新緑

 

 

 

スライドショー表示

 


(拡大)

 

 

 

 


(拡大)

 

 

 

 


(拡大)

 

 

 

 


(拡大)

 

 

 

 


(拡大)

 

 

 

 

桜は一気に咲き,そしてすぐに散ってしまう.でも桜の生命力を感じるのはその後である.あれだけ盛大に,美しい花をいっぱいに咲かせて疲弊したかと思いきや,その後休むまもなく,緑の新芽をいっぱいに広げる.気が付くと紫陽花の葉も大きく広がりだしてきていた.夏になると森は黒黒とした葉に覆われるが,それまでの春の間,新芽の淡い緑色に染まる田舎の風景は,それだけで自分にも生命力をくれるような気がする.小さい方のオープンカーでその芽吹きだした森の間を抜け,いつもの高台で夕日を受ける自分の街を眺めながら一服して自分を充電する.

桜染めでは,花びらではなく樹皮を利用して布を染めるという.そして,花が咲く直前の樹皮でなければきれいな桜色に染まらないそうだ.でもその季節に限らず,桜の樹皮は細かな絹糸をきつく巻いたような,円周方向の細かな筋目の輝きが美しいといつも思う.白黒写真では,新芽の緑や愛車の黄色は表現できないが,桜の樹皮の美しさは逆に際立つような感じがする.

今回もバルダのスーパーバルダックスを使用したが,今回はバルダ自社銘のBaltar 80mm F2.9 を搭載した個体を用いた.明るい日差しがあったためF8近辺で撮影したが,この条件だとレンズのシャープネスを十分に味わえる.Radionarと似た傾向のレンズで甲乙つけがたい.

 

Balda Super Baldax, Balda Baltar 80mm F2.9
Fujifilm Neopan ACROS,シュテックラー改処方(中川式)

(upload : Apr., 2015.)