新竹東門市場
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3月、台湾出張があった。今回は国際会議のような人が多く集まるイベントではなく、台湾の大学で何度かセミナーを行うというもの。私を含めた知り合いの研究者4名であちこち訪問した。仕事は順調だったが、問題は?そのメンバー。どなたも旅慣れた方ばかり・・つまり、お値段高めだが小綺麗で高級な料理、とかいうものにはあまり興味がなく、訪問先の教授に連れて行っていただいたところを除けば、毎食、地元民でもあまり足を踏み入れなさそうな、ディープな・・悪く言えば小汚い・・ところで、なにかよくわからないものも結構食べた。幸い、お腹を壊したりはしなかったが。 | 宿泊した新竹市のホテルからは、歩いてすぐのところ、雑居ビルの奥まったところに「新竹東門市場」があり、やはり、そこでも食事などした。雰囲気があまりにフォトジェニック、というか濃いめだったため、翌朝、集合時間前に早起きして写真を撮りに行ってみた。夜はいろいろ食事できるところ、飲めるところがオープンしていたが、朝はまたちょっと違い、商店が多く開いていた。香港などでもそうだが、肉をワイルドに吊るして売っているところが多く、どうやって衛生管理しているんだろう?といつも気になる。アジアらしく原付の普及率が高く、それでブンブンと奥まった細い通路を通り、場合によってはまたがったまま注文したり、完全に過積載でしょ、というぐらい荷物がてんこ盛りだったり、・・といった風景が他の市場でもよく見られた。いまや半導体王国の台湾だが、文化はそう簡単には変わらない。 今回の出張には、リコーが台湾で製造したカメラを持参した。要するに、ちょっとした里帰りをさせてみた。当時は日本国内の人件費が上昇し、盛んに海外移転が進められた。台湾は国策で多くのカメラメーカーの招致を行い、リコーも台湾理光を設立してカメラを量産した。この Sears 35rf は、アメリカのカタログ通販大手 Sears のブランドを冠したモデルである。Sears は日本のいろいろなカメラメーカと契約し、あるものはそのまま、また別のものは小変更して自社ブランドで販売した。この 35rf はそのような小変更の結果、シリーズ中で最も軽量なモデルとなったようだが、シャッター・露出制御やレンズは国内向けのものと同じである。Sears は特にレンズブランドを持っていないため、レンズは完全に無銘。単にスペックが "1:2.8 F=40mm" と書かれているだけだ。でも、元はリコーのレンズブランド「リケノン」で、このような暗い環境で開放絞りで撮影しても破綻なく像を結んでくれる優れたレンズだ。
Sears 35rf, 40mm F2.8
(upload : Jul., 2025.)
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