計算尺の大きさの比較

計算尺の大きさは,通常のもので10インチ型と呼称される.これは左の1と右の1の間隔,つまり基線の間隔を表し,実際には254mmではなくちょうど250mmである.これに対してポケット型では5インチ型(125mm)が多く,ほかにより小型の4インチ型や,高精度計算のための20インチ型などもある.しかし現実の計算尺は,左右にオーバーレンジや記号,ブリッジなどが備わっているために,思った以上に機種ごとの大きさが異なる.そこでここでは計算尺を同一の縮尺にして並べてみた.

円形計算尺を除き,左は10インチ型,右は5インチ型である.基線の長さが同じでも,思いのほか全体の大きさはまちまちであることが分かるだろう.全体としてオーバーレンジの長さが左右の長さに影響し,さらに両面型はブリッジの分だけ長くなる.

なお,以下の画像をクリックして現れる大きな画像は150dpiで,脇の方眼は1cm間隔となっている.