残景

 

 

 

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いかにも大阪,といった風情の繁華街から少し移動するだけで,驚くほどの古い町並みがあった.あるところは綺麗に整備され,雑貨店やおしゃれなカフェとして魅力的な雰囲気を発散している.またあるところは,ただ朽ちるに任せていたり,日々の生活の中で抜本的な改良のないまま,いわば小改良のなれの果てのような様相を醸し出している.近隣には商業ビルやマンションが迫り,まさにカオスといった雰囲気だった.

今回持ち出したカメラはマミヤ6オートマットだが,高感度フィルムを用いた前の作品とは異なりいつもの高解像度フィルム ACROS を使ったので,その実力のほどが分かっていただけると思う.曇っていることが多いこのズイコーレンズだが,クリアなものでは光源が画面内にあるような厳しい光線状況でも非常にコントラストの高い描写を見せてくれる.テッサー型の常で隅まで完全とは言えないものの,それ以外の画面の大部分では開放から繊細かつ力強い絵を描く.カメラ.ヒラノに特注した革ケースが完成し,真新しい革の香りがするストラップで肩から提げて軽快に撮影することが出来た.もう50年以上前のカメラだが,このカメラを当時新品で購入し使っていた人もまた,幸せであっただろうと思う.

Mamiya-6 Automat, OLYMPUS D-Zuiko F.C 75mm F3.5
Fujifilm Neopan ACROS,シュテックラー改処方(中川式)

(upload : Jun., 2008.)