高倍率ズームレンズ比較

使用レンズ: 撮影条件:
Nikkor AF-S DX 18-70mm Nikkor AF-S DX VR 18-200mm Sigma 18-200mm Tamron 28-300mm
18mm
全景 元データ 元データ 元データ ありません
中央 ありません
周辺


ありません
評価 中央,周辺部ともに Nikkor18-200VR がベスト.中央部の解像度は開放から十二分にあり,1000万画素級でも満足いくだろう.
18-200VR > 18-70 >  18-200sigma
28mm
全景 元データ 元データ 元データ 元データ
評価 中央部は2本の Nikkor が良い.周辺部では sigma のみ劣り,他3本の差はわずか.
18-70 = 18-200VR > 28-300 > 18-200sigma
35mm
全景 元データ 元データ 元データ 元データ
評価 中央部は28-300mmのみ劣るが,他の3本の差はあまりない.周辺部では2本の Nikkor が良く,差はない.
18-70 = 18-200VR > 18-200sigma > 28-300
50mm
全景 元データ 元データ 元データ 元データ
評価 中央部では2本の Nikkor の差がほとんどなく,それに sigma が続く.
周辺部では 18-200VR が最も良い.
18-200VR > 18-70 > 18-200sigma > 28-300
70mm
全景 元データ 元データ 元データ 元データ
中央
周辺



評価 中央部は2本の Nikkor で甲乙を付けがたいが,周辺部では Nikkor 18-200VR のほうが色収差や流れの有無の点で優れている.
18-200VR > 18-70 > 28-300 > 18-200sigma
135mm
全景 ありません 元データ 元データ 元データ
評価 中央部付近では3本でさしたる差はない.
周辺部では 28-300 が最も良く,18-200mm の2本は左右で優劣が逆転するためほぼ同じと見られる.
28-300 > 18-200VR = 18-200sigma
200mm
全景 ありません 元データ 元データ 元データ
中央 ありません
周辺 ありません


評価 中央部ではどれも優れているが,線の細さでは Nikkor 18-200VR が最も良い.
反面,周辺部では像面湾曲があり,やや近接した物体(元データの左端の電柱など)では非常に切れが良いが遠景では落ちる.
やはりズーム域の端でない 28-300mm が周辺部の画質では最も良いようだ.
28-300 > 18-200VR = 18-200sigma
300mm
全景 ありません ありません ありません 元データ

総評

AF-S DX VR 18-200mm は,どの焦点距離でも中央部のキレが非常に高く保たれる.
全て絞り開放での撮影であることを考えると非常に優秀である.
また広角側から中望遠域にかけては,周辺部の画質も他より良く,
欠点らしい欠点といえば,望遠域では周辺画質でフルサイズ用レンズに譲る点だけである.
(像面湾曲が比較的大きい.といってもいやらしい色収差や流れはない)
かなり高い補正効果を持つ手ぶれ補正を有することも考えると,このレンズの優位性は明らか.