L39マウントのバルナック型カメラの特集。
今迄、個別にキャノン、ソビエトカメラ(フェド、ゾルキー)が挙げられている。
然し、本家ライカ、コピーライカ、何故か取り上げられていない。
国産品、ニッカ、レオタックス、ミノルタ等。カードン、リード等も。
最近、バルナックライカも、Vg等、一部を除いて、価格が下がっている。先ずはこの辺りから。
最近Va手に入れた。沈胴ズマール付で、3万程。25万代、37年製。
流角窓の後期型。但しシャッターダイアルは、Vと同じ小型。
中途半な張革張り直し、注油。少し弄られている(フルーツポンチかも)できる限り自分で整備。シャッターを含め、作動は良い。
以前から、エルマー付きのU持っている。流角窓、28万代、38年の中期品。
更に、Uのコピー。37年フェドTc(此方はソビエト時代にOH済)クローム、角窓。
戦前のフェドは、本体、レンズが個体合わせ。Lライカよりフラジンが短い(ライカとの本体、レンズの交換はできない)
基本的おさらい。ライカTに距離計が付いたのがU。Uに低速シャッターが付いたのがV。Vに1000sが付いたのがVa。
Vaを一部ダイキャスト化、ファインダー窓と距離計窓を隣り合わせにしたのが、Vb。ボデーをフルダイキャストにしたのがVc。
Uは48年、Vaは50年。生産期間が長く、戦後まで続いていた。
UとVa、その他の違い。距離計が1,5倍拡大、シャッターにダンバー。Vからアイトレットが付く。
ファインダー。距離計、ファインダー窓は離れている。然しイコンタ使いの私、あまり問題とは思わない。Vbからの隣りあわせ、此れはもう1つ。キャノンの変倍1眼RFの方が、遥かに使いやすい。
シャッター。ダンバーが無いU。結構振動と音が。Vaの方が共に小さい。
因みにフェドTc。ほぼUと同じ。少し甲高い音。フイルム装填した状態だと、巻き上げが重くなる。此れはUも同じだが、UはOHしてないので、フェドより、ごとごと感があり、フェドの方がスムーズ。
エルマー3,5。フェド3,5、インダスター10(フェドレンズをL39のフラジンに合したもの)この3種、画像を見ても、私には差が解らない。
ズマールF2。F5,3(大陸絞り)以下だと柔らかい。F9でやっと芯が出る。現役当時から、2Bのような柔らかさと言われていた。
Va1000sで、本体側がRFコンタックスに追いつく。
レンズ側、ゾナーを目指し、F2を出すも、やはりゾナーには劣る。
当時、エルマー付Uが660円程。ズマール付Vaは1000円程。
家が買える写真機であった。
その後、ズミーター、ズミクロンと進化。ズマールはクセ玉扱い。
ズマリットとズミルックスの関係に似ている。
Mマウントのズマリット。数が少ないので、それなり以上の価格。
Lマウントズマールは数が有るので、それほどでも。
デジタルの、硬く精密な画像を見ていると、逆に新鮮。
ホッとする画像。此れも有りだと思うようになってきた。
T型。距離計無し、ファインダーのみ。A,B,Cに分かれている。
A。25〜36年。基本的にレンズ交換できない(考えられていない)
B。26〜41年。鏡胴部にコンパーシャッター付。イコンタに対抗、低速撮影を考えた。
然し、此れでは、距離を出すと、シャッターが回る。失敗作の珍品。31年以後は、半分注文生産。生産期間は長いが、総生産は1600台程。
C。30〜33年。レンズ交換可能となる。但し、初期の物は個体合わせ。
31年。No55404以降、フラジンを28,8に統一(Lマウント)フランジ上部に0マーク付き。
T型の巻き戻しノブ。U型以降の物より、大きく、引き上げできない。
U型。32〜48年。距離計が付く(米国俗称D、国内俗称DU)生産期間が長く、戦後まで。その為、種々変化が。
ファインダー窓。向かって右が流れた、流窓。同じく右上が丸い、角流れ。因みに、Vc以降の物は角窓。
シャッターダイアル。初期、T型と同じ15,5。V型初期12,5。中期以降、13,5。U型、V型も同じ。Vfからは、17。
巻き戻しノブ。T型より小さく、引き上げ型。
スタンダード型。32〜50年。此方も生産期間が長く、戦後まで。
U型の距離計を外したもの(Cの後期型の再来)
戦後の物はTcのダイキャストボデーを使っており、低速シャッター部が塞がれている。
シャッターダイアル。初期の物はCと同じ15,5。
中期の物は、13,5、V型のダイアルが使われている。
その為、低速部が20−1表示(勿論1秒はない)
私のU、Va。共に13,5の、20−1表示の物。最初フルーツポンチかと思ったが、これで純正。
純正改造ライカ。ライツ社は、有料で、バージョンアップ改造している。
此れがややこしい。本来の個体No表示であるが、後期型に改造されているものがある。
個体合わせのT、フランジを0に調整した物。
中にはCに距離計を組み込んだ物(軍艦部其の物を交換、元の個体Noを打ち込んだ物)スタンダードも同じ。
シャッターにダンバー組み込んだ物。ファインダーに視度調整を組み込んだ物。等々すべて純正品と認めている。
画像は、ライカ50周年のパンフレット。
T型Cに専用距離計と、U型の黒。巻き戻しノブの違いとか分かる。
私が所有する唯一のL39スクリューマウントライカ型カメラ。
ニッカから発売直前にヤシカによる買収により、軍艦部にはヤシカ刻印、正面にはNICCAの浮き彫りが施されたダブルネームになっている。
基本形状はライカコピーのニッカである。
前モデルのニッカ33=ヤシカYEは、従来機をレバー巻き上げにしたのみであった。
レバー巻き上げ、ノブ巻き戻し。低速シャッターダイヤルはボディ前面にある。
YEと大きく違うのは、
まず、ライカMのような裏蓋が一部開く形式でフィルムリーダー部を細長く切り取る必要がない。
次に、ファインダーが距離計別の二眼式から、採光式ブライトフレーム入り1眼式になった。
ファインダーフレームはパララックス自動矯正の50mmと100mmが常時出ており、視野全体で35mmに対応する。
1眼式ファインダーは見やすいが、距離計倍率が低下し基線長が短くなった。
100mm対応とはいえ、口径比が大きいと精度は保証できないだろう。
どちらかといえば暗い標準から広角が似合うと思う。
ヤシノン50/2.8が標準装着だが、固定鏡胴で嵩張りますし、最近結構な価格でちょっと手が出にくいです。
暗めの標準を探して彷徨していますが、運が悪くよい出会いがありません。
セレナー、シムラーの5cmf3.5を試したけど程度が悪く今ひとつでした。
ニッコールf3.5はまずまずながら、固定鏡胴で重い。
目下もっとも高解像力だったのはインダスターです。でも非常にフレアっぽくて鏡胴反射防止をやり直さないと使えなさそう。
35mmもよいものがなかなかありません。いやキヤノン35/2はすばらしいけど、形がモダンすぎてあわない。贅沢ですが...
フイルム装填すると、巻き上げ重くありませんか?私、以前VL触ったのですが、巻き上げが重いので、購入しませんでした。
インダスターレンズ。
インダスター10、戦前のフェド50を、Lマウントのフラジンに合わせた物。ほぼエルマーです。沈胴。
インダスター22、ほぼテッサーです。此れも沈胴。
インダスター50、固定鏡胴ですが、アルミなので軽い。後期はコート付。
インダスター26、F2,8.これもアルミ固定鏡胴。コート付。
インダスター61、黒固定鏡胴。コート付。
10は数少ない。戦前のフェド50、レンズを外すと、最近距離と無限位置、両方にNo。フェド10はフェド50表記でも、片方のみ。
インダスター50、26、61は5000円も出せば手に入る。
このインダスター、各社で生産している。ゾルキー用のKMZ、フェドの物、精々アーセナルの物は使える。それ以外は?です。
別に、ゾルキー用のジュピター8も良いですよ。アルミと黒の両方ある。35なら、ジュピター12も有りますよ。
拙宅のインダスターは22沈胴50/3.5で、KMZのマークが付いています。
こちらのサイトにある、I-22の最終型のように見えます。
ttp://www.sovietcams.com/index.php?-1674256906
ほんのこころもちフォーカシングノブの無限固定ボタンとスローダイヤルがネジ込み時に接触しますが、ボタンを押せば問題ありません。
解像力は流石はテッサー、というか他に持っているL39一眼レフ用のインダスター22とより若干良いほど。
本当に安価で、これほどの性能とは素晴らしい。
ただしそれほど曇っていないのに凄くフレアっぽいのです。鏡胴の内面反射じゃないかと思うのですが...
ヤシカYFの巻き上げレバーはフィルムを入れても、不快になるほど重くはありません。軍艦部に露出しているニッカ33/ヤシカYEと違ってベッサマチックみたいにボディ埋め込みで、もしかするとギア比など改良されているかもしれません。
ジュピター8は考えていませんでした。いいかもしれません。ジュピター12は丁度YFに付けて使っています。そうか、ソビエト組で使えば良いんだ。
無限ロックのあるタイプ。特に本体がバルナックタイプだと、ロック位置のままだと、ファインダー部に接触します。
特に、ソビエトカメラ、レンズ。スクリューの噛み込み位置が、ライカ系と少し違うので、猶更です。
インダスター61は、距離と着脱が同じリングです。そのまま使用できます。
加えて、ソビエトカメラの項でも挙げたのですが。
フェド、ゾルキーは、距離計連動部が、コロではなく、くさび。
キャノンの望遠のように、連動部が全周がたでなく、一部切込み突出がある物は、使用できません。無理に捻じ込むと、外れなくなります。
>無限ロックのあるタイプ。特に本体がバルナックタイプだと、ロック位置のままだと、ファインダー部に接触します。
ありがとうございます。知りませんでした。
当家のL39機はキヤノンVI,7とヤシカYF、それとベッサLだけなので意識したことがありませんでした。
一部のフォーカシングノブをもつL39レンズは、最近のM機のレンズ着脱ボタンなどに干渉して付けられない経験はよくいたします。
>特に、ソビエトカメラ、レンズ。スクリューの噛み込み位置が、ライカ系と少し違うので、猶更です。
ソビエトボディとレンズなら、大丈夫なんでしょうか。
> フェド、ゾルキーは、距離計連動部が、コロではなく、くさび。
> キャノンの望遠のように、連動部が全周がたでなく、一部切込み突出がある物は、使用できません。無理に捻じ込むと、外れなくなります。
これも存じませんでした。
距離計連動カムが一部なのは、ニッコール135もそうでしたし、望遠系は結構ありそうですね。
ソビエトボディを今後所持するときは気をつけます。
Mマウントアダプターで、Mライカに使うとき、近接側にしておけば問題なく着脱できますよ。
ソビエト玉。フェド、ゾルキー用は全て、全周型。インダスター、ジュピター全て使えます。
例えば、ニコン85は使えませんが、ジュピター9は使えます。
勿論、ソビエト製の本体でなくても全周型は使えます。
但し、ソビエト製には、戦前のフェドT以外にも、L39でも、バルナック用でない物も有る、注意。
なぜ32か?今でこそワイド4切サイズが有るが、本来の印画紙サイズは4切。4切は、縦横が67サイズにほぼ同じ。
此れをライカ判にすると横32。更に36枚フイルムで40枚撮影可能。
48年。ニコンT。此れがニコン判。同年ミノルタ35T。此れが二ホン判。オリンパス35も。
所が、大きな問題点が。当時のコダック現像所、自動現像すると、フイルム切断部が合わない。更に、スライド枠が無い。クレームが。
当時、日本は米国占領下。GHQより、改善勧告が。
ニコンはライカに合わせ、8コマ送り。横34まで(ニコンM)
8コマで、34なので、画面間が広いが、安定している。
問題はミノルタ。1軸のライカと異なり、フォーカルの軸が前幕、後幕の2軸。拡張の余地が無かった。大変な努力を積み重ねた。
元々の7コマ送りを、7,5に。最初33,5、T型最後には34,5まで広げた。7,5コマ送りなので、間は均一でない。
オリンパスは、もともとレンズシャッターなので、そのまま36に。
ニコンはS迄、34。54年、本体側を改造したS2で、36に。
ミノルタは58年のUB迄、34,5。新設計のミノルタスカイは36ですが、発売されなかった。UBが事実上のLマウント最終機。
(ニコンは、フラジンは28,8ですが、コンタックスマウント。
スカイも専用マウントで、厳密にはバルナック型カメラとは言えない)
48年。ミノルタ35T。初期型は、ファインダー0,33倍、24×32。ノブ巻き上げ。7コマ送り。裏蓋横開き。最高速は500s。二ホン判。
51年。TE。ファインダー0,7倍、24×33,5、45mmF2,8。7,5コマ送り。GHQ勧告による、二ホン判拡張その1。
52年。TF。24×34,5拡張その2。此処までがT型。Tの改良型は、E,Fのみ。A〜Dはない?
53年。U型。細かい部分を除いて、TF。X接点、3段セルフタイマー等。
55年。後期型。標準レンズが、50mmF2,8と50mmF2,0に。ファインダー窓が大きくなる。
58年。UB。ファインダー0,8倍、レバー巻き上げ、24×34,5、7,5コマ送り。標準レンズに、50mmF1,8が追加。
巻き上げレバーは小さいが、重くなくスムーズである。分割巻き上げ可能。
シャッターダイアルも重くない。2軸なので、音、ショックも小さい。ダンパー付きのライカ並み。但し、最後まで、500sのまま。
F1,8レンズ。私の個体、前面に当たり、フィルターが付かない。
偏芯等なく、ヘリコイドもスムーズ。ほぼ和製ズミクロン。
試しに、MLリング使って、M3で使ってみたが、隅まで問題ない。
強いて言えば、本家より少し甘い?(F2の方が、より和製ズミクロンかも?)
因みに45mm梅鉢。此方はM3で使うと、隅が流れる(二ホン判用標準レンズ?)
ミノルタが10年掛け、改良続けた製品。ほぼ完成されている。
然し既に、キャノンY、ニコンSPが発売されている。流石に時代遅れ。
ミノルタは、M3時代のバルナックカメラ、スカイを試作。発売寸前だった。、1眼レフ(SR)の生産重視で、発売しなかった。
73年。ミノルタはライツと共同生産でライツミノルタCLを発売。
此方は、ほぼライカCLと同じ、一応Mマウント。ロッコール付き。
但し、40mm、90mm含め、レンズ側の連動部が斜形。
ライカCLを含め、ライツ社は、本体、レンズ共、Mライカでの連動を保証していない(使用はできる)
MLリングで、Lマウント使う場合も同じ。但し、ジュピター12は、M5同様使用不可。
81年のCLEはMマウントと同じ。
その後ライカブームが来て、猫も杓子もライカ、最も安価なIIaやIIbあたりも結構な価格になり、程度の良いIIIfは高騰、IIIgなどはMを上回るほどでお手上げでした。
その時日本に集積したお陰か、ブームが去った現在、生産数が多かったIIIfやIIIcは数万円、IIIgでさえ10万を大きく割り込む状態です。
逆に数が限られるコピーライカは高騰、特に造りがよい英米製は驚くほど。今のところフランス,イタリア,チェコはさほどでもないけど、今後どうなるか読めません。
あのときちょっと頑張って買っておけばなあ、と一瞬考えますが、いや利殖のためにこの趣味やってる訳じゃないと考え直し。
よくできた本家ライカを低価格で入手出来るチャンスなのかもしれませんね。
でも安いのはボディだけで、レンズはデジカメでお使いになるのか高値維持からさらに値上がりしそうな雰囲気です。
確かにライカレンズはよくうつるので、撮影目的であれば見逃せないのも確かですが、デジタルがRFに対応していなかった一頃値下がりしたのを見ているので、何とも複雑です。
(バルナックの話題ではないので恐縮ですが)ミノルタCL, CLEは愛用しています。CLE発売時の記事で、一応互換性はあるがあれば正式にはCLEマウントだとか。CLにはあった50mmフレームがなく、ライカM用35,135mmを装着した時にCLEでは28mm枠が出ます。Mの28mmを装着すると、CLEは28枠が出っぱなしだから問題ありませんが90mm枠も一緒に出てしまいます。35,135には外部ファインダーが必要です。(135の精度はありませんが)逆にミノルタ28mmをMに付けると35mm枠が出てしまいます。
余談ながらコシナVM40mmf1.4を持っています。Mで35mm枠が出るよう改造されCLEで40mm枠が出ないのでジャンク扱いでした。CLでは40枠が出っぱなしなので問題無く使えてます。
重量はJ-8より随分重いけど、描写は同系統。近接できる。
なんだかぐるっと一周して振り出しに戻ったようですが、ニッカの末裔ということに思いを馳せながらニッコール5cmを使ってみます。
望遠広角はSマウントを持っているから買い足すの躊躇しますが、35/2.5は良く写って、Lは特に小型軽量なので気をつけておこう。
大昔一時所持したけど、程度が悪く(ショック品)写りもよくなかったので手放しました。
ハンザキャノンを作っていた、精機光学。そこの技術者が、昭和16年独立して作ったのが、光学精機社。
最初は、写真機製造ではなく、ライカの改造(距離計連動、低速増設)でした。
時代は、大東亜戦争の拡大。バルナックライカの輸入も減少。当時、ハンザキャノン、レオタックス等バルナック型の国産品は有りました。
然し、ライツ社のファインダー特許を避けた構造でした。
軍部は、従軍カメラマン、電探画像の撮影の為、ライカを必要としていた。
そこで目を付けたのが、光学精機。軍部はライカのフルコピーを要望した。
昭和17年。ニッポンカメラ制作。此れは2種。ライカスタンダードに当たる距離計無し(此れは主に電探画像撮影用)と距離計連動品。
当時のライカはVの時代。ニッポンカメラは、500s低速付き、視度調節装置無し。ほぼライカUとVの間。
スタンダードに距離計増設したり、Uに低速増設したりが本業の会社。ライカのフルコピーは難しくは無かったのだろう。
イギリスのリードとか、アメリカのカードンも、ほぼ同じ事情で誕生。
但し、ドイツは枢軸国。連合国が特許を無視したのとは違う。ロ500とか、飛燕と同じ技術供与かも?
ニッポンカメラは、軍需品扱い。一般販売はしていない。
但し、板金とは言え、本家より、少し厚く、重たい。
レンズもズマールのコピー。クセペックF2。
光学精機は幸い、戦災を免れた。昭和22年、ニッポンカメラを再生産、ニッカと改めた。
キャノンが自家製レンズとなったので、レンズはニコンのF3,5、F2になる。
昭和24年、ニッカV(軍艦部の表示はタイプ3)ライカの特許が切れたので、視度調整と1,5倍のファインダー付となる。此れでほぼライカVと同様の、フルコピーとなる。
奇しくもこうして、バルナックライカの構造、キャノンの技術、ニコンのレンズが一体となったバルナックカメラが誕生した。
この時期のニッカ。レンズ、作動感、振動、シャッター音。ほぼライカに並ぶ。最も精密なコピーライカである(と言っても、部品の共用はできない)
終戦記念日の本日。西暦ではなく、敢えて昭和表記しました。昭和は遠くなりにけり。
50mmF2は、ズミクロン時代の私。当時、解像力重視。針でつついた画像と呼ばれていた。
ズンマーは、ズミータール(ズミター)を挟んで2昔前の標準。当時は、ライバルのゾナーを目指した、明るい標準。
中心部にピントを出すと、周辺は流れる。いかにも柔らかい画像。
然し今見ると、これが新鮮。ピントが出てないのではない。中心部を除き柔らかい。
最近のデジタル。高解像を目指し、隅まで破綻が無い。その為硬い。
画素数が増えれば、ますます硬い。
硬いのが普通と思っているが、ズマールの画像を見ると、ほっとする温かさを覚える。
そうだ、デジにズマール付けたら?ルミックスにMマウントアダプターとMLリングで装着してみた。
画角が半分に成るので、100mm相当。中心部にピントが来るが、周辺は流れる。デジでもできる。
トリオター付のロライコードの画像に近い。立体感が出る。
それでは、ズマリットでは?私のズマリットMマウント、マウントアダプターだけで装着できる。
流石に開放では、周辺がささくれる。F2に絞れば同じような効果。
但し、大きく重たい。GF1にズマールがまとまりが良い。
デジにズミクロン付けても、現代の画像と変わらない。ひと昔前のレンズで、柔らかい画像を楽しむのも一興。
非倍数系列のシャッター速度を持ち(1/1000は有りません。)
同名で前期型と後期型が有り、前期型は画像のダイアル巻き上げ、後期型はレバー巻き上げになるという変貌を遂げます。
ライカVfと比べると若干サイズも重量が有りますが、その分頑丈そうな感じがします。私は手が大き目なのでちょうど良いくらいのサイズ感です。価格的にはVfの実質1/3くらいです。
距離計もプリズムによってファインダー近傍に移されており、使い勝手はほぼライカです。
画像は昨年、Topcorの5p F2 だけ持って奈良を回って来た時の画像です。レンズ1本に割り切ってしまうと
、なにか非常に気分が楽です。50mmだけでもなんとかなると再認識しました。