南国の空港

 

 

 

 


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仕事柄,様々な土地へ出張で行く.研究者がふた月に一度ほど集まって,研究成果の発表や情報交換,質疑応答などを行う,いわゆる「研究会」が各地持ち回りで開催されるからだ.研究室見学などの企画もあるが,研究会そのものはどこで開催しようと関係がない.顔を合わせて情報交換することに意義がある.

大学などの教育・研究機関は日本各地にあり,研究者も日本中に散らばっている.だから主催側の負担の分散ということもあるし,そもそも各地に研究者がいる以上,それら各地でなるだけ均等に行うのは当然のことだ.ただ企業人からすると,税金が原資の旅費で日本中渡り歩いて,・・という意見も一部にあるようだが,しかし一極集中が良いことだとも言えない.空港など交通網も発達しているし,宿泊費などは東京よりも安くつく.

かといって,地方都市へ出張したとしても,「研究会そのものはどこで開催しようと関係がない」.論文誌編集委員会など学会運営関係の会議も合わせて行われるので,昼食時や夕食時まで予定が入ったりとあまり時間に余裕がないことも多い.よって名所を観光するわけでもなく,せいぜい夕食に現地のうまいものを食えればいいほうだ.しかしそれでもどことなく気分がいいのは,文章では表せない,その土地の空気を感じることが出来ることだろう.そしてこれは,いつもせわしない大阪人ならではの自省でもあるのだが,なんといっても時間の流れる速さが違うのだ.それだけでリフレッシュになる.時間を刻んでせかせかとすることが必ずしも良いものを生まないということを思い出す.

そして,いつもの出張のように,ぎりぎりになって空港に行くのではなく,ちょっと早めの連絡バスで,余裕を持って空港へ行く.出発時刻までの,久々の「ちょっとひまな感じ」が周囲から浮かずに現地の空気にとけ込む.

KONISHIROKU Pearl-IIB, Hexar 75mm F3.5
Fujifilm Neopan ACROS,シュテックラー改処方(中川式)

(upload : May, 2007.)