東邦大判カメラ

TOHO FC45A

1992年、レコードの高級ターンテーブルなどを制作していた東邦機械株式会社が突如大判カメラに参入した。
独創的な、超軽量素材を使用した、わずか1.1kgしかない4x5モノレールビューカメラ。
穴あき軽量レール2種類(30cmと40cm)を直接三脚に固定、最小限度の強度を保ったクランプで、メインスタンダードを挟み込み固定する。
アオリは前後スタンダードでフルアオリが可能。
              ライズ       フォール    シフト    スイング(度)   ティルト(前後)
 フロント (mm)   24(縦13) 21(縦32) 18 25                 30
 リア     (mm) 24      6 20 25 30   
ボードは直径10cm円形の東邦専用だが、テヒニカ45用ボードも45度傾けて装着可能で汎用性が高い。
最短フランジは46mm(ピントグラスーフロントスタンダード間は55mm)
ただし蛇腹は袋蛇腹に交換できないので、短焦点でアオリはできない。アクセサリに円形偏心パネルがあり15mmまでの平行移動が可能。

その1.5年後に、二重伸縮性モノレールで長短レール交換せずに短焦点から長焦点まで対応でき、支柱形状が改良されたFC-45Xに交代したが、重量は1.36kgに増加してしまった。

れんずまにあ 2022/09/01(Thu) 22:59 No.2043
Re: FC-45A
専用トランクケースに短レールつきで分解収納される。長レールは入らないので三脚と同梱する。

れんずまにあ 2022/09/01(Thu) 23:05 No.2044
Re: FC-45A
円形ボードは好みの位相で固定できる。#0,#1,#3が供給された。
テヒニカボードは45度傾いて装着可能。

華奢な構造なので、重量があるレンズはあまり勧められない。

れんずまにあ 2022/09/01(Thu) 23:08 No.2045
Re: FC-45A
背面。取り外し可能な折り畳みフードがついている。
スプリングバックは固定なのでグラフロックのホルダーはとりつけられない。
各部重量軽減のため必要最低限の構造。

リアスタンダードの横位置用と縦位置用のクランプ取り付け溝とスライド目盛が見える。

れんずまにあ 2022/09/01(Thu) 23:11 No.2046
Re: FC-45A
前後スタンダードをクランプで締め付け固定、クランプを緩めてずらせばシフト、縦位置はスタンダードを外してつけ直す。支柱のネジを緩めてスイングとティルトを行う。アオリの微調整はない。

縦位置固定状態

れんずまにあ 2022/09/01(Thu) 23:16 No.2047
Re: FC-45A
支柱の固定位置決め指標。
横位置と縦位置でフロント支柱の指標が2本入っている。

れんずまにあ 2022/09/01(Thu) 23:18 No.2048
Re: FC-45A
焦点合わせはフロントスタンダードに簡便なラックピニオンが付けられる。
ラックピニオンは取り付け位置を自由に移動できる。

れんずまにあ 2022/09/01(Thu) 23:19 No.2049
Re: FC-45A
ティルト

れんずまにあ 2022/09/01(Thu) 23:20 No.2050
Re: FC-45A
ライズ

れんずまにあ 2022/09/01(Thu) 23:22 No.2051
Re: FC-45A
スイング

れんずまにあ 2022/09/01(Thu) 23:24 No.2052
Re: FC-45A
長尺レール。
蛇腹が1種類なので40cmが限界だが、対称型300mmである程度の有限距離が撮影でき、テレタイプ500mmでも焦点が合う。
また近接では対称型180mmでワーキングディスタンス約45cm程度まで寄れる。
短レールと入れ替えるのが手間なので、フィールドで使うにはかなり時間と精神の余裕がないと。その点FC45Xは優れているのだろう。

れんずまにあ 2022/09/01(Thu) 23:30 No.2053
Re: FC-45A
縦位置には、レールの横向きについている三脚穴を使い全体を横倒しにすることもできる。
雲台で横向きにするより安定する。

れんずまにあ 2022/09/01(Thu) 23:32 No.2054
Re: FC-45A
取り付けるレンズはどのようなものが似合うのか試行錯誤しています。

軽量を優先して、しばらくローデンシュトックのトリプレット、Geronar150/6.3を付けていましたが、非常に抜けが良い3枚玉の良さをもったレンズながら、イメージサークルが狭いので、モノレールの良さを生かしきれない気がしました。Geronarは元々使っていたToyoField45CFLに戻すことにします。

オルソメタータイプならイメージサークルの広さと画質は折り紙付きです。180mm程度までなら重量も許容できるでしょう。最近ニッコールW150/5.6にはまっています。

また小型軽量で大きなイメージサークルといえば、ダゴールタイプが思い浮かびます。
前玉外しの長焦点化も、長く伸ばせるビューカメラで活用できるでしょう。ただし前玉外しの画質は期待できないのでf45程度の絞り込みは必要です。
超広角タイプは、このカメラでは65-75mmクラスでアオリが十分でなく、90mmであれば小型のf8が似合うかと思います。
長焦点はFujinon-C 300/8.5を付けていました。有り余るイメージサークルと、開放からシャープな性能は気に入っています。ただし短レールでは無限しか合わないので遠景専門。テレタイプのTele-Congo300/8も非常に高性能ですが、Toyoで使っていますし、縦方向にかさばります。ダゴール前玉外しでしばらく様子を見てみます。
マクロは...まあこのカメラでは持ち出す余裕はなさそうです。

しばらく使いながら適否を再考察していく予定です。

画像:Rodenstock Geronar 150/6.3

れんずまにあ 2022/09/01(Thu) 23:55 No.2055
Re: 東邦大判カメラ
平たいラックピニオンレールのFC45x を使っていて、今は眠っています。使い方は登山だったり、小高い山に登って恥ずかしながら下を走る蒸気機関車と日本の風景を撮っていました。レンズは90-210mmの範囲で、特に210mmはローデンシュトック Apo Sironar-Nは気に入ってよく使いました。ピントグラスは明るくって方眼のないものに交換しました。

動くものを悪天候で撮る場合はせいぜいISO200に増感しても f8が限度ですのでピントに問題が出ました。それは前後のボードを咥え込む箇所の剛性が低いようで、そのためにフィルムとレンズボードの平行が保てないことです。手で動かすとグラグラします。そのためピントを合わせてからカットフィルムを入れただけでピントが狂うのです。どうやって解決した?かですが、レンズボートとフィルムを取り付けるボードの間の上側に、幅15mmくらいのステンレスの板を渡して、ピントを合わせたあと、その長さの位置でネジで締められる自作の金具で支えて固定することで、ボードの上側がたわむのを防いでいました。
そうすることでピントはちゃんと合わせたのに出来上がった写真がピンボケという事故はかなり減りました。あと、Nikkor M 300mm f9 まではつけられたんですが、ちょっとピント精度が保てないなと思いました。もう一つの注意点はフィルムホルダーを押さえ込むばねの力が弱いので、古くなってちょっと膨らんだりしているフィルムホルダーではピントが甘くなることでしょうか。

でもまあ軽いしバラバラにできるので、気軽に登山にレンズ1本、ホルダー2個くらい持っていって、頂上で組み立てて撮影という使い方が楽にできました。良い機種だと思います。
studio9600 2022/11/17(Thu) 23:28 No.2073
Re: 東邦大判カメラ
この機種を使っておられる方のご意見が伺えてとても嬉しいです。
使い込まれたのですね。
剛性不足は私も感じていましたが、あまり重いレンズやホルダを使わなかったこと、絞り込んでしまうこと、ほぼ水平でティルトかけずに使った(ライズはよくやる)ことで、剛性不足が顕在化しなかったと思われます。
フジノンC300/8.5はよく使いましたので。
前後のスタンダード上端に橋を渡すアイディア、素晴らしいです。私も早速真似してみます。

余談ですが15年ほど前に三脚ごと倒したことがあり、前部のクランプが変形して組み立てられなくなってしまいました。
東邦に修理に出したら、無料で部品を頂戴しまして、感謝しています。
れんずまにあ 2022/11/21(Mon) 18:05 No.2074
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