ハッセルブラッドのカメラは、戦前航空撮影カメラを経て、1949年一般向けに発表した6x6cm判フォーカルプレーン一眼レフ、ハッセルブラッド1600Fに始まる。
そのデザインは当初から完成されており、基本的に最終機503CW,501CMまで大きな外観的変更無く引き継がれた。
レンズマウントは1000Fから500Cになった時大きく1度変更され、前後の互換性を失ったが、その後は電子接点が追加されただけでマウントそのものは維持され、500C用レンズは唯一202FAという例外を除いて最終機まで使用可能である。
またフィルムマガジン、ファインダーマウントの構造は1600Fから最終機まで不変である。
(1980年代以後のマガジンは1600F, 1000F, SWA, SWには装着しない方が良く、知らずに操作するとボディを破損する。また500C以降の機種は1000F時代のマガジンには適しない:自動的にはコマが進まない。これはのちほど詳細説明する)
当初フォーカルプレーンで出発したハッセルブラッドだが、主な活躍の場となったコマーシャル写真ではエレクトロニックフラッシュが主要な光源になりつつあり、シンクロ速度が遅いフォーカルプレーンシャッターでは対応困難であり、また1600/1000Fはボディとレンズの連動機構を持たず、プリセット絞り撮影は時代遅れであり抜本的刷新が望まれたため、後継機は1957年ビトウィンザレンズシャッター、レンズ交換、自動絞りを備えた500Cとなった。
500Cには堰を切ったようにカールツァイスから優秀なレンズが供給され、フラッシュ撮影に対する適性の高さと相まって不動の地位が築かれた。しかしレンズに対する自由度はフォーカルプレーンの方が勝っている。社長ヴィクター・ハッセルブラッドは野鳥撮影が趣味であり、特に望遠レンズに強いフォーカル機に強い拘りを持っていたとされ、500Cとマウントを共通化しながらフォーカルプレーンシャッター化した2000FCが1976年に登場した。
2000FCは外観・サイズはほとんど500Cと変わらず、操作性もほぼ共通している。
日本製カメラは機能が刷新されたら外観はがらりと変わり、アクセサリーも互換性を失う傾向があるが、ハッセルブラッドデザインの継続性は驚くべきことである。
2000FC, Fプラナー80mmf2.8,A120マガジン,ウエストレベルファインダー


ミラー作動選択ダイヤルです。
巻き上げクランク基部のダイヤル0:ミラーアップホールド、1:巻き上げミラー復帰、2:クイックリターン (2017/06/27時点Wikipediaの記載は逆で間違っています)
ダイヤル1,2ポジションから0に変更してもミラーは即座には上がらず、シャッターレリーズ後は巻き上げでもミラーは復帰しません。ダイヤル1か2に変更し巻き上げるとミラー復帰します。またレリーズ前にミラーアップするにはクランク下部のミラーアップレバーを操作します。
このミラー作動選択ダイヤルは、2000FCWになって廃止されました。自動巻き上げにそぐわないのか、故障の原因となったのか。
2000FCのシャッター幕はチタン薄膜で、外的入力に極めて脆弱のため決して触ってはいけません。これほど脆弱な素材は例を見ないほど。
私の友人も興味本位でペン先でちょんとつついたら即座に破損し、ヨーテボリ送り10万コースだったとか。
マガジン交換中の事故が後を絶たず、後継機2000FC/M以降の機種はマガジンリリース同時にシャッター幕が退避しバルブ状態になる機構が加えられました。(マガジンを外したまま巻き上げるとまた出てくるんですが)マガジン再装着後、巻き上げクランク基部のボタン:多重露光ボタンを押しながら回すと巻き上げ無しでシャッターチャージできますので、コマの無駄はありません。
2000シリーズの美点は、非常にレリーズタイムラグが短いこと。中判一眼レフ最速だけではなく、35mm一眼レフの中で見ても早い方のグループに入るほど。フォーカル機に何が求められているかの哲学を見た気がします。
幕速も早く、ストロボシンクロも1/90とかなり高速です。そのためシャッター速度1/2000が達成されたのでしょう。これは晴天ピーカンであっても、ISO50ならPlanar110/2でf2開放が使えるということで、大口径シリーズを有効活用できます。


シャッターの縛りがなければ、大口径、超望遠など、設計の自由度が増します。
Cシリーズにはないラインとして、
ディスタゴンF 50mmf2.8
プラナーF 110mmf2
ゾナーF 150mmf2.8
テレテッサーF 250mmf4
があります。
上記大口径ラインは大きく重量もそれなりにありますが、廉価で小型軽量な標準としてプラナーF 80mmf2.8がありました。
Cシリーズと同じ構成ですが、シャッターを内蔵しない代わりに最短撮影距離がCの90cmから60cmに短縮されています。(Wikiでは構成が違うと記載されていますが79年レンズ白書では構成は同一とされています。H社カタログが直ぐ出てこないのでどちらが本当か不明です)
さらに、シャッターのスペースが空いたところはゴム製蛇腹が内蔵され、繰り出しに応じて遮光される凝りようです。この蛇腹は後のFEレンズでは省略されがらんどうになってしまいました。


4SR44一個を使用しますが、新しければ4LR44も十分使えます。友人はLR44を4個セロテープで繋いで十分作動することを確認していました。
2000FCWの経験ですが、非常に電池の持ちがよい。
一度入れた4SR44で10年近く作動しているので驚きます。半信半疑で1秒にセットすると1秒ちゃんとホールドしています。
テスターに掛けるとかなりドロップしていて、ブロニカEC、ECTLに入れるとうんともすんとも言いません。
逆にECTLで電池切れした電池を2000FCWに入れると、こともなく作動します。
できるだけ新しい電池を入れるべきだとは思いますが、低電圧でも安定しているのは有り難いことです。
さてそれでも電池は切れるもの。
一度撮影旅行中に電池切れ、うっかり予備も不携行。でも鞄の底にC80/2.8を入れていましたので、2000FCWのシャッターダイヤルをCポジションにしてCレンズを付けると、500C/Mと同じです。無事撮影を続けることが出来ました。
メカニカルシャッターのCレンズを使うなら、2000FC系は電池不要なのです。


2000FWC使っております。
レンズは50/2.8, 110/2, 350/4 と使います。
そして電池切れ対応もあり80/2.8のCを一緒に持ち出すして出かけています。
私の個体はシャッタ速度は2000が1300くらいです。
布膜の203feが欲しいのですが、流石に未だ3000ドルの相場は手が出ません。
テレテッサー350と250は構成が同じかなぁと思います。一度ネットで調べたのですが上手く探せず断念しました。
れんずまにあ様、こちらどんな構成なのでしょうか?


とても心強いです。
色々とご教授ください。
さてFE350/4の一次資料がジュラ紀くらい堆積の下で直ちに構成を確認できませんのでnetで調べますと8枚6群のようです。
TT250は5−5で構成図も全く違いますね。
www.hasselbladhistorical.eu/pdf/lds/FE250.pdf
www.hasselbladhistorical.eu/pdf/lds/FE350.pdf
350/4は素晴らしく評判が良いレンズで、憧れです。
出会いがあればシステムに加えたいところですが、手近なところではTT250も欲しいなあ。


こんなサイトがあったのですね。
お陰様でスッキリしました。
>CLPO様ヘビーユーザでいらっしゃいますね。
>とても心強いです。
>色々とご教授ください。
私なぞ教わることはあっても、お教えすることは皆無ではと…、汗”
>350/4は素晴らしく評判が良いレンズで、憧れです。
>出会いがあればシステムに加えたいところですが、手近なところではTT250も欲しいなあ。
350は実は思い出深い出会いで手元に参りました。しかも10万円を切る値段です。CA州の日系アメリカ人の写真家の方と知り合い、その方から譲っていただきました。結構寄れるので現像が楽しみなレンズです。
テレテッサー。なんでTessarの名前を冠しているのでしょうか?
構成はTessar型でもなんでもないのに…
ハッセルのボディーはギリギリ出張用の鞄に入れることができるので、自然と出番が多くなります。(350は流石に無理ですけど)


それでいて、あの細いボディーにアクセサリー類も共通というのは素晴らしいと思います。
特に、ボディーデザインの破たんを生まずに纏めている点はもっと評価されても良いと思います。
ただ、2000FCのシャッターは恐ろしいと思っていました。


あまり考えた事がなかったのですが、れんずまにあ様がここにまとめられた簡潔な記事でvシリーズ始めから互換性を維持していることは凄い事と再認識しました。
Olympusがフォーサーズ規格を作り、業界提案していた90年代後半、その検討項目の多さには感心した記憶があります。100年後を見据えて光の波長長さtからくる受光素子の物理限界なども項目に入っており、今のようなコンピュータもない時代にハッセルが行なった開発手法には興味があります。
チタン膜ですが、巷では怖いと評判ですが、実際使ってみますとどうしてネットで流通している膜にダメージが引き起こされたのか不思議になります。よくフィルムバック交換時に…などが原因と聞きますが、バック交換時に膜を突くなんて余程急いでいたのか?そんな感じです。
私が気を配っていることは120フィルム、12枚とり終えた後の巻き上げ時です。
勢いよく巻き上げるとフィルムの封印シールが膜側に擦り出しそれが悪さをする経験は500系でもよくある事です。フィルムメーカーによっても封印シールの振る舞いが違うように思います。特に古いフィルムは封印シールがフィルムのバックイングから外れてボディ側に擦り出す可能性が高いと思っております。
ここでの事故を防止するために、必ず巻き上げ前にはスライドプレートを入れ物理的な遮蔽板で封印シールがボディ側に入らないようにするだけです。
価格的にも手が出しやすいし、素晴らしいレンズも多くおすすめです。
それにしても2000系のチタン膜ですがなんで布にしなかったんでしょうね。


一旦触れたら大変な事は、友人の事例で明らかなのですが、それはわざわざ自ら触ったのであって、マガジン着脱時に接触事故を起こしたわけではありません。
フィルムシールのことは考えてもおりませんでした。
私のメインフィルムは、2000FCWを試用していた頃はほぼ10割フジでしたのでトラブルを経験しなかったかも。でも最近は安ければ何でも使いますし、フォマパンやもしかしたら上海やホルガも入れるかも知れない。
私も是非交換時にダークスライド挿入を実行したいと思います。
でも、日本人以外、言っちゃうとユーラシア以外の方々の信じがたい取扱にも依るんじゃないかとか。
ブロニカのクランクをねじ切ったという噂も....
グラフレックスXLヘリコイドのプラスチックラグが無理なレンズ交換で削り落とされてる個体が多いことも、扱いの荒さを窺わせます。
テレテッサーのお話、350についてはその通りですよね。250は元祖テレテッサー構成をばらばらにしたみたい。戦前オリジナルのテレテッサーはテッサーL2とL3-4の間隔をぐいーと引き延ばしたような構成です。
ttp://cabolens.blogspot.jp/2012/03/zeiss-ikon-acepta-el-reto-la-contax.html
今はもうSonnarじゃない望遠は全部Teletessar銘。コシナのTT85mmなんてHeliar構成だもの。Sonnarも怪しい、もう名前だけ。
1600/1000F用Sonnar250/4や300/4はガラスがみっちり詰まっていて重い、反省してFではガラスすかすかのテレテッサーになったのかと思いました。
ご出張に2000FCWご持参、恐れ入りました。私はCLEか蛇腹120機...


お邪魔致します。
最近付いていたレンズに惹かれて1000Fを購入しました。
当初からシャッター膜に若干の皺が有る故、1秒が不安定ですが、それ以外は大丈夫との触れ込みの個体でした。
腫れものに触れる思いで少しだけ使いましたが、気が付くとスタック
購入したショップに持ち込みスタックは治りましたが
シャッター膜の皺が悪化してもう使わない方が良いとの事でした。
フィルムバックを外した事も無いので、誤って直接膜を触ってしまう事は無かったのですが・・・。
1000F以降のモデルにも金属薄膜シャッターを採用したのは何故なのでしょう?


>250は元祖テレテッサー構成をばらばらにしたみたい。戦前オリジナルのテレテッサーはテッサーL2とL3-4の間隔をぐいーと引き延ばしたような構成です。
>ttp://cabolens.blogspot.jp/2012/03/zeiss-ikon-acepta-el-reto-la-contax.html
>今はもうSonnarじゃない望遠は全部Teletessar銘。コシナのTT85mmなんてHeliar構成だもの。Sonnarも怪しい、もう名前だけ。
本当ですね!最近の家電メーカーから出るレンズの呼称は仕方ないにしても、コシナのTTがヘリアとは。笑
アメリカ人は道具の扱いが荒いです。荒いですが「道具」としての割り切りから、目的である作品作りに重きがあるように思えます。
XLは本当にピンが飛んでいるものがなんと多いことか。グラフレックス社のXL開発者は後悔したと思いますねえ。
出張カメラ。一番の大荷物だったのはスピグラペースメーカー FPシャッター型+178mmAeroEktarで出かけた時です。新幹線の中で手持ちで数枚を撮影した時、気がつくと注目されており笑顔で会釈しまくりました。その時は流石にローラータイプの転がし鞄での運搬です。
ただし基本スーツなのでスーツでもおかしくない、PCと書類一式も一緒にはいる鞄を選びます。既に趣味と言える程色々と試して楽しんでおります。
バイテンをスーツで持ち出すいい方法がないものでしょうか。三脚がどうしても必要になるので、これは難しいかなあ。。。それでも昔の写真家はみなジャケットにネクタイです。
ゆうれい様
想像なのですが、一度何かの拍子でシャッターが稼働途中にスタックした場合。この場合は2000のシャッターは一発でおしゃかになりそうです。
布ならば大丈夫でしょうから、ここですねえ。
1秒が不安定だったのですか?1000Fも2000と同じですよね?電子制御。
低速は古くなってもかなり正確に動作する印象なので、後幕がリリースされた後に、古グリスかなにかでリリースが上手くされていなかったとかでしょうかね。
Iphoneのスローモーションでシャッター動作を撮影するのですが、結構「斜め」に入ってます。さらにあの薄いチタンが波を打ちながら動いてます。
スピグラのシャッターなども結構斜めに入ってきます。「直動スライダーの原理」とか言ったと思うのですが幅が広いシャッターなので、もともと原理的に平行を保ったままにスライドをさせることが難しいのではないでしょうか。ちゃんとした摺動機構を入れようとすれば斜めになった途端にスタックします。(キツツキのおもちゃのように)そのスタック現象を回避するためにはユルユルにして摺動拘束構造は始めから設けない。ところがユルユルにすると平行が狂いやすい。そこで金属チタン膜にした。こうすれば布幕よりは平行になることが期待できます。スローモーションが撮れない時代でしょうから、フォトカプラーとかで数カ所ピンポイントで露光測定をして走りムラをみてキメたのではないでしょうか。それが70年代とかになり、「スローモーションでみてみたらチタンだめじゃん。結構斜めってるし波打つし。。。これなら布の方がずっといいね。」とハッセルに開発者が話したかもしれません。笑
やっぱり布なんですかねえ。やっぱり布膜ですよねえ。うーーん。1/2000がちゃんと切れる2000系個体は果たしてあるのでしょうかね。私の2000は最高1/1300。中古なのでそんなものかと考えればお勧めは1/1000までしかないけど布な201Fになるのかなあ。
布の安心の201Fか、当たれば高速2000が切れる2000FCWか、この2つなら10万円くらいで流通していますから、どっちかですね。
私の2000も後幕凹みができてます。前のオーナーの方いわく、アシスタントがフィルムバック交換で失敗したそうです。これが呼び水になることがあったりするのかしら。。。
今のうち一台予備を。。。10万。
長文失礼いたしました


皆様流石に濃いですねえ、濃すぎで嬉しいです。
さて,1600F/1000Fは金属膜ですが、材質はスチール?で、細い縦筋が入っています。
2000FCのチタン幕と違って十分剛性がありますから触っても大丈夫です。
でも慣性は大きいでしょうねえ。全開1/40ですからこれで高速のスリット精度を出すのは大変そう。
私の1600Fは当初からチューンが入っていて、1/1600はギアが入らないのですが1/800ポジションは実質1/2000出ています。(ポジの露光量で判断)
以後1/400は1/1000、1/200は1/500相当で、ガバナーがはいるスローは表示通りみたい。
非常に好調な個体で、25年スリットムラが起こっていません。
その後買い足した1000Fは、高速のシャッターバウンドがどうしても治りません。仕方がないので4x4マガジンを入れて端を使わないようにしてます。皺は多少あり、壊れたら買い換えかなあと思いつつ。
1000Fの修理にはKiev88のシャッターカーテンが使えるらしく、黒じゃなくゴールドのシャッターが入っていたらKievと交換されてます。それで復調していれば問題無いと思いますが。
この辺の機種は、購入後しばらく好調ならその後も好調が期待でき、逆に最初から調子を崩していたら結構尾を引くように思います。
布だから高精度とも言い難く、例えばKiev88の高速側が好調な個体は非常にまれですが、1990年頃布幕に変更したKiev88CMなる機種が出て、試しに使ってみたらやっぱりダメでした。個体差があるんでしょうけど。
それに較べてブロニカやM645の安定性は最高。異次元ですね。流石日本の大手は違います。
ところで布幕フォーカルプレーンで巻き上げ復帰ミラーの場合、太陽に焦点が合うと大変です。特に大口径は。
布幕ならクイックリターンかと愚考します。


あらら。。そうか、iphoneの動画ですが取り込みがインターレースですか。逆さにして2つを見比べ平均で判断すればいいのかしら。。。全然考えてませんでした。
あ、でも波打ちはシャッターが閉じた直後の状態がしっかりみれました。走行中もそこから想像した感じです。汗
れんずまにあ様
2000分の1がでてるのですか。すごいですね。羨ましいです。
>この辺の機種は、購入後しばらく好調ならその後も好調が期待でき、逆に最初から調子を崩していたら結構尾を引くように思います。
たしかに、同じように思いますね。
>ところで布幕フォーカルプレーンで巻き上げ復帰ミラーの場合、太陽に焦点が合うと大変です。特に大口径は。
>布幕ならクイックリターンかと愚考します。
これも念頭外でした。たしかにたしかに。
>1600F/1000Fは金属膜ですが、材質はスチール?で、細い縦筋が入っています。
135のコンタックスの鎧戸みたいなのですか?調べてみよう。
布はいわゆる座屈に弱いですが、薄くても金属であれば座屈には強くなります。
これらのカメラ機構。今の技術者が設計したらどうなるんでしょうね。
フィルム復活して欲しいものです。


1000Fとかのシャッター膜はコンタックスの鎧戸とはちょっと違います。
1枚物のシートにプレス?エンボス加工?で細かい筋が成形されています。
恐らくこれで幕がしなやかにドラムに巻かれつつ、ミラー側〜フィルム側に膨らみへこみを抑制しているのでは?
シャッター膜の加速時は引っ張りの力が働きますが、減速(停止)時には圧縮力を受けるはずです。
1/1600SEC や 1/2000SEC ともなると布膜では耐えきれない?ので金属膜を採用したのでしょうか?
ただし、結果からすると成功したとは言い難いです。
実際の所、1/1000SEC有れば実用上充分使えていますので、そんなカメラで有ったのならば
今頃ハッセル党になっていたかもしれません。
尚、KIEV60、KIEV88CM、PENTACON-six等をよく使いますが、私の個体は快調です。
むしろBRONICA S2よりも寒さに強く、寒い所ではPENTACON-sixが活躍します。
これらはクイックリターンミラーでは有りませんが、特に問題が起きた事は有りません。
連射を前提としなければクイックリターンミラーは無くても良いと考えています。
むしろ機構が簡略かされて信頼性は向上しそうです。


なるほど、では2000のシャッター膜と同じですね。材質が違うということですね。いや、それにしてもまた通な写真機をお使いで。KIEV60、KIEV88CM、PENTACON-six はどれも触ったこともありません。しかも主力機とは。素晴らしいですね。


ちょっとした発見がありましたので、報告させて下さい。
ハッセルブラッドのフィルムバック。よくあるのが遮光プレート挿入部の遮光素材の劣化です。簡単に交換もできるので部品さえあれば自分でも簡単。ご存知の通りかと思います。
部品は代替え部品が幾つか売られておりeBayなどでも求めることが可能です。
一番厄介なのはボディ側に接するプレート裏に配設される遮光帯です。古いものはこれが擦り切れていることが多いので代替えとしてビロードなど色々試しても結局毛が抜けてしまい上手くいかず、結局売られているものを買い求めておりました。しかし135フィルムのパトローネの入り口に貼り付けられているものが大変良い感じ。これまで何どか移植を試みておりましたが、どうしても毛が抜けてしまい上手いこといかなかったのです。
今回、135フィルムの遮光帯を上手く利用する方法を見つけたので報告したいと思います。
1)まずはパトローネからビロードを慎重に剥がします。ここで接着ががっちりしているものなどは毛がパトローネ側に残ってしまい何個かを剥がし、上手く剥がせたものを選択。
2)ここからが今回の発見です。これまでカッターを使用していたのですが「革包丁」を使用します。革包丁がよいのは幅が広いことです。引いて切るのではなく上から押しで切れます。大変鋭利なものですので、あっという間に綺麗に切断可能です。
3)さらに、切り出した帯状の遮光ビロードですが、際の植毛が抜けやすいのです。革包丁を使うと際の植毛のみを綺麗にそぎ落とせます。写真のような案配で際1mmに定規などを当て、革包丁を斜めに入れます。これだけです。
4)後はパトローネから収穫できるビロードの長さが足りませんので、上記の要領で切り取った帯を2つ作り、45°くらいで端面を斜めに切りそれを両面テープ上に2つの帯を繋ぎます。両面テープはMaxonのNo.200です。これはボディの貼り革にもメーカーの製造でも使用されるもので定評あるものです。
パトローネはいくらでもありますので、今後は安心。嬉しくなったのでここで報告させてください。
ポイントは革包丁です。


私は一度だけ光線引きの経験がありますが、修理に出してしまってこのようなノウハウは持っていません。
次回起こったときに注意させて頂きます。


FとFEで僅かに設計が変更されたといいます。
描写がどのように違うのかは、個体差もあるので私には言葉がありません。どなたかご経験ご披露お願いします。
2000FCW、planar110、開放、1/125、Pro400、ブルーフィルター、手持ち撮影
ウエストレベルでローアングル撮影。ゆるい動きがある被写体ならこれで十分追うことが出来ます。


近接では球面収差が増えて絞りを開くとソフトなフレアを纏います。
2000FCW, Planar F110mm f2, 1/250, Provia100


今動いている1600Fは大丈夫、かな?
ハッセルブラッドを特集した記事は異口同音に初代1600Fの革新性に触れた後,1600Fが如何に製作が困難で安定した性能が出なかったか,その為に最高速を1/1000にスペックダウンした1000Fに切り替えざるを得なかったを事を述べるのが常となっています.そういった特集の主旨は500CM以降の機種にあるのですから,初期の機種は通り一遍の紹介に過ぎないことはわかりますが,執筆者たちは1600F,1歩譲って1000Fを十分に使用したことがあるのかなと,ふと思います.
Victor Hasselblad社が1600Fの製作に難儀したことは確かでしょう.今1600Fと1000Fとを比べると,操作感触がかなり異なり1600Fは非常になめらかで摺動部を磨き上げたような手作りの要素をより感じさせます.それに対して1000Fはより量産品の味といいましょうか,ぎりぎりとしたラチェットの感触をはじめ,各所に角が立ったような荒削りさ,よく言えばメカニカルな手触りを感じます.細部に渡って1600Fはコストが掛かったのではないでしょうか.
さて,難儀したのは制作側であることがポイントで,販売されたものは厳選され,さらに1950年代1600F現役時代はいざ知らず,現代まで生き残っている1600Fは,すべて初期不良どころか長期耐久試験の荒波を乗り越えてきて不具合のあるものは淘汰され尽くしている筈,と思います.基本的に材質は高品質で,機構は旧式で冒険的ではなく,工作技術もしっかりしています.プロが仕事で酷使するのでもなければ,趣味の実用には大丈夫ではないかと思っています.すくなくとも私の許にある1600Fは極めて快調で,1000Fよりも信頼出来る状態です.
画像:Hasselblad 1600F, 12mag,Ektar80/2.8, Shade


他機種のラインアップには全く見られない独自の鏡玉を,6x6cmフルフォーマットで味わうことが出来るのが何よりの魅力でしょう.コダックエクター80mmf2.8,135mmf3.5,カールツァイス ディスタゴン60mmf5,6,ゾナー135mmf3,5,250mmf4は1600F/1000Fにしか供給されませんでした.オーバーコッヘンのツァイステッサー80mmf2,8は独自のスペックではありませんが,他社カメラ装備例は少なく,魅力的であることに変わりありません.
ボディ自身にも魅力が溢れています.ボディーシェルのサイズは現行の500/2000系と共通で,6x6cmフォーマットのSLRとは到底信じられないほどコンパクトかつ軽量です.しかしスペックはそれで犠牲になってはいません.言うまでもなく1/1600秒もの最高速度から1秒までの広範囲をカバーするフォーカルプレーンシャッター,簡単確実なフィルムマガジン交換,ことにファインダーやマガジンのアタッチメントサイズは現行品と共通なので,必要であれば現行メーターファインダーやクランク装填マガジン,ポラロイドや70mmフィルム用のマガジンさえも使用することができます.(注:マガジンの形式に注意が必要,後述のように不適切な組み合わせではボディを破損します)
画像:1600F+Ektar135/3.5,フィルターSeriesVIIなのでLeitzのELPROが使える.中望遠用で相性最高.


フィルムマガジンの規格は1600Fから現行型まで総て共通ですから,1600/1000Fに現行のマガジンを装着はできます.巻き上げもシャッターも可能ですが落とし穴があります.
1600/1000F用マガジン前面の,巻き上げギアの左上方にφ2mmほどの穴があります(画像矢印1).Mマガジンではボディ巻き上げ最終段階でロッドが突出し,マガジンの二重露出防止ロックを解除するのです.その後Aマガジンでは不要になりたんなる穴として残っていました.この穴さえあればA24でも70でも使用可能ですが,いつ頃からかは特定できないものの,おそらく2000FCWの頃からこの穴は廃止されたものと思われます.丁度ハッセルブラッド社が1600/1000Fのサポート打ち切りをアナウンスした頃と前後する頃ではないでしょうか.私の狭い経験では,マガジンリリースボタンの上にVHマークが付いているものは穴つき,12や16,24など数字があるものは穴無しで1600には使えません.
さて,穴無しマガジンで強引に巻き上げ動作すると,ボディのロッドが破損してMマガジンの作動に支障を来します.もちろん破損してもAマガジンならば作動にはなんら問題がありません.
画像:矢印1:マガジン前面にあるロック解除ロッドを回避する穴.ある時期からマガジンには穴が開いていない.矢印2:ボディからレリーズ時に突出する巻き止め解除バーを受けるスリット.写真右は1600Fボディの対応する部分.


さらに電気接点が付いた205TCC時代のTCCマガジン、203FA以降のEマガジンがあります。
Mマガジンは後世Aと区別するため呼び習わされたもので、元々は120用6x6のみで単にマガジン、16枚や24枚が出てから120用6x6はマガジン12と呼ばれました。
Mタイプは1枚目を出すのに後面の蓋を開けて、120の裏紙ナンバー1を読み、蓋を閉じて巻き上げキーを逆回転するとマガジンのカウンターが1となり、以後自動巻止めになる機構でした。
M16は横位置645で、操作は同じです。
Aマガジンはスタートマーク合わせてクランクが止まるまで巻くと自動的にカウンター1が出ます.便利なので余程クラシック操作をしたい時を除いて私はAを主に使っています.
ところがM24というのが存在するのです。220の66マガジンです。裏紙はありませんからどう操作するか疑問でした。
入手したところ、裏蓋はあるものの固定されて開かず内側も閉鎖されています。スタートマークをあわせキーを巻き上げると所定の位置でカウンター1が出る、クランク操作のAと同じことをキーで行うマガジンでした。
M12に220を入れるための裏窓を塞ぐキャップてのも存在します。24専用が普及するつなぎに作られたのでしょうか。1枚目を出すのはギリギリまで裏窓で巻いて、リーダーペーパーが終わるのを確認し山勘で1枚巻き上げる、のでしょうね。
さらに、カウンターは12までですから、12枚巻き上げた時点でキー逆回転で1にする。
実際使うと巻き太りのため13枚から24枚まで徐々にコマ間隔が拡がりますが、フィルムに余裕があるのでなんとか24枚撮影できました。
画像:左1600F同時代の「マガジン」12枚撮りだが枚数を示す表示はない.中:1000F時代のM24,枚数表示がついた.同時代Mは12,16枚撮りにも枚数表示がついた.右:A12


プロビア100です。
テレタスコは昔はやった110フィルムの双眼鏡カメラの撮影用のレンズです。
RMSマウントです。
純正RMSアダプタは大変珍しいですね。カタログには記載されていますが、実際にお使いの方は初めてです。
アルミ挽き物そのもの、無垢キラキラですがレフ板代わりによいのかもしれません。
私がRMSに繋ぐときはV-M39(Viso1)アダプタからM39-RMSの二重になります。
タスコのビノキュラーカメラ用レンズって双眼鏡の真ん中に填っていたやつですか!
分離できるとは知りませんでしたし、RMSだとは全く存じませんでした。
110用レンズなのに、拡大とはいえ66をカバーしてなかなかシャープなのにまたもや驚かされます。
絞りはあるんですか?
RMSレンズはウルトラ拡大用としか頭にありませんでしたが、こんな長焦点で面白いレンズがあったとは。びっくりです。


絞りは付いてます。
ハッセルブラッド2000FC/Mにテレタスコ70mmf5.6を付けたところです。
70mmと100mmと150mmがあります。
メーカーメーは解りませんがメイドインジャパンとなってましたので産業用のレンズを使われてたのだと思います。
見つかれば数百円で買えます。
アダプターが手に入ってもレンズが高く付けれないよなと思ってたら激安のレンズがありました。


3本レンズがセットで格安でebayに出てたのも購入しましたのでレンズは3種類ともそろってます。
使わない双眼鏡も持ってますが。
以前はebayでテレタスコ70mmのデットストックが売られてまして私も一つ買いましたが誰かが買い占めたのでなくなりました。


ずいぶん前の話題ですが、1000Fの幕アップとM12マガジンで220フィルムを使う為のもの、その使用方法です。
幕は横走り金属製で、素材は分かりませんが塗装が剥げたところは銀色に見えます。
高速、低速、Bの全速でライカMのようなガバナ音がしますが、速度と関係なく音の長さは一定で、どう作用しているのかわかりません。
整備済みを購入し今も快調に動作していますが、この音は私の個体だけでしょうか?
フタの正式名は「220 Light Tight Plug」だそうです。
ゴム製で縁が二重になっており番号確認穴の周囲を挟むようになっていますが、上手く嵌めないと元からある蓋の板バネを阻害して畳まれずプラプラ邪魔になってしまいます。
使用方法は手書きで恐縮ですが、下記サイトを和訳しました。マガジンの製造年代で微妙に異なる様です。
http://www.hasselbladhistorical.eu/HT/HT220.aspx
先日元祖Distagonの60mm F5.6を手に入れまして、80、135、250と合わせてZeiss製コンプリートとなりました。細かく言えば250がF5.6だけでF4は未入手ですが。
他のレンズはmかfeetどちらかしか刻印されていませんが、Distagonはmとfeetが180度反対に刻印されており、ネジ2本で簡単にひっくり返すことができます。
初期フォーカル機はコダック由来のシリーズ7フィルターなので、一般的な径のフィルターが使えず難儀しますね。


フォーカルプレーンハッセルブラッドのファンがいらっしゃることに心強く、嬉しくなりました。
さて、220プラグの正式な名称と使い方、まことに有り難い情報です。
そういえば、注文したときそのような名称でした。
ツァイスコンプリート、おめでとうございます。楽しめますね!
60mmf5.6は、昔ポジで使ったときは曇天だったためか500C用に較べて感銘を受けなかったのですが、久し振りにデジタルで撮り直してみると、大変優秀であることがわかり我が目が節穴であったことを痛感しました。
Sonnar5,6/250はその後も構成が受け継がれた唯一のレンズだけに、完全に現代の写りで非の打ち所がありません。
f4/250はそれと較べ若干柔らかい印象ながら、Contax用4/135mmに通じる完璧な描写と思います。ガラスが詰まった重量レンズなので、次はガラスすかすかのTele-tessarになったのでしょうか。
フィルタースレッドSeries VIIは54mmx0.75なので、55-54ステップアップリングで55mm変換できます。
私が使っているものは外径が変わらずカブセキャップ類がそのまま共用でき便利です。
コダックSr7フードはそれを外さねばいけませんが、出来ればベロ-シェードのほうがハレ切りに有利。
B50変換でハッセル用でもいいのですが、マミヤブロニカ、Ambicoなどのほうが軽く愛用しています。
1600F, Sonnar4/250, 開放,160NS


ステップアップリングという手がありましたか!
検索しましたがマイナーな径まで豊富にあるとは知りませんでした。ありがとうございます。
先日ようやく60mmを持ち出せたので、現像結果が楽しみです。
F4は柔らかめですか、そう仰られると欲しくなってしまいます。
初期フォーカルは種類が少なくて気が楽ですね。玉数は少ないですが。
C以降をコンプリートしたくても種類が多いし高いし…


まだあるのか知りませんが、昔マツバラさんで見掛けました。買う機会を逃しちゃいましたが。
1600は元から十分巻き上げ軽いけど、1000Fは快適になりそうです。
いい季節になって来ましたので、私もそろそろ始動させたいです。
2004年京都 1600F、Distagon60/5.6、開放、1/50?Ektar100.


サイズも手頃な範囲で明るく使いやすいレンズです。
エクター135もよいのですが、開放ではやや周辺の解像力が落ちるのと、入手してそれほど頻用していないのでまともな作品がないため評価しづらいところです。
ゾナー135は後にテレローライに設計転用されましたが、ローライはシャッター開口で口径が制限されてしまい、開放f4に縮小されたと記載されています。
個人的感想ながら、描写はコンタックス用85/2に共通する印象で、開放は若干柔らかながら整った像、絞ると非常に尖鋭になります。
500C用には採用されず、開放から非常にシャープなf4/150になりましたので、これを味わえるのは1600/1000Fだけで、その意味でも気に入っています。(アダプタならプラクチシックスでも使える)
135より長焦点となると、純正では250まで飛び、コンパクトなf5.6の方でもかなりの重量サイズ、f4なら覚悟が必要でしょう。
社外品ならば、135mmクラスにPieskar Pikon, Berthiot Flor, Kilfitt Kilarがあり、150はFujita,Kilfitt Kilar, 180にDDR Sonnar180/2.8とSchneider Tele-Xenarが選択出来ます。250未満で他にあれば是非お教えください。(Tele-Xenar240/5.5は経験あり)
吉田山 Hasselblad 1600F, Sonnar 135/3.5開放,一脚,Reala ace 220


フィルムが足りなくて、135ゾナーとエクター、180mm、300mmは写していませんので残念です。
左からフジタ66用150mmf4(フジタスクリューから1000Fアダプター)、キルフィットキラー150mmf3.5(M39からキルフィットKihasアダプター)、ピースカー250/5.5、純正ゾナー250/4とゾナー250/5.6、いずれも開放撮影です。
Velvia50で、露出が揃っていないのはカメラのせいではなく私のミスです。
フジタ150はまるでソフトフォーカスですね。絞るともう少しキリッとします。後に睡蓮を撮影したときも同様で、口径食が大きくグルグルでかなり収差が残っています。
キルフィットキラーは元々35mm用で、画像にもそれが現れていると思います。イメージサークルが広めなので流用できると考えたのでしょう。グレース王妃が1000Fに付けている写真を見ましたので、メーカー推奨ではあるはずです。
ピースカー250は安価なサードパーティレンズの範囲を超えない印象です。同社の1000F用は他に135のPikonとTeleVotarがあるようで、どう違うのか知りませんが興味深いので探してます。
上記のレンズはいずれも絞ると描写は改善していきます。
ただ、旧いレンズは発色が渋いですね。
純正250はどちらも見事です。絞った画像を示していませんが同じ絞りでも少しf5.6のほうがコントラストが高いようです。


主に米国向にエクター、ヨーロッパ向にはオプトンテッサーが供給されたようです。
その後テッサーは早期に鏡胴が小型化されたカールツァイス銘の後期型テッサーに切り替わりました。
1000F時代にもエクターは選択できたようですが、ほぼ後期型テッサーが付けられています。
どういった事情か定かではありませんが、為替レートの関係でエクターはヨーロッパでは非常に高価になることも一因でしたでしょうし、供給量が不十分であったのかもしれません。
そして交換レンズのバリエーションが、コダックはワイドフィールドエクター55mmとエクター254mmを試作したものの市販されていないこと、55mmは特に、試作品の写真を見ると後玉がかなり出ていてボディの改修が必要ではなかったかと想像され。当時最新技術であった逆望遠型のディスタゴンを持っていたツァイス採用に傾いたのではないかと思われます。
さてテッサー80mmですが、ご存知の方もおられるでしょうが前期のオプトン銘と、後期のカールツァイス銘でデザインが大きく違います。
右側は前期型、Zeiss-Opton Nr727167 Tessar 1:2,8 f=80mm T
左側が後期のCarl Zeiss Nr832774 Tessar 1:2,8 f=80mm
前期型はエクター80mmと鏡胴サイズ、デザインが似ていて少しローレットの角が丸い感じ、アルミ無地。当時コーティングを示す赤Tマークつき。最短撮影距離0.5m
後期型は東ツァイスとの商標権訴訟でカールツァイス銘を奪回した後のモデルでしょう。コーティングは当然なされていますが、もはや常識なので赤Tはありません。鏡胴は輝くアルマイト処理で、大幅に小型化されましたが繰り出しストロークは前期と同じで最短撮影距離も20インチと変わりません。
試写結果は二つとも全く変わらないといってよい性能です。ただ前期は放射能ガラスを使用していてエクターより弱く黄色いカラーフェリアがあります。後期型は線量計で確認し、放射性はなくクリアです。
1000F末期、プラナー80mmf2.8が試作されたそうですが、結局500Cから投入されました。テッサーは開放からf4くらいまでプラナーにコントラストと周辺画質で負けますが、絞れば十分よい画質ですので、敢えてプラナーを導入するのは見送ったのでしょう。


500ELXからSCA規格のTTLフラッシュが使用できるようになり、フォーカルプレーン機も、205TCCからフラッシュTTL自動調光を採用した。
フォーカル機では、205TCC, 203FCC, 201F, 205FCC, 202FAがSCAシステムを採用している。
主にヨーロッパのメッツやブラウンなどが対応フラッシュを出しているが、日本のサンパック もDXシステムフラッシュにハッセルブラッド用DXアダプターをラインアップした。
SCA300シリーズでは、SCA390(右),SCA590(?)が対応した。3000シリーズのSCA3902は、Hシステム用である。
またサンパック はHA-2Dシュー(左)である。
こちらに示すように、どちらのアダプターもハッセルブラッドボディに接続するコードが劣化し、ぼろぼろに崩れている。eBayなど検索しても世界共通のようだ。
よくみると材質はもちろん、形状もきわめて似ている。露出した内部コードの色や太さも同様だ。全く同じかと思ったら、SCAはプラグがL字型でHA-2Dは直線的という違いはあった。
HA-2Dの、レンズに接続するシンクロコード部分は材質が異なり全く劣化していない。
想像だが、HA-2Dの、ボディに接続する方のスパイラルコードは、ハッセルブラッドまたはメッツから供給されたのではないだろうか。ヨーロッパ製電気部品にはありそうに思える。そして日本製部分の耐久性は良好だ。
ブロニカ 用のSCA396も同じように崩れている。これも同じ由来ではないか。それに反してマミヤSCA396は、コードの材質が違うように見える。
メッツのSCAアダプター延長コードも同じ材質でボロボロになっているものもある。


フォーカルプレーン1/2000〜1秒、シンクロ1/90、フォーカルは電子制御で4SR44を要するが、C、CFレンズには電池不要。
1981年の2000FC/Mの次期モデル、
2000FC/Mからの変更点は、巻き上げクランクを外して電動ワインダーを装着できるようになった。
それに伴い、クランク基部のミラー作動切り替えは廃止され、クイックリターンのみ残された。
クランク下側のミラーアップ機構は別に残っている。またリーフシャッターレンズを装着した時はミラーは戻るがリーフシャッターは巻き上げるまで閉じたまま、視野はブラックアウトする。
そのほかは、2000FC/Mと変わらない。
500C/Mより少しだけ重いが、持った感じはほとんどかわらない。
操作感触も特に500系と変わることはない。
1/2000に目を奪われるが、電子制御でスロー精度が高いことも美点。また非常に電池の持ちが良い。
一応1秒までだが、電池室に入れて速度を1/100にするアクセサリがあり、それだと100秒まで可能になる。
故障が多いという評価が多いようですが、一応私の個体は30年無故障で経過しています。(レンズは結構故障した)
実は2000FCWは私の初Vシステムで、元々友人のためにF110mmと共に確保し送りましたが、数年後友人は203FA+FEレンズにステップアップしてしまい、余剰となったものを破格で譲り受けたものです。最近その友人がFEシステムも手放し始め、叩かれるよりはと少しずつうちに移動してきて、図らずもフォーカルハッセルが増えてしまいましたが、FCWとFレンズは私のVの原点です。
ワインダーは怖いから付けたことがありません。


F80mmはCレンズと同じ構成ですが、内蔵シャッターがないため最短撮影距離が90cmから60cmに短縮されました。また遮光にゴム蛇腹を使うなど内面反射防止に留意されており、Cよりコントラストが向上しているという話を聞きます。(Wikiで構成が違うと書かれているのはどこから来た情報でしょう。レンズ白書一覧で構成枚数に誤記載がある所からでしょうか、でも本文ではCと同一構成なので画質テストは省略と明記されてるんですが)
F50mmは35mm判で28mmf2に相当する被写界深度で、開放からコントラストが高く繊細な解像をします。フローティングエレメント(FLE)の効果で近接時の像面湾曲による周辺画質の低下が抑えられています。その代償か非常にサイズが大きく重量もあり、手軽に持ち出せる広角とは言い難いところです。ブロニカ ニッコール50/2.8はFLEがないので単純に比較できませんがサイズの差は明らかで、ましてやブロニカ ゼンザノン50/2.8とは歴然です。
F110mmは35mm判では60mmf1.0に等しい被写界深度といわれています。開放では、遠景は若干のハロがあるもののコントラストは優秀、繰り出すと球面収差が増え、開放近辺では非常に柔らかい描写で少し絞るとキリキリに先鋭になる二面性があります。中間リングを入れると収差が増えるため柔らかさを楽しめます。
F150mmは110と比べると優等生で、開放から大変先鋭な描写です。最短1.4mはこのクラスとしては標準的かやや遠い反面,110mmよりも若干コンパクトです。
F250mmは、Cや1000F用の重いSonnar構成からエレメントが薄いTele-Tessar構成になり軽量化されています。Fの経験はありませんがFEの性能は、f5.6のゾナーと遜色ない優秀なものです。
F50,150,250,350(300/2.8も)はハッセルブラッドだけに供給されローライのラインにはありません。またSL66には110が設計上入らなかったのか、新たに120/2が試作されましたが販売されていません。
Distagon 50mmf2.8 8群9枚 画角75.5度 最短32cm フィルター93mm 1350g
Planar 80mmf2.8 5群7枚 画角51度 最短60cm フィルターB50 460g
Planar 110mmf2 6群7枚 画角40度 最短80cm フィルターB70 750g
Sonnar 150mmf2.8 4群5枚 画角30度 最短140cm フィルターB70 680g
Fレンズ,左から150,110,50


ある程度の締め付け機能と、定位置ロックを兼用している。
絞り連動機能はなく、すべてプリセットか、普通絞りである。
ソビエトカメラのサリュート、キエフ88マウントは大変よく似ているが、フランジバックが異なる上に1600Fにはつかえてソ連レンズは装着できない。
1948年、1600F発表当初は、ハッセルブラッド社がスウェーデンの代理店をしていた米国コダックが製作したエクターレンズが供給されていた。初期は標準80mmf2.8と、中望遠135mmf3.5のみがラインアップされ、55mmf6.3広角と、254mmf5.6望遠が試作・少数先行生産されていたが、販売はされなかった。この55mmは謎が多く、画像からはバックフォーカスが短くミラーアップを前提にしているように見える。80年代カメラ雑誌広告で売りに出ていたものを見た朧げな記憶があるが、勘違いだろうか。
エクターレンズは為替レートが強い米国製のため、米国内では売れても欧州では高価に過ぎること、上記のように交換レンズのラインアップが少なかったことにより、ようやく復興を遂げたオーバーコッヘンのツァイス・オプトン(のちにカールツァイス)にレンズ供給を依頼、1952年ごろ、1000Fボディの更新と前後し、一気にレンズラインアップが豊富になった。
例外として、ハッセルブラッド純正で、ダルメイヤー・ダロン508mmf5.6が前後ピストルグリップ付きで供給された。
エクターレンズは在庫があったこともあり、米国内では1000Fボディにエクター80mmを組み合わせて販売され、欧州では基本的にテッサー80mmと組まれた。
また1000Fが普及するのと並行し、ハッセルブラッドマウントサードパーティレンズが登場した。以下、知る限り紹介する。
レンズライン概要:主観で書いています。皆様のご意見次第で訂正致しますのでよろしくお願いします。
経験がないレンズは類推で評価していることをお許しください。○経験あり、X経験なし。
レアリティ(国内海外オークションや店舗情報):☆常時安価に入手可、☆☆潤沢だが価格は並、☆☆☆年に数回出るが価格は並、4★年に1-2回出現レア、5★ほとんど出てこない
注)価格が並というのは、相対的な評価で、最近は値上がりしています。
エクター
○☆☆;80mmf2.8:僅かに黄色いトリウム含有放射能レンズ。開放はハロが多くソフトだが解像力はそこそこ高い。絞ればコントラストが上がりテッサーより繊細。
○☆☆☆;135mmf3.5:開放から中心部はまず良好だが周辺にかけてやや甘くなる。絞れば周辺まで均一になっていく。
ツァイス
○4★80mmf2.8:テッサー前期型、Opton 赤T。エクターほどではないがトリウムレンズ。開放コントラストはエクターより高い。解像力は良好。
○☆80mmf2.8:テッサー後期型:Carl Zeiss. アルミ光沢。構成は前期同様だが放射能ではない。コントラストは高いが解像力は微妙にエクターより甘い。
○☆☆☆60mmf5.6:ディスタゴン:非常にコンパクト。中心は素晴らしく先鋭。周辺は若干落ちるが開放から全域信頼でき、絞るとさらに良好。
○☆☆;135mmf3.5:ゾナー:非常に高解像でコントラストはエクターより高いが、500C用150/4のようにカリカリしない柔らかさ。
○4★250mmf4:ゾナー:Zeiss Opton. ガラス重量がある。5.6より柔らかいが十分に良好で、明るい利点が大きい。
○☆☆250mmf5.6:ゾナー:Carl Zeiss. システム中唯一500C以後に継承されただけあり、抜群の性能、正直1000F系の中で浮いているくらい。
○5★508mmf5.6:ダルメイヤー・ダロン:手持ちスポーツファインダーで撮影する軍向けレンズ。明るい開放は柔らかく絞ると先鋭になる。
サードパーティ
○☆☆52mmf3.5:フジタ/カリガー:フジタ66/カリマーレフレックス用高角。アダプターで装着する。開放は特に周辺が甘いが、f16まで絞ると実用的。
○☆☆150mmf4:フジタ/カリガー:同上。個体差かもしれないが、開放はぐるぐるで破壊的。絞ってもそれほど改善しない。大丈夫か?
×☆80mmf3.5:フジタ/カリガー:同上。未経験だがフジタを使う方に聞くとまあまあの成績のよう。ただEktar/Tessarお持ちならわざわざ?
×5★135mmf3.5:ピコン:Pieskar社製. 珍品。
○4★250mmf5.5:テレフォター:Pieskar社製。ゾナーよりコンパクト。テレーピコン名でも出ている?
×5★135mmf3.5:フロール:Som Berthiot社製. 大珍品。友人が使用中。純正と比較していないので評価は控える。
○☆☆90mmf2.8:マクロキラー:Kilfitt社製。M39ミラーボックスマウントからKilfitt KIHASアダプタ変換。またはWEHAアダプタ。
○☆☆150mmf3.5:キラー:Kilfitt社製。M39ミラーボックスマウントからKilfitt KIHASアダプタで変換。中心シャープだが周辺甘い。基本35mmカメラ用?
○☆☆☆300mmf4:パンテレキラー:Kilfitt社製。M39ミラーボックスマウントからKilfitt KIHASアダプタ変換。またはWEHAアダプタ。
×4★180mmf5.5:テレクセナー:Schneider社製。小型だがずっしり重いレンズ。
×4★240mmf5.5:テレクセナー:Schneider社製。細身だが長く重いレンズ。
○5★300mmf3.5:テラスタン:Astro社製。サンニッパ並みに大きい。開放はハロで柔らかいが解像力は良い。
○☆☆☆180mmf2.8:ゾナー:東独ツァイス製。ハッセルアダプターで装着。性能は良いが曇った個体が多い。
○☆☆☆300mmf4:ゾナー:東独ツァイス製。ハッセルアダプターで装着。性能は良い。
比較的望遠系が多い印象。キルフィットアダプター(M39のKIHAS、WEマウント)は他にも対応レンズが多い。またカリガー240mmも使用可能だろう。
eBayにはアポランサー105/4.5,アストロパンタッカ-125/2.3が凄い価格で出品されている。


当時最先端の逆望遠型設計で、開放f値が暗く抑えられている反面、同時期に小型化された標準レンズ、後期型のテッサー80mmf2.8と同程度のサイズです。
後の500Cに供給された最初期の60mmf5.6とは、スペックは同じですが設計が異なり、500C用はシャッターが組み込まれた分だけでなく、ガラス部分も大型化している別のレンズです。
逆望遠型としては最初期、他社同様に既存の構成(この場合4群5枚)の前方に大きな凹レンズを配置したプリミティブな設計ですが,口径を抑えているためか開放から大変高性能で,ほぼ画面全域でコントラストが高くシャープな像を結ぶため、開放でも実用的です。
最短撮影距離20インチ:50cm


エクターよりも短く、少し太め。プリセット絞りは軽く動作します。
レンジファインダーコンタックス用の85mmf2にも通じる、開放からコントラストがあり解像力が高く先鋭な画質です。500C以後中望遠は150mmf4に置き換わりましたが、Sonnar150のような開放からカリカリシャープでなく、心地よい柔らかさを感じます。
私の1600/1000Fレンズラインの中で最も描写が気に入っている一本です。
最短は1m、まずまずのクローズアップができます。
1600/1000F純正の基本フィルター径はシリーズ7:54mmx0.75で,Ser7用アクセサリが使えますが、今の機材を使いたければ54-55変換リングを用います。


250mmf5.6は1600/1000Fレンズラインの中で、唯一500C以後にもそのまま継承されたレンズデザインであり、多少の改良はありますがハッセルブラッドでは最後モデルのCFEレンズ、あるいはローライ6000用PQSレンズまで受け継がれました。
描写力は他のレンズと全く傾向が違い、開放から甘さは皆無の全画面抜群の解像力、コントラストで、さすがのちに継承されただけのことはあります。
鏡胴はのちのモデルと違って単なる普通絞りですから、細くコンパクト。
持ち出すのにありがたいところです。
最短撮影距離:2.5m まずまずのクローズアップ距離です。


ごく一部ですが紹介します。
ツァイスは戦前からコンタックス望遠レンズ用のレフボックス:フレクトスコープやパンフレックスがあり、戦後も東独を中心に、そのマウントを基準にしてM42やExaktaに対応するマウントアダプターがありました。
どこの製品かわかりませんが、中判に対応するマウントがあります。
ペンタコンシックスとハッセルブラッド1000F用はあるようです。他にもあるかもしれません。
戦後型Sonnar 180mmf2.8 T(東独製、プラクチナマウントを流用)
大変重いレンズ。プリセット。
三脚マウントの先からネジ(フレクトスコープマウント)で外れます。300mmf4は三脚マウントを残して後ろが外れます。


1950年代ベルリンで操業していたPiesker社の Tele-Votar 250mmf5.5
純正ゾナー250/5.6よりもかなり小型です。
性能は純正を上回るものではなく、逆光にも若干弱い印象です。


キルフィットの基本マウントは、ミラーボックスのキラーフレックスに対応したM39x1の2種と、新型のスクリュースピゴットのWEマウントがあり、1000FにはM39用のKIHASアダプターと、WEのWEHAアダプターを使用します。
M39マウントのKilar 150mmf3.5は、モナコのグレース王妃がハッセルブラッドにつけて使用している写真を見たことがあります。
実写では、開放から蹴られはありません。中心付近の像は開放からしっかりしていますが、周辺に行くに従って甘くなり、全体を引き締めるにはf16程度まで絞る必要があります。
元来は35mmカメラ用なのかもしれません。
最短撮影距離:1.5m
キルフィットM39マウントは、マクロキラー90mmから、フェルンキラー400mm、スポーツレフレクタ-500mm,1000mmなど多数があり、おそらく一部の短焦点テレタイプ以外は6x6カバーできるでしょう。


35mmカメラ用:M42やExaktaマウントではよく見かけるレンズですが、1000F用も供給されたのですね。
暗いテレタイプなのでかなりコンパクト。でも真鍮製でずっしり重い。
普通絞りです。
最短3.5mより少し近くまで回りますが、いずれにせよ遠い。
描写は開放からシャープですが、解像力はそれほどでもない印象です。フィルムで使う限りはそれほど問題にならないでしょう。


私が知る限り、WEHA: ハッセルブラッド1000F, WESI: プラクチシックス/ペンタコンシックス,WERI: リトレック66/ノリタ66がありました。他にもあるかもしれませんが、販売時期を考えると、新しい日本製カメラに対応しているものはないかもしれません。
WE用レンズも、M39同様に多数がありますが、恐縮ながら画像がなかったのでWESIマウントでKIEV88につけたマクロキラー90mmf2.8を提示します。
マクロと名がついたレンズは、1000F対応では唯一かもしれません。


戦前から明るい望遠系レンズを中心に製作していたアストロ社。
中判カメラを含め様々なマウントに対応していたようです。固定マウント。
300mmf3.5は6x6望遠としては大変明るく、サンニッパに近いボリュームです。
ハッセルブラッド1000F用は、あまり人気がなく大して高価でない価格で並んでいました。あるいは場所取りだったのかもしれません。
4枚構成とアストロのカタログにあります。パンタッカーと同様4-4のようです。
立派な叩き出し外装のトランクケースに収まっていました。
画質は四隅まで均一で解像力が高い。全体にベーリンググレアが掛かるのかコントラストが低めです。
購入後、Zeiss OptonのSonnar250/4を入手、スペックは大きく変わらず、Sonnarの方が圧倒的に小型なので、テラスタンを持ち出すことに躊躇してしまいます。


サイズはf5.6とほとんど変わりませんが、重く,口径72mm分先端が太くなっています。最短撮影距離は同じ2.4m
描写は開放付近では柔らか目ですが、端正に解像しており、絞るとコントラストが高くなります。
左f4、右f5.6

