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投稿2264 | ■ミニコピーHRIIの超軟調処理 れんずまにあ 2018/1/20(土)22:42

昨年末からコピーフィルムをレギュラーなガンマに処理することに嵌っています。
大昔に確保、または廃棄されたフィルムを後生大事に取っておりましたが、ようやく重い腰を上げました。
もう1995年前後に期限切れしたものもありますが、まあ遊びだと思って現像してみると、普通に現像できてしまいます。
モノクロフィルムは持ちがよいですね。

さてHRII、非常に硬調で低感度のためコピーフィルムの中でも扱いにくいとされています。
ミノックス関連の記事でもあまりお勧めでない。でも粒状性は素晴らしい。
その昔はPOTAを自家処方していましたが、条件を追い込めずに挫折。POTAは持ちが悪く用事調整なので嫌になっちゃうし。
今、ロジナール超希釈が簡単に調達出来るので俄然やる気が出ました。

昔POTA現像していた頃のEI6-12を中心にEI3,6,12,25,50ブラケットでグラデーションカードを黙々と撮影。
こんな作業にはハーフサイズがうってつけです。

コダックテクニカルパン(TP)より硬調なので、ATPで勧められている1:300〜200を参考に1:300から開始、1:300、25度15分では硬すぎ、感度もEI6精々12しか上がりません。時間を10分で切り上げると、今度は現像不足で黒濃度が乗りません。
1:500に薄めて、1時間静置現像をやってみると、12-25に感度があがりガンマも良好ですが、パーフォレーション周囲がムラムラになってしまい、このフィルムは静置現像に向かないと思いました。
海外サイトでStanding development 2hrsなどと書かれてますが、ほんまかいな。2時間ならいけるの?
1:500は有望なので、5分間隔と10分間隔で転倒攪拌してみました。どちらもムラは消え、驚いたことに感度が25-50に上がっています。

中間報告ですが、グレースケールカードではこの辺まで。
後は実写を一通り行い追い込みます。
もし実効感度25が確保できればかなり実用性が増しますね。

TPもそうですが、HRIIはレンズの解像力を軽く上回るため、よほど高解像力のレンズでないと使う意味がありません。(私見ですが)
甘いレンズなら、解像力が低い通常のフィルムで十分で、そのほうがずっと使いやすいからです。
実はTPやHRIIに耐えられる高解像力レンズを何十年にもわたって追い求めていました。

さて、たいていのレンズはf5.6-11くらいで最高性能になりますから、Ei6では三脚無しでは撮れません。大判と同じかと覚悟していました。それがEI25なら辛うじて手持ちか一脚で撮れるわけです。
勿論細部の解像力を重視するなら、焦点距離分の1のシャッター速度では不十分で、広角であっても超望遠と同じほど気を遣う必要があるのですが、少なくともゆるやかな動体が撮れるメリットは大きいですね。

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