ローライB35

1969年発売 ローライ(シンガポール)製コンパクトカメラ
ローライ35シリーズの廉価版ライン
プラスチックを多用し、オリジナルモデル370gから260gへ軽量化された
フルペックのまま小型化されたオリジナルモデルと比較して、巧く機能を削っており、
シャッターはプロンターB, 500-30
露出計は非連動セレン
レンズは3群3枚のトリオター
になっています。

軽量化はかなり効いていて、オリジナルをポケットに入れるとスーツが型崩れするほどですが、B35なら気にすることはありません。
ただシャッター音は安っぽく響き、ショックも手に伝わってきます。小型化最優先のため保持がやや不自然になり、最初の1本はブレだらけでした。
シャッター低速側がコンパー1/2からプロンター1/30に狭まったのを気にされるかたもおられます。確かに1/2-1/15は貴重ではありますが、
私が思うに、コンパクトカメラの目的を勘案すれば、手持ちではスローは使いませんし、三脚固定条件ではBがあれば絞りこんで感覚で1秒露光すれば暗い条件でも克服出来ると考えます。
オリジナルはボディ前面左右に振り分けたシャッター/絞りダイヤル両方に露出計が連動しますが、B35は非連動、ゴッセンのセレンは信頼できますが暗い側の測光範囲は狭く、精々明るい室内が限界でしょう。もう別に要らないけど、他機種と併用したとき単独露出計として使えますね。
露出計は当時ラチチュードが厳密なポジフィルムで撮影し、家族揃ってプロジェクター投影が米国で普通だったため、ビルトインが必要だったわけです。

トリオターの性能は、後で画像をお見せしますが、瞠目です。

れんずまにあ 2016/05/01(Sun) 12:41 No.218
Re: ローライB35
後ボケに癖があり、周辺画質に難があると評されていますが、まず画像をごらんになってください。とくに強いと言われる近距離は素晴らしいです。
逆光は今後試していきますが、夜景のハイライト程度ではゴーストを探しても見つかりませんでした。

れんずまにあ 2016/05/01(Sun) 12:42 No.219
Re: ローライB35
フジISO400ネガでさらっと夜景。手持ちf3.5開放、1/30でもこの辺まで写ります。まあ満足。

れんずまにあ 2016/05/01(Sun) 13:22 No.220
Re: ローライB35
旅先で衝動買い。宿で弄るのがとても楽しくて、それだけでも満足でした。
個体差でしょうけど、シャッターダイヤルが少し固い。焦点リングもやや固く、却って目測がずれずによろしい。

ネガカラーは例えば開放、1/30に決めてしまえばラチチュードでカバーしてしまうので距離目測以外気を遣いません。
これが日中だと被写界深度を取れますから何も操作する必要がない。フレーミング無視のスナップならもうシャッタータイミングだけです。

変にカメラ側で調整されてピンぼけブレ写真になるよりずっと確実だと思います。

れんずまにあ 2016/05/01(Sun) 13:29 No.221
Re: ローライB35
遠景は多少劣る所があるかもしれません。
普通は絞るので問題ないでしょうが。

れんずまにあ 2016/05/01(Sun) 13:31 No.222
Re: ローライB35
トリオター、勿論三枚玉でしかも準広角、f3.5と暗くない。これで性能出るのか?と半信半疑でした。

ミニコピーフィルムで撮影してみましたところ、自分の不明を恥じ入りました。

ミニコピーHRII(EI25) f5.6、1/30、ロジナールR09x250倍、25度30分

れんずまにあ 2018/12/09(Sun) 22:30 No.1465
Re: ローライB35
Bには、35BとB35があるんですよ。基本B35がドイツ時代、35Bがシンガポール時代です。
ドイツ時代は、テッサー付きがロライ35、トリオター付がB35、C35(露出計無し)です。
因みに、35T、35S(ゾナー付き)はシンガポール時代の物です。
私、最初35Sを手に入れました。水銀電池が現役の頃は、35Sを露出計代わりに、フジカ690G、ライカM3等と、併用していた。
35Sの欠点。電池がフイルム室内にある。左ファインダー、左巻き上げ。その後、B35を手に入れた(私のはシンガポール製初期ロットなので、B35表示です)
B35は35Sにくらべ、ファインダーがレンズ寄りにある。プラスチック部品で、35Sより軽い。ゴッセン製のセレン露出計、結構丈夫で正確(今でも問題ない)
シャッターは30s〜500sですが、総じて35Sより使いやすい。加えて丈夫。
目測ですが、F3,5なので、F2,8のゾナーより、ピント外れが無い。
40mmの画角が便利。寄っても撮れる。3枚玉のトリオター。周囲は甘いが、立体感も有り、結構よい。3枚玉としては優秀。
オリンパスペンと比べると、35Sは使いにくい。B35はさほどでもない。
流石にライカサイズ。4切に伸ばすと、3枚玉でも、ペンSより細密。
今使うなら、35B。C35もお勧めですが、此方は少ない。
画像は、ドイツ時代のロライ35です。

ナースマン 2018/12/10(Mon) 18:28 No.1466
Re: ローライB35
ナースマン様コメント有り難うございます。
よく見たら、私のは35Bですね....よくご指摘頂きました。
シンガポールというのは認識していましたが、B35にはドイツ製があったんですね。
C35は大変珍しく、コレクターズアイテムであるのと同時に、デザインがすっきりしていて大変格好いいので憧れていますが、入手は諦めています。

トリオターは割に10m〜2mくらいが得意な領域のように感じてます。開放だと少し周辺というか、中間画角も怪しいところがありますが、コントラストが高い(というかフィルムによっては諧調が飛ぶくらいコントラストが高い)ので、ぱっと見シャープで実用的にはいい所をついているように感じます。

カメラ単体でみると非連動露出計は、35Sなど連動に較べて不便ですが、単体露出計として使うならば連動は逆に不便になってしまいます。さすがはゴッセン、セレンの面積は小さいけど鋭敏で、大変信頼できますね。
特にラチチュードが狭いコピーフィルムやカラーポジには非常にありがたいし、赤外撮影にも重宝します。

最近キャップやフード、フィルターなどが入手困難で、じっくり探しています。

れんずまにあ 2018/12/10(Mon) 23:32 No.1468
Re: ローライB35
厳密には、74年ゾナー付きが発売。便宜上、ゾナー付きが35S、テッサー付きが35T、トリオター付が35Bと表示した様子。
ドイツ製の最後期(72年)にはロライ35表示のままで、クセナー付きも有った。
ドイツ時代のレンズは、ツアイス、シュナイダー製。シンガポール時代のレンズは、ロライ製造品。
と言うことで、73年のシンガポール製造品には、B35、C35表示がある(このC35は幻)
それにしても、構造が違う、35Bを良く残してくれたものである。
C35は製造中止になった。
フイルター、フード、ストラップ等、全て専用部品。汎用品が使えない。
特にフイルター、フード。TとBは共用できるが、Sは別物。
今探すとなると、大変だと思う。
ロライ35、シャッターが特殊。チャージしてないと沈胴できない。
保存するときは、沈胴せずに、其の儘シャッターフリーの方が安全?
ナースマン 2018/12/11(Tue) 05:29 No.1469
処理 記事No 暗証キー

- JoyfulNote -