リトレックビュー

リトレックビュー

5x7インチ判金属製フィールドカメラ.
1960-1984
現Wistaの前身,武蔵野光機製.
概ね木製暗箱と同様の操作性.重く,5X7で,比較的潤沢なので市場価格は非常に安価.

れんずまにあ 2020/05/07(Thu) 18:33 No.1683
Re: リトレックビュー
畳むと大変コンパクトになります.
ただし肉厚のダイキャストのため,重量が3.8kgもあり,バーベルのようです.
バックは後方に2本のロッドで引き出せ,ベッド上レールを前方にいっぱいに伸ばすと450mmの伸長があります.
450あれば,かなりの長焦点が使えますので,現在の実勢価格を考慮すると気になる存在かと思います.

れんずまにあ 2020/05/07(Thu) 18:42 No.1684
Re: リトレックビュー
レンズはテッサー型のフジナー180,210,250mmf4.5が純正です.
それぞれ4x5,5x7,八つ切り判の標準レンズと考えられます.

レンズボードはリトレッビュー専用品で,グレー結晶塗装の金属ボード.
リトレックはよく売れたのか,結構見かけますので困ることはありませんが,テヒニカ45ボードとトヨフィールド用アダプターがあり,
一々レンズをボードに固定しなおさなくても便利です.
フジナーは径が大きい#5にセットされていますから,純正ボードのほうが操作が楽になると思います.

左)フジノン210mmf5.6,セイコー#1(非純正と思います)リトレックボード
右)フジナー250mmf4.5 #5 リトレックボード
この2本とも8x10をカバーするイメージサークルをもっています.

れんずまにあ 2020/05/07(Thu) 18:52 No.1685
Re: リトレックビュー
リトレックビューは,基本は5x7インチのスプリングバックですが,
6x9グラフロック,4x5,5x7,八つ切りのバックに交換できました.

5x7ピントグラスバック.金属のフードが自動的に立ち上がります.
縦横変換は,ボディ上部左右ノブのスクリューロックを緩め,手前にノブを引くと
ロック爪が浮き,バックを外して差し替えることができます.
少し手間ですが慣れるしかありません.

れんずまにあ 2020/05/07(Thu) 19:02 No.1686
Re: リトレックビュー
4x5判レデューシングバック
5x7用と同様の操作です.
正直,この重量のカメラで4x5を使うことは合理的とは思えませんが,コンパクトに持ち歩けて,長焦点やマクロを使う目的なら許容できるかもしれません.
Nikkor T-ED720のフランジフォーカスが469mmですので,延長ボードを併用すれば十分使えるわけです.
T-ED500なら350mmなので余裕ですね.

左に乗せているのがテヒニカ45ボードアダプターです.

れんずまにあ 2020/05/07(Thu) 19:13 No.1687
Re: リトレックビュー
5x7(12.7x17.8)の上に,八つ切り(16.5x21.5)バックがありました.
後部に木製のピラミッド基部型に広がった拡大スプリングバック+ピントグラスがつきます.純正なのでグレーハンマートーン塗装です.

ただ木製で自由に加工できたようで,キャビネ判(12x16.5)バックを見たことがあります.
有名な社外加工品に,大判で知られたタチハラ製8x10(20.3x25.4)バックがあります.純正八つ切りバックにフィルスタンドの木製バックを継いだような構造です.
ずいぶん後部に突出するためフランジバックが伸び,180mmくらいが最短焦点距離になるでしょう.
長焦点側は,標準レンズ300-360くらいは十分近くまで合い,450mmクラスも無理なく使えそうです.

元から8x10の木製暗箱とどっちが使いやすいか,ですが,微妙なところ.
携帯性はどっこいかなあ.8x10バックは軽いので,本体の重さと相殺です.分離して運ぶほうがパッキングに良い(本体は従来のバッグで,バックは別収納)けどちょっと手間.
バックアオリは,リトレックのほうは回転軸がフィルム面から遠いので辛い.
逆にフロントアオリはリトレックのほうが自由度が高く,操作部がコンパクトな分若干楽.
ピント合わせはリトレックのほうが金属製なので精度が高いですが,木製暗箱のラックピニオンが使用に耐えないわけではありません.

ただリトレック+アダプタは最も安価な8x10暗箱カメラの一つになるでしょう.ピンホールなどには敵いませんが.

れんずまにあ 2020/05/07(Thu) 19:40 No.1688
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