1970年カメラ総合カタログ
”理想の画面サイズ6×7判”専門メーカーが開発したカラー時代のプロのカメラ、機動性は抜群、小型カメラなみに使いこなせ大型カメラを意識させません。世界に類を得ない新しいプロサイズ、プロフェッショナルむきの超高級大型一眼レフシステムです。
と云う鏡文で始まるアサヒペンタックス6×7は1969年に4本のレンズと共に発表されました。
1970年のカタログにはMAMIYA RB67の発表も有りますので、ほぼ同年(RBの方が数ヶ月遅い)に6×7機が揃った事になります。
主なスペックは
・画面サイズ:55mm×70mm(公称値)
・シャッター:電子制御フォーカルプレン X.B.1〜1/1000
・ファインダー:各種交換可能
ペンタプリズム式アイレヴェル(視野率 90% 像倍率 1.0(105mm) 視度 2D
固定ピントフード、折りたたみピントフード
・巻き上げ:レバー式セルフコッキング 100度1作動巻き上げ 予備角10度
・レンズ交換:専用ダブルバヨネット式
内爪 35〜300ミリ
外爪 400〜1000mm
・大きさ: 84×149×91mm
177×152×91mm(TTLペンタプリズム)
・重量:2380g(105mm) ボディーのみ1290g
交換レンズ(1969年) スーパータクマー
・ 75mm F4.5
・105mm F2.4
・150mm F2.8
・200mm F4.0
(1971年当時)
・35mm F4.5 (フィッシュアイタクマー6×7)
・55mm F3.5 (スーパータクマー)
・75mm F4.5 (スーパータクマー)
・300mm F4.0 (スーパータクマー)
・400mm F1.0 (タクマー)
・600mm F4.0 (タクマー)
・800mm F4.0 (タクマー)
これが1977年の総合カタログにはアサヒペンタックス6×7 ミラーアップ付きとなりますので、ミラーアップ機構が備わったタイプは1976年頃の発表になると思います。
その後、1989年に”PENTAX 67” となり。ロゴの変更等が入ります。
そうして、1998年にAEを選択可能な”PENTAX 67 U”になりました。
PENTAX 67 U
長期にわたって製造された67ですが、電装系がアナログからデジタル制御に代わり、ユーザーの長年の想いが実って、絞り優先AEが搭載されました。
レンズはもちろん初代から共用で、ユーザーに過度な出費をさせない様に配慮されています。
・自動露出:TTL開放6分割測光方式
測光範囲 EV2〜21 (105mm F2.4 ISO100) 露出補正範囲±3EV(1/3段毎)
1/1000〜30秒
スピードライト TTL自動露出
(AF360FGZ使用により、ハイスピード、先幕、後幕シンクロ、光量比制御可)
・シャッター:電子制御布幕シャッター
マニュアル制御 1/1000〜4秒 B(パワーセーブ)、X(1/30)
セルフタイマー内蔵
・ファインダー:視野率90% 像倍率0.75倍(105mm F2.4) +2D
視度調整機構(-5D〜+3D)
ファインダー内表示 絞り値、スピードライト情報、露出補正バーグラフ、マニュアル時O/U表示
メモリーロック、フレームカウンター、測光方式表示
・巻き上げ:巻き上げ角190度 予備角7度
・大きさ:185.5×151×106ミリ
・重量:2380g(105mm) ボディーのみ1290g
様々なアクセサリーも用意され、水中から天文(無電源用改造部品もサードパーティー品が有りました。)まで世界中で広く愛されたカメラとなりました。
(レンズは持っています。)
よろしくお願いいたします。
アダプターには距離目盛があり最短2.5m、単なるヘリコイドで自動絞りはない。
イマゴンは戦前1931年からある古典的な1群2枚構成の球面収差を利用した軟焦点レンズである。
余談だが戦前は色収差を利用した軟焦点レンズもあったが、戦後カラー写真が主流になると消えていった。イマゴンが生き残ったのは色消しされた球面収差ソフトだからである。
120mmから360mm(昔はもっと長いのもあるかも)まで各種焦点距離があり、ペンタックス6x7用は200mmを採用している。
何故200なのか、当時は望遠過ぎるのではと思っていた。
120mmを6x6に装着したものを写して理解できた。周辺が乱れすぎるのだ。6x7なら200の画角が適当だろう。
ローデンシュトック側も、別個ペンタックス6x7用の鏡胴を供給していたことを先日カタログで初めて知った。その形状は旭光学のイマゴンアダプターとは似ても似つかない。200mmはその他、ペンタコンシックス、マミヤM645、ハッセルブラッド2000FC、フォーカスプレーンブロニカ、ローライSL66、マミヤRB67用の鏡胴がローデンシュトックから供給された。ハッセル500系には正式サポートはないが、コンパーシャッター組み込みで使用可能であった。
ローデンのヘリコイドはストロークが長く、最短1.1mで1:4.3まで寄れるらしい。
イマゴンは虹彩絞りを使用しないためfナンバーが使えない。光量とソフト量をコントロールするためレンコン状に多数の穴があいたグリッドを使用する。セットにはグリッド3枚(H5.8-7.7, H7.7-9.5, H9.5-11.5)または2枚(前者2種)とNDx4フィルター、フードが含まれる。
グリッドは中央の大きい穴とそれを取り囲む多数の小さな穴があり、内筒が回転し、周囲の小穴をふさいで中央の穴だけにすることができる。全開したときのH値が5.8なら、中央だけにした時はH7.7になる。
球面収差はレンズ周辺ほど大きい設計なので、絞ればレンズ中央だけを使うため収差は小さく、したがってソフト度合いは小さくシャープになる。
周囲の小穴が開いているほどソフト度合いが強くなる。
同じ明るさH7.7でも、中央だけ開いたH5.8-7.7のH7.7よりも、H7.7-9.5のH7.7のほうがソフト度合いが大きくなる。
ソフト量は、穴を閉じる度合いで細かく調整できるはずだが、肉眼でそれほど繊細な調整は難しいので、全開か全閉でしか私は使いこなせない。
グリッドを外してしまうと、f3.5くらいの明るさになり、球面収差が極端に多いふわふわの像になる。
多孔グリッドを使用するレンズに共通して、点光源が非常に煩雑なボケ方をする。また後ボケは極めて汚い。
また、ソフトフォーカスレンズは球面収差が多いため、みかけの被写界深度が大変深く、アウトフォーカスはぼけにくい。
これは背景紙を使用する室内スタジオポートレートまたは商品撮影を想定したレンズであって、屋外の複雑な背景をぼかすことはおそらく考えていない(または諦めた)と思われる。
私は屋外では中心の穴しか使わないか、グリッドを外して使う。
のちにローデンシュトック写真用光学製品の代理店は、駒村商会にかわり、そのためかはわからないがペンタックス67のカタログからイマゴン200mmは落ちた。そのかわりに、SMCペンタックスソフト120mmf3.5が登場する。
画像:ペンタックス67II、イマゴン200mmグリッド外し、フジプロ400
その際に新たに67用自動絞りのSMCペンタックス67ソフト120mmf3.5がラインアップされた。
イマゴン200mmより画角が広く、明るく、グリッドではなく絞りで露光量とソフト量をコントロールするため、扱いやすく応用範囲が広くなった。
このレンズの構成はイマゴン同様1群2枚だが、元々の成り立ちは、ペンタックスデンタルマクロ100mmf4用のクローズアップアタッチメントをヘリコイドに組み込んで、秋山正太郎氏に提供された流用ソフトレンズが好評だったため1986年に製品化した、SMCペンタックスソフト85mmf2.2が原型である。
絞り開放からf8までソフト度合いを示す指標があり、f8以降は普通にシャープに写る、とされているが、完全にフレアがなくなるわけではなく細部に隠し味のようなフレアが残る。
ただし単純な構成のためか、ソフト効果が出る絞りでは周辺画質が良好とは言えず、テレコンバーターで中心画角を使っていたかたも多いと聞く。
秋山正太郎氏も、85mmはx1.4テレコンバーターで周辺をカットしていたそうだ。
個人的な感想としては、f3.5〜f8は普通絞り、f8〜22は自動絞りとペンタックスFAソフト85やFA28ソフトと同様の操作性で便利、描写は綺麗ですが開放の周辺画質と口径食に気をつけるべきかと思いました。
Pentax67II, SMCsoft120/3.5 f3.5,AE,pro400
破壊的なイマゴングリッド外しと較べていくぶん温和しい描写ですね。
発売年は定かではないが、1988年頃に中判ペンタックス67とマミヤM645マウントで、VK105Rが登場した。105mmf4と、6x7判では標準画角である。
VK70Rはまさにベス単の復刻であり、開放では周辺の点光源ボケが放射状に尾を引き、周辺のボケ方が中央と異なる描写もそのままであり、使いこなす楽しみもあるが癖がある。また中望遠画角は狭すぎるという評価があり、VK50Rは単に広角化されただけではなく、点光源ボケは見事に均質に揃っており、周辺まで均一なソフト描写で非常に洗練された軟焦点レンズに仕上がっている。VK105Rはその流れをくみ、開放から大変端正な描写をする。
1群2枚+前面保護ガラス1枚、最短1m、鏡胴には距離指標無し。絞りによるソフト量調節。
イマゴン200、ペンタックスソフト120と較べてVK105Rは開放のソフトさはかなり押さえられていますが、広画角で使いやすく、同じ絞り値で前2者と比較して癖がなく、私は中判ソフトのなかでVK105Rをもっとも気に入っています。
VK50Rも素晴らしい描写ですが、焦点距離が短いためフォーカスの中心がわかりづらく、距離指標もないため撮影には少し苦労します。VK105Rは焦点距離が長いためかフォーカスの芯が視認しやすく、ペンタックス67の合わせやすい焦点板と相まって快適な撮影ができます。
Pentax 67II, Kiyohara VK105R 105mmf4 開放 AE, Pro400
大変貴重な画像をありがとうございます。
キヨハラの105mmは70mmを持っているので、気にはなっていたのですが、無くなってしまいました。
ペンタックスの85mmF2.2はなにもここまでフレアーを出さなくてもと思って使っていましたが、ちょっと私には使い辛かった印象です。
なぜ、国産ソフトフォーカスレンズのフレア成分はあんなに大きくしてしまうのか?そうじゃないと売れないのかなと思います。古いアサカメの別冊に載っていた”朦朧写真”を思い出します。
個人的にはコマエクの開放付近の様な微かな滲みが欲しいのですが、以外に僅かな滲み量を制御するのが難しいです。
最近、120mmを入手(申し訳ない価格で)したのですが、いつかボディーが生えてくるだろうと思っているのですが、ボディーが無いのに、広角〜中望遠まで揃ってしまいそうです。
ペンタックス67には古くから有る135mmのマクロと比較的近年の100mmマクロレンズ(そうは謳っていないのか?)が有って、目下気になっている最中です。
>ペンタックスの85mmF2.2はなにもここまでフレアーを出さなくてもと思って
基本的にはクローズアップアタッチメントですので...
偶々デンタルマクロセットを持っていましたので、秋山氏に届けられたというものを再現してみましたが、絞りがないので思い切り柔らかく、これで作画できる自信ないわと、早々にばらしてアタッチメントに戻しました。
< なぜ、国産ソフトフォーカスレンズのフレア成分はあんなに大きくしてしまうのか?そうじゃないと売れないのかなと思います。古いアサカメの別冊に載っていた”朦朧写真”を思い出します。
面白い傾向ですね。
想定ユーザーが日本ではアマチュアだからでしょうか。イマゴンの説明書を見ると欧米ではプロ向けという印象で、後ボケ問題もプロの撮影条件なら問題ないでしょう。ただプロ向けでは多数売ることはできませんね。そのかわり100年近く息が長い、日本とは真反対の思想ですね...
> 個人的にはコマエクの開放付近の様な微かな滲みが欲しいのですが、以外に僅かな滲み量を制御するのが難しいです。
大判テッサー型、ダゴール型は皆開放付近ではハロがあり滲みますが、微妙な好みもあると思います。
学生時代後輩のカップルをニコンFEにケンコーソフトンで撮影し、ファインダーで丁度良いと思って6つ切りに伸ばすととんでもなくフレアがのった画像になり驚いたことがあります。
普段から使い込んでいないから、小さな画面ではソフトは過小に見えるということがわかっていませんでした。
大判であっても、ファインダースクリーンで思うままにソフト量をコントロールするのは相当年期と洞察力、ライティングのセンスが要るのを実感します。
> 最近、120mmを入手(申し訳ない価格で)したのですが、いつかボディーが生えてくるだろうと思っているのですが、ボディーが無いのに、広角〜中望遠まで揃ってしまいそうです。
あはは!!
哀れな価格で出ているとついつい身請けしてしまいますよね。
最近はボディ買う予定がないのに後先考えずにやってしまう重症者に。ご同様です...
ヘビーユーザーの方は皆さん一家言お持ちのはずで私が出しゃばるのは僭越ですが...
広角の白眉はやはり75/2.8ALです。FA35/2ALも素晴らしいですが、完全にあれの拡大判、開放から画質は別格です。
35/4.5魚眼、40/4も優れた結果が得られました。
55/4は外観色々バージョンがありますが、描写どうなんでしょう。
ペンタ67では、RBやGSにはない豊富なズームを使ってみたくて、真っ先に55-100を確保しました。短焦点以上とは言えませんが、まずまずかと思います。
> ペンタックス67には古くから有る135mmのマクロと比較的近年の100mmマクロレンズ(そうは謳っていないのか?)が有って、目下気になっている最中です。
135はタクマーしか見ていませんが、無限遠は開放では150,165と較べ甘く、近接では優秀、まあ当たり前ですが。4x5のプラナー135で近接するより明らかにタクマーのほうがシャープです。
135単体は1/4倍まで、6x7ですから撮影範囲が広くたいした拡大になりません。チューブ併用が必要です。P67のチューブは比較的軽いのでさほど重量負担にはなりませんが。
100のシャープネスは1段上に感じます。遠距離も猛烈に良いです。専用クローズアップアタッチメントで等倍という仕様は当時の流行ですね。1/2倍は単体最近接のほうがアタッチメントつき最遠距離より良好です。これも当たり前ですね。
このアタッチメントはφ49mmで、ステップダウンを介して他社マクロにも便利に使えます。試しにSQ110mmf4.5や、アポジンマー90に嵌めてみました。究極性能テストはしていませんが、悪くないと思いました。
pentax67II, macro100/4, closeup attachment, Benbo Treckerでの接写
ソフトレンズの利きすぎは、ファインダーでの見え方と実際が異なる部分も遠因ではないかと思っています。
以前触れましたが、ソフトレンズを絞って使うと云う反則的な使い方をします。そのわずかな部分で描写がコロッと変わってしまうところが難しいです。
135mmはカメラを借りた時に思ったのですが、35mmカメラとは違う考え方をしないといけないと思いました。
像倍率が同じでも、ファインダーでは135よりも小さく感じます。それと被写界深度ですね。いくら絞っても足りないくらいでした。
他社の近似焦点距離レンズと比較して重めの機種もありますが、その場合は大口径です。
最初期スーパータクマー時代から用意されたこのカメラの代表的標準レンズ、ガウス型105mmf2.4は6x7判以上の一般市販品では、RFカメラを含めて最大口径を誇りますが、それにしては大変小型軽量です。
ペンタックスS2時代の設計ですから古風ではありますが、開放から十分に高画質で少し絞るだけで抜群のコントラストと均一性になります。
105mmではすこし長めと感じられる方は、ほとんど変わらない明るさの90mmf2.8もあります。これはSMCタクマー時代から登場しました。少しレトロフォーカス的構成ですが、105より全長が短く軽量で、使いやすい画角です。画質も十分よいと思いました。申し訳ありませんが使用経験が浅い上に後ボケをまったく気にしないので、その辺りのコメントはできませんが。
SMCペンタックスも末期になって、100/4マクロ、300/4ED、400/4ED、800/6.7ED、55-100と90-180ズームなどと前後して75mmf2.8ALが登場、非球面を採用し開放からきわめて高い画質を示し、掉尾を飾った。
75/2.8は従来の75/4.5と較べてサイズが半分以下に小型軽量化され、90/2.8並になった。
明るい中望遠は、スーパータクマー時代から150/2.8が用意されていた。開放ではハロが多く大変やわらかい画質だが、少し絞ると尖鋭になる。SMCペンタックス時代に150と交代した165/2.8は開放からクリアで尖鋭、全く性格が違う2本を使い分けても良いと思える。
ペンタックス6x7ミラーアップ、SMCタクマー90/2.8開放、3分(だったか)フジプロ400
毎年職場の近くで蛍撮影するのを楽しみにしています。
このときは、画角が広めで明るいレンズは90mmしか持っていなかったので、それを使いました。
昨今高感度フィルムの選択肢が狭まったので、明るいレンズが使え、暗がりでも焦点が合わせやすいペンタックス67系は代え難い機種です。
雪の白より白いタンチョウヅルの白色が写るレンズと言われフィルム全盛時代にはこのレンズでタンチョウヅルの写真を撮られる方が何名かおられたとか。
写真は使われなくなり中古でお輿入れした私の800mmレンズです。
67Uに1.4倍リアコン+2倍リアコンの2240mmf18.8にした状態です。
ペンタックス67はその強烈なミラーショックにもかかわらずブレにくいカメラでこれで撮影してもぶれたことはありません。
他に800mmとしてはf4レンズがありましたがこれはEDレンズではありません。
以前八百富さんでペンタックスの最後の在庫と思われる800mmf4が3本出てました。
1本18万円ぐらいでしたのでほしかったのですがレンズ単体で17.7kgあり最短撮影距離が20mと使いにくいので断念しました。
プロビア400で撮影してます。
テレコン2個付でも解像力もすばらしいです。
じっとしていることが期待できない野鳥さんの撮影ですがピントも素早く正確に合わせられてます。
デジタルカメラではテレコン3個付4480mmf37.6で撮影したこともありますがよい写りです。
これで撮影していると他の人が大変驚き、本当にそれで写真が撮れるんですかと聞いてこられましたがちゃんと写ってます。
ペンタックス67は動体が撮影できる一番大きなフォーマットのカメラだったのでこのレンズはてっちゃんご用達のレンズだったそうです。
67Uにベルビア100で手持ち撮影です。
”67Uに1.4倍リアコン+2倍リアコンの2240mmf18.8にした状態です。”
67Uではこんなに暗くてもピントが合わせられるのもなのですね。フィールドワークに重宝されているのが判ります。
画像を拝見しても、コントラストの低下は云われなくては判らないです。キャプションを読んで驚きました。
400mmを手持ちというのも強靭な体力ではないとできません。
世代が新しく、直径は91.5mmだが長さ57.5mm、重量485gとこのスペックにしては非常にコンパクト。標準105/2.4より短く軽い。
厳密にテストしていないが開放から四隅まで大変尖鋭な描写力。逆光で使う事も多い超広角だけに、かなりフレアが出にくく背景に天空光があってもコントラストが高い。信頼して使っている。
Pentax67, smc45/4, f11, 1/125, Fuji RDPIII
この時代の中判一眼レフの超広角には、やはり有る程度の限界が有って、半分あきらめている様なところが有りました。
今、見直されているのは、やはり優秀な性能に裏付けが有るからでしょうね。
中判は極めて優秀な対称型広角もライバルにせねばなりません。
歪曲などははなから相手になりません。
反面、近接時パララックスがなく焦点合わせが容易で、ゴーストフレアの事前確認ができるなど、SLRの利点も十分あります。
告白すると、昔旅行では標準望遠をSLR、超広角を対称型で持参していた事が多かったです。
究極の勝負をするとどうしても対称型には負けちゃうんです。(ペンタックス67広角はまだ対称型とガチ比較は未実施ですが)
でも最近は、ちょっぴり欠点に目をつぶれば、結構使えるんじゃない?と考えが変わっています。
ペンタックス45mmは、その中でも欠点が目立たないよいレンズのように思いました。
ファインダーマスクもついていたのでファインダーを見ながら撮影できます。
無論巻き戻しはできませんのでダークバックにカメラを入れてフィルムを取り出して巻き戻す必要があります。
写真はペンタックス67にアルサット30mmf3.5で撮影した松本城。
フィルムはプロビア100です。
端の黒い部分はアルサットのフードが写ってます。
ペンタ67のベローズ+スライドコピアにデジカメで複写してます。
135のパノラマはシネスコの画面を見ている様で、妙に感動します。
純正のアダプターが有ったのでか? 存じませんでした。
中国製だと思います。
写真のような構成です。
ファインダーだけでは無く本体用にもマスクありましたがどこかに引っかけて使う物で説明書も無く外れてシャッターが壊れたら怖いのでそちらは使ってません。
ですので35mmフィルムの送り穴が写ってしまいます。
本体用のマスクを付ければその部分は露光しないようになってます。
中古で購入しましたが67でフィルムの複写はすることはなくデジカメコピー専用で使ってます。
1980年頃からP67やフジGW690に35mm主にコダクロームを入れてパノラマ撮影される自作法がカメラレビューに掲載されていましたが、中国が量産したのですか。
ちょっと欲しくなりました。
多分アパーチャーマスクがフィルムガイドを兼ねて平面性を保つようになっていると思いますが、ご作例を拝見したら特に必要というわけでもないようですね。
しかし平然とアルサット35をお付けになっているのが凄すぎです。
P67用ベローズは高値安定で、なかなか手を出せていません。
大変しっかりした造りで、値段も当然かと思います。
拙宅にはキルフィットのベローズを改造したものがあって、でも純正レンズはベローズに付けたことがありません。
67フォーマットではマミヤRB, RZと並んで貴重な魚眼レンズ。
マミヤより随分コンパクトで、持ち出す時に有利。
直径102mm x 前後長73mm 重量920g 最短0.45m
若干太く重いが、前後長は標準レンズより小さい。
魚眼レンズで天井撮影に嵌っていた時があり,より大きなフォーマットの魚眼を探して行き着きました。魚眼はどのメーカーでも優秀で、1:1でじっくり比較しないと優劣を認識できないと思っています。つまり1本で使っている限りは不満がでないわけです。
ペンタックス67用300mmは、SMCタクマー300mmf4、意匠を変更したSMCペンタックス67 300mmf4に続いて,Pentax 67II時代に内焦点(IF)化、EDレンズ使用の上記レンズが併売された。
サイズ重量は非EDの93x186mm、1425gから、ED93x210、1650gに大型化したが、三脚座の重量分かと思う。
最短撮影距離は全体繰り出し5mからIFの効果で2mまで短縮された。
色収差の低減に有効だが、カラーフィルムでないと実感しにくいかもしれない。また旧型もそれなりに低分散ガラスが使用され、全く無策でもない。
同EDシリーズはこの上の400mmで旧に大型化するので、手持ち可能なラインとしてはここまでかと思う。
ニコンF・ブロニカS2望遠用フォーカシングユニットを改造されたものは皆様よく見かけるのではないでしょうか。
これは、フォーカルプレーンブロニカ初期のD,S型外爪望遠、ニッコール18cmf2.5をペンタックス67マウントに改造されたものです。
改造は不可逆で、歴史的価値は損なわれているのでオリジナルより随分安価に評価されていました。(まあオリジナルは滅多に出ないので、相場などは存在しないのですが)できれはブロニカSで使いたかったですが、より大きなフォーマットで楽しめるのは悪くありません。
綺麗な改造とはいえず、ペンタックス67用リバースアダプターを利用したもので、強度はそれなりと感じられ、気をつけて扱いますが、タクマー150/2.8やペンタックス165/2.8などと比べて大変重量があるので、振り回すような真似はできません。
画質は6x7を十分にカバーし四隅まで良好です。このあたりの焦点距離は、作りやすいのかクラシックレンズといっても優秀ですね。
とびきり重いので当時の方は困惑されたかもしれません。
作品としてはどうかと思いますが前後ボケの具合がわかりやすいのでこちらを示します。
深く考えたら、優秀な165/2.8やソフトで面白い150/2.8が純正で入手容易なのですから、重いニッコールを使わずともよいのですが...
35mmカメラの50mmf1.4に相当する収差補正といいます。
初期Super Takumarは高屈折トリウムグラスが使われ現在では黄変していますが、SMC Takumarあたりからホットグラスは使われずカラーバランスは良好です。
TakumarからSMC PENTAX前期までメタルフォーカシングリングで、最終型はビニル系ブロックパターンのフォーカシングリングになりました。
性能は非常に高く、開放は多少ハロがありますが、フォーマットが大きいこともあり、十分に良好、少し絞るだけでコントラストが上がり、見事な画質。
105mmが若干長めと感じられるなら90は良い選択。
Super-multi-corted TAKUMAR 6x7 時代は、レンズシャッターを装備していた。
SMC-PENTAX 6x7になってからレンズシャッターではなく普通のレンズになった。
逆向けクセノター+後部1枚の5群6枚という特殊な構成。
私のはPENTAX名だがメタルフォーカシングリングの珍しい個体のようで、画像検索ではブロックパターンしか出てこない。
6x7用レンズとしては最も明るいものの一つで、暗い条件では貴重な機材。
特に蛍の撮影では比較的広い画角が重宝しました。