キャノンRF(L39)機

Canon RF Lマウント機

 国産カメラを語る上で避けて通れないのがキャノンの距離計機です。

 初期の機器はマウントが特殊だったり、戦後の混乱期だったりして良く判らない部分が多いので、安定期のL39(ライカスクリュー:S マウント)の機種をまとめました。

とは云え、ざっとそれらの機種は”潜水艦は伊号…”で始まる戦時色の強い試作機?に始まり、
・標準型 (ハンザキャノン)1936 Feb
・最新型(S型)1939 Apr
・普及型(J型)1939 Apr
・新標準型1939 Nov
・普及型(スロー付き)1939
・戦後普及型(JU型)1946 Jan
・戦後最新型1946 Jan
が発表されています。
どれも謎というよりも改良が頻繁に行われていました。


さて本題のL39機です。キャノンの世界的な名声はこのタイプの機種から始まったといわれています。

SU型1946 Oct
 キャノンカメラ株式会社と社名変更後の初号機。
国策事業の輸出増大に呼応するために当時すでにスタンダードになったL39(途中から)マウントを採用した機種です。
 キャノンRFの特徴である逆ガリレオ式の一眼式ビューファインダーを備え、
・倍率0.6×、基線長38.5mm、視野率約85%
・スローシャッター有り。
 当時の水準では高級機です。


UB型1949 4月
 キャノン伝統の3倍率切り替え式のファインダーを採用した始祖です。
ファインダー倍率は、0.67、1.0、1.5×です。
この機構を内蔵する為ファインダーカバーが前方に僅かに突出することになりましたが、良いアクセントになって高級感を増しました。
 内部構造母材を切削加工の工程が削減し易いダイキャストに変更しました(完全では有りません)。ダイキャスト化に伴って内部部品にも改良が加わりました。
それまでの故障や不具合の多い機構から安定した性能の機種となった様です。


UC型1950 Jul
II B型に対して
・1/25の設定(1/20と1/30は廃止)
・レリーズボタンのカップ形状の変更
・シャッターにタイムの追加
・スローシャッターダイアルにクリックストップ追加
・ファインダー周りと巻き戻しクラッチ周りの意匠変更

等が施されて、見た目以上の近代化が計られました。


V型1951 Feb
キャノンのRF機を高級機に位置付けた機種です。
・シャッタースピードに1/1000の追加
・メッキの質が変わって全体的に落ち着いた(でもちょっとギラッぽい。)印象となりました。
・意匠の改良よりも、それまでの不具合を丁寧に改良し、各部のブラッシュアップが計られシャッターの安定化向上等、本質的な改良を行った機種です。


W型1951 Apr
キャノンのバルナックタイプ?と呼ばれる形式の最終形態となったシリーズです。
 現在の一般的なアクセサリーシューとはくらべものにならない強固なフラッシュI/F(ホットタイプ)を備えていて、フラッシュユニットXを装着すると、そのユニットを持ってカメラを振り回せる位になりました。


VA型Apr
III型を改良した機種で、
・変倍用のレバーが板金からダイキャストに変わりました。
・巻き上げノブのトップにフィルムメモ板がつきました。
これらの改良は時間を置かずに、W型にも反映される様になりました。


WS型(WF型)1952 Jan
 当初WFと呼称していた機種ですが、WFがぐうたら亭主というスラングが有ったのでWSとなったと聞いています。
 この機種でボディーのダイカスト化は完成し、少々重量は嵩みますが堅牢な構造となりました。
地味ながらVA型の改良点を取り入れています。


UA型1952 May
 IV S型のデグレード機種で、フラッシュシンクロと、1/500と1/8秒以下のシャッタースピードを省略した、ライカのスロー無し機のキャノン版という印象です。
 滅多に見る事が出来ません。。


UD型1952 Oct
II A型に対して
・1/8秒〜1秒までのスローシャッター追加
・フィルムメモ省略(メモを残したのをUD'型と呼んでいる様です。)
とした機種です。
 高級化しすぎたラインナップを見直したとも聞いていますが、あまり成功は見込めなかった様です。


WSb型1952 Dec
WS型にライカよりも早くX接点を備えた機種で、バルナックタイプ型キャノンの金字塔的な機種で、一つのピークとなりました。
 但し、今だ独自のレール式のアクセサリーシューから脱却が出来ず、現在の一般的なコネクターにはなっていません。
 巻き上げノブ基部に花びらの様なフィルム枚数表示板が設けられました。

 後年、純正のスピードライト様の変更アクセサリーが販売されましたが、現在は大変レアになりました。
(1980年代の初頭までは、サードパーティーのブラケットアダプターが販売されていました。)
(初代ゴジラで山根博士がお持ちだったカメラで、人類が初めてゴジラを撮影したカメラだと云われています?ホントか?)

 この後、UAX型1953 Jun、UAF型1953 Jun、UF型1953 Jun と 希少的な機種が発表されましたが、省略します。)


US型1954 Feb
 II F型にX接点を加えた機種で輸出専用機でしたが、バブルの頃に大量に里帰りし、比較的見かける様になりました。後述のWSb改に準じた中軸にシャッタースピード指標が付いたII S改型や、花びら状のメモ板が省略されたUS'型等が有ります。


この年、ライカM3が発表されました。
 やっとカタログデータではライカに無い特色を備え、さかんにライカと並んだと称されたキャノンRF機ですが、M3の発表は各社に衝撃がはしりました。暫くは各社共に迷走が始まります。


WSb改型1955 Mar
IV Sb型の発展最終形で、
・2段式のスローガバナーを揃えた開発に苦労した1/15を実現したほぼ倍数系列のシャッタースピード
・どの段階でもセット可能な中軸指標のシャッターダイアル(回転式)
垂涎の最高級機とは云われていますが。立ち上がりの慣性力が大きく、露出した状態のシャッタードラム等、いまだ粗削りの細部は残っています。


UD改型1955 Apr
UD型のフラッシュ回路を省略した普及機でした。 
 このため機械式の連動用アクセサリーが用意されていました。 その他海外向けにUS型からX接点を省略したUF改型も有ります。


VT型1956 Aug
 さていよいよ、ライカM3に対抗する(気概を持つ?)X型になります。
戦後の姿からは少なくとも外観上は脱却したシリーズが始まります。
・M3以降の洗練された、裏蓋開閉式の外観
・ライカのラピッドワインダーの構造を範にとり、1ストロークで巻き上げが可能な底部のトリガーでの迅速な巻き上げが可能です。
・大型扁平ノブによる巻き上げも併設
・広角側35oに対応した大型のビューファインダー
・伝統の3段階変倍ファインダーで
 35mmレンズ用0.4倍、有効基線長:17.2mm
 50mmレンズ用0.72倍、有効基線長=31mm
 測距用R.F位置1.4倍、有効基線長=60mm
・専用単独ファインダーを使用すると、アクセサリーシュー前部に備えられたパララックス補正ピンでファインダー  
 が傾く方式で視差を補正する事が可能
・この時期、高性能の証だった金メッキされた距離計用ハーフミラーの採用
・これまでの順算式フィルムカウンターを逆算式に変更
・セルフタイマー内蔵

 金メッキのファインダーですが、どうもフレアーぽい印象です。実際、後に銀メッキに変更されました。

VT各部のギミックに溢れた構造はキャノンレンジファインダー機最高の楽しさを持った機種だと思います。但し三脚に載せた場合の操作性と、RF機としては標準的な三脚穴の位置は決して褒められたものでは有りません。


L2型1957 Mar
 このスレッドを書くために調べていて驚いたのはVLの発表時期です。
巻き上げレバー式の実験機と思っていたL1がVTに次ぐと思っていたのですが。L2の方が発表は速かったそうです。
・VTのトリガー巻き上げをレバー式に変更。
・シャッタースピードの最高速を1/500秒に抑え、X接点廃止(FPポイントのみ。)
・セルフタイマー省略
普及機の位置付けです。


VT Deluxe型 1957 May
VT型の改良機種です。
・巻き戻しを近代的なクランク式にしました。
・裏蓋の開閉時のセイフティーロック装着。
・途中からVTで採用したハーフミラーをペンタプリズム蒸着と同様な銀メッキに変更
・フィルムマガジンが使用可能
・不確実ですが、途中からシャッター幕がステンレスシャッターになりました。
 トリガーとレバーではどちらが製造台数が多かったかは判りませんが、それぞれの良さが有ります。現在ではどちらが高級とも言えないと思います。


L1型 1957 May
先行発表されたL2に1/1000とX接点を復活させた高級機です。
この機種までは布幕シャッターが選べました。
 とてもスタイリッシュな機種で、Gマーク取得1号のカメラとなりました。


 キャノンのステンレス薄板のシャッターですが、現在現存している機種の後幕はどうしてもバウンズ防止のための急な制動による負荷が大きい為か、幕面にシワが発生しているモノが多いですね。
 後年、キャノンではF-1のチタン幕での修理を引き受けていて、市場に出回っている個体の中にはチタン幕の機種も有ります。もし見つかったらラッキー?かもです。個人的にはゴム引き布幕のメンテナンスし易さと穏やかな音が好きです。 …閑話休題


L3型 1957 Nov
L2型からシンクロ機構を省き低価格化を計った機種ですが、主要部品はVTとさほど変わりなく、
主に輸出の販路を開拓するための位置付けだった様です。


VL型 1958 Mar
VT Delux型をトリガー巻き上げからレバー式に変更した機種で、それ以外はVTDelux型を踏襲しています。
VL Deluxe型とも云える機種です。
当時の最高機種なので、とてもしっかりした硬質な操作感が得られます。


VLU型 1958 Mar
L2のクランク式の巻き戻しをVT型の埋没型の回転ノブとした普及価格帯の機種ですが、成功機種とはいえず、迷走の真っただ中にある機種です。店頭ではこの辺りが判り辛いです。


Y T型 1958 Sep
 満を持して発表された、キャノンが送り出したライカM3の対抗機で頂点を狙った機種です。
・シャッターダイヤルが回転2軸式から不回転1軸式で倍数系列等間隔シャッターダイアルになりました。
これによって、露出計とのカップリングが可能になりました。
・ファインダーをブラッシュアップし、
35mmレンズ用0.65倍 有効基線長:28mm
50mm/100mmレンズ用1.0倍、有効基線長:43mmアルバダタイプパララックス補正機能
測距用1.55倍、有効基線長:65.5mm
3段変倍式であった。
・シンクロはFP、M-F、Xのフルシンクロ、X(:1/55秒)

 キャノンのRF機最高峰の名前をYL型と二分している機種で、現時点での販売価格はYL型よりも高めになっている様です。


VI L型 1958 Sep
 ライカM3、ニコンSP型と真っ向勝負の機種です。
VI T型のトリガー巻き上げを130°レバー巻き上げ式とした機種です。一時はキャノンRF機のトップに君臨した機種で、近代的な品の良いスタイルは人気でした。
キャノンRFが到達した頂点を飾る機種です。ユーザーはトリガーかレバーを選べました。というよりも悩んだと聞いています。


P型 (Populaire) 1959 Mar
名前はキャノンの造語でポピュレールと呼びます。
YL型の精緻な変倍ファインダーを等倍(これが重要)のアルバダ式パララックス補正ファインダーに変更した機種です。
・ファインダー視野は35mm、50mm、100mmが共存するアルバダ式(ルミ・フィールドと呼称)
・アクセサリー部のパララクス補正ピンの廃止。
 それ以外はほぼY-L型と同じで、価格設定との効果で7型に次ぐ売り上げを誇った機種でした。
等倍で35oのフレームは、構造的にもシンプルでとても自然な視野になります。
(私事では有りますが、まだファインダーの清掃がキャノンで出来た頃にしてもらった事が有ります。
その時はその見栄えに感動しました。)


7型 1961 Sep
すでに一眼レフの評価が確立し、設計の難しかったレトロフォーカスの広角レンズのラインナップもそろった頃でしたが、短焦点領域での距離計機の優位さはまだ捨てられない時代でした。
 そこで発表された7型は、キャノンRF機の集大成とも呼べる性能を持った機種でした。

・倍率0.8倍で、有効基線長は47.2mm 。
35mm、50mm、85mm/100mm、135mm用の4ポジションのフレームに採光式ブライトフレーム付きパララックス自動補正式と視野枠を手動式で4段階に変えられる採光ブライトフレームで、全フレームでパララックスが補正されます。
・セレン式のシャッター連動の2段ゲインの露出計搭載。
・50mm F0.95レンズを装着するためのバヨネットマウント装備。
・アクセサリーシューは省略されました。(専用のアクセサリーで補う事が可能です。)
・距離計連動コロがレンズマウントに対して若干オフセットされた位置有ります。Lマウントでは無いとは思いますが、傾斜カムレンズには使えない?…まぁ心配は無用です。
 ファインダーは定評の有ったニコンSPを凌駕するほどのカタログデータとなっており、ほぼ単独で表示される僅かに縮小倍率が入ったフレームはとても見易いファインダーになりました。

 これだけの性能ですが、戦略的な価格も相まってキャノンPの販売数も超え、キャノンRF最大のセールスを記録しました。
 実際、そのスタイルには評価が分れますが、距離計連動カメラとしては一つの到達点だと思います。


7S型 1965 Apr
 キャノン7SはキャノンRF機の最終を飾る機種になりました。
・7型の受光素子をセレンからCdsに変更。
・7型で省略されたアクセサリーシューが復活(パララックス補正ピンは有りません)
・三脚取り付け穴は若干レンズ側に寄りました。

 時代はすでに一眼レフの時代になり、潜在的に残っていた距離計機の需要を7型がさらっていった後なので、
販売的には成功とは云えません。但し部品精度はキャノンの体力向上に見合った素晴らしい加工精度だそうです。


 ライカの追従と云われていた我が国のカメラですが、キャノンRF機が築いた世界は独自の発展を遂げた事や、きら星の様なレンズ群も有って、やはり忘れてはいけないと思います。
 現在はDSLRやスマートフォンが席巻していますが、一眼レフとは違ったコンパクトRFには無い精度のカメラ達は、一度触れて頂ければ何か違うと思って頂けるカメラだと思います。

efunon 2017/11/23(Thu) 18:50 No.1029
Canon P
キャノンRF機のP型です。

 私にとってはとても見易いファインダーを備えた機種です。
等倍の35oファインダーは広々として、窮屈な感じがしません。

 シャッターがチタン幕に変更されていて、少々甲高い音がしますが。最初のRF機でした。

 装着できる露出計が有りますが、Y型に合わせて発売された初期型とP型頃の後期がtとが有ります。
後期型はアクセサリーシューを中心にして回転する事が出来て、巻き戻し時に露出計を外す必要が有りません。
もし購入される場合にはご注意下さい。

efunon 2017/11/23(Thu) 19:17 No.1030
Re: キャノンRF(L39)機
キャノン7。私が初めて使ったキャノンRFは、7です。
高校生の時、ボロボロの7買いました。35mmF2のセコ付けました。
セレンは瀕死。距離計ずれ。シャッター幕、皺だらけ。何回か自分で開きました。
更に、当時ダンピングしていた、100mmF3,5新品で買いました。
その後、大学生の時、DSのライカM3購入。7は35mm専用で併用。
7で100は使いにくい。同じ画面に85と100の枠が併設。どちらかわからなくなる。別枠にすべきだと思う。
P。等倍で、35と100が使える。100用にと思って、買った。
でも50を含め、3つの枠が出るので煩わしい。あまり使わない。
後にミント状態の7見つけた。ケースごと落下させたのか、距離計縦ずれ。扱い慣れた7、自分で調整。開けた序にグリスアップ。
此方は、セレンも生きている。旧い方の7、85枠を消し100用に。
新しい方は逆に85に。ジュピター9、ニコン85を使っている。
ジュピター12。後ろ玉が出ている。M3では使用可能。
P、7。金属シャッター幕。皺があると使用不可。ミントの7でも怖い。
画像はS11年、アサヒカメラ。ハンザキャノンの広告です。
キャノンはネット上に、バーチャル博物館持っている。
その分、他社に比べて、まし。然し、あまりに変化が多い。
またPX販売品等、博物館に記載が無い物も有る。
コレクターでも、個体分類確定は中々困難。販売数など全く不明な物もある。

ナースマン 2017/11/24(Fri) 08:55 No.1032
V-T
最初にも書きましたが、キャノンRF機の中で最もギミック満載の機種がV-Tです。

 底部のトリガー巻き上げは有名ですが、ノブ背面のボタンを押すとこの扁平ノブを少しだけ持ち上げる事が出来ます。
 三脚に固定した場合にトリガーが封じられてしまう場合が有りますので、その対応かもしれません。

 ファインダーは伝統の3段変倍ファインダーなのですが、ブライトフレームは有りませんので、
肩から力が抜けた様な感じで撮影が楽です。

 巻き戻しノブは、ノブ周りにあるレバーを扇動させると内蔵されたスプリングの力で僅かに飛び出します。
ノブによる巻き戻しは、ジャーナリストが使うには億劫ですが、趣味で使うには良い時間を与えてくれます。

 私のV-Tは落下品で、カバーを少しずつ叩き出して何とか形になっています。
こんな事が出来るのも1960年前後の製品だからですね。

efunon 2017/11/24(Fri) 22:44 No.1033
Re: キャノンRF(L39)機
最近、何台かY-Lを見せてもらう機会が有りましたが、スパッタリングで作られたブライトフレームの劣化が激しい状態でした。

 分解をされる場合、出来ればスパッタ面は多少汚れていても拭かない方が良い様です。
 100mmのフレームが無くなってしまったのを続けて見てしまいました。
efunon 2017/11/25(Sat) 01:24 No.1034
Re: キャノンRF(L39)機
少数派。WS、US改。
先ず、US改。キタムラで購入。ミヤテックのOH記録が有り、UF改と成っていた。すわ、珍品?
500s迄なので、WSb改ではない。フラッシュレール付なので、UDでもない。
ここからが問題。フラッシュレールの接点がXに成っている。UF改はXでなかった?
既に、7二台、P持っていた。コレクター魂が騒ぐ。色々、資料を調べだした。結果、条件に該当するのはUS改。
55年4月。UF改と共に、このシリーズ最後の物。何故か生産台数がUSに含まれ不明。PX販売品のUF改の方は、輸出扱いで2500台
WS。ハードオフのジャンク。WSbと成っていた。此方も?
此方は、フラッシュレールは有るが、X接点ではない。WSbの前、WSであった。直ぐWSbに成るので、生産台数7000台。
WFのスラング。私が耳にしたこと。F評価が4こ。此れは、軍隊での落第。此れでは、PXで販売できないから、との事。
WSとUS改を比べる。一般に、シャッターダイアルの回転部分と、フイルム残数ダイアルが目立つ。
使い比べると、低速シャッターの等倍、ファインダー接眼部の拡大がある。
特にファインダー部の拡大は、老眼の私には、有難い。二重像が遥かに見やすい。
US改。OHしているので、各部の作動はスムーズ。ライカVfと比べても、全く差が無い。一眼変倍ファインダー。バルナックライカより遥かに使いやすい。
Xの直前の物。バルナックキャノンとして、完成している。
フイルムの切込みは厄介だが、これを除くと、常用できる。
最近気付いた事。私、ゾルキー用のターレットファインダーがあった。
アクセサリーシューにこれを付け、変倍を1,5倍のする。
これで28〜135レンズ全て使える。最強のバルナックである。
画像は、54年10月、創刊当時のカメラ毎日。フラッシュ付きWSbと交換レンズ。

ナースマン 2017/11/25(Sat) 06:07 No.1035
WSb改 (WSb2)
WSb改です。

 便宜上"Canon"のバルナックタイプと呼称していますが、キャノンオリジナルの形態を採ったほぼ最終型です。

 ライカのVfに肩を並べる機種と云われています。
単純にカタログ上の数値はなるほどではありますが、使用感と云った情緒に訴える部分ではちょっと分が悪そうです。

 ボディーのメッキは後年の機種と比較すると多少キラキラしています。グッタペルカも艶が有ってスベリ易い感じです。
 内部ダイキャストは肉厚で頑丈そうです。これは技術的には同年代のドイツの水準には至ってはいない様です。

 なんとなく各部のクリアランスはライカと比べると大きめです。しかし当時の最高峰だったのは十分うかがえます。

 ちょっと見ずらいのですが、スローダイアルの1/15と1/30の間に"X"の刻印が有ります。
シンクロタイミングの切り替えも自動で行いますが、いまだシンクロターミナルは独自のタイプです。

 この頃のキャノンのテイキングスプールは良い工夫がされています。
 スプールのボス部分を少し回転させると、スプリングの力で少し突出します。
 フィルムを取り出す時などは便利です。もちろんそのままでもローレットが大きいので比較的楽に出来ます。
 市販の個体にはこの純正スプールが一般的なモノになっている事が有りますので、購入される場合はご注意です。

 ファインダーは左手側のライカの視度調節レバーの位置に有るレバーで回転させます。
 ファインダーの精度向上のために接眼窓が小さいので、一日使用していると涙ナミダになります。
 こんな時は単独ファインダーの使用をオススメします。ただし、次のX型が備えていますパララックス補正ピンはまだ有りません。

 とは云え、現在主流となっている広角レンズを使う仕様にはまるでなっていません。
使用にはご自分でアクセサリー等の工夫が必要です。それがまた楽しいのです。

 小型でギッシリ感が有り、当時の最先端技術力を感じるにはとても良い機種だと思います。

efunon 2017/11/25(Sat) 10:08 No.1036
WSb改 (WSb2)Wその2
WSb改に薄い25mm F3.5 さらにKR64 (コダクローム64)で撮影しました。かなり古い画像です。

 ストンと抜けた秋の光景です。

efunon 2017/11/25(Sat) 10:27 No.1037
Re: キャノンRF(L39)機
バルナックキャノンのサイズ。
ダイキャストの肉抜き、ライカとの違い。
まず底蓋で比較<クラシックカメラ専科5、ライカ型カメラ>による。
ライカV。30,2×133,4mm。
ハンザキャノン。30,5×136,1
キャノンSU。30,8×136,0
キャノンUD。30,7×136,5
ゾルキー4。33,9×143,4
これを基に、私の現物比較。
フェドレンズ付き、戦前型フェド。ズマール付ライカDUと比べると、50g弱重い。裏蓋、一見交換できそう。フルコピーなので、裏蓋もほぼ同じ。
然し、ダイキャストの厚みなどが違う。其の儘では交換不可。
ゾルキー4と4K。此れも一見交換できそう。しかし交換すると、どこかゴリゴリ感が。
やすり掛けすると交換できると思うが、多分光漏れが。
生産台数を考えると、交換できないのが不思議」。
ライカV系。基本的にどれも同じ。交換可能と思う。
UとVは、ダイキャストの違いで、交換できないと思う。
私のUS改。裏蓋が擦り傷。一方。WS外観は全く問題ない(もともと部品取り用に購入)
試しに、裏蓋交換してみた。全く問題ない。光漏れもなさそう。
キャノンの精度は高い。ここでよからぬ考えが。
WSのフラッッシュレール接点。US改の物と交換したら?
これってUF改?発売時期も同じ。個体Noでの区別も無理。
ミヤテックの整備記録を付け、ネットオークションに出したら?
私、弄るのも好きなので、自分で整備したものや、改造した物も多い。
コレクターとして、後の人が悩むものを出したくない。
なので、オークション等、出したことが無い。此れで個体が増える。
キャノンRF。自分で個別表示しようかなあ?でもそれほど知識が無いし、個体も持ってないと思っていました。
個体の画像、撮影画像は皆様に任せます。私は資料画像を掲示します。
PHOTOGURAPHY,DECEMBER,1954

ナースマン 2017/11/25(Sat) 17:00 No.1039
Re: キャノンRF(L39)機
ナースマン様

 ライカVはダイキャスト製では有りません。Vbで一部が、VCでダイキャスト化されます。U型も同じです。

 ダイキャスト化に伴って寸法も変わっていますので、互換性についてはご注意下さい。

 ちなみにライカのボディーの水平断面形は半円を直線でつなげた形ですが、キャノンのそれは8角形になっていて、
外観上の特徴になっています。
efunon 2017/11/25(Sat) 21:45 No.1040
Re: キャノンRF(L39)機
言葉足らずですみません。私、バルナックライカは詳しくない。
バルナックライカの底蓋。
Vf。Ufと併用できる?思うに、VCもできるかも?どちらも私持ってない。推測ですが。
DU。Vfとは併用できない。私のVf(セルフ無し)とDU。
基本的に、サイズが違う。同じバルナックライカでも、全く違う。
シャッターのガバナーからして違うので、サイズが違う?
バルナックキャノン。WSbとWSb改。WS〜UF改を含め、全て同じサイズと思う?
先に述べたように、WSと、US改は交換可能。
ナースマン 2017/11/25(Sat) 22:07 No.1041
Re: キャノンRF(L39)機
是非お持ちの機種のインプレをお願いします。

 この時代、少し検索すればだれでも様々な情報を入手出来ます。

その様な情報よりも、実際にお使いの方のお話が聞きたいと思います。

 カタログや雑誌のデータでは差が付かなくても、実際に使用してみると違う。そんな部分が大切だと思いこのスレッドを作りました。
efunon 2017/11/25(Sat) 23:41 No.1042
L1
スッキリとした外観を持つ距離計連動機で、かなりストイックな感じを受けます。

 いまだ回転二軸式のシャッターダイアル等が醸し出す雰囲気はWSb改の外観を変えただけか?の様にも思えます。

 変倍ファインダーはとても便利なのですが、WSb等が採用した左側面部のレバー方式の切り替えの方
が操作性は良い感じです。V-Tで採用された接眼部近傍のダイアルだと、精密なピント合わせの度に
アイピースから目を離さなくてはいけません。

 この機種(Lシリーズ)まではゴム引き布幕シャッターが選べます。ステンレスシャッターがうるさい訳
ではありませんが、現在でもメンテナンスが容易な布幕式の安心感はこの機種の寿命を長くしていると思います。

efunon 2017/11/26(Sun) 00:26 No.1043
85mm ルミフィールドファインダー と ニコノス ファインダー
キャノンではブライトフレーム式ファインダーを"ルミ フィールド ファインダー" と呼んでいました。

 手元にこの85mmファインダーが有ります。このファインダーをニコノスの80mmの陸上用ファインダーと比較してみました。

見え方には製造時期の差が有りますので触れませんが、その画角には殆ど差が有りませんでした。

 以前にもどこかで書いたのですが、キャノンの距離計連動の85mmレンズはまだ入手が比較的容易です。
 キャノンにしろライカやニコンもブライトフレーム式の85mmファインダーは見つけるのは大変ですが、
ニコノスの80mmファインダーは比較的アチコチで見かけます。
もし必要なら流用も可能だと思います。


 
efunon 2017/11/26(Sun) 10:37 No.1048
RAPID WINDER
ライカビットのキャノン版です。
キャノンは、この巻き上げ方式がお好きだった様で
その後のキャノフレックス等もこのトリガー巻き上げを備えていました。

ライカビッドの様に装着するカメラ側の調整などは必要な異様で助かります。
これを付けると重くなりますが、驚くほど軽快に撮影ができます。

ゆうれい 2017/12/10(Sun) 00:57 No.1076
Re: RAPID WINDER
RAPID WINDER!

何度購入しようと思った事か。でもボディーよりも流通価格が高価なので、踏みとどまりました。

 キャノンはトリガー巻き上げを最後まで推していましたね。三脚穴がボディーの端に有るのはこの為と思うほどでした。
efunon 2017/12/10(Sun) 08:00 No.1078
Visoflex
Visoflex IIが何の問題もなく使用できます。
キャノンに付くなら、例えばソビエト物にも使えるのでしょうか?

ゆうれい 2017/12/10(Sun) 23:12 No.1081
VIT & VIL
変倍ファインダーを装備したキヤノンRF最終機。
1軸不回転シャッターダイヤルを採用、露出計連動を達成しています。
比較的基線長が長く、精度も信頼できます。
トリガー巻き上げのTと1作動レバーのLは、巻き上げ形式が異なるだけでスペックは同じです。
トリガー機構が入っているTの方がボデイ高がわずかに大きく重くなっています。

1990年代RFブームの頃には手が出ない価格帯でしたが、最近では手が出しやすいレベルに落ちてきています。

高級機だったためか大切にされ機能を保っている個体が多いように思いますが、Tはトリガーが金属摩耗でトラブルを抱えている場合があり、Lも巻き上げ系が微妙にスリップする個体もありますから、購入地にはよく検討すべきでしょう。
一昨年店舗で手頃なTに遭遇し、トリガーは未体験でしたので物珍しさもあり手元に来ましたが、一月ほどでワンストロークで巻き上げられなくなり店舗に戻し修理に入ったものの、要の真鍮部品が摩耗で再生不能になっており、長期入院。
トラブル箇所以外の使い勝手が良かったので、つい同じ店舗のVILに手を出してしまいました...その後VTジャンクの部品を移植しVITも完成、2台態勢になってしまったものです。
こう言ったときは信頼できる店舗で購入するありがたさが身に染みます。

写真:左VIT、右VIL

れんずまにあ 2017/12/12(Tue) 00:11 No.1083
VITノブ巻き上げ部
VITは、VT同様にトリガーが三脚雲台につかえて巻き上げ出来ない場合に備え、軍艦部ノブ巻き上げもできるようになっています。

ノブは押し込んである状態では空転しフィルムは動きませんが、トリガー巻き上げに従い中央の軸が回転し巻き上がっているインジケーターになります。
背面ボタンを押しノブを引き揚げると内部の軸と噛み合ってノブ巻き上げ出来るようになります。

れんずまにあ 2017/12/12(Tue) 00:13 No.1084
VIT, VILファインダー
efunon様にまとめていただきました通り、変倍ファインダーにより視野が切り替わります。
 上は50位置の等倍、50,100mm用パララックス自動矯正アルバダブライトフレーム。
 中は35位置0.65倍フレーム無し(画像では見えませんが中央は虚像二重像あり)
 下はMag位置:1.55倍 距離計含む拡大像

私は所持する前はMag位置で100mmのフレーミングが出来ると思っていましたが、このように円形視野なのでフレーミングは50位置にダイヤルを戻し、ブライトフレームを出す必要があります。

100mmf3.5あるいは絞り込むなら、距離計基線長は短くても50位置のまま測距してOKでしょう。
しかし100mmf2開放を使うなら、ファインダーはMag位置にして距離計精度を確保し、アクセサリーシューに100mm専用か、望遠用ズームファインダーを付けて二眼式として使う方が、持ち替えてファインダー切替するよりも実際的ではないかと思います。

このとき、VからVIに装備された外付けファインダーのパララックスをボデイ側のロッドで制御し自動補正する機構が役に立ちます。
キヤノンの外付けファインダーには、ボデイ補正に対応したものと、一般用のパララックス手動矯正のものがあり、VT、VITには前者の専用品を使う方が便利でしょう。
後期のキヤノンRFだけにある優れた機構ですが、残念ながら7以降には採用されませんでした(ボディ内蔵フレームがあるから不要なのでしょう。)

35mm位置はブライトフレームがなく視野全体で判断します。パララックス補正は入りません。実用的には問題ないと思います。

れんずまにあ 2017/12/12(Tue) 00:25 No.1085
VITグリップ
トリガー巻き上げにはグリップがあるほうが操作性が高まります。
専用グリップが存在しますが、ちょっと手に入りづらくて...
スリックのバーチカルグリップや、このマンフロットのゴム雲台などを付けています。
ゴム雲台は三脚ネジが付いていて多少の角度修正はゴムの弾力で行うもので、びよんびよん動くので固定は出来ませんが三脚でもトリガー巻きできますし、グリップとしてもなかなかのものです。

れんずまにあ 2017/12/12(Tue) 00:30 No.1086
MライカやニコンSPを上回る高機能機なのに、販売台数が多いこと、セレン露出計内蔵の上に露出計不調の個体が多いこと、アクセサリーシューが省略され超広角使用に制限があることなどから、可哀想なくらい安価に入手できますが、基本性能は最高級機に劣らない機種でしょう。

ファインダー倍率0.8倍固定で変倍は省略されましたが、ファインダー光学系が見直され基線長が長くなったため、VIの50mm位置より有効基線長が長く、精度はPに次ぐものです。また35mmフレームが内蔵され、有効基線長も長いため35mmはVIで使うより7のほうが使いやすいと思います。

逆に85mm以上の大口径は不利であり、使い分けができるでしょう。
ただし、85と135のフレームが内蔵されたキヤノンRFは7と7Sだけであり、快適に使える面もあります。

7が登場した頃は、一眼レフが台頭してきた時代に一致し、利点欠点がせめぎ合っていました。
大口径標準から広角に掛けてはRF用の画質、コンパクトさがリードしていたと思います。
キヤノンRFの終盤を飾るレンズ群は、今手にとっても驚くほど優秀な性能です。

れんずまにあ 2017/12/12(Tue) 00:43 No.1087
Re: 7
れんずまにあ様

 貯めていないで出しましょう! 

 キャノン7は、ファインダーをメンテナンスして実際に使ってみますと凄い機種であることが判ります。

 名機の誉れ高いWSb改などと比較しても別モノです。再評価されても良いと思います。

 ステンレス幕のシャッターがヨレている個体も多いのですが、丁寧に探してみると、安価で綺麗な個体
に出合えるのも7の良いところだと思っています。
 セレンの露出計は意外に動かないモノは少なく、なんとか振れるものが多いです。十分目安になります。

 最近、カメラにメーターが入っているモノが無くなり、逆に非連動露出計を積んだ機種を探し出して使っています。
efunon 2017/12/12(Tue) 22:43 No.1088
キヤノンL39レンズ
出し惜しみというわけではありませんが(笑)キヤノンレンズは手離れが良く売ったり買ったりを繰り返し手元に多くはありません。
偏見を交えて私なりの寸評を致しますが、キヤノンについては先達が数多いので恐縮です。

今はVIと7ボディに合わせ、内蔵フレームがある焦点距離の後期型を残しています。

50mmf1.4
最短1m、フィルター径48mm。円筒形カブセフードあり。
数が多く安価なレンズですが、非常に性能が高く、今使っても一線級の描写だと思います。
丁寧に収差補正され、開放から全画面均質でかなり尖鋭な像を結び、少し絞るとコントラストが立ち、信頼しています。
ただしカラーの鮮明さは最高とは言いませんが、そこそこ悪くないはずです。

3回売ったり買ったりしましたが、どの個体もよい物でした。
最初はミノルタCLに付けて暗所撮影、精度不足は数撃って補いました。
2代目は7Sとセットで、まもなく金策に消え、3台目はもう手放さないでしょう。

50/1.2も7Sと共に出入りしました。
記憶では、1.4よりハロは多いけど開放でもそこそこのコントラストがあり、非常識なほど大きくなく、良いレンズだと思いました。

後期の50/1.8や2.8は非常に曇りやすく、市場で綺麗なレンズを見付けられません。あれば安価なので試したいのは山々ですが。
ボケは私は全く朴念仁で、もしご評価を頂ければ幸いです。

れんずまにあ 2017/12/14(Thu) 19:50 No.1089
キヤノンL39レンズ:35mm
VIと7で外付けファインダーなしで使える最広角。(7全視野で28が使えるかどうかは存じませんが)

後に日本メーカーがどんどん広角寄りにレンズを発表して行きましたが、やはり35mmはRF機広角の定番。
当初外付けファインダーを要しましたが、RF末期世代ではボディのファインダーが広角化、マルチフレーム化され、ボディ単体で気軽に使えるようになりました。

キヤノンは初期セレナー35mmf3.5、3.2、2.8を経て、キヤノン名でガウス型の2.8、1.8からf2,1.5に変遷しました。
ライツの形状に準じたクラシックな旧型も美しいのですが、キヤノンV以降には寸胴で素っ気ない後期型が似合う、かも。

私は借用1.8と、こちらの2,1.5の経験があります。

1.8は開放では少々ハロがありますが解像力は優れていて、f2-2.8に絞るとすっとコントラストが立ち上がり、周辺の甘みも消えて素晴らしい描写になります。真鍮が多く使われずっしり重量感があるレンズです。

35mmf2,フィルター径40mm、最短1m、ズミクロン35用角形フードがフィルターとレンズネジ部との間に噛むので便利に使えます。

f2はきわめて近代的な描写で、開放からコントラストが高く、四隅まで整った画質に驚かされます。絞れば見事な尖鋭度で、友人のズミクロンM6枚角付きと比較しても、一歩も引かないレベルです。
鏡胴が軽合金主体になり、レンズ自体も前後長が短くf2とは思えない小型軽量レンズです。
余談ですが、近年再登場したL39レンズはいずれも周辺描写はキヤノンf2に負けます。わざと像面を曲げているのじゃないかとも思いますが、それにしても四隅を捨てているとしか思えず、結局キヤノンに戻ってきてしまいました。

35mmf1.5 フィルター径48mm、最短1m,フードはhamaの角形49mm用を適当に付けてます。50/1.4用オートアップが共用できます。

1.5は、ズミルックス35が最近高くなりすぎてお手上げになったので、代わりに(失礼!)入手しましたが、開放ハロは多分ズミルックスより少なく、逆光はそれより強く、絞った時のシャープネスは同等以上じゃないかと思います。真面目に作られているなと思いました。f2に絞ると僅差で35/2に劣りますが、f2.8に絞ると見分けが付かないほどで、f2のレンズを内蔵しているのと同じという感覚です。

左:キヤノン35mmf2.0,右:キヤノン35mmf1.5

れんずまにあ 2017/12/14(Thu) 20:16 No.1090
キヤノンL39レンズ
VIやPの内蔵フレームで最長の焦点距離は100mmです。(7には85と135フレームがありますがレンズ持ってないので許してください)

RFで100mmを採用し普及させたのはキヤノンくらいかと思います。他社でも大珍品はぽつぽつあるみたいですが、大概90の次ぎは105でしょう。
つまり他のカメラでは使いにくくなります。内蔵100mmフレームをもつ他社L39ボディはヤシカYFくらいかと。
外付けファインダーなら何の問題もないか...

セレナーにはf4がありますね。美しいクロームの重いレンズです。未経験。
キヤノンf3.5には多くのバージョンがあり、私のは経験した2本とも軽合金白黒ゼブラと言われるタイプです。

キヤノン100mmf3.5 フィルター径34mm、最短1m、回転ヘリコイド。円筒形フードあり(少し短すぎますがファインダーを蹴らないためこれでいい?)
非常に小型軽量で細く、ライツミノルタ用90mmf4より細く軽く明るいです。
性能は驚くべき高さで、コムラー105/3.5と比較したら歴然、逆光耐性も月と素盆ほどの差がありました。ニッコール105/4より解像力が勝っています。現代の100mmクラスと較べても水準以上で、後にフレックスR用に転用されたのもわかります。
携帯性を重視する時には気軽に持って行けるのもよいですね。
残念ながら曇った個体が多いようで、折角の逆光耐性がなくなりますので購入時には注意が必要です。

100mmf2 フィルター径58mm、最短1m、回転ヘリコイド、円筒形フードは200/3.5と共用。
RF末期に出た明るい中望遠。大きく重いので気合いを入れて持ち出します。これを付けたらこれ一本という割り切りです。
RやFD時代には100はf2.8止まりで、newFD後期にようやくf2が登場しました。それやEOS用と比較すると流石にコントラストが低いですが解像力は負けていません。

れんずまにあ 2017/12/14(Thu) 20:39 No.1091
ズームファインダー
キヤノンVIT、100/2、ズームファインダー85-135

キヤノンV以後のパララックス自動矯正対応ファインダーのひとつ。
85mm〜135mmには単体ファインダーも存在しますが、拙宅にはありません。
偶々85〜135mm用ズームファインダーが近くの店舗にあったので使っています。

旧来の機種向けにパララックス手動補正タイプも併売されたはずです。(単体はよく見掛けますがズームに手動補正型があったかどうかは不確か)

変倍するのでフレーミングしやすく、またレンズの距離環を回すとファインダーが連動して自動的に下を向いていくのが嬉しいです。

efunon様がVでご指摘のように、V〜VIの変倍切替はファインダーアイピースの直ぐ右下にあり、フレーミングしながら切り替えることは困難です。
確かにVISbの巻き戻しノブ基部のほうがファインダーから眼を離さず、左手の手探りで切替可能なので操作性がよいのは明らか。
どうしてV以後に改めなかったのか。

そうするとMag位置で距離計精度を高めることと迅速なフレーミングとを両立するには、外付けファインダーという妥協になってしまいます。
とはいえ外付けファインダーは慣れると楽しい作業です。
ここでパララックス手動変換が入ってくると大変なのですが、キヤノンは自動ですのでありがたい。
100mmとなるとパララックスによる撮影範囲移動はかなり大きいのが、ズームファインダーを覗くと実感できますので。

試写では最短1mまで大変精度良く合焦していました。信頼できるのが何より安心に繋がります。

さてズームファインダーにある他の焦点距離:85,135もほしくなってしまうのが欠点ですね....

7sと共に去ったレンズに85mmf1.5がありました。白黒ゼブラ仕様。
中玉のコーティング部分が曇りやすく、簡単に分解清掃できるのが仇になり、内部コーティングが随分禿げていました。
それとは関わりないとは思いますが、開放描写はかなりフレアっぽく、絞るとそれなりにシャープ。ただ7sの距離計では若干精度が心許ないのと、換金価値が高いので離れていってしまいました。
性能的には、後に試したズマレックス85/1.5や、エンナリート85/1.5と同格であったと思います。

おそらく85/1.9のほうが堅実な性能と想像し、機会があれば試したいけれど、後期型は最近あまり見掛けません。我慢我慢。

れんずまにあ 2017/12/14(Thu) 20:58 No.1092
キヤノンP 後塗り黒
ただでさえ安価なキヤノンP、
これはおそらくアマチュアが後塗りした艶消し黒のP
白墨入れはされていません。剥げて真鍮の地が露出しています。
仕上げがよいとはいえないためか、機械的,光学的には問題ないのに5千円ほどでした。
最近はクロームでも、似た相場でしょうか。
目立たない外観で大変気に入っています。
等倍ファインダーの35,50,100に対応するアルバダフレームが美しい。
35mmフレームは視野ギリギリ、端を確認するためには裸眼でも目をひと回し。そのため、50mmを使うのが最も快適。

れんずまにあ 2020/09/17(Thu) 19:19 No.1743
V, VI用ファインダー
V, VIはアクセサリーシュー前部に、外付けファインダーのパララックスを自動補正する機構が備わっています。
キヤノンRF用外付けファインダーのうち、黒色円筒形の後期型には、このパララックス自動補正に対応したV, VI専用と、フット後部に手動パララックス補正レバーを持つ一般用があり、現在はV, VI専用は用途が狭いため求めやすい価格になっています。

VIユーザーなので、ボディ内蔵の35,50,100以外の焦点距離に対応したファインダーを探しているうち、色々見つけたので紹介します。

左から、28mm、85mm、100mm、135mm、85-135ズームファインダー

85,100,135はアルバダ式ブライトフレームを備える「ルミフィールドファインダー」です。

れんずまにあ 2020/09/17(Thu) 19:27 No.1744
V, VI用ファインダー2
VITのアクセサリーシュー面の前方に、直径2mmほどのクロームのボタン状突起があります。レンズを繰り出すと高さが下がって、ファインダーのフット部のボタン突出量を規定、パララックスを補正します。

れんずまにあ 2020/09/17(Thu) 19:33 No.1745
V, VI用ファインダー3
各種V, VI用ファインダーのフット面に、ボディ側に対応する機構が見えます。
手動ではパララックス調整はできません。

れんずまにあ 2020/09/17(Thu) 19:35 No.1746
V, VI用ファインダー4
ズームファインダー85-135
視野は同じサイズで、ズームにより像倍率が変化します。
ブライトフレームはありません。
クリック位置には、85,90,100,110,125,135の表示があります。
110ってロッコールくらいじゃないですか?125って存在するの?ご存知でしたらご教授お願いします。

れんずまにあ 2020/09/17(Thu) 19:41 No.1747
V, VI用ファインダー5
135mm用プラケース
革製ケースばかりではないのですね。
85,100,135mmルミフィールドファインダー用でしょう。
28mmは大きすぎて収納できません。

れんずまにあ 2020/09/17(Thu) 19:43 No.1748
キヤノンVIT、28mmf3.5
キヤノンRFの28mmレンズは、クローム仕上げのセレナー28mmf3.5に始まり、外観、構成を変えずにキヤノン銘になり、1957年に意匠を変えて,このII型の外観になりました。
II型発売と同年に、新設計のf2.8バージョンが登場、併売されましたが、f2.8はキヤノン7Sと共にRF終焉まで供給されました。

f3.5II型は、全面クローム外観の前期型と比べ、V以降のキヤノンに共通な寸胴な意匠に統一され、没個性ですが、V以降には似合うと思っています。

画質は古風な印象。開放から中心は整っていますが、やや柔らかく、像高50%外は非点収差でエッジが甘く、四隅は完全にボケます。f5.6からコントラストが立ち上がり、f8で四隅以外はまずまず締まり、f11は四隅以外大変繊細な描写になります。四隅はf16で甘いながら解像し、中心はそれほど回析劣化が目立たないため、風景ならf16が推奨され、スナップならf8-11がよいかと思います。

最近α7Rで試写して驚いたのは、この28mmf3.5は色収差が全く見えないことです。
対称型なので当然ではあるのですが、再認識しました。
1980年代のレトロフォーカス型28mmを一緒に試写していて、開放絞り近くのコントラストやシャープネスは明らかに80年代レンズのほうが優れているのですが、周辺に出る色収差が低拡大(4つ切り程度)でも少し気になる程度に出ます。
結果絞った時にはキヤノン28/3.5のほうが非常に繊細な画質になります。
大変面白いと思いました。

れんずまにあ 2020/09/17(Thu) 19:52 No.1749
キャノンIVSb(改)
efunon様が既におまとめになっているIVSb(改)

何が(改)なのかキヤノンのサイトを見ると、シャッターダイヤル中心にレリーズ後の指標が付いた、
巻き上げノブにフィルムメモがついた、だそう。
店に聞くと、ファインダー接岸窓が大きくなっているそうです。見比べさせてもらいましたが確かに
ちょっと覗きやすくなった、のかな。

正面から見るとライカを見慣れると間延び、あわわ、キヤノン特有の1眼式RFのスッキリした外観です。
これは軍艦部にちょっとあたりがあるので相応に値引きされていましたが、二重像含めファインダーが
とてもクリアで、シャッター幕も新品のようだったのでお輿入れ。

efunonさまご紹介の、スプールのギミックも使いやすいですね。この個体は少し固定が固く、つまみを
飛び出させないと外し辛いです。
最近モノクロは長巻フィルムを常用しているので、一度マガジンをつかったみようかな。
ライカやニコンは高価で、コンタックスは数が少ないけど、キヤノンは割に安く豊富です。巻き上げが
多少でも軽くなるかも。

変倍装置はV以降より使いやすい位置にあります。元々基線長が短いので、大口径開放や長焦点には必須
の機構かもしれません。
これもefunon様ご指摘のように、50mm以外のレンズに対する配慮はないので、かなりの手間を甘受し
て交換レンズを使わねばなりません。
ものぐさな私は、とりあえず標準レンズを付けて楽しんでいます。50mmでもf4、余裕をみてf5.6なら
標準倍率、それより開くならx1-x1.5で一度焦点を確認しますが、これがとても安心感が高くて嬉しいですね。

れんずまにあ 2021/01/28(Thu) 22:07 No.1785
Re: キャノンIVSb(改)
 私が書き忘れておりましたが、"改" タイプはシャッター系列が倍数系列になっています。

 また、最初に購入した時にギョツとしたのが、レンズマウント側から見るとドラムに巻き取られた布幕が露出している点です。
最初は部品の欠品だと思いましたが、販売店のご主人に何台か見せて頂いて納得した次第です。

 れんずまにあ様の画像から察するに、革ケースの乾燥が進んでいる様に思われます。
特にストラップは過乾になると大変に脆くなりますので、靴店に売っているミンクオイルを刷り込んでおく事をオススメします。
たっぷり塗り込んで一晩置くと、柔軟性が復活すると思います。あと、ケースのヒンジ部に塗っておくと破断を避ける事が出来ます
efunon 2021/01/30(Sat) 23:10 No.1788
Re: キャノンRF(L39)機
WSb改 が小改良であったことについて,日本光学側からの見方ですが,書籍「明るい暗箱」にその内実らしきことが書かれています.それによると,ニコンS2型の登場がキヤノンに漏れ(というよりは重役自らが伝え),その対抗機種としてWSb改を急遽企画し,S2の発表会の2日前に急遽発表したというのです.

そのあたりの2ページほどから,いくつかかいつまんで概要記載します.
・日本工学がひたすらS型を作っている間,キヤノンは6種類の新型を発売した.
・その中には数ヶ月だけで姿を消したものもある(III型のこと.IIBに1/1000を加えた改良型でシンクロがなく,つなぎの製品だったという評価)
・このようにキヤノンは日本光学に対する対抗意識が激しかったが,当時の日本光学側はそうでもなく危機感希薄
・S2型が12/10に発表されることになったが,あろうことか日本光学の重役がキヤノンにその旨を知らせに行った
・WSb改が12/8に発表された.「WSbをほんの少々改良しただけとしか思われない」と記述
・ニコンS2は発表と同時に発売開始だったが,WSb改の実際の発売は翌4月だった
・これらのことから,WSb改の発表会はニコンS2の発表に水を刺そうとしたという世間の評価も少なくなかった
というような内容です.

かなり偏った見方かもしれませんが,ニコンとキヤノンはレンズの供給不足などで関係悪化が進んでいたのは確かのようです.

なお,「明るい暗箱」は技術的内容のほか,会社経営・マーケティング・広告などの視点が強めの書籍です.ブロニカなども歴史を掘り返していると,労働争議や経営危機,創業家のことなどいろいろ見えてきて,カメラの更新や継続・ディスコンなどは,必ずしも技術的理由に基づいていない・・というよりむしろそういう外的要因のほうが大きいのかも・・と思うようになりました.キヤノンもいろいろあったのだろうなと思います.古くは初期のカンノンと内田・吉田の濡れ衣事件とかもあるし,ライカの特許回避有無や微妙に違うマウントなど,いろんな苦労の跡が見えますね.1950年代後半になると独自技術への自信が深まり,V 系から 7, P, Canonet あたりに向かって一気に組織的になるといいますか,古い体制からの脱却を感じます.
日浦 2021/01/31(Sun) 00:58 No.1791
Re: キャノンIVSb(改)
れんずまにあ様 日浦先生

 キャノンIVSb(改)で一つ抜けていました。

 シャッタースピードが倍数系列になった事により、1/15のシャッタースピードに対応するスローガバナーが新たに必要になりました。
 これには開発に苦労したそうで、ユーザーから見れば気付かない中に技術者のかたのご苦労が有ったそうです。

実際に分解して確認した訳ではないので、アヤフヤなのですが、確か2重構造を採用されたのではなかったでしょうか。
この辺りは知見を持つかたのご意見が聞きたいところです。
efunon 2021/01/31(Sun) 08:19 No.1792
Re: キャノンIVSb
efunonさまご指摘をありがとうございます。
倍数系列シャッターはキヤノンサイトにあったけど書き忘れていました。
単に目盛りを刻み直すだけではなく、ガバナー新設など手間がかかっていたのですね。驚きです。
使う側からすると、低速別に回転シャッターダイヤルで、倍数にしてもそれほどメリットあったのかなあと思うのですが、
何か目先を変えないと新製品にならない苦悩を感じました。

ケースのメンテについてはとてもありがたい助言です。家族に靴用ミンクオイル借ります。
この店舗では特にセットになっていたわけではなく、山積みケースの中から合致しそうなのを選んだので、本当に
IVSb用なのか全く自信がありません。
日頃ケースはバッグの中でカメラが擦れない役割で、ストラップは首にかけないことが多いです。
というのは昔ローライのストラップでワイシャツをひどく汚したことがあったので。
確かにかけた時に切れるのは恐怖です。知人が2.8Fを落下破損させて頭抱えていました。

日浦様、カメラレビューに「明るい暗箱こぼれ話」が連載されていて,本編に興味が出て随分昔に読みました.カメラレビューは時々読み返しているけど本編はわすれてしまって...,また読み返します.
れんずまにあ 2021/02/01(Mon) 18:09 No.1797
処理 記事No 暗証キー

- JoyfulNote -