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投稿2694 | ■Re:2693 紫色(波長400nm)のフィルム/デジタルカメラでの再現性。 狸おやじ 2021/7/17(土)18:23

efunon様,コメントいただき有難うございます。

>XY色度図の純紫軌跡部のお話ですね。
>詳しく調べるには三刺激値と色度図の関係を調べると良いと思います。

XY色度図やXYZ色度図は,人間の3錐体で見た光の見え方を,3つの成分系つまり「3つの光(RGB)の混合の度合い」で表現しています。

実際の光は連続的なスペクトル(γ線から電波まで連続的な波長変化に対する放射強度の空間分布が存在)なので,RGBの合成では表現出来ない部分がある。一番顕著な例は,Rより波長の長い赤外線やBより波長の短い紫外線ですが,この領域の光は我々の目に見えないので,あまり気にしなくてもよい。しかし,波長400nm付近の「単色の紫」は別で,この波長帯の光を人間の目は青錐体と赤錐体の両方で知覚する為「青と赤の合成色」という現実とは異なる光(色)として認識する。その為に色々厄介な問題が生じるという訳です。

人間の目の特殊な感受性に完璧に合わせて再現した画像(XYZ色度)は,人間の目で見る分(3錐体で認識する場合)には同じように見えますが,光の連続スペクトルを視覚できる生物(宇宙人?)や紫から紫外も見える昆虫類から見ると,元画像と全く違う画像に見えるはずです。

前回の投稿(2691-2692)では,現在の画像センサーや写真フィルムが人間の目の感受性からズレる部分がある為,復元された画像に色抜け(単色の紫)や色痩せが起きるという問題を指摘しました。ただ,紫が青になっても,多少虹の色調が冴えなくても大きな問題ではないのかもしれません。そう思われている方には,瑣末な事で騒ぎ立ててどうも済みません。

XYZ表色系の関連する情報サイト:
http://www.op.titech.ac.jp/lab/Take-Ishi/html/ki/hg/et/sb/trichro/trichro.html

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