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投稿2531 | ■Re:2530 ブロニカSについて 日浦 2020/1/17(金)22:39

ぱんださん、こんばんは。ブロニカ購入おめでとうございます。SとS2、似ていますが色々と違う部分もありますので、使い比べられるのも一興かと思います。

さて、ご質問の件。
> フィルムバックを本体に取り付けた際に遮光板がゆっくり飛び出てくるのですが
> これは正常なのでしょうか?

ブロニカSだけの特徴として、引き蓋だけでなく、引き蓋に押されて展開される遮光幕が備わっており引き蓋と遮光幕の二重の遮光構造になっている点が挙げられるかと思います。この遮光幕は引き蓋の差込口の近くに巻き取られており、バネの力で巻き取られる方向に力がかかっています(しかも結構強い力です)。そのため、引き蓋には飛び出す方向に力がかかっています。フィルムバックをボディから外すと引き蓋にはロックがかかりますが、ボディに装着するとそのロックが解除されるので引き蓋が少し出てきます。私の手持ちのバックでも数mm出てきました。そこで止まりましたが、入り口の遮光用の植毛紙の状態などによってはもっと出てくるものもあるのかもしれません。いずれにしても仕様には問題ないと思います。普通の(S以外の)フィルムバックは、引き蓋差込口からの漏光をテレンプ(植毛紙)やバネ状の板などで実現していますが、Sはこの遮光幕の先が引き蓋差込口を塞ぐようになっているので漏光の恐れが生じにくい構造になっています。そのため入り口の摩擦が少なくても光漏れが起こりやすいということはあまりないと思います。

> フィルムを装填する時、S2だとカチッとロックするのですが、 Sの方はカチッとならずちょっと浮いた感じになります。なのでスタートを出すために指で抑えてギアを噛み合わせないいけないのですが、これって正常なのでしょうか?

これもS型の特徴です。見比べられるとお気づきになると思いますが、S2はフィルムを装填する中子は単体でバックにロックされるように左右に軸が出てくるようになっています。これはDやSの時代にはない仕組みで、裏蓋によって中子が押し付けられる構造になっています。そのためどうしても、裏フタを付けていない状態では浮いてきます。うちの個体でもスタートマーク合わせまでは中子を抑えていなければ空回りしました。

D型はオートマット、つまりフィルムの厚みを検知して自動で1コマ目が出るので問題ないのですが、Dの後期型からはスタートマーク合わせが必要になりました。そのため裏フタを開けたままフィルムを巻き上げる必要が出来たのですが、S2型のようにロックができるようになるのはC型からのようです(手持ちのC型・・C2型でない本当のC型・・でも、S2と同様に中子がロックされる構造が追加されていました)。いずれにしても仕様かと思います。中子を装填する前にフィルムを送ってスタートを合わせておくのが使いやすいように思います。

> S2やECだとイストさんで修理して頂けるそうですが、Sはどこかで修理して頂ける所はあるのでしょうか?

ハヤタカメラならD型を修理するそうなのでSも見てくれるかもしれません。ただし複雑なカメラのため修理料金が高くなり、市価が高いD型ならともかくS型だとちょっと釣り合わない感じがするかもしれませんね。複雑なためなかなかやりたがらない修理屋が多いのは確かだと思いますが、逆に言えばD型などに比べて価格は下がっているので部品取りにできる個体も入手可能で、コストをかければ修理は可能ではないかとは思います。

Sはなにかと使いやすいカメラです。反面、安心感があるのはS2かもしれません。つまく併用するといいかもしれないです。好調であること祈っております。(温度が非常に低いと油が固くなり止まりやすくなりますので、あまり寒いところに放置しないようにされるといいかもしれません。)

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