンパクトに折り畳めるので便利です。拡散部を丸く大きくしてくれるともっと良いのですが,どこか日本のメーカーが作ってくれないかなあ。
*) 追記(2022年12月18日):
大名刺判のシートフィルムについて,「みらいフィルムズ」さんと「かわうそ商店」さんから連絡があり,フォマパン100(6.5x9cm, 2.5x3.5インチ)の販売を開始したそうです:
http://miraifilms.jp/?pid=171792675
http://kawauso.biz/products/list.php?transactionid=50414011ac6ee099aab878a36f671ccb09ff7522&mode=search&category_id=188&name=&search.x=88&search.y=19
50枚入で3300~4600円なのでリーズナブルと思います。
他のフィルム(Adox, Ilford... )についても,情報が入ったらご報告します。
中判シートフィルム市場が盛況になると嬉しいなあ。
テヒニカプレス用のロテラー270mmは迫力がありますね。プレス70用も出たかどうか...
ロテラーは私も好きなレンズで,180mm(F4.5)を愛用しています。テレフォトレンズは非対称構成の為か,対称型の広角や標準レンズより設計者の思想(収差特性)が画像に出易いと感じます。ロテラーと共に気に入っているのはテロマーで,コントラストは控え目ですが解像度の高いシャープな描写と背景のボケ味が魅力です。
大名刺の入荷があったとのこと。
慌ててホルダーの捜索に掛かりました。
ホースマン とマミヤは片面で大抵2枚セットで出ていますが、流石に2カットでダークバッグ交換は、肖像写真館でもなければ実用的ではありません。
それに国産は2 1/4なのか2 1/2なのかよくわからない。
海外にリンホフ2 1/2が出てますけど流石にリンホフは高価です。
オクに出品があるフィディリティは2 1/4小名刺のほうですね。裏表2個で4カットなら最低限持ち出せそうですが。
乾板カメラ用のホルダーに入るのなら面白いけれど、そちらも手持ちは数がなく、実用には時間がかかりそうです。
ホルダは探すとして、フィルムから先に抑えるべきかしら。
もうひとつ、現像をどうしようかと。皿現像は不可能じゃないけど、タンクが使える4x5のほうが気軽な現状は本末顛倒な気がします。これは私の環境の問題ですが。
フォマパン100(大名刺判)は,国内では上の2店舗で販売されています。どちらも在庫はなく注文(+入金確認)後の取り寄せになるそうです。私は,12月にかわうそ商店に一箱注文しました。1-2ヶ月かかるそうで,気長~に待っています。
ホースマンやマミヤの製品には疎いのですが,私の手元にホースマンのカタログ(1996年版)があります。これを見ると,VHの6x9マウント(G)用として,片面シートフィルムホルダー(6x9大名刺判及びキャビネx1/4,No.22481)とリスコリーガルII(2.25x3.25"小名刺判,No.28423)が出ています。なので,恐らく片面ホルダーの2枚セットは大名刺判で,Fedilityがリスコと同じ米国製なら小名刺判(?)と思います。
ガラス乾板用のホルダー(大名刺判,ベンツィンプリマー用)が,私の手元にもあるので試してみました。しかし,背面が板バネなので薄いフィルムは平坦に収まりません。板バネの高さを調整すると何とか収まるのですが,フィルムサイズが微妙に(乾板より?)小さい為か固定が安定しません。平坦性も含めてきちんと装填するには,背面に薄板を入れる等の工夫が必要の様です。もしかするとチェキ(Instax mini)は厚めなので(小名刺判なら?)上手く装填できるかも。
>もうひとつ、現像をどうしようかと。皿現像は不可能じゃないけど、タンクが使える4x5のほうが気軽な現状は本末顛倒な気がします。
そ,そうですね。現像をどうしよう...
ネットを探すと4x5”用の現像タンク用スペーサーがあるのでそれを流用できないか。あるいはステンレス板でホルダーを自作している方もいるようです(4x5”用ですが)。輪ゴムを使うという手もあるかも...
実は私は現像タンクから揃えないとならず,6.5x9シートフィルムの現像ができるタンクを購入しようかと考えています(パターソンPTP-115+QL69-Pかヨーボ2520辺りが候補です)。それまでは,恥ずかしながら外注の予定です。
私が調べた範囲で一番お手頃の価格を提示してくれた現像所は,プロラボサービスネットです。
4x5”の10%増の価格で現像でき,増減感にも対応してくれるそうです。価格表は,
https://www.tac-photo.co.jp/prolab/dev.html
みらいフィルムズさんはいつも通販しており,オーダーかけてみようと思います。
シートフィルム 現像は、いちいち暗室を作らねばならない皿現像は大変なので、8x10のようなタンク現像が不可能なサイズはやむなくやりますが、大名刺のような小型フォーマットには億劫です。気軽に撮影して、現像大仕事ではちょっと...
10年ほど前新宿ヨドバシでイルフォードMod54 Sheet film Mk27というパターソンタンク用の4x5が6枚セットできるホルダを購入しており、昨年から実用を始めました。
135x2、または120x1用のパターソンにちょうど入ります。
ただ今ヨドバシ通販サイトを確認したら、倍以上に値上がりしていて驚きました...
大名刺にもなにかホルダーがあればよいのですが...Mod54を参考に、自作も可能かもしれませんね。
あるいは、ダークバッグを改造して、明室で手だけ突っ込んで作業できるボックスが作れたらどうかなと妄想しています。
ミニラボで使っていたフィルム巻き込み対策の、両手を入れる小型トランクのようなボックス(フジフィルムの塗装がしてある)を頂いたので,何かできないかなと。
少し悩んでみます。
<追記>
マミヤプレス の説明書https://corect.net/lib/pdf/MAMIYA/MAMIYA_Mamiya_Press.pdf
に、乾板ホルダーの乾板サイズは21/2x31/2であること、
カットフィルムはカビネサイズ(4 3/4 x 6 1/2)を1/4に切って乾板撮り枠(乾板ホルダーのこと)に入れて使うこと(本当にカットするんだ...カッターもマミヤが用意していた模様)
大名刺のカットフィルムが手に入る時は、フィルムの後ろに不要の乾板などをあてがって使用、と書いてあります。
大名刺はやわらかいので平面性が単独では保てないのでしょうか。それならカビネは硬いのか?
私も乾板ホルダーに入れる際にはプラスチックの板などを後ろに設置するか、板に粘着力が弱い何かでフィルムを貼り付けてもいいかなと考えてましたので、ちょうどよかったです.
すると、最悪120を切断して板に貼ってもいいのか?? 悩ましいですね。
Mod54 Mk27 4x5 Film Processorをネットで見ました。フィルムがワンタッチで固定できて使い易そうですね。この2x3"判があればベストですが,残念ながら今は出てないのですね。
ご存知かも知れませんが,"20th Century Camera"が,Paterson用のフィルムホルダー(QL69 (6.5x9cm), QL23 (2.25x3.25"))を販売しています(https://20thcenturycamera.com/collections/film-reels)。6角スパイラル状のリールで,6枚のシートフィルムを装着できるようです。135x2以上の現像タンクで使えるようで,Patersonをお使いなら候補になると思います。JOBOは2509nという汎用型ホルダーを出していて,これは6x9cm~4x5"をカバーするようです。ただ,2520以上の大型タンク(回転式?)が必要で,値段も高いのが難点です。使い勝手も,動画を見る限り少し?です。
マミヤプレスの説明書は大変興味深いです。専用カッターまで売っていて驚きました。ホースマンのカタログにも「キャビネ1/4」とあり,どう1/4にするのか疑問でしたが,昔はカッターを所持して自分で切る人が多かったのでしょうね。(カッターを持ち込む)暗室をどうするとか,手探りで上手く切れるかとか,指を切ったりしないのとか... 考えると色々謎で興味深い。
拙宅にはダークバックもないので,れんずまにあ様のダークボックス(FujiのFDB12L?)が羨ましいです。Fomaのシートフィルムが届いたら,押入れで「ドラエモン」化するしかないか。。。
中判デジタルからハッセルブラッド,リンホフテヒニカ23Vは,珠玉のご選択とお見受けします。こちらこそどうぞよろしくお願いいたします。
テヒニカ23Vは,最終モデルであることに加え,距離計連動機構が規格化された為,互換性と拡張性に優れる最高のカメラと思います。お使いのアポジンマーに加え,広角65mmや望遠180mmも,23V型ボード付きなら,お持ちのカムで距離計に連動するかもしれません。これはVと70の特典で羨ましく思います。(IVまでは個別の調整ですが,Vと70からは標準規格への調整になったようです。)
>ついでにGFXアダプターも注文しました。
これは楽しみですね。届きましたら是非ご使用の感想をお教えください。最近フィルム価格が高騰し,カラーポジ等はいつ廃番になるか分からない状況です。私もデジタル移行に備えてハッセルV用アダプターを用意しましたが,CFVデジタルバックは(予算的に)まだ目処が付きません(No.1633)。フジのGFXは評判が良いので,先ずはGFXを購入しテヒニカ23に付けてみたいとも考えていました。GFXアダプターが上手くフィットして使い易いと良いですね。
心強いお返事、ありがとうございます。何せ、アオリのテクニック知らずのズブの素人が禁断の扉開けてしまいまして、今までのピント合わせからやり直しです。恥を忍んでエキスパートの皆様に質問していくつもりです。大名刺判?やってみたいですねー。フジフイルムにフイルム専門子会社を作ってもらいたいくらいです。デジタルは綺麗ですが、何故か感動しません。よろしくお願いします。
スーパーテヒニカVは機能と強度と優雅なデザインを兼ね備えた憧れの機種でした.
すばらしいカメラを御入手ですね.
アポジンマーは120を使っていますが、目が覚めるほどシャープで、ソニーα7ステッチでも画素に負けない先鋭さです.
落ち着かれたら,ぜひスーパーV23のスレッドを立ててくださいね.
今後ともよろしくお願いします.
>アオリのテクニック知らずのズブの素人が禁断の扉開けてしまい
アオリは私も素人で,長くやっている割に確信が持てません。基本を押さえた後はあまり細部にこだわらず,フィーリングに合わせて撮影を楽しまれると良いと思います。倒立像でイメージが湧き難い時は,GFXのプレビューを利用すれば,正立像で確認できて便利と思います。
スーパーテヒニカ23は重量級で持ち運びは大変ですが,その分堅牢な精密機械を操作する楽しさがあります。晴れた週末の午後に郊外にテヒニカを持ち出し,じっくりと構図を決めて美しい風景を撮影する喜びは何物にも代え難いと感じます。テヒニカと充実した時間を楽しみましょう。
> ベッサかイコンタか、、
私もスプリングカメラから6x9に入ったのでお気持ちよく理解できます。
モノレールをフィールドに持ち込んでた時、セットアップ時間でチャンスを逃しそうになった際にベッサが助けてくれたことは1度や2度ではありません。
しかしスーパーテヒニカV23なら開いて距離計合わせるだけですから、サブカメラを持つ必要はないのですよね。
レンズも最高のものをお揃えですから、これからが楽しみですね。
ありがとうございます。実は、蛇腹カメラの写りの良さを色々な記事で知り、フォクトレンダーのヴィテッサ ウルトロン付きを手に入れて、散歩カメラで試してみました事があります。モノクロで期待もせず現像上がりを見て、オイオイ、ちょっと待ってよってと、驚いた経験から蛇腹に対して考え改めました。その後しばらく手元にあったローライフレックスも裏から見たら蛇腹構造なんですね。以後蛇腹は絶対感が植え付けられました。いずれも手元から離したのが悔やまれます。
垂涎物の名玉を、惜しげもなくお使いで羨ましいです。
皆様は、レンズフィルターを使わずに撮影していらっしゃるのですか?
とりあえず、アポジンマー用40.5のフィルター用意してしまいました初心者から、素朴な質問です。
> 皆様は、レンズフィルターを使わずに撮影していらっしゃるのですか?
そうですね。
私は,特に必要がない場合,フィルターは付けない主義です。それ程高価なレンズを使っていない事もありますが,レンズそのものの描写で撮りたい事と,できる限り反射面を減らしたいというのが理由です。ただ,これは人にはお勧めしていません。その代り,古いレンズの場合,レンズシェード(フード)は付ける様にしています。あまりご参考にならないかもしれませんが。
ありがとうございます。
以前、レンズに拭き傷付けてしまったトラウマから、恥を忍んで付けていこうと思います。レンズシェード❗️コレまた沼ですね〜。ゆっくり物色してみます。来月、アダプターが届くと思います。それまで、機材の操作に慣れて準備整いましたらご報告するつもりです。それまでフイルムで楽しんでみます。ありがとうございました。
砂塵粉塵環境や雨天,潮風ではプロテクターを考慮しますが、最近の透過率が高いものを選ぶようにしています。
超広角では、ステップアップリングでふたまわりほど大きいサイズを付けます。
また最近モノクロ撮影が多くなりましたので、黄色や緑を集めていますが、まだ本格導入はしていません。
80年以後の製品ならほぼ問題ないと思いますが、旧製品:プラナーやアポランターなどは、レンズ前玉がかなり突出していて、ケンコーなどのガラスに接触し、レンズ先端部分に傷が付いている個体をよく見かけます。
プロショップのアドバイスとして、ティッシュペーパーを挟んで取り付けてみて、接触するようならねじ込み中止するよう助言されました。
また昔のレンズにはアタッチメントスレッドのピッチが今と異なるものがあり、無理にねじ込むとねじ山が削れてしまいます。こちらも慎重にされますよう。
アポジンマーでしたら、何も心配はいりませんね。
シェードはお勧めします。有る無しでGFXで撮り比べてみられたら納得されるかと。
ありがとうございます。ティッシュ!ですか!あり得ますね!覚えておきます。フィルターホルダーでセットは経験は有りませんがカッコイイですね。
GFXは正直期待半分です。上がりが想像出来てしまいます。本来の目的の6×9ポジアルバム作成が願いです。今も6×6のポジの上がりを待っている所です。この気分もたまりませんですね。ライトボックスに置いて電源を入れた時のトキメキはモニター見るより
はるかに楽しいです。フード物色中です。苦しいですが楽しいです。
>ボードが凹んでいるのは何故なんでしょうか?
大判カメラ用広角によくある凹みボード(Recessed lens board)ですね。
広角レンズはフランジバックが短いため、特にテクニカルカメラではフロントスタンダード位置が奥に入って操作困難だったり、アオリができにくかったりします。そのため少しでもスタンダードの位置を前進させるために凹みボードに装着することがあります。2x3用凹みはとても貴重ですよ。
>解放ノブが無いので、ピント合わせはB固定しか方法はないのでしょうか?
旧型47,65mmは#00シャッターに入っていて、これはタイムやプレスフォーカスレバー(開放レバー)がありませんので、おっしゃる通りBにしてレリーズで固定するしか開放固定できません。操作性は悪いとしか言えません。
グラフレックスXLには外部からバルブ固定できるラッチを持つものもあるんですが...
さて、65mm超広角は、横位置はベッドで蹴られないと思いますが、縦位置では蹴られるでしょう。
そのために、リンホフ70では、ベッドダウンして内レールを一杯に下げ、フロントをアップティルトして取り付けます。(70のスレッドをご参照ください)
多分スーパーテヒニカでも同じ操作になると思うのですが、いかがでしょう。
もし距離計のディスクカムに65mmがあるならば、ベッドダウンで近距離まで連動するか確認されてください。
ベッド90度では距離計連動しない可能性があります。また90度で連動すれば、そういう仕様なのでしょう。
スーパーアンギュロン65mmは素晴らしい画質ですので、どうぞお楽しみください。
早速にご指導ありがとうございました。
疑問が氷解いたしました。
以前、大分前、ライカM用アングロンに憧れ遂に手に入れることが出来ずそのままライカからはフェードアウト。このレンズを見た時、脳裏のあの姿が蘇ってしまいました。時間をかけて付き合っていくつもりです。このサイトに感謝です。
素晴らしいレンズをご購入ですね。シュナイダーのスーパーアンギュロンは,ツァイスのビオゴンと共にテヒニカ用の最高の広角レンズと思います。撮影が楽しみですね。
れんずまにあ様のご解説で全て氷解されたと思いますので,若干の補足のみです。
この凹みボードは,テヒニカ23の場合,小径のコンパー#00番シャッターのレンズのみに付きます。れんずまにあ様の仰る通り,凹みボードはアオリの自由度が増えて使い易いですが,#00番シャッターには開放レバーがなく操作性が悪い。私は野外での撮影では,消しゴムの小片や小紙片をシャッターレバーとソケットの間に差し込み,B開放する(レリーズケーブルの代わりにする)こともあります。
ありがとうございます。思い切って買ってよかったと、デスク上でまずは眺めて、愛でています。(恥ずかしい)何せ、スーパーアングロンに対して30歳台では高値。溜まった資金を懐に銀座に出向くと売約済み。恨みに近い憧れがあったくらいです。あの頃は確か3.4だったかな?引退後の余生にはf8というのが妙に噛み合う気がしています。エキスパートの皆様の応援を受けながら一枚一枚丁寧に撮影したいと思っています。ありがとうございました。
実は、65mmのカムは付いていますが、ストッパーとゲージはまだビニール袋です。セット方法はプリントでいただきましたのでマイクロドライバーが届いたらチャレンジしてみようと思っています。何から何まで設定ボタンですっスすっスと進む今のカメラとは大違いで正に私が求めている世界です。フイルムの追いやられている現状に、フジの社長宛直訴状出そうかと、真剣に考えております。夜分に失礼致しました。
スーパーアンギュロン65mmF8は古いレンズで,コントラストや解像度は後のF5.6やMCと比べて劣ります。
でも,私はこのレンズのコントラスト控え目で繊細な描写が気に入ってます。高コントラストのカラーポジとの相性も良い。ご存知かもしれませんが,このレンズは割と愛用者が多く,写真家の横木さんや渡部さんの愛用レンズとしても知られています。例えば,
http://www.satorw.com/column/co47.html
階調の広い美しい描写をお楽しみください。
ありがとうございました。0.9のマイクロドライバーが届きましたので、65ミリのセッティングにチャレンジしました。カムをセット、ゲージを65用に換えて∞位置でストッパーセット。ベッドダウンはしないでイイと店主の指示に少し迷っています。精密作業に応えるようなクリック音に酔っています。アポジンマーのテストは済ませてポジの上がりを待っています。この様な高揚感は久しぶりです。時あたかも、これからは桜の季節。楽しみです。よろしくお願いします。
度々、失礼致します。
自身、使用の三脚は、古いジッツオのアルミ3型4.1キロ、カーボントラベラーの2型です。3型は、文句ありませんが重い。トラベラーは持ち歩きには文句なしですがリンホフセットするとアタマでっかちの気がして、それならばと、リンホフ三脚ライトウエイトを中古で手に入れました。コレはベストバランスの気がしています。少しメンテしてご機嫌の状態です。知らなかった世界!です。
直接比較していませんがカーボンなみに軽く、設営撤収は圧倒的に速い。
車に常備して、中型では一番頻用。リンホフ自由雲台にアルカスイス対応のシューを載せて、トヨフィールド45程度まで使います。
他には伸長140cmくらいの小型カーボン(ベルボンカルマーニュ)を一緒に乗せて、ローアングルや小型カメラに。
それとカーボンの小型一脚を載せていて、中判と望遠付き35mmで機動性を重視する時、さらに三脚では振動が取り切れないとき4脚目にします。
ジナーのモノレールや、超望遠、中判2台載せなどではジッツォの大型カーボンを持ち出しますがほとんどはお留守番です。
三脚は中古が大変安くなるので、若い頃憧れた舶来モノが簡単に買えてついつい増えてしまいます...
リンホフには、ライカ対極の沼が沢山ありますね。少し、怖くなってきました。ただ、入り口の緞帳が開くと未体験の世界が広がり、いつも、写真の世界はコレじゃなくちゃ!と飛び込んでしまいます。もう、新型デジタルカメラに対しては、全く興味が無くなりました。よろしくお願いします。
リンホフの三脚はなかなか使い易そうですね。
私はマンフロットのカーボン(MT190CXPRO3)を野外用に使っていて,これは軽くて丈夫で気に入っています。室内用はジッツォの古いアルミ三脚ですが,これはリンホフに替えたいなあ。
最近私は,ギア雲台(SanwayFoto GH-PRO)を気に入って使っています(No.1643)。
テクニカルカメラでは,あとコンマ数ミリ僅かに傾けたい/起こしたい時がありますが,ギア式はダイヤル回転で微調整ができる。もしパン棒やボールヘッドに不満がある場合はお勧めです。
20年くらい前マンフロットのジュニアギアーヘッドを入手して、超望遠に使っていましたが,知人に貸したら帰ってこなくて(笑
マンフロットはクイックシューが特殊な大きなサイズで、昨今デファクトスタンダードのアルカスイス型ではありません。
SWfotoなど中国製はその辺いいですね。ちょっと覗いたら、さすがに激安ではない...
ギアヘッドはおっしゃる通り微調整の特効薬。
私は自由雲台が大好きですが、最強に締まるErgでも、三脚側のしなりはどうしようもありません。
現在私の撮影は大雑把なので、適当に位置決めしてますけども...
狸おやじ様
ギア雲台、イイですねー。自身はアルカスイスP0をここ数年使っています。アルカスイスの中では不人気らしいですが、何せ軽い。395gで20kgの対荷重です。ベースプレートもリンホフ三脚とピッタリで、もう専用としました。ヨドバシの在庫整理で安く買えてラッキーでした。
素晴らしい作品をありがとうございます。
青い空を背景に薄明の光が幻想的に浮かび上がって見えます。
手前の暗闇にも家々の小さな灯がとても綺麗です。
ベルビア100は特に赤が映えて美しいですね。
今後も素晴らしい作品のご投稿をどうぞよろしくお願いします。
ありがとうございました。出入り禁止喰らうかと、ヒヤヒヤしていました。
6×9のシートフイルム、ご投稿の専門店見てみたら、全部sold outですね。チャレンジしようかとしていましたが、構想第一段階で頓挫。5×7から4枚?裁断機も無いし、そもそも暗室が、、。知り合いが写真教室で使用しているのを思い出して、当たってみようと思います。本当にフイルム世界は難民というか、サバイバルというか、、。レコード復活ニュースを羨ましく思っています。
大名刺判のシートフィルム(Fomapan 100)は売り切れですか。
先程「かわうそ商店」と「みらいフィルムズ」のオンラインサイト(No.2072)を見ましたが,「買い物カゴ」には入る様です。その先で注文できない場合はどうも済みません。どちらも注文後の取り寄せですが,Foma社で在庫切れなのかも知れません。
Shanghai GP3という選択肢(No.2065)もありそうです。
https://shop.shjcfilm.com/products/shanghai-gp3-100-black-and-white-negative-film-6x9-sheet-film
上手く購入できると良いですね。
ありがとうございます。ありますね。入荷未定で、そっかあーという感じでした。2065のご投稿を読み直しているうち、ガラス乾板;即納ですね確か五反田の写真館でワンショット5万とTV放映を思い出して食指が動いています。暗室どうする?現像は?
ダブルホルダーebayに出てるじゃ無いですか。周辺環境考えながら可能なら、コレもトライと思っています。ありがとうございました。
純正フードのご投稿no1993、拝読して検索致しました。高いですねー。自身、金属製ラッパ型が好きで、100mmジンマー用に合うんじゃ無いかと40.5mmリンホフ製と
65mm用にUN製メタルフードを手に入れました。気に入りました。
お返事ありがとうございます。
ガラス乾板写真がワンショット5万円は凄いですね。
メタルフードもレンズにベストフィットで使うのが楽しくなりそうです。
中判シートフィルム関係の情報は,他にも興味を持つ方がいるかもしれないので,独立のサイトを作って纏めてみました。そちらもご笑覧いただけたらと思います。
求めよ、さらば、なんとやら、、。GFXアダプターは未だに届かなく、ルーペて撮影できたはいいのですが、布を被らずでピント合わせに不便を感じていました。ご投稿から、このアクセサリーを知り検索して調べましたが新品は言うに及ばず、中古も高いですね。Googleに打ち込んでけんさくいたしましたらイギリスの店に100ポンドで発見!知らない店でしたが取り扱い商品を見て発注しました。送料;33ポンドDHLで1週間で届きました。ビスは、少し錆ありましたがあとは満足でした。ただ、リンホフ故に金属製と思いましたが、プラボディでした。
おお,テヒニカ6x9用のライトアングル(リフレックス)ファインダーですね。
貴重な情報をありがとうございます。私も探していましたが値段が高くてまだ入手できていません。100ポンドは破格値ですね。新品(No.1960, #002629)は490ユーロですので。
このファインダーはピントグラスバックのフードを外して付けるのでしょうか?
それともフードの扉を開けた状態でも付きますか? 使用感や見え方についてもお時間のある時にお教えいただけたら幸いです。
ありがとうございます。
プラボディを、コンパウンドで綺麗にして、やっと見栄えがするレベルにしました。ピントフードは外して取り付けます。倍率は、2倍ですが文句ありません。正直に言って、プライスに問題あり、と思いました。この価格あたりがいいと思いました。よろしくお願いします。
追加加筆致します。
ファインダー単体重量149グラム
レンズ部上から覗くと上下正像、左右取り付けで上下逆像となります。
よろしくお願いします。
スーパーテヒニカV6x9に黒のファインダーが良く似合ってますね。
旧タイプのライトアングルファインダーは縦位置固定でしたが,新タイプ(V)はミラーの向きを変更できるのですね。上下逆像は見難いですが,縦位置撮影に変更する時は便利と思います。蝶番の反対側のピンで固定されているので,固定解除してファインダーを横に開ければピントグラスを(ルーペで)直接見れるのも便利そうです。
ファインダーが見易いと撮影が楽しくなりますね。
れんずまにあ様
お陰様で大分操作に慣れて来ました。ので、tele-technikon 180mmを入手いたしました。ファインダー連動は望めませんがピントグラスで試してみるつもりです。先ずはシャッターチェックしてみてから報告したいと思います。よろしくお願いします。
Tele-Technikon 180mm ご購入おめでとうございます。
このローデンシュトックのロテラーは発色が良く,180mmでF4.5なので絞りを開ければ背景のボケも楽しめます。テレタイプなので,蛇腹をあまり繰り出さずに使えるのも便利です。
テヒニカVなら無限遠ストッパーを合わせれば,標準のカムである程度ピントが合うかも(?)しれません。撮影が楽しみですね。
ご指導、ありがとうございました。2211のご投稿を拝読、もう一度セットして、見もしなかったレンジファインダー覗いて驚きました。ピント合っているではありませんか。何故なんでしょうか。
手持ちで使う気はありませんでしたがなんだかうれしくなりました。ありがとうございました。
そうですか,ピントが合って良かったですね。
テヒニカの距離計連動カムは、III~IVまでは個々のレンズとカメラに合わせる「個別調整」でしたが,Vからはリンホフの標準規格にレンズとカメラを合わせる「絶対調整」になった様です。テヒニカの専用レンズ(23Vボート付,リンホフ刻印入)なら,無限遠にストッパーを合わせ,カムの位置をレンズの焦点距離(65, 100, 180...)に合わせれば,距離計の二重像の合致点にピントが基本的に合うと思います。(広角はベッドダウンの状態で調整されていることが多いので注意。)この規格はテヒニカ70とも共通のようなので,レンズの選択肢が広がると思います。
Tele-Technikonの黒鏡胴が格好良いですね。
こちらは古風な銀鏡胴のTele-Technikon.
シルバー、カッコいいですね。クロームのリンホフこそ、コストかかって高級感に溢れていますね。最近のエンプラ鏡胴のレンズには興醒めです。
ところで
いや、びっくりです。100mmも合っていました。リンホフ名の無いアポジンマーは少しずれていましたが、その後手に入れたシャッター粘っているリンホフ名のジンマーS100はピタリでした。65mmは乖離ありましたが、明るい時ベッドダウンして再調整してみます。購入時、距離計はレンズ番号一致していない旨言われていましたので当てにはしていませんでした。手間が要る機材は、楽しいですね。今後もよろしくお願いします。
そういえば、20th センチュリーカメラ、火事で在庫も全焼したみたいですね。復活祈っています。
驚きました。20th Century Cameraが火事で全焼ですか。
それで,シートフィルムリールが全部「売り切れ」だったのですね。残念ですが,早期の販売再開を期待しましょう。
距離計が連動できて良かったですね。
テヒニカは手間と時間がかかりますが,手間が掛かる子供程可愛いと言います。手間暇かけて使いこなし,数枚の素晴らしい写真が撮れたら,気分は最高です。
このファインダーは,視野中央に距離計の二重像があり,ピント合わせをしながら画像のフレーミングができるという利点がある。しかし,後のVやテヒニカ45のマルチフォーカスビューファインダーと異なり,レンズの焦点距離とファインダーの倍率に合わせたマスクを取り付けて画角を調整する必要がある。ファインダー倍率は,広角ビオゴン53mmに対応したカメラ(B型)と広角65mmまで対応のカメラ(標準型)で異なる。また,広角から標準の範囲でズーム機能があるカメラ(主にIIIとIVの一部)と無いカメラ(主にIVの後期)があり,それぞれに専用のマスクが提供されている。更に,使用するフィルムフォーマット(6x6~6x9cm)でもマスクが異なる為,現在様々な種類のマスクが中古市場に出回っている。
カメラとマスクの種類の見分け方は次の通り:
1) カメラのアクセサリーシュー内のシリアル番号の下に"B"の印字があるカメラはB型。B型はIVの後期に多く,ズーム機能を搭載しないものが多い。この場合,"B"の印字があるファインダーマスクを焦点距離に合わせて使用する。
2) "f=65-105mm"の印字があるマスクは,ファインダーにズーム機能のあるテヒニカ(IIIとIVの一部)で使用する。広角65mmの時は,ファインダーのアイピースを奥まで押し込み,90mmの時は赤線まで引き出し,105mmの時は最遠まで引き出して使う。望遠180mmでは,"f=180mm"(無B)のマスクに取り替える。
3) "2 1/4x2 3/4"や"56x72"の印字があるマスクは6x7cm用。無印のマスクは6x9cmか6x6cm用が多い(この2つは目で見分けがつくので印字が無いようだ)。
横位置と縦位置は,ファインダーマスクを90度回転して切り替える。その際,フィルムバックも同様に回転する事をお忘れなく。
ズームが無いと不便だが,アイピースを常時引き出して「フード」として使えるので,バックにロールフィルムホルダーを取り付けた時はファインダーが見易い。
購入時のセットには,65mmと105mmのマスク(6x9用)が付いていた。これは特に手持ち撮影で便利。しかし,180mmや240mmのレンズを買い足すと,それらのマスクも欲しくなる。こんな物は無駄とも思うが,通販サイトに安く出ているのを見つけたり,他のパーツに付いてきたりと,結局いろいろ集めてしまった。
主に使っているのは65~240mmのB型。ピントグラスで撮る時は不要だしアオればズレるのだが,ファインダーが使えると何だか嬉しい。105mm(無B)と100mm-B(6x6)のマスクは要らないので,希望があればお譲りします。
ファインダーマスク: 上左から, 65mm-B, 105mm-B, 180mm-B,
下左から, 105mm, 100mm-B(6x6), 240mm-B(6x7).
拙宅には180は70用のTele-Arton f5.5, XL用のRotelar f5.5, Century 用にTelomar f5.5がありますが、Rodenのf4.5バージョンは見たことないので興味深いです。
ローデンのラインは、あまりカリカリしないでしっとり細やかに写る印象で、加えて大口径だとさぞや美麗な画像が得られるのではと期待しています。
距離計カムが合致していて良かったですね!
ズームファインダーをお持ちなら、ガンガン距離計で撮影できますね!
ズームがなくても、探せば65,100,180のフレームが入った軽量の外部ファインダーがあったりします。
鉄板の3焦点距離が揃ったら、完璧です。
(2023,10,15追記:XL用のはRotelar180/4.5でした.コンパクトなのでf5.5と勘違いしてた...)
ユーザーではないこともありますが、テヒニカ23のファインダー形式に3種類、標準型、B型、ズームがあるとは全く知りませんでした。
同じくマスクにはそれに対応した種類があるとは!
大阪の舶来大判専門店のジャンクボックスによく23のファインダーマスクがざらっと入っていたのを覚えていますが、注意力が不足していました。
その店舗でプレス23を試写させてもらったこともあったのに...(ビオゴン53,プラナー100,ゾナー180の夢のセットでした)
コロナ禍で3年ほどその店舗に行く機会を失っていましたが、先日久しぶりに別の行きつけを尋ねた時、私を育ててくれた2店舗が相次いて閉店したことを知らされました。
馴染みの店員さん達も散り散りで行方知れずです。
大変悲しいことです。
れんずまにあ様
各位のご指導、大変感謝申し上げます。テヒニコンのシャッターは、万全を期してOHに出しまして、上がってきたらテスト報告申し上げます。パターソンはダークバックでリール装填失敗。それを犠牲にして練習を重ねました。現像済みネガを予め装填、それをガイドにしたら失敗しなくなりました。薬剤揃いましたのでまた撮影の機会を伺っております。ダブルカットホルダーとかわうそ商店にカットフイルムも注文しました。パターソンのリールに装填できそうです。ここまで、諸先輩のご指導でたどり着いてきましたが、れんずまにあ様のご指示のV23のスレッドを立てる自信がありません。このまま、お邪魔していてもよろしいでしょうか。
よろしくお願いします。
コメントいただき有難うございます。
テヒニカ23(III-IV)のファインダーは,仰る様に多種多様で,ファインダーマスクもそれに合わせて複雑な状況になっています。私がこれまでに調べ把握した内容を,備忘録のつもりで書きました。これからファインダーマスクを探そうとしている方や,中古マスクを扱っている販売店の担当者の参考になれば幸いです。
ロテラー180/4.5は,ご指摘の様に過度にカリカリにならず線の細い繊細な描写です。この時期のローデンの特徴か,発色と色乗りも良いと思います。難点は少し大きく重い点ですが,何とか許容範囲です。
中古カメラ店が閉店になると悲しいですね。テヒニカプレス23は,田中長徳さんが昔のアサヒカメラでヘリゴン付を紹介している記事を読んで欲しかったのですが,値段が高くて手が出ませんでした。中古カメラ店が閉店になると,人やカメラに加えてこれまでに蓄積したノウハウや情報も失われてしまうので悲しいです。
フイルム大好き様
カットフィルムホルダーとカットフィルムのご購入おめでとうございます。
23のホルダーは数が少ないので見つかって良かったですね。私の方も3ヶ月程かかってシートフィルム(フォマパン,大名刺判)が納品になりました。この続きは中判シートフィルムの方にご報告する予定です。
もちろんですが,V23の情報はここで大歓迎です。ここは日浦様のご好意で運営されているサイトで,自由で自主的に情報を交換する場です。ですので,独自のスレッドを立てていただくのも勿論自由ですし歓迎いたします。でも中判のテヒニカ23(6x9)を現役で使っている人は少なく,国内では100人に満たないと思います。小さいサイトを分割すると消えてしまうかもしれないので,もう少し情報を集め,ある程度の量になってから独立されるのも良いと思います。(このサイトを常時見ている人も2~3人程と思います。)
シャッターソケットは1番と上手くいかなく外しました。もう直ぐ咲きだす大賀ハスをアップで背景ボカせて撮ってみたいと思ってます。距離計は連動しませんが、ピントグラスで合わせるつもりです。大きく重いですが、既にロケハンを済ませて段取りを決めはじめています。GFXアダプターは、未だ入荷せずなので、ポジフィルムで撮るつもりです。よろしくお願いします。
素晴らしいレンズですね。
テレアートン270mmは,テヒニカ23用で一番焦点距離の長いテレフォトレンズと思います。この時期のテレアートンは,4群5枚のビオメター(クセノター)型で,解像度が非常に優れていると思います。撮影が楽しみですね。撮影画像もお待ちしております。
シャッターソケットと上手く合わないとのことですが,もしかするとレリーズの問題かも知れません。私のテロマー240mmのソケットには,日本製のレリーズは合わないのですが,リンホフ純正のレリーズは着きます。リンホフのレリーズは先端形状が特殊で,レリーズ用のアタッチメント(Linhof Screw-On Quick Scoket Nipple, 041066)も販売されているようです。ご参考までに。
お褒めいただき、恐縮です。ありがとうございました。
シャッターソケット、色々試しましたがダメで外してしまいました。それもまたスッキリした気がします。
然し、重いです。レンズだけ重さ測りましたら、605g。無限合わせに、近くまで三脚セットのまま持ち出しましたが、撮影時の移動は厄介になりそうです。月末から大賀ハスが咲きだすようですので、結果報告致します。よろしくお願いします。
狸おやじ様
いつも、興味深いご投稿ありがとうございます。さて、テヒニカ23Vの悩み、周辺アクセサリーが高く、尚且つ、入手困難な点です。距離ゲージも何とか、180ミリ用が揃い3種レンズ対応出来るようになりました。ただ、m用とfeetの2種あり悩み所。ファインダーは新旧2種の内、後期型の距離ダイアルゲージはアルコール清掃したら、文字が消えてしまいました。ここは、デカール作成可能距離表示も選択可能ですが、分解が必要でかなら高くつくようです。旧型はOH済、後期型は手がかかりそうでとりあえずそのままです。注文したあるgfxアダプター、アナトミカルグリップは未だ入荷せず。代理店も呆れていました。この手のカメラは、色々な覚悟がいると思いました。失礼いたしました。
23Vを手持ち使用するにはやはりこれでしょうか。
これでガンガン手持ち撮影が進めばいいですね。
新旧あるとは認識していませんでした。
しっかり53mmから表示があるんだ。
プリントが消えてしまったのは痛恨ですが、再生には旧型を原器にできますね。
私はマスター45Vにはホースマンのズームを付けていて、純正ズームや「タケノコ」は持っていません。
いつも有難うございます。万が一の為に、もう一台、東京新橋でまあまあの23Vを見つけ手に入れた時におまけでつけてくれた後期型ファインダーです。距離パララックスダイアルがスムーズに回りませんので、無限専用と割り切っています。もう、リンホフと持久戦というか、耐久戦の様相で、れんずまにあ様の様に様々な機種をアウトフィットで揃える余力はございませんが、デジタル新型が出るたびに騒めいた購買欲からは解放され平穏な日々です。距離デカールは、代理店に問い合わせて23V用m表示がメーカーに頼む事が出来ました。張り替えだけで、安いみたいですが、入荷はいつになるかはわからないそうです。
グリップが来たら、手持ちで、と思っていますが、既に半年待たされて、多分今年中にはて思う様にしています。よろしくお願いします。
テヒニカ23Vの距離ゲージとマルチフォーカスビューファインダーが使い易そうですね。
距離表示はmeterに統一してほしいですが,リンホフはアメリカ市場を意識しているのでしょう。
消えてしまった印字が復活できそうで何よりです。
テヒニカ23は全手動で融通の効かない所もありますが,慣れてくると楽しいカメラと思います。
天気の良い日に野外に持ち出し,美しい風景をじっくり撮るには最適の道具で,画質も最高です。
楽しい撮影ライフを。
ありがとうございます。仰せの通り全手動ですね。ルーティン一つ抜かすと失敗です。がゆっくり写真と向き合うにはかけがえの無い時間と思っています。かえってデジタルカメラの扱いで、設定をミスる方が多いくらいです。
ありがとうございました。
お世話になります。
ふと、ネット広告が入りサイトを開けて驚愕致しました。ベルビアブローニー5本パック、15000円前後。つい先日は、8千円位だったのに。
心して、シャッター切らねばならない時代ですね。残念です。
つまらぬ話題、失礼しました。
確かに酷い値上げですね。私は昨年4月に,ベルビア/プロビア120を旧価格(5200円)で可能な限り購入しました。このストックを使い切る前にデジタルバックに移行したいと考えていますが,1年で値段が3倍になり衝撃を受けてます。
富士フイルムは既にカラーポジにやる気が無いようです。ローライかロモ辺りが中国の企業と組んでCR200を復活してくれたらと期待してますが,現実は厳しそう。当面はストックを切り崩しながら,代替のモノクロ自家現像を楽しむ予定です。最近は暗い話題が多いですが,一つ朗報があり,QL69-Pが入手できそうです。この件は「中判シートフィルム」に報告する予定です。
ありがとうございます。
20thセンチュリー、出てますね。ご報告楽しみにしています。よろしくお願いします。
ソケットは2ピン式で,フロントベッドの右横か,23の一部ではネックストラップの取付部分に取り付けることができる。(アナトミカルグリップにもケーブルを取付ける穴があるが,手が大きくないとレリーズボタンに指が届かない。)私はケーブルレリーズをぶら下げた状態で使うのが嫌いなので,このソケットが欲しいと考えていた。しかし,これは希少品の様で中古市場でもほとんど見ない。半ば諦めていた頃,eBayにドイツのカメラ店から出品されたソケット(18ユーロ)を見つけたので買ってみた。
写真:レリーズソケットと取り付け穴.
しかし私の純正レリーズは50cmと長く,柔軟性に乏しく使い難い。そこで,手元にあるハマの小型レリーズ(長さ:25cm)にシリコンチューブを2重に被せ,その上にビニールテープを巻いて外径を10mmにしてソケットに取り付けてみた。
使い勝手はまずまず。ソケットを予めレリーズに取り付けておけば,レリーズの先端をシャッターに捩じ込んだ後,ワンタッチでフロントベッドに装着できる。手持ちで「プレスカメラ」風に使う時にも軽快に楽しめそうだ。
写真:ケーブルレリーズの装着例 (左は純正レリーズ).
ご投稿、拝読致しました。有難う御座います。以前、出品商品閲覧してどう使うかが、疑問でしたがやっと分かりました。凝っていますね。手持ちのバランスはこちらが優れている気がしますね。私は180セットしたままレンズスタンダード押し込んで、グランドグラスを割ってしまうと言う赤面ものの失敗をしてしまいました。中国製か純正か余計な悩みに直面しています。落ち着いたらシートフイルムホルダーを考える事にします。失礼致しました。
シャッターの位置は人によって好みが異なると思います。私はレンズやピントを操作する右手でシャッターを切りたいので,ピントノブの近くが好みです。でも,左手グリップの上を好む人もいます。リンホフは色々な選択肢とオプションパーツを用意しているので,自分の好きなシステムを作れて楽しい。
グラウンドグラスの破損は悲しいですね。私はテヒニカ23のピントグラスを交換したことはありませんが,数年前に格子入りのものをeBayで探したことがあります。その時は1-2万円の純正品だけでしたが,今見ると20ドル以下の中国製もある。選択には悩みますが,選択肢が増えるのは嬉しい。
狸おやじ様
いつも有難うございます。新橋で見つけた23Vにシャッターがダメでオマケに付いていたジンマーS100ミリが幸いレンズは綺麗で、シャッターオーバーホール後、生き返りましてToyoサービス社長のご好意でソケットもセット。となると気になるシャッター台座のシンクロコンパーの文字の塗装落ち。タミヤのエナメル塗料で墨入れしました。ついでにストッパー、距離ゲージも。30分後エナメルシンナーで清掃。綺麗になりました。1週間で硬化だそうです。雨が降りの暇つぶしネタで失礼致しました。
れんずまにあ様
いつも有難うございます。先日の谷中散策で気がついたフランジバックの件、手持ちのレンズ確認して撮り直ししまして、その内、テレアートン270ミリの一枚を投稿させていただきました。拙作ですが作例の一枚です。よろしくお願いします。
ご投稿と素晴らしい写真をありがとうございます。
テレアートン270mmの描写は見事ですね。合焦部の解像度は流石で,繊維や毛の一本一本が見分けられる程ですが,アウトフォーカスの後ボケも美しく,ご愛犬の穏やかな表情が印象的です。この時期のテレアートンは,クセノタールと似たレンズ構成と思うので,後ボケに少し癖(輪郭強調)があると考えていました。でも,どうやら杞憂のようです。私もテレアートン180-270mmが欲しくなりました。貴重な情報をありがとうございました。
おはよう御座います。
お褒めいただき、大変嬉しくまた、恐縮しています。ありがとうございます。同じ100ミリならと安直に考えジンマーをセットして手持ちテストしたのが、返って良い機会になりました。このサイトにお邪魔して早10か月、皆さまの助言、深い知識に助けられ、なんとか辿りつけました。このサイトを知らなかったら、恐らく大変なことになっていたと思います。改めて皆様に御礼申し上げます。これからもよろしくお願い申し上げます。
狸おやじ様
お世話になります。
早速帰宅後、23VにGFXをセット、いきなりパニックに陥りました。65,100,180をセットしてもモニターにはピントが合わず。そうだ、フランジバック、、ストッパーからレンズを後退させてなんとか。リンホフのhpの商品説明に、フランジバックを選ぶから注意が必要とありました。この辺りのノウハウが欲しいと思いました。
狸おやじ様
お騒がせ致します。
なんとか一枚、作例ご報告致します。
tele-technikon 180mm
ISO400 1/400秒
解放です。駄作で申し訳ございません。
よろしくお願いします。
狸おやじ様
お世話になります。GFXアダプターのファーストインプレッションをと思います。
説明書も無く、また、数学的知能に乏しい者からの感想を。
メリット
1照度に左右されない。
2撮影枚数は無限でコストゼロ
3アオリの効果が確認できる。ピントグラスより早い。
4たまたま、フジの機種なので、フイルムシミュレーションで様々な効果が得られる。
5シャッタースピードは思いのまま
6撮影後、iPadなどに直ぐ転送出来る。
7撮影サイズ自在
などなど
デメリット
1兎に角、機材が大きく重くなる。三脚は必須です。
2フランジバックの長さを選ぶ。アングロンはダメ、プラナー、ジンマー100は辛うじて。ゾナー180ミリが合います。
3アダプターのコストが高い
4デジタル機本体もコスト高
5作品はファイル保存で、pc開けない限り忘れそう。
6ぱっと見、iPhoneと見分けがつかない。
7写真一枚撮影に対する思い入れが無くなる。
と言った気がしました。
よろしくお願いします。
狸おやじ様
夜分失礼致します。家人寝静まりましたので、高感度試しました。
ゾナー180ミリ
ISO12800
f5.6
1/60
カラーモードはASTIAです。
何度も申し訳ございません。失礼致しました。
GFX-Gマウント用アダプターの情報と貴重な写真をありがとうございます。
このアダプターは,リンホフのカタログリスト(No.1960)にある純正アダプター(#001726)ですね。2022年時点で486ユーロと高価ですが,中国製のコピーより信頼性が高そうです。形が円形なのは驚きました。テヒニカ23はバックの取り付け部が円形なので,この方がカメラをリボルビングする時に使い易いかも知れません。
マウント部が後方に位置するので,カメラセンサーの位置がフィルム面より後方にズレるのは,カメラマウント用アダプターに共通する問題と思います。それでも標準レンズのプラナーやジンマーで撮影できるのは良いですね。オーバーコッヘンのツァイスレンズを,GFXの44x33センサーで堪能できるのは魅力です。ゾナー180mmの描写は特に素晴らしいと思います。写真フィルム(特にカラーポジ)はいつ販売停止になるか分からない状況ですので,代替手段があるのは心強い。私もデジタルバックをサーチしてますが,手頃な製品はまだ見つかっていません。
ご返信ありがとうございます。
また、お褒めに預かり恐縮しています。ありがとうございます。
このアダプターのレボルビングは、スムーズでした。
標準レンズはやはり厳しいです。レールから外れてしまう直前でなんとかという状況です。因みに、バックアオリ引き出してみましたがダメでした。広角レンズは全て不可の様です。フランジバックが150ミリ前後必要の様です。価格は、486ユーロですが代理店CLIQUEさんではもう少し安い価格でした。
引き続き、気がついた点があれば
報告申し上げます。よろしくお願いします。
追記
色々試しましたが、
tele arton270が100ミリのストッパーと同じ
sonnar 180は65ミリのストッパーの少し手前
でインフが来ました。tele-technikonはレールから外れる寸前です。近距離は行けます。
他のレンズが使えなく、かなりショックです。
レンズの位置情報をありがとうございます。
標準レンズだとレンズ台がレールに乗らないのは残念ですね。
既に試されてるかも知れませんが,アッパーレールを本体側に一段戻すと可動範囲が広がります。
あと,レンズ台を本体側のレールに固定したまま「バックアオリ」でピント調節をする方法もあります。
カメラが重いと調整が難しいかも知れませんが...
いつも御指南頂きありがとうございます。ご指摘の通り、ジンマー100、アッパーレール奥に。ピントは来ますがレンズスタンダードはギリギリ奥です。ノイローゼ気味な折、狸おやじ様のご投稿#1633を思い出しました。実は、ハッセルブラッドシステムでcfv50Ucを使っています。フラットアダプターを頼んでみました。来ましたら、インプレご報告申し上げます。よろしくお願いします。
お騒がせ致します。cfv用アダプターが届きました。まず機材取り付けで問題が。下部ラッチにセットすると、上部ロックラッチが入らない。思案の上一旦下部ラッチを外し機材セットの上取り付けしましたら、不思議、スムーズに脱着出来る様になりました。恐る恐る電源on、ライブビューにして見るとジンマーインフの位置で近くのTV画面クッキリです。コレはコレで悩みながらテスト結果報告申し上げます。よろしくお願い申し上げます。
そうですか。ハッセルのデジタルバック(CFV II 50C)をお持ちでしたら,こちらの方が中判デジタルカメラを取り付けるより色々な点で有利と思います。アダプターに上手く付くようで良かったですね。
お見受けしたところ,スライド機能の付いたアダプターですので,画像のステッチングもできて素晴らしいと思います。使用感や操作感等についても是非またお知らせください。
説明不足お詫び致します。狸おやじ様のご投稿#1633を拝見して検索いたしました。国内プライス5万円前後も致します。メルカリに新品で38000円で出ていましたので、ままよ、と購入しました。恐らく中国製と思います。作りは、思っていた以上丁寧でケース迄付いてきました。左右一段ずつスライドが出来ます。取付に手間取りましたがとりあえず安心致しました。GFXより良さそうです。改めて結果をご報告申し上げます。よろしくお願いします。
お騒がせ致します。取り敢えず室内にてテスト撮影してみました。撮影距離約1.5m 23V ジンマーS100mmf5.6 ISO800 F5.6 15分の1秒 内臓電子シャッターです。インフの位置は今後テストしてみます。よろしくお願いします。
また左右でステッチすればGFXよりも大きなフォーマットサイズになり、メリットが大きいかと思いました。
上下移動もできれば、6x9画面も得られるのになと。ちょっとライズすれば近いことはできるかしら。
ともあれ楽しみ方がますます広がりますね。
私は4x5カメラにα7Rでステッチしていて、フランジバックの制限を受けていますので、CFVは羨ましいです。
早速にコメントを頂戴致しまして感謝申し上げます。このアダプターは、どうやらphotodioxというメーカーの様です。いずれにせよ安心できました。自身の乏しい数学脳を棚に上げて、リンホフを恨んだ事恥ずかしく思いました。ステッチングとか自身で調べてトライして見るつもりです。流石経験者でいらっしゃいますね。アナログ脳で出来るだけ努力して見る所存です。今後もよろしくお願い申し上げます。
れんずまにあ様
早速の画像のご投稿ありがとうございます。
標準レンズで撮影できるようになり良かったですね。
ジンマーS+CFV II 50Cの画像は素晴らしいと思います。
広角側は分かりませんが,凹みボードなら65mm位まで大丈夫かも知れません。
色々と選択肢が広がり,これからの発展が楽しみです。
中判テクニカルカメラもいよいよデジタルの時代と思うと感無量です。
狸おやじはすっかり出遅れてますが,何とかデジタルバックを手に入れたいなあ。
狸おやじ様
お世話になります
cfv プラナー100mmのテスト結果報告申し上げます。ISO100 f8 1/180です。撮って出しの色がイマイチでしたのでハッセルの現像ソフト phocus2で処理後のjpegです。モニター上では、ピントはかなりシャープです。よろしくお願いします。
追伸です
ホワイトバランスが間違えていましたので
修正の取り直しです。ライブビューにてピント追込み
レンズフード使用
ご投稿ありがとうございます。
プラナー100mmの描写は素晴らしいですね。背景の木々のボケも自然な感じです。
風景写真なら,れんずまにあ様が言われるように左右にスライドしてパノラマ写真も楽しめそう。
ステッチはソフトウェア(Capture One等?)で対応できるかも知れません。
いつも、初心者にお褒めをいただきありがとうございます。お陰様で、手持ちの各レンズデジタル機のインフを把握出来ました。広角は厳しいです。リセッシュボードのアングロンもジャスピンの少し手前、残念です。ステッチングの御指南ありがとうございました。adobeソフトにある様です。が、その前にやらなくてはならないお勉強、広角レンズでのアオリです。思案の上、手に入れておいたポラホルダーを思い出して早速、ヨドバシにポラロイドフイルムを注文しました。たった8枚で2800円くらい。嫌になります。手元に届いたら、やる事リストを作り確認していこうと思います。よろしくお願いします。
おお,ポラロイドホルダーですね。
テヒニカ23用の純正ホルダーは知りませんでした。それだけでなく,ポラロイドフィルムが復活(インポッシブル社?)している事も知りませんでした。貴重な情報をありがとうございます。
写真を見ると,ポラロイドの画面(77x79mm)が丁度収まるようですね。これならテヒニカ23の画角を有効に利用できそうです。私は,富士フイルムのInstaxが使えないかと考えていましたが(No.2065),ミニ(46x62mm)は小さ過ぎるし,ワイド(62x99mm)は大き過ぎる。スクエア(62x62mm)は大きさは良いが,真四角でバランスが悪い。その意味で,ポラロイドは丁度良いサイズと思います。フィルムの値段は高いですが,感度が2種類(ISO 160/640)あり,Instaxより使い易そうです。ともあれ,撮影画像をその場で確認できるのは魅力です。撮影が楽しみですね。
ありがとうございます。仰せの通り、ポラはISO640です。入荷はいつのことやらです。
cfvについてお褒めもいただいていますので少し、、
お世話になつている東京日暮里のリンホフ代理店QLIQUE責任者の方は元シユリロの幹部の方です。リンホフは今でも代理店。ハッセルは、断念したそうです。理由は、中国人経営陣。そもそもドローンの会社でカメラにはあまり熱心では無い様です。最近、原宿の旗艦店も閉鎖。購入、サービスともにメールの問い合わせ。オフィスの場所は分かりません。
経営方針も過去の顧客は切り捨てる様な発言があつたとか。500CMの時代を大切にしてくれません。ライカとは、大変な違いです。本国では、遺産を受け継ぎ大切にしているのに、、
先行きに関してはかなり不安です。製品の完成度の高さ、本国からの諸案内、デジタルソフトウェアの出来の良さを思うと残念です。
やはり、デジタルになっても日本が一番では無いかと
つくづく感じる昨今です。
全く脱線の与太話で失礼申し上げました。
よろしくお願い申し上げます。
狸おやじ様
お世話になります。
関係の無い話で失礼致しました。
ジンマーS100mmの遠景テストで一通り終了のご報告です。
ISO400 f22 1/60 23V cfvです。
改めて、ジンマーの優秀さに惚れ込みました。
よろしくお願いします。
ハッセルとリンホフの代理店の情報をありがとうございます。
私も原宿のハッセルブラッドストア東京にCFVの件で問い合わせたことがあります(No.1637)。その時は丁寧な対応で好印象でしたが,今年5月に閉店になってしまった。ハッセルは日本での事業展開に興味がないのかも知れません。リンホフの日本代理店のシュリロトレーディングは以前何度か利用しましたが,あまり良い印象が無い。シュリロを出られた方が新しい代理店(Clique)を立ち上げたのは朗報です。
ジンマーS100mm+CFVの画像は好調ですね。
f22なので解像度が高いですが,コントラストは程々で自然な感じに見えます。プラナー100mmと比較すると好みが分かれそうですが,私はプラナーの描写が好みかも。テヒニカには魅力的なビンテージレンズが揃っていて楽しいですね。
狸おやじ様
いつも、忌憚のない、且つ温かいコメント有り難く感謝申し上げます。
70の手持ち谷中放浪記でのジンマーの結果に愕然。フランジバックの差を
同じ100mmならと安直に考えた自身には、とても良い勉強の機会でした。誉高きジンマーの実力知るべく撮影を重ねる度に、その都度驚かされ愛着が深まりました。小さく軽いこんなレンズの何処にと思います。既に市場に出てからは、50年近いことを考えると、当時のドイツ人数学者設計者に頭が下がります。素晴らしいレンズですね。
上っ面ですが、ほぼデジタル機による手持ちレンズのテストを終えましたが、やはりフイルムに軸を移して、引退後の写真ライフを送ろうと思っています。理由は、簡単過ぎて写真が下手になる気がしてなりません。ソフトで現像思いのままではいけない様な気がして、、
幸い、前出のQLIQE日暮里様の修理、OHは安泰で価格も良心的な事が何よりです。
特にハッセルブラッドの出物もリンホフレンズの出物も全てOH済ですから油断なりません。
FOMAPAN100のホルダー撮影が楽しみです。自家現像未経験の超初心者ですが、皆様どうか今後とも宜しくお願い申し上げます。
狸おやじ様
お世話になります、かつお騒がせ致しており恐縮しています。
さて、しばらく大人しくしているつもりが、驚きのサイトを見つけ忙しくなりそうです。
そのサイト名はFuji X weekly.フジフイルムのサイトと思いましたが、アメリカ人?の作成したサイトの様で過去の100種類以上のフィルムの色調を再現できます。因みに機材はXシリーズと GFXシリーズならOKです。ダウンロードして英文ですが、希望のフイルムの指示通りの設定で完了。
思わず、懐かしいエクタクロームE100を選択してテレアートン270にて、いつものテスト風景を撮ってみました。コダクローム64等目白押しです。モノクロもかなりリストにあります。
まずは、ご報告申し上げます。
linhof23V tele-arton270mm GFX50SU ISO800 f22 1/170 エクタクロームE100設定
追伸
サイト名訂正いたしました。
失礼致しました。
ご報告が大変遅くなり申し訳ございません。機材・用品などがそろいましたので、撮影しました。被写体は撮影台上の3本のレンズです。機材はレンズ側からMamiya M75mmF4.5L SB, Novoflex PROMAM67, Rollei X-Act 2, Novoflex APRO, Novoflex NEXA-K, Kenko DG 接写リング10mm, Sony α7RWです。測定用品はデジタル傾斜計、物差し、巻き尺などです。
添付の取扱説明書に従って、
1. X-Act 2のフロント・リア両スタンダードを垂直にして、モノレールの傾斜角αを設定します。レンズのイメージサークルを考慮して、今回は10度です。
2. シャインプルーク点S1(レンズに近い方の被写体の高さの半分の焦点を合わせる点。以下近合焦点)、同S2(同遠い方の点。以下遠合焦点)にリアスタンダードで焦点を合わせます。対応するカメラのモニター上の点S'1とS'2を記録します。S'1とS'2間の垂直距離vを測定し値を紺色のダイヤルの目盛に設定します。今回は16.5mmです。
3. S1とS2に焦点を合わせたときのリアスタンダードの延長距離(位置の差)eを読み取り、値を白色のダイヤルの目盛に設定します。今回は2mmです。
4. シャインプルーク面の光軸に対する傾斜角βを求めます。光軸が水平であれば、この角度がシャインプルーク面の上向きの角度(0=<)になります。ティルト角の計算前にすでに光軸が傾いている場合は、βはシャインプルーク面の上向きの角度と光軸の傾きの角度の合計になります。今回近合焦点の高さは22.5mm、遠合焦点の高さは61mm、高さの差は38.5mm、近合焦点と遠合焦点間の距離は95mm、撮影台面とS1-S2を通るシャインプルーク面の交わる角βは22.1度(atan(38.5/95))です。
5. この傾斜角βを白色のダイヤルの下端(0度から50度の目盛)から見つけ、対応する紺色のダイヤルで最適なレンズのティルト角γを読み取ります。今回γは約6.5度です。
以上計算器上の番号1から5まで順に測定値をダイヤルに合わせてティルト角γを求めます。
Robert E. Wheelerさんによると、風景撮影の場合βの計算は不要でフロントスタンダードで焦点を合わせても良いそうです。
撮影データ シャッタースピード 1/60 絞り F45 ISO 800、ニッシンデジタル MG80 PRO 3灯 65~70cm多角ソフトボックス レンズ鏡胴前端から近合焦点までの距離 約470mm
Mamiya M75mmF4.5L SBはシフト・ティルトアダプターNI701(シフト左右各10mm、ティルト上下各12度)用レンズです。SBレンズ用スペーサー NA703と組み合わせると一般のレンズとして使えます。
Rollei X-Act 2(フロント・リアともティルト上下各16度、スウィング左右各15度、ライズ・フォール、シフトは、上下、左右各15mm)はNovoflexのOEM製品(1997)のため、同社のBALPROシリーズとCASTBAL-PROのアダプターリングを共用できます。
PROMAM67は一昨年の5月発売で、Hartblei社によると同社とNovoflexとの共同開発だそうです(HCam.de 8 Mai 2022)。Hartblei社の"Mamiya RB/RZ - GFX Adapter for Mamiya RB/RZ lenses #1, #2", "Hartblei RBZ-S Parallax Free Shift Adapter for Mamiya RB/RZ 67 Lenses"の絞りクランプと同型のようです。
カメラのグリップとX-Act 2が干渉するので接写リングを使いましたが、けられます。
BALPRO T/Sは構造上前後を逆にし、90度横に倒して使います。グリップの凹部の位置にアダプターリングの固定ネジをセットすると、固定ネジの頭との干渉がなくなり接写リングは不要です。
現在小物の商品撮影にはFocus Stackingも使われているようです。Focus Stacking機能がないカメラによるマクロ撮影には、Novoflex CASTEL-MICROが適しています。
Canonは近い将来RFマウントのTS AFレンズ(特開2023-140195、特開2023-153460)を発表するでしょう。複数の合焦点を選んでAutoTiltShiftできるでししょうし、リアスタンダード付きのレンズですと被写体の形状補正も自動化されるでしょう。
未購入ですが、lumariver.comのソフトウェアDepth of Field Calculator(tilt and sift, Focus Stackingを含む) Android $8.99 (Google Play)
Lumariver Depth of Field iOS $8.99 (App Store)が発売中です。
撮影にあたって以下のWEBページの記事などを参考にさせていただきました。
http://www.weschoen.de/ -> Scheimpflug-Rechner -> 取扱説明書(画面下方へスクロールして計算器の画像をクリック) PDF他 2013
Robert E. Wheeler; Photographer's Aids: A survay, Chapter 2 Rodenstock, p.5-9 PDF 2002
Anwendungsbeispiele mit dem Universalbalgengerät Novoflex Balpro TS PDF 2006
ローデンストックの「ティルトスイング計算器」の詳しいご解説を有難うございます。
これは,No.2011で教えていただいた携帯型のティルト計算器の実践編ですね。とても参考になります。まだ全部は理解できていませんが,これは恐らく,以前私がカメラバックのアップティルト角(θ)について導いた(1)式(No.2002)を,レンズボードのダウンティルト角(γ)に対して計算する装置の様に思います。細かい点(何故βが必要か等)はまだよく理解できていませんので,もう少し考えて見たいと思います。
私は最近,ライズ/フォールをよく使いますが,ティルト/バックスウィングをあまり使っていません。ティルトを使いたい構図にあまり出会わないのが主な理由ですが,設定が面倒というのも理由の1つです。バックアオリは遠近感を強調しすぎるという説明書の指摘も正しく,フロントを操作する方が得策かもしれません。この計算器をポケットに入れて置けば,気軽にフロントティルトが出来そうなので,購入を検討してみます。貴重な情報をありがとうございました。
狸おやじ様
いつもお世話になります。
linhof23Vで、不可解な点に気が付き、投稿いたします。
ライズフラップの幅に、差がある点です。所有の二台を並べ気が付きました。狭い方はシリアルが広い方より後期で前期後期の差かなくらいに思っていましたが、そうでも無いようで、代理店代表に質問致しましたら、初めて聞いたとの事、、、
まあ、どちらも使用上問題無く不具合も有りませんが、理由を知りたくて、、
ご存知の方がいらしたら、ご教授お願い申し上げます。
よろしくお願いします。
テヒニカ23V(後期型)のライズ用フラップのサイズは,2種類あるようですね。
貴重な情報をありがとうございます。
以前(No.1570)掲示した23Vの取扱説明書を見ると,1~4頁の写真では狭いタイプ,6頁の写真では広いタイプになっています。これらの写真が撮られたのはV後期型の発売時(1972年頃?)で,その頃は2つのタイプを製造していたようです。私の手許にある和文カタログ(シュリロトレーディングカンパニー製,1998年頃)を見ると,全て広いタイプです。なので,狭いタイプから広いタイプに設計変更されたと考えていました。でも,シリアル番号が逆なのは謎ですね。
早速にありがとうございます。
シリアルが後期のフラップが狭い方は、代理店オーバーホール済の品物ですので確かなモノとは思いますが、この手のカメラのよくある迷宮と思って酒の肴にしようと思っています。
説明に無いのは、困ったモノですね。
然し、それはそれで想像の世界で、メーカーに詰問するのは止めておこうと思います。問題は、撮影結果ですね。
諸先輩方々の力作に、追いつくべく精進していくつもりです。
よろしくお願いします。
狭いと単純にライズアップすることしかできませんが、広ければシフトしながらライズできますのでいいですね。でも広げると何か問題でもあるんでしょうか。
続報を待ちます(笑
狸おやじ様
いつも有難うございます。
先日、ebayにて、23Vの最終型と思しき本体を入手致しました。ボディ塗装が艶消しの黒です。商品説明ではミントとなっていましたが、手元に届いてチェックしてみると、蛇腹にヒビが。早速日暮里の代理店持ち込み、蛇腹交換他、オーバーホールを依頼して出来上がってきました。変わっている点で、グランドグラスフレーム両脇に、手前90度迄引き出すレバーがあり、ホルダーオープンで固定できてカットフィルムホルダーがスムーズに出し入れできる構造になっています。シリアルの頭にアルファベットの一文字が打刻されているのが最終型らしいです。まずは、ご報告申し上げます。
狸おやじ様
いつも有難うございます。
さて、残念な事がございましたので報告いたします。
ルーペで拡大されるフレネルレンズのキズが気になり、一番早く手に入りそうなので英国のリンホフスタジオにメールオーダーしましてほぼ10日で手元に届きました。入れ替えてみて愕然。抑えのスプリングが効かず少しの角度で落ちてしまいました。ノギスで計測してみると2mm足りない。販売元は当初は取り付け方が悪いのかもと。実際の写真添付の返送でやっと気がつき店内在庫調べたら全部そうだとの事。メーカーに報告して正しいフレネルレンズを次の入荷後送るとの事で決着しました。
日暮里の店主も、最近、マスターテヒニカの新品を納入時、フロントベッドを下ろしたら、エッジの塗装がポロリと落ちて困ったとの事。製品のクオリティ、検品の精度が落ちている様だとも。
最終型23Vと初期型70を並べてみると、明らかに初期型が丁寧な所も見て取れました。
まあ、3月末迄気長に待つとして、少しメーカーには、頑張ってもらいたいと思いました
フレネルレンズの比較写真添付いたします。左側が寸法違いの品です。
よろしくお願いします。
追記
linhof-studioに詳細報告後、正規寸法のフレネルレンズが届きました。
フレネルレンズの情報をありがとうございます。
私は,フレネルレンズは(見かけは明るくなりますが)ルーペを使ったピント合わせがやり難いと感じるので使っていません。でも注文したフレネルレンズの寸法が合わないのは困りますね。リンホフはきちんと対処して欲しいと思います。
リンホフ製品のクオリティにはいろいろな意見がありますが,私は1950~70年が全盛期と考えています。その頃の製品は,今でも驚くほどの精度と強度があり,見るだけで感動します。私のTechnika IV23 は1960年製ですが,少なくとも今後50年は完璧に機能すると思う。何か至高の工芸品を使ってる気分です。
ご返信ありがとうございます。全く、仰せの通りと思います。
リンホフ6×9の門をくぐり、ほぼ一年で色々経験を経るとモノとしての本質が見えてきた気がいたします。見渡せばドイツ工業製品全般に言えるのではないでしょうか。クロームメッキの質と厚さから骨格材質のクオリティ。自動車もそんな気がいたします。移民労働者の増加と再生部品の増加の影響もあるかもしれませんね。モンブラン万年筆のペン芯も昔の方がコストがかかっている気がいたします。
Technica W23もきちんとしたセットは物凄く高価ですね。
過去の品質にはとても及ばない現在、
今ある機材を大切にして、写真撮影を楽しんでいきたいと思いました。
ありがとうございました。
狸おやじ様
いつも有難うございます。
拙の投稿#2433にて、ライズフラップの幅の差について、暇を良いことにLinhof社に問い合わせ致しまして、以下の様に返答を得ました。
Here comes the answer from our technician:
We can read from our records when the flap was generally installed -> 1975.
However, there is no documentation as to when a narrow flap was replaced with a wider one.
The bellows is protected by the flap when the front standard is shifted upwards and can also be moved sideways with the wider flap without the bellows being pressed in too much.
との事で1975年に導入後、変更点については不明との事でした。
一応、疑問点については、此処でピリオドとなりました。
よろしくお願いします。
ライズフラップの件で続報をありがとうございます。
リンホフ本社からの回答で,フラップは狭いタイプから広いタイプに変更されたこと,変更の理由はライズ時に左右シフトの自由度を増やす為とわかりました。貴重な情報をありがとうございました。
テクニカルカメラでは,フロントライズ/フォールの可動範囲が(特に広角レンズ使用時に)制限されることが多い。ライズフラップは有効ですが,それ以外の対処法として,バックアオリ(ダウン/アップティルト)を併用する方法があります。この方法はシフトの範囲を広げる時にも使えます。後日この方法について解説できればと考えています。
いつもありがとうございます。
ライズフラップの件は、1975年からとの事ですが、旧型グレーモデルは、ワイド。ブラックモデル中期にナローが有り、最終期に又ワイドに戻った理由を知りたかっただけですが、こんな質問して来るのは、先方も初めてらしく、返答まで10日くらいの時間がかかっていました。
まあ、技術者にも迷いもあったのではと。
アオリは色々試しながらわかってきた気がします。
以前の写真で後悔する点がかなり有ります。
折角の装備、使わなければいけませんね。指導書も買い込みましたが、諸先輩諸兄のノウハウのご助言、こころよりお待ちしています。
よろしくお願い申し上げます。
れんずマニア様
いつもありがとうございます。
近隣も桜満開ですので、歩ける範囲に三脚担いでデジタル撮影を試みました。
23Vにテレアートン270mm、GFX50SUバックです。
ISO100、1/250、f8で100m程先の丘の上を狙ってみました。フイルムモードはベルビア
ホワイトバランスは、オートです。LVでモニター画面でピントの追い込みができるとか
コレはコレでやはり便利と思いました。
よろしくお願いします。
れんずまにあ様
連続投稿お許しくださいませ。
程度の良さそうな、Tele-Arton180mmf5.5を入手しました。シャッター
1secはかなり怪しいですがレンズも綺麗でした。小ぶりなのに180mmが気に入りまして早速ハッセルcfvU50を23Vにセットして試写しました。結果、1962年製と思しき老体に畏敬の念を禁じ得ませんでした。ISO1600 f5.5解放 1/90です。
よろしくお願い致します。
ご投稿と2枚の写真をありがとうございます。
テレアートン180/240 mmの描写は魅力的ですね。特に180mmの画像は,合焦位置のシャープな画像に加えて後部のなだらかなボケが印象的です。テレアートンはクセノタール型のレンズ構成なので,開放側で後ろボケが(球面収差の過剰補正で)荒れると予想していましたが,シュナイダーはその辺を上手く調整してなだらかなボケを出している様です。F値を5.5に抑えたのがポイントかも知れません。貴重な情報をありがとうございました。
ハーティング博士(Hans Harting)設計の3群5枚,1921年頃製造のノンコートレンズで,合焦位置の高解像度と芯を残しながら蕩けるような後ろボケに特徴がある。ヘリアーは,描写力と表現力の高さから戦前は「猫の目」と呼ばれ,テッサーの「鷹の目」より写真家や芸術家の間で人気があったようだ。独特のレンズ構成と球面収差の補正をアンダーに抑えた所がポイントの様で,ここに注目したトロニエ博士(Albrecht W. Tronnier)は,後のカラーヘリアーやアポランター(色収差補正型),そしてテロマー(テレタイプ)で同様の構成のレンズを設計している。不思議と日本の(マスメディア系の)レンズ評論家達から注目されていないようだが,これらのレンズが中判~大判用で,ライカ判や35mmミラーレスカメラで手軽に使えないという(商業的な)理由があるようだ。
写真:ソメイヨシノ(Heliar 105 mm/F 4.5, SS=1/250, f=5.6).
有難いご講評ありがとうございます。
ヘリアーの写真に驚きました。103年前、大正10年製とは。亡父も生まれていません。
このレンズが付いているベッサを物色しまくりました。今でも高価なことが納得しました。また、開放近くでのシャープな描写と発色に改めて、ドイツ人レンズ設計者が優秀であったと思います。
ありがとうございました。
いつもお世話になります。
先日、手に入れた、Tele-Arton180mmの内部エレメントの埃が気になり
分解クリーニングをトライしました。レンズのリテーナーリングが固くて緊張しましたが、無事に完了できました。リアエレメントの仕上げには暫し見惚れてしまいました。
無事に組み上げができて安心しました。
これは各調節部位の可動範囲が狭いことに加え,カメラ外箱によるスペースの制限もある。野外でアオリを調節していて,あと数ミリが動かせずに悔しい思いをすることがある。そこで,フロントのライズ/フォールの可動範囲をバックティルトを使って拡張する方法を紹介したい(cf. No. 1558, 2512)。
私が使っているテヒニカ23IVのフロントライズの可動量(公称値)は0~50 mmだが,実際には外箱の制限により広角(Super-Angulon 65 mm)では15 mm,標準(Symmar 105 mm)でも25 mm程度で頭打ちになる(写真)。V型にはライズフラップがあるので可動範囲が広がるが,広角レンズだとあまり違わないかも知れない。その為,特に高い建物を見上げた時のパースペクティブ(先細り)の調整でライズ量が不足する状況が出てくる。私はこれまでに3回程その様な場面に遭遇した。
写真:フロントライズの設定例 (ライズ量:約25 mm, Symmar 105 mm).
まず,カメラバックのロックを外し,フィルム面をフルにアップティルトさせる。次にレンズ部をベッドダウンしてダウンティルトを掛けてフィルム面との平行を取る。この状態では,カメラ外枠がフィルム面に対して上向きの角度を持つのでフロントライズの可動域が広がる。私のカメラの場合,広角では25 mm,標準では50 mmと,2倍近くライズ可能量が増える。テヒニカ23III~IVのレンズ台はベースティルトなので,一度ピントを合わせればライズしてもピント位置は変化しない。下の写真では約50 mmライズしているが,ジンマーはイメージサークルが大きい(約150 mm)為,この状態で画像のケラレはない。
この方法を応用すると,フロントフォールの可動域を広げることもできる。その場合はフィルム面をダウンティルトさせ,フロントはアップティルトで平行を取る。テクニカルカメラではフロントフォールがほぼ不可能なので,高台から見下ろすような風景の撮影でこの方法の利用価値が高い。ご参考までに。
写真:バックティルトによるフロントライズの拡張例 (ライズ量:約50 mm, Symmar 105 mm).
早速の丁寧なご指導ありがとうございます。感謝申し上げます。わかりやすく、戸外にセットを持ち出し実践して確認致しました。また、買い込んだ専門書も熟読致しまして、過去の悔やまれる写真を思い出した次第です。手持ちでは無理ですので、三脚使用限定ですね。遠景にピントが合っていく、広角での建築物が先窄まりが修正出来る、とかGWはお陰様で忙しくなりそうです。
改めて、御礼申し上げます。ありがとうございました。
れんずまにあ様
いつも有り難うございます。
GFX 50SUに、ピクセルシフトマルチショットという機能があり、購入後使ったことがありませんでした。0.5画素毎に手ぶれ補正機能を利用して16枚の撮影、フジのソフトで合成後、lrで写真に、という機能です。解像度は4倍の2億画素700MBになります。PCのメモリを32GBに強化、 23Vにゾナー180mmでトライしてみました。
結果は驚きの精細度でした。カメラ、レンズともに最先端の世界を見させてあげることができて満足してます。
ただ、被写体は静物限定、動く雲、草花、人物はN/Gです。
撮影データは
三脚使用、f5.6、1/60、ISO800でレリーズ必須です。
あまりに大きなデータですので3MPに落とした写真を添付致します。
フランジバックの問題で広角レンズ、100mmレンズが使えない事が残念ですが
クラシックカーの撮影を時々致しますので、役に立ちそうです。
よろしくお願いします。
2億画素ですか、とほうもない世界ですね。
オリジナルでなくても精細なことが窺い知れます。
焦点が合っていれば、どこまで拡大しても現物を見るのと同じ臨場感なのでは。
確かに条件は限定されますが、大変夢がある機能だと思います。
貴重な情報をありがとうございます。
>GFX 50SUに、ピクセルシフトマルチショットという機能があり、
これは全く知りませんでした。デジタル画像素子には詳しくないのですが,RGBカラーフィルターを水平方向にベイヤー式に並べて色情報を取る場合,(深さ方向に色情報を取るFoveon式と比較して)カラー画像の解像度が落ちてしまう。カラーフィルターを水平方向に細かくズラして追加情報を得て,解像度を上げる方法が既に使われているとは知りませんでした。中判イメージセンサーの場合,画像素子のピクセルサイズは4-6μmなので,光の量子性が現れるサイズ(解像限界)より余裕がある。この様な状況では,ピクセルサイズの精細化に加え,色々な追加技術を使って実効解像度を上げることができるようで興味深く思います。
最近ハッセルブラッドからも新型デジタルバック(CFV 100C)が発売され,中判デジタルの世界が拡大しつつあると感じます。日本の他の企業(Sony他)も,この機を逃さず中判デジタルに参入して欲しいですね。
狸おやじ様
早速のご感想ありがとうございます。
この世界はとんでもない事になりそうですね。AI発展でカメラ設定は会話になるのでは無いかと危惧しています。
フジの上位機種100Uに至っては、4億画素が可能ですが触手は伸びません。
過去、オーディオに凝った時のプレーヤーのワウフラッター競争みたいで、、
Canonが2800位で動かないのか正解かもしれませんね。Adobeソフトで強化で4倍に出来るし。
クラシックカーの磨き上げられた、キャブレター、シリンダーヘッドが綺麗に撮れればいいなと。
ハッセルもライカもこの世界とは一線引いているのか、無理なのか分かりません。
やはり、この辺りのカメラの世界では、日本が1番ですね。
フイルム重視、時々デジタルで今後も人生を楽しもうと思っています。
狸おやじ様のアオリのレッスンが目下一番参考になっています。
これからも、よろしくお願い申し上げます。
いつも有難うございます。
先日、eBayにてlinhof Large Format Photography 1973年版という専門書を格安で(4000円未満)手に入れました。70,70press,23V,4×5の機種説明が網羅。
アオリの説明も細かく記載されていて楽しめます。
書籍の少ない中、貴重で楽しめました。
よろしくお願い申し上げます。
貴重な情報をありがとうございます。
私はこの本を知りませんでしたが、同じGossbild-Technik GmbHから出版された Linhof Practice(*) を以前読んだことがあります。豊富な写真と詳しい解説が載っていて興味を持ちましたが,値段が高かったので書いそびれてしまいました。今考えると惜しいことをしたと思い中古本を探し始めました。昔のリンホフはいろいろな本を出版したり講習会を開いたりと,テクニカル/ビューカメラの技術講習や普及活動にも取り組んでいたようです。
最近は35mmデジタルカメラの進歩が停滞気味になり,ユーザーが物足りなさを感じている為か,中判以上のテクニカルデジタル/アナログカメラやアオリ技術に対するニーズや期待感を感じます。それらのニーズに対応する情報サイトを,将来的に立ち上げて情報発信したいとも考えています。それまでは,この日浦様のサイトをお借りして「リンホフテヒニカ23」と「中判シートフィルム」を中心に,皆様と情報発信していけたらと考えています。どうぞよろしくお願いします。
*) Nikolaus Karpf, "Linhof Practice: An Introduction to Linhof Cameras, Their Accessories, and Photographic Technique", 2nd Ed., Verlag Grossbild-Technik GmbH, Munich, 1958.
最近撮影機会が少なくご無沙汰していますが、皆様のご投稿はいつも楽しみに拝読しています。
linhof Large Format Photography すばらしいですね.私も網を貼っておきますが,なかなか遭遇できないでしょうね.
狸おやじ様が大判情報発信をお考えとのこと、これもまた素晴らしい。
昨今フィルム事情が悪化の一途を辿っているのと反比例して、大中判の評価額が鰻登り。
新たに機材を購入するのに逆風ですが、フィルム生産の後押しになってくれないか期待しています。
狸おやじ様の貴重な情報が、オーナーたちが大中判を見直し撮影を楽しむ環境が整う大きな助けになりますよう祈っています。
さて貴重な晴れ間と余暇が一致して、大中判撮影を楽しめますように。
風景写真なら構図や露出を時間をかけて決められる。休日にテヒニカを郊外に持ち出し,綺麗な風景をじっくり撮影するのは楽しい時間になっている。
ところが自分の子供が成長し成人式や卒業式を迎える頃になり,娘達の晴着の写真を撮ってほしいと頼まれた。これまで親父の道楽に付き合わせ,迷惑をかけてきた家族の頼みを断るのは難しい。営業写真館に頼むとワンショット数千~1万円で,しかもデジカメで撮られた写真は薄っぺらで魅力を感じない。「よーしそれなら引き受けるか」という気になった。折角撮るならテヒニカのカラーポジ6x9サイズ,ストロボを使って野外の日中シンクロ撮影... と理想は膨らむが,狸おやじには人物撮影の経験がほとんど無い。まずはライティングとポートレート撮影の勉強からと解説本を購入し,少しずつ読みながら必要機材を集めて準備を進めてきた。その辺の顛末は「カメラ情報交換掲示板」の「フラッシュ多灯撮影」(No.2620~2707)に書いた。ここではその後の進展を含めた全体の概要を紹介したい。この情報が,テヒニカ23や類似の機械式カメラでポートレート撮影を計画されている方々にお役に立てば幸いです。
1. 野外での日中シンクロ撮影をオフカメラ+多灯で実施
2. 野外で使い易いコンパクトで軽量な機材の選定
3. 迅速な露出と光量を決める方法を採用(ストロボの外光オート機能を利用)
4. 撮影前に推定画像の確認(テスト撮影の手段を用意)
3はポートレートでは速射性が大事な為だが,テヒニカ等の機械式カメラは露出が完全マニュアルで,TTL測光もできない。そこで外光オート式のストロボを使い,擬似的な多灯のオート撮影を行う。オートストロボをリモートセンサーで遠隔的に制御すればオフカメラのライティングができる。4はフィルム撮影に多い失敗を減らす為で,デジタルカメラを画像確認用に使う。3と4に関して,れんずまにあ様から貴重な情報とアドバイスをいただきました(カメラ情報交換掲示板: No.2620-2707)。
1-4を考慮して準備した照明機材は次の通り:
・ ストロボ(Panasonic PE-36S x 2)1台をメイン,1台をサブのスレーブ用
・ リモートセンサー(Panasonic PW-12S)メインストロボをリモート制御
・ ディフューザー(ImageVision RoundFlash Dish, LumiQuest LQ-103S他)
・ ライトスタンド(Manfrotto MS0490C)軽量のカーボンスタンド
・ テスト撮影用のデジタルカメラ(Sony α7II等)
下の写真に機材のセッティングの例を示す。テヒニカのコールドシューにアダプター(エツミ E-519)を介してリモートセンサーを取り付け,ライトスタンドのメインストロボと接続しラウンドディッシュを取り付けている。カメラ横のフラッシュ台(No.2068)にサブストロボを載せ,スレーブ発光させる。このフラッシュ台はワンタッチで取り外し,ハンドライトとして自由に移動可能。写真の円形ディフューザー(中国製,直径30cm)は,円形のキャッチライトを入れるのに便利。ストロボは予備をもう一台携行し,影消しや追加の補助光源として使っている。照明機材の合計重量は1.5 kgで,小型バッグ(Hakuba PlusShell S)に収納し,ライトスタンドは三脚と一緒にショルダーバックに入れている。テヒニカ23+レンズ+三脚+スタンド+照明機器で10 kg程,1人で何とか持ち運べる量だ。
写真:日中シンクロ撮影の設定例.
この方法の問題点は,外光オートストロボが現在入手し難いことだが,中古のストロボ(PE-36S,PE-60SG等)は数は少ないがヤフオク等に出ていて,専用のリモートセンサーも時々見かける。MetzのMecablitz 64(AF-1)は現行の外光オートストロボだが,リモートセンサーが提供されていない(*)。
デジカメ(α7)で試し撮りして気が付いたが,一般のレンズ交換式1眼カメラ(フォーカルプレーンシャッター機)は1/200秒以上のシャッター速度でストロボに同調できない(**)。テヒニカのシンクロコンパーシャッターは全速(1~1/500秒)でストロボに同調するので,絞りを開け気味にして背景光を減らしたい時に役立つ。同じ画角の場合,6x9判のレンズの焦点距離は35mm判の約2倍になり,絞りを開けた時の背景のボケが相対的に大きく綺麗になる(参考:日浦様「被写界深度とぼけの大きさ」)。ボードレンズは鏡胴が不要で,長めの焦点距離でも軽量コンパクト。その為,背景のボケを生かしたポートレートを中長焦点レンズを使って日中シンクロ撮影する場合,テヒニカ23は有力な候補になると思う。
*) 8月14日追記:Godoxが新型の外光オートストロボ(Lux Master)を発売した。これは以前(No.2072)紹介したLux Seniorの発展型で,GNは25だが標準でリモートセンサー(AS-01)が付いている。外観もクラシカルで使い易そう。これから外光オート撮影を考える場合に候補になると思う。
**) このフォーカルプレーンシャッターの欠点は,特に日中シンクロ撮影で顕著になる。最近の「ハイスピードシンクロ」という名の「遅延発光技術」で解決できると考える人がいるが,これは正しくない。「ハイスピードシンクロ」ストロボをフォーカルプレーンシャッターで使う場合,シャッター幕に当たる光の内,幕中の細いスリットに当たる光以外は無駄になる。つまり感光面(画像センサー)に当たるストロボ光は,高速シャッターになる(スリットが細くなる)程少なくなり,有効光量(GN)が減少する。この場合,シャッター速度を上げてもストロボ光/環境光の比は変化しない。一方,デッケルのシンクロコンパーを始めとするレンズシャッターは,シャッター全開時にストロボ光を100%受け取るので光量にロスがない(有効光量が一定)。この場合,シャッター速度を上げるとストロボ光/環境光比が大きく増加する。日中シンクロ撮影時のレンズシャッターの優位性は明らかで,この状況は今後グローバルシャッター(全画素同期シャッター)がデジタルセンサーに搭載され,機械式シャッターを代替するまで変わらないと思われる。
写真:ストロボ撮影時のカメラ周辺 (Technika 23, Symmar-S135 + Synchro-Compur 0).
以前もおやりになっておられましたが、ご家族のポートレート写真、よろしいですね。
私は中判大判で人を撮らなくなって久しく、とても刺激的なご投稿でした。
写真の歴史では、人像は最も重要な対象でしたので、原点回帰。
しかし難しいと思います。お察しします。
簡易スタジオを組まれて、すごいです。個人情報ですのであがりを拝見することはないでしょうが、続報に期待します。わくわくします。
少しフォールをかけると足が長くみえるかしら(笑
コメントいただきありがとうございます。
確かに個人情報でサンプルを出せないので... 何か別の方法を考えてみます。秋にも野外ポートレートを予定していて,その頃にまた情報を提供できればと思います。
人物のポートレートは当たり外れが大きいですが,その分嵌った時の感動も大きい。ピントグラスの情景がそのまま結果になる風景写真と対照的です。今後は風景に加えて人物撮影も楽しむ予定です。
フォールすると足が長く頭は小さくなりますね。今まではカメラを腰位置でニュートラル(水平)で撮っていましたが,目線まで上げて僅かにフォールするのも良さそう。パースペクティブの変更で写真の印象はかなり変わるので,状況に合わせて調整しようと思います。貴重なコメントをありがとうございました。
れんずまにあ様
ポートレート撮影に関しての深いご指導ありがとうございます。実は、孫の来宅時に少し頭をよぎりましたが、古いストロボしか無く、室内でのISO100フィルムでは諦めていました。明確な次のステージへの指針をいただきまして感謝致します。
フォールで足長、シフトでスリムにとかも聞きます。孫より、セルフポートレートしたくなるくらいです。
道具は使い込みたいものですね。
課題が数あり、楽しみが増えました。ありがとうございました。
お孫さんが来られるのは嬉しいですね。
テヒニカでの撮影は少し大掛かりになるので,もし計画されるなら,七五三が良い機会かと思います。子供(特に女子)は,お粧しした時にフォーマルな撮影を喜ぶようです。ポートレートは良い写真を撮るとその人に喜ばれます。ここが自己満足的な風景写真と異なる魅力と思います。
楽しい撮影を。
この貼り革の素材は不明だが,長期の使用でも劣化が少なく耐久性が高い。しかし接着剤は経年劣化がある様で,古いテヒニカには貼り革が剥がれたものや紛失したものがある。私のテヒニカ23は,本体は大丈夫だがストラップの留め具部の小片が無くなっていた。またIV型のスーパーローレックス(6x7)の貼り革が剥がれかけて気になっていた。
アメリカのHugoStudioは,中古カメラの貼り革リペア専門の会社で,ライカやローライの修理業界では広く知られている様だ。私はeBayでテヒニカ用の貼り革を見つけて知った。大判のテヒニカV45用の貼り革が多いが,スーパーローレックス45用のベージュ革もある。スーパーローレックス23と45は取り付け部分の構造が異なるが,本体は共通なので貼り革の寸法は同じ筈だ。eBayで$18(+送料$11)で売っていたので試しに購入してみた。
写真:補修作業中のSuper Rollex 23 (6x7).
説明書に従って古い革を剥がし,ホルダーに残った古い接着剤を有機溶剤とアルコールで拭き取り(これが結構大変な作業),粘着材の表面を筆に含ませた水で少し濡らしてから本体に貼り付けた。YouTubeの解説動画では"Purell"という溶液(?)を使っているが,水で代用できるようだ。粘着材の接着力は強力なので,水を含ませて一時的に接着力を弱めることで位置決めが容易になる。貼り革は細かい部分を先に合わせ,全体に張力を掛けながら伸ばすと綺麗に貼れた。ついでに剥がした革の接着剤を拭き取って小片を切り出し,ストラップの留め具部に合成ゴム系接着剤で貼り付けた。60年以上も昔のカメラの外装が補修できて甦るのは嬉しい。
写真:補修後の様子.
貴重な情報、ありがとうございます。
然し、美しいですね。
改めて、Linhof Super Technika23Wの容姿に見惚れてしまいました。
もう、残念ながら、この様な工業芸術品は未来永劫出ませんね。
狸おやじ様の嬉しさが手に取るように拝察されます。
ありがとうございました。
確かにテヒニカの外観は美しいですね。
このカメラの加工精度と完成度は,過剰(オーバークオリティー)とも感じます。ドイツの伝統的なマイスター気質なのでしょうが,この完成度に負けない写真を撮るのは難しい。使う側が,常に道具(カメラ)に試されてる感じです。
狸おやじ様
いつもありがとうございます。
先日、eBayにて、かねてより欲しかった
リンホフレンズシェード51-42変換リングが、フード付きでこれまた格安でありまして送料もエコノミーで時間がかかるだけで問題なく手元に届きました。
擦り傷は、万年筆用コンパウンドで磨いてみましたらかなり回復させられました。
Tele-Arton180,Symmar100にピッタリです。
嵩張りますが、エツミのレンズパウチにピッタリ入りますので秋の紅葉シーズンに引きずり回そうと思います。
よろしくお願い申し上げます。
リンホフのレンズシェードご購入おめでとうございます。
この2つのシェードとリングがあれば,全てのテヒニカの専用レンズ(外径:42, 51, 60, 70 mm)に対応できますね。私も51 mmのレンズシェード(No.1992)を使ってますが,大口径レンズを入手したらどうしようかと考えていたので参考になります。注意点として,広角レンズ(65mm以下)ではケラレることがあるので,ピントグラスで一度確認されると良いと思います。リデューシング(減径)リングの装着感や使い勝手についても,ご都合の良い時にお知らせください。
それではテヒニカで楽しい撮影ライフを。
早速に、広角使用時のご注意ありがとうございます。
擦り傷だらけのフードも補修後、みられてもおかしくない程度に修復出来ました。
変換リングは、どちらも脱着には力点工夫しながらとスムーズにスポッとはいかないです。
ショルダーバックて運搬時はエツミのレンズポーチMがピッタリですので重宝しています。
もう新品は望めない製作終了品には維持するのも気を使いますね。
注目度抜群のこのフード、大切にしていきます。
よろしくお願い申し上げます。
狸おやじ様
いつもありがとうございます。
中秋の名月
Tele-Arton270にGFXバックで挑戦いたしました。
ご近所の方、カメラを見て仰天しておりましたが、なんとか撮影出来ました。
結果の報告を申し上げます。
よろしくお願い申し上げます。
中秋の名月のお写真をありがとうございます。
270 mm Tele-Artonだと月が大きく印象的ですね。テヒニカにデジタルバックと長玉を付ければ天体観測もできそうです。
私はテヒニカの活用法の一つとして,将来的に星空の天体写真を撮りたいと考えています。
バルブ開放で30分~数時間ほど露光すれば星が北極星を中心に旋回し,背景に山を配置すると幻想的な風景になると思う。最近はデジカメを使う人が多いが,CMOSセンサーは長期露光すると電気ノイズが入り易く,かと言ってノイズフィルターを使うと小さな星が消えてしまう。フィルムならノイズの心配がないし,中判は解像度が高いので無数の小さな星々(天の川 etc.)を写し込める(?)と思う。機械式シャッターならバッテリー切れの心配もない。問題は都会では町の光でカブってしまうので,人里離れた山の中で撮影する必要がある事で,これが現代人には大きなハードルです。いつか長い休みを取り,チベットかネパールの山中で試してみたいなあと夢想しています。
クレルさんの解説は,フォクトレンダーの大判レンズの解説(*)が知られているが,オーバーコッヘンのカール・ツァイス(オプトン)の大判レンズの解説(**)も公開され注目を集めている。ツァイス・オプトンの中判~大判レンズは,テヒニカIV(1956年)23/45用に提供された専用レンズ(Biogon, Planar, Sonnar)が有名で,これらのレンズの性能と描写力が世界中から注目され評価される中でテヒニカIVの人気が高まった経緯がある(No.1559)。クレルさんの解説には,それぞれのレンズの開発の背景やレンズ構成,MTF曲線や新旧バージョンによる性能の違い等の詳しい情報が出ていて,テヒニカ23を使っている方々にも興味深いと思う。ご参考までに。
*) A. Croell, "Voigtlaender Large Format Lenses from 1949-1972", August 10, 2020.
https://www.arnecroell.com/voigtlaender.pdf
**) A. Croell, "Large Format Lenses from Carl Zeiss Oberkochen 1950-1972", August 25, 2014.
https://www.arnecroell.com/zeissoberkochen.pdf
図:ツァイス・オプトンの大判レンズ構成図 (Copyright by Arne Croell, 2014**).
すごい資料、ありがとうございます。拙い英語力で拾い読みを始めています。秋の夜長が楽しめそうです。
ビオゴンいいですね。たまにあっても躊躇してしまいます。
困ったことにトポゴンの構成図を見て、眠っていた記憶が蘇り、W-Nikkor2.5cm f4を思い出してしまいました。父の形見のS3につけてみたく30年ほど前に探していました。
ケース入りの薄いフードが付属で魅力満点でしたが諦めてそのまま。
困った虫が動き始めてしまいました。
脱線申し訳ございません。
ありがとうございました。
コメントありがとうございます。超広角のTopogonやHologonは魅力的ですね。形見のS3も羨ましく思います。
残念ながら,私はニコンのカメラやレンズを使った経験があまり無いので(昔は仕事でFとF3を使いましたが),有益な情報を知りません。レンジファインダー式ニコンSシリーズは興味を持つ人が多いと思うので,専用のスレッドを作られると良いと思います。
れんずまにあ様
いつもありがとうございます。
リンホフのアナトミカルグリップについて投稿いたします。
旧型は下から差し込み、ロックレバーを後方に。現行型は上から差し込み同じくロックレバーを後方に。後期型を代理店に注文後23Vに付けて使用しておりますが、上記の取付の差以外に気になる差を列挙致します。
まず、取付フィーリング。
前期型はぬるつと入って、ロックはねっちり、という感じ。
後期固いはシャリシャリ感の上、スパッと感。
感じは、前期が勝っています。
ケーブルレリーズをセットすると、前期型は、シリンダー内部にボールの突起が一つあり、レリーズ本体をカチッとロック。
後期型は、それがありませんので、ロックは効きません。
この様に、コストダウンがハッキリ判り、高い買物も少しがっかりしております。
狸おやじ様の仰せの通り、リンホフは以前のモデル程細部の仕上げに手抜きがない事痛感しております。
よろしくお願い申し上げます。
追記
狸おやじ様からご投稿いただきましたので追記致します。
X型にも前期型と後期型がございます。
前期型はW型と共通と思います。
後期型は、上から装着ますので、装着後何かの拍子にぬけおちるんではとの
不安があります。
前期と後期は台座も異なり、互換性がありません。よろしくお願い申し上げます。
貴重な情報をありがとうございます。
アナトミカルグリップの取り付け部分の形状が,IV-V前期型とV後期型で違う事は知りませんでした(*)。両者には互換性がないのですね。私のグリップはIV型ですが,テヒニカ70(V前期型と同時期)の白グリップとも少し違い,裏側のクランプで「ボール状」の芋螺子を押し付ける方式です(写真)。すっきり見えますが強度的には少し頼りないかもしれません。時代と共に改良しながら簡略化していったようです。
私のグリップの穴にも小さな突起がありますが,純正のケーブル単体では上手く固定できずグラグラします。付属のチューリップ型の台座を付けると安定しますが,そうするとシャッターボタンの位置が飛び出して,私の短い指だと十分にボタンに届かない。体躯の大きいドイツ人を基準に作られているのだろうけど,もう少し考えて欲しかった。仕方なく,専用のソケット(No.2336)でリリースケーブルをフロントのピントダイヤル脇に固定している。私は昔からピントやレンズ周辺を右手で操作した後でシャッターを切る癖がついているので,このスタイルは割と気に入ってます。
*) フイルム大好き様の追記を読んでから修正しました。貴重な情報をありがとうございました。
写真:アナトミカルグリップ(IV型)と純正リリースケーブル.
狸おやじ様
諸先輩の皆様
板から少し脱線致します。
お世話になります。
フイルム撮影時、レコードを如何様になさっているかノウハウをうかがいたく、、。
ブローニー10枚12枚くらいでしたら簡単なメモで、記憶を辿ればなんとかなりますが。
先日、135の36枚を久しぶりに復活して、このあたり疎かになっていました。
同一条件で撮り切れるのも難しく、一応iPhoneのメモに打ち込んでおりましたが、抜けも有り、確かこの辺で、の様な曖昧な状態です。
次回からの為、エクセルシートの様なものおこして保存していますが、
刑事さんが使う様なメモに速記の方が勝手がいい様な気が致します。
もう少しで自家現像のタイミングを前に、諸先輩の皆様の方法を伺いたく投稿いたしました。
よろしくお願い申し上げます。
私はフィルムや写真の整理が苦手で,あまりきちんと管理していません。
趣味の世界では完全にアナログ人間なので,パソコンやソフトウェアもほとんど使ってません。唯一使っているのがメモ帳(コクヨ野帳 セ-Y3)で,これに撮影データ(フィルム番号,コマ番号,日時,場所,構図,使用機材,レンズ,絞り,SS,EV等)を手書きで書き込んでいます。現像した120フィルムは透明シート(コクヨ ア-M923)に入れてA4フォトファイル(ア-M160)に収納し,透明シートに貼ったタックシールに必要な情報を書いています(参考:中判シートフィルム,No.2452)。フィルムをスキャンしたデジタル画像は,他の画像と一緒にMacの「写真」に取り込み,撮影データの一部を「i」に記入。だだしシールや「i」に書く情報は極く一部で,詳しい情報を調べる時は元のメモ帳で確認しています。つまり完全にアナログ管理です。
ソフトウェアを使って電子的に管理する場合,「こぼうしさん」の情報が参考になると思います:
https://koboshi.tokyo/2022/04/29/film_store/
写真が大量にあるか仕事で使うなら効果的ですが,入力は大変そう。私は... たぶん無理。趣味の中判フィルム(120,6.5x9判)はこれまで通りアナログ管理の予定です。
写真:メモ帳をカメラバッグ(Domke F-6BB)の背面に収納.
早速のアドバイスをいただき、ありがとうございます。
恥を忍んで伺って良かったと思っています。
おっしゃる通り、スマホに打ち込むのは、画面呼び出し、キーボード、カーソル合わせてとか手間がかかりまして。
ゴルフのスコアのメモの様にポケットから出してササっと、の方が早いなと感じていました。
30年程前のポジに色変わりが散見され、狸おやじ様のご投稿から知ったSilverSalt
よりベルガミン紙のファイルを取り寄せ、古いポジを入れ替えを始めています。
どうも、私もアナログ管理が性に合っている様です。
適当なメモ帳を見つけてみます。
ありがとうございました。
まずグリップの変遷について全く存じませんでしたので御礼申し上げます。
拙宅にはテヒニカV45用白、テヒニカ70用白がありますが、70は古いモデルの方と思います。45用は外したことがないので後で見ますが古いほうじゃないかしら。
フィルム整理についてですが、皆様の方法を拝読すると、アナログデジタル折衷、アナログ寄りかと思います。
カラーは目下業者依頼で、帰ってくるのに1週間以上かかります。(先日10月からポジ全てとブローニーネガ:多分4x5も、一回につき五百円の送料を請求されることを告げられ、ネガカラーはもう自家現像しようかなと傾いています)
何写したか、どの機材使ったか記憶が薄れます(笑
モノクロは自家現像ですので、コクヨの透明ネガポケット右上に、ラベルシールに現像条件、撮影/現像日時、機材名をボールペンで書いて貼っています。
詳細な現像条件はPCに記録して、次の現像前に参照できるようにしています。
詳細な機材や撮影場所などは、フィルムスキャン後、明室現像した画像のファイル名などとともに、テキストでまとめを書き留めています。
検索は、撮影/現像日時で順番にPCファイルに保存しており、ファイル名には撮影地と機材を手短に付けていますので、どちらからも検索可能で、ネガブックにファイルしている現実のフィルムに到達できるようになっています。
最近大伸ばしプリントの機会が少ないのですが、プリントには原盤か、高解像度で再度スキャンしたデータを渡しますので、原盤フィルムを見つける必要があるためです。
ありきたりの方法でご参考にならないと思いますが、とりあえず報告まで。
ご指導、ありがとうございます。
やはり、アナログへの愛情を感じて大変嬉しいです。
最近、愚息が、子供の撮影用にニコンのミラーレスを手にして、急速にカメラ趣味に入り込んで参りました。
いろいろな質問に対して、丁寧に返すうちにフイルムへの関心があることに気づき
思い切って、リンホフの実機を持ち出してみたところ、暫し沈黙注視。
コレは脈有りと思っています。
できれば、フイルム、リンホフのバトンを渡せていけばと思います。よろしくお願い申し上げます。
私が30年前に海外で購入したテヒニカ23のセットには,純正の革製カメラバッグが付属していた(No.1561)。しかしこのバッグは大きくて重く,野外では全く使えなかった。そこで帰国後にエツミの大型カメラバッグを買って入れ替えたが,これも非常に使い難かった。肩掛けベルトの取り付け部分が脆弱でベルトが捻れて外れそうになる。バッグの短辺が長いので真四角の箱に不安定なベルトが付いた様でバランスが悪い。車で移動するならまだしも,肩に担いで長距離を運ぶことはできなかった。もっとスマートに持ち運べて,必要な時に素早く取り出せるカメラバッグがないかと探していた。
ドンケ(Domke)は米国のカメラバッグの会社で,プロからアマチュアまで愛用者が多い。有名すぎるので手を出し兼ねていたが,地元のカメラ店にF-2があるのを見つけ,試しに5kgのウェイトを入れて担いでみた。すると,これがバランスが良くて担ぎ易い。担ぎ易い理由は,まずコットン製の幅広のベルトの裏にゴム引きがあり,フリクションが心地良い。このベルトが底に厚いパッドが入ったバッグ全体を底から支えるので重心が低くバランスが良い。側面には邪魔なパッドが無いので軽くてコンパクトな上に,短辺が短く細長い形状なので腰に当たらず歩き易い。流石に上手く作られている。
写真:野外用のカメラバッグ(Domke F-6BB)と三脚バッグ.
野外の撮影では,このカメラバッグと三脚バッグ(マンフロットMBAG70N,MT190CXPro3: No.1643)を携行し,必要に応じて予備の防湿バッグやカットフィルムホルダー(No.2483)を加える。重量はカメラバッグが6kg,三脚が2.5kgで,この2つと小さいサブザック位ならほぼ一日中歩きながら撮影できる。肩が疲れたらベルトに首を通し,バッグを抱える体勢にすると楽になり多少の不整地でも歩ける。テヒニカにレンズとスーパーローレックスを装着しておけば,バッグから取り出して組み立てたら撮影可能。難点は留め金のフックがワンタッチ式でない事だが,直ぐに慣れる。肩掛け式のバッグが好きな人には候補になると思う。
写真:バッグ中の機材.
正に、悩み所の貴重な情報ありがとうございます。
テヒニカ70には、純正アルミケースが付属しておりましたが、とても持ち歩く代物では無く、ましてや電車等乗ろうものなら、重さに加え、人への危害迄心配しなければなりません。車移動に限られます。
三脚所持のことを考え、リュック式もいいかなと思っていた所です。
色々、検討するのも楽しみです。
ありがとうございました。
狸おやじ様
いつもありがとうございます。
先日、Yahooオークションにジャンクと注意書きのある初期型symmar 100mmf5.6がありまして、この辺なら、とbidしておいたら格安で落札できました。
手元に届いてレンズを覗き込むと、成程盛大なクモリ。バラしてクリーニングした所、キズ無し極上レンズになりまして、、。
1秒は少し長いですがデジタルバックで開けっぱなしで問題無し。
今度、前玉外しで望遠にトライしてみます。
テストでテーブル向こうの愛犬の写真添付致します。f5.6解放ISO 1600 1/60です。
よろしくお願い申し上げます。
Symmar 100のご購入おめでとうございます。
初期型のコンバーティブルジンマーは1950年代後半~70年代前半の製造と思いますが、性能に定評がありますね。コンパクトでイメージサークルが広く,解像度が高くてボケも綺麗。シャッターは,シンクロコンパーMXV(全速ストロボ同調)ですね。私も愛用しています。シングルコーティングなので時代遅れと見做す人もいますが,コントラストが弱めでハイコントラストのリバーサルフィルムとの相性が良い。色調はやや青味がかかり(シュナイダーブルー?)端正です。写真を拝見すると階調の広いなだらかな描写で,デジタル素子との相性も良さそう。後継のSymmar-Sも高性能ですが,コバ落ちの個体が多く,その時期のシュナイダーの製造工程に何か問題があったようです。初期型のジンマーは古典的名レンズとして長く活躍すると思います。
いつもご指導、ありがとうございます。
成程、Symmar-Sはコバ落ちが酷く手放してしまい、少し後悔しています
さて、175mm f12での試写をしてみました。いつもテストする近所の養鶏場の風景です。Linhof23V CFVU50Cに前玉を外したSymmar100mmをセット。
f32、1/45、ISO400です。レンズ位置はかなり前に蛇腹を繰り出しました。
結果は満足どころか、50年以上前の製造と考えると、驚きしかありませんでした。
よろしくお願い申し上げます。
Symmar 100(前玉外し)の試写画像のご提供をありがとうございます。
非常に高解像度の画像で驚いています。以前のTele-Arton 270mmの画像(No.2389)と比べても遜色ないどころか,解像度ではむしろ優っていると感じます。コンバーティブルの本領発揮ですね。f32で撮られているのがポイントかもしれません。私は前玉外しをあまり試したことがありませんが,これなら十分実用になると思います。貴重な情報をありがとうございました。
前群を外して後群のみで撮影するいわゆるコンパーティブルレンズの末裔ですね。
他に後群の焦点距離と絞り値を併記している戦後レンズは、米国ゲルツのDagor、ウオーレンサックのプロター型(これは前だけのも表示されている),日本のカラータムロンがあります。これらは皆3枚または4枚接合の前後2群で、建前上は片方でも収差は概ね補正されているので、単独で使用できるのです。
ただし、デジタルステッチで試写してみると、いずれも非常に収差が多く、開放ではほぼソフトフォーカスと言って良いほどの球面収差と、歪曲、周辺の非点収差、色収差など、対称型で打ち消しあっていた収差がオンパレードになります。
これらは歪曲以外絞り込みで改善するものですが、多少絞ったくらいでは、A4程度の拡大でも先鋭になりません。
ジンマーは接合レンズよりも前後で打ち消す収差が多いという記述を読んだことがあり、ダゴールなどよりさらに片方での収差は大きいと予想され、実際私の150ジンマー前玉外しは少なくともダゴール同レベルのふわふわ画像でした。
ただし、絞り切ると画質は豹変というか、かなりいける印象で,開放、f16、f32で試写すると、f32は4x5範囲では使えると判断しました。試していませんがf45だともっといい感じになるのではないかと思います。ただし当然手持ちは無理で、バイテン範囲は周辺が甘すぎます。
狭い経験の話で恐縮です。
れんずまにあ様
いつもご指導ありがとうございます。一枚で満足してしまうと、他のテストをしない自分を恥じ、再テスト致しました。同システムでf45 1/20 ISO400です。f16 1/90も試しました。私見ではあまり劇的な変化は見られませんでしたので、f45のテスト結果を添付申し上げます。
今回、ホワイトバランスオートから晴天に変更してみました。
尚、全て三脚と電子レリーズを使用致しました。
いずれの写真に大差は認められず、この時代のレンズ設計者の優秀さに改めて感服致しました。
よろしくお願い申し上げます。
れんずまにあ様
連続投稿お許しください。
次に室内、解放f12のテストもいたしました。
データはISO1600 f12 1/20です。カメラ本体はGFX50SUにしてみました。
ピントのピークが鼻に行ってしまいました。
お騒がせいたしました。
よろしくお願い申し上げます。
なにやら長い名前になってしまいましたが、電池が無くても写真を撮る上で支障のない一眼レフと御理解下さい。
基本的に、
・全速機械制御シャッター搭載の一眼レフであること。もちろんコパルスクエアーも可です。
・クイック(インスタント)リターンミラーを持っていること。
・完全自動絞りであること。
・電池は露出計のみに使用されていること。
・レンズの入手が容易なもの。(マウントがM42,エキザクタ、F、FL/FD、SRとペトリぐらいですかね。)
最近ではほぼ価値の無い製品とされて、ジャンク棚に置かれているものも多いですね。なるべく入手に価格的な障害がない、
1万円くらいまでで標準レンズ付きが購入できるものが良いと思います。
具体的には国産で云えば(外国製品は良く知りませんので。)
・ペンタックス S3以降
・オリンパス FTL以降
・キャノン FX以降
・ニコン F以降
・ペトリ ペンタV以降
・ミノルタ SR-3以降(途中から?)
クラスが主になるでしょうか。もちろん他にも ヤシカ、リコー、フジカ、マミヤ等々が有りますが、どうぞ教えて下さい。
いまだTTLになっていない一眼レフで、肩の部分にCdsの受光部を配置したカメラです。
ミノルタの初期一眼レフは、かなり大胆な形状変更を行っても名前を変えないという戦略をとっていました。
従って、前期型と後期型で外観や操作性に変化が有ります。
ファインダーの中には何の情報も有りません。スクリーンにはマイクロプリズムが成形されていますが、
あまりマット面との違和感は有りません。
露出計の指針は軍幹部左側に見えます。感度の切り替えスイッチがエプロン部側面に有ります。
感度の切り替えはCds受光部全面に配置されている絞り板の切り替えで行われます。電気的な回路切り替えが有るかは判りません。
比較的、長目の巻き上げレバーは分割巻き上げも可能です。後のSRTシリーズに付いていたプレビューボタンは有りませんが、
ミラーアップ機構が装着されています。
画像の矢印部が感度切り替えスイッチです。
パール以来のコニカファン。ヘキサノンが使える、1眼レフです。
オートレックスは、65年にコニカが発売した、EE1眼レフ。
機械的に、露出連動しているので、シャッターが深く、重さが変わる。違和感がある。
66年P発売。此方は、オートレックスから、EE系を外した物。
完全マニュアルなので、シャッターの違和感もない。
このシリーズ、もう1つの特徴。フル、ハーフ切り替え。ペンタ横のレバーで切り替えができる。
フル>ハーフ、巻き上げ後。ハーフ>フル、巻き上げ前、何とフイルム途中でもできる。
と言っても、途中切り替えすると、自動焼き付けできない。
基本的に、ライカ版1眼レフ。気が向けばハーフ版1眼レフ。
何せ、ヘキサノンの中心部だけ使ったハーフ。画像は素晴らしい。
多分、最大にして最高のハーフ版カメラ?
ファインダー。オートレックスの方は、ファインダー内にメーター。
Pの方は、メーターが無いすっきりした物。真ん中がマイクロプリズム。左右にハーフ用のライン。
セミ判共用のスーパーイコンタ69のファインダーとほぼ同じ。
サイズはほぼフルサイズ1眼レフ。ニコンFより少し小さい。
ニコマートクラスの対抗品?コニカの仕上げ、作動感は素晴らしい。
シャッターは1000sコパル。ペンFを意識してか、シャッターダイアルは、正面左、レンズの横。
ペンFと同様に、ここに、オプションの露出計が付く。
構造は同じですが、サイズが違うので、オリンパスの物は付かない。
普段RF使っていると、シャッター音と振動にびっくりする。
この点は、ペンFに劣る(当時の普通の1眼レフと同じ)
基本、アクセサリーシューが無い。私の個体はオプション品が付いている。
52mmF1,8付で、ほぼジャンク価格。ハーフ兼用なので、」少し高い。但し、Pの方は、ほぼ珍品。数はない。
別に買った、28、35、85、135の方が、よほど高かった。
基本コニカARマウント。ペンタ、ニコンなどで使えるアダプターが有った様です(私、他の1眼レフ使わないので、持っていませんが)
御祭り、お渡り。250sF8。ヘキサノン35mmF2,8で撮影したものの中央部(ハーフ版撮影、こんな感じ)
1967年発売
ニューSR-1の最高シャッター速度を1/500から1/1000に改良したモデル。
ミノルタのメカニカルシャッターSLRのなかではシンプルで軽量。
シャッター速度に連動する別売露出計が前面にクリップオンされる。
ミラーアップ機構があり、対称型広角SWロッコール21mmf4.5とf4が装着出来る。
初期SRシリーズはこの矢印部分のビス頭がMDレンズの最小絞り検知カプラーに衝突して最小絞りが使えない。
これに対して平頭ビスに交換するサービスが、MDレンズ発売後受付された。
いまとなってはどうしようもないが、標準MD50/1.7ならf22が使えなくなるだけで実用上はさほど支障無いし、MC以前のレンズなら何も問題無い。
シャッター速度の最速は1/500 ボディーのアチコチに意匠的な段差が有ります。
まだ、真鍮叩き出しのボディーエッジは何となくぬるい感じで、それがそこはかとなくレトロ一眼レフ感を醸し出しています。
とはいえ、分割巻き上げ可能なボディーとまっさらなファインダーは距離計機と併用しても然程違和感はないと思います。
SR-1は同じ名称で何種類かのボディーが有ります。そんな処を研究されている方もいらっしゃいます。
露出計はセレンとCdsの2種。実はもう一種類Cdsの外付けファインダーが有りますが、インターフェースが違っていて
このSR-1には装着できません。
露出計が無くても全ての機能(極初期のSR-1は違う様です。)が働きますので、写真を撮る分には不自由しません。
(あッ プレビュー機構は有りませんね。)
ニコンFに遅れること1年、1960年、ヤシカがリリースした一眼レフ、初号機ペンタマチックはクイックリターンミラーとペンタプリズムを装備、レバー巻き上げクランク巻き戻し、裏蓋開閉式と近代一眼レフの条件を満たしている。
ただしシャッターで自動的に絞り込まれるが、ミラー復帰で開放絞りに戻らず巻き上げで開放に戻るセミ自動絞りであった。
1961年、このペンタマチックIIでミラーのクイックリターンに連動し開放絞りに復帰する完全自動絞りに改良された。
専用露出計はなく、見ていないが外部露出計はこの後のペンタマチックSから対応する。
専用バヨネットマウントは大口径でフランジバックが短く、当時のたいていのマウントを流用できるポテンシャルがあったが、M42とExakta用しかアダプタは出なかった。但し不人気機種なのでアクセサリーはほとんど入手できない。
動作は如何にも洗練されておらず、ペンタマチック時代からシャッターは二段落ち(ゆっくり押し込んでいくとまず自動絞りが作動し、間を置いてミラーアップ/シャッター走行する)。IIになって改良されたかと思ったら、同じだった。
また巻き戻しには面白いカラクリがあるが、私は慣れずにフィルムを切ってしまった。
自動絞りを装備したのはよいが、知る限り標準レンズしか自動絞りに対応していない。(初期55mmf1.8、後期58mmf1.7のみ)。
ペンタマチックマウントの35/2.8,100/2.8,250/4を入手し、重厚長大な250はしかたないとして、頻用されるはずの35と100さえも全部プリセットなのに驚愕しました。おそらく135/3.5もそうなのでしょう。
折角自動絞りマウントを採用したにも関わらず、レンズシステム構築まで手が回らなかったのか、不可思議なカメラです。
ペンタマチックSの後、ヤシカSLRはM42自動絞りのペンタJにマウント変更し、同時に電子化、AE化に進んでいきます。
今度こそ。フジカAXマウントです。(これも今は容易とは言えないか?)
M42メカニカルシャッターSLRのST605をAXマウント化した普及機。
特徴はシャッター最高速1/700!
主に海外向けだったそうですが、如何な普及機であっても価格的競合機であるプラクチカLTLの1/500を上回る必要があったのではないかなと。
縦が高いので小型という印象はありませんが、横幅はOM-1やペンタMXより小さいほどの立派な小型軽量機です。
なんと言っても電池機揃いの、しかも4SR44専用のAXシリーズにおいて、何の下準備もなくひっつかんで出撃できるメカニカル機なのが最高です。
M42のフジノンは結構高価になってしまいましたが、AXマウントは不人気なので同じ構成のフジノンを安価に使えます。
フジカAX系はM42自動絞り連動アダプターX-Sがあり、ほぼM42機(絞り込み測光機)と同じ使い勝手になります。
X-Sは単に自動絞りレバーが動作するのみ。測光は絞り込み(AE機で絞り込み実絞りAEになると思いますがやったことない)
参考にX-Dは、AX-5専用で、開放f値をアダプターにセットすることにより瞬間絞り込み測光でM42開放測光シャッター優先AEとプログラムAEが可能になります。ただし今どのシャッター速度で切れているか表示は出ません。
私のSTX-1は露出計故障してますので単独露出計か山勘ですが、X-Sで自動絞りになると快適ですねえ。
でもM42レンズはM42機で使えば良いんですけども....
フジがほとんどなかった事にしたいAXシリーズのマニュアル機ですね。
当時、メーカーがレンズマウントを決める時は、ユーザーの事を考えて長く続けて欲しいと思いました。
最後の頃には、タムロンのアダプトールの使用を推奨していたのには何だかなぁと感じていました。
ST-605シリーズは意外に長い歴史が有って、10年選手なんです。最高速の1/700にかなり拘る方
も多く、1/500にしちゃった方が良いなんていわれていました。
小型で決して悪くは無いのですが、同時期の他社製品と比べて競争力は足りなかったのかもです。…(個人的な感想です。)
>AXマウントは不人気なので同じ構成のフジノンを安価に使えます。
そうなのですが、見つけるのが少々大変かもしれません。標準以外があまり見つかりません。
やはりアダプトールか〜。
フジはかなり早くから標準ズームのセット(当時43-75)を提唱していて、AXシリーズにもXフジノンZDM 43-75mm F3.5-4.5 が用意されていましたね。
・完全自動絞り
・等比等間隔シャッターダイヤル
・フィルムカウンターの自動リセット
・外部露出計の対応
・それに何と言ってもセルフタイマーの装着(家族写真はコレがないと始まりません。)
セルフタイマーは一般的な場所ではなく、御覧の様に巻き戻しクランクの基部にセットリングが有ります。
そのセットリングには誇らしげに”V”(Vorlaufwerk:事前に作動する時計機構)の文字が刻印して有ります。
操作感は前述のミノルタSR系よりも少し巻き上げが重い感じがします。(以前使っていたSPUも同じ感じがしました。)一日中使っていると、少し指が痛くなります。
ファインダーはザラツキが有りますが、当時としては標準的でピントのピークが見易いファインダーです。
高精度とはトレードオフなのですが、マイクロプリズムの稜角がきついのか、少し暗めのレンズを付けると陰り易くなります。
名機SPの陰に隠れてしまって、ジャンクBoxで見かける事も多い機種で、満身創痍になっているものが多く、
逆にキレイな個体を探すのが大変なほどです。
エプロン部の意匠がクラシカルな雰囲気を漂わせていますので、雰囲気を楽しまれるのも良いと思います。
レンズはM42なので色々なモノを選べますが、逆に新しいレンズは探すのが難しく感じます。
この黒はアクセサリーシューとボディがあまり変わらない価格でした(笑
最近はSPでも全く電池を入れませんので、このSVやSLといった露出計非内蔵機に食指が動いてしまいます。
特にSVはSPより少し小柄で(気のせいかもしれませんが)手に馴染み、フラッシュ接写で活躍しています。
しかし外部露出計も時代が二回りほど廻って、格好いいと思えるようになりました。
M42はやはりタクマーが豊富で、特にSMC以後は信頼できる性能です。
オートタクマー時代はSMCと較べて解像力は比肩できるものの逆光耐性が明らかに劣ることをよく経験します。
これは多層膜コーティングだけではなく鏡胴が大型化し懐が深くなったことや、内部の迷光処理が良くなったのだろうと思います。
でもコンパクトなプリセットやセミオートのタクマーも魅力的です。エクサ辺りに付けると似合うのです。
標準は最もポピュラーなSMC55/1.8、大変よく写りますね。世界に誇れたと思いますし、これで十分という気もしますが、トリウムたっぷり豪華な50/1.4も優秀。マクロタクマー50/4も極めてシャープで軽量。スーパータクマー55/2も悪くない。友人に譲渡したゾナー型という58/2は癖がある面白い描写でした。
あとは手元にK3があるけど、シャッター走行不良でお蔵入りしています。スキルが付いたら直してあげたいのだけど...
メカニカル機は死蔵すると調子を崩しますが、酷使しても突然破損するので気が抜けませんね。
フルサイズとハーフの途中切替が出来るので利用範囲が広い。
昔拙宅にもPがありましたが、不調になってしまい、修理技術がある友人に贈与してしまいました。
ARレンズ何本かが宙に浮いたので、Acom-1を充てています。シャッター優先AE機ですが電池無しで機械シャッター機として使っています。
ハーフで使うには望遠側は便利ですが、広角側が物足りなくなり、海外からニコンアダプタを求めました。私は元々マニュアルフォーカスニコンなので。
でもアダプタは普通絞りになってしまうので、AR純正には敵いません。
シャッター優先AEのオートレックスはシャッターストロークが長く、感触も重く私はPの軽く切れがよいシャッターを評価します。
ハーフとしては大きく重いけど、しっかり掴めて撮影結果もよいカメラですね。
コニカの機械式一眼レフでオススメは何でしょう。
ARレンズも程度が良いのに廉価で、使ってみたいとは思うのですが、何が良いのか今一つです。
ナースマン様のオートレックスPは良いお値段なので、出来ればもう少し安く入手出来ればと思います。
AR前のコニカF系マウントは興味深いのですが交換レンズ探しが大変なので当然考えないとして。
オートレックス(Pじゃないほう)は個人的にはシャッター感触が少し気に入りません。かなり重いので覚悟が要ります。
FTAはそのシャッターが少し軽くなりました。ストロークは長いので好き好きです。ボディが重いのは変わりません。
オートレックスT3は常識的なシャッターストロークに改良されています.所持したことがなく,触った記憶が曖昧でなんとも言えませんが.
Acom-1は軽くて安くて私は好きです。チープでスローがが1/8までですが私はスローをほとんど使わないので。
FC-1は電池カメラになってしまいました。
TC-XはAcom-1よりさらに小さく軽くチープ。スペックも同様に1/8まで。この軽さが40mmf1.8や50mmf1.8、後期35-70や28mmによく似合います。
実はFT-1がお勧めと言いたい所ですが電池カメラなので、個人的には軽さ、価格、入手しやすさでAcom-1、次ぎにTC-Xを推します。
本体側P。右のアイトレット部に当たり。へこみ、ゆるみ。ジャンクで1万程(ジャンクにしては高かった)
軍艦部を外し、中からたたき出し、カシメた。序に、注油、掃除。
ヘキサノンレンズ。大阪駅のYカメラ。T3と共にまとめて出ていた物。50mmF1,4と200mm外して購入。1つ1〜2万程。
Pに200付けると、流石にでかく重い。シャッターの振動もあり、手持ちだとぶれそう。銀塩が現役だった頃です。
28、35素晴らしい。隅まで十分でカラーにも強い。
普段RF使っていると、28が普通に使えるのは、有難い。
85mmF1,8も良い(私85が好き。ほぼ標準で、色々な組み合わせで使っている)
但し、やはりでかく重い。M3にニコンより重い。キャノン7にジュピター9当たりがちょうどよい。
後、持っていませんが、FS1の標準。40mmF1,8.このパンケーキ良さそう。ヘキサノンAR、1つ持つならこれが良いかも。
T3。現役の頃、友人が持っていた。私当時、ペンタSP、ロライ35SL持っていた。メーターが、どっこいしょな動き。遥かにT3の方が、反応が早い。
ヘキサノンの良さも有り、半分手が伸びていた(それで後に、P手に入れた)
電池を入れなければ、どれも同じですが、それでも、T3の作動感は良いと思う。
因みにT3の正式名称は、コニカオートレフレックスT3です。
大変薄く軽いですが、他社の「パンケーキ」と違いf1.8の明るさ、最短撮影距離が60cmではなく45cmと、小型化されても使い勝手が犠牲になっていません。
描写は、開放からf2まではハロが多く、Mロッコール40やコシナウルトロン40よりコントラストが低いですが解像力はまずまず良く、f2.8からハロが消えてシャープになります。f5.6から四隅も均一になりよい像です。
このクラスでは設計が新しいウルトロンが最も高コントラストで他社より一絞り分画質飽和が早いですが、少し大きいのがマイナスです。
AR40は付けていることを忘れさせるコンパクトさがいいですね。
最後期の50mmf1.8は40ほどではないものの小型ですが経験がありません。
AR50/1.7は無理な小型化をされていないからか、他社同クラスと同様によい性能です。
ある年齢以上の方ならご存知かも知れませんが、普及価格の一眼レフを供給していたメーカーでした。
このFTEは、EEレンズを装着すればシャッター速度優先のEE(AE)一眼レフとなります。
(このEEレンズがなかなか見つかりませんと云うより、オークションではよくEE以外のレンズとは区別されずに出品されていますのでもし御入用でしたら探されてはいかがでしょうか。)
このEE機構は、マウントから突出した細いロッドがボディー側から押されて、その押し込み量で絞りの固定値を変更させるとても華奢な構造です。
故障し易いと云われているペトリにさらに故障しやすい構造を二階建てに増築した様になっています。私のレンズも最初EEが働かず、このロッドの曲がりを直してやっと正常動作になりました。
ペトリの一眼レフは、カメラ底部に通った1本のシャフトの回転でミラーの動作タイミング等を取る構造が有名でしたが、FTEは違う板状のリンク構造になっているそうで、少しだけ一般的なカメラに近づいている様です。但し、最初の一台としてはオススメできませんが、標準レンズの55mmは優秀です。
私もタムロン愛用者です。
さてコニカARマウントのアダプトール2マウントは、予めレンズの開放f値を交換マウントにセットしておけばAE機構に連動します。マニュアルで使う分には不要かもしれませんが。
ただし、海外サイトに気になる情報があります。
http://www.buhla.de/Foto/Konica/eFS-1Haupt.html
FS-1以降ボディにアダプトール2を装着すると絞り連動機構を破損するかもしれないと。
それ以前のメカニカルシャッター機は問題無いようです。
アダプトール2のARは持っていますが、2-3度作動確認しただけなので、実際に破損した経験はありませんが、常用は少し敬遠してしまいます。
ニコンFM
1977年発売。ニコンの機械制御シャッター露出計連動中級機ニコマートFTを小型軽量化し、レンズとボディの露出計連動カップリングを簡便化したAi方式を採用した。
当時小型軽量が流行しておりニコンがそれに対応した形だが、OM1やペンタMXのような極限の小型化はせず、取り回しの良い中庸なサイズにとどまっている。
2ヶ月前にAi方式のニコマートFT3が出ており、しばらくFMと併売された。ニコンとしてはF2を出した時Fの方が売れ行きがよかったという経験から旧機種改良型も併売したと思われるが、結果的にFT3を選ぶユーザーは少なくFMは好評で迎えられた。
FMは露出計オンオフを巻き上げレバー予備角で行う。
私はFE育ちなので撮影終了後レバー収納位置に戻し、撮影前に予備角に引き出すのは習慣になっているが、当時からレバーを予備角にしないとシャッターが切れずチャンスを逃す、予備角のままバッグに収納すると電池が消耗してしまう等の不評があったため、後継機のFM2ではシャッターボタン半押しで露出計オン、一定時間で自動的にオフに改良された。
FMはオーソドックスな縦走りメタルフォーカルプレーン、1〜1/1000、Bでフラッシュ同調1/125。シンクロはXのみFPなし。シャッター音は少し甲高い。
シャッターボタンは一般的な中心レリーズネジと、スクリューライカ用レリーズの外ネジが共用できる初期ニコン共通の独特な形状。外ネジを利用しソフトシャッターレリーズAR-1が装着出来る。レリーズの押し心地は適度に軽く、中級機クラスでは最速のタイムラグ性能を持っている。(キヤノンAE-1やA-1は非常に遅く、ヤシカコンタックスも意外に遅い)
露出計表示はファインダー内のみ。左側にシャッター速度が回転板で表示、右側に+◎ー赤LED。上部にプリズムでAiニッコールの絞り値が光学的に導かれる。
巻き戻しクランク周辺は何もなくシンプル。シャッターダイヤルに感度調整部がある。
発売当時のセットレンズはAiニッコール50mmf2。翌年FE登場と同時に出たAi50/1.8(Big型)と交代したので数は少ないが、構成は以前のモデルを踏襲している。物凄く高性能とは言えないが手堅い写り。
1979年発売、
外装プラスチックで大変軽量。
シャッター1/1000〜1,B、機械式セルフタイマー
露出計連動+◎−LED表示。SR44x2仕様。
過不足ない機能をもった普及機。コンタックスと同じミラー垂れ下がり現象が起こりやすく、ジャンク多し。
1985年京セラから出たシャッター1/2000に引き上げたヤシカFX-3スーパーに交代。
海外ではヤシカブランドが通っていたのでそのままヤシカ銘で通し、1993年FX-3スーパー2000に。
その後中国企業がヤシカブランドを引き継ぎ新品が出回っているとか。
私のFX-3は初代と2000なのですが両方ともミラー下がりを起こし、シャッターが死亡しています。
どちらもジャンク箱1000円救出組で、フィルム数本通したからいいのですが、もう次を買う気力はないですし、最近はジャンク箱にマニュアル一眼レフが入ることも無くなりました。
ヤシカコンタックスのレンズは、ずっと日本製ツァイス35mmf2.8一本だけ167で使ってきました。その後暗い廉価なラインを幾つか買い足しましたが、どれも抜群によく写ります。最近α7で検証していますが、同スペックの他社製品と較べて価格をあまり考慮せずに全力投球で製作されている印象を受けます。手頃な価格で遭遇したらお勧めします。
で、ボディは何を勧めるか、ですが、もう高級ラインのコンタックスボディでも十分安価なんです。電池排除ならFX-3しかないけど、(コンタックスS2はまだ高価)ちょっと信頼性耐久性が疑問符なので、単4我慢できれば167MTか137MAは如何でしょうか。目◎鼻◎とも言いますが....
FやF2とは違った軽快な操作感は、最初は華奢な感じを受けましたが、ファインダーの見易さと
シャキッ!としたタイムラグの少ないレリーズは軽快そのものでした。
ニコンとしては、初めて成功したタイプの軽量機ではないかと思います。それまでのニコマー
ト銘のクラスだと思いますが、マーケッティングをし直したのではと感じていました。
F2, ニコマートEL, FM, ニコマートFT3が並んだ当時の広告を思い出しました。
日本光学としても本腰を入れた機種だったと想像します。
翌年発売の絞り優先AEを入れたFEはキヤノンA-1と同時期で、この頃のニコンは新機能を押さえた手堅い展開をしていました。FMも他社に随分遅れた小型化でした。但し、操作性は十分以上に練られていると感じます。
カタログには出ないけど巻き上げが大変軽くスムーズで、操作するのが楽しいですね。オリンパスやキヤノンは結構ゴリゴリです。OMは部品焼き入れの結果そうなると反論してましたが。
レリーズ感触は、1970年代後半の製品ならだいたい完成域と言え、快適なものが多いと思います。その中でもFM, FEは落ちるタイミングが取りやすく、よい印象です。この後は電磁レリーズが主流になっていきます。
FM2のシャッター作動音が大きく感じられたので、きっとバネが弱いFMのほうが静かだろうと思っていたら全然かわらなかった。
個人的にはこのカメラの用途に超高速シャッターはいらないので、1/1000までのFMで十分です。
ユーザーにはカタログデータ以上の意味はありませんが、測光素子にシリコンフォトダイオード:SPDではなくガリウム:GPDを使っています。シリコンより肉眼に近い色感受性を持っているのでSPDに必要な色フィルターが要らないと書かれていましたが、その後FEからSPDになりGPDは使われませんでした。
実はFM歴は数年と短いのです。プリズムカバーに打痕があるので大変安価でした。
この頃プラスチック黒ボディが巷に溢れていたので無性にクロームボディが欲しくなり、これを選びました。最近は黒ペイントボディが好きになっています。そんな選り好みが出来るほど昨今のフィルムカメラ価格は下落してますね。
あ〜ダメです。こんな事を書いては!
また値段が上がってしまいます。と云いつつ、確保してきたペンタックスSPのブラックボディーのミラーアップを修理中です。
>そんな選り好みが出来るほど昨今のフィルムカメラ価格は下落してますね。
自分で巻き上げて、自分でピントを合わせて、自分で露出を決める。 何て事はない事がとても素敵に感じられる様になりました。
もう商品価値は無いと判断された機械がジャンクBoxに入っていると、このまま朽ちさせ
てはいけないと思う様になって、現在、メカニカルシャッターのクロームボディーがパンデミック状態です。
1985年海外販売。海外通販で購入。
AXマウント。
機械式シャッター露出計連動マニュアル露出一眼レフ
STX-1(1979年)からの変更点
ブランド銘がFujicaからFUJIに。
金属外装からプラスチック外装へ。
電池ボックスを軍艦部背面から上面に。
シャッター最高速1/700を1/1000に。
元々小型軽量のSTX-1をさらに軽量化。
シャッターダイヤルの高さが低くなり操作性が低下した。
ファインダー視野左にシャッター速度表示、機械連動指針表示、視野右+◎ー表示にLEDランプ点灯。
セットになるレンズはX-フジノン55mmf2.2またはX-フジノンFM50mmf1.9が多いが、勿論すべてのX-フジノンが装着可能。
さてX-フジノン55mmf2.2だが,かなり明るいにも関わらず4群4枚と現代レンズとしては極限の簡単構成。
それで性能は,といえば近年まれに見る収差の嵐で、個性的と言えばこんなに偏った近代レンズを知らない。
Lomoとか安原みたいに狙って設計したのではなく、真剣に標準レンズとして作っているだろうところが凄い。
最短60cmは、上級50/1.9や50/1.6もそうなので特に手抜きされているとは言えない。どちらかと言えば全部廉価版なのだから。
>あ〜ダメです。こんな事を書いては!また値段が上がってしまいます。
かはは。
元々ガラス越しの撮影を主にしていたので、ボディは黒が必要でした。
レンズ穴開けた黒ボードを付けても良いのですけど、一々大層ですからね。
クロームの美しさも認めます。
でも1970年代以前の日本製クロームは、そんなに綺麗じゃありません。
昔はブラックといえばペイントです。
ライカにはブラッククロームてのがありましたが、日本製は覚えがあまりない。ミノルタXEとXDくらい?
ペイントにも質があるらしく、ペンタックスSP以前やライカM3などは品質が不良でブツブツが湧いてくるそうです。
ライカはちょっと価格に見合わないですが、ペンタは湧いていても気にしません。塗りが剥げた真鍮地を尊ぶ向きもあるそうですが、私は別にどっちでもいい派です。
> 自分で巻き上げて、自分でピントを合わせて、自分で露出を決める。 何て事はない事がとても素敵に感じられる様になりました。
本当に楽しいです。昨今最先端の動画からの切り出しとは対極の撮影行為です。
連写の有用性は否定しませんが、ワンショットの楽しみは強調しておきたい。
> もう商品価値は無いと判断された機械がジャンクBoxに入っていると、このまま朽ちさせ
てはいけないと思う様になって、
そうなんですよね。私は成り行きでアンチFD派だったのが早々に落ちて、FTb黒に始まりF1も手にしています。
FD辞めた友人の放出レンズ群が原因ですけど。
同様に、ジャンク箱から拾い上げた不動状態の機械が積み上がっています。
1972年発売のM-1を1973年名称変更。
追針式連動露出計つき機械シャッターカメラ。
発売当時35mm一眼レフで最小最軽量。(EXAのほうが小さいのでは?)
操作性はニコンやキヤノンなどと少し異なるが、慣れれば問題無い。
ファインダーアイポイントが短いかわりに視野角が広く倍率が高い。
わたしは裸眼なのでOMのファインダーは好みです。
この個体はMDマークは入っていませんが底蓋はモータードライブのカップリングができるものに交換されていました。
我が家で初の35mmフルサイズSLRとして父がニコンを購入したため、学生時代はニコンを使っていましたが、フラッシュ接写に強いOMシリーズにずっと憧れていて、就職を機にOM4Tiにシフトしました。
そのサブにと、88年にOM1を求めました。まだ持病のプリズム蒸着剥がれはないようです。
オマケについてきた初期型50/1.8の描写はあっさりしていて、あまり好みではありませんが十分よく写ります。
ブロニカS2も。
ステンレスの黒着色は結構難しく、出来るメーカーは限られていました。
70年にロライが最初に作った、1眼レフです。
ペンタSPより1回り小さいですが、未だ絞り込み測光です。
74年開放測光のSL350が出た時バーゲンで購入。
50mmプラナーF1,4、85mmゾナーF2,8、M42アダプター付きで、10万程でした。レンズ共、ロライシンガポール工場製造です。
どっこいしょと動く露出計を除き、作動感は良かった。
当時ペンタSP持っていた。比べると、使い勝手は、ペンタの方が良かった。私、1眼レフはほとんど使わないので、妹の所へ嫁に出す。
妹は美術科を卒業、若いころは宝飾会社で、金細工していた。
作画、造形は、専門家。SL35を20年使い続けた。
妹がルミックスに変えたので、出戻りした。妹に寄れば、レンズがカビ。カビ取りに出したとの事。
40年して、ケース、ストラップはボロボロ。
でも本体に剥がれも無い。レンズのカビ以外、故障もない。
基本的に丈夫な作りです。
74年当時、ロライはフォクトレンダーを傘下にしていた。
フォクトレンダーVSL1。此方は、開放測光。Pマウント。
ツアイスイコンが最後に設計した1眼レフを、フォクトレンダー銘で、ロライが製造した物。
ウルトロン、ダイナレックスなどのレンズが使える。
どちらも、今見つけると珍品だと思うが。
画像は、当時のパンフレットです。
いつも気になっているカメラです。
新品でお買いになったいわゆるワンオーナーに遭遇したのは初めてです。
SL350が結構故障しやすいという噂があり、逆にSL35の評判が上がったと聞きます。
最近露出計を使わずに撮影する事が多く、絞り込み測光機でもあまり不便ではありませんが、なかなか良い位置に絞り込みボタンが付いている気がします。
ペンタックスSPとどちらが使いやすいか、興味ありましたが、SPに軍配が上がりますか。
ゾナー85/2.8とは粋な選択ですね。評判が良いレンズだったかと。
拙宅のQBM機は友人からのVSL3-Eで、M42のVSL-1と違って完全にSL35Eのガワだけ変更です。確かにM42のフォクトレンデル(確か70年代の雑誌はこの表記)レンズは今珍品でしょう。
コシナOEMと言われ、プラスチック多用でニコン製より随分安っぽいがマニュアルフォーカスニコンでは最軽量の420g。
ニコン製のFM590g、EM460g。
ニッコールは重いものが多いので、それほど恩恵とも言えないが。
伝統的ニコンの操作系である巻き上げレバー予備角起こしでシャッターロックが解除される。
プレビューボタン、機械式セルフタイマー、多重露光レバーなど、当時のマニュアルフォーカスSLRに望ましい装備は網羅されている。
出来ないのはスクリーン交換、データバック、モータードライブ接続程度。
3点LEDによるTTL露出計、スイッチはシャッターボタン半押し中のみオンになるため、シャッターダイヤル操作中はオフになり、シャッターを先に決め絞りで露光調整する伝統的操作法になる。
私の個体は2000年頃Professional Photographic Repairでハーフフレーム改造してもらいました。
その頃、ハーフフレームでないと出来ない用事があったため。(penFでも良いのですがTTL露出計の精度が低く耐久性が華奢で)
用事が済んでお蔵入りしていたものを最近再使用しています。特殊フィルムの現像条件設定中、ハーフフレームの多数コマが役に立っています。
ワンオーナーと言っても、使ったのは2年ほど。使い続けたのは妹です。
ペンタSPとの比較と言うより、使い慣れたM3との比較が正しいかも?
ペンタの交換レンズも、妹の所に行き、私の所に残ったのは、標準付きSPのみ。此れもほとんど使ってません。
先に述べたように、ヘキサノンが使いたくて買ったオートレックスP。1眼レフは、ほぼこれ1台でした。
シャッター音、ミラーショックを比べると、オートレックス>ペンタ>SL35の順ですね。
水銀電池が無くなってから、妹もほぼ感で撮影していたようです。
久しぶりで、カビ取りしたゾナー使ってみようかな。
このゾナー。明るさを抑えた分、小型。ほぼ標準並み。
オートレックスに、85mmF1,8付けた時の様な仰々しさが無い。
SL35のレンズ。プラナーF1,4はHFTコート。此れはロライ製のレンズ。プラナーF1,8とゾナーF2,8はHFTコートでなく、ツアイス製。私のゾナーはツアイス製の物です。
奈良も雪が降りました。ゾナー85mm。125sF3,5
こちらに集われる皆様はご存知かも知れませんが、
現在に続く”P”モデルの機械式一眼レフです。
キャノンの資料にも書かれていますが。連動距離計機の名器、Canon P の姉妹機です。
色々と書かなければいけない所が有りますが、まず一般的なカタログデータは1970年
頃のシャッタースピードが最高速 1/1000 クラスの機械です。
アルミダイキャストの骨格をブラスクロームのカバーで包んだ一般的な構造ですね。
ファインダー視野率は 水平94% 垂直92%です。全面マットで露出情報等は何も有りま
せんので、スッキリとしたものです。
一般的なアクセサリーシューは無く、キャノン後期の連動距離計機と同じ側面のター
ミナルにアクセサリーを取付ける構造です。
と、一般的な部分はここまでで、まず特徴的なのは巻き上げ方式です。これが、ちょう
ど初代キャノネットと同じ底部の回転レバー巻き上げです。
使い易いかと聞かれると慣れればどうという事も有りませんが、上部レバー巻き上げが
多い中では逆に新鮮です。
色々と書かれる事も多い機構ですが、一般的に使用する分には楽しいと思います。
シャッターダイヤルの基部に平目ローレットの様に見えるのは、外部露出計との連動ギ
アーで、Canon PやY型の外部露出計を水平断面がより正方形に近い感じに圧縮された様
な形をしています。
レンズはSuper canomatic R レンズを装着します。
Rレンズは絞りの動作をレンズ内部のスプリングで行います。レンズマウントに見えるレバ
ーはそのスプリングのチャージする為のボディーとの連動用レバーです。
巻き上げを行うと、まずこのレバーが往復して絞りスプリングをチャージします。次にレ
リーズすると、レバー近傍のスイッチがボディーから押され、露光完了後にスイッチが戻っ
て開放に戻ります。
絞りリングとは別に絞り込みリングが用意されていて、ちょっと設計が袋小路に入ってし
まった様な構造となっています。この辺りは故障が多い様です。
FLレンズも使用可能ですが普通絞りになります。
Rレンズは、58mm F1.2やラックピニオン式の望遠レンズ等が有って、興味深いです。
58mm F1.2 レンズは、キャノンの標準F1.2レンズの中では最も廉価に入手できるレンズです。
やはりカメラは黎明期が面白いですね。内部的には前期種からどんどんと改良されていて
キャノンフレックスの中では安定して使用できる機種だと思います。
エクサクタもですが..
ハマると沼に落ちてしまいそうで...非常に複雑な自動絞り動作をするとだけ認識していました。ユーザーの話では大変ジェントルな作動をするとか。
ただし関西では、ほとんど出物を見たことがなく、交換レンズも滅多に出ず、状態が良いものはさらに少ない。
FLが一応装着可能なのですね。詳しくは全く知りませんでした。
今近所にRMが置いてあり、沼にはまらぬよう踏みとどまっています。
あの肩部に内蔵された巻き上げレバーになんとなく抵抗が有って、私はRPにしました。
なぜ、頑なに普通の巻き上げレバータイプにしなかったのかなと興味が尽きません。
Canon Flex にFLレンズは使用可能と云うのは、単に”普通絞りのレンズが使えるから”です。
やはりリスクは覚悟でRレンズを使用されるのが良いです。私が購入したきっかけは、
海外のインスタグラムで、カメラマンがRPを使用している動画を見て!という多分に
ミーハーな動機で入手しました。その時の少しくぐもった様なレリーズ音が良い感じでした。
操作感は意外に硬派ですね。何を動かしても”カチッ”としています。
あと、レンズについての記事が、”特殊なのでキャノンフレックス専用”と書かれているので、
その意味が知りたかった事も要因でした。
意外に、レンズの価格も魅力的です。標準のF1.2が数千円で入手できました。
距離計機と殆ど差が無いレンズ構成は、キャノンのV型以降をお使いの方には、何の違和感も
なくご使用出来ると思います。殆どの望遠レンズが距離計機のままです。
やはりカメラは黎明期に限ります
東京光学製
REスーパーの廉価版の手堅い中級機として,1965年に発売.
定価 58mmf1.8つき,39,800円,ケース2000円
ファインダー固定式.
縦走り金属膜のコパルスクエアSシャッターのため,X接点1/125と上級機REスーパーよりストロボ撮影に有利.
そのためシャッターダイヤルがカメラ前面に来ている.
CdSミラーメーターはREスーパーと同様.
ファインダースクリーン補助合焦装置は初期はスプリットマット,後にマイクロマットがある.これはマイクロマット.フレネルのピッチが細かいトーコーブライト.
トプコンSLRの中ではこの下にレンズシャッターのユニシリーズがあるので中級機ですが,REレンズシステムとしてはREスーパー/スーパーDの下に位置します.この後、RE200, 300という普及機が出て,RE-2は役目を終えましたが,上級機にひけをとらない作りの,硬派なカメラです.
コパルスクエアSはシャッター調節機構がシャッター走行と並行なので,採用したコニカオートレックスや,リコー シングレックスと同様にカメラ前面にシャッターダイヤルがついていて,操作上の特長になっています.逆にREスーパーでカメラ前面にあったシャッターレリーズボタンは標準的な軍艦部に移動しました.
東京光学製,1963年発売.このモデルは「前期型」1965年ごろ.
定価 58mmf1.8つき 54000円,ケース2000円
58mmf1.4つき 61000円,ケース2500円
ファインダー交換式
横走り布幕フォーカルプレーンシャッター,1/1000-1秒,B
CdSミラーメーター
1作動180度巻き上げレバー,クランク巻き戻し
エクサクタマウントに自動絞り,開放測光用のピンを備えるREマウント
キヤノンフレックス,ニコンFと並び立つ重厚な最高級機.
ファインダーとフォーカシングスクリーンが交換可能.
世界初のレンズ後方から測光するシステム,しかも完全自動絞り,シャッターと絞りに連動する開放測光であり,現代にあってもなんら使い勝手に遜色がない.
交換レンズや,接写システムも必要十分に備わり,何故日本で主流になれなかったか不思議なほど.
(多分高価であったこと,報道に食い込めなかったこと,自動露出対応が遅れたこと,エクサクタマウントの限界など複数の要因だったのでしょう)
私はエクサクタには手を出さない方針で,トプコンも遠ざけていましたが,1981年カメラレビューの接写特集でトプコンのマクロレンズ系が好意的に紹介されていたことが常に気になっていたところに,トプコン専門の友人からの斡旋もあり,にわかオーナーになりました.
先代のRに対して自動絞りとなり、プレビューレバーとセルフタイマー
を組み込んだ大型の一眼レフです。
れんずまにあ様がご紹介されているREスーパーの2世代前にあたります。
ですが、ボディーのどこにもどこにもRUとは入っていません。
シャッターのスペックは、B〜1/1000 低速側優先の1軸式回転シャッター
です。
巻き上げ前後でも設定シャッタースピードが判る同軸の矢印は、ちょう
どキャノンWSb改の様です。
使用してみると、1/1000の場合は他の多くの距離計機と同様に、ダイアル
がちょっと持ち上がった状態で固定されます。
この辺りの指標間隔は狭くて、次のRVの一軸不回転シャッターでの改良
を待たなくていけませんが、過渡期の製品特有の楽しさです。
低速優先なので、高速側のシャッターダイアルが何処に有っても、低速
側が黄色い1/30を外れていると低速シャッターになります。
ファインダーはスリットの入ったREスーパーよりもスッキリとしていま
す。視野はトプコンご自慢の”トーコーブライト”をベースにスプリット
イメージと、それを取り囲むマット面が有りピント合わせは容易です。
インストマニュアルには標準の5.8cmを装着すると等倍(ライフサイズ)
となっていますが、実際には0.8倍位ではないかと思います。
ファインダーを外すと、アイピースレンズの回転止めのセットビスが有り
ます。アイピース部のリングを外すと、アイピースレンズのブロックを回
転させるスリワリが有り、セットビスを緩めてレンズブロックを回転させ
ると、狭いながらも視度調節が可能です。
カウンターは、巻き上げレバーと同軸で、手動セット式の”減算型”カウ
ンターです。暫く使っていないと”0”に合わせてしまい、面喰います。
巻き戻しクランクの基部は、フィルム種のインジケーターになっています。
この基部とボディーの間に狭い間隙が有ります。
ここには、アクセサリーシュー(ホットシューとはなっていません。)を
差し込む事が可能です。(私は持っておりませんが…。)
大型で重量の有る一眼レフではありますが、各部の操作感はやはり一級だと
思います、
ボディー上面から露出調整が出来るのはとても便利でした。
それと。トリプレットの135mmマクロレンズが有りました。鏡胴のスイッチを押すと絞り込まれる
面白いギミックが装備されていました。
トプコンはマクロにも力を入れており,一般市販品としてはじめての拡大専用レンズ30mmf3.5や,ベローズやヘリコイドリングと組み合わせて使うプリセット58mmf3.5(のちにヘリコイドつき自動絞りレンズになった),そしてefunon様がご紹介のプリセット135mmf4も供給された.
マクロトプコール2種のプリセットは,スプリングチャージしておくと鏡胴のボタンまたはレリーズによって瞬時に絞られる.そのため自動絞りでなくても,どんなベローズやリングでも,たとえ他社のボディと組み合わせても,使い勝手が変わらない.
Macro Topcor 135/4, compact bellows, Topcon RE2
トリプレット構成の短鏡胴マクロレンズ.プリセット絞り.ヘリコイドエクステンションチューブに装着すると無限遠から約80cmまで,このベローズ1型の場合は最遠距離4mから等倍まで焦点が合う.
製造:東京光学
製造年:1973年
標準レンズ:REGNトプコール50mmf1.4またはf1.8
マウント:トプコンREマウント(エクサクタマウントに自動絞りと露出計連動を追加)
シャッター:横走り布幕 1/1000-1,B
トプコンREスーパーの発展型最終機。
ファインダー交換式、ブラックボディのみ。
標準ファインダーでは絞り値がファインダー内でも視認できる。
オートワインダーが装着できるようになった。
伝統的トプコンカメラのフラッグシップだけに大変しっかりした動作で、信頼性が高い。
1968年発売、SP(1964)の露出計と絞り込み測光レバー、底部の電池室を省略した「酷使に耐える」普及機。ボデイのみ27,000円,ブラックは1000円高。標準レンズはSMCタクマー55mmf1.8
重量595g(SPは621g)
基本性能はSPと同様。それでも露出計が必要なら外部測光のペンタックスメーターSLをペンタプリズム上に乗せてシャッターダイヤルにカップリングする。
ES, SPFやSPIIからホットシューがついたが,SLはSP同様脱着式のコールドシュー。
キヤノンFX 1964年
FLマウント 機械シャッター、自動絞り。
FXは左肩にCdS受光部をもつ外部測光。軍艦部上面にシャッター速度に連動する指針が、感度に応じた絞り値を指します。
FTはTTL絞り込み測光、ファインダー内に定点合致指針表示。コンデンサーレンズを部活し反射面を素子に導く、のちのF1の測光システムに受け継がれた測光機構。
FLレンズマウントは、R, FDと同じ機械接続面を持ち,定位置にレンズを押し付けて締め付けリングを回す旧FDと同じスピゴットマウントだが、他システムに使いたい場合は互換性についてよく調べてからにすべき。
FTbとEFなど初期FDカメラはFLレンズを絞り込み測光で使用可能らしいが、自己責任で。
といっても一部の大口径や超広角などの人気があるレンズは高価ですし、なにぶん古いシステムなので、特に広角系はサイズや性能に若干不満が出るかもしれません。
この中で58mmf1.2は最近値上がり傾向かも。昔はとても安価だったのですが。
それとFL28mmf3.5は、FLボディが増える前に売ってしまい、写真に残していません。
気合を入れてカラー撮影するときには新しめのFDで行きますが、散歩にはFL楽しめます。
FL50/3.5は単体では1:2倍までのヘリコイドを持ち、自動絞り、絞り込み測光です。
面白いことに、マイクロニッコール55mm初期型や、コンタレックス用プラナー50/2クロームと同じく、繰出によって絞りが開いていく、露出倍数自動補正機構をもっていることです。前述2機種と同様に、絞り開放ではそれ以上開かないのですが、1絞り、f4.5にすると、最短まで繰り出しで開放まで開いていきます。つまりf4.5より小絞りでは露出やフラッシュの補正をする必要がないのです。
露出はTTL絞り込み測光なので、実絞りの値が得られます。その場合ファインダー逆入射光が問題になりますが、上記のコンデンサープリズムの効果で、その問題も解決されていると考えられます。
これが開放測光のFD時代になると、機構と合わないので他社も早々にやめてしまったのですが、オールマニュアル、必要に応じて単体露出系というスタイルだと、結構ありがたい機構だったりします。
もう一つ、等倍にするにはライフサイズアダプターという自動絞り連動の中間リングを使用します。これはマスターレンズの上下を逆に装着するようになっていて、裏側の、延長した露出倍数を加味した絞り値(開放はf5になる)と、倍率が表示されるようになっていて一目瞭然です。
マイクロニッコールはレンズ上にレンズ単体と、接写リング併用時の目盛が左右に割り振られて煩雑です。
このような機構はコニカARマクロ55mmのエクステンションチューブでも採用されています。
ブロニカのS系は機械制御のフォーカルプレーンシャッター機で、以下の4機種が発表されています。
ゼンザブロニカS(Supreme):
ブロニカDが備えた機能の取捨選択をし、基本的性能の安定化を図ったモデルです。
ピント調整機構はラックピニオンタイプのノブ回転による直進操出し方式。レンズ操出量は後期のS2よりも僅かに大きく約16.5mm。
多くのSは経年変化も有り、最大操出時にはレンズの挙動がおかしくなるので、
レンズは最大操出状態での可搬はしない方が良いかも知れません。
レンズマウントは小型バヨネットと大型バヨネット(S2とは異なります。)、φ57 P=1.0のスクリューマウントを備えています。
この機種まで初期のニッコール250mm等が使えます。
シャッターはB・1〜1/1000。 中間速度も使えます。シンクロスピードは1/50で機械式ブロニカ最速の幕速を誇ります。
ボディ下面にレリーズソケットが有ります。ミラーの先落としも可能です。
シャッターダイアルには同軸のD型から継承されたアクセサリーシューが有ります。
アクセサリーシューは一般的な形状では有りません。この部分に一般的なストロボを付けるには専用のアクセサリーが必要です。
管理人様のHP本文の方にその貴重なアクセサリーが掲載されています。
S2で良く話題に上るグルグルガキッという巻き上げに対して、Sは後半部が徐々に重くなりグルグルグシャという感じになります。
操作感はSの方が良いかもしれません。
Sのフイルムバックは後期のS2まで共有可能ですが、Sオリジナルのフイルムバックには布幕ゴムコーティングのマガジンシャッターが内蔵されていて、
ダークスライドを押し込むと連動するギミックが装備されています。また、ブロニカパテントのフイルム緊張機構が装備されています。
良くも悪くもブロニカの評価を後世にとどめた機種ですが、多分にまだ過渡的要素も持ち、機構的な安定性はS2にはおよびません。
ちゃんと動く機種が減ってきました。というよりも機体が少なくなりました。
ゼンザブロニカC &C2:
Sの普及機の位置付けで、マガジン固定、シャッター最高速度1/500、シンクロ1/40にデグレードしました。
(ですが、約55mmのシャッター開口距離を14〜16msecで走行しますので、感覚的には遅い感じは受けないと思います。
これは若干Sよりも遅くなっています。)
簡略化と書かれる事も多いのですが、後述するS2と機構的な大きな違いが無い事も知られています。
レンズは後期フォーカルプレーンブロニカの基礎となるヘリコイドリング回転式の直進ヘリコイドでストローク約14mmです。
このため75mm使用時の最短撮影距離がSの500mmに対してCは600mm(以下S2まで同様)になりました。
ヘリコイドユニットには距離ラベルが装着されていますが時代によって数種あります。
ヘリコイドユニットを外すと大型のバヨネットマウントが現れ、主に望遠用の重いレンズが装着可能です。
後継機として220フイルム対応のC2も発表されました。シンプルな圧力式プレッシャープレートなので、120と220の切り替えはカウンターのみで容易です。
ゼンザブロニカS2:
機械式ブロニカの最高峰(ちょっと控え目な標高ですが。…)で、ブロニカの屋台骨を支えた機種です。
シャッターはB・1〜1/1000。 1/4〜1/8 1/30〜1/60の間を除き中間速度も使えます。シンクロスピードは1/40。
ボディーの信頼性はこの機種でやっとほぼ安定し、現在でもオーバーホールが可能で人気の有る機種です。
その分、操作感、ミラー先落とし、多重露光機能は省略され、実用本位の機種になりました。
ブロニカで有名な”グルグルガキッ”はこの機種の代名詞になりました。
シャッター音はローライSL66の様な抑制のかかった様なものではなく、豪快な作動音をたてます。
ミラーは従来からインスタントリターンですが、反射面を薄い板金で押さえ、ミラー下部を発泡ウレタンで押圧する構造です。
ウレタンの劣化により、現存する多くの機体のピント位置不良を招いていますのでファインダースクリーンをいじる前におかしいなと思ったらチェックしてみて下さい。
S2の後期には一部のギアを真鍮から鋼に変更したマイナーチェンジが有りました。
フイルムノブの形状が異なりますのですぐに判ります。但しアマチュアが使用する上で実質的なアドバンテージは少ないと思います。
この機種までは個々の部品にかかる負荷バランスはあまり良いとは言えず、
ネジが緩み始めると不具合の発生につながる事が多く、永く使うにはオーバーホールを一度行っておく事をオススメします。
S2は使えるレンズが多く、その意味でもブロニカの中心的な機種です。レンズシャッターのニッコール105LS F3.5も問題なく使用可能です。
あと良く忘れられるのですが、面倒でもレンズ交換はヘリコイドを最大操出の状態で行って下さい、
75mm等では後端がミラーまで達してしまう場合が有ります。(これはEC系に多い事故です。)
レンズ:
ブロニカのレンズは国産の中判一眼レフでは群を抜いて種類が多く、一般的なレンジからレアアイテム、日本光学製から東独ツアイス製まで揃っていました。
ましてや近年まで殆ど顧みられなかったコムラーレンズにまでが微妙なコレクターズアイテムになっています。
性能的には一部のレンズを除いて現在の評価尺度や同時期のハッセル用に匹敵するとは正直云えないと思います。
ニッコールと聞いて過大な期待はいけません。それどころか描写が暴れるレンズも多く、意外に技量を要求されるレンズ群です
(あッ!あくまでも私感です。)そんなところも魅力の一つです。
また、カメラの構造的な問題で、200mm以上のレンズは少し最短撮影距離が遠くなりますので使い辛いかもしれません。
比較的入手し易いレンズは次の5種だと思います。
・ニッコール O 50mmF2.8 :
使い易いスペックの広角レンズです。入射瞳がかなり前に有るレンズですね。フィルター径はφ77mm
・ニッコール H 50mmF3.5:
往年の銘レンズ Nikkor 28mm F3.5 のブローアップ版です。評価の高いレンズなのですが、フィルター径がφ82mmも有ります。
巨大なフードが有名です。
・ニッコール P 75mmF2.8 :
ブロニカの評価を定めた標準レンズ。最後期に前面の飾り環形状が変わりました。最初期のレンズと最後期のレンズでは構成が同じなのに描写がかなり違います。フィルター径はφ67mm
・ ニッコールQ 135mmF3.5 :
中望遠の定番レンズです。極初期から用意されていました。絞りの連動機構が他のレンズと少し違っています。フィルター径はφ67mm
・ゼンザノン 150mmF3.5 :
中望遠の定番レンズです。ロング(前期)/ショートバレル(後期) が有ります。フィルター径はφ67mm
・ニッコール P 200mmF4:
最短撮影距離をカバーする専用のアタッチメントレンズが有ります。フィルター径はφ67mm
ちょうど、コーティングがモノコーティングからマルチコートになった時期に重なりますので、マルチコートを謳ったレンズもあります。但し初期のマルチコートレンズはまだ膜強度が弱く、
メンテナンスによってコーティングのムラが発生したレンズも多いのでご注意下さい。それとまだレンズエレメントの極一部しかマルチコートになっていませんので、
余程条件が揃っていないと描写に大きな差が現れる事は少ないと思います。それよりもフードが重要だと思います。
アクセサリー:
ブロニカはアクセサリーが比較的豊富です。
S系はファインダースクリーンの交換出来ませんが、
・チムニーファインダー
・アイレベルプリズムファインダー
・30°プリズムファインダー
・TTLファインダー
・フレームファインダー
が用意されていました。プリズムファインダーの像倍率はさほど高くは無いので使用感は良好とは言えませんが、ルーペ付きのチムニーファインダーは利便性が高いファインダーです。
ご注意頂きたいのは形状が似ているEC系とはインターフェースが異なっている点です。
特にS2A後期の頃のファインダーはEC系と同じ仕上げになっており、お店でも間違える事が有ります。
時代感じさせるのはTTLファインダーで、後年のマミヤM645等のファインダーを思い浮かべるとかなり違ったイメージを受けられると思います。
フレームファインダーは折り畳みファインダー部ではなく、シャッターダイアルに同軸のアクセサリーシューに装着します。
グリップには
・L字グリップ
・ピストルグリップ
が用意されていました。ピストルグリップはプレビューボタンが操作可能でした。
S系のブロニカにはマクロレンズが用意されていませんが、クローズフォーカス関係では後年のEC系に続くベローズユニットやエクステンションチューブが用意されていました。
それと、φ57のスクリューマウントにはミノルタSRマウントのエクステンションチューブU型が装着可能です。
(初期のSRマウントエクステンションチューブは径が異なりますのでご注意下さい。)
S2は色々と伝説の有るカメラですが、ちゃんとメンテナンスを行っていれば云われている様な故障も少ないと思います。他の中判一眼レフと比べても小型です。
S2にはクロームフィニッシュの他にブラックボディーも有ります。ご存知の方も多いのですが、S2のボディーカバーは18-8ステンレスです。ステンレスは塗装が難しい素材です。
このボディの黒化技術は当時ライツ社に技術供与されたなんてのも有りました。
良く云われる作動音ですが、屋外ではあまり気になった事が有りません。私が鈍感だからかも知れません(鈍感だからこちらのHPでスレッドをたてられるのかもです。)。
シャッター音で本当に鳩が飛びったったかは試した事が有りません。
画像はブロニカS+初期コムラ-200mm それとブロニカS、RB67、GX680の1cm刻みのボディサイズ比較です。
ブロニカS系ってちっちゃいでしょ。!
ブロニカS2でブロニカが完成の域に達したというのはおっしゃるとおりかと思います.確かに機能やメカは次第にシンプル化されていますが,それでもハッセルブラッド等に比べると遥かに複雑ですし,ユーザーのミスを防いでくれる安全機能は削られていません.最後にバキッと来る巻き上げ感覚もメカ的な安定性を高めるものだと聞きましたし,操作にお約束がほとんどなく,なにかと安心して使える質実剛健なカメラであるのは間違いないと思います.ハッセルブラッド(500系)は大変シンプルなカメラで壊れにくそうに思えますが,機械的精度で合わせこんである部分が部分が多く,くたびれてくるとレンズとボディの組み合わせによってシャッターチャージが完了しなかったり,バックドアが締まり切らなかったりする個体も結構あります.それに比べるとブロニカS2はピンで動きをチェックしたり動きに余裕をもたせた部分が多いためか,(ご指摘の,モルト劣化によるピントの狂いを除けば)今でもおかしなものはあまりないのはすごいと思います.
ではSやDが不安定かというと,そうでもないと感じています.S2(特に後期型)はユーザーからのフィードバックを真摯に反映して非常に信頼性が高くなっており,それに比べると劣るかもしれませんが,当時の様々なカメラの中ではとても良く出来た部類に属すると思います.修理できる人が少なく修理コストが高いために良好な個体が減っているのは残念なことですが,好調な機材は手荒く使わないかぎり不安はありません.
さて,ブロニカの中での比較となると結構悩んでしまいます.ニコンFのような(というと言いすぎかもしれませんが)信頼感を求めるとすればS2ですし,S2は超望遠を使うにも良いですが,私自身はDとSのボディサイドのノブ繰り出しがとても気に入っています.C・S2以降のヘリコイドは回転角が大きく,精度の高いピント合わせには向いていますが,再近接まで持って行くのには少し時間を要します.その点,ローライコードのように右手でピントが合わせられるDとSは,左手によるボディのホールドも安定しますし,なによりピント合わせが気持ちいいと思います.ただ重いレンズを付けて酷使するにはちょっと不安のある構造なので,どうしても,いたわりながら使わないとならないところはありますね.この「いたわる」という点では,Dは美しく,軽く小型で素晴らしいカメラではあるものの,やはりいちばん気を使うカメラですから,私の場合,持ち出す機会が比較的多いボディはSです.繰り出し量についても,S2の 600mm に対してD・Sの 500mm は 35mm カメラの標準レンズ並でたいへん使いやすいです(広角レンズだと,どのボディでも問題ないぐらい近接に強くなりますが.)
Dはサイドのノブが巻き上げとピント合わせで共用されており,引き出したり戻したりする一手間があります.その点,Sはクランクで素早く巻き上げられる上,すぐそこにピント合わせのノブがあって大変操作性が良いです.カロフレックスも同様の操作系で使いやすく,それに比べてローライフレックス2眼レフやSL66系はフォーカシングが左手側側面ですからホールドとピント合わせの両立が難しい感じがします.efunon さまはよくご存知かと思いますが,ユーザー以外には意外と知られていないかもしれないブロニカSの絶妙な位置にあるミラー先落としボタン(シャッターボタンのすぐ下,ボディ底面)も大変操作しやすく,シリーズ中ではSの最大の長所かもしれません.Sではノブの根本の距離指標を回転させて,135/50mm用と75mm用の距離指標を切り替えられるのも意外と知られていないかも...
細かいことですが,SのほうがS2よりも視野率も高くなっています.ファインダスクリーンの上にある枠の幅を測ると,S2は 50mm ですがSは 51.5mm あります(ちなみにDは,構造が違うためスクリーンの上に枠がありませんが,スクリーンの有効部分の幅は53mmもあります).こういうあたりを見るとどうしても少しずつ理想から後退している感じも受けるのですが,現役当時に使われていたプロやハイアマチュアの視点はそういうところにはなかったということかもしれないなと思います.なお,うちの個体(DとSで合わせて3台)では近接時もレンズとの連動に異常のあるボディはありません.
CとC2はどちらも側面に MODEL C と書かれており,おっしゃるとおり識別点は 120/220 切り替えの有無ですが,C2を誤ってCとして販売しているようなケースをよく見かけます.しかしCは極めて生産台数が少なく,注意が必要です.
コーティングについてはレンズによって違うかもしれません.当時はマルチコーティングの出始めで,各社がかなり力を入れ,また売りにしていた時代のようですが,おっしゃるとおりマルチコーティングを謳っているものの施されているのは1面か2面だけというレンズもあります.その点ではニコンは結構投資をしたのか,ブロニカ用ニッコールではかなりふんだんにマルチコーティングされていると思います.これはニコンFマウントのオートニッコールのC付き,ニューニッコールなども同様で,むしろ後の時代に比べると闇雲にマルチコートを採用していると思えるようなものもあります.反面,ゼンザノンはMCと大きく書かれていますがマルチコーティング面が少なく,見た目にも明るいアンバー色の反射が目立ちますし,実写でも逆光に弱いものが多いようです.これはETR登場後もしばらく続いたようで,後の PE/PS/PG に比べるとコントラストが落ちる感じがします.もっとも最近,私はモノクロばかりなのでゼンザノンも好んで使っていますが,昔はカラーリバーサルばかり使っており,ECと組み合わせて深いフードも使い,発色の良さは大いに気に入っておりました.
レンズの描写は好みもあり,またそれぞれ個性もありますが,標準については(ブロニカ用の各レンズも優れたレンズだと思いますが)ハッセルの標準がいずれも極めて良いレンズですので若干分が悪いところがあるかもしれません.しかし標準レンズはもとより,広角レンズもそれぞれちゃんとよく写りますし,ハッセル用に比べると小型軽量なものが多いのが何より助かります.そういうわけでSL66用のレンズは増やさずに,画角的な展開が必要な場合はブロニカの出番となっています.
Sは操作感が優しいですし、チムニーファインダーをのぞきながらのピント合わせは非常に楽です。
もっとも沢山撮る場合はEC-TLになってしまいます。
ブロニカのフォーカルプレーンシャッターを備えた機種では後期のECをお勧めしたいですね。EPRとECの組み合わせはとても好きでした。
ニッコールとゼンザノンですが、しばらく前にニッコールの40mmとゼンザノンの40mmを比べて見たことが有ります。
色々な書籍から撮影結果は明らかだろうと思っていたのですが、最近の彩度の高いポジとの組み合わせではゼンザノンの方が良好な結果でした。
ニッコールは私にはコントラストが高すぎ、光線状況に気を付けて使わないといけないと思いました。CもDCも使いましたが似た様なものでした。最近はなるべく軟調のネガを使う方が多いです。
ついでにSL66の40mmは後期のフローティング付きを使っていますが、なんとも言えない穏やかな描写でこれも気に入って使っています。
EC系列についてはまた別項で,ということになると思いますが,EC系列ではECがお勧めという点も同意です.手元に残しているのは高機能な EC-TL だけになっているのですが,思えばECはいい機種でした.ミラーがハーフミラーでないのでファインダが明るく,シャッター速度表示で隠れる部分もなく,タイムラグも小さいですので,シンプルで使いやすいカメラかと思います.一番内面反射が少なくコントラストが高いボディかなとも思います.
しかしおっしゃるとおり,ECとニッコール(特にマルチコート)の組み合わせでは非常に硬調となるのも確かです.私はフジでいうとベルビアではなくプロビアやアスティアを使っていましたし,最終期ではコダックのE100Sなども気に入っていましたが,被写体が木々などの自然の風景ということもあって高彩度,硬めの描写を追求していたところがあります.思えばあの描写では人物を始めとして合わない被写体も多かっただろうと思います.ゼンザノン40mm, 50mm は驚きの小ささで,これでちゃんと映るのかという不安を吹き飛ばす素晴らしいレンズですね.DやSの繰り出し機構には,後から出たニッコール40mmよりもゼンザノンのほうが負担が軽いので,これらのボディにはゼンザノン(40mmまたは50mm)を組み合わせることが多いです.
私は寄るのが好きなので、最短10cmの差が大きく、Sを好む所以です。
標準75mmでは、ヘリコイドユニットで着座のままでは料理が撮れないのに対し、Sは無理なく机の上が写せます。
望遠150mmでは、バストアップが首から上に。
200mmは、6畳の端から端で焦点が合わないのが、部屋の中でも撮影可能という大きな差になります。
S2と較べて作動が非常にジェントルなのもよいですね。そしてミラーアップボタンが大変使いやすい位置にあり、ECよりも便利なほどです。
私の2台のSのうち片方は、ミラー遮光板の動きが悪く、夜桜撮影でスタックしてしまいました。いちいちレンズを外して遮光板を手で戻し撮影続行したのもよい思い出です。その後回転軸に注油で復活したのですが、またも露光中に遮光板が戻りきれずに画面を蹴るトラブルが起こり、休ませています。
もう一台は大変元気。この名機をオーバーホールが出来るうちに直してやったほうが良いのでしょうね。
ブロニカは完全自動絞り連動の接写アクセサリーが無く、自動絞りのままで寄れるのは重要なのです。三脚固定なら普通絞りで充分なのですが。
使い勝手では次点:コンパクトベローズのセミ自動、その次がリバースアダプタで絞りレバーを指で操作するのが早いです。ベローズ2型は速写性の点で劣ります。
efunon様のご紹介のようにミノルタMC用中間リングのスレッドがブロニカと同一で、オートベローズロッコールが無改造で装着出来るのは大きいですね。またMC/MDマウントはL39やM42アダプタが豊富で、様々な機材の橋渡し役になってくれます。ただ、100mmでも無限は出ません。
残念ですがコニカAR中間リングは径が異なり、ARを起点にしたアダプタは使えません。(ホットグルーで張って使っていますが)
ニッコール75はそのまま接写リングで延長すると、大きな絞りでの画質は期待できません。
リバースだと、f8くらいから締まる印象です。
ベローズロッコール100は、開放から接写画質は信頼でき重宝します。
他にも12.5mmf1.9から選択肢があるので裾野は広大です。
そこでミラーアップが威力を発揮します。
ネットではブロニカはぶれると思っていらっしゃる発言が多く、実際撮影結果を詳細検討して発言されているか疑問なのですが、バルブを切ってみると、手に伝わるショックのほとんどはミラーが戻る際のもので、シャッター走行までのショックはよく緩衝されているのが実感できるはずです。
これはペンタックス67にも言えることです。
ただし、超接写では僅かな振動も大敵ですから、ミラーアップは有用です。
もしS2で超接写しなければならないなら、レンズシャッターを使うか、暗黒中バルブ開放しオープンフラッシュします。
最後に、DX,Sの外爪マウント専用レンズの魅力も大きいですね。
180/2.5はレアすぎて見たこともありませんが(有るところには大量にあるようですが...)、250/4は結構潤沢ですし、360は少なくても欲しい人がいないので入手可能でしょう。
外爪レンズ用接写機材が存在しないのは残念ですけど、250と350の性能にはほれぼれします。
購入した店舗のお兄さんは、350は凄いガラスが使われているに違いない、もしかするとショットのストックを使ったのか、などと仰います。
本当かなあ...
Nikkor-T350/5 開放、ベルビアF
押し込むとちゃんとロックが外れるのも確認.だいぶプレートがあまりますが.
おッ! こういう情報はいざと云う時に役に立ちます。
ゼンザノンMC 50oF2.8 ですが、逆光でフード無しだとこの様な大胆なゴーストが発生します。
それでも水面の描写など十分な性能だと思います。
このゴーストは、画面奥の水面反射からでしょうか、それとも画角外の太陽光によるのでしょうか。
方向からは画面のハイライトからかなあ。するとフードでカットできない。
最近Rhinocamという中判SLRレンズをデジカメをスライドさせて645を分割撮影するアダプタを試しています。
www.fotodioxpro.com/vizelex-rhinocam-for-sony-nex-e-mount-cameras.html
14MのNEX-5でさえ9000万画素(笑
SL66のHFTレンズでさえ逆光の影響を深く受けてしまうのがよくわかります。効果的なハレ切りが必要ですが、固定フッドだけではなく、大判用のハレ切り板が有効かもしれません。
取り敢えず手でハレ切りしたのですが、分割した画像の濃度に差が出て不自然な合成像になってしまったり。
Rhinocamは全く速写性がない機材なので、手持ちは考慮する必要がありませんが、一般撮影でも厳密なハレ切りが望ましいのでしょうね。
>大判用のハレ切り板が有効かもしれません。
おっしゃる通りで、太陽光を掌で遮るだけで良化します。これはフードよりもハレ切りが必要だと思いました。
Rhinocam はfotodioxpro が扱っているシステムですね。
https://www.flickr.com/photos/fotodiox/22091593984/in/dateposted/
この会社のアクセサリー類は何かヒネリが利いていて、フリッカーでも濃いアクセサリーが紹介されます。
可変ND入りマウントアダプターなんて云うものも有りますね。
今度はスーパーコムラー45mmを付けたS2がCMに登場です。
スーパーコムラーなんて、当時より今の方がユルフワグルグル画像用として評価されている様です。
このレンズ、今手元に無いのですが、EC専用(EC-TLは不可)と聞いていたのですが、CやS2でも使えるのでしょうか。
S2で使用してみようと思われた方が使えなかったとというツイートを拝見しました。
このレンズは、絞りレバーが作動のトリガーとなっって動作するのですが、その後のボディー側との機械的な信号のやり取りは有りません。制約の多いレンズです。
少なくとも当家の2台ではOKですが、絞込みレバーを蹴った後先幕が走りきる
タイミングが遅いとフォーカルプレーンが全開する前にリーフシャッターが
開いてしまう危険性はあります。
テスト撮影は必要ですね。
セルフタイマーがあるので、ブロニカシステムで自撮りできる貴重な存在では。
ありがとうございます。
S2をお持ちの方が、LS105mmがうまく作動しなかった。というお話を聞いていました。
持っていた頃は、ECしか有りませんでしたので不具合は無かったのですが、よく々考えると機械的なトリガーで、ボディーのミラーダウンとかを潜り抜けながら作動させるのは大変だと思いました。
取説がどこかに有れば良いです。
例えばS2とC2が載っているカタログには,このレンズは載っていません(おそらく,まだ出ていなかった).
もう少し後のものと思われる,海外のS2Aの取説や,S2・EC共用のアクセサリカタログにはこのレンズが載っていて,
そこには特に注記はありません.
一方,EC-TLとEC-TLIIのカタログには対応レンズのところに「ただしニッコール105mmは除きます」などと注記があります.
これらのことから,やはりS2に正式対応していないということはないと思います.
このレンズには絞り駆動レバーを動かされてからシャッターが走るまでの時間稼ぎをするウエイト(光軸中心に回る
重いリング)があって,これでタイミングを取っていますが,ボディ側の動きが遅いとタイミングがずれると思います.
レンズ側の遅延機構はガバナーではないので,時間的に正確ではないかもしれませんが,それよりはボディ側の動きの
速さが問題になっているように思われます.潤滑等でミラーの動きなどが遅いボディがあり,それだとタイミングは
合わないだろうと思います.
もちろん EC-TL や EC-TLIIは瞬間絞り込み測光のためタイミングが異なり,使用できないとのことです.
大判用ニッコールのものにもよく似たものがあるようです.どれが最初のものか分かりませんが,いずれにしても
テッサー型の設計で,リーフシャッターに使え,69判をカバーする,プレスカメラ用として典型的な 105mm F3.5 レンズ,
ということにはかわりないと思いますので,やはり66判よりは(レンズ本来の)イメージサークルは大きいのだろうと思います.
ただEC-TLでも露光できると書いてあるサイトもあり、私は懐疑的ですがそういう個体組み合わせの存在は否定できません。
無理やりEC-TLで露光することは可能です。
105LS側1秒、フォーカル側1/8より高速で、LSが開いている間にフォーカルで露光するわけです。
LSの意味ありませんけどね。
それと、瞬間絞り込み測光中LSは閉じてしまっているのでET-CL自慢のAEは使えませんし、さりとてTTL測光のため絞り込みボタンを押せば105LSのシャッターが作動開始してしまいます。
EC-TLとの相性は最悪ですね(笑
ECでは105LSを装着しただけでボディ側シャッターが1/60より高速にセットできなくなり、誤操作を防いでいます。
(ちょっと今手元になくて記憶で書いています。間違っていたらすみません)
1/60はシンクロ速度つまりフォーカルのスリットが全開になる速度で、私の個体ではLS1/500〜1/125で使用可能です。(ECは幕速がS2やSより速くシンクロ速度が35mmカメラ並みです)
フォーカル1/8にしていればLS1/30より高速で同調するので簡単です。(個体差があるのでテスト必須です)
やはりECで使うのがもっとも理に適ったレンズでありましょう。
作例:ECTL, 105/3.5開放(ボディ1/60,レンズ1sec)Reala Ace, Pentax closeup S82
ブロニカと云うとこちらのサイトを参照される方が多いのですが、LS105mmは盲点でした。
テッサータイプの3G4Eの構成で、売れなかったのか、あまり一生懸命売っていた感じがしません。
持っていても積極的に使った記憶が有りません。せっかくのインスタントリターンミラーをスポイルしてしまうし、うっかりプレビューボタンを押すと作動してしまったりで、使い辛かった事を覚えています。
この当時でも殆ど見られない標準画角のテッサーで、開放付近はそれほど性能は高くない。
ポートレート用なのでしょうが、ボケ味はいうほど良く感じられない。(好きずきでしょうが)
シャッターチャージしないとファインダー像が見えない。(これは欠点ばかりではなくLSチャージ忘れを防いでくれますが)
私はフラッシュ接写目的で購入しましたが、単体での最短は遠く、独特の構造だから中間リングやベローズが使えませんので、クローズアップレンズしか選択肢がない。
実際所持していても、強い意志でフラッシュ同調目的に追い込まないと持ち出す機会がないレンズですね。
LSなので大口径化は難しかったかもしれませんが、もう一味効かせていればなあと思います。使い込んでみれば案外スルメのように味が出てくるかもしれませんが...
余談ですがこの後のETRやSQ、GSシリーズのレンズも全然華がないんです。意匠は完全統一されていて数字見ないと焦点距離判別できないくらい無個性。良く写るし、暗くてもそこそこぼけるから問題ないんですが、中望遠の華が...GX680は明るいラインを用意していて、一歩抜きんでていますね。
ブロニカコムラーはニッコールやゼンザノンに比較して、安価な設定になっていました。
このため、性能的に低く見られていたきらいが有りますが、それがどの程度なのかずっと
気になっていました。
コムラーの300mm以上のレンズラインナップは
・300mm F5.0 4枚構成 フィルターサイズ67mm (No30425)
・400mm F6.3 4枚構成 フィルターサイズ67mm (No30426)
・500mm F7.0 4枚構成 フィルターサイズ77mm (No30427)
これらのレンズはヘリカルフォーカッシングマウントNo2(No30430)というマウントユニット
に装着(ネジマウント)して使用します。ちなみにヘリカルフォーカッシングマウントNo1
(No30435)というものも有って、135mm F2.3、200mm F3.5用になっていました。
当時のカタログを調べてみると、どのレンズもプリセット絞りと書かれています。しかし、一
般的なプリセットなのは300mmだけで、400mmと500mmは普通絞りです。
ボディーにはボディー側のヘリコイドユニットとマウントユニットを交換して使用します。
自動絞りでは有りませんので、連動機構は有りません。アッサリとしたものです。
私は300mmと500mmを持っているのですが、2本とも他社と比べるととても軽量です。
こんなところにコムラーのメリットが有るのではと思います。 但し、ヘリカルフォーカッシング
マウントNo2に付いている三脚座はバランスが悪く褒められたモノでは有りません。
(EC-TLに装着した300mmと500mmの画像を添付致します。)
周辺部の点像が判る様な画像です。フィルムはRDPV 絞りはF22
意外に逆光に強くて、見直しました。神奈川県の江の島展望台から撮影しました。
フィルムはRDPVです。 ボディーはEC-TL アレッ?
このレンズの場合ハレ切りをしっかりしないと、強いベイリンググレアーが発生する事が有ります。
この時代のレンズでは平均的な性能かもしれませんが、使用にはご注意下さい。
この点に配慮すれば性能的には十分だと思います。特に近年の彩度の高いフィルムでは、現役の頃とは違う結果になると思います。
常にニッコールやゼンザノンと比較されてしまうブロニカコムラーですが、是非一度使ってみて欲しいと思います。
50,150,300,500mm をバックに詰めて、江の島の裏道を登っていきました。それでも軽量なコムラーレンズには助けられました。
これは一緒に持っていった最後期の50mm F3.5 です。
ご紹介した長焦点とは異なり、自動絞りです。
デジタル機は夜景に強いと云われていますが、フィルムカメラでもかなりの暗さでも対応可能です。
ただし、露光はたっぷり目が良いと思います。
・ヘリカルフォーカッシングマウントNo1を使うタイプ。
プリセット絞りです。
・絞りリングが白色アルマイトのタイプ。
レンズリヤーキャップがねじ込みタイプで、鏡胴が革張りです。
・全身ブラックタイプ。
レンズリヤーキャップのネジが省略されて、ニッコール等と同じタイプのキャップしか装着できません。
以前、プリセットの200mmが流れると書いたのですが、案の定組立が違っていました。
後群2枚が逆に組立られていました。ヤレヤレ。
他社サン、ソリゴール、シグマ、タムロンなどが35mm一眼レフ用に絞ってラインアップを構築していたのに対し、
(タムロンは大判用が一部あった)
コムラーだけは35mmレンジファインダー用から、中判一眼レフ用、大判用まで広大なシステムを維持していました。
当時の中判カメラに対しては、ペンタックス67、ゼンザブロニカS、S2、ローライSL66に対応した交換マウントが用意されていました。
ただし全てに共通するわけではなく個々に対応出来るレンズやマウントがあり、対応図は複雑です。
ブロニカ用には、初期の自動絞り非連動交換マウント(今では珍品)と、後期の自動絞り対応専用マウントがありました。
それに300,400,500の交換マウント超望遠が併売されました。
純正品に対して安価ですが、efunon様ご指摘の通りかなり小型軽量であるのがユーザー視点ではポイント高いです。
カメラ毎日レンズ白書では、なかなか高得点を得たレンズもあります。
拙宅にはブロニカS2用の100/2.8自動絞りと、SL66用400mmf6.3普通絞りがあります。
100は純正に較べるとちょっとヌケが悪くコントラストが低い気がしますが、解像力はそこそこあり個性的かつコンパクトです。
400は大変小型で(焦点調節はボディに任せて鏡胴だけだから)持ち運びが楽です。
同級のテレテッサー500/5.6を持ち出すのに躊躇しても、コムラー400なら鞄に入れやすいでしょう。
レンズ白書では高評価ですがちょっとコントラストが低めかなと。
ブロニカ用300と500は遭遇率が高く何時も手を伸ばす寸前です。
500の作例は素晴らしいですね。ヨットのシルエットのエッジが見事。点光源はかなり均一に見えますが。
300や50もなかなかです。満足すべき性能ではないでしょうか。
コメントありがとうございます。
コムラーレンズは再認識されても良いなぁと思います。闇雲に持ちあげることはできませんが。500mmは良い意味で裏切られました。もっとガンガン流れるのかと思いましたが、完全逆光でもフレア分が少なくて使い易いと思います。
頂いたコメントの中に記載されている様に、非常に軽量です。
これがこのレンズの良い点でした。
500mmに比較すると300mmは使い方が難しいレンズでした。
絞り羽根の表面処理がチープで、絞るとゴーストが発生する古いタイプのレンズの様です。
一眼レフのファインダーで十分に注意する必要が有ります。
どちらのレンズも少しコントラストが低いと思います。が、最新のポジには相性が良い感じで、暗部が意外にネバリます。
400mmはとても評判が良い様ですね。SL用だとマウントは固定なのでしょうか。SL用だと軽量は必須な要素だと思います。
銘板から SANKYO KOHKIの表記が無くなる頃から
コストダウン等の影響などで急激に品質が低下しているとの事でした。
ブロニカ用は大丈夫ですね。
>コストダウン等の影響などで急激に品質が低下…
ブロニカコムラーの300mmや500mmはやはりニッコールやゼンザノンと比較すると作りはチープですね。
それでも少し手を入れたり使い方を工夫するとかなり良くなります。
メーカーがコスト的に出来なかったバッフルの追加や反射防止塗装を行うと効果的です。
リバースマウントや、絞り込むことである程度は近接時の性能は確保出来ますが、近接専用設計のレンズのほうが絞りを開いた状態での性能はより優秀なことは間違いありません。
先にefunon様がご紹介されていたように、ブロニカの3つのマウントのうち一番内側のスクリューは、ミノルタMC用中間リングとぴったり一致していて、無加工でミノルタSRマウントレンズが装着出来ます。
そしてミノルタには優秀なベローズ用短鏡胴マクロレンズが揃っていて、無限遠はでないものの、ブロニカに流用すると大変実用的です。
問題は、レンズ位相が180度回転し、表示が真下に来てしまうため視認性が劣ること。これは手間暇を考えると容認してもよいかと。
最もよく用いるのはMD時代の100mmf4で、ガウスタイプ。MC時代の100/4はトリプレットです。倍率を上げたい時にはベローズマクロ50/3.5、さらにRMSマウントの25mmf2.5、12.5mmf1.9も使えますが、丈夫なスタンドに固定するレベルの拡大になるでしょう。余談ながら25mmf2.5は素晴らしい性能です。初期にはライツからフォタールの提供を受けていましたが、なかなか市場に出て来ません。
作例はオオデマリをブロニカECTL, コンパクトベローズにベローズオートロッコール100mmf4を装着、開放手持ち撮影です。
フォーカルプレーン機のありがたさですね。
やっぱりブロニカフォーカルにはニッコールだよね、という方は是非Fマウントアダプタをお作りください。
私は20歳頃作ったレンズキャップと中間リングをエポキシでくっつけたのを使ってます。
他には、偶々ハッセル1000F用サードパーティ中間リングのスレッドがブロニカに一致していたり。接写だけですが1000F用レンズも付けられます。
大阪写真会館のジャンクボックスから正体不明の手作りアダプタを掘り出しました。野生の勘で、これはブロニカ適合だろうと。持ち帰るとヤシコンマウントアダプタでした。じゃあベローズ用プラナーが付けられる!
ECTL, コンパクトベローズ、S-Planar 4/100, f5.6
なんとか自動絞りをレリーズ操作でよいからできないか。ヤシコン用自動絞りアダプタは存在しないんですよね。なんとか...
左:Nikkor-P 200/4, f8,1/30,
中:Nikkor-O 50/2.8, f11, 1/8
右:Ais Micronikkor 55/2.8,f11,1/40,ナショナルPE3056,マクロフラッシュセンサ
素晴らしいです!
冬季の山では撮影自体が億劫になるのに、まして重たいブロニカを雪の中でとは。
ボディーもレンズも人も大変です。
画像にも色々と写っていますが、この機材の周りは細かなアクセサリーがゴロゴロしていました。
写真でしか見たことの無いアクセサリーの現物に触れられたのは貴重な経験でしたが、
それよりも実際の操作感が素晴らしく、当時のメカリッチ機種の贅沢さを堪能してきました。
ブロニカ黎明期のエピソード等、休憩無しの濃密な4時間があっと云う間に流れていきました。
今回のオフラインミーティングでは,私は3Dプリンタで制作したアダプタ(0版シャッターの穴が空いたもの,引き伸ばしレンズを取り付けるL39のネジがついたもの,52mmの雄ネジに変換することでFマウントのレンズをリバースで直接つけられるようなものなど)を持っていきました.こういう最新の技術と古いカメラが出会って新しいことができるというのも面白いと思います.
参加したかったなあ。
さて中央のSQスポーツファインダーがキャッチーです。SQ用ってあったんだ。ETRSのは見たこと有るけど。
左端には幻のプリセットコムラー大口径が。
100か135か、羨ましい。ニッコール180/2.5はありましたか?
そして噂のニッコール85/1.8って実在するのかな?
さりげなく右後ろ1000FとSonnar135,250が参列していますね。私は好きな機種ですが、登場と同時にこれ以上はないほど完成されていたDと較べると数世代は原始的な機械だと思います。
日浦様のDに付属しているのはマクロシロナー120でしょうか。当代望みうる最高の組み合わせでしょう。
アクセサリーも見たかったところです。
御在所の頂上付近には立派な旅館があって、冬期はほとんどお客がいないので、朝に2Fの大広間の窓を開け放って三脚立てて撮影しました。
暖気が窓から陽炎を作り、それが安定するまでしばらく待ちましたが、基本的には楽ちん撮影なんです(汗
もちろん冬装備は持参していて、夕暮れに屋外で右の1枚を撮影したのですが、吹雪いてきて外には1時間程度しか居らず、あとはビニールにカメラを密閉し結露を防止して、写真仲間とどんちゃんしておりました...
お勧めのお宿ですよ。夢を壊してしまって申し訳ありません...
Dにつけているのはアポマクロシロナー 120mm で,無限遠が出ます(ただし少々繰り出す必要があるので,そこからは余り寄れませんが).ブロニカのベローズにつけてもいいですし,私は同様の0番シャッターアダプターのSL66用(これは金属製で,購入したもの)を持っているので,SL66E につけて使うことが多いです.この場合も蛇腹が少し出た状態で無限遠が出ますので,SL66 の標準レンズとは異なり無限遠に対してティルトができ,ミニチュア効果的な写真が簡単に撮影できます.
・ゼンザノン 300mm F4.5
・ニッコール 300mm F5.6
・ブロニカ コムラー 300mm F5
が有ります。(一部300mmでは有りませんがアストロ-ベルリンや、アストラゴン、旧ロシアにも有ったと聞いた事が有りますが…)
それぞれ特徴が有って、
・ゼンザノン 300mm F4.5:最短撮影距離 4m 1800g
繊細な描写をします。夕陽の撮影でも優秀でした。
・ニッコールP 300mm F5.6:5群 5枚 最短撮影距離 4m 810g
軽量なレンズで、とてもヌケの良いレンズです。
・コムラー 300mm F5.0(No 30425):3群 4枚 最短撮影距離 4.9m 1130g
(レンズ本体 480g + No30430 フォーカッシングユニットU 650g)
画像中央に絞り板の反射と思われるフレアーが出やすいのですが、上手くカット出来れば意外に優秀です。
・ニッコール300には三脚座が有りません。その分軽量で取り回しのし易いレンズです。
・ブロニカコムラーには三脚座は”有る”のですが、実際には300mm使用時には実用になりません。
・ゼンザノン300mmはそのレンズタイプからガラスの詰まったレンズです。重量が有りますので手持ち撮影は少し難しいレンズです。
レンズ側面にベルトを通せるのですが、私は外してしまいました。
ブロニカS,EC系の望遠レンズの中で300mmは使い易いレンズです。
今となってはなかなか見つけるのが難しくなってしまいましたが、ニッコールを除けば安価に入手できます。
特にNikkorは見た記憶がない。
ありがとうございます。
Astro Telastan300mmf3.5は1000Fマウントを持っていますが、フランジバックが違いすぎますのでヘリコイド部分から新作しないとブロニカには付けられないでしょうから、あったとすれば凄いことです。
時期的にアストロ純正のブロニカ大マウントがあったか疑問ですが、改造品なら何でもありの世界です。
旧ロシアのレンズは蛇の道なので何が出てくるかわかりません。
一時天体望遠鏡ショップ?がフランジバック調整したレフレックス500mm、1000mmを販売していたはずですが、マミヤ、ペンタックス用だったか。
3種の焦点距離に対応するために、画像の様に焦点距離毎に色分けされた距離指標環を回転/選択して撮影距離と被写界深度を表示できる様になっています。
使用方法はファインダーでインフに合わせた状態で、使用するレンズの色の距離指標をヘリコイドリングのインフ位置に合わせます。
色の種類は、300mm:白色 400mm:黄色 500mm:橙色 です。
撮影のために指標をズラしてありますが、ちゃんと赤外指標まで備えています。
アストロのブロニカレンズは
Tachar、Telastan、Fern の3種が焦点距離の応じて用意されていた様です。
ニッコールの300mmは当時から見かけませんでした。
当時の情報源が限られていた事も有りますが、後になって初めて実物に触れた時は価格が高価な割には軽いレンズだと思いました。
残念ながら参加は叶いませんでしたが、今後も定期的に行われるといいですね。
吊るしの機材は、出来るだけ使いたくない性分な者ですが
最近新規の機材を全く作っておりません。
単なるネタ切れなのが主だった理由です。
何か面白い課題は無いでしょうか?
66カメラだと他に改造レンズなどの母機として相応しい物がないので
実質的にブロニカ辺りが候補となりますが、実際には制約も多く必ずしも向いていないのも事実。
世の中には数多のマウントアダプターなどが販売されていますがブロニカ用はほぼ皆無。
やはりやりにくい機種なのでしょう。
その分独自性を見出す事も出来ますので遣り甲斐が有ります。
何か面白いネタないでしょうか?
幹事さんは年1回を目標に考えておられるのですが、今回は内容が予想以上に濃かったので(チャートを使用したレンズの交換試写まで行っていました。)、
終了後の連絡の中で次回は何か運営を考えないといけないなぁと話していました。やはり次回は東京で!というリクエストも多かった様です。
ブロニカのマウントアダプターはSQを除くとハンドメイドしか無いのでしょうか。フランジバックが102mmくらい有るので難しいのかも知れません。
鳥頭で、ゆうれい様のブロニカ改造30mmを拝見したはずなのに失念していました。
惚れ惚れと致します。ご作例期待しております。
efunon様ご訂正ありがとうございます。
Astro紹介サイトhttp://www.exaklaus.de/astro.htm
にもBronicaと書いてあって読み落としておりました。柔軟な会社のようですね。
Telastan 300/3.5は6x6超望遠としては異例に明るく、キヤノンFD改造品に迫るほど。
流石に柔らかく色収差も残っていますが、大拡大しなければ雰囲気ある画像です。Kilfittの300/4やSonnar300/4はシャープなので使い分けられそうです。
BronicaのWikiにもAstro,Astragon共にありました。WikiにはKilfittの一連の製品も書かれていて、正直大改造しないとフランジバック合わないのではないかと心配してしまいます。もしかしたら大バヨネットの大口径を利用して中に沈み込むようなアダプタなのかもしれません。
是非巡り会いたいものです。
あまりにも性能が低すぎて...
以前ゆうれい様にも止められたと思いますが、樋口様程度だったのでつい手を出してしまいました。
結果、樋口様でも高いと思いました(自爆
シグマ製3倍テレコン。メスはニコンF、オスはブロニカ大バヨネット。
35mmSLRニコンFレンズを66フルフォーマットで使える。
絞りは完全手動。
レンズ中心部分しか使っていないので、APS-Cデジタル用レンズでも6x6をカバーする。ただし絞り制御はマウントから外して自動絞りレバーにチップを挟むしかないと愚考します。
APS-cの10mm、60mmマクロ、
F用14mm、20mm、35,50,55,100,180,300、など装着してみましたが、暗い収差多いピント合わない三重苦。
まず開放では収差多すぎてどこにピント来てるか見えない。
絞ると中心から少しずつ像を結び始め、絞るほど尖鋭度が改善しますが、充分なレベルになる前に回折でぼけはじめ、どこにピント来てるか見えない。
そしてx3テレコンですから3絞り暗くなり、ぎりぎり焦点を合わせられるレベルまで球面収差を改善させた時には暗すぎて(f11→32だよ)ファインダーが見えない。
画質の事を全く考えないようにすれば、10mmで超広角30mmが得られ(タムロン10-24mmの固定フードで蹴られないためには12mmからになりますが)200mmだと超小型軽量の600mm、300mmだと900mm!またマクロレンズもすごい倍率に。中判では有り得ないズーム倍率が実現。面白いんですよ。画質さえ無視したら....
今の技術で再設計して、精々x2くらいに出来たら最高なんですけどねえ...
Zodiac-8 30mm/f3.5の作例を載せます。
昔、渋谷の王様2で購入しました。
kiev88スクリューマウントの頃の物なのでモノコートのレンズです。
その後のMCのレンズとも比較しましたが、余り差は感じません。
画面中に太陽が写り込むと盛大にフレアーが入り込んだりと少々厄介な代物です。
このレンズの改造は10数年前に行ったのですが
友人と撮影に出かける約束をしていて、その前日に突貫作業の半日で作りましたので仕上げが雑です。
いつかちゃんと仕上げようとも思いましたが、一度出来上がると面倒で現在に至ります。
いつか、手元にあるMCのモデルでもう一回作ろうかな?
>幹事さんは年1回を目標に考えておられるのですが
なるほど次回も有りそうですね。
初回で力を使い尽くすてしまうのも何ですが、最悪スライドオフみたいのでも楽しそうです。
次回は是非東京で。
参加者は正直多くは無かったのですが、機材やアクセサリーが多くて、その説明や実際にファインダーを覗いてもらったり、
実際にダミーフィルムで操作感等を感じてもらったのですが、4時間休憩無しでやっと一巡した感じでした。
東京で開催する場合は何か運営方法を考えないと収拾がつかなくなると思いました。
他に、こんな事をしてみたいとか見てみたいなんて皆さんの案が有りましたら教えて頂ければ幸いです。
ご存知の通り、ボディ内測光で絞り優先AEまで備える優れものです。
其れ以前のモデルではフォーカシングスクリーンはすりガラス+プラスチックフレネルレンズの構成でした。
EC以降はフレネル一体のプラスチックフォーカシングスクリーンとなります。
そのおかげでスクリーン像は明るくなりましたが、新たな問題も起きます。
フレネルレンズのピッチが荒いことから何だかグルグルなフレネルの影が見えるのです。
これは、その後のSQ等と比べる見劣りするのは否めません。
S2はスクリーン交換のレシピがネット上で公開されておりますので実施されている方も多いと思いますが
EC-TL/EC-TLIIでもぜひ採用したいのですが、やっぱりここでも障害が立ちはだかります。
露出計のメーター表示です。
スクリーンの上部(レンズ側)に食い込む形で露出計の表示がありますが
スクリーンに直接シャッター速度の数値表示が設けられているため
他のスクリーンを移植するとなると、この数値表示がなくなってしまいます。
暫く悩んだ結果、簡単な方法で解決することにしました。
『手書きです』
ケガキ針でスクリーンに直接文字を引っ掻いて書き込みます。
文字サイズはとても小さいのでルーペなどで見ながら作業が必要です。
ちなみに私は職場の実体顕微鏡で見ながら作業しました。
明るくて、見やすいスクリーンだとファインダーを覗いているだけでも楽しくなります。
かなり遅くなってしまいましたが、研究会に参加された皆様お世話になりました。
今更ですが、ようやくフィルムをスキャンしましたのでご報告致します。
40mm(NIKKOR-DとZENZANON)…言われた通りZENZANONの方が若干画角が広い。解像力は僅かにZENZANONの方が良いように見える。
135mm(NIKKOR-Q F3.5とKOMURA F2.3)…周辺の解像力はNIKKORの方が、コントラストはKOMURAの方が良いように見える。
NIKKOR-Q 25cm F4…解像力、コントラスト共に大変良い。
NIKKOR-T 35cm F4.5…周辺光量落ちが顕著、F8でも残る。フードのケラレではないと思う。3枚玉の割に、意外と周辺部まで解像している。
Photodiox Rhinocamという既製品6x4.5cmフォーマット分割撮影装置があり、オリジナルはハッセルブラッドV, マミヤM645, ペンタックス645のマウント交換式です。
APS-Cフォーマットのソニーミラーレス縦位置で上下4枚計8枚を合成します。1400万画素のNEX-5を使うと約9000万画素になり極めて精細な画像が得られます。
最近α7を使い6x6撮影出来る上位機種が出たようですが所持していません。
Rhinocam本体は国際規格4x5バックにフィルムホルダのように装着できる規格になっており、今回はそれを利用しています。
ブロニカはマウントが何種類も重層しており全てに対応するにはS2/ECの大バヨネットが適当です。出発材料はコムラーテレモアのジャンクで、厚みを調整するためスライスしてもらい、汎用性を考えテヒニカ4x5ボードに固定しています。
私の計算ミスで当初どの大判ボディでも無限遠を出すのが困難でしたが、ジナー枠にテヒニカアダプタを直付けし(ジナーハンディと同じやりかた)本来なら無限が来ない近接専用のコンパクトベローズと組むと丁度よいことが判明し実用にゴーサインを出せました。
ただ大バヨネットレンズは今後調整が必要で、望遠系はヘリコイドストロークが長いので大丈夫ですが、一番使いたかったLS105/3.5がなかなか∞が出ず困っています。
それとNikkor-H 50/3.5はコンパクトベローズに付けられないことが判明。ヘリコイドに中間リングを挟むことでなんとか解決。
というか、ベローズじゃなくても、中間リングでいけるんじゃん!
ざっと手持ちの小バヨネットレンズをテストしましたが、皆なかなか素晴らしい画質です。特にNikkor-P 75/2.8はモノコートcm表記93xxx、mm表記132xxx、180xxx、マルチP・C259xxxを通じて少し絞ると素晴らしく尖鋭で、NEX-5画素数一杯まで解像しており、長い間標準を勤め上げただけのことはある名レンズでした。Nikkor-H・Cは周辺画質が素晴らしく、新世代の主役になれたはずの名レンズです。
DDRゼンザノンは3本テストし、一本はNikkorを上回る高画質を見せ、カメラ白書79年を裏付ける成績でしたが、後の2本はそれほどでもなく、個体差が大きいことを再認識。またMCゼンザノン80/2.4も良好円満です。
それとKomura100/2.8の高性能には驚かされました。
ゼンザノン150はノリタもトプコンも素晴らしい。
ここまでやっておいてなんですが、ブロニカレンズを付けたRhinocamは作品製作用途を考えていません。主にレンズ性能の確認テストを想定しています。
やはり作品には1枚で露光する6x6判、オリジナルボディを使わなくちゃねと。テストで得られたレンズ特性を考慮すれば作品製作がさらに楽しくなります。
画像:左コンパクトベローズ、中央ヘリコイド、右:後部から位置決め用グラウンドグラス(スプリットつき)を見たところ
先の研究会はとても盛況だったようで、参加できた方々が羨ましいです。
レンズの画質比較のお話大変興味深く拝読しました。
私が所持していないコムラー大口径の比較はありがたい。
250と350は大変優れた性能ですね。350の周辺光量低下は言われてみれば確かに。以前の画像を引っ張り出すと明らかに四隅が翳っています。
気にならない構図でしたので、今回再認識致しました。
他のコマでは目立たないものもあり、記録忘れで確証はありませんが絞れば解消されるのかも。
BronicaS, Nikkor-T 350mm開放, 160NS, 三脚
お久しぶりです。オフラインミーティングの際はお世話になりました。
テストされていた条件は最短撮影近辺でしたので、色々とレンズにとってはキビシイ条件でしたね。
それでもレアなレンズの一端が垣間見られて興味津々です。
次は是非INFですね。屋外でテストできれば良いですね。
モノポッド使用です。
中々どうして流石ニッコール。50mmです。
この値段でこのシステムが手に入るのは驚愕です。
フィルムやるなら今ですね。往年の名機が安月給でも手が出せます。
しかも、炎天下1日使ってシャッタースピードを測定したところ1/1000設定で1/400近くまでスピードが上がっておりました。
長年使われておらずグリスが固くなっているんですね。
ピントを合わせる時にどうしてもレンズバレルに手が行ってしまい、笑ってしまいました。良いカメラですね。
ステッチ後約9000万画素で観察すると、潤沢で低価格のともすれば軽視してしまいがちな標準レンズNikkor-P 75mmf2.8の性能は驚くべきレベルであることがわかりました。
開放f2.8は、全体にハロがあり細部は滲んでいますが解像はしているという、当時のニッコールに共通する過剰補正の傾向がうかがえます。
また周辺光量は若干低下しています。
その画質の均一性は驚くばかりで、Nikkor-Pの中心部の良さはフィルムでもよく話題にあがっていますが、デジタルでは四隅まで中心とほとんどかわらない高解像力を示します。
f4に絞るとビネッティングは解消し、中心のハロがかなり消えて色彩コントラストが上がりますが、ピクセル等倍では周辺の滲みは開放とかわりません。
f8では全体にハロが消え、四隅まで驚くばかりの画質となり、f16でも概ね維持されます。
1枚につき8回露光する必要があり、また多数本をテストしたため横着してf2.8-4-8-16の4絞りしか試しませんでしたがf4と8との間がどうなっているのかは後日の課題です。
Nikkor-Pはシリアル8万、13万、18万のモノコートとNikkor-P・Cを試し、マルチが僅かに逆光小絞りの天空光フレアが抑えられ、開放の色彩も濃いかなという程度で、Pは同一と言って良い画質です。
Pのクセノタールからガウス変形となったNikkor-H・Cは前玉が大きいだけにPの開放周辺光量低下が改善された以外はほとんどPと変わりません。
f4に絞ったときH・Cのほうが周辺ハロは少し早く消える傾向。
絞ってしまえばPとHは変わらない。フィルムでは夜景後ボケがHの方が端正なのでHは無価値とはいいませんが、Pが併売されたのもわかります。
東独ビオメターOEMゼンザノン80mmf2.8は、開放ハロは似たような感じか余計に出るかと思いますが、四隅は少し崩れます。またf8に絞ったときの切れ込むようなシャープネスは特筆すべきです。
ノリタの80mmf2.4は開放ハロは他のf2.8機より多いですが解像力はよく、絞ると非常に優秀。
Nikkor-H50/3.5も開放ハロ傾向はありますが、75/2.8よりは少なめ。周辺画質は75mmよりは甘くなりますが、広角として非常に均一で大伸ばしでなければ許容範囲、f8では良好になります。
Nikkor-O50/2.8も同様ですが、3.5より僅かにシャープで色彩コントラストが高いように感じました。実用上差はないでしょう。
取り敢えず、ボディのオマケ程度にしか評価されていないNikkor-P75/2.8ですが、最高級の性能であることは間違いないでしょう。
開放ハロはポジなら抑え気味に露光すると目立ちませんし、モノクロなら印画紙のコントラストを上げれば押さえられるかも。そこで解像力が保たれていることが重要です。
絞れば目がさめるような高画質が得られます。
α7で35mmSLR用レンズを同じ被写体でテストしていますが、Nikko-Pほど周辺まで高画質が均一なレンズはまれです。
画像:Rhinocam Nikko-P75mmf2.8(13万台)開放,NEX-5(1400万画素)8回露光ステッチ、縮小を掛けています。
何本か持っているのですが同じ様な感じでしたのでレンズの性質かと思っていましたが、そうとも言えないのですね。
イメージ的には少し流れが出る感じでしたが改めなければと思いました。
ビネッティングはフィルムで撮影した方が良い感じがします。
キットレンズの様な扱いの 75mmf2.8 ですが、何か勇気を頂いた感じがします。
実は私もフィルムでは、中心は非常に尖鋭なものの、開放では周辺が不十分な印象を受けていました。
その点ではNikkor-Hのほうが印象は良く、またMakinaの80/2.8も少し絞る方が風景には良いと考えていました。
なので今回デジタルの結果に驚いています。
120フィルムの平面性と関係があるのでしょうか。
取り敢えず、素性は良いレンズということを知りました。
最初に思ったのは、MicroNikkor55/3.5の眷属だなあと。
画面右下辺り無加工ピクセル等倍クロップを示します。凄いとお感じになるかどうか自信がありませんが...
その後、25年程カメラ趣味から遠のいてしまいましたが、2年前デジタルを始めました。元々マウントアダプター遊びをやっていましたので、ブロニカ-NIKKORを使いたくて自作アダプターで現在は、楽しんでいます。
中判SLR初体験がブロニカS2でしたので、ブロニカボディに他社レンズを付けるアダプタは色々と自作致しました。
ホースマン8x8ボードをS2に付けるなど接写用ばかりです。
逆にブロニカレンズを他機に付けるのは、バックフォーカスが短いこと、レンズ単体で絞り制御が難しいことから試しておりませんでした。
純正接写リングを素材にすれば自動絞りは外から動かせますね。
また接写リングスレッドはミノルタSR接写リングと共通なのでSRマウントには無加工で変換できそうな気がしますが、焦点調節機構をどうするか難問で、まだ試しておりません。
A7に付けてなかなか格好いいですね。画像から純正ヘリコイドもお使いのようです。
上記のあたりご解決されているかと感心しています。是非ご作例をご披露ください。
それではマウントアダプターの詳細です。
ブロニカ(S,EC)用レンズアダプター
1.マウント側をライカMマウントにしました。(理由は後述)
部品の順番
レンズ--ブロニカ用接写リング(C-A)--ブロニカ用ヘリコイド--ミノルタ MC135用フード--k&F Concept® nikon-L/Mアダプター
接写リングを入れたのは絞りを調節するためで、ブロニカ使いの方は一般的に知られていると思います。ミノルタ用フードはヘリコイドにジャストサイズなので、4点ネジ止めにしてあります。なおフードはカットしてありますが、無限遠が出る様に長さを調節しました。ネジ止めなので元に戻せます。nikon-L/Mアダプターとフードの接着は、アダプターの金属部を外してからエポキシ接着してあります。
ブロニカヘリコイドに絞り連動ピンが付いていますが、これがあると無限遠が出ないようなので取り外してあります。
NIKKORレンズの絞り調節は出来る様になりましたが、zenzanon 100mmを付けた場合のみ中間リングのレバーを操作しないとうまくいきませんでした。
なぜライカMマウントにしたのかと言いますと、焦点工房さんより出ています、TECHART(テックアート)LM-EA7 ライカMマウントレンズ - ソニーα.Eマウント電子アダプターへ繋いでオートフォーカス化しようと思ったからです。
これによりブロニカレンズがオートフォーカスで撮影出来ます。
使用した感じでは特に問題なく作動しています。しかし、レンズの重さがあるので、やや規格外の使用方法です。焦点工房さんでは500gまでのレンズ重量にしてくださいと注意書きがありますが、割と気にせずに何でも付けています。
手持ちのNIKKOR 75mmf2.8,50mmf2.8,50mm f3.5, zenzanon 100mmf2.8でオートフォーカス駆動出来るのを確認しています。
撮影はこの暑さで進んでいませんが、何枚かアップしたいと思います。
まだまだ撮影の方は出来ていませんが、ブロニカ用レンズで楽しく撮影したいと思っています。
なおブロニカボディは、最近ECを入手しました。
追記
最近ペトリ-ライカMとミランダ-ライカMアダプターを作りました。こちらもオートフォーカス撮影で楽しんでいます。
なんとオートフォーカス!
それは想像を超えていました。
確かに最近の焦点は人間の能力を超えた精度が要求される面があり、高精度を求めるならそれもアリですね。
フクロウの毛並は、シャープな中に滲みを持つニッコールならではの画を感じました。
50mmの光源ボケが完全に円なのもちょっと感動。
アダプターが存在しないマウントを自作されておられ、すばらしいですね。
ペトリもミランダも、ありそうでないですものね。
EC確保,おめでとうございます。
ECはとても機敏で優秀なボディですから、またご投稿頂ければ幸いです。
構成はコムラ―テレモアを切削加工 → EFマウント です。
絞り連動機構は有りません(ジャンク品でしたので…)
EFマウントですので、EOSや様々な機種に対応できます。
使用の際は発泡ゴムを絞りに挟んだり色々と細工します。
ヘリコイド部はブロニカ本体のものを使うのが便利です。
リヤコンなので、ちゃんとマウントの脱着機構を持っています。このため、大バヨネットのレンズにも対応可能です。
ただしそれはプリセット望遠を主眼としていれば最大限に活用出来るでしょうが、
連豆様のように自動絞りの小バヨネットをメインに据えるなら、外部から絞り操作できるほうがよいことになります。
絞った状態で固定でき、焦点合わせの時だけ開放に出来るのがベターですし、恐らく最も便利なのはコンパクトベローズでありましょう。
結構ジレンマがあり、頭の体操でもあります。
これで外から絞りの操作が出来るんです。レンズの絞りレバーにチップを付けます。
小バヨネットブロニカニッコールの絞りレバーは機構が一種ではないのが難しいところです。
日浦先生のコメントにも有りますが、単純に絞りレバーを押さえただけだと絞り値によって負荷が変わってしまうんです。
アダプターをプレビューレバー式にしようと考えています。
ただ、正直135用に使ってみての感想ですが、何を求めるかで異なると思いますが、やはり6×6で使用するに越した事は無い感じがします。
それとコムラーのプリセットタイプのレンズが増えてきて、そのクセの有る描写が面白いので専用アダプタとなりつつあります。
こちらも渋い組み合わせですね。アダプターは自作でしょうか?
25年ほど前にペンタ645を使っておりました。その時は純正レンズのみでしたが、45mm,75mm,120mmどれも優秀なレンズでした。300mmは高すぎて買えませんでした。
実はこのレンズM65の一番薄いヘリコイドにぴったりはまるんです。
ですので絞りのレバーを切り取って突っ込んでるだけです。
これで無限遠まで問題なく使えます。
645ZにNikkor-D 40mm f4で撮影した茨城県無形民俗文化財の「日立のささら」です。
貴兄のシリアル740xxx、私のシリアルが750xxxなんですが生産数を想像すると上2桁は生産年度の捨て番かもしれませんね。
レンズ先端部がシルバーリングの後期型を確認しています。予想では(12000〜)が後期型か?
焦点距離がNIKKORと被ってないのが、わざとなのかは分かりませんが、広角系だけに付けられたSUPERの文字が誇らしげです。
ブロニカ用のストラップは特殊な止め具になっていて汎用ストラップが使えません。
OP/TECH スーパープロストラップ(タイプB)が使えるとの事ですが、ブロニカに似合わないので、カスタムすることにしました。
部屋を見渡すとミノルタのストラップが余ってます。(笑
1.まずは専用止め具の先端を力技で外します。
2.スライド式のロック機構ですが、経年劣化でプラ割れが発生する様なので、真鍮棒で置き換えます。
3.紫外線硬化パテを使い保持しました。
4.最後にミノルタストラップを通して完成です。
意外にブルーが似合ってます。(笑
初期のホック状から、S2Aの頃、EC以降と形状は変遷していますがボディ側のラグ形状は共通かと思います。
仰る通りOp/TecのBが使えます。私も使っており、RBやRolleiとも共用しています。Hassel用Aも使っていて混乱しているかもしれませんが。
この度50mm入手出来ました。本の評価ではコントラストはそれほど高くなく、色合いは渋い。 四隅の描写は破綻の無い再現。
若干のタル型の歪みはあるものの気になる程では無い。
柔らかく湿度感のある描写で現在にレンズでは作ろうと思っても作れないある意味名玉との事です。
逆光時ハレ切リを注意して行えば、ビシッっと写ります。
多分、暗部の粘りはニッコールよりも有る感じです。
このためベルビアの様なハイコントラストフィルムと組み合わせるとバランスがとれるのかも知れません。
こんな画像でもDSLRで撮った様には写らずに”フィルムで撮りました。”感が出るのは何故でしょう。
>>過去の雑誌等では低コントラストで彩度も低いと酷評されたレンズです。
私は低コントラストが好きなので、悪いとは思いません。komura for bronicaはもっと評価されて良いと思います。
写真 super komura 45mm (フジ160ネガカラー)
(日浦様のご紹介と重複しますので、そちらをまずご参照お願いします。)
フィルター径67mm、非常に度が弱いメニスカス単玉凸レンズで、焦点距離は3700mm。
ブロニカC以降のヘリコイド分離型に200mmを装着すると、最短撮影距離は3.3mになります。
150mmでは2mで、それでも長いですが200mmはポートレートとしてもバストアップしか撮影出来ません。
200mm専用クローズアップレンズをフィルタースレッドにネジ込むと、3.7mから1.85mの範囲で焦点が合うようになります。
最短だとほぼ40cmが一杯に入ります。
度が弱いため球面収差の増加は最小限と考えられますが、エクステンションチューブで近接した画像と比較したことがないので今度やってみます。
ここまで最短が長いスレッド径が67mmの中判望遠レンズはあまり例がないので他に流用し辛く、(35mmカメラならあるかも)結構安価で潤沢な印象です。
150mmf3.5の最短は2mなのでそれほど役立ちそうにありませんが、300mmf5.6の最短は4mなので、流用できるかもしれませんね。
かねてから疑問がありまして、このクローズアップレンズはS時代にあったのでしょうか。時系列を理解できていません。
ニッコール200mm前期型付属とWikiには記載されてます。
不勉強なので、200mm前期型はブロニカSとどう前後していたか存じません。
DやSは繰り出し量がヘリコイドより長いため最短が少し短く、2.8mなのでこのクローズアップの焦点距離3700mmは如何にも非効率な気がします。
C以降のヘリコイドなら最短3.3mに対しクローズアップ3.7mと、少しクロスした使いやすい設定かと思います。
そして後期型はセット販売じゃなかったのでしょうか。私が遭遇した後期型(拙宅の200はフードにローレットありの後期)はこのクローズアップとセットされた中古を見た覚えがありません。前期も大概別売りされていることが多いようですが。
S型の初期はニッコール25cmや35cmの時代なので、まだ200mmはカタログに有りませんね。ちなみにカタログデータは
18cmは最短撮影距離が1.5mで撮影倍率が2.40倍
25cmは最短撮影距離が2.3mで撮影倍率が3.33倍
35cmは最短撮影距離が4.0mで撮影倍率は4.67倍
なので、一般的な使用ではクローズアップレンズは不要です。
200mmでポートレートを撮る場合、この3.3mがクセモノです。
ご存知でしたらすみません。
Fisheye-NIKKOR 30mm F4で、新大バヨネットに接続。この本によると3本のみ試作されたとのこと。
ゆうれい様自作のゾディアックと撮り比べたい…ですがレアモノ過ぎますね。
本の内容はカンノンやアニターからDfまで、双眼鏡や顕微鏡もあり幅広いですが、ブロニカもDフルセット、新/旧大バヨネットの望遠NIKKOR、ガンストックなどがあります。
D用の捲上クランクは説明書でしか見たことがありませんでしたが、実物の存在が確認できました。
以前、カメラ雑誌に載っていた画像の様ですね。かなりゴロッとした外観が特徴的でした。
キャプションには画角が180°となっていますが、このフードとレンズ前面のRから考えると、180°は難しそうな感じもしますがどうなんでしょうね。
ヘリコイドの操出し量から考えると、トンデモナイ接写が可能でしょう。
逆光に強く、力強いかっちりとした写りです。
同条件でニコンやゼンザノンの50/2.8を持ち出していないのでわかりませんが、少し後ボケがざわつく以外は言うこと無しです。
フィルターがないとフードが締め付け部分が狭く、頻繁にフードが落ちてしまうので怖いけど、大径フィルターのよいものはなかなかありません。
フードも巨大なので、ついついこの写真もフードなし。でも逆光にかなり強くアングルを選ばずに撮影できます。
アクロスはトーンがよく出て現像しやすく、カーリングがすくない良いフィルム。
特徴がないと評する方が居られますが、偉大な中庸です。最も安価なフィルムでもあり、ディスコンは残念の一言です。
Bronica S, Nikkor 50/3.5, f11, 1/60, Acros
良く云われる”ゴーストに強い”も、現在のレンズと比較すれば敵いません。その辺り媒体の記事だけが独り歩きしている感じがします。
一度オーバーホールをしたら、見事に写りが変わったレンズでした。
ちゃんと遮光すれば十分な性能だと思いますが、やはりクラシカルな描写になり易い感じがします。私の個体は高濃度部分が若干浮き気味です。製造時期を考えれば立派なものですが。
日頃は最悪最低の逆光弱しレンズを使っていますので、それと較べたら遙かに優秀(笑
他に50/2.8を持っていると出番が回ってこないので、ブロニカSの修理受領後テストにはこのレンズ一本付けて行き、試写では積極的に逆光/透過光を試しました。
お陰でサギが近くに来てもこんなに小さくしか写らない...
ブロニカSでの撮影とは見落としました。失礼しました。
ブロニカSの修理を受けてくれるところが有るのですね。素晴らしい。
巻き上げノブと同軸の操出し機構は、ウエストレヴェルファインダーとの親和性が高く、操作感も秀逸です。
動体保存が難しい機種ですが、是非使い続けて下さい
50mmF3.5の構成は、いまだレトロフォーカスレンズの様式について選択の幅が少なかった頃の傑作レンズだと思います。
画面の隅々までしっかりとしていて破綻が無いし、影の部分にもちゃんと像が見えますね。加えてちゃんと空にも諧調が残っています。フィルム撮影らしい感じです。
ところで、これは白鷺ですか?
別のカメラで同じ鷺を写した画像を提示しようと思っていたら、現像しても該当する画像がありません。もしかしてキャップしたまま露光した?
この湿地帯には大きな青鷺と中型の白い中鷺、他に鴨類が飛来します。早朝運が良ければカワセミも来ます。
多分これ中鷺ですね。
余談ながら、途中の道で、道路の脇に三脚状のもので立った高さ5-60cmくらいの構造物が見え、うわっねずみ取りレーダーか!!と冷や汗をかきましたが、通り過ぎる時にゴイサギだとわかりました。田舎道だなあ...
> ブロニカSの修理を受けてくれるところが有るのですね。素晴らしい。
> 巻き上げノブと同軸の操出し機構は、ウエストレヴェルファインダーとの親和性が高く、操作感も秀逸です。
> 動体保存が難しい機種ですが、是非使い続けて下さい
ありがとうございます。
セットされたレンズが欲しくて2台目を手にしましたが、しばらくしたらスタックしてしまいました。最初の1台は好調維持しています。
ダメもとで近所に打診したら1ヶ月ほど掛かって再稼働させてくれました。かなり苦心されたとのこと。
復元というより使えればよいという修理で、文句は言えませんがシャッターダイヤルのクリックがなくなったり、巻き上げのかちっとした感触がダルになったり、変わった点はあります。
ただ今回撮影した範囲で露光には問題無く、私個人で使い続ける分には気にしないでおこうと思っています。
> 50mmF3.5の構成は、いまだレトロフォーカスレンズの様式について選択の幅が少なかった頃の傑作レンズだと思います。
ラッパというよりお皿で、50/2.8より直径が大きいので、efunon様はじめ皆様のご評価を聞くまでは購入対象ではありませんでした。
最近ようやく精神的余裕ができて初めて手にしてみると、カメラに付けると意外に嵩張らない印象です。
50/2.8より露出部の前後長が短いのが効いているようです。
> 画面の隅々までしっかりとしていて破綻が無いし、影の部分にもちゃん
> と像が見えますね。加えてちゃんと空にも諧調が残っています。
f11ですので、端まで解像してくれることを期待しました。よかったです。
Acrosは扱いやすいですね。
たまたまAmazonでニコンマウントにするアダプターを見つけまして、人柱的に買ってみました。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B01GP27RBG/ref=ppx_od_dt_b_detailpages00?ie=UTF8&psc=1
説明書や保証書の類は無く、箱の中にはビニールに包まれた本品があるだけです。下記は私自身が確認しただけで公式ではありませんからご注意下さい。
ブロニカ側は大バヨネットマウントなので、別途ヘリコイドリングが必要です。
前後共にほぼガタ無く取り付けられました。精度は良いようです。ほんの少しオーバーインフ?まぁアダプターですからオーバーに振るのは仕方ないですね。
絞りは連動しません。アダプター内のピン(バネで偏倚を許容するようになっている)により常時絞り込まれています。
絞り値の違いをレンズ内部で吸収するタイプは違和感無く操作できますが、絞り値により絞りピンの位置が変わるタイプは開放側に回す際にバネの抵抗で重くなります。
ヘリコイドリングは問題ありませんでしたが、新大バヨネットのZENZANON 300mm F4.5は途中で止まって取り付けられませんでした。絞りピンの稼働域の違いによるものかもしれません。
ラージバヨネットアダプターを持っていないので、旧大バヨネットレンズの使用の可否は不明です。
ヘリコイドは距離表示が上に来る代わりに絞り値は斜めにズレてしまいます。製作者にとっては絞り値より距離表示の方が重要なのでしょう。
下部には三脚座があります。切り込みがあるので、持っていないので断定できませんがアルカスイス互換のようです。
キヤノンEOSマウントもあるようです。
https://www.amazon.co.jp/Fotodiox-Pro-Lens-Mount-Adapter/dp/B01JJHED8O/ref=sr_1_38?s=photo&ie=UTF8&qid=1546607716&sr=1-38&keywords=bronica
おもしろい。精度もそこそこ出ているようでいいことです。
フォーマットが縮小されてしまうので個人的には残念ですが、まあRB67-マイクロフォーサーズさえ存在しますから、ニーズはあるんでしょう。
フジGFX用アダプタも出たりして。あ、ニコンF-GFXは既に出ていますから、今でも付けられますね...
逆にマウントアダプターが出た途端に値上がりして市場から消滅する銘柄があとをたちませんが、多分ブロニカはそんなことにはならないと楽観しています。
小型ベローズを一杯に伸長させると2.7m位までピントが来ますので、ちょうど良い感じです。
但し、真鍮鏡胴のバレルレンズを装着すると、かなりのトップヘビーになります。このレンズ位が重量的には限界だと思います。
1,D, S用,前板のアオリ機能あり。内バヨネットレンズ専用。純正レンズでは無限は出ない。
2,S2用「ベローズ2型」:前板のアオリ機能あり。内バヨネットレンズ専用。純正レンズで無限から等倍まで。
3,EC用「ベローズ2型」:2とほぼ同じだが幾つか変更点がある。無限は出ない。75mm標準レンズでは4.2mから等倍まで。
4,ECTL用「ベローズ2型」:3と同じだが、右手側シャッターレバーに加えて左手側に絞り込み測光用レバーが増設された。
5,コンパクトベローズ:アオリ機能はなく、75mm標準で60cmから等倍までをカバーする。2−4までは絞り込みレバーは常時スプリングで絞る方向にテンションが掛かっており、指でレバーを回して一時的に絞り開放にするようになっているが、5はレバーで開放にするとロックされ、ダブルレリーズまたはロック解除ボタンを押すとチャージされたスプリングで瞬時に絞られる実用的機構を持っている。
2と3または4の変化はよく認識されていないかたが多いと思われ、今回紹介する。
写真上の左はS2用”2”、右はECTL用”4”
正面から見ると前板下部中央のスイング軸が、”4”で5mmほど高くなっているのがわかる。EC,ECTLはS2よりボディ下面から光軸までの距離が長くなっているためだが、この分だけEC,ECTL用”3,4”にS2を装着した場合、S2用”2”よりライズされた状態になる。機構上フォールはできない。そのためラックピニオンを縮めていくと、ベローズが最後に歪んでしまい、前板とボディが接触するほど縮めることはできない。
逆の場合はどうだろうか。
”2”にECTLを装着すると、前板がフォールされた状態になる。この場合は前板を適量ライズすればEC・ECTLの光軸に合わせられるため、ベローズは歪まずに最後まで縮めることができる。上記のように、”3,4”はもっとも縮めても4.2mからしか焦点が合わないが、”2”ではEC,ECTLでも無限遠が出る。ただし、ベローズのオスマウント後部に内面反射防止のシェードがあり、EC系を作動させた時ミラーに干渉するか確認していない。敢えて人柱になるのに躊躇している。
写真下にベローズがボディと接する接触面を示す。
左”2”には、S2底部の円形突出に対応し、円形の窪みがある。その分固定ネジの突出が少なく、EC,ECTLにネジ込むとネジ一山くらいしか噛まない。
右”4”はボディ接触面はフラットで、EC/ECTLボディ位置決め穴のためのピンが前後に立っている。S2はこのピンに接触しない形状なので、普通に装着できる。上記のようにライズ状態になるのだが。”4”には”2”のようなマウント後のシェードはないので、S2ミラー干渉はしないと考えられる。
下ブロニカEC+”4”
S2はマウントフランジはボディ前面より内側にあり、ベローズとボディ間はほとんど隙間が見えないが、ECと”4”の組み合わせではベローズとボディの間にクロームのリングが観察される。
ただし、ECは元々メスマウント面が前方に1mmほど露出していて、それがフランジ面なので4.2mからしか合わないこととは関係がない。
”4”のオスマウント部分が、”2”より1mmほど後側に長いのが無限に合わない理由だろうと思われる。
大変有用な情報をありがとうございます。その昔、ブロニカのあれこれを紹介するホームページを作った頃(20年ほど前かも?)、安易にブロニカのアオリ付きベローズは無限遠が出ると書いていて、物によっては出ませんと指摘があって修正したことを思い出しました。微妙な違いといいますか、EC用であってもかなり薄くなってちゃんとチェックしないと(屋内でちょっと試す程度では)無限遠が出ないのはわかりませんので、こうやってきちんと写真付きでまとめていただけるととても有用かと思います。
それでは、なぜEC用では無限遠が出なくなったのか、ですが、ミラーの干渉だけであれば干渉する部品の形状を変えればいいだけのはずです。私の考えでは、EC用ではシャッターボタンの部分に少しクリアランスを設ける必要があったためではないかと思っています。といいますのは、因果関係はいまもってわからないのですが、昔、S2用のベローズをECにつけていて壊したのではないかと思っているためです。
私が持っていたS2用のベローズはECにつけて使うことが出来ましたが(台座部分の形状の違いについては少し工夫が必要ですが)、シャッターボタンが僅かに押されたようになっていて、そのためにEC内部のシャッター駆動ソレノイドが加熱・断線したのではないかと思っています。ECではシャッターボタンをわずかに押すとシャッター駆動ソレノイドにまず通電され(後幕が固定され)、さらにシャッターを押すと先幕が走ります。一定時間後に通電が解除されてシャッター後幕が走ります。初期型のECでは電池が消耗した場合にはシャッターが切れないという特徴(安全機構)がありますが、これは,この先駆的な通電によりシャッターロックを解除しているようです。ともあれ、シャッターを半押ししたままで保持すると想定以上の長時間、ソレノイドに通電があり、加熱・断線したのだと思います。この因果関係は私の推測ですが、実際にソレノイドが断線したのは事実です。
ともかくそのようなわけで、ECにS2用ベローズが装着できて動くからといって、付けないほうがいいというのが私の考えです。EC-TLにS2用のベローズが付いて使えれば露出計だけでなく自動露出も使え、つまりSL66E/SL66SEよりも便利で大変痛快なのですが・・装着される場合はミラーの干渉の他にシャッターが押された状態にならないか是非チェックしてみてください。
ずっと以前、シャッターボタンが半押しになる問題に関してお伺いしたことがありましたね。あった気がします。でも忘れていましたm(_ _)m
私も何故なのか今回鳥頭のため改めて考えて、ETCL用に露出計プレビューボタン用のレバーを増設したからか?それにしてはEC用のレリーズレバーだけの機種も無限が来ないことの説明が出来ない、と悩んでいました。
今回は電池を抜いて保管しているECを使いましたので(幸いだったかも)半押し通電についてスルーしていましたが、後日確認させて頂きます。
4.2mからの問題、日浦様ご指摘の通り、室内では全く認識できません。屋外の無限遠距離を見て初めて気付くものです。
しかもラックピニオンはヘリコイドにくらべて動きが大きいため、ほんの僅かの移動量の差です。
マット面ではほ「合っているんじゃないか?」と思える程度。スプリットイメージがなければ外れているという確証も得られません。
この程度なら少し絞り込むだけで深度に入ってしまうはずで、開放でもなければ”3,4”を無限遠から使っても実用上問題無いでしょう。
でもベローズ2型は1kgもあり、SL66のように常時付けっぱなしで持ち歩くのはちょっと...(笑
ECTLでAEが使えるのはアドバンテージですね。ただディスプレースメントで光軸が中心から外れたときに正しく測光されるのかは検証したことがありませんが。
次回はD,S用の「1型?」とダブルレリーズでセミ自動になるコンパクトベローズをレポートする予定です。
ブロニカはシステム初期から接写装置として小マウント内部のスクリューに装着する中間リングセットとともに、本格的なベローズを用意していた。
D・S型用ベローズ”1”は、クラシックな暗箱を思い出させるような前後2段伸ばし構造で、最短7cmから最長21cmまで延長ができる。
”1”はベローズとしてはオーソドックスな、レンズマウントだけでボディと接続する。その後のモデルと互換性がない形状のD・Sの外マウントで、180mm、250mm、350mm望遠とも共通であり、S2以降の機種に接続するマウントアダプターが供給されたが探すのは難しいかもしれない。(250/4にくっついているものを偶に見掛ける)
標準75mm装着時、ベローズをもっとも縮めて撮影距離はフィルム面から31.5cm、レンズ先端から13cmで倍率1:1(横幅6cmが画面一杯に)から、最大に伸ばしてフィルム面から焦点面まで40.5cm、レンズ先端から7cmにおいて倍率3:1(同2cmが一杯に写る)であり、その後のモデルが最大倍率1:1までに留めてあるのと比較し、本格的すぎる機能である。
S2以後の機種のようにヘリコイドユニットを分離する構造ではないため、どうしてもフランジバックが大きくなってしまう結果、最小倍率が既に1:1もあるが、D・S型ではそれ以下の倍率は中間リングセットが分担することになる。
しかし、それでも最小1:1〜最大3:1というのはあまりにもマニアックであり、販売数は少なかったと想像される。
写真:ブロニカS、ベローズ”1”、ニッコール75mm
正面から見て、レンズマウント上部に絞り開放レバーがあり、常に絞る方向にテンションが掛かっていて、それに逆らって開放にし、手を離すと絞られる。
中心下部にスイング軸のスクリューノブがある。ライズ、テイルトを固定する左右の大径ネジは、左手側が逆ネジになっていて、左右の前後回転方向が一致させてある。正直操作感に物凄く気を遣っているのがわかるが、正ネジに慣れた手には余計なお世話といえなくもない。
D・Sの右手ノブによる焦点調節は、一応動くが意味はなく、焦点はベローズ側で合わせる。
二段伸ばしレールの、後部2本はロックレバーを緩めるとフリーになり、大まかな倍率を決める。前部1本はラックピニオンで繰り出される。
写真:ブロニカS、ベローズ”1”ライズ+スイング、ニッコール75mm、
”1”同様にボディにはレンズマウントのみで接続され、細身の2本レールを用い、アオリと無限遠を諦め75mmレンズで60cmから等倍までと機能を絞って重量450gと劇的に軽量化され、”5”はアウトドアでもっとも使用頻度が高い。
しかし機能を削るだけではなく、ダブルレリーズを併用するとセミ自動絞りになり、開放絞りで焦点合わせをし、そのままレリーズすればスプリングで即座に絞り込まれ、昆虫などの動体にも対応出来るほどで使い勝手は完全自動絞りのヘリコイドに迫るものになる。
残念なことにダブルレリーズは特殊な形状で、シャッターボタン用(写真左)は一般的なテーパーネジだが、自動絞りファイア用は写真右のように細長くピッチが細かいストレートネジであり、純正以外では代替えできない。
レリーズを使わなくても、ネジ穴の隣に手動リリースボタンがついているので、それを押した後速やかにシャッターレリーズすれば、手持ちで2型よりも安定して速く絞り込むことができる。私は屋外で手持ちするときは、ダブルレリーズを使わずにそのようにして撮影することが多い。
”5”はS2にも使えるが、ETCLの瞬間絞り込みAEとの相性が良く、非常に便利だと思う。
写真:ブロニカEC、ベローズ”5”、ブロニカダブルレリーズ、ニッコール75mm、右にレリーズ先端を示す
初代のSがかなりくたびれてきましたので、良いモノが有ればと思っていたところに手頃な”不調S"が有りました。
S型なので現状販売です。
テストフィルムと替えマガジンを持って行き、チェックさせてもらいました。
案の定、不調の原因はマガジンに有る様で、フィルムストップが効きません。この程度なら何とかなるだろうと思い、持ち帰りました。
(ちなみに、S型のマガジン用ダークスライドは、マガジンの小さなポッチを押せば簡単にロックが外れて抜く事が可能です。このスライドの入手が難しくて失くしたら大変です。私の持っているモノもれんずまにあ様のおかげで入手できました。多謝々)
初期のマガジンには有名なフィルム緊張機構が入っていますので、その魅力に降参で持ち帰りました。
件のマガジンはそのままイストさんへ入院です。
S2 を半年ほど使用していたのですが、先日レンズを取り付ける際に違和感があったので押し込まずに外してみると、一部部品が脱落しているのを発見しました。
自動絞りに関する部品だろうということは分かるのですが、元々がどう取り付けてあったのかが分かりません。
ご存じの方がいらっしゃいましたら教えていただけませんか?
正常時はこういうふうになっているという情報でもありがたいです。
部品の写真:https://twitter.com/kakkun61/status/1180332816522809345
自動絞りが機能していない様子:https://twitter.com/kakkun61/status/1180337234114830338
いくつかヘリコイドを見てみましたら、同じ構造のものがありました(もうちょっと凝った部品がついたタイプもありました)。取り急ぎ twitter のほうに返信で写真とムービーを載せています。この板状のパーツを引っかかる場所に差し込み直して見られてはどうでしょうか。
2種類の絞り連動機構のムービーを以下に載せました。
https://shiura.com/camera/mednikkor/bronica/link.mov
さっそくのお返事ありがとうございます。
しかし、リプライのカウントが増えていますが、ツイートを見ることができません。もしかして鍵アカウントだったりしますか?
動画が分かりやすかったです。
それを再現するように部品を入れ込んだところ無事回復しました。
本当に助かりました。感謝します。
初期のモデルで、ブロニカSの外マウントに対応する。S2以後とは異なるマウント。
レンズヘッド300mmf5,400mmf6.3,500mmf7をスクリューマウントで交換する。
ボディとの自動絞り連動はなく、普通絞りレンズ。
繰り出し量は3.7cm。
最短は300mmでは5m弱、400mmは5.5m、500mmは9m弱(目盛より少し回る)
純正望遠より小型軽量。そのかわり最短が遠くなってしまった。
コムラーは他に規格があり、上記焦点距離でもこのユニットに合わないものがある。
300は白、400はオレンジ、500は緑で色分けされておりわかりやすい。
回転可能な三脚座が標準装備されている。
取付位置が幅広なヘリコイドより先寄りなので、繰り出しに応じて重心がボディ側に寄る。
レンズユニットが巨大なら、ボディを動かす方が安定するはずだが、レンズが軽量なので、この位置で固定するのは使いやすいとは言い難い。
またこの個体だけかもしれないがボディとバヨネットマウントの接続にガタがあり問題と思う。
この様なヘリコイドがユニットが有るのですね。初めて拝見しました。
ブロニカSのボディー側マウントは何か心もとない構造だなと思っていました。
往年の35pなども何となくピシッ!とは付かない感じで、個体差なのかなとも思っていました。
400mmf6.3用なのに、絞り値表示が8から始まるのは? と思っていましたが、IIも同じなのですね。
普通に考えると、DX, S用がIII型なのに、S2, EC用がIIなのは不思議なことです。
マウントのガタは、純正の250mmや350mmではそれほど大きくないため、コムラーの製作精度の問題なのか、経年変化なのかよくわかりません。
でも、S2, ECの大バヨネットのほうが、接触面が大きくガタが少なくなるだろうと思います。
DX, Sの外マウントは、ニコンS,コンタックスRFの外バヨネットを拡大したような構造です。
DX, S用外マウントレンズはS2, ECにアダプターで接続できますが、DX, Sに装着出来る望遠は、珍しい純正の他にはこのコムラーユニマウントしか選択肢がありません。
ブロニカDは持っておりませんのでブロニカSに装着してみました。
本文の記事にも記載されていますが、S型はボディー側にダイレクト接点が無いのでアダプターの
ターミナルは使えません。この点、用途が限られそうです。
それと意外に持ち重りのするアクセサリーでした。
Carl Zeiss Jena ZENZANON MCの表記が主流で、少なくとも私はBiometarの表記は見たことがありません。あるという話は聞きますが、グーグルの画像検索にも今は出ていないようです。
おそらくこれは珍しいと思います。「クラシックカメラニュース」主幹の粟野様が亡くなって一部が市場に出たコレクションECに付属していました。
東独イエナツァイスは、西側にビオメターを輸出する際 Jena Bmの表記をした時代があり、その規則にならっているのでしょう。
外観は初期型なので、もしかすると試作か先行生産型?
珍しいレンズの入手おめでとうございます。
東独ZEISSのゼンザノンレンズは人気のため入手が難しいと聞いています。
ホントにビオメタそのままなのか、モディファイしているのか、
また、ハッセルやローライのプラナーとはどう違うのか興味が有ります。
#886で既に投稿したレンズでした.今更に失礼しました.
さてDDRビオメターですが,ペンタコンシックス用と直接比較したことがありませんのでわかりませんが、モディファイがあるのかないのか興味深いところです.
ブロニカ用ですが,外観が違う前期後期と,上でお見せした刻印違いをテストして概ね同じ描写傾向でありながら,前期型MCが最もシャープでした.
これが個体差なのか,修理含め経年変化なのかはわかりません.開けた痕跡は,良好な前期モデルのほうにあるのです.
P6用もバージョンによって収差補正に差があると指摘したサイトがありまして,奥が深いなと思います.
左前期型 右後期型
といっても前群は並み品なのですが後群がカビカビでした。おかげ様で清掃ができましたので安堵しています。
さて後群の清掃ですが、レンズを後ろ側から見ると二重の押え環が見えると思います。この押え環の内側を緩めるとレンズが外せます。
とても薄い押え環なので、もし外す場合には十分ご注意ください。
おそらくフォーカルブロニカ でもっとも高性能高画質なレンズではないでしょうか。
コメントありがとうございます。
スタイルの良いレンズですね。最近マミヤCの105mmF3.5 DS も入手できましたので、撮り比べでもしてみようと思っています。
最近は価格が上がってしまい、おいそれとは買えなくなってしまいました。
なかなか気に入ったモノと出会えませんでしたがやっと見つけました。レンズ単体では見つかりませんね。
ブロニカの標準域では群を抜いて高価だったからでしょうか。珍しいレンズ構成なので気になっていました。
ローライTLRのプラナーみたいな1枚目張り合わせの,普通じゃない構成です。
HCはPCと比べて明らかに周辺画質が改善されていると思いました。
中心も、PCのほうがシャープという話も聞きますが、個体差かもしれませんが
拙宅のHCは中心部もPCに勝とも劣らないと思いました。
常用して信頼できる高性能レンズです。
コメントありがとうございます。
何故か、画像を修正しても反映されていない様なので、再掲載いたします。
見た目はやはり変わりますね。画像はブロニカSなのですが、バランス的にはEC系の方が良い感じがします。
古いカメラ・レンズ白書くらいにしかデータらしいモノが見つかりません。
ブロニカ用の50mmは需要が多かった様で、比較的入手のし易いレンズなので、ご覧になった方も多いと思います。
比較的良心的な価格で購入可能です。
他の50mmと比較すると、開放では柔らかく又背景も回りやすいのですが、それも味の一つです。
Nikkor-Q400mmf4.5
Nikkor-P600mmf5.6
Niikkor-P800mmf8
Nikkor-P1200mmf11
のレンズヘッドをねじ込んで使用するヘリコイド。
回転可能な三脚座つき。
その後、マルチコートされCマークがついたヘッドが供給された。
600,800,1200はEDレンズが導入されたモデルがあるが、ブロニカ のカタログにはラインナップされていない。ただしブロニカ 用ユニットにEDモデルは装着は可能。
写真はECTL+Nikkor-P800/8
ニッコール200mmf4+ヘリコイドと同等以下の重量です。
最短4m,新聞見開きがちょうど左右いっぱいに写ります。
もう少し寄りたい時は、大バヨネットのため中間リングやベローズは使えませんので、
クローズアップレンズしかないわけですが、ちょうどニッコール200mm用の焦点距離が4mで、
測ったように300mmf5.6の最短と、10cmも違いません。
度が非常に弱いので、球面収差や歪曲など悪影響は最小限度でたいへんシャープな像を結びます。
一般に普及している焦点距離は最遠で1mからで、それでは4mとのギャップが大きすぎ、拡大率をよほど高く希望しない限り使いづらいでしょう。
入手しにくいですが望遠用のクローズアップ、2mのものも存在します。
クローズアップレンズは、ミラーレスカメラのカバーガラスの影響を補正するためにいろいろ試したことがあって、
http://monoblogue.nikomat.org/article/167401705.html
http://monoblogue.nikomat.org/article/167888343.html
その時に度が弱いのを探していくつか買いました。その時のリサーチでは、最も弱いものはケンコーの No.05 でした(f = 2000mm)。
で、6年ほど前は普通に変えたのですが、今見ると amazon
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B001CNC1QA
では取扱なしになっており、他でも見つからないようで、どうもディスコンになっているっぽいですね。残念・・
枠無しなので使いにくいですけど、単なる平凸レンズであれば光学部品メーカに取り扱いがあるようです。シグマ光機ならカタログ上では直径50mmで焦点距離4000, 5000mm などあります。
ミラーレスにビオゴン21/4.5+ニコンクローズアップの記事、ハイブロウすぎて瞠目でした。
確かにビオゴン21/4.5や、GR21/3.5の周辺は、a7Rで大変劣化するので大変有用なレポートでした。
ただZM21/2.8は対称型といいながら、ミラーレスで周辺が劇的によくなっており、最近のレンズは多少考えて設計されているなあと感心しています。
さてケンコーの72mmクローズアップ0.5、私も真っ先に思い浮かびましたが、ご指摘の通りアマゾンやヨドバシでは購入できなくなっていて、やはりディスコンでしょうか。
最近のレンズは最短が短くなっており、もはや役目を終えたのかも。
タムロン28-200用の焦点距離2mクローズアップが手元にあり、1つは専用バヨネットですがもう一個は72mmです。もしかしてケンコーのOEMなのかなと思いました。
バヨネットやマウントされていない凸レンズは、光軸を合わせることが難しそうで、躊躇しています。
ニッコール300mmは、偶々海外通販で出てきたので手を出しましたが、国内では手が出なかったでしょう。
面白いことにブロニカ200用クローズアップをつけると、300/5.6無限遠位置で、レンズ単体の最短4mとほぼ同じ立ち位置で焦点が来るのですが、像倍率がちょっと小さくなります。
凸レンズを付加すれば焦点距離が短縮するため、考えたら当たり前のことですが、画角的に同等ではないのです。
35mm用は、85-210mmズーム用に焦点距離不明(たぶん3.5-4m)φ58mmクローズアップレンズがありました。汎用としてφ49mmにはS40,T80, T160があります。よく見かけるのはNo1というもので、上記の焦点距離体系ではなく、標準レンズに中間リングNo1をつけたときと同じ程度の拡大率から名付けられたといいます。
脱線しました。
ブロニカに使うにはφ67mmが望ましいところ、丁度ペンタックス6x7時代のSMCクローズアップレンズS82, T132, T226という2枚構成の重厚な製品があります。
画質的にも期待できそうですね。
ブロニカ ニッコールPC300mmf5.6に装着した時の撮影範囲
ブロニカニッコール200mm用 焦点距離4m,無限撮影範囲60cm,最短範囲24cm
SMCペンタックスT226 焦点距離226cm、無限撮影範囲38cm、最短範囲21cm
SMCペンタックスT132 焦点距離132cm、無限撮影範囲22cm、最短範囲13cm
S80は標準用なので敢えてテストしませんでした。
以上の3枚があればベストですが、最低4mと132で、ほぼ倍率の切れ目なしに撮影可能になります。
また、ケンコークローズアップ0.5は焦点距離2mなので、ニッコール200用と組めばこれも切れ目なしに20cmの被写体まで撮影可能になるでしょう。
ブロニカDX、またはS時代に供給された外マウントに装着する望遠レンズ。
S2以後の大マウントとは異なり、直接の互換性はないが、S2以後に接続する「ラージバヨネットアダプター」が存在する。
Nikkor-H 18cmf2.5 2080g 最短1.5m フィルター82mm
Nikkor-Q 25cmf4.0 1200g 最短2.3m フィルター67mm(フードに82mmステップアップ)
Nikkor-T 35cmf4.5 2050g 最短4m フィルター82mm
さらにNikkor-T 50cmf5があるが私は持っていない。
これらのレンズはすでに1951年(25cm)1953年(18cm)1959年(35cm)にニコンレンジファインダーカメラ用ミラーボックスに使用する望遠レンズとして発売されており、ブロニカに接続するアダプターも存在した。1959年に18cmと25cmがブロニカ用ダイレクトマウントに手直しされて供給された。1960年頃のブロニカ(DX)の広告ではこの2本のみ紹介され35cmの記載はない(ニコンカメラの小ネタ様「ブロニカ用大口径望遠レンズ」の項参照)。1961年に発売されたブロニカSのカタログには35cmと50cmが掲載されていて、これらはRF用とそれほど時間差なく登場したようだ。
画像:ブロニカS,Nikkor-H 18cm
すべてプリセット絞りだが、35cmだけは鏡胴にレリーズソケットがありスプリングで絞りリングが瞬時に絞り込まれるセミオートに近い機構で意外に速射性が高い。
18cmはガウス型構成4群6枚でガラスが重く、長大な35cmとほぼ同じ重量、もちろんボディより重い。ツァイスのオリンピアゾナー18cmf2.8を上回る明るいレンズ。ガウス型のシャープさと柔らかさを併せ持つ美しい描写が期待できる。RF用にはみられないバヨネットマウントつきの三脚座を備えている。また金属フードの長さはRF用より短いものが供給された。
25cmは18cmよりずいぶん小ぶりで軽く、三脚座はないがボディとのバランスがよく手持ち撮影も十分こなせる。エルノスター型3群4枚で大変シャープ。金属フードは深くnikon RF用と同じに見える。
画像:左25cmf4、右18cmf2.5 25cmはずいぶん小さい。ヘリコイドリングにある銀色の棒は起立させてフォーカシングレバーになる
ラージバヨネットアダプターでEC-TLに装着。瞬間絞り込み測光とスプリング絞りのコンビネーションで自動露光が快適。
外爪マウントレンズはプリセットなのでボディとの連動機構はなく、単純にとりつけるだけ。
大変高精度で、ガタなく装着できる。
後部にフレアカッターが装備されている。
ブロニカニッコールの初期もチックマーク付きがあり、たまたま持っているレンズの中で揃ったので提示します。
DX時代は多分そうだったでしょうが、S発売後もチックマーク付きが組まれたかは分かりませんが、結構見かけるのでだいぶ後になってもあったのではないでしょうか。
75,50,135チックマーク付き。前に紹介した180,250,350もチックマークとは言い難いほど長いラインが引かれていますね。
前期はS2発売後付近から、後期はECTLの頃には入れ替わっていたと思われます。
ゼンザブロニカ用中望遠は、DX時代からのニッコール135mmf3.5と交代する形になりました。
前期(4群6枚)の製造はノリタ光学らしいといわれていますが、ノリタ66の交換レンズとは違うスペックです。
後期(5群6枚)は製造元がはっきりとしていません。東京光学も候補に上がっていますがどうでしょうか。また後期はETR用ゼンザノンMCに受け継がれた可能性があります。
性能はどちらも優秀です。解像力は甲乙つけがたい。前期の方が開放でやや柔らかく、後期の方がコントラストが高い印象です。後期は若干小型化で無理をしたか若干周辺色収差が多い気もしますが、実用的には大きな差はないと思います。
135mmから交代した件ですが、確かに望遠効果としては150のほうが高く、またライバルのハッセルブラッドが1000F時代の135mmから500Cは150mmになったことも交代の一因かもしれません。
ただし、ヘリコイド共用レンズですから、望遠系は最短撮影距離が遠くなるのは仕方がなく、150よりも135のほうが寄れて倍率も高くなります。
近接はポートレートのバストアップまでで十分ならば、2m前後の150でいい(3.3mの200mmよりずっと実用的)わけですが、もう少し寄りたい場合は135のほうが有利な場合もあります。
ハッセルブラッドのゾナーC150/4の最短撮影距離は1.4mで、寄りの点では少し不利ですが,開放f値は若干ゼンザノンのほうが明るいので、同じ倍率のボケは同等か若干有利でしょう。
左前期型、中央後期型、右参考までニッコールQ135mmf3.5(3群4枚)単純なテッサー型長焦点のニッコールのほうがエルノスターゼンザノンより長い。
発売された80mmf2.4と意匠は似ています。
何らかの理由で、このf2.0をスペックダウンしてf2.4にしたのではないかと想像を逞しくしています。
まだAi画像加工でフェイクが気軽に作れる時代ではないと思いますので、実在する可能性は高いのでは。
口径は、ニコンのメタルキャップが写っているので、50/3.5と同じφ82か、50/2.8と同じ77のように見えます。
以前の想像では、ノリタが80/2.0をブロニカにも適合させようとしたが、マウント径の問題で不可能だったから、2.4に縮小したのではないかと思っていましたが、この画像を見るとそう単純ではなく、一旦ブロニカ小バヨネットに合わせたf2.0モデルが試作され、そうするとこの前玉径になってしまったということかと。
これで発売しても受け入れられたと思いますが...
あるいはレンズシャッター105mmのように、大バヨネット専用として、もっと制約がない大口径設計をしてもよかったのでは。
実用という点では、現行ラインで大きな不満はなく、あまりに焦点深度が浅いとフィルム面の問題もありますので、よい評価が受けられたかは疑問ではありますが、残念です。
1970年カメラ総合カタログ
”理想の画面サイズ6×7判”専門メーカーが開発したカラー時代のプロのカメラ、機動性は抜群、小型カメラなみに使いこなせ大型カメラを意識させません。世界に類を得ない新しいプロサイズ、プロフェッショナルむきの超高級大型一眼レフシステムです。
と云う鏡文で始まるアサヒペンタックス6×7は1969年に4本のレンズと共に発表されました。
1970年のカタログにはMAMIYA RB67の発表も有りますので、ほぼ同年(RBの方が数ヶ月遅い)に6×7機が揃った事になります。
主なスペックは
・画面サイズ:55mm×70mm(公称値)
・シャッター:電子制御フォーカルプレン X.B.1〜1/1000
・ファインダー:各種交換可能
ペンタプリズム式アイレヴェル(視野率 90% 像倍率 1.0(105mm) 視度 2D
固定ピントフード、折りたたみピントフード
・巻き上げ:レバー式セルフコッキング 100度1作動巻き上げ 予備角10度
・レンズ交換:専用ダブルバヨネット式
内爪 35〜300ミリ
外爪 400〜1000mm
・大きさ: 84×149×91mm
177×152×91mm(TTLペンタプリズム)
・重量:2380g(105mm) ボディーのみ1290g
交換レンズ(1969年) スーパータクマー
・ 75mm F4.5
・105mm F2.4
・150mm F2.8
・200mm F4.0
(1971年当時)
・35mm F4.5 (フィッシュアイタクマー6×7)
・55mm F3.5 (スーパータクマー)
・75mm F4.5 (スーパータクマー)
・300mm F4.0 (スーパータクマー)
・400mm F1.0 (タクマー)
・600mm F4.0 (タクマー)
・800mm F4.0 (タクマー)
これが1977年の総合カタログにはアサヒペンタックス6×7 ミラーアップ付きとなりますので、ミラーアップ機構が備わったタイプは1976年頃の発表になると思います。
その後、1989年に”PENTAX 67” となり。ロゴの変更等が入ります。
そうして、1998年にAEを選択可能な”PENTAX 67 U”になりました。
PENTAX 67 U
長期にわたって製造された67ですが、電装系がアナログからデジタル制御に代わり、ユーザーの長年の想いが実って、絞り優先AEが搭載されました。
レンズはもちろん初代から共用で、ユーザーに過度な出費をさせない様に配慮されています。
・自動露出:TTL開放6分割測光方式
測光範囲 EV2〜21 (105mm F2.4 ISO100) 露出補正範囲±3EV(1/3段毎)
1/1000〜30秒
スピードライト TTL自動露出
(AF360FGZ使用により、ハイスピード、先幕、後幕シンクロ、光量比制御可)
・シャッター:電子制御布幕シャッター
マニュアル制御 1/1000〜4秒 B(パワーセーブ)、X(1/30)
セルフタイマー内蔵
・ファインダー:視野率90% 像倍率0.75倍(105mm F2.4) +2D
視度調整機構(-5D〜+3D)
ファインダー内表示 絞り値、スピードライト情報、露出補正バーグラフ、マニュアル時O/U表示
メモリーロック、フレームカウンター、測光方式表示
・巻き上げ:巻き上げ角190度 予備角7度
・大きさ:185.5×151×106ミリ
・重量:2380g(105mm) ボディーのみ1290g
様々なアクセサリーも用意され、水中から天文(無電源用改造部品もサードパーティー品が有りました。)まで世界中で広く愛されたカメラとなりました。
(レンズは持っています。)
よろしくお願いいたします。
アダプターには距離目盛があり最短2.5m、単なるヘリコイドで自動絞りはない。
イマゴンは戦前1931年からある古典的な1群2枚構成の球面収差を利用した軟焦点レンズである。
余談だが戦前は色収差を利用した軟焦点レンズもあったが、戦後カラー写真が主流になると消えていった。イマゴンが生き残ったのは色消しされた球面収差ソフトだからである。
120mmから360mm(昔はもっと長いのもあるかも)まで各種焦点距離があり、ペンタックス6x7用は200mmを採用している。
何故200なのか、当時は望遠過ぎるのではと思っていた。
120mmを6x6に装着したものを写して理解できた。周辺が乱れすぎるのだ。6x7なら200の画角が適当だろう。
ローデンシュトック側も、別個ペンタックス6x7用の鏡胴を供給していたことを先日カタログで初めて知った。その形状は旭光学のイマゴンアダプターとは似ても似つかない。200mmはその他、ペンタコンシックス、マミヤM645、ハッセルブラッド2000FC、フォーカスプレーンブロニカ、ローライSL66、マミヤRB67用の鏡胴がローデンシュトックから供給された。ハッセル500系には正式サポートはないが、コンパーシャッター組み込みで使用可能であった。
ローデンのヘリコイドはストロークが長く、最短1.1mで1:4.3まで寄れるらしい。
イマゴンは虹彩絞りを使用しないためfナンバーが使えない。光量とソフト量をコントロールするためレンコン状に多数の穴があいたグリッドを使用する。セットにはグリッド3枚(H5.8-7.7, H7.7-9.5, H9.5-11.5)または2枚(前者2種)とNDx4フィルター、フードが含まれる。
グリッドは中央の大きい穴とそれを取り囲む多数の小さな穴があり、内筒が回転し、周囲の小穴をふさいで中央の穴だけにすることができる。全開したときのH値が5.8なら、中央だけにした時はH7.7になる。
球面収差はレンズ周辺ほど大きい設計なので、絞ればレンズ中央だけを使うため収差は小さく、したがってソフト度合いは小さくシャープになる。
周囲の小穴が開いているほどソフト度合いが強くなる。
同じ明るさH7.7でも、中央だけ開いたH5.8-7.7のH7.7よりも、H7.7-9.5のH7.7のほうがソフト度合いが大きくなる。
ソフト量は、穴を閉じる度合いで細かく調整できるはずだが、肉眼でそれほど繊細な調整は難しいので、全開か全閉でしか私は使いこなせない。
グリッドを外してしまうと、f3.5くらいの明るさになり、球面収差が極端に多いふわふわの像になる。
多孔グリッドを使用するレンズに共通して、点光源が非常に煩雑なボケ方をする。また後ボケは極めて汚い。
また、ソフトフォーカスレンズは球面収差が多いため、みかけの被写界深度が大変深く、アウトフォーカスはぼけにくい。
これは背景紙を使用する室内スタジオポートレートまたは商品撮影を想定したレンズであって、屋外の複雑な背景をぼかすことはおそらく考えていない(または諦めた)と思われる。
私は屋外では中心の穴しか使わないか、グリッドを外して使う。
のちにローデンシュトック写真用光学製品の代理店は、駒村商会にかわり、そのためかはわからないがペンタックス67のカタログからイマゴン200mmは落ちた。そのかわりに、SMCペンタックスソフト120mmf3.5が登場する。
画像:ペンタックス67II、イマゴン200mmグリッド外し、フジプロ400
その際に新たに67用自動絞りのSMCペンタックス67ソフト120mmf3.5がラインアップされた。
イマゴン200mmより画角が広く、明るく、グリッドではなく絞りで露光量とソフト量をコントロールするため、扱いやすく応用範囲が広くなった。
このレンズの構成はイマゴン同様1群2枚だが、元々の成り立ちは、ペンタックスデンタルマクロ100mmf4用のクローズアップアタッチメントをヘリコイドに組み込んで、秋山正太郎氏に提供された流用ソフトレンズが好評だったため1986年に製品化した、SMCペンタックスソフト85mmf2.2が原型である。
絞り開放からf8までソフト度合いを示す指標があり、f8以降は普通にシャープに写る、とされているが、完全にフレアがなくなるわけではなく細部に隠し味のようなフレアが残る。
ただし単純な構成のためか、ソフト効果が出る絞りでは周辺画質が良好とは言えず、テレコンバーターで中心画角を使っていたかたも多いと聞く。
秋山正太郎氏も、85mmはx1.4テレコンバーターで周辺をカットしていたそうだ。
個人的な感想としては、f3.5〜f8は普通絞り、f8〜22は自動絞りとペンタックスFAソフト85やFA28ソフトと同様の操作性で便利、描写は綺麗ですが開放の周辺画質と口径食に気をつけるべきかと思いました。
Pentax67II, SMCsoft120/3.5 f3.5,AE,pro400
破壊的なイマゴングリッド外しと較べていくぶん温和しい描写ですね。
発売年は定かではないが、1988年頃に中判ペンタックス67とマミヤM645マウントで、VK105Rが登場した。105mmf4と、6x7判では標準画角である。
VK70Rはまさにベス単の復刻であり、開放では周辺の点光源ボケが放射状に尾を引き、周辺のボケ方が中央と異なる描写もそのままであり、使いこなす楽しみもあるが癖がある。また中望遠画角は狭すぎるという評価があり、VK50Rは単に広角化されただけではなく、点光源ボケは見事に均質に揃っており、周辺まで均一なソフト描写で非常に洗練された軟焦点レンズに仕上がっている。VK105Rはその流れをくみ、開放から大変端正な描写をする。
1群2枚+前面保護ガラス1枚、最短1m、鏡胴には距離指標無し。絞りによるソフト量調節。
イマゴン200、ペンタックスソフト120と較べてVK105Rは開放のソフトさはかなり押さえられていますが、広画角で使いやすく、同じ絞り値で前2者と比較して癖がなく、私は中判ソフトのなかでVK105Rをもっとも気に入っています。
VK50Rも素晴らしい描写ですが、焦点距離が短いためフォーカスの中心がわかりづらく、距離指標もないため撮影には少し苦労します。VK105Rは焦点距離が長いためかフォーカスの芯が視認しやすく、ペンタックス67の合わせやすい焦点板と相まって快適な撮影ができます。
Pentax 67II, Kiyohara VK105R 105mmf4 開放 AE, Pro400
大変貴重な画像をありがとうございます。
キヨハラの105mmは70mmを持っているので、気にはなっていたのですが、無くなってしまいました。
ペンタックスの85mmF2.2はなにもここまでフレアーを出さなくてもと思って使っていましたが、ちょっと私には使い辛かった印象です。
なぜ、国産ソフトフォーカスレンズのフレア成分はあんなに大きくしてしまうのか?そうじゃないと売れないのかなと思います。古いアサカメの別冊に載っていた”朦朧写真”を思い出します。
個人的にはコマエクの開放付近の様な微かな滲みが欲しいのですが、以外に僅かな滲み量を制御するのが難しいです。
最近、120mmを入手(申し訳ない価格で)したのですが、いつかボディーが生えてくるだろうと思っているのですが、ボディーが無いのに、広角〜中望遠まで揃ってしまいそうです。
ペンタックス67には古くから有る135mmのマクロと比較的近年の100mmマクロレンズ(そうは謳っていないのか?)が有って、目下気になっている最中です。
>ペンタックスの85mmF2.2はなにもここまでフレアーを出さなくてもと思って
基本的にはクローズアップアタッチメントですので...
偶々デンタルマクロセットを持っていましたので、秋山氏に届けられたというものを再現してみましたが、絞りがないので思い切り柔らかく、これで作画できる自信ないわと、早々にばらしてアタッチメントに戻しました。
< なぜ、国産ソフトフォーカスレンズのフレア成分はあんなに大きくしてしまうのか?そうじゃないと売れないのかなと思います。古いアサカメの別冊に載っていた”朦朧写真”を思い出します。
面白い傾向ですね。
想定ユーザーが日本ではアマチュアだからでしょうか。イマゴンの説明書を見ると欧米ではプロ向けという印象で、後ボケ問題もプロの撮影条件なら問題ないでしょう。ただプロ向けでは多数売ることはできませんね。そのかわり100年近く息が長い、日本とは真反対の思想ですね...
> 個人的にはコマエクの開放付近の様な微かな滲みが欲しいのですが、以外に僅かな滲み量を制御するのが難しいです。
大判テッサー型、ダゴール型は皆開放付近ではハロがあり滲みますが、微妙な好みもあると思います。
学生時代後輩のカップルをニコンFEにケンコーソフトンで撮影し、ファインダーで丁度良いと思って6つ切りに伸ばすととんでもなくフレアがのった画像になり驚いたことがあります。
普段から使い込んでいないから、小さな画面ではソフトは過小に見えるということがわかっていませんでした。
大判であっても、ファインダースクリーンで思うままにソフト量をコントロールするのは相当年期と洞察力、ライティングのセンスが要るのを実感します。
> 最近、120mmを入手(申し訳ない価格で)したのですが、いつかボディーが生えてくるだろうと思っているのですが、ボディーが無いのに、広角〜中望遠まで揃ってしまいそうです。
あはは!!
哀れな価格で出ているとついつい身請けしてしまいますよね。
最近はボディ買う予定がないのに後先考えずにやってしまう重症者に。ご同様です...
ヘビーユーザーの方は皆さん一家言お持ちのはずで私が出しゃばるのは僭越ですが...
広角の白眉はやはり75/2.8ALです。FA35/2ALも素晴らしいですが、完全にあれの拡大判、開放から画質は別格です。
35/4.5魚眼、40/4も優れた結果が得られました。
55/4は外観色々バージョンがありますが、描写どうなんでしょう。
ペンタ67では、RBやGSにはない豊富なズームを使ってみたくて、真っ先に55-100を確保しました。短焦点以上とは言えませんが、まずまずかと思います。
> ペンタックス67には古くから有る135mmのマクロと比較的近年の100mmマクロレンズ(そうは謳っていないのか?)が有って、目下気になっている最中です。
135はタクマーしか見ていませんが、無限遠は開放では150,165と較べ甘く、近接では優秀、まあ当たり前ですが。4x5のプラナー135で近接するより明らかにタクマーのほうがシャープです。
135単体は1/4倍まで、6x7ですから撮影範囲が広くたいした拡大になりません。チューブ併用が必要です。P67のチューブは比較的軽いのでさほど重量負担にはなりませんが。
100のシャープネスは1段上に感じます。遠距離も猛烈に良いです。専用クローズアップアタッチメントで等倍という仕様は当時の流行ですね。1/2倍は単体最近接のほうがアタッチメントつき最遠距離より良好です。これも当たり前ですね。
このアタッチメントはφ49mmで、ステップダウンを介して他社マクロにも便利に使えます。試しにSQ110mmf4.5や、アポジンマー90に嵌めてみました。究極性能テストはしていませんが、悪くないと思いました。
pentax67II, macro100/4, closeup attachment, Benbo Treckerでの接写
ソフトレンズの利きすぎは、ファインダーでの見え方と実際が異なる部分も遠因ではないかと思っています。
以前触れましたが、ソフトレンズを絞って使うと云う反則的な使い方をします。そのわずかな部分で描写がコロッと変わってしまうところが難しいです。
135mmはカメラを借りた時に思ったのですが、35mmカメラとは違う考え方をしないといけないと思いました。
像倍率が同じでも、ファインダーでは135よりも小さく感じます。それと被写界深度ですね。いくら絞っても足りないくらいでした。
他社の近似焦点距離レンズと比較して重めの機種もありますが、その場合は大口径です。
最初期スーパータクマー時代から用意されたこのカメラの代表的標準レンズ、ガウス型105mmf2.4は6x7判以上の一般市販品では、RFカメラを含めて最大口径を誇りますが、それにしては大変小型軽量です。
ペンタックスS2時代の設計ですから古風ではありますが、開放から十分に高画質で少し絞るだけで抜群のコントラストと均一性になります。
105mmではすこし長めと感じられる方は、ほとんど変わらない明るさの90mmf2.8もあります。これはSMCタクマー時代から登場しました。少しレトロフォーカス的構成ですが、105より全長が短く軽量で、使いやすい画角です。画質も十分よいと思いました。申し訳ありませんが使用経験が浅い上に後ボケをまったく気にしないので、その辺りのコメントはできませんが。
SMCペンタックスも末期になって、100/4マクロ、300/4ED、400/4ED、800/6.7ED、55-100と90-180ズームなどと前後して75mmf2.8ALが登場、非球面を採用し開放からきわめて高い画質を示し、掉尾を飾った。
75/2.8は従来の75/4.5と較べてサイズが半分以下に小型軽量化され、90/2.8並になった。
明るい中望遠は、スーパータクマー時代から150/2.8が用意されていた。開放ではハロが多く大変やわらかい画質だが、少し絞ると尖鋭になる。SMCペンタックス時代に150と交代した165/2.8は開放からクリアで尖鋭、全く性格が違う2本を使い分けても良いと思える。
ペンタックス6x7ミラーアップ、SMCタクマー90/2.8開放、3分(だったか)フジプロ400
毎年職場の近くで蛍撮影するのを楽しみにしています。
このときは、画角が広めで明るいレンズは90mmしか持っていなかったので、それを使いました。
昨今高感度フィルムの選択肢が狭まったので、明るいレンズが使え、暗がりでも焦点が合わせやすいペンタックス67系は代え難い機種です。
雪の白より白いタンチョウヅルの白色が写るレンズと言われフィルム全盛時代にはこのレンズでタンチョウヅルの写真を撮られる方が何名かおられたとか。
写真は使われなくなり中古でお輿入れした私の800mmレンズです。
67Uに1.4倍リアコン+2倍リアコンの2240mmf18.8にした状態です。
ペンタックス67はその強烈なミラーショックにもかかわらずブレにくいカメラでこれで撮影してもぶれたことはありません。
他に800mmとしてはf4レンズがありましたがこれはEDレンズではありません。
以前八百富さんでペンタックスの最後の在庫と思われる800mmf4が3本出てました。
1本18万円ぐらいでしたのでほしかったのですがレンズ単体で17.7kgあり最短撮影距離が20mと使いにくいので断念しました。
プロビア400で撮影してます。
テレコン2個付でも解像力もすばらしいです。
じっとしていることが期待できない野鳥さんの撮影ですがピントも素早く正確に合わせられてます。
デジタルカメラではテレコン3個付4480mmf37.6で撮影したこともありますがよい写りです。
これで撮影していると他の人が大変驚き、本当にそれで写真が撮れるんですかと聞いてこられましたがちゃんと写ってます。
ペンタックス67は動体が撮影できる一番大きなフォーマットのカメラだったのでこのレンズはてっちゃんご用達のレンズだったそうです。
67Uにベルビア100で手持ち撮影です。
”67Uに1.4倍リアコン+2倍リアコンの2240mmf18.8にした状態です。”
67Uではこんなに暗くてもピントが合わせられるのもなのですね。フィールドワークに重宝されているのが判ります。
画像を拝見しても、コントラストの低下は云われなくては判らないです。キャプションを読んで驚きました。
400mmを手持ちというのも強靭な体力ではないとできません。
世代が新しく、直径は91.5mmだが長さ57.5mm、重量485gとこのスペックにしては非常にコンパクト。標準105/2.4より短く軽い。
厳密にテストしていないが開放から四隅まで大変尖鋭な描写力。逆光で使う事も多い超広角だけに、かなりフレアが出にくく背景に天空光があってもコントラストが高い。信頼して使っている。
Pentax67, smc45/4, f11, 1/125, Fuji RDPIII
この時代の中判一眼レフの超広角には、やはり有る程度の限界が有って、半分あきらめている様なところが有りました。
今、見直されているのは、やはり優秀な性能に裏付けが有るからでしょうね。
中判は極めて優秀な対称型広角もライバルにせねばなりません。
歪曲などははなから相手になりません。
反面、近接時パララックスがなく焦点合わせが容易で、ゴーストフレアの事前確認ができるなど、SLRの利点も十分あります。
告白すると、昔旅行では標準望遠をSLR、超広角を対称型で持参していた事が多かったです。
究極の勝負をするとどうしても対称型には負けちゃうんです。(ペンタックス67広角はまだ対称型とガチ比較は未実施ですが)
でも最近は、ちょっぴり欠点に目をつぶれば、結構使えるんじゃない?と考えが変わっています。
ペンタックス45mmは、その中でも欠点が目立たないよいレンズのように思いました。
ファインダーマスクもついていたのでファインダーを見ながら撮影できます。
無論巻き戻しはできませんのでダークバックにカメラを入れてフィルムを取り出して巻き戻す必要があります。
写真はペンタックス67にアルサット30mmf3.5で撮影した松本城。
フィルムはプロビア100です。
端の黒い部分はアルサットのフードが写ってます。
ペンタ67のベローズ+スライドコピアにデジカメで複写してます。
135のパノラマはシネスコの画面を見ている様で、妙に感動します。
純正のアダプターが有ったのでか? 存じませんでした。
中国製だと思います。
写真のような構成です。
ファインダーだけでは無く本体用にもマスクありましたがどこかに引っかけて使う物で説明書も無く外れてシャッターが壊れたら怖いのでそちらは使ってません。
ですので35mmフィルムの送り穴が写ってしまいます。
本体用のマスクを付ければその部分は露光しないようになってます。
中古で購入しましたが67でフィルムの複写はすることはなくデジカメコピー専用で使ってます。
1980年頃からP67やフジGW690に35mm主にコダクロームを入れてパノラマ撮影される自作法がカメラレビューに掲載されていましたが、中国が量産したのですか。
ちょっと欲しくなりました。
多分アパーチャーマスクがフィルムガイドを兼ねて平面性を保つようになっていると思いますが、ご作例を拝見したら特に必要というわけでもないようですね。
しかし平然とアルサット35をお付けになっているのが凄すぎです。
P67用ベローズは高値安定で、なかなか手を出せていません。
大変しっかりした造りで、値段も当然かと思います。
拙宅にはキルフィットのベローズを改造したものがあって、でも純正レンズはベローズに付けたことがありません。
67フォーマットではマミヤRB, RZと並んで貴重な魚眼レンズ。
マミヤより随分コンパクトで、持ち出す時に有利。
直径102mm x 前後長73mm 重量920g 最短0.45m
若干太く重いが、前後長は標準レンズより小さい。
魚眼レンズで天井撮影に嵌っていた時があり,より大きなフォーマットの魚眼を探して行き着きました。魚眼はどのメーカーでも優秀で、1:1でじっくり比較しないと優劣を認識できないと思っています。つまり1本で使っている限りは不満がでないわけです。
ペンタックス67用300mmは、SMCタクマー300mmf4、意匠を変更したSMCペンタックス67 300mmf4に続いて,Pentax 67II時代に内焦点(IF)化、EDレンズ使用の上記レンズが併売された。
サイズ重量は非EDの93x186mm、1425gから、ED93x210、1650gに大型化したが、三脚座の重量分かと思う。
最短撮影距離は全体繰り出し5mからIFの効果で2mまで短縮された。
色収差の低減に有効だが、カラーフィルムでないと実感しにくいかもしれない。また旧型もそれなりに低分散ガラスが使用され、全く無策でもない。
同EDシリーズはこの上の400mmで旧に大型化するので、手持ち可能なラインとしてはここまでかと思う。
ニコンF・ブロニカS2望遠用フォーカシングユニットを改造されたものは皆様よく見かけるのではないでしょうか。
これは、フォーカルプレーンブロニカ初期のD,S型外爪望遠、ニッコール18cmf2.5をペンタックス67マウントに改造されたものです。
改造は不可逆で、歴史的価値は損なわれているのでオリジナルより随分安価に評価されていました。(まあオリジナルは滅多に出ないので、相場などは存在しないのですが)できれはブロニカSで使いたかったですが、より大きなフォーマットで楽しめるのは悪くありません。
綺麗な改造とはいえず、ペンタックス67用リバースアダプターを利用したもので、強度はそれなりと感じられ、気をつけて扱いますが、タクマー150/2.8やペンタックス165/2.8などと比べて大変重量があるので、振り回すような真似はできません。
画質は6x7を十分にカバーし四隅まで良好です。このあたりの焦点距離は、作りやすいのかクラシックレンズといっても優秀ですね。
とびきり重いので当時の方は困惑されたかもしれません。
作品としてはどうかと思いますが前後ボケの具合がわかりやすいのでこちらを示します。
深く考えたら、優秀な165/2.8やソフトで面白い150/2.8が純正で入手容易なのですから、重いニッコールを使わずともよいのですが...
35mmカメラの50mmf1.4に相当する収差補正といいます。
初期Super Takumarは高屈折トリウムグラスが使われ現在では黄変していますが、SMC Takumarあたりからホットグラスは使われずカラーバランスは良好です。
TakumarからSMC PENTAX前期までメタルフォーカシングリングで、最終型はビニル系ブロックパターンのフォーカシングリングになりました。
性能は非常に高く、開放は多少ハロがありますが、フォーマットが大きいこともあり、十分に良好、少し絞るだけでコントラストが上がり、見事な画質。
105mmが若干長めと感じられるなら90は良い選択。
Super-multi-corted TAKUMAR 6x7 時代は、レンズシャッターを装備していた。
SMC-PENTAX 6x7になってからレンズシャッターではなく普通のレンズになった。
逆向けクセノター+後部1枚の5群6枚という特殊な構成。
私のはPENTAX名だがメタルフォーカシングリングの珍しい個体のようで、画像検索ではブロックパターンしか出てこない。
6x7用レンズとしては最も明るいものの一つで、暗い条件では貴重な機材。
特に蛍の撮影では比較的広い画角が重宝しました。
ハッセルブラッドのカメラは、戦前航空撮影カメラを経て、1949年一般向けに発表した6x6cm判フォーカルプレーン一眼レフ、ハッセルブラッド1600Fに始まる。
そのデザインは当初から完成されており、基本的に最終機503CW,501CMまで大きな外観的変更無く引き継がれた。
レンズマウントは1000Fから500Cになった時大きく1度変更され、前後の互換性を失ったが、その後は電子接点が追加されただけでマウントそのものは維持され、500C用レンズは唯一202FAという例外を除いて最終機まで使用可能である。
またフィルムマガジン、ファインダーマウントの構造は1600Fから最終機まで不変である。
(1980年代以後のマガジンは1600F, 1000F, SWA, SWには装着しない方が良く、知らずに操作するとボディを破損する。また500C以降の機種は1000F時代のマガジンには適しない:自動的にはコマが進まない。これはのちほど詳細説明する)
当初フォーカルプレーンで出発したハッセルブラッドだが、主な活躍の場となったコマーシャル写真ではエレクトロニックフラッシュが主要な光源になりつつあり、シンクロ速度が遅いフォーカルプレーンシャッターでは対応困難であり、また1600/1000Fはボディとレンズの連動機構を持たず、プリセット絞り撮影は時代遅れであり抜本的刷新が望まれたため、後継機は1957年ビトウィンザレンズシャッター、レンズ交換、自動絞りを備えた500Cとなった。
500Cには堰を切ったようにカールツァイスから優秀なレンズが供給され、フラッシュ撮影に対する適性の高さと相まって不動の地位が築かれた。しかしレンズに対する自由度はフォーカルプレーンの方が勝っている。社長ヴィクター・ハッセルブラッドは野鳥撮影が趣味であり、特に望遠レンズに強いフォーカル機に強い拘りを持っていたとされ、500Cとマウントを共通化しながらフォーカルプレーンシャッター化した2000FCが1976年に登場した。
2000FCは外観・サイズはほとんど500Cと変わらず、操作性もほぼ共通している。
日本製カメラは機能が刷新されたら外観はがらりと変わり、アクセサリーも互換性を失う傾向があるが、ハッセルブラッドデザインの継続性は驚くべきことである。
2000FC, Fプラナー80mmf2.8,A120マガジン,ウエストレベルファインダー
ミラー作動選択ダイヤルです。
巻き上げクランク基部のダイヤル0:ミラーアップホールド、1:巻き上げミラー復帰、2:クイックリターン (2017/06/27時点Wikipediaの記載は逆で間違っています)
ダイヤル1,2ポジションから0に変更してもミラーは即座には上がらず、シャッターレリーズ後は巻き上げでもミラーは復帰しません。ダイヤル1か2に変更し巻き上げるとミラー復帰します。またレリーズ前にミラーアップするにはクランク下部のミラーアップレバーを操作します。
このミラー作動選択ダイヤルは、2000FCWになって廃止されました。自動巻き上げにそぐわないのか、故障の原因となったのか。
2000FCのシャッター幕はチタン薄膜で、外的入力に極めて脆弱のため決して触ってはいけません。これほど脆弱な素材は例を見ないほど。
私の友人も興味本位でペン先でちょんとつついたら即座に破損し、ヨーテボリ送り10万コースだったとか。
マガジン交換中の事故が後を絶たず、後継機2000FC/M以降の機種はマガジンリリース同時にシャッター幕が退避しバルブ状態になる機構が加えられました。(マガジンを外したまま巻き上げるとまた出てくるんですが)マガジン再装着後、巻き上げクランク基部のボタン:多重露光ボタンを押しながら回すと巻き上げ無しでシャッターチャージできますので、コマの無駄はありません。
2000シリーズの美点は、非常にレリーズタイムラグが短いこと。中判一眼レフ最速だけではなく、35mm一眼レフの中で見ても早い方のグループに入るほど。フォーカル機に何が求められているかの哲学を見た気がします。
幕速も早く、ストロボシンクロも1/90とかなり高速です。そのためシャッター速度1/2000が達成されたのでしょう。これは晴天ピーカンであっても、ISO50ならPlanar110/2でf2開放が使えるということで、大口径シリーズを有効活用できます。
シャッターの縛りがなければ、大口径、超望遠など、設計の自由度が増します。
Cシリーズにはないラインとして、
ディスタゴンF 50mmf2.8
プラナーF 110mmf2
ゾナーF 150mmf2.8
テレテッサーF 250mmf4
があります。
上記大口径ラインは大きく重量もそれなりにありますが、廉価で小型軽量な標準としてプラナーF 80mmf2.8がありました。
Cシリーズと同じ構成ですが、シャッターを内蔵しない代わりに最短撮影距離がCの90cmから60cmに短縮されています。(Wikiでは構成が違うと記載されていますが79年レンズ白書では構成は同一とされています。H社カタログが直ぐ出てこないのでどちらが本当か不明です)
さらに、シャッターのスペースが空いたところはゴム製蛇腹が内蔵され、繰り出しに応じて遮光される凝りようです。この蛇腹は後のFEレンズでは省略されがらんどうになってしまいました。
4SR44一個を使用しますが、新しければ4LR44も十分使えます。友人はLR44を4個セロテープで繋いで十分作動することを確認していました。
2000FCWの経験ですが、非常に電池の持ちがよい。
一度入れた4SR44で10年近く作動しているので驚きます。半信半疑で1秒にセットすると1秒ちゃんとホールドしています。
テスターに掛けるとかなりドロップしていて、ブロニカEC、ECTLに入れるとうんともすんとも言いません。
逆にECTLで電池切れした電池を2000FCWに入れると、こともなく作動します。
できるだけ新しい電池を入れるべきだとは思いますが、低電圧でも安定しているのは有り難いことです。
さてそれでも電池は切れるもの。
一度撮影旅行中に電池切れ、うっかり予備も不携行。でも鞄の底にC80/2.8を入れていましたので、2000FCWのシャッターダイヤルをCポジションにしてCレンズを付けると、500C/Mと同じです。無事撮影を続けることが出来ました。
メカニカルシャッターのCレンズを使うなら、2000FC系は電池不要なのです。
2000FWC使っております。
レンズは50/2.8, 110/2, 350/4 と使います。
そして電池切れ対応もあり80/2.8のCを一緒に持ち出すして出かけています。
私の個体はシャッタ速度は2000が1300くらいです。
布膜の203feが欲しいのですが、流石に未だ3000ドルの相場は手が出ません。
テレテッサー350と250は構成が同じかなぁと思います。一度ネットで調べたのですが上手く探せず断念しました。
れんずまにあ様、こちらどんな構成なのでしょうか?
とても心強いです。
色々とご教授ください。
さてFE350/4の一次資料がジュラ紀くらい堆積の下で直ちに構成を確認できませんのでnetで調べますと8枚6群のようです。
TT250は5−5で構成図も全く違いますね。
www.hasselbladhistorical.eu/pdf/lds/FE250.pdf
www.hasselbladhistorical.eu/pdf/lds/FE350.pdf
350/4は素晴らしく評判が良いレンズで、憧れです。
出会いがあればシステムに加えたいところですが、手近なところではTT250も欲しいなあ。
こんなサイトがあったのですね。
お陰様でスッキリしました。
>CLPO様ヘビーユーザでいらっしゃいますね。
>とても心強いです。
>色々とご教授ください。
私なぞ教わることはあっても、お教えすることは皆無ではと…、汗”
>350/4は素晴らしく評判が良いレンズで、憧れです。
>出会いがあればシステムに加えたいところですが、手近なところではTT250も欲しいなあ。
350は実は思い出深い出会いで手元に参りました。しかも10万円を切る値段です。CA州の日系アメリカ人の写真家の方と知り合い、その方から譲っていただきました。結構寄れるので現像が楽しみなレンズです。
テレテッサー。なんでTessarの名前を冠しているのでしょうか?
構成はTessar型でもなんでもないのに…
ハッセルのボディーはギリギリ出張用の鞄に入れることができるので、自然と出番が多くなります。(350は流石に無理ですけど)
それでいて、あの細いボディーにアクセサリー類も共通というのは素晴らしいと思います。
特に、ボディーデザインの破たんを生まずに纏めている点はもっと評価されても良いと思います。
ただ、2000FCのシャッターは恐ろしいと思っていました。
あまり考えた事がなかったのですが、れんずまにあ様がここにまとめられた簡潔な記事でvシリーズ始めから互換性を維持していることは凄い事と再認識しました。
Olympusがフォーサーズ規格を作り、業界提案していた90年代後半、その検討項目の多さには感心した記憶があります。100年後を見据えて光の波長長さtからくる受光素子の物理限界なども項目に入っており、今のようなコンピュータもない時代にハッセルが行なった開発手法には興味があります。
チタン膜ですが、巷では怖いと評判ですが、実際使ってみますとどうしてネットで流通している膜にダメージが引き起こされたのか不思議になります。よくフィルムバック交換時に…などが原因と聞きますが、バック交換時に膜を突くなんて余程急いでいたのか?そんな感じです。
私が気を配っていることは120フィルム、12枚とり終えた後の巻き上げ時です。
勢いよく巻き上げるとフィルムの封印シールが膜側に擦り出しそれが悪さをする経験は500系でもよくある事です。フィルムメーカーによっても封印シールの振る舞いが違うように思います。特に古いフィルムは封印シールがフィルムのバックイングから外れてボディ側に擦り出す可能性が高いと思っております。
ここでの事故を防止するために、必ず巻き上げ前にはスライドプレートを入れ物理的な遮蔽板で封印シールがボディ側に入らないようにするだけです。
価格的にも手が出しやすいし、素晴らしいレンズも多くおすすめです。
それにしても2000系のチタン膜ですがなんで布にしなかったんでしょうね。
一旦触れたら大変な事は、友人の事例で明らかなのですが、それはわざわざ自ら触ったのであって、マガジン着脱時に接触事故を起こしたわけではありません。
フィルムシールのことは考えてもおりませんでした。
私のメインフィルムは、2000FCWを試用していた頃はほぼ10割フジでしたのでトラブルを経験しなかったかも。でも最近は安ければ何でも使いますし、フォマパンやもしかしたら上海やホルガも入れるかも知れない。
私も是非交換時にダークスライド挿入を実行したいと思います。
でも、日本人以外、言っちゃうとユーラシア以外の方々の信じがたい取扱にも依るんじゃないかとか。
ブロニカのクランクをねじ切ったという噂も....
グラフレックスXLヘリコイドのプラスチックラグが無理なレンズ交換で削り落とされてる個体が多いことも、扱いの荒さを窺わせます。
テレテッサーのお話、350についてはその通りですよね。250は元祖テレテッサー構成をばらばらにしたみたい。戦前オリジナルのテレテッサーはテッサーL2とL3-4の間隔をぐいーと引き延ばしたような構成です。
ttp://cabolens.blogspot.jp/2012/03/zeiss-ikon-acepta-el-reto-la-contax.html
今はもうSonnarじゃない望遠は全部Teletessar銘。コシナのTT85mmなんてHeliar構成だもの。Sonnarも怪しい、もう名前だけ。
1600/1000F用Sonnar250/4や300/4はガラスがみっちり詰まっていて重い、反省してFではガラスすかすかのテレテッサーになったのかと思いました。
ご出張に2000FCWご持参、恐れ入りました。私はCLEか蛇腹120機...
お邪魔致します。
最近付いていたレンズに惹かれて1000Fを購入しました。
当初からシャッター膜に若干の皺が有る故、1秒が不安定ですが、それ以外は大丈夫との触れ込みの個体でした。
腫れものに触れる思いで少しだけ使いましたが、気が付くとスタック
購入したショップに持ち込みスタックは治りましたが
シャッター膜の皺が悪化してもう使わない方が良いとの事でした。
フィルムバックを外した事も無いので、誤って直接膜を触ってしまう事は無かったのですが・・・。
1000F以降のモデルにも金属薄膜シャッターを採用したのは何故なのでしょう?
>250は元祖テレテッサー構成をばらばらにしたみたい。戦前オリジナルのテレテッサーはテッサーL2とL3-4の間隔をぐいーと引き延ばしたような構成です。
>ttp://cabolens.blogspot.jp/2012/03/zeiss-ikon-acepta-el-reto-la-contax.html
>今はもうSonnarじゃない望遠は全部Teletessar銘。コシナのTT85mmなんてHeliar構成だもの。Sonnarも怪しい、もう名前だけ。
本当ですね!最近の家電メーカーから出るレンズの呼称は仕方ないにしても、コシナのTTがヘリアとは。笑
アメリカ人は道具の扱いが荒いです。荒いですが「道具」としての割り切りから、目的である作品作りに重きがあるように思えます。
XLは本当にピンが飛んでいるものがなんと多いことか。グラフレックス社のXL開発者は後悔したと思いますねえ。
出張カメラ。一番の大荷物だったのはスピグラペースメーカー FPシャッター型+178mmAeroEktarで出かけた時です。新幹線の中で手持ちで数枚を撮影した時、気がつくと注目されており笑顔で会釈しまくりました。その時は流石にローラータイプの転がし鞄での運搬です。
ただし基本スーツなのでスーツでもおかしくない、PCと書類一式も一緒にはいる鞄を選びます。既に趣味と言える程色々と試して楽しんでおります。
バイテンをスーツで持ち出すいい方法がないものでしょうか。三脚がどうしても必要になるので、これは難しいかなあ。。。それでも昔の写真家はみなジャケットにネクタイです。
ゆうれい様
想像なのですが、一度何かの拍子でシャッターが稼働途中にスタックした場合。この場合は2000のシャッターは一発でおしゃかになりそうです。
布ならば大丈夫でしょうから、ここですねえ。
1秒が不安定だったのですか?1000Fも2000と同じですよね?電子制御。
低速は古くなってもかなり正確に動作する印象なので、後幕がリリースされた後に、古グリスかなにかでリリースが上手くされていなかったとかでしょうかね。
Iphoneのスローモーションでシャッター動作を撮影するのですが、結構「斜め」に入ってます。さらにあの薄いチタンが波を打ちながら動いてます。
スピグラのシャッターなども結構斜めに入ってきます。「直動スライダーの原理」とか言ったと思うのですが幅が広いシャッターなので、もともと原理的に平行を保ったままにスライドをさせることが難しいのではないでしょうか。ちゃんとした摺動機構を入れようとすれば斜めになった途端にスタックします。(キツツキのおもちゃのように)そのスタック現象を回避するためにはユルユルにして摺動拘束構造は始めから設けない。ところがユルユルにすると平行が狂いやすい。そこで金属チタン膜にした。こうすれば布幕よりは平行になることが期待できます。スローモーションが撮れない時代でしょうから、フォトカプラーとかで数カ所ピンポイントで露光測定をして走りムラをみてキメたのではないでしょうか。それが70年代とかになり、「スローモーションでみてみたらチタンだめじゃん。結構斜めってるし波打つし。。。これなら布の方がずっといいね。」とハッセルに開発者が話したかもしれません。笑
やっぱり布なんですかねえ。やっぱり布膜ですよねえ。うーーん。1/2000がちゃんと切れる2000系個体は果たしてあるのでしょうかね。私の2000は最高1/1300。中古なのでそんなものかと考えればお勧めは1/1000までしかないけど布な201Fになるのかなあ。
布の安心の201Fか、当たれば高速2000が切れる2000FCWか、この2つなら10万円くらいで流通していますから、どっちかですね。
私の2000も後幕凹みができてます。前のオーナーの方いわく、アシスタントがフィルムバック交換で失敗したそうです。これが呼び水になることがあったりするのかしら。。。
今のうち一台予備を。。。10万。
長文失礼いたしました
皆様流石に濃いですねえ、濃すぎで嬉しいです。
さて,1600F/1000Fは金属膜ですが、材質はスチール?で、細い縦筋が入っています。
2000FCのチタン幕と違って十分剛性がありますから触っても大丈夫です。
でも慣性は大きいでしょうねえ。全開1/40ですからこれで高速のスリット精度を出すのは大変そう。
私の1600Fは当初からチューンが入っていて、1/1600はギアが入らないのですが1/800ポジションは実質1/2000出ています。(ポジの露光量で判断)
以後1/400は1/1000、1/200は1/500相当で、ガバナーがはいるスローは表示通りみたい。
非常に好調な個体で、25年スリットムラが起こっていません。
その後買い足した1000Fは、高速のシャッターバウンドがどうしても治りません。仕方がないので4x4マガジンを入れて端を使わないようにしてます。皺は多少あり、壊れたら買い換えかなあと思いつつ。
1000Fの修理にはKiev88のシャッターカーテンが使えるらしく、黒じゃなくゴールドのシャッターが入っていたらKievと交換されてます。それで復調していれば問題無いと思いますが。
この辺の機種は、購入後しばらく好調ならその後も好調が期待でき、逆に最初から調子を崩していたら結構尾を引くように思います。
布だから高精度とも言い難く、例えばKiev88の高速側が好調な個体は非常にまれですが、1990年頃布幕に変更したKiev88CMなる機種が出て、試しに使ってみたらやっぱりダメでした。個体差があるんでしょうけど。
それに較べてブロニカやM645の安定性は最高。異次元ですね。流石日本の大手は違います。
ところで布幕フォーカルプレーンで巻き上げ復帰ミラーの場合、太陽に焦点が合うと大変です。特に大口径は。
布幕ならクイックリターンかと愚考します。
あらら。。そうか、iphoneの動画ですが取り込みがインターレースですか。逆さにして2つを見比べ平均で判断すればいいのかしら。。。全然考えてませんでした。
あ、でも波打ちはシャッターが閉じた直後の状態がしっかりみれました。走行中もそこから想像した感じです。汗
れんずまにあ様
2000分の1がでてるのですか。すごいですね。羨ましいです。
>この辺の機種は、購入後しばらく好調ならその後も好調が期待でき、逆に最初から調子を崩していたら結構尾を引くように思います。
たしかに、同じように思いますね。
>ところで布幕フォーカルプレーンで巻き上げ復帰ミラーの場合、太陽に焦点が合うと大変です。特に大口径は。
>布幕ならクイックリターンかと愚考します。
これも念頭外でした。たしかにたしかに。
>1600F/1000Fは金属膜ですが、材質はスチール?で、細い縦筋が入っています。
135のコンタックスの鎧戸みたいなのですか?調べてみよう。
布はいわゆる座屈に弱いですが、薄くても金属であれば座屈には強くなります。
これらのカメラ機構。今の技術者が設計したらどうなるんでしょうね。
フィルム復活して欲しいものです。
1000Fとかのシャッター膜はコンタックスの鎧戸とはちょっと違います。
1枚物のシートにプレス?エンボス加工?で細かい筋が成形されています。
恐らくこれで幕がしなやかにドラムに巻かれつつ、ミラー側〜フィルム側に膨らみへこみを抑制しているのでは?
シャッター膜の加速時は引っ張りの力が働きますが、減速(停止)時には圧縮力を受けるはずです。
1/1600SEC や 1/2000SEC ともなると布膜では耐えきれない?ので金属膜を採用したのでしょうか?
ただし、結果からすると成功したとは言い難いです。
実際の所、1/1000SEC有れば実用上充分使えていますので、そんなカメラで有ったのならば
今頃ハッセル党になっていたかもしれません。
尚、KIEV60、KIEV88CM、PENTACON-six等をよく使いますが、私の個体は快調です。
むしろBRONICA S2よりも寒さに強く、寒い所ではPENTACON-sixが活躍します。
これらはクイックリターンミラーでは有りませんが、特に問題が起きた事は有りません。
連射を前提としなければクイックリターンミラーは無くても良いと考えています。
むしろ機構が簡略かされて信頼性は向上しそうです。
なるほど、では2000のシャッター膜と同じですね。材質が違うということですね。いや、それにしてもまた通な写真機をお使いで。KIEV60、KIEV88CM、PENTACON-six はどれも触ったこともありません。しかも主力機とは。素晴らしいですね。
ちょっとした発見がありましたので、報告させて下さい。
ハッセルブラッドのフィルムバック。よくあるのが遮光プレート挿入部の遮光素材の劣化です。簡単に交換もできるので部品さえあれば自分でも簡単。ご存知の通りかと思います。
部品は代替え部品が幾つか売られておりeBayなどでも求めることが可能です。
一番厄介なのはボディ側に接するプレート裏に配設される遮光帯です。古いものはこれが擦り切れていることが多いので代替えとしてビロードなど色々試しても結局毛が抜けてしまい上手くいかず、結局売られているものを買い求めておりました。しかし135フィルムのパトローネの入り口に貼り付けられているものが大変良い感じ。これまで何どか移植を試みておりましたが、どうしても毛が抜けてしまい上手いこといかなかったのです。
今回、135フィルムの遮光帯を上手く利用する方法を見つけたので報告したいと思います。
1)まずはパトローネからビロードを慎重に剥がします。ここで接着ががっちりしているものなどは毛がパトローネ側に残ってしまい何個かを剥がし、上手く剥がせたものを選択。
2)ここからが今回の発見です。これまでカッターを使用していたのですが「革包丁」を使用します。革包丁がよいのは幅が広いことです。引いて切るのではなく上から押しで切れます。大変鋭利なものですので、あっという間に綺麗に切断可能です。
3)さらに、切り出した帯状の遮光ビロードですが、際の植毛が抜けやすいのです。革包丁を使うと際の植毛のみを綺麗にそぎ落とせます。写真のような案配で際1mmに定規などを当て、革包丁を斜めに入れます。これだけです。
4)後はパトローネから収穫できるビロードの長さが足りませんので、上記の要領で切り取った帯を2つ作り、45°くらいで端面を斜めに切りそれを両面テープ上に2つの帯を繋ぎます。両面テープはMaxonのNo.200です。これはボディの貼り革にもメーカーの製造でも使用されるもので定評あるものです。
パトローネはいくらでもありますので、今後は安心。嬉しくなったのでここで報告させてください。
ポイントは革包丁です。
私は一度だけ光線引きの経験がありますが、修理に出してしまってこのようなノウハウは持っていません。
次回起こったときに注意させて頂きます。
FとFEで僅かに設計が変更されたといいます。
描写がどのように違うのかは、個体差もあるので私には言葉がありません。どなたかご経験ご披露お願いします。
2000FCW、planar110、開放、1/125、Pro400、ブルーフィルター、手持ち撮影
ウエストレベルでローアングル撮影。ゆるい動きがある被写体ならこれで十分追うことが出来ます。
近接では球面収差が増えて絞りを開くとソフトなフレアを纏います。
2000FCW, Planar F110mm f2, 1/250, Provia100
今動いている1600Fは大丈夫、かな?
ハッセルブラッドを特集した記事は異口同音に初代1600Fの革新性に触れた後,1600Fが如何に製作が困難で安定した性能が出なかったか,その為に最高速を1/1000にスペックダウンした1000Fに切り替えざるを得なかったを事を述べるのが常となっています.そういった特集の主旨は500CM以降の機種にあるのですから,初期の機種は通り一遍の紹介に過ぎないことはわかりますが,執筆者たちは1600F,1歩譲って1000Fを十分に使用したことがあるのかなと,ふと思います.
Victor Hasselblad社が1600Fの製作に難儀したことは確かでしょう.今1600Fと1000Fとを比べると,操作感触がかなり異なり1600Fは非常になめらかで摺動部を磨き上げたような手作りの要素をより感じさせます.それに対して1000Fはより量産品の味といいましょうか,ぎりぎりとしたラチェットの感触をはじめ,各所に角が立ったような荒削りさ,よく言えばメカニカルな手触りを感じます.細部に渡って1600Fはコストが掛かったのではないでしょうか.
さて,難儀したのは制作側であることがポイントで,販売されたものは厳選され,さらに1950年代1600F現役時代はいざ知らず,現代まで生き残っている1600Fは,すべて初期不良どころか長期耐久試験の荒波を乗り越えてきて不具合のあるものは淘汰され尽くしている筈,と思います.基本的に材質は高品質で,機構は旧式で冒険的ではなく,工作技術もしっかりしています.プロが仕事で酷使するのでもなければ,趣味の実用には大丈夫ではないかと思っています.すくなくとも私の許にある1600Fは極めて快調で,1000Fよりも信頼出来る状態です.
画像:Hasselblad 1600F, 12mag,Ektar80/2.8, Shade
他機種のラインアップには全く見られない独自の鏡玉を,6x6cmフルフォーマットで味わうことが出来るのが何よりの魅力でしょう.コダックエクター80mmf2.8,135mmf3.5,カールツァイス ディスタゴン60mmf5,6,ゾナー135mmf3,5,250mmf4は1600F/1000Fにしか供給されませんでした.オーバーコッヘンのツァイステッサー80mmf2,8は独自のスペックではありませんが,他社カメラ装備例は少なく,魅力的であることに変わりありません.
ボディ自身にも魅力が溢れています.ボディーシェルのサイズは現行の500/2000系と共通で,6x6cmフォーマットのSLRとは到底信じられないほどコンパクトかつ軽量です.しかしスペックはそれで犠牲になってはいません.言うまでもなく1/1600秒もの最高速度から1秒までの広範囲をカバーするフォーカルプレーンシャッター,簡単確実なフィルムマガジン交換,ことにファインダーやマガジンのアタッチメントサイズは現行品と共通なので,必要であれば現行メーターファインダーやクランク装填マガジン,ポラロイドや70mmフィルム用のマガジンさえも使用することができます.(注:マガジンの形式に注意が必要,後述のように不適切な組み合わせではボディを破損します)
画像:1600F+Ektar135/3.5,フィルターSeriesVIIなのでLeitzのELPROが使える.中望遠用で相性最高.
フィルムマガジンの規格は1600Fから現行型まで総て共通ですから,1600/1000Fに現行のマガジンを装着はできます.巻き上げもシャッターも可能ですが落とし穴があります.
1600/1000F用マガジン前面の,巻き上げギアの左上方にφ2mmほどの穴があります(画像矢印1).Mマガジンではボディ巻き上げ最終段階でロッドが突出し,マガジンの二重露出防止ロックを解除するのです.その後Aマガジンでは不要になりたんなる穴として残っていました.この穴さえあればA24でも70でも使用可能ですが,いつ頃からかは特定できないものの,おそらく2000FCWの頃からこの穴は廃止されたものと思われます.丁度ハッセルブラッド社が1600/1000Fのサポート打ち切りをアナウンスした頃と前後する頃ではないでしょうか.私の狭い経験では,マガジンリリースボタンの上にVHマークが付いているものは穴つき,12や16,24など数字があるものは穴無しで1600には使えません.
さて,穴無しマガジンで強引に巻き上げ動作すると,ボディのロッドが破損してMマガジンの作動に支障を来します.もちろん破損してもAマガジンならば作動にはなんら問題がありません.
画像:矢印1:マガジン前面にあるロック解除ロッドを回避する穴.ある時期からマガジンには穴が開いていない.矢印2:ボディからレリーズ時に突出する巻き止め解除バーを受けるスリット.写真右は1600Fボディの対応する部分.
さらに電気接点が付いた205TCC時代のTCCマガジン、203FA以降のEマガジンがあります。
Mマガジンは後世Aと区別するため呼び習わされたもので、元々は120用6x6のみで単にマガジン、16枚や24枚が出てから120用6x6はマガジン12と呼ばれました。
Mタイプは1枚目を出すのに後面の蓋を開けて、120の裏紙ナンバー1を読み、蓋を閉じて巻き上げキーを逆回転するとマガジンのカウンターが1となり、以後自動巻止めになる機構でした。
M16は横位置645で、操作は同じです。
Aマガジンはスタートマーク合わせてクランクが止まるまで巻くと自動的にカウンター1が出ます.便利なので余程クラシック操作をしたい時を除いて私はAを主に使っています.
ところがM24というのが存在するのです。220の66マガジンです。裏紙はありませんからどう操作するか疑問でした。
入手したところ、裏蓋はあるものの固定されて開かず内側も閉鎖されています。スタートマークをあわせキーを巻き上げると所定の位置でカウンター1が出る、クランク操作のAと同じことをキーで行うマガジンでした。
M12に220を入れるための裏窓を塞ぐキャップてのも存在します。24専用が普及するつなぎに作られたのでしょうか。1枚目を出すのはギリギリまで裏窓で巻いて、リーダーペーパーが終わるのを確認し山勘で1枚巻き上げる、のでしょうね。
さらに、カウンターは12までですから、12枚巻き上げた時点でキー逆回転で1にする。
実際使うと巻き太りのため13枚から24枚まで徐々にコマ間隔が拡がりますが、フィルムに余裕があるのでなんとか24枚撮影できました。
画像:左1600F同時代の「マガジン」12枚撮りだが枚数を示す表示はない.中:1000F時代のM24,枚数表示がついた.同時代Mは12,16枚撮りにも枚数表示がついた.右:A12
プロビア100です。
テレタスコは昔はやった110フィルムの双眼鏡カメラの撮影用のレンズです。
RMSマウントです。
純正RMSアダプタは大変珍しいですね。カタログには記載されていますが、実際にお使いの方は初めてです。
アルミ挽き物そのもの、無垢キラキラですがレフ板代わりによいのかもしれません。
私がRMSに繋ぐときはV-M39(Viso1)アダプタからM39-RMSの二重になります。
タスコのビノキュラーカメラ用レンズって双眼鏡の真ん中に填っていたやつですか!
分離できるとは知りませんでしたし、RMSだとは全く存じませんでした。
110用レンズなのに、拡大とはいえ66をカバーしてなかなかシャープなのにまたもや驚かされます。
絞りはあるんですか?
RMSレンズはウルトラ拡大用としか頭にありませんでしたが、こんな長焦点で面白いレンズがあったとは。びっくりです。
絞りは付いてます。
ハッセルブラッド2000FC/Mにテレタスコ70mmf5.6を付けたところです。
70mmと100mmと150mmがあります。
メーカーメーは解りませんがメイドインジャパンとなってましたので産業用のレンズを使われてたのだと思います。
見つかれば数百円で買えます。
アダプターが手に入ってもレンズが高く付けれないよなと思ってたら激安のレンズがありました。
3本レンズがセットで格安でebayに出てたのも購入しましたのでレンズは3種類ともそろってます。
使わない双眼鏡も持ってますが。
以前はebayでテレタスコ70mmのデットストックが売られてまして私も一つ買いましたが誰かが買い占めたのでなくなりました。
ずいぶん前の話題ですが、1000Fの幕アップとM12マガジンで220フィルムを使う為のもの、その使用方法です。
幕は横走り金属製で、素材は分かりませんが塗装が剥げたところは銀色に見えます。
高速、低速、Bの全速でライカMのようなガバナ音がしますが、速度と関係なく音の長さは一定で、どう作用しているのかわかりません。
整備済みを購入し今も快調に動作していますが、この音は私の個体だけでしょうか?
フタの正式名は「220 Light Tight Plug」だそうです。
ゴム製で縁が二重になっており番号確認穴の周囲を挟むようになっていますが、上手く嵌めないと元からある蓋の板バネを阻害して畳まれずプラプラ邪魔になってしまいます。
使用方法は手書きで恐縮ですが、下記サイトを和訳しました。マガジンの製造年代で微妙に異なる様です。
http://www.hasselbladhistorical.eu/HT/HT220.aspx
先日元祖Distagonの60mm F5.6を手に入れまして、80、135、250と合わせてZeiss製コンプリートとなりました。細かく言えば250がF5.6だけでF4は未入手ですが。
他のレンズはmかfeetどちらかしか刻印されていませんが、Distagonはmとfeetが180度反対に刻印されており、ネジ2本で簡単にひっくり返すことができます。
初期フォーカル機はコダック由来のシリーズ7フィルターなので、一般的な径のフィルターが使えず難儀しますね。
フォーカルプレーンハッセルブラッドのファンがいらっしゃることに心強く、嬉しくなりました。
さて、220プラグの正式な名称と使い方、まことに有り難い情報です。
そういえば、注文したときそのような名称でした。
ツァイスコンプリート、おめでとうございます。楽しめますね!
60mmf5.6は、昔ポジで使ったときは曇天だったためか500C用に較べて感銘を受けなかったのですが、久し振りにデジタルで撮り直してみると、大変優秀であることがわかり我が目が節穴であったことを痛感しました。
Sonnar5,6/250はその後も構成が受け継がれた唯一のレンズだけに、完全に現代の写りで非の打ち所がありません。
f4/250はそれと較べ若干柔らかい印象ながら、Contax用4/135mmに通じる完璧な描写と思います。ガラスが詰まった重量レンズなので、次はガラスすかすかのTele-tessarになったのでしょうか。
フィルタースレッドSeries VIIは54mmx0.75なので、55-54ステップアップリングで55mm変換できます。
私が使っているものは外径が変わらずカブセキャップ類がそのまま共用でき便利です。
コダックSr7フードはそれを外さねばいけませんが、出来ればベロ-シェードのほうがハレ切りに有利。
B50変換でハッセル用でもいいのですが、マミヤブロニカ、Ambicoなどのほうが軽く愛用しています。
1600F, Sonnar4/250, 開放,160NS
ステップアップリングという手がありましたか!
検索しましたがマイナーな径まで豊富にあるとは知りませんでした。ありがとうございます。
先日ようやく60mmを持ち出せたので、現像結果が楽しみです。
F4は柔らかめですか、そう仰られると欲しくなってしまいます。
初期フォーカルは種類が少なくて気が楽ですね。玉数は少ないですが。
C以降をコンプリートしたくても種類が多いし高いし…
まだあるのか知りませんが、昔マツバラさんで見掛けました。買う機会を逃しちゃいましたが。
1600は元から十分巻き上げ軽いけど、1000Fは快適になりそうです。
いい季節になって来ましたので、私もそろそろ始動させたいです。
2004年京都 1600F、Distagon60/5.6、開放、1/50?Ektar100.
サイズも手頃な範囲で明るく使いやすいレンズです。
エクター135もよいのですが、開放ではやや周辺の解像力が落ちるのと、入手してそれほど頻用していないのでまともな作品がないため評価しづらいところです。
ゾナー135は後にテレローライに設計転用されましたが、ローライはシャッター開口で口径が制限されてしまい、開放f4に縮小されたと記載されています。
個人的感想ながら、描写はコンタックス用85/2に共通する印象で、開放は若干柔らかながら整った像、絞ると非常に尖鋭になります。
500C用には採用されず、開放から非常にシャープなf4/150になりましたので、これを味わえるのは1600/1000Fだけで、その意味でも気に入っています。(アダプタならプラクチシックスでも使える)
135より長焦点となると、純正では250まで飛び、コンパクトなf5.6の方でもかなりの重量サイズ、f4なら覚悟が必要でしょう。
社外品ならば、135mmクラスにPieskar Pikon, Berthiot Flor, Kilfitt Kilarがあり、150はFujita,Kilfitt Kilar, 180にDDR Sonnar180/2.8とSchneider Tele-Xenarが選択出来ます。250未満で他にあれば是非お教えください。(Tele-Xenar240/5.5は経験あり)
吉田山 Hasselblad 1600F, Sonnar 135/3.5開放,一脚,Reala ace 220
フィルムが足りなくて、135ゾナーとエクター、180mm、300mmは写していませんので残念です。
左からフジタ66用150mmf4(フジタスクリューから1000Fアダプター)、キルフィットキラー150mmf3.5(M39からキルフィットKihasアダプター)、ピースカー250/5.5、純正ゾナー250/4とゾナー250/5.6、いずれも開放撮影です。
Velvia50で、露出が揃っていないのはカメラのせいではなく私のミスです。
フジタ150はまるでソフトフォーカスですね。絞るともう少しキリッとします。後に睡蓮を撮影したときも同様で、口径食が大きくグルグルでかなり収差が残っています。
キルフィットキラーは元々35mm用で、画像にもそれが現れていると思います。イメージサークルが広めなので流用できると考えたのでしょう。グレース王妃が1000Fに付けている写真を見ましたので、メーカー推奨ではあるはずです。
ピースカー250は安価なサードパーティレンズの範囲を超えない印象です。同社の1000F用は他に135のPikonとTeleVotarがあるようで、どう違うのか知りませんが興味深いので探してます。
上記のレンズはいずれも絞ると描写は改善していきます。
ただ、旧いレンズは発色が渋いですね。
純正250はどちらも見事です。絞った画像を示していませんが同じ絞りでも少しf5.6のほうがコントラストが高いようです。
主に米国向にエクター、ヨーロッパ向にはオプトンテッサーが供給されたようです。
1000F時代にもエクターは選択できたようですが、ほぼ後期型テッサーが付けられています。
どういった事情か定かではありませんが、為替レートの関係でエクターはヨーロッパでは非常に高価になることも一因でしたでしょうし、供給量が不十分であったのかもしれません。
そして交換レンズのバリエーションが、コダックは55mmと254mmを試作したものの市販されていないこと、55mmは特に、試作品の写真を見ると後玉がかなり出ていてボディの改修が必要ではなかったかと想像され。当時最新技術であった逆望遠型のディスタゴンを持っていたツァイス採用に傾いたのではないかと思われます。
さてテッサー80mmですが、ご存知の方もおられるでしょうが前期のオプトン銘と、後期のカールツァイス銘でデザインが大きく違います。
右側は前期型、Zeiss-Opton Nr727167 Tessar 1:2,8 f=80mm T
左側が後期のCarl Zeiss Nr832774 Tessar 1:2,8 f=80mm
前期型はエクター80mmと鏡胴サイズ、デザインが似ていて少しローレットの角が丸い感じ、アルミ無地。当時コーティングを示す赤Tマークつき。最短撮影距離0.5m
後期型は東ツァイスとの商標権訴訟でカールツァイス銘を奪回した後のモデルでしょう。コーティングは当然なされていますが、もはや常識なので赤Tはありません。鏡胴は輝くアルマイト処理で、大幅に小型化されましたが繰り出しストロークは前期と同じで最短撮影距離も20インチと変わりません。
試写結果は二つとも全く変わらないといってよい性能です。ただ前期は放射能ガラスを使用していてエクターより弱く黄色いカラーフェリアがあります。後期型は線量計で確認し、放射性はなくクリアです。
1000F末期、プラナー80mmf2.8が試作されたそうですが、結局500Cからとなります。テッサーは開放からf4くらいまでプラナーにコントラストと周辺画質で負けますが、絞れば十分よい画質ですので、敢えてプラナーを導入するのは見送ったのでしょう。
500ELXからSCA規格のTTLフラッシュが使用できるようになり、フォーカルプレーン機も、205TCCからフラッシュTTL自動調光を採用した。
フォーカル機では、205TCC, 203FCC, 201F, 205FCC, 202FAがSCAシステムを採用している。
主にヨーロッパのメッツやブラウンなどが対応フラッシュを出しているが、日本のサンパック もDXシステムフラッシュにハッセルブラッド用DXアダプターをラインアップした。
SCA300シリーズでは、SCA390(右),SCA590(?)が対応した。3000シリーズのSCA3902は、Hシステム用である。
またサンパック はHA-2Dシュー(左)である。
こちらに示すように、どちらのアダプターもハッセルブラッドボディに接続するコードが劣化し、ぼろぼろに崩れている。eBayなど検索しても世界共通のようだ。
よくみると材質はもちろん、形状もきわめて似ている。露出した内部コードの色や太さも同様だ。全く同じかと思ったら、SCAはプラグがL字型でHA-2Dは直線的という違いはあった。
HA-2Dの、レンズに接続するシンクロコード部分は材質が異なり全く劣化していない。
想像だが、HA-2Dの、ボディに接続する方のスパイラルコードは、ハッセルブラッドまたはメッツから供給されたのではないだろうか。ヨーロッパ製電気部品にはありそうに思える。そして日本製部分の耐久性は良好だ。
ブロニカ 用のSCA396も同じように崩れている。これも同じ由来ではないか。それに反してマミヤSCA396は、コードの材質が違うように見える。
メッツのSCAアダプター延長コードも同じ材質でボロボロになっているものもある。
フォーカルプレーン1/2000〜1秒、シンクロ1/90、フォーカルは電子制御で4SR44を要するが、C、CFレンズには電池不要。
1981年の2000FC/Mの次期モデル、
2000FC/Mからの変更点は、巻き上げクランクを外して電動ワインダーを装着できるようになった。
それに伴い、クランク基部のミラー作動切り替えは廃止され、クイックリターンのみ残された。
クランク下側のミラーアップ機構は別に残っている。またリーフシャッターレンズを装着した時はミラーは戻るがリーフシャッターは巻き上げるまで閉じたまま、視野はブラックアウトする。
そのほかは、2000FC/Mと変わらない。
500C/Mより少しだけ重いが、持った感じはほとんどかわらない。
操作感触も特に500系と変わることはない。
1/2000に目を奪われるが、電子制御でスロー精度が高いことも美点。また非常に電池の持ちが良い。
一応1秒までだが、電池室に入れて速度を1/100にするアクセサリがあり、それだと100秒まで可能になる。
故障が多いという評価が多いようですが、一応私の個体は30年無故障で経過しています。(レンズは結構故障した)
実は2000FCWは私の初Vシステムで、元々友人のためにF110mmと共に確保し送りましたが、数年後友人は203FA+FEレンズにステップアップしてしまい、余剰となったものを破格で譲り受けたものです。最近その友人がFEシステムも手放し始め、叩かれるよりはと少しずつうちに移動してきて、図らずもフォーカルハッセルが増えてしまいましたが、FCWとFレンズは私のVの原点です。
ワインダーは怖いから付けたことがありません。
F80mmはCレンズと同じ構成ですが、内蔵シャッターがないため最短撮影距離が90cmから60cmに短縮されました。また遮光にゴム蛇腹を使うなど内面反射防止に留意されており、Cよりコントラストが向上しているという話を聞きます。(Wikiで構成が違うと書かれているのはどこから来た情報でしょう。レンズ白書一覧で構成枚数に誤記載がある所からでしょうか、でも本文ではCと同一構成なので画質テストは省略と明記されてるんですが)
F50mmは35mm判で28mmf2に相当する被写界深度で、開放からコントラストが高く繊細な解像をします。フローティングエレメント(FLE)の効果で近接時の像面湾曲による周辺画質の低下が抑えられています。その代償か非常にサイズが大きく重量もあり、手軽に持ち出せる広角とは言い難いところです。ブロニカ ニッコール50/2.8はFLEがないので単純に比較できませんがサイズの差は明らかで、ましてやブロニカ ゼンザノン50/2.8とは歴然です。
F110mmは35mm判では60mmf1.0に等しい被写界深度といわれています。開放では、遠景は若干のハロがあるもののコントラストは優秀、繰り出すと球面収差が増え、開放近辺では非常に柔らかい描写で少し絞るとキリキリに先鋭になる二面性があります。中間リングを入れると収差が増えるため柔らかさを楽しめます。
F150mmは110と比べると優等生で、開放から大変先鋭な描写です。最短1.4mはこのクラスとしては標準的かやや遠い反面,110mmよりも若干コンパクトです。
F250mmは、Cや1000F用の重いSonnar構成からエレメントが薄いTele-Tessar構成になり軽量化されています。Fの経験はありませんがFEの性能は、f5.6のゾナーと遜色ない優秀なものです。
F50,150,250,350(300/2.8も)はハッセルブラッドだけに供給されローライのラインにはありません。またSL66には110が設計上入らなかったのか、新たに120/2が試作されましたが販売されていません。
Distagon 50mmf2.8 8群9枚 画角75.5度 最短32cm フィルター93mm 1350g
Planar 80mmf2.8 5群7枚 画角51度 最短60cm フィルターB50 460g
Planar 110mmf2 6群7枚 画角40度 最短80cm フィルターB70 750g
Sonnar 150mmf2.8 4群5枚 画角30度 最短140cm フィルターB70 680g
Fレンズ,左から150,110,50
ある程度の締め付け機能と、定位置ロックを兼用している。
絞り連動機能はなく、すべてプリセットか、普通絞りである。
ソビエトカメラのサリュート、キエフ88マウントは大変よく似ているが、フランジバックが異なる上に1600Fにはつかえてソ連レンズは装着できない。
1948年、1600F発表当初は、ハッセルブラッド社がスウェーデンの代理店をしていた米国コダックが製作したエクターレンズが供給されていた。初期は標準80mmf2.8と、中望遠135mmf3.5のみがラインアップされ、55mmf6.3広角と、254mmf5.6望遠が試作・少数先行生産されていたが、販売はされなかった。この55mmは謎が多く、画像からはバックフォーカスが短くミラーアップを前提にしているように見える。80年代カメラ雑誌広告で売りに出ていたものを見た朧げな記憶があるが、勘違いだろうか。
エクターレンズは為替レートが強い米国製のため、米国内では売れても欧州では高価に過ぎること、上記のように交換レンズのラインアップが少なかったことにより、ようやく復興を遂げたオーバーコッヘンのツァイス・オプトン(のちにカールツァイス)にレンズ供給を依頼、1952年ごろ、1000Fボディの更新と前後し、一気にレンズラインアップが豊富になった。
例外として、ハッセルブラッド純正で、ダルメイヤー・ダロン508mmf5.6が前後ピストルグリップ付きで供給された。
エクターレンズは在庫があったこともあり、米国内では1000Fボディにエクター80mmを組み合わせて販売され、欧州では基本的にテッサー80mmと組まれた。
また1000Fが普及するのと並行し、ハッセルブラッドマウントサードパーティレンズが登場した。以下、知る限り紹介する。
レンズライン概要:主観で書いています。皆様のご意見次第で訂正致しますのでよろしくお願いします。
経験がないレンズは類推で評価していることをお許しください。○経験あり、X経験なし。
レアリティ(国内海外オークションや店舗情報):☆常時安価に入手可、☆☆潤沢だが価格は並、☆☆☆年に数回出るが価格は並、4★年に1-2回出現レア、5★ほとんど出てこない
注)価格が並というのは、相対的な評価で、最近は値上がりしています。
エクター
○☆☆;80mmf2.8:僅かに黄色いトリウム含有放射能レンズ。開放はハロが多くソフトだが解像力はそこそこ高い。絞ればコントラストが上がりテッサーより繊細。
○☆☆☆;135mmf3.5:開放から中心部はまず良好だが周辺にかけてやや甘くなる。絞れば周辺まで均一になっていく。
ツァイス
○4★80mmf2.8:テッサー前期型、Opton 赤T。エクターほどではないがトリウムレンズ。開放コントラストはエクターより高い。解像力は良好。
○☆80mmf2.8:テッサー後期型:Carl Zeiss. アルミ光沢。構成は前期同様だが放射能ではない。コントラストは高いが解像力は微妙にエクターより甘い。
○☆☆☆60mmf5.6:ディスタゴン:非常にコンパクト。中心は素晴らしく先鋭。周辺は若干落ちるが開放から全域信頼でき、絞るとさらに良好。
○☆☆;135mmf3.5:ゾナー:非常に高解像でコントラストはエクターより高いが、500C用150/4のようにカリカリしない柔らかさ。
○4★250mmf4:ゾナー:Zeiss Opton. ガラス重量がある。5.6より柔らかいが十分に良好で、明るい利点が大きい。
○☆☆250mmf5.6:ゾナー:Carl Zeiss. システム中唯一500C以後に継承されただけあり、抜群の性能、正直1000F系の中で浮いているくらい。
○5★508mmf5.6:ダルメイヤー・ダロン:手持ちスポーツファインダーで撮影する軍向けレンズ。明るい開放は柔らかく絞ると先鋭になる。
サードパーティ
○☆☆52mmf3.5:フジタ/カリガー:フジタ66/カリマーレフレックス用高角。アダプターで装着する。開放は特に周辺が甘いが、f16まで絞ると実用的。
○☆☆150mmf4:フジタ/カリガー:同上。個体差かもしれないが、開放はぐるぐるで破壊的。絞ってもそれほど改善しない。大丈夫か?
×☆80mmf3.5:フジタ/カリガー:同上。未経験だがフジタを使う方に聞くとまあまあの成績のよう。ただEktar/Tessarお持ちならわざわざ?
×5★135mmf3.5:ピコン:Pieskar社製. 珍品。
○4★250mmf5.5:テレフォター:Pieskar社製。ゾナーよりコンパクト。テレーピコン名でも出ている?
×5★135mmf3.5:フロール:Som Berthiot社製. 大珍品。友人が使用中。純正と比較していないので評価は控える。
○☆☆90mmf2.8:マクロキラー:Kilfitt社製。M39ミラーボックスマウントからKilfitt KIHASアダプタ変換。またはWEHAアダプタ。
○☆☆150mmf3.5:キラー:Kilfitt社製。M39ミラーボックスマウントからKilfitt KIHASアダプタで変換。中心シャープだが周辺甘い。基本35mmカメラ用?
○☆☆☆300mmf4:パンテレキラー:Kilfitt社製。M39ミラーボックスマウントからKilfitt KIHASアダプタ変換。またはWEHAアダプタ。
×4★180mmf5.5:テレクセナー:Schneider社製。小型だがずっしり重いレンズ。
×4★240mmf5.5:テレクセナー:Schneider社製。細身だが長く重いレンズ。
○5★300mmf3.5:テラスタン:Astro社製。サンニッパ並みに大きい。開放はハロで柔らかいが解像力は良い。
○☆☆☆180mmf2.8:ゾナー:東独ツァイス製。ハッセルアダプターで装着。性能は良いが曇った個体が多い。
○☆☆☆300mmf4:ゾナー:東独ツァイス製。ハッセルアダプターで装着。性能は良い。
比較的望遠系が多い印象。キルフィットアダプター(M39のKIHAS、WEマウント)は他にも対応レンズが多い。またカリガー240mmも使用可能だろう。
eBayにはアポランサー105/4.5,アストロパンタッカ-125/2.3が凄い価格で出品されている。
当時最先端の逆望遠型設計で、開放f値が暗く抑えられている反面、同時期に小型化された標準レンズ、後期型のテッサー80mmf2.8と同程度のサイズです。
後の500Cに供給された最初期の60mmf5.6とは、スペックは同じですが設計が異なり、500C用はシャッターが組み込まれた分だけでなく、ガラス部分も大型化している別のレンズです。
逆望遠型としては最初期、他社同様に既存の構成(この場合4群5枚)の前方に大きな凹レンズを配置したプリミティブな設計ですが,口径を抑えているためか開放から大変高性能で,ほぼ画面全域でコントラストが高くシャープな像を結ぶため、開放でも実用的です。
最短撮影距離20インチ:50cm
エクターよりも短く、少し太め。プリセット絞りは軽く動作します。
レンジファインダーコンタックス用の85mmf2にも通じる、開放からコントラストがあり解像力が高く先鋭な画質です。500C以後中望遠は150mmf4に置き換わりましたが、Sonnar150のような開放からカリカリシャープでなく、心地よい柔らかさを感じます。
私の1600/1000Fレンズラインの中で最も描写が気に入っている一本です。
最短は1m、まずまずのクローズアップができます。
1600/1000F純正の基本フィルター径はシリーズ7:54mmx0.75で,Ser7用アクセサリが使えますが、今の機材を使いたければ54-55変換リングを用います。
250mmf5.6は1600/1000Fレンズラインの中で、唯一500C以後にもそのまま継承されたレンズデザインであり、多少の改良はありますがハッセルブラッドでは最後モデルのCFEレンズ、あるいはローライ6000用PQSレンズまで受け継がれました。
描写力は他のレンズと全く傾向が違い、開放から甘さは皆無の全画面抜群の解像力、コントラストで、さすがのちに継承されただけのことはあります。
鏡胴はのちのモデルと違って単なる普通絞りですから、細くコンパクト。
持ち出すのにありがたいところです。
最短撮影距離:2.5m まずまずのクローズアップ距離です。
ごく一部ですが紹介します。
ツァイスは戦前からコンタックス望遠レンズ用のレフボックス:フレクトスコープやパンフレックスがあり、戦後も東独を中心に、そのマウントを基準にしてM42やExaktaに対応するマウントアダプターがありました。
どこの製品かわかりませんが、中判に対応するマウントがあります。
ペンタコンシックスとハッセルブラッド1000F用はあるようです。他にもあるかもしれません。
戦後型Sonnar 180mmf2.8 T(東独製、プラクチナマウントを流用)
大変重いレンズ。プリセット。
三脚マウントの先からネジ(フレクトスコープマウント)で外れます。300mmf4は三脚マウントを残して後ろが外れます。
1950年代ベルリンで操業していたPiesker社の Tele-Votar 250mmf5.5
純正ゾナー250/5.6よりもかなり小型です。
性能は純正を上回るものではなく、逆光にも若干弱い印象です。
キルフィットの基本マウントは、ミラーボックスのキラーフレックスに対応したM39x1の2種と、新型のスクリュースピゴットのWEマウントがあり、1000FにはM39用のKIHASアダプターと、WEのWEHAアダプターを使用します。
M39マウントのKilar 150mmf3.5は、モナコのグレース王妃がハッセルブラッドにつけて使用している写真を見たことがあります。
実写では、開放から蹴られはありません。中心付近の像は開放からしっかりしていますが、周辺に行くに従って甘くなり、全体を引き締めるにはf16程度まで絞る必要があります。
元来は35mmカメラ用なのかもしれません。
最短撮影距離:1.5m
キルフィットM39マウントは、マクロキラー90mmから、フェルンキラー400mm、スポーツレフレクタ-500mm,1000mmなど多数があり、おそらく一部の短焦点テレタイプ以外は6x6カバーできるでしょう。
35mmカメラ用:M42やExaktaマウントではよく見かけるレンズですが、1000F用も供給されたのですね。
暗いテレタイプなのでかなりコンパクト。でも真鍮製でずっしり重い。
普通絞りです。
最短3.5mより少し近くまで回りますが、いずれにせよ遠い。
描写は開放からシャープですが、解像力はそれほどでもない印象です。フィルムで使う限りはそれほど問題にならないでしょう。
私が知る限り、WEHA: ハッセルブラッド1000F, WESI: プラクチシックス/ペンタコンシックス,WERI: リトレック66/ノリタ66がありました。他にもあるかもしれませんが、販売時期を考えると、新しい日本製カメラに対応しているものはないかもしれません。
WE用レンズも、M39同様に多数がありますが、恐縮ながら画像がなかったのでWESIマウントでKIEV88につけたマクロキラー90mmf2.8を提示します。
マクロと名がついたレンズは、1000F対応では唯一かもしれません。
戦前から明るい望遠系レンズを中心に製作していたアストロ社。
中判カメラを含め様々なマウントに対応していたようです。固定マウント。
300mmf3.5は6x6望遠としては大変明るく、サンニッパに近いボリュームです。
ハッセルブラッド1000F用は、あまり人気がなく大して高価でない価格で並んでいました。あるいは場所取りだったのかもしれません。
4枚構成とアストロのカタログにあります。パンタッカーと同様4-4のようです。
立派な叩き出し外装のトランクケースに収まっていました。
画質は四隅まで均一で解像力が高い。全体にベーリンググレアが掛かるのかコントラストが低めです。
購入後、Zeiss OptonのSonnar250/4を入手、スペックは大きく変わらず、Sonnarの方が圧倒的に小型なので、テラスタンを持ち出すことに躊躇してしまいます。