SQシリーズは1980年発売のゼンザブロニカSQに始まる.その後ミラーアップの追加(SQ-A)を経て登場したSQ-Aiは,SQ-AにさらにTTL調光機能を追加したモデルである.他にモータードライブを固定装着したSQ-Am, 調光や測光に関する機能を省いたマニュアル専用機SQ-Bが存在する.
ファインダフードは限定モデルのものと思われ,張り革の色が異なるが,普通は黒色の革が張られている.
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SQ-Amはモータードライブを装着したSQ-Aiに似ているが,モータードライブ部分は取り外しが出来ず,また細部のデザインが少しずつ異なる.シャッター速度窓付近はモダンな造形だ.
ファインダフードはSQ-Ai とあわせてこの1個しか所有していないが,通常は黒色の革が張られているはずである.
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それぞれ120フィルムと220フィルム用の6x6判バック,それに35mmフィルムを用いるパノラマ画面(24x54mm)の135Wバック.他に6x4.5判のバック(120用,220用)と,通常の35mm判画面(24x36mm)の120フィルム用バックが存在する.
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それぞれのフィルムバックの中身.120/220判は縦にフィルムを送るが,135判ではフィルムを横に送るため,ベベルギア(傘歯車)で回転方向を変換している.135判では撮影後にフィルムを巻き戻す必要があるため,そのためのノブも備える.
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135判のフィルムインサートを装着したところ.左側にパトローネが収まるが,通常のカメラとは異なり,フィルムの出口が左下に来るように裏返して装着する.
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インサートはこのように左側から差し込む.
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SQ-AiボディにモータードライブSQ-iを装着したところ.1コマ巻き上げと連続巻き上げをダイヤルで切り替えることが出来る.装着する際には巻き上げレバーを取り外すが,これはボタンによりワンタッチで取り外すことが出来る.
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モータードライブは底から三脚ネジで取り付ける.
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モータードライブの電源は,単3型電池を6本である.
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オート接写リング S-18 と S-36.ETRシリーズでは3種類の厚みの接写リングが用意されているが,SQシリーズではこの2種類のみとなる.
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SQ用のベローズ2種.帰納的には差異がないと思われる.ボディとレンズの間の連動は,ハッセルブラッドと同様にシャッターチャージとシャッターリリースを併用した機械的連動が用いられているが,シャッターは電子制御であり,シャッター閉信号のみ電気的に連動されている.
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レール部分に備わる金属棒の回転により,ボディ側とレンズ側の機械的連動が果たされる.これにより巻き上げに連動したシャッターチャージが行われ,開放測光が可能で,使い勝手としてはボディに直接レンズを装着したときと変わらない.
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プロフェッショナルフードSとG.角形フィルタを装填するスリットがあり,またレール部分にはレンズ焦点距離に応じた指標がある.
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