Nikon S2



Nikon S2 シンクロセレクターの設定

ニコン S2 は,「シンクロセレクターの装備により,様々な種類のフラッシュに対応可能」とよく言われますが,
では実際にはどのような設定で撮ればよいのか,これはこのカードにより知ることが出来ます.


Nikon S2 用の下ケース背面には,カードが挿入できる切れ込みがあります.
ここに,被写界深度表&シンクロセレクターの設定カードが入っています.


標準レンズ用の被写界深度表.インチ表示ですが,やはり開放では大変狭いことがわかります.


シンクロセレクターの設定.フラッシュバルブのメーカや種類によって,適切に切り替えねばなりません.
シャッター速度とは必ずしも一致しないのがポイントです.


ケーブルレリーズの利用

S型ニコンには,JIS 規格のケーブルレリーズ穴がまだ備わっていません.
つまり,通常のレリーズを利用することは出来ませんが,解決法はいくつかあります.
S型ニコンは,シャッターボタンの基部がライカと同様の雄ネジとなっており,
汎用のレリーズアダプタを利用できます(写真右).

また,ニコンは F2, FE 用として,カブセ式のケーブルレリーズ AR-2 を現在も市販しています.
ただし,この AR-2 は,カブセ部のネジが奥まったところから刻まれており,
ニコンS2などに装着した場合,ネジが掛からずに装着できません.
そこで,砥石などを用いて,カブセ部の雌ネジ先端を 1mm ぐらい削ることで利用が可能になります(写真左).
またこの AR-2 は,シャッターボタンと接触する部分が凹面となっており,
シャッターボタンに傷をつけることがあるので,この部分も凸面に削ることで傷を防ぐことが出来ます.

ちなみに,ソフトシャッターレリーズ AR-1 (写真中)は,そのままニコンS2で用いることが出来ます.


左から,カブセ式ケーブルレリーズ AR-2(加工済み),
ソフトシャッターレリーズ AR-1, 汎用(社外品)レリーズアダプタ


Nikon S2 保証書

[日本版]物質研 榎さん 提供

[海外版]さとうさん 提供


S型の詳しい情報:ニコンデジタルアーカイブズ

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日浦 慎作 Shinsaku HIURA

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