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投稿2699 | ■Re:2697 色の知覚について 狸おやじ 2021/7/22(木)12:38

日浦様,コメントと解説をどうもありがとうございます。

> カメラを作る上では,錐体細胞と同じ感度分布のフィルタを作れば,人の視覚系の色の知覚の範囲をフルカバーするセンサが作れます.錐体細胞と同じ感度でなくても,XYZ 等色関数の3つの関数の線形結合で表されるような感度分布のフィルタが3つあれば,そこから一次変換でXYZ値が計算できます.センサを作る上では,フィルタを実際に製造する上での難しさはありますが,理論上,完全な色再現のカメラを作ることは可能です.

良く分かりました。色覚に個人差があるとどうなるかが少し気になりますが,標準的な色覚感度の3つの関数(それに対応したフィルター)があれば,その感度をもつ人にとって完璧な色再現のカメラができると思います。

> ただし再現となると話は別です.既に議論にあるように,カラーディスプレイの3つの原色をxy色度図上にプロットすると,そのディスプレイはその3点を結んだ三角形の内側しか色再現できませんので,曲線でできたxy色度図全体はどうやってもカバーできません.

これも良く分かりました。3原色の三角形の内側は再現できるが外側は再現できない。三角形の外側は対局点の値が負になり出力できない。

> XYZ等色関数のRの分光感度は2つの山を持っていますが,これは人間のL錐体が2つのピークを持つためではありません.L, M, S どの錐体も山は1つです.

ここがまだ完全には理解できておりません。
前回引用したWikipediaの人間の目のL錐体の吸収スペクトルの図は,400nm付近に2つ目のピークを示しています:
"https://ja.wikipedia.org/wiki/錐体細胞"

説明には「赤錐体には青錐体より短波長側に第二の反応ピークがあるため、青より短波長の光に対しては、赤・青錐体に感度があり、緑錐体には感度がないという「紫」の視覚パターンを生じる。」とあります。

この説明は10年程前に生物の研究者からも聞いたことがあり,その後も折につけ考えていました。これが今回の議論のベースになります。確かに「要出典」のコメントが入っていますが,L錐体の感度特性の図は他でも見たことがあり,S錐体より短波長側に小さなピークを持っていたと思います。これらの図とその解釈は間違っているのでしょうか?

> 大学の講義で色彩工学について,1&2コマぶんで話をしています.

そうですか。色彩工学ではありませんが,私も電磁放射の吸収と放出の仕組みの基礎について1-2コマ分の講義をしています。
電磁放射の基礎を高校で学んでいない学生が多い為,熱運動で放射(光)が励起される仕組みを説明するのに電磁誘導の話からする必要があり,少し苦労しています。まあ,若い学生さんに話をするのは楽しみでもありますが。

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