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投稿2692 | ■Re:2691 紫色(波長400nm)のフィルム/デジタルカメラでの再現性。 狸おやじ 2021/7/11(日)10:08

それでもカラーフィルムでは,100年近い開発の歴史の中で「色再現性」に色々な工夫がされてきた。
リバーサルの場合,3原色(赤,緑,青)の感光材に加え,3-4層の薬剤を塗り重ねて色の情報を引き出し,3波長では捉えきれない色の再現を試みている。例えば,フジのベルビアの第6層青系色補正層(倉光他,Fig.10)は,青〜紫の色補正に対応しているようだ。
https://asset.fujifilm.com/www/jp/files/2019-10/d2a435c2e3c6481447ecdbc0c29d75f0/rd_report_ff_rd049_003.pdf

カラーリバーサルの色はデジタル画像と比べて濃厚と感じることがあるが,その理由は感色層の塗り重ねにあるのかもしれない。

一方のデジタルセンサーは,一般に3色フィルターを使って3原色の情報だけを抽出している。この場合,真の紫が抜けるだけでなく,赤と青の合成色の紫の再現性も乏しく,その問題がネット上(価格コム等)でも議論されている。

デジタルセンサーは高画素化が進み,中判以上のセンサーも販売される時代になった。しかし,色の扱いは依然として3原色が多い。そろそろ人間の色覚の呪縛から離れ,光自身がもつ豊富なスペクトル情報を抽出すべき時期ではなかろうか。

昔Sonyは4色のCMOSセンサーを販売したようだが,その後開発を止めてしまった。
デジタルセンサーで光の色のスペクトル情報を引き出すには,シグマのFoveonセンサー(深さ方向に素子を重ねる方式)が有利だと思う。Foveonは紫の再現性も高いようだ。今後,4-5色のCMOSセンサーや大型のFoveonセンサーの開発が進めば,色再現性が格段に良くなるような気(?)がする。

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