マミヤプレス

中判大画面を指向した方なら一度はお世話になったのではないかと思うマミヤプレス。
手頃な価格で6x9cmが得られるので大変有り難かったカメラです。
そのかわり操作は極めて原始的。
ダークスライド、シャッターチャージ、全て手動で安全機構はまるでありません。
初心者が今まで経験した一眼レフやレンズシャッターコンパクトでは想像も出来ないワイルドさで、一カ所でも操作を誤ると撮影出来ないか1コマ無駄になるというシビアなカメラです。
しかしマミヤプレスに慣れれば、テクニカル/ビューカメラの敷居が低くなるという訓練効果があります。

初期型マミヤプレス、通称グレータイプ。
後にポラロイドフォーマットに対応した75mmと127mm、そして250mmf5を除き、マミヤプレス用レンズすべて装着できます。
50mmf6.3をつけてみました。大変コンパクトな組み合わせです。
距離計連動するのがすばらしい。

れんずまにあ 2017/02/21(Tue) 19:45 No.740
マミヤプレスG
ここで採り上げるのはマミヤプレス専用のバック規格である「M」規格ではなく、米国輸出にあたってバックを普遍的なグラフレックス社のロールホルダー規格に合わせた「マミヤプレスG」です。

バック部分はグラフレックスの特許が列記されています。
バックは米国から送ってもらったような記載を見た覚えがあるのですが、ユニバーサルプレス用Gバックと同じ部品のようですし、メイドインジャパンと書いてあるのでマミヤ製のように想像しています。
フォーカシングスクリーン/フードは全くグラフレックス23系と同じで、この部分を米国から供給されたのでしょうね。私が読み違えたのかな。

Mホルダーと較べてグラフレックスホルダは小型軽量なのですが、Mホルダーはグリップにもなるのに対し、Gは左手グリップを付けないと操作性がよくありませんから、単体での軽量化には今ひとつ寄与しません。

むしろグラフロックのアクセサリーが共有できるため、多機種と併用するときにシステム全体の軽量化には効いてくるでしょう。

れんずまにあ 2017/02/21(Tue) 19:49 No.741
Re: マミヤプレスG
オリジナルのマミヤプレス(Mバック)との比較

バック部分に互換性はありません。
後部を引き出せばアオリが可能になります。

プレスGや、ユニバーサルプレスのGアダプタは、オリジナルのグラフレックスホルダやRB67ロールホルダ(初期型)を装着するには当然問題ありませんが、ホースマンホルダ(プラスチック製後期型)には固定爪の指掛け部分が衝突して充分な固定ができません。
爪を切削すると可能になるものの、非常に硬い素材なので素人には敷居が高い工作でしょう。

ホースマンとの互換性が制限されるのは残念ですね。

左G,右Mバック

れんずまにあ 2017/02/21(Tue) 19:59 No.742
50mmG6.3
どうしてもレンズの方に目が行ってしまいます。

6×9の50mmに憧れていました。

現時点ではあまりこだわる必要が無いのかも知れませんが、対称形の50mmは良いですね。
 れんずまにあ様のお持ちの645分割露光アダプターに装着は可能なのでしょうか? 
efunon 2017/02/22(Wed) 22:03 No.743
Re: マミヤプレス
efunon様コメントをありがとうございます。
この50mmは当時からフジGL50と双璧の高評価でしたね。
スーパーアンギュロン47/5.6に勝るとも劣らない結果が得られます。

さて、Rhinocamにはほぼ1からアダプタを自作しない限りマミヤプレスレンズは付きませんし、
別に所持している4x5国際規格バックにα7左右スライド分割アダプタを付けた場合,対称型レンズでは
私の最も厚みが薄くなるテクニカルダン袋蛇腹でテヒニカボード90mmがフランジバックの限界です。
多分フェーズワンなどでしたらもっとフランジバックを短く取れるのでしょうけど、手が届かない存在です。

今後もっとよい組み合わせが出てくることを期待して。
れんずまにあ 2017/02/23(Thu) 00:13 No.744
マミヤプレス スタンダード
 マミヤプレス初代1960年発売。
その後、バックを23グラフロック規格にしたマミヤプレスG(1962),
105mmレンズ固定+バックアオリ省略したマミヤプレスS(1963)に続き、
1964年にバックアオリを省略しつつ初代やGと同規格のレンズ交換機能を残した「マミヤプレス スタンダード」が発売された。

 軍艦部〜ファインダーカバー色はプレスSと似たシャイニーシルバー。初代はベージュっぽいグレー、Gは青みがかったグレーと、
モデルによってカラーリングを変えている。(No.742図参照)
 アオリ機能は使わないがレンズ交換は欲しい、価格的に入手しやすい(ボディ,90mmf3.5,グリップつき39,500円)モデルの需要を期待されたが、
あまり売れなかったのか初代に比べて見かける数が少ない。

 前述の通り標準レンズはセコール90mmf3.5で、初代と共通なので沈胴できる。アオリ用の沈胴なので携帯用の意味はあまりない。
別売ロールホルダーはレバー式がマニュアルに載っているので、この頃からノブ巻きからレバーに切り替わったのか。

 アオリ機能はあっても困らないが、個人的にはマミヤプレスでアオることはフィールドではほぼなかったし、バックを引き出して固定する強度が
不足しているので、なくても軽量でよいと思う。

 ファインダーはブライトフレームなし、縮小倍率が掛かった視野全体で90mmに相当するもの。100mmや127mmをつけたら相応の画角を想像する
必要がある。ただの枠なので、マスクを貼っても良いかもしれない。
 実際、初代同様150mm用マスクが引出し式に内蔵されている。

RF基線長はのちのスーパー23やユニバーサルより短いが、250mmf5以外の焦点距離であれば問題ないだろう。(250/5はそのままでは装着できない)

画像はボディ単体にセコール100mmf2.8を装着。
標準装備のグリップがあるほうが保持性に優れるが、外すとコンパクトになり三脚主体ならこれでいい。
*画像には MAMIYA 23 STANDARDとハッキリ刻印してありますが、使用説明書には マミヤプレス スタンダードとしっかり書いてあります。少なくとも日本での正式名称は「マミヤプレス スタンダード」です。

れんずまにあ 2020/12/27(Sun) 00:29 No.1773
マミヤプレス スーパー23
1967年発売
それまでの簡素なファインダー(全視野で90mm:大雑把なので105mmも同じ+150mm引き出し式マスク)をやめて、大型の採光式ブライトフレーム、一眼式レンジファインダーに改装された。
フレームは標準100mmが常時表示、アイピース後部のレバーで150mm枠と250mm枠が順次追加される。
RFの基線長は延長され100mmf2.8に十分対応している。
一方75mm以下の広角レンズは、外付けの外部ファインダーを使う。
レンズマウントは従来モデルと共通のバヨネットだが、回転取り付け、ロックボタンあり からスピゴット締め付け、ロックなしになった。
フィルムホルダーの取り付け規格も旧型と共通の、下部2箇所のダイヤルロック。
ロールホルダーはノブ巻き上げから、レバー2作動のホルダー2型に変更された。このホルダーはグリップとしても機能する。この後、二重露光防止機構つきシャッターボタンを装備したロールホルダー3型が追加された。
また2x3インチカットフィルムホルダーも従来通り使用可能で、ピントグラスによる焦点合わせにも対応している。

れんずまにあ 2022/12/29(Thu) 11:03 No.2104
Re: マミヤプレス スーパー23
標準レンズは従来の90mmf3.5から、同様に沈胴機能がある100mmf3.5(3群4枚テッサー型)に変更された。
沈胴は携帯にも有利だが、それほど薄くなるわけではない。本来の目的は、後部のアオリ機構を引き出した時に無限遠から合焦するために焦点面を後退させることである。
沈胴してもヘリコイドやシャッターは作動する。RFカムも動作するため、通常のRF撮影で沈胴したまま撮影しないようにファインダー内に警告表示が出る。

また同じ100mmでガウス型大口径のf2.8も併売された。f2.8は沈胴できない。

画像:沈胴させた状態の100mmf3.5。ピントグラスを見てヘリコイドで焦点調節する。

れんずまにあ 2022/12/29(Thu) 11:13 No.2105
Re: マミヤプレス スーパー23
1969年にはバック部分を交換してポラロイドホルダーが使えるようになったユニバーサルプレスが登場、スーパー23と併売された。ユニバーサルは後部アオリ機構がないのでレンズを沈胴させる意味がないが、モデル末期の少数を除いて100mmf3.5の沈胴機能は残された。

スーパー23のファインダー部分が破損したため取り除いて整形した軽量カメラ。といっても350g程度の軽量化に止まる。
アオリ撮影を主体に考えるなら、縦寸法がコンパクトなのでパッキングしやすい。
ロールホルダー2型クローム、ブラックもある。3型はブラックしかない。

れんずまにあ 2022/12/29(Thu) 11:21 No.2106
Re: マミヤプレス スーパー23
マミヤプレスボディはグラフロックマウントのプレスGを除いて、 独自のロールホルターマウントで、ごっそり後部マウント交換できるユニバーサルプレスではMアダプターが標準装備になっていた。グラフロックホルダー(RB67やグラフレックス)用にGアダプターも供給された。

プレスGの後部とスーパー23の後部はスクリューで簡単に交換できる。

マミヤのロールホルダーはフィルム室が左右に張り出してグリップの代わりになり、フィルムはS字型に給走され、フィルム平面製がよいことで評価が高いが、重く左右に嵩張るのが欠点だ。

逆にシグマ型にフィルムが送られるグラフレックスホルダーは小型軽量だが、グリップ機能はなく、後ろに張り出しが大きくファインダー覗く邪魔になり、若干フィルム面に不安がある(実用的にはほとんど問題ないが)

グラフロックの他機種と併用したり、パッキングで小型軽量を追及するならグラフロック化は考慮して良いと思う。

れんずまにあ 2022/12/29(Thu) 11:32 No.2107
Re: マミヤプレス スーパー23
恒例の重量比較を。

マミヤプレス スーパー23 1150g
マミヤプレス G 1030g
スーパー23ファインダー切断 800g
マミヤプレス スタンダード 
初期型グリップ 200g
後期型グリップ 300g
初期型6x9ロールフィルムアダプター 500g
ロールフィルムホルダー2型 600g
ロールフィルムホルダー3型 710g
90mmf3.5 500g
100mmf3.5 510g
50mmf6.3 660g
65mmf6.3 300g
75mmf4.5 660g

ユニバーサルプレスと同時にポラロイド判をカバーする75mmf5.6、127mmf4.7が発売された。75mmはスーパーアンギュロン構成で、おそらく4x5もカバーすると思われる。これらはマウント面にピンが突き出ていて、グレーのプレスには装着できないようになっている。

れんずまにあ 2022/12/29(Thu) 11:54 No.2108
Re: マミヤプレス
レンズ寸評
100mmf3.5 最も数が多いレンズ。変形テッサー(第4面が凹面)で画質が向上しているらしい.開放では若干甘いが絞ればシャープなテッサーらしい画質.
100mmf2.8 ガウス型大口径。沈胴機能はない。開放から非常に高画質で、海外同スペック品に勝るとも劣らない。RFの精度は最短まで十分。
50mmf6.3 対称型超広角。暗いが開放から高画質で、プレスのレンズラインで最高評価かもしれない。鏡胴の重量が大きく頑丈。
65mmf6.3 トポゴン型超広角。開放画質は甘く、絞り込むと改善する標準的トポゴンの性質。
75mmf4.5P スーパーアンギュロン型、ポラロイド判や6x12判をカバーし(おそらく4x5もカバー)6x9範囲の画質は高い。ユニバーサルとスーパー23だけに装着できるピンがあり、取り外せるが、RFカムを避けるため後玉の上端が切り欠かれており、回転マウントの旧型プレスには装着しないほうがよい。
127mmf4.5P テッサー型、ポラロイド判用の標準。開放は柔らかく絞れば締まる。6x9にはファインダーマスクを要する。
150mmf5.6 テッサー型中望遠。ポラロイド判をカバーするはずだがP文字はない。絞れば良好。この焦点距離にしては軽量。
250mmf5 エルノスター型望遠。大型で重量がある。これも旧型に取り付けられないようマウント面にピンがある。画質は良い。
250mmf8 距離計菲連動で150と変わらないサイズの小型軽量望遠、曇りやすい。画質はf5より甘い。

自作6x9カメラ、Press Sekor 50/6.3, f16, 1sec, KR120

れんずまにあ 2022/12/29(Thu) 11:56 No.2109
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