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投稿2889 | ■シャッター速度計測 日浦 2024/10/5(土)01:04 |
先程までの話題で、ハイスピード撮影が可能なデジカメでのシャッター速度計測について書いていました。それについて少し補足します。 使用したデジカメは Nikon 1 J5 で、3秒間だけですが、1200frames/sec で撮影ができます。このとき解像度が400×144画素まで落ちますが、シャッター速度の計測には十分です。 シャッター羽根が開き、閉じていく様子が動画で撮れます。ただし、露光時間が短い(当然、1/1200秒より長い露光はできない)ので、明るくないと撮影ができません。カメラのシャッター速度を調べるときは、ライトボックスをレンズの前に置き、レンズを通った光をフィルム側から(裏蓋を開けて)撮影しています。 羽根が開いていき、また閉じる様子からシャッター時間を割り出すのは、少し複雑です。開き始めから閉じ終わりまでを計測すると、その露光時間より露光量が少なくなります(シャッターが半開きの期間があるためです)。しかし、開ききってから閉じ始めるまでの時間だと今度は短すぎます。正しいのは、露光量(≒面積)から計算する方法になりますが、面倒くさいので、 開き始めから閉じ終わりまでの時間を a 開ききってから、閉じ始まるまでの時間を b と置いて、露光時間を (a+b)/2 とする方法です。つまり羽根が動いているときの露光は直線的に変化すると仮定する(露光量のグラフが台形になっていると仮定する)というもので、実用上、誤差は問題ないと思います。 このようにして ELIKON 535 のシャッター速度を計算しました。その様子は、すでに https://nikomat.org/priv/camera/elikon/index.html に動画として掲載しています。動画だけであれば https://www.youtube.com/watch?v=SuAxBkEf3gw で見れます。1/1000 のスローモーションで、シャッターが開いて閉じる様子が見えます。 ELIKON の不思議な速度可変シャッターですが、ほぼ仕様通りの動作で、かえって少し驚きました。 まだやっていませんが、1200fpsであれば、一眼レフカメラの金属幕縦走りシャッターが走っている途中や、スリット間隔がある程度見えると思います。最高速1/500秒のレンズシャッターはちょっと厳しいですけど、やはり映らないことはないでしょう。もちろんスローシャッターであればかなり正確に計測できるはずです。光センサを用いたシャッター速度計測器は、シャッター効率(シャッターが半開きの期間の影響)が勘案されていないのも多いはずで、感度によって実力より長く、または短く計測されることもあるはずです。 ( ) |
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